JP4687583B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗い、濯ぎ、脱水および乾燥を行うために、洗濯槽を回転させる回転駆動力を発生させるモータを有する洗濯機に関するものである。
従来の洗濯機とそのモータの速度制御装置としては、洗い、濯ぎ運転や脱水運転を行う場合、ブラシレスDCモータを使用して、そのブラシレスDCモータをインバータ回路によって駆動し、モータへの印加電圧を増減させることによって、モータのトルクを制御しているものがある。
洗濯機の速度制御装置はマイクロコンピュータなどで構成されていて、PI制御部、洗い速度パターン出力部、UVW変換部、初期速度パターン出力部、PWM駆動部、位置速度検出部などを備えている。PWM駆動部より出力される各相のPWM信号は、モータを駆動するインバータ回路に出力される。モータにはホールセンサが組み込まれていて、モータの回転速度とロータの位置検出を行っている。PI制御部は、洗濯機の運転制御部(図示なし)より出力される脱水運転の目標回転速度とモータの検出速度に基いてモータの回転速度をPI制御し、PWM信号のデューティ指令と位相指令をUVW変換部へ出力する。
洗い速度パターン出力部は、洗い運転時におけるデューティ指令と位相指令をUVW変換部へ出力している。UVW変換部は、PI制御部もしくは洗い速度パターン出力部より出力される信号をU、V、Wの各相の電圧指令に変換してPVW駆動部に出力している。初期パターン出力部は、モータを停止状態から起動する場合に通電パターンをUVW変換部に代わってPWM駆動部に出力している。
洗い、濯ぎ運転や脱水運転を行う場合、モータのトルク制御を高精度に行うことによって、騒音や振動を抑制するために、モータへの印加電流を増減させることによって、モータのトルクを制御している。
図17は、従来の洗濯機の速度制御装置の構成を示すものである。洗濯機の速度制御装置はマイクロコンピュータなどで構成されていて、その機能ブロックは、図17に示すように、速度指令出力部、速度PI制御部、電流PI制御部、q軸とd軸への指令値をUVWの3相への出力に変換するdq/αβ変換部、αβ/UVW変換部、PWM駆動部、電流検出のためのAD変換部、αβ/dq変換部、UVW/αβ変換部、回転速度を推定する推定部などを備えている。以下、第1の従来例について説明する。
速度PI制御部101は、目標速度指令値と速度推定部102の出力であるモータ回転推定速度との差分量に基づいてPI制御を行い、q軸電流指令値Iqrefとd軸電流指令値Idrefを生成して出力している。ここで、洗いおよび濯ぎ運転におけるd軸電流は、ゼロに設定され、脱水時におけるd軸電流は、弱め磁界制御を行うために所定の値に設定されている。
αβ/dq変換部103より出力される実際のq軸電流値Iq、d軸電流値Idは、減算器104、105で上記q軸電流指令値Iqref、d軸電流指令値Idrefとの差分量が計算され、電流制御部106はその差分量に基づいてPI制御を行い、q軸電圧指令値Vqとd軸電圧指令値Vdを生成して、dq/αβ変換部に出力している。
dq/αβ変換部は、推定部によって検出されたロータ位相角度が入力され、回転位相角に基づいた電圧指令値Vd、VqをVα、Vβに座標変換して出力している。
電圧指令値Vα、Vβはαβ/UVW変換部に入力され、3相の電圧指令値Vu、Vv、Vwに変換されて、PWM形成部に入力されている。
PWM形成部は、3相の電圧指令値に基づいて16kHzの搬送波を変調した各相のPWM信号をインバータ回路に出力して、モータの各相に正弦波状の電流が通電されるように正弦波に基づいた電圧振幅に対するパルス幅の信号が出力されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の第2の従来のモータ制御装置としては、図18に示すように電流制御処理201およびPWM処理202によりモータ駆動信号の通電/断電パターンを作成してモータ制御を行い、モータ停止直前のモータ駆動信号の通電パターンをパターン学習処理203で学習し、再起動するときこの学習パターンをもとにパターン演算処理204で作成することにより、モータ駆動電流を早期に指令値に一致させて振動および騒音を低減しているものがある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、他の第3の従来のモータ制御装置としては、モータ回転に同期したロータ位置信号を使用しての制御駆動と、非同期での制御駆動を切り換えながらモータを制御駆動して振動、騒音を抑えているものがある(例えば、特許文献3参照)。
図19は、第3の従来のインバータ洗濯機の制御装置の構成を示すものである。インバータ洗濯機は直流ブラシレスモータ301をロータ位置検出手段でモータ301の回転位置を検出して副制御部302に内蔵のインバータ手段が3相電流をモータ301に供給することによって駆動されている。副制御部302はモータ301の起動時にはロータ位置信号に同期した信号でモータを起動している。そしてモータの回転速度が所定値Aになると、ロータ位置信号に非同期で予め決められた信号でモータを駆動している。これによって、ロータ位置検出手段の取付位置に依存しない信号でモータを駆動できるため、モータの振動、騒音を抑えている。
特開2003−53092号公報 特開平7−264890号公報 特開2000−224890号公報
