JP4691009B2 - エンジンの電磁動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、第1電磁石および第2電磁石により交互に吸着されて揺動するアマチュアでバルブを開閉駆動するエンジンの電磁動弁装置に関する。
かかるエンジンの電磁動弁装置は、本出願人の出願に係る特願2006−247611号により既に提案されている。このエンジンの電磁動弁装置は、バルブを開閉駆動すべくバルブのステムエンドに当接するアマチュアを、ステムの外周に配置された第1バルブスプリングで上向き(閉弁方向)に付勢し、かつステムの延長線上に同軸に配置された第2バルブスプリングで下向き(開弁方向)に付勢することで、その中立位置を第1、第2電磁石に挟まれた位置に安定させるようになっている。
しかしながら上記従来のものは、バルブのステムの外周に配置された第1バルブスプリングと同軸上に第2バルブスプリングが直列に配置されているため、第1、第2バルブスプリングの全長が大きくなり、それらを収納するシリンダヘッドが大型化する問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、電磁動弁装置のバルブを開弁方向に付勢するスプリングをコンパクトに配置することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、一端がエンジン本体に揺動可能に枢支されて他端がバルブのステムに当接するアマチュアと、前記アマチュアの第1吸着面を吸着可能な第1電磁石と、前記アマチュアの第2吸着面を吸着可能な第2電磁石と、前記バルブを閉弁方向に付勢する第1バルブスプリングと、前記バルブを開弁方向に付勢する第2バルブスプリングとを備え、前記第1、第2電磁石の少なくとも一方の電磁石はエンジン本体に対して位置が固定された固定軸まわりに揺動可能に支持されるエンジンの電磁動弁装置であって、前記第2バルブスプリングは、前記アマチュアの前記一端側に設けたレバーを付勢することを特徴とするエンジンの電磁動弁装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記一方の電磁石は前記固定軸に枢支される一端側に設けたレバーを備え、前記アマチュアのレバーに前記第2バルブスプリングの一端側の付勢力を作用させるとともに、前記一方の電磁石のレバーに前記第2バルブスプリングの他端側の付勢力を作用させることを特徴とするエンジンの電磁動弁装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記アマチュアのレバーと前記一方の電磁石のレバーとの少なくとも一部が、気筒列線方向に見て重なることを特徴とするエンジンの電磁動弁装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項2または請求項3の構成に加えて、前記アマチュアのレバーに一端を枢支されて他端に第1スプリングシートが設けられたガイドロッドが前記一方の電磁石のレバーに設けた第2スプリングシートを貫通し、前記ガイドロッドの外周に支持した前記第2バルブスプリングの一端および他端がそれぞれ前記第1スプリングシートおよび前記第2スプリングシートに当接することを特徴とするエンジンの電磁動弁装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項2〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記一方の電磁石を揺動させるアクチュエータは該電磁石の他端側を駆動することを特徴とするエンジンの電磁動弁装置が提案される。
尚、実施の形態のシリンダヘッド12は本発明のエンジン本体に対応し、実施の形態の吸気バルブ17は本発明のバルブに対応し、実施の形態の第2電磁石は本発明の一方の電磁石に対応する。
請求項1の構成によれば、一端がエンジン本体に対して位置が固定された固定軸まわりに揺動可能に枢支されて他端がバルブのステムに当接するアマチュアの第1吸着面および第2吸着面を第1、第2電磁でそれぞれ吸着するので、第1、第2電磁石の少なくとも一方を揺動させることでバルブのリフト量を任意に変化させることができる。また第1、第2電磁石の少なくとも一方だけを揺動させれば良く、しかもアマチュアの位置を移動させる必要がないため、電磁動弁装置をコンパクトに構成することが可能となる。特に、前記一方の電磁石を揺動させてバルブのリフト量を変化させるので、バルブの軸方向において電磁動弁装置をコンパクト化することができる。更に、バルブを閉弁方向に付勢する第1バルブスプリングおよび開弁方向に付勢する第2バルブスプリングのうち、第2バルブスプリングはアマチュアが固定軸に枢支される一端側に設けたレバーを付勢するので、前記第2バルブスプリングをバルブのステムの延長線上に配置する必要をなくし、電磁動弁装置の小型化を図ることができる。
