JP4689312B2 - ミシン - Google Patents

ミシン Download PDF

Info

Publication number
JP4689312B2
JP4689312B2 JP2005084019A JP2005084019A JP4689312B2 JP 4689312 B2 JP4689312 B2 JP 4689312B2 JP 2005084019 A JP2005084019 A JP 2005084019A JP 2005084019 A JP2005084019 A JP 2005084019A JP 4689312 B2 JP4689312 B2 JP 4689312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thread
sewing
cloth
wiper
sewing machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005084019A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006263076A (ja
Inventor
一也 田味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2005084019A priority Critical patent/JP4689312B2/ja
Publication of JP2006263076A publication Critical patent/JP2006263076A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4689312B2 publication Critical patent/JP4689312B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

本発明はミシンに関し、特に、上糸切断後に糸払いを行うミシンに関する。
ミシンによる縫製動作の終了時には、最終針すなわち最後の針落ちと同時に被縫製物の下方側で上糸及び下糸が切断され、当該被縫製物の上方側では上糸が生地を貫通したまま縫い針と生地との間に掛け渡された状態となる。この掛け渡された上糸をワイパーが横切ることにより生地から上糸を抜き払う機能を備えたミシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に示す従来のミシンでは、縫製位置の上方に設けられるとともに先端が鉤型に形成されたワイパーが、往きはリンク機構等を介してソレノイドによりストロークエンドまで駆動される。その際、ワイパーは縫い針と生地との間に掛け渡された上糸を一旦押し退けて上糸を抜ききることなく上糸の向こう側に移動される。また、戻りは戻しバネの力で同じ軌道上を戻る構成とされており、その際、鉤型に形成された先端部で上糸を捕捉するとともに戻しバネの力で上糸を被縫製物から抜ききって払うようになっている。
ここで、例えば、車のシートやバッグ等のように厚手の生地を縫う場合や、重ね合わせる生地の枚数、素材等によっては縫い針の貫通抵抗が増加する。また、かかる厚手の生地等の縫製を行う際には糸も太くなり摩擦抵抗が増加するため増々糸が生地から抜けにくくなる。また、摩擦抵抗の増加によって熱が発生し、糸または被縫製物の素材によっては溶着する場合もある。このため、糸払い動作を良好に行うためには戻しバネの力を強化する必要があり、それに伴いソレノイドの力もまた強化しなければならない。
実開平5−18480号公報
しかしながら、上記特許文献1に示すミシンにおいては、ソレノイドの力が十分でない場合、往きは当該ソレノイドによって駆動されるワイパーが、当該往き動作中に、縫い針と生地との間に掛け渡された上糸に引っ掛かり、ストロークエンドまで動作することができないために鉤型の先端部で上糸を捕捉することができずに糸払い不良が生じるという問題があった。
一方、ソレノイドの出力と戻しバネの弾性力とを強化すると、大型のソレノイドが必要となり装置全体が大きくて高価になってしまうという問題があった。また、かかるミシンにあっては、厚手の生地のみならず縫い針や糸の貫通抵抗が低い通常の(薄手の)生地の縫製も行われるため、余分な力はストレスとなり装置の寿命が短縮するという問題があった。
このため、厚手の生地の縫製を行う場合であっても装置自体を大型化することなく、縫製終了時に確実に糸払いを実行することができるミシンの糸払い装置の開発が望まれていた。
本発明は、装置自体を大型化することなく、縫製終了時に確実に糸払いを実行することができるミシンを提供することをその目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、針を上下に駆動する針駆動手段と、上糸の繰り出しを規制可能な上糸規制手段と、前記針の上下動の駆動源とは異なる駆動源を備えるとともに被縫製物を保持して任意に移動させる布移動手段と、前記上糸を切断する糸切り手段と、前記布移動手段の動作制御を行う制御手段と、を備えるミシンにおいて、前記針の上下動経路を横切るワイパーを有する糸払い手段を備え、
前記制御手段は、糸切り動作後に上糸規制手段に対して上糸の繰り出しを規制する制御を行うとともに、前記布移動手段を駆動することで前記上糸に引き抜き力を付与する制御を行い、その後に前記糸払い手段を駆動する制御を行う機能を備え、
