JP4670576B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は、缶飲料などの商品を加温または冷却して販売する自動販売機において、圧縮機で圧縮された冷媒が凝縮する際に生じる潜熱を利用して冷却および加温を行う冷却加温システムを有した自動販売機に関するものである。
近年、自動販売機に対する消費電力量削減の要求が高まってきており、消費電力量削減手段として、冷却によって生じる廃熱を利用したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら従来の自動販売機を説明する。
図3は特許文献1に記載された従来の自動販売機の冷媒回路図である。
図3に示すように、従来の自動販売機は、第一のホット/コールド切替室1、第二のホット/コールド切替室2、コールド専用室3からなる貯蔵室を備え、第一のホット/コールド切替室1内に設置された第一の室内熱交換器4、第二のホット/コールド切替室2内に設置された第二の室内熱交換器5、コールド専用室3内に設置された蒸発器6、貯蔵室の外に設置された室外熱交換器7、圧縮機8で構成された冷却加温システムを有する。
また、膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11、膨張弁D12はそれぞれ通過する冷媒の圧力を低下させると共に閉塞機能を有したものであり、開閉弁A13、開閉弁B14、開閉弁C15、開閉弁D16、開閉弁E17、開閉弁F18はそれぞれ冷媒の流れの有無を制御するものである。
また、冷却ファン19は冷却加温システムに連動して駆動し、室外熱交換器7と圧縮機8を冷却するものである。
以上のように構成された従来の自動販売機について、以下その動作を説明する。
全ての貯蔵室を冷却する場合、開閉弁B14、開閉弁D16、開閉弁E17および膨張弁D12を開とし、開閉弁A13、開閉弁C15および開閉弁F18を閉として、圧縮機8および冷却ファン19を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室外熱交換器7で凝縮された後、それぞれ膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、第一の室内熱交換器4、第二の室内熱交換器5、蒸発器6へ供給される。そして、第一の室内熱交換器4、第二の室内熱交換器5、蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
このとき、第一のホット/コールド切替室1、第二のホット/コールド切替室2、コールド専用室3の内、所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、全ての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
次に、第一のホット/コールド切替室1および第二のホット/コールド切替室2を加温し、コールド専用室3を冷却する場合、開閉弁A13、開閉弁C15、開閉弁E17、膨張弁C11を開とし、開閉弁B14、開閉弁D16および開閉弁F18を閉として、圧縮機8および冷却ファン19を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、第一の室内熱交換器4、第二の室内熱交換器5および室外熱交換器7でそれぞれ凝縮した後、それぞれ膨張弁A9、膨張弁B10および膨張弁D12で減圧されて、蒸発器6へ供給される。
そして、蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。また、コールド専用室3が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
このように、コールド専用室3を冷却する際に生じる冷媒の凝縮廃熱を用いて、第一のホット/コールド切替室1および第二のホット/コールド切替室2を効率よく加温することができるので、電気ヒータなどの別の加熱手段を用いてホット/コールド切替室を加温する場合に比べて、消費電力量を削減することができる。
特開2002−174478号公報
しかしながら、上記従来の構成では、コールド専用室を冷却しながら、同時に第一のホット/コールド切替室および第二のホット/コールド切替室を加温することになる。一般に、自動販売機の商品設定温度は、コールド飲料は5℃、ホット飲料は55℃であるため、凝縮温度60℃以上でかつ蒸発温度−25〜−15℃を同時に実現する必要があり、このような高圧縮比条件では圧縮機の効率が悪いという課題があった。
また、第一のホット/コールド切替室および第二のホット/コールド切替室を加温する場合、コールド専用室が所定の温度に達すると、圧縮機が停止してしまうため、ホット/コールド切替室が所定の温度に達していなくても加温機能も停止してしまうという課題があった。
また、従来の構成では、冷媒を大量に充填する必要があるため、地球温暖化係数が低く、効率は良いが、可燃性のあるR600a(イソブタン)やR290(プロパン)などの炭化水素系冷媒を使用するのは困難であるという課題があった。
