JP4690233B2 - 無線通信システム、登録管理方法、及び、登録管理プログラム - Google Patents

無線通信システム、登録管理方法、及び、登録管理プログラム Download PDF

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Description

この発明は、無線通信装置が無線通信エリアの外に出たり電源を切ったりした場合にもその無線通信装置の位置情報を把握するために好適な無線通信システム、登録管理方法、及び、登録管理プログラムに関する。
従来、携帯電話サービスを提供する無線通信システムでは、携帯電話機は、基地局に携帯電話機の位置に関する情報を登録する処理(位置登録)を行うことにより、音声通信、電子メールサービス、インターネット接続サービスなどの各種ネットワークサービスを受けることができる。また近年、GPS(Global Positioning System)を用いて携帯電話機の位置情報を取得し、基地局を介してシステム管理サーバに通知するなどして、より確実に各種ネットワークサービスを受けることができるシステムも普及してきている。無線通信システムでは、通話者が携帯電話機を持ち歩くなどして携帯電話機の位置が移動したときでも、その都度位置登録を行い、新しい位置情報を取得し直す。携帯電話機は、各種ネットワークサービスを受けられる圏内に入っている場合に、そのサービスを受けることができる。ここで、位置情報とは、例えば携帯電話機の存在する場所の緯度・経度など、携帯電話機の位置を把握できる情報である。
例えば、特許文献1には、予め使用者の移動ルートを記憶しておき、各種ネットワークサービスを受けられる無線通信エリア内から外れる(以下、「無線通信エリア外に出る」と表現する)ことが予測されるとその旨を通知する無線通信装置が開示されている。これによれば、携帯電話機は、事前に移動ルートが記憶されていれば、無線通信エリア外に出る前にその旨をユーザに通知することができる。
特開2002−142258号公報
しかしながら、特許文献1によれば、携帯電話機側が自らの位置情報に基づいて無線通信エリア外に出るか否かを事前に予測することができるが、各種ネットワークサービスを提供するシステム管理サーバ側が知ることはできない。つまり、システム管理サーバ側は、携帯電話機が基地局の網羅する無線通信エリア外に出て、しかもこの携帯電話機への接続要求(例えば電話の呼び出し等)への応答がないことで、初めてその携帯電話機が無線通信エリア外に出たことを知ることになる。
このように従来技術では、一旦携帯電話機が無線通信エリア外に出てしまうと、システム管理サーバ側は、携帯電話機が、例えばいつどこで無線通信エリア外に出たのかを知ることができない。また、システム管理サーバ側は、無線通信エリア外に出た携帯電話機への接続要求の応答がない場合、その接続要求をした側(例えばこの携帯電話機への呼び出しをした者)に「呼び出し先の電源が切られているかもしくは無線通信エリア外にある」という程度の通知しか行うことができない。そのため、各種ネットワークサービスの利用者、特に無線通信エリア外に出た携帯電話機に接続できなかったユーザにとっては大きな不安を与えることになる。そして、携帯電話機の位置情報を利用した十分なサービスを提供しているとは言い難いのが現状である。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、無線通信装置が無線通信エリアの外に出たり電源を切ったりした場合にもその無線通信装置の位置情報を把握するために好適な無線通信システム、登録管理方法、及び、登録管理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、無線通信装置と、無線通信エリア内に存在する前記無線通信装置を登録する基地局と、当該基地局を介して前記無線通信装置の通信を管理する管理装置とを含む無線通信システムであって、
前記管理装置は、
前記基地局により無線通信エリアに登録されている無線通信装置について、登録解除に関する情報を取得する登録解除情報取得手段と、
前記登録解除情報取得手段により登録解除に関する情報を取得した場合、前記無線通信装置に対し、位置情報の送信を指示する指示信号を送信する第1の指示信号送信手段とを備え、
前記無線通信装置は、
前記第1の指示信号送信手段により送信された指示信号を受信すると、当該装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段によって取得された位置情報を、当該装置が前記基地局から登録解除される前に前記管理装置へ送信する位置情報送信手段とを備え、
前記管理装置は、更に、
前記位置情報送信手段により送信された位置信号を取得し、当該位置信号を送信した無線通信装置の固有の情報と対応付けて記憶する記憶手段を備える
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記基地局は、
自己がカバーする無線通信エリアに登録されている無線通信装置に、送信電波の強度を上げるよう指示する指示信号を送信する第2の指示信号送信手段を更に備え、
前記無線通信装置は、
前記第2の指示信号送信手段により送信された指示信号を受信すると、前記送信電波の強度が既に最大か否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により送信電波の強度が既に最大であると判断されたとき、前記登録解除に関する情報を前記管理装置へ送信する第1の情報送信手段と
を更に備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記無線通信装置は、
当該装置への電源供給の停止を指示する供給停止指示手段と、
前記供給停止指示手段により電源供給の停止が指示されると、前記登録解除に関する情報を前記管理装置へ送信する第2の情報送信手段と
を更に備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記管理装置は、
現在時刻を計時する計時手段と、
前記無線通信装置に所定の電波を送信した第1の時刻を、前記計時手段から取得する手段と、
前記無線通信装置から所定の電波を受信した第2の時刻を、前記計時手段から取得する手段と、を備え、
前記登録解除情報取得手段は、前記第1の時刻と前記第2の時刻とに基づいて、登録解除に関する情報を取得することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、無線通信装置と、無線通信エリア内に存在する当該無線通信装置を登録する基地局と、記憶部を有する管理装置とを含む無線通信システムの登録管理方法であって、
前記基地局により前記無線通信エリアに登録されている無線通信装置について、登録解除に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより登録解除に関する情報が取得された場合、登録解除される前に位置情報の送信を指示する指示信号を前記無線通信装置に送信する指示信号送信ステップと、
前記指示信号送信ステップにより送信された前記指示信号に応答して前記無線通信装置より送信された位置信号を、当該位置信号を送信した無線通信装置の固有の情報と対応付けて前記記憶部に記憶する記憶ステップとからなることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、無線通信装置と、無線通信エリア内に存在する前記無線通信装置を登録する基地局とを含む無線通信システムを管理するコンピュータを、
前記基地局により無線通信エリアに登録されている無線通信装置について、登録解除に関する情報を取得する取得手段、
前記取得手段によって登録解除に関する情報が取得されると、登録解除される前に位置情報の送信を指示する指示信号を前記無線通信装置に送信する指示信号送信手段、
前記指示信号送信手段により送信された前記指示信号に応答して前記無線通信装置より送信された位置信号を、当該位置信号を送信した無線通信装置固有の情報と対応付けて記憶する記憶手段
として機能させることを特徴とする。
