JP4685988B2 - めねじ手直し用工具 - Google Patents

めねじ手直し用工具 Download PDF

Info

Publication number
JP4685988B2
JP4685988B2 JP2004308591A JP2004308591A JP4685988B2 JP 4685988 B2 JP4685988 B2 JP 4685988B2 JP 2004308591 A JP2004308591 A JP 2004308591A JP 2004308591 A JP2004308591 A JP 2004308591A JP 4685988 B2 JP4685988 B2 JP 4685988B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter
thread
female screw
screw
external
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004308591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006116668A (ja
Inventor
秀高 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OSG Corp
Original Assignee
OSG Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OSG Corp filed Critical OSG Corp
Priority to JP2004308591A priority Critical patent/JP4685988B2/ja
Publication of JP2006116668A publication Critical patent/JP2006116668A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4685988B2 publication Critical patent/JP4685988B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Description

本発明は、めねじに螺合されることによりそのめねじのねじ山を修整するめねじ手直し用工具に関するものである。
溶接固定されためねじにスパッタが付着するなどしておねじを螺合することができなかったり、めねじにおねじを螺合する際に食い付いてめねじのねじ山が潰れたりした場合には、例えば特許文献1等に記載の通常の切削タップを用いて再度めねじのねじ立て加工を行い、めねじのねじ山を修整するようにしているのが普通である。
実用新案登録第3005741号公報
ところで、このようなめねじの修整作業は、電動式やエア駆動式等のハンドドライバーを用いて手作業で行なわれ、切削タップとめねじとの螺合の進行に伴ってハンドドライバーを送り込みながら切削タップをめねじに螺入する必要があるが、そのハンドドライバーの送りがずれると、タップの切れ刃がめねじに食い付いてねじ山が痩せたりタップが折損したりすることがあり、作業に熟練を要するという問題があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、熟練を要することなくハンドドライバー等を用いてめねじのねじ山を容易に修整することができるめねじ手直し用工具を提供することにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、めねじに螺合されることによりそのめねじのねじ山を修整するめねじ手直し用工具であって、(a) 前記めねじと同じピッチの修整用おねじを有するとともに、(b) その修整用おねじの外径、有効径、および谷の径は、それぞれ前記めねじに螺合される組付おねじの公差の下限値より大きく且つその組付おねじの基準山形よりも小さいことを特徴とする。
ここで、上記外径、有効径、谷の径は何れも直径で、公差の下限値は、組付おねじについてJIS等の規格で定められた外径、有効径、谷の径の各々の最小許容寸法であり、修整用おねじの外径、有効径、および谷の径は、何れもその最小許容寸法より大きいのである。また、組付おねじの基準山形は、同じくJIS等の規格で定められているもので、外径の基準寸法、有効径の基準寸法、および谷の径の基準寸法についてそれぞれ規定されており、修整用おねじの外径、有効径、および谷の径は、何れもその基準寸法より小さいのである。上記第1発明は請求項1に記載の発明に相当する。
第2発明は、第1発明のめねじ手直し用工具において、前記修整用おねじの外径、有効径、および谷の径は、それぞれ前記組付おねじの公差の上限値以下で、且つ、その外径および有効径は〔その上限値−60μm〕以上であることを特徴とする。
すなわち、上記公差の上限値は、組付おねじについてJIS等の規格で定められた外径、有効径、谷の径の各々の最大許容寸法で、修整用おねじの外径、有効径、および谷の径は、何れもその最大許容寸法以下であり、外径および有効径については、それぞれその最大許容寸法から60μmを差し引いた径寸法以上とされるのである。なお、組付おねじの径寸法や精度、規格によっては、前記基準山形が公差の上限値(最大許容寸法)と一致する場合もある。上記第2発明は請求項2に記載の発明に相当する。
