JP4691090B2 - アップリンク再送に対する干渉制限 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド自動再送要求プロトコルおよび受信したデータの軟合成(soft combined)を用いて移動端末から基地局にデータパケットを送信する方法に関する。更に、本発明は、それぞれの方法ステップを実行するようにそれぞれ適合される基地局と移動端末とを提供する。更に、本発明は、少なくとも1つの基地局と、少なくとも1つの移動端末とを含む通信システムを提供する。更に、本発明は、プロセッサで実行されると、プロセッサにハイブリッド自動再送要求プロトコルおよび受信したデータの軟合成を用いて移動端末から基地局にデータパケットを送信させる命令を記憶するコンピュータ読み取り可能媒体を提供する。
W−CDMA(広帯域符号分割多元接続)は、第3世代無線移動体通信システムとしての使用に標準化されたIMT−2000(国際移動体通信)に対する無線インタフェースである。柔軟且つ効率的な方法で、音声サービスやマルチメディア移動体通信サービス等の各種サービスが提供される。日本、欧州、米国、および他の国における標準機構は、W−CDMAに対して共通の無線インタフェースの規格を作成するために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)と呼ばれるプロジェクトを合同で組織した。
IMT−2000の標準化欧州版は、一般的にUMTS(ユニバーサル移動体通信システム)と呼ばれる。UMTSの規格の初版は、1999年に発行された(リリース99)。その間、リリース4およびリリース5において標準化に対する幾つかの改良が3GPPによって標準化され、リリース6の範囲において更なる改良に関する議論が行われている。
ダウンリンクおよびアップリンクに対する個別チャネル(DCH)、ならびにダウンリンク共有チャネル(DSCH)は、リリース99およびリリース4において定められている。その翌年以降、開発者は、マルチメディアサービス、あるいはデータサービス一般を提供するために、高速非対称アクセスが実行されなくてはならないことを見出した。リリース5では、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)が紹介されている。新高速ダウンリンク共有チャネル(HS−DSCH)は、UMTS規格におけるUMTS無線アクセスネットワーク(RAN)からユーザ機器と呼ばれる通信端末までのダウンリンク高速アクセスを、ユーザに提供する。
ハイブリッドARQ方式
ノンリアルタイムサービスの誤り検出に対する最も一般的な技術は、順方向誤り訂正(FEC)と組み合わされる自動再送要求(ARQ)方式、いわゆるハイブリッドARQに基づく。巡回冗長検査(CRC)が誤りを検出した場合、受信器は、追加のビットまたは新しいデータパケットを送信するように送信器に要求する。別の既存の方式からは、ストップアンドウェイト(SAW)および選択再送(SR)連続ARQが移動体通信において最も頻繁に使用されている。
データユニットは、送信前に符号化される。再送されるビットに依存して、3つの異なるタイプのARQが定められる。
HARQタイプIでは、受信した誤りのあるデータパケット、いわゆるPDU(パケットデータユニット)は破棄され、そのPDUの新しいコピーが再送され別々に復号化される。これらのPDUの前のバージョンと後のバージョンとが組み合わされることはない。HARQタイプIIを用いると、再送される必要のある誤りのあるPDUは、破棄されないが、後続する復号化のために送信器によって供給される幾らかの増分冗長ビットと組み合わされる。再送されたPDUは、しばしば高い符号化率を有し、受信器で記憶された値と組み合わされる。これは、各再送において僅かな冗長だけが付加されることを意味している。
最後に、HARQタイプIIIは、タイプIIと略同じパケット再送方式であり、全ての再送されたPDUが自己復号化可能である点においてのみ異なる。これは、PDUが前のPDUと組み合わされることなく復号化可能であることを意味する。略全ての情報が再利用できない程度に重度の損傷を受けているPDUがある場合、自己復号化可能なパケットは、有利に使用され得る。
チェイス合成を用いる場合、再送パケットは同一のシンボルを有する。この場合、多数の受信したパケットは、シンボルベースで、あるいはビットベースで合成される(非特許文献1参照)。これら合成された値は、それぞれのHARQ処理のソフトバッファに記憶される。
パケットスケジューリング
パケットスケジューリングは、共有媒体に認められたユーザに対して送信機会および送信フォーマットを割当てるために使用される無線リソース管理アルゴリズムとすることができる。スケジューリングは、例えば、好ましいチャネル条件でユーザに送信機会を割当てることにより、スループット/容量を最大化するために、適応変調符号化と組み合わせて、パケットベースの移動式無線ネットワークで使用され得る。UMTSにおけるパケットデータサービスは、ストリーミングサービスにも使用され得るが、双方向トラフィックおよび背景トラフィックのクラスに対しても適用可能である。双方向クラスおよび背景クラスに属するトラフィックは、ノンリアルタイム(NRT)トラフィックとして扱われ、パケットスケジューラによって制御される。このパケットスケジューリング方法は、
・ スケジューリング期間/頻度:時間について前もってユーザがスケジューリングされる期間と、
・ サービス順序:例えば、ランダムな順序(ラウンドロビン)またはチャネル品質(C/Iまたはスループットベース)に従ったユーザがサービスを受ける順序と、
・ 割当て方法:1つの割当て間隔当たりの全てのキューに入れられたユーザに対する割当てリソース、例えば同じデータ量、または同じ電力/符号/時間リソースに対する基準と、
によって特徴付けられる。
アップリンクに対するパケットスケジューラは、3GPP UMTS R99/R4/R5において、無線ネットワークコントローラ(RNC)とユーザ機器との間で分配される。アップリンク上では、異なるユーザによって共有されるべきエアインタフェースリソースは、ノードBでの合計受信電力であり、したがって、スケジューラのタスクは、電力をユーザ機器間で割当てることである。現在のUMTS R99/R4/R5規格において、RNCは、各ユーザ機器に対して異なるトランスポートフォーマット(変調方式、符号化率等)のセットを割当てることにより、アップリンクでの送信中にユーザ機器が送信することができる最大速度/最大電力を制御する。
このようなTFCS(トランスポートフォーマットコンビネーションセット)の確立および再設定は、RNCとユーザ機器との間の無線リソース制御(RRC)メッセージングを用いて実現される。ユーザ機器は、自身のステータス、例えば、利用可能な電力およびバッファステータスに基づいて割当てられたトランスポートフォーマットコンビネーション中から自発的に選択することができる。現在のUNTS R99/R4/R5規格では、アップリンクにおけるユーザ機器の送信に課せられる時間に対する制御がない。スケジューラは、例えば、送信時間間隔ベースで動作してもよい。
UMTSアーキテクチャ
ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)の高レベルR99/4/5アーキテクチャは、図1に示される(http://www.3gpp.orgから入手可能な非特許文献2参照)。このネットワークエレメントは、コアネットワーク(CN)101と、UMTS陸上無線アクセスネットワーク(UTRAN)102と、ユーザ機器(UE)103とに機能的にグループ化される。UTRAN102は、全ての無線関連機能を取り扱う役割を担い、一方、CN101は、外部ネットワークに呼接続およびデータ接続をルーティングする役割を担う。これらのネットワークエレメントの相互接続は、オープンインタフェース(Iu,Uu)によって定められる。UTMSシステムがモジュール式であるので、同じタイプのネットワークエレメントを複数有することが可能であることに留意されたい。
図2は、UTRANの現在のアーキテクチャを例示している。幾つかの無線ネットワークコントローラ(RNCs)201,202が、CN101に接続されている。各RNC201、202は、1つのあるいは幾つかの基地局(ノードB)203,204,205,206を制御し、これらはユーザ機器と通信する。幾つかの基地局を制御するRNCは、これらの基地局に対する制御RNC(C−RNC)と呼ばれる。これらC−RNCによって同時に制御される基地局のセットは、無線ネットワークサブシステム(RNS)207,208と呼ばれる。ユーザ機器とUTRANとの間の各接続に対して、一方のRNSがサービングRNS(S−RNS)となる。S−RNSは、コアネットワーク(CN)101とのいわゆるIu接続を維持する。図3に示すように、必要な場合、ドリフトRNS302(D−RNS)302は、無線リソースを供給することにより、サービングRNS(S−RNS)301をサポートする。それぞれのRNSは、サービングRNC(S−RNC)、およびドリフトRNC(D−RNC)と呼ばれる。C−RNCおよびD−RNCは同一の可能性があり、多くの場合同一であるので、S−RNCまたはRNCの略記が使用される。
拡張アップリンク個別チャネル(E−DCH)
