JP3175948B2 - 再使用防止ラベル及び再使用防止ラベル用接着剤組成物 - Google Patents

再使用防止ラベル及び再使用防止ラベル用接着剤組成物

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JP3175948B2 JP16352791A JP16352791A JP3175948B2 JP 3175948 B2 JP3175948 B2 JP 3175948B2 JP 16352791 A JP16352791 A JP 16352791A JP 16352791 A JP16352791 A JP 16352791A JP 3175948 B2 JP3175948 B2 JP 3175948B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラベル及び接着剤組成
物、特に、再使用防止ラベル及びそれに用いられる接着
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】値札や証明書用のラベルとして、不正利
用を防止するために、一度使用すれば再使用が困難なラ
ベルがある。例えば、特開昭62−3281号には、図
4に示すように、剥離層2と、剥離層2に積層された残
留層3と、剥離層2と残留層3とを接着するための中間
層4とを備えた再使用防止ラベル1が示されている。
【0003】このラベル1では、剥離層2は、印刷層5
を備えた樹脂フィルム層6から構成されている。残留層
3は、被覆層7と粘着層8と剥離紙9との積層体から構
成されている。中間層4は、第1剥離層10と仮着層1
1と易剥離層12と第2剥離層13との積層体から構成
されており、第1剥離層10側が剥離層2上に積層さ
れ、第2剥離層3上に残留層3が積層されている。第2
剥離層13は、易剥離層12の全面に積層されているの
ではなく、所定のパターンで積層されている。第1剥離
層10及び第2剥離層13は、例えばシリコン樹脂、フ
ッ素樹脂、パラフィン又はワックス等により構成されて
いる。仮着層11は、ウレタン樹脂,エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂,ポリビニルアルコール,ポリ塩化酢
酸ビニル樹脂,アクリル樹脂等の二液反応性重合樹脂、
ポリエステル系,ポリウレタン系等の熱硬化性接着剤等
により構成されている。易剥離層12は、例えばアルミ
ホイルや、塩化ビニルとアクリルとからなる共重合体樹
脂にチタンホワイトや炭酸カルシウム等の体質顔料を混
合してフィルム化した脆性フィルムが用いられている。
【0004】前記再使用防止ラベル1は、剥離紙9を剥
がすと粘着層8が露出し、この粘着層8により所定部位
に貼着される。貼着された再使用防止ラベル1は、剥離
しようとすると第1剥離層10と仮着層11との界面及
び第2剥離層13と被覆層7との界面で剥離する。ここ
では、被覆層7と第2剥離層13とが部分的にしか接触
していないため、被覆層7には剥離される部分と剥離さ
れない部分とが生じ、剥離ムラが起こる。これにより、
再使用防止ラベル1は、再使用が不可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の再使用防止
ラベル1は、中間層4が4つの層から構成されているた
め、製造に手間がかかり、またコスト高となる。
【0006】本発明の目的は、製造が容易で安価な再使
用防止ラベルと、それを実現するための接着剤組成物と
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の再使用防止ラベ
ルは、剥離層と、粘着層を有しかつ剥離層に積層された
残留層と、剥離層と残留層とを接着するための接着層と
を備えている。接着層は、アクリルポリオール系ポリマ
ー100重量部と、硝化綿25〜250重量部と、ポリ
エチレンワックス7〜50重量部とを含む接着剤組成物
から構成されている。
【0008】また、本発明の接着剤組成物は、剥離層と
残留層とを有する再使用防止ラベルにおいて、剥離層と
残留層とを接着するための接着剤組成物である。この接
着剤組成物は、アクリルポリオール系ポリマー100重
量部と、硝化綿25〜250重量部と、ポリエチレンワ
ックス7〜50重量部とを含んでいる。 *******
【0009】図1は、本発明の再使用防止ラベルの概略
構成図である。図において、再使用防止用ラベル15