さらに、前記制御手段は、前記上糸の残り長さデータを記憶する記憶手段を備えているとともに、前記記憶手段に記載された前記上糸の残り長さと前記糸切り動作後の前記布移動手段による次の処理のための前記被縫製物の移動量とを比較して前記ワイパーによる糸払い動作の有無を自動的に選択する制御を行う機能を備えていることを特徴とするミシンである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミシンにおいて、前記ワイパーを駆動する前の前記布移動手段による上糸に引き抜き力を付与する制御の実行の有無を選択可能としたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、布移動手段は、針の上下動の駆動源とは異なる駆動源によって駆動される。したがって、針駆動手段が停止した状態であっても別の駆動源により布移動手段のみを駆動することが可能となる。また、上糸規制手段を備えているため、繰り出し規制状態としておくことで上述のように布移動手段のみを駆動した場合であっても縫い針と生地との間に掛け渡された上糸が布送り方向に送られる生地に引かれて繰り出されることがない。したがって、生地の下方側で糸切り手段により切断された上糸を布移動手段のみを駆動して生地の上方側に引き抜くことが可能となる。これにより、ソレノイド等の装置の大型化を伴うことなく安価で確実に糸払い動作を実行することができ、糸払い不良を抑制することができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、針の上下動経路を横切るワイパーを有する糸払い手段を備えていることから、布移動手段の他、ワイパーを駆動することによっても糸払い動作を実行することができる。また、上記布移動手段と糸払い手段とを組み合わせることで、より確実に糸払い動作を実行することができる。
またさらに、請求項1に記載の発明によれば、制御手段に備わる記憶手段には上糸の残り長さすなわち、上糸切断時において切断された上糸の端部が生地の上面に抜けきるまでの長さが記憶される。また、制御手段は、上糸切断後の上述した上糸の残り長さと布移動手段の送り量とを比較し、ワイパーによる糸払い動作の有無を自動的に選択する制御を行う。したがって、上述した上糸の残り長さよりも上糸切断後における布送り量が大きい場合、既に上糸は生地の上側に抜けきっていることとなり、引き抜き力付与のためだけにワイパーを駆動する必要がない。また、上糸切断後の布送り量が上糸の残り長さよりも小さい場合は、ワイパーを駆動することにより選択的且つ確実に糸払い動作が行われる。これにより、コストを抑制しつつも糸払い不良を生じることがなく糸払い動作を実行することができる。
ここで、「次の処理」とは、例えば、縫製動作終了後、被縫製物を取り出すために布移動手段を取り出し可能な位置まで移動させたり、次の縫製の縫い始め位置に移動させたり、或いは縫製動作終了後に布移動手段を待機位置や原点位置に移動する等の処理のことをいい、設定により種々の処理動作を実行させることが可能である。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、縫製動作終了時における糸払い動作を糸払い手段のワイパーのみを駆動することによって行うか或いはワイパーを駆動する前に布移動手段を駆動するかが選択可能となる。したがって、ミシンのオペレーターは、被縫製物の厚さや材質等に応じて、作業効率や糸払い動作の確実性を考慮した上で上述した糸払い動作の有無を選択的に設定することができる。これにより、ミシン動作の作業効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて詳しく説明する。
本実施形態においては、ミシンとして電子サイクルミシンを例に説明する。電子サイクルミシンは、縫製を行う被縫製物である布を保持して移動させる布移動手段を備えている。そして、布移動手段が縫い針に対して相対的に移動することにより、該布移動手段に保持される布に所定の縫製データ(縫い目パターン)に基づく縫い目を形成するミシンである。
ここで、後述する縫い針11が上下動を行う方向をZ軸方向(上下方向)とし、これと直交するミシンアーム部の長手方向をY軸方向(前後方向)とし、Z軸方向とY軸方向の両方に直交する方向をX軸方向(左右方向)と定義する。
(実施の形態の全体構成)
図1は本実施形態たるミシンMの全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、電子サイクルミシンM(以下、ミシンM)は、ミシンテーブルTの上面に備えられるミシンフレーム2と、ミシンテーブルTの下部に備えられるとともにミシンフレーム2を操作するためのペダルPとを備えており、さらに縫い針11を上下に駆動する針駆動手段たる針駆動機構10と、縫い針11の上昇に伴う布の上昇を規制するとともに縫い針11を囲む枠状の中押さえ21を備える中押さえ駆動機構と、上糸の繰り出しを規制可能な上糸規制手段としての上糸調子装置50と、上糸を切断する糸切り手段60と、縫い針11の上下動の駆動源とは異なる駆動源を備えるとともに布を保持して任意に移動させる布移動手段としての布移動機構30と、縫い針11の上下動経路を横切るワイパー71を有する糸払い手段たる糸払い機構70と、ミシン各部の動作を設定入力可能な操作パネル80と、布移動手段30の動作制御を行う制御手段としての制御部100と、を備えて主要部が構成されている。
(ミシンフレーム)
ミシンフレーム2は、外形が側面視にて略コ字状を呈している。このミシンフレーム2は、該ミシンフレーム2の上部をなし前後方向に延びるミシンアーム部2aと、ミシンフレーム2の下部をなし前後方向に延びるミシンベッド部2bと、ミシンアーム部2aとミシンベッド部2bとを連結する縦胴部2cとを備えている。
また、ミシンフレーム2内には動力伝達機構が設けられており、回動自在で前後方向に延びる図示しない上軸及び図示しない下軸を備えている。
上軸(図示省略)は、ミシンアーム部2aの内部に配設されるとともにその一端(後端)がミシンモータ5(図4参照)に接続されており、ミシンモータ5により駆動力を付与されることで回転自在に設けられている。また、上軸(図示省略)は、図示しない縦軸を介して下軸と連結されており、上軸が回転すると、上軸の動力が縦軸を介して下軸側へ伝達され、下軸が回動するようになっている。