また請求項2の構成によれば、アマチュアの一端側に設けたレバーと、一方の電磁石の一端側に設けたレバーとに、それぞれ第2バルブスプリングの一端側および他端側の付勢力を作用させるので、一方の電磁石の揺動に応じて第2バルブスプリングの弾発力でアマチュアを揺動させることができ、一方の電磁石が何れの揺動位置にあるときにエンジンが停止してもアマチュアの中立位置が著しくずれることを防止し、エンジンの始動時に第1電磁石または第2電磁石にアマチュアを確実に吸着させることができる。
また請求項3の構成によれば、アマチュアのレバーと一方の電磁石のレバーとの少なくとも一部が、気筒列線方向に見て重なるように配置されるので、電磁動弁装置を小型化することができる。
また請求項4の構成によれば、アマチュアのレバーに一端を枢支されて他端に第1スプリングシートが設けられたガイドロッドを一方の電磁石のレバーに設けた第2スプリングシートを貫通させ、ガイドロッドの外周に支持した第2バルブスプリングの一端および他端をそれぞれ第1スプリングシートおよび第2スプリングシートに当接させたので、ガイドロッドを第2バルブスプリングの支持部材に利用して部品点数を削減することができる。
また請求項5の構成によれば、一方の電磁石を揺動させるアクチュエータが該電磁石の他端側、つまり該電磁石を枢支する固定軸から遠い側を駆動するので、アクチュエータの負荷を低減するとともに、電磁石の揺動位置の位置決め精度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の実施の形態を示すもので、図1は電磁動弁装置を備えたエンジンのシリンダヘッドの断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図2の3−3線矢視図、図4は電磁動弁装置の分解斜視図、図5は第2電磁石およびその揺動駆動部の分解斜視図、図6は低リフト時および高リフト時の作用説明図(中立状態)、図7は低リフト時および高リフト時の作用説明図(最大リフト状態)である。
図1に示すように、エンジンのシリンダブロック11の頂面にシリンダヘッド12が結合され、シリンダヘッド12の頂面にヘッドカバー13が結合される。シリンダヘッド12には吸気ポート14が形成され、吸気ポート14が燃焼室15に開口するバルブ孔16を開閉する吸気バルブ17は、そのステム18がシリンダヘッド12に設けたバルブガイド19に摺動自在にガイドされる。
図1〜図5に示すように、一対の吸気バルブ17を同じタイミングおよび同じリフト量で開閉駆動する電磁動弁装置20は、一対の第1電磁石21と、一対の第2電磁石22と、一対のアマチュア23とを備える。
第1電磁石21は多数の鋼板を積層したコア25と、コア25に形成した4本のコイル溝25aに巻回した一対のコイル26と、コア25の内端に重ねられた内側ブロック部材27と、コア25の外端に重ねられた外側ブロック部材28とを備え、内側ブロック部材27、コア25および外側ブロック部材28は4本のボルト29で一体に締結される。内側ブロック部材27の3個の取付アーム27aをそれぞれボルト30でシリンダヘッド12の取付部12aに締結し、外側ブロック部材28の3個の取付アーム28aをそれぞれボルト31でシリンダヘッド12の取付部12bに締結することで、第1電磁石21がシリンダヘッド12に固定される。
第2電磁石22は多数の鋼板を積層したコア32と、コア32に形成した4本のコイル溝32aに巻回した一対のコイル33と、コア32の内端に重ねられた内側ブロック部材34と、コア32の外端に重ねられた外側ブロック部材35とを備え、内側ブロック部材34、コア32および外側ブロック部材35は4本のボルト36で一体に締結される。内側ブロック部材34には4個のヒンジアーム34aと、それらヒンジアーム34aを更に延長した4個のレバー34bとが設けられる。
2個のアマチュア23は第1吸着面23bおよび第2吸着面23cを有する板状の部材であって、内端に2個のヒンジアーム23aと、それらを更に延長した2個のレバー23dとが設けられ、外端に2個のローラ37が回転自在に軸支される。第1電磁石21の内側ブロック部材27の4個の取付アーム27aに固定軸38が圧入されており、この固定軸38の外周にアマチュア23の合計4個のヒンジアーム23aおよび第2電磁石22の内側ブロック部材34の4個のヒンジアーム34aが相対回転可能に嵌合する。よって、アマチュア23および第2電磁石22は固定軸38まわりに相互に独立して揺動し得るように枢支される。固定軸38とは、シリンダヘッド11に対して位置が移動しないということであり、同じ位置で回転するものであっても良い。