この発明によれば、管理装置は登録解除情報取得手段により無線通信エリアに登録されている無線通信装置について登録解除に関する情報を取得すると、この無線通信装置に対し、位置情報の送信を指示する指示信号を送信する。一方、この指示信号を受信した無線通信装置では、当該装置の位置情報を取得し、前記基地局から登録解除される前にこの取得された位置情報を送信する。そしてこの位置情報を受信した管理装置は更に、この位置情報をこの位置信号を送信した無線通信装置の固有の情報と対応付けて記憶する。したがって、管理装置では、登録解除される前の無線通信装置の位置を把握することができ、無線通信装置が無線通信エリアの外に出たり電源を切ったりした場合にもその無線通信装置の位置情報を把握することができる。
(実施形態1)
まず、この発明の実施形態に係る無線通信システム1について説明する。以下、本発明の内容の理解を容易にするために、無線通信システム1は携帯電話サービスを提供するシステムであるとして説明する。
図1は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成を示す図である。無線通信システム1は、無線通信装置2と基地局3と管理センター4と衛星6とを含む。
無線通信装置2は、本実施形態では一般的に用いられる携帯電話機から構成される。無線通信装置2の構成の詳細は後述する。
基地局3は、携帯電話と直接交信する携帯電話網の末端にあたる装置であり、本図のように複数個設置されるのが典型的である。例えば本図では、基地局3A、3B及び3Cの3つの基地局3が設置されている。基地局3は、自己が登録している無線通信装置2から送信される所定の周波数の電波を受信し、あるいは、無線通信装置2に所定の周波数の電波を送信する。なお、設置される基地局3の数は任意である。
各々の基地局3が携帯電話機2との電波の送受信ができる距離的範囲には限界があり、基地局3にはそれぞれ通信エリア5が設定される。本図では、基地局3Aには通信エリア5A、基地局3Bには通信エリア5B、基地局3Cには通信エリア5Cがそれぞれ対応する。それぞれの通信エリア5は互いに重複するエリア(地域)を含んでいてもよい。以下、すべての通信エリア5によって網羅されるエリア(それぞれの通信エリア5の論理和)を「無線通信エリア」と呼ぶ。
管理センター4は、携帯電話機2を管理し、携帯電話サービスを提供するための機関であり、交換器41とシステムサーバ42とを含む。管理センター4内の交換器41とシステムサーバ42はLAN(Local Area Network)等の内部ネットワークで接続される。管理センター4内の交換器41とシステムサーバ42はすべての基地局3と外部のネットワーク7とに接続される。
管理センター4の交換器41は、各々の基地局3と接続されており、交換器41を経由して基地局3同士で電話通信、データ通信等を行うことができる。システムサーバ42は、無線通信システム1の全体を管理し、例えば携帯電話サービスを提供するすべての無線通信装置2の識別情報(具体的には加入者番号等)を記憶する。システムサーバ42の構成の詳細は後述する。なお、無線通信システム1の全体の負荷分散を考慮して、無線通信システム1は複数の管理センター4を備え、すべての管理センター4が所有する識別情報などのデータの同期を取るように構成してもよい。
衛星6は、人工衛星を利用してユーザが地球上のどこにいるのかを正確に割り出すことができるシステムを実現するための衛星である。なお、本実施形態では、衛星6は全地球測位システム(以下、「GPS」と呼ぶ)を提供する衛星を用いる。ただし、本発明の内容はこれに限定されるものではなく、無線通信装置2の位置情報を取得できるシステムを利用できる衛星であればよい。
ネットワーク7は典型的にはインターネットや他社の提供する携帯電話サービス網などであるが、他の通信網を用いてもよい。管理センター4は、無線通信システム1をネットワーク7と接続することにより例えば電子メールサービス等の様々な通信サービスを提供することができる。すなわち、無線通信装置2は、基地局3と管理センター4を経由してネットワーク7上の様々な通信サービスを利用することができる。
このように無線通信システム1を構成することにより、後述するように、例えば無線通信装置2をユーザが持ち歩いて無線通信装置2の存在する場所が変化して無線通信エリア外に出てしまい、基地局への登録が解除される前に、無線通信装置2は管理センター4に位置情報を送信することができる。すなわち、管理センター4は、無線通信装置2が無線通信エリア外に出る直前の位置情報を取得でき、無線通信装置2がいつどこで無線通信エリア外に出たのか、すなわち、いつどこで登録が解除されたのかを管理することができる。これにより、例えば無線通信エリア外に出た無線通信装置2に他の電話からの呼び出しが発生した場合に、接続できない旨の通知を単に行うのではなく、例えばいつどこで無線通信エリア外に出たのか、無線通信装置2の最後の位置がどこだったのか等の情報を、呼び出し者に提供することができる。
次に、本実施形態に係る無線通信装置2の構成について図2を用いて説明する。本図のように、無線通信装置2は、無線処理部101、表示部102、入力部103、I/O(Input/Output)104、音声処理部105、赤外線通信部106、制御部107、ROM(Read Only Memory)108、RAM(Random Access Memory)109、電源部110、及び、システムバス111を備える。
無線処理部101は、無線通信装置2が送信機となる場合、マイクロフォン125により入力され音声処理部105が備えるA/D(Analog/Digital)コンバータ(図示せず)により変換された音声信号を変調し、無線処理部101が備えるアンテナ121を用いて相手(受信側)に送信する。また、無線通信装置2が受信機となる場合、無線処理部101が備えるアンテナ121を用いて音声信号等を受信し、入力された音声信号を復調する。復調された音声信号は音声処理部105に入力される。
また、無線処理部101は、衛星6との通信を行い、衛星6から送信される所定の信号に基づいて無線通信装置2の位置情報(具体的には緯度や経度など)を取得して、取得した位置情報を制御部107に入力する。また、制御部107の指示に基づいて、取得した位置情報を示す信号を、アンテナ121を用いて所定の周波数の電波で基地局3に送信する。
表示部102は、制御部107や表示部102が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって画像データを加工処理した後、表示部102が備える出力バッファ(図示せず)に記録する。出力バッファに記録された画像情報は、所定の同期タイミングで画像信号に変換され、表示部102に接続されるディスプレイ122に出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。例えば、ディスプレイ122は、LCD(Liquid Crystal Display)から構成される。
操作部103は、操作キー123からの操作信号が入力され、操作信号に対応するキーコード信号を制御部107に出力する。制御部107は、キーコード信号に基づき、操作内容を決定する。
I/O104は、メモリカード等の外部記録媒体との接続を行いデータの入出力を行う。例えばI/O104に接続される外部記録媒体には、携帯電話サービスの提供を受けるための無線通信装置2の固有の情報(例えば、加入者番号、ネットワーク識別情報、認証情報等)を記憶される。なお、これらの情報は、RAM109のフラッシュメモリ領域など他の書き換え可能な記憶領域に記憶されてもよい。また、I/O104は、USB(Universal Serial Bus)接続により無線通信装置2と外部機器とを接続して、外部機器との間でデータの入出力を行うことができるインタフェースを備える。
音声処理部105は、無線通信装置2が送信機となる場合、ユーザの発声音等を音声処理部105に接続されるマイクロフォン125によって集音し、音声処理部105が備えるA/D(Analog/Digital)コンバータ(図示せず)により音声信号に変換し音声信号を出力する。また、音声処理部105は、無線通信装置2が受信機となる場合、音声処理部105に接続されるスピーカ124に、音声処理部105が備えるD/A(Digital/Analog)コンバータ(図示せず)により復調された通話音を出力する。