下軸(図示省略)はミシンベッド部2bの内部に配されている。下軸の前端には、図示しない釜が設けられており、上軸とともに下軸が回動すると、縫い針11と釜(図示省略)との協働により縫い目が形成されるようになっている。
なお、ミシンモータ5、上軸(図示省略)、針棒12、縫い針11、下軸(図示省略)、釜(図示省略)等の接続構成は従来公知のものと同様であるため、ここでは詳述しない。
(針駆動機構)
ミシンアーム部2aには、針駆動機構が内蔵されている。すなわち、上軸(図示省略)の他端(前端)にはミシンアーム部2aの先端の内部から下方側に突出される針棒12が具備されており、針棒12の下端には図2に示すように縫い針11が設けられている。そして、図示しない偏心カムやクランクロッド等を介して上軸の回転が往復の上下動に変換されて伝達され、針棒12がZ軸方向に上下動を行うことで、縫い針11が後述する布押さえ42に保持された布に対して針落ちを行うようになっている。
(中押さえ駆動機構)
また、ミシンMには、針棒12の上下動と連動して上下動することで針落ち位置周辺の布を下方側に押圧し、縫い針11の上昇に伴う布の浮き上がりを防止する中押さえ21が設けられている。この中押さえ21は、上軸から駆動力を得て該中押さえ21に上下動を付与する中押さえ駆動機構により駆動される。
中押さえ21は、図2、図3に示すように、ミシンアーム部2aの先端部において縫い針11の近傍に配設されている。この中押さえ21は、先端(下端)部が略筒状に形成されており、該先端部を上下に貫通する貫通孔には縫い針11が挿通可能となっている。
また、中押さえ21は、縫い針11が行う上下動の範囲内において縫い針11のストロークよりも短いストロークで保持された布の近傍で上下動を行うとともに縫い針11と同じ周期で上下に駆動されるようになっている。すなわち、中押さえ21は、縫い針11が上死点に位置するときの該縫い針11の先端(下端)と、後述する布移動手段30に保持される生地の上面との範囲内において上下動を行うように構成されており、生地を貫通する縫い針11の先端が、下死点から生地の上面よりも上に上昇するまでは生地の表面を下方側に押さえつけることが可能となっている。
(上糸調子装置)
また、ミシンMは、縫い針11に連なる上糸の繰り出しを規制する上糸調子装置50を備えている。
上糸調子装置50はミシンアーム部2aに設けられている。この上糸調子装置50は、糸調子軸、可動皿と固定皿とからなる調子皿(糸調子器)、ベース板、糸調子軸ナット、座金、調子バネ、糸調子ソレノイド51(図4参照)を備えて主要部が構成されている。
この上糸調子装置50は、可動皿と固定皿との間に上糸を挟んだ状態で糸調子ソレノイド51の推力により糸調子軸を駆動し、糸調子軸とベース板により、可動皿と固定皿間の上糸を挟む力を連続的に変化させて糸張力を変更する、動的な糸調子(アクティブテンション)となっている。
(糸切り機構)
また、ミシンMは、縫製動作終了時に上糸の切断を行う糸切り手段としての図示しない糸切り機構を備えている。
糸切り機構は、針板の下方に配設されており、固定刃(図示省略)と、固定刃に対して接離可能な可動刃(図示省略)と、可動刃を駆動する糸切りシリンダ(図示省略)とを備え、糸切りシリンダの電磁バルブ52(図4参照)を制御することで縫いの完了後に所定のタイミングで糸切りシリンダを駆動して固定刃と可動刃との間に挟むように上糸の切断を行うようになっている。
(布移動機構)
また、ミシンMは、布を保持して任意に移動させる布移動手段たる布移動機構30を備えている。
布移動機構30は、図1、図2に示すように、ミシンベッド部2b上に配設されるとともにミシンアーム部2aの下方側に延設された布送り台31を備えている。すなわち布送り台31は、その基端部がミシンベッド2b上に配設されるとともに、先端部がミシンアーム部2aとミシンベッド部2bの間に配置されており、該先端部がミシンアーム部2aの先端側に配設されている上述した縫い針11及び中押さえ21の近傍に迫り出した状態となって設けられている。布送り台31の基端部には布を載置するための布板41が連結されている。
布板41は、その後端部が上述した布送り台31の基端部の前方側の下端に連結されており、ミシンベッド部2bの上面に沿ってミシンベッド部2bの前方に亘って延設されている。布板41の先端部は四角い枠状に形成されており、この先端部の枠の内側に縫い針11が針落ちを行うようになっている。
また、布送り台31の先端部には、上述した布板41とほぼ同じ大きさの四角い枠状に形成された布押さえ42が設けられている。
布押さえ42は、布板41の上方に配設されており、その後端部は上述した布送り台31の前方に取り付けられている。該後端部は、一端が駆動手段としてのエアシリンダ43に連結されているリンク機構の他端によってZ軸方向に沿ってスライド昇降可能に支持されている。これにより、布押さえ42は、布板41に載置された布を押さえて保持することが可能となっている。すなわち、布押さえ42は、布を保持するとともに、後述する布移動機構のX軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33の駆動に伴い、保持した布を布押さえ42ごと前後左右方向(X−Y方向)に移動することが可能となっている。
そして、布押さえ42の移動と、縫い針11や釜(図示省略)の動作が連動することにより、布に所定の縫製データ(縫い目パターン)に基づく縫い目が形成されるようになっている。
また、布送り台31には駆動手段としてミシンフレーム2内に配置されたX軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33が連結されている(図4参照)。
X軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33は、それぞれ図示しないギヤ機構、駆動軸、タイミングベルト、ガイドレール等を介して布送り台31にX軸方向及びY軸方向に沿う駆動力を付与することが可能となっており、各パルスモータ32、33の駆動量及び駆動のタイミングは、後述する制御部100によって制御されるようになっている。すなわち、X軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33は、制御部100によって上述したミシンモータ5とは別々に駆動されることが可能となっており、X軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33を駆動源とする布移動機構30は、ミシンモータ5に連結された上軸を駆動源とする針駆動機構及び中押さえ駆動機構とは独立して駆動されることが可能となっている。
(糸払い機構)
また、ミシンMは、縫製終了時に縫い針11の上下動経路を横切ることで、縫い針11と布との間に掛け渡された上糸を抜き払う糸払い手段としての糸払い機構70を備えている。
糸払い機構70は、ミシンアーム部2aの先端に配設されており、Y軸方向に沿う軸を中心に揺動されることで縫い針11の上下動経路を横切るワイパー71を備えている。
ワイパー71は、先端部が鉤型に形成されるとともにY軸方向にやや屈曲形成されており、その基端部は、該ワイパーの長手方向とほぼ直交するワイパー駆動軸72の一端(先端)に連結されている。ワイパー駆動軸72は、Y軸方向に沿って配設されており、その両端はワイパー軸受け(図示省略)及びワイパー台74の下端に挿通されて回動自在に支持されている。ワイパー台74は、Z軸方向に長手方向を有する略板状の部材であって、その上部においてミシンアーム部2aの先端に着脱自在に設けられた面部カバー2dの内側に取り付けられている。また、ワイパー台74の上部を挟んで面部カバー2dと反対側には、糸払い機構70の駆動源たる糸払いソレノイド75が設けられている。
糸払いソレノイド75は、その駆動部がZ軸方向に沿って移動可能に配設されており、該駆動部が下方側に向けられている。この糸払いソレノイド75は、図4に示すように、後述する制御部100に連結されており、縫製動作の終了時における駆動の有無が選択可能となって備えられている。また、糸払いソレノイド75の外側は、該糸払いソレノイド75の全体を覆うカバー76によって覆われている。
ワイパー駆動軸72の他端(後端)には、偏心部72aが形成されている。該偏心部72aには連結軸を介してワイパーリンク77の下端が回動自在に連結されている。ワイパーリンク77の上端には、リンク78の一端が回動自在に連結されており、リン78の他端は前述した糸払いソレノイド75の駆動部に連結されている。また、リンク78は、その略中央部において段ねじにより回動自在に支持されている。
また、リンク78は、その略中央部を支持する段ねじに設けられたバネ79によって前述した一端側が常に上方側に付勢された状態となっている。したがって、リンク78の一端に連結されたワイパーリンク77は常に上方側に付勢された状態となっており、このワイパーリンク77の下端とワイパー軸の偏心部72aを介して連結されているワイパー71は、縫い針11及び中押さえ21の上下動の妨げとならない位置に付勢された状態で保持されている。
これにより、糸払いソレノイド75の駆動部が上昇すると、バネ79の弾性力に抗してリンク78の他端が押し上げられることによって該リンク78の一端が押し下げられ、リンクの一端に連結されたワイパーリンク77が下降される。これに伴い、ワイパーリンク77の下端に偏心部を介して連結されたワイパー駆動軸72が回動されてワイパーが揺動され、その往路において縫い針11の上下動経路を横切るようになっている。
また、糸払いソレノイド75がフリーになると、段ねじに設けられたバネ79の付勢力により、上述したリンク78等の連結部を介してワイパー71が揺動され、往路と同じ軌道で逆方向に向かって揺動し、その後、前述した縫い針11及び中押さえ21の上下動の妨げとならない位置に付勢された状態で待機するようになっている。
なお、ワイパー71は、その先端部が基端部よりも前方側すなわち縫い針11や中押さえ21側に曲成されており、揺動時にはその先端部が縫い針11の先端と、該縫い針11の先端よりも下方側に位置する中押さえ21の先端との間を通過するようになっており、縫い針11及び中押さえ21と干渉しないように構成されている。すなわち、ワイパー71は、待機位置から糸払い位置までの間を回動することで縫い針11の直下位置を通過して、縫い針11と生地との間に掛け渡された上糸に生地から引き抜く引っ張り力を付与して生地から払い出すようになっている。
(ペダル)
ペダルPは、ミシンMを駆動し、針棒12(縫い針11)を上下動させたり、布押さえ42を動作させたりするための操作ペダルとして作動する。すなわちペダルPには、ペダルPが踏み込まれたその踏み込み操作位置を検出するための、例えば、可変抵抗等から構成されるセンサ(踏み込み量検出手段)が組み込まれており、センサからの出力信号がペダルPの操作信号として後述する制御部100に出力され、制御部100はその操作位置、操作信号に応じて、ミシンMを駆動し、動作させるように構成されている。
(操作パネル)
ミシンMは、作業者がミシンに対する各種設定操作や、各種データ等の入力操作を行うための入力手段としての操作パネル80を備えている(図1、図4参照)。この操作パネル80と制御部100とは、図示しない有線又は無線の回線により接続されており、ミシンMに着脱可能に備えられている。
操作パネル80は、ミシンの各種設定、各種データの入力の操作が可能な複数の操作キー群(図示省略)と、各種設定状態等を表示する表示部81と、を備えている。
