JP4679700B2 - 情報端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報端末、特に携帯型の情報端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、個人で大画面の画像を楽しむこと等を目的とした画像表示装置、特に、頭部や顔面に装着するタイプの画像表示装置の開発が盛んになされている。また、近年、携帯電話の普及や携帯情報端末の普及に伴い、携帯電話や携帯情報端末の画像や文字データを大画面で見たいというニーズが高まっている。
【0003】
従来、頭部装着式の画像表示装置として、CRTのような画像表示素子の像を画像伝達素子で物体面に伝達し、この物体面の像をトーリック反射面によって空中に投影するようにしたものが知られている(米国特許第4026641号)。また、液晶表示装置(LCD)等の画像表示装置上の画像を屈折型のリレー光学系を介して一度空中に結像させた後、さらに偏心配置された凹面鏡からなる接眼光学系を介して観察者の眼球に導くようにしたものが知られている(特開平6−294943号)。しかし、これらはいずれも光学系が大きいため、携帯電話や携帯情報端末に用いるには不適当である。
【0004】
携帯型情報端末においては、表示デバイスの拡大虚像を表示し、通話をしながら画像視認が可能なファインダー方式の携帯電話が提案されている(特開平7−235892号)。さらに、ファインダーを覗きながら携帯型情報端末を操作する方法も提案されている(特開平9−219755号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来例は、もっぱらファインダーを用いて画像を観察することを想定して構成されているため、画像表示素子を直視モードで観察できないか、あるいは、ファインダー光学系等との干渉によって、直視モードで観察しにくくなっている。そこで、ファインダー表示モード用の画像表示素子と、直視モード用の画像表示素子の2つの画像表示素子を同時に備えて構成することが、上記問題を解決するための一つの選択肢としては考えられる。しかし、画像表示素子を2つ使う構成はコストを上昇させるだけでなく、部品レイアウトの制限や消費電力の増加につながるので、携帯型情報端末を構成するにはふさわしくない。
【0006】
携帯型情報端末における最も自然で楽な操作方法は、実像として表示された画像を直視モードで観察しながら、同一視野にあるデータ入力キーを操作する方法であることは否めない。すなわち携帯型情報端末は、特に画像を詳細に見る必要がある場合や、あるいは、携帯電話として通話しながら用いる場合のような特殊な用途の場合を除き、通常の多くの用途においては、このような直視モードで操作できることが望ましい。
【0007】
そこで本発明は、携帯型情報端末の直視モードでの操作性を損なわずに、用途に応じて容易に拡大虚像を表示可能な情報端末を提供すること、より一般的に言えば、従来から携帯電話などの携帯型情報端末の利便性を損なうことなく、有益な光学的機能を付加した情報端末を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
本第1の発明による情報端末は、画像表示デバイスと、平板状の透過型ホログラム部材と、画像観察窓と、波長選択手段を有し、前記画像表示デバイスは、前記透過型ホログラム部材に入射するように光を発散し、前記画像観察窓、前記画像表示デバイスを外部から照明するのに十分な大きさを有していて、前記画像表示デバイスの画像表示面に対向して配置され、前記透過型ホログラム部材、前記画像観察窓と前記画像表示デバイスのそれぞれに対して略平行に配置されていて前記画像表示デバイスが発散する光のうち第1の方向に発散する正のレンズ作用によって拡大虚像を形成する虚像形成光にし、前記画像表示デバイスが発散する光のうち前記第1の方向と異なる第2の方向に発散する光を透過させて前記拡大虚像を形成しない直接観察光にし、前記波長選択手段前記虚像形成光の波長分布を制限することを特徴としている。
【0009】
本第1の発明のように、画像表示デバイスを直接観察する窓部に虚像形成用の光学系を配置して、さらにその虚像形成用の光学系をホログラム部材で実現すれば、実質的に虚像形成用光学系用のスペースを新たに確保する必要が無く、コンパクトな構成を実現することができる。また、本第1の発明によれば、直接観察と虚像観察のそれぞれの用途に対して、透過型ホログラムの入射角度選択性を利用し、画像表示デバイスから拡散する光の拡散角によって用途別に光を分割することができるので、ホログラム部材を観察窓部に近接配置しているにも関わらず、画像表示デバイスの直接観察を実質的に妨げることがない。また、直接観察と虚像観察の切り換えは、観察窓を覗き込む角度を変えるだけの簡単な動作で実現できる。また、本第1の発明のように波長選択手段を用いて、ホログラム部材に入射する光の波長幅を制限すれば、ホログラムの大きな分散特性によって生じる色収差を実質的に抑制することができ、拡大虚像の品質を保つことができる。さらに、本第1の発明によれば、外光照明を活用でき、また、画像表示デバイスは一つで足りるので、従来の携帯電話等と比較しても、携帯性や消費電力の点で遜色ない。
【0010】
なお、本第1の発明においては、ホログラム部材に想定されていない波長の光が入射するのを防止するために、画像表示デバイスから射出する光の配光特性を最適に制御する光拡散部材を具備することがより好ましい。
【0011】
本第2の発明による情報端末は、透過率変調型の画像表示デバイスと、光拡散部材と、直接観察を行う第1の画像観察窓と、虚像観察を行う第2の画像観察窓と、拡大虚像形成光学系と、画像反転回路を有していて、前記画像表示デバイス、表面と裏面に互いに表裏の関係にある画像を表示し、前記光拡散部材は、前記画像表示デバイスの裏面に接して、又は近接して配置されていて、前記画像表示デバイスの表面側と裏面側に所定の比率及び配光特性で光を分配し、前記第1の画像観察窓、前記画像表示デバイスを外部から照明するのに十分な大きさを有していて、前記画像表示デバイスの表面に対向して配置され、前記第2の画像観察窓は、前記拡大虚像形成光学系から出射された光を通過させるのに十分な大きさを有していて、前記画像表示デバイスの裏面側に配置され、前記拡大虚像形成光学系は、レンズ作用を有するホログラム部材と屈折光学素子を有するホログラム部材を含んでいて、前記画像表示デバイスの裏面側に配置されていて、前記光拡散部材が前記裏面側に発散する光を前記レンズ作用によって拡大虚像を形成する虚像形成光にし、前記画像反転回路が、観察方法の違いに対応して表示画像を互いに表裏の関係に変換することを特徴としている。
