JP4673814B2 - ポリチオウレタン重合触媒、それを含む重合性組成物及びそれより得られる光学材料及びその製造方法 - Google Patents

ポリチオウレタン重合触媒、それを含む重合性組成物及びそれより得られる光学材料及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ポリチオウレタン樹脂を与える重合性組成物及びそれより得られる光学材料及びその製造方法に関するものである。本発明によって得られるポリチオウレタン樹脂は、プラスチックレンズ、プリズム、光ファイバー、情報記録基板、フィルター、発光ダイオード等の光学材料等に用いられ、特に眼鏡用プラスチックレンズ材料として好適に使用される。
近年、地球環境との調和、環境負荷低減が産業界において大きな課題となってきており、環境に配慮した製品や技術の開発が加速されつつある。本発明の技術分野にもその動きは見られ、特にポリチオウレタン樹脂用触媒として汎用されている有機スズ触媒はその毒性の高さと環境ホルモン等の理由で、人体への有害性が問題となっており、有機スズ化合物の使用規制が先進国を中心に強化されつつある。ポリチオウレタン樹脂を使用する眼鏡レンズ業界において、有機スズ触媒に代わる触媒の開発が求められている。
本発明者らは鋭意検討を行った結果、ポリチオウレタン樹脂用触媒として従来から使用されている有機スズ触媒に代わる触媒を幾つか見出すに至っている(特許文献1、2、3)が、非金属化合物での有効な触媒は見出されていない。またポリチオウレタン樹脂系プラスチックレンズに使用される内部離型剤としてはリン酸エステル組成物が一般的である(特許文献4、5、6)が、リン酸エステル組成物を構成している組成により得られる樹脂や作業性に問題が生じる場合がある。リン酸エステル組成物はそのエステルを構成している炭素数や、モノエステル、ジエステルなどの官能基数等が異なる様々なリン酸エステルによって構成されているが、たとえば、炭素数が高いリン酸エステルの組成比が高くなると得られる樹脂に白濁が生じて光学用透明樹脂として適さない場合があったり、またモノエステルの組成比が高くなるとモノマーへの溶解性が悪化して溶解時間が長くなったり、さらに悪化すると不溶物が析出してくる場合がある。本発明は、ポリチオウレタン樹脂用触媒として従来から使用されている有機スズ化合物を含まず、且つ従来の内部離型剤の添加を必要とすることなく、光学用透明樹脂として好適に使用されるポリチオウレタン樹脂が得られる重合性組成物を提供することである。
特願2006−044214号公報 特願2006−046213号公報 特願2006−053665号公報 特開平1−163012号公報 特開平3−281312号公報 特開平3−287641号公報
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を行ってきた。その結果、スズフリーであるスルホン酸が触媒活性を示すことを見出したが、同時に離型作用も発現することが明らかになった。ポリチオウレタン樹脂系プラスチックレンズにおいて、スルホン酸が離型性を示すことは知られておらず、驚くべき発見である。しかしながら、スルホン酸のみでは活性が高すぎるため重合性組成物との副反応が進行して、得られる樹脂に一部不透明な固形物が析出し、透明性が求められる光学材料に適さない場合があった。しかしアミン化合物を併用することにより、得られる樹脂中の不透明な固形物の発生を防止し、且つ従来の内部離型剤の添加を必要とすることなく、光学用透明樹脂として満足しうるポリチオウレタン樹脂が得られる重合性組成物を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は
[1] アミノ基に対するスルホン酸基のモル比が1.05から10であることを特徴とする、一般式(1)で表されるアミン化合物と一般式(2)で表されるスルホン酸からなるポリチオウレタン系光学材料用重合触媒に関する。
Figure 0004673814
(式中、R、R、Rはそれぞれ独立に炭素数1から8のアルキル基または炭素数1から8のヒドロキシアルキル基を示す。R、R、Rはそれぞれ結合して環を構成してもよい。)
Figure 0004673814
(式中、nは1または2の整数を示し、Rはヒドロキシル基、アミノ基を含んでもよい1価以上の直鎖状脂肪族、分岐状脂肪族、環状脂肪族および芳香族有機残基を示す。)
以下、[2]から[11]は、それぞれ本発明の好ましい実施態様の1つである。
[2] 一般式(1)で表されるアミン化合物がトリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミンまたはトリイソブチルアミンであることを特徴とする、[1]記載の重合触媒。
[3] 一般式(2)で表されるスルホン酸がアルキルスルホン酸であることを特徴とする、[1]または[2]に記載の重合触媒。
[4] 一般式(2)で表されるスルホン酸がメタンスルホン酸、トルエンスルホン酸またはドデシルベンゼンスルホン酸であることを特徴とする、[1]または[2]に記載の重合触媒。
[5] [1]から[4]のいずれかに記載の重合触媒と、ポリイソシアネート化合物、ポリイソチオシアネート化合物、イソシアナト基を有するポリイソチオシアネート化合物より選ばれる一種または二種以上のイソシアネート類及び、ポリチオール化合物より選ばれる一種または二種以上のチオール類を含有するポリチオウレタン系光学材料用重合性組成物。
[6] イソシアネート類がm−キシリレンジイソシアネート、2,5−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン、2,6−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンおよびヘキサメチレンジイソシアネートからなる群から選択される一または二以上の化合物であり、チオール類が4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン、5,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、4,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、4,8−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,1,2,2−テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタン、4,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアンおよび2−(2,2−ビス(メルカプトジメチルチオ)エチル)−1,3−ジチエタンからなる群から選択される一または二以上の化合物であることを特徴とする、[5]記載の重合性組成物。
[7] イソシアネート類とチオール類の合計100重量部に対する、一般式(2)で表されるスルホン酸の添加量が0.05から0.5重量部であることを特徴とする、[5]または[6]に記載の重合性組成物。
[8] [5]から[7]のいずれかに記載の重合性組成物を硬化させて得られるポリチオウレタン樹脂からなる成形体。
[9] [5]から[7]のいずれかに記載の重合性組成物を硬化させて得られるポリチオウレタン樹脂からなる光学材料。
[10] [5]から[7]のいずれかに記載の重合性組成物を硬化させて得られるポリチオウレタン樹脂からなるプラスチックレンズ。
[11] [5]から[7]のいずれかに記載の重合性組成物を注型重合することを特徴とする、ポリチオウレタン樹脂からなる成形体の製造方法。
本発明により、一般に毒性が高いとされている有機スズ化合物を含まず、且つ従来の内部離型剤の添加を必要とすることなく、光学用透明樹脂として好適に使用されるポリチオウレタン樹脂が得られる重合性組成物を見出した。このようなポリチオウレタン系重合性組成物は、高い屈折率および高い透明性が要求されるプラスチックレンズ、プリズム、光ファイバー、情報記録基板、フィルター、発光ダイオード等の光学材料等の樹脂分野、特に眼鏡用プラスチックレンズ材料の分野において好適に使用される。
以下、本発明を詳細に説明する。
アミノ基に対するスルホン酸基のモル比が1.05から10であることを特徴とする、一般式(1)で表されるアミン化合物と一般式(2)で表されるスルホン酸からなるポリチオウレタン系光学材料用重合触媒に関する。
Figure 0004673814
(式中、R、R、Rはそれぞれ独立に水素原子または、ヒドロキシル基、アミノ基を含んでもよい1価以上の直鎖状脂肪族、分岐状脂肪族、環状脂肪族および芳香族有機残基を示す。R、R、Rはそれぞれ結合して環を構成してもよい。)
Figure 0004673814
(式中、nは1または2の整数を示し、Rはヒドロキシル基、アミノ基を含んでもよい1価以上の直鎖状脂肪族、分岐状脂肪族、環状脂肪族および芳香族有機残基を示す。)
一般式(1)中のR、R、R及び、一般式(2)中のRとしては、たとえば水素原子及び、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、へプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、テトラデカン、へキサデカン、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、ブタジエン等の直鎖状脂肪族化合物から誘導される1価以上の有機残基及び、
2−メチルプロパン、2−メチルブタン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、3−エチルペンタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、3−エチルヘキサン、2−メチルへプタン、3−メチルへプタン、4−メチルへプタン、3−エチルへプタン、4−エチルへプタン、4−プロピルへプタン、2−メチルオクタン、3−メチルオクタン、4−メチルオクタン、3−エチルオクタン、4−エチルオクタン、4−プロピルオクタン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、2−メチル−ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン等の分岐状脂肪族化合物から誘導される1価以上の有機残基及び、
シクロペンタン、シクロペンテン、シクロペンタジエン、シクロへキサン、1,2−ジメチルシクロヘキサン、1,3−ジメチルシクロヘキサン、1,4−ジメチルシクロヘキサン、シクロヘキセン、1,3−シクロヘキサジエン、1,4−シクロヘキサジエン、ノルボルナン、2,3−ジメチルノルボルナン、2,5−ジメチルノルボルナン、2,6−ジメチルノルボルナン、ビス(4−メチルシクロヘキシル)メタン等の環状脂肪族化合物から誘導される1価以上の有機残基及び、
ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、ナフタレン、ビフェニール、アントラセン、ペリレン、スチレン、エチルベンゼン等の芳香族化合物から誘導される1価以上の有機残基及び、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、ドデカノール等のアルコール化合物から誘導される1価以上の有機残基及び、
エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、sec−ブチルアミン、ter−ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、3−ペンチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、1,2−ジメチルヘキシルアミン等の1級アミン化合物から誘導される1価以上の有機残基及び、
ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−n−ペンチルアミン、ジ−3−ペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジオクチルアミン、ジ(2−エチルヘキシル)アミン、メチルヘキシルアミン等の2級アミン化合物から誘導される1価以上の有機残基及び、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリヘキシルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチレンジアミン、トリフェニルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジエチルベンジルアミン、トリベンジルアミン、N−メチルジベンジルアミン等の3級アミン化合物から誘導される1価以上の有機残基等を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。またR、R、Rはそれぞれ結合して環を構成してもよい。
上記R、R、Rが、炭素数1から8のアルキル基、炭素数1から8のヒドロキシアルキル基であることはより好ましい。
上記Rが、アルキル基であることはより好ましい。
本発明のアミン化合物の具体例としては、例えば、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、sec−ブチルアミン、ter−ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、3−ペンチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、1,2−ジメチルヘキシルアミン、アリルアミン、アミノメチルビシクロヘプタン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン、2,3−ジメチルシクロヘキシルアミン、アミノメチルシクロヘキサン、アニリン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、2,3−、あるいは4−メチルベンジルアミン、o−、m−、あるいはp−メチルアニリン、o−、m−、あるいはp−エチルアニリン、アミノモルホリン、ナフチルアミン、フルフリルアミン、α−アミノジフェニルメタン、トルイジン、アミノピリジン、アミノフェノール、アミノエタノール、1−アミノプロパノール、2−アミノプロパノール、アミノブタノール、アミノペンタノール、アミノヘキサノール、メトキシエチルアミン、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、3−エトキシプロピルアミン、3−プロポキシプロピルアミン、3−ブトキシプロピルアミン、3−イソプロポキシプロピルアミン、3−イソーブトキシプロピルアミン、2,2−ジエトキシエチルアミン等及び、
エチレンジアミン、1,2−、あるいは1,3−ジアミノプロパン、1,2−、1,3−、あるいは1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,10−ジアミノデカン、1,2−、1,3−、あるいは1,4−ジアミノシクロヘキサン、o−、m−あるいはp−ジアミノベンゼン、3,4−あるいは4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,4−あるいは4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−、あるいは4,4’−ジアミノジフェニルスルフォン、2,7−ジアミノフルオレン、1,5−、1,8−、あるいは2,3−ジアミノナフタレン、2,3−、2,6−、あるいは3,4−ジアミノピリジン、2,4−、あるいは2,6−ジアミノトルエン、m−、あるいはp−キシリレンジアミン、イソホロンジアミン、ジアミノメチルビシクロヘプタン、1,3−、あるいは1,4−ジアミノメチルシクロヘキサン、2−、あるいは4−アミノピペリジン、2−、あるいは4−アミノメチルピペリジン、2−、あるいは4−アミノエチルピペリジン、N−アミノエチルモルホリン、N−アミノプロピルモルホリン等の1級アミン化合物及びその誘導体及び、
ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−n−ペンチルアミン、ジ−3−ペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジオクチルアミン、ジ(2−エチルヘキシル)アミン、メチルヘキシルアミン、ジアリルアミン、N−メチルアリルアミン、ピペリジン、ピロリジン、ジフェニルアミン、N−メチルアミン、N−エチルアミン、ジベンジルアミン、N−メチルベンジルアミン、N−エチルベンジルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、ジナフチルアミン、1−メチルピペラジン、モルホリン等及び、
N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノプロパン、N,N’−ジメチル−1,3−ジアミノプロパン、N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノブタン、N,N’−ジメチル−1,3−ジアミノブタン、N,N’−ジメチル−1,4−ジアミノブタン、N,N’−ジメチル−1,5−ジアミノペンタン、N,N’−ジメチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N’−ジメチル−1,7−ジアミノヘプタン、N,N’−ジエチルエチレンジアミン、N,N’−ジエチル−1,2−ジアミノプロパン、N,N’−ジエチル−1,3−ジアミノプロパン、N,N’−ジエチル−1,2−ジアミノブタン、N,N’−ジエチル−1,3−ジアミノブタン、N,N’−ジエチル−1,4−ジアミノブタン、N,N’−ジエチル−1,5−ジアミノペンタン、N,N’−ジエチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N’−ジエチル−1,7−ジアミノヘプタン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、2,6−ジメチルピペラジン、ホモピペラジン、1,1−ジ−(4−ピペリジル)メタン、1,2−ジ−(4−ピペリジル)エタン、1,3−ジ−(4−ピペリジル)プロパン、1,4−ジ−(4−ピペリジル)ブタン、テトラメチルグアニジン等の2級アミン化合物及びその誘導体及び、
トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリイソブチルアミン、トリペンチルアミン、トリヘキシルアミン、トリオクチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチレンジアミン、トリフェニルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジエチルベンジルアミン、トリベンジルアミン、N−メチルジベンジルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジエチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルブチルアミン、N−メチルジシクロヘキシルアミン、N−エチルジシクロヘキシルアミン、N−メチルモルホリン、N−イソプロピルモルホリン、ピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、α−、β−、あるいはγ−ピコリン、2,2’−ビピリジル、1,4−ジメチルピペラジン、ジシアンジアミド、テトラメチルエチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−7−ウンデセン、2,4,6−トリス(N,N−ジメチルアミノメチル)フェノール等の3級アミン化合物及びその誘導体等を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。
これら例示化合物のうち、3級アミンが好ましく、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリイソブチルアミン、トリペンチルアミン、トリヘキシルアミン、トリオクチルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジエチルシクロヘキシルアミン、N−メチルジシクロヘキシルアミン、N−エチルジシクロヘキシルアミン、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−7−ウンデセンがより好ましい。さらに好ましくは、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリイソブチルアミンである。
これらアミン化合物は単独でも、2種類以上を混合しても使用することができる。
本発明のスルホン酸の具体例としては、例えば、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、ブタンスルホン酸、ペンタンスルホン酸、ヘキサンスルホン酸、へプタンスルホン酸、オクタンスルホン酸、ノナンスルホン酸、デカンスルホン酸、ウンデカンスルホン酸、ドデカンスルホン酸、テトラデカンスルホン酸、へキサデカンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等のスルホン酸及びその誘導体を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。
これら例示化合物のうち、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸が好ましく、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸がより好ましい。これらスルホン酸は単独でも、2種類以上を混合しても使用することができる。
本発明において、アミン化合物とスルホン酸の使用割合については、アミノ基に対するスルホン酸基のモル比が、1.05から10の範囲であり、1.10から5.0の範囲が好ましく、1.20から4.0の範囲がより好ましい。
スルホン酸の使用量は、ポリイソシアネート化合物、ポリイソチオシアネート化合物、イソシアネート基を有するポリイソチオシアネート化合物より選ばれる一種または二種以上のイソシアネート類と、ポリチオール化合物より選ばれる一種または二種以上のチオール類の合計100重量部に対して、0.05から0.5重量部の範囲であり、0.07から0.3重量部の範囲が好ましく、0.07から0.2重量部の範囲がより好ましい。アミン化合物とスルホン酸の使用量は、触媒の種類、使用するモノマー、添加剤の種類と使用量、成形物の形により適宜決められる。
モノマー類への触媒の添加方法としては、特に限定されるものではなく、アミン化合物、スルホン酸それぞれを、使用するモノマー類や樹脂改質剤等に適宜添加しても、またアミン化合物とスルホン酸の混合物を得たのち、それを前記モノマー類や樹脂改質剤等に添加してもよい。
たとえば、アミン化合物とスルホン酸それぞれを別々に、あるいはアミン化合物とスルホン酸の混合物を、イソシアネート類、あるいはチオール類、あるいはアルコール化合物等の樹脂改質剤に添加する方法、またイソシアネート類とチオール類の混合物、あるいはイソシアネート類とアルコール化合物等の樹脂改質剤の混合物に添加する方法、あるいはイソシアネート類、チオール類、アルコール化合物等の樹脂改質剤の混合物に添加する方法等が挙げられるが、使用するモノマー類、触媒、樹脂改質剤、その他添加剤の種類と使用量により調製手順は異なるため、一概に限定されるものではなく、触媒の溶解性、操作性、安全性、便宜性等を考慮して、適宜選ばれる。
本発明のポリチオウレタン樹脂は、ポリイソシアネート化合物、ポリイソチオシアネート化合物、イソシアネート基を有するポリイソチオシアネート化合物より選ばれる一種または二種以上のイソシアネート類と、ポリチオール化合物より選ばれる一種または二種以上のチオール類を主成分としてなる。また得られる樹脂の光学物性の調節あるいは、耐衝撃性、比重等の諸物性の調節及び、モノマーの取扱い性の調整を目的に、樹脂改質剤を加えることができる。
