JP4665831B2 - 電力安定化システム、制御装置およびその制御プログラム - Google Patents

電力安定化システム、制御装置およびその制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力貯蔵装置を用いて分散電源による電力変動を安定化させる技術に関する。
近年、風力や太陽光等の自然エネルギーを利用した分散型電源の電力系統への連系が増加している。しかし、自然エネルギーを利用した分散型電源は、風速などの自然条件に応じて時々刻々と出力が変動するため、特に僻地や離島などの弱い電力系統では系統の周波数や電圧の変動が生じ、問題となる場合がある。
そこで、従来より、フライホイールや二次電池等の電力貯蔵装置を用いて、電力の吸収または放出を行うことにより、自然エネルギーを利用した分散型電源の出力変動を補償する電力安定化システムが開発されている。例えば、風力発電機の出力変動補償を行う場合、風力発電機の発電出力が増加した場合には、電力貯蔵装置の電力放出を減少または電力吸収を増大させ、一方、風力発電機の発電出力が減少した場合には、電力貯蔵装置の電力吸収を減少または電力放出を増大させる。これにより、風力発電機と電力貯蔵装置の連系点の電力変動が補償される。
ところで、電力貯蔵装置や電力変換器では充放電の際に損失が発生するため、電力貯蔵装置に蓄えられる平均的な貯蔵電力量は徐々に減少し、終には貯蔵電力量下限値に至り電力変動補償効果が得られなくなってしまう。また、有効電力変動量の平均値が電力貯蔵装置へ充電する方向に偏っていた場合には、電力貯蔵装置に蓄えられる平均的な貯蔵電力量は徐々に増加し、終には貯蔵電力量上限値に至り電力変動補償効果が得られなくなってしまう。そこで、電力貯蔵装置の充放電量の平均的な偏りを補正し、貯蔵電力量が長期的に貯蔵電力量上下限値で張り付いてしまう状態を防止するための、各種制御方式が提案されている。
例えば、フライホイールの制御装置において、貯蔵電力量に相当するフライホイールの回転速度と、回転速度上限値と下限値との間に設定される目標回転速度との差異に基づいて、回転速度が目標回転速度に近づくよう、フライホイールへの出力指令値に補正信号を加算することで、フライホイールの充放電量の平均的な偏りを制御する技術について提供されている(例えば、特許文献1)。
この他、二次電池の制御装置において、端子電圧の許容範囲内に上下2つのしきい値を予め設定しておき、貯蔵電力量に相当する二次電池の端子電圧がこれらしきい値を超えた場合に、端子電圧許容範囲の中間方向に近づけるよう、二次電池への出力指令値を補正することにより、二次電池の充放電量の平均的な偏りを制御する技術について提供されている(例えば、非特許文献1)。なお、ここでの補正は、分散型電源の有効電力計測値から変動成分を除去した補償目標値に対し、補正値を加算することにより行っている。
特開2001−339995号公報 蓄電池併設風力発電導入可能性調査、NEDO−NP−0004、2002年2月
分散型電源の出力範囲には上下限値が存在する。分散型電源の出力が出力下限値付近の場合、分散型電源の出力は出力下限値以下にはならないため、電力変動の多くは出力が増加する方向、即ち立ち上がり方向に発生する。しかし、貯蔵電力量空き容量が不足した場合、増加する電力変動成分を電力貯蔵装置が吸収しきれず、貯蔵電力量が貯蔵電力量上限値に達して以降は電力変動補償効果が得られないという問題があった。
同様に、分散型電源の出力が出力上限値付近の場合、分散型電源の出力は出力上限値以上にはならないため、電力変動の多くは出力が減少する方向、即ち立ち下がり方向に発生する。しかし、貯蔵電力量が不足した場合、減少する電力変動成分を電力貯蔵装置の貯蔵電力量では補償しきれず、貯蔵電力量が貯蔵電力量下限値に達して以降は電力変動補償効果が得られないという問題があった。
従来技術においては、貯蔵電力量に応じて電力貯蔵装置の充放電量の平均的な偏りを補正はしていた。しかし、分散型電源出力が立ち上がる場合、あるいは立ち下がる場合に生じる電力変動に備えて、あらかじめ貯蔵電力量、あるいは貯蔵電力量空き容量を確保する補正技術については存在しなかった。
本発明は、分散型電源の出力に応じて分散型電源の立ち上がり、あるいは立ち下りのときの電力変動補償に必要な貯蔵電力量、あるいは貯蔵電力量空き容量を確保することにより、分散型電源の立ち上がり、あるいは立ち下りの際の電力変動に対し、効果的な電力変動補償を可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る電力安定化システムは、分散型電源とともに交流電力系統に接続され、該分散型電源の有効電力変動を抑制するための電力安定化システムであって、電力を貯蔵し、前記交流電力系統に対して充放電を行う電力貯蔵装置と、前記分散型電源の有効電力を有効電力計測値として検出する有効電力検出手段と、前記電力貯蔵装置の貯蔵電力量または該貯蔵電力量に相当する信号を検出する貯蔵電力量検出手段と、前記有効電力計測値の変動成分に基づいて補償電力を演算する補償電力演算手段と、前記貯蔵電力量が貯蔵電力量上限値から所定の範囲内にある場合、電力貯蔵装置から放電する方向に補償電力補正信号を生成し、前記貯蔵電力量が貯蔵電力量下限値から所定の範囲内にある場合、電力貯蔵装置へ充電する方向に補償電力補正信号を生成する、補償電力補正信号生成手段と、前記補償電力と前記補償電力補正信号とに基づいて前記補償電力の補正を行い補正補償電力を生成する補償電力補正手段と、補正補償電力に応じて電力変換器出力指令を発信する電力変換器制御手段と、前記電力変換器制御手段から発せられた電力変換器出力指令に応じて、前記電力貯蔵装置と前記交流電力系統との間で充放電電力を相互に変換する電力変換器を備え、前記補償電力補正信号生成手段は、有効電力計測値が分散型電源の出力下限値から所定の範囲内にある場合、前記補償電力補正手段における電力貯蔵装置から放電する方向に行う補正処理を促進させるように前記補償電力補正信号を生成し、および/または、有効電力計測値が分散型電源の出力上限値から所定の範囲内にある場合、前記補償電力補正手段における電力貯蔵装置へ充電する方向に行う補正処理を促進させるように前記補償電力補正信号を生成することによって実現できる。
上記構成の電力安定化システムによれば、前記補償電力補正信号生成手段において、前記貯蔵電力量が貯蔵電力量上限値Emaxから所定の範囲内(EH〜Emax、ここでEHは貯蔵電力量上限しきい値、ただしEH<Emax)にあると判定した場合、電力貯蔵装置から放電する方向に補償電力補正信号を生成することにより、通常は貯蔵電力量が長期的に貯蔵電力量上限値で張り付いてしまう状態を防止する。ここで、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL、ここでPLは出力下限しきい値、ただしPmin<PL)である場合、前記補償電力補正手段における電力貯蔵装置から放電する方向に行う補正処理を促進させるように前記補償電力補正信号を生成する。例えば、上記判定範囲を広げる(EH’〜Emax、ここでEH’は変更後の貯蔵電力量上限しきい値、ただしEH’<EH)ことにより、電力貯蔵装置から放電する方向に補償電力補正信号を生成しやすくする(補正開始タイミングの早期化、補正期間の延長)。あるいは、上記補償電力補正信号を電力貯蔵装置から放電する方向に増加させることにより、電力貯蔵装置から放電する方向に行う補正効果を通常より高める。これにより、分散型電源の立ち上がり方向の電力変動を吸収するために必要な貯蔵電力量空き容量を確保することができる。なお、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)であっても電力貯蔵装置に十分な貯蔵電力量空き容量があれば放電方向の補正はかからないため、不要な補正がかかることは無い。結果、増加する電力変動成分を電力貯蔵装置が吸収しきれず電力変動補償ができなくなるリスクを低減し、分散型電源が立ち上がる際の電力変動を効果的に補償することが可能となる。