洗濯機は、その脱水工程において、モータで洗濯槽を高速回転させている。その高速回転のためにモータ制御系は、モータに大きな電流を流すことになり、コギング振動やトルクリップル振動による騒音が発生するという課題がある。
トルクリップルは、モータ制御基本周波数の6n倍(nは1以上の整数)で、8極モータを900r/minで回転させた場合、1次成分が360Hz、2次成分が720Hzとなる。また、コギングトルクは、モータの極数とコイル(スロット)数の最小公倍数で、8極12スロットモータの場合、モータ回転数の24k倍(kは1以上の整数)で、モータを900r/minで回転させた場合、1次成分が360Hz、2次成分となり、これらの振動がモータだけでなく、筐体、洗濯槽を振動させて大きな騒音となっている。
前記第1の従来の構成では、図17のように電圧指令のみでモータのトルクを制御している。電流はトルクに比例するが、駆動回路には遅れがあり、電圧からトルクまでの伝達関数に遅れが含まれ、そのため制御動作にも遅れが生じ、外乱がない状態でも、正確な速度制御ができない。速度制御の制御帯域を前記した振動が補償できるように1kHzまであげることは、センサノイズ、モータ時定数などの理由から現実的でない。よって、前記コギングトルクやトルクリップルのような振動外乱は制御系で補償されず、洗濯機の脱水工程において、振動、騒音が発生するという課題を有していた。
また、前記第2の従来の構成では、図18のように電流指令でモータのトルクを制御している。電流はトルクに比例するため、駆動回路に遅れがあっても電流をフィードバック制御しているため、動作の遅れを低減でき、正確な速度制御、トルク制御が可能である。
しかしながら、前記コギングトルクやトルクリップルのような振動外乱がある場合、外乱による速度変化を検出できても、速度フィードバックだけでは制御帯域で決まる補償ゲインでのみ速度変動を低減することが可能となるだけである。DC的な低域外乱は補償できても、AC的な外乱(とくに制御帯域以上)に対しては正確な補償ができず、速度変動、ひいては速度変動が起因となる振動、騒音が発生するという課題を有していた。
さらに、前記第3の従来の構成では、図19のように、学習処理部を使って早期にモータ駆動電流を指令値に一致させる構成をとっている。
しかしながら、学習処理部は前回の通電時間を学習して、次回にそのパターンを反映させるもので、コギング振動やトルクリップル振動に対する制御駆動電流を学習、補償するような機能を有していない。
よって、コギングトルクやトルクリップルのような振動外乱は制御系で補償されず、洗濯機の脱水工程において、振動、騒音が発生するという課題を有していた。
また、前記第3の従来の構成では、図19のように、モータをホール素子などの回転同期信号を使用して制御する方法と、使用せずに非同期に制御する方法とを切り換えて行うことによって、ホール素子の取り付け位置誤差による通電の誤差、駆動電流のひずみ、それによるトルクリップルを低減して、モータによる振動、騒音を低減させる構成をとっている。
しかしながら、トルクリップルは3相モータを正弦波駆動で制御する場合、原理的に発生する振動であり、コギングトルク振動も、ブラシレスモータなどの同期回転機の場合、大小の差はあれ、その極数とコイル数の最小公倍数できまる回転に同期した磁気加振により発生する振動である。
よって、非同期正弦波信号を使用して3相モータを回転制御した場合、前記のような振動外乱は補償されず、洗濯機の脱水工程において、振動、騒音が発生するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、モータのコギング振動およびトルクリップル振動を検出もしくは推定して、その振動を低減させるために、制御信号に、その振動を直接打ち消すための信号で、その信号により発生する振動は、前記した課題の振動と振幅が同等で、位相が逆位相になるような信号を加算している。実際には、問題となる振動のモータ制御基本周波数Nの前後1次((N+1)次、(N−1)次)の信号を制御信号に加算して、フィードフォワード補償することによって、コギング振動もしくはトルクリップル振動をキャンセルする。
よって、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となる振動、騒音を防止できるようにした洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯物を回転させる洗濯槽と、洗濯槽を回転駆動するモータと、前記洗濯槽の回転速度を検出する速度検出手段と、前記モータに流れる電流を検出する電流検出手段と、検出した速度と電流と目標値より前記モータを制御する制御手段と、トルクリップルとコギングトルクによる振動を検出する振動検出手段と、振動を打ち消すための振動制御量を前記制御手段に加える振動制御手段とを備え、前記制御手段は、検出した電流に基いてベクトル制御することでトルク制御量を演算してトルク制御量と振動制御量を加算する高調波振動加算器を有するとともに、前記振動加算器は、洗濯機の動作モードに応じて振動制御量を加算するか否かを切り換える加算切換手段を有するものである。
これによって、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
本発明の洗濯機は、洗濯機の脱水工程において、高速回転で大きな電流を流す場合であっても、コギングトルク振動、トルクリップル振動と、それによる騒音を、低減、防止することができる。