シリンダヘッド12に回転自在に支持されたコントロールシャフト39に設けた2個のリンクアーム39aと第2電磁石22の外側ブロック部材28とが、コントロールリンク40の両端にそれぞれピン41,42で枢支される。従って、電動モータのようなアクチュエータ43でコントロールシャフト39を往復回転させると、コントロールリンク40を介して第2電磁石22が固定軸38まわりに揺動する。このように、固定軸38から遠い第2電磁石22の端部をアクチュエータ43で駆動するので、小出力のアクチュエータ43を使用できるだけでなく、固定軸38まわりの第2電磁石22のガタを減少させることができる。
シリンダヘッド12の上面と吸気バルブ17のステム18の上端に設けたスプリングシート46との間に第1バルブスプリング47が縮設される。第1バルブスプリング47は吸気バルブ17を閉弁方向(上向き)に付勢するもので、その付勢力で吸気バルブ17のステム18の上端はラッシュアジャスタ45を介してアマチュア23のローラ37の下面に当接する。またシリンダヘッド12に設けた油圧緩衝機構48がアマチュア23のローラ37の上面に当接する。
各アマチュア23の一対のヒンジアーム23aを延長した一対のレバー23dの先端間にピン49を介してガイドロッド50の基端が枢支されており、このガイドロッド50の先端に第1スプリングシート51が一体に形成される。
一方、第2電磁石22の内側ブロック部材34の2対のヒンジアーム34aを延長した2対のレバー34b間に2個のコ字状の第2スプリングシート52が各々2本のピン54,54で枢支されており、これらの第2スプリングシート52の中央に形成したガイド孔52aを2本のガイドロッド50が緩く貫通する。そしてガイドロッド50の外周に嵌合するように縮設された第2バルブスプリング53の一端が前記第1スプリングシート51に当接し、他端が前記第2スプリングシート52に当接する。ガイドロッド50の外周に第2バルブスプリング53を支持したので、コンパクトな構造になるだけでなく、第2バルブスプリング53の形状を安定させて第1、第2スプリングシート51,52を確実に付勢することができる。
第1電磁石21の内側ブロック部材27の上面にスプリングガイド55が2本のボルト56,56で固定されており、スプリングガイド55に形成した2個のスプリングガイド孔55a,55aに2本の第2バルブスプリング53,53が摺動自在に嵌合する。ピン49およびピン51,51の軸線が一致したとき、ガイドロッド50がピン49まわりに、また第2スプリングシート52がピンピン51,51まわりに同時に揺動してしまい、第2バルブスプリング53の位置が定まらなくなる虞があるが、スプリングガイド55のスプリングガイド孔55a,55で第2バルブスプリング53,53の位置を規制することで上記問題を解決することができる。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
アクチュエータ43でコントロールシャフト39およびコントロールリンク40を介して第2電磁石22を固定軸38まわりに揺動させると、シリンダヘッド12に固定された第1電磁石21の下面と、揺動した第2電磁石22の上面との成す角度が変化する。図6(A)は前記角度αが小さい状態であって吸気バルブ17を低リフト量で駆動する場合に対応し、図6(B)は前記角度βが大きい状態であって吸気バルブ17を高リフト量で駆動する場合に対応する。
第1、第2電磁石21,22が励磁されていないとき、第2電磁石22が低リフト状態であっても、高リフト状態であっても、アマチュア23は常に第1、第2電磁石21,22間に形成された楔状を成す空間の概ね中立位置に停止する。その理由は以下の通りである。
低リフト状態において、アマチュア23は第1バルブスプリング47で上向きに付勢された吸気バルブ17のステム18により押し上げられる。一方、他端を第2電磁石22の第2スプリングシート52に支持された第2バルブスプリング53の一端により第1スプリングシート51を押圧されたガイドロッド50は、第2スプリングシート52のガイド孔52aからの突出量が増加し、アマチュア23は固定軸38まわりに下方に、つまり吸気バルブ17のステム18を押し下げるように付勢される。このように、吸気バルブ17を閉弁方向に付勢する第1バルブスプリング47の弾発力と、開弁方向に付勢する第2バルブスプリング53の弾発力とが釣り合うように調整することで、アマチュア23は第1、第2電磁石21,22間の概ね中央の中立位置に停止する。