同様に、前記補償電力補正信号生成手段において、前記貯蔵電力量が貯蔵電力量下限値Eminから所定の範囲内(Emin〜EL、ここでELは貯蔵電力量下限しきい値、ただしEmin<EL)にあると判定した場合、電力貯蔵装置へ充電する方向に補償電力補正信号を生成することにより、通常は貯蔵電力量が長期的に貯蔵電力量下限値で張り付いてしまう状態を防止する。ここで、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax、ここでPHは出力上限しきい値、ただしPH<Pmax)である場合、前記補償電力補正手段における電力貯蔵装置へ充電する方向に行う補正処理を促進させるように前記補償電力補正信号を生成する。例えば、上記判定範囲を広げる(Emin〜EL’、 ここでEL’は変更後の貯蔵電力量下限しきい値、ただしEL<EL’)ことにより、電力貯蔵装置へ充電する方向に補償電力補正信号を生成しやすくする(補正開始タイミングの早期化、補正期間の延長)。あるいは、上記補償電力補正信号を電力貯蔵装置へ充電する方向に増加させることにより、電力貯蔵装置へ充電する方向に行う補正効果を通常より高める。これにより、分散型電源の立ち下がり方向の電力変動を補償するために必要な貯蔵電力量を確保することができる。なお、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)であっても電力貯蔵装置に十分な貯蔵電力量があれば充電方向の補正はかからないため、不要な補正がかかることは無い。結果、減少する電力変動成分を電力貯蔵装置が補償しきれず電力変動補償ができなくなるリスクを低減し、分散型電源が立ち下がる際の電力変動を効果的に補償することが可能となる。
なお、前記補償電力補正信号生成手段は、有効電力計測値が分散型電源の出力下限値から所定の範囲内にある場合、貯蔵電力量を増加させる方向に貯蔵電力量補正信号を出力し、および/または、有効電力計測値が分散型電源の出力上限値から所定の範囲内にある場合、貯蔵電力量を減少させる貯蔵電力量補正信号を出力する貯蔵電力量補正信号演算手段と、貯蔵電力量と前記貯蔵電力量補正信号とに基づいて貯蔵電力量の補正を行い、補正貯蔵電力量を生成する貯蔵電力量補正手段と、前記補正貯蔵電力量が電力貯蔵装置の貯蔵電力量上限値から所定の範囲内にある場合、電力貯蔵装置から放電する方向に前記補償電力補正信号を出力し、前記補正貯蔵電力量が電力貯蔵装置の貯蔵電力量下限値から所定の範囲内にある場合、電力貯蔵装置へ充電する方向に前記補償電力補正信号を出力する補償電力補正信号演算手段とから構成してもよい。
上記構成の補償電力補正信号生成手段によれば、前記補償電力補正信号演算手段において、前記貯蔵電力量が貯蔵電力量上限値Emaxから所定の範囲内(EH〜Emax)にあると判定した場合、電力貯蔵装置から放電する方向に補償電力補正信号を生成し、また、前記貯蔵電力量が貯蔵電力量下限値Eminから所定の範囲内(Emin〜EL)にあると判定した場合、電力貯蔵装置へ充電する方向に補償電力補正信号を生成することにより、貯蔵電力量が長期的に上下限値で張り付いてしまう状態を防止する。
ところで、貯蔵電力量補正信号演算手段において、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)である場合、貯蔵電力量を増加させる方向に貯蔵電力量補正信号を出力し、貯蔵電力量補正手段において貯蔵電力量と前記貯蔵電力量補正信号とに基づいて貯蔵電力量の補正を行い、補正貯蔵電力量を生成する。つまり、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)である場合、補正貯蔵電力量を実際の貯蔵電力量より貯蔵電力量上限値に近づける。これにより、前記補償電力補正信号演算手段において、電力貯蔵装置から放電する方向に補償電力補正信号を生成しやすくする。あるいは上記補償電力補正信号を電力貯蔵装置から放電する方向に増加させる。結果、分散型電源の立ち上がり方向の電力変動を吸収するために必要な貯蔵電力量空き容量を確保することができる。
同様に、貯蔵電力量補正信号演算手段において、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)である場合、貯蔵電力量を減少させる方向に貯蔵電力量補正信号を出力し、貯蔵電力量補正手段において貯蔵電力量と前記貯蔵電力量補正信号とに基づいて貯蔵電力量の補正を行い、補正貯蔵電力量を生成する。つまり、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)である場合、補正貯蔵電力量を実際の貯蔵電力量より貯蔵電力量下限値に近づける。これにより、前記補償電力補正信号演算手段において、電力貯蔵装置へ充電する方向に補償電力補正信号を生成しやすくする。あるいは上記補償電力補正信号を電力貯蔵装置へ充電する方向に増加させる。結果、分散型電源の立ち下がり方向の電力変動を補償するために必要な貯蔵電力量を確保することができる。
更には、前記貯蔵電力量補正信号演算手段は、前記分散型電源の出力可能範囲の中で、低出力時補正開始しきい値Th1、低出力時補正終了しきい値Th2、高出力時補正終了しきい値Th3、高出力時補正開始しきい値Th4を、Th1<Th2<Th3<Th4、となるように設定し、有効電力計測値が低下し前記Th1を下回った場合に、貯蔵電力量を増加させる方向に前記貯蔵電力量補正信号の出力を開始し、その後、有効電力計測値が上昇し前記Th2を上回った場合に、該貯蔵電力量補正信号の出力を停止し、有効電力計測値が上昇し前記Th4を上回った場合に、貯蔵電力量を減少させる方向に前記貯蔵電力量補正信号の出力を開始し、その後、有効電力計測値が低下し前記Th3を下回った場合に、該貯蔵電力量補正信号の出力を停止するよう動作することによって実現してもよい。
上記構成の貯蔵電力量補正信号演算手段によれば、低出力時補正開始しきい値Th1、低出力時補正終了しきい値Th2を分散型電源の出力下限値に近づけて設定し、高出力時補正終了しきい値Th3、高出力時補正開始しきい値Th4を分散型電源の出力上限値に近づけて設定することにより、分散型電源の出力が出力下限値Pmin近傍あるいは出力上限値Pmax近傍である場合にのみ貯蔵電力量補正信号を出力することができるため、分散型電源が出力下限値Pmin近傍あるいは出力上限値Pmax近傍で無い場合における不要な補正動作を防止することができる。また補正開始しきい値と補正終了しきい値を別々に設定するため、一旦貯蔵電力量補正信号の出力を開始した場合は分散型電源の出力が(補正終了しきい値にかかるほど)大きく変動しない限り、出力が停止することはなく、また出力が停止した後、分散型電源の出力が(補正開始しきい値にかかるほど)大きく変動しない限り、出力が再開することはないため、補正動作が頻繁に入り切り(ON/OFF)することを防ぐことができる。
あるいは、前記補償電力補正信号生成手段は、貯蔵電力量が貯蔵電力量上限しきい値EHを上回った場合、前記電力貯蔵装置から放電する方向に前記補償電力補正信号を出力し、貯蔵電力量が貯蔵電力量下限しきい値ELを下回った場合、前記電力貯蔵装置へ充電する方向に前記補償電力補正信号を出力する補償電力補正信号演算手段と、有効電力計測値が前記分散型電源の出力下限値から所定の範囲内にある場合、前記貯蔵電力量上限しきい値EHを減少させる方向にしきい値補正信号を出力し、および/または、有効電力計測値が前記分散型電源の出力上限値から所定の範囲内にある場合、前記貯蔵電力量下限しきい値ELを増加させる方向にしきい値補正信号を出力するしきい値補正信号演算手段とから構成してもよい。
上記構成の補償電力補正信号生成手段によれば、前記補償電力補正信号演算手段において、前記貯蔵電力量が貯蔵電力量上限しきい値EHを上回った場合、電力貯蔵装置から放電する方向に補償電力補正信号を生成し、前記貯蔵電力量が貯蔵電力量下限しきい値ELを下回った場合、電力貯蔵装置へ充電する方向に補償電力補正信号を生成することにより、通常、貯蔵電力量が長期的に上下限値で張り付いてしまう状態を防止する。
ところで、しきい値補正信号演算手段において、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)にある場合、貯蔵電力量上限しきい値EHを減少させる方向にしきい値補正信号を出力する。これにより、前記補償電力補正信号演算手段において、電力貯蔵装置から放電する方向に補正がかかりやすくなり、分散型電源の立ち上がり方向の電力変動を吸収するために必要な貯蔵電力量空き容量を確保することができる。
同様に、しきい値補正信号演算手段において、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)にある場合、貯蔵電力量下限しきい値ELを増加させる方向にしきい値補正信号を出力する。これにより、前記補償電力補正信号演算手段において、電力貯蔵装置へ充電する方向に補正がかかりやすくなり、分散型電源の立ち下がり方向の電力変動を補償するために必要な貯蔵電力量を確保することができる。
更には、前記しきい値補正信号演算手段は、前記分散型電源の出力可能範囲の中で、低出力時補正開始しきい値Th5、低出力時補正終了しきい値Th6、高出力時補正終了しきい値Th7、高出力時補正開始しきい値Th8を、Th5<Th6<Th7<Th8、となるように設定し、有効電力計測値が低下し前記Th5を下回った場合に、前記貯蔵電力量上限しきい値EHを減少させる方向に前記しきい値補正信号の出力を開始し、その後、有効電力計測値が上昇し前記Th6を上回った場合に、該しきい値補正信号の出力を停止し、有効電力計測値が上昇し前記Th8を上回った場合に、前記貯蔵電力量下限しきい値ELを増加させる方向に前記しきい値補正信号の出力を開始し、その後、有効電力計測値が低下し前記Th7を下回った場合に、該しきい値補正信号の出力を停止するよう動作することによって実現してもよい。