第3発明は、第1発明または第2発明のめねじ手直し用工具において、前記修整用おねじは周方向において分断されて複数のランドが形成されており、そのランドの前記めねじに螺入させられるリーディング側エッジのすくい角は負とされていることを特徴とする。
第4発明は、第3発明のめねじ手直し用工具において、前記リーディング側エッジにおける山頂部分のすくい角は−20°〜−60°の範囲内で、そのリーディング側エッジの逃げ角は0°で前記ランドの径寸法は一定であることを特徴とする。
第5発明は、第3発明または第4発明のめねじ手直し用工具において、複数の角部が軸心を中心とする円弧形状とされた正多角柱形状を成しており、その円弧角部が前記ランドとして機能して前記修整用おねじが設けられていることを特徴とする。
このようなめねじ手直し用工具においては、めねじと同じピッチで設けられた修整用おねじの外径、有効径、および谷の径が何れも組付おねじの基準山形(各基準寸法)より小さいため、めねじに比べて修整用おねじが小径で、めねじのねじ溝内を修整用おねじが遊びを持って通過させられるようになり、修整用おねじがめねじに食い付くことが抑制されて、めねじの修整作業を容易に行なうことができるようになる。また、修整用おねじの外径、有効径、および谷の径は、めねじに螺合される組付おねじの公差の下限値(各最小許容寸法)より大きいため、この修整用おねじがめねじに螺合されることにより、少なくとも公差の下限値付近の組付おねじについてはめねじと干渉することなく螺合でき、それより大径(公差の上限値付近など)の組付おねじについても、多少の干渉を生じる可能性はあるものの、ねじ込み不良を生じることなく螺合することができる。
第2発明では、修整用おねじの外径、有効径、および谷の径が、組付おねじの公差の上限値(各最大許容寸法)以下で、且つ、外径および有効径は〔その上限値−60μm〕以上の範囲内、すなわち組付おねじの公差の上限値付近の寸法であるため、めねじに対する食付きを抑制しつつ公差の上限値付近の組付おねじについてもめねじと殆ど干渉することなく良好に螺合できるようになる。
第3発明は、修整用おねじが周方向において分断されて複数のランドが形成されている場合で、そのランドのリーディング側エッジのすくい角が負とされているため、めねじのねじ山は主として塑性変形によって修整されるとともに、そのめねじに対する食付きが一層良好に防止され、熟練を要することなく容易に修整作業を行なうことができる。溶接時にめねじに付着したスパッタ等は、修整用おねじによって擦られることにより、塑性変形だけでなくめねじから脱落して除去される場合もあり、そのようなめねじの除去屑は、ランドの間の溝内に収容されて排出される。
第4発明では、上記リーディング側エッジにおける山頂部分のすくい角が−20°〜−60°の範囲内であるため、めねじに対する食付きが一層良好に防止されるとともに、そのリーディング側エッジの逃げ角は0°でランドの径寸法は一定であるため、めねじ手直し用工具を簡単且つ安価に製造できる。
第5発明のめねじ手直し用工具は、円弧角部を有する正多角柱形状を成しており、その円弧角部がランドとして機能して修整用おねじが設けられているため、一層簡単且つ安価に製造される。
本発明のめねじ手直し用工具は、例えば電動式、エア駆動式等のハンドドライバーに取り付けて使用され、6000r/min等の所定の回転速度で回転駆動しつつ、そのハンドドライバーを手で持って修整用おねじをめねじに螺入することにより、そのめねじのねじ山を修整することができる。めねじ手直し用工具は、修整用おねじと同軸にシャンク等を有して構成される。
修整用おねじの外径および有効径は、第2発明では組付おねじの公差の上限値以下で且つ〔その上限値−60μm〕以上とされているが、第1発明の実施に際しては、組付おねじの基準山形より小さく且つ〔公差の上限値−60μm〕以上の範囲内で設定しても良いなど、組付おねじの公差の下限値より大きく且つ基準山形よりも小さい範囲で適宜定めることができる。修整用おねじの谷の径についても、組付おねじの公差の上限値以下で且つ〔その上限値−60μm〕以上の範囲内で設定したり、組付おねじの基準山形より小さく且つ〔公差の上限値−60μm〕以上の範囲内で設定したりするなど、種々の態様が可能である。
組付おねじの外径、有効径、および谷の径については、例えばJIS B0209等に呼び(径寸法)および等級(精度)に応じて上限値(最大許容寸法)および下限値(最小許容寸法)がそれぞれ定められており、修整用おねじの外径、有効径、および谷の径は、このような組付おねじの規格に基づいて設定される。
修整用おねじは、例えば完全山部と外径がテーパ状に小径とされた食付き部とを有して構成されるが、完全山部だけであっても良いし、完全山部の先端に例えば45°程度の面取りを施すだけでも良い。
修整用おねじは、例えば軸方向に溝が設けられることによって分断され、1または複数のランドが形成されるが、その溝は直溝であってもねじれ溝であっても良い。第5発明の正多角柱形状の平坦な側面は直溝に相当するが、溝底が円弧形状を成す溝を設けることもできる。3〜5つのランドに分断する場合、ランド幅(中心角)は、例えば20°〜40°程度の範囲内とすることが望ましく、溝底径(心厚)は、修整用おねじの外径dに対して0.6d〜0.8d程度の範囲内が適当である。
リーディング側エッジのすくい角が負の場合、めねじは、修整用おねじが螺入されることにより主として塑性変形によって修整されるが、めねじの変形の程度やスパッタ等の付着状況、或いはすくい角の大きさによっては、切削や毟り、スパッタ等の付着物の脱落などを伴って修整される。