赤外線通信部106は、赤外線ポート126を用いて赤外線によるデータ通信などを行う。例えば、赤外線データ通信は、IrDA(Infrared Data Association)規格を用いて行われる。
制御部107は、ROM108に記憶されたオペレーティングシステム(OS)や制御プログラムに従って、無線通信装置2の全体の制御を行う。制御部107は、制御の必要に応じて、各部に制御信号およびデータを送信、または、各部から応答信号およびデータを受信する。制御部107は、無線通信装置2の現在の時刻を計時することができるが、制御部107は、基地局3から送信された時刻を現在の時刻として管理してもよい。無線通信装置2が保持する時刻は、衛星6から受信した無線通信システム1の基準時刻に基づいて所定のタイミング(例えば1ヶ月に1回など)で補正され、無線通信装置2の時刻に大きな狂いが生じないように設定される。なお、制御部107が実行する処理の詳細は後述する。
ROM108は、無線通信装置2の全体の制御に必要なOSやプログラム等を記憶する不揮発性メモリである。
RAM109は、制御部107が行う処理に必要なデータやプログラム等を一時的に記憶する。また、RAM109の記憶領域の一部はフラッシュメモリから構成され、電話やメールに使用するアドレス帳、通話の履歴、各種機能の設定値等を記憶する。
電源部110は、無線通信装置2を駆動させるための電源である。
システムバス111は無線処理部101、表示部102、入力部103、I/O104、音声処理部105、赤外線通信部106、制御部107、ROM108、RAM109、電源部110との間で命令やデータを転送するための伝送経路である。
次に、本実施形態に係るシステムサーバ42の構成について図3を用いて説明する。システムサーバ42は、ROM201、RAM202、制御部203、記憶部204、入力部205、出力部206、及び、通信処理部207を備える。
ROM201は、システムサーバ42の全体の制御に必要なOSやプログラム等を記憶する不揮発性メモリである。
RAM202は、制御部203が行う処理に必要なデータやプログラム等を一時的に記憶する。
制御部203は、ROM201に記憶されたOSや制御プログラムに従って、システムサーバ42の全体の制御を行う。制御部203は、制御の必要に応じて、各部に制御信号およびデータを送信、または、各部から応答信号およびデータを受信する。制御部203は、無線通信システム1の現在の時刻を計時することができるが、制御部203は、基地局3から送信された時刻を現在の時刻として管理してもよい。ここで管理される時刻が無線通信システム1の全体のシステム基準時刻となり、すべての無線通信装置2や基地局3に送信される。その結果、無線通信システム1の全体の時刻は狂いが生じないように補正される。なお、制御部203が実行する処理の詳細は後述する。
記憶部204は、ハードディスクドライブなどの記憶装置から構成され、例えば制御部203によって処理されたデータや、後述する処理により取得された各々の無線通信装置2の位置情報等を記憶する。
入力部205は、接続されたキーボードやマウスなどの入力装置から操作信号が入力され、この操作信号を制御部203に入力する。制御部203は、この操作信号に基づき操作内容を決定する。
出力部206は、接続されたモニタなどの出力装置に、制御部203によって処理されたデータ等を出力する。
通信処理部207は、NIC(Network Interface Card)などから構成され、管理センター4の交換器41や、LAN等の内部ネットワークを経由して外部のネットワーク7に接続される。
次に、本実施形態に係る無線通信システム1の無線通信装置2、基地局3、及び、システムサーバ42が行う処理について図4乃至図8を用いて説明する。
図4は、基地局3が、無線通信装置2から受信する電波の強度が所定の基準値より小さい場合に電波強度を上げる要求を行う処理(以下、「電波強度判定処理」と呼ぶ)を示すフローチャートである。
図5は、無線通信装置2が、基地局3に送信する電波の強度に基づいて無線通信エリア外に出る(登録解除される)直前を判断し、位置情報をシステムサーバ42に送信する処理(以下、「圏外直前判断処理」と呼ぶ)を示すフローチャートである。
図6は、システムサーバ42が、無線通信装置2から無線通信エリア外に出る前に位置情報を取得して保存する処理(以下、「位置情報保存処理」と呼ぶ)を説明するフローチャートである。
図7は、システムサーバ42の記憶部204に記憶される、無線通信装置2の位置情報の例を示す図である。
本実施形態の無線通信システム1では、これらの電波強度判定処理、圏外直前判断処理、及び、位置情報保存処理が図8のように連携して動作する。これにより、無線通信装置2は無線通信エリア外に出る直前の位置情報を取得できる。そして、システムサーバ42は無線通信装置2がいつどこで無線通信エリア外に出たのかを管理することができる。以下、各処理について説明する。
(電波強度判定処理)
この処理は基地局3により行われる処理である。無線通信装置2は、所定の時間ごとに基地局3に電波を送信し位置登録を行う。基地局3は、無線通信装置2から位置登録を行うための電波を受信する(ステップS401)。なお、ステップS401で受信する電波は位置登録のために送信される電波に限られず、無線通信装置2から基地局3に送信される電波であればよい。
基地局3は無線通信装置2から受信した電波の強度が予め決められた基準値以下か否かを判定する(ステップS402)。
電波強度が基準値より大きい場合(ステップS402;NO)、電波強度判定処理を終了する。
一方、電波強度が基準値以下の場合(ステップS402;YES)、基地局3は、無線通信装置2に電波の送信電力を大きくして電波強度を上げる要求を行う(ステップS403)。
このように、基地局3は、無線通信装置2から受信した電波の強度が予め決められた基準値以下のとき、無線通信装置2に電波強度を上げるように要求する。そして、後述するように、無線通信装置2は、電波強度を上げることができる場合には電波強度を上げ、一方電波強度を上げることができない場合には無線通信エリア外に出る直前と判断して圏外直前判断処理を行って位置登録を行う。
(圏外直前判断処理)
この処理は無線通信装置2により行われる処理である。なお、この処理は制御部107により所定のタイミングで定期的に行われる。典型的には、無線通信装置2が所定の時間ごとに基地局3に電波を送信し位置登録を行うタイミングで行われる。すなわち、位置登録を行うときに基地局3に送信する電波の強度に基づいて上述の電波強度判定処理が実行され、その判定結果に基づいて圏外直前判断処理が行われる。
無線通信装置2の無線処理部101は、基地局3から送信された電波を、アンテナ121を用いて受信する。この電波には、携帯電話サービスの電話通信の通話音声やデータ通信の送受信データのほか、通話やデータ通信を実現するための各種の制御信号が含まれる。例えば、上述の電波強度判定処理により基地局3から送信される、電波強度を上げる要求を示す電波も含まれる。無線処理部101は電波強度を上げる要求を示す電波を受信して復調し、制御部107に電波強度を上げる要求があった旨を通知する。
まず、制御部107は電波強度を上げる要求があったか否かを判定する(ステップS501)。
電波強度を上げる要求がない場合(ステップS501;NO)、制御部107は、無線通信装置2が無線通信エリア外に出る直前ではないと判断して圏外直前判断処理を終了する。
電波強度を上げる要求があった場合(ステップS501;YES)、制御部107は、現在の電波強度が最大か否かを判定する(ステップS502)。
ここで、無線通信装置2が送信できる電波強度の範囲は予め決められている。例えば携帯電話機が送信できる電波の絶対利得は法律などにより所定範囲(例えば23dBm未満)に定められている。すなわち、一般に、無線通信装置2は、物理的に送信可能な送信電力の限界を超えて電波強度を上げられないのとは別に、所定範囲を超えて電波を送信することができないという制限がある。