上記構成のしきい値補正信号演算手段によれば、低出力時補正開始しきい値Th5、低出力時補正終了しきい値Th6を分散型電源の出力下限値に近づけて設定し、高出力時補正終了しきい値Th7、高出力時補正開始しきい値Th8を分散型電源の出力上限値に近づけて設定することにより、分散型電源の出力が出力下限値Pmin近傍あるいは出力上限値Pmax近傍である場合にのみしきい値補正信号を出力することができるため、分散型電源の出力が出力下限値Pmin近傍あるいは出力上限値Pmax近傍で無い場合における不要な補正動作を防止することができる。また補正開始しきい値と補正終了しきい値を別々に設定するため、一旦しきい値補正信号の出力を開始した場合は分散型電源の出力が(補正終了しきい値にかかるほど)大きく変動しない限り、出力が停止することはなく、また出力が停止した後、分散型電源の出力が(補正開始しきい値にかかるほど)大きく変動しない限り、出力が再開することはないため、補正動作が頻繁に入り切り(ON/OFF)することを防ぐことができる。
なお、本発明は、上記電力安定化システムに限定されるものではない。上記方法を実現する制御装置、方法、およびそのプログラム等であっても、本発明に含まれる。
本発明によれば、不要な補正動作や頻繁な補正動作を防止しつつ、分散型電源の立ち上がりあるいは立ち下りの電力変動を補償するために必要な貯蔵電力量、あるいは貯蔵電力量空き容量が確保され、効果的な電力変動補償が可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である電力安定化システムの構成の一例を示す概念図である。図1に示す電力安定化システム10は、電力貯蔵装置5、電力変換器6、制御装置1から構成され、変圧器7を介して電力系統4に接続する。
また、以下の説明においては、電力安定化システム10は自然エネルギーを利用した分散型電源の出力変動補償を行う場合を想定し、例として風力発電機2が、変圧器3を介して電力系統4に接続されているとする。なお、交流電力系統に連系された分散型電源であれば、風力発電機2に限らず、例えば太陽光発電等であってもよい。
電力貯蔵装置5は、例えばフライホイール、二次電池、キャパシタ等である。
電力変換器6は、制御装置1からの電力変換器出力指令値PO(ここでは、電力貯蔵装置5から電力を放出する方向を、“正”とする)に基づいて、電力系統4と電力貯蔵装置5との間で電力PSの授受を行う。電力貯蔵装置5がフライホイールである場合は、フライホイール側の交流電力と電力系統4側の交流電力を双方向に変換する。電力貯蔵装置5が二次電池・キャパシタ等である場合には、二次電池・キャパシタ側の直流電力と電力系統4側の交流電力を双方向に変換する。
制御装置1は、有効電力検出部11、補償電力演算部12、貯蔵電力量検出部14、補償電力補正信号生成部15、補償電力補正部16、電力変換器制御部13、等を有する。
なお、制御装置1は、特に図示しないが、CPU等と、メモリや各種記憶媒体(ハードディスク等)等の記憶装置等を備えており、以下に説明する各種補正信号の演算処理、補償電力の演算処理および電力変換器の制御処理等については、ハードウェアによって実現してもよいし、CPUが記憶装置に記憶されている所定のアプリケーションプログラムを読出して実行することにより実現してもよい。また、ハードウェアによって実現する場合、プログラマブルコントローラ等のディジタル回路を用いて制御してもよいし、オペアンプ等によるアナログ制御回路で実現してもよい。
有効電力検出部11は、風力発電機2の出力端の電圧・電流値に基づいて、風力発電機2の有効電力計測値PGを検出する。
補償電力演算部12は、ハイパスフィルタ等から構成され、有効電力計測値PGから有効電力変動成分を抽出し補償電力ΔPG(ここでは、電力貯蔵装置5から電力を放出する方向を、“正”とする)を演算する。なお、補償電力演算部12は、有効電力変動成分を抽出する機能を有していれば、何次のハイパスフィルタを用いても良く、あるいは、ハイパスフィルタを何段か直列させる構成でも良い。あるいは、ローパスフィルタ等の変動分を除去するフィルタ(有効電力変動成分を除去する機能を有していれば、何次のローパスフィルタを用いても良く、あるいは、ローパスフィルタを何段か直列させる構成でも良い。)や、移動平均等の平滑化処理等により有効電力計測値PGから有効電力変動成分を除去して補償目標値PAを演算し、さらに補償目標値PAから有効電力計測値PGを減算することにより補償電力ΔPGを演算する構成としても良い。
貯蔵電力量検出部14は、電力貯蔵装置5の貯蔵電力量ESを、直接あるいは間接的に検出/算出する。例えば電力貯蔵装置5がフライホイールである場合は、フライホイール回転数を検出し、二次電池・キャパシタ等である場合は端子電圧を検出して、検出結果に基づいて貯蔵電力量ESを算出する。
補償電力補正信号生成部15は、前記貯蔵電力量ESが貯蔵電力量上限値Emaxから所定の範囲内(EH〜Emax、ここでEHは貯蔵電力量上限しきい値、ただしEH<Emax)にある場合、電力貯蔵装置5から放電する方向(ここでは“正”方向)に補償電力補正信号PCを生成し、前記貯蔵電力量ESが貯蔵電力量下限値Eminから所定の範囲内(Emin〜EL、ここでELは貯蔵電力量下限しきい値、ただしEmin<EL)にある場合、電力貯蔵装置5へ充電する方向(ここでは“負”方向)に補償電力補正信号PCを生成する。ただし、有効電力計測値PGが分散型電源の出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL、ここでPLは出力下限しきい値、ただしPmin<PL)にある場合、補償電力補正部16における電力貯蔵装置5から放電する方向の補正処理を促進させ(補正量の増加、補正開始タイミングの早期化、補正期間の延長、等)、および/または、有効電力計測値PGが分散型電源の出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax、ここでPHは出力上限しきい値、ただしPH<Pmax)にある場合、補償電力補正部16における電力貯蔵装置5へ充電する方向の補正処理を促進させる(補正量の増加、補正開始タイミングの早期化、補正期間の延長、等)操作を行う。この補償電力補正信号生成部15のより詳細な構成および原理は後述の実施形態にて説明する。
補償電力補正部16は、例えば前記補償電力ΔPGに前記補償電力補正信号PCを加算することで前記補償電力ΔPGの補正を行い、補正補償電力ΔPG’を算出する。その場合前述の補償電力補正信号PCは、貯蔵電力量ESが貯蔵電力量上限値Emaxから所定の範囲内(EH〜Emax)にある場合、プラスの値とし、前記貯蔵電力量ESが貯蔵電力量下限値Eminから所定の範囲内(Emin〜EL)にある場合、マイナスの値とする。
電力変換器制御部13は、補償電力補正部16において算出された補正補償電力ΔPG’の大きさに応じて電力変換器出力指令値POを生成し、電力変換器出力指令値POに基づいて電力変換器6を制御し、電力貯蔵装置5に電力PSを充放電させる。
上述の構成の本実施の形態の制御装置の特徴は、補償電力補正信号生成部15において、有効電力計測値PGが分散型電源の出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)にある場合においては、補償電力補正部16における電力貯蔵装置5から放電する方向の補正処理を促進させ(補正量の増加、補正開始タイミングの早期化、補正期間の延長、等)、および/または、有効電力計測値PGが分散型電源の出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)にある場合、補償電力補正部16における電力貯蔵装置5へ充電する方向の補正処理を促進させる(補正量の増加、補正開始タイミングの早期化、補正期間の延長、等)操作を行うことにある。
補償電力補正信号生成部15を実現する第1の構成例を図2に示す。
貯蔵電力量補正信号演算部21では、有効電力計測値PGが分散型電源の出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)にある場合、貯蔵電力量を増加させる方向に貯蔵電力量補正信号ECを出力し、および/または、有効電力計測値PGが分散型電源の出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)にある場合、貯蔵電力量を減少させる貯蔵電力量補正信号ECを出力する。
