JP4682856B2 - 角速度センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動体を有する角速度検出素子を含む構造体をケースに収納してなる角速度センサ装置に関する。
従来より、振動体を有する角速度検出用の角速度検出素子を含む構造体を、ケースに収納してなる振動型の角速度センサ装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このような角速度センサ装置では、振動体を駆動振動させ、角速度印加時のコリオリ力による振動体の変位を検出することで角速度検出を行う。
また、このものでは、たとえば自動車に搭載された場合など、車両振動などの外部振動がケースから構造体内の角速度検出素子へ伝達され、センサ特性に悪影響を及ぼすため、従来では、防振ゴムやゲル材料などを用い、これら防振部材を介してケースに構造体を支持している。
特開2001−126462号公報
しかしながら、従来の防振構造では、ゴム材料やゲル材料の経時劣化により、防振特性が変化し、角速度検出素子の出力特性に影響を与えてしまう可能性がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、振動体を有する角速度検出素子を含む構造体をケースに収納してなる角速度センサ装置において、防振ゴムやゲル材料を用いることなく角速度検出素子の防振を行うことを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、振動型の角速度センサ装置において、構造体(100)とケース(200)との間に、これら両者間にて互いに反発する磁力を作用させ、この磁力によって、構造体(100)を、ケース(200)内の空間に浮いた状態で収納するようにし、ケース(200)には、構造体(100)に対向する部位に電磁石(500)を設け、この電磁石(500)から構造体(100)に対して引力となる磁力を発生するようにしたことを特徴とする。
それによれば、角速度検出素子(20)を含む構造体(100)は、ケース(200)と非接触の状態で当該ケース(200)に収納されることで、外部振動がケース(200)から角速度検出素子(20)へ伝達するのを防止できるため、防振ゴムやゲル材料を用いることなく角速度検出素子(20)の防振を行うことができる。
また、請求項1に記載の発明では、ケース(200)には、構造体(100)に対向する部位に電磁石(500)を設け、この電磁石(500)から構造体(100)に対して引力となる磁力を発生するようにしているから、上記反発する磁力とこの電磁石(500)の引力である磁力とにより、浮いた状態にある構造体(100)のバランスをとることができる
請求項2に記載の発明では、振動型の角速度センサ装置において、構造体(100)とケース(200)との間に、これら両者間にて互いに反発する磁力を作用させ、この磁力によって、構造体(100)を、ケース(200)内の空間に浮いた状態で収納するようにし、ケース(200)に、構造体(100)に対して静電引力を作用させる静電引力発生手段(600)を設けたことを特徴とする。それによれば、角速度検出素子(20)を含む構造体(100)は、ケース(200)と非接触の状態で当該ケース(200)に収納されることで、外部振動がケース(200)から角速度検出素子(20)へ伝達するのを防止できるため、防振ゴムやゲル材料を用いることなく角速度検出素子(20)の防振を行うことができる。また、ケース(200)に、構造体(100)に対して静電引力を作用させる静電引力発生手段(600)を設けているから、上記の電磁石(500)の場合と同様に、浮いた状態にある構造体(100)のバランスをとることができる。
また、上記請求項1または請求項2の場合、請求項3に記載の発明のように、反発する磁力は、構造体(100)とケース(200)との互い対向する部位に、それぞれ同じ極性の永久磁石(400、410)を対向して設けることにより発現することができる。また、請求項4に記載の発明のように、上記の反発する磁力を、構造体(100)に対して、重力方向における下側と上側、および水平方向における対向する両側から作用させるようにすれば、構造体(100)の上下左右を取り巻くように磁力が作用するため、構造体(100)において安定な浮いた状態を実現しやすい。
また、請求項5に記載の発明のように、構造体(100)を、角速度検出素子(20)と電気的に接続されたパッケージ(10)を有するものとし、このパッケージ(10)に、フレキシブルプリント配線板(300)を電気的に接続し、このフレキシブルプリント配線板(300)を介して、角速度検出素子(20)と外部とを電気的に接続するようにしてもよい。