現在の送信電力を上げることができる場合、すなわち電波強度が送信できる最大まで達していない場合(ステップS502;NO)、制御部107は無線処理部101を制御して送信電力を変更して電波強度を上げる(ステップS503)。
現在の送信電力を上げることができない場合、すなわち電波強度が送信できる最大まで達している場合(ステップS502;YES)、制御部107は、近隣に他の基地局3があるか否かを判定する(ステップS504)。例えば、無線通信システム1は、上述の図1のように複数の基地局3を設置することができ、各々の基地局3の通信エリア5が互いに重なる場合がある。すなわち、無線通信装置2が存在する場所を通信エリア5とする他の基地局3が存在する場合がある。このとき、無線通信装置2は、ある1つの基地局3と送受信する電波強度を上げることができなくても、代わりに通信エリア5が重なる他の基地局3を用いることにより小さい送信電力で足りる可能性がある。そのため、制御部107は無線処理部101を制御して他の基地局3を探索する。
近隣に他の基地局3がある場合(ステップS504;YES)、制御部107は、無線処理部101を制御して、電波を送受信する相手の基地局3を他の基地局3に切り替える(ステップS505)。
一方、近隣に他の基地局3がない場合(ステップS504;NO)、制御部107は、システムサーバ42に現在の基地局情報を送信する(ステップS506)。例えば、制御部107は現在用いている基地局3の識別情報(基地局3の固有番号など)を、基地局3を経由してシステムサーバ42に送信する。なお、制御部107は、現在の送信電力を上げることができず(ステップS502;YES)、かつ、近隣に他の基地局3がない(ステップS504;NO)場合、無線通信エリア外に出る直前であると判断する。
制御部107は、システムサーバ42から衛星捕捉情報を取得する(ステップS507)。例えば、この衛星捕捉情報は、現在用いている基地局3が存在する場所から、GPSなど現在位置を取得できるシステムを実現する衛星6を捕捉するための情報が含まれる。
制御部107は、取得した衛星捕捉情報に基づいて衛星6を捕捉し、衛星6の感度情報を、基地局3を経由してシステムサーバ42に送信する(ステップS508)。
次に、制御部107は、位置情報の送信を要求されたか否かを判定する(ステップS509)。なお、後述するように、システムサーバ42は、ここで送信した感度情報に基づいて無線通信装置2が正常に衛星6を捉えたかを判定し、正常に捉えたと判定した場合に位置情報の送信を要求する。
位置情報の送信を要求されない場合(ステップS509;NO)、制御部107は、位置情報をシステムサーバ42に正常に送信できないと判断して圏外直前判断処理を終了する。
一方、位置情報の送信を要求された場合(ステップS509;YES)、制御部107は、無線通信装置2の正確な現在位置を取得する。そして、取得した位置情報を、基地局3を経由してシステムサーバ42に送信する(ステップS510)。
このように、無線通信装置2は、無線通信エリア外に出る前に位置情報をシステムサーバ42に送ることができる。すなわち、システムサーバ42は、無線通信装置2が無線通信エリア外に出る前に位置情報を取得することができる。システムサーバ42が行う処理(位置情報保存処理)については後述する。
なお、制御部107は、ステップS506で、無線通信装置2の識別情報(加入者番号など)と、基地局3の識別情報(基地局3の固有番号など)と、衛星捕捉情報の送信を要求する旨の通知とを、基地局3がシステムサーバ42に送信するように要求するように構成してもよい。この場合、基地局3は、この要求に基づいて無線通信装置2に衛星捕捉情報を送信するようにシステムサーバ42に通知し、システムサーバ42はこの通知に基づいて無線通信装置2に衛星捕捉情報を送信すればよい。
また、無線通信装置2のユーザにより電源が切られたり、電源部110が安定して電力を供給できる限界に近づいたりしたときに、圏外直前判断処理を行うこともできる。すなわち、ユーザにより無線通信装置2の電源を切る指示が入力部103に入力されたとき、上述したステップS506から圏外直前判断処理を開始し、ステップS506乃至S510を実行するように構成すればよい。あるいは、電源部110の残り電力量が安定して電力を供給できる限界に近づいたとき、上述したステップS506から圏外直前判断処理を開始し、ステップS506乃至S510を実行するように構成すればよい。これにより、無線通信装置2が無線通信エリア外に出るときだけでなく、無線通信エリア内であっても電源オフにより登録解除され、携帯電話サービスが利用できなくなるときにも、システムサーバ42は無線通信装置2の位置情報を取得することができ、より付加価値の高いサービスを提供することができる。
また、本実施形態では無線通信装置2の正確な現在位置を取得するためにGPSを用いているが、これに限定されるものではなく、現在位置を取得できる他のシステムを用いてもよい。この場合、制御部107は、ステップS507で、衛星捕捉情報の代わりにこの他のシステムに接続するために必要な情報を取得すればよい。
あるいは、ステップS506で送信する基地局情報が無線通信装置2の現在位置を示すために十分足りる情報である場合、GPSなどを用いずに、基地局3の位置を無線通信装置2の情報であると近似してもよい。例えば、基地局3の1つが「東京都千代田区内」に存在し、無線通信装置2の位置を正確な緯度経度ではなく「東京都千代田区付近」程度の情報で足りるならば、ステップS507乃至S510を省略してもよい。これにより、無線通信装置2が無線通信エリア外に出たり電源を切ったりした場合にもその無線通信装置2の位置情報を把握できる無線通信システム1を、より簡単に、かつ、より安価に提供することができる。
(位置情報保存処理)
この処理はシステムサーバ42により行われる処理である。上述のように、無線通信装置2は、ステップS506で、圏外直前判断処理で無線通信エリア外に出る前であると判断して現在の基地局情報を送信する。システムサーバ42はこの基地局情報に基づいて位置情報保存処理を行う。
まず、システムサーバ42の制御部203は、通信処理部207を制御して、無線通信装置2から現在の基地局情報を受信する(ステップS601)。
制御部203は、通信処理部207から無線通信装置2の現在の基地局情報を取得し、基地局情報に対応する衛星捕捉情報を決定する(ステップS602)。この衛星捕捉情報には、基地局3が存在する地域から捕捉可能な衛星6に関する情報や用いる電波周波数などが含まれる。例えば、記憶部204は、無線通信システム1のすべての基地局3の識別情報(基地局番号など)と、その基地局3から捕捉可能な衛星6に関する情報とを対応づけたデータを予め記憶している。そして、制御部203は、記憶部204に記憶されたこのデータの中から、ステップS601で受信した基地局情報が示す基地局3に対応する衛星捕捉情報を抽出して決定する。
制御部203は、通信処理部207を制御して、ステップS602で決定した衛星捕捉情報を無線通信装置2に送信する(ステップS603)。
上述のように、無線通信装置2はここで送信された衛星捕捉情報を受け取る。そして、衛星捕捉情報に基づいて感度情報を取得して、取得した感度情報をシステムサーバ42に送信する。システムサーバ42の制御部203は、通信処理部207を制御して、無線通信装置2から衛星6とのデータ通信状況を示す感度情報を受信する(ステップS604)。
制御部203は、受信した感度情報が正常な値を示しているか否かを判定する(ステップS605)。
感度情報が正常でない場合(ステップS605;NO)、制御部203は、無線通信装置2から正確な位置情報を取得できないと判断して位置情報保存処理を終了する。
一方、感度情報が正常の場合(ステップS605;YES)、制御部203は、通信処理部207を制御して、無線通信装置2に位置情報の送信を要求する(ステップS606)。
そして、制御部203は、通信処理部207を制御して、無線通信装置2から現在の位置情報を受信する(ステップS607)。
