JP4677716B2 - 光学素子及びそれを用いた面光源装置 - Google Patents

光学素子及びそれを用いた面光源装置 Download PDF

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Description

本発明は、液晶ディスプレイ用の、光を曲げるフィルムや板に係り、特に観察者の正面の輝度を上げるために特定の角度範囲に回折光を制御するホログラム光学素子及びそれを用いた面光源装置に関するものである。ホログラム光学素子として、本発明では表面レリーフ型回折格子を例にとって説明する。
液晶ディスプレイは、コンピュータの表示部や家電製品の制御パネルの表示部のほか、携帯電話の表示部に用いられ、これに伴って消費電力の低減と軽量化・薄型化の要求が高まっている。
面光源を液晶のバックライトとして利用した場合、なるべく多くの光を観察者から見て正面方向へ出射させることが必要になる。
このような面光源装置として、代表的なものとして図14に示すような透過型液晶ディスプレイ装置がある。ただし、回折格子10のところが従来はプリズムシートとなっていた。導光板12から斜めに出射された光はプリズムシートで垂直方向に曲げられ、拡散体24で色分散や輝度むらが小さくなるよう拡散され、画像を表示する液晶パネル22を透過する。導光板の形状や導光板と液晶の間に来るプリズムシートの形状を最適化して、正面の輝度が高くなるよう設計されている。このようなプリズムシートは垂直方向の輝度を上げるのに有効である(特許文献1)。
図2は回折格子への入射角θiと出射角θoを図示したものであるが、ここではプリズムシートに置き換えて説明する。導光板から出射される光の出射角は導光板の設計に依存するが,θiが60°くらいになることが多い。そこで、プリズムシートの役割はこの光を効率よくθoが0°の方向、つまり垂直方向に曲げることである。そのためには、空気層とプリズムシートとの界面反射であるフレネル反射を小さくし、かつ、なるべく、多くの光が0°の方向に進むようにすることになる。また、出射光が角度分布を持つ場合には、θiが、多少変動しても、垂直方向への輝度が減少しないような光曲げ特性を持たせることで、光曲げ角が一定であるよりも正面方向への輝度を高く出来る。さらに、光源は白色光であるので、波長による分散を小さくして、液晶表示のむらやにじみがないようにしなくてはならない。このとき、従来のプリズムシートや導光板は、スネルの法則という屈折の法則を用いて、幾何光学的に出射光を曲げている。
これに対して、波動光学に基づく回折現象を利用した光学部材(ホログラム光学素子)は幾何光学的効果を利用した素子に比べて、薄型にできるという利点や集光や拡散などの複数の機能を一つの素子で実現できるという利点があり、表示用部材として使われている。ただし、分光や高次の回折を伴うため白色光を曲げるという用途ではなく、むしろ、白色光を拡散して視野角を広げるという用途(特許文献2、3、4、5、6)や、白色光を分光するという用途(特許文献7、8)で広く使われてきた。また、白色光を拡散するという効果を利用して、ドットマトリクスの表示欠陥を見えないようにすることにも使われてきた(特許文献9、10、11、12、13)。
一方で、回折格子を利用して白色光を分光せずに曲げるという用途では、虹や光曲げ効率の低さの問題があった。例えば、単色の光を従来のホログラム光学素子に通すと、1次光、2次光といった複数の回折が生じ、それぞれの回折角に光が伝播するので光の曲げ効率が落ちる。また、白色光を回折で曲げようとすると、一般には波長によって、回折角が異なるので波長の分散(虹)という問題が生じる。
従来、虹の発生を避けるため、回折格子の周期を変調して分光をなくしたり(特許文献14)、カラーフィルタを入れたり(特許文献14)、入射光を拡散光にしたり(特許文献15)していた。しかし、現実には、格子形状を考えずに周期を変調するだけでは、出射角度分布が広がるので、輝度が落ちる。他方、カラーフィルタを入れるだけでは、図16のように回折格子とカラーフィルタとの距離があるためにその間に分光が生じる。また、あまり入射光を拡散させると出射光ピークの輝度が落ちるという問題がある。
このように、従来の回折格子の設計では、格子形状が最適化されていないため、プリズムシートと同等の輝度および白色度を得ることが困難であり、白色光を分光させずに垂直方向に集光することが可能であるということも知られていなかった。ホログラム光学素子の設計方法については、例えば、非特許文献1に記載されている。