浮いた状態にある構造体(100)に対して接続される配線は、剛性の高いものではダメージを受けやすいが、フレキシブルプリント配線板(300)にすれば、そのフレキシブル性によってダメージを受けることがなくなる。
また、請求項6に記載の発明のように、このフレキシブルプリント配線板に代えて、構造体(100)とケース(200)との間に、角速度検出素子(20)と外部との電気的なやりとりを光伝達もしくは電波にて行う非接触配線手段(700)を設ければ、浮いた状態にある角速度検出素子(20)と外部との電気的な信号のやりとりを適切に行える。
このような非接触配線手段(700)としては、請求項7に記載の発明のように、構造体(100)とケース(200)との互いに対向する部位において、発光素子(710)およびこの発光素子(710)からの光を受光する受光素子(720)のどちらか一方が構造体(100)側に設けられ、他方がケース(200)側に設けられてなるものであって、これら発光素子(710)と受光素子(720)との間の光の伝達により、角速度検出素子(20)の信号を外部に取り出すようにしたものにできる。
また、上記構成において、請求項8に記載の発明のように、構造体(100)には、光を電気に変換するソーラーセル(800)を設けてもよく、それによれば、浮いた状態にある角速度検出素子(20)に対して、ケース(200)と非接触の状態にあっても、電源の供給が可能である。
ここで、請求項9に記載の発明のように、ケース(200)に、ソーラーセル(800)に光を供給する発光部(810)を設けたり、請求項10に記載の発明のように、ケース(200)の少なくとも一部を、ソーラーセル(800)に外部の光を供給するように光透過性材料より構成すれば、ソーラーセル(800)に対する光の供給を適切に行える。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る振動型の角速度センサ装置S1の概略断面構成を示す図であり、図2は、この角速度センサ装置S1におけるケース200内の概略平面構成を示す図である。なお、図2ではフレキシブルプリント配線板300は省略してある。この角速度センサ装置S1は、たとえば自動車に搭載されて自動車に印加される角速度を検出するものとして適用される。
図1に示されるように、この角速度センサ装置S1は、振動体21を有する角速度検出素子20を含む構造体100を、ケース200に収納してなる。
構造体100は、ジャイロユニットであり、大きくは、パッケージ10上に、図示しない接着剤を介して、回路基板30、角速度検出素子20が積層されるとともに、各部の電気的な接続がボンディングワイヤ40にて行われているものである。
パッケージ10は、角速度検出素子20、回路基板30を収納するものであり、構造体100の本体を区画形成する基部となる。このようなパッケージ10は、図示しないが、たとえばアルミナなどのセラミック層が複数積層された積層基板として構成されており、各層の表面や各層に形成されたスルーホールの内部に配線が形成されたものを採用することができる。
このパッケージ10の開口部には、金属や樹脂あるいはセラミックなどからなる蓋(リッド)11が溶接やロウ付けなどにより取り付けられ、この蓋11によってパッケージ10の内部が封止されている。そして、パッケージ10の底部には、回路基板30が接着固定され、回路基板30の上には、角速度検出素子20が接着固定されている。
角速度検出素子20は角速度検出の用途をなすものであり、一般に知られているようなものと同様に、振動体21を備えた半導体チップとして構成されたものである。このような角速度検出素子20は、たとえばSOI(シリコン−オン−インシュレータ)基板などの半導体基板に対して周知のマイクロマシン加工を施すことにより形成され、たとえば矩形板状のものである。
具体的に、角速度検出素子20における振動体21は、一般に知られている櫛歯構造を有する梁構造体とすることができ、弾性を有する梁により支持されて角速度の印加により可動となっている。
そして、図1において、振動体21がx軸方向に駆動振動しているときにz軸回りの角速度Ωが印加されると、x軸と直交するy軸の方向へコリオリ力により振動体21が検出振動するようになっている。
そして、角速度検出素子20には、図示しない検出用電極が設けられ、振動体21の検出振動による振動体21と当該検出用電極との間の静電容量変化を検出することにより、角速度Ωの検出が可能となっている。
また、回路基板30は、角速度検出素子20へ駆動や検出用の信号を送ったり、角速度検出素子20からの電気信号を処理して外部へ出力する等の機能を有する信号処理チップとして構成されたものである。
このような回路基板30は、たとえばシリコン基板等に対してMOSトランジスタやバイポーラトランジスタ等が、周知の半導体プロセスを用いて形成されているICチップなどにより構成され、たとえば矩形板状のものである。
