JP4697254B2 - 車両挙動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両挙動を制御する技術分野に関する。
この種の技術が、例えば特許文献1及び2に記載されている。特許文献1には、車両旋回時のヨーレートに応じて可変圧縮比機構における圧縮比目標値を変更することで、つまり車両の重心位置を変更することで、車両の運転性能を向上させる技術が記載されている。また、特許文献2には、駆動源(エンジンなど)の回転軸回りの回転角加速度により生じるヨーモーメントを打ち消す方向に後輪を転舵させる技術が記載されている。
特開2007−239592号公報 特開2007−106274号公報
ところで、エンジンなどのパワープラントの一部として構成される回転体の回転中において、当該回転体の軸の方向を偏向させた場合、角運動量保存の法則により、ジャイロモーメントが発生することが考えられる。上記した特許文献1及び2には、このようなジャイロモーメントを利用して、車両挙動を制御することについての記載はない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、パワープラントの一部として構成される回転体の軸の方向を偏向させることで、車両挙動を適切に制御することが可能な車両挙動制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、車両挙動制御装置は、車両に搭載されるパワープラントの一部として構成される回転体と、目標の車両挙動を得るための車両挙動目標値を設定して、前記車両挙動目標値に応じて、車体に対する前記回転体の回転軸の方向を偏向させることで、前記車両に対してジャイロモーメントを作用させる軸偏向手段と、を備え、前記回転体は、前記回転軸が前記車両の左右方向に沿って配置され、前記軸偏向手段は、前記回転体のピッチ角を変動させることにより、前記回転軸の方向を偏向させる。
上記の車両挙動制御装置は、目標の車両挙動が実現されるように車両に対して制御を行う。具体的には、回転体は、エンジンやトランスミッションなどのパワープラントの一部として構成され、エンジン回転に伴って回転する。また、軸偏向手段は、車体に対する回転体の回転軸の方向を偏向させる。このように回転中の回転体の回転軸を偏向させると、車両にはジャイロモーメントが発生する。したがって、軸偏向手段は、目標の車両挙動が実現されるように、車両挙動目標値に応じて回転体の回転軸の方向を偏向させることで、車両に対してジャイロモーメントを作用させる。よって、上記の車両挙動制御装置によれば、エンジンやモータなどの既存の車両構成部品を回転体として利用して、当該回転体の回転軸の方向を偏向させることで発生するジャイロモーメントを用いて、車両挙動を適切に制御することができる。
具体的には、回転体は、回転軸が前記車両の左右方向に沿って配置され、軸偏向手段は、回転体のピッチ角を変動させることにより、回転軸の方向を偏向させる。これにより、回転体のピッチ角を変動させることで発生するジャイロモーメント(ヨーモーメント)を利用して、車両のヨー方向の運動性能を向上させることが可能となる。
上記の車両挙動制御装置において好適には、前記軸偏向手段は、運転者による操舵に基づいて、前記車両のヨー方向について目標の車両挙動が得られるように前記車両挙動目標値を設定する。これにより、運転者の操舵に対する車両のヨー方向の運動性能を向上させることが可能となる。例えば、操舵入力時における車両の応答性を向上させることが可能となる。
本発明の他の観点では、車両挙動制御装置は、車両に搭載されるパワープラントの一部として構成される回転体と、目標の車両挙動を得るための車両挙動目標値を設定して、前記車両挙動目標値に応じて、車体に対する前記回転体の回転軸の方向を偏向させることで、前記車両に対してジャイロモーメントを作用させる軸偏向手段と、を備え、前記回転体は、前記回転軸が前記車両の前後方向に沿って配置され、前記軸偏向手段は、前記回転体のヨー角を変動させることにより、前記回転軸の方向を偏向させる。このように構成された車両において回転体のヨー角を変動させた場合、回転体のピッチ軸回りにジャイロモーメント(ピッチモーメント)が発生して、車両にはピッチ方向にモーメントが働くこととなる。したがって、上記の車両挙動制御装置によれば、回転体のヨー角を変動させることで発生するピッチモーメントを利用して、車両のピッチ方向の運動性能を向上させることが可能となる。
上記の車両挙動制御装置において好適には、前記軸偏向手段は、前記車両の姿勢に基づいて、前記車両のピッチ方向について目標の車両挙動が得られるように前記車両挙動目標値を設定する。これにより、例えば加減速時において、車両の姿勢を安定させることが可能となる。
本発明の他の観点では、車両挙動制御装置は、車両に搭載されるパワープラントの一部として構成される回転体と、目標の車両挙動を得るための車両挙動目標値を設定して、前記車両挙動目標値に応じて、車体に対する前記回転体の回転軸の方向を偏向させることで、前記車両に対してジャイロモーメントを作用させる軸偏向手段と、を備え、前記回転体は、前記回転軸が前記車両の左右方向に沿って配置され、前記軸偏向手段は、前記回転体のヨー角を変動させることにより、前記回転軸の方向を偏向させる。このように構成された車両において回転体のヨー角を変動させた場合、回転体のピッチ軸回りにジャイロモーメント(ピッチモーメント)が発生して、車両にはロール方向にモーメントが働くこととなる。したがって、上記の車両挙動制御装置によれば、回転体のヨー角を変動させることで発生するピッチモーメントを利用して、車両のロール方向の運動性能を向上させることが可能となる。