個別トランスポートチャネル(DTCH)に対するアップリンク拡張は、現在3GPP技術規格グループRANによって研究されている(http://www.3gpp.orgから入手可能な非特許文献3参照)。IPベースのサービスの使用がより重要になるので、RANの受信可能範囲およびスループットを改善し、アップリンク個別トランスポートチャネルの遅延を減少させる要求が高まってきている。ストリーミングの双方向サービスおよび背景サービスは、この拡張アップリンクから得られる。
1つの拡張は、ノードBにより制御されるスケジューリングと関連して適応変調符号化方式(AMC)を使用することであり、したがって、Uuインタフェースの拡張である。既存のR99/R4/R5システムでは、アップリンクの最大データレート制御はRNCにある。ノードBにおけるスケジューラを再配置することにより、RNCとノードBとの間のインタフェース上でのシグナリングにより生ずる待ち時間が減少されるので、スケジューラは、アップリンク負荷における時間的な変化により早く対応することができる。これにより、ユーザ機器のRANとの通信における全体的な待ち時間が減少される。したがって、ノードBにより制御されるスケジューリングは、アップリンク負荷が減少したときに迅速により高いデータレートを割当て、アップリンク負荷が増加したときにアップリンクデータレートを制限することにより、アップリンク干渉をより良く制御し、且つノイズ上昇の変動を平滑にすることができる。受信可能範囲およびセルスループットは、アップリンク干渉をより良く制御することで改善される。
アップリンク上の遅延を減少させるために考えられる別の技術は、他のトランスポートチャネルと比べてより短いTTI(送信時間間隔)の長さを、E−DCHに対して導入することである。2msという送信時間間隔の長さは、E−DCHでの使用に関して現在調べられ、10msという送信時間間隔は、他のチャネルで一般的に使用されている。HSPDAにおける重要な技術の1つであるハイブリッドARQもまた、拡張アップリンク個別チャネルとして考慮されている。ノードBとユーザ機器との間のハイブリッドARQプロトコルは、誤って受信したデータユニットの迅速な再送を可能にし、したがって、RLC(無線リンク制御)再送の数および関連する遅延を減少させる。これにより、エンドユーザが経験するサービスの品質が改善され得る。
上述の拡張をサポートするために、以下ではMAC−euと呼ばれる新しいMACサブレイヤが導入される(非特許文献4参照)。以下により詳細に説明する新しいサブレイヤのエンティティは、ユーザ機器およびノードBに配置されてもよい。ユーザ機器側において、MAC−euは、上層データ(例えば、MAC−d)を新しい拡張トランスポートチャネルに多重化し、HARQプロトコル送信エンティティを動作する新しいタスクが実行される。
ユーザ機器におけるE−DCH MACアーキテクチャ
図4は、ユーザ機器側における例示的なE−DCH MACアーキテクチャ全体を示している。MAC−eu503といった新しいMAC機能エンティティがリリース/99/4/5のMACアーキテクチャに追加される。MAC−eu503エンティティは、図5により詳細に示される。
ユーザ機器からノードBに送信されるべきデータパケットを運ぶM個の異なるデータフロー(MAC−d)が存在する。これらのデータフローは、異なるQoS(サービス品質)、例えば、遅延およびエラー要求を有することができ、HARQインスタンスの異なる構造を必要とし得る。したがって、データパケットは、異なる優先キューに記憶され得る。ユーザ機器およびボードBにそれぞれ位置するHARQ送信および受信エンティティのセットは、HARQ処理と称される。スケジューラは、異なる優先キューにHARQ処理を割当てる際にQoSパラメータを考慮する。MAC−euエンティティは、レイヤ1シグナリング(Layer 1 signaling)を介してノードB(ネットワーク側)からスケジューリング情報を受信する。
UTRANにおけるE−DCH MAC アーキテクチャ
ソフトハンドオーバ動作では、UTRAN側のE−DCH MACアーキテクチャにおけるMAC−euエンティティは、ノードB(MAC−eub)およびS−RNC(MAC−eur)にわたって分配される。ノードBにおけるスケジューラは、アクティブユーザを選び、レート制御を実行する。このレート制御は、命令されたレート、推奨されたレート、または送信に許可されるTCFS(トランスポートフォーマットコンビネーションセット)のサブセットにアクティブユーザ(UE)を制限するTFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)閾値、を決定しシグナリングすることにより実行される。
全てのMAC−euエンティティがユーザ(UE)に対応する。図6では、ノードBのMAC−euアーキテクチャがより詳細に示される。各HARQ受信器エンティティには、顕著な再送からのパケットのビットを合成するために、ソフトバッファメモリの一定量または一定領域が割当てられることに留意されたい。一旦パケットの受信が成功すると、それは並替バッファに送られ、上層へ順序通りに配信される。記載した方法によると、並替バッファは、ソフトハンドオーバ中、S−RNCに存在する(http://www.3gpp.orgから入手可能な非特許文献5参照)。図7では、対応するユーザ(UE)の並替バッファを備えるS−RNC MAC−euアーキテクチャが示される。この並替バッファの数は、ユーザ機器側の対応するMAC−euエンティティにおけるデータフローの数に等しい。データおよび制御情報は、ソフトハンドオーバ中、アクティブセット内の全てのノードBからS−RNCに送られる。
要求されるソフトバッファサイズは、使用されるHARQ方式に依存し、例えば、増加的冗長(IR)を用いるHARQ方式は、チェイス合成(CC)を用いたそれよりもより多くのソフトバッファを必要とすることに留意されたい。
E−DCHシグナリング
特定の方式の動作に必要なE−DCHに関連する制御シグナリングは、アップリンクシグナリングおよびダウンリンクシグナリングを含む。このシグナリングは、考慮されるアップリンク拡張に依存する。
ノードBにより制御されるスケジューリング(例えば、ノードBにより制御されるタイムアンドレートスケジューリング)を可能にするために、ユーザ機器は、データをノードBに送信するようにアップリンク上で何らかの要求メッセージを送信しなくてはならない。この要求メッセージは、ユーザ機器のステータス情報、例えばバッファステータス、電力ステータス、チャネル品質推定等を含みうる。この要求メッセージは、以下ではスケジューリング情報(SI)と称される。この情報に基づいて、ノードBは、ノイズ上昇を推定し、UEをスケジューリングすることができる。ノードBからUEにダウンリンクで許可メッセージ(grant message)が送信されると、ノードBは、UEが送信することができる最大データレートおよび時間間隔のTFCSを、UEに割当てる。許可メッセージは、以下ではスケジューリング割当て(SA)と称される。
アップリンクでは、ユーザ機器は、送信されたパケットを正しく復号化するために必要なレートインジケータメッセージ情報、例えばトランスポートブロックサイズ(TBS)、変調符号化方式(MCS)レベル等を、ノードBにシグナリングしなくてはならない。更に、HARQが使用される場合、ユーザ機器は、HARQに関連する制御情報をシグナリングしなくてはならない(例えば、ハイブリッドARQ処理番号、UMTSリリース5に対する新データインジケータ(NDI)と称されるHARQシーケンス番号、冗長バージョン(RV)、レートマッチングパラメータ等)。
拡張アップリンク個別チャネル(E−DCH)での送信されたパケットの受信および復号化後、ノードBは、ダウンリンクでそれぞれACK/NACKを送信することにより、送信が成功したか否かをユーザ機器に通知しなくてはならない。
R99/4/5UTRAN内の移動性管理
本セクションでは、頻繁に用いられる用語を幾つか簡単に定義し、移動性管理に関連する幾つかの手順を概略する(http://www.3gpp.orgから入手可能な非特許文献6参照)。
無線リンクは、1つのUEと1つのUTRANアクセスポイントとの間の論理的関連付けである。その物理的実現は、無線ベアラ送信(radio bearer transmission)を含む。
ハンドオーバは、ある無線ベアラから別の無線ベアラへのユーザの接続の移動として定義され得る。反対に、「ソフトハンドオーバ(SHO)」では、UEがUTRANに対して少なくとも1つの無線リンクを常に保持するように、無線リンクが確立され破棄される。ソフトハンドオーバは、符号分割多元接続(CDMA)技術を用いるネットワークに特有である。ハンドオーバの実行は、一般的に、移動式無線ネットワークにおけるS−RNCによって制御される。
「アクティブセット」は、例えば、ソフトハンドオーバ中にUEと無線ネットワークとの間の特定の通信サービスに同時に関わる一組の無線リンクを備えており、UEのアクティブセットは、UEにサービングするRANのノードBに対する全ての無線リンクを備えている。
アクティブセット更新手順は、UEとUTRANとの間の通信のアクティブセットを変更する。この手順は、無線リンクの追加、無線リンクの削除、ならびに無線リンクの追加および削除の組み合わせという3つの機能を備える。同時の無線リンクの最大数は、8に設定されている。新しい無線リンクは、アクティブセット内の最強メンバーのパイロット信号に対するある閾値を、それぞれの基地局のパイロット信号の強度が一旦超えると、アクティブセットに追加されてもよい。無線リンクは、アクティブセットの最強メンバーに対するある閾値を、それぞれの基地局のパイロット信号の強度が一旦超えると、アクティブセットから削除されてもよい。無線リンクの追加に対する閾値は、典型的には、無線リンクの削除に対する閾値よりも高く選択される。