そして、図1に示されるように、角速度検出素子20と回路基板30、および、回路基板30とパッケージ10の上記配線とは、それぞれ金やアルミニウムなどからなるボンディングワイヤ40を介して電気的に接続されている。こうして角速度検出素子20、回路基板30、およびパッケージ10の各部間はボンディングワイヤ40を介して電気的に接続されている。
そして、図1に示されるように、このような構造体100は、セラミックや樹脂などよりなるケース200に収納されている。このケース200は、角速度センサ装置S1の測定を行うべく自動車における適所に取り付けられるようになっており、構造体100を収納する本体部210と、この本体部210に取り付けられ本体部210の開口部を遮蔽する蓋部220とよりなる。
また、このような角速度検出素子20と電気的に接続されたパッケージ10には、フレキシブルプリント配線板300が電気的に接続されている。このフレキシブルプリント配線板300は一般的なものであり、ポリイミド樹脂などをベースとし、銅箔などを配線パターンとして形成したものである
フレキシブルプリント配線板300は、構造体100の上記配線とはんだなどにより接続されており、ケース200に設けられた穴やケース200の本体部210と蓋部220との隙間などを介して、ケース200の外部へ引き出されて外部と電気的に接続可能となっている。
このようにして、角速度検出素子20と外部とが電気的に接続されるようになっている。そして、角速度検出素子20からの電気信号は回路基板30へ送られて、たとえば、回路基板30に備えられたC/V変換回路などにより電圧信号に変換されて、角速度信号として、フレキシブルプリント配線板300から外部へ出力されるようになっている。
ここで、本実施形態では、構造体100とケース200との間には、これら両者100、200間にて互いに反発する磁力が作用しており、この磁力によって、構造体100は、ケース200内の空間に浮いた状態で収納されている。
本実施形態では、図1、図2に示されるように、構造体100とケース200との互い対向する部位において、構造体100側とケース200側とに、それぞれ同じ極性の永久磁石400、410を、接着剤などにより対向して設けている。
具体的には、構造体100側の永久磁石400およびケース200側の永久磁石410を、ともにN極同士で対向させるか、ともにS極同士で対向させるように配置する。それにより、構造体100とケース200との間にて互いに反発する磁力を発現させるようにしている。
また、図1、図2に示されるように、本例では、構造体100の上下左右において、構造体100とケース200との互い対向する部位に、同じ極性の永久磁石400、410の組を対向して設けている。
それにより、反発する磁力が、構造体100に対して、重力方向における下側と上側、および水平方向における対向する両側から作用するようにしている。本例では、特に、上記x軸、y軸、z軸よりなるxyz空間座標において、構造体100を中心としてx軸、y軸、z軸の3方向に沿った両側に、合計6組の対向する永久磁石400、410の組を配置している。
なお、この対向する永久磁石400、410の組は、1箇所だけでもよいが、その場合、これによる反発する磁力と重力との釣り合いにより、構造体100がケース200内に浮いた状態となる。また、複数個の組を設ける場合でも、図1、図2に示される例よりも少ない組数としてもよい。
しかし、本例のように、構造体100の上下左右を取り巻くように永久磁石400、410の組を設けて磁力を作用させれば、構造体100において安定な浮いた状態が実現しやすくなり、ケース200内における構造体100の余分な動きを極力抑制することが可能となる。
また、図1、図2に示される例以外にも、さらに永久磁石400、410の組数を増やしたり、あるいは、構造体100の外面全体とケース200の内面全体に同じ極性の永久磁石を設けて反発する磁力を作用させても、同様の効果が期待できる。
このように、本実施形態の角速度センサ装置S1によれば、角速度検出素子20を含む構造体100は、ケース200との間に作用する反発する磁力によって、ケース200と非接触の状態で当該ケース200に収納されている。
そうすることで、ケース200に加わる外部振動は、ケース200から構造体100との間で遮断され、角速度検出素子20へは伝達されない。そのため、本実施形態によれば、従来のような防振ゴムやゲル材料を用いることなく、角速度検出素子20の防振を行うことができる。
なお、永久磁石400、410としては、一般的なもののなかから、上記した構造体100の支持を適切に行える磁力を発生できるものを選択して採用すればよい。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係る振動型の角速度センサ装置S2の概略断面構成を示す図である。