本発明は、従来の課題を解決するもので、効率が高く容易に実現できる冷却加温システムを提案し、加温運転時の消費電力量を削減すると共に、可燃性のある炭化水素系冷媒を使用しても不安全になる確率が低い自動販売機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の自動販売機は、冷却専用システムを有すると共に、ホット/コールド切替室を冷却あるいは加温する冷却加温システムを有すると共に、少なくともホット/コールド切替室の1室に冷却専用システムの蒸発器と冷却加温システムの室内熱交換器の両方を設置したものである。
これによって、ホット/コールド切替室を加温する場合、コールド専用室の冷却とは独立して冷却加温システムを稼働できると共に、専用に設計された室外熱交換器を用いて室外の大気とのみ熱交換することで、蒸発温度−10〜10℃の高温条件に維持して圧縮比を低減することができる。
また、両システムの蒸発器および室内熱交換器を設置したホット/コールド切替室を、両システムを用いて、効率よく冷却あるいは加温することができると共に、1システムあたりの冷媒充填量を低減することができる。
本発明の自動販売機は、冷却専用システムとホット/コールド切替室を冷却あるいは加温する冷却加温システムを有することで、電気ヒータなどの加温効率1程度の加熱手段に比べて、2倍程度の加温効率を容易に実現することができるので、自動販売機の消費電力量を大幅に削減することができると共に、1システムあたりの冷媒充填量を低減することで、地球温暖化係数が低く、効率の良い炭化水素系冷媒を使用した場合においても、冷媒の漏洩により不安全になる確率を低くすることができる。
請求項1に記載の発明は、商品を収納するホット/コールド切替室を有する自動販売機において、少なくとも商品を収納する室内に設置された蒸発器と、商品を収納する区画の外に設置された凝縮器と、冷却専用圧縮機と、冷却専用膨張機構とを接続する冷却専用システムを有すると共に、前記冷却専用システムとは独立して、少なくとも前記ホット/コールド切替室内に設置された室内熱交換器と、前記商品を収納する区画の外に設置された室外熱交換器と、冷却加温システム用圧縮機と、冷却加温システム用膨張機構とを接続し、前記冷却加温システム用圧縮機から吐出された冷媒を前記室外熱交換器から前記冷却加温システム用膨張機構および前記室内熱交換器を循環して前記冷却加温システム用圧縮機に帰還するか、あるいは前記室内熱交換器から前記冷却加温システム用膨張機構および前記室外熱交換器を循環して前記冷却加温システム用圧縮機に帰還するかのどちらかを選択する切替バルブを備えた冷却加温システムを有し、前記ホット/コールド切替室の少なくとも1室に前記冷却専用システムの前記蒸発器と前記冷却加温システムの前記室内熱交換器とを設置したことにより、前記冷却専用システムと前記冷却加温システムのどちらか一方が停止した場合でも、独立して他方の運転を継続することができるため、同時により多くの貯蔵室を冷却もしくは加温を行うことができるので、高負荷時の冷却性能および加温性能を向上することができる。
また、前記ホット/コールド切替室を加温する場合に専用に設計された前記室外熱交換器で室外の大気とのみ熱交換することにより、従来例のように蒸発温度を−25〜−15℃にする必要がないため、圧縮機の効率向上が図れ、電気ヒータなどの加温効率が1程度の加熱手段に比べて、2倍程度の加温効率を容易に実現することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、冷却専用システムの凝縮器と冷却加温システムの室外熱交換器とを一体化したことにより、前記冷却加温システムの加温運転時に、冷却専用システムと同時に稼動した場合に、前記冷却専用システムの廃熱を利用することができるため、前記冷却加温システムの蒸発温度を0〜10℃の高温条件に維持して、圧縮比を低減することができ、圧縮機の高効率化が容易に実現できると共に、室外熱交換器での結露を防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、冷却加温システム用膨張機構を冷却用キャピラリチューブと加温用キャピラリチューブとで構成することにより、前記冷却用キャピラリチューブと圧縮機の吸入配管を熱交換して冷却能力を向上することができると共に、前記ホット/コールド切替室を加温する場合に室内熱交換器から室外熱交換器へ接続する液管を廃止することができるため、必要冷媒量を削減することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、冷却専用システムの蒸発器と冷却加温システムの室内熱交換器とが設置されているホット/コールド切替室を冷却する場合において、前記冷却加温システムが冷却運転を行っている場合は、前記冷却専用システムと前記冷却加温システムの両方を併用して、前記ホット/コールド切替室内に収納された商品の温度を調節することにより、前記冷却加温システムの冷却能力を補うことができるので、前記冷却加温システムの室内熱交換器を加温運転時に合わせて最適設計がすることができ、年間を通じて効率の良い運転ができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、冷却設定の貯蔵室と加温設定の貯蔵室が混在すると共に、冷却専用システムの蒸発器と冷却加温システムの室内熱交換器とが設置されているホット/コールド切替室が加温設定の場合は、前記冷却加温システムにより加温を行い、前記ホット/コールド切替室が冷却設定の場合は、前記冷却専用システムにより冷却を行うことにより、年間を通じて設定される割合の多い自動販売機の運転モードに合わせて、冷却専用システムと冷却加温システムの能力を最適に設計でき、年間を通じて効率の良い運転ができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、冷却システムおよび冷却加温システムの冷媒として炭化水素系冷媒を用いたものであり、特に、冷媒滞留量の大きい凝縮器の容量を圧縮機に合わせて小さくすることができるので、システム1基あたりの冷媒充填量を削減することができ、炭化水素系冷媒を用いても冷媒の漏洩により不安全になる確率を低くすることができる。また、地球温暖化係数の低い自然冷媒の中でも、比較的高効率かつ低能力なR600aなどの炭化水素系冷媒を使用することにより、地球温暖化防止が図れると共に、システムの高効率化が図れる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、複数の室内熱交換器を直列に接続する直列配管を備えたことにより、直列配管を介して余剰冷媒を下流に位置する室内熱交換器へ流し、上流の室内熱交換器の蒸発能力を補うことができるため、蒸発温度を上げて圧縮機の効率向上が図れる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、ホット/コールド切替室を加温あるいは冷却する場合、前記ホット/コールド切替室の温度に応じて、室内ファンの風量を調節し、前記ホット/コールド切替室内に収納された商品の温度を調節することにより、冷媒の上流に位置する室内のみを加温あるいは冷却することを防止すると共に、過凝縮により必要冷媒量が増加することを防止することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、ホット/コールド切替室内にヒータを備えると共に、前記ホット/コールド切替室を加温する場合、前記ホット/コールド切替室の温度に応じて、冷却加温システムと前記ヒータにより加温し、前記ホット/コールド切替室内に収納された商品の温度を調節することにより、前記冷却加温システムが通常前記冷却加温システムで加温する前記ホット/コールド切替室の能力に合わせた最小能力であっても、前記ヒータにより加温能力を補うことができるので、通常の使用条件に合わせて最適設計することができ、年間を通じて効率の良い運転ができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における自動販売機の冷媒回路図である。
図1において、本発明の自動販売機は、第一のホット/コールド切替室1、第二のホット/コールド切替室2、コールド専用室3からなる貯蔵室を備え、圧縮機21、第一のホット/コールド切替室1内に設置された第一の室内熱交換器22、第二のホット/コールド切替室2内に設置された第二の室内熱交換器23、貯蔵室の外に設置された室外熱交換器24、冷却運転時と加温運転時に冷媒流路を切り替える四方切替弁25、膨張機構としての第一の膨張弁26、第二の膨張弁27とからなり、第一の室内熱交換器22と第二の室内熱交換器23には、それぞれ第一の電磁弁28、第二の電磁弁29を備え、冷媒配管で環状回路に接続された第一のホット/コールド切替室1と第二のホット/コールド切替室2の冷却と加温を行う冷却加温システム30と、圧縮機31、第二のホット/コールド切替室2内に設置された第一の蒸発器32、コールド専用室3内に設置された第二の蒸発器33、室外熱交換器24、膨張機構としての第三の膨張弁34、第四の膨張弁35とからなり、冷媒配管で環状回路に接続された第二のホット/コールド切替室2とコールド専用室3の冷却を行う冷却専用システム36を有する。
なお、第一の膨張弁26、第二の膨張弁27、第三の膨張弁34、第四の膨張弁35は共に全閉可能となっている。
また、冷媒流路を切り替える切替バルブとして電磁弁を使用してもよいが、省エネや省スペースの観点から、本実施の形態のように四方切替弁25を用いるのが望ましい。
さらに、本実施の形態の室外熱交換器24は、2パスのフィンチューブ熱交換器で構成され、それぞれの冷媒配管は、冷却加温システム30と冷却システム36と連結している。
また、第一のホット/コールド切替室1、第二のホット/コールド切替室2、コールド専用室3、室外熱交換器24にはそれぞれ送風ファン37、38、39、40が備えられている。
ここで、本実施の形態の冷却システムおよび冷却加温システムに使用される冷媒は、R290単一冷媒、R600a単一冷媒もしくはR290を含む混合冷媒などの炭化水素系冷媒である。特に、効率の優れる高沸点冷媒のR600aを用いるのが望ましい。
以上のように構成された自動販売機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、全ての貯蔵室を冷却する場合について説明する。