第1の発明は、洗濯物を回転させる洗濯槽と、洗濯槽を回転駆動するモータと、前記洗濯槽の回転速度を検出する速度検出手段と、前記モータに流れる電流を検出する電流検出手段と、検出した速度と電流と目標値より前記モータを制御する制御手段と、トルクリップルとコギングトルクによる振動を検出する振動検出手段と、振動を打ち消すための振動制御量を前記制御手段に加える振動制御手段とを備え、前記制御手段は、検出した電流に基いてベクトル制御することでトルク制御量を演算してトルク制御量と振動制御量を加算する高調波振動加算器を有するとともに、前記振動加算器は、洗濯機の動作モードに応じて振動制御量を加算するか否かを切り換える加算切換手段を有することにより、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の制御手段は、電流の目標値と実際の値との電流誤差を演算する電流誤差検出手段を有し、振動検出手段は、電流誤差より振動の振幅と位相を推定することにより、振動の振幅と位相を高精度に推定することが可能となり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明の制御手段は、速度の目標値と実際の値との速度誤差を演算する速度誤差検出手段を有し、振動検出手段は、速度誤差より振動の振幅と位相を推定することにより、振動の振幅と位相を高精度に推定することが可能となり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第4の発明は、特に、第1の発明の振動検出手段は、加速度センサであり、モータの振動を検出することにより、小型かつ簡単にモータが発生する高周波振動を高精度に検出することが可能となり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれかの発明の振動制御手段は、モータ電流基本周波数のN倍の振動を減衰させるために、前記モータ電流基本周波数のN+1もしくはN−1の次数の周波数信号を制御手段へ出力することにより、モータが発生するN次の振動を積極的に打ち消すことが可能となり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第6の発明は、特に、第5の発明の振動制御手段、モータ相電流基本周波数の(6の整数倍+1)もしくは(6の整数倍−1)の次数の周波数信号を制御手段へ出力することにより、モータ制御で発生するトルクリップル振動を積極的に打ち消すことが可能となり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第7の発明は、特に、第5の発明の振動制御手段は、モータコギング振動周波数の(整数倍+1)もしくは(整数倍−1)の次数の周波数信号を制御手段へ出力することにより、モータ制御で発生するコギング振動を積極的に打ち消すことが可能となり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれかの発明の高調波振動加算器は、モータ電流の大きさ、もしくは、モータ回転速度に応じて振動制御量を加算するか否かを切り換える加算切換手段を有することにより、モータ振動による騒音が発生する回転数の場合のみ高調波振動を加えることが可能となり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第9の発明は、特に、第8の発明の高調波振動加算器は、ベクトル制御演算する2相信号であるd軸制御信号とq軸制御信号に振動制御量を加算することにより、ベクトル制御方式にモータ振動キャンセルのための高調波振動を付加することが可能となり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第10の発明は、特に、第8の発明の高調波振動加算器は、制御量をモータへ出力する3相信号であるU相制御信号、V相制御信号、W相制御信号に振動制御量を加算することにより、3相モータにモータ振動キャンセルのための高調波振動を付加することが可能となり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第11の発明は、特に、第1または第8の発明の制御手段は、加算切換手段の動作に応じて制御ゲインを調整するゲイン調整手段を有することにより、高調波振動制御量付加による制御信号の飽和を防止することが可能となり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第12の発明は、特に、第1または第8の発明の制御手段は、加算切換手段の動作に応じてフィードバック制御方法を変更する制御方式切換手段を有することにより、高調波振動制御量付加による制御性能劣化を防止することが可能となり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第13の発明は、特に、第1〜第12のいずれかの発明の振動制御手段は、メモリ内部にコギング振動を補正するための基本振動制御量をマップとして有し、モータ電流あるいはモータ回転速度あるいは制御帯域に応じて、振幅と位相を調節して振動制御量を出力する振動調整手段を有することにより、回転数に応じた高調波振動制御量を出力することが可能となり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