したがって、追加および削除といったイベントは、パイロット信号の強度に対してヒステリシスを形成する。パイロット信号の測定は、RRCシグナリングを用いてUEからネットワーク(S−RNC)に報知される。測定結果を送信する前には、高速フェージングを平均化するために何らかのフィルタ処理が実行されてもよい。典型的なフィルタ処理の持続時間は200msであり、この持続時間はハンドオーバの遅延に寄与する。測定結果に基づいて、S−RNCは、アクティブセット更新手順の機能の1つの実行をトリガすると判断してもよい。
E−DCH−ノードBにより制御されるスケジューリング
ノードBにより制御されるスケジューリングは、アップリンクにおいてより高いセルスループットを提供し、受信可能範囲を増大させるために、アップリンク電力リソースのより効率的な使用を可能にすることが見越される、E−DCHに対する技術的特徴の1つである。「ノードBにより制御されるスケジューリング」という用語は、RNCによって設定される制限内で、UEが好適なTFCを選択することができるTFCのセットをノードBが制御する可能性を意味する。UEがTFCを自発的に選択するTFCのセットは、以下では「ノードBにより制御されるTFCサブセット」と呼ばれる。「ノードBにより制御されるTFCサブセット」は、図8に示されるように、RNCによって構成されるTFCSのサブセットである。UEは、リリース5 TFC選択アルゴリズムを用いる「ノードBにより制御されるTFCサブセット」から、好適なTFCを選択する。十分な電力余裕および十分な利用可能なデータがあり、且つTFCが遮断された状態でないことを前提とすれば、「ノードBにより制御されるTFCサブセット」におけるどのTFCがUEによって選択されてもよい。E−DCHに対してUE送信をスケジューリングするために2つの基本的な手法がある。これらのスケジューリング方式は、ともにUEにおけるTFC選択の管理として考えられ、ノードBがどのようにしてこれらの処理および関連するシグナリング要求に影響を与えるかという点で主に異なる。
ノードBにより制御されるレートスケジューリング
このスケジューリング手法の原理は、高速TFCS制限制御によってユーザ機器のトランスポートフォーマットコンビネーション選択を制御し制限することを、ノードBに可能にさせることである。ノードBは、レイヤ1シグナリングによって、ユーザ機器が好適なトランスポートフォーマットコンビネーションを自発的に選択することができる「ノードBにより制御されるサブセット」を、拡大/減少してもよい。ノードBにより制御されるレートスケジューリングでは、全てのアップリンク送信は並行して行われるが、ノードBにおけるノイズ上昇閾値を超えない十分に低いレートで行われる。これにより、異なるユーザ機器からの送信が時間について重なり得る。レートスケジューリングにより、ノードBは、アップリンクTFCSだけを制限し、UEがE−DCH上でデータを送信する時間については何らの制御も行わない。同時に送信するUEの数をノードBが知らないので、セルにおけるアップリンクノイズ上昇のどの正確な制御も可能にならない(http://www.3gpp.orgから入手可能な非特許文献3のversion 1.0.0参照)。
ノードBとユーザ機器との間のレイヤ1シグナリングによるトランスポートフォーマットコンビネーション制御を可能にするために、2つの新しいレイヤ1メッセージが導入される。レート要求(RR)は、ユーザ機器からノードBにアップリンクで送信される。このRRにより、ユーザ機器は、「ノード制御されるTFCサブセット」を1段階だけ拡大/減少することを、ノードBに要求することができる。更に、レート許可(RG)は、ノードBからユーザ機器にダウンリンクで送信される。このRGにより、ノードBは、例えばアップコマンド/ダウンコマンドを送信することで、「ノードBにより制御されるTFCサブセット」を変更することができる。新しい「ノードBにより制御されるTFCサブセット」は、次回に更新されるまで有効である。
ノードBにより制御されるレートおよびタイムスケジューリング
ノードBにより制御されるタイムアンドレートスケジューリングの基本的原理は、ノードBにおける所望の合計ノイズ上昇を超えないように、所与の時間にユーザ機器のサブセットが送信することを(理論的にのみ)可能にすることにある。「ノードBにより制御されるTFCサブセット」を1段階だけ拡大/減少するためにアップコマンド/ダウンコマンドを送信する代わりに、ノードBは、例えばTFCSインジケータ(ポインタでもよい)を送信することにより、明示的なシグナリングを通じて許可される任意の値にトランスポートフォーマットコンビネーションサブセットを更新してもよい。
更に、ノードBは、ユーザ機器が送信することが許可された開始時間および有効期間を設定してもよい。異なるユーザ機器に対する「ノードBにより制御されるTFCサブセット」の更新は、可能な程度まで多数のユーザ機器からの送信が時間において重なり合うことを回避するために、スケジューラによって調整されてもよい。CDMAシステムのアップリンクにおいて、同時送信は常に互いに干渉し合う。したがって、E−DCH上でデータを同時に送信するユーザ機器の数を制御することにより、ノードBは、セルにおけるアップリンク干渉レベルをより正確に制御することができる。ノードBのスケジューラは、例えば、ユーザ機器のバッファステータス、ユーザ機器の電力ステータス、およびノードBにおける利用可能な干渉ライズオーバサーマル(RoT)の限界に基づいて、1つの送信時間間隔(TTI)あたりに送信することが許可されるユーザ機器、および対応するTFCSインジケータを決定してもよい。
2つの新しいレイヤ1メッセージは、ノードBにより制御されるタイムアンドレートスケジューリングをサポートするために導入される。スケジューリング情報更新(SI)は、アップリンクにおいて、ユーザ機器によってノードBに送信されてもよい。ユーザ機器がノードBにスケジューリング要求を送信する必要性があると判断すると(例えば、ユーザ機器のバッファで新しいデータが発生する)、ユーザ機器は、要求されるスケジューリング情報を送信する。このスケジューリング情報を用いて、ユーザ機器は、そのステータス、例えばそのバッファ占有率および利用可能な送信電力における情報をノードBに供給する。
スケジューリング割当て(SA)は、ノードBからユーザ機器にダウンリンクで送信され得る。このスケジューリング要求を受信すると、ノードBは、スケジューリング情報(SI)およびノードBにおける利用可能なRoT限界等のパラメータに基づいて、ユーザ機器をスケジューリングする。ノードBは、スケジューリング割当て(SA)において、ユーザ機器によって使用されるべきTFCSインジケータ、後の送信開始時間、および有効期間をシグナリングする。
ノードBにより制御されるタイムアンドレートスケジューリングは、前述したようなレートのみが制御されるスケジューリングと比べて、より正確なRoT制御を提供する。しかしながら、ノードBにおける干渉のより正確な制御は、レート制御スケジューリングと比べて、より多くのシグナリングオーバーヘッドおよびスケジューリング遅延(スケジューリング要求およびスケジューリング割当てメッセージ)を犠牲にして得られる。
図9では、ノードBにより制御されるタイムアンドレートスケジューリングを用いた一般的なスケジューリング処理が示されている。ユーザ機器がE−DCH上でのデータの送信に対してスケジューリングされることを望むとき、最初にスケジューリング要求がノードBに送信される。ここでは、Tpropは、エアインタフェース上での伝播時間を示す。このスケジューリング要求の内容は、例えば、ユーザ機器のバッファステータスおよび電力ステータスに関する情報(スケジューリング情報)である。スケジューリング要求を受信すると、ノードBは、得られた情報を処理して、スケジューリング割当てを決定する。このスケジューリングは、処理時間Tscheduleを必要とする。
TFCSインジケータと、対応する送信開始時間と、有効期間とを含むスケジューリング割当ては、ユーザ機器にダウンリンクにおいて送信される。このスケジューリング割当てを受信した後、ユーザ機器は、割当てられた送信時間間隔においてE−DCH上で送信を開始する。
レートスケジューリング、およびタイムアンドレートスケジューリングのいずれか一方の使用は、利用可能な電力によって制限される。なぜなら、E−DCHは、アップリンクでのユーザ機器による他の送信の組み合わせと共存しなくてはならないからである。異なるスケジューリングモードが共存することにより、異なるトラフィックタイプを提供する際に柔軟性が付与される。例えば、TCP ACK/NACK等の少量のデータおよび/またはより高い優先順位を有するトラフィックは、タイムアンドレート制御スケジューリングを用いる場合と比べて、自発的な送信によりレート制御モードだけを用いて送られ得る。前者は、より低い待ち時間と、より低いシグナリングオーバーヘッドとを伴う。
E−DCH−ハイブリッドARQ
ノードBにより制御されるハイブリッドARQは、誤って受信したデータパケットの高速再送を可能にする。ユーザ機器とノードBとの間の高速再送は、上位層の再送の数および関連する遅延を減少させ、それにより、エンドユーザによって認められる品質が改善され得る。
HSPDAにおけるダウンリンクHS−DSCHに対して使用される方式同様に、多数のストップアンドウェイト(SAW)ハイブリッドARQ処理を有するプロトコル構造がE−DCHに使用されるが、アップリンクとダウンリンクとの間の差により与えられる適当な変更が必要となる(3GPP TR25.896参照)。
