JP4696906B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、外箱と内箱の間隙に断熱材を発泡充填して成る断熱箱体から構成された冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫の大容量化および設置スペース縮小の需要が高まるにつれて、冷蔵庫断熱壁を薄肉化する、さらには、真空断熱材を配置挿入させ、断熱性能の向上を図っている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
図11は、従来の冷蔵庫の外観斜視図を示す。図12は、従来の冷蔵庫の断熱箱体の部分平面断面図を示す。図11,12に示すように、従来の冷蔵庫1の壁厚構造は、冷蔵庫1の外壁を形成する外箱2と、冷蔵庫の庫内壁を形成する内箱3と、外箱2と内箱3の間に発泡充填させたウレタン断熱材4、ウレタン断熱材4内に配置した真空断熱材5からなる断熱箱体6と、断熱箱体6のウレタン断熱材4内に配置した冷蔵庫冷却装置の凝縮パイプ(図示せず)により構成される。
真空断熱材5は、ガスの透過を阻止する多層ラミネート構造のフィルムから成る外被袋、シリカ・パーライト等の微粉末もしくは無機繊維等からなる芯材により構成され、芯材を外被に封入した後、外被袋内のガス(空気)を排気し、真空状態にしてヒートシールにより密封している。この真空断熱材5の熱伝導率は、0.008から0.0005W/m・Kと断熱性能が非常に優れているため、断熱箱体6の壁厚を薄くしても、庫内に侵入してくる熱量を有効的に削減することが可能となる。また一般的に真空断熱材5の固定場所は曲面が多い内箱3よりも比較的平面部が多い外箱2の内面側に取り付けられるが、従来例においては、外箱2と真空断熱材5の間隙に板状部材40を配設して安定して保持できる隙間を確保している。
ウレタン断熱材4内に配置された凝縮パイプは一般に銅管または鉄管からなり、外箱2の内面側に当接するようアルミテープ(図示せず)等によって取り付けられている。この理由として、圧縮機(図示せず)から搬送される高温高圧ガスを凝縮させるべく、外箱2と凝縮パイプを接地させ放熱面積を確保する必要があり、また高温になった凝縮パイプから庫内へ侵入する熱量を削減するべく、冷蔵庫1内から凝縮パイプ(銅管や鉄管)を極力隔離させる必要がある。さらに冷蔵庫1表面の露着き防止のため、外箱2表面温度は庫外の雰囲気温度に対して極力低下させないように、凝縮パイプの熱を外箱2へ効果的に伝達させなければならない等が挙げられる。
以上より、従来構成において、外箱2から真空断熱材5への伝熱量を抑制して、断熱効率に優れた断熱箱体6を得ることができる。
特開2000−304428号公報
近年、冷蔵庫の省エネルギー化のため、庫外から庫内への侵入熱量を低減させるべく、真空断熱材5を採用するケースが拡大している。しかしながら、その結果、庫内容積を維持するため、断熱箱体の壁厚は同一にしたうえで、ウレタン断熱材の壁厚を薄くしなければならない。また、従来例では、真空断熱材5を外箱2内面に設置した板状部材40により庫内側へ所定の間隔にて配設していることから、外箱2と内箱3の間隙に充填されるウレタン断熱材4は2層に分離配置され、それぞれの厚さは単一層に比べて薄くなる。さらに凝縮パイプは、外箱1の内表面側に当接している。以上より、ウレタン発泡時にこれらが流動抵抗となり、所定のウレタン発泡空間に対してウレタン流動阻害を引き起こし、ウレタン密度の低下、及びボイドが冷蔵庫背面部や凝縮パイプのウレタン流動下流側等に発生するという課題があった。
また、これらボイド発生にともない生じる空気層が、外気温度および庫内温度変化により膨張、圧縮を引き起こし、外箱2の表面に圧力がかかり、この部分における変形を生じさせるという課題が発生した。
さらに、冷蔵庫の庫内容積効率、すなわち冷蔵庫の外郭容積に対する庫内容積比率を向上させることにより、食品等の収納量を拡大しようとした場合、外箱から内箱の間隔、すなわち断熱箱体の壁厚を薄くする手段が考えられる。このとき、壁厚を薄くすることによる庫内負荷性能の低下を極力抑制するため、真空断熱材の厚さを保持あるいは厚くし、その代替としてウレタン厚さを同等以下に薄肉化しなければならない。このとき、ウレタン発泡時の流動性が悪化してウレタン密度が低下するという課題があった。
本発明は、従来の技術的課題を克服するものであり、冷蔵庫の外箱に凝縮パイプを密着させた凝縮手段を備え、前記凝縮手段の一部或いは全てが並列に配置された複数の経路で構成されていることで、経路に応じて凝縮パイプの直径を細径化してウレタン発泡時の流動抵抗を低減することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、内箱と外箱と前記内箱と前記外箱との間に備えられた断熱材とを有する断熱箱体と、前記断熱箱体に備えられ少なくとも凝縮手段を備えるとともに内部に冷媒が充填された冷凍サイクルとを有し、前記凝縮手段は前記断熱箱体の外箱の前記断熱材側に凝縮パイプを密着させた部分を備え、前記冷凍サイクル中の冷媒の流れにおいて前記凝縮手段の少なくとも一部は複数の並列経路を有し、
前記並列経路の冷媒パイプの直径と前記並列経路以外の冷媒パイプとの直径が異なるようにし、前記凝縮パイプの分岐、結合を機械室内並びに蒸発皿設置空間に配置させることを特徴としたものである。
これによって、冷蔵庫の大容量化にともなうウレタン厚さを薄くするケースや凝縮パイプを多数配設したケースにおいて、凝縮パイプの直径を経路に応じて細径化することが可能となり、ウレタン発泡時の流動抵抗を低減させることができるという作用を有する。
本発明の冷蔵庫は、外箱に凝縮パイプが当接する一部或いは全てが並列に配置された複数の経路で構成されることにより、ウレタンの流動抵抗を減少させ、ウレタン密度を均一に保持でき、庫外の高温空気から庫内への熱侵入を抑制することができる。さらにボイド発生を抑制でき、冷蔵庫外箱の外観変形を防止できる。
請求項1に記載の発明は、内箱と外箱と前記内箱と前記外箱との間に備えられた断熱材とを有する断熱箱体と、前記断熱箱体に備えられ少なくとも凝縮手段を備えるとともに内部に冷媒が充填された冷凍サイクルとを有し、前記凝縮手段は前記断熱箱体の外箱の前記断熱材側に凝縮パイプを密着させた部分を備え、前記冷凍サイクル中の冷媒の流れにおいて前記凝縮手段の少なくとも一部は複数の並列経路を有し、前記並列経路の冷媒パイプの直径と前記並列経路以外の冷媒パイプとの直径が異なるようにし、前記凝縮パイプの分岐、結合を機械室内並びに蒸発皿設置空間に配置させることを特徴としたため、凝縮パイプが細径化でき、ウレタン充填発泡時の流動抵抗が減少し、ウレタン密度を均一に保持できる。さらにボイド発生を抑制でき、冷蔵庫外箱の外観変形も防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷蔵庫に加えて、凝縮手段の並列経路内に備えられた第一凝縮パイプは、前記並列経路以外に備えられた凝縮手段である第二凝縮パイプよりパイプの直径が細いことにより、ウレタン充填発泡時の流動抵抗が減少し、ウレタン密度を均一に保持できる。さらにボイド発生を抑制でき、冷蔵庫外箱の外観変形も防止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の冷蔵庫に加えて、外箱と内箱の間に充填される断熱部材は、ウレタン断熱材からなる第一断熱部と、真空断熱材からなる第二断熱部とを有することにより、ウレタン断熱材4の分布域が2層に分離充填され、ウレタン厚さが1層に比べて薄くなるものに対して、凝縮パイプの細径化により、ウレタンの流動抵抗を低減し、ウレタン密度を均一に保持でき、さらにボイド発生を抑制でき、冷蔵庫外箱の外観変形を防止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の冷蔵庫に加えて、さらに前記第二断熱部が前記凝縮パイプと所定の間隙を維持するよう支持部材を配設したことにより、第二断熱部の変形を防止し、ウレタン発泡時のウレタン流動性を向上でき、ウレタン密度の均一化とボイド発生の抑制が可能となり、冷蔵庫外箱の外観変形も防止できる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫に加えて、前記凝縮パイプの断面が扁平形状となることにより、請求項1から4に記載の効果に加えて、さらに凝縮パイプの扁平化によるウレタンの流動抵抗を低減し、ウレタン密度を均一に保持でき、さらにボイド発生を抑制でき、冷蔵庫外箱の外観変形を防止できる。また、凝縮能力向上による省エネ効果が得られる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫の外観斜視図、図2は同実施の形態による冷蔵庫の図1におけるA−A’線要部断面図、図3は同実施の形態による冷蔵庫の外箱の展開図、図4は同実施の形態による冷蔵庫の図1におけるB−B’線要部断面図、図5は同実施の形態による冷蔵庫のサイクル概略図である。以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図1および図2より、前方に開口する鋼板製の外箱102、硬質樹脂製の内箱103、外箱102と内箱103間に発泡充填されたウレタン断熱材104からなる断熱箱体106は、庫内仕切り壁107により区分けされた冷蔵室110、冷凍室111、野菜室112、切替室113、そして製氷室114を構成している。
また、冷蔵室110の温度を検知する冷蔵室センサ115と、冷凍室111の温度を検知する冷凍室センサ116と、冷蔵室110への冷気を調整する冷蔵室ダンパ117(図示せず)と、冷蔵庫101の冷凍サイクルを構成する野菜室112背面を中心に配置された蒸発器118と、蒸発器を通風させるファン119と、冷蔵庫101外部の背面上部に設置された圧縮機120を配設する機械室121からなる。
冷蔵室110は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されている。野菜室112は冷蔵室110と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にすれば葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
冷凍室111は冷凍保存のために通常−22から−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30から−25℃の低温で設定されることもある。
図3より、外箱102は背面板102a、側面板102b、102c、天面板102d、底面板102eから構成され、通常、側面板102b、102cの2面と天面板102dは一枚の鋼板にて折り曲げ成形される。
ここで凝縮パイプ130の配置を冷媒の流れに沿って説明すると、冷蔵庫101背面上部にある機械室121内空間において、圧縮機120から吐出された単経路の凝縮パイプ(第二の凝縮パイプ)130は、並列経路(第一の凝縮パイプ)131a,131bに分岐され、側面板102b上部へ向い、入ってすぐに下方に向かって平行移動し、下方にてUターンして再び上方へ向い、天面板102dに入る。そして反対側の側面板102cに入り、下方へ平行移動し、再び凝縮パイプ130は合流して単経路となる。その後、蒸発皿122にある浸積パイプ123や外箱102の正面端部(図示せず)に向い、再び側面板102cに入り、上方へ向い、最終的に機械室121に配置されたドライヤ124と結合する。
本実施の形態において、並列経路131a、131bの配管径はφ2mmとした。これは、単経路の凝縮パイプ130(外径4mm)の配管断面積と、分岐後の並列回路131a,131bの配管断面積の総和をほぼ等しくして、配管内の冷媒流速を維持することで、冷凍機油の搬送に悪影響を与えないように配慮したものである。
以上のように構成された本実施の形態の冷蔵庫について、以下その動作を図2、図3、図4、図5にて説明する。
冷蔵庫101の運転が開始される条件は、冷蔵室センサ115もしくは冷凍室センサ116温度が起動温度以上の場合であり、また運転が停止する条件は、冷蔵室センサ115および冷凍室センサ116の両方が停止温度以下の場合である。
まず冷凍室111の冷却について説明する。冷凍室111が外気からの侵入熱およびドア開閉などにより、庫内温度が上昇して冷凍室センサ116が起動温度以上になった場合に、圧縮機120が起動し冷却が開始される。圧縮機120から吐出された高温高圧の冷媒は、前述した配管経路を通過し、最終的に機械室121に配置されたドライヤ(図示せず)まで到達する間、特に外箱102に設置される凝縮パイプ130において、側面板102b、c、天面板102dの庫外側の空気や庫内のウレタン断熱材104との熱交換により、冷却されて液化する。
次に液化した冷媒はキャピラリチューブ135で減圧されて、蒸発器118に流入し蒸発器118周辺の庫内空気との熱交換により庫内を冷却する。この後、冷媒は加熱されガス化して圧縮器120に戻る。庫内が冷却されて冷凍室センサ116の温度が停止温度以下になり、かつ冷蔵室センサ115の温度が停止温度以下になった場合に圧縮機120の運転が停止する。
つぎに冷蔵室110の冷却について説明する。冷凍室111と同様に、庫内温度が上昇して冷蔵室センサ115温度が起動温度以上になった場合に、冷蔵室ダンパ(図示せず)が開き、圧縮機120の運転が開始される。蒸発器118の冷気が送風ファン119により冷蔵室110内に流入して庫内空気温度が冷却されて、冷蔵室センサ115温度が停止温度以下になり、かつ冷凍室センサ116温度が停止温度以下の場合に圧縮機120の運転が停止する。また冷蔵室110と蒸発器118間の風路にある冷蔵室ダンパは、冷蔵室110温度が停止温度以下で全閉し、仮に冷凍室111の温度が停止温度以上で圧縮機120の運転が継続しても、冷蔵室110温度がこの時点の温度よりも低下しないようにして、凍結を防止している。
次に、断熱箱体106内部のウレタン発泡工程を説明すると、この断熱箱体106の前面を下、背面を上にした状態で、発泡変形防止用の固定冶具を外箱102の外郭および内箱103の内郭に当接させる。つぎに背面の任意の注入口125からウレタン断熱材104の原液を注入し、前面側へ滴下させる。ウレタンは数秒後に発泡を開始し、上方すなわち背面側に向かって発泡が促進され、気泡上のウレタンが流動して所定の空間を充填し、ウレタンの硬化が完了した時点で断熱箱体106が完成する。
このとき、本実施の形態のように、凝縮パイプ130を並列経路131a、131bにすることにより、パイプ径を細径化できる。その結果、凝縮パイプ130を流れるウレタン断熱材104の流動スペースが拡大し、流動抵抗を低減することができる。したがって、ウレタンの充填密度の低下を防止し、ボイドの発生を防止することができる。その結果、外箱102の外観変形も抑制され、断熱箱体106の強度も高くなる。
さらに、外箱102内面に密着設置される凝縮パイプ130を、分岐、結合させようとすると、配管ボリュームが増加し、外箱102表面の変形に繋がる、これに対して、凝縮パイプ130の分岐、結合を機械室121内並びに蒸発皿122設置空間に配置させることにより、配管ボリュームの増加による、外表面の変形を最小限に抑えることができる。
さらに、分岐、結合に伴う配管連結時に行うロウ付け作業を機械室121内もしくは蒸発皿122設置空間内で行えるので、作業性を向上することができる。
尚、本実施の形態において、機械室121を背面上部に配設したが、背面下部に配設し、凝縮パイプ130を断熱箱体106に対して上下反対に配置することにより、同様の配管構成が可能となり、ウレタンの流動抵抗を抑制する効果が得られる。
尚、将来的に、断熱箱体106の薄壁構造を採用する場合においても、上記の並列経路131a,131bの構成を採用することにより、断熱箱体106の薄壁化、冷蔵庫の容積効率の向上すなわち大容量化を実現できる。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2による冷蔵庫の要部縦断面図、図7は同実施の形態による冷蔵庫の外箱の分解斜視図、図8は同実施の形態による冷蔵庫の要部平面断面図である。
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態における冷凍冷蔵庫の構成は、断熱箱体を除いて実施の形態1と同一構成であり、説明を省略する。
図6、図7、図8より、真空断熱材250は、スペーサ251により外箱202と内箱203の間隙に充填されるウレタン断熱材204に配置される。スペーサ251は、例えば、断面が複数のコノ字形状を結合した一体の板状樹脂部材からなり、それぞれは、外箱202内面側において一定の間隔にて接着剤等により固定され、本実施の形態において、側面板一面あたり4本設置される。
これにより、ウレタン断熱材204は、発泡充填された結果、外側スペース252a、内側スペース252bの2層空間に分離される。例えば、本実施の形態において断熱箱体206の平均壁厚32mmの場合、真空断熱材250の壁厚10mm、外側スペース252aの壁厚10mm、内側スペース252bの壁厚10mm、外壁厚さ1mm、内壁厚さ1mmとなる。
また、図7より、凝縮パイプ230は、スペーサ251のコノ字形状の間隙に外箱202内面に密着配設され、かつ断面は、扁平形状を形成して。外箱内面に密着した場合、外箱202内面からの全高は、1.5mmとなる。
次に、本発明における真空断熱材250を用いた断熱箱体206の製造方法を説明すると、まず、図6のように、外箱202内面に凝縮パイプ230を配設、アルミテープ11にて固定する。別工程において、真空断熱材250の外箱201側面にスペーサ251を接着剤により固定する。さらに真空断熱材250と一体となったスペーサ251を側面板202b、202cに接着剤等により固定する。さらに次工程にて外箱202と内箱203を嵌合させてウレタン断熱材204の充填スペースを確保する。また同時に冷凍サイクル部品等も同時装着させて、ウレタン充填発泡前の箱体を完成させる。
ウレタン発泡時の詳細を説明すると、箱体前面から発泡が開始するが、真空断熱材250の領域において、ウレタンが充填される空間は、真空断熱材250の外側スペース252aおよび内側スペース252bに分離される。このとき、これらの間隙の壁厚がそれぞれ10mm程度と狭く、ウレタン発泡の流動抵抗が著しく高くなり、特に従来の凝縮パイプは、通常4mmの直径であり、この部分でのウレタンの通過隙間は6mmと最小となり、流動抵抗が著しく高くなる。
そこで、本実施の形態のように、凝縮パイプ230を流れる冷媒流速を同一とするため、並列経路においてパイプ径を細径化した(例えば2mm)。さらにパイプの形状を扁平形状242とした結果、外箱からの高さは1.5mmとなり、パイプ部における隙間は、従来比+42%増加し、凝縮パイプ230を流れるウレタン断熱材204の流動スペースが著しく拡大し、流動抵抗を大幅に低減することができる。したがって、ウレタンの充填密度の低下を防止し、ボイドの発生を防止することができる。その結果、外箱202の外観変形も抑制され、断熱箱体206の強度も高くなる。
さらに、凝縮パイプ230の断面形状を扁平形状242としたことにより、ウレタンの流動抵抗は低下し、ウレタンの充填密度をさらに均一化できる。また、並列経路から外箱202への熱伝導が促進され、放熱能力が向上し、省エネに貢献することができる。また、放熱能力同等とした場合、凝縮パイプ230の全長を短縮できることから、ウレタンの流動抵抗をさらに低減でき、かつ冷媒封入量の少冷媒化が可能になり、可燃性冷媒を使用する場合に安全性が著しく向上することができる。
(実施の形態3)
図9は本発明の実施の形態3による冷蔵庫の要部平面断面図である。なお、本実施の形態における冷凍冷蔵庫の構成は、真空断熱材の配置を除いて実施の形態2と同一構成であり、説明を省略する。
図9より、真空断熱材350は、スペーサ351により外箱302と内箱303の間隙に充填されるウレタン断熱材305に配置される。スペーサ351は、例えば、断面が複数のコノ字形状を結合した一体の板状樹脂部材からなり、それぞれは、内箱303内面側において一定の間隔にて接着剤等により固定され、本実施の形態において、内箱303側面一面あたり4本設置される。
その結果、細径化された並列経路を流れるウレタン断熱材304の外側スペース252aはスペーサ351もないことから、著しく拡大し、流動抵抗を大幅に低減することができる。よって、ウレタンの充填密度低下を防止し、ボイドの発生を防止することができる。
また、外箱302に真空断熱材350を支持固定するスペーサ351が当接せず、ウレタン断熱材304が充填配置されていることから、外箱302の外観変形も抑制され、断熱箱体306の強度も高くなる。
(実施の形態4)
図10は本発明の実施の形態4による冷蔵庫の外箱の展開図である。なお、本実施の形態における冷凍冷蔵庫の構成は、凝縮パイプ430の配置を除いて実施の形態2と同一構成であり、説明を省略する。
図10より、凝縮パイプ430の配置を冷媒の流れに沿って説明すると、機械室1421内空間において、圧縮機120から吐出された単経路の凝縮パイプ430は、並列経路431a,431bに分岐される。次に、天面板402cに入り、側面板402bおよび402c上部へ向い、入ってすぐに下方に向かい、Uターンして再び上方へ向かうを繰り返し、最終、蒸発皿122設置空間において合流し、単経路となる。その後、蒸発皿122にある浸積パイプ123や外箱402の正面端部(図示せず)に向い、再び側面板102cに入り、上方へ向い、最終的に機械室121に配置されたドライヤ(図示せず)と結合する。
上記凝縮器パイプ430配置においても、実施の形態1と同様に、パイプ径を細径化できる。その結果、凝縮パイプ430を流れるウレタン断熱材404の流動スペースが拡大し、流動抵抗を低減することができる。したがって、ウレタンの充填密度の低下を防止し、ボイドの発生を防止することができる。その結果、外箱402の外観変形も抑制され、断熱箱体の強度も高くなる。
さらに、配管ボリュームの増加による、外表面の変形を最小限に抑えることができる。
さらに、分岐、結合に伴う配管連結時に行うロウ付け作業を機械室121内もしくは蒸発皿122設置空間内で行えるので、作業性を向上することができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、ウレタンの流動抵抗を低減することにより、冷蔵庫の断熱箱体の薄壁、大容量化を実現できる。さらに冷媒封入量を削減できるので、冷凍機器全般の薄壁、大容量化の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1による冷蔵庫の外観斜視図 同実施の形態の冷蔵庫の図1におけるA−A’線要部断面図 同実施の形態の冷蔵庫の外箱の展開図 同実施の形態の冷蔵庫の図1におけるB−B’線要部断面図 同実施の形態の冷蔵庫のサイクル概略図 本発明の実施の形態2による冷蔵庫の要部縦断面図 同実施の形態の冷蔵庫の外箱の分解斜視図 同実施の形態の冷蔵庫の要部平面断面図 本発明の実施の形態3による冷蔵庫の要部平面断面図 本発明の実施の形態4による冷蔵庫の外箱の展開図 従来の冷蔵庫の断熱箱体の外観斜視図 従来の冷蔵庫の断熱箱体の部分平面断面図
符号の説明
101 冷蔵庫
102 外箱
103 内箱
104,204 ウレタン断熱材
106,206,306 断熱箱体
118 蒸発器
120 圧縮機
130,230,430 凝縮パイプ
131a,131b,431a,431b 並列経路
135 キャピラリチューブ
242 扁平形状
250,350 真空断熱材
251,351 スペーサ(支持部材)

Claims (5)

  1. 内箱と外箱と前記内箱と前記外箱との間に備えられた断熱材とを有する断熱箱体と、前記断熱箱体に備えられ少なくとも凝縮手段を備えるとともに内部に冷媒が充填された冷凍サイクルとを有し、前記凝縮手段は前記断熱箱体の外箱の前記断熱材側に凝縮パイプを密着させた部分を備え、前記冷凍サイクル中の冷媒の流れにおいて前記凝縮手段の少なくとも一部は複数の並列経路を有し、前記並列経路の冷媒パイプの直径と前記並列経路以外の冷媒パイプとの直径が異なるようにし、前記凝縮パイプの分岐、結合を機械室内並びに蒸発皿設置空間に配置させることを特徴とした冷蔵庫。
  2. 凝縮手段の並列経路内に備えられた第一凝縮パイプは、前記並列経路以外に備えられた凝縮手段である第二凝縮パイプよりパイプの直径が細い請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 外箱と内箱の間に充填される断熱部材は、ウレタン断熱材からなる第一断熱部と、真空断熱材からなる第二断熱部とを有する請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 第二断熱部が凝縮パイプと所定の間隙を維持するよう支持部材を設けた請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 凝縮器パイプの断面は扁平形状となる請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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