特開平08−262441号公報(第1−2頁、第1図) 特開平07−114015号公報(第1−2頁、代表図) 特開平09−325218号公報(第1−2頁、代表図) 特表平10−506500号公報(第1−4頁、第1−5図) 特開平11−296054号公報(第1−2頁、第2−5図) 特開2000−39515号公報(第1−2頁、第1−2図) 特開平09−113730号公報(第1−5頁、代表図) 特開平10−301110号公報(第1−2頁、第68図) 特開平05−307174号公報(第1−2頁、代表図) 特開平06−059257号公報(第1−2頁、代表図) 特開平06−294955号公報(第1−2頁、代表図) 特開平07−028047号公報(第1−2頁、代表図) 特開平07−049490号公報(第1−2頁、代表図) 特開平08−211821号公報(第1−2頁、代表図) 特開平09−105887号公報(第1−2頁、代表図) 特開2002−71959号公報(第5−6頁、第3図、第5−6図) ビクトール・ソイファー(Victor Soifer),ビクトール・コトラール(Victor Kotlyar)とレオニード・ドスコロヴィッチ(Leonid Doskolovich)著:"アイテラティブ メソッド フォー ディフラクティブ オプティカル エレメンツ コンピュテーション (Iterative Methods for Diffractive Optical Elements Computation)",(米国),テイラー アンド フランシス(Taylor&Francis)、1997年、p.1−10
上述のような屈折の法則を用いた幾何光学的に光を曲げる方法では、凹凸の高さが大きいためシートの膜厚が厚くなってしまう。また、平らな面に光が斜めに入射・出射することになるので、フレネル損失が大きくなるという欠点もある。しかも、プリズムシートの頂角の形状に光学特性が大きく左右されるので取り扱いに非常に気をつけなくてはならなかった。また、液晶ディスプレイに用いるときは、格子溝の周期が大きいので、カラーフィルタの画素との干渉でモアレが生じやすかった。これに対し、回折現象を利用したホログラム光学素子は、1)入射光が垂直に回折する回折次数以外の回折光が発生する。2)そのために、必要とするその回折次数の回折効率が低くなる。3)波長分散が大きいというような問題があった。例えば、格子溝の周期が小さいと垂直方向に回折する次数がなかったり、波長分散が大きくなったりする。深さが適当でないと、垂直方向に向く回折次数の回折効率が低くなる。
本発明は、従来の屈折を利用したプリズムシートでなく、光の波動的性質に基づく回折現象を利用したホログラム光学素子を用い、上記の問題を解決し、光曲げフィルムの高透過率と薄型化を同時に実現することにある。
請求項1に記載の発明は、曲げ角度の波長依存性が小さく、斜め方向から入射した白色光の分光を抑えて垂直方向に集光するために使用されるホログラム光学素子であって、格子溝の平均周期が2〜20μmで、格子溝の凸部分の形状が三角形または台形であり、この三角形の頂角、または台形の平行な二辺に挟まれた二斜面のなす角θが65°以下であることを特徴とする光学素子である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の二斜面のなす角θについて、二斜面の交点から三角形または台形の底辺に垂直に降ろした時の交点が底辺をa:bに分割し、a<bであるとき、U=a/(a+b)とすると、61.7°×U+30°<θ<61.7°×U+40°であることを特徴とする請求項1に記載の光学素子である。
請求項3に記載の発明は、波長633nmのレーザー光を入射角θi(55°<θi<75°)で、光学素子面から、入射させたとき、輝度の出射角分布の重心が±8°内に入ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学素子である。
請求項4に記載の発明は、斜めに入射する白色光を垂直方向に集光するために使用されるホログラム光学素子であって、格子間隔あるいは深さが非周期的であり、格子溝の凸部分の形状が互いに略相似であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光学素子である。
請求項5に記載の発明は、異なる幅を持つ格子溝A1、A2、A3..Ai..が{A1・・・A1}、{A2・・・A2}、{A3・・・・A3}、...、{Ai・・・・Ai}、...のようにそれぞれ平均して5個以上を1単位として並んでいることを特徴とする請求項4に記載の光学素子である。
請求項6に記載の発明は、異なる深さを持つ格子溝B1、B2、B3..Bi..が{B1・・・B1}、{B2・・・B2}、{B3・・・・B3}、...、{Bi・・・・Bi}、...のようにそれぞれ平均して5個以上を1単位として並んでいることを特徴とする請求項4に記載の光学素子である。
請求項7に記載の発明は、幅及び深さの異なる格子溝C1、C2、C3..Ci..が{C1・・・C1}、{C2・・・C2}、{C3・・・・C3}、...、{Ci・・・・Ci}、...のようにそれぞれ平均して5個以上を1単位として並んでいることを特徴とする請求項4に記載の光学素子である。