NチャネルのSAW方式は、N個の並行HARQ処理よりなり、各処理は、ウィンドウサイズが1の選択再送ARQ(SR)に対応するストップアンドウェィト再送プロトコルとして機能する。ユーザ機器は、各送信時間間隔で、1つのHARQ処理上においてのみデータを送信することができるものと仮定する。
図10では、N=3のHARQ処理を有するNチャネルSAWプロトコルが例示されている。ユーザ機器は、アップリンク上のE−DCHにおいて、ノードBにデータパケット1を送信している。この送信は、第1のHARQ処理で行われる。エアインタフェースの伝播遅延Tpropの後、ノードBは、パケットを受信し、復調および復号化を開始する。復号化が成功したか否かによって、ACK/NACKがユーザ機器にダウンリンクで送信される。
本実施例では、ノードBは、ノードBにおいて受信したパケットを復号化して処理するために必要な時間を示すTNBprocess後に、ACKをユーザ機器に送信する。ダウンリンク上のフィードバックに基づいて、ユーザ機器は、データパケットを再送するか、新しいデータパケットを送信するかを決定する。肯定応答を受信し、同じHARQ処理において次の送信時間間隔を送信する間にユーザ機器に利用可能な処理時間は、TUEprocessと称される。
本実施例では、ユーザ機器は、ACKを受信するとデータパケット4を送信する。ラウンドトリップタイム(RTT)は、アップリンクにおけるデータパケットの送信と、このパケットに対するACK/NACKフィードバックを受信してからのパケットの再送あるいは新しいデータパケットの送信との間の時間を示す。利用可能なHARQ処理の欠如によるアイドリング期間を回避するために、HARQ処理の数NがHARQラウンドトリップタイム(RTT)と一致することが必要である。
既知の送信タイミングおよび未知の送信タイミングを考慮して、同期データ送信と非同期データ送信とが区別される。非同期データ送信を伴う再送プロトコルでは、データブロックまたはHARQ処理を識別するために明示的なシグナリングが用いられる一方、同期データ送信を伴うプロトコルでは、データブロックまたはHARQ処理はデータブロックが受信された時点に基づいて識別される。
UEは、例えば、再送の場合にデータパケットの正しい軟合成を確実にするために、非同期送信のプロトコルにおいて明示的にHARQ処理数をシグナリングしなくてはならない。非同期データ送信によるHARQ再送プロトコルの利点は、システムに与えられる柔軟性である。ノードBのスケジューラは、例えば、セルにおける干渉状況、および対応するE−DCHサービスの優先順位またはQoSパラメータ等のパラメータに基づいて、E−DCHにおけるデータの送信に対する期間およびHARQ処理をUEに割当てる。
非同期HARQフィードバック情報を有する再送プロトコルは、シーケンス番号(SN)またはフィードバックメッセージの他の明示的な識別を用いてフィードバックメッセージを識別する。一方、同期HARQフィードバック情報を有するプロトコルは、例えば、HSPDAにおけるように、これらが受信される時間に基づいてフィードバックメッセージを識別する。フィードバックは、HS−DSCHを受信した後あるタイムインスタンスが経過した後にHS−DPCCHにおいて送信され得る(http://www.3gpp.orgから入手可能な非特許文献7参照)。
前述の通り、非同期データ送信の再送プロトコルは、ノードBにより多くのスケジューリングの柔軟性を可能にさせる。スケジューリング割当ては、例えば、UEから送信されるスケジューリング情報、およびセルにおける干渉状況に基づき得る。ノードBのスケジューラによるアップリンク干渉の更なる制御を可能にするために、再送を考慮に入れた様々なスケジューリング手法を勘案しなくてはならない。
1つの手法は、非同期アップリンクで同期再送を行う再送プロトコルであり、スケジューラにセルにおけるノイズ上昇に対してより制御が与えられる。E−DCHにおける新しいデータパケットは、スケジューリングの柔軟性の利点を保持するために非同期式で送信されるが、再送は、NACKを受信してから所定のタイムインスタント後に行われる。同期再送を含む再送プロトコルの利点は、使用されるスケジューリングモードにも依存する。
レート制御されるスケジューリングモードでは、ノードBはTFCSのみを制御し、UEはアップリンク送信について適当なTFCを選択する。ノードBは、UEの送信時間については制御しない。UEに対する送信タイミングに対しても制限はない。同期再送を含む再送プロトコルを用いることで、ノードBは、正確にいつUEによって再送が行われるかを知ることができる。これにより、アップリンクリソースを予約することができ、ノードBは、セルにおけるアップリンク干渉に対してより正確な制御を行うことができる。
タイムアンドレート制御されるスケジューリングモードでは、ノードBは、初回の、およびE−DCH上で行われる再送をスケジューリングする。再送が同期式で行われる場合、ノードBは再送をスケジューリングする必要はなく、ノードBにおけるスケジューラに対するシグナリングオーバーヘッドおよび処理時間が著しく減少する。再送は、NACKを受信してからTsync後に行われる。UEは、再送についてスケジューリング割当て(SA)に対する許可チャネルをモニタリングする必要がない。
NACKを受信してから固定期間(Tsync)後の再送の送信により、UE側では遅延により利点が生ずる。再送もスケジューリングされる場合、ノードBは、保留中の再送をスケジューリングする代わりに他のUEに送信リソースを割当てることができる。
マルチアクセス通信システムでは、容量を増大させるために多数のユーザ間で相互干渉を減少させる技術が利用される。例えば、電力制御技術により、各ユーザの送信電力は、所望のサービスの品質を実現するために必要な一定の値に制限され得る。この手法により、各ユーザが必要な電力だけを送信することを確実にし、これにより、他のユーザが受ける合計ノイズに対して最小限しか寄与しない。
これに関して、再送によって生ずる干渉は重要な課題である。通信システムの容量を改善し、且つ、受信範囲およびスループットを増大させるためには、再送によって生ずるアップリンク干渉を可能な限り小さくすることが望ましい。特に、多数の送信がエラーで受信される可能性が高い深刻な干渉の状況では、対応する再送がセルにおける干渉レベルを著しく増加させないことが望ましい。
例えば、同期再送を伴うHARQ再送プロトコルを用いるUMTS環境では、ノードBが再送タイミングにおいて制御不能である場合もあるので、多数の再送によってセルにおける干渉が著しく増加しないことが望ましい。
更に、HARQ再送方式を用いることは、移動体通信システムにおけるデータ送信効率、すなわちスループットおよびシステム性能を増加する。再送に使用される電力は、再送されたデータパケットを復号するために、例えば前にエラーのあるデータパケットから受信した情報を用いることにより減少される。
より具体的には、前に破壊されたデータパケットからの軟判定は、再送されたデータパケットと軟合成される。したがって、データパケットの復号の成功に必要な1ビットあたりのエネルギ(EbNt)は、再送について減少される。
しかしながら、従来のHARQ方式では、送信エンティティは、再送要求を受信しても、前に正確に受信されていないデータパケットの受信品質を知らないので、軟合成後の復号化の成功にどの再送電力レベルが必要かを知ることができない。
例えば、増加的冗長(IR)を有するHARQ再送方式を利用する場合、送信エンティティは、復号化の成功のためにどれだけの追加的情報(冗長性)が必要かを知らない。再送データパケットに対する送信電力が低すぎる場合、または冗長量が十分でない場合、復号化が失敗に終わる可能性が高い。したがって、遅延は、更に要求される再送により増加される。他方で、再送電力が復号化の成功に必要な量以上の場合、他の初回送信(initial transmission)に割当てられることができたであろうリソースが無駄になる。
特許文献1には、再送の再送電力に対する適応利得調整が開示されている。この文献は、初回送信を第1の電力レベルで送信し、再送データパケットを減少された電力で送信する再送プロトコルを提案している。再送に対する利得による電力制御は、性能を最適化するためにトラフィック−パイロット比を調整することで適応される。このトラフィック−パイロット比の調整は、前の再送データパケットが基地局によって成功して復号されたか否かに基づいている。
米国特許出願公開第2003/0235160A1号明細書 D. Chase: "Code combining: A maximum-likelihood decoding approach for combining an arbitrary number of noisy packets", IEEE Transactions on Communications, Col. COM-33, pages 385-393, May 1985 3GPP TR 25.401: "UTRAN Overall Description" 3GPP TR 25.896: "Feasibility Study for Enhanced Uplink for UTRA FDD (Release 6)" 3GPP TSG RAN WG1, meeting #31, Tdoc R01-030284, "Scheduled and Autonomous Mode Operation for the Enhanced Uplink" 3GPP TSG RAN WG1, meeting #31: "HARQ Structure", Tdoc R1-030247 3GPP TR 21.905: "Vocabulary for 3GPP Specifications" 3GPP TR 25.848: "Physical Layer Aspects of High Speed Downlink Packet Access", version 5.0.0