図3に示されるように、本実施形態の角速度センサ装置S2は、上記第1実施形態に示される角速度センサ装置に対して、さらに、電磁石500および磁性体510を設けたものである。なお、これら電磁石500および磁性体510としては一般的なものを用いてかまわない。
電磁石500は、ケース200の内面に接着などにより取り付けられるものであり、ケース200に設けられた図示しない配線を介して通電されて磁力を発生するように構成される。
一方、磁性体510は、構造体100の外面に接着などにより取り付けられるものであり、電磁石500の作動時に磁性体510と電磁石500との間で、引き合う磁力が発生するようになっている。
このように、本実施形態では、ケース200において、構造体100に対向する部位に電磁石500を設け、電磁石500から構造体100に対して引力となる磁力を発生させることが可能となっている。
それにより、上記した永久磁石400、410による反発する磁力とこの電磁石500による引力である磁力とによって、浮いた状態にある構造体100のバランスをとることができる。
このような構造体100のバランスの調整は、電磁石500への通電量を調整することで行えるが、この調整は使用前に初期的に行ってもよいし、角速度センサ装置S2の作動中に行ってもよい。
作動中に行う場合には、たとえば、構造体100のパッケージ10内部に図示しない加速度センサを収納しておき、この加速度センサにより構造体100の傾きを検知し、この傾きの信号をフレキシブルプリント配線板300から外部の調整回路などへフィードバックして、電磁石500の通電調整を行えばよい。
なお、この電磁石500とこれに対向する磁性体510との組の数や配置の位置は、図3に示される例に限定されるものではなく、種々の数や位置が可能である。
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態に係る振動型の角速度センサ装置S3の概略断面構成を示す図である。
図4に示されるように、本実施形態の角速度センサ装置S3は、上記第1実施形態に示される角速度センサ装置に対して、さらに、ケース200に、構造体100に対して静電引力を作用させる静電引力発生手段600を設けたものである。
この静電引力発生手段600は、構造体100の外面に設けられた構造体側電極610と、この構造体側電極610と対向するケース200の内面に設けられたケース側電極620とを備える。
そして、たとえば、ケース側電極620に対して、ケース200に設けられた図示しない配線を介して電界を加えることにより、対向する一対の電極610、620の間で、静電引力を発生させるようにしている。このような静電引力は、たとえば、一対の電極610、620の一方をGND、他方を正もしくは負とすることで発現される。
なお、本角速度センサ装置S3においては、対向する一対の電極610、620間の距離は、対向する永久磁石400、410間の距離よりも短くすることが好ましく、それにより、適切に静電引力を発揮させることができる。
このように、本実施形態によれば、上記した永久磁石400、410による反発する磁力とこの静電引力発生手段600による静電引力とによって、浮いた状態にある構造体100のバランスをとることができる。そして、その調整時期については、上記電磁石500の場合と同様に、使用前でも作動中でもよい。
なお、この静電引力発生手段600の数や配置の位置は、図4に示される例に限定されるものではなく、種々の数や位置が可能である。
(第4実施形態)
上記各実施形態では、構造体100とケース200との間をフレキシブルプリント配線板300で接続することで、このフレキシブルプリント配線板300により外部への信号の取出を行っていた。浮いた状態にある構造体100においては、微小な変位は避け難く、フレキシブル性を有する配線を用いることで、電気的接続を確保しやすい。
本発明の第4実施形態は、これと同様の観点から電気的な接続を確保することを考慮したものであり、構造体100とケース200との間に、角速度検出素子20と外部との電気的なやりとりを非接触で行う構成としたものである。
図5は、本発明の第4実施形態に係る振動型の角速度センサ装置S4の概略断面構成を示す図である。
図5に示されるように、本実施形態の角速度センサ装置S4は、上記第1実施形態に示される角速度センサ装置に対して、さらに、構造体100とケース200との間に、角速度検出素子20と外部との電気的なやりとりを光伝達にて行う非接触配線手段700を設けたものである。
この非接触配線手段700は、構造体100とケース200との互いに対向する部位において、一方に発光素子710を設け、この発光素子710からの光を受光する受光素子720を他方に設けたものである。このような発光素子710や受光素子720は、レーザダイオードやホトダイオード、LEDなど、一般的なものを採用できる。