本発明の修整用おねじは、めねじに螺合してねじ山を修整した後に、逆回転させてそのめねじから引き抜く必要があるため、リーディング側エッジと反対のヒール側についても、リーディング側エッジと同様に逆回転時のすくい角が負(例えば−20°〜−60°)となるようにすることが望ましく、例えばリーディング側エッジと対称的に構成される。
本発明のめねじ手直し用工具は切削加工を目的としていないため、食付き部を設ける場合でも、第4発明のように逃げ角を0°としてランドの径寸法を一定とすることができるが、その食付き部や完全山部に所定の逃げを設けることも可能である。
第5発明の正多角柱は、例えば正三角柱、正四角柱、正五角柱までが工具として好適に採用されるが、正六角柱以上の正多角柱を用いることも可能である。
本発明のめねじ手直し用工具の工具素材としては、高速度工具鋼や合金工具鋼などのスチール、或いは超硬合金など種々の金属材料を採用できる。必要に応じてTiAlN等の硬質皮膜をコーティングしたり、浸炭等の表面硬化処理を施したりすることも可能である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例であるめねじ手直し用工具10を説明する図で、(a) は軸心と直角方向から見た正面図、(b) は(a) におけるB−B断面図、(c) はねじ山形状や公差を説明する図で軸心Oを含む断面に相当する図である。このめねじ手直し用工具10は、シャンク12およびねじ部14を同軸上に一体に備えており、シャンク12が例えば図2に示すエア駆動式のハンドドライバー30の主軸に取り付けられ、軸心Oまわりに回転駆動されつつナット16のめねじ18内に螺合されることにより、そのめねじ18のねじ山を修整するためのものである。ナット16は、パネル20などに溶接等によって固定されているもので、ボルト等の組付おねじを螺合する際に、スパッタの付着などで螺合することができなかったり、めねじ18に食い付いてそのめねじ18のねじ山が潰れたりしたものである。ハンドドライバー30は、作業者がグリップ32を把持して手動で移動操作するもので、めねじ手直し用工具10とめねじ18との螺合の進行に伴って、ハンドドライバー30を送り込みながらめねじ手直し用工具10をめねじ18に螺入する必要がある一方、めねじ手直し用工具10がめねじ18に螺合してねじ山を修整した後は、ハンドドライバー30を引きながらめねじ手直し用工具10を逆回転させてめねじ18から抜き出す必要がある。
ねじ部14には、修整用おねじ22が設けられている。この修整用おねじ22は、前記めねじ18と同じピッチでねじ山が設けられているとともに、その外径d、有効径d2 、および谷の径d1 は、ナット16に螺合すべき組付おねじと同じ規格(JISなど)に基づいて設定されている。具体的には、図1の(c) において、斜線で示す領域E1はめねじ18の公差域(許容域)で、基準山形24を下限値(最小許容寸法)として定められており、領域E2は、めねじ18に螺合すべき組付おねじの公差域(許容域)で、基準山形24よりも小径側に定められているが、修整用おねじ22の外径d、有効径d2 、および谷の径d1 は、矢印Aで示すように、その基準山形24より小さく且つ組付おねじの公差域E2の下限値E2min より大きい範囲内で、本実施例では公差域E2の上限値E2max 以下で且つ〔E2max −60μm〕以上の範囲内で定められている。これ等の公差域E1、E2は、例えばJIS B0209等において呼び(径寸法)および等級(精度)に応じて定められているもので、上限値E2max は最大許容寸法に相当し、下限値E2min は最小許容寸法に相当する。また、基準山形24は、組付おねじの基準山形に相当し、この実施例ではめねじ18の基準山形と一致している。なお、本実施例のめねじ手直し用工具10は、例えば呼びがM10×1.25のねじに関するものである。
ここで、めねじ18を加工するためのタップは、めねじ18の公差域E1の範囲内で定められているが、同じタップを用いてめねじ18の修整作業を行なうと、遊びが無いため、タップがめねじ18のフランクに食い付いてねじ山が痩せたりタップが折損したりすることがあり、作業に熟練を要する。また、めねじ18の山痩せなどでナット16が使用不可になると、パネル20を含めて一式交換する必要があり、工数が増えてコスト高の原因になる。このため、本実施例では、組付おねじの公差域E2の範囲内の修整用おねじ22を有する手直し専用のめねじ手直し用工具10を用意し、その修整用おねじ22が遊びを持ってめねじ18に螺合されることにより、容易にめねじ18を修整できるようにしたのである。
前記ねじ部14は、完全山部と外径dがテーパ状に小径とされた約5山の食付き部とから構成されているとともに、図1の(b) から明らかなように、軸心Oまわりに等角度間隔で4本の直溝26が設けられて、前記修整用おねじ22が4つのランド28に分断されている。直溝26は、溝底が円弧形状を成すもので、その半径Rは前記外径dに対して0.4d程度、ランド28のランド幅(中心角)γは約30°、溝底径dM は0.7d程度、リーディング側エッジ28aの山頂部分のすくい角θは約−30°である。また、リーディング側エッジ28aの逃げ角は食付き部を含めて0°で、ランド28は周方向においてリーディング側エッジ28aからヒール28bに至るまで一定の径寸法で設けられており、ヒール28bは、軸心Oまわりにおいてリーディング側エッジ28aと対称的に構成されている。図1の(b) は、修整用おねじ22のねじ山に沿って切断した断面図である。