(発明の概要)
本発明は、上述の問題の少なくとも1つを克服することを目的とする。
本目的は、独立項の技術的内容によって達成される。本発明の好ましい実施の形態は、従属項の技術的内容である。
本発明の実施の形態によると、ハイブリッド自動再送要求プロトコルおよび受信データの軟合成を用いて、移動端末から基地局にデータパケットを送信する方法が提供される。この方法は、第1のデータチャネルを介して、前記移動端末から前記基地局にデータパケットを送信するステップと、前記移動端末において、前記基地局からの、前記データパケットが正常に受信されたか否かを示すフィードバックメッセージを受信するステップとを備える。
更に、前記フィードバックメッセージがデータパケットが正常に受信されなかったことを示す場合、前記再送データパケットは、第2のデータチャネルを介して、前記移動端末から前記基地局に送信される。
本実施の形態の変形例では、前記第1のデータチャネルの送信時間間隔は、前記第2のデータチャネルの送信時間間隔よりも小さい。
更に、別の変形例では、前記フィードバックメッセージが前記データパケットが正常に受信されなかったことを示す場合に、前記データパケットの再送に対する送信電力を決定することが提案される。前記再送データパケットは、前記送信されるデータパケットの送信電力よりも低い送信電力で送信され得る。
本発明の別の実施の形態は、その後、前記正常に受信されなかったデータパケットに対して送られる後続する再送データパケットに対する前記送信電力をその後減少させるステップを更に備える。
更なる実施の形態では、この方法は、前記基地局において、各再送データパケットを前記データパケットと軟合成するステップを更に備える。
本実施の形態の変形例では、前記再送データパケットの送信に対する送信電力は、測定されるチャネル品質と、前記基地局から受信する電力制御命令と、前記第2のデータチャネル上でより長い送信時間間隔を用いて得られる追加的な多様性および処理利得と、の少なくとも1つに基づいて、または考慮して移動端末で選択される。
更に、前記再送データパケットと前記送信されるデータパケットは、同一のペイロードを含むことも可能である。
本発明の別の実施の形態は、同期再送の提供に関する。それにより、前記フィードバックメッセージを受信してから所定の時間間隔後(after a predetermined time span)に、前記再送データパケットが前記移動端末によって送信されることが提案される。
更なる実施の形態では、この方法は、前記フィードバックメッセージがデータパケットが正常に受信されなかったことを示す場合に、正常に受信されなかったデータパケットに対する制御メッセージを前記移動端末で受信するステップを更に備える。この制御メッセージは、前記データパケットに対して送られるべき再送データパケットにおける情報量を制限し、前記制御メッセージで示される情報量を有する前記再送データパケットは、前記移動端末から前記基地局に送信される。
本発明の更なる実施の形態によると、前記制御メッセージは、前記再送データパケットにおける最大情報量および最小情報量、または最大情報量を示し得る。更なる実施の形態では、再送パケットで送られる情報は、システマチックビットおよびパリティビットを含み得る。
本発明の別の実施の形態では、制限される情報量の送信は、前記データパケットに使用される前記送信電力と比較して減少された送信電力を必要とする。
別の実施の形態によると、前記制御メッセージは、前記基地局から前記移動端末へのフィードバックメッセージと並列して、または遅延して送信される。
更なる実施の形態では、前記フィードバックメッセージは、肯定応答チャネルを介して送信され、前記制御メッセージは、スケジューリングに関連する制御チャネルを介して送信される。
本発明の別の実施の形態は、同期再送の使用を含む。したがって、前記再送データパケットは、前記フィードバックメッセージを受信してから所定の時間間隔後に移動端末によって送信される。
更に、前記制御メッセージは、前記フィードバックメッセージを受信してから所定の時間間隔後に前記再送データパケットを送信しないことを示すために使用されてもよい。すなわち、本発明の更なる実施の形態によると、同期再送または非同期再送の提供が制御されてもよい。
本発明の別の実施の形態では、前記制御メッセージは、TFC制御メッセージとすることができる。例えば、UMTSリリース99/4/5を用いると、メッセージは、再送が送信される制限されたトランスポートチャネルに対して許可されたトランスポートフォーマットインジケータ(TFIs)を列挙するTFC制御メッセージとすることができる。本実施の形態の更なる変形例では、制限されたTFCSは、データパケットの再送に対してだけ有効とすることができ、TFCSの後、再送の前の状態に戻る。
更に、本発明の代替的な実施の形態では、この方法は、合成データパケットを得るために、前記基地局で、前記再送データパケットと前記送信されるデータパケットとを軟合成するステップを更に備える。
別の実施の形態によると、前記合成データパケットは、前記基地局で復号化されてもよい。
したがって、本発明の別の態様である合成データパケットの復号化の成功に必要な再送データパケットの情報量を、送信される制御メッセージが示すことが望ましい。
別の実施の形態では、この方法は、前記データパケットまたは前記合成データパケットの受信品質に基づいて、前記基地局で前記再送データパケットに対する情報量を決定するステップを更に備えてもよい。
初回送信、すなわち前記データパケットおよび前記再送データパケットは、個別トランスポートチャネルを介して送信されてもよい。
本発明の更なる実施の形態は、ハイブリッド自動再送要求プロトコルおよび受信データの軟合成を用いて、基地局にデータパケットを送信する移動端末を供給する。この移動端末は、第1のデータチャネルを介して、前記基地局にデータパケットを送信する送信手段と、前記基地局からの、前記データパケットが前記基地局で正常に受信されたか否かを示すフィードバックメッセージを受信する受信手段とを備える。
更に、前記送信手段は、前記フィードバックメッセージが前記データパケットが正常に受信されなかったことを示す場合に、第2のデータチャネルを介して、前記基地局に再送データパケットを送信するように適合される。
本発明の別の実施の形態は、上述の様々な実施の形態で概略される方法の1つを実行するように適合される手段を備える移動端末を提供する。
本発明の別の実施の形態では、ハイブリッド自動再送要求プロトコルおよび受信データの軟合成を用いて、移動端末からデータパケットを受信する基地局が提供される。この基地局は、第1のデータチャネルを介して、前記移動端末からのデータパケットを受信する受信手段と、前記移動端末に、前記データパケットが前記基地局で正常に受信されたか否かを示すフィードバックメッセージを送信する送信手段とを備える。
更に、前記受信手段は、前記フィードバックメッセージが前記データパケットが正常に受信されなかったことを示す場合に、第2のデータチャネルを介して、前記移動端末からの再送データパケットを受信するように適合される。
本発明の更なる実施の形態は、上述の様々な実施の形態で概略される方法の1つを実行するように適合される手段を備える基地局を提供する。
更に、本発明の別の実施の形態は、コンピュータ読取り可能な媒体を提供する。このコンピュータ読取り可能な媒体は、プロセッサで実行されると、第1のデータチャネルを介して、移動端末から基地局にデータパケットを送信し、前記移動端末において、前記基地局からの、前記データパケットが前記基地局で正常に受信されたか否かを示すフィードバックメッセージを受信し、前記フィードバックメッセージが前記データパケットが正常に受信されなかったことを示す場合に、第2のデータチャネルを介して、前記移動端末から前記基地局に再送データパケットを送信することにより、前記プロセッサに、ハイブリッド自動再生要求プロトコルおよび受信データの軟合成を用いて、前記移動端末から前記基地局にデータパケットを送信させる命令を記憶する。
別の実施の形態では、コンピュータ読取り可能な媒体は、プロセッサで実行されると、第1のデータチャネルを介して、移動端末から基地局にデータパケットを送信し、前記移動端末において、前記基地局からの、前記データパケットが前記基地局で正常に受信されたか否かを示すフィードバックメッセージを受信し、前記フィードバックメッセージが前記データパケットが正常に受信されなかったことを示す場合に、第2のデータチャネルを介して、前記移動端末から前記基地局に再送データパケットを送信することにより、前記プロセッサに、ハイブリッド自動再生要求プロトコルおよび受信データの軟合成を用いて、前記移動端末から前記基地局にデータパケットを送信させる命令を記憶する。
更に、本発明の更なる実施の形態では、プロセッサは、記憶媒体に記憶される対応する命令を用いて方法に関連する上述の実施の形態を実行する。
以下に、添付の図面を参照して本発明をより詳細に説明する。図中において、同様のまたは対応する構成要素には同様の参照番号が付与される。
(発明の詳細な説明)
