JP4696490B2 - 液晶表示素子用光学補償フィルム - Google Patents
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Description
以下に、本発明の液晶表示素子用光学補償フィルムを構成する負の複屈折性を示す光学異方性一軸延伸フィルムの構成原料として、好ましい一態様である共重合体(a)に関し詳細に説明する。
ゲル・パーミエイション・クロマトグラフィー(GPC)(東ソー(株)製、商品名HLC−802A)を用い測定した溶出曲線により、標準ポリスチレン換算値として重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)及びその比である分子量分布(Mw/Mn)を測定した。
示差走査型熱量計(セイコー電子工業(株)製、商品名DSC2000)を用い、10℃/min.の昇温速度にて測定した。
透明性の一評価として、JIS K 7361−1(1997年版)に準拠して光線透過率の測定を行った。
透明性の一評価として、JIS K 7136(2000年版)に準拠してヘーズの測定を行った。
JIS K 7142(1981年版)に準拠して測定した。
高分子素材の偏光顕微鏡入門(粟屋裕著,アグネ技術センター版,第5章,pp78〜82,(2001))に記載の偏光顕微鏡を用いたλ/4板による加色判定法により複屈折性の正負判定を行った。
試料傾斜型自動複屈折計(王子計測機器(株)製、商品名KOBRA−WR)を用いて方位角と仰角を変えて位相差量を測定した。
1リッターオートクレーブ中に重合溶媒としてトルエン400ml、重合開始剤としてパーブチルネオデカノエート0.001モル、N−フェニルマレイミド0.42モル、イソブテン4.05モルとを仕込み、重合温度60℃、重合時間5時間の重合条件にて重合反応を行い、N−フェニルマレイミド・イソブテン共重合体(重量平均分子量(Mw)=162,000、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)で示される分子量分布(Mw/Mn)=2.6)を得た。
合成例1で得られたN−フェニルマレイミド・イソブテン共重合体50重量%及びアクリロニトリル−スチレン共重合体(ダイセルポリマー製、商品名セビアンN080、重量平均分子量(Mw)=130000、アクリロニトリル単位:スチレン単位(重量比)=24.5:75.5)50重量%からなるブレンド物を調整し、該ブレンド物の濃度が25重量%となるように塩化メチレン溶液を調整し、該塩化メチレン溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルムと略記する。)上に流延し、溶剤を揮発させて固化、剥離させることによりフィルムを得た。得られた剥離後のフィルムを更に100℃にて4時間、110℃から130℃にかけて10℃間隔にてそれぞれ1時間乾燥し、その後、真空乾燥機にて120℃で4時間乾燥して約100μmの厚みを有するフィルム(以下、フィルム(1)と称す。)を得た。
ポリカーボネート(帝人製、商品名パンライトL1225)75重量%、塩化メチレンを25重量%とした塩化メチレン溶液を調整し、該塩化メチレン溶液をPETフィルム上に流延し、溶剤を揮発させて固化、剥離させることによりフィルムを得た。得られた剥離後のフィルムを更に100℃にて4時間、110℃から130℃にかけて10℃間隔にてそれぞれ1時間乾燥し、その後、真空乾燥機にて120℃で4時間乾燥して約100μmの厚みを有するフィルム(以下、フィルム(2)と称す。)を得た。
N−メチルマレイミド・イソブテン共重合体樹脂(東ソー(株)製、商品名TI−160)75重量%、塩化メチレンを25重量%とした塩化メチレン溶液を調整し、該塩化メチレン溶液を、PETフィルム上に流延し、溶剤を揮発させて固化、剥離させることによりフィルムを得た。得られた剥離後のフィルムを更に100℃にて8時間、110℃から130℃にかけて10℃間隔にてそれぞれ1時間乾燥し、その後、真空乾燥機にて120℃で4時間乾燥して約100μmの厚みを有するフィルム(以下、フィルム(3)と称す。)を得た。
フィルム作成例1により得られたフィルム(1)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度150℃、延伸速度100mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+100%延伸することにより光学異方性一軸延伸フィルム(以下、延伸フィルム(1a)と称す。)を得た。
フィルム作成例1で得られたフィルム(1)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度150℃、延伸速度20mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+100%延伸することにより光学異方性一軸延伸フィルム(以下、延伸フィルム(1b)を称す。)を得た。
フィルム作成例3により得られたフィルム(3)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度150℃、延伸速度30mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+100%延伸することにより光学異方性一軸延伸フィルム(以下、延伸フィルム(3a)と称する。)を得た。
延伸フィルム(1a)及び延伸フィルム(2a)を遅相軸のずれ0゜の代わりに、遅相軸のずれを30゜として積層した以外は、実施例1と同様の方法により液晶表示素子用光学補償フィルムの調製を行った。
実施例1により得られた延伸フィルム(1a)のみを用いて該フィルムの面内の進相軸と遅相軸を基準として仰角を変えて位相差量を測定した結果を表1及び図7に示す。また、仰角を30°一定として方位角を変えて位相差量を測定した結果を図9に示す。これらの結果より、延伸フィルム(1a)は仰角に応じて位相差量の変化が著しく、液晶表示素子用光学補償フィルムとして適していないものであった。
実施例1により得られた延伸フィルム(2a)のみを用いて該フィルムの面内の進相軸と遅相軸を基準として仰角を変えて位相差量を測定した結果を表1に示す。さらに、仰角を30°一定として方位角を変えて位相差量を測定した結果を図10に示す。これらの結果より、延伸フィルム(2a)は仰角に応じて位相差量の変化が著しく、液晶表示素子用光学補償フィルムとして適していないものであった。
実施例3により得られた延伸フィルム(3a)のみを用いて該フィルムの面内の進相軸と遅相軸を基準として仰角を変えて位相差量を測定した結果を表1に示す。これらの結果より、延伸フィルム(3a)は仰角に応じて位相差量の変化が著しく、液晶表示素子用光学補償フィルムとして適していないものであった。
延伸フィルム(1a)及び延伸フィルム(2a)を遅相軸のずれ0゜の代わりに、遅相軸のずれを40゜として積層した以外は、実施例1と同様の方法により積層フィルムの調製を行った。
延伸フィルム(1a)及び延伸フィルム(2a)を遅相軸のずれ0゜の代わりに、遅相軸のずれを90゜として積層した以外は、実施例1と同様の方法により積層フィルムの調製を行った。
(b);光学補償フィルムの延伸方向
(c);液晶表示素子面、光学補償フィルム面に対する仰角
(d);液晶表示素子面、光学補償フィルム面に対する方位角
Claims (6)
- 正の複屈折性を示す光学異方性一軸延伸フィルム及び負の複屈折性を示す光学異方性一軸延伸フィルムを、フィルム面内の遅相軸のずれが0゜〜30゜の範囲内となるように積層してなり、負の複屈折性を示す光学異方性一軸延伸フィルムが、下記の式(i)で表されるオレフィン残基単位と下記の式(ii)で表されるN−フェニル置換マレイミド残基単位からなり、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量5×10 3 以上5×10 6 以下である共重合体(a)40〜50重量%及びアクリロニトリル残基単位:スチレン残基単位=20:80〜35:65(重量比)であり、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量5×10 3 以上5×10 6 以下であるアクリロニトリル−スチレン共重合体(b)60〜50重量%からなる負の複屈折性を示す光学異方性一軸延伸フィルムであることを特徴とする液晶表示素子用光学補償フィルム。
- 正の複屈折性を示す光学異方性一軸延伸フィルムが、ガラス転移温度130℃以上を有する透明耐熱樹脂からなる正の複屈折性を示す光学異方性一軸延伸フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子用光学補償フィルム。
- 共重合体(a)がN−フェニルマレイミド・イソブテン共重合体及び/又はN−(2−メチルフェニル)マレイミド・イソブテン共重合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示素子用光学補償フィルム。
- ポリカーボネート樹脂及び/又は透明環状ポリオレフィン樹脂からなる正の複屈折性を示す光学異方性一軸延伸フィルムであることを特徴とする請求項1〜3に記載の液晶表示素子用光学補償フィルム。
- 延伸方向をフィルム面内のx軸、延伸方向と直交するフィルム面内方向をy軸、延伸方向と直交するフィルム面外方向をz軸とし、x軸方向の屈折率をnx、y軸方向の屈折率をny、z軸方向の屈折率をnzとした際の3次元屈折率の関係が、nx>ny≧nzである正の複屈折性を示す光学異方性一軸延伸フィルム、及び、ny≧nz>nxまたはnz≧ny>nxである負の複屈折性を示す光学異方性一軸延伸フィルムを積層してなり、3次元屈折率の関係がnx>nz>nyであることを特徴とする請求項1〜4に記載の液晶表示素子用光学補償フィルム。
- フィルム面内位相差量が100nm〜1000nmであることを特徴とする請求項1〜5に記載の液晶表示素子用光学補償フィルム。
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JP2002341140A (ja) * | 2001-05-15 | 2002-11-27 | Tosoh Corp | 位相差フィルム |
JP2004004474A (ja) * | 2002-04-18 | 2004-01-08 | Nitto Denko Corp | 光学補償偏光板及び表示装置 |
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