JP4693077B2 - 細径厚肉配管用防塵保護キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばディーゼル内燃機関における燃料の供給路等として配設多用される管径4m/m乃至20m/m、肉厚1m/m乃至8m/m程度の高圧燃料噴射管のように、比較的細径からなる厚肉鋼管による接続頭部を有する細径厚肉配管用防塵保護キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばディーゼル内燃機関における高圧燃料噴射管は、その内面や端面に金属粉やごみなどが侵入してインジェクタに詰まるとエンジントラブルの原因となるため、常に清浄度が保たれなければならない。また流体洩れを防止するためにシート面に疵が付かないようにする必要がある。そこで従来は燃料噴射管の管端部や管内面へのごみなどの侵入、付着防止とシート面の保護手段として、管端部にキャップを嵌合するのが一般的である。
図19はその一例を示したもので、比較的細径からなる厚肉鋼管11の接続端部に、外側周面を相手座部への截頭円錐状もしくは截頭円弧状のシート面とする接続頭部12が設けられた細径厚肉配管の前記接続頭部12の部分に断面凹形の厚手のゴムキャップ13を嵌合している。
なおこの種の細径厚肉配管の接続頭部は、外方からのパンチ部材による軸芯方向への押圧による挫屈加工によって成形されるのに関連して、該押圧による挫屈加工に伴う周壁の外側への拡がりによって、該頭部内周面に環状のポケット14ができ、この状態で使用に供されている現状にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の接続頭部を有する細径厚肉配管の防塵、保護用ゴムキャップ13では、管体の曲げ加工作業時や形状確認作業時の基準面とすることができないため当該キャップを取り外してこれらの作業を行わなければならず、その間に細径厚肉配管内へのごみの侵入を余儀なくされ、管内清浄度を確保することが容易でないという問題があった。
【0004】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたもので、管体の曲げ加工作業時や形状確認作業時に基準面とすることができるとともに管内清浄度を確保することができ、かつ輸送時等におけるシート面の保護も十分にできる防塵保護キャップを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップは、比較的細径からなる厚肉鋼管の接続端部に、外側周面を相手座部への截頭円錐状もしくは截頭円弧状のシート面とする接続頭部が設けられた細径厚肉配管の前記接続頭部防塵保護キャップであって、前記接続頭部の管内にその後端面が当該接続頭部の開口端面と面一になるようにきつく内嵌されるプラグ体と、該プラグ体と着脱可能となす接続頭部被覆キャップ体とからなることを特徴とするものである。 また前記プラグ体は前記接続頭部とほぼ同一長さを有し外側開口端部端面に係合突起を有し、前記接続頭部被覆キャップ体は背面に把持部を有しかつ内端面中央に前記プラグ体の係合突起が凹凸嵌合し得る組付け穴を有する構造となしたものを用いることができる。
さらに前記プラグ体は先端部から付根部近傍まで設けられた少なくとも1つのスリットと、前記接続頭部内周面に形成された環状のポケット部に凹凸嵌合もしくはその奥に圧接し得る環状突起を有するものや、接続頭部被覆キャップ体側に設けた組付け穴に凹凸嵌合する係合突起に少なくとも1つのスリットを有するものを用いることができる。
一方、前記接続頭部被覆キャップ体は前記プラグ体の係合突起が凹凸嵌合し得る組付け穴の入口と接続頭部外嵌部に複数のスリットを有するものを用いることができる。
また前記接続頭部とほぼ同一長さを有する有底筒状となしたプラグ体に、前記接続頭部被覆キャップ体側に突設した突起をねじ込んで接続する構造や、前記接続頭部とほぼ同一長さを有する有底筒状となしたプラグ体に、前記接続頭部被覆キャップ体側に突設したアンカーボルト状の突起を差込んで接続する構造とすることができる。
さらに前記各プラグ体は接続頭部前面部を被覆する薄い保護キャップ部を有するものを用いることができる。
なお防塵保護キャップの材質としては、プラグ体および接続頭部被覆キャップ体共にゴム製、樹脂製とすることできる。
【0006】
