JP4683668B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は新規なアクチュエータに関する。詳しくは、車輌用灯具の照射方向を変更するためにランプユニットを回動させるアクチュエータに関し、耐久性を向上させる技術に関する。
車輌、例えば、自動車において、走行状況に応じて、灯具の照射方向を適宜に変更させることが行われている。
例えば、前照灯のランプユニットを左右方向に回動可能に構成すると共に、ランプユニットを左右方向に回動させるアクチュエータを設け、自動車が曲走するときに曲走していく方向にランプユニットの照射光を振り向けるようにすることが行われている。
そして、特許文献1にはそのような目的でランプユニットを駆動するためのアクチュエータが紹介されている。
特許文献1に示されたアクチュエータは、ハウジング内にモータとランプユニットを回動させる出力軸とモータの回転を出力に伝達する伝達ギア系とから成る駆動機構部と、上記モータの駆動を制御する制御回路部とが配置されて構成され、上記出力軸をランプユニットと連結することによって、例えば、ステアリング操作に応動して、制御回路部を介してモータが駆動制御され、それに応じて出力軸が所定の方向に所定の角度回転されて、ランプユニットが所定の方向に所定の角度回動されるようになっている。
特開2002−160581号公報
ところで、上記特許文献1に示されたアクチュエータにあっては、モータやギアを有する駆動機構部と制御回路部とが同一の空間内に配置されているので、駆動機構部に使用されているグリースやオイルが制御回路部の基板上の電子部品に付着し、回路を劣化させるという問題があり、さらに、制御回路部の基板の削りカスが駆動機構部のギア類に噛み込まれたりして、駆動機構部の機構部品の性能を損なう等の問題がある。
そこで、本発明は、上記した問題点に鑑みて為されたものであり、駆動機構部及び制御回路部それぞれが他方に悪い影響を及ぼすことがないようにして耐久性を向上させることを課題とする。
本発明アクチュエータは、上記した課題を解決するために、ハウジング内の空間を制御回路部用基板の厚み方向に分割するように中間壁を形成し、駆動機構部を分割された空間の一方に配設し、制御回路部を分割された空間の他方に配設し、ロータ部材とロータマグネットと回転軸から成るモータのロータが中間壁に形成された支持筒に回転自在に支持され、中間壁に形成された複数の臨ませ孔が支持筒を中心とした一の円周上に間隔をおいて形成され、モータはブラシレスモータであり、制御回路部用基板上に設けられたホール素子が臨ませ孔を介してモータのロータマグネットの端面と対向されたものである。
従って、本発明アクチュエータにあっては、駆動機構部と制御回路部とが互いに悪い影響を及ぼし合うことを中間壁が防止する。また、駆動機構部を中間壁によって分割された空間の一方に配設し、制御回路部を中間壁によって分割された空間の他方に配設したので、アクチュエータの水平面内における小型化が可能になる。
本発明アクチュエータは、モータと、光を照射するランプユニットを回動させる出力軸と、上記モータから上記出力軸へと回転を伝達する伝達ギア系とから成る駆動機構部と、上記モータの駆動を制御する制御回路部とをハウジング内に配設したアクチュエータにおいて、ハウジング内の空間を制御回路部用基板の厚み方向に分割するように中間壁を形成し、駆動機構部を分割された空間の一方に配設し、制御回路部を分割された空間の他方に配設し、ロータ部材とロータマグネットと回転軸から成るモータのロータが中間壁に形成された支持筒に回転自在に支持され、中間壁に形成された複数の臨ませ孔が支持筒を中心とした一の円周上に間隔をおいて形成され、モータはブラシレスモータであり、制御回路部用基板上に設けられたホール素子が臨ませ孔を介してモータのロータマグネットの端面と対向されたことを特徴とする。
従って、本発明アクチュエータにあっては、駆動機構部で使用されているグリースやオイルが中間壁によって遮断されて制御回路部の基板に付着することが無く、また、制御回路部の基板の削りカスが中間壁によって遮断されて駆動機構部のギア類に噛み込まれることがない。そのために、制御回路部の基板上の電子部品がグリースやオイルによって劣化することがなく、また、制御回路部の基板の削りカスが駆動機構部のギア類に噛み込まれて性能が損なわれることが無く、所望の性能を発揮すると共に、耐久性が向上する。