本発明に関するポリイソシアネート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2−ジメチルペンタンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサンジイソシアネート、ブテンジイソシアネート、1,3−ブタジエン−1,4−ジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,6,11−ウンデカトリイソシアネート、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアナトメチルオクタン、ビス(イソシアナトエチル)カーボネート、ビス(イソシアナトエチル)エーテル等の脂肪族ポリイソシアネート化合物及び、
イソホロンジイソシアネート、1,2−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、ジシクロヘキシルジメチルメタンイソシアネート、2,2−ジメチルジシクロヘキシルメタンイソシアネート、2,5−ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ−[2,2,1]−ヘプタン、2,6−ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ−[2,2,1]−ヘプタン、3,8−ビス(イソシアナトメチル)トリシクロデカン、3,9−ビス(イソシアナトメチル)トリシクロデカン、4,8−ビス(イソシアナトメチル)トリシクロデカン、4,9−ビス(イソシアナトメチル)トリシクロデカン等の脂環族ポリイソシアネート化合物及び、
o−キシリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、ビス(イソシアナトエチル)ベンゼン、ビス(イソシアナトプロピル)ベンゼン、α,α,α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ビス(イソシアナトブチル)ベンゼン、ビス(イソシアナトメチル)ナフタリン、ビス(イソシアナトメチル)ジフェニルエーテル、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、エチルフェニレンジイソシアネート、イソプロピルフェニレンジイソシアネート、ジメチルフェニレンジイソシアネート、ジエチルフェニレンジイソシアネート、ジイソプロピルフェニレンジイソシアネート、トリメチルベンゼントリイソシアネート、ベンゼントリイソシアネート、ビフェニルジイソシアネート、トルイジンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3−ジメチルジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネート、ビベンジル−4,4−ジイソシアネート、ビス(イソシアナトフェニル)エチレン、3,3−ジメトキシビフェニル−4,4−ジイソシアネート、ヘキサヒドロベンゼンジイソシアネート、ヘキサヒドロジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート化合物及び、
ビス(イソシアナトエチル)スルフィド、ビス(イソシアナトプロピル)スルフィド、ビス(イソシアナトヘキシル)スルフィド、ビス(イソシアナトメチル)スルホン、ビス(イソシアナトメチル)ジスルフィド、ビス(イソシアナトプロピル)ジスルフィド、ビス(イソシアナトメチルチオ)メタン、ビス(イソシアナトエチルチオ)メタン、ビス(イソシアナトエチルチオ)エタン、ビス(イソシアナトメチルチオ)エタン、1,5−ジイソシアナト−2−イソシアナトメチル−3−チアペンタン等の含硫脂肪族ポリイソシアネート化合物及び、
ジフェニルスルフィド−2,4−ジイソシアネート、ジフェニルスルフィド−4,4−ジイソシアネート、3,3−ジメトキシ−4,4−ジイソシアナトジベンジルチオエーテル、ビス(4−イソシアナトメチルベンゼン)スルフィド、4,4−メトキシベンゼンチオエチレングリコール−3,3−ジイソシアネート、ジフェニルジスルフィド−4,4−ジイソシアネート、2,2−ジメチルジフェニルジスルフィド−5,5−ジイソシアネート、3,3−ジメチルジフェニルジスルフィド−5,5−ジイソシアネート、3,3−ジメチルジフェニルジスルフィド−6,6−ジイソシアネート、4,4−ジメチルジフェニルジスルフィド−5,5−ジイソシアネート、3,3−ジメトキシジフェニルジスルフィド−4,4−ジイソシアネート、4,4−ジメトキシジフェニルジスルフィド−3,3−ジイソシアネート等の含硫芳香族ポリイソシアネート化合物及び、
2,5−ジイソシアナトチオフェン、2,5−ビス(イソシアナトメチル)チオフェン、2,5−ジイソシアナトテトラヒドロチオフェン、2,5−ビス(イソシアナトメチル)テトラヒドロチオフェン、3,4−ビス(イソシアナトメチル)テトラヒドロチオフェン、2,5−ジイソシアナト−1,4−ジチアン、2,5−ビス(イソシアナトメチル)−1,4−ジチアン、4,5−ジイソシアナト−1,3−ジチオラン、4,5−ビス(イソシアナト−メチル)−1,3−ジチオラン、4,5−ビス(イソシアナトメチル)−2−メチル−1,3−ジチオラン等の含硫複素環ポリイソシアネート化合物等を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。これらの化合物の塩素置換体、臭素置換体等のハロゲン置換体、アルキル置換体、アルコキシ置換体、ニトロ置換体や、多価アルコールとのプレポリマー型変性体、カルボジイミド変性体、ウレア変性体、ビウレット変性体、ダイマー化あるいはトリマー化反応生成物等も使用することができる。これらポリイソシアネート化合物は単独でも、2種類以上を混合しても使用することができる。
本発明に関するポリイソチオシアネート化合物としては、ヘキサメチレンジイソチオシアネート、2,2−ジメチルペンタンジイソチオシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサンジイソチオシアネート、ブテンジイソチオシアネート、1,3−ブタジエン−1,4−ジイソチオシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソチオシアネート、1,6,11−ウンデカトリイソチオシアネート、1,3,6−ヘキサメチレントリイソチオシアネート、1,8−ジイソチオシアネート−4−イソチオシアネートメチルオクタン、ビス(イソチオシアナトエチル)カーボネート、ビス(イソチオシアナトエチル)エーテル等の脂肪族ポリイソチオシアネート化合物及び、
イソホロンジイソチオシアネート、1,2−ビス(イソチオシアナトメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソチオシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソチオシアナトメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソチオシアネート、シクロヘキサンジイソチオシアネート、メチルシクロヘキサンジイソチオシアネート、ジシクロヘキシルジメチルメタンイソチオシアネート、2,2−ジメチルジシクロヘキシルメタンイソチオシアネート、2,5−ビス(イソチオシアナトメチル)ビシクロ−[2,2,1]−ヘプタン、2,6−ビス(イソチオシアナトメチル)ビシクロ−[2,2,1]−ヘプタン、3,8−ビス(イソチオシアナトメチル)トリシクロデカン、3,9−ビス(イソチオシアナトメチル)トリシクロデカン、4,8−ビス(イソチオシアナトメチル)トリシクロデカン、4,9−ビス(イソチオシアナトメチル)トリシクロデカン等の脂環族ポリイソチオシアネート化合物及び、
o−キシリレンジイソチオシアネート、m−キシリレンジイソチオシアネート、p−キシリレンジイソチオシアネート、ビス(イソチオシアナトエチル)ベンゼン、ビス(イソチオシアナトプロピル)ベンゼン、α,α,α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソチオシアネート、ビス(イソチオシアナトブチル)ベンゼン、ビス(イソチオシアナトメチル)ナフタリン、ビス(イソチオシアナトメチル)ジフェニルエーテル、フェニレンジイソチオシアネート、トリレンジイソチオシアネート、エチルフェニレンジイソチオシアネート、イソプロピルフェニレンジイソチオシアネート、ジメチルフェニレンジイソチオシアネート、ジエチルフェニレンジイソチオシアネート、ジイソプロピルフェニレンジイソチオシアネート、トリメチルベンゼントリイソチオシアネート、ベンゼントリイソチオシアネート、ビフェニルジイソチオシアネート、トルイジンジイソチオシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソチオシアネート、3,3−ジメチルジフェニルメタン−4,4−ジイソチオシアネート、ビベンジル−4,4−ジイソチオシアネート、ビス(イソチオシアナトフェニル)エチレン、3,3−ジメトキシビフェニル−4,4−ジイソチオシアネート、フェニルイソチオシアナトエチルイソシアネート、ヘキサヒドロベンゼンジイソチオシアネート、ヘキサヒドロジフェニルメタン−4,4−ジイソチオシアネート等の芳香族ポリイソチオシアネート化合物及び、
ビス(イソチオシアナトエチル)スルフィド、ビス(イソチオシアナトプロピル)スルフィド、ビス(イソチオシアナトヘキシル)スルフィド、ビス(イソチオシアナトメチル)スルホン、ビス(イソチオシアナトメチル)ジスルフィド、ビス(イソチオシアナトプロピル)ジスルフィド、ビス(イソチオシアナトメチルチオ)メタン、ビス(イソチオシアナトエチルチオ)メタン、ビス(イソチオシアナトエチルチオ)エタン、ビス(イソチオシアナトメチルチオ)エタン、1,5−ジイソチオシアナト−2−イソチオシアナトメチル−3−チアペンタン等の含硫脂肪族ポリイソチオシアネート化合物及び、
ジフェニルスルフィド−2,4−ジイソチオシアネート、ジフェニルスルフィド−4,4−ジイソチオシアネート、3,3−ジメトキシ−4,4−ジイソチオシアナトジベンジルチオエーテル、ビス(4−イソチオシアナトメチルベンゼン)スルフィド、4,4−メトキシベンゼンチオエチレングリコール−3,3−ジイソチオシアネート、ジフェニルジスルフィド−4,4−ジイソチオシアネート、2,2−ジメチルジフェニルジスルフィド−5,5−ジイソチオシアネート、3,3−ジメチルジフェニルジスルフィド−5,5−ジイソチオシアネート、3,3−ジメチルジフェニルジスルフィド−6,6−ジイソチオシアネート、4,4−ジメチルジフェニルジスルフィド−5,5−ジイソチオシアネート、3,3−ジメトキシジフェニルジスルフィド−4,4−ジイソチオシアネート、4,4−ジメトキシジフェニルジスルフィド−3,3−ジイソチオシアネート等の含硫芳香族ポリイソチオシアネート化合物及び、
2,5−ジイソチオシアナトチオフェン、2,5−ビス(イソチオシアナトメチル)チオフェン、2,5−ジイソチオシアナトテトラヒドロチオフェン、2,5−ビス(イソチオシアナトメチル)テトラヒドロチオフェン、3,4−ビス(イソチオシアナトメチル)テトラヒドロチオフェン、2,5−ジイソチオシアナト−1,4−ジチアン、2,5−ビス(イソチオシアナトメチル)−1,4−ジチアン、4,5−ジイソチオシアナト−1,3−ジチオラン、4,5−ビス(イソチオシアナトメチル)−1,3−ジチオラン、4,5−ビス(イソチオシアナトメチル)−2−メチル−1,3−ジチオラン等の含硫複素環ポリイソチオシアネート化合物等を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。これらの化合物の塩素置換体、臭素置換体等のハロゲン置換体、アルキル置換体、アルコキシ置換体、ニトロ置換体や、多価アルコールとのプレポリマー型変性体、カルボジイミド変性体、ウレア変性体、ビウレット変性体、ダイマー化あるいはトリマー化反応生成物等も使用することができる。これらポリイソチオシアネート化合物は単独でも、2種類以上を混合しても使用することができる。
これら例示化合物のうち、m−キシリレンジイソシアネート、2,5−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン、2,6−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ヘキサメチレンジイソシアネートがより好ましい。