請求項8に記載の発明は、幅や深さの異なる格子溝D1、D2、D3..Di..がD3、Di、D2、D1、...、Di、...、D3、...、D1、...のようにランダムに並んでいることを特徴とする請求項4に記載の光学素子である。
請求項9に記載の発明は、斜めに入射する白色光を垂直方向に集光するために使用されるホログラム光学素子であって、格子間隔あるいは深さが非周期的であり、格子溝の凸部分の形状が互いに略相似でないことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光学素子である。
請求項10に記載の発明は、周期が同じで、異なる深さを持つ格子溝E1、E2、E3、..、Ei、..が{E1・・・E1}、{E2・・・E2}、{E3・・・・E3}、...、{Ei・・・・Ei}、...のようにそれぞれ平均して5個以上を1単位として並んでいることを特徴とする請求項9に記載の光学素子である。
請求項11に記載の発明は、深さが同じで、異なる周期を持つ格子溝F1、F2、F3、..、Fi、..が{F1・・・F1}、{F2・・・F2}、{F3・・・・F3}、...、{Fi・・・・Fi}、...のようにそれぞれ平均して5個以上を1単位として並んでいることを特徴とする請求項9に記載の光学素子である。
請求項12に記載の発明は、深さと周期の異なる格子溝G1、G2、G3、..、Gi、..が{G1・・・G1}、{G2・・・G2}、{G3・・・・G3}、...、{Gi・・・・Gi}、...のようにそれぞれ平均して5個以上を1単位として並んでいることを特徴とする請求項9に記載の光学素子である。
請求項13に記載の発明は、周期や深さの異なる格子溝H1、H2、H3、..、Hi、..がH3、Hi、H2、H1、...、Hi、...、H3、...、H1、...のようにランダムに並んでいることを特徴とする請求項9に記載の光学素子である。
請求項14に記載の発明は、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の光学素子とカラーフィルタとの間に拡散角分布の半値幅が7°以下の拡散体を配置したことを特徴とする光学素子である。
請求項15に記載の発明は、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の光学素子と、それらと異なる空間周波数を持つ一つまたは複数の、回折格子ないしプリズムシートの高さを足し合わせるか裏面に配置することで作製される光学素子である。
請求項16に記載の発明は、導光板の上に、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の光学素子を配置した面光源装置である。
請求項17に記載の発明は、導光板の裏面は板中を伝播する光の向きと略垂直な複数の溝、表面は表面レリーフ型ホログラム拡散体であり、その上に、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の光学素子を配置した面光源装置である。
本発明の光学素子を用いることで、従来のプリズムシートより薄くすることができ、モアレや虹のない光学素子である集光回折格子を得ることができる。また、この光学素子は、高透過であり、従来のプリズムシートと同等以上の輝度を得ることができ、面光源から出射される白色光が垂直方向に曲がり、色分散・角度分散が小さく、回折効率の高い回折格子である光学素子を提供することができる。この光学素子を用いた面光源装置は、光学素子の特性を生かし高透過率と薄型化を同時に実現することができる。
本発明は、面光源から出射される白色光が垂直方向に曲がるよう、色分散・角度分散が小さく、回折効率の高い回折格子である光学素子とそれを面光源と組み合わせることを特徴とする。
一般に回折格子の鋸歯(エシェレット)形状が回折効率を高くするのに有効である。そこで、さらに、形状を最適化し、回折効率を上げた回折格子を検討、設計した。光学素子が周期的な回折格子であれば、厳密結合解析 (RCWA)を使って設計することができる。ホログラム光学素子が非周期的な回折格子であれば、キルヒホッフの回折積分法や有限差分時間領域法(FDTD法)を用いて計算することができる。
回折格子への入射角と出射角の関係を図2に示した。液晶表示に使われる導光板のように面状に発光する面光源から、赤緑青の3原色を含む白色光が出射される。そのとき、面光源装置の設計の都合上、回折格子面の垂線と格子面への入射光のなす角度θi、つまり入射角は60°±15°の範囲になることが多い。このとき、回折格子を通過したレーザー光がθo=±10°の範囲内の垂直方向つまり観察者から見て正面方向に、60%以上の光が集まれば、垂直方向に曲げられたと言える。θi=60°で入射時に、480nm(青)と620nm(赤)の波長による回折角度は格子の周期で決まり、周期が2μm以上のとき、回折角度差が6°以下となる。回折角の波長依存性は差が6°以下のとき小さいと考えれる。波長による回折角度の違いに加え、波長による回折効率の違いも考慮する必要がある。例えば、赤い光に比べ、青い光は回折格子を透過しにくいという場合がある。その場合、赤と青の回折角度が同じであったとしても、回折効率が異なるため、色が赤みがかるということになる。波長分散の他に偏光分散についても考慮する必要がある。最も垂直に近い次数の回折効率について、回折効率の大きい偏光をA、小さい偏光をBとすると、(A−B)/Aが20%以下であるとき偏光依存性が小さいといえる。偏光依存性が5%以上のときには、面発光装置で必要とされる偏光のほうの回折効率が高くなるようにする方が望ましい。
上述したように、回折格子で白色光を垂直に曲げるには様々な要素を検討する必要があるが、本発明によれば、ホログラム光学素子の形状を最適化すれば、白色光を分光や拡散を抑えて曲げることが可能である。ここで、ホログラム光学素子とは波動光学に基づく回折現象を利用した光学部材全般であり、フィルム、立方体、球などさまざまな形状を取りうる。具体的には請求項1ないし請求項3のように、回折格子を適切に設計することで分散や光曲げ効率の低下を抑えた素子が作製できる。ここで、白色光とは赤青緑の3原色を含む光を意味する。垂直方向に集光するとは、図1のように、回折効果をもつ光学部材の面に斜めから入射した光を、面の法線方向に向きを変えて伝播させることを意味する。
回折格子の形状は、請求項1に記載のように、格子溝の平均周期が2μm以上、20μm以下であり、かつ、格子溝の凸部分の形状が略三角形または略台形であり、しかも、三角形の頂角、または台形の平行な二辺に挟まれた二斜面のなす角θが65°以下であればよい。ここでいう形状とは正確には光が感じる屈折率分布である。図3に示したように凸部分は連続していなくても良いが、凸部分と凸部分の間隔cは凸部分の底辺(a+b)の50%以下であることが望ましい。凸部分が台形の場合、台形の頭の平坦な部分は底辺(a+b)に比べて5%以下であることが好ましい。
格子周期が大きすぎると面光源装置に用いられる他のフィルム、例えばカラーフィルタの画素との干渉でモアレが発生する。一方、周期が小さすぎると、波長による出射角度の違い(波長分散)が大きくなるため虹が発生しやすい。平均周期は4μm以上、9μm以下がより好ましい。このとき、平均高さは、2.8μm以上、16μm以下が好ましい。 図3に示した二斜辺のなす角θが、大きすぎると出射角分布が広がり(角度分散)、集光性が悪くなるので、出射角0°方向の輝度が低下する。最適なθは、主に入射角度・頂点の位置(U値)によって決定される。このほか、回折格子に用いる材料の屈折率も考慮する必要がある。
三角形や台形の形状は角が丸まっていてもよいし、斜辺が曲線でも良い。必ずしも斜辺が直線の方が特性がよいとは限らない。格子溝の向きは面光源装置から斜めに出射される光と略垂直である方が好ましい。格子溝の斜面は階段で近似された形状であってもよい。たとえば、図4のように8階調で近似された形状であっても良いが、一つのステップは用いる波長の半分以下の長さであることが好ましい。
面光源装置から回折格子への光の入射角が67°近傍であり、空気層から屈折率1.54±0.5の回折格子を通って空気層に抜ける場合には、回折格子が請求項2に記載のような形状であれば、垂直方向に効率よく光が曲がる。
このようにして設計した回折格子は、請求項3に記載のようにレーザー光に対しても、垂直方向に光を曲げることが出来る。
回折格子は光を曲げる機能だけでなく、集光や拡散の機能を付加してもよく、また、回折格子の作製される面は平面だけでなく、光学的な機能を付加するために曲面の上に作製されても良い。回折格子は面上に一様に形成されていても、複数の形状が四角や円の区画を作ってもよい。さらに、回折格子は、プリズムシートと一緒に用いられても良い。たとえば、xyz空間を考えたとき、回折格子でx方向からz方向に光を曲げ、y方向からz方向にはプリズムシートで曲げるということも考えられる。回折格子がフィルムや板である場合、片面にあっても両面にあっても、または、重ねられていてもよい。
すでに述べたように本発明の回折格子においても、格子が周期的である場合は各波長による回折角は、最大5,6°のずれが存在する。しかし、回折角と輝度分布の重心を計算すると、そのずれは最大2°程度に収まる。ここで、重心θoは次の(1)式で与えられる。
θo = (Σθi×Li )/(ΣLi) (1)
i i
但し、θiは、透過光のi次の回折角、Liは、i次の回折効率である。
上述のように出射光の各波長の角度分布の重心は0°近傍にすることができるが、回折格子が周期的である場合、波長によって各回折次数のピーク位置が異なるため虹は完全には消えない。請求項4に記載の発明は、白色光を垂直方向に効率よく曲げる特性は維持しつつ、各波長の各回折次数のピーク位置を一定でなくすることで虹を消す方法の一つを示している。つまり、格子間隔あるいは深さが非周期的であり、格子溝の凸部分の形状が略相似であればよい。形状が略相似であることで、機械加工のようなバイトで金型を加工する方法でも作製可能となる。
請求項5ないし請求項8に記載の発明は、虹を消すのに望ましい格子溝の形状を示している。請求項5は格子溝の幅を変調することで各波長のピーク位置を一定でなくしようとするものである。図5に示したように、凸部の間隔を変えることで実現することができる。周期的回折格子として最低の格子数である5周期を1単位としている。例えば、図3のa,b,cを用いると、a+bを5μmで固定し、cを変えることに相当する。サイクルA1はcが1μm、A2はcが2μm、A3はcが−1μmというように変調する。a+b+cの値が、4μm以上、9μmの範囲内であまり偏らないようにするのが好ましい。
請求項6に記載の発明は格子溝の深さを変調することでピークの位置を一定でなくしようとするものである。図6に示したように、凸部の頭の形状を変えることで実現することができる。この場合、格子数が同じであると5周期分の長さも同じになるので、液晶画素との干渉でモアレが生じやすい。したがって、1サイクルあたりの長さを最大で画素ピッチの半分くらいとし、しかも、格子数を各格子形状で変えることが望ましい。例えば、画素ピッチが120μmで、格子周期が5μmである場合、格子数は多くても20くらいにする必要がある。凸部の頭の形状を変えるには、凸部の頭の形状を図3のように台形形状とすることで、可能となる。台形の頭の平坦な部分は底辺(a+b)に比べて5%以下であることが好ましいので深さを変調するには自ずと、限界がある。例えば、サイクルB1は0%、B2は2%、B3は5%だけ平坦にするというように変調する。平坦な部分の割合が5%以下で、なるべく偏らないようにするのが好ましい。
請求項7に記載の発明は格子溝の形状は相似で周期と深さを同時に変調するものである。図7に示したように、凸部の大きさを変えることで実現することができる。液晶セルの画素ピッチが120μmで、平均格子周期が5μmである場合、1サイクルあたりの格子数は、多くても20くらいにするのが好ましい。格子周期は、例えば、6μm、5μm、4μmというように変調させる。
請求項5ないし請求項7に記載の発明は、周期的回折格子の特性を利用しているが、請求項8のように全く周期的でない回折格子を使うことも出来る。つまり、図8に示したように凸部の形状は略相似であるが、大きさ、あるいは間隔が一定でない回折格子である。例えば、周期を3μm,5μm,4μmと変え、それぞれについて、c/(a+b+c)を0.0、0.02、0.0と変え、これらを連続して並べた回折格子である。
請求項9に記載の発明は、図3の頂角の位置Uを変えることで形状は相似でないものもあるが、出射方向は同じである格子形状を並べた光学素子である。Uを変えた場合、頂点を挟む二斜面のなす角θもそれに合わせて変える必要がある。このような形状は、例えば、電子線露光によって作製することができる。Siウエハ上に耐ドライエッチング性の電子線用レジストをスピンコートし、電子線露光した後、フルオロカーボンなどのガスを用いてドライエッチングする。
請求項10ないし請求項13に記載の発明は、虹を消すのに望ましい格子溝の形状を示している。請求項11は格子溝の幅を変調することで各波長のピーク位置を一定でなくしようとするものである。図9に示したように、深さ一定で頂角θを変えることで実現することができる。周期的回折格子として最低のサイクル数である5周期を最低の1単位としている。例えば、入射角θiが67°で、深さを5.24μmとしたとき、Uを0.5、0.2、0.3というように変えると、周期はそれぞれ、6.63、4.78、5.16μmとなる。画素ピッチが120μmで、平均格子周期が5μmである場合、1サイクルあたりの格子数は、多くても20くらいにするのが好ましい。
請求項10に記載の発明は、格子溝の深さを変調することでピークの位置を一定でなくしようとするものである。図10に示したように、周期一定で頂角θを変えることで実現することができる。例えば、入射角θiが67°であれば、周期4.78μmとしたとき、Uを0.5、0.2、0.3というように変えると、深さはそれぞれ、3.78、5.24、4.85μmとなる。画素ピッチが120μmで、平均格子周期が5μmである場合、1サイクルあたりの格子数は、多くても20くらいにするのが好ましい。
請求項12に記載の発明は、格子溝の形状を周期と深さを同時に変調するものである。図11に示したように、凸部の大きさを変えることで実現することができる。例えば、形状が小さい方が、高いアスペクト比の溝でも転写できる場合に有効である。入射角θiが67°であれば、周期が2.5、8.0、5.0μmと変わり、頂点の位置Uがそれぞれ0.2、0.5、0.3と変わるとき、深さは2.74、6.33、5.07μmとなる。画素ピッチが120μmで、平均格子周期が5μmである場合、1サイクルあたりの格子数は、多くても20くらいにするのが好ましい。
請求項10ないし請求項12は、周期的回折格子の特性を利用しているが、請求項13のように全く周期的でない回折格子を使うことも出来る。つまり、図12に示したように、大きさ、あるいは間隔が一定でない回折格子である。
請求項15に記載の発明のようにすることで、さらに白色度を上げることが可能である。図13に示したように、請求項1ないし請求項13記載の回折格子Pと、ある空間周波数を持つ回折格子Qの高さを足すだけでよい。実際の作製の都合上、回折格子Qは周期が大きいものが良い。例えば、周期が4.78μm、深さが6.46μmで頂点の位置Uが0.5の回折格子Pと周期が20.0μm、深さが15.8μmの回折格子Qを足せば回折格子Rができる。
回折格子により曲げられた光は、一般に分光するので、上述のような設計をしても、完全に虹をなくすことは困難である。したがって、場合によっては、回折格子に加え、拡散体と併用する必要がある。けれども、拡散角度分布の広い拡散体を用いると輝度が低下する。しかし、上述のように工夫された形状の回折格子を用いれば、請求項14に記載の発明のように拡散角度分布の狭い拡散体でも、虹を消すことが出来る。拡散体としては、散乱角度が狭く規定でき、かつ散乱効率の高い拡散体がよい。散乱効率・散乱角度は図15に示したように、輝度計を用いて測定できる。拡散角度が±7°とは、図15のθ1方向、θ2方向共に、拡散角分布の半値幅が7°であることを意味している。このような拡散体の例としては、ホログラム拡散体のほか、一つの溝の平均サイズが2から20μmで、平均のアスペクト比が0.1から0.3程度の幾何光学的な拡散体も使用できる。ホログラム拡散体の製造方法としては、特許文献16の実施例に記載の方法が使える。拡散体は回折格子の裏に一体で作製する方が、空気と光学素子の界面におけるフレネル損を減らすことができ有利である。
本発明の光学素子の使い方としては、請求項16に記載したように、導光板の上に載せて使うのが一般的であるが、さらに、請求項17に記載したように、導光板の裏面は板中を伝播する光の向きと略垂直な複数の溝、表面は表面レリーフ型ホログラム拡散体であるような面光源の上に、配置することで高い輝度と輝度の均一性を得ることができる。液晶ディスプレイに使用される面光源装置であれば、偏光子・ガラス・カラーフィルタ・透明ガラス電極・液晶層等がその上に配置される。カラーフィルタと本発明の光学素子との距離は近いほうがよい。可能であるならばカラーフィルタの画素の間隔より短い距離のほうがよい。
以下に、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の形態はこれに制限されない。
図16は、本実施の形態にかかる導光板42を用いたバックライト構造を示しており、このバックライト構造は、携帯電話等の小型液晶表示装置用のものである。バックライトは、図の下から反射板50、導光板にホログラム拡散体38を一体にした導光板42、本発明のホログラム光学素子(光曲げ用回折格子)10と拡散角の半値幅がx,y方向とも±7°である拡散体40を一体とした一体フィルム56、カラーフィルタ54を備えた液晶パネル52で構成される。導光板42の入射端面46側には、LED光源48が設けられている。この構成により、LED光源48から発せられた光を導光板42の入射端面46から入射させ、導光板の裏面44に形成した反射グルーブに何度か全反射した後、出射面に形成したホログラム拡散体38から出射させる。ホログラム光学素子10により光を垂直方向に回折させ、液晶面に対して略均一な輝度の分布光束を伝達するものである。
導光板42は、ポリカーボネートを用いて、射出成型法により作製した。厚み0.8mm、裏面の反射グルーブは図20に示す構造で、周期は液晶パネルの画素とのモアレを防止するため120〜150μmの範囲でランダムとなっている。また出射面に形成したホログラム拡散体38は、入射端面46に平行な方向に60°(光強度が半分になる拡散角度が60°)、入射端面46に垂直な方向に1°の拡散特性とした。
ホログラム光学素子10を形成するための光硬化型樹脂としては、アクリル樹脂系の紫外線硬化樹脂、例えば、ウレタンアクリレートや、エポキシアクリレートが用いられる。ホログラム光学素子の回折格子の形状は表1に示した回折格子Aのようにした。
Figure 0004677716
次に、ホログラム光学素子10の製造方法について図17を用いて説明する。図17に示したように、ホログラム光学素子10の製造装置82において、金型ロール76には、光硬化型樹脂64を供給する供給ヘッド62が対向して配置されており、金型ロール76の回転方向下流には、メータリングロール72、ニップロール74、紫外線照射装置80、離型ロール78が、この順序で設けられている。
金型ロール76には、その周面に回折格子溝が形成されており、光硬化型樹脂64の表面に回折格子溝を転写するようになっている。回折格子溝の形成は、ダイヤモンドバイトを製作し、金型ロール76の表面にダイヤモンドバイトと精密加工機により溝加工を施した。この金型ロール76は真鍮の材質で製作し、ダイヤモンドバイトで溝加工後、速やかにクロム無電解メッキを行い表面の酸化、光沢、機械強度保護を行った。光硬化型樹脂64としては、本実施の形態では商品名サンラットR201(三洋化成工業株式会社製商品名)を用いた。
製造時には、光硬化型樹脂64を樹脂タンク58から圧力制御装置60、供給ヘッド62を介して金型ロール76に供給する。供給の際には、光硬化型樹脂64の供給圧力は圧力センサで検知しながら、圧力制御装置60で制御し、金型ロール76に塗布する圧力を調整している。金型ロール76に塗布した光硬化型樹脂64は、メータリングロール72により膜厚を一定に調節している。メータリングロール72には、ドクターブレード66が設けられており、メータリングロール72に付着した樹脂を掻き取り、金型ロール76に塗布された樹脂の均斉度を安定化させている。
メータリングロール72の下流にあるニップロール74と金型ロール76との間には、透明ベースフィルム(透光フィルム)68が供給されており、透明ベースフィルム68をニップロール74と金型ロール76とで挟み込んで、光硬化型樹脂64に透明ベースフィルム68を密着させている。光硬化型樹脂64に透明ベースフィルム68が密着した状態で紫外線照射装置80に到達すると、紫外線照射装置80から発した紫外線により光硬化型樹脂64が硬化するとともに、透明ベースフィルム68に接着し、一体のフィルムとした後、離型ロール78により金型ロール76から一体のフィルムシート70を剥離する。これにより、長尺のフィルムシート70を連続的に得ることができる。
このようにして製造したフィルムシート70を所定の寸法に裁断してホログラム光学素子10を得る。なお、ホログラム光学素子(回折格子)は射出成形や熱プレス工法でも作製することもできる。
尚、本実施形態における透明ベースフィルム68としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いたが、これに限らず、ポリカーボネートやアクリル樹脂、熱可塑性ウレタン等を用いることができる。また、光硬化型樹脂64としてもアクリル変性エポキシやアクリル変性ウレタン等の他の材料を選定することが可能である。紫外線照射装置80の光源は、メタルハライドランプ(最大8Kw)を用い、フィルムシート70の送り速度は、3m/分で製作した。送り速度は、光硬化型樹脂64の硬化特性、透明ベースフィルム68の光吸収特性により変化するが、更にW(ワット数)の高いメタルハライドランプを用いることにより、送り速度を速めることが可能である。
このように作製した面光源装置は、充分な正面方向輝度を有しており、モアレによるむらや分光による色づきも見られず液晶表示装置用のバックライトとして優れた特性を示した。このホログラム光学素子(回折格子)の光学特性を図18および図19に示した。図18は、波長488nmのレーザー光の入射角度を50、60,70°、偏光角を0°(P偏光)と90°(S偏光)に設定して、計6種類の実験を行ったものである。凡例の“50−0”は入射角50°、偏光角0°を意味している。一方、図19は波長を633nmにして同様の実験を行ったものである。ともに、60°入射のときには、垂直方向の0°に回折され、出射されている。一方、70°入射のときには、そのまま、10°ずれるのではなく、やや垂直方向に分布が偏る。つまり、より正面方向に光が回折される。この効果を利用すれば、正面方向での輝度を上げることができる。
リズムシートの形状は、図3において、θ=43.15°、d=50μm、U=0.3であり、市販の回折格子の形状は、θ=90°、d=1.67μm、U=0.29である。これらの形状を表1にまとめて示した。回折格子Aより深さのすこし深いものも作製し、回折格子Bとした。格子溝の高さが一定でない比較例の回折格子C(後述)についても示した。
このようにして加工した回折格子は従来のプリズムシートや回折格子に比べ表2のような特性となった。表2では、深さが異なる場合の特性についても記している。輝度の評価は図6の形態で、モアレ・虹の評価は図16の形態で行った。輝度は図15のように輝度計で垂直方向から測定し、虹とモアレは目視で観察した。
Figure 0004677716
回折格子はプリズムシートに比べ、溝の深さを小さく出来る分、それを保持するために必要な全体の膜厚も小さく出来た。その結果、プリズムシートでは0.15mmであった厚さtを0.13mmまで減らすことができた。また、プリズムシートはカラーフィルタの画素との干渉でモアレが発生したが、回折格子では発生しなかった。
一方、市販の周期の小さい回折格子は虹が発生すると同時に輝度も落ちるので使えない。
さらに、回折格子AとBを比較すると、格子深さが深いほうに変化しても正面輝度は大きくは変化しない。そして、回折格子AとCでは拡散体を入れた図16の評価では差が出ないが、拡散体を入れない場合、回折格子Cは回折格子Aよりも虹が薄くなるという違いがでる。
[比較例]
比較例として、図7のように周期と深さが一定でなく、回折格子Aと形状が相似な回折格子Cを作製した。回折格子Cの格子周期は、6μm、5μm、4μm、6.5μm、5.5μm、4.5μm、6μm、5μm、4μm・・・・である。それぞれの周期が7つづつで、一組となっているので、42格子溝で1周する。

面光源から斜めに出射した光を回折格子が垂直方向に集光することを説明する図。 回折格子における入射角θiと出射角θoを説明する図。 回折格子の鋸歯の形状を説明する図。 階段状の鋸歯の形状を説明する図。 溝形状は相似で異なる周期の溝を持つ回折格子の一例を示す図。 溝形状は相似で異なる高さの溝を持つ回折格子の一例を示す図。 溝形状は相似で異なる大きさの溝を持つ回折格子の一例を示す図。 溝形状は相似で格子の並びに周期性がない回折格子の一例を示す図。 溝形状は必ずしも相似でなく異なる周期の溝を持つ回折格子の一例を示す図。 溝形状は必ずしも相似でなく異なる高さの溝を持つ回折格子の一例を示す図。 溝形状は必ずしも相似でなく5個以上の格子が並んだ回折格子の一例を示す図。 溝形状は必ずしも相似でなく非周期的に格子が並んだ回折格子の一例を示す図。 回折格子Pと、ある空間周波数を持つ回折格子Qの高さを足して新たな回折格子を得る例を示す図。 液晶ディスプレイの構成を示す図。 拡散特性の規定方法および測定方法を示す説明図である。 液晶ディスプレイの構成を示す図。 回折格子の製造装置を概略的に示した断面図。 回折格子の回折角と回折効率の関係を示したグラフ。 回折格子の回折角と回折効率の関係を示したグラフ。 導光板の形状を説明した断面図。
符号の説明
10.回折格子(ホログラム光学素子)
12.導光板
14.入射光
16.出射光
18.周期の小さい回折格子P
20.周期の大きい回折格子Q
22.液晶パネル
24.拡散体
26.垂直な出射光
28.入射するレーザー光とその向き
30.透過の光学素子
32.輝度計
34.拡散方向が方向ベクトルS(Sx、Sy、Sz)である拡散透過光の向き
36.上下の散乱角の指標であるSxの範囲が−sin(θ1)<Sx<sin(θ1)かつ左右の散乱角の指標であるSyの範囲が−sin(θ2)<Sy<sin(θ2)である拡散光の広がりを示す領域
38. ホログラム拡散体
40. 拡散角の半値幅がx、y方向とも±7°である拡散体
42. 導光板
44. 導光板の裏面
46. 導光板の入光端面
48. 光源
50. 反射板
52.液晶パネル
54.カラーフィルタ
56.光学素子と拡散体の一体フィルム
58.樹脂タンク
60.圧力制御装置
62.供給ヘッド
64.光硬化型樹脂
66.ドクターブレード
68.透明ベースフィルム
70.フィルムシート
72.メータリングロール
74.ニップロール
76.金型ロール
78.離型ロール
80.紫外線照射装置
82.製造装置

Claims (2)

  1. 一方の主面に格子溝を有するホログラム光学素子であって、格子溝を有する面に斜め方向から入射した白色光の分光を抑えて垂直方向に集光するために使用されるホログラム光学素子であって、格子溝の周期が2〜20μmで、格子溝の凸部分の形状が三角形または台形であり、この三角形の頂角、または台形の平行な二辺に挟まれた二斜面のなす角θが65°以下であり、
    前記二斜面のなす角θについて、二斜面の交点から三角形または台形の底辺に垂直に降ろした時の交点が底辺をa:bに分割し、a<bであるとき、U=a/(a+b)とすると、61.7°×U+30°<θ<61.7°×U+40°であり、
    格子の高さが2.8μm以上であって16μm以下であり、
    当該光学素子の出射面に対向してカラーフィルタが設けられ、前記カラーフィルタに向かう光を拡散角分布の半値幅が7°以下で拡散して透過する拡散体を有することを特徴とする光学素子。
  2. 波長633nmのレーザー光を入射角θ(55°<θ<75°)で、光学素子面から、入射させたとき、輝度の出射角分布の重心が±8°内に入ることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
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