JP4671826B2 - バックホー - Google Patents
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Description
本発明は、従来のバックホーの上記問題点に鑑みて開発されたものであって、オフセットシリンダを第2ブームと第3ブームとの間に配置してキャビン装置屋根との干渉を回避することにより、フロントパネルを屋根裏に持ち上げ収納し得る構造のキャビン装置を装備し得るようにしたバックホーを提供することを目的としている。
前記対地作業装置は、旋回台上に設けた支持台に枢支されていて第1ブームシリンダを介して昇降可能な第1ブームと、この第1ブームに枢支軸を介して左右揺動自在に連結されていてオフセットシリンダにより左右揺動する第2ブームと、この第2ブームに左右揺動可能に枢支された第3ブームと、この第3ブームに連結されていてアームシリンダを介して横軸回り回動可能なアームと、このアームに連結されていて作業具シリンダを介して掬い動作可能な作業具とを有し、
前記キャビン装置は、対地作業装置側の側面と屋根上面とのコーナ部を角形に形成し、キャビン装置の前面から屋根裏までの間にフロントパネルを上方に持ち上げて屋根裏に収納するパネル持ち上げ機構を有しており、
前記キャビン装置側の面に配置されたオフセットリンクの一端側を第1ブームに設けた連結軸回りに揺動可能に連結すると共に、他端側を第3ブームに設けた連結軸回りに揺動可能に連結し、前記オフセットシリンダをオフセットリンクの下方で第2ブームの前後中途部と第3ブームとの間に配置し、
前記第1ブームとオフセットリンクの一端側とを連結する前記連結軸を、第1ブームと第2ブームとを連結する前記枢支軸よりも前記第1ブームの基端側に配置し、オフセットリンクの下方で第2ブームの前後中途部と第1ブームの先端との間に、第1ブームを上昇したときにキャビン装置の屋根コーナ部より高位置までの干渉回避空間を形成していることを特徴としている。
上記構成によれば、キャビン装置の屋根の前部から中途部までの部分にだけパネル収納部及び角形の屋根コーナ部を形成すればよくなり、持ち上げられるフロントパネルの上下方向の寸法に対応した屋根構造を備えたキャビン装置を採用することができる。
走行体3は、ゴムクローラ型式の走行装置4を左右一対備えると共に、この左右走行装置4を走行フレーム5に支持してなり、左右走行装置4の履帯は油圧モータM1によって正逆に駆動されて循環回走されるように構成されている。また、走行体3の前部にはドーザ6が上下揺動自在に設けられ、このドーザ6は、該ドーザ6と走行フレーム5との間に介装された油圧シリンダによって上下揺動されるように構成されている。
旋回台7は、底部を構成する厚板材からなるベース部材21上に、旋回台7上に取り付けられる各種機器を取付支持するブラケット、ステー等を溶接固定すると共に、後部に、対地作業装置8等との重量バランスの調整を図ると共に旋回台7の後部を構成するウエイト22が取付固定されて主構成され、前面、側面及び上面の適宜箇所が樹脂板又は金属板等からなるカバー部材によってカバーされている。
図1において、対地作業装置8は、ブーム33とアーム34とバケット(作業具)35とから主構成され、ブーム33は第1ブーム33Aと第2ブーム33Bと第3ブーム33Cとから構成されている。
第1ブーム33Aの根本部は、支持台24に左右方向に配置された枢支軸36の回りで揺動可能に枢支されている。
第1ブーム33Bと第3ブーム33Cとは、第2ブーム33Bと平行に配置されたオフセットリンク39で平行四連リンクを構成するように連結されている。第2ブーム33Bの前後中途部と第3ブーム33Cとの間にオフセットシリンダ40が配置されており、このオフセットシリンダ40の伸縮によって第3ブーム33Cが第2ブーム33Bに対して左右に揺動せしめられる。しかし、第3ブーム33Cは、オフセットリンク39によって第1ブーム33Aと平行移動するように連結されており、しかも、第1ブーム33Aは、支持台24に支持されて左右方向には揺動しないため、結果的には、第2ブーム33Bが第1ブーム33Aに対して左右方向に揺動せしめられる(図5参照。)。
パネル持ち上げ機構10は、上半分のフロントパネル9Dを屋根裏に向けてガイドするガイドレール10Aと、取手10B、及び、持ち上げ力を軽減するための適宜の補助機構(図示省略)で主構成され、ガイドレール10Aは、フロントパネル9Dの左右両側に沿って屋根裏の中途部まで設けられている。これによって、キャビン装置9におけるパネル持ち上げ機構10により持ち上げられたフロントパネル9Dを収納するパネル収納部9E及び角形の屋根コーナ部9Cは、屋根の前部から中途部まで形成されている。なお、屋根の中途部から後部は、従来と同様に構成されていてもよい。
前記ブームシリンダ37、オフセットシリンダ40、アームシリンダ42及び作業具シリンダ45はそれぞれ油圧シリンダから構成されている。
タンクルームは、ベース部材21上で旋回台7の外側カバー部材及び図1に示す前部ボンネット52等に囲まれてなり、このタンクルーム内に、コントロールバルブ、作動油タンク及びバッテリーが配置されている。
コントロールバルブは、バックホー1に備えられた各種油圧機器を制御するものであり、多数個の制御バルブが縦方向に積層されて連結一体化されている。
上記の実施形態によれば、オフセットシリンダ40を第2ブーム33Bの前後中途部と第3ブーム33Cとの間に配置したことによって、オフセットシリンダ取付用ブラケット40Aを第1ブーム33Aの先端付近に設けなくて済み、該ブラケット40Aの取付位置となる第2ブーム33Bの前後中途部と第1ブーム33Aの先端との間に、第1ブーム33Aを上昇したときにキャビン装置9の屋根コーナ部9Cより高位置までの干渉回避空間(図3の軌跡Pの内側領域参照)を形成することができ、これによって、キャビン装置9の対地作業装置8側の側面9Aと屋根上面9Bとのコーナ部9Cを角形に形成することが可能になり、キャビン装置9は前面に設けられるフロントパネル9Dを屋根裏に持ち上げ収納する構造を採用することができる。なお、キャビン装置9の屋根高さは、ある程度制限されており、そのような制約された屋根高さに対して、パネル収納部9Eをできるだけ高い位置に形成してキャビン内の居住空間を広くすることが要望されるため、屋根コーナ部9Cを角形に形成することが有利となるもので、この角形の意味するところは、パネル収納部9Eをキャビンの屋根裏のできるだけ高い位置に形成することができるならば、直角よりもやや大きい鈍角や円弧を含むものと解されたい。また、屋根コーナ部9C以外の屋根上面9Bは、円弧状曲面であってもよい。
7 旋回台
8 対地作業装置
9 キャビン装置
9C 屋根コーナ部
9D フロントパネル
10 パネル持ち上げ機構
24 支持台
33A 第1ブーム
33B 第2ブーム
33C 第3ブーム
34 アーム
35 作業具
36 枢支軸
37 ブームシリンダ
39 オフセットリンク
40 オフセットシリンダ
42 アームシリンダ
45 作業具シリンダ
47、48 枢支軸
49 運転席
Claims (2)
- 旋回台(7)上に対地作業装置(8)とキャビン装置(9)とを左右に隣接配置しており、
前記対地作業装置(8)は、旋回台(7)上に設けた支持台(24)に枢支されていて第1ブームシリンダ(37)を介して昇降可能な第1ブーム(33A)と、この第1ブーム(33A)に枢支軸(47)を介して左右揺動自在に連結されていてオフセットシリンダ(40)により左右揺動する第2ブーム(33B)と、この第2ブーム(33B)に左右揺動可能に枢支された第3ブーム(33C)と、この第3ブーム(33C)に連結されていてアームシリンダ(42)を介して横軸(41)回り回動可能なアーム(34)と、このアーム(34)に連結されていて作業具シリンダ(45)を介して掬い動作可能な作業具(35)とを有し、
前記キャビン装置(9)は、対地作業装置(8)側の側面(9A)と屋根上面(9B)とのコーナ部(9C)を角形に形成し、キャビン装置(9)の前面から屋根裏までの間にフロントパネル(9D)を上方に持ち上げて屋根裏に収納するパネル持ち上げ機構(10)を有しており、
前記キャビン装置(9)側の面に配置されたオフセットリンク(39)の一端側を第1ブーム(33A)に設けた連結軸(39D)回りに揺動可能に連結すると共に、他端側を第3ブーム(33C)に設けた連結軸(39C)回りに揺動可能に連結し、前記オフセットシリンダ(40)をオフセットリンク(39)の下方で第2ブーム(33B)の前後中途部と第3ブーム(33C)との間に配置し、
前記第1ブーム(33A)とオフセットリンク(39)の一端側とを連結する前記連結軸(39D)を、第1ブーム(33A)と第2ブーム(33B)とを連結する前記枢支軸(47)よりも前記第1ブーム(33A)の基端側に配置し、オフセットリンク(39)の下方で第2ブーム(33B)の前後中途部と第1ブーム(33A)の先端との間に、第1ブーム(33A)を上昇したときにキャビン装置(9)の屋根コーナ部(9C)より高位置までの干渉回避空間を形成していることを特徴とするバックホー。 - 前記キャビン装置(9)におけるパネル持ち上げ機構(10)により持ち上げられたフロントパネル(9D)を収納するパネル収納部(9E)及び角形の屋根コーナ部(9C)を、屋根の前部から中途部まで形成していることを特徴とする請求項1に記載のバックホー。
Priority Applications (1)
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JP2005284674A JP4671826B2 (ja) | 2005-09-29 | 2005-09-29 | バックホー |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH09177111A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-08 | Ishikawajima Constr Mach Co | 建設機械のアタッチメント |
JP2000080678A (ja) * | 1998-09-04 | 2000-03-21 | Yanmar Diesel Engine Co Ltd | 超小旋回作業機 |
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2005
- 2005-09-29 JP JP2005284674A patent/JP4671826B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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JPH09177111A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-08 | Ishikawajima Constr Mach Co | 建設機械のアタッチメント |
JP2000080678A (ja) * | 1998-09-04 | 2000-03-21 | Yanmar Diesel Engine Co Ltd | 超小旋回作業機 |
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