は、剥離層16と、それに積層された、粘着層18を有
する残留層17とから構成されている。剥離層16と残
留層17とは、本発明に係る接着剤組成物からなる接着
層19により接着されている。
【0010】剥離層16は、樹脂フィルム層、紙層、合
成紙層、金属薄膜層等であり、必要に応じて表面に所定
のパターンの印刷層が配置されている。残留層17は、
樹脂塗布層、樹脂フィルム層、印刷層を有するインキ受
容層、紙層、合成紙層等である。残留層17の粘着層1
8は、例えば、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、
スチレン−ブタジエン系、酢酸ビニル系等の一般的な粘
着剤を用いて構成されている。
【0011】接着層19を構成する接着剤組成物は、ア
クリルポリオール系ポリマーと、硝化綿と、ポリエチレ
ンワックスとを含んでいる。アクリルポリオール系ポリ
マーは、水酸基を有するアクリル共重合体である。共重
合成分としては、アクリル酸及びそのアルキルエステ
ル、メタアクリル酸及びそのアルキルエステル、無水マ
レイン酸、スチレン、酢酸ビニル、アクリルアミド等が
例示できる。また、水酸基を有する共重合成分として
は、メタアクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタアク
リル酸ビドロキシプロピル、アクリル酸−2−ビドロキ
シエチル等が例示できる。
【0012】 硝化綿は、セルロースに硝酸を反応させ
たものである。このうち、本発明では、重合度が40〜
450のセルロースに、硝化度が10.7〜12.5
(より好ましくは11.5〜12.2)となるよう硝酸
処理したものを用いるのが好ましい。重合度が40未満
の場合は、乾燥塗膜が粘着する場合があり、逆に450
を超えるとゲル化し易くなる。また、硝化度が10.7
未満の場合は、溶媒への溶解性が悪くなり、逆に12.
5を超える場合は、爆発物化する危険がある。
【0013】本発明で用いられるポリエチレンワックス
は、エチレンを単独で重合した高密度ポリエチレン、エ
チレンと他のα−オレフィンとを共重合した低密度ポリ
エチレン、及びこれらの混合物からなるワックスであ
る。特に、分子量が800〜3000(より好ましくは
900〜2000)、粒子径が1〜10μm(より好ま
しくは2〜4μm)のものが好ましい。
【0014】上述の接着剤組成物では、アクリルポリオ
ール系ポリマー100重量部に対して、硝化綿が25〜
250重量部、ポリエチレンワックスが7〜50重量部
の割合でそれぞれ混合されている。硝化綿が25重量部
未満でありかつポリエチレンワックスが50重量部を超
える場合は、接着層19の接着力が小さくなり過ぎるの
で、本発明の目的が達成できない。逆に、硝化綿が25
0重量部を超えかつポリエチレンワックスが7重量部未
満の場合は、接着層19の接着力が粘着層18の粘着力
を上回るので、本発明の目的が達成しにくくなる。
【0015】なお、本発明の接着剤組成物には、上述の
必須成分の他に、安定剤、帯電防止剤、難燃剤、充填
剤、着色剤及び滑剤等の添加剤が添加されていても良
い。
【0016】次に、前記再使用防止用ラベル15の製造
方法の一例を説明する。まず剥離層16を用意し、それ
に接着層19を配置する。接着層19は、上述の接着剤
組成物をメチルエチルケトン、トルエン又は酢酸エチル
等の溶剤を用いて希釈し、剥離層16上に塗布すると配
置できる。塗布方法としては、キスマイヤーバー方式が
例示できるが、その他にグラビアコーター、リバースロ
ール、ダイコート等公知の塗布方法が採用され得る。次
に、接着層19上に残留層17を配置する。残留層17
は、接着層19上に塗布又は積層することにより配置さ
れる。粘着層18は、残留層17上に塗布することによ
り配置される。なお、粘着層18は、残留層17が接着
層19上に積層されてから配置されても良いし、予め残
留層17に配置しておいても良い。
【0017】前記再使用防止ラベル15は、例えばガラ
スや鋼板等の部材に貼り付けて用いられる。ここでは、
再使用防止ラベル15は、粘着層18によりガラス等の
部材に貼り付けられる。一度部材に貼り付けられた再使
用防止ラベル15は、他の部位に貼り付け直すために剥
がし取ろうとしても、剥離層16と残留層17との界面
で剥離してしまうため、再使用が困難である。しかも、
本発明のラベル15は、接着層19が上述のような接着
剤組成物により構成されているため、残留層17の一部