そして、このようなめねじ手直し用工具10によれば、めねじ18と同じピッチで設けられた修整用おねじ22の外径d、有効径d2 、および谷の径d1 が組付おねじの基準山形24よりも小さく、本実施例では組付おねじの公差の上限値E2max 以下とされているため、めねじ18に比べて修整用おねじ22が小径で、めねじ18のねじ溝内を修整用おねじ22が遊びを持って通過させられるようになり、修整用おねじ22がめねじ18に食い付くことが抑制されて、めねじ18の修整作業を容易に行なうことができるようになる。
また、修整用おねじ22の外径d、有効径d2 、および谷の径d1 は、めねじ18に螺合される組付おねじの公差の下限値E2min より大きく、本実施例では上限値E2max から60μmを差し引いた径寸法〔E2max −60μm〕以上であるため、結局修整用おねじ22は組付おねじの公差の上限値E2max 付近の寸法とされ、この修整用おねじ22がめねじ18に螺合されてそのめねじ18のねじ山が修整されると、公差の下限値E2min 付近の組付おねじは勿論、公差の上限値E2max 付近の組付おねじについても、めねじ18と殆ど干渉することなく良好に螺合できるようになる。
また、本実施例ではランド28のリーディング側エッジ28aのすくい角θが−30°程度とされているため、めねじ18のねじ山は主として塑性変形によって修整されるとともに、そのめねじ18に対する修整用おねじ22の食付きが一層良好に防止され、熟練を要することなく容易に修整作業を行なうことができる。溶接時にめねじ18に付着したスパッタ等は、修整用おねじ22によって擦られることにより、塑性変形だけでなくめねじ18から脱落して除去される場合もあり、そのようなめねじの除去屑は直溝26内に収容されて排出される。
また、本実施例ではリーディング側エッジ28aの逃げ角が食付き部を含めて0°で、ランド28は一定の径寸法で設けられるため、めねじ手直し用工具10を簡単且つ安価に製造できる。
なお、上記実施例ではねじ部14の先端に食付き部が設けられていたが、図3に示すように食付き部を省略し、完全山部の先端に45°程度の面取り40を施すだけでも良い。
また、図4の(a) 〜(c) は、前記ねじ部14の形状が異なる場合で、何れも前記図1(b) に相当する断面図であり、食付き部の有無については図1(a) 或いは図3のように適宜定められる。図4の(a) のねじ部42は、略正四角柱形状を成しているとともに、4つの角部が軸心Oを中心とする円弧形状とされており、その円弧角部がランド44として機能して前記修整用おねじ22が設けられている。この場合の4つの側面46は、溝底が平坦な4本の直溝に相当し、ランド44のランド幅(中心角)γは約20°、溝底径dM は0.8d程度、リーディング側エッジ44aの山頂部分のすくい角θは約−55°である。また、リーディング側エッジ44aの逃げ角は0°で、ランド44は周方向においてリーディング側エッジ44aからヒール44bに至るまで一定の径寸法で設けられており、ヒール44bは、軸心Oまわりにおいてリーディング側エッジ44aと対称的に構成されている。本実施例では、前記実施例と同様の作用効果が得られるのに加えて、ねじ部42が略正多角柱形状を成していて、その円弧角部がランド44として機能して修整用おねじ22が設けられるため、一層簡単且つ安価に製造される。
図4の(b) のねじ部50は、略正三角柱形状を成しているとともに、3つの角部が軸心Oを中心とする円弧形状とされており、その円弧角部がランド52として機能して前記修整用おねじ22が設けられている。この場合の3つの側面54は、溝底が平坦な3本の直溝に相当し、ランド52のランド幅(中心角)γは約30°、溝底径dM は0.7d程度、リーディング側エッジ52aの山頂部分のすくい角θは約−45°である。また、リーディング側エッジ52aの逃げ角は0°で、ランド52は周方向においてリーディング側エッジ52aからヒール52bに至るまで一定の径寸法で設けられており、ヒール52bは、軸心Oまわりにおいてリーディング側エッジ52aと対称的に構成されている。この場合も、上記図4(a) の実施例と同様の作用効果が得られる。
図4の(c) のねじ部60は、溝底が円弧形状を成す3本の直溝62により3つのランド64が設けられている場合で、そのランド64に前記修整用おねじ22が設けられている。ランド64のランド幅(中心角)γは約30°、溝底径dM は0.6d程度、リーディング側エッジ64aの山頂部分のすくい角θは約−20°である。また、リーディング側エッジ64aの逃げ角は0°で、ランド64は周方向においてリーディング側エッジ64aからヒール64bに至るまで一定の径寸法で設けられており、ヒール64bは、軸心Oまわりにおいてリーディング側エッジ64aと対称的に構成されている。この場合は、前記図1の実施例と同様の作用効果が得られる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例であるめねじ手直し用工具を示す図で、(a) は正面図、(b) は(a) におけるB−B断面図、(c) はねじ部に設けられる修整用おねじの寸法を説明する図である。 図1のめねじ手直し用工具の使用方法を説明する図である。 図1のめねじ手直し用工具において食付き部を省略した場合である。 本発明の別の実施例を説明する図で、何れも図1の(b) に相当する断面図である。
符号の説明
10:めねじ手直し用工具 18:めねじ 22:修整用おねじ 24:基準山形(組付おねじの基準山形) 28、44、52、64:ランド 28a、44a、52a、64a:リーディング側エッジ θ:すくい角 E2:組付おねじの公差域 E2max :公差の上限値 E2min :公差の下限値