第14の発明は、特に、第1〜第13のいずれかの発明のモータは、三相の直流同期回転機であることにより、3相の制御信号に高調波振動制御量を付加することが可能であり、洗濯機の脱水工程において、高速回転で、大きな電流を流す場合であっても、モータ回転が起因となるコギングトルク振動、トルクリップル振動とそれによる騒音を、前記振動の推定もしくは検出と、フィードフォワード制御で低減、防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機のモータ制御装置のブロック図である。図1において、10は洗濯機機構部で、11は洗濯物を回転させる洗濯槽の回転ドラム、12は回転ドラムを速度制御しながら回転させるブラシレスモータ、13は洗濯物と水が入る洗濯槽の水受筒、18は洗濯物投入口を有するカバー、14は洗濯槽と洗濯物投入窓のあるカバーとの隙間をなくして接続するための窓パッキン、15は洗濯槽11の姿勢を支持するための支持ばね、16は洗濯時(モータ回転時)に発生する振動を低減してカバー18や床への振動伝達を小さくするためのダンパ、17は洗濯物投入口のふた、19は洗濯機を床に設置する防振ゴムである。
ここで、モータ12は極数8、コイル数12のブラシレスモータである。また、100は洗濯機電気部で、30はモータ12の回転速度Vmを検出する速度検出手段、21は回転速度指令値Vrefと検出した実際の回転速度Vmとの差分をとり速度偏差VEを出力する速度誤差減算器、22は速度偏差VEに基づいて制御量Iaを演算して出力する速度制御手段、40はモータ駆動電流Imを検出する電流検出手段、20はモータを制御駆動する制御手段で、23は制御量Iaと検出したモータ駆動電流Imとの差分を出力する電流誤差減算器、24は電流をベクトル制御でフィードバック制御する電流制御量を出力する電流制御手段、25は2相のd軸電流とq軸電流を実際に3相のブラシレスモータに印加するU相、V相、W相の3相電流に変換して出力する制御指令手段、26はPWM制御でモータに電流を加えるインバータ回路の駆動手段である。
また、50は電流誤差よりコギング振動を検出する振動検出手段、51は検出した高調波振動の振幅と位相を推定、もしくは検出して、前記高調波振動が相殺するような高調波振動制御量を演算して出力する振動制御手段、27は電流制御量に振動制御量を加算する高調波振動加算器、28は洗濯機の動作モードに応じて振動制御手段51が出力する振動制御量である高調波電流を制御して、高調波電流を電流制御量に加算するか否かを切り換える加算切換手段である。
図2は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機のモータ制御装置の詳細ブロック図である。以下、ベクトル制御による制御方法について説明する。モータの目標回転速度は、洗濯機コントローラ(ここでは図示なし)より指令される。また、ここで使用するモータとしてはブラシレスDCモータで、その中でもリラクタンストルクを使用して回転させるリラクタンスモータである。図中の12はブラシレスモータで、12−1はマグネットとコイルで構成されるモータ部、12−2はロータ位相を検出できるホール素子である。
速度検出手段30は、ここではタコジェネレータを使用する。ブラシレスタコジェネレータは、モータ中に組み込まれたホール素子とコンパレータ、アナログスイッチで構成される。この速度検出手段30よりモータの回転速度Vmを検出する。
減算器21は目標回転速度Vrefと検出したモータ回転速度Vmの速度偏差VEを出力し、速度制御手段22では、速度偏差VEに基づいて制御量Icを演算する。図3に速度制御手段22のブロック図を示す。速度制御手段は、速度偏差VEに速度フィードバックゲインKvを乗じて速度フィードバック制御量Uvを演算するとともに、速度偏差VEの積分値に積分フィードバックゲインを乗じて積分フィードバック制御量Uiを演算し、これら2つの制御量を加算器22−4で加算し、制御量Iaを出力している。
図1における制御量Iaは、図2におけるブラシレスモータのベクトル制御におけるq軸(quadrature)電流指令Iqaとなる。また、図2においてリラクタンストルクに相当するd(direct)軸電流指令Idaは、洗濯機コントローラより目標回転速度に応じて出力される。
次に、電流制御手段24について説明する。図2における3相UVW/dq変換器24−8において、U相電流とV相電流よりq軸電流Iqとd軸電流Idを検出している。図3に電流制御手段24のブロック図を示すとともに、図4に3相UVW/dq変換器のブロック図を示す。前記電流値より減算器24−1と24−2がq軸指令電流との偏差Iqa’とd軸指令電流との偏差Ida’を演算している。そして、それぞれの偏差に速度制御手段22と同様に比例積分制御(PI制御)を行って指令電圧VqaとVdaを出力している。
図5に非干渉制御器のブロック図を示す。ここで、Φは相電機子鎖交磁束数、Laは電機子巻線の自己インダクタンスである。演算された指令電圧VqaとVdaは、次に非干渉制御器24−7の出力を加算器24−5、24−6で加算して相互独立な指令電圧Vqa’とVda’となる。ブラシレスモータにはd、q軸間で干渉しあう速度起電力がある。それらはq軸電流Iq、d軸電流Idに影響するが直接制御することはできない。そこで、その速度起電力を求めておいてそれらを打ち消す制御がここでの非干渉制御器24−7である。非線形制御器では、電機子巻線自己インダクタンスLaと巻線鎖交磁束数Φより非線形制御量を演算している。なお、通常トルク定数ktは極数pとΦによって決定される。そして、相互独立な指令電圧Vqa’とVda’は、制御指令手段25のdq/3相UVW変換器へ出力される。
