JP4683568B2 - スポーツ用シャツ - Google Patents

スポーツ用シャツ Download PDF

Info

Publication number
JP4683568B2
JP4683568B2 JP2007002505A JP2007002505A JP4683568B2 JP 4683568 B2 JP4683568 B2 JP 4683568B2 JP 2007002505 A JP2007002505 A JP 2007002505A JP 2007002505 A JP2007002505 A JP 2007002505A JP 4683568 B2 JP4683568 B2 JP 4683568B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
stretch
elongation
function
vicinity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007002505A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008169501A (ja
Inventor
良彦 板垣
文彦 戸床
Original Assignee
株式会社デサント
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社デサント filed Critical 株式会社デサント
Priority to JP2007002505A priority Critical patent/JP4683568B2/ja
Publication of JP2008169501A publication Critical patent/JP2008169501A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4683568B2 publication Critical patent/JP4683568B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)

Description

本発明は、回旋機能を持たせたスポーツ用のシャツに関するものであり、特に本発明のスポーツ用シャツやアンダーシャツは、上肢上腕部に外旋機能、または内旋機能を持たせること、並びに上肢前腕部に回外機能、または回内機能を持たせること、或いは上肢に外旋・内旋機能、並びに回外・回内機能を持たせることにより、それぞれのスポーツにおける身体の動きに適応した運動のしやすいスポーツ用シャツやスポーツ用アンダーシャツを提供するものである。
スポーツ用ウェアの開発は、プレイヤーの安全性や吸汗及び発散性、防寒性等が適正になるようにスポーツの種類や、プレーする環境に応じて、それぞれのスポーツに適した素材の研究や製品化が進められているだけでなく、各種スポーツにおいて、それぞれのプレイヤーの身体の動きに支障がなく運動機能がより大きく発揮できるスポーツウェアの素材や縫製方法の研究、開発も進められている。
例えば、上記スポーツプレイヤーの身体の動きに支障がなく運動機能がより大きく発揮できるスポーツウェアの一例として、特許第3682715号公報(以下、特許文献1と称する)には、水または空気抵抗を軽減する構成を有して、機能性が向上する競泳用水着に関する技術が開示されている。
特許文献1の発明における競泳用水着は、胸の両側から脚に掛けて緩いスパイラル状に裁断されたストレッチ生地素材からなる裁断片によって縫製されることを要旨としている。
また、上記各裁断片は、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置としたストレッチ素材で構成してあり、使用する部位によってその強さ(張力)がそれぞれ異なり、大腿部を包んでいる裁断片が他の部分より張力の大きいストレッチ素材が使用してあったり、また、脹ら脛部には、他の部位より張力を小さくしたりと、任意に構成することを要旨としている。
而して、特許文献1の発明における競泳用水着は、水着の裁断片をスパイラルが生じるように裁断してこれを縫製したことにより、着用者の後方にカルマン渦の発生が少なくなり、その分軽く移動することができる。また裁断片はストレッチ素材で構成してあるため、適当な筋肉の引き締めもおこなわれ、着用者の筋肉が発揮され易い利点を有すると共に、着用者の蹴り出し力を強くしたり、あるいは該蹴り出し力に悪影響を与えないようにすることができる、と云うものである。
そして、特許文献1の発明における実施例は、競泳用水着だけでなく、例えば、陸上の短距離競走や、スケートやスキーなどの距離競技、または各種自転車競技やスキーのダウンヒル・ジャンプ競技など、空気抵抗乃至流体抵抗に関わるスポーツ用ウェア全般についても同様に実施することができるとしており、特許文献1の発明を実際に競技用水着やスキーのジャンプ競技用ウェアに実施して、当初の効果を生じせしめている。
また、前記特許文献1に類似した構成を一部に有した脚線矯正用の股付き衣類が、従来技術として、特許第3782441号公報(以下、特許文献2と称する)に開示されている。
特許文献2は、ロングタイプのガードル、パンティストッキング、タイツ、男女スパッツ型の水着、男女スポーツウェア等の脚線矯正用の股付き衣類に関するものである。
特許文献2の発明は、従来の脚線矯正用股付き衣類が、単に脚部をすっきり見せたり、ヒップアップ効果を高めたり、膝関節症の治療や予防をしたり、脚部の運動能力を高めることを主なコンセプトとしているものであって、いわゆるO脚等による膝の開きすぎを矯正するためのものではない点に着目されて、なされている。
従って、特許文献2の発明は、着用者の膝を内側に向けやすくする脚線矯正用の股付き衣類を提供することを目的に、少なくとも腰部から大腿部の上部までを被覆する伸縮性の本体部と、本体部よりも緊締力が強く、大腿部の大内転筋が位置する部位を帯状に覆う伸縮性のサポートライン部を備え、サポートライン部は、大腿骨の長手方向の前側ラインよりも外側に対応する位置を下端とし、大腿部の後側であり臀溝の内側端部よりも外側に対応する位置を上端として、下端から大腿部の前側及び大腿部の後側でかつ臀溝の下部を通り、上端に向けてらせん状に連なることにより、大腿部に密着した状態で大内転筋の動きをサポートすることを特徴としている。
そして、特許文献2の発明に係る股付き衣類が着用されると、大内転筋が位置する部位を帯状に覆い、緊締力が強いサポートライン部は、着用者の動きに合わせて伸縮する。特に、着用者の動きに合わせて皮膚が大きく伸長する太腿の内側に対応する部分には、大きな緊締力が生じる。この緊締力が生じることにより、大内転筋が位置する太腿の内側には、股関節を支点として、大腿骨を内側へ回転させようとする力が作用する。これにより、大内転筋の動きをサポートすることができるので、着用者の膝を無理なく内側に向けることができ、ひいては脚線を矯正できる、としている。
斯くして、従来技術として開示した特許文献1の発明と、特許文献2の発明の共通点は、特許文献1が着用する競泳用水着等のスポーツウェアの構成が、使用する部位によってその強さ(張力)がそれぞれ異なるストレッチ素材で構成されていること、特許文献2は、脚線矯正用股付き衣類において、腰部から大腿部の上部までを被覆する伸縮性の本体部と、前記本体部より緊締力が強い伸縮性のサポートライン部から構成されている点にあり、着用するスポーツウェアや脚線矯正用の股付き衣類等において、使用する部位によってその張力がそれぞれ異なるストレッチ素材を用いて筋肉に作用させることや、伸長性のある本体部と緊締力が強いサポートライン部を用いて同様に大内転筋に作用させ脚線を矯正すると云う点である。
然しながら、従来技術おいて、スポーツウェアの使用する部位によってその張力がそれぞれ異なるストレッチ素材を用いて筋肉に作用させることや、伸長性のある本体部と緊締力が強いサポートライン部を用いて大内転筋に作用させ脚線を矯正する、と云うことは、現実には非常に難しいことである。ウェアや矯正用衣類の着用者は、それぞれ身長や筋肉の鍛え方で個人差を有しており、張力の強いストレッチ素材等が有効に作用する筋肉部位が、人によって大きく異なることから個人差のある筋肉部に適切に作用して、それぞれの機能を発揮できない等の欠点があった。
また、本発明の如く、スポーツ用のシャツやスポーツ用のアンダーシャツの腕部に外旋機能、または内旋機能を持たせること、並びに前腕部に回外機能、または回内機能を持たせること、或いは前記腕部に外旋・内旋機能、及び回外・回内機能等の回旋機能を持たせ、それぞれのスポーツにおける身体の動きに適応した運動のしやすいスポーツ用シャツやスポーツ用アンダーシャツを提供するものは皆無であった。
特許第3682715号公報 特許第3782441号公報
而して、本発明は、回旋機能を持たせたスポーツ用シャツに関するものであり、特に本発明のスポーツ用シャツやアンダーシャツは、上肢上腕部に外旋機能、または内旋機能を持たせること、並びに上肢前腕部に回外機能、または回内機能を持たせること、或いは上肢に外旋・内旋機能、並びに回外・回内機能を持たせることにより、それぞれのスポーツにおける身体の動きに適応した運動のしやすいスポーツ用のシャツやスポーツ用のアンダーシャツを提供するものである。
本発明において、上肢とは腕のことで、上肢帯、上腕、前腕、手の四部分に分けられており、上腕は肩からひじを、前腕はひじから手首までを云う。そして、特に本発明におけるスポーツ用のシャツにおいて、腕部とは、首部近傍から肩部を経由して腋下部とひじ部を通り手首近傍部までを総称している。
上肢上腕部の外旋または内旋機能とは、上肢の長軸を軸とする回旋運動機能を有するもので、上肢の長軸を軸として上肢を体幹の外側に回旋する運動機能を外旋機能、同じ上肢の長軸を軸として上肢を体幹の内側に回旋する運動機能を内旋機能とする。
また、前腕における回旋運動で掌を体幹の外側に回旋する運動機能を回外機能、同じく、前腕における回旋運動で手(掌)を体幹の内側に回旋する運動機能を回内機能とする。
そして、例えば、外旋機能や回外機能が必要なスポーツ用のシャツとしては、野球、テニス、バトミントン、ゴルフ等があげられる。また、内旋機能や回内機能が必要なスポーツ用のシャツとしては、スケート、水泳等があり、所謂スポーツ用のシャツとして、回旋機能を持たせたスポーツウェアの利用範囲は広い。
而して、本発明の課題は、上述した各種のスポーツ用のシャツに、それぞれ内旋機能、または外旋機能を持たせることにより、それぞれのスポーツにおける身体の動きに充分に適応した運動をしやすいスポーツ用シャツやスポーツ用アンダーウェアを提供するものである。
上記、課題を解決するために、本発明は、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部は、首部近傍から肩部を経由し腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった一つまたは複数の裁断片から成り、該一部または複数の裁断片は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材によりストレッチ部を形成し、該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して上肢に外旋機能を持たせたこと、をその要旨としている。
また、本発明は、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部は、首部近傍から肩部を経由し腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった一つまたは複数の裁断片から成り、該一つまたは複数の裁断片は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材によりストレッチ部を形成し、該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して上肢に内旋機能を持たせたこと、をも要旨とするものである。
また、本発明は、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部は、腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍から手首近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった一つまたは複数の裁断片から成り、
該一つまたは複数の裁断片は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材によりストレッチ部を形成し、該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して上肢の前腕に回外機能を持たせたこと、を要旨とするものである。