上記の車両挙動制御装置において好適には、前記軸偏向手段は、運転者による操舵に基づいて、前記車両のロール方向について目標の車両挙動が得られるように前記車両挙動目標値を設定する。これにより、例えば旋回時において、車両の姿勢を安定させることが可能となる。
また、好適には、前記軸偏向手段は、前記回転体の回転数に基づいて、前記回転軸を偏向させる。この場合、軸偏向手段は、回転体の回転数に基づいて、回転軸を偏向させる程度を設定する。つまり、回転体の回転数(回転速度)は車両の要求駆動力によって変化するため、回転体の回転軸の偏向により発生可能なジャイロモーメントも要求駆動力に応じて変化するので、軸偏向手段は、回転体の回転数に基づいて回転軸を偏向させる。これにより、車両に対して適切なジャイロモーメントを作用させることが可能となる。
また、好適には、前記軸偏向手段は、前記回転体の回転数に基づいて、前記回転軸を偏向させる速度を設定する。これにより、車両に対して、より適切なジャイロモーメントを作用させることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
(装置構成)
図1は、第1実施形態に係る車両挙動制御装置が適用された車両100の構成を示す概略図である。図1は、車両100を上方から観察した図を示しており、左方向に車両前方を表し、右方向に車両後方を表し、破線矢印は信号の入出力を表している。
車両100は、主に、パワープラント1と、回転体2と、回転軸3と、ディファレンシャルギヤ4と、ドライブシャフト5と、前輪6Fと、後輪6Rと、パワープラント移動制御装置7と、ステアリングホイール8と、エンジン回転数センサ10と、操舵角センサ11と、コントローラ20と、を備える。なお、車両100は、前側にパワープラント1が配置され、後輪6Rが駆動されるFR車に相当する。
パワープラント1は、車両100の前後方向に沿って回転軸3が配置され、図示しないエンジンやトランスミッションなどを含んで構成される。図1においては、これらエンジンやトランスミッションなどの外形を、パワープラント1の外形として表現している。回転体2は、パワープラント1の一部として構成され、エンジン回転数に応じて回転する。具体的には、回転体2は、回転軸3を中心軸にして、パワープラント1におけるロール軸回りに回転する。回転体2は、パワープラント1内においてエンジン回転に伴って回転する複数の回転物(例えば、フライホイールやトルクコンバータなど)に相当する。図1においては説明の便宜上、回転体2を1つの物体として代表して表現している。回転軸3は、回転体2の回転軸に相当すると共に、エンジンからの動力が伝達される出力軸にも相当する。回転軸3に伝達されたエンジンの動力は、ディファレンシャルギヤ4及びドライブシャフト5を介して後輪(駆動輪)6Rに伝達される。エンジン回転数センサ10は、パワープラント1内のエンジンの回転数を検出し、検出したエンジン回転数に対応する検出信号をコントローラ20に供給する。
パワープラント移動制御装置7は、パワープラント1に対して複数設けられており、パワープラント1を移動可能に構成されている。具体的には、パワープラント移動制御装置7は、パワープラント1のピッチ軸回りの角度を変動可能に構成されている。つまり、パワープラント移動制御装置7は、回転体2を含むパワープラント1をピッチ軸回りに回転させる。例えば、パワープラント移動制御装置7は、所謂アクティブコントロールマウント(ACM)を用いて構成される。パワープラント移動制御装置7は、コントローラ20から供給される制御信号によって制御される。
ステアリングホイール8は、運転者が操舵を行う際に用いられ、操舵角センサ11は、操舵角を検出する。操舵角センサ11は、検出した操舵角に対応する検出信号をコントローラ20に供給する。
コントローラ20は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備え、車両100内の各構成要素に対して制御を行う電子制御ユニットである。本実施形態では、コントローラ20は、本発明における軸偏向手段として機能して、車両挙動の制御を行う。具体的には、コントローラ20は、目標の車両挙動が得られるように車両挙動目標値を設定して、当該車両挙動目標値に応じて、車体に対する回転体2の回転軸3の方向を偏向させる制御を行う。詳しくは、コントローラ20は、パワープラント移動制御装置7を制御することによって、回転体2のピッチ軸回りの角度を変動させる制御を行う。
(車両挙動制御方法)
次に、第1実施形態における車両挙動制御方法について説明する。
第1実施形態では、コントローラ20は、回転体2のピッチ軸回りの角度(以下では、「ピッチ角」と呼ぶ。)を変動させる制御を行う。具体的には、コントローラ20は、車両100のヨー方向について目標の車両挙動が得られるように、パワープラント移動制御装置7を制御することによって、回転体2のピッチ角速度を制御する。より詳しくは、コントローラ20は、回転体2をピッチ軸回りに動かすことで発生するジャイロモーメントを利用して、車両100のヨー方向における目標の車両挙動が得られるように、回転体2のピッチ角速度を制御する。
ここで、図2を参照して、第1実施形態における車両挙動制御方法について具体的に説明する。図2では、パワープラント1の斜視図を示しており、パワープラント1の水平方向にX軸、Y軸を定義し、パワープラント1の鉛直方向にZ軸を定義している。X軸は、回転体2の回転軸3に概ね沿った軸に相当する。なお、本明細書では、このようなX軸をパワープラント1のロール軸と定義し、Y軸をパワープラント1のピッチ軸と定義し、Z軸をパワープラント1のヨー軸と定義する。言い換えると、X軸を回転体2のロール軸と定義し、Y軸を回転体2のピッチ軸と定義し、Z軸を回転体2のヨー軸と定義する。