この状態からアクチュエータ43で作動するコントロールシャフト39およびコントロールリンク40を介して第2電磁石22が高リフト状態へと下降すると、図6(B)に示すように、第2電磁石22と一体のレバー34dが固定軸38まわりに時計方向に揺動し、レバー34dに設けた第2スプリングシート52で第2バルブスプリング53の他端を圧縮する。すると第2バルブスプリング53の一端に当接する第1スプリングシート51と共にガイドロッド50が押し上げられ、このガイドロッド50にレバー23dを引かれたアマチュア23が固定軸38まわりに下向きに揺動する。
その結果、アマチュア23のローラ37が吸気バルブ17のステム18の上端を押し下げることで、第1バルブスプリング47を圧縮しながら吸気バルブ17を開弁させる。このとき、圧縮された第1バルブスプリング47が吸気バルブ17、つまりアマチュア23を押し上げる弾発力と、圧縮された第2バルブスプリング52がアマチュア23を押し下げる弾発力とが釣り合うことで、この高リフト状態においても、アマチュア23は第1、第2電磁石第1、第2電磁石21,22間の空間の概ね中央の中立位置に停止する。
バルブリフトを変更べく第2電磁石22を下方に揺動させた状態でエンジンを停止させたときに、アマチュア23が第1、第2電磁石第1、第2電磁石21,22間の空間の概ね中央の中立位置に停止せず、第1電磁石21に接する位置にあるとすると、エンジンを始動した瞬間に第2電磁石22を励磁してアマチュア23を吸着するタイミングの気筒では、アマチュア23との距離が大きくなる第2電磁石22に大きな吸着力が要求され、第2電磁石22の大型化や消費電力の増加といった問題が発生してしまう。
それに対して、本実施の形態では、エンジンの停止時にアマチュア23が第1、第2電磁石21,22間の概ね中央に確実に停止するため、エンジンの始動時に第1、第2電磁石21,22の何れから励磁される場合でも、特別に大きい吸着力が必要になることはなく、よって上述した問題が解消される。
しかして、第1電磁石21を励磁すると、アマチュア23の第1吸着面23bが第1電磁石21の下面に吸着されることで、第2バルブスプリング53を圧縮しながらアマチュア23は固定軸38まわりに上向きに揺動し、これと同時に、第1バルブスプリング47の弾発力でステム18を押し上げられた吸気バルブ17がバルブ孔16に着座して閉弁する。そして吸気バルブ17がバルブ孔16に着座する瞬間の衝撃は油圧緩衝機構48により緩衝され、かつアマチュア23の第1吸着面23bが第1電磁石21の下面に密着した状態で、ラッシュアジャスタ45により吸気バルブ17がバルブ孔16に着座する。
吸気バルブ17の閉弁状態から第1電磁石21を消磁して第2電磁石22を励磁すると、アマチュア23の第2吸着面23cが第2電磁石22の上面に吸着される。するとアマチュア23は固定軸38まわりに下向きに揺動し、第1バルブスプリング47を圧縮しながら、かつ第2バルブスプリング53を伸長しながらローラ37でステム18を押し下げることで吸気バルブ17が開弁する。アマチュア23の第2吸着面23cが第2電磁石22の上面に密着したとき、吸気バルブ17のリフト量は最大リフト量となり、図7に示すように、その最大リフト量は第2電磁石22の揺動位置により任意に変化する。
第2電磁石22およびアマチュア23は共通の固定軸38まわりに揺動するため、図7(A)の低リフト状態でも、図7(B)の高リフト状態でも、アマチュア23の第2吸着面23cを第2電磁石22の上面に密着させることができ、第2電磁石22の上面およびアマチュア23の第2吸着面23cの管理が容易になる。またシリンダヘッド12に固定された第1電磁石21に固定軸38を設けたので、シリンダヘッド12に固定軸38を設ける場所を確保する必要がなくなるだけでなく、第1電磁石21とアマチュア23との位置関係が安定し、第1電磁石21の下面およびアマチュア23の第1吸着面23bの管理が容易になる。
このように、第2電磁石22の揺動位置を変化させることで、吸気バルブ17の最大リフト量を任意に変化させることができ、また第1、第2電磁石21,22の励磁および消磁のタイミングを変化させることで、吸気バルブ17のバルブタイミングを任意に変化させることができる。その際に、第1電磁石21およびアマチュア23の位置を変化させることなく、第2電磁石22の位置だけを変化させれば良いため、第1、第2電磁石21,22およびアマチュア23の全てを移動させるものに比べて電磁動弁装置20をコンパクトに構成することができる。しかも吸気バルブ17の閉弁位置を規制する第1電磁石21は移動不能に固定されるため、吸気バルブ17を精度良く着座させることができる。