本発明に関するポリチオール化合物としては、メタンジチオール、1,2−エタンジチオール、1,1−プロパンジチオール、1,2−プロパンジチオール、1,3−プロパンジチオール、2,2−プロパンジチオール、1,4−ブタンジチオール、2,3−ブタンジチオール、1,5−ペンタンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、1,2,3−プロパントリチオール、1,1−シクロヘキサンジチオール、1,2−シクロヘキサンジチオール、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジチオール、3,4−ジメトキシブタン−1,2−ジチオール、2−メチルシクロヘキサン−2,3−ジチオール、1,1−ビス(メルカプトメチル)シクロヘキサン、1,2−ジメルカプトプロピルメチルエーテル、2,3−ジメルカプトプロピルメチルエーテル、2,2−ビス(メルカプトメチル)−1,3−プロパンジチオール、ビス(2−メルカプトエチル)エーテル、テトラキス(メルカプトメチル)メタン等の脂肪族ポリチオール化合物及び、
2,3−ジメルカプトコハク酸(2−メルカプトエチルエステル)、チオリンゴ酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、2,3−ジメルカプト−1−プロパノ−ル(2−メルカプトアセテート)、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール(3−メルカプトプロピオネート)、3−メルカプト−1,2−プロパンジオールジ(2−メルカプトアセテート)、3−メルカプト−1,2−プロパンジオールジ(3−メルカプトプロピオネート)、ジエチレングリコールビス(2−メルカプトアセテート)、ジエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、エチレングリコールビス(2−メルカプトアセテート)、エチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリス(2−メルカプトアセテート)、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールエタントリス(2−メルカプトアセテート)、トリメチロールエタントリス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(2−メルカプトアセテート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、グリセリントリス(2−メルカプトアセテート)、グリセリントリス(3−メルカプトプロピオネート)、1,4−シクロヘキサンジオールビス(2−メルカプトアセテート)、1,4−シクロヘキサンジオールビス(3−メルカプトプロピオネート)等のエステル結合を含む脂肪族ポリチオール化合物及び、
1,2−ジメルカプトベンゼン、1,3−ジメルカプトベンゼン、1,4−ジメルカプトベンゼン、1,2−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2−ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2−ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2−ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリメルカプトベンゼン、1,2,4−トリメルカプトベンゼン、1,3,5−トリメルカプトベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、2,5−トルエンジチオール、3,4−トルエンジチオール、1,3−ジ(p−メトキシフェニル)プロパン−2,2−ジチオール、1,3−ジフェニルプロパン−2,2−ジチオール、フェニルメタン−1,1−ジチオール、2,4−ジ(p−メルカプトフェニル)ペンタン、1,4−ナフタレンジチオール、1,5−ナフタレンジチオール、2,6−ナフタレンジチオール、2,7−ナフタレンジチオール、2,4−ジメチルベンゼン−1,3−ジチオール、4,5−ジメチルベンゼン−1,3−ジチオール、9,10−アントラセンジメタンチオール、1,2,3,4−テトラメルカプトベンゼン、1,2,3,5−テトラメルカプトベンゼン、1,2,4,5−テトラメルカプトベンゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,4,5−テトラキス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2,4,5−テトラキス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4,5−テトラキス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4,5−テトラキス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、2,2´−ジメルカプトビフェニル、4,4´−ジメルカプトビフェニル、4,4´−ジメルカプトビベンジル、2,5−ジクロロベンゼン−1,3−ジチオール、1,3−ジ(p−クロロフェニル)プロパン−2,2−ジチオール、3,4,5−トリブロム−1,2−ジメルカプトベンゼン、2,3,4,6−テトラクロル−1,5−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン等の芳香族ポリチオール化合物及び、
2−メチルアミノ−4,6−ジチオールsym−トリアジン、2−エチルアミノ−4,6−ジチオールsym−トリアジン、2−アミノ−4,6−ジチオールsym−トリアジン、2−モルホリノ−4,6−ジチオールsym−トリアジン、2−シクロヘキシルアミノ−4,6−ジチオールsym−トリアジン、2−メトキシ−4,6−ジチオールsym−トリアジン、2−フェノキシ−4,6−ジチオールsym−トリアジン、2−チオベンゼンオキシ−4,6−ジチオールsym−トリアジン、2−チオブチルオキシ−4,6−ジチオールsym−トリアジン等の複素環ポリチオール化合物及び、それらのハロゲン置換化合物等を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。さらにこれらの塩素置換体、臭素置換体等のハロゲン置換体を使用しても良い。これらポリチオール化合物は単独でも、2種類以上を混合しても使用することができる。
1分子中に1個以上のスルフィド結合を有するポリチオール化合物としては、ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビス(メルカプトメチル)ジスルフィド、ビス(メルカプトエチル)スルフィド、ビス(メルカプトエチル)ジスルフィド、ビス(メルカプトプロピル)スルフィド、ビス(メルカプトメチルチオ)メタン、ビス(2−メルカプトエチルチオ)メタン、ビス(3−メルカプトプロピルチオ)メタン、1,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エタン、1,2−ビス(2−メルカプトエチルチオ)エタン、1,2−ビス(3−メルカプトプロピルチオ)エタン、1,3−ビス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,3−ビス(2−メルカプトエチルチオ)プロパン、1,3−ビス(3−メルカプトプロピルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(2−メルカプトエチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(3−メルカプトプロピルチオ)プロパン、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン、5,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、4,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、4,8−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、テトラキス(メルカプトメチルチオメチル)メタン、テトラキス(2−メルカプトエチルチオメチル)メタン、テトラキス(3−メルカプトプロピルチオメチル)メタン、ビス(2,3−ジメルカプトプロピル)スルフィド、2,5−ジメルカプト−1,4−ジチアン、2,5−ジメルカプトメチル−2,5−ジメチル−1,4−ジチアン等の脂肪族ポリチオール化合物及び、
これらのチオグリコール酸およびメルカプトプロピオン酸のエステル、ヒドロキシメチルスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシメチルスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシエチルスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシエチルスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシプロピルスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシプロピルスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシメチルジスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシメチルジスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシエチルジスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシエチルジスルフィドビス(3−メルカプトプロピネート)、ヒドロキシプロピルジスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシプロピルジスルフィドビス(3−メルカプトプロピネート)、2−メルカプトエチルエーテルビス(2−メルカプトアセテート)、2−メルカプトエチルエーテルビス(3−メルカプトプロピオネート)、1,4−ジチアン−2,5−ジオールビス(3−メルカプトプロピオネート)、チオジグリコール酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、チオジプロピオン酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、4,4−チオジブチル酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、ジチオジグリコール酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、ジチオジプロピオン酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、4,4−ジチオジブチル酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、チオジグリコール酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)、チオジプロピオン酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)、ジチオジグリコール酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)、チオジプロピオン酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)、ジチオジプロピオン酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)等のエステル結合を含む脂肪族ポリチオール及び、
