JP4687087B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2つ以上の底面を有し、それぞれを底面として置かれるインクジェット式記録装置に関する。特に、インクジェット式記録装置が縦置きされた場合、横置きされた場合およびそれ以外の第3の置き方をされた場合のいずれにおいても、キャップから廃液タンクへ確実に廃液を流すインクジェット式記録装置に関する。
インクジェット式記録装置は、記録ヘッドから被記録物にインクを吐出して記録を行う。また、インクジェット式記録装置は、記録ヘッドにおけるインクのメニスカスを整えるために記録ヘッドからキャップへインクを吐出するフラッシングの動作、及び、記録ヘッドにキャップをはめた状態でキャップ側から吸引することにより記録ヘッドからキャップへインクを吐出するクリーニングの動作がある。これらフラッシング及びクリーニングにおいてキャップに吐出されたインクは、廃液としてキャップから廃液タンクへ収容される。このインクジェット式記録装置は通常、最も広い面を底面として平面に載置されるが、当該底面のほかに、これと直交する面を第二の底面として載置されるものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平11−314432号公報
上記特許文献1に記載されたインクジェット式記録装置においては、載置の向きを変えることにより廃液タンクからキャップへ廃液が逆流し、キャップから漏れ出るという課題があった。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、インクジェット式記録装置であって、縦置きされた場合に底面となる本体縦底面及び横置きされた場合に底面となる本体横底面を有する装置本体と、被記録物にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、記録ヘッドからのインクの吐出の方向に対向して配され、記録ヘッドから吐出されたインクを廃液として受け取るキャップと、キャップに接続され、キャップで受け取られた廃液をキャップの外に排出する廃液チューブと、廃液チューブに接続され、廃液チューブに流入した廃液を収容する中空の廃液タンクとを備え、縦置きの場合及び横置きの場合のいずれにおいても、キャップ、廃液チューブ及び廃液タンクは、上からこの順序となる位置に装置本体に配される。これにより、インクジェット式記録装置が縦置きされた場合及び横置きされた場合のいずれにおいても、廃液タンクをキャップよりも低い位置に配することができる。よって、インクジェット式記録装置の姿勢が変えられた場合に、廃液タンクに収容された廃液がキャップから外部に漏れ出ることを防ぐことができる。
上記インクジェット式記録装置において、装置本体が更に他の面を底面として置かれた場合に、キャップ、廃液チューブ及び廃液タンクは、上からこの順序となる位置に装置本体に配されてもよい。これにより、更に他の面を底面として置いた場合であっても、廃液タンクをキャップよりも低い位置に配することができ、廃液タンクに収容された廃液がキャップから外部に漏れ出ることを防ぐことができる。
上記インクジェット式記録装置において、廃液タンクは、本体縦底面と本体横底面とが隣接する近傍に配されてもよい。インクジェット式記録装置が縦置きされた場合及び横置きされた場合のいずれにおいても、廃液タンクを装置本体において低い位置に配することができる。よって、インクジェット式記録装置の姿勢が変えられた場合に、廃液タンクに収容された廃液が外部に漏れ出ることをより確実に防ぐことができる。
上記インクジェット式記録装置は、キャップと廃液チューブとが接続する部分において、キャップから廃液チューブへの廃液の流れを許容し、廃液チューブからキャップへの廃液の流れを禁止する逆止弁を更に備えてもよい。これにより、インクジェット式記録装置の姿勢が変えられた場合に、廃液チューブからキャップへ廃液が逆流することをより確実に防ぐことができる。
インクジェット式記録装置において、装置本体には、内部にインクを収容し、供給口から記録ヘッドへインクを供給するインクタンクを備え、縦置きの場合におけるキャップから廃液タンクとの間の高さと、横置きの場合におけるキャップから廃液タンクとの間の高さとが略同一になる位置に、キャップ及び廃液タンクが装置本体に配されてもよい。
インクジェット式記録装置において、縦置きの場合及び横置きの場合において、キャップと廃液タンクとを結ぶ直線が、本体横底面および側面に対してそれぞれ約45度の傾きを有してもよい。