更に、従来は第2バルブスプリング53を吸気バルブ17のステム18の外周の第1バルブスプリング47の延長線上に配置していたが、本実施の形態では第2バルブスプリング53を固定軸38側に移動させたので、ステム18の延長線上に第2バルブスプリング53を配置する空間を確保する必要がなくなり、電磁動弁装置20をコンパクトに構成することができる。またアマチュア23のレバー23dと第2電磁石22のレバー34bとを、シリンダ列方向に見て一部オーバーラップさせたので(図6および図7参照)、電磁動弁装置20を更にコンパクトに構成することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では本発明を吸気バルブ17に適用しているが、それを排気バルブに適用することができる。
また実施の形態では第1、第2電磁石21,22のうちの第2電磁石22だけを揺動させているが、第1、第2電磁石21,22の両方を揺動させても良い。
また実施の形態では一対のア−マチュア23を同じタイミングおよびリフト量で駆動しているが、各吸気バルブ17毎にア−マチュア23を異なるタイミングおよびリフト量で駆動することができる。
電磁動弁装置を備えたエンジンのシリンダヘッドの断面図 図1の要部拡大図 図2の3−3線矢視図 電磁動弁装置の分解斜視図 第2電磁石およびその揺動駆動部の分解斜視図 低リフト時および高リフト時の作用説明図(中立状態) 低リフト時および高リフト時の作用説明図(最大リフト状態)
符号の説明
12 シリンダヘッド(エンジン本体)
17 吸気バルブ(バルブ)
18 ステム
21 第1電磁石
22 第2電磁石(一方の電磁石)
23 アマチュア
23b 第1吸着面
23c 第2吸着面
23d レバー
34d レバー
38 固定軸
43 アクチュエータ
47 第1バルブスプリング
50 ガイドロッド
51 第1スプリングシート
52 第2スプリングシート
53 第2バルブスプリング

Claims (5)

  1. 一端がエンジン本体(12)に揺動可能に枢支されて他端がバルブ(17)のステム(18)に当接するアマチュア(23)と、前記アマチュア(23)の第1吸着面(23b)を吸着可能な第1電磁石(21)と、前記アマチュア(23)の第2吸着面(23c)を吸着可能な第2電磁石(22)と、前記バルブ(17)を閉弁方向に付勢する第1バルブスプリング(47)と、前記バルブ(17)を開弁方向に付勢する第2バルブスプリング(53)とを備え、
    前記第1、第2電磁石(21,22)の少なくとも一方の電磁石(22)はエンジン本体(12)に対して位置が固定された固定軸(38)まわりに揺動可能に支持されるエンジンの電磁動弁装置であって、
    前記第2バルブスプリング(53)は、前記アマチュア(23)の前記一端側に設けたレバー(23d)を付勢することを特徴とするエンジンの電磁動弁装置。
  2. 前記一方の電磁石(22)は前記固定軸(38)に枢支される一端側に設けたレバー(34b)を備え、前記アマチュア(23)のレバー(23d)に前記第2バルブスプリング(53)の一端側の付勢力を作用させるとともに、前記一方の電磁石(22)のレバー(34d)に前記第2バルブスプリング(53)の他端側の付勢力を作用させることを特徴とする、請求項1に記載のエンジンの電磁動弁装置。
  3. 前記アマチュア(23)のレバー(23d)と前記一方の電磁石(22)のレバー(34b)との少なくとも一部が、気筒列線方向に見て重なることを特徴とする、請求項2に記載のエンジンの電磁動弁装置。
  4. 前記アマチュア(23)のレバー(23d)に一端を枢支されて他端に第1スプリングシート(51)が設けられたガイドロッド(50)が前記一方の電磁石(22)のレバー(34b)に設けた第2スプリングシート(52)を貫通し、前記ガイドロッド(50)の外周に支持した前記第2バルブスプリング(53)の一端および他端がそれぞれ前記第1スプリングシート(51)および前記第2スプリングシート(52)に当接することを特徴とする、請求項2または請求項3に記載のエンジンの電磁動弁装置。
  5. 前記一方の電磁石(22)を揺動させるアクチュエータ(43)は該電磁石(22)の他端側を駆動することを特徴とする、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載のエンジンの電磁動弁装置。
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