図6にdq/3相変換器25とロータ位相角演算器26−4の関係を示すブック図を示す。dq/3相変換器25では、指令電圧Vqa’とVda’に対してロータ位相角のサイン値、コサイン値を乗じて、3相(U相、V相、W相)への指令電圧Vu、Vv、VwをPWMインバータ回路26−2に出力する。PWMインバータ回路26−2は、3相の正弦波指令電圧に対して、キャリア周波数15.6kHz、印加電圧100Vのパルス波信号をブラシレスモータ12に出力している。26−3は抵抗による電流検出器で、検出されたU相とV相の電流値は3相UVW/dq変換器24−8へ出力されている。
次に、高調波電流による高調波振動によってコギング振動やトルクリップル振動を減衰させる原理について説明する。
トルクリップルは、3相モータの場合モータ基本周波数は6n倍(nは1以上の整数)の周波数で発生する。また、コギングトルクはロータマグネットの極数とステータコイルの数の最小公倍数kでモータ回転数のmk倍(mは1以上の整数)で発生し、本実施の形態ではモータ基本周波数の6n倍の周波数で発生する。
一般に、モータ駆動に応用される磁気加振力はロータ起磁力とステータ電流により発生する。また、次数6nの高調波振動を減衰させるため、この高調波振動とのベクトル和の振幅が減少する振幅、位相をもつ磁気加振力を追加すればよい。この磁気加振力は、減衰させたい高調波振動の次数よりも1だけ大きいもしくは小さい高調波電流をステータに重畳すればよいことがわかっている。
そして、6次、12次の高調波振動は以下のロータ起磁力とステータ電流によって発生することがわかっている。
ロータ起磁力の3次高調波成分による6次
ロータ起磁力の1次と5次高調波成分による6次
ロータ起磁力の1次と7次高調波成分による6次
ロータ起磁力の5次と7次高調波成分による12次
ロータ起磁力の5次高調波成分とステータ電流の1次成分による6次
ロータ起磁力の7次高調波成分とステータ電流の1次成分による6次
現在、洗濯機のモータ制御装置において、この高調波振動6次と12次が騒音の原因となっていて、ステータ電流に高調波電流成分の7次と13次を付加することで、上記6次と12次を減衰させる高調波振動を発生することが可能である。
以下に、ステータ電流の7次成分と13次成分の重畳により発生する高調波振動を列記する。
ロータ起磁力1次成分とステータ電流7次成分により発生する6次成分
ロータ起磁力1次成分とステータ電流13次成分により発生する12次成分
ロータ起磁力5次成分とステータ電流7次成分により発生する12次成分
ロータ起磁力5次成分とステータ電流13次成分により発生する18次成分
ロータ起磁力7次成分とステータ電流13次成分により発生する6次成分
ステータ電流1次成分と7次成分により発生する6次成分
ステータ電流1次成分と13次成分により発生する12次成分
ステータ電流7次成分と13次成分により発生する6次成分
以上より、振幅と位相の調整により、コギング振動およびトルクリップル振動である6次および12次の高調波振動は、ステータ電流に高調波電流7次成分と13次成分を重畳させることによって減衰させることが可能である。
次に、以上の原理を用いた高調波電流による高調波振動のフィードフォワード制御について説明する。
振動検出手段50は電流誤差よりコギング振動の振幅と位相を推定する。モータは8極12コイルなので、コギング振動はモータ回転数の24次、モータ基本周波数の6次が1次成分となる。振動検出手段はあらかじめモータ基本周波数6次、12次成分の基本波をメモリに記憶していて、電流誤差減算器23の出力と比較して、振幅と位相を推定出力する。
振動制御手段51は6次の振動に対しては7(6+1)次、12次に対しては13(12+1)次の成分を、振動検出手段の出力である振幅と、位相より、6次成分、12成分を打ち消すように同振幅、逆位相の高調波振動のための高調波電流信号を出力する。
そして、高調波電流信号は加算器27でvqa’、vda’に加算される。また、振動加算切換手段28は洗濯機コントローラからの出力である洗濯モードに応じて高調波電流の出力を制限している。
例えば、800r/minの高速回転でモータを回転させる脱水モードにおいて高調波振動を出力して、それ以外のモードでは出力しないように制限する。
以上が、高調波電流による高調波振動補償を含むブラシレスモータ制御系の信号の流れ、および制御アルゴリズムである。
実際に以下の仕様での騒音と駆動電流との実験結果を図7、図8に示す。図7が高調波振動制御なしの場合、図8が高調波ありの場合であり、それぞれ(a)がモータの騒音、(b)がモータ制御電流である。
図7、図8の実験結果より、モータ騒音のFFT結果より高調波振動制御ありの場合、12次成分で16dBの減衰がある。また、制御電流のFFT結果には高調波振動制御ありの場合、13次成分が付加されているのが確認できる。
<実験仕様>
モータトルク定数:0.83 Nm/A
洗濯槽の慣性:2.25×10^4 kgm^2
目標回転速度:800〜900 r/min
サンプリング周波数:3kHz
d軸電流:2.5A
制御帯域:45
インバータキャリア周波数:15.6kHz
付加した高調波電流の次数:13次
以上より、高調波振動信号をモータ制御信号に付加することが可能となり、コギング振動を減衰することが可能であり、振動、騒音を防止することができる。