Claims (5)

  1. めねじに螺合されることにより該めねじのねじ山を修整するめねじ手直し用工具であって、
    前記めねじと同じピッチの修整用おねじを有するとともに、
    該修整用おねじの外径、有効径、および谷の径は、それぞれ前記めねじに螺合される組付おねじの外径、有効径、谷の径の各々の最小許容寸法より大きく、且つ、該組付おねじの外径、有効径、谷の径の各々の基準寸法より小さい
    ことを特徴とするめねじ手直し用工具。
  2. 前記修整用おねじの外径、有効径、および谷の径は、それぞれ前記組付おねじの外径、有効径、谷の径の各々の最大許容寸法以下で、且つ、該外径および有効径は〔該最大許容寸法−60μm〕以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載のめねじ手直し用工具。
  3. 前記修整用おねじは周方向において分断されて複数のランドが形成されており、該ランドの前記めねじに螺入させられるリーディング側エッジのすくい角は負とされている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のめねじ手直し用工具。
  4. 前記リーディング側エッジにおける山頂部分のすくい角は−20°〜−60°の範囲内で、該リーディング側エッジの逃げ角は0°で前記ランドの径寸法は一定である
    ことを特徴とする請求項3に記載のめねじ手直し用工具。
  5. 複数の角部が軸心を中心とする円弧形状とされた正多角柱形状を成しており、該円弧角部が前記ランドとして機能して前記修整用おねじが設けられている
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のめねじ手直し用工具。
JP2004308591A 2004-10-22 2004-10-22 めねじ手直し用工具 Active JP4685988B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004308591A JP4685988B2 (ja) 2004-10-22 2004-10-22 めねじ手直し用工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004308591A JP4685988B2 (ja) 2004-10-22 2004-10-22 めねじ手直し用工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006116668A JP2006116668A (ja) 2006-05-11
JP4685988B2 true JP4685988B2 (ja) 2011-05-18

