JP4674514B2 - Dcブラシレスモータ装置および回転真空ポンプ - Google Patents
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Description
請求項2の発明は、請求項1に記載のDCブラシレスモータ装置において、モータ始動に先立って、記憶パターンをパターン記憶手段に記憶させる準備処理手段をさらに備え、準備処理手段は、複数の回転用通電パターンの電圧を順に印加して、モータロータを所定角度ずつに回転させる回転制御手段と、状態変化検出手段により同期信号の状態変化が検出されると、検出時の回転用通電パターンよりも生成順序が一つ後の回転用通電パターンを記憶パターンとしてパターン記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載のDCブラシレスモータ装置において、複数の回転用通電パターンは、N(Nは正の整数)種類の回転用通電パターンが各々2個ずつ含まれ、かつ、同一の回転用通電パターンの生成順序が連続するように生成される2N個の回転用通電パターンから成り、DCブラシレスモータ装置はさらに、生成順序が連続する同一の回転用通電パターンの一方を、その前後の回転用通電パターンが交互に繰り返される中間状態の通電パターンで置き換えて、2N個の回転用通電パターンと異なる2N個の通電パターン(以下、検査用通電パターンと呼ぶ)を生成する検査用通電パターン生成手段と、 モータ始動に先立って、記憶パターンをパターン記憶手段に記憶させる準備処理手段と、を備え、準備処理手段は、2N個の検査用通電パターンの電圧を順に印加して、モータロータを所定角度ずつ回転させる回転制御手段と、状態変化検出手段により同期信号の状態変化が検出されると、検出時の検査用通電パターンよりも生成順序が二つ後の検査用通電パターンと同一生成順序の回転用通電パターンを、記憶パターンとしてパターン記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のDCブラシレスモータ装置において、モータステータの少なくとも一つの相の逆起電圧に基づいて位相差情報を算出する位相差演算手段を備え、位相差記憶手段は位相差演算手段により算出された位相差情報を記憶するようにしたものである。
請求項5の発明による回転真空ポンプは、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のDCブラシレスモータ装置を、ポンプロータの回転駆動手段として備えることを特徴とする。
本実施の形態では、モータロータ62の回転と同期して得られる同期信号を回転速度情報および位相差情報に基づいて補正し、正しい回転位置信号を算出するようにしている。まず、正しい回転位置信号の算出方法について説明する。図3において、回転パルス生成部70から出力される回転パルス信号Gは、信号遅延部73、回転速度検出部74および位相差測定部78に入力される。位相差測定部78は、回転パルス信号Gおよびモータステータ61に印加される駆動電圧に基づいて、センサターゲット46の段差部46cの位置とモータロータ62のN極とS極との境界面の位置との角度ズレθ(以下では、位相角度θと呼ぶ)を算出する。算出された位相角度θは、位相差記憶部76に記憶される。なお、この位相角度θは、センサターゲット46をシャフト部45(図2参照)に固定する際の組み立て誤差等によって生じる。位相角度θの算出方法については後述する。
Δt=(1/f)・(θ/360) …(1)
次に、位相差測定部78における位相角度θの算出方法について説明する。位相角度θを算出するためには、まず、停止状態にあるモータロータ62を上述したように非同期で始動し、所定回転速度となったならばいったん駆動電圧をオフする。差分演算部77にはU相に誘起される逆起電圧と中性点の電圧とが入力され、そこで「(差分)=(逆起電圧)−(中性点電圧)」が算出される。図6(a)は差分信号の一例を示す図であり、周期的な差分信号の1周期分、すなわちロータ1回転分を示したものである。ここでは2極モータを例に説明しているので、1回転の間に差分信号の正負が1回ずつ現れている。
θ=(T/T1)×360−30 …(2)
θ=T/T1×360 …(3)
上述した例では、始動時はロータステータ61の磁界を非同期で回転させて、位相角度θが算出できる程度まで非同期で加速するような制御について説明した。しかし、完全に非同期で駆動した場合には十分な回転トルクが得られず、ロータ4の重量が重いと位相角度θが算出できる程度まで加速できなくなるおそれがある。そこで、本実施の形態では、以下に述べるような回転制御を行うことにより、大重量のロータ4であっても確実に加速できるようにした。
図7,8は、改善された始動方法の第1の例を説明する図である。まず、モータステータ61の各U,V,W相に図7の通電パターン(1) の電圧を印加し、その状態を保つ。停止していたモータロータ62は、モータステータ61の磁界によって回転トルクが与えられてゆっくりと回転し、ステータ磁界の力と釣り合う位置で停止する。
図9〜11は、改善された始動方法に関する第2の例を説明する図である。図9は第1の例の図7に対応する図であって、回転パルス信号Gの状態がオフからオンへと変化するタイミングを検出する際の通電パターンを示したものである。第1の例では、モータロータ62を60度ずつ回転させて回転パルス信号Gの立ち上がりタイミングを検出したが、第2の例では図9のように通電パターンを切り替えることによりモータロータ62を30度ずつ回転させて検出するようにした。
4:ロータ 6:モータ
7:モータ制御部 46:センサターゲット
47:回転位置センサ 61:モータステータ
62 :モータロータ 70:回転パルス生成部
72:モータ駆動波形生成回路 73:信号遅延部
74:回転速度検出部 75:遅延時間演算部
76:位相差記憶部 77:差分演算部
78:位相差測定部 79:パターン記憶部
Claims (5)
- モータステータの各相印加電圧の組み合わせパターンである回転用通電パターンを複数のロータ回転位置に応じてそれぞれ生成し、磁極位置と同期して前記回転用通電パターンによる各相印加電圧を各相にそれぞれ印加して前記モータロータを回転駆動するDCブラシレスモータ装置において、
前記モータロータの回転に同期した同期信号を発生する信号生成手段と、
前記モータロータの磁極位置を表す回転位置信号と前記同期信号との位相差情報が予め記憶される位相差記憶手段と、
前記同期信号に基づいて前記モータロータの回転速度情報を検出する回転速度検出手段と、
前記モータロータの回転中に得られる前記同期信号を前記回転速度情報および前記位相差記憶手段に記憶されている位相差情報に基づいて補正することにより、前記回転位置信号を算出する信号演算手段と、
前記モータロータが所定回転速度になるまでは、前記複数の回転用通電パターンを前記モータロータの回転に非同期で生成し、前記モータロータが所定回転速度になると、前記複数の回転用通電パターンを前記モータロータの回転に同期して生成する回転用通電パターン生成手段と、
前記同期信号の状態が変化したか否かを検出する状態変化検出手段と、
前記複数の回転用通電パターンの内、前記同期信号の状態変化が検出されるロータ回転位置と対応付けられた所定の回転用通電パターン(以下、記憶パターンと呼ぶ)が記憶されているパターン記憶手段と、
前記回転用通電パターン生成手段で生成される回転用通電パターンに基づいて、前記モータロータが停止状態から所定回転速度となるまでは前記モータロータの回転に非同期で前記モータロータを回転駆動する非同期制御を行い、前記モータロータが所定回転速度を越えると、前記モータロータの回転位置信号に同期して前記モータロータを回転駆動する同期制御を行うモータ始動制御手段とを備え、
(a)前記非同期制御では、前記モータロータが停止状態から所定回転速度となるまでは、前記モータロータの回転に非同期で前記複数の回転用通電パターンに応じた各相印加電圧を各相に印加して前記モータロータを回転駆動するとともに、前記状態変化検出手段により前記同期信号の前記状態変化が検出される毎に、前記複数の回転用通電パターンの生成順序が、前記パターン記憶手段に記憶されている記憶パターンから生成される順序となるように制御され、
(b)前記同期制御では、前記信号演算手段で算出された回転位置信号に基づいて、前記モータロータの回転に同期して前記回転用通電パターンに応じた各相印加電圧が繰り返し各相に印加されて、前記モータロータが回転駆動されることを特徴とするDCブラシレスモータ装置。 - 請求項1に記載のDCブラシレスモータ装置において、
モータ始動に先立って、前記記憶パターンを前記パターン記憶手段に記憶させる準備処理手段をさらに備え、
前記準備処理手段は、
前記複数の回転用通電パターンの電圧を順に印加して、前記モータロータを所定角度ずつに回転させる回転制御手段と、
前記状態変化検出手段により前記同期信号の状態変化が検出されると、検出時の回転用通電パターンよりも生成順序が一つ後の回転用通電パターンを前記記憶パターンとして前記パターン記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を有することを特徴とするDCブラシレスモータ装置。 - 請求項1に記載のDCブラシレスモータ装置において、
前記複数の回転用通電パターンは、N(Nは正の整数)種類の回転用通電パターンが各々2個ずつ含まれ、かつ、同一の回転用通電パターンの生成順序が連続するように生成される2N個の回転用通電パターンから成り、
前記DCブラシレスモータ装置はさらに、
生成順序が連続する前記同一の回転用通電パターンの一方を、その前後の回転用通電パターンが交互に繰り返される中間状態の通電パターンで置き換えて、前記2N個の回転用通電パターンと異なる2N個の通電パターン(以下、検査用通電パターンと呼ぶ)を生成する検査用通電パターン生成手段と、
モータ始動に先立って、前記記憶パターンを前記パターン記憶手段に記憶させる準備処理手段と、を備え、
前記準備処理手段は、
前記2N個の検査用通電パターンの電圧を順に印加して、前記モータロータを所定角度ずつ回転させる回転制御手段と、
前記状態変化検出手段により前記同期信号の状態変化が検出されると、検出時の検査用通電パターンよりも生成順序が二つ後の検査用通電パターンと同一生成順序の回転用通電パターンを、前記記憶パターンとして前記パターン記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を有することを特徴とするDCブラシレスモータ装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のDCブラシレスモータ装置において、
モータステータの少なくとも一つの相の逆起電圧に基づいて前記位相差情報を算出する位相差演算手段を備え、前記位相差記憶手段は前記位相差演算手段により算出された位相差情報を記憶することを特徴とするDCブラシレスモータ装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のDCブラシレスモータ装置を、ポンプロータの回転駆動手段として備えることを特徴とする回転真空ポンプ。
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JP2005269969A JP4674514B2 (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | Dcブラシレスモータ装置および回転真空ポンプ |
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JP2007082370A JP2007082370A (ja) | 2007-03-29 |
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Family Applications (1)
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JP2005269969A Active JP4674514B2 (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | Dcブラシレスモータ装置および回転真空ポンプ |
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2005
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