冷却加温システム30で冷却する場合、図1において点線矢印で示したように、圧縮機21から吐出された冷媒は四方切替弁25で流路を切り替えられ、室外熱交換器24へ供給される。そして、送風ファン40で室外熱交換器24に導かれた外気と熱交換されて凝縮液化する。室外熱交換器24から出た液冷媒は、第一の膨張弁26および第二の膨張弁27で減圧されて、それぞれ第一の室内熱交換器22および第二の室内熱交換器23に供給される。そして、それぞれ送風ファン37、38により第一の室内熱交換器22へ導かれた第一のホット/コールド切替室1内の空気あるいは第二の室内熱交換器23へ導かれた第二のホット/コールド切替室2内の空気と熱交換されて蒸発気化し、室内熱交換器22、23を出たガス冷媒は合流し、再び四方切替弁25を経て圧縮機21へ帰還する。
ここで、一般に缶飲料などを冷却する場合は設定温度が4℃前後であり、第一の室内熱交換器22および第二の室内熱交換器23の蒸発温度が−20〜−15℃程度となるように第一の膨張弁26および第二の膨張弁27の開度が調整される。また、第一のホット/コールド切替室1および第二のホット/コールド切替室2の温度に応じて、第一の膨張弁26あるいは第二の膨張弁27を閉塞し、第一の室内熱交換器22もしくは第二の室内熱交換器23への冷媒の供給を停止する。
そして、第一のホット/コールド切替室1および第二のホット/コールド切替室2が所定の温度に達し、圧縮機21が停止した後、圧縮機21が再び起動する所定時間前に第一の膨張弁26あるいは第二の膨張弁27を所定量開き、冷却加温システム30内の冷媒を均圧させる。
なお、冷却専用システム36で冷却する場合についても、冷却加温システム30と同様の動作を行うので、その詳細な説明を省略する。
また、冷却加温システム30で冷却する場合、第一の電磁弁28および第二の電磁弁29は常に開としても良いが、電流を流した場合に開となる電磁弁を使用する場合は、膨張弁が閉塞されると同時に電流を遮断し、閉とした後、膨張弁が開となる所定時間前に電流を流して開とすると、消費電力量を削減できるので望ましい。
また、第二のホット/コールド切替室2を冷却する場合は、冷却加温システム30と冷却専用システム36の両方を稼動させ、2つのシステムで冷却を行う。
次に、第一のホット/コールド切替室1を加温し、第二のホット/コールド切替室2とコールド専用室3を冷却する場合は、冷却加温システム30で第一のホット/コールド切替室1を加温し、冷却専用システム36で第二のホット/コールド切替室2とコールド専用室3の冷却を行う。
冷却加温システム30で加温する場合、図1において実線矢印で示したように、圧縮機21から吐出された冷媒は四方切替弁25で流路を切り替えられ、第一の室内熱交換器22へ供給される。このとき、第二の膨張弁27および第二の電磁弁29は閉塞し、第二の室内熱交換器23への冷媒の供給を停止されている。そして、送風ファン37により第一の室内熱交換器22へ導かれた第一のホット/コールド切替室1内の空気と熱交換されて凝縮液化する。第一の室内熱交換器22から出た液冷媒は、第一の膨張弁26で減圧され、室外熱交換器24へ供給される。そして、送風ファン40で室外熱交換器24に導かれた外気と熱交換されて蒸発気化し、室外熱交換器24を出たガス冷媒は再び四方切替弁25を経て圧縮機21へ帰還する。
ここで、一般に缶飲料などを加温する場合は設定温度が55℃前後であり、室内熱交換器22の凝縮温度は60〜70℃程度となるように膨張弁26の開度が調整される。
なお、圧縮機21から室内熱交換器22へ向かう冷媒配管は、断熱材で覆う方が望ましく、冷媒配管からの放熱を防ぐことにより、加温能力と加温効率を向上させることができる。
また、一般に外気温が低くなると室外熱交換器24の蒸発温度は低くする必要があり、特に外気温が5℃以下になると蒸発温度はマイナス温度にしなければならず、室外熱交換器24に着霜が発生する。また、外気温が高温多湿になり、室外熱交換器24の管表面温度やフィン温度が露点温度を下回ると結露が発生する。
しかし、本実施の形態の室外熱交換器24は、冷却専用システム36が稼動すると、冷却専用システム36と連結している冷媒配管は凝縮器として作用し、冷媒配管周辺のフィン温度が高温になる。そのため、冷却加温システム30と冷却専用システム36が同時に稼動した場合には、フィンを介してカスケード熱交換することができ、0〜10℃の高温の蒸発温度で冷却加温システム30を稼動することが可能となる。これにより、凝縮温度60〜70℃の厳しい加温条件においても圧縮比を低減でき、圧縮機21の効率向上が図れる。また、冷却専用システム36においても凝縮温度が下がることにより、圧縮機31の効率向上が図れる。
さらに、冷却加温システム30の蒸発温度を0℃以上にすることで、室外熱交換器24の着霜も防止することができる。また、外気温が高温多湿になった場合においても、室外熱交換器24のフィン温度が露点温度以下を下回りにくくなり、結露の発生を効果的に抑制することができる。
なお、それぞれのシステムにおいて室外熱交換器を独立させ、送風ファン40の風向きに対して直列に並べる構成としても、冷却専用システム36の廃熱を利用することができるが、本実施の形態における室外熱交換器22のように一体型熱交換器とした方が、フィンを介在させて熱伝達させることができるため、より効果的である。
次に、第一のホット/コールド切替室1と第二のホット/コールド切替室2を加温し、コールド専用室3を冷却する場合は、冷却加温システム30で第一のホット/コールド切替室1と第二のホット/コールド切替室2の加温を行い、冷却専用システム36でコールド専用室3の冷却を行う。