3,4−チオフェンジチオール、ビスムチオール等の複素環ポリチオール化合物及び、
1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,1,2,2−テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタン、4,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアシクロヘキサン、1,1,5,5−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−3−チアペンタン、1,1,6,6−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−3,4−ジチアヘキサン、2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エタンチオール、2−(4,5−ジメルカプト−2−チアペンチル)−1,3−ジチアシクロペンタン、2,5−ビス(4,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−2−チアブチル)−1,4−ジチアン、2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−プロパンジチオール、3−メルカプトメチルチオ−1,7−ジメルカプト−2,6−ジチアヘプタン、3,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,9−ジメルカプト−2,5,8−トリチアノナン、3−メルカプトメチルチオ−1,6−ジメルカプト−2,5−ジチアヘキサン、2−(2,2−ビス(メルカプトジメチルチオ)エチル)−1,3−ジチエタン、1,1,9,9−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−5−(3,3−ビス(メルカプトメチルチオ)−1−チアプロピル)3,7−ジチアノナン、トリス(2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エチル)メタン、トリス(4,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−2−チアブチル)メタン、テトラキス(2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エチル)メタン、テトラキス(4,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−2−チアブチル)メタン、3,5,9,11−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−1,13−ジメルカプト−2,6,8,12−テトラチアトリデカン、3,5,9,11,15,17−ヘキサキス(メルカプトメチルチオ)−1,19−ジメルカプト−2,6,8,12,14,18−ヘキサチアノナデカン、9−(2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エチル)−3,5,13,15−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−1,17−ジメルカプト−2,6,8,10,12,16−ヘキサチアヘプタデカン、3,4,8,9−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−1,11−ジメルカプト−2,5,7,10−テトラチアウンデカン、3,4,8,9,13,14−ヘキサキス(メルカプトメチルチオ)−1,16−ジメルカプト−2,5,7,10,12,15−ヘキサチアヘキサデカン、8−[ビス(メルカプトメチルチオ)メチル]−3,4,12,13−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−1,15−ジメルカプト−2,5,7,9,11,14−ヘキサチアペンタデカン、4,6−ビス[3,5−ビス(メルカプトメチルチオ)−7−メルカプト−2,6−ジチアヘプチルチオ]−1,3−ジチアン、4−[3,5−ビス(メルカプトメチルチオ)−7−メルカプト−2,6−ジチアヘプチルチオ]−6−メルカプトメチルチオ−1,3−ジチアン、1,1−ビス[4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニールチオ]−1,3−ビス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1−[4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニールチオ]−3−[2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エチル]−7,9−ビス(メルカプトメチルチオ)−2,4,6,10−テトラチアウンデカン、1,5−ビス[4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニールチオ]−3−[2−(1,3−ジチエタニル)]メチル−2,4−ジチアペンタン、4,6−ビス{3−[2−(1,3−ジチエタニル)]メチル−5−メルカプト−2,4−ジチアペンチルチオ}−1,3−ジチアン、4,6−ビス[4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニールチオ]−6−[4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニールチオ]−1,3−ジチアン、3−[2−(1,3−ジチエタニル)]メチル−7,9−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,11−ジメルカプト−2,4,6,10−テトラチアウンデカン、9−[2−(1,3−ジチエタニル)]メチル−3,5,13,15−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−1,17−ジメルカプト−2,6,8,10,12,16−ヘキサチアヘプタデカン、3−[2−(1,3−ジチエタニル)]メチル−7,9,13,15−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−1,17−ジメルカプト−2,4,6,10,12,16−ヘキサチアヘプタデカン、3,7−ビス[2−(1,3−ジチエタニル)]メチル−1.9−ジメルカプト−2,4,6,8−テトラチアノナン、4−[3,4,8,9−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−11−メルカプト−2,5,7,10−テトラチアウンデシル]−5−メルカプトメチルチオ−1,3−ジチオラン、4,5−ビス[3,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−6−メルカプト−2,5−ジチアヘキシルチオ]−1,3−ジチオラン、4−[3,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−6−メルカプト−2,5−ジチアヘキシルチオ]−5−メルカプトメチルチオ−1,3−ジチオラン、4−[3−ビス(メルカプトメチルチオ)メチル−5,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−8−メルカプト−2,4,7−トリチアオクチル]−5−メルカプトメチルチオ−1,3−ジチオラン、2−{ビス[3,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−6−メルカプト−2,5−ジチアヘキシルチオ]メチル}−1,3−ジチエタン、2−[3,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−6−メルカプト−2,5−ジチアヘキシルチオ]メルカプトメチルチオメチル−1,3−ジチエタン、2−[3,4,8,9−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−11−メルカプト−2,5,7,10−テトラチアウンデシルチオ]メルカプトメチルチオメチル−1,3−ジチエタン、2−[3−ビス(メルカプトメチルチオ)メチル−5,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−8−メルカプト−2,4,7−トリチアオクチル]メルカプトメチルチオメチル−1,3−ジチエタン、4,5−ビス{1−[2−(1,3−ジチエタニル)]−3−メルカプト−2−チアプロピルチオ}−1,3−ジチオラン、4−{1−[2−(1,3−ジチエタニル)]−3−メルカプト−2−チアプロピルチオ}−5−[1,2−ビス(メルカプトメチルチオ)−4−メルカプト−3−チアブチルチオ]−1,3−ジチオラン、2−{ビス[4−(5−メルカプトメチルチオ−1,3−ジチオラニル)チオ]メチル}−1,3−ジチエタン、4−[4−(5−メルカプトメチルチオ−1,3−ジチオラニル)チオ]−5−{1−[2−(1,3−ジチエタニル)]−3−メルカプト−2−チアプロピルチオ}−1,3−ジチオラン、さらにこれらのオリゴマー等のジチオアセタールもしくはジチオケタール骨格を有するポリチオール化合物及び、
トリス(メルカプトメチルチオ)メタン、トリス(メルカプトエチルチオ)メタン、1,1,5,5−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−2,4−ジチアペンタン、ビス[4,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアブチル]−(メルカプトメチルチオ)メタン、トリス[4,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアブチル]メタン、2,4,6−トリス(メルカプトメチルチオ)−1,3,5−トリチアシクロヘキサン、2,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3,5−トリチアシクロヘキサン、1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−2−チアプロパン、ビス(メルカプトメチル)メチルチオ−1,3,5−トリチアシクロヘキサン、トリス[(4−メルカプトメチル−2,5−ジチアシクロヘキシル−1−イル)メチルチオ]メタン、2,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアシクロペンタン、2−メルカプトエチルチオ−4−メルカプトメチル−1,3−ジチアシクロペンタン、2−(2,3−ジメルカプトプロピルチオ)−1,3−ジチアシクロペンタン、4−メルカプトメチル−2−(2,3−ジメルカプトプロピルチオ)−1,3−ジチアシクロペンタン、4−メルカプトメチル−2−(1,3−ジメルカプト−2−プロピルチオ)−1,3−ジチアシクロペンタン、トリス[2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)−2−チアプロピル]メタン、トリス[4,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−3−チアブチル]メタン、2,4,6−トリス[3,3−ビス(メルカプトメチルチオ)−2−チアプロピル]−1,3,5−トリチアシクロヘキサン、テトラキス[3,3−ビス(メルカプトメチルチオ)−2−チアプロピル]メタン、さらにこれらのオリゴマー等のオルトトリチオ蟻酸エステル骨格を有するポリチオール化合物等を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。さらにこれらの塩素置換体、臭素置換体等のハロゲン置換体を使用しても良い。これらスルフィド結合を有するポリチオール化合物は単独でも、2種類以上を混合しても使用することができる。
ヒドロキシル基を有するチオール化合物としては、2−メルカプトエタノール、3−メルカプトプロパノール、4−メルカプトブタノール、5−メルカプトペンタノール、6−メルカプトヘキサノール、7−メルカプトヘプタノール、8−メルカプトオクタノール、5−メルカプト−3−チアペンタノール等を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。これらヒドロキシル基を有するチオール化合物は単独でも、2種類以上を混合しても使用することができる。
これら例示化合物のうち、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン、5,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、4,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、4,8−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,1,2,2−テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタン、4,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアン、2−(2,2−ビス(メルカプトジメチルチオ)エチル)−1,3−ジチエタンがより好ましい。
本発明に関する樹脂改質剤としては、アルコール化合物、エポキシ樹脂、有機酸及びその無水物、(メタ)アクリレート化合物等を含むオレフィン化合物を挙げることができる。
樹脂改質剤として添加することができるアルコール化合物としては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、1,7ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、チオジエタノール、ジチオジエタノール、チオジプロパノール、ジチオジプロパノール、さらにこれらのオリゴマー等を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。これらアルコール化合物は単独でも、2種類以上を混合しても使用することができる。
樹脂改質剤として添加することができるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールAグリシジルエーテル等の多価フェノール化合物とエピハロヒドリン化合物との縮合反応により得られるフェノール系エポキシ化合物及び、水添ビスフェノールAグリシジルエーテル等の多価アルコール化合物とエピハロヒドリン化合物との縮合により得られるアルコール系エポキシ化合物及び、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートや1,2−ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等の多価有機酸化合物とエピハロヒドリン化合物との縮合により得られるグリシジルエステル系エポキシ化合物及び、一級及び二級ジアミン化合物とエピハロヒドリン化合物との縮合により得られるアミン系エポキシ化合物及び、ビニルシクロヘキセンジエポキシド等の脂肪族多価エポキシ化合物等を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。これらエポキシ樹脂は単独でも、2種類以上を混合しても使用することができる。
樹脂改質剤として添加することができる有機酸及びその無水物としては、チオジグリコール酸、チオジプロピオン酸、ジチオジプロピオン酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルノルボルネン酸無水物、メチルナルボルナン酸無水物、無水マレイン酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。これら有機酸及びその無水物は単独でも、2種類以上を混合しても使用することができる。
樹脂改質剤として添加することができるオレフィン化合物としては、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、ブチキシエチルアクリレート、ブトキシメチルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシメチルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、フェニルメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、エチレングリコールビスグリシジルアクリレート、エチレングリコールビスグリシジルメタクリレート、ビスフェノ−ルAジアクリレート、ビスフェノールAジメタクリレート、2,2−ビス(4−アクロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アクロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクロキシジエトキシフェニル)プロパン、ビスフェノ−ルFジアクリレート、ビスフェノールFジメタクリレート、1,1−ビス(4−アクロキシエトキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−メタクロキシエトキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−アクロキシジエトキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−メタクロキシジエトキシフェニル)メタン、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、グリセロールジアクリレート、グリセロールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、メチルチオアクリレート、メチルチオメタクリレート、フェニルチオアクリレート、ベンジルチオメタクリレート、キシリレンジチオールジアクリレート、キシリレンジチオールジメタクリレート、メルカプトエチルスルフィドジアクリレート、メルカプトエチルスルフィドジメタクリレート等の(メタ)アクリレート化合物及び、
アリルグリシジルエーテル、ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルカーボネート、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート等のアリル化合物及び、
スチレン、クロロスチレン、メチルスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、ジビニルベンゼン、3,9−ジビニルスピロビ(m−ジオキサン)等のビニル化合物等を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。これらオレフィン化合物は単独でも、2種類以上を混合しても使用することができる。
本発明において、原料として用いられるイソシアネート類とチオール類、さらには樹脂改質剤であるアルコール化合物まで含めた原料の使用割合は、(NCO+NCS)/(SH+OH)の官能基モル比が、通常、0.5〜3.0の範囲内、好ましくは0.6〜2.0、さらに好ましくは0.8〜1.2の範囲内である。
イソシアネート類とチオール類および触媒、その他添加剤を混合して重合性組成物を調製する場合の温度は通常25℃以下で行われる。組成物のポットライフの観点から、さらに低温にすると好ましい場合がある。ただし、触媒や添加剤のモノマーへの溶解性が良好でない場合は、あらかじめ加温して、モノマーであるイソシアネート類またはチオール類、あるいはモノマー混合物に溶解させることも可能である。
本発明のポリチオウレタン樹脂の製造方法としては、注型重合が挙げられる即ち、ガスケットまたはテープ等で保持された成型モールド間に、本発明に関わる重合性組成物を注入する。この時、得られるプラスチックレンズに要求される物性によっては、必要に応じて、減圧下での脱泡処理や加圧、減圧等の濾過処理等を行うことが好ましい場合が多い。
重合条件については、重合性組成物、触媒の種類と使用量、モールドの形状等によって大きく条件が異なるため限定されるものではないが、およそ、−50〜150℃の温度で1〜50時間かけて行われる。場合によっては、10〜150℃の温度範囲で保持または徐々に昇温して、1〜25時間で硬化させることが好ましい。
得られたポリチオウレタン樹脂については、必要に応じて、アニール等の処理を行ってもよい。処理温度は通常50〜150℃の間で行われるが、90〜140℃で行うことが好ましく、100〜130℃で行うことがより好ましい。
本発明のポリチオウレタン樹脂の成形時は、目的に応じて公知の成形法と同様に、鎖延長剤、架橋剤、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色防止剤、油溶染料、充填剤、密着性向上剤などの種々の添加剤を加えてもよい。
本発明のポリチオウレタン樹脂は、注型重合時のモールドを変えることにより種々の形状の成形体として得ることができ、眼鏡レンズ、カメラレンズ、発光ダイオード(LED)等の光学用樹脂としての各種用途に使用することが可能である。特に、眼鏡レンズ、カメラレンズ、発光ダイオード等の光学材料、光学素子として好適である。
本発明のポリチオウレタン樹脂を用いたプラスチックレンズは必要に応じて、片面又は両面にコーティング層を施して用いてもよい。コーティング層としては、プライマー層、ハードコート層、反射防止膜層、防曇コート膜層、防汚染層、撥水層等が挙げられる。これらのコーティング層はそれぞれ単独で用いることも複数のコーティング層を多層化して使用してもよい。両面にコーティング層を施す場合、それぞれの面に同様なコーティング層を施しても、異なるコーティング層を施してもよい。
これらのコーティング層はそれぞれ、紫外線からレンズや目を守る目的で紫外線吸収剤、赤外線から目を守る目的で赤外線吸収剤、レンズの耐候性の向上を目的で光安定剤や酸化防止剤、レンズのファッション性を高める目的で染料や顔料、さらにフォトクロミック染料やフォトクロミック顔料、帯電防止剤、その他、レンズの性能を高めるための公知の添加剤を併用してもよい。塗布によるコーティングを行う層に関しては塗布性の改善を目的とした各種レベリング剤を使用してもよい。
プライマー層は通常、後述するハードコート層と光学レンズとの間に形成される。プライマー層は、その上に形成するハードコート層とレンズとの密着性を向上させることを目的とするコーティング層であり、場合により耐衝撃性を向上させることも可能である。
プライマー層には得られた光学レンズに対する密着性の高いものであればいかなる素材でも使用できるが、通常、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、メラニン系樹脂、ポリビニルアセタールを主成分とするプライマー組成物などが使用される。プライマー組成物は組成物の粘度を調整する目的でレンズに影響を及ぼさない適当な溶剤を用いてもよい。無論、無溶剤で使用してもよい。
プライマー組成物は塗布法、乾式法のいずれの方法によっても形成させることができる。塗布法を用いる場合、レンズへスピンコート、ディップコートなど公知の塗布方法で塗布された後、固化させることによりプライマー層が形成される。乾式法で行う場合は、CVD法や真空蒸着法などの公知の乾式法で形成される。プライマー層を形成するに際し、密着性の向上を目的として、必要に応じてレンズの表面は、アルカリ処理、プラズマ処理、紫外線処理などの前処理を行っておいてもよい。
ハードコート層は、レンズ表面に耐擦傷性、耐摩耗性、耐湿性、耐温水性、耐熱性、耐候性等機能を与えることを目的としたコーティング層である。
ハードコート層は、一般的には硬化性を有する有機ケイ素化合物とSi,Al,Sn,Sb,Ta,Ce,La,Fe,Zn,W,Zr,InおよびTiの元素群から選ばれる元素の酸化物微粒子の1種以上および/またはこれら元素群から選ばれる2種以上の元素の複合酸化物から構成される微粒子の1種以上を含むハードコート組成物が使用される。
ハードコート組成物には前記成分以外にアミン類、アミノ酸類、金属アセチルアセトネート錯体、有機酸金属塩、過塩素酸類、過塩素酸類の塩、酸類、金属塩化物および多官能性エポキシ化合物の少なくともいずれかを含むことが好ましい。ハードコート組成物にはレンズに影響を及ぼさない適当な溶剤を用いてもよい。無論、無溶剤で使用してもよい。
ハードコート層は、通常、ハードコート組成物をスピンコート、ディップコートなど公知の塗布方法で塗布した後、硬化して形成される。硬化方法としては、熱硬化、紫外線や可視光線などのエネルギー線照射による硬化方法等が挙げられる。干渉縞の発生を抑制するため、ハードコート層の屈折率は、レンズとの屈折率の差が±0.1の範囲にあるのが好ましい。
反射防止層は、通常、必要に応じて前記ハードコート層の上に形成される。反射防止層には無機系および有機系があり、無機系の場合、SiO、TiO等の無機酸化物を用い、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、イオンビ−ムアシスト法、CVD法などの乾式法により形成される。有機系の場合、有機ケイ素化合物と、内部空洞を有するシリカ系微粒子とを含む組成物を用い、湿式により形成される。
反射防止層は単層および多層があり、単層で用いる場合はハードコート層の屈折率よりも屈折率が少なくとも0.1以上低くなることが好ましい。効果的に反射防止機能を発現するには多層膜反射防止膜とすることが好ましく、その場合、低屈折率膜と高屈折率膜とを交互に積層する。この場合も低屈折率膜と高屈折率膜との屈折胃率差は0.1以上であることが好ましい。高屈折率膜としては、ZnO、TiO、CeO、Sb、SnO、ZrO、Ta等の膜があり、低屈折率膜としては、SiO膜等が挙げられる。
反射防止膜層の上には、必要に応じて防曇コート膜層、防汚染層、撥水層を形成させてもよい。防曇コート層、防汚染層、撥水層を形成する方法としては、反射防止機能に悪影響をもたらすものでなければ、その処理方法、処理材料等については特に限定されずに、公知の防曇コート処理方法、防汚染処理方法、撥水処理方法、材料を使用することができる。例えば、防曇コート、防汚染処理方法では、表面を界面活性剤で覆う方法、表面に親水性の膜を付加して吸水性にする方法、表面を微細な凹凸で覆い吸水性を高める方法、光触媒活性を利用して吸水性にする方法、超撥水性処理を施して水滴の付着を防ぐ方法などが挙げられる。また、撥水処理方法では、フッ素含有シラン化合物等を蒸着やスパッタによって撥水処理層を形成する方法や、フッ素含有シラン化合物を溶媒に溶解したあと、コーティングして撥水処理層を形成する方法等が挙げられる。
本発明のポリチオウレタン樹脂を用いたプラスチックレンズはファッション性やフォトクロミック性の付与などを目的として、目的に応じた色素を用い、染色して使用してもよい。
レンズの染色は公知の染色方法で実施可能であるが、通常、以下に示す方法で実施される。
(1)レンズを染色液に浸漬する方法、(2) 色素を含有するコーティング剤を用いてコーティングする方法、又は染色可能なコーティング層を設け、そのコーティング層を染色する方法、(3) 原料モノマーに染色可能な材料を含有させて重合する方法、及び(4) 昇華性色素を加熱して昇華させる方法。
(1)の方法は、一般的には、使用する色素を溶解または均一に分散させた染色液中に所定の光学面に仕上げられたレンズ生地を浸漬(染色工程)した後、必要に応じてレンズを加熱して色素を固定化(染色後アニール工程)する方法である。染色工程に用いられる色素は公知の色素であれば特に限定されないが、通常は油溶染料もしくは分散染料が使用される。染色工程で使用される溶剤は用いる色素が溶解可能もしくは均一に分散可能なものであれば特に限定されない。この染色工程では、必要に応じて染色液に色素を分散させるための界面活性剤や、染着を促進するキャリアを添加してもよい。染色工程は、色素及び必要に応じて添加される界面活性剤を水又は水と有機溶媒との混合物中に分散させて染色浴を調製し、この染色浴中に光学レンズを浸漬し、所定温度で所定時間染色を行う。染色温度及び時間は、所望の着色濃度により変動するが、通常、120℃以下で数分〜数十時間程度でよく、染色浴の染料濃度は0.01〜10重量%で実施される。また、染色が困難な場合は加圧下で行ってもよい。必要に応じて実施される染色後アニール工程は、染色されたレンズ生地に加熱処理を行う工程である。加熱処理は、染色工程で染色されたレンズ生地の表面に残る水を溶剤等で除去したり、溶媒を風乾したりした後に、例えば大気雰囲気の赤外線加熱炉、あるいは抵抗加熱炉等の炉中に所定時間滞留させる。染色後アニール工程は、染色されたレンズ生地の色抜けを防止する(色抜け防止処理)と共に、染色時にレンズ生地の内部に浸透した水分の除去が行われる。
(2)の方法は、プラスチックレンズ素材に直接染色するのではなく、色素を分散又は溶解した有機コーティング液をプラスチックレンズに塗布した後、硬化処理することにより、染色されたコーティング層をレンズ表面に形成する方法、もしくはプラスチックレンズ表面に染色可能なコーティング層を形成してから(1)の方法を採る、すなわち、染色液中にプラスチックレンズを浸漬し、加熱することにより染色する方法である。
(3)の方法は、プラスチックレンズの原料モノマーに予め染料を溶解してから重合する方法である。使用する色素は原料モノマーに均一に溶解または光学的性質を損なわない程度に分散できるものであれば特に限定されない。
(4)の方法には、(イ) 固形昇華性色素を昇華させテープラスチックレンズを染色する方法、(ロ) 昇華性色素を含む溶液を塗布してなる基体をプラスチックレンズに非接触状態で対向させ、基体及びレンズを加熱することにより染色する方法、(ハ) 昇華性色素を含有する着色層と、粘着層とからなる転写層をプラスチックレンズに転写した後、加熱することにより染色する方法があり、本発明の光学レンズはいずれの方法で染色してもよい。使用する色素は昇華性を有している色素であれば特に限定されない。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。離型性、樹脂の透明性及び、レンズの性能試験(屈折率、アッベ数、耐熱性)は以下の試験方法により評価した。
離型性:成型モールドからレンズを離型する際、全く離型しなかったものあるいは、レンズの一部が欠けたり、成型モールドが割れたりしたものを「×」(離型性悪い)、そのようなことが一切なかったものについては「○」(離型性良好)とした。
樹脂の透明性:得られた樹脂を暗所にプロジェクターに照射して、レンズの曇り及び不透明物質の有無を目視にて判断した。レンズの曇り及び不透明物質がないものを○(透明性あり)、あるものを×(透明性なし)とした。
屈折率(ne)、アッベ数(νe):プルフリッヒ屈折計を用い、20℃で測定した。
耐熱性:TMAペネートレーション法(50g荷重、ピン先0.5mmφ、昇温速度10℃/min)でのガラス転移温度(Tg)(℃)を耐熱性とした。
m−キシリレンジイソシアネート36.4gに、紫外線吸収剤(共同薬品株式会社、商品名バイオソーブ583)0.035g(重合性組成物総重量に対して500ppm)を20℃にて混合溶解した。この溶液に、トリエチルアミン0.035g(重合性組成物総重量に対して500ppm)、メタンスルホン酸0.070g(重合性組成物総重量に対して1000ppm)を混合させた、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン33.6gを添加した。この混合溶液を400Paにて1時間脱泡を行った後、1μmPTFE製フィルターでろ過を行い、ガラスモールドとテープからなるモールド型へ注入した。このモールド型を重合オーブンへ投入、25℃〜120℃まで21時間かけて徐々に昇温して重合した。重合終了後、オーブンからモールド型を取り出した。モールド型からの離型性は良好であった。得られた樹脂をさらに130℃で4時間アニール処理を行った。得られた樹脂は透明性があり、屈折率(ne)1.665、アッベ数(νe)32、耐熱性(Tg)89℃と、光学用透明樹脂として好適であった。評価結果を[表1]に示した。
m−キシリレンジイソシアネート36.4gに、紫外線吸収剤(共同薬品株式会社、商品名バイオソーブ583)0.035g(重合性組成物総重量に対して500ppm)を20℃にて混合溶解した。この溶液に、トリエチルアミン0.035g(重合性組成物総重量に対して500ppm)、ドデシルベンゼンスルホン酸0.140g(重合性組成物総重量に対して2000ppm)を混合させた、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン33.6gを添加した。この混合溶液を400Paにて1時間脱泡を行った後、1μmPTFE製フィルターでろ過を行い、ガラスモールドとテープからなるモールド型へ注入した。このモールド型を重合オーブンへ投入、25℃〜120℃まで21時間かけて徐々に昇温して重合した。重合終了後、オーブンからモールド型を取り出した。モールド型からの離型性は良好であった。得られた樹脂をさらに130℃で4時間アニール処理を行った。得られた樹脂は透明性があり、屈折率(ne)1.665、アッベ数(νe)32、耐熱性(Tg)88℃と、光学用透明樹脂として好適であった。評価結果を[表1]に示した。
m−キシリレンジイソシアネート36.4gに、紫外線吸収剤(共同薬品株式会社、商品名バイオソーブ583)0.035g(重合性組成物総重量に対して500ppm)を20℃にて混合溶解した。この溶液に、トリエチルアミン0.007g(重合性組成物総重量に対して100ppm)、ドデシルベンゼンスルホン酸0.140g(重合性組成物総重量に対して2000ppm)、メタンスルホン酸0.014g(重合性組成物総重量に対して200ppm)を混合させた、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン33.6gを添加した。この混合溶液を400Paにて1時間脱泡を行った後、1μmPTFE製フィルターでろ過を行い、ガラスモールドとテープからなるモールド型へ注入した。このモールド型を重合オーブンへ投入、25℃〜120℃まで21時間かけて徐々に昇温して重合した。重合終了後、オーブンからモールド型を取り出した。モールド型からの離型性は良好であった。得られた樹脂をさらに130℃で4時間アニール処理を行った。得られた樹脂は透明性があり、屈折率(ne)1.665、アッベ数(νe)32、耐熱性(Tg)88℃と、光学用透明樹脂として好適であった。評価結果を[表1]に示した。
m−キシリレンジイソシアネート36.4gに、紫外線吸収剤(共同薬品株式会社、商品名バイオソーブ583)0.035g(重合性組成物総重量に対して500ppm)を20℃にて混合溶解した。この溶液に、トリ−n−ブチルアミン0.056g(重合性組成物総重量に対して800ppm)、メタンスルホン酸0.112g(重合性組成物総重量に対して1600ppm)を混合させた、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン33.6gを添加した。この混合溶液を400Paにて1時間脱泡を行った後、1μmPTFE製フィルターでろ過を行い、ガラスモールドとテープからなるモールド型へ注入した。このモールド型を重合オーブンへ投入、25℃〜120℃まで21時間かけて徐々に昇温して重合した。重合終了後、オーブンからモールド型を取り出した。モールド型からの離型性は良好であった。得られた樹脂をさらに130℃で4時間アニール処理を行った。得られた樹脂は透明性があり、屈折率(ne)1.665、アッベ数(νe)32、耐熱性(Tg)89℃と、光学用透明樹脂として好適であった。評価結果を[表1]に示した。
2,5−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタンと2,6−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタンとの混合物35.4gに、紫外線吸収剤(共同薬品株式会社、商品名バイオソーブ583)0.035g(重合性組成物総重量に対して500ppm)を20℃にて混合溶解した。この溶液に、トリエチルアミン0.063g(重合性組成物総重量に対して900ppm)、メタンスルホン酸0.056g(重合性組成物総重量に対して800ppm)、ドデシルベンゼンスルホン酸0.161g(重合性組成物総重量に対して2300ppm)を混合させた、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン17.9gとペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)16.7gを添加した。この混合溶液を400Paにて1時間脱泡を行った後、1μmPTFE製フィルターでろ過を行い、ガラスモールドとテープからなるモールド型へ注入した。このモールド型を重合オーブンへ投入、25℃〜120℃まで21時間かけて徐々に昇温して重合した。重合終了後、オーブンからモールド型を取り出した。モールド型からの離型性は良好であった。得られた樹脂をさらに130℃で4時間アニール処理を行った。得られた樹脂は透明性があり、屈折率(ne)1.598、アッベ数(νe)41、耐熱性(Tg)122℃と、光学用透明樹脂として好適であった。評価結果を[表1]に示した。
m−キシリレンジイソシアネート35.5gに、紫外線吸収剤(共同薬品株式会社、商品名バイオソーブ583)0.035g(重合性組成物総重量に対して500ppm)を20℃にて混合溶解した。この溶液に、トリエチルアミン0.049g(重合性組成物総重量に対して700ppm)、メタンスルホン酸0.098g(重合性組成物総重量に対して1400ppm)を混合させた、5,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカンと4,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカンと4,8−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカンとの混合物34.5gを添加した。この混合溶液を400Paにて1時間脱泡を行った後、1μmPTFE製フィルターでろ過を行い、ガラスモールドとテープからなるモールド型へ注入した。このモールド型を重合オーブンへ投入、25℃〜120℃まで21時間かけて徐々に昇温して重合した。重合終了後、オーブンからモールド型を取り出した。モールド型からの離型性は良好であった。得られた樹脂をさらに130℃で4時間アニール処理を行った。得られた樹脂は透明性があり、屈折率(ne)1.668、アッベ数(νe)32、耐熱性(Tg)106℃と、光学用透明樹脂として好適であった。評価結果を[表1]に示した。
2,5−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタンと2,6−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタンとの混合物38.0gに、紫外線吸収剤(共同薬品株式会社、商品名バイオソーブ583)0.035g(重合性組成物総重量に対して500ppm)を20℃にて混合溶解した。この溶液に、トリエチルアミン0.063g(重合性組成物総重量に対して900ppm)、メタンスルホン酸0.084g(重合性組成物総重量に対して1200ppm)、ドデシルベンゼンスルホン酸0.161g(重合性組成物総重量に対して2300ppm)を混合させた、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン32.0gを添加した。この混合溶液を400Paにて1時間脱泡を行った後、1μmPTFE製フィルターでろ過を行い、ガラスモールドとテープからなるモールド型へ注入した。このモールド型を重合オーブンへ投入、25℃〜120℃まで21時間かけて徐々に昇温して重合した。重合終了後、オーブンからモールド型を取り出した。モールド型からの離型性は良好であった。得られた樹脂をさらに130℃で4時間アニール処理を行った。得られた樹脂は透明性があり、屈折率(ne)1.623、アッベ数(νe)39、耐熱性(Tg)119℃と、光学用透明樹脂として好適であった。評価結果を[表1]に示した。
[比較例1]
m−キシリレンジイソシアネート36.4gに、ジ−n−ブチルスズジクロリド0.0105g(重合性組成物総重量に対して150ppm)、内部離型剤(STEPAN社、商品名、ゼレックUN)0.070g(重合性組成物総重量に対して1000ppm)、紫外線吸収剤(共同薬品株式会社、商品名バイオソーブ583)0.035g(重合性組成物総重量に対して500ppm)を20℃にて混合溶解した。この溶液に、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン33.6gを添加した。この混合溶液を400Paにて1時間脱泡を行った後、1μmPTFE製フィルターでろ過を行い、ガラスモールドとテープからなるモールド型へ注入した。このモールド型を重合オーブンへ投入、25℃〜120℃まで21時間かけて徐々に昇温して重合した。重合終了後、オーブンからモールド型を取り出した。モールド型からの離型性は良好であった。得られた樹脂をさらに130℃で4時間アニール処理を行った。得られた樹脂は透明性があり、屈折率(ne)1.665、アッベ数(νe)32、耐熱性(Tg)89℃と、光学用透明樹脂として好適であった。しかし一般に毒性が高いとされている有機スズ化合物や、構成している組成により得られる樹脂や作業性に問題が生じる可能性のあるリン酸エステル系内部離型剤を使用している。評価結果を[表1]に示した。
[比較例2]
m−キシリレンジイソシアネート36.4gに、ジ−n−ブチルスズジクロリド0.0105g(重合性組成物総重量に対して150ppm)、内部離型剤(STEPAN社、商品名、ゼレックUN)0.21g(重合性組成物総重量に対して3000ppm)、紫外線吸収剤(共同薬品株式会社、商品名バイオソーブ583)0.035g(重合性組成物総重量に対して500ppm)を20℃にて混合溶解した。この溶液に、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン33.6gを添加した。この混合溶液を400Paにて1時間脱泡を行った後、1μmPTFE製フィルターでろ過を行い、ガラスモールドとテープからなるモールド型へ注入した。このモールド型を重合オーブンへ投入、25℃〜120℃まで21時間かけて徐々に昇温して重合した。重合終了後、オーブンからモールド型を取り出した。モールド型からの離型性は良好であった。しかしリン酸エステル系内部離型剤を増量することで、樹脂に白濁が見られ、光学用透明樹脂としては適さなかった。評価結果を[表1]に示した。
[比較例3]
m−キシリレンジイソシアネート36.4gに、紫外線吸収剤(共同薬品株式会社、商品名バイオソーブ583)0.035g(重合性組成物総重量に対して500ppm)を20℃にて混合溶解した。この溶液に、メタンスルホン酸0.070g(重合性組成物総重量に対して1000ppm)を混合させた、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン33.6gを添加した。この混合溶液を400Paにて1時間脱泡を行った後、1μmPTFE製フィルターでろ過を行い、ガラスモールドとテープからなるモールド型へ注入した。このモールド型を重合オーブンへ投入、25℃〜120℃まで21時間かけて徐々に昇温して重合した。重合終了後、オーブンからモールド型を取り出した。モールド型からの離型性は良好であったが、得られた樹脂に不透明な固形物の析出が見られ、光学用透明樹脂としては適さなかった。評価結果を[表1]に示した。
Figure 0004673814
以上の結果より、本発明の重合性組成物は、ポリチオウレタン樹脂用触媒として従来から使用されている有機スズ化合物を含まず、且つ従来の内部離型剤の添加を必要とすることなく、光学用透明樹脂として好適に使用されるポリチオウレタン樹脂が得られる。
本発明により、ポリチオウレタン樹脂用触媒として従来から使用されている有機スズ化合物を含まず、且つ従来の内部離型剤の添加を必要としない、光学用透明樹脂として好適に使用されるポリチオウレタン樹脂が得られる重合性組成物を見出し、メガネレンズの分野にて好適な材料を提供することに貢献する。
本発明によって得られるポリチオウレタン樹脂は、プラスチックレンズ、プリズム、光ファイバー、情報記録基板、フィルター、発光ダイオード等の光学材料等に用いられ、特に眼鏡用プラスチックレンズ材料として好適に使用される。

Claims (11)

  1. アミノ基に対するスルホン酸基のモル比が1.05から10であることを特徴とする、一般式(1)で表されるアミン化合物と一般式(2)で表されるスルホン酸からなるポリチオウレタン系光学材料用重合触媒。
    Figure 0004673814
    (式中、R、R、Rはそれぞれ独立に炭素数1から8のアルキル基または炭素数1から8のヒドロキシアルキル基を示す。R、R、Rはそれぞれ結合して環を構成してもよい。)
    Figure 0004673814
    (式中、nは1または2の整数を示し、Rはヒドロキシル基、アミノ基を含んでもよい1価以上の直鎖状脂肪族、分岐状脂肪族、環状脂肪族および芳香族有機残基を示す。)
  2. 一般式(1)で表されるアミン化合物がトリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミンまたはトリイソブチルアミンであることを特徴とする、請求項1に記載の重合触媒。
  3. 一般式(2)で表されるスルホン酸がアルキルスルホン酸であることを特徴とする、請求項1または2に記載の重合触媒。
  4. 一般式(2)で表されるスルホン酸がメタンスルホン酸、トルエンスルホン酸またはドデシルベンゼンスルホン酸であることを特徴とする、請求項1または2に記載の重合触媒。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の重合触媒と、ポリイソシアネート化合物、ポリイソチオシアネート化合物、イソシアナト基を有するポリイソチオシアネート化合物より選ばれる一種または二種以上のイソシアネート類及び、ポリチオール化合物より選ばれる一種または二種以上のチオール類を含有するポリチオウレタン系光学材料用重合性組成物。
  6. イソシアネート類がm−キシリレンジイソシアネート、2,5−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン、2,6−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンおよびヘキサメチレンジイソシアネートからなる群から選択される一または二以上の化合物であり、チオール類が4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン、5,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、4,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、4,8−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,1,2,2−テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタン、4,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアンおよび2−(2,2−ビス(メルカプトジメチルチオ)エチル)−1,3−ジチエタンからなる群から選択される一または二以上の化合物であることを特徴とする、請求項5記載の重合性組成物。
  7. イソシアネート類とチオール類の合計100重量部に対する、一般式(2)で表されるスルホン酸の添加量が0.05から0.5重量部であることを特徴とする、請求項5または6に記載の重合性組成物。
  8. 請求項5から7のいずれかに記載の重合性組成物を硬化させて得られるポリチオウレタン樹脂からなる成形体。
  9. 請求項5から7のいずれかに記載の重合性組成物を硬化させて得られるポリチオウレタン樹脂からなる光学材料。
  10. 請求項5から7のいずれかに記載の重合性組成物を硬化させて得られるポリチオウレタン樹脂からなるプラスチックレンズ。
  11. 請求項5から7のいずれかに記載の重合性組成物を注型重合することを特徴とする、ポリチオウレタン樹脂からなる成形体の製造方法。
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