ここでは、構造体100側に受光素子720、ケース200側に発光素子710を設けた組(図5中の左側の組)と、ケース200側に受光素子720、構造体100側に発光素子710を設けた組(図5中の右側の組)とにより、非接触配線手段700が構成されている。
具体的には、これら発光素子710や受光素子720を、構造体100内の回路基板30や、ケース200またはケース200の外部に設けられた図示しない回路部に接続する。そして、これら回路基板30や回路部において、電気信号を変換して各光素子710、720へ送ることで、対向する各光素子710、720間の光伝達を行う。それにより、角速度検出素子20の信号を外部に取り出せるようにしている。
なお、この非接触配線手段700の数や配置の位置は、図5に示される例に限定されるものではなく、種々の数や位置が可能である。また、本実施形態は、上記各実施形態において、フレキシブルプリント配線板300に代えて、適用が可能である。
また、本実施形態では、非接触配線手段として、発光素子および受光素子による光伝達を行うものを例に挙げたが、それ以外にも、非接触配線手段としては、たとえば、無線通信のような電波によるものであってもよい。
(第5実施形態)
図6は、本発明の第5実施形態に係る振動型の角速度センサ装置S5の概略断面構成を示す図である。
図6に示されるように、本実施形態の角速度センサ装置S5は、上記第1実施形態に示される角速度センサ装置に対して、さらに、構造体100に対して、光を電気に変換するソーラーセル800を設けたものである。
なお、図6では省略してあるが、本角速度センサ装置S5では、構造体100と外部との電気的な配線手段としては、上記第1実施形態と同様に、フレキシブルプリント配線板でもよいが、上記第4実施形態に示した非接触配線手段でもよい。
このソーラーセル800は、一般的に知られている太陽電池であり、シリコン、ガリウムヒ素などの半導体素材からなり、光を吸収して電気キャリアに変換したうえで電気エネルギーを作り出すものである。
このソーラーセル800は、構造体100の外面に接着などにより固定されており、構造体100の配線と電気的に接続されている。それにより、ソーラーセル800を電源として、浮いた状態にある角速度検出素子20や回路基板30に対して、電源の供給が可能となっている。
さらに、本実施形態では、ケース200には、このソーラーセル800に対して光を供給する発光部810が設けられている。この発光部810としては、たとえば上記第4実施形態に述べたような発光素子を採用することができ、その発光素子の作動方法は、上記同様にできる。
なお、このソーラーセル800および発光部810の数や配置の位置は、図6に示される例に限定されるものではなく、種々の数や位置が可能である。また、本実施形態は、上記各実施形態に適用可能である。
(第6実施形態)
図7は、本発明の第6実施形態に係る振動型の角速度センサ装置S6の概略断面構成を示す図である。
本実施形態の角速度センサ装置S6は、上記第5実施形態に示されるソーラーセル800を用いた角速度センサ装置において、ソーラーセル800に対する光の供給手段を変更したものである。
なお、この図7においても、上記図6と同様、構造体100と外部との電気的な配線手段を省略してあるが、当該配線手段としては、フレキシブルプリント配線板や非接触配線手段を採用できる。
図7に示されるように、本実施形態では、ケース200における蓋部220をガラスや透明樹脂などの光透過性材料より構成し、それにより、この蓋部220から外部の光をソーラーセル800に供給するようにしている。
本実施形態によれば、上記第5実施形態のように発光部を設けることなく、ソーラーセル800に対する光の供給を適切に行える。なお、本実施形態においては、ケース200全体を光透過性材料により構成してもよい。また、本実施形態は、上記第1〜第4の各実施形態に適用可能である。
(他の実施形態)
また、角速度検出素子20としては、振動体21を有しコリオリ力を利用した角速度検出を行うものであればよく、駆動振動の方向や検出振動の方向は上記図1に示されるようなx、y軸に限定されるものではない。
また、パッケージ10としては、上記したセラミックパッケージに限定されるものではなく、また、その形状や、パッケージ内部の各部の電気的接続構成も上記実施形態に限定されない。
また、構造体100としては、振動体21を有する角速度検出素子20を含むものであればよく、たとえば、回路基板30を省略してパッケージ10の直上に角速度検出素子20が搭載されていてもよい。