なお、図2中では貯蔵電力量補正信号演算部21において、出力下限しきい値PL、出力上限しきい値PHに対し、それぞれ補正開始しきい値、補正終了しきい値を設ける例を示す。つまり、低出力時補正開始しきい値Th1、低出力時補正終了しきい値Th2、高出力時補正終了しきい値Th3、高出力時補正開始しきい値Th4を設ける。
そして、分散型電源の出力可能範囲の中で、Th1<Th2<Th3<Th4、となるように設定する。
また、低出力時の貯蔵電力量補正信号ECp(≧0.0)及び高出力時の貯蔵電力量補正信号ECm(≦0.0)を設定する。
貯蔵電力量補正信号演算部21は、有効電力検出部で算出した有効電力計測値PGを入力とし、有効電力計測値PGと、Th1、Th2、Th3、Th4の各々との関係に基づいて、貯蔵電力量補正信号ECとして、貯蔵電力量補正信号ECm、0(零)、貯蔵電力量補正信号ECpのいずれかを出力する。
貯蔵電力量補正信号演算部21は、有効電力計測値PGが低下し低出力時補正開始しきい値Th1を下回った場合に、貯蔵電力量補正信号ECとして貯蔵電力量補正信号ECpの出力を開始する。貯蔵電力量補正信号ECpはプラスの信号であり、後段の貯蔵電力量補正部22においては貯蔵電力量ESに貯蔵電力量補正信号ECを加算するため、補正貯蔵電力量ES’は貯蔵電力量ESに対し貯蔵電力量補正信号ECp分だけ増加することになる。
その後、有効電力計測値PGが上昇し低出力時補正終了しきい値Th2を上回った場合に、貯蔵電力量補正信号演算部21は、その貯蔵電力量補正信号ECpの出力を停止する。すなわち貯蔵電力量補正信号ECは零になる。
同様に、貯蔵電力量補正信号演算部21は、有効電力計測値PGが上昇し高出力時補正開始しきい値Th4を上回った場合に、貯蔵電力量補正信号ECとして貯蔵電力量補正信号ECmの出力を開始する。貯蔵電力量補正信号ECmはマイナスの信号であり、後述する貯蔵電力量補正部22においては貯蔵電力量ESに貯蔵電力量補正信号ECを加算するため、補正貯蔵電力量ES’は貯蔵電力量ESに対し貯蔵電力量補正信号ECm分だけ減少することになる。
その後、有効電力計測値PGが低下し高出力時補正終了しきい値Th3を下回った場合に、貯蔵電力量補正信号演算部21は、その貯蔵電力量補正信号ECmの出力を停止する。すなわち貯蔵電力量補正信号ECは零になる。
貯蔵電力量補正部22は、貯蔵電力量ESと前記貯蔵電力量補正信号ECとに基づいて貯蔵電力量ESの補正を行い、補正貯蔵電力量ES’を生成する。
なお図2中では、貯蔵電力量ESに貯蔵電力量補正信号ECを加算することで貯蔵電力量ESの補正を行い、補正貯蔵電力量ES’を算出する例を示す。これはあくまで例であり、貯蔵電力量ESに貯蔵電力量補正信号ECを乗算することにより貯蔵電力量ESの補正を行っても良い。ただしその場合、前述の貯蔵電力量補正信号演算部21において、出力信号である貯蔵電力量補正信号ECが、有効電力計測値PGが分散型電源の出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)にある場合、1.0以上の値となり、有効電力計測値PGが分散型電源の出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)にある場合、1.0以下の値となり、それ以外の場合は値が1.0となるように、貯蔵電力量補正信号演算部21を構成する必要がある。
補償電力補正信号演算部23は補正貯蔵電力量ES’が貯蔵電力量上限値Emaxから所定の範囲内(EH〜Emax)にある場合、電力貯蔵装置から放電する方向、即ちプラスの補償電力補正信号PCを出力し、補正貯蔵電力量ES’が電力貯蔵装置の貯蔵電力量下限値Eminから所定の範囲内(Emin〜EL)にある場合、電力貯蔵装置へ充電する方向、即ちマイナスの補償電力補正信号PCを出力する。
なお、図2中では補償電力補正信号演算部23において、貯蔵電力量下限しきい値EL、貯蔵電力量上限しきい値EHを設ける例を示す。
貯蔵電力量下限しきい値EL、貯蔵電力量上限しきい値EHは、電力貯蔵装置5における貯蔵電力量ESの許容運転範囲内(たとえば、フライホイールでは回転数の上下限と下限値の間、二次電池では端子電圧の上下限と下限値の間)で、EL<EH、となるように設定する。
また、低貯蔵電力量時の補償電力補正信号PCm(≦0.0)及び高貯蔵電力量時の補償電力補正信号PCp(≧0.0)を設定する。
補償電力補正信号演算部23は、補正貯蔵電力量ES’を入力とし、補正貯蔵電力量ES’と、EL、EHの各々との関係に基づいて、補償電力補正信号PCとして、補償電力補正信号PCm、0(零)、補償電力補正信号PCpのいずれかを出力する。
補償電力補正信号演算部23は、補正貯蔵電力量ES’が低下し貯蔵電力量下限しきい値ELを下回った場合に、補償電力補正信号PCとして補償電力補正信号PCmの出力を開始する。補償電力補正信号PCmはマイナスの信号であり、後段の補償電力補正部16においては補償電力ΔPGに補償電力補正信号PCを加算するため、補正補償電力ΔPG’は補償電力ΔPGに対し補償電力補正信号PCm分だけ電力貯蔵装置へ充電する方向にシフトすることになる。
その後、補正貯蔵電力量ES’が上昇し貯蔵電力量下限しきい値ELを上回った場合に、補償電力補正信号演算部23は、その補償電力補正信号PCmの出力を停止する。すなわち補償電力補正信号PCは零になる。
同様に、補償電力補正信号演算部23は、補正貯蔵電力量ES’が上昇し貯蔵電力量上限しきい値EHを上回った場合に、補償電力補正信号PCとして補償電力補正信号PCpの出力を開始する。補償電力補正信号PCpはプラスの信号であり、後段の補償電力補正部16においては補償電力ΔPGに補償電力補正信号PCを加算するため、補正補償電力ΔPG’は補償電力ΔPGに対し補償電力補正信号PCp分だけ電力貯蔵装置5から放電する方向にシフトすることになる。
その後、補正貯蔵電力量ES’が低下し貯蔵電力量上限しきい値EHを下回った場合に、補償電力補正信号演算部23は、その補償電力補正信号PCpの出力を停止する。すなわち補償電力補正信号PCは零になる。
補償電力補正信号生成部を図2の様に構成することにより、補償電力補正信号演算部23において、補正貯蔵電力量ES’が貯蔵電力量上限値Emaxから所定の範囲内(EH〜Emax)にあると判定した場合、電力貯蔵装置5から放電する方向に補償電力補正信号PCを生成し、また、補正貯蔵電力量ES’が貯蔵電力量下限値Eminから所定の範囲内(Emin〜EL)にあると判定した場合、電力貯蔵装置5へ充電する方向に補償電力補正信号PCを生成することにより、貯蔵電力量が長期的に上下限値で張り付いてしまう状態を防止する。
ところで、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)である場合、貯蔵電力量補正信号演算部21、及び貯蔵電力量補正部22によって、貯蔵電力量ESは増加方向に補正される。これにより補正貯蔵電力量ES’は実際の貯蔵電力量ESより貯蔵電力量上限値Emaxに近づくことになり、貯蔵電力量上限値Emaxから所定の範囲内(EH〜Emax)に入りやすくなる。これは、電力貯蔵装置5から放電する方向に補償電力補正信号PCを生成する際、補償電力補正信号PCの生成可否を判定する所定範囲(EH〜Emax)を拡大(EH’〜Emax、ここでEH’は変更後の貯蔵電力量上限しきい値、ただしEH’<EH)することと同じであり、電力貯蔵装置から放電する方向に補正がかかりやすく(補正開始タイミングの早期化、補正期間の延長)なる。なお、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)であっても電力貯蔵装置5に十分な貯蔵電力量空き容量があれば放電方向の補正はかからないため、不要な補正がかかることは無い。結果、分散型電源の立ち上がり方向の電力変動を吸収するために必要な貯蔵電力量空き容量を確保することができ、増加する電力変動成分を電力貯蔵装置5が吸収しきれず電力変動補償ができなくなるリスクを低減し、分散型電源が立ち上がる際の電力変動を効果的に補償することが可能となる。
同様に、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)である場合、貯蔵電力量補正信号演算部21、及び貯蔵電力量補正部22によって、貯蔵電力量ESは減少方向に補正される。これにより補正貯蔵電力量ES’は実際の貯蔵電力量ESより貯蔵電力量下限値Eminに近づくことになり、貯蔵電力量下限値Eminから所定の範囲内(Emin〜EL)に入りやすくなる。これは、電力貯蔵装置5へ充電する方向に補償電力補正信号PCを生成する際、補償電力補正信号PCの生成可否を判定する所定範囲(Emin〜EL)を拡大(Emin〜EL’、ここでEL’は変更後の貯蔵電力量下限しきい値、ただしEL<EL’)することと同じであり、電力貯蔵装置5へ充電する方向に補正がかかりやすく(補正開始タイミングの早期化、補正期間の延長)なる。なお、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)であっても電力貯蔵装置5に十分な貯蔵電力量があれば充電方向の補正はかからないため、不要な補正がかかることは無い。結果、分散型電源の立ち下がり方向の電力変動を補償するために必要な貯蔵電力量を確保することができ、減少する電力変動成分を電力貯蔵装置5が補償しきれず電力変動補償ができなくなるリスクを低減し、分散型電源が立ち下がる際の電力変動を効果的に補償することが可能となる。