さらに、本発明の第2の形態においては、縦置きされた場合に底面となる本体縦底面及び横置きされた場合に底面となる本体横底面を有する装置本体と、被記録物にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、記録ヘッドからのインクの吐出の方向に対向して配され、記録ヘッドから吐出されたインクを廃液として受け取るキャップと、キャップに接続され、キャップで受け取られた廃液をキャップの外に排出する廃液チューブと、廃液チューブに接続され、廃液チューブに流入した廃液を収容する中空の廃液タンクとを備え、廃液タンクは、本体縦底面と本体横底面とが隣接する近傍に配され、キャップと廃液タンクとを結ぶ直線が、本体横底面および側面に対してそれぞれ約45度の傾きを有することを特徴とするインクジェット式記録装置が提供される。

なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット式記録装置30が横置きされた状態を示す。図1に示すインクジェット式記録装置30は、机、テーブル等の安定した載置面10上に載置された待機状態を示す。インクジェット式記録装置30は、略直方体の外形を有する筐体32と、この筐体32の三面を覆う本体カバー40とを有する。ここで、本体カバー40および筐体32は、インクジェット式記録装置30の外形的特長を定めており、これらをまとめて装置本体35という。これら筐体32および本体カバー40により、インクジェット式記録装置30はハードカバーの書籍の外形を有する。書籍の裏表紙に相当する本体横底面44は、当該書籍の背表紙に相当する本体縦底面42よりも広い。
図1に示す矢印Aは、後述する記録ヘッド50が被記録物100上を走査する方向を示す。以下、矢印Aを水平方向にしてかつ装置本体35の広い方の面を底面としてインクジェット式記録装置30を載置することを「横置き」という。すなわち、インクジェット式記録装置30が横置きされる場合に、当該書籍の裏表紙に相当する本体横底面44を底面にして載置される。また、インクジェット式記録装置30が横置きされる場合に、書籍の表表紙に相当する上面には、給紙トレイ140及びこの給紙トレイ140の一辺に配された屈曲部48が配される。給紙トレイ140は、屈曲部48の部分で屈曲する。
図2は、インクジェット式記録装置30が横置きされた場合の使用状態を示す。図2に示すように、インクジェット式記録装置30の筐体32は、本体横底面44に対向する面に配された給紙口142及び書籍の背表紙に対向する面に配された排紙口174を有する。インクジェット式記録装置30の使用状態において、給紙トレイ140は、屈曲部48の部分で上方に屈曲される。これにより、筐体32に設けられた給紙口142が露出する。
図3は、インクジェット式記録装置30が縦置きされた場合の使用状態を示す。図3に示すように、インクジェット式記録装置30は、書籍の背表紙に相当する本体縦底面42を底面として載置される。以下、上述の矢印Aを水平方向にしてかつ装置本体35の狭い方の面を底面としてインクジェット式記録装置30を載置することを「縦置き」という。これにより、装置本体35は、2つの底面すなわち、横置きされた場合に底面となる本体横底面44及び縦置きされた場合に底面となる本体縦底面42を有する。図1から図3に示すインクジェット式記録装置30において、本体縦底面42と本体横底面44とは直交しているので、インクジェット式記録装置30が横置きされた場合は、縦置きされた場合から90度回転した状態に相当する。
図4はインクジェット式記録装置30を図1の矢印Aに垂直な平面で切断した断面の概略を示す断面図であり、図5はインクジェット式記録装置30から、筐体32及び本体カバー40を取り外して、インクジェット式記録装置30の内部の概略を示す斜視図である。図4及び図5は、ともに図2に示した横置きの状態が示されている。
ここで以下に、図4及び図5に基づき、インクジェット式記録装置30の各部の構成と機能の概略を説明する。インクジェット式記録装置30は、上述の筐体32及び本体カバー40に加え、フレーム110と、給紙口142から挿入された被記録物100を筐体32の内部に給紙する給紙部141と、給紙された被記録物100にインクを吐出して記録を行う記録部160と、記録部160にインクを供給するインク供給部130と、記録部160から吐出されたインクを廃液として回収する廃液部135と、記録が行われた被記録物100をインクジェット式記録装置30の外部に排紙する排紙部170とを備える。