また、駆動機構部を中間壁によって分割された空間の一方に配設し、制御回路部を中間壁によって分割された空間の他方に配設したので、アクチュエータの水平面内における小型化が可能になる。また、ロータ部材とロータマグネットと回転軸から成るモータのロータが中間壁に形成された支持筒に回転自在に支持され、中間壁に形成された複数の臨ませ孔が支持筒を中心とした一の円周上に間隔をおいて形成され、モータはブラシレスモータであり、制御回路部用基板上に設けられたホール素子が臨ませ孔を介してモータのロータマグネットの端面と対向されるので、モータからは回転による削りカスがほとんど生じることがなく、駆動機構部側の空間をクリーンな状態に保つことができる。
請求項2に記載した発明にあっては、中間壁には、出力軸及び/又は伝達ギア系の支持軸が形成されているので、部品点数を削減することができて、コストダウンをすると共に、生産効率を向上させることができる。
請求項3に記載した発明にあっては、中間壁はハウジングの側面壁と一体に成形されたので、ハウジングの剛性を確保することができると共に、位置精度が向上する。
以下に、本発明アクチュエータを実施するための最良の形態を添付図面を参照して説明する。
アクチュエータ1は上下に扁平で前後にやや長い長方形状の箱状をしたハウジング10内に必要な部品や部材が配置されて成る。
図1で分かるように、ハウジング10は、3つの部分、すなわち、中ケース20と上カバー11と下カバー12とで構成される。これら3つの部分20、11、12はそれぞれ合成樹脂の成形品として形成されている。
中ケース20は上下にやや幅を有する側面壁21を備える。上記側面壁21の前端部を除いた部分の内側は周縁が側面壁21の内面と突き合わせ状に連結された中間壁22によって上下に仕切られている。この中間壁22と側面壁21とは断面で見て(図5参照)H型形状を成し、これによって、中ケース20、延いては、ハウジング10の強度が大きくなるようにされている。側面壁21の前端部は上面壁23によって覆われており、この上面壁23の後縁と上記中間壁22の前縁との間には仕切壁24が形成されている(図4参照)。このようにして、中ケース20には側面壁21と中間壁22と仕切壁24とによって囲まれ上方に開放された駆動機構部収納空間25と、側面壁21と中間壁22と上面壁23と仕切壁24とによって囲まれ下方に開放された制御回路部収納空間26とが形成される。そして、中間壁22が位置している部分において上記2つの空間25、26の上下方向における厚みは駆動機構部収納空間25の方が制御回路部収納空間26よりかなり大きくされている図4、図5参照)。
中ケース20の側面壁21の前端部の左右方向における中央には開口27が形成されている。
中ケース20の側面壁21の上縁のうちやや後方寄りの位置から側方へ向かって取付片28、28が突設され、該取付片28、28には挿通孔28a、28aが形成され、また、挿通孔28a、28aの周縁から上方へ向けて円筒状の筒部28b、28bが突設されている。
中ケース20の側面壁21の外側面には係合突起21a、21a、・・・、21b、21bが突設されている。係合突起21a、21a、・・・は左右側面の前後方向における中間よりやや前側の部分と、後面の左右両端寄りの部分との4箇所に形成され、それぞれ下方を向いた係合面21a′、21a′、・・・を有している。係合突起21b、21bは前面の開口27を挟んだ両側の2箇所に形成され、それぞれ上方を向いた係合面21b′、21b′を有している。上記中間壁22の後端部には左右方向にほぼ等間隔に並んで3個の切欠孔22a、22a、22aが形成されており、中間壁22の下面のうち上記切欠孔22a、22a、22aの前側の縁に接した部分から下方に向けて係合片22b、22b、22b(図4に1個のみ示す)が突設され、該係合片22b、22b、22bの下端部の後面には係合爪22c、22c、22cが形成されている。
上カバー11は、平面形状で中ケース20に形成された駆動機構部収納空間25の上面を完全に覆う大きさの板状をしており、前後方向における中央より僅かに後方の位置から取付片11a、11aが側方へ向けて突出されており、該取付片11a、11aには挿通孔11b、11bが形成されている。また、前端部の左右方向におけるほぼ中央部には軸挿通孔11cが形成され、該軸挿通孔11cから左後方へ隔たった位置の内面に軸支持穴11d(図4参照)が形成されている。さらに、上カバー11の左右側縁の前端部及び後縁の左右両端寄りの計4箇所から係合片11e、11e、・・・が下方へ向けて突出されており、これら係合片11e、11e、・・・には上下方向に長い係合孔11f、11f、・・・が形成されている。
下カバー12は、平面形状で中ケース20の下面の後端部を除いた部分を覆う形状の板状をしており、外縁から僅かに内側の位置に高さの低い内壁12aが形成されている。下カバー12の前縁の左右両端寄りの位置から係合片12b、12bが上方へ向けて突出されており、該係合片12b、12bには上下方向に長い係合孔12c、12cが形成されている。また、後端には左右に長い係合壁12dが形成され、該係合壁12dの前面の上端寄りの位置に左右に間隔をおいて3個の係合爪12e、12e、12eが突出されている。
ハウジング10の組立は、以下のようにして、中ケース20の上下が上カバー11と下カバー12で覆われて、為される。
上カバー11を中ケース20の駆動機構部収納空間25を覆うように位置させ、係合片11e、11e、・・・の係合孔11f、11f、・・・の下縁を中ケース20の側面壁21外面に形成された係合突起21a、21a、・・・の下方を向いた係合面21a′、21a′、・・・と係合させる。これによって、上カバー11は駆動機構部収納空間25の上面を覆った状態で中ケース20に取り付けられる。なお、上カバー11の取付片11a、11aに形成された挿通孔11b、11bに中ケース20の取付片28、28に形成された筒部28b、28bが下方から挿通される。
下カバー12を中ケース20の下面の後端部を除く部分を覆うように位置させると共に、係合片12b、12bの係合孔12c、12cの上縁を中ケース20の側面壁21の外面に形成された係合突起21b、21bの上方を向いた係合面21b′、21b′に係合させ、さらに、後端部の係合壁12dに形成された係合爪12e、12e、12eを中ケース20の中間壁22に設けられた係合片22b、22b、22bの係合爪22c、22c、22cと係合させる。これによって、下カバー12は制御回路部収納空間26の下面を覆った状態で中ケース20に取り付けられる。
上記したようにして、中ケース20の上下両面を覆うように上カバー11及び下カバー12が中ケース20に取着されて、ハウジング10が形成される。
ハウジング10の駆動機構部収納空間25内に駆動機構部30が構成されるが、図2で分かるように、該駆動機構部30を構成する各部品や部材を支持するための部分が上記中間壁22に形成される。
駆動機構部収納空間25の前端部に対応した部分で、中間壁22から後述する出力軸の支持軸として軸支持筒31が上方へ向けて突出される。中間壁22の中央から僅かに後寄りの右側から支持筒32が上方へ向けて突出している。中間壁22の上記支持筒32を中心とした一の円周上に間隔をおいて臨ませ孔33、33、33が形成されている。また、上記臨ませ孔33、33、33が位置している円周より内側に位置する一の円周上に複数の挿通孔34、34、・・・が形成されている。その他、3個の支持ボス35、36、37が中間壁22から上方へ向けて突出されている。
駆動機構部30は、モータ40と、出力軸50と、上記モータ40から上記出力軸50へと回転を伝達する伝達ギア系60とを備える。
図2及び図5で分かるように、モータ40はロータ41を備える。ロータ41はロータ部材42とロータマグネット43と回転軸44とから成り、円筒状に形成されたロータマグネット43の上端部が絶縁材料で形成されたロータ部材42に係合され、回転軸44の上端部がロータ部材42の中心部に圧入によって固定されている。そして、回転軸44はハウジング10の中間壁22に一体に形成された支持筒32内に圧入により固定された軸受メタル38に回転自在に支持され、これによって、ロータ41は回転軸44を介して支持筒32に回転自在に支持される。なお、ロータマグネット43は周方向に等分に、例えば、8等分に区分され、各区分にN極とS極が交互に着磁されている。そして、ロータマグネット43の下端は中間壁22に形成された臨ませ孔33、33、33に対向した状態となる。また、ロータ部材42の中心からはピニオンギア42aが上方へ向けて突出されている。
モータ40は上記ロータ41と対向したステータ45を備える。そして、ステータ45はステータコイル46とコアベース47とリードピン48、48、・・・とから成る。ステータコイル46は磁性材料で形成されたコア46aにコイル巻線46bが卷回されて形成される。コアベース47は絶縁材料でほぼ円環状に形成され、外周部には上下方向に延びるリード支持部47a、47a、・・・を有する。該コアベース47は中間壁22に立設された支持筒32の周りを囲んだ状態で中間壁22に固定され、この時、各リード支持部47a、47a、・・・の下端は中間壁22に形成された挿通孔34、34、・・・に対向した状態とされる。そして、該コアベース47を介してステータコイル46が中間壁22に支持される。上記リードピン48、48、・・・はコアベース47のリード支持部47a、47a、・・・に貫通され、リードピン48、48、・・・のリード支持部47a、47a、・・・の下端から突出した下端部はさらに中間壁22の挿通孔34、34、・・・を挿通されて制御回路部収納空間26内に突出される(図5参照)。そして、リードピン48、48、・・・のリード支持部47a、47a、・・・の上端から突出した上端部には上記コイル巻線46bの所定の端部が接続される。
出力軸50は上端が閉塞された円筒状に形成されており、外周面の上端部には軸方向に延びる複数の係合突条51、51、・・・が周方向に間隔をおいて形成されている。そして、出力軸50の下端部にはセクタギア52の基端部(カナメの部分)が一体に結合されている。そして、出力軸50は上記中間壁22に突設された軸支持筒31に回転自在に外嵌される(図4参照)。そして、出力軸50の係合突条51、51、・・・が形成された部分が上カバー11の軸挿通孔11cを挿通されて上カバー11から上方へ突出される。
伝達ギア系60は3個の伝達ギア61、62、63によって構成される。伝達ギア61は大ギア61aと大ギアの下側に位置した小ギア61bとが同軸に一体に形成されて成り、伝達ギア62は大ギア62aと大ギア62aの下側に位置した小ギア62bとが同軸に一体に形成されて成り、伝達ギア63は大ギア63aと大ギア63aの上側に位置した小ギア63bとが同軸に一体に形成されて成る。そして、これら伝達ギア61、62、63はそれぞれ支持軸64、65、66によって回転自在に支持される。支持軸64は、その下端部は中間壁22に形成された支持ボス35に支持され、上端部は上カバー11の下面に突設された図示しない支持ボスに支持される。また、支持軸65は、その下端部が中間壁22に形成された支持ボス36に支持され、上端部が上カバー11の下面に突設された支持ボス11g(図4参照)に支持される。さらに、支持軸66は、その下端部が中間壁22に形成された支持ボス37に支持され、上端部が上カバー11の下面に形成された軸支持穴11dに支持される。
そして、伝達ギア系60の伝達ギア61の大ギア61aはモータ40のピニオンギア42aと噛合され、伝達ギア61の小ギア61bと伝達ギア62の大ギア62aとが噛合される。さらに、伝達ギア62の小ギア62bと伝達ギア63の大ギア63aとが噛合され、伝達ギア63の小ギア63bは出力軸50と一体に形成されたセクタギア52と噛合される。従って、モータ40が駆動されると、その回転はピニオンギア42aから伝達ギア系60を介してセクタギア52に伝達され、セクタギア52と一体の出力軸50が回転されることになる。
ハウジング10の下部に形成された制御回路部収納空間26内に制御回路部70が配置される。制御回路部70は制御回路部用の基板71に各種電子部品や電子素子等72、72、・・・が搭載されて成り、基板71の前端部の上面の左右方向における中央には受け入れ開口73aが前方を向いた向きでコネクタ73が取着されており、該コネクタ73はハウジングに形成されたコネクタ用開口27から前方を臨んで位置している。また、基板71に搭載されたモータ40の回転制御用のホール素子74、74、74は中間壁22に形成された臨ませ孔33、33、33を介してモータ40のロータマグネット43の下端面と対向されている。なお、ホール素子74、74、74はロータ41の回転に伴って生じる磁極の変化を検知するものであるので、ホール素子74、74、74に替えて、他の磁気感応素子を使用することも可能である。上記モータ40のリードピン48、48、・・・の制御回路部収納空間26内に突出された下端部は、基板71に形成された挿通孔75、75、・・・(図5に1個のみ示す)を挿通されると共に基板71の下面に設けられた図示しない接続パッドと半田付けされる。
上記したアクチュエータ1にあっては、使用されている各部品や部材の摩耗を抑制したり、動きをスムーズにするためにグリースやオイルが使用されている駆動機構部30を配置するための駆動機構部収納空間25と制御回路部収納空間26とが中間壁22によって分離されているので、駆動機構部30に使用されているグリースやオイルが制御回路部収納空間26へと侵入することが中間壁22によって防止され、従って、制御回路部70の基板71上の電子部品や素子等72、72、・・・にグリースやオイルが付着して、これら電子部品や素子等72、72、・・・の機能を劣化させることがない。また、制御回路部70の基板71にはその切断端面に切断時の削りカスが付着していることがあり、該削りカスが十分に清掃されずに残存している場合があるが、このような削りカスの駆動機構部収納空間25への移動も中間壁22によって防止され、従って、上記した削りカスが駆動機構部30のギア61、62、63等に噛み込まれて、これら機構部品の性能を劣化させてしまうことがない。
また、上記中間壁22は2つの収納空間25、26を制御回路部70用の基板71の厚み方向で分離しているので、基板71の面方向で2つの空間を分離する場合に比較して、アクチュエータ1の水平面内における大きさを小型化することができる。
さらに、上記中間壁22には出力軸50を回転自在に支持する軸支持筒31及びモータ40の回転軸44を支持するための支持筒32が一体に形成されているので、出力軸50や回転軸44を支持するための部材を別個に用意する必要が無く、部品点数を減少させてコストダウンと生産効率の向上を図ることができる。なお、各伝達ギア61、62、63を支持するための支持軸64、65、66は別個の部材として用意したが、これら各伝達ギア61、62、63を支持するための部材を中間壁22と一体に形成しても良い。
さらに、また、上記中間壁22と側面壁21とは断面形状でほぼH型を為すように一体に形成されたので、中間壁22と側面壁21とで構成される部分の剛性が高くなり、これらに一体に形成される部材の位置精度が向上する。すなわち、駆動機構部30を構成する各部を支持する部分である。軸支持筒31、支持筒32、支持ボス35、36、37の位置精度が向上し、従って、各ギア類の噛み合わせが良好に保たれ、スムーズな回転が保証される。その他、臨ませ孔33、33、33や挿通孔34、34、・・・の位置精度も向上するので、モータ40の精確な組立が可能になる。
また、上記モータ40はブラシレスモータであり、上記制御回路部用基板71上に設けられたホール素子74、74、74が上記中間壁22に形成された臨ませ孔33、33、33を介して上記モータ40のロータマグネット43の下端面と対向されるので、モータ40からは回転による削りカスがほとんど生じることがなく、駆動機構部収納空間25をクリーンな状態に保つことができる。
次に、本発明にかかるアクチュエータ1を自動車用前照灯における配光制御に使用した使用例を図6に示す。
自動車用前照灯100は前方に向かって開口した凹部を有するランプボディ110を備え、該ランプボディ110の前面開口が透明カバー120によって覆われて灯室130が形成される。上記灯室130内にランプボディ110に対して傾動可能に支持されたブラケット140が配置され、該ブラケット140にランプユニット150が水平方向で傾動可能に支持される。
上記ランプユニット150は、リフレクタ151とリフレクタ151に支持された光源バルブ152とリフレクタ151の前方を覆うように設けられた投光レンズ153と照射光のパターン(配光パターン)の上縁を限定するシェード154を備える。リフレクタ151は集光性を有する反射面151aを備え、該リフレクタ151の前端部に固定されたほぼ筒状をした取付枠155の先端部に凸レンズ状をした上記投光レンズ153が支持されている。
光源バルブ152から出射しリフレクタ151の反射面151aで反射された光はシェード154の上縁154aの近傍に集光される。また、上記投光レンズ153の焦点はシェード154の上縁154aの近傍に位置している。従って、配光パターンの上縁がシェード154の上縁154aによって限定されたビームが投光レンズ153によって前方へ照射される。
上記取付枠155の後端部の上面からは支点軸156が上方へ向けて突出され、同じく後端部の下面には連結ボス157が下方へ向けて突出されている。そして、連結ボス157には下方に開口した連結凹部157aが形成されている。なお、連結凹部157aの中心と上記支点軸156の中心とは同軸上に位置している。
そして、ランプユニット150は、支点軸156がブラケット140の上側の支持片141の前端部に設けられた軸支部142に回転自在に支持され、連結ボス157がブラケット140の下側の支持片143の前端部に設けられた挿通孔144を下側へ挿通される。そして、ランプユニット150の後端部はブラケット140に設けられた大きな開口145から後方へ突出される。
上記ランプユニット150はブラケット140の下側の支持片143の下面に固定されたアクチュエータ1によって水平方向で傾動される。
アクチュエータ1は取付片28、28の挿通孔28a、28aを下側から挿通された図示しない取付ネジがブラケット140の下側の支持片143の下面に突設された図示しない取付ボスに螺着されることによってブラケット140に支持され、出力軸50がランプユニット150の下面に形成された連結凹部157aに内嵌されたときに、上記係合突条51、51、・・・が連結凹部157aの内周面に形成された図示しない係合溝に係合して、出力軸50と連結凹部157aとの間の回転方向の滑りが防止される。
そして、モータ40が駆動されると、上記したように、出力軸50が回転され、これによって、ランプユニット100が左右方向に傾動されることになる。以上のように、自動車用前照灯において、ドライバーの安全に関わるランプユニットの傾動における信頼性及び灯体のスペース制限の観点から、本発明にかかるアクチュエータを用いることにより、大型化すること無く、所望の性能を発揮させると共に、耐久性を向上させることは非常に有効である。
なお上記した実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
ランプユニット等の被制御対象を回転させる出力軸を回転させるために、モータとモータの回転を出力軸に伝達するための伝達ギア系から成る駆動機構部と該駆動機構部の動作を制御する制御回路部とを備えたアクチュエータに適用して好適である。
図2乃至図5と共に本発明アクチュエータの実施の形態を示すものであり、本図はハウジングと制御回路部を示す分解斜視図である。 駆動機構部の分解斜視図である。 上カバーを除去した状態で示す平面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図3のV−V線に沿う断面図である。 本発明アクチュエータを自動車用前照灯に使用した使用例を示す自動車用前照灯の縦断面図である。
1…アクチュエータ、10…ハウジング、21…側面壁、22…中間壁、25…駆動機構部収納空間(分割された空間の一方)、26…制御回路部収納空間(分割された空間の他方)、30…駆動機構部、31…軸支持筒(出力軸の支持軸)、32…支持筒、33…臨ませ孔、40…モータ、41…ロータ、42…ロータ部材、43…ロータマグネット、44…回転軸、50…出力軸、60…伝達ギア系、70…制御回路部、71…基板(制御回路部用基板)、74…ホール素子、150…ランプユニット

Claims (3)

  1. モータと、光を照射するランプユニットを回動させる出力軸と、上記モータから上記出力軸へと回転を伝達する伝達ギア系とから成る駆動機構部と、上記モータの駆動を制御する制御回路部とをハウジング内に配設したアクチュエータにおいて、
    上記ハウジング内の空間を上記制御回路部用基板の厚み方向に分割するように中間壁が形成され、
    上記駆動機構部が上記分割された空間の一方に配設され、上記制御回路部が上記分割された空間の他方に配設され
    ロータ部材とロータマグネットと回転軸から成る上記モータのロータが上記中間壁に形成された支持筒に回転自在に支持され、上記中間壁に形成された複数の臨ませ孔が上記支持筒を中心とした一の円周上に間隔をおいて形成され、
    上記モータはブラシレスモータであり、
    上記制御回路部用基板上に設けられたホール素子が上記臨ませ孔を介して上記モータのロータマグネットの端面と対向される
    ことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 上記中間壁には、上記出力軸及び/又は上記伝達ギア系の支持軸が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 上記中間壁は上記ハウジングの側面壁と一体に成形された
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアクチュエータ。
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