冷却加温システム30で2室を加温する場合は、第一のホット/コールド切替室1を加温する動作に加えて、第二の室内熱交換器23にも冷媒を供給し、第一のホット/コールド切替室1および第二のホット/コールド切替室2の温度に応じて、第一の膨張弁26および第一の電磁弁28、あるいは第二の膨張弁27および第二の電磁弁29を開閉することで加温する。
さらに、第一のホット/コールド切替室1および第二のホット/コールド切替室2内が所定の温度に達すると、圧縮機21を停止させると共に、第一の膨張弁26、第二の膨張弁27、第一の電磁弁28、第二の電磁弁29は閉塞する。そして、圧縮機21が再び起動する所定時間前に、第一の膨張弁26および第一の電磁弁28、あるいは第二の膨張弁27および第二の電磁弁29を開き、冷却加温システム30内の冷媒を均圧させる。
また、このとき冷却専用システム36は、第三の膨張弁34を閉塞し、第一の蒸発器32への冷媒の供給を停止し、第二の蒸発器33にのみ冷媒を供給することにより、コールド専用室3のみ冷却を行う。
以上のように、本実施の形態においては、第一のホット/コールド切替室1と第二のホット/コールド切替室2とを冷却もしくは加温を行う冷却加温システム30と、第二のホット/コールド切替室2とコールド専用室3とを冷却する冷却専用システム36とを有することにより、冷却専用システム36とは独立して冷却加温システム30を稼動することができ、それぞれの貯蔵室の負荷に合わせて、それぞれのシステムを最適化することができると共に、同時により多くの貯蔵室を冷却もしくは加温することができるので、高負荷時の冷却能力および加温能力を向上することができる。
さらに、本実施の形態において、第二のホット/コールド切替室2内に、冷却加温システム30の第二の室内熱交換器23と、冷却専用システム36の第一の蒸発器32とを設置されており、全ての貯蔵室を冷却する場合には、冷却加温システム30と冷却専用システム36を併用して、第二のホット/コールド切替室2を冷却すると共に、冷却設定の貯蔵室と加温設定の貯蔵室とが混在する場合において、第二のホット/コールド切替室2を冷却する場合は冷却専用システム36で冷却し、加温する場合は冷却加温システム30で加温することにより、年間を通じて設定される割合の多い自動販売機の運転モードに合わせて、冷却専用システムと冷却加温システムの能力を最適に設計でき、年間を通じて効率の良い運転ができる。
また、本実施の形態において、室外熱交換器24は、冷却専用システム36に連結する冷媒配管と、冷却加温システム30に連結する冷媒配管とを備えた2パスのフィンチューブ熱交換器で一体に構成したことにより、加温運転時の蒸発温度を高めに設定することが可能になると共に、冷却専用システム36の廃熱を利用して、冷却加温システム30の加温運転時の蒸発温度を0〜10℃の高温条件に維持して、圧縮比を低減することが可能となり、圧縮機21の効率向上が図れ、冷却加温システム30の加温効率を向上させることができ、電気ヒータなどの加温効率が1程度の加熱手段に比べて、2倍程度の加温効率を容易に実現することができるので、自動販売機の消費電力量を大幅に削減することができる。
さらに、冷媒滞留量の大きい凝縮器の容量を圧縮機に合わせて小さくすることができるので、冷却システム1基あたりの冷媒充填量を削減でき、可燃性のある炭化水素系冷媒を使用しても冷媒の漏洩により不安全になる確率を低くすることができる。
また、地球温暖化係数の低い自然冷媒の中でも、比較的高効率かつ低能力なR600aなどの炭化水素系冷媒を使用しているので、地球温暖化防止が図れると共に、冷却システムの高効率化が図れる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における自動販売機の冷媒回路図である。
図2において、本発明の自動販売機は、第一のホット/コールド切替室1、第二のホット/コールド切替室2、コールド専用室3からなる貯蔵室を備え、圧縮機21、第一のホット/コールド切替室1内に設置された第一の室内熱交換器22、第二のホット/コールド切替室2内に設置された第二の室内熱交換器23、貯蔵室の外に設置された室外熱交換器24、電磁弁41、電磁弁41の出口に接続された膨張機構としての第一の冷却用キャピラリチューブ42、電磁弁41の入口に接続されたドライヤ43、加温運転時に第一の室内熱交換器22と第二の室内熱交換器23のどちらに冷媒を流すかを切り替える加温用切替バルブ44、加温用切替バルブ44の入口に並列に接続された膨張機構としての第一の加温用キャピラリチューブ45、第二の加温用キャピラリチューブ46、加温用切替バルブ44の出口に接続された加温用逆止弁47、第一の室内熱交換器22と第二の室内熱交換器23の冷却運転時の出口側に備えられた切替バルブ48とからなり、第一のホット/コールド切替室1と第二のホット/コールド切替室2の冷却と加温を行う冷却加温システム49と、圧縮機31、第二のホット/コールド切替室2内に設置された第一の蒸発器32、コールド専用室3内に設置された第二の蒸発器33、室外熱交換器24、第一の蒸発器32と第二の蒸発器33のどちらに冷媒を流すかを切り替える冷却専用システム用切替バルブ50、冷却専用システム用切替バルブ50の出口に並列に接続された膨張機構としての第二の冷却用キャピラリチューブ51、第三の冷却用キャピラリチューブ52とからなり第二のホット/コールド切替室2とコールド専用室3の冷却を行う冷却専用システム53を有する。
