JP4693078B2 - シャンク、靴底、及び靴 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、靴のシャンク、並びにこのシャンクを用いた靴底及び靴の構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
【0003】
人間の典型的な姿である直立二足歩行の科学的研究は、最近の測定具、解析装置等の発達により種々究明され、多くの業績が挙げられている。ところが、このような究明、分析結果は、靴の善し悪しによって影響される歩行の形態変化についてほとんど応用されていないのが現状である。またスポーツシューズ等の激しいフットワークに対する衝撃緩和を目的としたものに対する応用は比較的多いが、一般歩行用のタウンシューズ等と称される靴、特に婦人革靴に関する改良、改善提案は非常に少ない状態である。
【0004】
様々な環境変化によって足の3点アーチが崩れると、外反扁平足等の人の足にとって不都合な状況が生じてしまう。すなわち、正しい自然な姿勢が取れなくなってしまったり、少し歩いただけでも疲れてしまう等の影響が出始め、さらには外反扁平足という痛みを伴った骨格異常が生じやすくなる。
【0005】
一方、美しくかつ楽に立って歩行できる条件として考えられているものに、足の踵骨のベーラ角がある。日本人のベーラ角の平均は38°である。そのようなベーラ角に対応するように足の状態を維持することが足を健康な状態に保つ上での重要な条件になる、すなわち、足に掛かる体重比率が、たとえば踵部60%、中足骨部両端(母趾及び小趾球)40%のような正常な状態に保たれ、膝、腰、脊髄への負担がなくなると考えられている。
【0006】
ところで現在市販されている多くの靴にはシャンク(シャンクピース:shankpiece)が設けられているが、多くの場合シャンクは、中底と靴底の間に挟み込んである金属やプラスチック等からなる弾性を有する板状体であり、靴の踵部分と母趾部分の付け根の橋渡しを補強しているが、足の健康状態の維持にはあまり役に立っていないのが現状である。
【0007】
そこで本願発明者等は、足のベーラ角(踵骨***の上線に引いた接線と前方突起及び後関節面の最上部を結ぶ線がなす角度)と、人間が美しく楽に立って歩行できる状態の維持とに深い関係がある点に着目し、このベーラ角と対応した状態に足を容易に維持することを可能にすることについて鋭意研究を行って所望の結果を得た。すなわち本発明は、以下に述べるような人間の足に最適な構造のシャンク、靴底及び靴を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るシャンクは、上記目的を達成するために、略半球状の後方部と、略矩形または台形で平坦状の前方部とからなり、靴底の踵内で上記後方部の垂直中心軸線を上記靴底の踵の中心に合わせたときに、上記前方部が上記靴底の踏まず部に位置しかつ上記後方部及び前方部の上面が前方側が低くなる所定の傾斜をなし、該傾斜が、平均的ベーラ角をなす人の足の踵骨が有する二つの***頂部の接線と対応する傾斜をなすシャンクにおいて、上記後方部が上部平面部と下部半球状部とからなることを特徴とする。
【0009】
同請求項2に係るシャンクは、請求項1のシャンクにおいて、上記目的を達成するために、強化プラスチックからなることを特徴とする。
【0010】
同請求項3に係る靴底、上記目的を達成するために、請求項1または2のシャンクを踵部に埋設一体化してなることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項4に係る靴底は、上記目的を達成するために、請求項3靴底において、足趾屈折部近傍凹部を設けてなることを特徴とする。
【0012】
同請求項5に係る靴底は、上記目的を達成するために、請求項1または2のシャンクを用いてなることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項6に係る靴は、上記目的を達成するために、請求項3または4の靴底を用いてなることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態及び実施例を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るシャンクを用いた靴底及び靴(A)並びに足の骨格(B)を示す図である。なお図ではいわゆるローヒールタイプで一体型の靴底を用いた靴を示しているが、本発明はこれに限定されず、種々のタイプの靴に適用できる。