さらに、制御部203は、受信した位置情報を、無線通信装置2の識別情報と対応づけて記憶部204に記憶する(ステップS608)。
例えば、記憶部204は、図7に示すような位置情報テーブル70に、無線通信装置2の識別情報と位置情報と取得日時とを対応づけて記憶する。なお、図7に示す位置情報テーブル70は、取得した位置情報を記憶する一例であり、これに限定されない。例えば、1つの無線通信装置2に対して複数の位置情報を記憶できるようにして、位置情報の時系列的な履歴を保存できるようにしてもよい。また、具体的な緯度経度情報の代わりに、あるいはこれに加えて、対応する住所、建物名、あるいはそれらを示す論理記号などを記憶してもよい。
また、無線通信エリア外に出たのか、電源が切られたのかを示すフラグも記憶するようにしてもよい。この場合、無線通信装置2は、圏外直前判断処理で基地局情報を送信するときに、無線通信エリア外に出る直前と判断されたのか、あるいは電源オフの指示があったのかを示す情報を一緒に送信すればよい。そして、システムサーバ42は、この情報に基づいて位置情報テーブル70にこのフラグを記憶すればよい。
あるいは、無線通信装置2の識別情報と位置情報とが対応づけられて記憶されるデータベースで実現されるものであってもよい。
このように、システムサーバ42は、無線通信装置2が無線通信エリア外に出たり電源が切られたりした場合にもその無線通信装置2の位置情報を把握することができる。例えば、無線通信装置2が無線通信エリア外に出てしまい、交換器41が無線通信装置2の呼び出しに失敗したとする。交換器41はシステムサーバ42に無線通信装置2の位置情報を問い合わせる。システムサーバ42は記憶部204に記憶された位置情報テーブル70から、無線通信装置2に対応する位置情報などを読み出して、呼び出し者に取得した位置情報などを知らせることができる。この結果、無線通信システム1はユーザによりきめ細かいサービスを提供することができる。特に、通話の呼び出しに失敗した場合でも、単に「おかけになった電話は、電波の届かない場所におられるか、電源が入っていないためかかりません」のような通知をするのではなく、「何時何分に○○の場所で圏外に出ました」、「何時何分に電源オフされました」などの詳しい情報を提供することができる。
(システム全体の動作)
次に、本実施形態の無線通信装置2と基地局3とシステムサーバ42とが行う上述の各処理が連携して動作することにより実現される無線通信システム1をより理解しやすいように図8を用いて説明する。
まず、無線通信装置2は基地局3に位置登録などを行うために電波を送信する(ステップS801)。
基地局3は電波を受信して上述の電波強度判定処理を行う(ステップS802)。
電波強度が所定の基準値に満たない場合、基地局3は電波強度を上げる要求を行う(ステップS803)。所定の基準値以上の場合、基地局3は電波強度を上げる要求を行わずに処理を終了する。
無線通信装置2は、基地局3から電波強度を上げる要求を受け取ると、電波強度の変更又は基地局3の変更を行う(ステップS804)。基地局3を変更した場合、無線通信装置2は処理を終了する。電波強度を変更した(電波強度を上げることができた)場合も、無線通信装置2は処理を終了する。基地局3を変更できず、かつ、電波強度を変更しなかった(電波強度を上げることができなかった)場合、無線通信装置2は基地局情報をシステムサーバ42に送信する(ステップS805)。なお、無線通信装置2は、所定のタイムアウト値を設定して、基地局3から電波強度を上げる要求をこのタイムアウト値に達する前に受け取ったか否かを判定するのが望ましい。そして、所定のタイムアウト値に達するまでにこの要求を受け取らなかった場合には処理を終了すればよい。
システムサーバ42は、無線通信装置2から基地局情報を受け取ると、基地局3に対応する衛星捕捉情報を無線通信装置2に送信する(ステップS806)。
無線通信装置2は、システムサーバ42から受け取った衛星捕捉情報に基づいて衛星6を捕捉する(ステップS807)。なお、無線通信装置2は、所定のタイムアウト値を設定して、システムサーバ42から衛星捕捉情報をこのタイムアウト値に達する前に受け取ったか否かを判定するのが望ましい。そして、所定のタイムアウト値に達するまでに衛星捕捉情報を受け取れなかった場合には処理を終了すればよい。
さらに、無線通信装置2は、捕捉した衛星6の感度情報をシステムサーバ42に送信する(ステップS808)。
システムサーバ42は、受け取った感度情報に基づいて正常に衛星6を捕捉できたか(正常に位置情報を取得できるか)を判定する。正常に衛星6を捕捉できたと判定した場合、システムサーバ42は無線通信装置2に位置情報を要求する(ステップ809)。正常に捕捉できなかったと判定した場合、システムサーバ42は処理を終了する。なお、システムサーバ42は、所定のタイムアウト値を設定して、無線通信装置2から感度情報をこのタイムアウト値に達する前に受け取ったか否かを判定するのが望ましい。そして、所定のタイムアウト値に達するまでに感度情報を受け取れなかった場合には処理を終了すればよい。
ここで、システムサーバ42は、正常に衛星6を捕捉できなかったと判定した場合に、無線通信装置2に衛星6の捕捉に失敗した旨の通知を行ってもよい。これにより、無線通信装置2は後述するステップS810で位置情報を取得するか否かをすぐに判定することができる。また、システムサーバ42は、正常に衛星6を捕捉できたと判定した場合でも、前回の位置情報保存処理で取得した基地局情報と今回新たに取得した基地局情報が同じ(あるいは同じとみなせる)ときには、無線通信装置2に位置情報を送信しなくてもよい旨の通知を行うように構成してもよい。
無線通信装置2は、位置情報を要求された場合、衛星捕捉情報に基づいて衛星6を捕捉して位置情報を取得する(ステップS810)。位置情報を要求されなかった場合、無線通信装置2は処理を終了する。なお、無線通信装置2は、所定のタイムアウト値を設定して、システムサーバ42から位置情報を取得する要求をこのタイムアウト値に達する前に受け取ったか否かを判定するのが望ましい。そして、所定のタイムアウト値に達するまでにこの要求を受け取らなかった場合には処理を終了すればよい。
そして、無線通信装置2は、取得した位置情報をシステムサーバ42に送信する(ステップS811)。
システムサーバ42は、無線通信装置2から位置情報を取得して、位置情報テーブル70に保存する(ステップS812)。
なお、無線通信エリアが地球上の全地域に比べて十分狭く、無線通信システム1が用いる衛星6が1つしかない場合などでは、ステップS806乃至S808に相当する各処理を省略してもよい。
このように、本実施形態によれば、無線通信装置2は、無線通信エリア外に出る直前や電源がオフになる前に位置情報をシステムサーバ42に送ることができる。また、システムサーバ42は、無線通信装置2が無線通信エリア外に出る直前や電源がオフになる前に位置情報を取得することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の他の実施形態について、図9乃至図12を用いて説明する。本実施形態では、システムサーバ42は、所定のタイミングで無線通信装置2から送信される電波を送受信する際の応答遅延時間に基づいて、無線通信装置2が無線通信エリア外に出る直前か否かを判定する。なお、無線通信システム1の全体の構成、無線通信装置2やシステムサーバ42の構成は上述の実施形態と同じであるため説明を省略する。
図9は、本実施形態の無線通信装置2が行う圏外直前判断処理を説明するフローチャートである。
図10は、本実施形態のシステムサーバ42が行う位置情報保存処理を説明するフローチャートである。
図11は、無線通信装置2が無線通信エリア外に出る直前か否かを判定するために用いられる応答遅延時間を模式的に示す図である。
本実施形態の無線通信システム1では、これらの圏外直前判断処理、及び、位置情報保存処理が図12のように連携して動作する。
(圏外直前判断処理、その2)
まず、本実施形態の圏外直前判断処理について説明する。無線通信装置2の制御部107は、無線処理部101を制御して、無線通信システム1の全体の時刻となる、現在のシステム基準時刻の送信要求をシステムサーバ42に行う(ステップS901)。