【0012】
本第2の発明によれば、画像表示デバイスを直接観察する従来からの機構には実質的に手を加えることなく、例えば、半透明の拡散部材の配光特性を制御することにより、画像表示デバイスの表裏面から画像を取り出しているので、用途別に光の分割を確実に行なうことができ、安定的かつ明瞭な直接観察および拡大虚像観察を行なうことができる。また、本第2の発明によれば、画像の表裏を画像反転回路で反転し、裏側から覗くという簡単な操作で、直接観察と拡大虚像観察とを切り替えることができる。また、本第2の発明によれば、画像観察窓と拡大虚像形成光学系とを完全に分離しているので、画像表示デバイスを観察窓に実質的に接した状態で配置することができ、窓部におけるケラレなどの問題も生じにくい。一方で、裏面には比較的空間が確保しやすいため、拡大虚像形成光学系の光学的レイアウトの自由度が上がり、高品質な拡大虚像形成光学系を達成することができる。また、本第2の発明によれば、本第1の発明と同様に、外部の照明を活用でき、また、画像表示デバイスが一つで足りるので、従来の携帯電話等と比較しても、携帯性や消費電力の点で遜色ない。
【0013】
なお、本第2の発明においては、画像表示デバイスの裏面側に比較的空間的余裕があるが、情報端末のコンパクト化のためには、この空間はなるべく有効に使う必要がある。従って、裏面において虚像を形成するための光学系としては、ホログラム部材を用いることが好ましい。さらにこの場合は、波長選択手段を併用することでホログラム部材の特性を活かすことが好ましい。
【0014】
本第3の発明による情報端末は、画像表示デバイスと、平板状の第1のホログラム部材と、平板状の第2のホログラム部材と、画像観察窓を有し、前記画像表示デバイスは、前記第1のホログラム部材に入射するように光を発散し、前記第1のホログラム部材及び前記第2のホログラム部材は、それぞれ所定方向から入射する光に対してレンズ作用を有し、前記画像観察窓、前記画像表示デバイスを外部から照明するのに十分な大ささを有していて、前記画像表示デバイスの画像表示面に対向して配置され、少なくとも前記第1のホログラム部材及び前記第2のホログラム部材によって、前記第1のホログラム部材及び前記第2のホログラム部材が互いに相殺する方向に色収差を発生させる結像光学系を構成し、前記結像光学系は、前記画像表示デバイスが発散する光のうち前記第1の方向に発散する光波面変換作用によって前記第2のホログラム部材から射出して所定の位置に拡大虚像を形成する虚像形成光にし、前記画像表示デバイス発散する光のうち前記第1の方向と異なる第2の方向に発散する光を前記第1のホログラム部材及び前記第2のホログラム部材のレンズ作用を受けさせずに通過させて直接観察光にすることを特徴としている。
【0015】
携帯型の情報端末のボディーは、概ね、平板状が使いやすい形態であり、通常、携帯型の情報端末に具備される画像表示デバイスは、ボディーの平面部に沿って配置されている。
上述のように、本願においては、拡大虚像観察が可能な携帯型情報端末の小電力化、およびコンパクト化を実現するために、一つの表示デバイスで直接観察と拡大虚像観察を行なうことを目指している。
画像表示デバイスに表示された画像から拡大虚像を形成するには、通常はその平面部に沿って配置された画像表示デバイスに対して垂直な光軸上に拡大虚像形成用の結像光学系を配置することが必要になるが、そのような配置構成は携帯型の情報端末にはふさわしくない。
【0016】
これに対し、ホログラム部材は厚さが実質的に存在しないため、極めて薄い光学系を実現することができる。ここで、携帯型の情報端末においては、外光を活用することで消費電力を節約することが好ましいが、外光として白色光を用いた場合にホログラム部材が色収差を大きく発生させてしまうという問題がある。そこで、本第3の発明のように、複数のホログラム部材を用いて、それぞれのホログラムから生じる色収差を互いにキャンセルさせるように構成すれば、上記色収差の問題を回避することができる。
【0017】
なお、第1及び第2のホログラム部材は、偏心レンズ作用を有することが好ましい。このように構成すれば、実質的に光軸を携帯型情報端末のボディーの長手方向に傾けることができ、ボディーのコンパクトさを損なうことなく比較的体積のある屈折光学素子を上記結像光学系に導入することが可能になる。
【0018】
なお、第1のホログラム部材は、画像表示デバイスに対して略平行に配置されることが好ましい。このように構成すれば、上記結像光学系をより薄く、コンパクト化することができる。
また、上記2つのホログラム部材には、透過型ホログラムと反射型ホログラムとを組み合わせて構成することが好ましい。一般に、透過型ホログラムは入射角選択性が大きく、反射型ホログラムは波長選択性が大きいので、このように2つのタイプのホログラムを組み合わせて構成すれば、透過型ホログラムにより直接観察用の光と虚像を形成する光が分離しやすくなると同時に、反射型ホログラムにより色収差の問題も発生しにくくなる。これにより、直接観察の利便性を損なわずに高品質の拡大虚像を形成することができる。
【0019】
また、第2のホログラム部材は、画像観察窓に近接もしくは接して配置されていることが好ましい。このように構成すれば、拡大虚像を形成する光の射出窓を新たに設ける必要が無くなるので、装置をコンパクト化する上で効果的である。
【0020】
本第4の発明として、画像表示デバイスと、撮像デバイスと、平板状のホログラム部材を有する情報端末は、物体像を前記撮像デバイスに投影し撮影するための撮像光路と、前記画像表示デバイスが表示した像を観察するための観察光路を有し、前記撮像光路を通って前記撮像デバイスに入射する撮像光線の分布の中心と、前記観察光路を通って観察者の目に到達する観察光線の分布の中心とがほぼ重なり、前記撮像光線及び前記観察光線のそれぞれが情報端末から射出、もしくは情報端末に入射するインターフェース面を有し、前記インターフェース面の上には、少なくとも一つのホログラム部材を有し、前記ホログラム部材が、前記インターフェース面より情報端末内部の側において、撮像光路と観察光路を分離していることが好ましい。
【0021】
本第4の発明によれば、同一の窓部を通して観察と撮影を行うことができるので、例えば、テレビ電話などを実況した場合に、モニターに映った相手の目線が不自然になるといった不具合が改善される。また、本第4の発明では、撮像光学系及び観察光学系にホログラム部材を採用しているので、光学系を極めて薄く構成することが可能になり、情報端末の携帯性に支障を与えることがない。