なお、貯蔵電力量補正信号演算部21において、出力下限しきい値PL、出力上限しきい値PHに対し、それぞれ補正開始しきい値、補正終了しきい値(低出力時補正開始しきい値Th1、低出力時補正終了しきい値Th2、高出力時補正終了しきい値Th3、高出力時補正開始しきい値Th4)を設け、低出力時補正開始しきい値Th1、低出力時補正終了しきい値Th2を分散型電源の出力下限値Pminに近づけて設定し、高出力時補正終了しきい値Th3、高出力時補正開始しきい値Th4を分散型電源の出力上限値Pmaxに近づけて設定することにより、分散型電源の出力が出力下限値Pmin近傍、あるいは出力上限値Pmax近傍に至った場合にのみ、貯蔵電力量補正信号ECを出力することができるため、分散型電源の出力が出力下限値Pmin近傍、あるいは出力上限値Pmax近傍で無い場合における不要な補正動作を防止することができる。また補正開始しきい値と補正終了しきい値を別々に設定するため、一旦貯蔵電力量補正信号ECの出力を開始した場合は分散型電源の出力が(補正終了しきい値にかかるほど)大きく変動しない限り、貯蔵電力量補正信号ECの出力が停止することはなく、また貯蔵電力量補正信号ECの出力が停止した後、分散型電源の出力が(補正開始しきい値にかかるほど)大きく変動しない限り、貯蔵電力量補正信号ECの出力が再開することはないため、貯蔵電力量補正信号ECによる補正動作が頻繁に入り切り(ON/OFF)することを防ぐことができる。
補償電力補正信号演算部を実現する他の構成例を図3に示す。なお、補償電力補正信号演算部以外の構成は図2に示す通りとする。
図3における補償電力補正信号演算部23Aでは、補正貯蔵電力量ES’を入力とし、補正貯蔵電力量ES’がある基準値THを上回った場合、プラスの補償電力補正信号PCを出力し、補正貯蔵電力量ES’がある基準値THを下回った場合、マイナスの補償電力補正信号PCを出力し、なおかつ補正貯蔵電力量ES’が基準値THから離れるほどその信号の絶対値を大きくする。
本構成における基準値THは基準値TH=貯蔵電力量下限しきい値EL=貯蔵電力量上限しきい値EHとみなすことができ、本構成によれば、補正貯蔵電力量ES’が貯蔵電力量上限値Emaxから基準値THの範囲内(TH〜Emax、ただしTH<Emax)にあると判定した場合、電力貯蔵装置5から放電する方向に補償電力補正信号PCを生成し、補正貯蔵電力量ES’が貯蔵電力量下限値Eminから基準値THの範囲内(Emin〜TH、ただしEmin<TH)にあると判定した場合、電力貯蔵装置5へ充電する方向に補償電力補正信号PCを生成することになる。
補償電力補正信号演算部を図3の様に構成した場合、貯蔵電力量補正信号演算部21、及び貯蔵電力量補正部22による貯蔵電力量ESの補正は、補償電力補正信号演算部23Aに対し以下のような影響を及ぼす。
補正貯蔵電力量ES’が実際の貯蔵電力量ESより増加するように補正された場合、補償電力補正信号演算部23Aからの補償電力補正信号PCは(実際の貯蔵電力量ESが入力された場合と比較して)増加する。つまり、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)である場合、補償電力補正信号PCは電力貯蔵装置5から放電する方向にシフトすることになり、補償電力補正部16においては、電力貯蔵装置5から放電する方向に補正効果が強まることになる。すなわち、補償電力補正部16における電力貯蔵装置5から放電する方向にする補正処理が、より促進されることとなる。なお、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)であっても電力貯蔵装置5に十分な貯蔵電力量空き容量があれば放電方向の補正はかからないため、不要な補正がかかることは無い。結果、分散型電源の立ち上がり方向の電力変動を吸収するために必要な貯蔵電力量空き容量を確保することができ、増加する電力変動成分を電力貯蔵装置5が吸収しきれず電力変動補償ができなくなるリスクを低減し、分散型電源が立ち上がる際の電力変動を効果的に補償することが可能となる。
同様に、補正貯蔵電力量ES’が実際の貯蔵電力量ESより減少するように補正された場合、補償電力補正信号演算部23Aからの補償電力補正信号PCは(実際の貯蔵電力量ESが入力された場合と比較して)減少する。つまり、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)である場合、補償電力補正信号PCは電力貯蔵装置5へ充電する方向にシフトすることになり、補償電力補正部16においては、電力貯蔵装置5へ充電する方向に補正効果が強まることになる。すなわち、補償電力補正部16における電力貯蔵装置5に充電する方向にする補正処理が、より促進されることとなる。なお、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)であっても電力貯蔵装置5に十分な貯蔵電力量があれば充電方向の補正はかからないため、不要な補正がかかることは無い。結果、分散型電源の立ち下がり方向の電力変動を補償するために必要な貯蔵電力量を確保することができ、減少する電力変動成分を電力貯蔵装置5が補償しきれず電力変動補償ができなくなるリスクを低減し、分散型電源が立ち下がる際の電力変動を効果的に補償することが可能となる。
補償電力補正信号生成部を実現する第2の構成例を図4に示す。
しきい値補正信号演算部31では、有効電力計測値PGが分散型電源の出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)にある場合、貯蔵電力量上限しきい値EHを減少させる方向にしきい値補正信号LCを出力し、および/または、有効電力計測値PGが分散型電源の出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)にある場合、貯蔵電力量下限しきい値ELを増加させる方向にしきい値補正信号LCを出力する。
なお、図4中ではしきい値補正信号演算部31において、出力下限しきい値PL、出力上限しきい値PHに対し、それぞれ補正開始しきい値、補正終了しきい値を設ける例を示す。つまり、低出力時補正開始しきい値Th5、低出力時補正終了しきい値Th6、高出力時補正終了しきい値Th7、高出力時補正開始しきい値Th8を設ける。
そして、分散型電源の出力可能範囲の中で、Th5<Th6<Th7<Th8、となるように設定する。
また、低出力時のしきい値補正信号LCm(≦0.0)及び高出力時のしきい値補正信号LCp(≧0.0)を設定する。
しきい値補正信号演算部31は、有効電力検出部で算出した有効電力計測値PGを入力とし、有効電力計測値PGと、Th5、Th6、Th7、Th8の各々との関係に基づいて、しきい値補正信号LCとして、しきい値補正信号LCm、0(零)、しきい値補正信号LCpのいずれかを出力する。
しきい値補正信号演算部31は、有効電力計測値PGが低下し低出力時補正開始しきい値Th5を下回った場合に、しきい値補正信号LCとしてしきい値補正信号LCmの出力を開始する。しきい値補正信号LCmはマイナスの信号であり、後段の補償電力補正信号演算部32においては貯蔵電力量上限しきい値EHがしきい値補正信号LCm分だけ減少することになる。
その後、有効電力計測値PGが上昇し低出力時補正終了しきい値Th6を上回った場合に、しきい値補正信号演算部31は、そのしきい値補正信号LCmの出力を停止する。すなわちしきい値補正信号LCは零になる。
同様に、しきい値補正信号演算部31は、有効電力計測値PGが上昇し高出力時補正開始しきい値Th8を上回った場合に、しきい値補正信号LCとしてしきい値補正信号LCpの出力を開始する。しきい値補正信号LCpはプラスの信号であり、後段の補償電力補正信号演算部32においては貯蔵電力量下限しきい値ELがしきい値補正信号LCp分だけ増加することになる。
その後、有効電力計測値PGが低下し高出力時補正終了しきい値Th7を下回った場合に、しきい値補正信号演算部31は、そのしきい値補正信号LCpの出力を停止する。すなわちしきい値補正信号LCは零になる。
補償電力補正信号演算部32は貯蔵電力量ESが貯蔵電力量上限値Emaxから所定の範囲内(EH〜Emax、ここでEHは貯蔵電力量上限しきい値)にある場合、電力貯蔵装置5から放電する方向、即ちプラスの補償電力補正信号PCを出力し、貯蔵電力量ESが電力貯蔵装置5の貯蔵電力量下限値Eminから所定の範囲内(Emin〜EL、ここでELは貯蔵電力量下限しきい値)にある場合、電力貯蔵装置5へ充電する方向、即ちマイナスの補償電力補正信号PCを出力する。
ただし、上記しきい値補正信号演算部31からのしきい値補正信号LCに応じて、貯蔵電力量上限しきい値EH、および/または、貯蔵電力量下限しきい値ELは変化する。つまり、有効電力計測値PGが分散型電源の出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)にある場合、貯蔵電力量上限しきい値EHはしきい値補正信号LCm分だけ減少しEH’(ここでEH’は変更後の貯蔵電力量上限しきい値)となる。および/または、有効電力計測値PGが分散型電源の出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)にある場合、貯蔵電力量下限しきい値ELはしきい値補正信号LCp分だけ増加しEL’(ここでEL’は変更後の貯蔵電力量下限しきい値)となる。
貯蔵電力量下限しきい値EL、貯蔵電力量上限しきい値EHは、電力貯蔵装置5における貯蔵電力量ESの許容運転範囲内(たとえば、フライホイールでは回転数の上下限と下限値の間、二次電池では端子電圧の上下限と下限値の間)で、EL<EH、となるように設定する。
また、低貯蔵電力量時の補償電力補正信号PCm(≦0.0)及び高貯蔵電力量時の補償電力補正信号PCp(≧0.0)を設定する。
補償電力補正信号演算部32は、貯蔵電力量ESを入力とし、貯蔵電力量ESと、EL(EL’)、EH(EH’)の各々との関係に基づいて、補償電力補正信号PCとして、補償電力補正信号PCm、0(零)、補償電力補正信号PCpのいずれかを出力する。
補償電力補正信号演算部32は、貯蔵電力量ESが低下し貯蔵電力量下限しきい値EL(EL’)を下回った場合に、補償電力補正信号PCとして補償電力補正信号PCmの出力を開始する。補償電力補正信号PCmはマイナスの信号であり、後段の補償電力補正部16においては補償電力ΔPGに補償電力補正信号PCを加算するため、補正補償電力ΔPG’は補償電力ΔPGに対し補償電力補正信号PCm分だけ電力貯蔵装置5へ充電する方向にシフトすることになる。
その後、貯蔵電力量ESが上昇し貯蔵電力量下限しきい値EL(EL’)を上回った場合に、補償電力補正信号演算部32は、その補償電力補正信号PCmの出力を停止する。すなわち補償電力補正信号PCは零になる。
同様に、補償電力補正信号演算部32は、貯蔵電力量ESが上昇し貯蔵電力量上限しきい値EH(EH’)を上回った場合に、補償電力補正信号PCとして補償電力補正信号PCpの出力を開始する。補償電力補正信号PCpはプラスの信号であり、後段の補償電力補正部16においては補償電力ΔPGに補償電力補正信号PCを加算するため、補正補償電力ΔPG’は補償電力ΔPGに対し補償電力補正信号PCp分だけ電力貯蔵装置から放電する方向にシフトすることになる。
その後、貯蔵電力量ESが低下し貯蔵電力量上限しきい値EH(EH’)を下回った場合に、補償電力補正信号演算部32は、その補償電力補正信号PCpの出力を停止する。すなわち補償電力補正信号PCは零になる。
補償電力補正信号生成部を図4の様に構成することにより、補償電力補正信号演算部において、貯蔵電力量ESが貯蔵電力量上限値Emaxから所定の範囲内(EH〜Emax、あるいはEH’〜Emax)にあると判定した場合、電力貯蔵装置5から放電する方向に補償電力補正信号PCを生成し、また、補正貯蔵電力量ESが貯蔵電力量下限値Eminから所定の範囲内(Emin〜EL、あるいはEmin〜EL’)にあると判定した場合、電力貯蔵装置5へ充電する方向に補償電力補正信号PCを生成することにより、貯蔵電力量が長期的に上下限値で張り付いてしまう状態を防止する。
ところで、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)である場合、しきい値補正信号演算部31からのしきい値補正信号LCによって、貯蔵電力量上限しきい値EHは減少方向に補正され、EH’となる。
これにより、電力貯蔵装置5から放電する方向に補償電力補正信号PCを生成する際、補償電力補正信号PCの生成可否を判定する所定範囲(EH〜Emax)が拡大(EH’〜Emax、ただしEH’<EH)し、電力貯蔵装置5から放電する方向に補正がかかりやすく(補正開始タイミングの早期化、補正期間の延長)なる。なお、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)であっても電力貯蔵装置5に十分な貯蔵電力量空き容量があれば放電方向の補正はかからないため、不要な補正がかかることは無い。結果、分散型電源の立ち上がり方向の電力変動を吸収するために必要な貯蔵電力量空き容量を確保することができ、増加する電力変動成分を電力貯蔵装置5が吸収しきれず電力変動補償ができなくなるリスクを低減し、分散型電源が立ち上がる際の電力変動を効果的に補償することが可能となる。
同様に、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)である場合、しきい値補正信号演算部31からのしきい値補正信号LCによって、貯蔵電力量下限しきい値ELは増加方向に補正され、EL’となる。
これにより電力貯蔵装置5へ充電する方向に補償電力補正信号PCを生成する際、補償電力補正信号PCの生成可否を判定する所定範囲(Emin〜EL)が拡大(Emin〜EL’、ただしEL<EL’)し、電力貯蔵装置へ充電する方向に補正がかかりやすく(補正開始タイミングの早期化、補正期間の延長)なる。なお、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)であっても電力貯蔵装置5に十分な貯蔵電力量があれば充電方向の補正はかからないため、不要な補正がかかることは無い。結果、分散型電源の立ち下がり方向の電力変動を補償するために必要な貯蔵電力量を確保することができ、減少する電力変動成分を電力貯蔵装置が補償しきれず電力変動補償ができなくなるリスクを低減し、分散型電源が立ち下がる際の電力変動を効果的に補償することが可能となる。
なお、しきい値補正信号演算部31において、出力下限しきい値PL、出力上限しきい値PHに対し、それぞれ補正開始しきい値、補正終了しきい値(低出力時補正開始しきい値Th5、低出力時補正終了しきい値Th6、高出力時補正終了しきい値Th7、高出力時補正開始しきい値Th8)を設け、低出力時補正開始しきい値Th5、低出力時補正終了しきい値Th6を分散型電源の出力下限値Pminに近づけて設定し、高出力時補正終了しきい値Th7、高出力時補正開始しきい値Th8を分散型電源の出力上限値Pmaxに近づけて設定することにより、分散型電源の出力が出力下限値Pmin近傍、あるいは出力上限値Pmax近傍に至った場合にのみ、しきい値補正信号LCを出力することができるため、分散型電源の出力が出力下限値Pmin近傍、あるいは出力上限値Pmax近傍で無い場合における不要な補正動作を防止することができる。また補正開始しきい値と補正終了しきい値を別々に設定するため、一旦しきい値補正信号LCの出力を開始した場合は分散型電源の出力が(補正終了しきい値にかかるほど)大きく変動しない限り、しきい値補正信号LCの出力が停止することはなく、またしきい値補正信号LCの出力が停止した後、分散型電源の出力が(補正開始しきい値にかかるほど)大きく変動しない限り、しきい値補正信号LCの出力が再開することはないため、しきい値補正信号LCによる補正動作が頻繁に入り切り(ON/OFF)することを防ぐことができる。
補償電力補正信号演算部を実現する他の構成例を図5に示す。なお、補償電力補正信号演算部以外の構成は図4に示す通りとする。
図5における補償電力補正信号演算部32Aでは、貯蔵電力量ESを入力とし、貯蔵電力量ESがある基準値THを上回った場合、プラスの補償電力補正信号PCを出力し、貯蔵電力量ESがある基準値THを下回った場合、マイナスの補償電力補正信号PCを出力し、なおかつ貯蔵電力量ESが基準値THから離れるほどその信号の絶対値を大きくする。
ただし、上記しきい値補正信号演算部31からのしきい値補正信号LCに応じて、基準値THは変化する。つまり、有効電力計測値PGが分散型電源の出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)にある場合、基準値THはしきい値補正信号LCm分だけ減少し、および/または、有効電力計測値PGが分散型電源の出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)にある場合、基準値THはしきい値補正信号LCp分だけ増加する。
補償電力補正信号演算部を図5の様に構成した場合、しきい値補正信号演算部31からのしきい値補正信号LCは、補償電力補正信号演算部32Aに対し以下のような影響を及ぼす。
しきい値補正信号LCmにより基準値THが減少するように補正された場合、補償電力補正信号演算部32Aからの補償電力補正信号PCは(基準値THに対して補正を行わなかった場合と比較して)増加する。つまり、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)である場合、補償電力補正信号PCは電力貯蔵装置5から放電する方向にシフトすることになり、補償電力補正部16においては、電力貯蔵装置5から放電する方向に補正効果が強まることになる。すなわち、補償電力補正部16における電力貯蔵装置5から放電する方向にする補正処理が、より促進されることとなる。なお、分散型電源の出力が出力下限値Pminから所定の範囲内(Pmin〜PL)であっても電力貯蔵装置5に十分な貯蔵電力量空き容量があれば放電方向の補正はかからないため、不要な補正がかかることは無い。結果、分散型電源の立ち上がり方向の電力変動を吸収するために必要な貯蔵電力量空き容量を確保することができ、増加する電力変動成分を電力貯蔵装置5が吸収しきれず電力変動補償ができなくなるリスクを低減し、分散型電源が立ち上がる際の電力変動を効果的に補償することが可能となる。
同様に、しきい値補正信号LCpにより基準値THが増加するように補正された場合、補償電力補正信号演算部32Aからの補償電力補正信号PCは(基準値THに対して補正を行わなかった場合と比較して)減少する。つまり、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)である場合、補償電力補正信号PCは電力貯蔵装置5へ充電する方向にシフトすることになり、補償電力補正部16においては、電力貯蔵装置5へ充電する方向に補正効果が強まることになる。すなわち、補償電力補正部16における電力貯蔵装置5に充電する方向にする補正処理が、より促進されることとなる。なお、分散型電源の出力が出力上限値Pmaxから所定の範囲内(PH〜Pmax)であっても電力貯蔵装置5に十分な貯蔵電力量があれば充電方向の補正はかからないため、不要な補正がかかることは無い。結果、分散型電源の立ち下がり方向の電力変動を補償するために必要な貯蔵電力量を確保することができ、減少する電力変動成分を電力貯蔵装置5が補償しきれず電力変動補償ができなくなるリスクを低減し、分散型電源が立ち下がる際の電力変動を効果的に補償することが可能となる。
以上説明した電力安定化システム10の効果について、図6から図10に示す検証結果を参照して説明することとする。ここでは、風力発電機の出力変動補償のために、図1から図3に示す構成を備えた電力貯蔵装置5を用いた電力安定化システム10において、貯蔵電力量補正信号演算部21、及び貯蔵電力量補正部22による貯蔵電力量ESの補正を行った場合(以下「貯蔵電力量補正制御有り」)の実測波形を示す。また、図8、図9、図10においては、比較のため、貯蔵電力量補正信号演算部21、及び貯蔵電力量補正部22による貯蔵電力量ESの補正を行わない場合(以下「貯蔵電力量補正制御無し」)のシミュレーション結果を併せて示す。
なお、実機において制御装置1内の構成を変えることは難しく、仮に構成を変更したとしても、補償対象である風力発電の出力は風任せで再現できないため、ここでは、貯蔵電力量補正制御無しの場合の電力貯蔵装置5を用いた電力安定化システムをモデル化し、実機において計測した風力発電出力データを入力することで、すなわち同じデータを入力することで、上記シミュレーション結果を得ている。
図6は、風力発電機(分散型電源)2の有効電力計測値PGを示したグラフである。図6に示す通り、0秒から7000秒近辺において、風力発電機(分散型電源)2の有効電力計測値PGがゼロに近く、その後7000秒近辺から9000秒近辺にかけて風力発電機(分散型電源)2の有効電力計測値PGが大きく増加していることが分かる。
図7は、貯蔵電力量補正信号ECを示したグラフである。図6に示す通り、0秒から7000秒近辺においては、風力発電機(分散型電源)2の出力がゼロに近い。このため、プラスの貯蔵電力量補正信号ECを出力し、貯蔵電力量ESを増加方向に補正している。
図8は、貯蔵電力量補正制御有りの場合の貯蔵電力量ES(図中ES1)と、貯蔵電力量補正制御無しの場合の貯蔵電力量ES(図中ES2)を示したグラフである。
先に図7に示した通り、貯蔵電力量補正制御有りの場合においては、0秒から7000秒近辺において風力発電機(分散型電源)2の出力がゼロに近いため、貯蔵電力量補正信号ECを出力し、貯蔵電力量ESを増加方向に補正した結果、図8におけるES1に示すように、0秒から5000秒近辺においては貯蔵電力量に十分な空き容量が確保されたことが分かる。
図9は、貯蔵電力量補正制御有りの場合の補正信号PC(図中PC1)と、貯蔵電力量補正制御無しの場合の補正信号PC(図中PC2)を示したグラフである。
図7に示す通り、貯蔵電力量補正制御により0秒から7000秒近辺において貯蔵電力量補正信号ECを出力しているが、図8におけるES1で分かるように、0秒から5000秒近辺においては、貯蔵電力量ESに十分な空き容量がある。このため、図9におけるPC1に示すように、補正信号PCは出力されていない。即ち貯蔵電力量補正制御を行っていても、十分な貯蔵電力量の空き容量(貯蔵電力量)がある場合には不要な補正動作を行わないことを示している。
また、貯蔵電力量補正制御により貯蔵電力量が増加方向に補正され、補償電力補正信号演算部23において貯蔵電力量を放電する方向に補正がかかりやすくなった結果、図9におけるPC1に示すように、5000秒近辺から6000秒近辺にかけては、補正信号PCが出力されている。すなわち、貯蔵電力量補正制御によって、必要な貯蔵電力量の容量(空き容量)を確保するよう動作していることが分かる。
一方、貯蔵電力量補正制御無しの場合、図8におけるES2に示す通り、7000秒から9000秒近辺において貯蔵電力量の空き容量が逼迫している。この結果、図9におけるPC2に示すように、補償電力補正信号が出力され、貯蔵電力量の空き容量を確保するよう動作していることが分かる。
図10は、風力発電機2の出力である有効電力値PGと電力安定化システムの出力PSとの合計値、つまり補償後有効電力PG+PSを示したグラフである。貯蔵電力量補正制御有りの場合の補償後有効電力PG+PS(図中PG+PS1)の実測波形と、貯蔵電力量補正制御無しの場合の補償後有効電力PG+PS(図中PG+PS2)のシミュレーション結果、および(補償前の)有効電力計測値PGを示したグラフである。
図10におけるPGに示す通り、5000秒近辺から6000秒近辺にかけて、風力発電機(分散型電源)2の出力がゼロに近く、かつ図8におけるES1に示すように、貯蔵電力量が若干上限値に近づいたため、貯蔵電力量補正制御有りの場合、5000秒近辺から6000秒近辺にかけて貯蔵電力量をあらかじめ放電するよう制御した結果、図10におけるPG+PS1に示す通り、補償後有効電力が増加していることが確認できる。また、貯蔵電力量補正制御により貯蔵電力量の空き容量が確保できたため、7000秒近辺から9000秒近辺にかけての風力発電機(分散型電源)2の出力増加による変動を抑制できていることについても同様に、図10におけるPG+PS1から分かる。
一方、貯蔵電力量補正制御無しの場合、7000秒近辺から9000秒近辺にかけての風力発電機(分散型電源)2の出力増加により貯蔵電力量が上限に近づくと共に、貯蔵電力量が上限に近づいたことによる貯蔵電力量補正がかかる。その結果、図10におけるPG+PS2に示す通り、7000秒近辺から9000秒近辺にかけての風力発電機(分散型電源)2の出力増加による変動を十分に抑制できていないことが分かる。
以上説明したように、本例の電力貯蔵装置を用いた電力安定化システムによれば、分散型電源の出力に応じて貯蔵電力量、あるいは補償電力補正信号演算部の貯蔵電力量上下限しきい値を補正し、分散型電源の立ち上がり(立ち下り)時の電力変動補償に必要な貯蔵電力量(貯蔵電力量空き容量)を確保することにより、分散型電源の立ち上がり(立ち下り)時の電力変動に対し効果的な電力変動補償が可能な、電力貯蔵装置を用いた電力安定化システム、その制御装置等を提供することができる。
本実施形態に係る電力安定化システムの構成図である。 補償電力補正信号生成部の第1の構成例である。 図2の補償電力補正信号生成部を構成する補償電力補正信号演算部の他の構成例である。 補償電力補正信号生成部の第2の構成例である。 図4の補償電力補正信号生成部を構成する補償電力補正信号演算部の他の構成例である。 風力発電機(分散型電源)の有効電力計測値を示したグラフである。 貯蔵電力量補正信号を示したグラフである。 貯蔵電力量補正制御有りの場合および貯蔵電力量補正制御無しの場合についての貯蔵電力量を示したグラフである。 貯蔵電力量補正制御有りの場合および貯蔵電力量補正制御無しの場合についての補償電力補正信号を示したグラフである。 補償後有効電力を示したグラフである。
符号の説明
1 制御装置
2 風力発電機
3 変圧器
4 電力系統
5 電力貯蔵装置
6 電力変換器
7 変圧器
10 電力安定化システム
11 有効電力検出部
12 補償電力演算部
13 電力変換器制御部
14 貯蔵電力量検出部
15 補償電力補正信号生成部
16 補償電力補正部

Claims (7)

  1. 分散型電源とともに交流電力系統に接続され、該分散型電源の有効電力変動を抑制するための電力安定化システムであって、
    電力を貯蔵し、前記交流電力系統に対して充放電を行う電力貯蔵装置と、
    前記分散型電源の有効電力を有効電力計測値として検出する有効電力検出手段と、
    前記電力貯蔵装置の貯蔵電力量または該貯蔵電力量に相当する信号を検出する貯蔵電力量検出手段と、
    前記有効電力計測値の変動成分に基づいて補償電力を演算する補償電力演算手段と、
    前記貯蔵電力量が貯蔵電力量上限値から所定の範囲内にある場合、電力貯蔵装置から放電する方向に補償電力補正信号を生成し、前記貯蔵電力量が貯蔵電力量下限値から所定の範囲内にある場合、電力貯蔵装置へ充電する方向に補償電力補正信号を生成する、補償電力補正信号生成手段と、
    前記補償電力と前記補償電力補正信号とに基づいて前記補償電力の補正を行い、補正補償電力を生成する補償電力補正手段と、
    前記補正補償電力に応じて電力変換器出力指令を発信する電力変換器制御手段と、
    前記電力変換器制御手段から発せられた電力変換器出力指令に応じて、前記電力貯蔵装置と前記交流電力系統との間で充放電電力を相互に変換する電力変換器を備え、
    前記補償電力補正信号生成手段は、
    有効電力計測値が分散型電源の出力下限値から所定の範囲内にある場合、前記補償電力補正手段における電力貯蔵装置から放電する方向に行う補正処理を促進させるように前記補償電力補正信号を生成し、
    および/または、有効電力計測値が分散型電源の出力上限値から所定の範囲内にある場合、前記補償電力補正手段における電力貯蔵装置へ充電する方向に行う補正処理を促進させるように前記補償電力補正信号を生成する
    ことを特徴とする電力貯蔵装置を用いた電力安定化システム。
  2. 前記補償電力補正信号生成手段は、
    有効電力計測値が前記分散型電源の出力下限値から所定の範囲内にある場合、貯蔵電力量を増加させる方向に貯蔵電力量補正信号を出力し、および/または、有効電力計測値が前記分散型電源の出力上限値から所定の範囲内にある場合、貯蔵電力量を減少させる貯蔵電力量補正信号を出力する貯蔵電力量補正信号演算手段と、
    貯蔵電力量と前記貯蔵電力量補正信号とに基づいて貯蔵電力量の補正を行い、補正貯蔵電力量を生成する貯蔵電力量補正手段と、
    前記補正貯蔵電力量が前記電力貯蔵装置の貯蔵電力量上限値から所定の範囲内にある場合、該電力貯蔵装置から放電する方向に前記補償電力補正信号を出力し、前記補正貯蔵電力量が前記電力貯蔵装置の貯蔵電力量下限値から所定の範囲内にある場合、該電力貯蔵装置へ充電する方向に前記補償電力補正信号を出力する補償電力補正信号演算手段と、
    から構成されることを特徴とする請求項1記載の電力安定化システム。
  3. 前記貯蔵電力量補正信号演算手段は、
    前記分散型電源の出力可能範囲の中で、低出力時補正開始しきい値Th1、低出力時補正終了しきい値Th2、高出力時補正終了しきい値Th3、高出力時補正開始しきい値Th4を、Th1<Th2<Th3<Th4、となるように設定し、
    有効電力計測値が低下し前記Th1を下回った場合に、貯蔵電力量を増加させる方向に前記貯蔵電力量補正信号の出力を開始し、その後、有効電力計測値が上昇し前記Th2を上回った場合に、該貯蔵電力量補正信号の出力を停止し、
    有効電力計測値が上昇し前記Th4を上回った場合に、貯蔵電力量を減少させる方向に前記貯蔵電力量補正信号の出力を開始し、その後、有効電力計測値が低下し前記Th3を下回った場合に、該貯蔵電力量補正信号の出力を停止する
    ことを特徴とする請求項2記載の電力安定化システム。
  4. 前記補償電力補正信号生成手段は、
    貯蔵電力量が貯蔵電力量上限しきい値EHを上回った場合、前記電力貯蔵装置から放電する方向に前記補償電力補正信号を出力し、貯蔵電力量が貯蔵電力量下限しきい値ELを下回った場合、前記電力貯蔵装置へ充電する方向に前記補償電力補正信号を出力する補償電力補正信号演算手段と、
    有効電力計測値が前記分散型電源の出力下限値から所定の範囲内にある場合、前記貯蔵電力量上限しきい値EHを減少させる方向にしきい値補正信号を出力し、および/または、有効電力計測値が前記分散型電源の出力上限値から所定の範囲内にある場合、前記貯蔵電力量下限しきい値ELを増加させる方向にしきい値補正信号を出力するしきい値補正信号演算手段と、
    から構成されることを特徴とする請求項1記載の電力安定化システム。
  5. 前記しきい値補正信号演算手段は、
    前記分散型電源の出力可能範囲の中で、低出力時補正開始しきい値Th5、低出力時補正終了しきい値Th6、高出力時補正終了しきい値Th7、高出力時補正開始しきい値Th8を、Th5<Th6<Th7<Th8、となるように設定し、
    有効電力計測値が低下し前記Th5を下回った場合に、前記貯蔵電力量上限しきい値EHを減少させる方向に前記しきい値補正信号の出力を開始し、その後、有効電力計測値が上昇し前記Th6を上回った場合に、該しきい値補正信号の出力を停止し、
    有効電力計測値が上昇し前記Th8を上回った場合に、前記貯蔵電力量下限しきい値ELを増加させる方向に前記しきい値補正信号の出力を開始し、その後、有効電力計測値が低下し前記Th7を下回った場合に、該しきい値補正信号の出力を停止する
    ことを特徴とする請求項4記載の電力安定化システム。
  6. 電力貯蔵装置に貯蔵されている電力の充放電を制御するための制御装置であって、
    前記分散型電源の有効電力を有効電力計測値として検出する有効電力検出手段と、
    前記電力貯蔵装置の貯蔵電力量または該貯蔵電力量に相当する信号を検出する貯蔵電力量検出手段と、
    前記有効電力計測値の変動成分に基づいて補償電力を演算する補償電力演算手段と、
    前記貯蔵電力量が貯蔵電力量上限値から所定の範囲内にある場合、電力貯蔵装置から放電する方向に補償電力補正信号を生成し、前記貯蔵電力量が貯蔵電力量下限値から所定の範囲内にある場合、電力貯蔵装置へ充電する方向に補償電力補正信号を生成する、補償電力補正信号生成手段と、
    前記補償電力と前記補償電力補正信号とに基づいて前記補償電力の補正を行い補正補償電力を生成する補償電力補正手段と、
    前記補正補償電力に応じた電力変換器出力指令値によって電力変換器の変換動作を制御する電力変換器制御手段と、
    を備え、
    前記補償電力補正信号生成手段は、
    有効電力計測値が分散型電源の出力下限値から所定の範囲内にある場合、前記補償電力補正手段における電力貯蔵装置から放電する方向に行う補正処理を促進させるように前記補償電力補正信号を生成し、
    および/または、有効電力計測値が分散型電源の出力上限値から所定の範囲内にある場合、前記補償電力補正手段における電力貯蔵装置へ充電する方向に行う補正処理を促進させるように前記補償電力補正信号を生成する
    ことを特徴とする制御装置。
  7. 電力貯蔵装置に貯蔵されている電力の充放電を制御するための制御装置において使用される制御プログラムであって、
    前記貯蔵電力量が貯蔵電力量上限値から所定の範囲内にある場合、電力貯蔵装置から放電する方向に電力貯蔵装置に貯蔵されている電力の充放電を制御する信号を補正し、前記貯蔵電力量が貯蔵電力量下限値から所定の範囲内にある場合、電力貯蔵装置へ充電する方向に電力貯蔵装置に貯蔵されている電力の充放電を制御する信号を補正し、
    かつ、
    有効電力計測値が該分散型電源の出力下限値から所定の範囲内にある場合、電力貯蔵装置から放電する方向に行う補正を促進させる処理を実行し、
    および/または、有効電力計測値が該分散型電源の出力上限値から所定の範囲内にある場合、電力貯蔵装置へ充電する方向に行う補正を促進させる処理を実行する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
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