【0016】
図中1は靴の甲、2は靴底、3はシャンクで、靴底2は合成樹脂等からなるいわゆるウレタンソール等と称されるものであり、シャンク3と一体に成形したものである。また図1(B)は人の足を長軸外側から見て示してあるもので、10は踵骨、11は距骨、12は舟状骨、13・・・は中足骨、14・・・は足趾骨、15は母趾及び小趾球の位置を示す。
【0017】
図1にはまた踵骨のベーラ角βが示してある。すでに述べたように、ベーラ角βは、美しくかつ楽に立って歩行できる条件の一つである。既述のように日本人のベーラ角の平均は38°であるとされているが、図ではおおむねこの角度で示してある。
【0018】
靴底2の上面部には、足の骨のうち母趾球が当たる位置の周りに若干の凹部5が設けてあり、はだしの足指で大地をつかむのと同じ動作ができやすくしてあり、自然な歩行であるあおり歩行が容易になっている。
【0019】
図2は本発明に係るシャンクの平面図(A)と側面図(B)である。本実施形態のシャンク3は、強化プラスチックからなり、靴底2内に一体に埋設可能となっている。またその平面形状としては、いわゆる前方後円形状(前方は足のつま先側を、後方は踵側を言う。本明細書においてすべて同じである。)を有し、略半球状の後方部6と、台形平板状の前方部7とから構成してある。
【0020】
台形平板状の前方部7は、つま先側を踵側よりも若干開いた形状を有し、上面には靴底2内への埋め込み時の固着性を高めるための溝8が数条形成してある。なお前方部7の平面形状は図示の例に限定されず、矩形等の形状も採用できる。
【0021】
そしてシャンク3の上面は、図2(B)からよくわかるように、全体としてつま先側が下がるように傾斜し、靴底2に埋め込んだ状態で、踵2a内に位置する後方部6の垂直中心軸線zを靴底2の踵2aの中心、すなわち靴を履いた人間の体重が掛かる位置に合わせたときに、前方部7が靴底2の踏まず部2bに位置する。
【0022】
そして、シャンク3の上面がなす傾斜は、ベーラ角βをなす人の足の踵骨10が有する二つの***頂部の接線sと対応するようになっている。
【0023】
なお図示の実施形態では、シャンク3の後方部6の下側の球状部分6aを上面部分と一体に形成してあるが、図2中に破線で示すように、球状部分6aを別体で形成して一体化したものでもよい。この球状部分6aはバランスをよくするための重りにもなっているためである。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、以上説明してきたようなものなので、靴を履いた人間の足をそのベーラ角に対応させて自然な状態に維持することができ、したがって美しくかつ楽に直立歩行できる足の3点アーチを自然な状態に維持することを容易に可能とし、足を健康な状態に保ち、膝、腰、脊髄への負担を非常に小さくしていけるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシャンクを用いた靴底及び靴(A)並びに足の骨格(B)を示す図である。
【図2】本発明に係るシャンクの平面図(A)と側面図(B)である。
【符号の説明】
1 靴の甲
2 靴底
2a 踵
3 シャンク
5 凹部
6 後方部
6a 後方部の球状部分
7 前方部
8 溝
10 踵骨
11 距骨
12 舟状骨
13 中足骨
14 足趾骨
15 母趾及び小趾球の位置
β ベーラ角
s 踵骨の***頂部の接線
z 後方部の垂直中心軸線

Claims (6)

  1. 略半球状の後方部と、略矩形または台形で平坦状の前方部とからなり、靴底の踵内で上記後方部の垂直中心軸線を上記靴底の踵の中心に合わせたときに、上記前方部が上記靴底の踏まず部に位置しかつ上記後方部及び前方部の上面が前方側が低くなる所定の傾斜をなし、該傾斜が、平均的ベーラ角をなす人の足の踵骨が有する二つの***頂部の接線と対応する傾斜をなすシャンクにおいて、上記後方部が上部平面部と下部半球状部とからなることを特徴とするシャンク。
  2. 請求項1のシャンクにおいて、強化プラスチックからなることを特徴とするシャンク。
  3. 請求項1または2のシャンクを踵部に埋設一体化してなることを特徴とする靴底
  4. 請求項3靴底において、足趾屈折部近傍凹部を設けてなることを特徴とする靴底。
  5. 請求項1または2のシャンクを用いてなることを特徴とする
  6. 請求項3または4の靴底を用いてなることを特徴とする靴。
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