パワープラント1内の回転体2は、エンジン回転に伴って、ロール軸回り(X軸回り)に回転している。この場合、回転体2の角運動量Hは、回転体2の慣性モーメントI、及び回転体2のロール軸回りの角速度ωxを用いて、式(1)で表される。
H=Iωx 式(1)
慣性モーメントIは、回転体2の質量などに基づいて規定される定数であり、角速度ωxは、エンジン回転数に応じて決まる。このような状態において、パワープラント移動制御装置7を制御することでパワープラント1をピッチ軸回り(Y軸回り)に回転させると、角運動量保存の法則により、白抜き矢印A1で示すように、パワープラント1のヨー軸回り(Z軸回り)のジャイロモーメントが発生する。なお、パワープラント1をピッチ軸回りに回転することは、回転体2の回転軸3の方向を偏向させることに相当する、詳しくは回転体2のピッチ角速度を変動させることに相当する。
具体的には、パワープラント1をピッチ軸回りに角速度(ピッチ角速度)ωyで動かした場合に発生するジャイロモーメントMは、上記した回転体2の角運動量Hを用いると、式(2)で表される。
−M=H×ωy 式(2)
式(2)中の「×」はベクトル積を表している。このジャイロモーメントMは、ヨー軸回り(Z軸回り)の大きさ「I・ωx・ωy」のモーメントに相当する。つまり、パワープラント移動制御装置7を用いてパワープラント1のピッチ角速度ωyを制御すると、パワープラント1のヨー方向に発生するジャイロモーメントM(以下では、このようなヨー方向のジャイロモーメントMを、単に「ヨーモーメント」とも呼ぶ。)の大きさ、方向を変化させることができる。
図3は、上記のようにヨーモーメントを発生させた場合の車両挙動を説明するための図である。図3は、図1に示した車両100に対応する図である。前述したように、内部で回転運動している回転体2を有するパワープラント1をピッチ軸回りに動かすと、矢印A2で示すようにヨーモーメント(ジャイロモーメント)が発生する。これにより、車両100にパワープラント1が固定されているため、矢印A3で示すように、車両100にヨー方向にモーメントが働くこととなる。
第1実施形態では、コントローラ20は、このようにしてパワープラント1をピッチ軸回りに動かすことで発生するヨーモーメント(ジャイロモーメント)を利用して、車両100のヨー方向における車両挙動を制御する。具体的には、コントローラ20は、まず、運転者による操舵に基づいて(矢印A4参照)、車両100のヨー方向について目標の車両挙動が得られるように車両挙動目標値を設定する。詳しくは、コントローラ20は、操舵角センサ11から取得される操舵角から操舵の方向や操舵速度を求め、これらに基づいて、車両100に付与すべきヨーモーメント(以下では、「要求ヨーモーメントMz」と表記する。)を車両挙動目標値として設定する。例えば、コントローラ20は、操舵に対する車両100の応答性が向上するように、つまり操舵フィーリングが向上するように、要求ヨーモーメントMzを設定する。また、他の制御において操舵に対する車両挙動の制御が行われている場合には、コントローラ20は、当該他の制御における目標の車両挙動と当該他の制御を行った際の実際の車両挙動との差分が補償されるように、要求ヨーモーメントMzを設定することができる。
次に、コントローラ20は、このように求められた要求ヨーモーメントMzを実現するために必要なパワープラント1のピッチ角速度ωy(大きさ、方向)を計算する。具体的には、コントローラ20は、回転体2の慣性モーメントI、回転体2のロール軸回りの角速度ωx、及び要求ヨーモーメントMzを用いて、ピッチ角速度ωyを計算する。ここで、前述した式(2)を用いると、ジャイロモーメントMに対応する要求ヨーモーメントMzは「Mz=H×ωy」で表されるので、言い換えると「Mz=Iωxωy」で表されるので、ピッチ角速度ωyは以下の式(3)で表現される。
ωy=Mz/(Iωx) 式(3)
式(3)における回転体2のロール軸回りの角速度ωxは、エンジン回転数(エンジン回転数センサ10によって検出される)より求められる。コントローラ20は、式(3)を用いてピッチ角速度ωyを計算する。そして、コントローラ20は、計算されたピッチ角速度ωyにてパワープラント1が動かされるように、パワープラント移動制御装置7に対して制御を行う。
以上の第1実施形態における車両挙動制御方法によれば、エンジンやモータなどの既存の車両構成部品を回転体として利用して、当該回転体の回転軸の方向を偏向させることで発生するジャイロモーメントを用いて、車両挙動を適切に制御することができる。具体的には、パワープラント1のピッチ角速度ωyを制御することで発生するヨーモーメント(ジャイロモーメント)を適切に利用して、運転者の操舵に対する車両100のヨー方向の運動性能を向上させることが可能となる。例えば、操舵入力時における車両100の応答性を向上させることが可能となる。
(ピッチ角速度制御処理)
次に、上記した車両挙動制御方法を実現するために、実際にコントローラ20によって実行される処理(ピッチ角速度制御処理)の例について、図4を参照して説明する。図4は、ピッチ角速度制御処理を示すフローチャートである。この処理は、例えば運転者による操舵入力時に実行される。
まず、ステップS101では、コントローラ20は、センサ値を取得する。具体的には、コントローラ20は、エンジン回転数センサ10からエンジン回転数を取得すると共に、操舵角センサ11から操舵角を取得する。そして、処理はステップS102に進む。ステップS102では、コントローラ20は、ステップS101で取得されたセンサ値から、エンジン回転角速度を求めると共に、操舵の方向及び操舵速度を求める。なお、エンジン回転角速度は、前述した回転体2のロール軸回りの角速度ωxに相当する。そして、処理はステップS103に進む。