制御部107は、無線処理部101を制御して、現在のシステム基準時刻を取得する(ステップS902)。
また、制御部107は、無線処理部101を制御して、システム基準時刻を受信できたことを示す応答信号をシステムサーバ42に送信する(ステップS903)。
ここで、システムサーバ42は、後述するように、無線通信装置2から送信された応答信号とシステム基準時刻を送信した時刻とに基づいて応答遅延時間を計算する。そして、応答遅延時間が所定の基準値以上の場合に、システムサーバ42は無線通信装置2に位置情報を送信するように要求する。なお、このシステムサーバ42が行う処理の詳細は後述する。
制御部107は、システムサーバ42から位置情報の送信を要求されたか否かを判定する(ステップS904)。
位置情報の送信を要求されなかった場合(ステップS904;NO)、制御部107は、圏外直前判断処理を終了する。
一方、位置情報の送信を要求された場合(ステップS904;YES)、制御部107は、無線通信装置2の現在の位置情報を取得して、システムサーバ42に送信する(ステップS905)。
なお、本実施形態においても、上述の実施形態と同じように、現在の基地局情報を送信し(ステップS506)、衛星捕捉情報を取得し(ステップS507)、感度情報を送信する(ステップS508)、各処理を行うようにしてもよい。
また、上述の実施形態と同じように、ユーザにより無線通信装置2の電源が切られたり、電源部110が安定して電力を供給できる限界に近づいたりしたときに、圏外直前判断処理を行うこともできる。すなわち、ユーザにより無線通信装置2の電源を切る指示が入力部103に入力されたとき、圏外直前判断処理を開始すればよい。あるいは、電源部110が安定して電力を供給できる限界に近づいたとき、圏外直前判断処理を開始すればよい。これにより、無線通信装置2が無線通信エリア外に出るときだけでなく、電源オフにより無線通信エリア内であっても携帯電話サービスが利用できなくなるときにも、システムサーバ42は無線通信装置2の位置情報を取得することができ、より付加価値の高いサービスを提供することができる。
(位置情報保存処理、その2)
次に、本実施形態の位置情報保存処理について説明する。システムサーバ42の制御部203は、通信処理部207を制御して、無線通信装置2から現在のシステム基準時刻の送信要求を受け取る(ステップS1001)。
制御部203は、通信処理部207を制御して、制御部203が計時している無線通信システム1の全体のシステム基準時刻を無線通信装置2に送信する(ステップS1002)。なお、制御部203は、システム基準時刻を無線通信装置2に送信したときのシステム基準時刻T1をRAM109などに一時記憶しておく。
制御部203は、システム基準時刻を送信したことに対応する応答信号を、無線通信装置2から受信する(ステップS1003)。なお、制御部203は、この応答信号を受け取ったときのシステム基準時刻T2をRAM109などに一時記憶しておく。
制御部203は、RAM109などに一時記憶されたシステム基準時刻T1及びシステム基準時刻T2に基づいて、応答遅延時間を求める(ステップS1004)。
例えば、図11に示すように、システムサーバ42の制御部203は、時刻T1にシステム基準時刻を無線通信装置2に送信する。無線通信装置2の制御部107は、システム基準時刻を受信して時刻T3に応答信号を送信する。そして、システムサーバ42の制御部203は、時刻T2に応答信号を受信する。このとき、応答遅延時間は、システムサーバ42がシステム基準時刻を送信してから無線通信装置2が応答信号を送信するまでの時間TA(=T3−T1)と、無線通信装置2が応答信号を送信してからシステムサーバ42が応答信号を受信するまでの時間TB(=T2−T3)との和である。
次に、制御部203は、求めた応答遅延時間が所定の基準値以上か否かを判定する(ステップS1005)。
応答遅延時間が所定の基準値に満たない場合(ステップS1005;NO)、制御部203は、位置情報保存処理を終了する。
一方、応答遅延時間が所定の基準値以上場合(ステップS1005;YES)、制御部203は、無線通信装置2に現在の位置情報を要求する(ステップS1006)。すなわち、制御部203は、無線通信装置2が無線通信エリア外に出る直前であると判断する。
そして、制御部203は、通信処理部207を制御して、無線通信装置2の現在の位置情報を取得する(ステップS1007)。
さらに、制御部203は、取得した位置情報を、無線通信装置2の識別情報(例えば加入者番号など)と対応づけて記憶部204に記憶する。例えば、記憶部204は、上述の実施形態と同じように図7に示すような位置情報テーブル70を記憶し、制御部203により随時更新される。
このように、システムサーバ42は、無線通信装置2が無線通信エリア外に出たり電源が切られたりした場合にもその無線通信装置2の位置情報を把握することができる。
(システム全体の動作、その2)
次に、本実施形態の無線通信装置2とシステムサーバ42とが行う各処理が連携して動作することにより実現される無線通信システム1をより理解しやすいように図12を用いて説明する。
まず、無線通信装置2は、システム基準時刻の送信を要求する(ステップS1201)。
システムサーバ42は、現在のシステム基準時刻の送信を送信する(ステップS1202)。
無線通信装置2は、システム基準時刻を受信し、応答信号を送信する(ステップS1203)。なお、無線通信装置2は、所定のタイムアウト値を設定して、システムサーバ42からシステム基準時刻をこのタイムアウト値に達する前に受け取ったか否かを判定するのが望ましい。そして、所定のタイムアウト値に達するまでにシステム基準時刻を受け取らなかった場合には処理を終了すればよい。
システムサーバ42は、応答遅延時間を求める(ステップS1204)。応答遅延時間が所定の基準値に満たない場合、システムサーバ42はこの処理を終了する。応答遅延時間が所定の基準値以上の場合、システムサーバ42は無線通信装置2が無線通信エリア外に出る直前であると判断し、現在の位置情報を要求する(ステップS1205)。
無線通信装置2は、システムサーバ42から位置情報を要求された場合、位置情報を取得する(ステップS1206)。なお、無線通信装置2は、所定のタイムアウト値を設定して、システムサーバ42から位置情報を取得する要求をこのタイムアウト値に達する前に受け取ったか否かを判定するのが望ましい。そして、所定のタイムアウト値に達するまでにこの要求を受け取らなかった場合には処理を終了すればよい。
そして、無線通信装置2は、取得した位置情報をシステムサーバ42に送信する(ステップS1207)。
システムサーバ42は、無線通信装置2から現在の位置情報を取得して記憶部204の位置情報テーブル70に記憶する(ステップS1208)。なお、システムサーバ42は、所定のタイムアウト値を設定して、無線通信装置2から位置情報をこのタイムアウト値に達する前に受け取ったか否かを判定するのが望ましい。そして、所定のタイムアウト値に達するまでに位置情報を受け取れなかった場合には処理を終了すればよい。
このように、本実施形態によれば、無線通信装置2は、無線通信エリア外に出る直前や電源がオフになる前に位置情報をシステムサーバ42に送ることができる。また、システムサーバ42は、無線通信装置2が無線通信エリア外に出る直前や電源がオフになる前に位置情報を取得することができる。さらに、上述の実施形態と異なり、システムサーバ42が無線通信装置2の位置情報を得るために基地局3が直接関わる必要がない。すなわち、基地局3は、無線通信装置2とシステムサーバ42との間の中継を行うだけでよく、より簡単な構成で実現できる。
なお、本実施形態では、システムサーバ42は無線通信装置2からシステム基準時刻の送信の要求を受け取ることで位置情報保存処理を開始するが、システムサーバ42が所定のタイミングで、例えば定期的に位置情報取得処理を開始してもよい。また、システム基準時刻の送信の要求ではなく、圏外直前判断処理を開始する旨の通知などであってもよい。