本発明では細径厚肉配管用防塵保護キャップを、接続頭部の管内にその後端面が当該接続頭部の開口端面と面一になるようにきつく内嵌されるプラグ体と、該プラグ体と着脱可能となす接続頭部被覆キャップ体の2つの部材で構成したことにより、管内に対する防塵はプラグ体で行うことができ、シート面に対する保護は接続頭部被覆キャップ体で行うことができる。また管体の曲げ加工作業時や形状確認作業時には、接続頭部被覆キャップ体をプラグ体から切り離すことができるので接続頭部の基準面を確保することができると共に、プラグ体が管に内嵌したままであるため管内へのごみ等の侵入も防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第1実施例を示す縦断側面図、図2は同上防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図、図3は同上防塵保護キャップの使用状態において接続頭部被覆キャップ体をプラグ体から切離した状態を示す縦断側面図、図4は本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第2実施例を示す縦断側面図、図5は図4に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図、図6は本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第3実施例を示す縦断側面図、図7は図6に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図、図8は本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第4実施例を示す接続頭部被覆キャップ体の縦断側面図、図9は同上接続頭部被覆キャップ体の正面図、図10は図8、図9に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図、図11は本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第5実施例を示す縦断側面図、図12は図11に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図、図13は本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第6実施例を示す縦断側面図、図14は図13に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図、図15は本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第7実施例を示す縦断側面図、図16は図15に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図、図17は本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第8実施例を示す縦断側面図、図18は図17に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図であり、21〜28は細径厚肉配管用防塵保護キャップである。
【0008】
すなわち、まず図1〜3に示す細径厚肉配管用防塵保護キャップ21は、厚肉鋼管11の接続端部に設けられた接続頭部12の管内にその後端面が当該接続頭部の開口端面と面一になるようにきつく内嵌されるプラグ体21−1と、該プラグ体と着脱可能となす接続頭部被覆キャップ体21−2とからなるもので、前記プラグ体21−1は前記接続頭部12とほぼ同一長さを有し、外側開口端部に係合突起21−1aを有する。一方、接続頭部被覆キャップ体21−2は、背面に把持部21−2aを有しかつ内端面中央に前記プラグ体21−1の係合突起21−1aが着脱可能に凹凸嵌合し得る組付け穴21−2bを有する。前記プラグ体21−1の係合突起21−1aは、接続頭部被覆キャップ体21−2側に設けた組付け穴21−2bに入りやすく抜けにくいように頭部が台形状となしており、かつこの係合突起21−1aと組付け穴21−2bのサイズもその点を考慮して設定される。
【0009】
