JP4675597B2 - 光学補償フィルム、液晶表示装置および偏光板 - Google Patents
光学補償フィルム、液晶表示装置および偏光板 Download PDFInfo
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Description
(1)少なくとも一方に電極を有する対向配置された一対の基板と、該基板間に挟持される液晶層と、該液晶層の外側に配置された第一及び第二の偏光板とを有するVAモード液晶表示装置であって、
上記液晶層の厚さd(μm)と屈折率異方性Δnとの積Δn・dが0.1〜1.0μmであり、
前記第一及び第二の偏光板がそれぞれ偏光膜と該偏光膜を挟持する一対の保護膜とを有し、
前記一対の保護膜の少なくとも一方が、膜面の平均屈折率が最大となる方向と実質的に一致する遅相軸を有し、且つ前記液晶層に近い側の保護膜の遅相軸と前記偏光膜の吸収軸とが20°〜70°で交差し、
前記一対の保護膜のうち液晶層に近い側に配置される保護膜が、厚さd 1 (nm)であり、それぞれ互いに直交するx、yおよびz軸方向に3つの平均屈折率nx、nyおよびnzを有し、前記液晶層の表面に平行な面内の主平均屈折をnxおよびny(但し、ny<nx)、前記液晶層の厚み方向の主平均屈折率をnzとした場合、可視光領域の任意の波長λにおいて、
−5nm≦{(nx−ny)×d 1 }≦50nm、および
50nm≦[{(nx+ny)/2−nz}×d 1 ]≦300nm
の関係を満足するVAモード液晶表示装置。
(2) 前記液晶層がネマチック液晶材料を含み、黒表示時に該ネマチック液晶材料の液晶分子が前記一対の基板の表面に対して垂直±5°に配向する(1)のVAモード液晶表示装置。
(3) 前記第1及び第2の偏光板の液晶層に近い側に配置される保護膜の{(nx−ny)×d 1 }の値が2〜30nmである(1)又は(2)のVAモード液晶表示装置。
(4) 前記液晶層に近い側の保護膜の遅相軸と前記偏光膜の吸収軸とが40°〜50°で交差している(1)〜(3)のいずれかのVAモード液晶表示装置。
(5) 前記第1及び第2の偏光板の少なくとも一方の液晶層に近い側の保護膜と、液晶層との間に、ny=nz且つnx>nyである位相差板を有する(1)〜(4)のいずれかのVAモード液晶表示装置。
また(1)のVAモード液晶表示装置は、液晶層を挟持して配置された偏光板の偏光膜の吸収軸が直交しているので、偏光板透過率が低く、ノーマリーブラックタイプに属する液晶表示装置の態様において、高コントラストを得ることができる
図1は、本発明の液晶表示装置の一実施形態の模式図である。なお、図2は、IPSモード液晶表示装置の一実施形態の模式図であり、参考例として示す。
まず、図1に示す液晶表示装置は、液晶セル(5〜8)、および液晶セルを挟持して配置された上側偏光膜1と下側偏光膜14とを有する。偏光膜1および14は、それぞれ一対の透明保護膜3と3a、及び12と12aによって挟持されている。液晶セル5〜8は、液晶セル上側基板5と液晶セル下側基板8と、これらに挟持される液晶分子7とからなり、液晶分子7は、基板5および8の対向面に施されたラビング処理の方向や配向膜材料によって、その配向方向が制御されている。
−30(nm)≦{(nx−ny)×d2}≦50(nm)、および
−50(nm)≦[{(nx+ny)/2−nz}×d2]≦300(nm)
但し、式中、d2(nm)は保護膜の厚さであり、nxおよびny(但し、ny<nx)は面内の主平均屈折率であり、nxは厚み方向の主平均屈折率であり、nx、nyおよびnzはそれぞれ互いに直交する。本発明では、かかる光学特性を示す保護膜を、その遅相軸を、上記した様に偏光膜の偏光軸と交差させて配置することで、該保護膜に液晶セルの光学補償機能をもたせている。保護膜の作製方法、材料等の詳細については後述する。
本実施の形態では、電界効果型液晶として負の誘電異方性を有するネマチック液晶を用いてアクティブ駆動を行った例で説明する。図1に示す液晶表示装置は、液晶セル基板5および8のそれぞれの透明電極(不図示)に駆動電圧を印加しない非駆動状態では、液晶層中の液晶分子7は、基板5および8の面に対して概略垂直に配向し、その結果、通過する光の偏光状態はほとんど変化しない。吸収軸2と15は直交しているので、下側(例えば背面電極)から入射した光は、偏光膜14によって偏光され、偏光状態を維持したまま液晶セル5〜8を通過し、偏光膜1によって遮断される。すなわち、図1の液晶表示装置では、非駆動状態において理想的な黒表示を実現する。これに対し、透明電極(不図示)に駆動電圧を印加した駆動状態では、液晶分子7は基板5および8の面に平行な方向に傾斜し、通過する光はかかる傾斜した液晶分子7により偏光状態を変化させる。従って、下側(例えば背面電極)から入射した光は、偏光膜14によって偏光され、さらに液晶セル5〜8を通過することによって偏光状態が変化し、偏光膜1を通過する。すなわち、図1に示す液晶表示装置では、駆動状態において白表示が得られる。
例えば、偏光板の保護膜(図1中の3または12)のRe値((nx−ny)×d1;d1は保護膜の厚さ(nm))が0nm近傍の場合は、光学異方性層Aと光学異方性層Bとを光学補償フィルムとして、液晶セルと偏光板との間(図1中、基板8と保護膜12との間、または保護膜3と基板5との間)に配置するのが好ましい。この時、光学異方性層Aを最も光源よりに配置すると漏れ光が少なく好ましい。
−30(nm)≦{(nx−ny)×d2}≦50(nm)、および