図示しない操作キー群には、表示部81において表示されるカーソルやポインターや、布押さえ42を所望する方向に移動させるための方向入力キー(図示省略)や、表示部81においてカーソルやポインターで指し示して選択した項目を決定したことを入力するための決定キー(図示省略)や、数値や番号等を入力するためのテンキー(図示省略)等が備えられている。
なお、操作パネル80において各種キーを介して設定入力された縫製データなどの各種データは、後述する制御部100に出力され、後述するEEPROM104に記憶されるようになっている。
(ミシンの制御系)
ミシンM(ミシンフレーム2)は、図4に示すように、ミシンモータ5、X軸パルスモータ32、Y軸パルスモータ33、X軸原点センサ32a、Y軸原点センサ33a、操作パネル80、ペダルP等に接続されるとともにこれら各部の動作を監視或いは制御する制御手段として制御部100を備えている。
制御部100は、CPU101、ROM102、RAM103、EEPROM104及びI/Oインターフェース105を備えて主要部が構成されている。CPU101には、バスを介して、ROM102、RAM103、EEPROM104及びI/Oインターフェース105が接続されている。
CPU101は、ペダルPから入力される操作信号、操作パネル80から入力される各種設定、各種データ等に応じて、ROM102に格納されている電子サイクルミシン用の各種制御プログラムやEEPROM104に格納されている各種縫製データに従って各部の動作処理を集中制御し、その処理結果をRAM103内のワークエリアに格納するとともに、操作パネル80の操作により入力された各種データや、RAM103に格納した処理結果を必要に応じてEEPROM104に記憶させる。そして、CPU101は、ミシンMを構成する各部の駆動を制御する。
ROM102には、ミシンM(ミシンフレーム2)の制御プログラム、各種縫製に関する設定データが格納され、記憶されている。
RAM103には、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、縫製動作中のワークエリアとして使用される。
EEPROM104には、各種縫い目形状を形成するために、針棒12や布押さえ42を動作させるための、複数の縫い目パターンに関する縫製データが記憶されている。各縫製データは、縫いコマンド、空送りコマンド、糸切りコマンドなどの複数種類のコマンドとそのコマンドの実行に要する制御量に関するデータが処理を行う順番で記録されている。即ち、縫いコマンドは、一針ごとのX軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33による布送り量が設定され、空送りコマンドは、縫いを伴わないX軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33による布送り量が設定され、糸切りコマンドは糸切りシリンダの電磁バルブ52の駆動指令が設定されている。
つまり、CPU101は、この縫製データを読み込むと、順番にコマンドを実行し、X軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33を駆動させて布を所定位置に移動させたり、X軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33を駆動させて布を所定位置に移動させて所定位置に縫い針11の針落ちを行わせたり、一連の運針が行われた後に縫い糸の切断を行ったりすることで、一つの縫製データに設定された一連の縫製を実行する動作制御を行うこととなる。
I/Oインターフェース105には、ミシンモータドライバ5aを介してミシンモータ5が接続されている。このミシンモータドライバ5aには、ミシンモータ5の回転数を検出するエンコーダ5bが接続され、フィードバック制御が可能となっている。
さらに、ミシンモータドライバ5aには、縫い針11が上昇したことを検知する縫い針上位置センサ5cが接続されている。これにより、縫い針11により縫い目が形成される際の縫い針数が、制御部100によりカウントされるようになっている。
また、I/Oインターフェース105には、布送り台31の保持枠駆動回路を介してX軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33が接続されているとともに、これら両パルスモータの原点位置を検出するX軸原点センサ32a及びY軸原点センサ33aが接続されている。
X軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33は、縫製データ(縫い目パターン)に基づき、布押さえ42をXY方向に移動させる駆動手段であり、X軸原点センサ32a及びY軸原点センサ33aは、それぞれ駆動手段としてのX軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33の原点位置を検出するセンサであり、ミシンベッド部2b内に配置されている。
そして、本実施形態における制御部100は、CPU101がROM102内の所定のプログラムを実行することにより、上糸に引き抜き力を付与するために糸切り動作後に布移動手段を駆動する抜脱付与制御を行う機能を備えている。すなわち、制御部100は、上述したEEPROM104によって記憶された縫製データに基づく糸切りを行った後、ミシンモータ5を停止することで縫い針11及び中押さえ21をその待機位置に停止する制御を行うとともに、糸調子ソレノイド51により繰り出しが行われないように糸保持を行う制御を行いつつX軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33を駆動することで、縫い針11の先端と布移動手段に保持されている布との間に掛け渡された状態の上糸に布からの引き抜き力を付与する制御を行う。なお、このときのX軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33の各駆動量は、予め操作パネル80から入力設定することが出来、その設定値はEEPROM104に記録される。