そして、本発明は、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部は、腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍から手首近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった一つまたは複数の裁断片から成り、該一つまたは複数の裁断片は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材によりストレッチ部を形成し、該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して上肢の前腕に回内機能を持たせたこと、をも要旨とするものである。
更に、本発明は、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部は、首部近傍から肩部、並びに肘部を経由して手首近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった一つまたは複数の裁断片から成り、該一つまたは複数の裁断片は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材によりストレッチ部を形成し、該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、前記各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して上肢に外旋機能、並びに回外機能を持たせたこと、を要旨とするものである。
更にまた、本発明は、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部は、首部近傍から肩部、並びに肘部を経由して手首近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった一つまたは複数の裁断片から成り、該一つまたは複数の裁断片は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材によりストレッチ部を形成し、該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、前記各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して上肢に内旋機能、並びに回内機能を持たせたこと、をも要旨とするものである。
斯くして、本発明の課題を解決する手段を更に詳説すると、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部は、首部近傍から肩部を経由して腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して、前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して上肢に外旋機能を持たせたこと、をもその要旨としている。
また、本発明は、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部は、首部近傍から肩部を経由して腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して、前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して上肢に内旋機能を持たせたこと、をもその要旨である。
そして、本発明は、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部は、腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍から手首近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して、前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して上肢の前腕に回外機能を持たせたこと、をもその要旨としている。
また、本発明は、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部は、腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍から手首近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片から成り、
該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して、前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して上肢の前腕に回内機能を持たせたこと、をもその要旨である。
更に、本発明は、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部は、首部近傍から肩部、並びに肘部を経由して手首近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して、前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、前記各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して上肢に外旋機能、並びに回外機能を持たせたこと、をその要旨としている。
更にまた、本発明は、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部は、首部近傍から肩部、並びに肘部を経由して手首近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片から成り、
該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して、前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、前記各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して上肢に内旋機能、並びに回内機能を持たせたこと、をもその要旨とするものである。
尚、本発明において、前記比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有するストレッチ部から成るストレッチ生地素材から成る裁断片を配列した複数の裁断片から成る腕部は、上肢外側から内側に向け斜め下方に捲回する構成や、或いは、上肢内側から外側に向け斜め下方に捲回する構成にて形成され、そのうちより強い伸度を有するストレッチ部は、前記腕部の上腕部、及び/または、前腕部に各々少なくとも一カ所ずつ形成されていること、をその特徴としている。
また、本発明は、前記身頃部と腕部とから成る上衣おいて、該上衣全体或いは腕部のみを交編、または交織にて一体形成するにあたり、腕部のストレッチ部を形成するには、該腕部のストレッチ部を切り替えし、または編み組織の変化により連続的に一体形成されること、をもその特徴としている。
更に本発明は、前記身頃部と腕部とから成る上衣において、該腕部を構成する裁断片のストレッチ部内の適宜位置において、該各々の裁断片固着位置に縫合部を積極的に形成することによって、各裁断片の特定位置の伸度を可変とすることもできる。
また、本発明は、前記身頃部と腕部とから成る上衣において、少なくともストレッチ生地素材から成る前記腕部が一体形成された後に、該腕部におけるストレッチ部の表面または裏面の少なくとも一部に、更に同一の、または異なる他のストレッチ生地素材からなる帯状、またはテープ状のストレッチ生地を固着することも可能である。
而して、本発明は、前記身頃部と腕部とから成る上衣において、該腕部のストレッチ部を構成する強い伸度を有するストレッチ生地の伸長率が、生地としては10〜60%の範囲内であること、また該上衣の着用時には20〜60%の範囲内となるように設定されていることが好ましい。
また、本発明は、前記身頃部と腕部とから成る上衣において、該腕部のストレッチ部を構成する強い伸度を有するストレッチ生地の伸長率が、生地としては10〜60%の範囲内での、また該上衣の着用時には20〜60%の範囲内での強弱を有するように設定されていることが好ましい。
更に、本発明は、前記身頃部が伸縮性のある素材から成り、伸長率が20から150%の範囲内であるように設定されていることもまた好ましい。
更にまた、本発明は、前記腕部の比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材の伸長率が身頃の伸長率と略同一であるか、または、20から120%の範囲内であるように設定されている。
尚、本発明は、前記身頃部と腕部とから成る上衣において、該上衣の腕部下端位置が、肘部にかかる半袖型、手首近傍で終わる長袖型などの体裁を呈しうる。
そして、本発明は、前記身頃部の首回り部またはその下端或いは腕部の袖部下端の何れか、またはそれらの複数位置またはそれらの全て、の表側または肌側に、或いは身頃部または腕部の肌側の一部または全面に、滑り止め機能を形成することが好ましい。
また、本発明は、前記身頃部の胸部または背部の上部の何れか、または双方に、ずれ上がり防止用のストレッチ部を形成することが好ましい
斯くして、本発明の応用例は、左腕部または右腕部の一方に、外旋または回外、または、外旋及び回外機能を持たせ、
他の一方には、内旋または回内、または内旋及び回内機能を持たせたことを特徴とすることもできる。
そして、他の応用例として、本発明は、左腕部または右腕部の一方には、外旋または回外、または、内旋または回内機能、或いは、外旋及び回外機能または内旋及び回内機能を持たせ、
他の一方には、これらの何れの機能も持たせないことを特徴とすることもできる。
而して、本発明は、上肢、即ち腕部に外旋または内旋機能、並びに回外または回内機能を持たせたスポーツ用シャツに関するものであり、特に本発明における効果として、スポーツ用シャツやスポーツ用アンダーシャツに外旋機能または内旋機能、並びに回外または回内機能を持たせた構成となし、それぞれのスポーツにおける身体の動きに適応した運動のしやすいスポーツ用シャツやスポーツ用アンダーシャツを提供することができた。
のみならず、人体上腕部に外旋または内旋機能が働くことや、前腕部において回外または回内機能が働くので、結果として、上腕や前腕の矯正なども可能となるばかりか、該上腕や前腕に係わる体型補正の効果も、極めて効率よく生じるものである。
ここでは、以下に、本発明実施に際しての補足的説明や、幾つかの本明細書中の用語の説明等を述べておきたい。
「メカニズム」
先ずはじめに上肢の外旋機能、内旋機能、並びに回外機能、回内機能の説明とそのメカニズムについて述べたい。
本発明において定義付けられる外旋または内旋機能を持たせたスポーツ用シャツやスポーツ用アンダーシャツにおける「外旋」または「内旋」運動乃至機能とは、上肢(腕のことで、上肢体、上腕、前腕、手の四部分に分けられる)の長軸Cを軸とする運動機能を有するものであって、上肢の長軸Cを軸として上腕が「体幹(身体の中軸をなす部分、頭部、首部、胸部、腹部に分けられる)」の外側に回転する運動機能を外旋機能(図1aに示す)、同じ上肢の長軸Cを軸として上腕が内側に回転する運動機能を内旋機能(図1bに示す)とする。
これに対して、本発明において定義付けられる回外または回内機能を持たせたスポーツ用シャツやスポーツ用アンダーシャツにおける「回外」または「回内」運動乃至機能とは、前腕における回旋運動で、前腕の長軸を軸として手(掌)を体幹の外側方向へ回旋する運動機能を回外機能(図2aに示す)、同じ前腕の長軸を軸として手(掌)を体幹の内側方向に回旋する運動機能を回内機能(図2bに示す)とする。然しながら、「回外」または「回内」運動機能を考察すると広義の意味では、「回外」または「回内」運動乃至機能は、前記「外旋」または「内旋」運動乃至機能の一種とも云える。
また、本発明においては、直接関連はないが、類似の運動乃至機能として、上肢の「外転」または「内転」運動乃至機能がある。上肢の「外転」または「内転」運動乃至機能とは、身体の中軸をなす「体幹」から上肢を遠ざける作用(腕を上げる等して)を「外転」、上肢を下ろして上肢を体幹に近づける作用を「内転」と云う(図2cに示す)。
而して、上述した外旋、内旋機能、または、回外、回内機能は、後述する本明細書の実施例中においても詳説しているところの基本的なメカニズムを具体的には有している(例えば段落番号「0125」〜「0131」や「図10及び11、図18及び19」等)。
このメカニズムを発揮させるためには、請求項1乃至請求項12の構成が必要となるが、更に説明を補足したい。
即ち、厳密なメカニズム的意味では、本発明における外旋機能は、請求項1で述べたように、腕部の構成は、首部近傍から肩部を経由して腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった一つまたは複数の裁断片から成り、該一つまたは複数の裁断片は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材により構成してストレッチ部を形成し、該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して、上肢に外旋機能を持たせたことで十分に発揮されている(外旋機能の場合)。
また、本発明における内旋機能は、請求項2で述べたように、腕部の構成は、首部近傍から肩部を経由して腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった一つまたは複数の裁断片から成り、該一つまたは複数の裁断片は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材により構成してストレッチ部を形成し、該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して、上肢に内旋機能を持たせたことで、同じく十分に発揮されている(内旋の場合)。
而して、本発明におけるスポーツ用シャツ等の上衣の構成は、大きく分けて身頃部と腕部に分かれおり、該スポーツ用シャツ等における名称で、「腕部」とは、首部近傍から肩部、腋下部、肘部、前腕部の総称である。
本発明における身頃部と腕部とから成る上衣において、請求項1、並びに請求項2に記載された腕部に捲回される一つまたは複数の「裁断片」は、全体にストレッチ部を形成し、該ストレッチ部にて一般的に云う肩部を十分に覆い、首部近傍から肩部を経由して腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍に至るまでの間に強い圧を加える構成としている。而して、本発明において、前記「肩部を覆う」と云う構成は非常に重要な発明の構成要素であり、肩部を十分に覆わないと、外旋、内旋の機能は生じない。
そして、本発明における外旋機能は、請求項7にて述べたように、腕部の構成は、首部近傍から肩部を経由して腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材とで構成して、前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して、上肢に外旋機能を持たせたことでも十分に発揮されている(外旋の場合)。
また、本発明における外旋機能は、請求項8にて述べたように、腕部の構成は、首部近傍から肩部を経由して腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材とで構成して、前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して、上肢に内旋機能を持たせたことでも十分に発揮されている(内旋の場合)。
斯くして、上述した請求項7、及び請求項8においては、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有するストレッチ部から成るストレッチ生地素材とから成る裁断片とを配列して成る腕部を、前面側から見て上肢外側から内側に向け斜め下方に捲回する構成や、或いは、前面側から見て上肢内側から外側に向け斜め下方に捲回する構成にて形成され、そのうちより強い伸度を有するストレッチ部は、前記腕部の上腕部に少なくとも一カ所ずつ形成されていることでも、その機能が十分に発揮されている。
次に、本発明の回外、回内機能のメカニズムを発揮するための構成を補足説明する。
即ち、厳密なメカニズム的意味では、本発明における回外機能は、請求項3で述べたように、腕部の構成は、肘部近傍から手首近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった一つまたは複数の裁断片から成り、該一つまたは複数の裁断片は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材により構成してストレッチ部を形成し、該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して、上肢の前腕に回外機能を持たせたことで十分に発揮されている(回外の場合)。
また、本発明における回内機能は、請求項4で述べたように、腕部の構成は、ひじ部近傍から手首近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった一つまたは複数の裁断片から成り、該一つまたは複数の裁断片は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材により構成してストレッチ部を形成し、該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して、上肢の前腕に回内機能を持たせたこで、十分に発揮されている(回内の場合)。
従って、本発明における回外、回内機能を発揮する身頃部と腕部とから成る上衣において、腕部、即ち、肘部近傍から手首近傍に至るまでの間となるので、「前腕部」となるが、該前腕部に捲回される裁断片は、全体にストレッチ部を形成、該ストレッチ部にてひじ部近傍から手首近傍に至るまでの間に強い圧を加える構成としている。
また、本発明における回外機能は、請求項9で述べたように、腕部の構成は、腋下部と肘との略中間位置乃至肘部近傍から手首近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材からなる裁断片とを配列して前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して、上肢の前腕に回外機能を持たせたことで、十分に発揮されている(回外の場合)。
更に、本発明における回内機能は、請求項10で述べたように、腕部の構成は、腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍から手首近傍に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片を配列して前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち前記身頃部と固着して、上肢の前腕に回内機能を持たせたことで、十分に発揮されている(回内の場合)。
斯くして、上述した請求項9、及び請求項10においては、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有するストレッチ部から成るストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して前腕部を、前面側から見て上肢外側から内側に向け斜め下方に捲回する構成や、或いは、上肢内側から外側に向け斜め下方に捲回する構成にて形成され、その内より強い伸度を有するストレッチ部は、前記腕部の前腕部に少なくとも一カ所ずつ形成されていることでも、その機能が十分に発揮されている。
更にまた、請求項5、及び請求項6、並びに請求項11、及び請求項12は、身頃部と腕部とから成る上衣であって、前記腕部の構成は、首部近傍から肩部、並びにひじ部を経由して手首近傍に至るまでの間、即ち、長袖形状となし、該腕部に外旋、内旋機能、並びに回外、回内機能をそれぞれ兼ね備えて組み合わせたものである。
「素材」
上衣の腕部を構成するストレッチ生地の素材は、強い伸度を形成しうる伸縮性のある素材であればよく、格別な限定はされないが、一般的には、ポリエステル系、ナイロン系等の合成繊維とポリウレタンやポリオレフィン系弾性繊維等との交編または交織生地素材が多く用いられる。
また、上衣の身頃部は、一般的に云うところの伸縮性のある生地にて構成されている。そして、その伸度は、伸長率が20から150%の範囲内であるとしている。
「裁断片」
本発明における裁断片とは、請求項1乃至請求項6においては、全体がストレッチ部であるところの腕部全体の構成生地を言い、例えばそれぞれの縫い目を縫着することにより上衣の腕部を形成している。
従って、上記裁断片は、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった一つまたは複数の裁断片から成り、該一つまたは複数の裁断片は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材により構成してストレッチ部を形成するものであれば、その幅の大小や、枚数は任意に設定できる。
尚、念のためであるが、請求項1乃至6に於いて、「各裁断片を互いに固着し腕部を一体化したのち」、とあるのは、裁断片が複数枚から成る場合であって、一枚の裁断片から成る場合には、この作業工程は不要であることは言うまでもない、ことを述べておきたい。
また、本発明の請求項7乃至請求項12における裁断片の構成は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有するストレッチ部から成るストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して構成され、該比較的弱い伸度を有する裁断片とより強い伸度を有する裁断片を交互に配列したり、該裁断片を任意に配列して縫着等することで、上衣の腕部を構成している。
従って、上記裁断片は、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片から成り、該複数の裁断片は、部分的に強い伸度を有するストレッチ生地素材により構成してストレッチ部を形成するものであれば、そのストレッチ部を形成する裁断片は幅の大小や、枚数は任意に設定できる。
「位置どり」
而して、本発明の請求項7乃至請求項12の実施例においては、特に、所謂バイアスにとったスパイラル状に裁断された生地部において、所定の「位置どり」を必要とするが、該部分は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材と、より強い伸度を有するストレッチ部から成るストレッチ生地素材とで構成された複数の裁断片から成る腕部である。
従って、該腕部に前面側から見て上肢外側から内側に向け斜め下方に捲回する裁断片や、或いは、前面側から見て上肢内側から外側に向け斜め下方に捲回する裁断片のうち、より強い伸度を有するストレッチ部から成る裁断片は、前記腕部の上腕部、または、前腕部に各々少なくとも一カ所ずつ形成され、当該所定の位置どりを呈していれば本発明の機能は、十分に発揮できる。
「ストレッチ部の伸度」
本明細書(請求項1乃至請求項12など)におけるストレッチ生地において、ストレッチ部の伸度とは、生地自体の最大伸度とは関係なく、「強い伸度」たることが必須である。
一般的に言って、通常のスポーツウェアやシャツの場合では、生地に対し20%〜60%伸ばされた状態で着用する、という前提での設計がなされている。
前記設計において、本発明では、生地には「強い伸度」を必要とするが、この「強い伸度」とは、JIS L 1018のB法(定荷重法)0.5Kg荷重時での伸長率が10〜60%の範囲内であることが必要とされる。
即ち、上記条件による伸長率が60%よりも大きくては容易に伸びてしまうため本発明の実施には適さず、また、同じく伸長率が10%よりも小さい場合には殆ど伸びがないためスポーツ用シャツとしては不適である。
而して、本発明において、前記腕部の比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材の伸長率が身頃の伸長率と略同一であるか、または、20から120%の範囲内であることが好ましい。
そして、ストレッチ生地素材から成るストレッチ部の裁断片は、所定の位置どりをしたスパイラル形状を形成していることが必要とされるが、その裁断片の構成枚数や、位置如何により、あるいは意匠的理由や上衣の大小その他により、緩急の差違があってもよく、必ずしも「緩い」スパイラル形状を呈することを意味してはいない。
「ストレッチ部」
本発明において、請求項等で「ストレッチ部」と記述してあるのは、「スパイラル状に裁断され、裁ち目を正布位置として長手方向にとった(所謂バイアスにとった)生地部分であって、強い伸度を有する片」を言う。
「固着」
請求項1乃至請求項12、その他に云う「固着」とは、スポーツ用シャツの製作にあたり一般的に用いられている、縫着、接着、貼着、溶着、プリント等による一体化手法を広く含むものであり、格別限定されることはない。
尚、同じく固着部とは、上記同様縫着部分、接着部分等を云うものである。
「上衣の形態等」
上衣の形態としては、所謂、半袖型や長袖型があり、半袖型の腕部の構成は、首部近傍から肩部を経由して腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍に至るまでの間であることは請求項等に明記されていることであるが、該半袖等の下端は、ストレッチ部の下端とは格別関係を有さない。
即ち、ストレッチ部が肘部下端や手首にまでは延設されず、肘部との略中間位置を終点位置とすることもあることはいうまでもない。。
従って、より正確に言うならば、半袖型、長袖型の袖下端位置は、「少なくとも」ストレッチ部の下端位置である、ということになる。
尚、本発明の上衣腕部の下端、またはストレッチ部の下端の何れか、或いは双方の、肌側、または外側に、シリコンを塗布したテープを設けるなど、或いは、外側にベルトを設けるなどの各種常法手段乃至構成を形成すると上衣の腕部の滑り止めとなるので、本発明の効果としての外旋、内旋機能、または回外、回内機能はより一層発揮される。
尚、上衣の身頃上端(首回り部)や胸回り部、胴回り部に当該滑り止めを形成しうることはあらためて言うまでもない。
尚、本発明の身頃部の首回り部またはその下端或いは腕部の袖部下端の何れか、またはそれらの複数位置またはそれらの全て、の肌側や表側にのみならず、
身頃部または腕部の肌側の一部または全面に、シリコンを塗布したテープを設けるなどの滑り止め機能を形成すると、本発明の効果としての外旋、内旋機能、または回外、回内機能はより一層発揮される。
更に、前記身頃部の胸部または背部の上部の何れか、または双方に、ずれ上がり防止用のストレッチ部を形成することにより、本発明の効果としての外旋、内旋機能、または回外、回内機能はより一層発揮される。
また、本発明のスポーツ用シャツを形成する上衣に、更に下衣部を連続乃至連続的に一体として、所謂ワンピース型等とすることも勿論可能である。
また、本発明の根拠となる前記外旋、内旋、並びに回外、回内のメカニズムと本発明の構成を考慮に入れると、左腕部と右腕部とをそれぞれに分けた上衣とすることも出来る。
即ち、本発明においては、左腕部または右腕部の一方に、外旋または回外、または、外旋及び回外機能を持たせ、他の一方には、内旋または回内、または内旋及び回内機能を持たせた構成とすることである。
また、本発明においては、左腕部または右腕部の一方には、外旋または回外、または、内旋または回内機能、或いは、外旋及び回外機能または内旋及び回内機能を持たせ、他の一方には、これらの何れの機能も持たせない構成とし、前記変形により完成品を作ることもまた可能であって、該発明は、特定の目的、例えば身体の矯正目的の上衣乃至シャツとする、という応用も可能である。
「適用される運動種目等」
本発明は、上述の外旋、内旋、または回外、回内の機能乃至メカニズムの結果として、外旋機能や回外機能のあるスポーツ用シャツは、例えば、野球、テニス、バトミントン、ゴルフ等として最適であり、また、内旋機能や回内機能があるウェアは、例えば、スケート、水泳等として最適である。
図3乃至図9は本発明の実施例1を説明するものであり、実施例1は外旋、内旋機能、回外、回内機能、並びに外旋機能と回外機能を併せ持つスポーツ用シャツ、内旋機能と回内機能を併せ持つスポーツ用シャツ、をそれぞれ示している。
而して、図3aは、外旋機能を持たせたスポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図3bは該スポーツ用シャツの背面側を示す背面図、図3cは右側面図、図3dは左側面図をそれぞれ示している。
図4aは、内旋機能を持たせたスポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図4bは該スポーツ用シャツの背面側を示す背面図、図4cは右側面図、図4dは左側面図をそれぞれ示している。
図5aは、回外機能を持たせたスポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図5bは該スポーツ用シャツの背面側を示す背面図、図5cは右側面図、図5dは左側面図をそれぞれ示している。
図6aは、回内機能を持たせたスポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図6bは該スポーツ用シャツの背面側を示す背面図、図6cは右側面図、図6dは左側面図をそれぞれ示している。
更に、図7aは、外旋機能と回外機能を併せ持つスポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図7bは該スポーツ用シャツの背面側を示す背面図、図7cは右側面図、図7dは左側面図をそれぞれ示している。
更にまた、図8aは、内旋機能と回内機能を併せ持つスポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図8bは該スポーツ用シャツの背面側を示す背面図、図8cは右側面図、図8dは左側面図をそれぞれ示している。
尚、前記図3乃至図8は、それぞれに人が当該スポーツ用シャツを着用した際の状態を、人を省略した形で示している。
また、図9a、図9bは、本発明が実施されるスポーツ用シャツの形状例を示す説明図である。
更に図10及び図11は、本発明のメカニズムを説明するものであって、図10aは該スポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図10bは該シャツの後面を示す背面図、図10c、図10dは図10a、図10bの部分拡大説明図である。
そして、更に図11aは該スポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図11bは該シャツの後面を示す背面図、図11c、図11dは図11a、図11bの部分拡大説明図をそれぞれ示している。である。
尚、図9乃至図11の説明図は人が当該スポーツ用シャツを着用した際の状態を、人を省略した形で示している。
そして、前記、図10c、図10d、図11c、図11dは、それぞれ対応する図10a、図10b、図11a、図11bの部分拡大説明図で、人体に生じる力の方向をそれぞれ示している。
斯くして、図3及び図11において、同一構成要素は同一符号にて示しており、1は本発明のスポーツ用シャツを示し、2は本発明のスポーツ用シャツ1を具体的に形状化した上衣を示している。そして、上衣2は、身頃部3と腕部4に分かれており、該身頃部3と腕部4は固着部5にて、縫着されて上衣2を形成している。本発明において、身頃部3は伸縮性のある生地、または伸縮性のない生地にて構成されている。
本発明の身頃部の首回り部6またはその下端胴回り部7或いは腕部4の袖部下端8、または長袖型にあっては手首部9の何れか、またはそれらの複数位置またはそれらの全て、或いは身頃部3または腕部4の表側或いは肌側に、シリコンを塗布したテープを設けるなど、或いは、外側にベルトを設けるなどの滑り止め機能10を形成すると、上衣2の滑り止めとなるので、本発明の効果としての外旋、内旋機能、または回外、回内機能はより一層発揮される。
更に、前記身頃部3の胸部または背部の上部の何れか、または双方に、ずれ上がり防止用のストレッチ部11を形成することにより、本発明の効果としての外旋、内旋機能、または回外、回内機能はより一層発揮される。
また、上衣2を構成する腕部4は、図5a、図6a、図7a等において、上腕部12と前腕部13から成る。前記上腕部12と前腕部13から成る腕部4の生地は、40%と強い伸度(緊締力が大きい)を有したストレッチ生地素材から構成され、該生地をスパイラル状に裁断して複数枚の裁断片14a、14b、14c・・・(裁ち目を正布位置として長手方向とった裁断片、所謂バイアスにとった)を形成しており、該裁断片14a、14b、14c・・・は、首部近傍15から肩部16を経由して腋下部17と肘部18を通り、肘部近傍19までを覆う構成としたり、該肘部近傍19から延びて、手首近傍20までを覆う構成を有するものである。
そして前記腕部4を構成する裁断片14a、14b、14c・・・は、それぞれ裁ち目を正布位置として長手方向にとった裁断片で、該長手方向に強い伸度(緊締力が大きい)を有したストレッチ部21a、21b、21c・・・を形成している。
尚、前記裁断片14a、14b、14c・・・は、例えば、ナイロンとポリウレタンとの交編にて形成され、腕部4全体を被覆する構成で、該裁断片14a、14b、14c・・・のストレッチ生地素材の伸度は、生地自体としては、JIS L 1018のB法(定荷重法)にて、0.5Kg荷重時の伸長率が10〜60%の範囲内で(本例では40%)、また該上衣2の着用時には腕部4で、20〜60%の範囲内となるように設定されている。
斯くして、本発明の実施例1においては、図3a乃至図3cに示す如く、身頃部3と腕部4とから成る上衣2であって、前記腕部4の構成は、首部近傍15から肩部16を経由し腋下部17と肘部18との略中間位置S、乃至肘部近傍19に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片14a、14b、14c・・・は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材によりストレッチ部を形成し、該ストレッチ部21a、21b、21c・・・を形成する複数の裁断片14a、14b、14c・・・を腕部4の外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片14a、14b、14c・・・を互いに縫着し腕部4を一体化したのち前記身頃部3と縫着して上肢(腕部4)に外旋機能を持つスポーツ用シャツ1を一体的に製作している。
また、本発明の実施例1においては、図4a乃至図4cに示す如く、身頃部3と腕部4とから成る上衣2であって、前記腕部4は、首部近傍15から肩部16を経由し腋下部17と肘部18との略中間位置S、乃至肘部近傍19に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片14a、14b、14c・・・は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材によりストレッチ部を形成し、該ストレッチ部21a、21b、21c・・・を形成する複数の裁断片14a、14b、14c・・・を腕部4内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片14a、14b、14c・・・を互いに縫着し腕部4を一体化したのち前記身頃部3と縫着して上肢(腕部4)に内旋機能を持つスポーツ用シャツ1を一体的に製作している。
また、本発明の実施例1においては、図5a乃至図5cに示す如く、
身頃部3と腕部4とから成る上衣2であって、前記腕部4は、腋下部17と肘部18との略中間位置S、乃至肘部近傍19から手首近傍20に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片14a、14b、14c・・・は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材によりストレッチ部21a、21b、21c・・・を形成し、該ストレッチ部を形成する複数の裁断片14a、14b、14c・・・を腕部4の外側から内側に向け斜め下方に捲回し、
該各裁断片14a、14b、14c・・・を互いに縫着し腕部4を一体化したのち前記身頃部3と縫着して上肢(腕部4)の前腕13に回外機能を持つスポーツ用シャツ1を一体的に製作している。
また、本発明の実施例1においては、図6a乃至図6cに示す如く、
身頃部3と腕部4とから成る上衣2であって、前記腕部4は、腋下部17と肘部18との略中間位置乃至肘部近傍19から手首近傍20に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片14a、14b、14c・・・は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材によりストレッチ部を形成し、該ストレッチ部21a、21b、21c・・・を形成する複数の裁断片14a、14b、14c・・・を腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片14a、14b、14c・・・を互いに縫着し腕部を一体化したのち前記身頃部と縫着して上肢(腕部4)の前腕13に回内機能を持つスポーツ用シャツ1を一体的に製作している。
更に、本発明の実施例1においては、図7a乃至図7cに示す如く、
身頃部3と腕部4とから成る上衣2であって、前記腕部4は、首部近傍15から肩部16、並びに肘部18を経由して手首近傍20に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片14a、14b、14c・・・は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材によりストレッチ部21a、21b、21c・・・を形成し、該ストレッチ部21a、21b、21c・・・を形成する複数の裁断片14a、14b、14c・・・を腕部4外側から内側に向け斜め下方に捲回し、前記各裁断片14a、14b、14c・・・を互いに縫着し腕部4を一体化したのち前記身頃部3と縫着して上肢(腕部4)に外旋機能、並びに回外機能を持つスポーツ用シャツ1を一体的に製作している。
更にまた、本発明の実施例1においては、図8a乃至図8cに示す如く、身頃部3と腕部4とから成る上衣2であって、前記腕部4は、首部近傍15から肩部16、並びに肘部18を経由して手首近傍20に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片14a、14b、14c・・・は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材によりストレッチ部21a、21b、21c・・・を形成し、該ストレッチ部21a、21b、21c・・・を形成する複数の裁断片14a、14b、14c・・・を腕部4の内側から外側に向け斜め下方に捲回し、前記各裁断片14a、14b、14c・・・を互いに縫着し腕部4を一体化したのち前記身頃部3と縫着して上肢(腕部4)に内旋機能、並びに回内機能を持つスポーツ用シャツ1を一体的に製作している。
斯くして、本発明の実施例1は、前記身頃部3と腕部4とから成る上衣2において、該身頃部3は伸縮性のある生地にて適宜構成している。
本発明においては、上衣2全体或いは腕部4のみを交編、または交織にて一体形成するにあたり、腕部4のストレッチ部21a、21b、21c・・・を形成するには、該腕部4のストレッチ部21a、21b、21c・・・を切り替えし、または編み組織の変化により連続的に一体形成されるよう構成した。
また、前記身頃部3と腕部4とから成る上衣2において、該腕部4を構成する裁断片14a、14b、14c・・・のストレッチ部21a、21b、21c・・・中の適宜位置において、該各々の裁断片14a、14b、14c・・・の固着位置に縫合部を積極的に形成することによって、各裁断片14a、14b、14c・・・の特定位置の伸度を可変とすることが可能である。
更に、前記身頃部3と腕部4とから成る上衣2において、ストレッチ生地素材から成る前記腕部4が一体形成された後に、該腕部4におけるストレッチ部21a、21b、21c・・・の表面または裏面の少なくとも一部に、更に同一の、または異なる他のストレッチ生地素材からなる帯状、またはテープ状のストレッチ生地を固着することでも、各裁断片14a、14b、14c・・・の特定位置の伸度を可変とすることが可能である。
そして、前記身頃部3と腕部4とから成る上衣2において、該腕部4のストレッチ部21a、21b、21c・・・を構成する強い伸度を有するストレッチ生地の伸長率が、生地としては10〜60%の範囲内であること、また該上衣2の着用時には20〜60%の範囲内となるように設定されている。
そして、また、前記身頃部3と腕部4とから成る上衣2において、該腕部4のストレッチ部21a、21b、21c・・・を構成する強い伸度を有するストレッチ生地の伸長率は、生地としては10〜60%の範囲内で設定されており、また該上衣2の着用時には20〜60%の範囲内での強弱を有することや、前記身頃部3が伸縮性のある素材から成り、伸長率が20から150%の範囲内であることが設定されている。
また、本発明の実施例1は、図9a、図9bに示すようなスポーツ用シャツの形状例にて、実施される。
即ち、図9aは、上衣2の腕部4の袖部端部8が、肘部18にかかる半袖型22タイプ、そして、図9bに示される手首近傍20で終わる長袖型23タイプなどの体裁を呈しているスポーツ用シャツである。
そして、前記、上衣2のそれぞれの形状における実施例1は、上述の外旋、内旋、または回外、回内の機能乃至メカニズムの結果として、機能を発揮でき、例えば、外旋機能や回外機能のあるスポーツ用シャツは、野球、テニス、バトミントン、ゴルフ等として最適であり、また、内旋機能や回内機能があるスポーツ用シャツは、スケート、水泳等として最適である。
次に、本発明の実施例1において、前記スポーツ用シャツ1が、特に野球、テニス、バトミントン、ゴルフ等に対して、その外旋機能や回外機能が発揮できるメカニズムを図10a乃至図10dに基づいて説明する。
図10aはスポーツ用シャツ1の前面側を示したものであり、腕部4の構成は、首部近傍15から肩部16、並びに肘部近傍19を経由して手首近傍20に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片14a、14b、14c・・・は、全体を強い伸度を有するストレッチ生地素材により構成してストレッチ部21a、21b、21c・・・を形成している。
而して、上衣2の腕部4は、着用時に生地は伸ばされ、着用中には、部位や体型にもよるが、生地に対し20%〜60%伸ばされた状態で着用するため、生地には元に戻ろうとする力が働く。
伸度の強いストレッチ生地素材からなる腕部4の裁断片14a、14b、14c・・・から成るストレッチ部21a、21b、21c・・・を着用者の前面側から見える図10aのA点部またはB点部にて、腕部4として考察すると、ストレッチ部21b、21bは、外旋機能部のA点部においては、生地が元に戻ろうとする力P(A点部においては斜め下方の矢符)が働き、同時にその水平方向成分P1と垂直方向成分P2とに分解される。この事はB点部においても同様である。
上記外旋機能部のA点部、そして回外機構部のB点部においては、生地が元に戻ろうとする力Pは、人体においては、Pに対する反力PA(A点部及びB点部においては斜め上方の矢符)として生じる(元に戻ろうとする力PとPAとは反対方向に同じ大きさとして働くので、力のバランスが保たれている。図10c)。
そして前記スポーツ用シャツの場合と同様、Pに対する反力として人体に生じる力PAは、その水平方向成分P1aと垂直方向成分P2aとに分解される。
この現象は、シャツと人体とが極めて密に接しているために(別の表現で言えば、ストレッチ部21a、21b、21c・・・が人体を強く押圧しているために)着用中に於いては、ストレッチ部21b、21d自体に、着用時の伸び方向とは反対方向へ復帰しようとする力Pが、その反力PA(反対方向への力)として人体に生じることから生じるものである。
また同じく、図10bに示すシャツ背面側のC点部またはD点部に於いては、生地が元に戻ろうとする力P(C点部及びD点部において斜め下方の矢符)が働き、同時にその水平方向成分P1と垂直方向成分P2とに分解される。
前記同様、この表われ方も、着用時の方向をC点部乃至D点部にて、スポーツ用シャツとして考察した場合のことである。
即ち、該シャツ着用中の、人体に生じる力の問題としては、この着用時のシャツとしての方向とは全く逆に、P1a(水平方向成分)は水平に内側に働き、P2a(垂直方向成分)は上方に押し上げるよう働き、生地が元に戻ろうとする力Pに対する反力として人体に生じる力PAは常にC点部及びD点部を矢符の斜め上方に引っ張っているのである(図10b及び10c)。この根拠となるのも前記と全く同様にストレッチ部21a、21b、21c・・・が有する反力(反対方向への力)として人体に生じる結果である。そして、人体の水平方向に働く力たる水平方向成分P1は、人体の前面に廻ると人体外側に働く外旋機能(上腕部で)や回外機能(前腕部で)として作用する。
上記と同じく、図11a、図11bの両側面に於いても、スポーツ用シャツとしてのメカニズム、人体に生じるメカニズム、は全く同様である(前述の説明で理解できるため敢えて詳説はしない)。尚、図11a、図11bの場合は、内旋、回内機能を示している。
以上、要するに、スポーツ用シャツ1のストレッチ部21a、21b、21c・・・を構成する力の働き方向は、シャツとしての方向と、反作用としての人体における方向とでは異なるものであり、主としてストレッチ生地素材が元に戻ろうとする力P(及びPに対する反力として人体に生じる力PA)、また外側への力(前へ廻り込めば外側に働く)、が、人体の上腕部で外旋機能果たし、前腕部で回外機能を果したり、内旋機能や回内機能を果たすことになるのである。
図12乃至図17は本発明の実施例2を説明するものであり、実施例2は外旋、内旋機能、回外、回内機能、並びに外旋機能と回外機能を併せ持つスポーツ用シャツ、内旋機能と回内機能を併せ持つスポーツ用シャツ、をそれぞれ示している。
而して、図12aは、上腕部12に外旋機能を持たせたスポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図12bは該スポーツ用シャツの背面側を示す背面図、図12cは右側面図、図3dは左側面図をそれぞれ示している。
図13aは、上腕部に内旋機能を持たせたスポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図13bは該スポーツ用シャツの背面側を示す背面図、図13cは右側面図、図13dは左側面図をそれぞれ示している。
図14aは、前腕13に回外機能を持たせたスポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図14bは該スポーツ用シャツの背面側を示す背面図、図14cは右側面図、図14dは左側面図をそれぞれ示している。
図15aは、前腕13に回内機能を持たせたスポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図15bは該スポーツ用シャツの背面側を示す背面図、図15cは右側面図、図15dは左側面図をそれぞれ示している。
更に、図16aは、上腕部12に外旋機能と前腕13回外機能を併せ持つスポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図16bは該スポーツ用シャツの背面側を示す背面図、図16cは右側面図、図16dは左側面図をそれぞれ示している。
更にまた、図17aは、上腕部12に内旋機能と前腕13に回内機能を併せ持つスポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図17bは該スポーツ用シャツの背面側を示す背面図、図17cは右側面図、図17dは左側面図をそれぞれ示している。
尚、前記図12乃至図17は、それぞれに人が当該スポーツ用シャツを着用した際の状態を、人を省略した形で示している。
また、図18及び図19は、本発明のメカニズムを説明するものであって、図18aは該スポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図18bは該シャツの後面を示す背面図、図18c、図18dはそれぞれ図18a、図10bの部分拡大説明図である。
そして、更に図19aは該スポーツ用シャツの前面側を示す正面図、図19bは該シャツの後面を示す背面図、図19c、図19dはそれぞれ図19a、図19bの部分拡大説明図をそれぞれ示している。
而して、実施例2において、前記実施例1と同一符号は同一構成要素を示しており、本発明の実施例2においては、図12a乃至図12cに示す如く、身頃部3と腕部4とから成る上衣2であって、前記腕部4は、首部近傍15から肩部16を経由して腋下部17と肘部18との略中間位置S、乃至肘部近傍19に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片24と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材25とから成る裁断片14a、14b、14c・・・とを配列して腕部4外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片14a、14b、14c・・・を互いに縫着し腕部4を一体化したのち前記身頃部3と縫着して上肢(腕部4)に外旋機能を持つスポーツ用シャツ1を一体的に製作している。
本発明の実施例2においては、図13a乃至図13cに示す如く、身頃部3と腕部4とから成る上衣2であって、前記腕部4は、首部近傍15から肩部16を経由して腋下部17と肘部18との略中間位置S、乃至肘部近傍19に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材24から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材25とから成る裁断片14a、14b、14c・・・とを配列して腕部4の内側から外側に向け斜め下方に捲回し、
該各裁断片14a、14b、14c・・・を互いに縫着し腕部4を一体化したのち前記身頃部3と縫着して上肢(腕部4)に内旋機能を持つスポーツ用シャツ1を一体的に製作している。
また、本発明の実施例2においては、図14a乃至図14cに示す如く、身頃部3と腕部4とから成る上衣2であって、前記腕部4は、腋下部17と肘部18との略中間位置S,乃至肘部近傍19から手首近傍20に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材24から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材25とから成る裁断片14a、14b、14c・・・とを配列して腕部4の外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片14a、14b、14c・・・を互いに縫着し腕部4を一体化したのち前記身頃部3と縫着して上肢の前腕13に回外機能を持つスポーツ用シャツ1を一体的に製作している。
また、本発明の実施例2においては、図15a乃至図15cに示す如く、
身頃部3と腕部4とから成る上衣2であって、前記腕部3は、腋下部17と肘部18との略中間位置S、乃至肘部近傍19から手首近傍20に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材24から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材25から成る裁断片14a、14b、14c・・・とを配列して腕部4の内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該各裁断片14a、14b、14c・・・を互いに縫着し腕部4を一体化したのち前記身頃部3と縫着して上肢の前腕13に回内機能を持つスポーツ用シャツ1を一体的に製作している。
更に、本発明の実施例2においては、図16a乃至図16cに示す如く、身頃部3と腕部4とから成る上衣2であって、前記腕部4は、首部近傍15から肩部16、並びに肘部18を経由して手首近傍20に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材24から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材25とから成る裁断片14a、14b、14c・・・とを配列して腕部4の外側から内側に向け斜め下方に捲回し、前記各裁断片14a、14b、14c・・・を互いに縫着し腕部4を一体化したのち前記身頃部3と縫着して上肢(腕部4)に外旋機能、並びに回外機能を持つスポーツ用シャツ1を一体的に製作している。
更にまた、本発明の実施例2においては、図17a乃至図17cに示す如く、身頃部3と腕部4とから成る上衣2であって、前記腕部4は、首部近傍15から肩部16、並びに肘部18を経由して手首近傍20に至るまでの間を、スパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとった複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成り、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材24から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材25とから成る裁断片14a、14b、14c・・・とを配列して腕部4内側から外側に向け斜め下方に捲回し、前記各裁断片14a、14b、14c・・・を互いに縫着し腕部を一体化したのち前記身頃部と縫着して上肢に内旋機能、並びに回内機能を持たせたこと、上肢(腕部4)に内旋機能、並びに回内機能を持つスポーツ用シャツ1を一体的に製作している
斯くして、本発明の実施例2は、前記比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材24と、より強い伸度を有するストレッチ部から成るストレッチ生地素材25とで構成された複数の裁断片14a、14b、14c・・・から成る腕部3は、上肢(腕部4)外側から内側に向け斜め下方に捲回する構成や、或いは、上肢(腕部4内側から外側に向け斜め下方に捲回する構成にて形成され、そのうち、より強い伸度を有するストレッチ部25は、前記腕部4の上腕部12、または、前腕13に各々少なくとも一カ所ずつ形成されていることが、重要な構成である。
尚、前記身頃部3と腕部4とから成る上衣2おいて、該上衣2全体或いは腕部4のみを交編、または交織にて一体形成するにあたり、腕部4のストレッチ部を形成するには、該腕部4のストレッチ部(比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材24から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材25とから成る)を切り替えし、または編み組織の変化により連続的に一体形成されることも可能である。
また、前記身頃部3と腕部4とから成る上衣2において、該腕部4を構成する裁断片のストレッチ部内の適宜位置において、該各々の裁断片固着位置に縫合部を積極的に形成することによって、各裁断片の特定位置の伸度を可変とすることもできる。
更には、前記身頃部3と腕部4とから成る上衣2において、ストレッチ生地素材から成る前記腕部が一体形成された後に、該腕部におけるストレッチ部の表面または裏面の少なくとも一部に、更に同一の、または異なる他のストレッチ生地素材からなる帯状、またはテープ状のストレッチ生地を固着することで、各裁断片の特定位置の伸度を可変とすることもできる。
斯くして、前記身頃部3と腕部4とから成る上衣2において、該腕部4のストレッチ部を構成する強い伸度を有するストレッチ生地の伸長率は、生地としては10〜60%の範囲内であること、また該上衣の着用時には20〜60%の範囲内となるように設定されている。
また、前記身頃部3と腕部4とから成る上衣2において、該腕部4のストレッチ部を構成する強い伸度を有するストレッチ生地の伸長率は、生地としては10〜60%の範囲内での、また該上衣の着用時には20〜60%の範囲内での強弱を有している。
また、前記身頃部3が伸縮性のある素材から成り、伸長率が20から150%の範囲内に設定されている。
そして、前記腕部4の比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材の伸長率は身頃部3の伸長率と略同一であるか、または、20から120%の範囲内であることを特徴としている。
而して、前記身頃部3と腕4部とから成る上衣2において、該上衣2の袖下端位置が、肘部18にかかる半袖型、手首近傍20で終わる長袖型などの体裁を呈すること、前記身頃部3の首回り部6またはその下端7或いは腕部の袖部下端8の何れか、またはそれらの複数位置またはそれらの全て、或いは身頃部または腕部の表側或いは肌側に、滑り止め機能を形成したことは、前記実施例と同様である。
尚、身頃部3の胸部または背部の上部の何れか、または双方に、ずれ上がり防止用のストレッチ部を形成し、機能を十分に発揮できるようにしていることも実施例1と同様である。
そして、前記、上衣2のそれぞれの形状における実施例2は、上述の外旋、内旋、または回外、回内の機能乃至メカニズムの結果として、機能を発揮でき、例えば、外旋機能や回外機能のあるスポーツ用シャツは、野球、テニス、バトミントン、ゴルフ等として最適であり、また、内旋機能や回内機能があるスポーツ用シャツは、スケート、水泳等として最適である。
また、本発明の実施例2において、前記スポーツ用シャツ1が、特に野球、テニス、バトミントン、ゴルフ等に対して、その外旋機能や回外機能が発揮できるメカニズムは、前記図10及び図11の説明と全く同様であることから省略する(図18及び図19)。
斯くして、本発明の実施例1及び2の応用例は、例えば、左腕部または右腕部の一方に、外旋または回外、または、外旋及び回外機能を持たせ、他の一方には、内旋または回内、または内旋及び回内機能を持たせた構成とすること、或いは
左腕部または右腕部の一方には、外旋または回外、または、内旋または回内機能、或いは、外旋及び回外機能または内旋及び回内機能を持たせ、
他の一方には、これらの何れの機能も持たせない構成とすることも可能である。
そして、上記応用例の構成は、外旋または内旋機能、並びに回外または回内機能そのものが極めて強く、人体上腕部に外旋または内旋機能が強く働くことや、前腕部において回外または回内機能が強く働くので、結果として、上腕や前腕の矯正なども可能となるばかりか、該上腕や前腕に係わる体型補正の効果も、極めて効率よく生じるものである。
而して、本発明は、外旋機能、内旋機能、並びに回外機能、回内機能を持たせたスポーツ用シャツに関するものであり、特に本発明は、スポーツ用シャツやスポーツ用アンダーシャツの世界に於いては、従来は全く注目されていなかった外旋機能、内旋機能、及び回外、回内機能を持たせることにより、それぞれのスポーツにおける身体の動きに適応した運動のしやすいスポーツ用シャツやスポーツ用アンダーシャツを提供することが可能であって、その利用範囲も各種スポーツウェアやスポーツ用アンダーシャツに利用でき、更には、身体矯正用などのウェアとしても使われ得るのであって、産業上の利用価値は頗る大きい。
外旋機能の説明図である。 内旋機能の説明図である。 回外機能の説明図である。 回内機能の説明図である(尚、図1a乃至図2bは、電脳体表解剖学 図譜−専門用語集−より抜粋。腕部の長軸Cを示す記号、中心線は、 理解を容易とするため出願人において挿入したものである)。 外転、内転機能の説明図である(「スポーツ・バイオメカニクス入門」 金子公宥著、2001 より抜粋) 本発明の実施例1を説明する正面図である。 本発明の実施例1を説明する背面図である。 本発明の実施例1を説明する右側面図である。 本発明の実施例1を説明する左側面図である。 本発明の実施例1を説明する正面図である。 本発明の実施例1を説明する背面図である。 本発明の実施例1を説明する右側面図である。 本発明の実施例1を説明する左側面図である。 本発明の実施例1を説明する正面図である。 本発明の実施例1を説明する背面図である。 本発明の実施例1を説明する右側面図である。 本発明の実施例1を説明する左側面図である。 本発明の実施例1を説明する正面図である。 本発明の実施例1を説明する背面図である。 本発明の実施例1を説明する右側面図である。 本発明の実施例1を説明する左側面図である。 本発明の実施例1を説明する正面図である。 本発明の実施例1を説明する背面図である。 本発明の実施例1を説明する右側面図である。 本発明の実施例1を説明する左側面図である。 本発明の実施例1を説明する正面図である。 本発明の実施例1を説明する背面図である。 本発明の実施例1を説明する右側面図である。 本発明の実施例1を説明する左側面図である。 本発明が実施されるスポーツ用シャツの形状例を示す説明図である。 本発明が実施されるスポーツ用シャツの形状例を示す説明図である。 実施例1のメカニズムを説明する正面図である。 実施例1のメカニズムを説明する背面図である。 実施例1のメカニズムを説明する拡大説明図である。 実施例1のメカニズムを説明する拡大説明図である。 実施例1のメカニズムを説明する正面図である。 実施例1のメカニズムを説明する背面図である。 実施例1のメカニズムを説明する拡大説明図である。 実施例1のメカニズムを説明する拡大説明図である。 本発明の実施例2を説明する正面図である。 本発明の実施例2を説明する背面図である。 本発明の実施例2を説明する右側面図である。 本発明の実施例2を説明する左側面図である。 本発明の実施例2を説明する正面図である。 本発明の実施例2を説明する背面図である。 本発明の実施例2を説明する右側面図である。 本発明の実施例2を説明する左側面図である。 本発明の実施例2を説明する正面図である。 本発明の実施例2を説明する背面図である。 本発明の実施例2を説明する右側面図である。 本発明の実施例2を説明する左側面図である。 本発明の実施例2を説明する正面図である。 本発明の実施例2を説明する背面図である。 本発明の実施例2を説明する右側面図である。 本発明の実施例2を説明する左側面図である。 本発明の実施例2を説明する正面図である。 本発明の実施例2を説明する背面図である。 本発明の実施例2を説明する右側面図である。 本発明の実施例2を説明する左側面図である。 本発明の実施例2を説明する正面図である。 本発明の実施例2を説明する背面図である。 本発明の実施例2を説明する右側面図である。 本発明の実施例2を説明する左側面図である。 実施例2のメカニズムを説明する正面図である。 実施例2のメカニズムを説明する背面図である。 実施例2のメカニズムを説明する拡大説明図である。 実施例2のメカニズムを説明する拡大説明図である。 実施例2のメカニズムを説明する正面図である。 実施例2のメカニズムを説明する背面図である。 実施例2のメカニズムを説明する拡大説明図である。 実施例2のメカニズムを説明する拡大説明図である。
符号の説明
1 スポーツ用シャツ
2 上衣
3 身頃部
4 腕部
5 固着部
6 首回り部
7 下端胴回り部
8 袖部下端
9 手首部
10 滑り止め
11 ずれ上がり防止用のストレッチ部
12 上腕部
13 前腕
14a、14b、14c・・・ 裁断片
15 首部近傍
16 肩部
17 腋下部
18 肘部
19 肘部近傍
20 手首近傍
21a、21b、21c・・・ ストレッチ部
22 半袖型
23 長袖型
24 比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材
25 より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材
C 腕の長軸
S 腋下部と肘部との略中間位置
A、B、C、D 考察点
P 生地が元に戻ろうとする力(張力)
P1 Pの水平方向成分
P2 Pの垂直方向成分
PA Pに対する反力として人体に生じる力
P1a PAの水平方向成分
P2b PAの垂直方向成分

Claims (17)

  1. 身頃部と腕部とから成る上衣であって、
    前記腕部は、首部近傍から肩部を経由し腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍に至るまでの間を、一つまたは複数の裁断片をスパイラル状に配置して隣り合う部分を固着して一体化し、
    該一つまたは複数の裁断片は、全体強い伸度を有し、身体着用時のスパイラル方向における伸長率が20〜60%であるストレッチ生地素材によりストレッチ部を形成し、
    該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該一体化した腕部を前記身頃部と固着して上肢に生地のスパイラル方向における伸びで生じる復元力に対する身体上の反力である外旋機能を持たせたか、あるいは、
    該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該一体化した腕部を前記身頃部と固着して上肢に生地のスパイラル方向における伸びで生じる復元力に対する身体上の反力である内旋機能を持たせたこと、
    を特徴とするスポーツ用シャツ。
  2. 身頃部と腕部とから成る上衣であって、
    前記腕部は、腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍から手首近傍に至るまでの間を、一つまたは複数の裁断片をスパイラル状に配置して隣り合う部分を固着して一体化し、
    該一つまたは複数の裁断片は、全体強い伸度を有し、身体着用時のスパイラル方向における伸長率が20〜60%であるストレッチ生地素材によりストレッチ部を形成し、
    該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、該一体化した腕部を前記身頃部と固着して上肢の前腕に生地のスパイラル方向における伸びで生じる復元力に対する身体上の反力である回外機能を持たせたか、あるいは、
    該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、該一体化した腕部を前記身頃部と固着して上肢の前腕に生地のスパイラル方向における伸びで生じる復元力に対する身体上の反力である回内機能を持たせたこと、
    を特徴とするスポーツ用シャツ。
  3. 身頃部と腕部とから成る上衣であって、
    前記腕部は、首部近傍から肩部、並びに肘部を経由して手首近傍に至るまでの間を、一つまたは複数の裁断片をスパイラル状に配置して隣り合う部分を固着して一体化し、
    該一つまたは複数の裁断片は、全体強い伸度を有し、身体着用時のスパイラル方向における伸長率が20〜60%であるストレッチ生地素材によりストレッチ部を形成し、
    該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、前記一体化した腕部を前記身頃部と固着して上肢に生地のスパイラル方向における伸びで生じる復元力に対する身体上の反力である外旋機能、並びに回外機能を持たせたか、
    あるいは、該ストレッチ部を形成する一つまたは複数の裁断片を前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、前記一体化した腕部を前記身頃部と固着して上肢に生地のスパイラル方向における伸びで生じる復元力に対する身体上の反力である内旋機能、並びに回内機能を持たせたこと、
    を特徴とするスポーツ用シャツ。
  4. 身頃部と腕部とから成る上衣であって、
    前記腕部は、首部近傍から肩部を経由して腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍に至るまでの間を、複数の裁断片をスパイラル状に配置して隣り合う部分を固着して一体化し、
    該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有し、身体着用時のスパイラル方向における伸長率が20〜60%であるストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して、前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、前記一体化した腕部を前記身頃部と固着して上肢に生地のスパイラル方向における伸びで生じる復元力に対する身体上の反力である外旋機能を持たせたか、
    あるいは、該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有してストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して、前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、前記一体化した腕部を前記身頃部と固着して上肢に生地のスパイラル方向における伸びで生じる復元力に対する身体上の反力である内旋機能を持たせたこと、
    を特徴とするスポーツ用シャツ。
  5. 身頃部と腕部とから成る上衣であって、
    前記腕部は、腋下部と肘部との略中間位置乃至肘部近傍から手首近傍に至るまでの間を、複数の裁断片をスパイラル状に配置して隣り合う部分を固着して一体化し、
    該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有し、身体着用時のスパイラル方向における伸長率が20〜60%であるストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して、前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、前記一体化した腕部を前記身頃部と固着して上肢の前腕に生地のスパイラル方向における伸びで生じる復元力に対する身体上の反力である回外機能を持たせたか、あるいは、
    該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有し、身体着用時のスパイラル方向における伸長率が20〜60%であるストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して、前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、前記一体化した腕部を前記身頃部と固着して上肢の前腕に生地のスパイラル方向における伸びで生じる復元力に対する身体上の反力である回内機能を持たせたこと、
    を特徴とするスポーツ用シャツ。
  6. 身頃部と腕部とから成る上衣であって、
    前記腕部は、首部近傍から肩部、並びに肘部を経由して手首近傍に至るまでの間を、複数の裁断片をスパイラル状に配置して隣り合う部分を固着して一体化し、
    該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有し、身体着用時のスパイラル方向における伸長率が20〜60%であるストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して、前面側から見て腕部外側から内側に向け斜め下方に捲回し、前記一体化した腕部を前記身頃部と固着して上肢に生地のスパイラル方向における伸びで生じる復元力に対する身体上の反力である外旋機能、並びに回外機能を持たせたか、あるいは、
    該複数の裁断片は、比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材から成る裁断片と、より強い伸度を有し、身体着用時のスパイラル方向における伸長率が20〜60%であるストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片とを配列して、前面側から見て腕部内側から外側に向け斜め下方に捲回し、前記一体化した腕部を前記身頃部と固着して上肢に生地のスパイラル方向における伸びで生じる復元力に対する身体上の反力である内旋機能、並びに回内機能を持たせたこと、
    を特徴とするスポーツ用シャツ。
  7. 前記り強い伸度を有するストレッチ部を構成するストレッチ生地素材から成る裁断片は、前記腕部上腕部及び前腕部に各々少なくとも一カ所ずつ形成されていること、
    を特徴とする請求項に記載のスポーツ用シャツ。
  8. 前記身頃部と腕部とから成る上衣において、少なくともストレッチ生地素材から成る前記腕部が一体形成された後に、該腕部におけるストレッチ部の表面または裏面の少なくとも一部に、更に同一の、または異なる他のストレッチ生地素材からなる帯状、またはテープ状のストレッチ生地を固着すること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載のスポーツ用シャツ。
  9. 前記身頃部が伸長性のある素材から成り、伸長率が20から150%の範囲内であること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載のスポーツ用シャツ。
  10. 前記腕部の比較的弱い伸度を有するストレッチ生地素材の伸長率が身頃の伸長率と略同一であるか、または、20から120%の範囲内であること、
    を特徴とする請求項7乃至の何れかに記載のスポーツ用シャツ。
  11. 前記身頃部の首回り部またはその下端或いは腕部の袖部下端の何れか、またはそれらの複数位置またはそれらの全て、の表側または肌側に、
    或いは身頃部または腕部の肌側の一部または全面に、滑り止め機能を形成したこと、
    を特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載のスポーツ用シャツ。
  12. 左腕部または右腕部の一方に、外旋能を持たせ、他の一方には、内旋能を持たせたこと、 を特徴とする請求項1又は4に記載のスポーツ用シャツ。
  13. 左腕部または右腕部の一方に、回外能を持たせ、他の一方には、回内能を持たせたこと、 を特徴とする請求項2又は5に記載のスポーツ用シャツ。
  14. 左腕部または右腕部の一方に、外旋能及び回外機能を持たせ、他の一方には、内旋能及び回内機能を持たせたこと、 を特徴とする請求項3又は6に記載のスポーツ用シャツ。
  15. 左腕部または右腕部の一方には、外旋能または内旋能を持たせ、他の一方には、これらの何れの機能も持たせないこと、を特徴とする請求項1又は4に記載のスポーツ用シャツ。
  16. 左腕部または右腕部の一方には、回外能または回内能を持たせ、他の一方には、これらの何れの機能も持たせないこと、を特徴とする請求項2又は5に記載のスポーツ用シャツ。
  17. 左腕部または右腕部の一方には、旋機能及び回外機能または内旋機能及び回内機能を持たせ、他の一方には、これらの何れの機能も持たせないこと、を特徴とする請求項3又は6に記載のスポーツ用シャツ。
JP2007002505A 2007-01-10 2007-01-10 スポーツ用シャツ Active JP4683568B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007002505A JP4683568B2 (ja) 2007-01-10 2007-01-10 スポーツ用シャツ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007002505A JP4683568B2 (ja) 2007-01-10 2007-01-10 スポーツ用シャツ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008169501A JP2008169501A (ja) 2008-07-24
JP4683568B2 true JP4683568B2 (ja) 2011-05-18