さらに、冷却加温システム49において、第一の室内熱交換器22の冷却運転時の出口と第二の室内熱交換器23の冷却運転時の入口は、第一の直列配管54により直列に接続されると共に、第一の直列配管54には電磁弁55が備えられている。また、冷却専用システム53においても、第一の蒸発器32の出口と第二の蒸発器33の入口は、第二の直列配管56により直列に接続される。
また、第一のホット/コールド切替室1および第二のホット/コールド切替室2には、それぞれ加温ヒータ58、59が備えられる。
以上のように構成された自動販売機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、全ての貯蔵室を冷却する場合について説明する。
冷却加温システム49で冷却する場合、図2において点線矢印で示したように、圧縮機21から吐出された冷媒は四方切替弁25で流路を切り替えられ、室外熱交換器24へ供給される。そして、送風ファン40で室外熱交換器24に導かれた外気と熱交換されて凝縮液化する。室外熱交換器24から出た液冷媒は、ドライヤ43に供給される。このとき、ドライヤ43内部に液冷媒が滞留すると共に、液冷媒中の水分が除去される。
ドライヤ43から出た液冷媒は、電磁弁41の開閉により第一の冷却用キャピラリチューブ42で減圧された後、第一の室内熱交換器22へ供給され、送風ファン37により第一の室内熱交換器22に導かれた第一のホット/コールド切替室1内の空気と熱交換されて蒸発気化する。そして、直列配管56を経て、第二の室内熱交換器23に供給され、第一の室内熱交換器22で蒸発しきれなかった余剰冷媒が、送風ファン38により第二の室内熱交換器23に導かれた第二のホット/コールド切替室2内の空気と熱交換されて蒸発気化する。第二の室内熱交換器23を出たガス冷媒は、切替バルブ48、四方切替弁25を経て、再び圧縮機21へ還流する。
また、冷却専用システム53で冷却する場合、圧縮機31から吐出された冷媒は室外熱交換器24へ供給され、送風ファン40で室外熱交換器24に導かれた外気と熱交換されて凝縮液化する。そして、室外熱交換器24から出た液冷媒は、冷却専用システム用切替バルブ50の開閉により、第二の冷却用キャピラリチューブ51で減圧された場合は、第一の蒸発器32へ供給されて蒸発気化し、直列配管58を経て、第二の蒸発器33に供給され、第一の蒸発器32で蒸発しきれなかった余剰冷媒が、第二の蒸発器33で蒸発気化する。また、第三の冷却用キャピラリチューブ52で減圧された場合は、第二の蒸発器33へ供給されて蒸発気化する。そして、第二の蒸発器33を出たガス冷媒は、再び圧縮機31へ還流する。
ここで、従来の自動販売機のように、室内熱交換器を並列に接続すると、最も容積の大きい室内熱交換器に合わせて冷媒量を決めた場合、容積の小さい室内熱交換器に冷媒を流すと極端に蒸発温度が低下してしまうが、本実施の形態のように、直列配管56で室内熱交換器を接続することにより、第二の室内熱交換器23よりも容積の小さい第一の室内熱交換器22に冷媒が流れた場合でも、極端に蒸発温度が低くなるのを防ぐことができるため、圧縮機の効率向上が図れる。さらには、第一のホット/コールド切替室1を冷却しながら、同時に第二のホット/コールド切替室2の冷却も行えるので、圧縮機の運転率を低くすることができ、効率の高い自動販売機とすることができる。なお、冷却専用システム53の直列配管58も同様の効果が得られる。
また、第二のホット/コールド切替室2内には、冷却加温システム49の第二の室内熱交換器23と、冷却専用システム53の第一の蒸発器32の両方が備えられているので、第二のホット/コールド切替室2の冷却は、冷却加温システム49が余剰冷媒によって冷却すると共に、冷却専用システム53により温調を行うことで、効率よく冷却を行うことができる。
さらに、第一のホット/コールド切替室1の温度が所定の温度以下になると送風ファン37の風量を低下させ、より多くの余剰冷媒を第二の室内熱交換器で蒸発気化させることで、冷却専用システム53の冷却負荷を低減することができる。
なお、切替バルブ48、冷却専用システム用切替バルブ50は、電磁弁を使用しても良いが、三方切替弁を使用する方が消費電力量を小さくできるため望ましい。
また、それぞれの冷却用キャピラリチューブ42、51、52は、蒸発温度が−20〜−15℃程度となるように設計されている。また、膨張機構として冷却用キャピラリチューブ42、51、52を用いることで、室内熱交換器および蒸発器から圧縮機へ向かう冷媒配管と熱交換することができ、冷却能力を向上することができる。
次に、第一のホット/コールド切替室1を加温し、第二のホット/コールド切替室2とコールド専用室3を冷却する場合、冷却加温システム49で第一のホット/コールド切替室1を加温し、冷却専用システム53で第二のホット/コールド切替室2とコールド専用室3を冷却する。