なお、本実施の形態において、モータのトルク定数、洗濯槽とモータの慣性、目標速度、サンプリング周波数、キャリア周波数、制御帯域を上記仕様としたが、他の仕様であっても同様の効果が可能である。
(実施の形態2)
図9は本発明の第2の実施の形態である洗濯機のモータ制御装置のブロック図である。速度制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
図1と異なるところは、振動検出手段50が、速度誤差よりコギング振動を検出しているところと、高調波電流を電流制御量に加算する高調波振動加算器27が、制御指令手段25の出力である3相の電圧信号に高調波振動成分の高調波電圧信号を加算しているところである。
すなわち、速度偏差に含まれる高調波振動よりコギング振動を検出し、PWM制御回路を含むインバータ回路である駆動手段への指令電圧信号に、13次の高調波振動を発生させる高調波電圧信号を加算して、課題である12次成分を減衰させている。
以上より、高調波振動信号をモータ制御信号に付加することが可能となり、コギング振動を減衰することが可能であり、振動、騒音を防止することができる。
(実施の形態3)
図10は本発明の第3の実施の形態である洗濯機のモータ制御装置のブロック図である。速度制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
図1と異なるところは、振動検出手段50が、モータ振動をモータに配置された圧電素子の振動センサよりコギング振動を検出しているところと、高調波電流を電流制御量に加算する高調波振動加算器27が、制御指令手段25の出力である3相の電圧信号に高調波振動成分の高調波電圧信号を加算しているところである。
すなわち、速度偏差に含まれる高調波振動よりコギング振動を検出し、PWM制御回路を含むインバータ回路である駆動手段への指令電圧信号に、13次の高調波振動を発生させる高調波電圧信号を加算して、課題である12次成分を減衰させている。
以上より、高調波振動信号をモータ制御信号に付加することが可能となり、コギング振動を減衰することが可能であり、振動、騒音を防止することができる。
(実施の形態4)
図11は本発明の第4の実施の形態である洗濯機のモータ制御装置のブロック図である。速度制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
図1と異なるところは、加算切換手段28が洗濯動作モードに応じてではなく、検出したモータ駆動電流の値に応じて、振動制御手段51が、高調波振動を発生させる高調波電流信号を加算器27に出力するか否かを制御しているところである。
すなわち、モータ駆動電流に応じて、例えば、1A以上の電流が流れている場合、電流制御量に13次の高調波振動を発生させる高調波電流信号を加算して制御指令手段に出力することによって、課題である12次成分を減衰させている。洗濯物の量が多い場合、モータ駆動電流は大きくなり、コギング振動による騒音が大きくなることを防いでいる。
以上より、高調波振動信号をモータ制御信号に付加することが可能となり、コギング振動を減衰することが可能であり、振動、騒音を防止することができる。
(実施の形態5)
図12は本発明の第5の実施の形態である洗濯機のモータ制御装置のブロック図である。速度制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
図1と異なるところは、加算切換手段28が洗濯動作モードに応じてではなく、検出したモータ回転速度の値に応じて、振動制御手段51が、高調波振動を発生させる高調波電流信号を加算器27に出力するか否かを制御しているところである。
すなわち、モータ回転数に応じて、例えば、300r/min以上の回転速度で回転している場合、電流制御量に13次の高調波振動を発生させる高調波電流信号を加算して制御指令手段に出力することによって、課題である12次成分を減衰させている。洗濯物の脱水起動時、回転数上昇に伴い、コギング振動による騒音が大きくなることを防いでいる。
以上より、高調波振動信号をモータ制御信号に付加することが可能となり、コギング振動を減衰することが可能であり、振動、騒音を防止することができる。
(実施の形態6)
図13は本発明の第6の実施の形態である洗濯機のモータ制御装置のブロック図である。速度制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
図1と異なるところは、ゲイン調整手段60を有しているところである。ゲイン調整手段60は、加算切換手段28による高調波電流信号の制御に応じて、速度制御手段22と電流制御手段24の制御ゲイン、図3におけるKv、Kiを変更する。
脱水モードで回転数を上昇させていて、高調波電流信号を付加しない場合、速度制御の制御帯域が20Hz、電流制御の制御帯域を100Hzでモータ制御する。回転数が脱水モードの所定回転数900r/minに達したあと、加算切換手段28と振動制御手段51により高調波電流が付加される。この高調波電流付加にあわせて、ゲイン調整手段60は電流制御の帯域を400Hzになるように制御ゲインを調整する。これにより、高調波電流が感度よく加えられることなる。
すなわち、洗濯モード、モータ回転数に応じて、制御帯域を調整しながら、電流制御量に13次の高調波振動を発生させる高調波電流信号を加算して制御指令手段に出力することによって、課題である12次成分を減衰させている。洗濯物の脱水起動時、回転数上昇に伴い、コギング振動による騒音が大きくなることを防いでいる。