が剥離層16とともに引き剥がされるので、一度貼り付
けられた後に引き剥がされたことが一目でわかる。
【0018】次に、本発明の再使用防止用ラベルの具体
的な利用態様について説明する。
【0019】証明ラベル 本発明の再使用防止ラベルは、品質保証ラベルのような
証明ラベルとして用いられ得る。このような証明ラベル
の一例を図2に示す。図において、証明ラベル20は、
剥離層21と、残留層23と、剥離層21と残留層23
とを接着するための接着層22とから主に構成されてい
る。剥離層21は、印刷層24を有する基体フィルム2
5により構成されている。基体フィルム25は、例えば
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等の樹脂フ
ィルムから構成されており、厚みが10〜250μmで
あるが、特に限定されるものではない。印刷層24は、
基体フィルム15の片面に例えば所定の文字パターンで
配置されており、注意書き等を表示している。
【0020】接着層22は、上述の接着剤組成物を基体
フィルム25上に塗布することにより配置されている。
接着層22の厚みは、通常1.5〜2.5μmに設定さ
れるが、特に限定されるものではない。
【0021】残留層23は、接着層22上に配置された
インキ受容層26と、その上に配置された印刷層27
と、さらにその上に配置された粘着層28とから構成さ
れている。インキ受容層26は、例えばアクリル系、ポ
リエステル系、ウレタン系、酢酸ビニル系等の接着剤
や、これらの接着剤中に無機粒子、有機粒子、帯電防止
剤、ブロッキング防止剤、滑剤、紫外線吸収剤等を添加
したものから構成されている。なお、接着剤の種類は、
印刷層27で用いるインキの種類に応じて適宜選択され
る。インキ受容層26の厚みは、通常2〜5μm程度に
設定されるが、特に限定されるものではない。印刷層2
7は、インキ受容層26上にオフセット印刷やシルクス
クリーン印刷等の公知の印刷手法を用いて例えば所定の
文字パターンに配置されている。これにより、証明ラベ
ル20には、品質保証や検査内容等の証明内容が表示さ
れる。粘着層28は、上述の粘着層18と同じくアクリ
ル系やウレタン系等の粘着剤により構成されており、厚
みは20〜30μm程度に設定されているが、特に限定
されるものではない。
【0022】上述の証明ラベル20では、粘着層28に
は剥離紙29が積層されている。剥離紙29は、シリコ
ン系、ポリオレフィン系、パラフィン系等の剥離剤が塗
布された紙製のシートである。
【0023】前記証明ラベル20は、例えばガラスを用
いた製品の品質保証用ラベルとして用いられる。ここで
は、証明ラベル20は、剥離紙29が剥離されて粘着層
28によりガラスの内側に貼り付けられる。貼り付けら
れた証明ラベル20では、ガラスの外側から印刷層27
による証明内容を見ることができる。
【0024】ガラスの内側に貼り付けられた証明ラベル
20は、ガラスから剥がそうとすると、接着層22と残
留層23との界面で剥離して剥離層21のみが剥がれ
る。この際、インキ受容層26の一部が接着層22に付
着して同時に剥離される。したがって、一度使用された
証明ラベル20は、不正に再使用されるおそれが少な
い。
【0025】シール用ラベル 本発明の再使用防止ラベルは、例えばお菓子のパッケー
ジを包装するためのフィルムのシール用ラベルに適用さ
れる。この種のシール用ラベル30の一例を図3に示
す。図において、シール用ラベル30は、剥離層31
と、残留層33と、剥離層31と残留層33とを接着す
るための接着層32とから主に構成されている。剥離層
31は、印刷層34aを有する表面層34から構成され
ている。表面層34は、ポリエステルやナイロンのよう
に熱収縮しにくい樹脂フィルム、紙、合成紙等からな
り、厚みが10〜250μm程度に設定されているが、
特に限定されるものではない。印刷層34aは、表面層
34に例えば所定の文字パターンで配置されている。
【0026】接着層32は、上述の接着剤組成物からな
り、厚みが1.5〜2.5μmに設定されているが、特
に限定されるものではない。
【0027】残留層33は、被覆層35と粘着層36と
から構成されている。被覆層35は、後述するように剥
離層31を引き剥がしたときに、粘着層36が表面に露
出してべとつくのを防止するために粘着層36を被覆す
る層である。この被覆層35は、ウレタン樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、塩化酢酸