給紙部141は、給紙口142から記録部160へ被記録物100を案内する給紙ガイド150と、給紙口142の近傍に配された一対の給紙駆動ローラ144及び給紙従動ローラ146とを有する。給紙ガイド150は、給紙口142から記録ヘッド50の下方に向けて湾曲する板状の部材であって、フレーム110に支持される。給紙駆動ローラ144は、回転自在にフレーム110に支持される。さらに、給紙駆動ローラ144は、回転軸に垂直な断面で略D字形状を有し、図示しないモータからの駆動力により回転軸まわりに回転する。給紙従動ローラ146は、給紙駆動ローラ144との間に被記録物100を挟む位置に配され、回転自在にフレーム110に支持される。
記録部160は、被記録物100へインクを吐出する記録ヘッド50と、フレーム110に支持されて記録ヘッド50を貫通するガイドシャフト52と、記録ヘッド50に把持された無端のタイミングベルト54と、タイミングベルト54を回転駆動するモータ55とを有する。記録部160は、さらに、記録ヘッド50においてインクが吐出される方向に対向して配されるプラテン161を有する。プラテン161は、ガイドシャフト52と平行に延伸しており、フレーム110に回転可能に支持される。プラテン161は、給紙駆動ローラ144を駆動する不図示のモータにより給紙駆動ローラ144に同期して駆動される。
インク供給部130は、内部にインクを収容したインクカートリッジ120と着脱可能に接続するカートリッジ接続部131と、カートリッジ接続部131に接続されたインクカートリッジ120内に収容されたインクを記録ヘッド50へ供給する供給チューブ132とを有する。
排紙部170は、被記録物100を記録ヘッド50に対向する位置から排紙口174に案内する一対の板状の排紙ガイド下180及び排紙ガイド上182と、排紙ガイド下180側に配された排紙駆動ローラ171と、排紙駆動ローラ171に対向して配された排紙従動ローラ172とを有する。排紙駆動ローラ171は、回転自在にフレーム110に支持される。さらに、排紙駆動ローラ171は、給紙駆動ローラ144を駆動する不図示のモータにより給紙駆動ローラ144に同期して駆動される。排紙従動ローラ172は、排紙駆動ローラ171との間に被記録物100を挟む位置に配され、回転自在にフレーム110に支持される。
廃液部135は、プラテン161の長手方向におけるプラテン161よりも外側に配されたキャップ60と、キャップ60に接続された廃液チューブ70と、廃液チューブ70の一部を把持する廃液ポンプ72と、廃液チューブ70に接続された廃液タンク80とを有する。
以上の構成において、インクジェット式記録装置30は以下の通りに被記録物100上に記録を行う。まず、給紙口142から被記録物100が挿入されると、給紙駆動ローラ144及び給紙従動ローラ146が被記録物100を挟む。この状態で給紙駆動ローラ144が回転駆動されることにより給紙従動ローラ146が給紙駆動ローラ144に連れ回る。これにより、給紙駆動ローラ144及び給紙口142は、被記録物100を給紙ガイド150に沿って図中矢印Bの方向へ給紙する。
被記録物100が記録ヘッド50とプラテン161との間に給紙されると、モータ55がタイミングベルト54を回転駆動することにより、タイミングベルト54が記録ヘッド50を本体縦底面42の長手方向に沿って往復移動する。これにより記録ヘッド50は被記録物100上を往復移動しつつ、被記録物100へインクを吐出することにより、被記録物100に記録を行う。記録ヘッド50が被記録物100に対して一往復した後に、給紙駆動ローラ144及び給紙従動ローラ146が被記録物100をさらに微少量だけ給紙し、その後、記録ヘッド50は被記録物100上を往復移動しつつ、被記録物100へインクを吐出することにより、さらに被記録物100に記録を行う。これを繰り返すことにより、記録ヘッド50は、被記録物100の一面にわたってインクを吐出して記録を行うことができる。
給紙駆動ローラ144及び給紙従動ローラ146が更に被記録物100を給紙することにより、被記録物100は排紙駆動ローラ171及び排紙従動ローラ172の間隙に到達する。排紙駆動ローラ171及び排紙従動ローラ172は、この間隙において被記録物100を挟む。この状態で排紙駆動ローラ171が回転駆動されることにより、排紙従動ローラ172が排紙駆動ローラ171に連れ回る。これにより、排紙駆動ローラ171及び排紙従動ローラ172は、被記録物100を排紙ガイド下180及び排紙ガイド上182の間に搬送して排紙口174からインクジェット式記録装置30の外へ排出する。