また、本実施形態では、応答遅延時間を求めるために、システムサーバ42と無線通信装置2との間でシステム基準時刻の送受信を行っているが、これに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態と組み合わせ、ステップS801で無線通信装置2が電波を送信した時刻と、ステップS803で無線通信装置2が電波強度を上げる要求を受け取った時刻とに基づいて、応答遅延時間を求めることもできる。すなわち、システムサーバ42は、無線通信装置2とのあらゆる通信において、応答遅延時間を求めることができる。
(実施形態3)
次に、上述の実施形態を採用してシステムサーバ42が得た位置情報を用いた無線通信システム1の構成の例を図13のフローチャートを用いて説明する。なお、本図は管理センター4側から見た処理を示している。
まず、交換器41は、無線通信装置2への接続要求があるか否かを判定する(ステップS1301)。接続要求とは、例えば無線通信装置2への通話呼び出しなどである。
接続要求がない場合(ステップS1301;NO)、交換器41は通話処理を終了する。
接続要求がある場合(ステップS1301;YES)、交換器41は呼び出し先の無線通信装置2が無線通信エリア内にあるか否か判定する(ステップS1302)。具体的には、交換器41は、基地局3に無線通信装置2の呼び出しを要求し、呼び出し先の無線通信装置2が無線通信エリア内にあるか否かの情報を取得して判定する。
無線通信エリア内にある場合(ステップS1303;YES)、交換器41は接続を確立して(ステップS1304)、無線通信装置2の通話処理を行う。
無線通信エリア内にない場合(ステップS1303;NO)、交換器41は、呼び出し先の無線通信装置2の位置情報がシステムサーバ42に記憶されているか否かを判定する(ステップS1305)。
位置情報が記憶されている場合(ステップS1305;YES)、交換器41はシステムサーバ42から位置情報を取得し、無線通信装置2への呼び出し元に位置情報を送信する(ステップS1306)。すなわち、呼び出し元は、最後に記録された位置情報に基づいて、呼び出し先の無線通信装置2が、例えばいつどこで無線通信エリア外に出たのかを知ることができる。
位置情報が記憶されていない場合(ステップS1305;NO)、交換器41は、呼び出し元に、呼び出し先の無線通信装置2が無線通信エリア外に出ている旨の通知(圏外通知)を行う(ステップS1307)。
そして、交換器41は回線を切断し(ステップS1308)、通話処理を終了する。
このように、本実施形態によれば、システムサーバ42に記憶された位置情報に基づいて、呼び出し先の無線通信装置2が無線通信エリア外に出ている場合でも、無線通信装置2を呼び出し元に最新の位置情報を通知することができる。すなわち、この無線通信システム1によれば、無線通信装置2に接続できなかった場合でも、呼び出し先が例えばいつどこで無線通信エリア外に出たのかを知ることができ、接続できなかったことによってユーザに大きな不安を与えることがない。
なお、ステップS1306で、交換器41は、例えば「何時何分に○○の場所で圏外に出ました」、「何時何分に電源オフされました」などの音声による通知を行ってもよいし、呼び出し元の電話機がディスプレイなど表示装置を備えている場合には対応するメッセージを表示させてもよい。また、その他の方法によって位置情報を通知するものであってもよい。
(実施形態4)
次に、無線通信システム1の構成の他の例を図14のフローチャートを用いて説明する。なお、本図は管理センター4側から見た処理を示している。例えば、本実施形態では、音声や文字データ等を用いたリアルタイムのメッセージングシステムを例に説明する。
まず、交換器41は、無線通信装置2へのコマンド送信があるか否かを判定する(ステップS1401)。ここで言うコマンドとは、例えば無線通信装置2へのメッセージ通知などである。
コマンド送信がない場合(ステップS1401;NO)、交換器41はメッセージ通信処理を終了する。
コマンド送信がある場合(ステップS1401;YES)、交換器41は呼び出し先の無線通信装置2が無線通信エリア内にあるか否か判定する(ステップS1402)。具体的には、交換器41は、基地局3に無線通信装置2の呼び出しを要求し、呼び出し先の無線通信装置2が無線通信エリア内にあるか否かの情報を取得して判定する。
無線通信エリア内にある場合(ステップS1403;YES)、交換器41は無線通信装置2にコマンドを送信する(ステップS1404)。
無線通信エリア内にない場合(ステップS1403;NO)、交換器41は、呼び出し先の無線通信装置2の位置情報がシステムサーバ42に記憶されているか否かを判定する(ステップS1405)。
位置情報が記憶されている場合(ステップS1405;YES)、交換器41はシステムサーバ42から位置情報を取得し、無線通信装置2への呼び出し元に位置情報を送信する(ステップS1406)。すなわち、呼び出し元は、最後に記録された位置情報に基づいて、呼び出し先の無線通信装置2が、例えばいつどこで無線通信エリア外に出たのかを知ることができる。
位置情報が記憶されていない場合(ステップS1405;NO)、交換器41はステップS1407の処理に進む。
交換器41は、コマンドを記憶する(ステップS1407)。すなわち、交換器41は、本来呼び出し先の無線通信装置2が無線通信エリア内にあれば送信できたコマンドを、例えばシステムサーバ42の記憶部204の所定の領域などに記憶しておく。なお、ここで記憶されたコマンドは、次回メッセージ通信処理が実行されたとき、ステップS1401でコマンドがあると判定されて、無線通信装置2が無線通信エリア内にあれば送信される。再び無線通信エリア外にあれば、コマンドは引き続きシステムサーバ42に記憶される。
このように、本実施形態によれば、システムサーバ42に記憶された位置情報に基づいて、コマンド送信先の無線通信装置2が無線通信エリア外に出ている場合でも、無線通信装置2をコマンド送信元に最新の位置情報を通知することができる。すなわち、この無線通信システム1によれば、無線通信装置2に接続できなかった場合でも、コマンド送信先が例えばいつ、どこで無線通信エリア外に出たのかを知ることができ、接続できなかったことによってユーザに大きな不安を与えることがない。さらに、コマンド送信先の無線通信装置2が無線通信エリア外に出ている場合でも、送信されるはずだったコマンドがシステムサーバ42に記憶され、無線通信装置2が無線通信エリア内に再び入ればコマンドを送信することができる。
例えば、本実施形態を、一般に用いられている電子メールサービスに適用することができる。すなわち、無線通信装置2が無線通信エリア内にあれば、無線通信システム1は直ちに電子メールを送信する。一方、無線通信装置2が無線通信エリア外に出ていれば、無線通信システム1は電子メールを一時的にシステムサーバ42に記憶し、送信元には送信先がいつ、どこで無線通信エリア外に出たのかを通知することができる。そして、無線通信エリア内に入れば一時保存された電子メールを送信することができる。これにより、送信先が無線通信エリア外にいるために電子メールをすぐに受信できず、送信元が送信した電子メールへの返信が来なくても、例えばいつどこで無線通信エリア外に出たために返信が来ないのか送信元が知ることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、無線通信装置2を携帯した子供・高齢者等が今どこにいるのかについての情報を提供できる無線通信システム1を簡単に実現することができる。この場合、システムサーバ42は、無線通信システム1の利用者(問い合わせ元)から無線通信装置2の位置情報を送信する要求を受け付ける問い合わせ受付手段を更に備え、この問い合わせ受付手段が要求を受け付けると、上述した圏外直前判断処理を開始する要求コマンドを問い合わせ先の無線通信装置2に送信する。一方、無線通信装置2は、この開始要求コマンドをシステムサーバ42から受け付ける取得要求受付手段を更に備え、この取得要求受付手段が開始要求コマンドを受け付けると、上述した圏外直前判断処理を開始して位置情報をシステムサーバ42に送信する。そして、システムサーバ42は、取得した位置情報を問い合わせ元に送信するように構成すればよい。