ビニル樹脂、ニトロセルロース系樹脂、ポリアミド系樹
脂、アクリル系樹脂等の樹脂を接着層32表面にコーテ
ィングすることにより形成されている。被覆層35の厚
みは、5〜10μmに設定されるが、特に限定されるも
のではない。粘着層36は、上述の粘着層18と同様の
粘着剤により形成されており、通常厚みが20〜30μ
mに設定されているが、特に限定されるものではない。
【0028】前記シール用ラベル30では、粘着層36
に剥離紙37が積層されている。剥離紙37としては、
前記証明ラベル20に用いられたのと同様の剥離紙が用
いられ得る。
【0029】前記シール用ラベル30は、例えばお菓子
のパッケージの包装用フィルムの折り畳み部を固定する
ためのシールとして用いられる。シール用ラベル30
は、剥離紙37が剥離されて粘着層36により包装用フ
ィルムに貼り付けられる。
【0030】包装用フィルムに貼り付けられたシール用
ラベル30は、剥がそうとすると、接着層32と残留層
33との界面で剥離する。このとき、接着層32には、
被覆層35の一部が付着して剥離される。これにより、
シール用ラベル30は、再使用が不可能となる。また、
シール用ラベル30は、一度剥離層31を剥離すると、
再び剥離層31を残留層33上に積層して元の状態に復
元するのが困難である。このため、前記シール用ラベル
30を用いれば、開封されたことが容易に判るので、パ
ッケージ内のお菓子に毒物が混在されたりするのが有効
に防止できる。
【0031】
【実施例】実施例1 アクリルポリオールとしてヒタロイド3204−45
(商品名、日立化成工業(株)製)100重量部と、硝
化綿としてHIG1/16(商品名、旭化成工業(株)
製)125重量部、ポリエチレンワックスとしてハイワ
ックス120P(商品名、三井石油化学(株)製)25
重量部とを混合し、これを固形分濃度が18重量%とな
るようにメチルエチルケトン:トルエン:酢酸エチル
(5:2:1)の混合溶媒により希釈して接着剤組成物
を調整した。
【0032】 この接着剤組成物を、厚みが50μmの
ルミラー50E70(商品名、東レ(株)製)にグラビ
アコーターを用いて乾燥膜厚が2μmとなるように塗布
し、接着層を形成した。
【0033】次に、接着層上にインキ受容層と印刷層と
粘着層とをこの順で積層した。インキ受容層は、メチル
エチルケトンにより固形分濃度が20重量%に調整され
たラミスター65白(商品名、東洋インキ製造(株)
製)を乾燥塗膜が2μmとなるようにメタリングバーを
用いて接着層上に塗布することにより配置した。印刷層
は、インキ受容層上にBEST CURE UV161
墨(商品名、東華色素化学工業(株)製)をRIテスタ
ーを用いて印刷することにより配置した。粘着層は、乾
燥塗膜が25μmとなるように日本カーバイト工業
(株)製のアクリル系粘着剤をブレードコーターを用い
て塗布することにより形成した。得られた積層体の粘着
層に剥離紙を積層し、証明ラベルを得た。
【0034】実施例2 アクリルポリオールとしてヒタロイド3124L(商品
名、日立化成工業(株)製)100重量部と、硝化綿と
してHIG1/16を160重量部と、ポリエチレンワ
ックスとしてハイワックス200P(商品名、三井石油
化学(株)製)29重量部を混合し、これを固形分濃度
が15重量%となるようメチルエチルケトン:トルエ
ン:酢酸エチル(5:2:1)の混合溶媒により希釈し
て接着剤組成物を調整した。
【0035】 得られた接着剤組成物を、乾燥膜厚が
1.7μmとなるようグラビアコーターを用いてルミラ
ー50E70に塗布し、接着層を有する樹脂フィルムを
作成した。そして、この樹脂フィルムから、実施例1と
同様の方法により証明ラベルを作成した。
【0036】実施例3 日立化成工業(株)製のアクリルポリオール100重量
部と、硝化綿としてHIG1/16を39重量部と、三
井石油化学(株)製のポリエチレンワックス15重量部
とを混合し、これを固形分濃度が20重量%となるよう
メチルエチルケトン:トルエン:酢酸エチル(5:2:
1)により希釈して接着剤組成物を調整した。なお、ア
クリルポリオールには、ヒタロイド3204−45が4
6重量%と、ヒタロイド3124Lが54重量%との混
合物を用いた。また、ポリエチレンワックスには、ハイ
ワックス120Pが50重量%と、ハイワックス200
Pが50重量%との混合物を用いた。
【0037】 得られた接着剤組成物を、乾燥膜厚が