なお、記録ヘッド50からインクが吐出される向きはインクジェット式記録装置30に対して固定されているので、インクジェット式記録装置30が縦置きされる場合と横置きされる場合とで、載置面10を基準面とすると記録ヘッド50からインクが吐出される向きが異なる。図4に示す例においては、本体横底面44を底面とする横置きの場合に、記録ヘッド50は鉛直下方へインクを吐出する。このとき、本体縦底面42を底面とする縦置きの場合に、インクジェット式記録装置30は図4を右回りに90度回転した姿勢となり、記録ヘッド50は水平方向へインクを吐出する。
インクジェット式記録装置30が待機状態の場合に、記録ヘッド50はガイドシャフト52に案内されてプラテン161の長手方向の外側にある待機位置に退避する(図5におけるプラテン161より右側)。記録ヘッド50がこの位置に来た状態では、キャップ60が記録ヘッド50の下面を覆う。これにより、記録ヘッド50が使用されない場合にインクの溶媒が蒸発してインクが記録ヘッド50に目詰まりすることを防ぐ。また、インクジェット式記録装置30が使用状態にあって、記録ヘッド50のクリーニングを行なう場合またはフラッシングを行なう場合に、記録ヘッド50は、プラテン161の長手方向の外側の待機位置に移動する。
クリーニング時に、待機位置において、キャップ60は記録ヘッド50の下面を覆う。この状態において、廃液ポンプ72が廃液チューブ70内を吸引することにより、記録ヘッド50からキャップ60へインクを強制的に吐出させる。また、インクのフラッシングの場合に、待機位置において、記録ヘッド50へ印刷信号とは異なる信号を与えて記録ヘッド50からインクを吐出させて記録ヘッド50におけるインクのメニスカスを整える。上記クリーニング及びフラッシングにおいて吐出されたインクを、廃液としてキャップ60が受け取り、廃液チューブ70を通って廃液タンク80が収容する。
図6は廃液タンク80およびその周辺を、図1の矢印Aの右側から見た図である。図6に示されるように、廃液タンク80は、本体縦底面42と本体横底面44とが隣接する近傍に配されている。なお、図6において、インクジェット式記録装置30は、本体横底面44を底面として横置きされている状態が示されている。
また、廃液部135は、逆止弁62を更に有する。この逆止弁62は、キャップ60と廃液チューブ70とが接続する部分に配され、キャップ60から廃液チューブ70への廃液の流れを許容し、廃液チューブ70からキャップ60への廃液の流れを禁止する。
図6には、装置本体35内における、キャップ60、廃液チューブ70及び廃液タンク80の相対的な位置関係が示されている。図6に示す横置きの状態において、載置面10からの高さで比較したキャップ60、廃液チューブ70及び廃液タンク80は、上からこの順序に配されている。載置面10からの高さの関係は、インクジェット式記録装置30を縦置きした状態、すなわち、図6を90度右に回転して本体縦底面44を載置面とした場合もその順序は変わらない
インクジェット式記録装置30が縦置きされた場合および横置きされた場合のいずれにおいても、キャップ60、廃液チューブ70及び廃液タンク80の配置において、キャップ60が常に最も高い位置にあり、廃液タンク80が常に最も低い位置にある。よって、重力に従ってキャップ60から廃液タンク80への流路が形成される。従って、インクジェット式記録装置30が縦置きの場合および横置きの場合のいずれであっても、キャップ60からの廃液が確実に廃液タンク80に流入し、その後、縦置きと横置きとを変更しても、廃液タンク80に一旦収容された廃液が逆流してキャップ60から外部に漏れ出ることを防ぐことができる。さらに、逆止め弁62が設けられているので、廃液タンク80に一旦収容された廃液が逆流してキャップ60から外部に漏れ出ることを確実に防ぐことができる。
この場合において、キャップ60及び廃液タンク80とを結ぶ直線Bが、本体縦底面42および本体横底面44とそれぞれ約45度の傾きを有することが好ましい。これにより、インクジェット式記録装置30を載置面10に縦置きした場合と横置きした場合とで、キャップ60と廃液タンク80との間の高低差を略同一にすることができ、縦置きと横置きとの間で置き方を変えた場合に、廃液がキャップ60から漏れ出ることをより確実に防ぐことができる。
また、廃液タンク80は、本体縦底面42と本体横底面44とが隣接する近傍に配されるので、キャップ60との間に、筐体内で許容される大きな落差が確保される。よって、キャップ60から廃液タンク80へ廃液が確実に流入するとともに、当該廃液が逆流することを確実に防ぐことができる。