Family

ID=36535028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004308591A Active JP4685988B2 (ja) 2004-10-22 2004-10-22 めねじ手直し用工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4685988B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3337642A1 (en) * 2015-07-24 2018-06-27 Lewis, Terry A. Thread repair tools and methods of making and using the same
CN115488081A (zh) * 2022-09-13 2022-12-20 上海外高桥造船有限公司 内螺纹清洁装置以及清洁方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5445492U (ja) * 1977-09-05 1979-03-29
JPS5723931U (ja) * 1980-07-11 1982-02-06
JPH01125124U (ja) * 1988-02-17 1989-08-25
JPH035741A (ja) * 1989-06-02 1991-01-11 Canon Inc カメラ及びアクセサリーの表示素子の照明装置
JPH0310390A (ja) * 1989-06-08 1991-01-17 Canon Inc 文字認識装置
JPH03117570A (ja) * 1989-09-29 1991-05-20 Shigehiro Niwa 雌ねじ修正リングの挿入方法
JPH04372311A (ja) * 1991-06-14 1992-12-25 O S G Kk 雌ねじの製造方法および矯正工具

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3010390U (ja) * 1994-06-22 1995-05-02 孝夫 篠原 ネジ山修整ボルト
JP3005741U (ja) * 1994-06-28 1995-01-10 オーエスジー株式会社 高硬度材用ハンドタップ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5445492U (ja) * 1977-09-05 1979-03-29
JPS5723931U (ja) * 1980-07-11 1982-02-06
JPH01125124U (ja) * 1988-02-17 1989-08-25
JPH035741A (ja) * 1989-06-02 1991-01-11 Canon Inc カメラ及びアクセサリーの表示素子の照明装置
JPH0310390A (ja) * 1989-06-08 1991-01-17 Canon Inc 文字認識装置
JPH03117570A (ja) * 1989-09-29 1991-05-20 Shigehiro Niwa 雌ねじ修正リングの挿入方法
JPH04372311A (ja) * 1991-06-14 1992-12-25 O S G Kk 雌ねじの製造方法および矯正工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006116668A (ja) 2006-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8894339B2 (en) Variably threaded screw
JP3969487B2 (ja) セルフタッピンインサート、インサート組立体、及びインサート取付け方法
US6540619B2 (en) Bolt and a manufacturing method thereof
US20050191152A1 (en) Bolt & Nut
US7819613B2 (en) Self-tapping insert and method of utilizing the same to replace damaged bores and threads
US5562371A (en) Tap with a non-cutting pilot
US20050063796A1 (en) Countersunk screw
EP0767024A1 (en) Thread forming tap
JP4590279B2 (ja) さらえタップを用いた雌ねじの修復方法
JP7437114B2 (ja) フロードリルねじ
JPH04111714A (ja) タップ
JP4685988B2 (ja) めねじ手直し用工具
US10145405B1 (en) Self-tapping insert with interior die slots and method of utilizing the same to repair damaged threads on a fastener
JP2002349536A (ja) 緩み止めねじ
JP3283336B2 (ja) 塗装取りボルト
JP2533861Y2 (ja) ねじ切削用タップ
JPH1047324A (ja) ドリルねじ
JP2589572Y2 (ja) ねじ切削用タップ
JP2006320993A (ja) ねじれ溝タップのねじ研削用砥石、およびドレッサ
JP3127534U7 (ja)
JP7448107B1 (ja) 異物除去用タップ
JPH061297Y2 (ja) ねじ切削用タツプ
JPH0212022Y2 (ja)
JPH06277778A (ja) 塗装取りボルト製造用ダイス
JP3127534U (ja) 金属物穿孔締め付け用調整ネジ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110212

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4685988

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250