また、制御部100は、CPU101がROM102内の所定のプログラムを実行することにより、糸切り動作後の布移動手段30による上糸に引き抜き力を付与する制御の後に糸払い手段70を駆動する制御を行う機能を備えている。すなわち、制御部100は、糸切り手段による縫製動作終了時の上糸切断動作、上糸調子装置50による上糸保持動作及び上述した布移動手段による上糸に引き抜き力を付与する制御を行った後、糸払い機構70の糸払いソレノイド75を駆動することによってワイパー71を揺動させ、最終的に布から上糸を引き抜く制御を行う機能を備えている。
そして、制御部100は、ROM102に記憶された上糸の残り長さと糸切り動作後の布移動手段による次の処理のための布の移動量とを比較してワイパー71による糸払い動作の有無を自動的に選択する制御を行う機能を備えている。
上記制御は、縫製前から予めワイパー選択機能の実行が選択設定され、これがRAM103に記憶されている場合に実行される。
即ち、制御部100は、上糸の残り長さデータをROM102に記憶している。上糸の残り長さとは、上糸切断後、布の下面から垂れ下がった上糸の長さであり、針板上面から糸切り機構の可動刃までの距離で決定される。従って、ROM102には各部の寸法から求められた上糸残り長さがデータとして記憶されている。
また、糸切り動作後の布移動手段による次の処理とは、予めRAM102に、糸切りの実行後に布板41及び布押さえ42を原点に復帰させる設定が行われている場合において、当該設定に従って原点への布板41等の移動を行う処理がこれに該当する。
さらに、予めRAM102に、糸切りの実行後に再び同じ縫製データによる繰り返しの縫製の実行や次の縫製データによる縫製の実行が設定されている場合において、当該設定に従って縫製データの最初の位置決めする位置への布板41等の移動を行う処理がこれに該当する。
さらに、予めRAM102に、糸切りの実行後に上糸に引き抜き力を付与するために布移動手段を駆動する抜脱付与制御の実行が設定されている場合において、当該設定に従って設定移動量だけ布板41等の移動を行う処理がこれに該当する。
そして、制御部100は、上記三つの処理の内のいずれかの実行が設定されていると、糸切り直前の最後の布板41等の位置から上記三つの内のいずれかの処理による移動量を算出する。そして、これにより算出された移動量とROM102に記憶された上糸の残り長さデータとを比較して、上糸残り長さの方が短いと判定した場合には、糸払いを実行するまでもなくいずれかの処理による移動によって上糸は布から抜き払われるので、ワイパー71による糸払い動作を実行しない処理を行う。
また、上糸残り長さの方が長いと判定した場合には、いずれかの処理による移動が行われても上糸は布から抜き切れないので、ワイパー71による糸払い動作を実行する処理を行う。
(糸払い動作)
次に、本実施形態に係るミシンMの制御部100による糸払いの制御動作を、図5に示すフローチャートに基づき詳しく説明する。
まず、ミシンMの電源が投入されると、該ミシンMの各駆動部が待機状態となる。次に、CPU101は記憶手段であるEEPROM104から縫製データの読み出しを行う(ステップS1)。そして、読み出された縫製データに基づいて空送り又は縫いコマンドに従ってミシンモータ5,X軸パルスモータ32,Y軸パルスモータ33の動作を制御することで縫製動作が行われ、布に所定の縫い目が形成される(ステップS2)。そして、一連の縫製動作が終了すると、CPU101は、糸調子ソレノイド51を駆動することで上糸調子装置50を締結し、上糸の繰り出しを規制する制御を行う(ステップS3)。その後、糸切り機構のアクチュエータを駆動することにより、布の下方側において上糸の切断が行われる(ステップS4)。
上糸の切断が行われた後、CPU101により RAM103に記憶されているワイパー選択機能の実行の設定状況の確認が行われる(ステップS5)。
ここで、ワイパー選択機能の実行が設定とされていない場合(ステップS5;No)、CPU101は糸払いソレノイド75を駆動することでワイパー71が揺動され、糸払いが行われる(ステップS6)。また、ワイパー選択機能の実行が設定されている場合には(ステップS5;Yes)、ワイパー71の駆動の実行の判断に要する次の布板41及び布押さえ42の移動のための移動量データ又は移動させるための設定が成されているかを判定する(ステップS7)。そして、移動のための移動量データ又は移動させるための設定のいずれもない場合には、ステップS6の処理に移行してワイパー駆動が実行される。
また、移動のための移動量データ又は移動させるための設定が存在する場合には、それが原点復帰動作を行う設定か否かを判定し(ステップS8)、CPU101は、原点復帰動作を行う設定がRAM103に成されていると判断したとき(ステップS8;Yes)にはステップS10の処理に移行させる。
また、原点復帰動作を行う設定がされていないとき(ステップS8;No)には、CPU101は、同じ縫製データによる繰り返しの縫製の実行が設定されているか或いは新たな縫製データによる縫製に実行が設定されているかを判定する(ステップS9)。そして、いずれかの縫製の実行が設定されている場合には、その縫い始め位置(最初に布板41等を移動させる目的位置)への移動データを読み出してステップS10の処理に移行する。
また、いずれかの縫製の実行が設定されていない場合には、上糸に引き抜き力を付与するための布移動量の設定データを読み出してステップS10の処理に移行する。