以上より、高調波振動信号をモータ制御信号に付加することが可能となり、コギング振動を減衰することが可能であり、振動、騒音を防止することができる。
(実施の形態7)
図14は本発明の第7の実施の形態である洗濯機のモータ制御装置のブロック図である。速度制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
図1と異なるところは、制御方式切換手段70を有しているところである。制御方式切換手段70は、加算切換手段28による高調波電流信号の制御に応じて、速度制御手段22と電流制御手段24のフィードバックループの切断を行う。
脱水モードで回転数を上昇させていて、高調波電流信号を付加しない場合、速度制御の制御帯域が20Hz、電流制御の制御帯域を100Hzでモータ制御する。回転数が脱水モードの所定回転数900r/minに達したあと、加算切換手段28と振動制御手段51により高調波電流が付加される。この高調波電流付加にあわせて、速度制御のフィードバックを切断して、電流制御のみでモータ制御を行う。
これにより、高調波電流が速度フィードバックに影響なく加えられることになる。高調波振動による速度変動で速度フィードバックが発振することを防止している。
すなわち、洗濯モード、モータ回転数に応じて、制御方式を調整しながら、電流制御量に13次の高調波振動を発生させる高調波電流信号を加算して制御指令手段に出力することによって、課題である12次成分を減衰させている。洗濯物の脱水起動時、回転数上昇に伴い、コギング振動による騒音が大きくなることを防いでいる。
以上より、高調波振動信号をモータ制御信号に付加することが可能となり、コギング振動を減衰することが可能であり、振動、騒音を防止することができる。
(実施の形態8)
図15は本発明の第7の実施の形態である洗濯機のモータ制御装置のブロック図である。速度制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
図1と異なるところは、振動制御手段51にモータ駆動電流値を入力しているところである。図15に振動制御手段51の詳細ブロック図を示す。振動制御手段51は、内部メモリに高調波基本波は有している。例えば、モータ基本周波数6次でコギング振動の1次成分の基本波が記憶されている。この基本波に対してゲイン決定手段512が入力されるモータ電流の大きさに応じて振幅を決定する。
次に、位相決定手段513が入力される電流誤差の前記基本周波数6次成分の位相をもとに遅らせる位相を決定する。そして、加算切換手段の出力をもとに、基本波から振幅、位相の決定された高調波電流信号を高調波電流加算器27へ出力している。
これにより、洗濯物の量などによってモータ電流が大きくことなっていても、内部にもつ基本波をもとに適切な高調波振動を加えることができる。
すなわち、洗濯状態、モータ電流に応じて、電流制御量に13次の高調波振動を発生させる適切な高調波電流信号を加算して制御指令手段に出力することによって、課題である12次成分を減衰させている。洗濯物の脱水起動時、回転数上昇に伴い、コギング振動による騒音が大きくなることを防いでいる。
以上より、高調波振動信号をモータ制御信号に付加することが可能となり、コギング振動を減衰することが可能であり、振動、騒音を防止することができる。
なお、本実施の形態1では、13次成分の補償としたが、6次、18次など他の次数でもよい。
また、本実施の形態では、センサはタコジェネレータとエンコーダを使用しているが、他のセンサやオブザーバによる速度推定値を使用しても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、速度制御手段を速度フィードバック制御と積分制御としたが、速度フィードバックだけでもよいし、加速度フィードバックを加えてもよい。
また、本実施の形態では、電流制御手段を比例制御と積分制御としたが、比例制御だけでもよいし、微分制御を加えてもよい。
また、本実施の形態では、電流フィードバック制御を速度制御とPWM駆動の間に行っているが、電圧制御であってもよい。
さらに、本実施の形態では、速度制御であったが、位置決め制御であっても同様の効果が得られる。
また、本実施の形態では、12次の高調波振動に対してN+1次の13次の高調波電流を付加したが、N−1次の11次の高調波を付加してもよい。
また、付加する高調波信号は、高調波電流指令もしくは高調波電圧指令のどちらでもよい。
また、本実施の形態では、位相を検出電流などによって調整しているが、あらかじめ測定した高調波をメモリに記憶しておいて、その信号をそのまま付加してもよい。
また、本実施の形態では、振幅を電流誤差などによって調整しているが、あらかじめ測定した高調波をメモリに記憶しておいて、その信号をそのまま付加してもよい。
また、付加される高調波振動は、その位相が最適位相に対して約45度の範囲に入っていればよく、振幅が最適振幅に対して3倍から3分の1倍の範囲に入っていればよい。
本発明にかかる洗濯機は、洗濯機の脱水工程において、高速回転で大きな電流を流す場合であっても、コギングトルク振動、トルクリップル振動と、それによる騒音を、低減、防止することができるので、洗濯機のモータ制御装置として有用である。
本発明の実施の形態1における洗濯機のモータ制御装置のブロック図 同洗濯機のモータ制御装置の詳細ブロック図 同洗濯機の速度制御手段のブロック図 同洗濯機の3相UVW/2相dq変換器のブロック図 同洗濯機の非干渉制御器のブロック図 同洗濯機の2相dq/3相UVW変換器のブロック図 (a)同洗濯機の高調波振動制御なしの場合の実験結果の騒音のFFT図(b)同実験結果のモータ制御電流のFFT図 (a)同洗濯機の高調波振動制御ありの場合の実験結果の騒音のFFT図(b)同実験結果のモータ制御電流のFFT図 本発明の実施の形態2における洗濯機のモータ制御装置のブロック図 本発明の実施の形態3における洗濯機のモータ制御装置のブロック図 本発明の実施の形態4における洗濯機のモータ制御装置のブロック図 本発明の実施の形態5における洗濯機のモータ制御装置のブロック図 本発明の実施の形態6における洗濯機のモータ制御装置のブロック図 本発明の実施の形態7における洗濯機のモータ制御装置のブロック図 本発明の実施の形態8における洗濯機のモータ制御装置のブロック図 同洗濯機の振動制御手段の詳細ブロック図 従来の洗濯機の速度制御装置のブロック図 従来の他の洗濯機の速度制御装置のブロック図 従来の洗濯機のモータ制御装置のブロック図
符号の説明
11 ドラム(洗濯槽)
12 モータ
13 水受筒
14 窓パッキン
15 支持ばね
16 ダンパ
17 ふた
18 カバー
19 足ゴム
21 速度誤差減算器
22 速度制御手段
23 電流誤差減算器
24 電流制御手段
25 制御指令手段
26 駆動手段
27 振動加算器
28 加算切換手段
20 制御手段
30 速度検出手段
40 電流検出手段
50 振動検出手段
51 振動制御手段

Claims (14)

  1. 洗濯物を回転させる洗濯槽と、洗濯槽を回転駆動するモータと、前記洗濯槽の回転速度を検出する速度検出手段と、前記モータに流れる電流を検出する電流検出手段と、検出した速度と電流と目標値より前記モータを制御する制御手段と、トルクリップルとコギングトルクによる振動を検出する振動検出手段と、振動を打ち消すための振動制御量を前記制御手段に加える振動制御手段とを備え、前記制御手段は、検出した電流に基いてベクトル制御することでトルク制御量を演算してトルク制御量と振動制御量を加算する高調波振動加算器を有するとともに、前記振動加算器は、洗濯機の動作モードに応じて振動制御量を加算するか否かを切り換える加算切換手段を有することを特徴とする洗濯機。
  2. 制御手段は、電流の目標値と実際の値との電流誤差を演算する電流誤差検出手段を有し、振動検出手段は、電流誤差より振動の振幅と位相を推定することを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 制御手段は、速度の目標値と実際の値との速度誤差を演算する速度誤差検出手段を有し、振動検出手段は、速度誤差より振動の振幅と位相を推定することを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  4. 振動検出手段は、加速度センサであり、モータの振動を検出することを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  5. 振動制御手段は、モータ電流基本周波数のN倍の振動を減衰させるために、前記モータ電流基本周波数のN+1もしくはN−1の次数の周波数信号を制御手段へ出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 振動制御手段、モータ相電流基本周波数の(6の整数倍+1)もしくは(6の整数倍−1)の次数の周波数信号を制御手段へ出力することを特徴とする請求項5記載の洗濯機。
  7. 振動制御手段は、モータコギング振動周波数の(整数倍+1)もしくは(整数倍−1)の次数の周波数信号を制御手段へ出力することを特徴とする請求項5記載の洗濯機。
  8. 高調波振動加算器は、モータ電流の大きさ、もしくはモータ回転速度に応じて振動制御量を加算するか否かを切り換える加算切換手段を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗濯機。
  9. 高調波振動加算器は、ベクトル制御演算する2相信号であるd軸制御信号とq軸制御信号に振動制御量を加算することを特徴とする請求項8記載の洗濯機。
  10. 高調波振動加算器は、制御量をモータへ出力する3相信号であるU相制御信号、V相制御信号、W相制御信号に振動制御量を加算することを特徴とする請求項8記載の洗濯機。
  11. 制御手段は、加算切換手段の動作に応じて制御ゲインを調整するゲイン調整手段を有することを特徴とする請求項1または8記載の洗濯機。
  12. 制御手段は、加算切換手段の動作に応じてフィードバック制御方法を変更する制御方式切換手段を有することを特徴とする請求項1または8記載の洗濯機。
  13. 振動制御手段は、メモリ内部にコギング振動を補正するための基本振動制御量をマップとして有し、モータ電流あるいはモータ回転速度あるいは制御帯域に応じて、振幅と位相を調節して振動制御量を出力する振動調整手段を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の洗濯機。
  14. モータは、三相の直流同期回転機であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の洗濯機。
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