上記防塵保護キャップ21を厚肉鋼管11に装着する際は、先にプラグ体21−1を厚肉鋼管11の接続頭部12の管内に内嵌する。その際図3に示すごとくプラグ体21−1の後端面が接続頭部12の開口端面と好ましくは面一になるように管内に挿入する。しかる後、接続頭部被覆キャップ体21−2を接続頭部12に外嵌するとともに組付け穴21−2bにプラグ体21−1の係合突起21−1aを押し込んで凹凸嵌合させて接続する(図2)。これにより接続頭部12の管内が防塵されるとともに外側のシート面も完全に保護される。また、接続頭部被覆キャップ体21−2を装着する前のプラグ体21−1を管内に挿入した状態は図3に示すごとく、接続頭部12の開口端面およびシート面が基準面となるので、この状態で当該厚肉鋼管11の曲げ加工および形状確認作業(型合せ作業)を行うことができる。したがって厚肉鋼管11の曲げ加工および形状確認作業中に当該鋼管11内へのごみの侵入は完全に防止される。また厚肉鋼管11の曲げ加工および形状確認作業完了後、接続頭部被覆キャップ体21−2を組付けることにより、製品の移送中における主にシート面への疵の発生も防止できる。防塵保護キャップ21を厚肉鋼管11より取外す際は、把持部21−2aを掴んで接続頭部被覆キャップ体21−2を外方へ引っ張ると、管内のプラグ体21−1も同時に引き抜かれる。
【0010】
図4、図5に示す細径厚肉配管用防塵保護キャップ22は、接続頭部12の管内へのプラグ体の嵌入を容易にすることと、当該プラグ体の離脱を完全に防止するための工夫を凝らしたもので、プラグ体22−1の先端部から付根部近傍まで少なくとも1つのスリット22−1bを設けて弾性力を持たせるとともに、接続頭部12の内周面に形成された環状のポケット14に凹凸嵌合し得る環状突起22−1cを設けたものである。22−1aは係合突起、22−2aは把持部、22−2bは組付け穴である。
上記構造の防塵保護キャップ22の場合は、プラグ体22−1にスリット22−1bを設けたことにより弾性力の作用により接続頭部12の管内への当該プラグ体の嵌入が容易であるとともに、ポケット14に凹凸嵌合する環状突起22−1cの作用により当該プラグ体が振動や衝撃等で抜け出ることがない。
なおこの防塵保護キャップ22も前記と同様、先にプラグ体22−1を厚肉鋼管11の接続頭部12の管内にその後端面が接続頭部12の開口端面と好ましくは面一になるように管内に挿入した後、接続頭部被覆キャップ体22−2を接続頭部12に外嵌するとともに組付け穴22−2bにプラグ体22−1の係合突起22−1aを押し込んで凹凸嵌合させて接続する(図5)。防塵保護キャップ22を厚肉鋼管11より取外す際も前記と同様、把持部22−2aを掴んで接続頭部被覆キャップ体22−2を外方へ引っ張ると、管内のプラグ体22−1も同時に引き抜かれる。
【0011】
図6、図7に示す細径厚肉配管用防塵保護キャップ23は、接続頭部被覆キャップ体側に設けた組付け穴へのプラグ体側の係合突起の嵌入を容易にするために、プラグ体23−1の係合突起23−1aに少なくとも1つのスリット23−1bを設けて弾性力を持たせたものである。23−2は接続頭部被覆キャップ体、23−2aは把持部、23−2bは組付け穴である。
上記構造の防塵保護キャップ23の場合は、プラグ体23−1の係合突起23−1aにスリット23−1bを設けたことにより弾性力の作用により係合突起23−1aの接続頭部被覆キャップ体側の組付け穴23−2bへの嵌入が容易となる。
なおこの防塵保護キャップ23も前記と同様、先にプラグ体23−1を厚肉鋼管11の接続頭部12の管内にその後端面が接続頭部12の開口端面と好ましくは面一になるように管内に挿入した後、接続頭部被覆キャップ体23−2を接続頭部12に外嵌するとともに組付け穴23−2bにプラグ体23−1の係合突起23−1aを押し込んで凹凸嵌合させて接続する。また防塵保護キャップ23を厚肉鋼管11より取外す際も前記と同様、把持部23−2aを掴んで接続頭部被覆キャップ体23−2を外方へ引っ張ると、管内のプラグ体23−1も同時に引き抜かれる。
【0012】
図8、図9、図10に示す細径厚肉配管用防塵保護キャップ24は、接続頭部被覆キャップ体の装着を容易にするために、当該接続頭部被覆キャップ体24−2の組付け穴24−2bの入口に複数のスリット24−2cを放射状に設けるとともに、接続頭部外嵌部に管軸方向に複数のスリット24−2dを設けて、組付け穴24−2bの入口と接続頭部外嵌部に弾性力を持たせたものである。24−1はプラグ体、24−1aは係合突起、24−2aは把持部である。
上記構造の防塵保護キャップ24の場合は、接続頭部被覆キャップ体24−2の組付け穴24−2bの入口に設けた複数のスリット24−2cの作用により、接続頭部被覆キャップ体24−2をプラグ体24−1へ押しつけると組付け穴24−2bの入口が外側へ湾曲し屈曲片24−2eがつくられることにより、係合突起24−1aの組付け穴24−2bへの嵌入が容易となる。また同時に、接続頭部外嵌部に設けた複数のスリット24−2dの作用により、接続頭部12の外周への被覆キャップ体24−2の外嵌も容易となる。
なおこの防塵保護キャップ24も前記と同様、先にプラグ体24−1を厚肉鋼管11の接続頭部12の管内にその後端面が接続頭部12の開口端面と好ましくは面一になるように管内に挿入した後、接続頭部被覆キャップ体24−2を接続頭部12に外嵌するとともに組付け穴24−2bにプラグ体24−1の係合突起24−1aを押し込んで凹凸嵌合させて接続する。また防塵保護キャップ24を厚肉鋼管11より取外す際も前記と同様、把持部24−2aを掴んで接続頭部被覆キャップ体24−2を外方へ引っ張ると、管内のプラグ体24−1も同時に引き抜かれる。
【0013】
図11、図12に示す細径厚肉配管用防塵保護キャップ25は、接続頭部とほぼ同一長さを有する有底筒状のプラグ体25−1に、前記接続頭部被覆キャップ体25−2側に突設した突起25−2bをねじ込んで接続する構造となしたもので、25−1aは差込み穴、25−2aは把持部、25−2cは雄ねじである。25−1bは接続頭部12の内周面に形成された環状のポケット14に凹凸嵌合もしくはその奥に圧接する環状突起である。
すなわち、上記構造の防塵保護キャップ25の場合は、有底筒状のプラグ体25−1の差込み穴25−1aに接続頭部被覆キャップ体25−2側に突設した雄ねじ25−2c付き突起25−2bを押しつけながらねじ込んでプラグ体25−1と接続頭部被覆キャップ体25−2を接続する。このキャップの場合、接続頭部被覆キャップ体25−2側に突設した雄ねじ25−2c付き突起25−2bをプラグ体25−1側にねじ込むため、接続頭部被覆キャップ体25−2はプラグ体25−1より硬い材質のものが好ましい。あるいは雄ねじ25−2cの部分に硬い材質のものをインサート成形してもよい。
なおこの防塵保護キャップ25も前記と同様、先にプラグ体25−1を厚肉鋼管11の接続頭部12の管内にその後端面が接続頭部12の開口端面と好ましくは面一になるように管内に挿入した後、接続頭部被覆キャップ体25−2の突起25−2bをプラグ体25−1の差込み穴25−1aに押しつけながらねじ込んで接続する。あるいは先にプラグ体25−1と接続頭部被覆キャップ体25−2を接続した状態で、厚肉鋼管11の接続頭部12に装着してもよい。防塵保護キャップ25を厚肉鋼管11より取外す際は前記と同様、把持部25−2aを掴んで接続頭部被覆キャップ体25−2を外方へ引っ張ると管内のプラグ体25−1も同時に引き抜かれる。
【0014】
図13、図14に示す細径厚肉配管用防塵保護キャップ26は、接続頭部とほぼ同一長さを有する有底筒状のプラグ体26−1の差込み穴26−1aに接続頭部被覆キャップ体26−2側に突設したアンカーボルト状の突起26−2bを押しつけながら差込んでプラグ体26−1と接続頭部被覆キャップ体26−2を接続する。この防塵保護キャップ26の場合は、アンカーボルト状の突起26−2bが差込み穴26−1aより容易に抜けないように、差込み穴26−1aの内周面に環状突起26−1bを設けるのが望ましい。またこのキャップの場合も、アンカーボルト状の突起26−2bをプラグ体26−1に押しつけながら差込むため、アンカーボルト状の突起26−2bはプラグ体26−1より硬い材質のものを用いるか、あるいはアンカーボルト状の突起26−2bの部分に硬い材質のものをインサート成形してもよい。
なおこの防塵保護キャップ26も前記と同様、先にプラグ体26−1を厚肉鋼管11の接続頭部12の管内にその後端面が接続頭部12の開口端面と好ましくは面一になるように管内に挿入した後、接続頭部被覆キャップ体26−2のアンカーボルト状の突起26−2bをプラグ体26−1の差込み穴26−1aに押しつけて接続するか、あるいは先にプラグ体26−1と接続頭部被覆キャップ体26−2を接続した状態で、厚肉鋼管11の接続頭部12に装着してもよい。防塵保護キャップ26を厚肉鋼管11より取外す際も前記と同様、把持部26−2aを掴んで接続頭部被覆キャップ体26−2を外方へ引っ張ると管内のプラグ体26−1も同時に引き抜かれる。
【0015】
図15、図16に示す細径厚肉配管用防塵保護キャップ27は、プラグ体27−1に接続頭部12の前面部を被覆する薄い保護キャップ部27−1aを設けたもので、この防塵保護キャップ27を厚肉鋼管11に装着する際は、先にプラグ体27−1を厚肉鋼管11の接続頭部12の管内に内嵌した後、接続頭部被覆キャップ体27−2を接続頭部12に外嵌するとともに組付け穴27−2bにプラグ体27−1の係合突起27−1aを押し込んで凹凸嵌合させて接続する。
この防塵保護キャップ27の場合は、薄い保護キャップ部27−1bを基準面として当該厚肉鋼管11の曲げ加工および形状確認作業(型合せ作業)を行う際、薄い保護キャップ部27−1bによりシート面を保護することができる。なお、薄い保護キャップ部27−1bは前記したごとく厚肉鋼管11の曲げ加工および形状確認のための基準面となるので、可及的に硬い材質のものが好ましい。
【0016】
図17、図18に示す細径厚肉配管用防塵保護キャップ28は、前記図14、図15に示す防塵保護キャップ22の管軸方向のずれを考慮したものである。すなわち、図14、図15に示す防塵保護キャップ22の場合は、環状のポケット14の位置が軸方向にばらつきが生じた場合にプラグ体22−1が管端側にずれ、環状突起22−1cによってキャップ内端面と管端の間に隙間ができる可能性があるため、かかる対策として前記環状突起22−1cに替えて、環状のポケット14より確実に奥側になる位置に管内径よりも大きい環状突起28−1cをプラグ体28−1に設けたものである。
この防塵保護キャップ28の構造は、プラグ体28−1の先端部から付根部近傍まで少なくとも1つのスリット28−1bを設けて弾性力を持たせるとともに、環状のポケット14より奥に位置するプラグ体28−1の先端近傍に管内径よりも大きい環状突起28−1cを設けたものである。28−1aは係合突起、28−2aは把持部、28−2bは組付け穴である。
上記構造の防塵保護キャップ28の場合は、前記図14、図15に示す防塵保護キャップ22と同様プラグ体28−1にスリット28−1bを設けたことにより弾性力の作用により接続頭部12の管内への当該プラグ体の嵌入が容易であるとともに、環状のポケット14より奥に位置して管内周面に圧接する環状突起28−1cの作用により保持力が高められて、当該プラグ体が振動や衝撃等で抜け出ることがないばかりか、環状のポケット14の位置が管軸方向にばらつきを生じてもキャップ内端面と管端の間に隙間ができることがないためごみの侵入は皆無である。
なおこの防塵保護キャップ28も前記と同様、先にプラグ体28−1を厚肉鋼管11の接続頭部12の管内にその後端面が接続頭部12の開口端面と好ましくは面一になるように管内に挿入した後、接続頭部被覆キャップ体28−2を接続頭部12に外嵌するとともに組付け穴28−2bにプラグ体28−1の係合突起28−1aを押し込んで凹凸嵌合させて接続する。防塵保護キャップ28を厚肉鋼管11より取外す際も前記と同様、把持部28−2aを掴んで接続頭部被覆キャップ体28−2を外方へ引っ張ると、管内のプラグ体28−1も同時に引き抜かれる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本発明の細径厚肉配管用防塵保護キャップは厚肉配管の接続頭部の管内にその後端面が当該接続頭部の開口端面と面一になるようにきつく内嵌されるプラグ体と、該プラグ体と着脱可能となす接続頭部被覆キャップ体の2つの部材で構成したことにより、管内に対する防塵はプラグ体で行うことができ、シート面に対する保護は接続頭部被覆キャップ体で行うことができる上、管体の曲げ加工作業時や形状確認作業時には、接続頭部被覆キャップ体をプラグ体から切り離すことによりプラグ体を管に内嵌した状態で接続頭部の基準面を確保することができるので、管体の曲げ加工作業時や形状確認作業時に管内へごみ等が侵入することも皆無となりより高い管内清浄度を確保することができ、かつ輸送時等におけるシート面の保護も十分にできるという優れた効果を奏し、さらにキャップの取外しも把持部を掴んで引っ張るだけのワンタッチ動作で行うことができるという利点もある等、極めて有用性に富むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第1実施例を示す縦断側面図である。
【図2】同上防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図である。
【図3】同上防塵保護キャップの使用状態において接続頭部被覆キャップ体をプラグ体から切離した状態を示す縦断側面図である。
【図4】本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第2実施例を示す縦断側面図である。
【図5】図4に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図である。
【図6】本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第3実施例を示す縦断側面図である。
【図7】図6に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図である。
【図8】本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第4実施例を示す接続頭部被覆キャップ体の縦断側面図である。