なお、インターフェース面は、画像表示デバイスが表示する画像を直接観察する画像観察窓に、近接または接して配置することが好ましい。そのように構成すれば、画像表示デバイスの表示を直接観察しながら、自身を撮影することが可能になり、極めて携帯性にすぐれたテレビ電話を実現できる。
【0022】
なお、本第4の発明においては、撮像光学系及び観察光学系として少なくとも2つのホログラム部材を用いることが好ましい。そのように構成すれば、光学系を極めて薄くすることが出来ると同時に、ホログラムによる大きな分散(色収差)の問題を回避することが可能になる。
また、本第4の発明においては、反射型ホログラムと透過型ホログラムとの組み合わせでホログラム部材を用いることが好ましい。そのように構成すれば用途の異なる光の分離が容易になり、同時に色収差の問題も発生しにくくなり、これにより、高品質の光学系を実現することができる。
【0023】
また、本第4の発明においては、ホログラム部材が偏心レンズ作用を有することが好ましい。そのように構成すれば、携帯型情報端末のボディーのコンパクトさを損なわずに比較的体積のある屈折光学素子を光学系に導入することが可能となり、これにより、高品質の光学系を実現できる。
【0024】
なお、以上の全ての構成の中で波長選択手段を有する構成の場合において、波長選択手段は、所定の方向に所定波長の光を選択的に回折する反射型ホログラムで構成することができる。
同様に、波長選択手段は、所定波長の光を選択的に発する照明手段で構成することができる。
【0025】
また、波長選択手段は、複数の波長の中から選択波長を切り替え可能とし、少なくとも一つのホログラム部材が、それぞれの選択波長に対応して結像特性が最適となる複数のホログラムを重畳した構成とすることができる。
また、以上の全ての構成の中でホログラム部材を有する構成の場合において、少なくとも一つのホログラム部材を、ホログラム作用のオン/オフが可能な可変ホログラムで構成することができる。
【0026】
なお、ホログラム部材を構成するホログラムは、次の条件式(1)を満足する厚い体積型ホログラムであることが好ましい。
Q>10 ……(1)
ただし、Q=2πλT/n∧2、λは波長、Tは厚さ、nは平均屈折率、∧は屈折率変調の周期である。
【0027】
なお、以上の全ての構成の中で拡大虚像を形成する構成の場合において、
情報端末は拡大虚像の像歪みを補正する、像歪み補正回路を有することが好ましい。
【0028】
また、本発明におけるホログラム部材(HOE)は以下のように定義する。図10は本発明におけるHOEを定義するための原理図である。
まず、HOE面に入射し、さらに射出する波長λの光線追跡は、基準波長λ0=HWLに対して定義されるHOE面上での光路差関数Φ0を用いて、次式(2)で与えられる。
dd・N=nii・N+m(λ/λ0)∇Ф0・N ……(2)
ただし、NはHOE面の法線ベクトル、ni(nd)は入射側(射出側)の屈折率、Qi(Qd)は入射(射出)ベクトル(単位ベクトル)である。また、m=HORは射出光の回折次数である。
【0029】
HOEが基準波長λ0の2点光源、すなわち図10に示すような点P1=(HX1,HY1,HZ1)を光源とする物体光、および点P2=(HX2,HY2,HZ2)を光源とする参照光の干渉によって製造される(定義される)とすれば、
Φ0=Φ0 2P
=n2・s2・r2−n1・s1・r1
となる。ただし、r1(r2)は点P1(点P2)からHOE面の所定の座標までの距離(>0)、n1(n2)は製造時(定義時)にHOEを置く媒質の、点P1(点P2)を配置した側の屈折率であり、s1=HV1、およびs2=HV2は光の進行方向を考慮する符号である。この符号は光源が発散光源(実点光源)である場合に、REA=+1、逆に光源が収束する光源(仮想点光源)の場合にVIR=−1となる。なお、レンズデータ中におけるHOEの定義として、製造時(定義時)にHOEを置く媒質の屈折率n1(n2)は、レンズデータ中でHOE面が接している媒質の、点P1(点P2)が存在する側の屈折率とする。
【0030】
一般的な場合、HOEを製造する際の参照光と物体光は球面波とは限らない。この場合のHOEの光路差関数Φ0は、多項式で表した付加的な位相項Φ0 Poly(基準波長λ0における光路差関数)を加えて次式(3)で表わすことができる。
Φ0=Φ0 2P+Φ0 Poly ……(3)
ここで、多項式は、
Figure 0004679700
であり、一般には
j={(m+n)2+m+3n}/2
で定義することができる。ただし、Hjは各項の係数である。
【0031】
さらに光学設計の便宜から、光路差関数Φ0
Φ0=Φ0 Poly
のように付加項のみで表し、それによってHOEを定義することもできる。例えば、2点光源P1(点P2)を一致させると光路差関数Φ0の干渉による成分Φ0 2Pはゼロとなるので、この場合は実質的に付加項(多項式)のみで光路差関数を表示したことに相当する。
以上のHOEに関する説明は、すべてHOE原点を基準とするローカル座標に対するものである。
【0032】
以下に、HOEを定義する構成パラメータの例を示す。
Figure 0004679700
HOE:
HV1(s1)=REA(+1)
HV2(s2)=VIR(−1)
HOR(m) =1
HX1=0 ,HY1=-3.40×109 ,HZ1=-3.40×109
HX2=0 ,HY2= 2.50×10 ,HZ2=-7.04×10
HWL(λ0)=544
H1= -1.39×10-21, H2= -8.57×10-5, H3= -1.50×10-4
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。なお、各実施形態におけるホログラムには、次の条件式(1)を満足する厚い体積型ホログラムが用いられている。
Q>10 ……(1)
ただし、Q=2πλT/n∧2、λは波長、Tは厚さ、nは平均屈折率、∧は屈折率変調の周期である。
【0034】
第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態の情報端末の概略構成図である。
本実施形態の情報端末は、画像表示デバイスとして透過型の液晶パネル3と、平板状の透過型ホログラム部材である透過型体積ホログラム1と、画像観察窓2を有している。
画像観察窓2は、液晶パネル3を外部から照明するのに十分な大きさを有している。
透過型体積ホログラム1は、画像観察窓2の表面に形成され、液晶パネル3の画像表示面に対向して配置されており、所定の入射角近傍で入射した光に対して正の偏心レンズ作用を有し、そのレンズ作用により所定の位置に拡大虚像を形成するようになっている。
【0035】
また、本実施形態の情報端末は、虚像形成光の波長分布を制限する波長選択手段として平板状の反射型体積ホログラム4を有している。
また、液晶パネル3には、拡大虚像の像の歪みを補正する画像歪み補正回路7が接続され、画像歪み補正回路7には、観察方法切替えスイッチ6が接続されており、拡大虚像を観察する場合には、観察方法切り替えスイッチ6から送られる切り替え信号に従い、画像歪み補正回路7によって映像信号が補正され、拡大虚像に歪みが生じないようになっている。
その他、拡散板5が、反射型体積ホログラム4を挟んで液晶パネル3と対向する位置に設けられている。そして、拡散板5は、拡散光の配光特性が透過型体積ホログラム1がレンズ作用を持たない角度範囲に調整されている。
【0036】
このように構成された本実施形態の情報端末によれば、画像観察窓2に入射した外部の光は、透過型体積ホログラム1、所望の画像を表示した透過型液晶パネル3を透過する。液晶パネル3を透過した光のうちの所定の波長λ及びその近傍の光は、反射型体積ホログラム4によって、透過型体積ホログラム1がレンズ作用を生じる方向に選択的に回折されて反射し、その方向に液晶パネル3を照明する。一方、それ以外の波長の光は反射型体積ホログラム4を透過し、拡散板5によって拡散されて、反射型体積ホログラム4を透過し、液晶パネル3を照明する。液晶パネル3を照明した光は、透過型体積ホログラム1に入射する。
【0037】
ここで、拡散板5の配光特性は、透過型体積ホログラム1がレンズ作用を持たない角度範囲に調整されており、また、透過型体積ホログラム1によって回折される光は実質的に波長λ近傍の光に制限されているため、透過型体積ホログラム1に入射した光のうち、反射型体積ホログラム4によって回折された波長λ及びその近傍の光が、透過型体積ホログラム1により回折されて透過して、観察者の瞳位置で拡大虚像を形成する。一方、それ以外の波長の光は回折されないでそのまま透過型体積ホログラム1を透過する。
【0038】
本実施形態の情報端末によれば、透過型体積ホログラム1により拡大虚像を形成する際に発生する色収差によるぼけは許容できる範囲に抑えられる。また、透過型体積ホログラム1は、一般的に入射角選択性が大きいため、拡散板5の配光特性を比較的広い角度範囲に設定することが可能であり、液晶パネル3に表示された画像を直接観察する(直視方向から観察する)のをほとんど妨げることはない。
【0039】
従って、本実施形態の情報端末によれば、究めてコンパクトな構成でありながら、液晶パネルに表示された画像の直接観察を実質的に妨げることなく、その拡大虚像の観察をも同時に実現することができる。
【0040】
第2実施形態
図2は、本発明の第2実施形態の情報端末の概略構成図である。本実施形態は第1実施形態の変形例である。
本実施形態では、波長選択手段として、図1に示す反射型体積ホログラム4の代わりに、図2に示すように、比較的狭い波長幅を有する光源として発光ダイオード(LED)41を用いている。なお、図2中、11は透過型体積ホログラムである。
画像観察窓2は、液晶パネル3を外部から照明するのに十分な大きさを有している。
透過型体積ホログラム11は、画像観察窓2の表面に形成され、液晶パネル3の画像表示面に対向して配置されており、所定の入射角近傍で入射した光に対して正の偏心レンズ作用を有し、そのレンズ作用により所定の位置に拡大虚像を形成するようになっている。
【0041】
本実施形態の情報端末によれば、画像観察窓2に入射した外部の光は、透過型体積ホログラム11、所望の画像を表示した透過型液晶パネル3を透過する。液晶パネル3を透過した光は、拡散板5によって拡散されて、液晶パネル3を照明する。液晶パネル3を照明した光は、透過型体積ホログラム1に入射する。また、発光ダイオード41から射出された前記比較的狭い波長幅の光が拡散板5を通り、液晶パネル3を透過して、透過型体積ホログラム11に入射する。
【0042】
ここで、拡散板5の配光特性は、液晶パネル3を透過した発散光については透過型体積ホログラム1がレンズ作用を持たない角度範囲に調整されており、また、透過型体積ホログラム1によって回折される光は、発光ダイオード41から射出された前記比較的狭い波長幅の光に制限されているため、透過型体積ホログラム1に入射した光のうち、発光ダイオード41から射出された前記比較的狭い波長幅の光が、透過型体積ホログラム11により回折されて透過して、観察者の瞳位置で拡大虚像を形成する。一方、それ以外の波長の光は回折されないでそのまま透過型体積ホログラム11を透過する。
従って、本実施形態においても、図1と同様の作用を奏することができる。
なお、本実施形態においては、光源としてLEDを用いているが、より波長範囲の狭いレーザーダイオード(LD)を用いれば、色収差によるぼけの抑制効果はより大きくなる。
【0043】
また、本実施形態では、レンズ作用を有する通過型の体積ホログラムとして、電気信号でスイッチ(オン/オフ)可能な可変ホログラム11を用いている。このような素子は、例えば、光硬化性ポリマーと液晶の混合物の膜に干渉露光を施すことで実現できる。図2中、71はこの素子の駆動回路で、観察方法切り替えスイッチ6から送られる切り替え信号に従い、可変ホログラム11のオン/オフを行う。このような素子を用いれば、虚像観察時以外は可変ホログラム11の回折作用を消失させることができるので、液晶パネルに表示された画像を直接観察する際に、わずかながら混入する可能性のある不要な回折光を完全に除去することができる。
【0044】
また、本実施形態で明示してはいないが、発光波長の異なる複数の光源と、その波長に対してそれぞれ最適なレンズ作用を持つように形成した可変ホログラムを用意し、各々を時間的に同期させて交互に動作させるように構成すれば、拡大虚像のカラー表示が容易に実現可能である。その際、可変ホログラムは積層することが可能であり、しかも実質的な厚さが存在しないため、装置のコンパクト性に影響することはほとんど無い。
【0045】
また、複数の光源の代わりに、それぞれ異なる波長の光を選択的に回折する反射型の可変ホログラムを用いて図1と同様に配置すれば、外部の光により拡大虚像をカラー表示することも可能である。
なお、その他の構成及び作用効果は図1の実施形態とほぼ同様である。
【0046】
第3実施形態
図3は、本発明の第3実施形態の情報端末の概略構成図である。
本実施形態の情報端末は、画像表示デバイスとして透過型の液晶パネル3と、光拡散部材51と、画像観察窓2,21と、拡大虚像形成光学系と、画像反転回路72を有している。
【0047】
本実施形態では、上述のように、画像を直接観察する画像観察窓2以外に、平板状ボディーの裏面に虚像観察用の画像観察窓21が設けられており、透過型の体積ホログラム1は、この裏面の画像観察窓21上に配置されている。
画像観察窓2,21は、液晶パネル3を外部から照明するのに十分な大きさを有している。
透過型体積ホログラム1は、画像観察窓21の表面に形成され、液晶パネル3の画像表示面に対向して配置されており、所定の入射角近傍で入射した光に対して偏心レンズ作用を有している。
【0048】
光拡散部材51は、半透明の薄板状拡散板で構成されており、液晶パネル3の裏面に近接して配置されており、液晶パネル3の表面側および裏面側にそれぞれ後述のような所定の適性な比率と配光特性で光を分配するようになっている。なお、光拡散部材51は、液晶パネル3の裏面に接して配置されていてもよい。
拡大虚像形成光学系は、屈折光学系8と透過型ホログラム1とで構成されており、所定の位置に拡大虚像を形成するようになっている。
【0049】
また、液晶パネル3には、拡大虚像の像の歪みを補正する画像歪み補正回路7が接続され、画像歪み補正回路7には、観察方法切替えスイッチ6が接続されており、拡大虚像を観察する場合には、観察方法切り替えスイッチ6から送られる切り替え信号に従い、画像歪み補正回路7によって映像信号が補正され、拡大虚像に歪みが生じないようになっている。
画像反転回路72は、観察方法切替えスイッチ6に接続されており、観察方法の違いに対応して表示画像を互いに表裏の関係に変換するようになっている。
また、拡散部材51と屈折部材8との間には、波長選択手段として干渉フィルター42が設けられており、干渉フィルター42は、ホログラム1に入射する光の波長分布を、ホログラム1の設計波長の成分のみに制御している。
【0050】
本実施形態によれば、画像観察窓2に入射した外部の光は、光拡散部材51で拡散され、そのうち画像観察窓2の向きに拡散された光が、液晶パネル3を照明し、それにより液晶パネル3に表示された画像が画像観察窓2を通して直接観察される。一方、光拡散部材51を透過し、虚像観察窓21の向きに拡散された光が、光拡散部材51の面内の明るさ分布として画像を表示し、その画像が、屈折光学系8と透過型ホログラム1とで構成される拡大虚像形成光学系により、所定位置に拡大虚像として結像される。その際、拡大虚像を形成する光は、波長選択手段として配置した干渉フィルター42によって、ホログラム1の設計波長の成分のみとなっており、ホログラム1による色収差は発生しない。
【0051】
また、払大虚像観察時は、観察方法切り替えスイッチ6からの信号に従い、画像反転回路72で画像の表裏反転処理がおこなわれ、さらに歪み補正回路7で歪み補正がおこなわれるので、歪みの内正常な画像を観察することができる。
【0052】
第4実施形態
図4は、本発明の第4実施形態の情報端末の概略構成図である。本実施形態は実施形態3の変形例である。
本施形態では、外部からの電気信号でオン・オフ可能な可変拡散部材52、および52’が透過型液晶パネル3の表裏面に近接して配置されている。このオン・オフ可能な可変拡散部材52,52’は、例えば、第2実施形態で説明した可変ホログラム11と同様に構成することで実現できる。
【0053】
図4中、73はこの素子の駆動回路で、観察方法切り替えスイッチ6から送られる切り替え信号に従い、可変拡散部材52、および52’のオン/オフを交互におこない、液晶パネル3が実質的に画像を表示する向きをスイッチするようになっている。例えば、虚像観察を選択した場合、可変拡散部材52を透過拡散状態とし、可変拡散部材52’を透過することで、液晶表示パネル3から発散する光を効率よく裏面方向に導く。
【0054】
また図4中、12は透過型ホログラム、13は反射型ホログラム、81はプリズム光学系、82は反射光学系である。これらの光学系は、液晶表示パネル3の裏面方向に導かれた光を、透過型ホログラム12、プリズム光学系81、反射光学系82、反射型ホログラム13を介して、所定の位置に拡大虚像を形成するようになっている。
ホログラム12,13は夫々偏心レンズ作用を有し、また、互いの色収差を概ね相殺する回折作用を有している。また、プリズム光学系81は、主に像の歪みや球面収差などを補正する作用を有している。
また、観察窓2と観察窓21は、互いにずらした位置に配置されている。
【0055】
本実施形態によれば、ホログラム12,13のレンズ作用が偏心しているため、収差補正のためのプリズム光学系81を配置しても、情報端末全体として薄い構成を実現できる。また、この構成では、透過型ホログラム12が実質的に入射する光の波長分布を制御する波長分離手段の役割を果たしており、さらに、観察窓2と観察窓21を互いにずらして配置しているため、虚像観察において背景光がかぶることもなく、鮮明な映像を提供することができる。
なお、その他の構成及び作用効果は図3の実施形態とほぼ同様である。
【0056】
第5実施形態
図5は本発明の第5実施形態の情報端末の概略構成図であり、(a)は一使用形態、(b)は他の使用形態をそれぞれ示す。
本実施形態の情報端末は、図5(a),(b)に示すように、ボディー9が、ヒンジ61を介してコンバイナー支持部材91と動作可能に結合されており、観察方法に応じてコンバイナー支持部材91を開閉して使用するようになっている。
【0057】
また、本実施形態の情報端末は、反射型の画像表示デバイス31と、平板状の第1ホログラム部材として透過型ホログラム14と、平板状の第2ホログラム部材として反射型ホログラム15と、画像観察窓2,22を有している。画像観察窓2,22は、図5(b)に示すように、画像表示デバイス31を外部から照明するのに十分な大きさを有している。画像観察窓2は、ボディー9の表面に、画像表示デバイス31の画像表示面に対向するように配置されている。また、画像表示窓22は、透明部材で構成されていて、図5(b)に示すように、コンバイナー支持部材91を閉じた状態において、画像表示デバイス31の画像表示面に対向するようにコンバイナー支持部材91に配置されている。
【0058】
透過型ホログラム14は、偏心レンズ作用を有しており、画像観察窓2と接して配置されている。反射型ホログラム15は、同様に偏心レンズ作用を有しており、画像観察窓22に沿って配置されている。また、透過型ホログラム14と反射型ホログラム15とは、互いに回折作用により互いの色収差を概ね相殺する方向に色収差を発生させている。
そして、本実施形態の情報端末では、反射型の画像表示デバイス31から所定の角度で発散した光が、ホログラム14,15を介して所定の位置に拡大虚像を形成するようになっている。また、残りの光は、ホログラム14の回折作用を受けずに観察窓2から射出され、表示デバイス31に表示された画像の直接観察が可能になっている。
その他、液晶パネル31には、拡大虚像の像の歪みを補正する画像歪み補正回路7が接続されており、拡大虚像を観察する場合に画像歪み補正回路7を介して、映像信号が補正されて、拡大虚像に歪みが生じないようになっている。また、ヒンジ61は、コンバイナー部の開閉に連動して拡大虚像観察と直視モードでの観察の2つの観察モードの切り替えスイッチの役割を兼ねている。また、この構成では、透過型ホログラム14が実質的に入射する光の波長分布を制御する波長分離手段の役割を果たしている。
【0059】
本実施形態の情報端末によれば、通常の使用、あるいは携行するときは図5(b)に示すように、コンバイナー部を折りたたんでコンパクトな構成にする。この時、コンバイナー部にはシースルー窓22が配置されているので、折りたたんだ状態で直視モードの観察が可能になる。また、ヒンジ61が観察モードの切り替えスイッチを兼ねているので、コンバイナー部を展開することによって、観察モードが直視モードから拡大観察モードへと自動的に切り替わり、簡単に拡大虚像を観察することができる。
【0060】
第6実施形態
図6は本発明の第6実施形態の情報端末の概略構成図である。
本実施形態の情報端末は、図6に示すように、ボディー9が、ヒンジ61を介してコンバイナー支持部材91と動作可能に結合されており、観察方法に応じてコンバイナー支持部材91を開閉して使用するようになっている。
【0061】
また、本実施形態の情報端末は、反射型の画像表示デバイス31と、2つの平板状のホログラム部材17,18を有している。また、本実施形態の情報端末は、ボディー9に、偏心レンズ作用を有する透過型ホログラム16、プリズム光学系83、窓部23を有しており、反射型の画像表示デバイス31から所定の方向に拡散する光が、偏心レンズ作用を有する透過型ホログラム16、プリズム光学系83、窓部23を通り、さらに、偏心レンズ作用を有する反射型ホログラム17、もしくは18を通って所定の位置に拡大虚像を形成するようになっている。観察者は、これにより拡大虚像を観察することができる。また、ボディー9には、画像観察窓2が設けられており、透過型ホログラム16を介して画像表示デバイス31を直視モードで観察することができるようになっている。
【0062】
ホログラム18は、ホログラム作用のオン・オフが可能な可変ホログラムとして構成されており、ホログラム18がオンの時、光はホログラム18で反射回折し、ホログラム17の影響を受けない一方、ホログラム18がオフの時、光はホログラム18を素通りし、ホログラム17の回折作用を受けるようになっている。このため、ホログラム17と18は、二つ合せて実質的に焦点可変レンズ作用を有するホログラム部材として機能する。この機能により、同じ拡大虚像表示モードであっても、顔を近づけて観察する近接視モードと、やや離して観察する通常視モードとを両立させることができるようになっている。また、透過型ホログラム16と反射型のホログラム17,18とは、互いの回折作用により、互いに相殺する方向に色収差を発生するようになっている。さらに、この構成においては、TVカメラ92、スピーカー93、マイク94を備え、携帯テレビ電話機能を実現している。
【0063】
第7実施形態
図7は本発明の第7実施形態の情報端末の概略構成図である。
本実施形態の情報端末は、二つのボディー92,93を備え、夫々は動作可能なヒンジ61で結合されている。ボディー92にはデータ入力用のキーボード95が配置されて、デー夕入力部分を構成し、一方で、ボディー93には、画像表示手段が配置されて、モニター部が構成されている。
【0064】
また、本実施形態の情報端末は、画像観察窓2の一部に透過型ホログラム102が設けられている。そして、本実施形態においては、反射型の画像表示デバイス31から所定方向に拡散する光は、偏心レンズ作用を有する透過型ホログラム101、プリズム光学系84、偏心レンズ作用を有する透過型ホログラム102を介して、所定の位置に拡大虚像を形成し、一方、それ以外の光は、ホログラムの作用を受けずに直接画像観察窓2から射出されるようになっている。なお、透過型ホログラム101,102は、互いの回折作用により互いに相殺する方向に色収差を発生するようになっており、また、画像観察窓2は、反射型の画像表示デバイス31を外部から照明するのに十分な大きさを有している。
【0065】
第8実施形態
図8は本発明の第8実施形態の情報端末の概略構成図である。本実施形態の情報端末は、図5を用いて説明した第5実施形態の情報端末に撮像機能の構成を重畳して構成されている。
【0066】
そして、本実施形態の情報端末は、画像表示デバイス31と、撮像デバイスとしてCCD97と、平板状の透過型ホログラム14及び平板状の反射型ホログラム15を有すると共に、反射型ホログラム103を虚像観察光学系を構成するホログラム15に重ねて配置し、また、ボディー9に透過型ホログラム104を配置し、さらに、可動ミラー部材85、プリズム光学系86を備えている。
【0067】
そして、本実施形態では、図において撮像光路として示す矢印の向きに沿って、コンバイナー部に入射した光は、反射型ホログラム103、透過型ホログラム104、可動ミラー部材85、プリズム光学系86を通って、CCD97上に実像を形成するようになっている。
また、CCD97上に結像された実像は、映像信号生成回路74によって映像信号となる。コンバイナー支持部材91上に配置された、ポジション確認マーク96の位置情報は、この映像信号からポジション補償信号発生回路75によって解析され、ポジション補償信号発生回路75からの信号に従って、可動ミラー部材85は最適な状態に安定するようになっている。
【0068】
なお、本実施形態においても、図5の実施形態と同様に、画像表示デバイス31の像の拡大観察は、透過型ホログラム14、反射型ホログラム15を介して行なうことができると共に、通常の直視モードでの画像観察は、透過型ホログラム14を介して行なうことができるようになっている。
【0069】
即ち、本実施形態の情報端末は、コンバイナー部材91上には、拡大虚像の観察用光線が射出すると共に撮像用光線が入射するインターフェース面が構成されており、そのインターフェース面上に、ホログラム部材15,103を有し、インターフェース面より情報端末内部の側において、ホログラム部材15,103が観察光路と撮像光路とに分離している。
【0070】
本実施形態によれば、虚像形成光の射出面と撮像光の入射面が一致しているため、映像を双方向通信するテレビ電話のような場合において、目線の不自然さを解消できる。この機能はホログラムの入射角選択性を利用したことにより、新しい機能を付加したにも関わらず非常にシンプルな構成となっており、携帯型情報端末としての利便性を全く妨げていない。
【0071】
第9実施形態
図9は本発明の第9実施形態の情報端末の概略構成図である。本実施形態は、第8実施形態の構成をさらにシンプルにしたもので、虚像形成光学系を省いて構成されている。
【0072】
即ち、本実施形態の情報端末は、ホディー9に画像観察窓2と、画像表示デバイス31と、平板状の透過型ホログラム105を備えると共に、平板状の透過型ホログラム106、プリズム光学系87、CCD97を備えている。透過型ホログラム105,106は、互いに偏心レンズ作用を有している。また、ホログラム105,106は、互いに発生する色収差の符号が逆であり、それぞれにおいて発生する色収差をほぼ相殺させるようになている。
また、ホログラム105は、可変ホログラムとして構成されていると共に、CCD97に可変ホログラム105のオン・オフを行なうシャッター機能を持たせている。
【0073】
そして、本実施形態の情報端末では、画像表示デバイス31から拡散する光は、透過型ホログラム105で回折されることなく、画像観察窓2からそのまま射出され、観察光Aとなる。一方、外部の物体から拡散し、観察窓2に入射した光(撮影光B)は、偏心レンズ作用を有する透過型ホログラム105でその一部の光が回折され、透過型ホログラム106、プリズム光学系87を通り、CCD97上に結像される。
即ち、本実施形態では、ボディー9の画像観察窓2に設けられた透過型ホログラム105で、観察用光線を射出すると共に撮像光線が入射するインターフェース面を構成しており、インターフェース面より情報端末の内部の側において、透過型ホログラム105が撮像光路と観察光路とを分離している。
【0074】
本実施形態によれば、観察光Aと撮影光Bが入射、または射出する面は、共に観察窓2であるので、外観上は現状の携帯電話をなんら変えずに済む。
また、本実施形態では、ホログラム105を可変ホログラムとして構成し、CCD97に可変ホログラム105のオン・オフをおこなうシャッター機能を持たせたため、撮像を行なわないときは、そのようなモードを設定する図示省略したスイッチ部材によりホログラム105が完全に透過観察可能状態となり、画像表示デバイス31の表示画像を観察する上でなんの制約も生じない。
【0075】
以上説明したように、本発明の画像表示装置は、特許請求の範囲に記載された特徴のほかに下記に示すような特徴も備えている。
(1)前記画像表示デバイスから発散する光の配光特性を適正に制御する拡散部材を含み、画像表示デバイスが、透過率変調型で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報端末。
【0076】
(2)前記拡大虚像形成光学系が、少なくとも一つの偏心レンズ作用を有するホログラム部材を含むことを特徴とする請求項2に記載の情報端末。
【0077】
(3)前記ホログラム部材に入射する光の波長分布を制御する波長選択手段を有することを特徴とする上記(2)に記載の情報端末。
【0078】
(4)前記第1のホログラム部材、及び、前記第2のホログラム部材が、偏心レンズ作用を有することを特徴とする請求項3に記載の情報端末。
【0079】
(5)前記第1のホログラム部材が、前記画像表示デバイスに対して略平行に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の情報端末。
【0080】
(6)前記第1のホログラム部材と前記第2のホログラム部材が、それぞれ透過型ホログラムと反射型ホログラム、又は反射型ホログラムと透過型のホログラムの組み合わせで構成されていることを特徴とする上記(4)に記載の情報端末。
【0081】
(7)前記第2のホログラム部材が、前記画像観察窓に近接、又は、接して配置されていることを特徴とする請求項3に記載の情報端末。
【0082】
(8)前記ホログラム部材に入射する光の波長分布を制御する波長選択手段を有していることを特徴とする請求項3に記載の情報端末。
【0083】
(9)画像表示デバイスと、撮像デバイスと、平板状のホログラム部材を有し、物体像を前記撮像デバイスに投影し撮影するための撮像光路と、前記画像表示デバイスが表示した像を観察するための観察光路を有し、前記撮像光路を通って前記撮像デバイスに入射する撮像光線の分布の中心と、前記観察光路を通って観察者の目に到達する観察光線の分布の中心がほぼ重なり、前記撮像光線、及び前記観察光線のそれぞれが情報端末から射出、もしくは情報端末に入射するインターフェース面を有し、前記インターフェース面の上には、少なくとも一つのホログラム部材を有し、前記ホログラム部材が、インターフェース面の情報端末内部の側において、撮像光路と観察光路を分離していることを特徴とする情報端末。
【0084】
(10)前記インターフェース面が、前記画像表示デバイスの画像表示面に対向した画像観察窓、または、それに近接した面であり、前記画像表示面からの拡散光が、前記ホログラム部材の作用を受けずにそのまま前記画像観察窓を通って射出し、前記画像観察窓に入射した撮像光線が、前記ホログラム部材の回折作相を受けて撮像光学系に導かれるようにしたことを特徴とする上記(9)に記載の情報端末。
【0085】
(11)少なくとも2つのホログラム部材を有し、前記2つのホログラム部材が、観察光学系又は撮像光学系の構成要素であり、かつ、互いに符号が逆の色収差を発生させることを特徴とする上記(9)に記載の情報端末。
【0086】
(12)透過型及び反射型のホログラム部材を少なくとも一つずつ有していることを特徴とする上記(9)に記載の情報端末。
【0087】
(13)前記ホログラム部材が、偏心レンズ作用を有することを特徴とする上記(9)に記載の情報端末。
【0088】
(14)前記波長選択手段が所定方向に所定波長の光を選択的に回折する反射型ホログラムからなることを特徴とする請求項1、上記(3)、(6)のいずれかに記載の情報端末。
【0089】
(15)前記波長選択手段が、所定波長の光を選択的に照明する照明手段であることを特徴とする請求項1、上記(3)、(6)のいずれかに記載の情報端末。
【0090】
(16)前記波長選択手段が、複数の波長の中から選択波長を切り替え可能であり、少なくとも一つの前記ホログラム部材が、それぞれの選択波長に対応して結像特性が最適となる複数のホログラムを重畳してなることを特徴とする請求項1、上記(3)、(6)のいずれかに記載の情報端末。
【0091】
(17)少なくとも一つの前記ホログラム部材が、ホログラム作用のオン/オフが可能な可変ホログラムで構成されていることを特徴とする請求項1、3、上記(2)、(9)のいずれかに記載の情報端末。
【0092】
(18)拡大虚像の像歪みを補正する、像歪み補正回路を有していることを特徴とする請求項1、3、上記(2)、(9)のいずれかに記載の情報端末。
【0093】
(19)前記ホログラム部材を構成するホログラムが、次の条件式(1)を満足する厚い体積型ホログラムであることを特徴とする請求項1、3、上記(2)、(9)のいずれかに記載の情報端末。
Q>10 ……(1)
ただし、Q=2πλT/n∧2、λは波長、Tは厚さ、nは平均屈折率、∧は屈折率変調の周期である。
【0094】
【発明の効果】
以上の説明のように、本発明の情報端末によれば、携帯型情報端末の直視モードでの操作性を損なうことなく、用途によっては容易に拡大虚像を表示可能とすることである。また、携帯電話などの現在の携帯型情報端末の利便性を損なうことなく、有益な光学的付加機能を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の情報端末の概略構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態の情報端末の概略構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態の情報端末の概略構成図である。
【図4】本発明の第4実施形態の情報端末の概略構成図である。
【図5】本発明の第5実施形態の情報端末の概略構成図であり、(a)は一使用形態、(b)は他の使用形態をそれぞれ示す。
【図6】本発明の第6実施形態の情報端末の概略構成図である。
【図7】本発明の第7実施形態の情報端末の概略構成図である。
【図8】本発明の第8実施形態の情報端末の概略構成図である。
【図9】本発明の第9実施形態の情報端末の概略構成図である。
【図10】本発明におけるHOEを定義するための原理図である。
【符号の簡単な説明】
1,12,13,14,101,102,104,106透過型ホログラム
2,21 画像観察窓
3 液晶パネル
4,15,17,103 反射型ホログラム
5 拡散板
6 観察方法切り替えスイッチ
7 画像歪み補正回路
8 屈折光学系
9 ボディー
11,18,105 可変ホログラム
23 窓部
31 画像表示デバイス
42 干渉フィルター
51 拡散部材
52,52’ 可変拡散部材
61 ヒンジ
73 可変拡散部材駆動回路
74 映像信号生成回路
75 ポジション補償信号発生回路
81,83,84,86,87 プリズム光学系
82 反射光学系
85 可動ミラー部材
91 コンバイナー支持部材
92 TVカメラ
93 スピーカー
94 マイク
95 キーボード
96 ポジション確認マーク
97 CCD

Claims (3)

  1. 画像表示デバイスと、平板状の透過型ホログラム部材と、画像観察窓と、波長選択手段を有し、
    前記画像表示デバイスは、前記透過型ホログラム部材に入射するように光を発散し、
    前記画像観察窓、前記画像表示デバイスを外部から照明するのに十分な大きさを有していて、前記画像表示デバイスの画像表示面に対向して配置され、
    前記透過型ホログラム部材、前記画像観察窓と前記画像表示デバイスのそれぞれに対して略平行に配置されていて前記画像表示デバイスが発散する光のうち第1の方向に発散する正のレンズ作用によって拡大虚像を形成する虚像形成光にし、前記画像表示デバイスが発散する光のうち前記第1の方向と異なる第2の方向に発散する光を透過させて前記拡大虚像を形成しない直接観察光にし、
    前記波長選択手段前記虚像形成光の波長分布を制限することを特徴とする情報端末。
  2. 透過率変調型の画像表示デバイスと、光拡散部材と、直接観察を行う第1の画像観察窓と、虚像観察を行う第2の画像観察窓と、拡大虚像形成光学系と、画像反転回路を有していて
    記画像表示デバイス、表面と裏面に互いに表裏の関係にある画像を表示し、
    前記光拡散部材は、前記画像表示デバイスの裏面に接して、又は近接して配置されていて、前記画像表示デバイスの表面側と裏面側に所定の比率及び配光特性で光を分配し、
    前記第1の画像観察窓、前記画像表示デバイスを外部から照明するのに十分な大きさを有していて、前記画像表示デバイスの表面に対向して配置され、
    前記第2の画像観察窓は、前記拡大虚像形成光学系から出射された光を通過させるのに十分な大きさを有していて、前記画像表示デバイスの裏面側に配置され、
    前記拡大虚像形成光学系は、レンズ作用を有するホログラム部材と屈折光学素子を含んでいて、前記画像表示デバイスの裏面側に配置されていて、前記光拡散部材が前記裏面側に発散する光を前記レンズ作用によって拡大虚像を形成する虚像形成光にし、
    前記画像反転回路が、観察方法の違いに対応して表示画像を互いに表裏の関係に変換することを特徴とする情報端末。
  3. 画像表示デバイスと、平板状の第1のホログラム部材と、平板状の第2のホログラム部材と、画像観察窓を有し、
    前記画像表示デバイスは、前記第1のホログラム部材に入射するように光を発散し、
    前記第1のホログラム部材及び前記第2のホログラム部材は、それぞれ所定方向から入射する光に対してレンズ作用を有し、
    前記画像観察窓、前記画像表示デバイスを外部から照明するのに十分な大ささを有していて、前記画像表示デバイスの画像表示面に対向して配置され
    なくとも前記第1のホログラム部材及び前記第2のホログラム部材によって、前記第1のホログラム部材及び前記第2のホログラム部材が互いに相殺する方向に色収差を発生させる結像光学系を構成し、
    前記結像光学系は、前記画像表示デバイスが発散する光のうち前記第1の方向に発散する光波面変換作用によって前記第2のホログラム部材から射出して所定の位置に拡大虚像を形成する虚像形成光にし、前記画像表示デバイス発散する光のうち前記第1の方向と異なる第2の方向に発散する光を前記第1のホログラム部材及び前記第2のホログラム部材のレンズ作用を受けさせずに通過させて直接観察光にすることを特徴とする情報端末。
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