以下の段落では、本発明の様々な実施の形態を説明する。説明目的のみのため、実施の形態の多くは、UMTS通信システムに関連して概略され、後続するセクションで用いる用語は、主として、UMTS用語に関連する。しかしながら、使用する用語およびUMTSアーキテクチャに関する実施の形態の説明は、本発明の原理および思想をこのようなシステムに限定することを意図しない。一般的に、本発明の原理は、例えば、IMT−2000フレームワークに基づく通信システム等のあらゆる種類の移動体通信システムに適用可能である。
以下で明らかとなるように、本発明の様々な態様の1つは、初回送信を提供するチャネルとは異なる、受信エンティティに再送を提供するチャネルを用いることに関する。本態様の変形例は、これら2つのチャネルで異なるTTIを用いることも含む。例えば、より長いTTIが再送チャネルに使用されてもよい。
本発明の別の態様は、例えば、初回送信を少なくとも1つの再送と軟合成した後に、送信されたデータの復号化が可能となるように、再送における情報量を最小レベルに制御することに関する。以下により詳細に説明するように、再送における情報量を制御することは、再送に対する必要な送信電力を減少させ、更には、再送によって生ずるエアインタフェース上での干渉を著しく減少させる。
本発明の更なる態様は、受信エンティティからの情報量の明示的なシグナリングとは独立して、再送における情報量を制御することに関する。以下により詳細に説明するように、受信エンティティでの初回送信と関連する再送との軟合成の復号化を成功させるために必要な、適切に低下された送信電力レベルを決定するために、送信エンティティにおいて異なる基準が使用されてもよい。
本明細書では、「情報」という用語は、例えば、チェイス合成を用いるHARQプロトコルを使用するときの誤り訂正符号(FEC)のシステマチックビットおよびパリティビットを意味する。例えば、増加的冗長方式が使用される場合、情報はパリティビットのみを有する。一般的に、使用される再送プロトコルに依存して、再送で送信されるデータは、冗長性のみ、システマチックビットのみ、またはこれらの組み合わせを有することに留意されたい。
本発明の実施の形態によると、アップリンク干渉を減少させる1つの可能な手法は、再送に対してより長い送信時間間隔(TTI)を用いることである。初回送信は、例えば、2msのTTIで送信される一方で、再送は10msのTTIで送信される。UMTS通信システムのみを例示的な目的として再び考えると、1つのE−DCHは、2msのTTIの長さで構成され、初回送信に使用され、10msのTTIの長さを有する他方のE−DCHは、再送データパケットの送信に使用されてもよい。
再送がより長いTTIで送信されると拡散率が増加されるので、再送によって生ずる干渉が低減される。したがって、より高い処理利得により、より少ない送信電力が必要となり、干渉が制御される。更に、より長いTTIにより、より多くの時間の多様性が提供され、再送データパケットの送信電力の更なる減少を可能にする。
再送に対する送信電力が減少されると、節約される電力は、他のUE(初回送信)に割当てられ、結果としてセルスループットを増加させる。
本発明の実施の形態によると、例えば、再送データパケットで送信されるビット数を減少することにより、アップリンク干渉の制限が実現される。再送パケットで送信される情報は、システマチックビットおよびパラティビットを有する。初回送信よりも少ない情報量が再送で送信される場合、この再送を送るためにより少ない電力が必要となる。その結果、より少ないアップリンク干渉が生ずる。
しかしながら、再送で送られるビット数(情報)が復号化の成功に十分でない場合、更なる再送が必要となり、遅延を増加させる。
UMTS通信システムの実施例を考えると、再送で送信される情報量を制御するための1つの方法は、UEが再送に対してトランスポートフォーマットコンビネーション(TFC)を選択することができるトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)を制御することである。ノードBは、初回送信よりも少ない情報が再送で送信されるように、再送が送信されるトランスポートチャネルのトランスポートフォーマット(TFs)を制限する。この方法は、情報量に対する幾らかの制御をノードBに与え、その結果、再送によって生ずるアップリンク干渉に対する制御を提供する。
しかしながら、アップリンク干渉における減少は、追加的な制御シグナリングを意味する。更に、UEは、再送に対する情報量を制限する制御メッセージを受信するために、スケジューリングに関連するダウンリンク制御チャネルをモニタリングする。
UEは、スケジューリングに関連するダウンリンク制御チャネルを常にモニタリングし、代替的には、負のフィードバックメッセージは、この負のフィードバックメッセージを受信した後に所定の時間間隔で制御メッセージが受信されるべきことをUEに示す。後者は、スケジューリングに関連するダウンリンク制御チャネルを常にモニタリングする必要がない場合に、UEが電力を節約できるようにする。
図11は、本発明の一実施の形態による同期再送を伴うHARQプロトコルおよび再送に対するノードBによるTFCS制限を示す。異なるメッセージの伝播遅延が図示されていないことに留意されたい。
最初に、送信エンティティであるUEは、受信エンティティ、例えばノードBにデータパケットを送信する。このデータパケットは、初回送信データでもよいし、再送でもよい。受信したデータパケットの復号化が失敗した場合、ノードBは、対応するUEにNACKを送信する。データパケットの復号化の試みは、処理時間TNodeBprocessによって示される。TFC制御メッセージは、制御チャネル上で送信される。上述した通り、TFC制御メッセージの送信は、NACKと同時でもよいし、遅延されてもよい。
このTFC制御メッセージは、UEが再送に対する1つのトランスポートフォーマットコンビネーションを選ぶためのUEにおけるTFCSを制限する。TFCSは、例えば、レートダウンコマンド(Rate Down command)を用いることにより1ステップずつ、またはTFCSインジケータを用いることにより数ステップずつ低下される。
例えば、NACK Tsyncを受信してから所定期間が経過すると、UEは、ノードBに、データパケットを再送、すなわち再送データパケットを送る。
本発明の別の実施の形態によると、ノードBは、極端な場合にはTFCSをゼロに設定する。これにより、同期再送モードを使用する場合、同期タイミングでの再送を送信しないことがUEに示される。
本発明の別の実施の形態は、前述の実施の形態の変形例を提供する。本実施の形態によると、ノードBは、受信したデータパケットの受信品質に応じてTFCSを設定する。例えば、増加的冗長(IR)を有するHARQプロトコルを用いる場合、ノードBは、TFCS制限制御によって、再送における冗長量を制御する。
再送と前に記憶された送信との軟合成後の復号化の成功のために追加的な冗長が少しだけ必要な場合、ノードBは、UEのTFCSを制限する。ノードBは、データパケットの既に受信した送信、すなわち初回送信とデータパケットに対して既に送信された再送の受信品質に基づいて、復号化の成功に対して必要な追加的冗長を推定する。データパケットの既に受信した送信は、例えば軟合成され、その合成データに基づいて、必要な冗長部分が決定される。
受信品質は、例えば、復号器の軟判定出力(対数尤度比)に基づいて測定される。ビットの対数尤度比(LLR)は、確率比の対数として一般的に定義される。したがって、ビット判定の信頼性に関する情報が保持される。LLRの符号は、ビット判定を表す(例えば、「−」は1に等しく、「+」は0に等しい)。LLRの絶対値は、ビット判定の信頼性を表す。例えば、ビット判定の信頼性が高くない場合、LLRの絶対値は、極めて小さい。更に、受信品質は、例えば、受信した信号強度値、信号対雑音比(SIR)、または可能な測定パラメータの組み合わせを用いて測定され得る。
これまで、上述した実施の形態は、ノードBまたは受信HARQプロトコルエンティティが再送において提供される最大情報(ビット)量を制限する場合を説明した。再送において送信される追加的な情報が復号化の成功のために十分でない場合、更なる再送が必要となり、それにより、遅延が増加される。
したがって、本発明の別の実施の形態によると、受信エンティティもまた、送信エンティティに対して、再送で送信され得る最小情報量をシグナリングすることが有用となる。それにより、送信エンティティは、例えば、現在の送信バッファステータスおよび利用可能な送信電力に依存して、示される最小情報量よりも多く送信するか否かを判断する。
復号化の成功のために必要な追加的な情報に対する推定の正確性に依存して、受信エンティティ(例えば、ノードB)が再送に対する情報量の上限および下限を設定すると、HARQプロトコル動作は最適化される。
本発明の例示的な実施の形態では、データパケットの初回送信は、電力に関して再送よりもより高い優先順位で送信されると仮定される。初回送信が典型的なブロックエラーレート(BLER)を満たさず、且つ極めて少ない電力でのみ送信される場合、再送送信電力は、初回送信の送信電力よりも高くなる。
しかしながら、アップリンク送信は、例えばE−DCHの場合を考慮するとき、高速電力制御を受ける。この高速電力制御により、失敗した送信の受信SNR(信号対雑音比)は、復号化の成功に必要な目標SIRよりも僅かにだけ小さくなる。
したがって、例えばチェイス合成のように、再送データパケットがそれに関連するデータパケットの初回送信と同じ送信電力で送信される場合、軟合成後の合成SNRは、必要なSNRを著しく超える場合がある。よって、再送に対する送信電力は、復号化の成功の確率を低下させることなく減少され得る。
本発明の一実施の形態によると、UE送信電力は、再送に対するリソースの無駄を回避するために、再送に対して減少される。更に、初回送信と同じデータ量を再送データパケットで送信することも考えられる。上述の高速電力制御、および復号化前の軟合成により、データパケットの復号化の成功が可能である。
本発明の更なる実施の形態によると、各再送により、軟合成後の復号化の成功の確率が高まることが想定される。この想定からのための1つの戦略は、特定のデータパケットに対して、各再送に対する送信電力を減少することである。例えば、関連する初回送信に対して再送が3回ある場合、再送データパケットに対する送信電力は、後続する各再送に対して減少される。再送データパケットと前に送信されたデータパケットとの送信電力の比は、測定されるチャネル品質に応じて、または電力制御命令に基づいて、UEによって設定され得る。再送に対する送信電力の減少は、例えば、良好なチャネルの状態では高くなる。
図12は、本発明の例示的な実施の形態による干渉制御のフローチャートを示す。この例示的な実施例によると、最初のステップ1201では、送信エンティティ、例えばUEは、データパケットまたは再送データパケットを、受信エンティティ、例えばノードBに送信する。データパケットは、個別のトランスポートチャネルを介して送信されてもよい。ステップ1202でデータパケットを受信すると、受信エンティティは、ステップ1203において、データパケットの復号化が成功したか否かを判断する。
データパケットの復号化が成功であった場合、ステップ1204で、ACKのような肯定的なフィードバックメッセージが送信エンティティに送信される。あるいは、ステップ1205で、NACKのような否定的なフィードバックメッセージが送信エンティティに送信される。
ステップ1206では、送信エンティティは、受信エンティティからのフィードバックを受信し、次に、ステップ1201で送信されたデータパケットに対してどのタイプのフィードバックが受信されたかを判定する。肯定的なフィードバックが受信された場合、送信エンティティは、次のステップに進み、キューで待機している次のデータパケットを送る(ステップ1208参照)。フィードバックは、肯定応答チャネルを介して受信されてもよい。
ノードBから否定的なフィードバックが受信された場合、移動端末は、ステップ1201で送られたデータパケットに対する再送データパケットを生成し(ステップ1209参照)、ステップ1210において、この再送データパケットを、第2のデータチャネルを介してノードBに送信する。この第2のデータチャネルは、個別トランスポートチャネルとすることができる。例えば、第2のデータチャネルは、第1のデータチャネルよりも長いTTIを有する。本実施の形態の別の変形例によると、2msと10msのTTI値が、それぞれ第1および第2のデータチャネルに使用される。
更に、再送データパケットに対するフィードバックが、ブロック1202乃至1206を参照して上述した手法と同様にして提供される。ステップ1203では、初回送信データパケットは復号化の前に再送と軟合成される。
図13は、本発明の例示的な実施の形態による干渉制御方法のフローチャートを示す。図12と同じ参照番号が付与されるブロックは、対応する機能を提供している。
ステップ1207で、送信エンティティは、受信エンティティからのフィードバックを受信し、次に、ステップ1201で送信されたデータパケットに対してどのタイプのフィードバックが受信されたかを判定する。肯定的なフィードバックが受信された場合、送信エンティティは、次のステップに進み、キューで待機している次のデータパケットを送る(ステップ1208参照)。
ステップ1206において否定的なフィードバックが受信された場合、送信エンティティは、ステップ1302において、受信エンティティから送信される制御メッセージを受信する。
本実施の形態の代替的な変形例では、このメッセージは、スケジューリングに関連する制御チャネルを介して受信され、一方、フィードバックは、肯定応答チャネルを介して受信される。
更に、図13はステップ1206、1207および1302の特定のシーケンスを示しているが、ステップ1302における制御メッセージの受信は、ステップ1206と並行して、すなわち、ステップ1207におけるフィードバックのタイプを判定する前に実行されてもよいことに留意されたい。後者の場合、それを介して制御メッセージが送信されるスケジューリングに関連する制御チャネルは、常にモニタリングされる。これは、例えば、他の制御情報が、スケジューリングやレート制御などのようなデータの送受信のために、このチャネルから得られる必要があるからである。
代替的には、図13に示すように、制御メッセージは、フィードバックメッセージから遅延して送信されてもよい。これにより、送信エンティティは、フィードバックを受信し、そのタイプを決定し、受信エンティティから送信される制御メッセージに対する制御チャネルをモニタリングし始めることができる。
上述した通り、ステップ1302で受信される制御メッセージにおける情報は、制御メッセージで示される情報量を有する再送データパケットを形成するように、ステップ1303において使用され得る。再送データパケットを形成されると、この情報は、ステップ1304において、第2のデータチャネルを介して受信エンティティに送信されてもよい。UMTSの実施例を再び用いれば、第2のデータチャネルは、例えば、10msのTTIで構成されてもよい。
更に、ブロック1202乃至1206を参照して上述した手法と同様に、再送データパケットに対するフィードバックが提供される。ステップ1203では、初回送信データパケットは、復号化の前に再送と軟合成されてもよい。
次に、本発明の例示的な実施の形態による別の干渉制御方法を、図14を参照して説明する。図12と同じ参照暗号が付与されるフロックは、対応する機能を提供する。
図12および図13におけるブロック1201乃至1208に関して、図14に示す対応するブロックの機能は同じである。
図14に示す本発明の実施の形態によると、ステップ1207におけるデータパケットに対して否定的なフィードバックが受信されたと判定されると、移動端末は、次にステップ1402で、様々な基準に基づいて送信電力倍率を決定する。
この様々な基準の1つは、ノードBに前に送られた再送の数である。例えば、再送に対する送信電力は、更なる再送のそれぞれに対して連続的に減少される。再送カウンタは、ステップ1405に示すように維持される。各再送に対して、カウンタは、移動端末がそれまでにデータパケットに対して送信された再送の数を知ることができるようにインクリメントされ、この情報は、次の再送に対する送信電力を決定する場合に用いられる。
他の基準は、チャネル品質、電力制御命令(TPC)、および追加的な多様性、ならびに処理利得とすることができる。これらの基準は、第2のデータチャネル上で、より長いTTIを用いることにより得られる。例えば、電力制御命令が送信電力レベルを低下させることを示す場合、移動端末は、更なる再送に対する送信電力レベルを低下させる。
測定されるチャネル品質および電力制御命令は、再送の送信電力レベルの決定に対する時変要素(time−varying factors)を提供する。一方、軟合成、追加的な多様性、および処理利得は、静的要素として解釈され得る。移動端末は、これらの要素を組み合わせて、再送に対する適切な送信電力レベルを求める。
上述の要素または基準が組み合わされることにより、送信電力倍率での再送に対する送信電力における減少が表される。しかしながら、この倍率は、これらの基準の1つ、またはそのサブセットに基づいて決定されてもよい。
更に、移動端末は、ステップ1403で再送データパケットを生成してもよい。再送を送信するための送信電力レベルは、決定された送信電力倍率を用いて決定される。
ステップ1404において、形成される再送データパケットは、第2のデータチャネルを介してノードBに供給されてもよい。
更に、初回送信データパケットは、復号化の前に再送と軟合成されてもよい(ステップ1203参照)。ノードBにおいてデータパケットの復号化が成功して肯定的なフィードバックが送られ、且つステップ1207において移動端末での肯定的な復号化の結果が検出されると、データパケットに対する再送カウンタは、ステップ1208においてキューにある次のデータパケットの送信に更に進む前にリセットされる。
図12、図13、図14を参照して説明する本発明の実施の形態は、新たに改良された1チャネルのSAW HARQプロトコル(1−channel SAW HARQ protocol)として理解され得る。当業者には、NチャネルのHARQプロトコルにおいて図12、図13、図14で示す方法を用いることができ、図12、図13、図14に示すN個の処理を並行して実行可能であることは理解されるであろう。
更に、本発明の別の実施の形態は、ハードウェアおよびソフトウェアを用いる上述の様々な実施の形態の実行に関する。上述の様々な方法と同様に、上述の様々な論理ブロック、モジュール、回路は、演算装置を用いて実施または実行され得る。この演算装置は、例えば、多目的プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理装置等とすることができる。本発明の様々な実施の形態は、これらの装置の組み合わせによって実行または具現化されてもよい。