【図9】同上接続頭部被覆キャップ体の正面図である。
【図10】図8、図9に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図である。
【図11】本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第5実施例を示す縦断側面図である。
【図12】図11に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図である。
【図13】本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第6実施例を示す縦断側面図である。
【図14】図13に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図である。
【図15】本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第7実施例を示す縦断側面図である。
【図16】図15に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図である。
【図17】本発明に係る細径厚肉配管用防塵保護キャップの第8実施例を示す縦断側面図である。
【図18】図17に示す防塵保護キャップの使用状態を示す縦断側面図である。
【図19】従来の細径厚肉配管用防塵保護キャップの一例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
21〜28 細径厚肉配管用防塵保護キャップ
21−1、22−1、23−1、24−1、25−1、26−1、27−1、28−1 プラグ体
21−2、22−2、23−2、24−2、25−2、26−2、27−2、28−2 接続頭部被覆キャップ体
21−1a、22−1a、23−1a、24−1a、27−1a、28−1a係合突起
21−2a、22−2a、23−2a、24−2a、25−2a、26−2a、27−2a、28−2a 把持部
21−2b、22−2b、23−2b、24−2b、27−2b、28−2b組付け穴
22−1b、23−1b、24−2c、24−2d、28−1b スリット
22−1c、25−1b、28−1c 環状突起
24−2 屈曲片
25−2b 雄ねじ付き突起
25−2c 雄ねじ
26−2b アンカーボルト状の突起
27−1b 薄い保護キャップ部
Claims (7)
- 比較的細径からなる厚肉鋼管の接続端部に、外側周面を相手座部への截頭円錐状もしくは截頭円弧状のシート面とする接続頭部が設けられた細径厚肉配管の前記接続頭部防塵保護キャップであって、前記接続頭部の管内にその後端面が当該接続頭部の開口端面と面一になるようにきつく内嵌されるプラグ体と、該プラグ体と着脱可能となす接続頭部被覆キャップ体とからなることを特徴とする細径厚肉配管用防塵保護キャップ。
- 前記プラグ体は前記接続頭部とほぼ同一長さを有し外側開口端部端面に係合突起を有し、前記接続頭部被覆キャップ体は背面に把持部を有しかつ内端面中央に前記プラグ体の係合突起が凹凸嵌合し得る組付け穴を有する構造となしたことを特徴とする請求項1記載の細径厚肉配管用防塵保護キャップ。
- 前記プラグ体は先端部から付根部近傍まで設けられた少なくとも1つのスリットと、前記接続頭部内周面に形成された環状のポケット部に凹凸嵌合もしくはその奥に圧接し得る環状突起を有することを特徴とする請求項2記載の細径厚肉配管用防塵保護キャップ。
- 前記プラグ体は接続頭部被覆キャップ体側に設けた組付け穴に凹凸嵌合する係合突起に少なくとも1つのスリットを有することを特徴とする請求項2または3記載の細径厚肉配管用防塵保護キャップ。
- 前記接続頭部被覆キャップ体は前記プラグ体の係合突起が凹凸嵌合し得る組付け穴の入口と接続頭部外嵌部に複数のスリットを有することを特徴とする請求項2乃至4のうちいずれか1項記載の細径厚肉配管用防塵保護キャップ。
- 前記接続頭部とほぼ同一長さを有する有底筒状のプラグ体に、前記接続頭部被覆キャップ体側に突設した突起をねじ込んで接続する構造となしたことを特徴とする請求項1記載の細径厚肉配管用防塵保護キャップ。
- 前記接続頭部とほぼ同一長さを有する有底筒状のプラグ体に、前記接続頭部被覆キャップ体側に突設したアンカーボルト状の突起を差込んで接続する構造となしたことを特徴とする請求項1記載の細径厚肉配管用防塵保護キャップ。
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