次いで、ステップS10の処理において、CPU101は、布板41等の移動距離の算出を行う。即ち、原点復帰の場合には、糸切り直前の布板41等の最終位置から原点までの距離を算出し、縫製データによる縫製実行の場合には最終位置から最初の移動位置までの距離を算出し、上糸に引き抜き力を付与する場合には予め設定された布移動量を取得する。そして、上記算出値をROM101に記憶された糸残り長さの値で除算する(ステップS11)。
そして、除算値が1未満のときには、それぞれの目的位置に布板41等を移動させて(ステップS14)、ワイパー71を駆動し(ステップS15)、処理を終了する。
また、除算値が1以上のとき(ステップS12;Yes)には、ワイパー71を駆動することなく、それぞれの目的位置に布板41等を移動させて(ステップS13)、処理を終了する。
以上のように、本実施形態たるミシンMによれば、糸切り処理後において、布移動機構30のX軸パルスモータ32及びY軸パルスモータ33によって布板41及び布押さえ42を移動させることにより、布から上糸を引き抜く力を付与することが出来るので、ワイパー71の引き抜き力の不足を補うためにソレノイド75の大型化を行うことなく糸払い不良を抑制することができる(図6(a)〜(c)参照)。
また、ワイパー選択機能設定により、上糸切断後のワイパー駆動の実行の要否を自動的に判定することが出来るので、ミシン動作の作業効率を向上させることができる。
また、図6(a)に示すように、縫い針11を囲む枠状の中押さえ21を備え、上糸の引き抜きの際には、中押さえ21が縫い針11よりも下方に位置している。このため、布板41及び布押さえ42を移動させると、縫い針11から垂れた上糸は図6(b)に示すように中押さえ21の枠部に当接し、さらに縫い糸に引き抜き力が付与されると、中押さえ21を介して縫い糸は斜め方向に張られた状態となる(図6(c))。従って、縫い糸による縫い針11への張力は下方の中押さえ21側に作用し、縫い針11に対する横方向成分の張力を低減することが可能となる。従って、縫い糸に大きな引き抜き力が付与された場合でも、縫い針11の針折れを効果的に回避し、その保護を図ることが可能となる。
なお、本実施形態では糸払い手段70の駆動源としてソレノイド75を用いる構成としているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、パルスモータやエアシリンダ等のアクチュエータを用いる構成としてもよい。
また、中押さえ21は、筒状すなわち縫い針を囲む枠状に形成される構成としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、縫い針11を挟む二股状に形成されていてもよいし、縫い針11の一方側を押さえる構成であってもよい。すなわち中押さえ21は、上述した布移動機構によって移動される布に引かれる上糸により、縫い針11に対して当該布送り方向に沿う引っ張り力が作用されることを防止できる位置及び方向に設けられる構成であれば適用可能であり、各種縫製パターンにより、布送り方向が限定される場合は縫い針11に対してその送り方向側にこのような部材を設ける構成としてもよい。
本発明に係るミシンMの全体構成を示す斜視図である。 本実施形態におけるミシンMの要部構成を示す斜視図である。 本実施形態におけるミシンMの要部構成を示す側面図である。 本実施形態における制御手段の構成を示すブロック図である。 本実施形態における制御手段の動作を示すフローチャートである。 本実施形態における糸払い動作を説明する動作説明図である。
符号の説明
2 ミシンフレーム
2a ミシンアーム部
2b ミシンベッド部
2c 縦胴部
2d 面部カバー
5 ミシンモータ
5a ミシンモータドライバ
11 縫い針
12 針棒
21 中押さえ
30 布移動機構(布送り手段)
31 布送り台
41 布板
42 布押さえ
43 エアシリンダ
32 X軸パルスモータ
32a X軸原点センサ
33 Y軸パルスモータ
33a Y軸原点センサ
50 上糸調子装置
51 糸調子ソレノイド
70 糸払い機構
71 ワイパー
72 ワイパー駆動軸
72a 偏心部
74 ワイパー台
75 糸払いソレノイド
76 カバー
77 ワイパーリンク
78 リンク
79 バネ
80 操作パネル
81 表示部
100 制御部(制御手段)
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 EEPROM
105 I/Oインターフェース
M ミシン
P ペダル
T ミシンテーブル

Claims (2)

  1. 針を上下に駆動する針駆動手段と、
    上糸の繰り出しを規制可能な上糸規制手段と、
    前記針の上下動の駆動源とは異なる駆動源を備えるとともに被縫製物を保持して任意に移動させる布移動手段と、
    前記上糸を切断する糸切り手段と、
    前記布移動手段の動作制御を行う制御手段と、を備えるミシンにおいて、
    前記針の上下動経路を横切るワイパーを有する糸払い手段を備え、
    前記制御手段は、糸切り動作後に上糸規制手段に対して上糸の繰り出しを規制する制御を行うとともに、前記布移動手段を駆動することで前記上糸に引き抜き力を付与する制御を行い、その後に前記糸払い手段を駆動する制御を行う機能を備え、
    さらに、前記制御手段は、前記上糸の残り長さデータを記憶する記憶手段を備えているとともに、前記記憶手段に記載された前記上糸の残り長さと前記糸切り動作後の前記布移動手段による次の処理のための前記被縫製物の移動量とを比較して前記ワイパーによる糸払い動作の有無を自動的に選択する制御を行う機能を備えていることを特徴とするミシン。
  2. 前記ワイパーを駆動する前の前記布移動手段による上糸に引き抜き力を付与する制御の実行の有無を選択可能としたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