更に、本発明の様々な実施の形態は、プロセッサによりまたはハードウェアで直接的に実行されるソフトウェアモジュールを用いて実行されてもよい。ソフトウェアモジュールの組み合わせ、およびハードウェア実行も可能である。ソフトウェアモジュールは、例えば、RAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD−ROM、DVD等のあらゆる種類のコンピュータ読取り可能な記憶媒体に記憶され得る。
UMTSの高レベルアーキテクチャを示す図 UMTS R99/4/5によるUTRANのアーキテクチャを示す図 ドリフトおよびサービング無線サブシステムを示す図 ユーザ機器におけるE−DCH MACアーキテクチャを示す図 ユーザ機器におけるMAC−euアーキテクチャを示す図 ノードBにおけるMAC−euアーキテクチャを示す図 RNCにおけるMAC−euアーキテクチャを示す図 ノードBにより制御されるスケジューリングに対するトランスポートフォーマットコンビネーションセットを示す図 タイムアンドレート制御されるスケジューリングモードの動作を示す図 3チャネルのストップアンドウェイトHARQプロトコルの動作を示す図 本発明の実施の形態の1つによる同期再送を伴うHARQ再送プロトコルおよび再送に対するノードBによるTFCS制限を示す図 本発明の例示的な実施の形態による干渉制御のフローチャート 本発明の他の例示的な実施の形態による干渉制御方法のフローチャート 本発明の更なる例示的な実施の形態による干渉制御のフローチャート

Claims (23)

  1. ハイブリッド自動再送要求プロトコルおよび受信データの軟合成を用いて、移動端末から基地局にデータパケットを送信する方法であって、
    第1の個別トランスポートチャネルを介して、前記移動端末から前記基地局にデータパケットを送信するステップと、
    前記移動端末において、前記基地局からの、前記データパケットが前記基地局で正常に受信されたか否かを示すフィードバックメッセージを受信するステップと、
    前記フィードバックメッセージが前記データパケットが正常に受信されなかったことを示す場合に、前記第1の個別トランスポートチャネルよりも長い送信時間間隔を有する第2の個別トランスポートチャネルを介して、前記移動端末から前記基地局に再送データパケットを送信するステップと、を備える方法。
  2. 前記フィードバックメッセージが前記データパケットが正常に受信されなかったことを示す場合に、前記データパケットの再送に対する送信電力を決定するステップを更に備え、
    前記再送データパケットは、前記送信されるデータパケットの送信電力よりも低い送信電力で送信される、請求項1記載の方法。
  3. 前記正常に受信されなかったデータパケットに対して送られる後続する再送データパケットに対する前記送信電力をその後減少させるステップを更に備える、請求項1または請求項2記載の方法。
  4. 前記基地局において、各再送データパケットを前記データパケットと軟合成するステップを更に備える、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記移動端末において、前記再送データパケットの送信に対する送信電力を、測定されるチャネル品質と、前記基地局から受信する電力制御命令と、前記第2の個別トランスポートチャネル上でより長い送信時間間隔を用いて得られる追加的な多様性および処理利得と、の少なくとも1つに基づいて、または考慮して選択するステップを更に備える、請求項4記載の方法。
  6. 前記再送データパケットおよび前記送信されるデータパケットは、同一のペイロードを含む、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記再送データパケットは、前記フィードバックメッセージを受信してから所定の時間間隔後に前記移動端末によって送信される、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記フィードバックメッセージがデータパケットが正常に受信されなかったことを示す場合に、前記正常に受信されなかったデータパケットに対する前記基地局からの制御メッセージを受信するステップを更に備え、
    前記制御メッセージは、前記データパケットに対して送られるべき再送データパケットにおける情報量を制限し、
    前記制御メッセージで示される情報量を有する前記再送データパケットは、前記移動端末から前記基地局に送信される、請求項1記載の方法。
  9. 前記制御メッセージは、前記再送データパケットで送られる最大情報量および最小情報量の双方、または最大情報量を示し、
    前記再送データパケットで送られる情報は、システマチックビットおよびパリティビットを含む、請求項8記載の方法。
  10. 前記示される情報量の送信は、前記データパケットに使用される前記送信電力と比較して減少される送信電力を必要とする、請求項8または請求項9記載の方法。
  11. 前記制御メッセージは、前記基地局から前記移動端末への前記フィードバックメッセージと並行して、または遅延して送信される、請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の方法。
  12. 前記フィードバックメッセージは、肯定応答チャネルを介して送信され、
    前記制御メッセージは、スケジューリングに関連する制御チャネルを介して送信される、請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記再送データパケットは、前記フィードバックメッセージを受信してから所定の時間間隔後に前記移動端末によって送信される、請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の方法。
  14. 前記制御メッセージは、前記フィードバックメッセージを受信してから所定の時間間隔後に前記再送データパケットを送信しないことを示す、請求項13記載の方法。
  15. 前記制御メッセージは、TFC制御メッセージである、請求項8乃至請求項14のいずれかに記載の方法。
  16. 合成データパケットを得るために、前記基地局で、前記再送データパケットと前記送信されるデータパケットとを軟合成するステップを更に備える、請求項8乃至請求項15のいずれかに記載の方法。
  17. 前記基地局で前記合成データパケットを復号化するステップを更に備える、請求項16記載の方法。
  18. 前記送信される制御メッセージは、前記合成データパケットの復号化の成功に必要な前記再送データパケットの情報量を示す、請求項17記載の方法。
  19. 前記データパケットまたは前記合成データパケットの受信品質に基づいて、前記基地局で前記再送データパケットに対する情報量を決定するステップを更に備える、請求項16乃至請求項18のいずれかに記載の方法。
  20. ハイブリッド自動再送要求プロトコルおよび受信データの軟合成を用いて、基地局にデータパケットを送信する移動端末であって、
    第1の個別トランスポートチャネルを介して、前記基地局にデータパケットを送信する送信手段と、
    前記基地局からの、前記データパケットが前記基地局で正常に受信されたか否かを示すフィードバックメッセージを受信する受信手段と、を備え、
    前記送信手段は、前記フィードバックメッセージが前記データパケットが正常に受信されなかったことを示す場合に、前記第1の個別トランスポートチャネルよりも長い送信時間間隔を有する第2の個別トランスポートチャネルを介して、前記基地局に再送データパケットを送信するように適合される、移動端末。
  21. ハイブリッド自動再送要求プロトコルおよび受信データの軟合成を用いて、移動端末からデータパケットを受信する基地局であって、
    第1の個別トランスポートチャネルを介して、前記移動端末からのデータパケットを受信する受信手段と、
    前記移動端末に、前記データパケットが前記基地局で正常に受信されたか否かを示すフィードバックメッセージを送信する送信手段と、を備え、
    前記受信手段は、前記フィードバックメッセージが前記データパケットが正常に受信されなかったことを示す場合に、前記第1の個別トランスポートチャネルよりも長い送信時間間隔を有する第2の個別トランスポートチャネルを介して、前記移動端末からの再送データパケットを受信するように適合される、基地局。
  22. 請求項20記載の少なくとも1つの移動端末と、請求項21記載の少なくとも1つの基地局とを備える移動体通信システム。
  23. プロセッサで実行されると、前記プロセッサに、ハイブリッド自動再送要求プロトコルおよび受信データの軟合成を用いて、移動端末から基地局へのデータパケット送信を実行させる命令を記憶するコンピュータ読取り可能な媒体であって、
    前記データパケット送信は、
    第1の個別トランスポートチャネルを介して、前記移動端末から前記基地局にデータパケットを送信し、
    前記移動端末において、前記基地局からの、前記データパケットが前記基地局で正常に受信されたか否かを示すフィードバックメッセージを受信し、
    前記フィードバックメッセージが前記データパケットが正常に受信されなかったことを示す場合に、前記第1の個別トランスポートチャネルよりも長い送信時間間隔を有する第2の個別トランスポートチャネルを介して、前記移動端末から前記基地局に再送データパケットを送信することを含む、
    コンピュータ読取り可能な媒体。
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