−50(nm)≦[{(nx+ny)/2−nz}×d2]≦300(nm)
式中の定義は、前述の通りである。さらに、図2の液晶表示装置は、図1の液晶表示装置の構成部材に加えて、保護膜12に隣接して配置された光学補償層10を有する。光学補償層10は、ディスコティック構造単位を有する化合物からなリ、該ディスコティック面が前記基板面に略垂直配向してなる膜である。さらに、前記光学補償層の配向制御方向(例えば、ラビング処理された配向膜によって配向制御されている場合はラビング軸)と、保護膜12の遅相軸13とは、前記偏光膜の吸収軸に対して略平行に配置される。本態様では、上下偏光膜から液晶セルに至るまでに光が通過する層(偏光膜の保護膜を含む)のリターデーションの値を非対称とすることで、斜め方向から見た場合の漏れ光防止を改善している。特に、本態様では、上偏光板1Aと下偏光板14Aの吸収軸が直交している態様における斜め方向漏れ光の低減に有効である。
図3に、IPSモード液晶セルの模式側断面図を示す。IPSモードの液晶セルでは、通常は、マトリクス状の電極により複数の画素を有するが、その一画素の一部分を示している。透明な一対の基板5、8の内側に線状の電極16が形成され、その上に配向制御膜(図示せず)が形成されている。基板5、8間に挟持されている棒状の液晶性分子7は電界無印加時には線状電極16の長手方向に対して若干の角度を持つように配向されている。なお、この場合の液晶の誘電異方性は正を想定している。電界を印加すると電界方向に液晶性分子7はその向きを変える。
前記液晶層に含まれるネマチック液晶材料が配向状態の異なる2以上のドメイン領域からなっていてもよい。
[偏光板]
偏光板は一般的には、偏光膜と該偏光膜を挟持する一対の保護膜とからなる。本発明にかかわる偏光板は、偏光膜の一対の保護膜のうち、少なくとも、液晶セルにより近い側に配置される面に形成される保護膜は、後述する特定の光学特性を示す。本発明の偏光板の一態様は、液晶性化合物から形成された光学補償層(「光学異方性層」という場合もある)が貼りあわされた、光学補償能を併せ持つ偏光板である。また、所定の光学特性を有する高分子フィルム又は液晶性化合物から形成された光学補償層を保護膜として有する偏光板も、光学補償機能を併せ持つ場合があり、かかる構成の偏光板を用いることもできる。光学補償層は、偏光膜もしくは偏光膜の保護膜の表面上に、直接液晶性分子から形成するか、もしくは配向膜を介して液晶性分子から形成することが好ましい。具体的には、光学異方性層用塗布液を偏光膜の表面又は該偏光膜の保護膜の表面に塗布することにより光学異方性層を形成することができる。前者の態様では、偏光膜の保護膜と光学異方性層との間にポリマーフィルムを使用することなく、偏光膜の寸度変化にともなう応力(歪み×断面積×弾性率)が小さい薄い偏光板を作製することができる。本発明に従う偏光板を大型の液晶表示装置に取り付けると、光漏れなどの問題を生じることなく、表示品位の高い画像を表示する。
現在、市販の偏光子は、延伸したポリマーを、浴槽中のヨウ素もしくは二色性色素の溶液に浸漬し、バインダー中にヨウ素、もしくは二色性色素をバインダー中に浸透させることで作製されるのが一般的である。
市販の偏光膜は、ポリマー表面から4μm程度(両側合わせて8μm程度)にヨウ素もしくは二色性色素が分布しており、十分な偏光性能を得るためには、少なくとも10μmの厚みが必要である。浸透度は、ヨウ素もしくは二色性色素の溶液濃度、同浴槽の温度、同浸漬時間により制御することができる。
上記のように、バインダー厚みの下限は、10μmであることが好ましい。厚みの上限は、液晶表示装置の光漏れの観点からは、薄ければ薄い程よい。現在市販の偏光板(約30μm)以下であることが好ましく、25μm以下が好ましく、20μm以下がさらに好ましい。20μm以下であると、光漏れ現象は、17インチの液晶表示装置で観察されなくなる。
架橋しているバインダーは、それ自体架橋可能なポリマーを用いることができる。官能基を有するポリマーあるいはポリマーに官能基を導入して得られるバインダーを、光、熱あるいはpH変化により、バインダー間で反応させて偏光膜を形成することができる。また、架橋剤によりポリマーに架橋構造を導入してもよい。架橋は一般に、ポリマーまたはポリマーと架橋剤の混合物を含む塗布液を、透明支持体上に塗布したのち、加熱を行なうことにより実施される。最終商品の段階で耐久性が確保できれば良いため、架橋させる処理は、最終の偏光板を得るまでのいずれの段階で行なっても良い。
架橋剤については、米国再発行特許23297号明細書に記載がある。また、ホウ素化合物(例、ホウ酸、硼砂)も、架橋剤として用いることができる。
偏光膜は、歩留まりの観点から、バインダーを偏光膜の長手方向(MD方向)に対して、10〜80度傾斜して延伸するか(延伸法)、もしくはラビングした(ラビング法)後に、ヨウ素、二色性染料で染色することが好ましい。傾斜角度は、LCDを構成する液晶セルの両側に貼り合わされる2枚の偏光板の透過軸と液晶セルの縦または横方向のなす角度にあわせるように延伸することが好ましい。通常の傾斜角度は45゜である。しかし、最近は、透過型、反射型および半透過型LCDにおいて必ずしも45゜でない装置が開発されており、延伸方向はLCDの設計にあわせて任意に調整できることが好ましい。
以上のように、偏光膜のMD方向に対して10〜80度斜め延伸されたバインダーフィルムが製造される。
ロール自身の真円度、円筒度、振れ(偏芯)がいずれも30μm以下であるラビングロールを用いて実施することが好ましい。ラビングロールへのフィルムのラップ角度は、0.1〜90゜が好ましい。ただし、特開平8−160430号公報に記載されているように、360゜以上巻き付けることで、安定なラビング処理を得ることもできる。
長尺フィルムをラビング処理する場合は、フィルムを搬送装置により一定張力の状態で1〜100m/minの速度で搬送することが好ましい。ラビングロールは、任意のラビング角度設定のためフィルム進行方向に対し水平方向に回転自在とされることが好ましい。0〜60゜の範囲で適切なラビング角度を選択することが好ましい。液晶表示装置に使用する場合は、40〜50゜が好ましい。45゜が特に好ましい。
本発明に関わる偏光板は、偏光膜の両面に一対の保護膜を積層したものである。保護膜の種類は特に限定されず、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースプロピオネート等のセルロースエステル類、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエステル等を用いることができる。
偏光膜と保護膜との接着剤は特に限定されないが、PVA系樹脂(アセトアセチル基、スルホン酸基、カルボキシル基、オキシアルキレン基等の変性PVAを含む)やホウ素化合物水溶液等が挙げられ、中でもPVA系樹脂が好ましい。接着剤層厚みは乾燥後に0.01〜10μmが好ましく、0.05〜5μmが特に好ましい。
本発明にかかわる偏光板は、偏光膜用フィルムを延伸後、収縮させ揮発分率を低下させる乾燥工程を有するが、乾燥後もしくは乾燥中に少なくとも片面に透明保護膜を貼り合わせた後、後加熱工程を有することが好ましい。前記透明保護膜が、光学補償層として機能する光学異方性層の支持体を兼ねている態様では、片面に透明保護膜、反対側に光学異方性層を有する透明支持体を貼り合わせた後、後加熱するのが好ましい。具体的な貼り付け方法として、フィルムの乾燥工程中、両端を保持した状態で接着剤を用いて偏光膜に透明保護膜を貼り付け、その後両端を耳きりする、もしくは乾燥後、両端保持部から偏光膜用フィルムを解除し、フィルム両端を耳きりした後、透明保護膜を貼り付けるなどの方法がある。耳きりの方法としては、刃物などのカッターで切る方法、レーザーを用いる方法など、一般的な技術を用いることができる。貼り合わせた後に、接着剤を乾燥させるため、および偏光性能を良化させるために、加熱することが好ましい。加熱の条件としては、接着剤により異なるが、水系の場合は、30℃以上が好ましく、さらに好ましくは40℃以上100℃以下、さらに好ましくは50℃以上90℃以下である。これらの工程は一貫のラインで製造されることが、性能上及び生産効率上更に好ましい。
本発明に関連する透明保護膜、偏光子、透明支持体からなる偏光板の光学的性質及び耐久性(短期、長期での保存性)は、市販のスーパーハイコントラスト品(例えば、株式会社サンリッツ社製HLC2−5618等)同等以上の性能を有することが好ましい。具体的には、可視光透過率が42.5%以上で、偏光度{(Tp−Tc)/(Tp+Tc)}1/2≧0.9995(但し、Tpは平行透過率、Tcは直交透過率)であり、60℃、湿度90%RH雰囲気下に500時間および80℃、ドライ雰囲気下に500時間放置した場合のその前後における光透過率の変化率が絶対値に基づいて3%以下、更には1%以下、偏光度の変化率は絶対値に基づいて1%以下、更には0.1%以下であることが好ましい。
光学補償フィルムは、液晶表示装置において画像着色の解消や、視野角を拡大するために用いられる。本発明では、前述した様に、光学補償フィルムは必須の部材ではなく、例えば、偏光板の一対の保護膜の一方または双方に複屈折性を付加させて、光学補償フィルムとして機能させる態様等では不要の場合もある。
[液晶性化合物からなる光学異方性層]
液晶性化合物には多様な配向形態があるため、液晶性化合物からなる光学異方性層は、単層でまたは複数層の積層体により、所望の光学的性質を発現する。即ち、光学補償フィルムは、支持体と該支持体上に形成された1以上の光学異方性層とからなる態様であってもよい。かかる態様の光学補償フィルム全体のレターデーションは、光学異方性層の光学異方性によって調整することができる。液晶性化合物にはその形状から、棒状液晶化合物と円盤状化合物に分類できる。さらにそれぞれ低分子と高分子タイプがあり、いずれも使用することができる。本発明に用いる液晶性化合物からなる光学異方性層は、液晶性化合物として、棒状液晶化合物または円盤状化合物を用いることが好ましく、重合性基を有する棒状液晶化合物または重合性基を有する円盤状化合物を用いるのがより好ましい。
棒状液晶性分子としては、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類およびアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が好ましく用いられる。
なお、棒状液晶性分子には、金属錯体も含まれる。また、棒状液晶性分子を繰り返し単位中に含む液晶ポリマーも、棒状液晶性分子として用いることができる。言い換えると、棒状液晶性分子は、(液晶)ポリマーと結合していてもよい。
棒状液晶性分子については、季刊化学総説第22巻液晶の化学(1994)日本化学会編の第4章、第7章および第11章、および液晶デバイスハンドブック日本学術振興会第142委員会編の第3章に記載がある。
棒状液晶性分子の複屈折率は、0.001〜0.7の範囲にあることが好ましい。棒状液晶性分子は、その配向状態を固定するために、重合性基を有することが好ましい。重合性基は、ラジカル重合性不飽基或はカチオン重合性基が好ましく、具体的には、例えば特開2002−62427号公報明細書中の段落番号[0064]〜[0086]記載の重合性基、重合性液晶化合物が挙げられる。
前記光学異方性層を形成する液晶性化合物として、円盤状化合物を用いることも好ましい。円盤状化合物は、ポリマーフィルム面に対して実質的に垂直(50〜90度の範囲の平均傾斜角)に配向させることが好ましい。円盤状化合物は、様々な文献(C.Destrade et al.,Mol.Crysr.Liq.Cryst.,vol.71,page 111(1981);日本化学会編、季刊化学総説、No.22、液晶の化学、第5章、第10章第2節(1994);B.Kohne et al.,Angew.Chem.Soc.Chem.Comm.,page 1794(1985);J.Zhang et al.,J.Am.Chem.Soc.,vol.116,page 2655(1994))に記載されている。円盤状化合物の重合については、特開平8−27284公報に記載がある。
式(III) D(−L−P)n
式中、Dは円盤状コアであり、Lは二価の連結基であり、Pは重合性基であり、nは4〜12の整数である。
これらの液晶性化合物は、光学異方性層中では、実質的に均一に配向していることが好ましく、実質的に均一に配向している状態で固定されていることがさらに好ましく、重合反応により液晶性化合物が固定されていることが最も好ましい。重合性基を有する棒状液晶性化合物の場合は、実質的に水平(ホモジニアス)配向に固定化することが好ましい。実質的に水平とは、棒状液晶性化合物の長軸方向と光学異方性層の面との平均角度(平均傾斜角)が0°〜40°の範囲内であることを意味する。棒状液晶性化合物を斜め配向させても良いし、傾斜角が徐々に変化するように(ハイブリッド配向)させても良い。斜め配向またはハイブリッド配向の場合でも、平均傾斜角は0°〜40°であることが好ましい。かかる配向に固定された棒状液晶性化合物から形成された光学異方性層は、VAモード、IPSモードの液晶表示装置に組み込んでもよく、液晶表示装置の視野角特性の改善に寄与する光学補償層として寄与し得る。
重合性基を有する円盤状化合物の場合は、実質的に垂直配向させることが好ましい。実質的に垂直とは、円盤状化合物の円盤面と光学異方性層の面との平均角度(平均傾斜角)が50°〜90°の範囲内であることを意味する。円盤状化合物を斜め配向させても良いし、傾斜角が徐々に変化するように(ハイブリッド配向)させても良い。斜め配向またはハイブリッド配向の場合でも、平均傾斜角は50°〜90°であることが好ましい。かかる配向に固定された円盤状化合物から形成された光学異方性層は、VAモード、IPSモードの液晶表示装置に組み込んでもよく、液晶表示装置の視野角特性の改善に寄与する光学補償層として寄与し得る。
配向させた液晶性化合物は、配向状態を維持して固定することが好ましい。固定化は、液晶性化合物に導入した重合性基の重合反応により実施することが好ましい。重合反応には、熱重合開始剤を用いる熱重合反応と光重合開始剤を用いる光重合反応とが含まれるが、光重合反応がより好ましい。光重合開始剤の例には、α−カルボニル化合物(米国特許2367661号、同2367670号の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許2448828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許2722512号明細書記載)、多核キノン化合物(米国特許3046127号、同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許3549367号明細書記載)、アクリジンおよびフェナジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特許4239850号明細書記載)およびオキサジアゾール化合物(米国特許4212970号明細書記載)が含まれる。
光学異方性層の形成に際して液晶性化合物を配向させるためには、配向膜を用いることが好ましい。配向膜は、有機化合物(好ましくはポリマー)のラビング処理、無機化合物の斜方蒸着、マイクログループを有する層の形成、あるいはラングミュア・ブロジェット法(LB膜)による有機化合物(例えば、ω−トリコ酸、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、ステアリル酸メチルなど)の累積のような手段で設けることができる。さらに電場の付与、磁場の付与あるいは光照射により配向機能が生じる配向膜も知られている。ポリマーのラビング処理により形成する配向膜が特に好ましい。ラビング処理はポリマー層の表面を紙や布で一定方向に数回こすることにより実施する。配向膜に使用するポリマーの種類は、液晶性化合物の配向(特に平均傾斜角)に応じて決定することができる。例えば、液晶性化合物を水平に配向させるためには配向膜の表面エネルギーを低下させないポリマー(通常の配向用ポリマー)を用いる。具体的なポリマーの種類については液晶セルまたは光学補償フィルムについて種々の文献に記載がある。いずれの配向膜においても、液晶化合物と透明支持体の密着性を改善する目的で、重合性基を有することが好ましい。重合性基は、側鎖に重合性基を有する繰り返し単位を導入するか、あるいは、環状基の置換基として導入することができる。界面で液晶性化合物と化学結合を形成する配向膜を用いることがより好ましく、かかる配向膜としては特開平9−152509号に記載されている。
配向膜の厚さは0.01〜5μmであることが好ましく、0.05〜1μmであることがさらに好ましい。
なお、配向膜を用いて液晶性化合物を配向させてから、その配向状態のまま液晶性化合物を固定して光学異方性層を形成し、光学異方性層のみをポリマーフィルム(または透明支持体)上に転写してもよい。
液晶性化合物を配向膜側で垂直に配向させるためには、配向膜の表面エネルギーを低下させることが重要である。具体的には、ポリマーの官能基により配向膜の表面エネルギーを低下させ、これにより液晶性化合物を立てた状態にする。配向膜の表面エネルギーを低下させる官能基としては、フッ素原子および炭素原子数が10以上の炭化水素基が有効である。フッ素原子または炭化水素基を配向膜の表面に存在させるために、ポリマーの主鎖よりも側鎖にフッ素原子または炭化水素基を導入することが好ましい。含フッ素ポリマーは、フッ素原子を0.05〜80重量%の割合で含むことが好ましく、0.1〜70重量%の割合で含むことがより好ましく、0.5〜65重量%の割合で含むことがさらに好ましく、1〜60重量%の割合で含むことが最も好ましい。炭化水素基は、脂肪族基、芳香族基またはそれらの組み合わせである。脂肪族基は、環状、分岐状あるいは直鎖状のいずれでもよい。脂肪族基は、アルキル基(シクロアルキル基であってもよい)またはアルケニル基(シクロアルケニル基であってもよい)であることが好ましい。炭化水素基は、ハロゲン原子のような強い親水性を示さない置換基を有していてもよい。炭化水素基の炭素原子数は、10〜100であることが好ましく、10〜60であることがさらに好ましく、10〜40であることが最も好ましい。ポリマーの主鎖は、ポリイミド構造またはポリビニルアルコール構造を有することが好ましい。
通常の液晶性化合物は空気界面側では傾斜して配向する性質を有するので、均一に垂直配向した状態を得るために、空気界面側においても液晶性化合物を垂直に配向制御することが必要である。この目的のために、空気界面側に偏在して、その排除体積効果や静電気的な効果によって液晶性化合物を垂直に配向させる作用を及ぼす化合物を液晶塗布液に配合させる。液晶性化合物を垂直に配向させる作用は、ディスコティック液晶性化合物においてはそのダイレクターの傾斜角度、すなわちダイレクターと塗布液晶空気側表面とがなす角度を減少させる作用に相当する。ディスコティック液晶性分子のダイレクターの傾斜角度を減少させる化合物としては、次に示すような、空気界面側に偏在させるためにF原子を複数結合したものや、スルフォニル基やカルボキシル基を結合したものに、さらに液晶性分子に垂直に配向するような排除体積効果を与える剛直性の構造単位を結合した化合物が好ましく用いられる。
図1に示す構成の液晶表示装置を作製した。即ち、観察方向(上)から上側偏光板(保護膜3a、偏光膜1、保護膜3)、液晶セル(上基板5、液晶層7、下基板8)、下偏光板(保護膜12、偏光膜14、保護膜12a)を積層し、さらにバックライト光源(不図示)を配置した。
以下に、用いた部材それぞれの作製方法を説明する。
<液晶セルの作製>
液晶セルは、基板間のセルギャップを3μmとし、負の誘電率異方性を有する液晶材料(「MLC6680」、メルク社製)を基板間に滴下注入して封入し、基板間に液晶層を形成して作製した。液晶層のリターデーション(即ち、記液晶層の厚さd(μm)と屈折率異方性Δnとの積Δn・d)を300nmとした。なお、液晶材料は垂直配向するように配向させた。
(偏光膜の作製)
平均重合度が2400、膜厚100μmのPVAフィルムを15〜17℃のイオン交換水にて60秒洗浄し、ステンレス製のブレードにて表面水分を掻き取った後、該PVAフィルムを濃度が一定になるように濃度補正しつつヨウ素0.77g/L、ヨウ化カリウム60.0g/Lの水溶液に40℃にて55秒浸漬した。さらに濃度が一定になるように濃度補正しつつ、硼酸42.5g/L、ヨウ化カリウム30g/Lの水溶液に40℃にて90秒浸漬し、その後、フィルムの両面の余剰水分をステンレス製ブレードにて掻き取り、フィルム中の含有水分率の分布を2%以下にした状態で、テンター延伸機に導入した。
搬送速度を4m/分として、100m送出し、60℃95%雰囲気下で5倍まで延伸した後、テンターを延伸方向に対し屈曲させ、以降幅を一定に保ち、収縮させながら70℃雰囲気で乾燥させた後テンターから離脱した。延伸開始前のPVAフィルムの含水率は32%で、乾燥後の含水率は1.5%であった。左右のテンタークリップの搬送速度差は、0.05%未満であり、導入されるフィルムの中心線と次工程に送られるフィルムの中心線のなす角は、46゜であった。ここで|L1−L2|は0.7m、Wは0.7mであり、|L1−L2|=Wの関係にあった。テンター出口における実質延伸方向Ax−Cxは、次工程へ送られるフィルムの中心線22に対し45゜傾斜していた。テンター出口におけるシワ、フィルム変形は観察されなかった。なお、延伸、乾燥後のフィルムの厚さは18μmであった。
上記の斜め延伸法により作製した偏光膜について、幅方向から3cm分をカッターを用いて耳きりした後、その両面をPVA((株)クラレ製PVA−117H)3%水溶液を接着剤として、表面をケン化処理した透明保護膜用セルローストリアセテートフィルム(Re値=30nm、Rth=130nm)を貼り合わせ、さらに70℃で10分間加熱して、有効幅650mmの両面にセルローストリアセテート保護膜を供えた長尺状の偏光板を得た。なお、このフィルムは、膜面の平均屈折率が最大となる方向と実質的に一致する遅相軸を有していた。
上側偏光板の貼り合わせ時には、上側保護膜の遅相軸、偏光膜の吸収軸および下側保護膜の遅相軸の軸角度を、表示装置水平方向を基準にして、(0°、45°、0°)とし、同じく下側偏光板の軸角度を(0°、−45°、0°)とした。
上記で作製された偏光膜の吸収軸方向は、長手方向に対し45゜傾斜していたので、310×233mmサイズに裁断することにより、91.5%の面積効率で辺に対し45゜吸収軸が傾斜した偏光板を得ることができた。また、目視にて色抜けスジは見られなかった。
{(Tp−Tc)/(Tp+Tc)}1/2≧0.9997
(ただし、Tpは平行透過率、Tcは直交透過率)であり、温度60℃・湿度90%RH雰囲気下に500時間および80℃、ドライ雰囲気下に500時間放置した場合のその前後における光透過率の変化率が絶対値に基づいて1%以下、偏光度の変化率は絶対値に基づいて0.05%以下であった。
このように作製した液晶表示装置の漏れ光を測定した。左方向60°から観察した際の漏れ光は0.7%であった。液晶表示装置の視野角特性において、コントラスト比5対1以上の視野角が左右上下で各80°以上あることが望ましい。作製した液晶表示装置では、白表示は30%程度の透過率が得られることから、視野角60°で黒表示の漏れ光が1%未満を満足すれば、コントラスト比5対1以上の視野角が左右上下で各80°以上が得られるものと推定できる。
<液晶表示装置の作製>
例1で作製した液晶表示装置において、上下偏光板の作製時に、保護膜として下記表1に示す様に、様々なRe値およびRth値を示すノルボルネン系フィルムを用いた以外は、例1と同様に液晶表示装置No.1〜24を作製した。なおこれらの用いたノルボルネン系フィルムは、いずれも膜面の平均屈折率が最大となる方向と実質的に一致する遅相軸を有していた。
作製した液晶表示装置No.1〜24の斜め60°から観察した際の漏れ光の値をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
次に、光学補償能を有する光学補償層を有する偏光板を用いた実施例について説明する。
<光学補償フィルムの作製>
(偏光膜用透明保護膜兼光学補償層用透明支持体の作製)
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。
セルロースアセテート溶液組成
酢化度60.7〜61.1%のセルロースアセテート 100質量部
トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.8質量部
ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 3.9質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 336質量部
メタノール(第2溶媒) 29質量部
作製したセルロースアセテートフィルムを2.0Nの水酸化カリウム溶液(25℃)に2分間浸漬した後、硫酸で中和し、純水で水洗し、その後乾燥させた。このセルロースアセテートフィルムの表面エネルギーを接触法により求めたところ、63mN/mであった。こうして、透明支持体兼透明保護膜用のセルロースアセテートフィルムを作製した。得られたフィルムは、膜面の平均屈折率が最大となる方向と実質的に一致する遅相軸を有していた。
このセルロースアセテートフィルム上に、下記の組成の塗布液を#16のワイヤーバーコーターで28ml/m2塗布した。25℃で60秒、60℃の温風で60秒、さらに90℃の温風で150秒乾燥した。乾燥後の配向膜厚みは1.1μmであった。また、配向膜の表面粗さを原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope、SPI3800N、セイコーインスツルメンツ(株)製)にて測定したところ、1.147nmであった。次に、形成した膜に、セルロースアセテートフィルムの遅相軸(波長632.8nmで測定)に対して−45°方向にラビング処理を実施した。
下記の変性ポリビニルアルコール 20質量部
水 361質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.5質量部
上記の配向膜の上に、下記の組成の塗布液をバーコータを用いて連続的に塗布、乾燥、および加熱(配向熟成)し、さらに紫外線照射して厚さ1.1μmの水平配向した光学異方性層(A)を形成し、光学補償フィルムを作製した。光学異方性層は透明支持体の長手方向に対して−45°の方向に遅相軸を有していた。550nmにおけるRe値は130nmであった。
光学異方性層(A)用塗布液組成
下記棒状液晶性化合物I−2 38.1質量%
下記の増感剤 A 0.38質量%
下記の光重合開始剤 B 1.14質量%
配向制御剤 C 0.19質量%
グルタールアルデヒド 0.04質量%
メチルエチルケトン 60.1質量%
<作製した液晶表示装置の漏れ光の測定>
この様にして作製した液晶表示装置No.25〜40の斜め60°からの観察による漏れ光を測定した。結果を表2に示す。
<光学補償フィルムの作製>
例3で作製したセルロースアセテートフィルムからなる透明支持体の作製方法と同様の方法で、Re値=10nm、Rth=76nmに調整した透明支持体を作製した。このフィルムは、膜面の平均屈折率が最大となる方向と実質的に一致する遅相軸を有していた。さらに、該支持体上をけん化処理し、その上に、例3で用いた配向膜を塗布した。さらにその上を長手方向に対して、45°方向にラビング処理を実施し、例3で用いた光学異方性層(A)用塗布液組成をバーコータを用いて連続的に塗布、乾燥、および加熱(配向熟成)し、さらに紫外線照射して、厚さ0.43μmの光学異方性層を形成した。光学異方性層は透明支持体の長手方向に対して45°の方向に遅相軸を有していた。550nmにおけるレターデーション値は53nmであった。
<作製した液晶表示装置の漏れ光の測定>
この様にして作製した液晶表示装置No.41〜46の斜め60°からの観察による漏れ光を測定した。結果を表3に示す。
上下偏光板の保護膜として、Re値0nm、Rth値133nmのセルローストリアセテートフィルムを用いた以外は、例1と同様にして液晶表示装置を作製した。即ち、上側偏光板の上側保護膜の遅相軸、偏光膜の吸収軸および下側保護膜の遅相軸の軸角度を、表示装置水平方向を基準にして、(0°、45°、0°)とし、同じく下側偏光板の軸角度を(0°、−45°、0°)とした。なお、用いたセルロースアセテートフィルムは、膜面の平均屈折率が最大となる方向と実質的に一致する遅相軸を有していた。
<作製した液晶表示装置の漏れ光の測定>
このように作製した液晶表示装置No.47〜70の、斜め60°から観察した漏れ光を測定した。結果を表4に示す。
例6は比較例である。
実施例1において偏光膜の延伸方向をフィルム長手方向に対して90°とした。いわゆる通常の幅方向一軸延伸型テンター延伸機を用い、原反厚100μmのPVA系フィルムを二色性物質染色槽で染色し、塗布手段で架橋剤溶液を塗布され、テンター延伸機に噛み込む。30°〜80°、70〜99%RHの雰囲気下で幅方向に一軸延伸された後、幅をほぼ一定に保って乾燥され、揮発分を十分除去した後、離脱して厚さ18μmの偏光膜とした。上側保護膜の遅相軸、偏光膜の吸収軸および下側保護膜の遅相軸の軸角度を、表示装置水平方向を基準にして、(0°、90°、0°)とし、同じく下側偏光板の軸角度を(90°、0°、90°)とした。他の構成は実施例1と同じにした。このように作製した液晶表示装置の漏れ光を測定した。左方向60°からの観察にての漏れ光は0.6%であった。
[例7]
<液晶セルの作製>
内側に線状の電極が形成され、その上に配向制御膜が形成された、透明な一対の基板5を準備した。基板間に挟持されている棒状の液晶分子7は、電界無印加時には線状電極の長手方向に対して若干の角度を持つように配向されている。なお、この場合の液晶の誘電異方性は正を想定している。電界を印加すると電界方向に液晶分子7はその向きを変える。偏光板1を所定角度に配置することで光透過率を変えることが可能となる。なお、基板5の表面に対する電界方向のなす角は実際は20度以下で、実質的に平行であることが望ましい。以下、本発明では20度以下のものを総称して平行電界と表現する。また、電極を上下基板に分けて形成しても、一方の基板にのみ電極を形成してもその効果は変わらない。
また、ここで液晶層に近い上偏光板とした偏光板の保護膜の配置を逆にしても同等の効果が得られた。
例7において、上下偏光板の吸収軸と遅相軸の軸角度を上側を(0°、0°、0°)、同じく下側を(90°、90°、90°)とした以外、他の構成を同じにすると左方向60°からの観察にての漏れ光は0.2%であった。
例8において、上側偏光板の透明保護膜と液晶セルとの間に配置した光学異方性層を、円盤状化合物から形成された層から、ポリオレフィン系の延伸フィルム(例えばアートン)(厚さ80μm、リターデーション70nm)に替え、他の構成を同じにした。左方向60°からの観察にての漏れ光は0.3%であった。
例8において、光学異方性層を配置しなかった。左方向60°からの観察にての漏れ光は0.5%であった。
図2に示す構成の液晶表示装置を作製した。即ち、観察方向(上)から、保護膜(不図示)と、上側偏光膜1と、保護膜3とからなる上側偏光板1A、液晶セル(上基板5、液晶層7、下基板8)、及び、光学補償層10と、保護膜12と、下側偏光膜14と、保護膜(不図示)とからなる下側偏光板14Aを積層し、下側偏光板14Aのさらに下側には冷陰極蛍光灯を用いたバックライト(不図示)を配置した。
(IPSモード液晶セルの作製)
図3に液晶表示装置の断面図を示す。透明な一対の基板の一方8、前記基板の内側にITOからなる(クロムやアルミニウムなどの金属でもよい)線状の電極が形成され、その上に配向制御膜(不図示)が形成されている。基板間に挟持されている棒状の液晶性分子7は、電界無印加時には線状電極の長手方向に対して若干の角度を持つように配向されている。なお、この場合の液晶の誘電異方性は正を想定している。電界を印加するとその電界方向に液晶性分子7は向きを変える。そして、上記構成の上側偏光板1A、及び下側偏光版14Aを所定角度に配置した。なお、基板8の表面に対する電界方向のなす角は平行電界とした。ここで、平行電界とは、基板の表面に対する電界方向のなす角が20度以下、より好ましくは10度以下、さらに好ましくは平行であることをいう。また、電極を上下基板に分けて形成しても、一方の基板にのみ電極を形成してもその効果は変わらない。
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、下記の組成を有するセルロースアセテート溶液を調製した。
酢化度60.9%のセルロースアセテート 100質量部
トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.8質量部
ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 3.9質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 300質量部
メタノール(第2溶媒) 54質量部
1−ブタノール(第3溶媒) 11質量部
上記セルロースアセテートフィルムの表面をケン化し、その上に下記の組成の配向膜塗布液をワイヤーバーコーターで20ml/m2となるように塗布した。その後、60℃の温風で60秒、さらに100℃の温風で120秒、乾燥した。次に、形成した膜にフィルムの遅相軸方向と平行の方向にラビング処理を施した。
下記の変性ポリビニルアルコール 15質量部
水 334質量部
メタノール 100質量部
グルタルアルデヒド 1質量部
パラトルエンスルホン酸 0.3質量部
このように作製した液晶表示装置の漏れ光を測定した。測定機は(輝度計BM−5、トプコン社製)を用い、光源輝度と漏れ光輝度の比を透過率とした。左斜め方向70度から観察した際の漏れ光は0.28%であった。また下側から観察しても同様の漏れ光透過率であった。即ち、この構成を液晶セルを中心として上側と下側を入替ても同様の効果が得られた。
実施例1で作製した液晶表示装置において、下側保護膜の遅相軸を、表示装置の水平方向の基準として0度とした。他の構成は実施例1と同じにした。左斜め方向70度から観察した際の漏れ光は0.35%であった。
前記作製したIPSモード液晶セル1の両側に市販の偏光板(HLC2−5618、(株)サンリッツ製)を、クロスニコルの配置で貼り付け、液晶表示装置を作製した。光学補償層は用いなかった。上記液晶表示装置では、実施例1と同様に、上側の偏光板の透過軸が液晶セルのラビング方向と平行になるように偏光板を貼り付けた。このように作製した液晶表示装置の漏れ光を測定した。左斜め方向70度から観察した際の漏れ光は0.72%であった。
例13の構成で,かつ上側偏光板に例11で使用した保護膜兼支持体にTD80(Reは3nm、Rthが38nm)を用い,さらに例11と同じ製法で光学補償層を支持体遅相軸と平行方向にラビング処理により形成した。作製した光学補償層付保護膜を前記上側偏光板の液晶セル側保護膜に互いの遅相軸が概略垂直になるように,粘着剤で貼合した。左斜め方向70度から観察した際の漏れ光は0.35%であった。
例11で作製した液晶表示装置において、例11と同じディスコティック液晶性化合物の配向制御方向を90度とし、他の構成は実施例1と同じにした。左斜め方向70度から観察した際の漏れ光は0.75%であった。
例11で作製した液晶表示装置において、上偏光板の液晶セル側の保護膜を下偏光板の保護膜、Re値は10nm、Rth値は102nmと同じものを使用した。に設定し、かつ光学補償層は配置しなかった。左斜め方向70度から観察した際の漏れ光は0.6%であった。
1A 上側偏光板
2 上側偏光膜の吸収軸
3、3a 上側保護膜
4 上側保護膜の遅相軸
5 液晶セル上側基板
6 上側基板液晶配向用ラビング方向
7 液晶性分子
8 液晶セル下側基板
9 下側基板液晶配向用ラビング方向
10 光学補償層
11 光学補償層の配向制御方向
12、12a 下側保護膜
13 下側保護膜の遅相軸
14 下側偏光膜
14A 下側偏光板
15 下側偏光膜の吸収軸
16 線状電極
Claims (5)
- 少なくとも一方に電極を有する対向配置された一対の基板と、該基板間に挟持される液晶層と、該液晶層の外側に配置された第一及び第二の偏光板とを有するVAモード液晶表示装置であって、
上記液晶層の厚さd(μm)と屈折率異方性Δnとの積Δn・dが0.1〜1.0μmであり、
前記第一及び第二の偏光板がそれぞれ偏光膜と該偏光膜を挟持する一対の保護膜とを有し、
前記一対の保護膜の少なくとも一方が、膜面の平均屈折率が最大となる方向と実質的に一致する遅相軸を有し、且つ前記液晶層に近い側の保護膜の遅相軸と前記偏光膜の吸収軸とが20°〜70°で交差し、
前記一対の保護膜のうち液晶層に近い側に配置される保護膜が、厚さd1(nm)であり、それぞれ互いに直交するx、yおよびz軸方向に3つの平均屈折率nx、nyおよびnzを有し、前記液晶層の表面に平行な面内の主平均屈折をnxおよびny(但し、ny<nx)、前記液晶層の厚み方向の主平均屈折率をnzとした場合、可視光領域の任意の波長λにおいて、
−5nm≦{(nx−ny)×d1}≦50nm、および
50nm≦[{(nx+ny)/2−nz}×d1]≦300nm
の関係を満足するVAモード液晶表示装置。 - 前記液晶層がネマチック液晶材料を含み、黒表示時に該ネマチック液晶材料の液晶分子が前記一対の基板の表面に対して垂直±5°に配向する請求項1に記載のVAモード液晶表示装置。
- 前記第1及び第2の偏光板の液晶層に近い側に配置される保護膜の{(nx−ny)×d 1 }の値が2〜30nmである請求項1又は2に記載のVAモード液晶表示装置。
- 前記液晶層に近い側の保護膜の遅相軸と前記偏光膜の吸収軸とが40°〜50°で交差している請求項1〜3のいずれか1項に記載のVAモード液晶表示装置。
- 前記第1及び第2の偏光板の少なくとも一方の液晶層に近い側の保護膜と、液晶層との間に、ny=nz且つnx>nyである位相差板を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のVAモード液晶表示装置。
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