冷却加温システム49で加温する場合、図2において実線矢印で示したように、圧縮機21から吐出された冷媒は、四方切替弁25で流路を切り替えられ、さらに切替バルブ48の開閉により第一の室内熱交換器22へ供給される。このとき、電磁弁55は閉とする。そして、送風ファン37により第一の室内熱交換器22に導かれた第一のホット/コールド切替室1内の空気と熱交換されて凝縮液化する。第一の室内熱交換器22を出た液冷媒は、加温用切替バルブ44により、選択的に第一の加温用キャピラリチューブ45で減圧され、加温用逆止弁47を経て、室外熱交換器24に供給される。そして、送風ファン40により室外熱交換器24に導かれた外気と熱交換されて蒸発気化し、再び四方切替弁25を経て圧縮機21に帰還する。
なお、加温用切替バルブ44は、電磁弁を使用しても良いが、三方切替弁を使用する方が消費電力量を小さくできるため望ましい。また、加温用切替バルブ44に閉塞機能がある場合は、冷却用逆止弁47は備えなくても良い。
また、キャピラリチューブを膨張機構として使用することにより、液管を削減することができるので、加温運転時の冷媒量を削減することができる。
また、第一の加温用キャピラリチューブ45は、第一の室内熱交換器22のみを使用した場合に、凝縮温度が60〜70℃程度となるように設計されている。
さらに、圧縮機21から第一の室内熱交換器22へ向かう冷媒配管は、第一の加温用キャピラリチューブ45とは熱交換をさせずに、断熱することが望ましく、これにより、加温能力を低下させないと共に、室外熱交換器24の冷却能力が高くなるのを防止することができ、室外熱交換器24での結露の発生を抑制することができる。
なお、冷却専用システム31は、全ての貯蔵室を冷却する場合と同様の動作を行うので、その詳細な説明は省略する。
次に、第一のホット/コールド切替室1と第二のホット/コールド切替室2を加温し、コールド専用室3を冷却する場合は、冷却加温システム49で第一のホット/コールド切替室1と第二のホット/コールド切替室2の加温を行い、冷却専用システム53でコールド専用室3の冷却を行う。
冷却加温システム49で2室を加温する場合は、圧縮機21から吐出された冷媒は、四方切替弁26で流路を切り替えられ、さらに切替バルブ48の開閉により第二の室内熱交換器23へ供給される。このとき、電磁弁55は開とする。そして、送風ファン38により第二の室内熱交換器23に導かれた第二のホット/コールド切替室2内の空気と熱交換されて凝縮液化する。そして、直列配管54を経て、第一の室内熱交換器22に供給され、第二の室内熱交換器23で凝縮しきれなかった余剰冷媒が、送風ファン37により第一の室内熱交換器22に導かれた第一のホット/コールド切替室1内の空気と熱交換されて凝縮液化する。第一の室内熱交換器22を出た液冷媒は、加温用切替バルブ44により、選択的に第二の加温用キャピラリチューブ46で減圧され、加温用逆止弁47を経て、室外熱交換器24に供給される。そして、送風ファン40により室外熱交換器24に導かれた外気と熱交換されて蒸発気化し、再び四方切替弁25を経て圧縮機21に帰還する。
ここで、第二の加温用キャピラリチューブ46は、第一の室内熱交換器22と第二の室内熱交換器23を直列に使用した場合に、凝縮温度が60〜70℃程度となるように設計されている。
さらに、圧縮機21から第二の室内熱交換器23へ向かう冷媒配管は、第一の室内熱交換器22へ向かう冷媒配管と同様に、第二の加温用キャピラリチューブ46とは熱交換をさせずに、断熱するほうが望ましい。
また、本実施の形態では、第一の室内熱交換器22と第二の室内熱交換器23とが直列配管54により直列に接続されており、冷却加温システム49が稼動すると常に両方の室内熱交換器に冷媒が流れるため、最適冷媒量の変動を抑えて、安定した運転状態を保つことができ、高効率化が図れる。
さらに、第一のホット/コールド切替室1と第二のホット/コールド切替室2に収納された商品は、送風ファン37、38の風量を調整することにより所定の温度に調節される。これにより、第二のホット/コールド切替室2のみが加温されることを防止すると共に、過凝縮により必要冷媒量が増加することを防止することができる。
また、送風ファン37、38の風量調整と合わせて、加温ヒータ57、58により加温を行い、第一のホット/コールド切替室1と第二のホット/コールド切替室2に収納された商品の温度を調節してもよく、これにより、冷却加温システム49が第一のホット/コールド切替室1および第二のホット/コールド切替室2の能力に合わせた最小能力であっても、加温ヒータ57、58により加温能力を補うことができる。
なお、冷却専用システム31は、冷却専用システム用切替バルブ50により、第二の蒸発器33にのみ冷媒を供給し、コールド専用室3のみを冷却する。
以上のように、本実施の形態においては、第一のホット/コールド切替室1と第二のホット/コールド切替室2とを冷却もしくは加温を行う冷却加温システム49と、第二のホット/コールド切替室2とコールド専用室3とを冷却する冷却専用システム53とを有し、この冷却加温システム49として、圧縮機21と、第一の室内熱交換器22と、第二の室内熱交換器23と、第一の冷却用キャピラリチューブ42と、第一の加温用キャピラリチューブ45と、第二の加温用キャピラリチューブ46と、加温用切替バルブ44と、室外熱交換器24と、四方切替弁25とを備えたことにより、冷却用キャピラリチューブと圧縮機の吸入配管を熱交換して冷却能力を向上することができると共に、ホット/コールド切替室を加温する場合に室内熱交換器から室外熱交換器へ接続する液管を廃止することができるため、必要冷媒量を削減することができる。
さらに、本実施の形態において、第二のホット/コールド切替室2内に、冷却加温システム49の第二の室内熱交換器22と、冷却専用システム53の第一の蒸発器32の両方を備えると共に、第一の室内熱交換器22と第二の室内熱交換器23を直列に接続する直列配管54を備えたことにより、冷却加温システム49により、第一のホット/コールド切替室1を冷却すると同時に、第二のホット/コールド切替室2を冷却することができるので、冷却専用システム53の冷却負荷を低減し、冷却専用システム53の高効率化を図ることができる。
以上のように、本発明にかかる自動販売機は、複数のホット/コールド切替室を効率の良い冷却加温システムを用いて加温あるいは冷却することが可能であると共に、システム1基あたりの冷媒充填量を低減できるので、地球温暖化係数が低く、効率の良い炭化水素系冷媒を用いることが可能となるので、ホット飲料とコールド飲料を切り替えて保存するショーケースなどの加温および冷却運転時の省エネルギー化が要求される用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における自動販売機の冷媒回路図 本発明の実施の形態2における自動販売機の冷媒回路図 従来の自動販売機の冷媒回路図
符号の説明
1 第一のホット/コールド切替室
2 第二のホット/コールド切替室
3 コールド専用室
21 圧縮機
22 第一の室内熱交換器
23 第二の室内熱交換器
24 室外熱交換器
25 四方切替弁
26 第一の膨張弁
27 第二の膨張弁
30 冷却加温システム
31 圧縮機
32 第一の蒸発器
33 第二の蒸発器
34 第三の膨張弁
35 第四の膨張弁
36 冷却専用システム
37、38 送風ファン
42 第一の冷却用キャピラリチューブ
45 第一の加温用キャピラリチューブ
46 第二の加温用キャピラリチューブ
49 冷却加温システム
53 冷却専用システム
54 第一の直列配管
57、58 加温ヒータ

Claims (9)

  1. 商品を収納するホット/コールド切替室を有する自動販売機において、少なくとも商品を収納する室内に設置された蒸発器と、商品を収納する区画の外に設置された凝縮器と、冷却専用圧縮機と、冷却専用膨張機構とを接続する冷却専用システムを有すると共に、前記冷却専用システムとは独立して、少なくとも前記ホット/コールド切替室内に設置された室内熱交換器と、前記商品を収納する区画の外に設置された室外熱交換器と、冷却加温システム用圧縮機と、冷却加温システム用膨張機構とを接続し、前記冷却加温システム用圧縮機から吐出された冷媒を前記室外熱交換器から前記冷却加温システム用膨張機構および前記室内熱交換器を循環して前記冷却加温システム用圧縮機に帰還するか、あるいは前記室内熱交換器から前記冷却加温システム用膨張機構および前記室外熱交換器を循環して前記冷却加温システム用圧縮機に帰還するかのどちらかを選択する切替バルブを備えた冷却加温システムを有し、前記ホット/コールド切替室の少なくとも1室に前記冷却専用システムの前記蒸発器と前記冷却加温システムの前記室内熱交換器とを設置した自動販売機。
  2. 冷却専用システムの凝縮器と冷却加温システムの室外熱交換器とを一体化した請求項1に記載の自動販売機。
  3. 冷却加温システム用膨張機構を冷却用キャピラリチューブと加温用キャピラリチューブとで構成する請求項1または2に記載の自動販売機。
  4. 冷却専用システムの蒸発器と冷却加温システムの室内熱交換器とが設置されているホット/コールド切替室を冷却する場合において、前記冷却加温システムが冷却運転を行っている場合は、前記冷却専用システムと前記冷却加温システムの両方を併用して、前記ホット/コールド切替室内に収納された商品の温度を調節する請求項1から3のいずれか一項に記載の自動販売機。
  5. 冷却設定の貯蔵室と加温設定の貯蔵室が混在する場合において、冷却専用システムの蒸発器と冷却加温システムの室内熱交換器とが設置されているホット/コールド切替室が加温設定の場合は、前記冷却加温システムにより加温を行い、前記ホット/コールド切替室が冷却設定の場合は、前記冷却専用システムにより冷却を行う請求項1から4のいずれか一項に記載の自動販売機。
  6. 冷却システムおよび冷却加温システムの冷媒として炭化水素系冷媒を用いた請求項1から5のいずれか一項に記載の自動販売機。
  7. 複数の室内熱交換器を直列に接続する直列配管を備えた請求項1から6のいずれか一項に記載の自動販売機。
  8. ホット/コールド切替室を加温あるいは冷却する場合、前記ホット/コールド切替室の温度に応じて、室内ファンの風量を調節することで、前記ホット/コールド切替室内に収納された商品の温度を調節する請求項7に記載の自動販売機。
  9. ホット/コールド切替室内にヒータを備えると共に、前記ホット/コールド切替室を加温する場合、前記ホット/コールド切替室の温度に応じて、冷却加温システムと前記ヒータにより加温することで、各前記ホット/コールド切替室内に収納された商品の温度を調節する請求項7または8に記載の自動販売機。
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