ステップS103では、コントローラ20は、まず、ステップS102で得られた操舵の方向や操舵速度などに基づいて、要求ヨーモーメントMzを求める。例えば、コントローラ20は、操舵に対する車両100の応答性を向上させる観点から、即ち操舵フィーリングを向上させる観点から、要求ヨーモーメントMzを求める。そして、コントローラ20は、このように求められた要求ヨーモーメントMzを実現するために必要なパワープラント1のピッチ角速度ωyを計算する。具体的には、コントローラ20は、回転体2の慣性モーメントI、回転体2のロール軸回りの角速度ωx、及び要求ヨーモーメントMzを用いて、ピッチ角速度ωy(大きさ、方向)を計算する。詳しくは、コントローラ20は、上記した式(3)を用いてピッチ角速度ωyを計算する。そして、処理はステップS104に進む。
ステップS104では、コントローラ20は、ステップS103で計算されたピッチ角速度ωyにてパワープラント1が動かされるように、パワープラント移動制御装置7に対して制御を行う。つまり、コントローラ20は、ピッチ角速度ωyに対応する制御信号をパワープラント移動制御装置7へ供給する。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
このようなピッチ角速度制御処理によれば、パワープラント1のピッチ角速度ωyを制御することで発生するヨーモーメントを適切に利用して、運転者の操舵に対する車両100のヨー方向の運動性能を向上させることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、車両挙動目標値に応じて、車体に対する回転体の回転軸の方向を偏向させる制御を行う。具体的には、パワープラントの内部で回転している回転体のピッチ角を変動させる制御を行う。しかしながら、第1実施形態では、パワープラント1における回転軸3が車両100の前後方向に沿って配置されていたのに対して、第2実施形態では、パワープラントにおける回転軸が車両の左右方向(横方向)に沿って配置される。つまり、第1実施形態では、パワープラント1が縦置きに構成されていたのに対して、第2実施形態では、パワープラントが横置きに構成される。
図5は、第2実施形態に係る車両挙動制御装置が適用された車両100aの構成を示す概略図である。図5は、車両100aを上方から観察した図を示しており、左方向に車両前方を表し、右方向に車両後方を表している。なお、図1と同一の符号を付した構成要素は同一の意味を示すものとして、その説明を省略する。
車両100aは、パワープラント1の代わりにパワープラント1aを有し、パワープラント移動制御装置7の代わりにパワープラント移動制御装置7aを有し、コントローラ20の代わりにコントローラ20aを有する点で、第1実施形態における車両100と異なる。車両100aは、前側にパワープラント1aが配置され、前輪6Fが駆動されるFF車に相当する。パワープラント1aは、車両100aの左右方向(横方向)に沿って回転体2aの回転軸3aが配置され、図示しないエンジンやトランスミッションなどを含んで構成される。
前述した車両100においては、パワープラント1のロール軸(X軸)と車両100のロール軸との方向が一致し、パワープラント1のピッチ軸(Y軸)と車両100のピッチ軸との方向が一致していた。これに対して、車両100aにおいては、パワープラント1aのロール軸(X軸)は車両100aのピッチ軸に相当し、パワープラント1aのピッチ軸(Y軸)は車両100aのロール軸に相当する。つまり、パワープラント1とパワープラント1aとは、車両に対するパワープラントのピッチ軸及びロール軸の位置が逆になる。
パワープラント移動制御装置7aは、パワープラント1aに対して複数設けられており、パワープラント1aのピッチ軸回りの角度を変動可能に構成されている。つまり、パワープラント移動制御装置7aは、回転体2aを含むパワープラント1aをピッチ軸回りに回転させる。例えば、パワープラント移動制御装置7aは、所謂アクティブコントロールマウント(ACM)を用いて構成される。パワープラント移動制御装置7aは、コントローラ20aから供給される制御信号によって制御される。
このようなパワープラント移動制御装置7aにより、内部で回転運動している回転体2aを有するパワープラント1aをピッチ軸回りに回転させると、角運動量保存の法則により、矢印B1で示すように、パワープラント1aのヨー軸回り(Z軸回り)のジャイロモーメント(ヨーモーメント)が発生する。これにより、矢印B2で示すように、車両100aにはヨー方向にモーメントが働くこととなる。
コントローラ20aは、図示しないCPU、ROM及びRAMなどを備え、車両100a内の各構成要素に対して制御を行う電子制御ユニットである。コントローラ20aは、本発明における軸偏向手段として機能して、車両挙動の制御を行う。基本的には、コントローラ20aは、前述したコントローラ20と同様の処理を行う。つまり、コントローラ20aは、パワープラント1a(回転体2a)をピッチ軸回りに動かすことで発生するヨーモーメント(ジャイロモーメント)を利用して、車両100aのヨー方向における目標の車両挙動が得られるように、パワープラント1aのピッチ角速度を制御する。
詳しくは、コントローラ20aは、まず、運転者による操舵に基づいて(矢印B3参照)、車両100aのヨー方向について目標の車両挙動が得られるように車両挙動目標値を設定する。詳しくは、コントローラ20aは、操舵角センサ11から取得される操舵角から操舵の方向や操舵速度を求め、これらに基づいて、車両100aに付与すべきヨーモーメント(要求ヨーモーメントMz)を車両挙動目標値として設定する。例えば、コントローラ20aは、操舵に対する車両100aの応答性が向上するように、つまり操舵フィーリングが向上するように、要求ヨーモーメントMzを求める。また、他の制御において操舵に対する車両挙動の制御が行われている場合には、コントローラ20aは、当該他の制御における目標の車両挙動と当該他の制御を行った際の実際の車両挙動との差分が補償されるように、要求ヨーモーメントMzを設定することができる。
次に、コントローラ20aは、このように求められた要求ヨーモーメントMzを実現するために必要なパワープラント1aのピッチ角速度ωy(大きさ、方向)を計算する。具体的には、コントローラ20aは、回転体2aの慣性モーメントI、回転体2aのロール軸回りの角速度ωx、及び要求ヨーモーメントMzを用いて、ピッチ角速度ωyを計算する。詳しくは、コントローラ20aは、上記した式(3)を用いてピッチ角速度ωyを計算する。そして、コントローラ20aは、計算されたピッチ角速度ωyにてパワープラント1aが動かされるように、パワープラント移動制御装置7aに対して制御を行う。
以上の第2実施形態によれば、パワープラント1aが横置きに構成された車両100aに対して、パワープラント1aのピッチ角速度ωyを制御することで発生するヨーモーメント(ジャイロモーメント)を適切に利用して、運転者の操舵に対する車両100aのヨー方向の運動性能を向上させることが可能となる。
なお、第1実施形態及び第2実施形態に示したように、本発明によれば、車両がFR車であるかFF車であるかを問わず(言い換えるとパワープラントが縦置きであるか横置きであるかを問わず)、ジャイロモーメントを利用することで、車両100aのヨー方向の運動性能を適切に向上させることができると言える。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態においても、第1及び第2実施形態と同様に、車両挙動目標値に応じて、車体に対する回転体の回転軸の方向を偏向させる制御を行う。しかしながら、前述した第1及び第2実施形態では、パワープラントの内部で回転している回転体のピッチ角を変動させる制御を行っていたのに対して、第3実施形態では、パワープラントの内部で回転している回転体のヨー軸回りの角度(以下では、「ヨー角」と呼ぶ。)を変動させる制御を行う。より詳しくは、第3実施形態では、回転体をヨー軸回りに動かすことで発生するジャイロモーメントを利用して、車両のピッチ方向における目標の車両挙動が得られるように、回転体のヨー角速度を制御する。
なお、前述した第2実施形態では、パワープラント1aにおける回転軸3aが車両100aの左右方向(横方向)に沿って配置されていたのに対して、第3実施形態では、パワープラントにおける回転軸が車両の前後方向に沿って配置される。即ち、第3実施形態では、第1実施形態と同様に、車両に対してパワープラントが配置される。したがって、以下では第1実施形態と比較しながら、第3実施形態についての説明を行う。
図6は、第3実施形態に係る車両挙動制御装置が適用された車両100bの構成を示す概略図である。図6は、車両100bを上方から観察した図を示しており、左方向に車両前方を表し、右方向に車両後方を表している。なお、図1と同一の符号を付した構成要素は同一の意味を示すものとして、その説明を省略する。
車両100bは、パワープラント移動制御装置7の代わりにパワープラント移動制御装置7bを有し、コントローラ20の代わりにコントローラ20bを有する点で、第1実施形態における車両100と異なる。第3実施形態では、第1実施形態と同様に、言い換えると第2実施形態と異なり、パワープラント1における回転軸3が車両100bの前後方向に沿って配置されている。なお、車両100bのパワープラント1の構成は、第1実施形態における車両100のパワープラント1の構成と概ね同様である。
パワープラント移動制御装置7bは、パワープラント1に対して複数設けられており、パワープラント1のヨー軸回りの角度を変動可能に構成されている。つまり、パワープラント移動制御装置7bは、回転体2を含むパワープラント1をヨー軸回りに回転させる。例えば、パワープラント移動制御装置7bは、所謂アクティブコントロールマウント(ACM)を用いて構成される。パワープラント移動制御装置7bは、コントローラ20bから供給される制御信号によって制御される。このようなパワープラント移動制御装置7bによって、内部で回転運動している回転体2を有するパワープラント1をヨー軸回りに回転させると、角運動量保存の法則により、矢印C1で示すように、パワープラント1のピッチ軸回り(Y軸回り)のジャイロモーメントが発生する。
コントローラ20bは、図示しないCPU、ROM及びRAMなどを備え、車両100b内の各構成要素に対して制御を行う電子制御ユニットである。コントローラ20bは、本発明における軸偏向手段として機能して、車両挙動の制御を行う。具体的には、コントローラ20bは、目標の車両挙動が得られるように車両挙動目標値を設定して、当該車両挙動目標値に応じて、パワープラント移動制御装置7bを制御することによって、パワープラント1(回転体2)のヨー角を変動させる制御を行う。詳しくは、コントローラ20bは、上記したようにパワープラント1をヨー軸回りに動かすことで発生するジャイロモーメントを利用して、車両100bのピッチ方向における目標の車両挙動が得られるように、パワープラント1のヨー角速度を制御する。
ここで、図7を参照して、第3実施形態における車両挙動制御方法について具体的に説明する。図7は、図6中の矢印P1方向から車両100bを観察した概略図を示している。なお、図7では、説明の便宜上、車両100b内部の構成要素としてパワープラント1及びパワープラント移動制御装置7bのみを示している。
上記したパワープラント移動制御装置7bによって、内部で回転運動している回転体2を有するパワープラント1をヨー軸回りに回転させると、角運動量保存の法則により、矢印C2で示すように、パワープラント1のピッチ軸回り(Y軸回り)のジャイロモーメントが発生する。この場合、パワープラント1をヨー軸回りに角速度(ヨー角速度)ωzで動かした場合に発生するジャイロモーメントMは、上記した回転体2の角運動量Hを用いると(式(1)参照)、式(4)で表される。
−M=H×ωz 式(4)
式(4)中の「×」はベクトル積を表している。このジャイロモーメントMは、ピッチ軸回り(Y軸回り)の大きさ「I・ωx・ωz」のモーメントに相当する。つまり、パワープラント移動制御装置7bを用いてパワープラント1のヨー角速度ωzを制御すると、パワープラント1のピッチ方向に発生するジャイロモーメントM(以下では、このようなピッチ方向のジャイロモーメントMを単に「ピッチモーメント」とも呼ぶ。)の大きさ、方向を変化させることができる。
このようなピッチモーメントがパワープラント1に発生した場合、矢印C3で示すように、車両100bにはピッチ方向にモーメントが働くこととなる。第3実施形態では、コントローラ20bは、このようにパワープラント1をヨー軸回りに動かすことで発生するピッチモーメント(ジャイロモーメント)を利用して、車両100bのピッチ方向における車両挙動を制御する。
具体的には、コントローラ20bは、まず、車両100bのピッチ方向について目標の車両挙動が得られるように車両挙動目標値を設定する。詳しくは、コントローラ20bは、加減速時において車両100bのピッチ方向における姿勢が安定するように、車両100bに付与すべきピッチモーメント(以下では、「要求ピッチモーメントMy」と表記する。)を車両挙動目標値として設定する。例えば、コントローラ20bは、加減速時におけるストロークセンサの出力から車両100bの姿勢を推定したり、加速度から車両100bの姿勢を推定したりすることによって、加減速時における車両姿勢変化が抑制されるように要求ピッチモーメントMyを設定する。また、他の制御において車両姿勢に対する制御(例えばアクティブサスペンションを用いた制御)が行われている場合には、コントローラ20bは、当該他の制御における目標の車両姿勢と当該他の制御を行った際の実際の車両姿勢との差分が補償されるように、要求ピッチモーメントMyを設定することができる。
次に、コントローラ20bは、このように求められた要求ピッチモーメントMyを実現するために必要なパワープラント1のヨー角速度ωz(大きさ、方向)を計算する。具体的には、コントローラ20bは、回転体2の慣性モーメントI、回転体2のロール軸回りの角速度ωx、及び要求ピッチモーメントMyを用いて、ヨー角速度ωzを計算する。ここで、前述した式(4)を用いると、ジャイロモーメントMに対応する要求ピッチモーメントMyは「My=H×ωz」で表されるので、言い換えると「My=Iωxωz」で表されるので、ヨー角速度ωzは以下の式(5)で表現される。
ωz=My/(Iωx) 式(5)
式(5)における回転体2のロール軸回りの角速度ωxは、エンジン回転数(エンジン回転数センサ10によって検出される)より求められる。コントローラ20bは、式(5)を用いてヨー角速度ωzを計算する。そして、コントローラ20bは、計算されたヨー角速度ωzにてパワープラント1が動かされるように、パワープラント移動制御装置7bに対して制御を行う。
以上の第3実施形態によれば、パワープラント1のヨー角速度ωzを制御することで発生するピットモーメント(ジャイロモーメント)を適切に利用して、加減速時における車両100bのピッチ方向の運動性能を向上させることが可能となる。例えば、加減速時における車両100bの姿勢を安定させることが可能となる。
なお、上記では、パワープラント1のヨー角のみを変動させる制御を行う例を示したが、これに限定はされない。他の例では、パワープラント1のヨー角だけでなく、パワープラント1のピッチ角も変動させる制御を行うことができる。つまり、第3実施形態に係る制御と第1実施形態に係る制御とを組み合わせても良い。この場合には、パワープラント移動制御装置は、パワープラント1をヨー軸回り及びピッチ軸回りに回転可能に構成される。また、このようにパワープラント移動制御装置を構成した場合には、ヨー軸回り及びピッチ軸回りの回転に限らず、パワープラント1を斜め方向に回転させることが可能となる。つまり、パワープラント1における回転体2の回転軸3の方向を、種々の方向に偏向させることが可能となる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
第4実施形態においても、第1乃至第3実施形態と同様に、車両挙動目標値に応じて、車体に対する回転体の回転軸の方向を偏向させる制御を行う。具体的には、第4実施形態では、第3実施形態と同様に、パワープラントの内部で回転している回転体のヨー角を変動させる制御を行う。しかしながら、第3実施形態では、パワープラント1における回転軸3が車両100bの前後方向に沿って配置されていたのに対して、第4実施形態では、パワープラントにおける回転軸が車両の左右方向(横方向)に沿って配置される。そのため、回転体のヨー角を変動させることでパワープラントのピッチ軸回りに発生したジャイロモーメントは、第3実施形態では、車両100bのピッチ方向にモーメントとして作用していたが、第4実施形態では、車両のロール方向にモーメントとして作用する。したがって、第4実施形態では、回転体をヨー軸回りに動かすことで発生するジャイロモーメントを利用して、車両のロール方向における目標の車両挙動が得られるように、回転体のヨー角速度を制御する。
なお、第4実施形態では、第2実施形態と同様に、パワープラントにおける回転軸が車両の左右方向(横方向)に沿って配置される。したがって、以下では第2実施形態と比較しながら、第4実施形態についての説明を行う。
図8は、第4実施形態に係る車両挙動制御装置が適用された車両100cの構成を示す概略図である。なお、図8は、車両100cを上方から観察した図を示しており、左方向に車両前方を表し、右方向に車両後方を表している。また、図5と同一の符号を付した構成要素は同一の意味を示すものとして、その説明を省略する。
車両100cは、パワープラント移動制御装置7aの代わりにパワープラント移動制御装置7cを有し、コントローラ20aの代わりにコントローラ20cを有する点で、第2実施形態における車両100aと異なる。第4実施形態では、第2実施形態と同様に、パワープラント1aにおける回転軸3aが車両100cの左右方向(横方向)に沿って配置されている。なお、車両100cのパワープラント1aの構成は、第2実施形態における車両100aのパワープラント1aの構成と概ね同様である。
パワープラント移動制御装置7cは、パワープラント1aに対して複数設けられており、パワープラント1aのヨー軸回りの角度を変動可能に構成されている。つまり、パワープラント移動制御装置7cは、回転体2aを含むパワープラント1aをヨー軸回りに回転させる。例えば、パワープラント移動制御装置7cは、所謂アクティブコントロールマウント(ACM)を用いて構成される。パワープラント移動制御装置7cは、コントローラ20cから供給される制御信号によって制御される。このようなパワープラント移動制御装置7cによって、内部で回転運動している回転体2aを有するパワープラント1aをヨー軸回りに回転させると、角運動量保存の法則により、矢印D1で示すように、パワープラント1aのピッチ軸回り(Y軸回り)のジャイロモーメントが発生する。
コントローラ20cは、図示しないCPU、ROM及びRAMなどを備え、車両100c内の各構成要素に対して制御を行う電子制御ユニットである。コントローラ20cは、本発明における軸偏向手段として機能して、車両挙動の制御を行う。具体的には、コントローラ20cは、目標の車両挙動が得られるように車両挙動目標値を設定して、当該車両挙動目標値に応じて、パワープラント移動制御装置7cを制御することによって、パワープラント1a(回転体2a)のヨー角を変動させる制御を行う。詳しくは、コントローラ20cは、上記したようにパワープラント1aをヨー軸回りに動かすことで発生するジャイロモーメントを利用して、車両100cのロール方向における目標の車両挙動が得られるように、パワープラント1aのヨー角速度を制御する。
ここで、図9を参照して、第4実施形態における車両挙動制御方法について具体的に説明する。図9は、図8中の矢印P2方向から車両100cを観察した概略図を示している。なお、図9では、説明の便宜上、車両100c内部の構成要素としてパワープラント1a及びパワープラント移動制御装置7cのみを示している。
上記したパワープラント移動制御装置7cによって、内部で回転運動している回転体2aを有するパワープラント1aをヨー軸回りに回転させると、角運動量保存の法則により、矢印D2で示すように、パワープラント1aのピッチ軸回り(Y軸回り)のジャイロモーメントが発生する。この場合、パワープラント1aをヨー軸回りに角速度(ヨー角速度)ωzで動かした場合に発生するジャイロモーメントMは、上記した回転体2aの角運動量Hを用いると(式(1)参照)、式(6)で表される。
−M=H×ωz 式(6)
式(6)中の「×」はベクトル積を表している。このジャイロモーメントMは、ピッチ軸回り(Y軸回り)の大きさ「I・ωx・ωz」のモーメントに相当する。つまり、パワープラント移動制御装置7cを用いてパワープラント1aのヨー角速度ωzを制御すると、パワープラント1aのピッチ方向に発生するジャイロモーメントM(以下では、このようなピッチ方向のジャイロモーメントMを単に「ピッチモーメント」とも呼ぶ。)の大きさ、方向を変化させることができる。
このようなピッチモーメントがパワープラント1aに発生した場合、矢印D3で示すように、車両100cにはロール方向にモーメントが働くこととなる。第4実施形態では、コントローラ20cは、このようにパワープラント1aをヨー軸回りに動かすことで発生するピッチモーメント(ジャイロモーメント)を利用して、車両100cのロール方向における車両挙動を制御する。
具体的には、コントローラ20cは、まず、車両100cのロール方向について目標の車両挙動が得られるように車両挙動目標値を設定する。詳しくは、コントローラ20cは、運転者による操舵に基づいて、車両100cのロール方向について目標の車両挙動が得られるように車両挙動目標値を設定する。詳しくは、コントローラ20cは、操舵時において、言い換えると車両100cの旋回時において、車両100cのロール方向における姿勢が安定するように、車両100cに付与すべきピッチモーメント(以下では、「要求ピッチモーメントMy」と表記する。)を車両挙動目標値として設定する。例えば、コントローラ20cは、操舵角センサ11から取得される操舵角や、車両100cの姿勢などに基づいて、旋回時における車体の姿勢がフラットになるように要求ピッチモーメントMyを設定する。また、他の制御においてロール方向における車両挙動の制御(例えばアクティブサスペンションを用いた制御)が行われている場合には、コントローラ20cは、当該他の制御における目標の車両挙動と当該他の制御を行った際の実際の車両挙動との差分が補償されるように、要求ピッチモーメントMyを設定することができる。
次に、コントローラ20cは、このように求められた要求ピッチモーメントMyを実現するために必要なパワープラント1aのヨー角速度ωzを計算する。具体的には、コントローラ20cは、回転体2aの慣性モーメントI、回転体2aのロール軸回りの角速度ωx、及び要求ピッチモーメントMyを用いて、ヨー角速度ωzを計算する。ここで、前述した式(6)を用いると、ジャイロモーメントMに対応する要求ピッチモーメントMyは「My=H×ωz」で表されるので、言い換えると「My=Iωxωz」で表されるので、ヨー角速度ωzは、以下の式(7)で表現される。
ωz=My/(Iωx) 式(7)
式(7)における回転体2aのロール軸回りの角速度ωxは、エンジン回転数(エンジン回転数センサ10によって検出される)より求められる。コントローラ20cは、式(7)を用いて、ヨー角速度ωzを計算する。そして、コントローラ20cは、計算されたヨー角速度ωzにてパワープラント1aが動かされるように、パワープラント移動制御装置7cに対して制御を行う。
以上の第4実施形態によれば、パワープラント1aのヨー角速度ωzを制御することで発生するピットモーメント(ジャイロモーメント)を適切に利用して、車両100cのロール方向の運動性能を向上させることが可能となる。例えば、旋回時における車両100cの姿勢を安定させることが可能となる。
なお、上記では、パワープラント1aのヨー角のみを変動させる制御を行う例を示したが、これに限定はされない。他の例では、パワープラント1aのヨー角だけでなく、パワープラント1aのピッチ角も変動させる制御を行うことができる。つまり、第4実施形態に係る制御と第2実施形態に係る制御とを組み合わせても良い。この場合には、パワープラント移動制御装置は、パワープラント1aをヨー軸回り及びピッチ軸回りに回転可能に構成される。また、このようにパワープラント移動制御装置を構成した場合には、ヨー軸回り及びピッチ軸回りの回転に限らず、パワープラント1aを斜め方向に回転させることが可能となる。つまり、パワープラント1aにおける回転体2aの回転軸3aの方向を、種々の方向に偏向させることが可能となる。
第1実施形態に係る車両の概略構成図である。 第1実施形態における車両挙動制御方法を説明するための図である。 第1実施形態における車両挙動を説明するための図である。 ピッチ角速度制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る車両の概略構成図である。 第3実施形態に係る車両の概略構成図である。 第3実施形態における車両挙動制御方法を説明するための図である。 第4実施形態に係る車両の概略構成図である。 第4実施形態における車両挙動制御方法を説明するための図である。
符号の説明
1、1a パワープラント
2、2a 回転体
3、3a 回転軸
6F 前輪
6R 後輪
7、7a、7b、7c パワープラント移動制御装置
8 ステアリングホイール
10 エンジン回転数センサ
11 操舵角センサ
20、20a、20b、20c コントローラ
100、100a、100b、100c 車両

Claims (8)

  1. 車両に搭載されるパワープラントの一部として構成される回転体と、
    目標の車両挙動を得るための車両挙動目標値を設定して、前記車両挙動目標値に応じて、車体に対する前記回転体の回転軸の方向を偏向させることで、前記車両に対してジャイロモーメントを作用させる軸偏向手段と、を備え
    前記回転体は、前記回転軸が前記車両の左右方向に沿って配置され、
    前記軸偏向手段は、前記回転体のピッチ角を変動させることにより、前記回転軸の方向を偏向させることを特徴とする車両挙動制御装置。
  2. 前記軸偏向手段は、運転者による操舵に基づいて、前記車両のヨー方向について目標の車両挙動が得られるように前記車両挙動目標値を設定する請求項1に記載の車両挙動制御装置。
  3. 車両に搭載されるパワープラントの一部として構成される回転体と、
    目標の車両挙動を得るための車両挙動目標値を設定して、前記車両挙動目標値に応じて、車体に対する前記回転体の回転軸の方向を偏向させることで、前記車両に対してジャイロモーメントを作用させる軸偏向手段と、を備え、
    前記回転体は、前記回転軸が前記車両の前後方向に沿って配置され、
    前記軸偏向手段は、前記回転体のヨー角を変動させることにより、前記回転軸の方向を偏向させることを特徴とする車両挙動制御装置。
  4. 前記軸偏向手段は、前記車両の姿勢に基づいて、前記車両のピッチ方向について目標の車両挙動が得られるように前記車両挙動目標値を設定する請求項3に記載の車両挙動制御装置。
  5. 車両に搭載されるパワープラントの一部として構成される回転体と、
    目標の車両挙動を得るための車両挙動目標値を設定して、前記車両挙動目標値に応じて、車体に対する前記回転体の回転軸の方向を偏向させることで、前記車両に対してジャイロモーメントを作用させる軸偏向手段と、を備え、
    前記回転体は、前記回転軸が前記車両の左右方向に沿って配置され、
    前記軸偏向手段は、前記回転体のヨー角を変動させることにより、前記回転軸の方向を偏向させることを特徴とする車両挙動制御装置。
  6. 前記軸偏向手段は、運転者による操舵に基づいて、前記車両のロール方向について目標の車両挙動が得られるように前記車両挙動目標値を設定する請求項5に記載の車両挙動制御装置。
  7. 前記軸偏向手段は、前記回転体の回転数に基づいて、前記回転軸を偏向させる請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車両挙動制御装置。
  8. 前記軸偏向手段は、前記回転体の回転数に基づいて、前記回転軸を偏向させる速度を設定する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両挙動制御装置。
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