図7は廃液タンク80およびその周辺を、排紙口174の方向から見た図である。図7には、装置本体35内における、キャップ60、廃液チューブ70及び廃液タンク80を、上記方向から見た相対的な位置関係が示されている。図6において説明したように図7に示す横置きの状態において、載置面10からの高さで比較したキャップ60、廃液チューブ70及び廃液タンク80は、上からこの順序に配されている。さらに、図7に示すように、載置面10からの高さの関係は、インクジェット式記録装置30を第三底面46を底面として載置した状態、すなわち、図7を90度右に回転し第三底面46を載置面とした場合もその順序は変わらない。
インクジェット式記録装置30が側面46を底面として載置された場合においても、キャップ60、廃液チューブ70及び廃液タンク80の配置において、キャップ60が常に最も高い位置にあり、廃液タンク80が常に最も低い位置にある。よって、重力に従ってキャップ60から廃液タンク80への流路が形成される。従って、インクジェット式記録装置30が縦置きの場合、横置きの場合および第三底面46を底面とした場合のいずれであっても、キャップ60からの廃液が確実に廃液タンク80に流入し、その後、置き方を上記三つの間で変更しても、廃液タンク80に一旦収容された廃液が逆流してキャップ60から外部に漏れ出ることを防ぐことができる。さらに、逆止め弁62が設けられているので、廃液タンク80に一旦収容された廃液が逆流してキャップ60から外部に漏れ出ることを確実に防ぐことができる。
この場合において、キャップ60及び廃液タンク80とを結ぶ直線Cが、本体横底面44および側面46とそれぞれ約45度の傾きを有することが好ましい。これにより、インクジェット式記録装置30を載置面10に横置きした場合と側面46を底面として載置した場合とで、キャップ60と廃液タンク80との間の高低差を略同一にすることができ、置き方を変えた場合に、廃液がキャップ60から漏れ出ることをより確実に防ぐことができる。
また、廃液タンク80は、本体横底面44と側面46とが隣接する近傍に配されるので、キャップ60との間に、筐体内で許容される大きな落差が確保される。よって、キャップ60から廃液タンク80へ廃液が確実に流入するとともに、当該廃液が逆流することを確実に防ぐことができる。
本実施形態によれば、インクジェット式記録装置30が縦置きされた場合及び横置きされた場合のいずれにおいてもキャップ60、廃液チューブ70及び廃液タンク80が上からこの順に位置するので、上記いずれの置き方においても重力に従ってキャップ60から廃液タンク80への流路が形成される。さらに逆止め弁62が設けられているので、インクジェット式記録装置30が上記いずれの置き方にあっても、廃液タンク80に一旦収容された廃液が逆流してキャップ60から外部に漏れ出ることを防ぐことができる。
またインクジェット式記録装置30が第三底面46、すなわち側面を底面として載置された場合においても、キャップ60、廃液チューブ70及び廃液タンク80が上からこの順に位置するので、縦置き、横置きおよび第三底面46について載置された場合であっても、重力に従ってキャップ60から廃液タンク80への流路が形成される。
なお、図1から図5に示すインクジェット式記録装置30において、記録ヘッド50が走査する方向を水平方向にしてかつ装置本体35の広い方の面を底面としてインクジェット式記録装置30を載置することを「横置き」とし、狭い方の面を底面として載置することを「縦置き」としたが、置き方の名称はこれに限られず、逆にしてもよい。また、装置本体35における上記二つの底面の面積が等しい場合にはいずれを「縦置き」または「横置き」としてもよい。
また、図1から図5に示すインクジェット式記録装置30は、縦置きの場合及び横置きの場合の両方において被記録物100に記録をすることができるが、本発明の実施形態はこれに限られない。縦置きまたは横置きの一方において被記録物100に記録をすることができるが、他方においては載置面10に載置をすることはできるが被記録物100に記録をすることができない形態であってもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明の実施形態に係るインクジェット式記録装置30が横置きされた状態を示す。 インクジェット式記録装置30が横置きされた場合の使用状態を示す。 インクジェット式記録装置30が縦置きされた場合の使用状態を示す。 インクジェット式記録装置30を図1の矢印Aに垂直な平面で切断した断面の概略を示す断面図である。 インクジェット式記録装置30の内部の概略を示す斜視図である。 廃液タンク80およびその周辺を、図1の矢印Aの右側から見た図である。 廃液タンク80およびその周辺を、排紙口174の方向から見た図である。
符号の説明
10 載置面、30 インクジェット式記録装置、32 筐体、35 装置本体、40 本体カバー、42 本体縦底面、44 本体横底面、46 第三底面、48 屈曲部、50 記録ヘッド、52 ガイドシャフト、54 タイミングベルト、55 モータ、56 足、60 キャップ、62 逆止弁、70 廃液チューブ、72 廃液ポンプ、80 廃液タンク、100 被記録物、110 フレーム、120 インクカートリッジ、130 インク供給部、131 カートリッジ接続部、132 供給チューブ、135 廃液部、140 給紙トレイ、141 給紙部、142 給紙口、144 給紙駆動ローラ、146 給紙従動ローラ、150 給紙ガイド、160 記録部、161 プラテン、170 排紙部、171 排紙駆動ローラ、172 排紙従動ローラ、174 排紙口、180 排紙ガイド下、182 排紙ガイド上

Claims (6)

  1. 縦置きされた場合に底面となる本体縦底面及び横置きされた場合に底面となる本体横底面を有する装置本体と、
    被記録物にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドからのインクの吐出の方向に対向して配され、前記記録ヘッドから吐出されたインクを廃液として受け取るキャップと、
    前記キャップに接続され、前記キャップで受け取られた廃液を前記キャップの外に排出する廃液チューブと、
    前記廃液チューブに接続され、前記廃液チューブに流入した廃液を収容する中空の廃液タンクと
    を備え、
    前記縦置きの場合前記横置きの場合、並びに前記本体縦底面及び前記本体横底面と隣接する一方の面を底面として置かれた場合のいずれにおいても、前記キャップ、前記廃液チューブ及び前記廃液タンクは、載置面からの高さが高い順にこの順序となる位置に前記装置本体に配され
    前記キャップから前記廃液タンクへは、重力に従って廃液が流れる流路が形成されるインクジェット式記録装置。
  2. 前記廃液タンクは、前記本体縦底面前記本体横底面、並びに前記本体縦底面及び前記本体横底面と隣接する一方の面が隣接する位置に配される請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 前記キャップと前記廃液チューブとが接続する部分において、前記キャップから前記廃液チューブへの廃液の流れを許容し、前記廃液チューブから前記キャップへの廃液の流れを禁止する逆止弁を更に備える請求項1または2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 前記装置本体には、内部にインクを収容し、供給口から前記記録ヘッドへインクを供給するインクタンクを備え、
    前記縦置きの場合における前記キャップから前記廃液タンクとの間の高さと、前記横置きの場合における前記キャップから前記廃液タンクとの間の高さとが一になる位置に、前記キャップ及び前記廃液タンクが前記装置本体に配される請求項1から3の何れか1項に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 前記縦置きの場合及び前記横置きの場合において、前記キャップと前記廃液タンクとを結ぶ直線が、本体横底面および側面に対してそれぞれ5度の傾きを有することを特徴とする請求項に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 縦置きされた場合に底面となる本体縦底面及び横置きされた場合に底面となる本体横底面を有する装置本体と、
    被記録物にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドからのインクの吐出の方向に対向して配され、前記記録ヘッドから吐出されたインクを廃液として受け取るキャップと、
    前記キャップに接続され、前記キャップで受け取られた廃液を前記キャップの外に排出する廃液チューブと、
    前記廃液チューブに接続され、前記廃液チューブに流入した廃液を収容する中空の廃液タンクと
    を備え、
    前記廃液タンクは、前記本体縦底面前記本体横底面、並びに前記本体縦底面及び前記本体横底面と隣接する一方の面が隣接する位置に配され、
    前記キャップと前記廃液タンクとを結ぶ直線が、前記本体縦底面、前記本体横底面、並びに前記本体縦底面及び前記本体横底面と隣接する一方の面に対してそれぞれ5度の傾きを有し、
    前記キャップから前記廃液タンクへは、重力に従って廃液が流れる流路が形成されるインクジェット式記録装置。
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