本発明の第1実施形態に係る角速度センサ装置の概略断面図である。 図1に示される角速度センサ装置におけるケース内の概略平面図である。 本発明の第2実施形態に係る角速度センサ装置の概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る角速度センサ装置の概略断面図である。 本発明の第4実施形態に係る角速度センサ装置の概略断面図である。 本発明の第5実施形態に係る角速度センサ装置の概略断面図である。 本発明の第6実施形態に係る角速度センサ装置の概略断面図である。
符号の説明
10…パッケージ、20…角速度検出素子、21…振動体、100…構造体、
200…ケース、300…フレキシブルプリント配線板、
400、410…永久磁石、500…電磁石、600…静電引力発生手段、
700…非接触配線手段、710…発光素子、720…受光素子、
800…ソーラーセル、810…発光部。

Claims (10)

  1. 振動体(21)を有する角速度検出素子(20)を含む構造体(100)を、ケース(200)に収納してなる角速度センサ装置において、
    前記構造体(100)と前記ケース(200)との間には、これら両者間にて互いに反発する磁力が作用しており、この磁力によって、前記構造体(100)は、前記ケース(200)内の空間に浮いた状態で収納されており、
    前記ケース(200)には、前記構造体(100)に対向する部位に電磁石(500)が設けられており、前記電磁石(500)からは前記構造体(100)に対して引力となる磁力が発生するようになっていることを特徴とする角速度センサ装置。
  2. 振動体(21)を有する角速度検出素子(20)を含む構造体(100)を、ケース(200)に収納してなる角速度センサ装置において、
    前記構造体(100)と前記ケース(200)との間には、これら両者間にて互いに反発する磁力が作用しており、この磁力によって、前記構造体(100)は、前記ケース(200)内の空間に浮いた状態で収納されており、
    前記ケース(200)には、前記構造体(100)に対して静電引力を作用させる静電引力発生手段(600)が設けられていることを特徴とする角速度センサ装置。
  3. 前記反発する磁力は、前記構造体(100)と前記ケース(200)との互い対向する部位に、それぞれ同じ極性の永久磁石(400、410)を対向して設けることにより発現されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の角速度センサ装置。
  4. 前記反発する磁力は、前記構造体(100)に対して、重力方向における下側と上側、および水平方向における対向する両側から作用するようになっていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の角速度センサ装置。
  5. 前記構造体(100)は、前記角速度検出素子(20)と電気的に接続されたパッケージ(10)を有しており、このパッケージ(10)には、フレキシブルプリント配線板(300)が電気的に接続され、このフレキシブルプリント配線板(300)を介して、前記角速度検出素子(20)と外部とが電気的に接続されるようになっていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の角速度センサ装置。
  6. 前記構造体(100)と前記ケース(200)との間には、前記角速度検出素子(20)と外部との電気的なやりとりを光伝達もしくは電波にて行う非接触配線手段(700)が設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の角速度センサ装置。
  7. 前記非接触配線手段(700)は、前記構造体(100)と前記ケース(200)との互いに対向する部位において、発光素子(710)および前記発光素子(710)からの光を受光する受光素子(720)のどちらか一方が前記構造体(100)側に設けられ、他方が前記ケース(200)側に設けられてなるものであって、
    これら発光素子(710)と受光素子(720)との間の光の伝達により、前記角速度検出素子(20)の信号を外部に取り出すようにしたものであることを特徴とする請求項に記載の角速度センサ装置。
  8. 前記構造体(100)には、光を電気に変換するソーラーセル(800)を設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の角速度センサ装置。
  9. 前記ケース(200)には、前記ソーラーセル(800)に光を供給する発光部(810)が設けられていることを特徴とする請求項に記載の角速度センサ装置。
  10. 前記ケース(200)の少なくとも一部は、前記ソーラーセル(800)に外部の光を供給するように光透過性材料より構成されていることを特徴とする請求項に記載の角速度センサ装置。
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