あるいは、システムサーバ42は、無線通信システム1の利用者(問い合わせ元)から無線通信装置2の位置情報を送信する要求を受け付ける受付手段を更に備え、この受付手段が要求を受け付けると、問い合わせ先の無線通信装置2の位置情報を記憶部204から取得し、取得した問い合わせ元の位置情報を送信するように構成してもよい。これにより、例えば無線通信装置2を携帯した子供・高齢者等がいつどこにいたのかの履歴を提供できる無線通信システム1を簡単に実現することができる。
上記実施形態では、プログラムがROM108やROM201に予め記憶されているものとして説明した。しかし、無線通信装置2を、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、メモリカード、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。また、携帯電話機を使用したものとして説明したが、PDA(Personal Digital Assistance)などの他の携帯端末に適用することも可能である。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、無線通信装置が無線通信エリアの外に出たり電源を切ったりした場合にもその無線通信装置の位置情報を把握するために好適な無線通信システム、登録管理方法、及び、登録管理プログラムを提供することができる。
無線通信システムの構成を示す図である。 無線通信装置の構成を示す図である。 システムサーバの構成を示す図である。 電波強度判定処理を説明するためのフローチャートである。 圏外直前判断処理を説明するためのフローチャートである。 位置情報保存処理を説明するためのフローチャートである。 位置情報テーブルに記憶されるデータの例を示す図である。 電波強度判定処理、圏外直前判断処理、及び、位置情報保存処理を説明するための図である。 実施形態2の圏外直前判断処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態2の位置情報保存処理を説明するためのフローチャートである。 応答遅延時間を説明するための図である。 実施形態2の圏外直前判断処理、及び、位置情報保存処理を説明するための図である。 実施形態3の無線通信システムの処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態4の無線通信システムの処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1・・・無線通信システム、2・・・無線通信装置、3・・・基地局、4・・・管理センター、5・・・通信エリア、6・・・衛星、7・・・ネットワーク、41・・・交換器、42・・・システムサーバ、70・・・位置情報テーブル、101・・・無線処理部、102・・・表示部、103・・・入力部、104・・・I/O、105・・・音声処理部、106・・・赤外線通信部、107・・・制御部、108・・・ROM、109・・・RAM、110・・・電源部、111・・・システムバス、121・・・アンテナ、122・・・ディスプレイ、123・・・操作キー、124・・・スピーカ、125・・・マイクロフォン、201・・・ROM、202・・・RAM、203・・・制御部、204・・・記憶部、205・・・入力部、206・・・出力部、207・・・通信処理部

Claims (6)

  1. 無線通信装置と、無線通信エリア内に存在する前記無線通信装置を登録する基地局と、当該基地局を介して前記無線通信装置の通信を管理する管理装置とを含む無線通信システムであって、
    前記管理装置は、
    前記基地局により無線通信エリアに登録されている無線通信装置について、登録解除に関する情報を取得する登録解除情報取得手段と、
    前記登録解除情報取得手段により登録解除に関する情報を取得した場合、前記無線通信装置に対し、位置情報の送信を指示する指示信号を送信する第1の指示信号送信手段とを備え、
    前記無線通信装置は、
    前記第1の指示信号送信手段により送信された指示信号を受信すると、当該装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報取得手段によって取得された位置情報を、当該装置が前記基地局から登録解除される前に前記管理装置へ送信する位置情報送信手段とを備え、
    前記管理装置は、更に、
    前記位置情報送信手段により送信された位置信号を取得し、当該位置信号を送信した無線通信装置の固有の情報と対応付けて記憶する記憶手段を備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記基地局は、
    自己がカバーする無線通信エリアに登録されている無線通信装置に、送信電波の強度を上げるよう指示する指示信号を送信する第2の指示信号送信手段を更に備え、
    前記無線通信装置は、
    前記第2の指示信号送信手段により送信された指示信号を受信すると、前記送信電波の強度が既に最大か否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により送信電波の強度が既に最大であると判断されたとき、前記登録解除に関する情報を前記管理装置へ送信する第1の情報送信手段とを更に備える
    ことを特徴とする、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記無線通信装置は、
    当該装置への電源供給の停止を指示する供給停止指示手段と、
    前記供給停止指示手段により電源供給の停止が指示されると、前記登録解除に関する情報を前記管理装置へ送信する第2の情報送信手段と
    を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記管理装置は、
    現在時刻を計時する計時手段と、
    前記無線通信装置に所定の電波を送信した第1の時刻を、前記計時手段から取得する手段と、
    前記無線通信装置から所定の電波を受信した第2の時刻を、前記計時手段から取得する手段と、を備え、
    前記登録解除情報取得手段は、前記第1の時刻と前記第2の時刻とに基づいて、登録解除に関する情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 無線通信装置と、無線通信エリア内に存在する当該無線通信装置を登録する基地局と、記憶部を有する管理装置とを含む無線通信システムの登録管理方法であって、
    前記基地局により前記無線通信エリアに登録されている無線通信装置について、登録解除に関する情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより登録解除に関する情報が取得された場合、登録解除される前に位置情報の送信を指示する指示信号を前記無線通信装置に送信する指示信号送信ステップと、
    前記指示信号送信ステップにより送信された前記指示信号に応答して前記無線通信装置より送信された位置信号を、当該位置信号を送信した無線通信装置の固有の情報と対応付けて前記記憶部に記憶する記憶ステップと
    からなることを特徴とする登録管理方法。
  6. 無線通信装置と、無線通信エリア内に存在する前記無線通信装置を登録する基地局とを含む無線通信システムを管理するコンピュータを、
    前記基地局により無線通信エリアに登録されている無線通信装置について、登録解除に関する情報を取得する取得手段、
    前記取得手段によって登録解除に関する情報が取得されると、登録解除される前に位置情報の送信を指示する指示信号を前記無線通信装置に送信する指示信号送信手段、
    前記指示信号送信手段により送信された前記指示信号に応答して前記無線通信装置より送信された位置信号を、当該位置信号を送信した無線通信装置固有の情報と対応付けて記憶する記憶手段
    として機能させることを特徴とする登録管理プログラム。
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