2.3μmとなるようグラビアコーターを用いてルミラ
ー50E70に塗布し、接着層を備えた樹脂フィルムを
作成した。そして、得られた樹脂フィルムから、実施例
1と同様の方法により、証明ラベルを作成した。
【0038】比較例1 ポリエステル系の接着剤バイロン200(商品名、東洋
紡(株)製)をメチルエチルケトンにより固形分濃度が
20重量%となるよう希釈したものを接着剤として用
い、実施例1と同様に証明ラベルを作成した。
【0039】比較例2 ウレタン系接着剤バーノック(商品名、大日本インキ
(株)製)をメチルエチルケトンにより固形分濃度が2
0重量%となるよう希釈したものを接着剤として用い、
実施例1と同様に証明ラベルを作成した。
【0040】試験 実施例1〜3及び比較例1,2でそれぞれ得られた証明
ラベルについて、厚さ2mmのガラス板を用いて次のよ
うに剥離試験を行った。
【0041】手動式の2kgのゴムローラを使用して、
ガラス板に公知の粘着剤を3往復圧着することにより配
置した。このとき、粘着剤は、幅35mm以上、長さ1
00mm程度となるようガラス板の中央に配置した。そ
して、配置された粘着剤上に幅25mm、長さ150m
mに切り取られた証明ラベルの試験片を配置し、この試
験片を手動式の5kgのゴムローラーを用いて3往復圧
着した。この際、試験片の約50mmを圧着せずに残し
ておき、剥離試験が実施しやすいようにした。
【0042】上述のようにセットされた試験片につい
て、接着強度、剥離後の残存率及び再使用の可否を調べ
た。接着強度は、圧着後20〜40分間経過した試験片
を180°に折り返して約10mm剥がし、さらに引張
り試験機を使用して毎分300mmの速さで連続的に引
き剥がした場合の接着層の接着強度を測定した。また、
残存率は、1mm角の方眼が10mm×50mmの範囲
に描かれた透明ガラス上に剥離後の試験片基材を載せ、
残存する接着剤の面積を拡大鏡により測定した。さら
に、再使用の可否は、剥離後の印刷層の破壊状況に基づ
いて、目視により判断した。
【0043】結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明の再使用防止ラベルは、上述の接
着層を備えているため、容易にかつ安価に製造できる。
【0046】また、本発明の接着剤組成物によれば、再
使用防止ラベルが安価にかつ容易に製造できる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再使用防止ラベルの縦断面図。
【図2】本発明が採用された証明ラベルの縦断面図。
【図3】本発明が採用されたシール用ラベルの縦断面
図。
【図4】従来例の縦断面図。
【符号の説明】
16,21,31 剥離層 17,23,33 残留層 18,28,36 粘着層 19,22,32 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 真一 静岡県駿東郡小山町竹之下2773−2 パ ナック株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−135879(JP,A) 特開 昭63−230783(JP,A) 特開 昭61−97684(JP,A) 実開 昭62−9571(JP,U) 実公 昭50−9322(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 3/03

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剥離層と、粘着層を有する、前記剥離層に
    積層された残留層と、前記剥離層と前記残留層とを接着
    するための接着層とを備え、前記接着層は、アクリルポ
    リオール系ポリマー100重量部と、硝化綿25〜25
    0重量部と、ポリエチレンワックス7〜50重量部とを
    含む接着剤組成物からなる、再使用防止ラベル。
  2. 【請求項2】剥離層と残留層とを有する再使用防止ラベ
    ルにおいて、前記剥離層と残留層とを接着するための接
    着剤組成物であって、アクリルポリオール系ポリマー1
    00重量部と、硝化綿25〜250重量部と、ポリエチ
    レンワックス7〜50重量部とを含む、再使用防止ラベ
    ル用接着剤組成物。
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