Family

ID=39697852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007002505A Active JP4683568B2 (ja) 2007-01-10 2007-01-10 スポーツ用シャツ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4683568B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015537129A (ja) * 2013-10-22 2015-12-24 グッド ピープル カンパニー リミテッド 男性用機能性パンツ

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5410053B2 (ja) * 2008-09-03 2014-02-05 ピップ株式会社 衣料
JP5089711B2 (ja) 2010-01-12 2012-12-05 株式会社モンベル 衣類及び衣類の製造方法
JP5290261B2 (ja) * 2010-05-17 2013-09-18 株式会社オンワードホールディングス ゴルフ用上衣

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002212810A (ja) * 2000-11-10 2002-07-31 Descente Ltd 競泳用水着
JP2002212809A (ja) * 2000-11-10 2002-07-31 Descente Ltd 流体低抵抗スポーツウェア
JP2003328202A (ja) * 2002-05-02 2003-11-19 Wacoal Corp 袖付き衣類
JP2006057207A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Goldwin Technical Center:Kk 被服
JP2006223845A (ja) * 2005-01-24 2006-08-31 Masanori Aichi 四肢矯正具

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3192325B2 (ja) * 1994-08-26 2001-07-23 株式会社ワコール 袖を有する衣類
JP2732394B2 (ja) * 1994-09-12 1998-03-30 オンヨネ株式会社 スポーツウェア

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002212810A (ja) * 2000-11-10 2002-07-31 Descente Ltd 競泳用水着
JP2002212809A (ja) * 2000-11-10 2002-07-31 Descente Ltd 流体低抵抗スポーツウェア
JP2003328202A (ja) * 2002-05-02 2003-11-19 Wacoal Corp 袖付き衣類
JP2006057207A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Goldwin Technical Center:Kk 被服
JP2006223845A (ja) * 2005-01-24 2006-08-31 Masanori Aichi 四肢矯正具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015537129A (ja) * 2013-10-22 2015-12-24 グッド ピープル カンパニー リミテッド 男性用機能性パンツ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008169501A (ja) 2008-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6297975B2 (ja) 衣服
JP5419323B2 (ja) 旋回機能を有するスポーツウェア
KR101359442B1 (ko) 운동용 가랑이가 있는 의류
JP5293844B2 (ja) 衣服
WO2004096105A1 (ja) 股付き衣類
JP2008214813A (ja) 背筋強化ハーフトップ
AU2019282986B2 (en) Swimwear
JP4368364B2 (ja) 運動用スパッツ
JP4683568B2 (ja) スポーツ用シャツ
JP5072342B2 (ja) 旋回機能を有するスポーツウェア
CN110475489A (zh) 下半身用衣服
JP4515981B2 (ja) スポーツ競技姿勢を制御する競技用衣服
JP2009263841A (ja) 衣類
JP5290261B2 (ja) ゴルフ用上衣
JPWO2007023518A1 (ja) 下肢用衣料
JP2009179886A (ja) 姿勢をコントロールするためのインナーパンツ
JPH073505A (ja) シェイプアップ衣服
JP4549375B2 (ja) スポーツ競技姿勢を制御する競技用水着
JP5333974B2 (ja) テーピング機能を有する下半身用衣料
JP4846349B2 (ja) スパッツ
JP5290236B2 (ja) ゴルフ用下衣
JP6811832B1 (ja) スポーツ用衣料
JP5807479B2 (ja) ボトム衣類、及び筒状衣類
JP6927520B2 (ja) 下半身用衣類
JP2016199821A (ja) 衣類

Legal Events

Date Code Title Description
RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20090414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090427

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090427

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4683568

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250