JP2005084019A 2005-03-23 2005-03-23 ミシン Expired - Fee Related JP4689312B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005084019A JP4689312B2 (ja) 2005-03-23 2005-03-23 ミシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005084019A JP4689312B2 (ja) 2005-03-23 2005-03-23 ミシン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006263076A JP2006263076A (ja) 2006-10-05
JP4689312B2 true JP4689312B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=37199640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005084019A Expired - Fee Related JP4689312B2 (ja) 2005-03-23 2005-03-23 ミシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4689312B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012105896A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Juki Corp ミシン

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5537063U (ja) * 1978-09-01 1980-03-10
JPH06316855A (ja) * 1993-04-30 1994-11-15 Brother Ind Ltd 刺繍ミシンの制御装置
JP2000271361A (ja) * 1999-03-25 2000-10-03 Brother Ind Ltd ミシン
JP2000271370A (ja) * 1999-03-23 2000-10-03 Brother Ind Ltd 多針ミシン
JP2006043039A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Brother Ind Ltd 刺繍可能なミシン

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5537063U (ja) * 1978-09-01 1980-03-10
JPH06316855A (ja) * 1993-04-30 1994-11-15 Brother Ind Ltd 刺繍ミシンの制御装置
JP2000271370A (ja) * 1999-03-23 2000-10-03 Brother Ind Ltd 多針ミシン
JP2000271361A (ja) * 1999-03-25 2000-10-03 Brother Ind Ltd ミシン
JP2006043039A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Brother Ind Ltd 刺繍可能なミシン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006263076A (ja) 2006-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8020502B2 (en) Thread cutting device of sewing machine
US7983780B2 (en) Sewing machine
EP1967630B1 (en) Sewing machine with upper thread cutting and holding mechanisms
EP1967629B1 (en) Sewing machine with upper thread cutting and holding mechanisms
JP4364115B2 (ja) ミシン
US11066767B2 (en) Sewing machine
JP2006102396A (ja) ミシン
JP4722510B2 (ja) ミシン
KR20090004680A (ko) 재봉기
JP4860178B2 (ja) ミシン
JP2009160071A (ja) 玉縁縫いミシンの玉布押さえ機構
JP4689312B2 (ja) ミシン
JP4492247B2 (ja) 刺繍可能なミシン
JP5318357B2 (ja) 電動式ミシン
JP2006102399A (ja) ミシン
JP4576547B2 (ja) ミシン
JP2006271467A (ja) ミシン
JP2006020757A (ja) 刺繍縫製可能なミシン
JP6581853B2 (ja) 穴かがりミシン
JP2007195682A (ja) ミシン
KR100944296B1 (ko) 재봉틀
JP5059688B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP7253904B2 (ja) ミシン
JP4920904B2 (ja) ミシン
JP3817039B2 (ja) 刺繍縫いミシン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4689312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees