JP4675991B2 - 椅子用クッション - Google Patents

椅子用クッション Download PDF

Info

Publication number
JP4675991B2
JP4675991B2 JP2008205231A JP2008205231A JP4675991B2 JP 4675991 B2 JP4675991 B2 JP 4675991B2 JP 2008205231 A JP2008205231 A JP 2008205231A JP 2008205231 A JP2008205231 A JP 2008205231A JP 4675991 B2 JP4675991 B2 JP 4675991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cushion
base plate
sciatic
seat
chair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008205231A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010035969A5 (ja
JP2010035969A (ja
Inventor
正一 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2008205231A priority Critical patent/JP4675991B2/ja
Publication of JP2010035969A publication Critical patent/JP2010035969A/ja
Publication of JP2010035969A5 publication Critical patent/JP2010035969A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4675991B2 publication Critical patent/JP4675991B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Description

本発明は、椅子や車椅子等に用いられ、着座時に坐骨部及び左右両脚の大腿部に掛かる負担を軽減する椅子用クッションに関する。
従来、この種の椅子用クッションとしては、例えば、特許文献1(特開平8−140784号公報)に掲載されたものが知られている。図7に示すように、この椅子用クッションCaは、着座時に坐骨部及び左右両脚の大腿部を支持する座面101を有した座部100を備えて構成されている。座部100は、合成ゴム、ウレタンゴム、ポリエチレン等樹脂系の発泡体の素材からなる平板で構成されており、この座部100の中央部に着座時に坐骨部が臨む坐骨孔102を設け、前端側中程に一体に***した股間壁103を設けている。
この椅子用クッションCaに着座すると、坐骨部は坐骨孔102に入り込んで支持されるようになり、左右両脚の大腿部は股間壁103を跨いで平板に支持されるようになる。平板は、上記のようなクッション性の素材で構成されているので、着座時に坐骨部及び大腿部に掛かる負担が軽減される。
特開平8−140784号公報
しかしながら、この従来の椅子用クッションCaにおいては、座部100や股間壁103がクッション性の素材のみで構成されているので、使用していくうちに徐々にへたり、クッションとしての機能が低下して、座り心地が悪くなるという問題があった。また、股間壁103を設けてはいるが、着座時に大腿部が支持される部分が平板であるので、着座時の大腿部の押さえが不十分で、大腿部が動きやすく、そのため、着座時の大腿部の支持が不安定になるという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、座部をへたりにくくするとともに、着座時に大腿部を確実に押さえて支持を安定させる椅子用クッションを提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の椅子用クッションは、着座時に坐骨部及び左右両脚の大腿部を支持する座面を有した座部を備えてなる椅子用クッションにおいて、上記座部を、ベース板と、該ベース板の上面側に設けられるクッション部と、該クッション部の上面に設けられ上記座面を形成する表地とを備えて構成し、上記ベース板の坐骨部に対応する部位に該ベース板の上面から下面に貫通する坐骨孔を設け、上記ベース板の上面であって左右両脚の大腿部に対応する部位に該ベース板の上面の一般面より凹む一対の凹所を形成した構成としている。
これにより、使用者が座面に着座すると、坐骨部が坐骨孔の位置に位置し、体重により坐骨部が坐骨孔に入り込もうとする。また、左右両脚の大腿部が一対の凹所の位置に位置し、体重により大腿部が凹所に入り込もうとする。このとき、ベース板の上面側にはクッション部が設けられており、坐骨部及び大腿部はクッション部によって支持される。即ち、着座時では、クッション部を介して、坐骨部が坐骨孔に入り込み、大腿部が凹所に入り込むので、坐骨部及び大腿部を夫々押さえて支持することができ、そのため、着座時の坐骨部及び大腿部の支持が安定する。また、坐骨孔及び凹所をベース板に形成してこれをクッション部で覆っているので、クッション材に直接坐骨孔及び凹所を形成した場合と比較して、坐骨孔及び凹所の位置や形状が変化することがないことから、ガイドがしっかりしており、そのため、着座時の坐骨部及び大腿部の支持が安定する。更に、着座時に坐骨部及び大腿部を確実にクッション部で支持することができるので、このクッション部により着座時に坐骨部及び大腿部に掛かる負担が軽減される。従って、着座時における坐骨部及び大腿部での血流の阻害を最小限に抑えることができ、そのため、長時間着座しても疲労し難くすることができる。また、長時間着座しても疲労し難いことから、常時正しい着座姿勢を保つことができ、そのため、着座姿勢が改善される等の姿勢矯正効果も得ることができる。更に、座部をベース板を用いて構成しているので、繰り返し使用してもへたりにくく、クッションとしての機能を維持して、座り心地を維持することができる。
そして、必要に応じ、上記ベース板の凹所を、大腿部の付け根に対応する部分から上記ベース板の前端側に向けて下り傾斜するように形成した構成としている。これにより、凹所が大腿部に倣ってこれを支持することができ、大腿部をより確実に押さえることができるので、支持を安定させることができ、着座姿勢を楽にすることができるとともに、着座時における坐骨部及び大腿部での血流の阻害を最小限に抑えることができ、そのため、長時間着座しても疲労し難くすることができる。
また、必要に応じ、上記座部のクッション部及び表地の前端側であって上記一対の凹所間に切欠き部を形成し、着座時に左右両脚の大腿部間に臨む突起部を、上記切欠き部に嵌合させるとともに上記ベース板に対して着脱可能に固定した構成としている。これにより、左右両脚の大腿部が突起部を跨いで位置するようになるので、大腿部をより確実に押さえて支持を安定させることができる。また、左右両脚がやや開いた状態で着座するようになるので、着座姿勢を楽にすることができる。
更に、必要に応じ、上記突起部を、上記ベース板に着脱可能に取り付けられる上下面を有したベース体と、該ベース体の上面に設けられるクッション体と、該クッション体の上面に設けられる突起部表地と、上記ベース体を上記ベース板に対して着脱可能にする着脱機構とを備えて構成している。これにより、突起部に左右両脚の大腿部が衝突しても、突起部がクッション体を用いて構成されているので、このクッション体が衝撃を吸収し、そのため、大腿部に掛かる負担が軽減される。また、突起部をベース体を用いて構成しているので、繰り返し使用してもへたりにくく、クッションとしての機能を維持することができる。更に、突起部をベース板に対して着脱可能にしているので、突起部がへたったり汚れたりした場合は、この突起部を着脱機構により取り外して他の突起部を着脱機構により取り付け、新しい突起部と取替えることができる。
更にまた、必要に応じ、上記着脱機構を、上記ベース体に設けられるナットと、該ナットに対応する位置に形成され上記ベース板を貫通するボルト挿通孔と、該ボルト挿通孔に挿通されて上記ナットに螺合するボルトとを備えて構成している。これにより、突起部を取り付けるときは、ベース体を、そのナットをベース板のボルト挿通孔と対応させてベース板に当接させ、その後、ボルトをボルト挿通孔に挿入し、ナットに螺合させる。また、突起部を取り外すときは、ボルトとナットとの螺合を解除し、ボルトをナット及びボルト挿通孔から取り外す。ボルトをナットに螺合,螺合解除するだけで良いので、比較的容易に突起部の取り付け,取り外しを行なうことができる。
そして、また、必要に応じ、上記坐骨孔に嵌合する坐骨クッションと、上記ベース板に設けられ上記坐骨クッションを支持する網状の支持シートとを備えた構成としている。これにより、着座時に坐骨部がクッション部と坐骨クッションとで支持されるので、着座時における坐骨部での血流の阻害をより一層抑えることができ、そのため、長時間着座しても疲労し難い。また、支持シートで坐骨クッションを支持しているので、坐骨クッションが坐骨孔から外れることを防止することができる。この支持シートは網状に形成されているので、通気性が良く、そのため、坐骨クッションを清潔に保つことができる。
また、必要に応じ、上記クッション部に、上記座部の後端縁部及び両側端縁部を***させる***部を設けた構成としている。これにより、***部が着座時に大腿部の外側と臀部とに当接するようになるので、坐骨部及び大腿部の支持がより一層安定する。また、***部と突起部とで囲繞された場所に、坐骨部及び大腿部が位置するようになるので、大腿部の左右へのズレを防止できるとともに前後へのズレも防止でき、そのため、着座位置がズレることを防止することができる。
更に、必要に応じ、上記***部より内側の最大厚さHを、20mm≦H≦45mmにした構成としている。これにより、本発明の座部を、例えば、車椅子等の既存の椅子の座部に載せて使用する場合、座部の厚さが厚いと、車椅子の座部に載せたとき、座部の厚さで座高が高くなり、着座姿勢が不安定になって、坐骨部及び大腿部の血流の阻害が生じる等の問題があるが、***部より内側の最大厚さHを上記の範囲内にすることで、着座時の座高を適度な高さにすることができ、そのため、着座姿勢を安定させ、着座時における坐骨部及び大腿部での血流の阻害を最小限に抑えることができ、長時間着座しても疲労し難くすることができる。
更にまた、必要に応じ、上記クッション部内の空気を抜いて、上記表地を被覆した構成としている。これにより、クッション部をある程度圧縮させてから表地を被覆するので、表地の被覆が容易になる。また、クッション部をある程度圧縮させるので、着座時のクッション部の型崩れが抑制され、着座時の坐骨部及び大腿部の支持が安定する。更に、クッション部内の空気を抜くことにより、クッション部の厚さを薄く形成することができる。即ち、例えば、車椅子等の既存の椅子の座部に本発明の座部を載せて使用する場合、座部の厚さが厚いと、車椅子の座部に載せたとき、座部の厚さで座高が高くなり、着座姿勢が不安定になって、坐骨部及び大腿部の血流の阻害が生じる等の問題があるが、本発明の座部は厚さを薄く形成することができるので、座高を低く抑えることができ、そのため、着座姿勢を安定させ、着座時における坐骨部及び大腿部での血流の阻害を最小限に抑えることができ、長時間着座しても疲労し難くすることができる。
そしてまた、必要に応じ、上記ベース板の後端側下面に枠状の補強金具を設け、該補強金具の後端側に該補強金具から下方に向けて垂下する既存の椅子の座部に係止可能な垂下体を設けた構成としている。これにより、例えば、車椅子等の既存の椅子の座部に本発明の座部を載せて使用する場合でも、補強金具により座部が補強されているので、車椅子の座部がどのような材質であっても、確実に座部の作用,効果を奏することができる。また、垂下体が既存の椅子の座部に係止するので、車椅子の座部から本発明の座部が前方にずれ落ちる事態を防止することができる。
本発明の椅子用クッションによれば、座部のベース板の坐骨部に対応する部位に坐骨孔を設け、ベース板の左右両脚の大腿部に対応する部位に一対の凹所を形成したので、使用者が座面に着座すると、クッション部を介して、坐骨部が坐骨孔に入り込み、大腿部が凹所に入り込むので、坐骨部及び大腿部を夫々押さえて支持することができ、そのため、着座時の坐骨部及び大腿部の支持が安定する。また、坐骨孔及び凹所をベース板に形成してこれをクッション部で覆っているので、クッション材に直接坐骨孔及び凹所を形成した場合と比較して、坐骨孔及び凹所の位置や形状が変化することがないことから、ガイドがしっかりしており、そのため、着座時の坐骨部及び大腿部の支持が安定する。更に、着座時に坐骨部及び大腿部を確実にクッション部で支持することができるので、このクッション部により着座時に坐骨部及び大腿部に掛かる負担が軽減される。従って、着座時における坐骨部及び大腿部での血流の阻害を最小限に抑えることができ、そのため、長時間着座しても疲労し難くすることができる。また、座部をベース板を用いて構成しているので、繰り返し使用してもへたりにくく、クッションとしての機能を維持して、座り心地を維持することができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る椅子用クッションを説明する。
図1乃至図6には、本発明の実施の形態に係る椅子用クッションCを示している。この椅子用クッションCは、着座時に坐骨部及び左右両脚の大腿部を支持する座面2を有した座部1と、座部1の前端3側に設けられる突起部50とを備えてなる。本実施の形態では、図6に示すように、本椅子用クッションCを、車椅子Wの座部Waに載置して使用している。
座部1は、図1乃至図6に示すように、ベース板10と、ベース板10の上面11側に設けられるクッション部20と、クッション部20の上面に設けられ座面2を形成する表地30と、ベース板10の下面12に設けられる裏地40とを備えて構成され、層状に形成されている。
ベース板10は、図1,図3乃至図5に示すように、矩形状の剛性部材で構成されている。このベース板10の坐骨部に対応する部位には、ベース板10の上面11から下面12に貫通する坐骨孔13が設けられ、ベース板10の上面11であって左右両脚の大腿部に対応する部位には、ベース板10の上面11の一般面14より凹む一対の凹所15が形成されている。
坐骨孔13は、矩形状に形成された貫通孔であり、左右の坐骨に対応するように一対設けられている。この坐骨孔13には、ウレタン等のクッション材からなる坐骨クッション16が夫々嵌合されている。この坐骨クッション16の下面には、坐骨クッション16を支持する網状の支持シート17が設けられている。実施の形態では、支持シート17は、伸縮性のある素材を用いて構成されている。この支持シート17は、ベース板10に取り付けられており、着座時に坐骨クッション16がベース板10の下面12側に抜け落ちることを防止している。
凹所15は、ベース板10の前端18側に形成され、大腿部の付け根に対応する部分からベース板10の前端18側に向けて下り傾斜するように形成されている。また、大腿部の付け根に対応する部分からベース板10の前端18側に向けて徐々に幅広になるように形成されている。
クッション部20は、図1,図4及び図5に示すように、上下面がベース板10と同型に形成されるメインクッション21と、メインクッション21の上面に設けられるサブクッション22と、メインクッション21の下面に設けられ座部1の後端縁部4及び両側端縁部5を***させる***部23とを備えて構成されている。
メインクッション21は、ウレタン等のクッション材で構成され、突起部50が設けられる部位に、突起部50に対応する形状に切欠き部24が形成されている。このメインクッション21は、実施の形態では、厚さが30mmに形成されている。
サブクッション22は、上下面がメインクッション21と同型に形成されている。このサブクッション22は、実施の形態では、厚さが10mmに形成されている。
***部23は、座部1の後端縁部4から両側端縁部5に亘ってコ字状に形成されるように、ベース板10に設けられている。この***部23は、実施の形態では、ウレタン等のクッション材で構成され、厚さが10mmに形成されている。この***部23の上面にメインクッション21の一部が当接しており、メインクッション21の他部はベース板10に当接しているので、メインクッション21の一部が***する状態となる。
表地30は、図1,図2,図4,図5及び図6に示すように、上下面がサブクッション22と同型に形成されサブクッション22の上面に設けられている。この表地30は、実施の形態では、合皮で形成されている。
裏地40は、図1,図3,図4及び図5に示すように、上下面がベース板10と同型に形成されており、実施の形態では、布地で形成されている。
また、この座部1には、図1,図4,図5及び図6に示すように、ベース板10の後端19側の下面12に枠状の補強金具6が設けられている。この補強金具6の後端縁部6aには、補強金具6から下方に向けて垂下する既存の椅子の座部に係止可能な垂下体7が設けられている。この垂下体7は、補強金具6の後端縁部6aの両側縁6bから一対垂下しており、図示しないビニール製の保護カバーが掛けられている。
突起部50は、図1乃至図6に示すように、座部1の前端3側であってベース板10の一対の凹所15間に、着座時に左右両脚の大腿部間に臨むように着脱可能に設けられている。
この突起部50は、ベース板10に着脱可能に取り付けられる上下面を有したベース体51と、ベース体51の上面に設けられるクッション体52と、クッション体52の上面に設けられる突起部表地53と、ベース体51をベース板10に対して着脱可能にする着脱機構54とを備えて構成されている。
ベース体51は、図1及び図5に示すように、上下面が台形に形成されている。このベース体51は、実施の形態では、ベース板10と同様の素材で構成されている。
クッション体52は、図1及び図5に示すように、ウレタン等のクッション材で構成され、上下面がベース体51と同型の台形に形成されている。このクッション体52は、実施の形態では、厚さが30mmに形成されている。
突起部表地53は、図1乃至図6に示すように、上下面がクッション体52と同型に形成されクッション体52の上面に設けられている。この突起部表地53は、実施の形態では、表地30と同様の合皮で形成されている。
着脱機構54は、図1,図3及び図5に示すように、ベース体51に一対設けられるナット55と、ナット55に対応する位置に形成されベース板10の上面11から下面12に貫通するボルト挿通孔56と、ボルト挿通孔56に挿通されてナット55に螺合するボルト57とを備えて構成されている。
このように構成される本発明の椅子用クッションCを製造するときは、クッション部20内の空気を抜いて、表地30を被覆している。実施の形態では、支持シート17及び裏地40が通気性の素材で構成されているので、クッション部20を押圧すると、支持シート17及び裏地40からクッション部20内の空気が抜けていき、クッション部20をある程度圧縮させることができるので、表地30で被覆し易くすることができる。
そして、クッション部20内の空気を抜いて、***部23より内側のベース板10,クッション部20及び表地30の層の最大厚さHを、20mm≦H≦45mmに形成する。望ましくは、30mm≦H≦35mmに形成する。実施の形態では、H=30mmに形成している。
従って、この実施の形態に係る椅子用クッションCによれば、以下のように作用をする。
先ず、図6に示すように、椅子用クッションCを車椅子Wの座部Waに載置する。このとき、座部1の裏地40を車椅子Wの座部Waに当接させ、補強金具6の垂下体7が車椅子Wの座部Waの後端縁Wb側に位置するように載置する。
この状態で、使用者は、座部1の座面2に着座する。このとき、座面2は、***部23によって、その後端縁部4及び両側端縁部5が***しており、また、突起部50も左右両脚の大腿部間に臨むように座面2よりも高くなっているので、この***部23と突起部50とで囲繞された場所に、坐骨部及び大腿部が位置するように着座する。即ち、左右両脚の大腿部が突起部50を跨いで位置するように着座する。これによって、大腿部の左右へのズレを防止できるとともに前後へのズレも防止でき、そのため、着座位置がズレることを防止することができる。また、左右両脚の大腿部が突起部50を跨いで位置するようになるので、大腿部を確実に押さえて支持を安定させることができる。更に、左右両脚がやや開いた状態で着座するようになるので、着座姿勢を楽にすることができる。
使用者が座面2に着座すると、坐骨部が坐骨孔13の位置に位置し、体重により坐骨部が坐骨孔13に入り込もうとする。また、左右両脚の大腿部が一対の凹所15の位置に位置し、体重により大腿部が凹所15に入り込もうとする。このとき、ベース板10の上面11側にはクッション部20が設けられており、坐骨部及び大腿部はクッション部20によって支持される。即ち、着座時では、クッション部20を介して、坐骨部が坐骨孔13に入り込み、大腿部が凹所15に入り込むので、坐骨部及び大腿部を夫々押さえて支持することができ、そのため、着座時の坐骨部及び大腿部の支持が安定する。この座部1は、クッション部20をある程度圧縮させているので、着座時のクッション部20の型崩れが抑制され、この点でも、着座時の坐骨部及び大腿部の支持が安定する。
また、坐骨孔13及び凹所15をベース板10に形成してこれをクッション部20で覆っているので、クッション材に直接坐骨孔13及び凹所15を形成した場合と比較して、坐骨孔13及び凹所15の位置や形状が変化することがないことから、ガイドがしっかりしており、そのため、着座時の坐骨部及び大腿部の支持が安定する。この凹所15は、大腿部の付け根に対応する部分からベース板10の前端18側に向けて下り傾斜するように形成されているので、凹所15が大腿部に倣ってこれを支持することができ、大腿部をより確実に押さえることができるので、支持を安定させることができ、着座姿勢を楽にすることができる。
更に、着座時に坐骨部及び大腿部を確実にクッション部20で支持することができるので、このクッション部20により着座時に坐骨部及び大腿部に掛かる負担が軽減される。従って、着座時における坐骨部及び大腿部での血流の阻害を最小限に抑えることができ、そのため、長時間着座しても疲労し難くすることができる。特に、坐骨部は、クッション部20と坐骨クッション16とで支持されるので、着座時における坐骨部での血流の阻害をより一層抑えることができ、そのため、長時間着座しても疲労し難くすることができる。また、長時間着座しても疲労し難いことから、常時正しい着座姿勢を保つことができ、そのため、着座姿勢が改善される等の姿勢矯正効果も得ることができる。
更にまた、支持シート17で坐骨クッション16を支持しているので、坐骨クッション16が坐骨孔13から外れることを防止することができる。この支持シート17は網状に形成されているので、通気性が良く、そのため、坐骨クッション16を清潔に保つことができる。特に、支持シート17を伸縮性のある素材で構成した場合、この支持シート17の反発作用によって、坐骨クッション16がへたりにくくなり、そのため、クッションとしての機能を維持することができるとともに、長期的に使用することができる。
また、着座時には、***部23が大腿部の外側と臀部とに当接するようになるので、坐骨部及び大腿部の支持がより一層安定し、坐骨部及び大腿部が前後左右に動こうとしても、これを規制することができる。また、坐骨部及び大腿部が前後左右に動こうとすると、大腿部が突起部50に衝突するが、この場合も、突起部50がクッション体52を用いて構成されているので、このクッション体52が衝撃を吸収し、そのため、大腿部に掛かる負担が軽減される。
本発明の椅子用クッションCは、座部1をベース板10を用いて構成しているので、繰り返し使用してもへたりにくく、クッションとしての機能を維持して、座り心地を維持することができる。また、突起部50もベース体51を用いて構成しているので、繰り返し使用してもへたりにくく、クッションとしての機能を維持することができる。
また、突起部50をベース板10に対して着脱可能にしているので、突起部50がへたったり汚れたりした場合は、この突起部50を着脱機構54により取り外して他の突起部50を着脱機構54により取り付け、新しい突起部50と取替えることができる。詳しくは、突起部50を取り付けるときは、ベース体51を、そのナット55をベース板10のボルト挿通孔56と対応させてベース板10に当接させ、その後、ボルト57をボルト挿通孔56に挿入し、ナット55に螺合させる。また、突起部50を取り外すときは、ボルト57とナット55との螺合を解除し、ボルト57をナット55及びボルト挿通孔56から取り外す。ボルト57をナット55に螺合,螺合解除するだけで良いので、比較的容易に突起部50の取り付け,取り外しを行なうことができる。
また、本実施の形態のように、車椅子Wの座部Waに座部1を載せて使用する場合でも、補強金具6により座部1が補強されているので、車椅子Wの座部Waがどのような材質であっても、確実に座部1の作用,効果を奏することができる。更に、着座時に坐骨部及び大腿部が前後左右に動こうとしても、座部1に設けられた垂下体7が車椅子Wの座部Waの後端縁Wbに係止するので、車椅子Wの座部Waから座部1が前方にずれ落ちる事態を防止することができる。
更に、本実施の形態のように、車椅子Wの座部Waに座部1を載せて使用する場合、座部1の厚さが厚いと、車椅子Wの座部Waに載せたとき、座部1の厚さで座高が高くなり、着座姿勢が不安定になって、坐骨部及び大腿部の血流の阻害が生じる等の問題があるが、本発明の椅子用クッションCは、ベース板10に坐骨孔13及び凹所15を形成しているので、クッション部20の厚さを薄く形成しても、坐骨部及び大腿部を確実に支持でき、そのため、クッション部20の厚さを薄くして、座高を低く抑えることができる。また、***部23より内側の最大厚さHを、20mm≦H≦45mmに形成しているので、座部1の厚さを適度な厚さにでき、座高を適度な高さにすることができる。即ち、車椅子Wの座部Waに座部1を載せて使用する場合でも、着座姿勢を安定させ、着座時における坐骨部及び大腿部での血流の阻害を最小限に抑えることができ、そのため、長時間着座しても疲労し難くすることができる。特に、肘掛け付きの車椅子Wの場合、座高が高くなると、肘が肘掛けに乗らずに浮いてしまい、着座姿勢を保持することが困難になるが、この場合も、本発明の椅子用クッションCは、クッション部20の厚さを薄くして、座高を低く抑えることができるので、着座姿勢を安定して保持させ、着座時における坐骨部及び大腿部での血流の阻害を最小限に抑えることができ、そのため、長時間着座しても疲労し難くすることができる。
尚、上記実施の形態において、椅子用クッションCを車椅子Wの座部Waに載置して使用したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、どのような椅子に用いても良く、適宜変更して差支えない。また、例えば、椅子用クッションCの下面に脚部を設け、椅子用クッションCを用いて形成される椅子としても良い。
本発明の実施の形態に係る椅子用クッションを示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る椅子用クッションを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る椅子用クッションを示す底面図である。 本発明の実施の形態に係る椅子用クッションを示すA−A断面図である。 本発明の実施の形態に係る椅子用クッションを示すB−B断面図である。 本発明の実施の形態に係る椅子用クッションをその使用状態で示す図である。 従来の椅子用クッションの一例を示す図である。
符号の説明
C 椅子用クッション
W 車椅子
1 座部
2 座面
3 前端
4 後端縁部
5 両側端縁部
6 補強金具
7 垂下体
10 ベース板
11 上面
12 下面
13 坐骨孔
14 一般面
15 凹所
16 坐骨クッション
17 支持シート
18 前端
19 後端
20 クッション部
21 メインクッション
22 サブクッション
23 ***部
30 表地
40 裏地
50 突起部
51 ベース体
52 クッション体
53 突起部表地
54 着脱機構
55 ナット
56 ボルト挿通孔
57 ボルト

Claims (7)

  1. 着座時に坐骨部及び左右両脚の大腿部を支持する座面を有した座部を備えてなる椅子用クッションにおいて、
    上記座部を、ベース板と、該ベース板の上面側に設けられるクッション部と、該クッション部の上面に設けられ上記座面を形成する表地とを備えて構成し、
    上記ベース板の坐骨部に対応する部位に該ベース板の上面から下面に貫通する坐骨孔を設け、上記ベース板の上面であって左右両脚の大腿部に対応する部位に該ベース板の上面の一般面より凹む一対の凹所を形成し、
    上記ベース板の凹所を、大腿部の付け根に対応する部分から上記ベース板の前端側に向けて下り傾斜するように形成し、
    上記座部のクッション部及び表地の前端側であって上記一対の凹所間に切欠き部を形成し、着座時に左右両脚の大腿部間に臨む突起部を、上記切欠き部に嵌合させるとともに上記ベース板に対して着脱可能に固定し、
    上記坐骨孔に嵌合する坐骨クッションと、上記ベース板に設けられ上記坐骨クッションを支持する網状の支持シートとを備えたことを特徴とする椅子用クッション。
  2. 上記突起部を、上記ベース板に着脱可能に取り付けられる上下面を有したベース体と、該ベース体の上面に設けられるクッション体と、該クッション体の上面に設けられる突起部表地と、上記ベース体を上記ベース板に対して着脱可能にする着脱機構とを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の椅子用クッション。
  3. 上記着脱機構を、上記ベース体に設けられるナットと、該ナットに対応する位置に形成され上記ベース板を貫通するボルト挿通孔と、該ボルト挿通孔に挿通されて上記ナットに螺合するボルトとを備えて構成したことを特徴とする請求項2記載の椅子用クッション。
  4. 上記クッション部に、上記座部の後端縁部及び両側端縁部を***させる***部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の椅子用クッション。
  5. 上記***部より内側の最大厚さHを、20mm≦H≦45mmにしたことを特徴とする請求項4記載の椅子用クッション。
  6. 上記クッション部内の空気を抜いて、上記表地を被覆したことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の椅子用クッション。
  7. 上記ベース板の後端側下面に枠状の補強金具を設け、該補強金具の後端側に該補強金具から下方に向けて垂下する既存の椅子の座部に係止可能な垂下体を設けたことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の椅子用クッション。
JP2008205231A 2008-08-08 2008-08-08 椅子用クッション Expired - Fee Related JP4675991B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008205231A JP4675991B2 (ja) 2008-08-08 2008-08-08 椅子用クッション

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008205231A JP4675991B2 (ja) 2008-08-08 2008-08-08 椅子用クッション

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010035969A JP2010035969A (ja) 2010-02-18
JP2010035969A5 JP2010035969A5 (ja) 2010-09-09
JP4675991B2 true JP4675991B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=42009090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008205231A Expired - Fee Related JP4675991B2 (ja) 2008-08-08 2008-08-08 椅子用クッション

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4675991B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015080231A1 (ja) * 2013-11-29 2015-06-04 株式会社 Mtg 姿勢保持具
JP2015112266A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 小林 正一 車椅子用クッション
JP2021078678A (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 株式会社タチエス 移動体用シートクッションマットおよび移動体

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60126044U (ja) * 1984-02-03 1985-08-24 団 元気 椅子構造
JPH0633550U (ja) * 1992-10-09 1994-05-06 株式会社佐藤工芸 携帯式クッション具
JPH08140784A (ja) * 1994-11-16 1996-06-04 Katsuaki Ochi 座位保持クッション
WO1998006303A1 (en) * 1996-08-09 1998-02-19 Sunrise Medical Hhg Inc. Wheelchair seating cushion having adjustable top contour shape
JP2001286365A (ja) * 2000-04-10 2001-10-16 Bridgestone Corp 座圧低減シート
JP2002085206A (ja) * 2000-07-12 2002-03-26 Inoac Corp 車椅子用クッション

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60126044U (ja) * 1984-02-03 1985-08-24 団 元気 椅子構造
JPH0633550U (ja) * 1992-10-09 1994-05-06 株式会社佐藤工芸 携帯式クッション具
JPH08140784A (ja) * 1994-11-16 1996-06-04 Katsuaki Ochi 座位保持クッション
WO1998006303A1 (en) * 1996-08-09 1998-02-19 Sunrise Medical Hhg Inc. Wheelchair seating cushion having adjustable top contour shape
JP2001286365A (ja) * 2000-04-10 2001-10-16 Bridgestone Corp 座圧低減シート
JP2002085206A (ja) * 2000-07-12 2002-03-26 Inoac Corp 車椅子用クッション

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010035969A (ja) 2010-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6324705B1 (en) Commode chair with enhanced user support
JP4675991B2 (ja) 椅子用クッション
JP3217910U (ja) 車椅子用クッション
JP5682785B2 (ja) 床段差部を利用した背もたれ構造
JP2011019821A (ja) 椅子用クッション
JP3193828U (ja) 椅子用クッション
JP2010035969A5 (ja)
US10357111B2 (en) Releaseably engaged armchair cushion
JP2015112266A (ja) 車椅子用クッション
JP6584206B2 (ja) 便器装置
JP2016059577A (ja) 座具及び椅子
KR20110000141U (ko) 다기능 자세조절 의자
JP5069733B2 (ja) 椅子用クッション
JP3230846U (ja) 姿勢調整具
AU2015349590B2 (en) A seat cushion
JP2019058357A (ja) 車椅子
JP2019141208A (ja) 椅子
JP5158423B2 (ja) クッション
KR20080001838U (ko) 의자의 허리받침대
JP2005230134A (ja) クッション座布団
JP6501668B2 (ja) 便器装置
JP2006205995A (ja) フットレスト
JP3170023U (ja) 椅子の座面
JP3199515U (ja) ヘッドレスト取付け構造
JP2022044704A (ja) シート

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100726

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100726

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20100726

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20100826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4675991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees