JP4665624B2 - 車両の後側方障害物警報システム - Google Patents

車両の後側方障害物警報システム Download PDF

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Description

本発明は、車両の後側方に存在する障害物に関する情報を表示する障害物情報表示システムを備えた車両の後側方障害物警報システムに関する。
従来、車両の安全走行を支援するための後側方障害物警報システム(いわゆる、BSD)を搭載した車両が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1には、自己の車両(自車両)から障害物までの距離と、障害物の存在する方向とをバックミラーおよびサイドミラー(ドアミラー)に表示する距離測定表示システムが開示されている。
一般に、後側方障害物警報システムは、ドライバーの死角となり易い車両の後側方領域に障害物が存在するときに、ドライバーが障害物の存在する方向に車線変更をしようとすると、その車線変更動作に伴うウィンカーやハンドルの操作を起点として後側方に障害物が存在することをドライバーに知らせるシステムである。この後側方障害物警報システムを利用することにより、車線変更や右左折の際などの障害物との接触を抑制することが可能であるので、車両の安全走行性を向上させることができる。このような車両の後側方障害物警報システムは、障害物に関する情報を表示する表示部を含む障害物情報表示システムと、障害物情報表示システムの故障を報知する故障報知部とを備えており、表示部を車両のドアミラーに設けるとともに、故障報知部をドライバー席前方のインストルメントパネル(計器盤)に設けている。
特開2004−149108号公報
しかしながら、上記のような従来の車両の後側方障害物警報システムでは、表示部がドアミラーに設けられている一方、故障報知部がドライバー席前方のインストルメントパネルに設けられているため、ドアミラーの表示部を視認して障害物情報表示システムを利用しながら車線変更を行う場合に、障害物情報表示システムが故障しているか否かを確実に把握するのが困難であるという問題点がある。また、インストルメントパネルには、車両に搭載された他のシステム、たとえばアンチロックブレーキシステム(ABS)やトラクションコントロール(TRC)などの故障を知らせる種々の報知手段などが設けられているため、障害物情報表示システムの故障が生じたことを把握し難いという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、障害物情報表示システムの故障を容易に、かつ、確実に把握することが可能な車両の後側方障害物警報システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の請求項1に記載の車両の後側方障害物警報システムは、車両の後側方に存在する障害物を検出する後側方障害物検出手段と、前記車両のサイドミラーに設けられ、前記後側方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する表示手段とを含む障害物情報表示システムと、前記障害物情報表示システムが正常に作動しない異常状態にあることを検出する異常検出手段と、前記表示手段を有する前記サイドミラーに設けられ、前記異常検出手段により検出された前記障害物情報表示システムの異常を、前記表示手段による障害物情報の表示方式を通常時とは異なる態様に変化させることにより報知する故障表示手段とを備え、前記サイドミラーは、前記車両の周辺の状況を前記車両の乗員に提供するミラー面を有するミラー部材を含み、前記故障表示手段は、前記ミラー部材のミラー面における車幅方向の外側部に設けられていることを特徴とする。
この請求項1に記載の車両の後側方障害物警報システムでは、上記のように、障害物情報表示システムの表示手段を有するサイドミラーに、障害物情報表示システムの異常を報知する報知手段を設けることによって、報知手段を上記表示手段の近傍に配置することができるので、車両の乗員(特にドライバー)が障害物情報表示システムを利用するためにサイドミラーの表示手段を視認する際に、サイドミラーの報知手段をも自ずと視認することができる。また、警報ランプや計器類が設けられていないサイドミラーに報知手段を設けることによって、障害物情報表示システムの異常を報知する報知手段を容易に識別することができる。
上記請求項1に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、ドライバー席の前方に、前記異常検出手段により検出された前記障害物情報表示システムの異常を報知する車室内故障報知部を、更に備えている構成としてもよい(請求項2)
上記請求項1又は2に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、前記表示手段は、前記異常検出手段により前記障害物情報表示システムの異常が検出された場合、前記後側方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報の表示をしないように構成されているようにしてもよい(請求項3)
上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、前記表示手段は、車両のイメージ図形を表示し、前記故障表示手段は、円形図形を表示する構成としてもよい(請求項4)
上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、故障表示手段は、故障報知を行う際に、通常の警報表示を行う際に用いる表示色とは異なる報知色を用いて異常検出手段による異常検出を報知するように構成してもよい(請求項5)。
このように構成すれば、報知手段を表示手段と兼用することができるので、報知手段としての報知用部材などを別途設ける必要がない。
上記請求項5に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、異常検出手段により検出された異常の深刻さの度合いを判定する判定手段をさらに備え、報知手段は、異常検出手段により検出された異常が判定手段により軽度の異常であると判定された場合には、表示手段の表示方式を第1の表示方式に変化させることにより異常検出を報知し、異常検出手段により検出された異常が判定手段により重度の異常であると判定された場合には、表示手段の表示方式を第2の表示方式に変化させることにより異常検出を報知するように構成してもよい(請求項6)。
このように構成すれば、判定手段による判定結果に基づいて、報知手段による異常検出報知の表示方式を変化させることにより、異常の度合いを簡単な構成で乗員に対して適正に認識させることができる。
上記請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、前記障害物情報表示システムは、前記車両の左後方に存在する障害物を検出する左後方障害物検出手段と、前記車両の左のサイドミラーに設けられ、前記左後方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する左側表示手段とを含む左側障害物情報表示システムと、前記車両の右後方に存在する障害物を検出する右後方障害物検出手段と、前記車両の右のサイドミラーに設けられ、前記右後方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する右側表示手段とを含む右側障害物情報表示システムとを含み、前記異常検出手段は、前記左側障害物情報表示システムが異常状態にあることを検出する左側異常検出手段と、前記右側障害物情報表示システムが異常状態にあることを検出する右側異常検出手段とを含み、前記故障表示手段は、前記車両の左のサイドミラーに設けられ、前記左側異常検出手段により検出された前記左側障害物情報表示システムの異常のみを報知する左側報知手段と、前記車両の右のサイドミラーに設けられ、前記右側異常検出手段により検出された前記右側障害物情報表示システムの異常のみを報知する右側報知手段とを含む構成としてもよい(請求項7)。
このように構成すれば、左のサイドミラーで左側障害物情報表示システムの故障を把握することができるとともに、右のサイドミラーで右側障害物情報表示システムの故障を把握することができる。
上記請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、前記障害物情報表示システムは、前記車両の左後方に存在する障害物を検出する左後方障害物検出手段と、前記車両の左のサイドミラーに設けられ、前記左後方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する左側表示手段とを含む左側障害物情報表示システムと、前記車両の右後方に存在する障害物を検出する右後方障害物検出手段と、前記車両の右のサイドミラーに設けられ、前記右後方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する右側表示手段とを含む右側障害物情報表示システムとを含み、前記異常検出手段は、前記左側障害物情報表示システムが異常状態にあることを検出する左側異常検出手段と、前記右側障害物情報表示システムが異常状態にあることを検出する右側異常検出手段とを含み、前記故障表示手段は、前記車両の左のサイドミラーに設けられ、前記左側異常検出手段により検出された前記左側障害物情報表示システムの異常と前記右側異常検出手段により検出された前記右側障害物情報表示システムの異常との両方を報知する左側報知手段と、前記車両の右のサイドミラーに設けられ、前記左側異常検出手段により検出された前記左側障害物情報表示システムの異常と前記右側異常検出手段により検出された前記右側障害物情報表示システムの異常との両方を報知する右側報知手段とを含む構成としてもよい(請求項8)。
このように構成すれば、車両の左右のサイドミラーでそれぞれ左側異常検出手段による異常検出と右側異常検出手段による異常検出との両方を報知することができる。
上記請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、上記請求項1に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、障害物情報表示システムは、車両の左後方に存在する障害物を検出する左後方障害物検出手段と、車両の左のサイドミラーに設けられ、左後方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する左側表示手段とを含む左側障害物情報表示システムと、車両の右後方に存在する障害物を検出する右後方障害物検出手段と、車両の右のサイドミラーに設けられ、右後方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する右側表示手段とを含む右側障害物情報表示システムとを含み、異常検出手段は、左側障害物情報表示システムが異常状態にあることを検出する左側異常検出手段と、右側障害物情報表示システムが異常状態にあることを検出する右側異常検出手段とを含み、報知手段は、車両のドライバー席側のサイドミラーに設けられ、左側異常検出手段により検出された左側障害物情報表示システムの異常と右側異常検出手段により検出された右側障害物情報表示システムの異常との両方を報知するドライバー席側報知手段を含む構成としてもよい(請求項9)。
このように構成すれば、ドライバー席側のサイドミラーで障害物情報表示システムの故障を把握することができる。
上記請求項1〜9のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、報知手段は、サイドミラーが車両の少なくとも後方の状況を車両の乗員に提供可能な位置にあるときに、異常検出手段による異常検出を報知するように構成してもよい(請求項10)。
このように構成すれば、サイドミラーが車両の後方状況を乗員に提供可能な位置にあるとき、すなわち、ドライバーが障害物情報表示システムを利用する可能性が高い車両状態のときには、障害物情報表示システムの異常検出を報知することができるとともに、サイドミラーが車両の後方状況を乗員に提供可能な位置にないとき、すなわち、ドライバーが障害物情報表示システムを利用する可能性が極めて低いときには、障害物情報表示システムの異常検出が報知されるのを抑制することができる。
上記請求項1〜10のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、表示手段は、車両が所定の走行状態にあることを条件に、後側方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示し、報知手段は、表示手段の表示条件が成立したときに、異常検出手段による異常検出を報知するように構成してもよい(請求項11)
このように構成すれば、表示手段の表示条件が成立したときに、報知手段により障害物情報表示システムの異常検出が報知されるので、適正時期に障害物情報表示システムの異常を乗員に認識させることができる。また、表示手段による表示が行われておらず、異常検出の報知を実質的に必要としない走行状態で不必要な異常検出の報知が行われるのを抑制することができる。
上記請求項1〜11のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、表示手段は、サイドミラーのミラー部材の裏面側に配置された第1発光素子と、第1発光素子から車両の本体側に所定間隔を隔てて配置された第2発光素子と、第1発光素子および第2発光素子からの出射光によりミラー部材のミラー面に形成された障害物に関する図形とを含み、第1発光素子および第2発光素子の少なくとも一方からの出射光により図形を形成することによって、図形の発光指向性を車両の本体に向かう方向と車両の本体から離れる方向との間で変化させるように構成してもよい(請求項12)。
このように構成すれば、第1発光素子および第2発光素子の両方からの出射光に応じて、車両の本体に向かう方向と車両の本体から離れる方向との両方を指向した図形を形成することができる。
上記請求項1〜12のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、車両に設けられた夜間用ライトを点灯させるためのライトスイッチをさらに備え、前記故障表示手段は、ライトスイッチにより夜間用ライトを点灯した状態で、異常検出手段による異常検出が行われたときには、報知の輝度を所定値以下に低下させて異常検出を報知するように構成してもよい(請求項13)。
故障表示手段を、車両の後方状況を映すサイドミラーに設けることによって、故障表示手段としてたとえば発光素子を用いた場合には、ドライバーが夜間などにおける報知手段による報知を眩しいと感じる場合がある。特に、表示手段との兼用の場合には、障害物情報表示システムは、障害物に関する情報を乗員(ドライバー)に率先して提供することを目的に設けられているため、表示手段の発光素子は、図形を乗員に十分にアピール可能なように比較的高輝度に設定されており、表示手段としての図形を、そのまま報知手段に適用した場合には、ドライバーが図形による異常検出の報知を眩しいと感じることがある。そこで、上記のように構成すれば、夜間などの車両周辺が比較的暗い状態における報知の輝度を低下させることができる。
上記請求項1〜13のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システムにおいて、故障表示手段は、ミラー部材のミラー面のうち、車両に対する後続車が映る頻度の低い領域に設けられた構造とすることが好ましい(請求項14)。
このように構成すれば、後続車を映すというサイドミラーの機能を損なうことなく、故障表示手段による異常検出の報知を適正に行うことができる。
上記請求項1に記載の車両の後側方障害物警報システムによれば、車両の乗員(特にドライバー)が障害物情報表示システムを利用するためにサイドミラーの表示手段を視認する際に、サイドミラーの報知手段をも自ずと視認することができるので、障害物情報表示システムの利用時に障害物情報表示システムの故障を確実に把握することができる。また、報知手段を容易に識別することができるので、報知手段による障害物情報表示システムの故障を容易に把握することができる。
又、上記請求項5に記載の車両の後側方障害物警報システムによれば、故障表示手段としての報知用部材などを別途設ける必要がないので、システム構成を簡略化することができる。
上記請求項6に記載の車両の後側方障害物警報システムによれば、判定手段による判定結果に基づいて、報知手段による異常検出報知の表示方式を変化させることにより、異常の度合いを簡単な構成で乗員に対して適正に認識させることができるので、システムの構成を簡略化することができる。
上記請求項に記載の車両の後側方障害物警報システムによれば、左のサイドミラーで
左側障害物情報表示システムの故障を把握することができるとともに、右のサイドミラーで右側障害物情報表示システムの故障を把握することができるので、障害物情報表示システムの利用時に、左右いずれの障害物情報表示システムが故障しているのかを的確に把握することができる。
上記請求項に記載の車両の後側方障害物警報システムによれば、車両の左右のサイドミラーでそれぞれ左側異常検出手段による異常検出と右側異常検出手段による異常検出との両方を報知することができるので、ドライバーのみならず助手席の乗員も、障害物情報表示システムの故障を容易に把握することができる。
上記請求項に記載の車両の後側方障害物警報システムによれば、ドライバー席側のサイドミラーで障害物情報表示システムの故障を把握することができるので、システムの故障を最優先で認識するべきドライバーに障害物情報表示システムの故障を速やかに、かつ、確実に把握させることができる。また、報知手段をドライバー席側のサイドミラーにのみ設けたので、助手席側のサイドミラーにも報知手段を別途設ける場合に比べて、システム構成を簡略化することができる。
上記請求項10に記載の車両の後側方障害物警報システムによれば、乗員が障害物情報表示システムを利用する可能性が極めて低いときにまで、障害物情報表示システムの異常検出が報知されるのを抑制することができるので、報知手段による不必要な報知を抑制することができる。その結果、乗員が感じる煩わしさを軽減することができる。
上記請求項11に記載の車両の後側方障害物警報システムによれば、表示手段による表示が行われておらず、異常検出の報知を実質的に必要としない走行状態においてまで異常検出の報知が行われるのを抑制することができるので、ドライバーが感じる煩わしさを軽減することができる。
上記請求項12に記載の車両の後側方障害物警報システムによれば、第1発光素子および第2発光素子の両方からの出射光に応じて、車両の本体に向かう方向と車両の本体から離れる方向との両方を指向した図形を形成することができるので、自車両のドライバーのみならず、自車両の後側方を並走する車両のドライバーにも障害物情報表示システムの故障を報知することができる。
上記請求項13に記載の車両の後側方障害物警報システムによれば、夜間などの車両周辺が比較的暗い状態における報知の輝度を低下させることができるので、ドライバーが報知手段による報知を眩しいと感じるのを防止することができる。
上記請求項14に記載の車両の後側方障害物警報システムによれば、後続車を映すというサイドミラーの機能を損なうことなく、報知手段による異常検出の報知を適正に行うことができるので、車両の安全走行性を確保しつつ、ドライバーに障害物情報表示システムの故障を報知することができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による車両の全体構成を示した平面図であり、図2は、図1に示した車両の右側ドアミラーを車両の後方から見た状態を示した図である。また、図3は、図1に示した車両に搭載される後側方障害物警報システム(BSD)を説明するための図であり、図4〜図8は、図1に示した車両の要部構成を示した図である。まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態による車両の全体構成について説明する。
本発明の第1実施形態による車両1は、図1に示すように、車両1の右側にドライバー席2を有する、いわゆる右ハンドル仕様車であり、ドライバー席2の左隣には助手席3が設けられている。なお、車両の左側にドライバー席を有する左ハンドル仕様車にも本発明を適用可能である。また、ドライバー席2の前方には、車両1の操舵を行うためのハンドル4が取り付けられており、ハンドル4のさらに前方には、各種メータやスイッチ類を有するインストルメントパネル(計器盤)5が配設されている。また、車両1の前端部には、左右一対のヘッドライト6が取り付けられており、車両1の左右方向の両側部には、右側ドアミラー(ドライバー席側ドアミラー)7aおよび左側ドアミラー7bが取り付けられている。これらの一対のドアミラー7aおよび7bは、それぞれ、互いに連動しながら、ドアミラー駆動部8により車両1の本体に対して回動するように構成されている。
また、ハンドル4の右前方には、ハンドル4に隣接するように方向指示レバー9が配置されている。この方向指示レバー9の先端には、ヘッドライト6を点灯および消灯するためのライトスイッチ10が付設されており、方向指示レバー9の根元には、方向指示レバー9の操作に応じて車両1の左右のウィンカー(図示せず)を作動させる左ウィンカースイッチ11bおよび右ウィンカースイッチ11aが設けられている。
また、車両1には、車両1の後側方に存在する障害物(たとえば、並走車両や、人、ガードレールなど)の情報に基づいて、車両1の乗員(特にドライバー)に警告を促す後側方障害物警報システム(BSD)100(図7参照)が搭載されている。この後側方障害物警報システム(BSD)100は、たとえば、図3に示すように、自己の車両(自車両)1Aのドライバーの死角となり易い車体の後側方領域S内を並走車両(障害物)1Bが走行している場合に、その並走車両1Bの存在を自車両1Aのドライバーに知らせることにより、自車両1Aの安全走行性を向上させる機能を有している。
すなわち、車両1は、図7に示すように、車両1の右後方に存在する障害物の情報に基づいてドライバーに警告を促す右後方障害物警報システム100aと、車両1の左後方に存在する障害物の情報に基づいてドライバーに警告を促す左後方障害物警報システム100bと、右後方障害物警報システム100aおよび左後方障害物警報システム100bを相互通信可能に接続するハーネス100cとにより構成された後側方障害物警報システム(BSD)100を備えている。なお、左後方障害物警報システム100bの構成は、次述の右後方障害物警報システム100aの構成と実質的に左右対称であり、左後方障害物警報システム100bの各構成要素の機能も、右後方障害物警報システム100aの対応する構成要素の機能とほぼ同様であるので、その詳細な説明を省略する。また、左後方障害物警報システム100bの各構成要素に付される番号(数字+アルファベット)は、右後方障害物警報システム100aの対応する構成要素に付される番号において、アルファベットの「a」を「b」に代えたものとする。
右後方障害物警報システム100aは、図7に示すように、主として、右側センサモジュール101a(図1参照)と、障害物警報機構102aと、故障報知機構103aと、右側ハーネス104aとを含んでいる。
右側センサモジュール101aは、図1に示すように、車両1の後端部に取り付けられた樹脂製の後部バンパー12の右隅内面側に設置されており、図7に示した右後方センサ110aと右側制御ユニット(CPU)111aとにより構成されている。右後方センサ110aは、車両1の右後方の所定エリアに向かってマイクロ波等を出射し、その反射波を検出することによって、車両1の右後方の検出エリア内に存在する障害物を検出する機能を有している。なお、右後方センサ110aの障害物検出方法として、たとえば、マイクロ波以外のミリ波、超音波、赤外線などの電磁波を用いた反射検出型の検出方法や、CCDカメラなどの撮像手段を用いた画像解析型の検出方法を挙げることができるが、マイクロ波を用いる場合には、マイクロ波が樹脂製の後部バンパー12を容易に透過可能であることから、右後方センサ110a(右側センサモジュール101a)を後部バンパー12の内面側に設けることが可能となり、その結果、右後方センサ110aを外部よりの衝撃などから保護することが可能となる。
また、右側制御ユニット111aは、右後方障害物警報システム100aの制御を行うために設けられており、障害物警報制御部120aと、故障報知制御部130aとを含んでいる。詳細については後述するが、障害物警報制御部120aは、車両1に設けられた各センサおよびスイッチからの信号に基づいて、障害物警報機構102aを制御する機能を有しており、故障報知制御部130aは、右後方センサ110a、障害物警報制御部120a、障害物警報機構102aおよび右側ハーネス104a(本発明の「右側障害物情報表示システム」に対応する)が正常に作動しない異常状態にあることを検出するとともに、その検出結果に基づいて、故障報知機構103aを制御する機能を有している。なお、上記と同様に、左後方センサ110b、障害物警報制御部120b、障害物警報機構102bおよび左側ハーネス104bにより、本発明の「左側障害物情報表示システム」が構成されている。
障害物警報機構102aは、右後方センサ110aにより検出された障害物に関する情報に基づいて、ドライバーに警告を促すために設けられている。この障害物警報機構102aは、右側ドアミラー7aに設けられたミラー内警報表示部141a(図2および図8参照)と、インストルメントパネル5に設けられた車室内警報表示部142aと、車内のスピーカ(図示せず)から警報音を発生させる警報音発令部143aとにより構成されている。なお、上記した障害物に関する情報は、車両1の右後方の検出エリア内に障害物が存在するか否かの情報、車両1と障害物との距離情報、および、車両1に対する障害物の相対速度情報などを含んでいる。
ミラー内警報表示部141aは、後述する右側ドアミラー7aのミラー面31aに投影された所定のイメージ図形を含んでいる。このイメージ図形は、ミラー面31aのうちの車両1の本体に近い位置に形成され、車両1の右後方に障害物が存在することを明確に表すことが可能な形状を有している。詳細には、ミラー内警報表示部141aのイメージ図形は、図4に示すように、車両1を後方から見た状態を示した車両イメージ図形161と、その車両イメージ図形161の右下方向に斜めに延びるように形成された末広がり形状の右側セグメント列162aとにより構成されている。
また、車室内警報表示部142aは、インストルメントパネル5に投影され、車両1の後側方に障害物が存在することを明確に表すことが可能な形状を有する所定のイメージ図形を含んでいる。この車室内警報表示部142aのイメージ図形は、図5に示すように、車両1を後方から見た状態を示した車両イメージ図形161と、その車両イメージ図形161の右下方向および左下方向に斜めに延びるように各々形成された末広がり形状の一対の右側セグメント列162aおよび左側セグメント列162bとにより構成されている。
上記した左右のセグメント列162bおよび162aは、それぞれ、障害物の検出方向(左後方または右後方)を表すとともに、独立して点灯および消灯可能な8つのセグメント163により構成されている。また、左右のセグメント列162bおよび162aは、それぞれ、下方側のセグメント163から順に点灯するように構成されており、障害物検出時の車両1と障害物との距離に応じて、点灯するセグメント163の数が変化するようになっている。つまり、検出時に障害物が車両1から離れている場合には、点灯するセグメント163の数が少なくなるように、また、検出時に障害物が車両1に比較的近い場合には、点灯するセグメント163の数が多くなるように構成されている。これにより、車両1のドライバーは、ミラー内警報表示部141aおよび車室内警報表示部142aのイメージ図形を視認するだけで、直ちに、障害物の方向および障害物までの距離を把握することができる。なお、ミラー内警報表示部141aが形成された右側ドアミラー7aのミラー面31aの車両1の本体に近い領域は、後続車が映る頻度の低い領域であるので、後続車を映すというドアミラーの機能を損なうことなく、警報表示を適正に行うことが可能となる。
また、警報音発令部143aによるスピーカの制御に応じ、指向性をもたせた警報音を出力することが好ましい。これによって、車両1の乗員は、その警報音の出力方向に応じて障害物の検出方向を容易に判別することが可能となる。
また、故障報知機構103aは、故障報知制御部130aにより検出された右側障害物情報表示システムの異常を車両1の乗員(特にドライバー)に知らせるために設けられており、上記した右側ハーネス104aとは異なる通信手段(他のハーネスや無線通信など)により右側センサモジュール101aの右側制御ユニット111aに電気的に接続されている。
ここで、第1実施形態では、故障報知機構103aは、図7に示すように、右側ドアミラー7aに設けられた故障表示手段としてのミラー内故障報知部151aと、インストルメントパネル5に設けられた車室内故障報知部152aとにより構成されている。これにより、ミラー内故障報知部151aは、車両1のドライバーから見て、上記ミラー内警報表示部141aが設けられた方向とほぼ同一の方向(図例では車両1の右側)に配設されることになる。このミラー内故障報知部151aは、図2および図8の(a)に示すように、後述する右側ドアミラー7aのミラー面31aの右上部に投影された円形の図形を含んでいる。また、車室内故障報知部152aは、図1に示すように、インストルメントパネル5に設けられた円形の図形を含んでいる。なお、ミラー内故障報知部151aが配置された右側ドアミラー7aのミラー面31aの右上部は、後続車が映る頻度の低い領域であるので、後続車を映すというドアミラーの機能を損なうことなく、故障報知を適正に行うことが可能となる。
また、右側ハーネス104aは、図7に示すように、右側制御ユニット111aおよび障害物警報機構102aを電気的に接続するために設けられており、右側制御ユニット111aから障害物警報機構102aに制御信号を出力する機能を有している。
相互通信用のハーネス100cは、右後方障害物警報システム100aの右側制御ユニット111aと左後方障害物警報システム100bの左側制御ユニット111bとを電気的に接続している。このハーネス100cを用いた相互通信により、右側制御ユニット111aが左側障害物情報表示システムの故障を把握するとともに、左側制御ユニット111bが右側障害物情報表示システムの故障を把握することが可能となる。
また、インストルメントパネル5の右側方には、左右の障害物情報表示システムの起動スイッチとしてのメインスイッチ13が設けられている。
次に、図2および図6を参照して、車両1の右側ドアミラー(ドライバー席側ドアミラー)7aの構成について説明する。なお、左右のドアミラー7bおよび7aは、互いに左右対称の構成を有しているので、左側ドアミラー7bの構成についてはその詳細な説明を省略する。また、左側ドアミラー7bの各構成要素に付される番号(数字+アルファベット)は、右側ドアミラー7aの対応する構成要素に付される番号において、アルファベットの「a」を「b」に代えたものとする。
右側ドアミラー7aは、図6に示すように、ミラー部材21aと、ヒーター部材22aと、警報表示用LEDユニット23aと、故障報知用LED24aと、内側ケース25aと、外枠カバー26a(図2参照)とにより構成されている。
ミラー部材21aは、車両1の後方を含む周辺状況を車両1の乗員(特にドライバー)に提供可能なミラー面31aを有している。なお、本実施形態では、ミラー面31aが形成された壁面を、便宜上ミラー部材21aの表面側として説明を進める。ミラー部材21aは、レーザー加工機などを用いた削摩加工によりミラー部材21aの裏面側に形成された警報表示用凹部32aおよび故障報知用凹部33aを有している。すなわち、ミラー部材21aの警報表示用凹部32aおよび故障報知用凹部33aが形成された部分は、いわゆるハーフミラーの構造を有しており、ミラー部材21aの裏面側をミラー面31aにある程度映し出すことが可能なようになっている。警報表示用凹部32aは、縦長長方形状を有しており、ミラー部材21aのうち、車両1の本体に近い位置に形成されている。また、故障報知用凹部33aは、円形状を有しており、ミラー部材21aのうち、車両1の本体から離れた位置の上部に形成されている。
ヒーター部材22aは、ミラー部材21aの裏面側に配置されており、ミラー面31aの曇りを除去するために発熱可能なように構成されている。また、ヒーター部材22aは、ミラー部材21aの警報表示用凹部32aおよび故障報知用凹部33aに対応する位置に、それぞれ、警報表示用開口部41aおよび故障報知用開口部42aを有している。この警報表示用開口部41aは、車両1の右後方に障害物が存在することを表すイメージ図形を、ミラー部材21aのミラー面31aに投影可能に形成されており、詳細には、上述したように、車両イメージ図形161と右側セグメント列162aとにより構成されるミラー内警報表示部141aのイメージ図形をミラー部材21aのミラー面31aに投影するようになっている。また、故障報知用開口部42aは、円形状に形成されている。
警報表示用LEDユニット23aは、ヒーター部材22aの警報表示用開口部41aに対応する位置に設けられ、図示しない複数のLEDとLED保持基板とにより構成されている。この警報表示用LEDユニット23aに使用されるLEDは、複数の異なる波長の光を出射可能であって、橙色および赤色で点灯/点滅するように構成されている。また、故障報知用LED24aは、ヒーター部材22aの故障報知用開口部42aに対応する位置に設けられている。この故障報知用LED24aは、橙色、赤色および黄色で点灯するように複数の異なる波長の光を出射可能であり、かつ、出射光の強度を調節して輝度を変更可能なように構成されている。
このように、ミラー内警報表示部141aのイメージ図形は、ヒーター部材22aの警報表示用開口部41aを介して、警報表示用LEDユニット23aからの出射光がミラー部材21aの警報表示用凹部32aに照射されることにより、ミラー部材21aのミラー面31aに映し出されるように構成されている。また、ミラー内故障報知部151aのイメージ図形は、ヒーター部材22aの故障報知用開口部42aを介して、故障報知用LED24aからの出射光がミラー部材21aの故障報知用凹部33aに照射されることにより、ミラー部材21aのミラー面31aに映し出されるように構成されている。なお、ミラー内警報表示部141aおよびミラー内故障報知部151aのイメージ図形は、ミラー部材21aに埋め込まれた表示用液晶パネルにより、ミラー面31aに映し出されるものであってもよい。また、ミラー内故障報知部151aは、ミラー部材21aのミラー面31aに映し出された故障報知用LED24aのイメージ図形に限らず、ミラー部材21aの故障報知用凹部33aを孔構造にすることによりミラー面31a側に露出した故障報知用LED24aの本体であってもよい。この場合、LED以外のたとえば電球などの発光部材を用いることが可能であり、設置箇所として、ミラー面31a内のみならず、ミラー部材21aと外枠カバー26aとの隙間、外枠カバー26aの外面、あるいは、後述する車両1に取り付けられた化粧カバー14などにも設けることが可能である。
内側ケース25aは、ミラー部材21a、ヒーター部材22a、警報表示用LEDユニット23aおよび故障報知用LED24aを支持するために設けられており、ドアミラー駆動部8に係合可能な係合部27aを有している。つまり、内側ケース25aがドアミラー駆動部8により駆動されることによって、右側ドアミラー7aが車両1の本体に対して回動するように構成されている。
また、外枠カバー26aは、ミラー部材21a、ヒーター部材22a、警報表示用LEDユニット23aおよび故障報知用LED24aを外部よりの衝撃などから保護するために設けられている。
また、右側ドアミラー7aは、ドアミラー駆動部8により、ミラー部材21aのミラー面31aが車両1の後方を向くことにより後方状況を乗員に提供可能となる展開位置と、ミラー部材21aのミラー面31aが車両1の本体と対向する格納位置とを移動可能なように構成されている。また、右側ドアミラー7aが取り付けられている車両1の本体部分には、図2に示すように、化粧カバー14が取り付けられている。
また、車両1は、図7に示すように、車速センサ51、操舵角センサ52、ミラー位置検出センサ53および夜間検出センサ54を備えている。車速センサ51は、車両1の速度を検出するとともに、検出した車速データを左右の制御ユニット111aおよび111bに出力する機能を有している。
操舵角センサ52は、ドライバーによるハンドル4の操舵方向および操舵角を検出する機能を有しており、検出したハンドル操作の方向および角度データを左右の制御ユニット111aおよび111bに出力する機能を有している。
ミラー位置検出センサ53は、右(左)側ドアミラー7a(7b)が展開位置にあるか否かを検出するとともに、検出した右(左)側ドアミラー7a(7b)の位置データを右側制御ユニット111aおよび左側制御ユニット111bに出力する機能を有している。
夜間検出センサ54は、ヘッドライト6を点灯および消灯するライトスイッチ10のオンオフ状態から夜間であるか否かを検出するとともに、検出したライトスイッチ10の状態データを左右の制御ユニット111bおよび111aに出力する機能を有している。なお、夜間検出センサ54による夜間検出方法として、たとえば、カーナビゲーションシステムに搭載される時計の計時機能から夜間であるか否かを検出する方法などを用いてもよい。
次に、図7を参照して、第1実施形態による車両1の右側制御ユニット111aの構成について説明する。
右側センサモジュール101aの右側制御ユニット(CPU)111aは、上述したように、障害物警報制御部120aと、故障報知制御部130aとにより構成されている。この右側制御ユニット111aは、車両1に設けられた各センサおよびスイッチ(車速センサ51、操舵角センサ52、右ウィンカースイッチ11a、右後方センサ110a、ミラー位置検出センサ53および夜間検出センサ54)と、障害物警報機構102aと、故障報知機構103aとに電気的に接続されており、上記の各センサおよびスイッチからの信号に基づいて、障害物警報機構102aおよび故障報知機構103aを制御する機能を有している。
障害物警報制御部120aは、障害物判定部121aと、危険判断部122aと、警報表示判定部123aと、警報音発令判定部124aとを含んでいる。
障害物判定部121aは、右後方センサ110aからの信号(生データ)とバックグラウンドデータとを比較分析することによって、車両1の右後方の検出エリア内に障害物が存在するか否かの判定を行うとともに、車両1の右後方に存在する障害物が、並走車両であるか、人であるか、または、ガードレールであるかといった障害物の特定を行う機能を有している。
危険判断部122aは、車両1と障害物との距離から障害物の車両1に対する相対速度を演算し、その障害物が車両1に対して近づいているのか遠ざかっているのかを判定する機能と、障害物が車両1に対して近づいていると判定された場合には、その障害物を危険対象であると判断する機能とを有している。
警報表示判定部123aは、ドライバーに警告を促すべく警報表示を行うか否かを判定する機能を有しており、上記危険判断部122aにより障害物が危険対象であると判断された状態で、ドライバーにより障害物が存在する方向(この場合、右方向)への旋回を意図した方向指示レバー9やハンドル4の操作が行われた場合に、ドライバーに警告を促すべく警報表示を行うようにミラー内警報表示部141aおよび車室内警報表示部142aを制御する。また、警報表示を行うための所定条件(たとえば、車両1の速度が10km/h以上であるなど)が満たされているか否かの判定を行い、この警報表示条件が満たされていないと判定した場合には、警報表示を行わないようにミラー内警報表示部141aおよび車室内警報表示部142aを制御する機能や、夜間検出センサ54からの検出信号に基づいて、夜間であると判断した場合に、ドライバーがミラー内故障報知部151aによる故障報知を眩しいと感じるのを抑制する目的で、報知輝度を減少補正するようにミラー内故障報知部151a(故障報知用LED24a)を制御する機能も有している。
警報音発令判定部124aは、ドライバーに警告を促すべく警報音を発令するか否かを判定する機能を有しており、上記した警報表示判定部123aとほぼ同様の状況下で、ドライバーに警告を促すべく警報音発令を行うように警報音発令部143aを制御する。
また、故障報知制御部130aは、故障判定部131aと、報知判定部132aとを含んでいる。故障判定部131aは、上述した右側障害物情報表示システム(右後方センサ110a、障害物警報制御部120a、障害物警報機構102aおよび右側ハーネス104a)が正常に作動しない異常状態にあることを検出する機能と、検出した右側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であるか軽度の異常であるかを判定する機能と、右側障害物情報表示システムが異常状態にあり故障中であると判定された場合に、その異常(故障)度合いに応じて右側障害物情報表示システムの故障フラグ(以下、右側故障フラグという)Frを「1」または「2」に設定する機能とを有している。この故障判定部131aによる主な故障判定方法として、以下の4つの方法が挙げられる。
すなわち、第1の方法は、右後方センサ110aからの信号(生データ)と、予め取得しておいた正常時の信号(バックグラウンドデータ)との変化度合いを比較することにより、右後方センサ110aの信号出力の異常を検出する方法である。この第1の方法により検出された右後方センサ110aの信号出力の異常では、生データとバックグラウンドデータとの変化度合いが第1の閾値よりも大きく第2の閾値以下の場合には、故障判定部131aにより、右側障害物情報表示システムの異常が軽度の異常であると判定され、生データとバックグラウンドデータとの変化度合いが第2の閾値以上の場合には、故障判定部131aにより、右側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であると判定される。
また、第2の方法は、ハーネス100cによる右後方障害物警報システム100aおよび左後方障害物警報システム100bの相互通信を利用した相互監視(いわゆる、ダブルマイコン方式)によって、右側制御ユニット111aの異常を検出する方法である。
また、第3の方法は、障害物警報機構102aの作動状態(たとえば、点灯継続時間や警報音の発令時間など)を所定のセンサ(図示せず)により監視することによって、右側ハーネス104aを含む電気系統の断線を検出する方法である。この第3の方法により検出された右側ハーネス104aの断線は、故障判定部131aにより重度の異常であると判定される。
また、第4の方法は、車速センサ51とタービン回転センサ(図示せず)との相互監視により車速センサ51の異常を検出する方法である。
故障判定部131aは、上記した4つの故障判定方法を主として用いることにより、右側障害物情報表示システム(右後方センサ110a、障害物警報制御部120a、障害物警報機構102aおよび右側ハーネス104a)の種々の異常状態を検出可能なように構成されている。
報知判定部132aは、故障報知機構103aによる故障報知を行うための所定条件が満たされているか否かを判定する機能を有している。この故障報知条件としては、たとえば、上記警報表示条件である車両1の速度が10km/h以上であるか、または、左右のドアミラー7bおよび7aが展開位置にあるか、(左右の)障害物情報表示システムのメインスイッチ13がオン状態になっているかなどが挙げられる。
また、報知判定部132aは、故障判定部131aにより判定された右側障害物情報表示システムの異常度合い(重度または軽度)に応じて、故障報知の報知方式を変化させるように故障報知機構103aを制御する機能も有している。すなわち、報知判定部132aは、右側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であると判定された場合には、故障報知を赤色で行うようにミラー内故障報知部151aおよび車室内故障報知部152aを制御するとともに、右側障害物情報表示システムの異常が軽度の異常であると判定された場合には、故障報知を黄色で行うようにミラー内故障報知部151aおよび車室内故障報知部152aを制御する。これにより、簡単なシステム構成で右側障害物情報表示システムの異常度合いを車両1の乗員に対して適正に認識させることができる。
図9および図10は、第1実施形態による車両の右側障害物情報表示システムの制御方法を説明するためのフローチャートである。次に、図9および図10を参照して、右側制御ユニット(CPU)111aの障害物警報制御部120aによる障害物警報機構102aの制御フローについて説明する。なお、左側制御ユニット(CPU)111bの障害物警報制御部120bによる障害物警報機構102bの制御では、次述する一連の右側制御ユニット111aの障害物警報制御部120aによる障害物警報機構102aの制御とほぼ同様の制御処理が行われるので、図示およびその詳細な説明を省略する。
まず、車両1のメインスイッチ13をオン状態にして左右の障害物情報表示システムを起動させることにより、図9のステップS1において、車両1の各センサおよびスイッチ(車速センサ51、操舵角センサ52、右ウィンカースイッチ11a、右後方センサ110a、ミラー位置検出センサ53および夜間検出センサ54)からの信号が右側制御ユニット111aの障害物警報制御部120aに入力される。
そして、ステップS2において、右側障害物情報表示システムの故障フラグ(右側故障フラグ)Frが「0」であるか否かが判断される。ステップS2において、右側故障フラグFrが「0」ではない、すなわち、右側障害物情報表示システムが故障中であると判断された場合には、障害物警報制御部120aによる障害物警報機構102aの制御が行われることなく、後述の右側制御ユニット111aの故障報知制御部130aによる故障報知制御(図11および図12参照)が行われる。
一方、ステップS2において、右側故障フラグFrが「0」である、すなわち、右側障害物情報表示システムが正常に作動中であると判断された場合には、ステップS3において、車速センサ51からの検出信号に基づいて、車両1の速度が10km/h以上であるか否かが判断される。ステップS3において、車速が10km/h未満であると判断された場合には、障害物警報制御部120aによる警報表示および警報音発令が行われることなく、ステップS1に戻る。
一方、ステップS3において、車速が10km/h以上であると判断された場合には、ステップS4において、障害物判定部121aにより、右後方センサ110aからの検出信号に基づいて、車両1の右後方の検出エリア内に障害物が存在するか否かの検出が行われる。その後、ステップS5において、危険判断部122aにより、車両1に対する障害物の相対速度が演算される。これにより、検出エリア内の障害物が車両1に対して近づいているのか遠ざかっているのかが判定され、車両1に対して近づいている障害物を注意すべき危険対象として判断することが可能となる。
そして、ステップS6において、車両1の右後方に注意すべき障害物が存在するか否かが判断される。ステップS6において、車両1の右後方に注意すべき障害物が存在しないと判断された場合には、障害物警報制御部120aによる警報表示および警報音発令が行われることなく、ステップS1に戻る。一方、ステップS6において、車両1の右後方に注意すべき障害物が存在すると判断された場合には、図10のステップS7において、右ウィンカースイッチ11aがオフ状態からオン状態に切り替わって、車両1の右ウィンカー(図示せず)が消灯状態から点滅状態になったか否かが判断される。
ステップS7において、右ウィンカースイッチ11aがオフ状態からオン状態に切り替わったと判断された場合には、ステップS8において、警報音発令判定部124aにより、スピーカから警報音が発令されるように警報音発令部143aが制御される。その後、ステップS9において、警報表示判定部123aにより、右側ドアミラー7aのミラー面31aおよびインストルメントパネル5に警報表示が行われるようにミラー内警報表示部141aおよび車室内警報表示部142aが制御される。
一方、ステップS7において、右ウィンカースイッチ11aがオフ状態からオン状態に切り替わっていないと判断された場合には、ステップS10において、右ウィンカースイッチ11aがオン状態からオフ状態に切り替わって、車両1の右ウィンカーが点滅状態から消灯状態になったか否かが判断される。そして、ステップS10において、右ウィンカースイッチ11aがオン状態からオフ状態に切り替わったと判断された場合には、ステップS11において、障害物警報機構102aによる警報中であるか否かが判断される。
そして、ステップS11において、障害物警報機構102aによる警報中ではないと判断された場合には、障害物警報制御部120aによる警報表示および警報音発令が行われることなく、ステップS1に戻る。一方、ステップS11において、障害物警報機構102aによる警報中であると判断された場合には、ステップS12において、警報音発令判定部124aにより、スピーカからの警報音発令を停止するように警報音発令部143aが制御される。その後、ステップS13において、警報音発令の停止から所定時間が経過したか否かが判断される。
ステップS13において、警報音発令の停止から所定時間が経過していないと判断された場合には、再び、ステップS13に戻る。そして、警報音発令の停止から所定時間が経過したと判断されるまで、繰り返しステップS13の判断処理が行われる。ステップS13において、警報音発令の停止から所定時間が経過したと判断された場合には、ステップS14において、警報表示判定部123aにより、右側ドアミラー7aのミラー面31aおよびインストルメントパネル5の警報表示を停止するようにミラー内警報表示部141aおよび車室内警報表示部142aが制御される。このように、警報音発令を停止してから所定時間経過後に警報表示を停止することにより、車両1のドライバーに警告を促すのに十分な時間だけ警報表示を行いながら、警報音発令が長時間に亘って行われるのを抑制することができるので、車両の安全走行性を確保しながら、車両の乗員が感じる煩わしさを軽減することができる。
一方、ステップS10において、右ウィンカースイッチ11aがオン状態からオフ状態に切り替わっていないと判断された場合には、ステップS15において、操舵角センサ52からの検出信号に基づいて、右方向へのハンドル操作が行われたか否かが判断される。そして、ステップS15において、右方向へのハンドル操作が行われたと判断された場合には、ステップS16およびS17において、上述したステップS8およびS9と同様の制御処理が行われて、警報音発令部143aによる警報音発令と、ミラー内警報表示部141aおよび車室内警報表示部142aによる警報表示とが順次行われる。
一方、ステップS15において、右方向へのハンドル操作が行われていないと判断された場合には、ステップS18において、操舵角センサ52からの検出信号に基づいて、左方向へのハンドル操作が行われたか否かが判断される。そして、ステップS18において、左方向へのハンドル操作が行われていないと判断された場合には、障害物警報制御部120aによる警報表示および警報音発令が行われることなく、ステップS1に戻る。
一方、ステップS18において、左方向へのハンドル操作が行われたと判断された場合には、ステップS19において、障害物警報機構102aによる警報中であるか否かが判断される。そして、ステップS19において、障害物警報機構102aによる警報中ではないと判断された場合には、障害物警報制御部120aによる警報表示および警報音発令が行われることなく、ステップS1に戻る。一方、ステップS19において、障害物警報機構102aによる警報中であると判断された場合には、ステップS20、S21およびS22において、上述したステップS12〜14と同様の制御処理が行われて、警報音発令部143aによる警報音発令と、ミラー内警報表示部141aおよび車室内警報表示部142aによる警報表示とが順次停止される。
以上のようにして、右側制御ユニット(CPU)111aの障害物警報制御部120aによる障害物警報機構102aの制御が行われる。
図11および図12は、第1実施形態による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャートである。この図11および図12を参照して、右側制御ユニット(CPU)111aの故障報知制御部130aおよび左側制御ユニット(CPU)111bの故障報知制御部130bによる左右の障害物情報表示システムの故障報知の制御フローについて説明する。
まず、車両1の図示しないエンジンスタータスイッチ(IG)をオン状態にすることにより、ステップS101において、右側障害物情報表示システムが故障中であることを示す右側故障フラグFrが「1」または「2」に設定されているか否かが判断される。
そして、ステップS101において、右側故障フラグFrが「1」または「2」に設定されていないと判断された場合には、ステップS102において、故障判定部131aにより、右側障害物情報表示システムに重度の異常(たとえば、右側ハーネス104aの断線や各センサの故障など)があるか否かが判断される。なお、エンジンスタータスイッチ(IG)をオン状態にした直後の状態では、右側故障フラグFrが「0」であるため、自動的にステップS102に進むように制御される。
ステップS102において、故障判定部131aにより、右側障害物情報表示システムに重度の異常があると判断された場合には、ステップS103において、故障判定部131aにより、右側故障フラグFrが「1」に設定される。一方、ステップS102において、故障判定部131aにより、右側障害物情報表示システムに重度の異常がないと判断された場合には、ステップS104において、故障判定部131aにより、右側障害物情報表示システムに軽度の異常(たとえば、電波障害などに起因する右後方センサ110aの信号出力の一時的な不具合など)があるか否かが判断される。
ステップS104において、故障判定部131aにより、右側障害物情報表示システムに軽度の異常があると判断された場合には、ステップS105において、故障判定部131aにより、右側故障フラグFrが「2」に設定される。一方、ステップS104において、故障判定部131aにより、右側障害物情報表示システムに軽度の異常がないと判断された場合には、右側故障フラグFrが立てられることなく、後述するステップS115に進む。
一方、ステップS101において、故障判定部131aにより右側故障フラグFrが「1」または「2」に設定されている、すなわち、右側障害物情報表示システムが故障中であると判断された場合には、ステップS106において、報知判定部132aにより、インストルメントパネル5に右側障害物情報表示システムの故障報知を行うように車室内故障報知部152aが制御される。そして、ステップS107において、ミラー位置検出センサ53からの検出信号に基づいて、左右のドアミラー7bおよび7aが展開位置にあるか否かが判断される。
ステップS107において、左右のドアミラー7bおよび7aが展開位置にないと判断された場合には、ステップS108において、報知判定部132aにより、故障報知が行われないようにミラー内故障報知部151aが制御された後、ステップS101に戻り、再び上述の判断処理が行われる。
一方、ステップS107において、左右のドアミラー7bおよび7aが展開位置にあると判断された場合には、ステップS109において、夜間検出センサ54からの検出信号に基づいて、ライトスイッチ10がオン状態にあり、ヘッドライト6が点灯しているか否か、つまり、夜間であるか否かが判断される。そして、ステップS109において、夜間であると判断された場合には、ステップS110において、報知判定部132aにより、故障報知用LED24aの輝度を減少補正して故障報知を行うようにミラー内故障報知部151aが設定された後、ステップS112に進む。
一方、ステップS109において、夜間ではないと判断された場合には、ステップS111において、報知判定部132aにより、故障報知用LED24aの輝度の補正を行うことなく、通常の輝度で故障報知を行うようにミラー内故障報知部151aが設定された後、ステップS112に進む。そして、ステップS112において、故障判定部131aにより、右側故障フラグFrが「1」に設定されているか否か、すなわち、右側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であるか否かが判断される。
ステップS112において、右側故障フラグFrが「1」に設定されている、すなわち、右側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であると判断された場合には、ステップS113において、報知判定部132aにより、故障報知を赤色で行うようにミラー内故障報知部151a(故障報知用LED24a)が制御される。一方、ステップS112において、右側故障フラグFrが「2」に設定されている、すなわち、右側障害物情報表示システムの異常が軽度の異常であると判断された場合には、ステップS114において、報知判定部132aにより、故障報知を黄色で行うようにミラー内故障報知部151a(故障報知用LED24a)が制御される。その後、図12のステップS115に進み、左側制御ユニット111bの故障判定部131bにより、左側障害物情報表示システムが故障中であることを示す左側故障フラグFlが「1」または「2」に設定されているか否かが判断される。なお、上記したステップS103、S105およびS113の処理後においても、同様にステップS115に進み、上記判断がなされる。
以下、図12に示したステップS115〜S128における左側制御ユニット111bの故障報知制御部131bによる左側障害物情報表示システムの故障報知制御では、上述した図11に示したステップS101〜S114における右側制御ユニット111aの故障報知制御部131aによる右側障害物情報表示システムの故障報知制御とほぼ同様の制御処理が行われるので、その詳細な説明を省略する。
なお、左側制御ユニット111bの故障報知制御部131bによる左側障害物情報表示システムの故障報知制御(図12のステップS115〜S128)の終了後は、再び図11のステップS101に戻り、上述の右側制御ユニット111aの故障報知制御部131aによる右側障害物情報表示システムの故障報知制御(ステップS101〜S114)が行われる。
第1実施形態では、上記のように、障害物情報表示システムのミラー内警報表示部141a(141b)を有するドアミラー7a(7b)に、障害物情報表示システムの異常を報知するミラー内故障報知部151a(151b)を設けることによって、ミラー内故障報知部151a(151b)を上記ミラー内警報表示部141a(141b)の近傍に配置することができるので、車両1の乗員(特にドライバー)が障害物情報表示システムを利用するためにドアミラー7a(7b)のミラー内警報表示部141a(141b)を視認する際に、ドアミラー7a(7b)のミラー内故障報知部151a(151b)をも自ずと視認することができる。これにより、障害物情報表示システムの利用時に障害物情報表示システムの故障を確実に把握することができる。
また、他の警報ランプや計器類が設置されていないドアミラー7a(7b)にミラー内故障報知部151a(151b)を設けることによって、障害物情報表示システムの異常を報知するミラー内故障報知部151a(151b)を容易に識別することができるので、ミラー内故障報知部151a(151b)による障害物情報表示システムの故障を容易に把握することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、車両1の右側ドアミラー7aに、故障判定部131aにより検出された右側障害物情報表示システムの異常のみを報知するミラー内故障報知部151aを設け、左側ドアミラー7bに、故障判定部131bにより検出された左側障害物情報表示システムの異常のみを報知するミラー内故障報知部151bを設けることによって、右側ドアミラー7aに設けられたミラー内故障報知部151aで右側障害物情報表示システムの故障を把握することができるとともに、左側ドアミラー7bに設けられたミラー内故障報知部151bで左側障害物情報表示システムの故障を把握することができるので、障害物情報表示システムの利用時に、左右いずれの障害物情報表示システムが故障しているのかを的確に把握することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、車両1のドアミラー7aおよび7bが展開位置にあることを条件に、ミラー内故障報知部151aおよび151bにより障害物情報表示システムの故障報知が行われるように構成することによって、ドアミラー7aおよび7bが展開位置にあって、ドライバーが障害物情報表示システムを利用する可能性が高いときには、障害物情報表示システムの故障報知を行うことができるとともに、ドアミラー7aおよび7bが格納位置にあって、ドライバーが障害物情報表示システムを利用する可能性が極めて低いときには、障害物情報表示システムの故障報知が行われるのを抑制することができる。これにより、ミラー内故障報知部151aおよび151bによる不必要な報知を抑制することができるので、車両1の乗員が感じる煩わしさを軽減することができる。
なお、上記第1実施形態では、図8の(a)に示すように、右後方障害物警報システム100aのミラー内故障報知部151aを車両1の右側ドアミラー7aに設けるとともに、左後方障害物警報システム100bのミラー内故障報知部151bを車両1の左側ドアミラー7bに設ける例について示したが、図8の(b)に示すように、ミラー内故障報知部151aおよび151bの両方を車両1aの右側ドアミラー(ドライバー席側ドアミラー)7cに設けてもよい。この場合、車両1aの左側ドアミラー7dには、報知手段が設けられていない。また、右側ドアミラー7cのミラー内故障報知部151bは、ミラー内故障報知部151aの左隣に設置された構造とすることが好ましい。これにより、車両1aのドライバーは、左右いずれの障害物情報表示システムが故障しているのかを速やかに把握することができる。
図13は、第1実施形態の変形例1による車両の電気的な構成を示したブロック図であり、図14および図15は、第1実施形態の変形例1による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャートである。図13を参照して、本発明の第1実施形態の変形例1による車両1の電気的構成について説明する。
第1実施形態の変形例1による車両1に搭載される後側方障害物警報システム100dでは、図13に示すように、右後方障害物警報システム100eの右側制御ユニット111aおよび左後方障害物警報システム100fの左側制御ユニット111bが、それぞれ、ドアミラー駆動部8に電気的に接続されている。そして、右(左)側制御ユニット111a(111b)は、車両1の各センサおよびスイッチからの信号に基づいて、障害物警報機構102aおよび故障報知機構103aの制御に加えて、上記ドアミラー駆動部8の駆動制御も行うように構成されている。
また、第1実施形態の変形例1における左右の制御ユニット111bおよび111aによる障害物情報表示システムの故障報知制御では、図14および図15に示すように、ステップS131およびS132の制御処理以外、第1実施形態と同様の制御処理が行われる。
すなわち、図14(図15)のステップS107(S121)において、ミラー位置検出手段53の検出信号に応じて、左右のドアミラー7bおよび7aが展開位置にないと判断された場合には、ステップS131(S132)において、右(左)側制御ユニット111a(111b)により、左右のドアミラー7bおよび7aを展開位置まで駆動するようにドアミラー駆動部8が制御される。その後、ステップS109(S123)において、夜間検出センサ54の検出信号に基づいて、夜間である否かが判断される。なお、上記のステップS131(S132)における左右のドアミラー7bおよび7aの展開動作は、たとえば、車両1に設けられたコーナーセンサなどにより車両1の周囲に障害物が存在しないという安全確認の完了を条件に開始されるように制御するのが好ましい。
第1実施形態の変形例1では、上記のように、エンジンスタータスイッチがオン状態になり、後側方障害物警報システムの起動要求があったことを起点として、ドアミラー7aおよび7bが自動的に展開されることにより、障害物情報表示システムの異常検出の有無を確認できるように構成したため、障害物情報表示システムの故障の発生を自動的に、かつ、速やかに乗員に把握させることができる。
図16および図17は、第1実施形態の変形例2による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャートである。次に、本発明の第1実施形態の変形例2による車両1では、故障報知機構103a(103b)による故障報知に所定の条件(時間的な制限)が設けられている。つまり、ミラー内故障報知部151a(151b)は、メインスイッチ13がオン状態で、かつ、車速が10km/h以上の状態になってから所定時間経過するまでの状態にある場合に故障報知を行うように故障報知制御部130aにより制御されるとともに、車室内故障報知部152a(152b)は、エンジンスタータスイッチ(IG)がオン状態になってから所定時間経過するまでの状態にある場合に故障報知を行うように故障報知制御部130aにより制御される。
次に、図16および図17を参照して、第1実施形態の変形例2による左右の制御ユニット111bおよび111aによる障害物情報表示システムの故障報知の制御フローについて説明する。まず、図16のステップS101〜105における制御処理は、上記第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。そして、ステップS101において、右側故障フラグFrが「1」または「2」に設定されている、すなわち、右側障害物情報表示システムが故障中であると判断された場合には、ステップS141において、報知判定部132aにより、エンジンスタータスイッチ(IG)がオン状態になってから所定時間が経過しているか否かが判断される。
ステップS141において、エンジンスタータスイッチがオン状態になってから所定時間が経過していないと判断された場合には、ステップS142において、右側故障フラグFrが「1」に設定されているか否か、すなわち、右側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であるか否かが判断される。
ステップS142において、右側故障フラグFrが「1」に設定されている、すなわち、右側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であると判断された場合には、ステップS143において、報知判定部132aにより、右側障害物情報表示システムに対する故障報知を赤色で行うように車室内故障報知部152a(図示しない故障報知用LED)が制御される。一方、ステップS142において、右側故障フラグFrが「2」に設定されている、すなわち、右側障害物情報表示システムの異常が軽度の異常であると判断された場合には、ステップS144において、報知判定部132aにより、右側障害物情報表示システムに対する故障報知を黄色で行うように車室内故障報知部152a(図示しない故障報知用LED)が制御される。
一方、ステップS141において、エンジンスタータスイッチがオン状態になってから所定時間が経過していると判断された場合には、ステップS145において、報知判定部132aにより、右側障害物情報表示システムに対する故障報知を停止するように車室内故障報知部152aが制御される。
その後、ステップS146に進み、報知判定部132aにより、車両1に設けられたメインスイッチ13がオン状態で、かつ、車速が10km/h以上の状態になってから所定時間が経過しているか否かが判断される。なお、上記したステップS143およびS144の処理後においても、同様にステップS146に進み、上記判断がなされる。
そして、ステップS146において、車両1に設けられたメインスイッチ13がオン状態で、かつ、車速が10km/h以上の状態になってから所定時間が経過していないと判断された場合には、ステップS147において、右側故障フラグFrが「1」に設定されているか否か、すなわち、右側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であるか否かが判断される。
ステップS147において、右側故障フラグFrが「1」に設定されている、すなわち、右側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であると判断された場合には、ステップS148において、報知判定部132aにより、右側障害物情報表示システムに対する故障報知を赤色で行うようにミラー内故障報知部151a(故障報知用LED24a)が制御される。一方、ステップS147において、右側故障フラグFrが「2」に設定されている、すなわち、右側障害物情報表示システムの異常が軽度の異常であると判断された場合には、ステップS149において、報知判定部132aにより、右側障害物情報表示システムに対する故障報知を黄色で行うようにミラー内故障報知部151a(故障報知用LED24a)が制御される。
一方、ステップS146において、車両1に設けられたメインスイッチ13がオン状態で、かつ、車速が10km/h以上の状態になってから所定時間が経過していると判断された場合には、ステップS150において、報知判定部132aにより、右側障害物情報表示システムに対する故障報知を停止するようにミラー内故障報知部151aが制御される。
その後、図17のステップS115に進み、左側故障フラグFlが「1」または「2」に設定されているか否か、すなわち、左側障害物情報表示システムが故障中であるか否かが判断される。なお、上記したステップS148およびS149の処理後においても、同様にステップS115に進み、上記判断がなされる。
以下、図17のステップS115〜S119およびS151〜S160における左側制御ユニット111bの故障報知制御部131bによる左側障害物情報表示システムの故障報知制御では、上述した図16のステップS101〜S105およびS141〜S150における右側制御ユニット111aの故障報知制御部131aによる右側障害物情報表示システムの故障報知の制御とほぼ同様の制御処理が行われるので、その詳細な説明を省略する。
第1実施形態の変形例2では、上記のように、エンジンスタータスイッチ(IG)がオン状態になってから所定時間内という条件でインストルメントパネル5に故障報知を行うとともに、メインスイッチ13がオン状態で、かつ、車速が10km/h以上の状態になってから所定時間内という条件でドアミラー7aおよび7bに故障報知を行うように構成したので、適正時期に障害物情報表示システムの異常を乗員に認識させることができる。また、メインスイッチ13がオフ状態で、故障報知を実質的に必要としない走行状態で不必要な故障報知が行われるのを抑制することができるので、ドライバーが感じる煩わしさを軽減することができる。
なお、上記第1実施形態の変形例2では、故障報知機構103a(103b)による故障報知に時間的な制限を設けることにより、故障報知が常時行われるのを防止する例について示したが、車速に応じて報知を行う場所を変化させることにより、故障報知機構103a(103b)による故障報知が常時行われるのを防止してもよい。すなわち、車速が所定値以下のときには、インストルメントパネル5において故障報知を行うとともに、車速が所定値を超えたときには、ドアミラー7aおよび7bにおいて故障報知を行うように故障報知機構103a(103b)を制御してもよい。これにより、たとえば、走行開始時にはインストルメントパネル5において故障報知を行い、加速して車速が所定値を超えればドアミラー7aおよび7bに切り替えて故障報知を行い、減速して車速が所定値以下になれば再びインストルメントパネル5に切り替えて故障報知を行うことが可能になる。
(第2実施形態)
図18は、第2実施形態による車両の電気的な構成を示したブロック図であり、図19および図20は、第2実施形態による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャートである。図18を参照して、第2実施形態による車両1bに搭載される後側方障害物警報システム200では、右(左)後方障害物警報システム200a(200b)の故障報知機構203a(203b)のミラー内故障報知部251a(251b)および車室内故障報知部252a(252b)が、第1実施形態とは異なる機能を有している。
すなわち、第2実施形態によるミラー内故障報知部251aおよび251bは、図8の(c)に示すように、それぞれ、車両1bの右側ドアミラー207aおよび左側ドアミラー207bに設けられており、右側障害物情報表示システムおよび左側障害物情報表示システムの両方に対する故障報知を行うように構成されている。つまり、右側障害物情報表示システムの異常が検出された場合、あるいは、左側障害物情報表示システムの異常が検出された場合のいずれにおいても、ミラー内故障報知部251aおよび251bの両方による故障報知が行われるようになっている。このため、左右の制御ユニット111bおよび111aは、左右いずれか一方の障害物情報表示システムが故障した際には、相互通信用のハーネス100cを用いて他方の障害物情報表示システムの警報表示機能をダウンさせ、故障報知を行うように構成されている。
また、車室内故障報知部252aおよび252bは、右側障害物情報表示システムおよび左側障害物情報表示システムの両方に対する故障報知を行うように構成されている。なお、第2実施形態による車両1bでは、車室内故障報知部252aおよび252bを個別に設けるのではなく、単一の部材で兼用するように構成してもよい。
また、第2実施形態における右(左)側制御ユニット111a(111b)による障害物警報機構102a(102b)の制御では、上記第1実施形態とほぼ同様の制御処理が行われるので、その詳細な説明を省略するが、この第2実施形態では、図9のステップS2において、右側故障フラグFrが「0」であるか否かの判断に加えて、左側故障フラグFlが「0」であるか否かの判断も行われる点、第1実施形態と異なる。
また、第2実施形態における左右の制御ユニット111bおよび111aによる障害物情報表示システムの故障報知制御では、図19および図20に示すように、ステップS213、S214、S227およびS228における制御処理以外、第1実施形態と同様の制御処理が行われる。
すなわち、図19(図20)のステップS112(S126)において、右(左)側故障フラグFr(Fl)が「1」に設定されている、すなわち、右(左)側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であると判断された場合には、ステップS213(S227)において、故障判定部132aにより、故障報知を赤色で行うようにミラー内故障報知部251aおよび251b(故障報知用LED24aおよび24b)が制御される。一方、ステップS112(S126)において、右(左)側故障フラグFr(Fl)が「2」に設定されている、すなわち、右(左)側障害物情報表示システムの異常が軽度の異常であると判断された場合には、ステップS214(S228)において、故障判定部132aにより、故障報知を黄色で行うようにミラー内故障報知部251aおよび251b(故障報知用LED24aおよび24b)が制御される。
第2実施形態では、上記のように、車両1bの右側ドアミラー207aに、故障判定部131bおよび131aにより検出された左右両方の側障害物情報表示システムの異常を報知するミラー内故障報知部251aを設け、左側ドアミラー207bに、故障判定部131bおよび131aにより検出された左右両方の障害物情報表示システムの異常を報知するミラー内故障報知部251bを設けることによって、右側ドアミラー207aのミラー内故障報知部251aおよび左側ドアミラー207bのミラー内故障報知部251bでそれぞれ左右両方の障害物情報表示システムの故障を把握することができるので、ドライバーのみならず助手席3の乗員も、障害物情報表示システムの故障を容易に把握することができる。
(第3実施形態)
図21は、第3実施形態による車両の電気的な構成を示したブロック図であり、図22および図23は、第3実施形態による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャートである。図21を参照して、第3実施形態による車両1cに搭載される後側方障害物警報システム300では、右後方障害物警報システム300aの故障報知機構303aのミラー内故障報知部351aおよび車室内故障報知部352aが、第1実施形態とは異なる機能を有しており、第1実施形態の左後方障害物警報システム100bの故障報知機構103b(図7参照)に相当する構成要素が含まれていない。
すなわち、第3実施形態によるミラー内故障報知部351aは、図8の(d)に示すように、車両1cの右側ドアミラー(ドライバー席側ドアミラー)307aに設けられており、右側障害物情報表示システムおよび左側障害物情報表示システムの両方に対する故障報知を行うように構成されている。つまり、右側障害物情報表示システムの異常が検出された場合、あるいは、左側障害物情報表示システムの異常が検出された場合のいずれにおいても、右側ドアミラー307aに設けられたミラー内故障報知部351aによる故障報知が行われるようになっている。このため、上記第2実施形態と同様、左右の制御ユニット111bおよび111aは、左右いずれか一方の障害物情報表示システムが故障した際には、相互通信用のハーネス100cを用いて他方の障害物情報表示システムの警報表示機能をダウンさせ、故障報知を行うように構成されている。なお、車両1cの左側ドアミラー307bには、報知手段が設けられていない。
また、インストルメントパネル5には、車室内故障報知部352aが1つだけ設けられており、その車室内故障報知部352aにおいて、右側障害物情報表示システムおよび左側障害物情報表示システムの両方に対する故障報知を行うように構成されている。
また、第3実施形態における右(左)側制御ユニット111a(111b)による障害物警報機構102a(102b)の制御では、上記第2実施形態と同様の制御処理が行われるので、その詳細な説明を省略する。
また、第3実施形態における左右の制御ユニット111bおよび111aによる障害物情報表示システムの故障報知の制御では、図22および図23に示すように、ステップS313、S314、S327およびS328における制御処理以外、第1実施形態と同様の制御処理が行われる。
すなわち、図22(図23)のステップS112(S126)において、右(左)側故障フラグFr(Fl)が「1」に設定されている、すなわち、右(左)側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であると判断された場合には、ステップS313(S327)において、故障判定部132aにより、故障報知を赤色で行うように右側ドアミラー(ドライバー席側ドアミラー)7aのミラー内故障報知部351a(故障報知用LED24a)が制御される。一方、ステップS112(S126)において、右(左)側故障フラグFr(Fl)が「2」に設定されている、すなわち、右(左)側障害物情報表示システムの異常が軽度の異常であると判断された場合には、ステップS314(S328)において、故障判定部132aにより、故障報知を黄色で行うように右側ドアミラー(ドライバー席側ドアミラー)7aのミラー内故障報知部351a(故障報知用LED24a)が制御される。
第3実施形態では、上記のように、車両1cの右側ドアミラー(ドライバー席側ドアミラー)307aにのみ、故障判定部131bおよび131aにより検出された左右両方の側障害物情報表示システムの異常を報知するミラー内故障報知部351aを設けることによって、右側ドアミラー307aのミラー内故障報知部351aで左右両方の障害物情報表示システムの故障を把握することができるので、障害物情報表示システムの故障を最優先で認識するべきドライバーに障害物情報表示システムの故障を速やかに、かつ、確実に把握させることができる。また、右側ドアミラー307aにのみミラー内故障報知部351aを設けたので、システムの構成を簡略化することができる。
(第4実施形態)
図24は、第4実施形態による車両の電気的構成を示したブロック図であり、図25は、ミラー内警報表示部の発光指向性を変化させる方法を説明するための概略図である。また、図26および図27は、第4実施形態による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャートである。図24を参照して、第4実施形態による車両1dに搭載される後側方障害物警報システム400では、右(左)後方障害物警報システム400a(400b)の障害物警報機構402a(402b)のミラー内警報表示部441a(441b)および車室内警報表示部442a(442b)が、第1実施形態とは異なる機能を有するとともに、図7に示した第1実施形態の故障報知機構103a(103b)に相当する構成要素が含まれていない。
すなわち、第4実施形態によるミラー内警報表示部441a(441b)は、第1実施形態のミラー内警報表示部141a(141b)の機能とミラー内故障報知部151a(151b)の機能との両方を有しており、障害物情報に基づく警報表示のみならず、右(左)側障害物情報表示システムに対する故障報知をも行うように構成されている。
このミラー内警報表示部441aおよび441bは、図8の(e)に示すように、それぞれ、車両1dの右側ドアミラー407aおよび左側ドアミラー407bに設けられており、故障報知を行う際には、通常の警報表示を行う際に用いる表示色(橙色)とは異なる報知色(赤色)を用いて障害物情報表示システムの故障を報知するように構成されている。
また、第4実施形態によるミラー内警報表示部441a(441b)は、その発光指向性を変化させることが可能なように構成されている。すなわち、ミラー部材21aの裏面側には、図25に示すように、内向き用LEDユニット23Aと、外向き用LEDユニット23Bとが所定間隔を隔てて並列に配置されている。これらの一対のLEDユニット23Aおよび23Bは、警報表示用凹部32aを基準とした左右方向の対称位置に設けられている。このように配置すれば、内向き用LEDユニット23Aを用いてミラー内警報表示部441aを形成した場合には、車両1dの本体側に向かう方向(内向き方向LA)を指向するようにミラー内警報表示部441aを表示することができるので、車両1dのドライバーにミラー内警報表示部441aを確実に視認させることができる。また、内向き用LEDユニット23Aおよび外向き用LEDユニット23Bの両方を用いてミラー内警報表示部441aを形成した場合には、車両1dの本体側に向かう方向(内向き方向LA)と車両1dから離れる方向(外向き方向LB)との両方を指向するようにミラー内警報表示部441aを表示することができるので、車両1dのドライバーに加えて車両1dの右後方を走行する並走車両のドライバーにもミラー内警報表示部441aを視認させることができる。
また、車室内故障報知部442a(442b)は、第1実施形態の車室内警報表示部142a(142b)の機能と車室内故障報知部152a(152b)の機能との両方を有しており、障害物情報に基づく警報表示のみならず、障害物情報表示システムの故障報知をも行うように構成されている。
また、第4実施形態における右(左)側制御ユニット111a(111b)による障害物警報機構402a(402b)の制御では、上記第1実施形態と同様の制御処理が行われるので、その詳細な説明を省略する。
次に、第4実施形態における左右の制御ユニット111bおよび111aによる障害物情報表示システムの故障報知の制御では、図26および図27に示すように、ステップS413、S414、S427、S428およびS431〜S434における制御処理以外、第1実施形態と同様の制御処理が行われる。
すなわち、図26(図27)のステップS104(S118)において、故障判定部131aにより、右(左)側障害物情報表示システムに軽度の異常がないと判断された場合には、ステップS431(S433)において、ミラー内警報表示部441a(441b)の発光指向性を内向き方向LAに変更する。また、図26(図27)のステップS107(S121)において、左右のドアミラー407bおよび407aが展開状態にあると判断された場合には、ステップS432(S434)において、ミラー内警報表示部441a(441b)の発光指向性を内向き方向LAおよび外向き方向LBの両方に変更して増加させる。
また、図26(図27)のステップS112(S126)において、右(左)側故障フラグFr(Fl)が「1」に設定されている、すなわち、右(左)側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であると判断された場合には、ステップS413(S427)において、故障判定部132aにより、故障報知を赤色で常時行うようにミラー内警報表示部441a(441b)が制御される。一方、ステップS112(S126)において、右(左)側故障フラグFr(Fl)が「2」に設定されている、すなわち、右(左)側障害物情報表示システムの異常が軽度の異常であると判断された場合には、ステップS414(S428)において、故障判定部132aにより、故障報知を赤色で所定時間行うようにミラー内警報表示部441a(441b)が制御される。
第4実施形態では、上記のように、ミラー内警報表示部441a(441b)が、障害物情報に基づく警報表示のみならず、右(左)側障害物情報表示システムに対する故障報知をも行うように構成することによって、故障報知を行うための報知部材を別途設ける必要がないので、システムの構成を簡略化することができる。
なお、上記第4実施形態では、右側ドアミラー407aのミラー内警報表示部441aが、警報表示に加えて右側障害物情報表示システムの故障報知も行うとともに、左側ドアミラー407dのミラー内警報表示部441bが、警報表示に加えて左側障害物情報表示システムの故障報知も行うように構成する例について示したが、右側ドアミラー407cのミラー内警報表示部441cおよび左側ドアミラー407dのミラー内警報表示部441dが、それぞれ、上記対応する警報報知に加えて、左右両方の障害物情報表示システムの故障報知も行うように構成してもよい。これにより、ドライバーのみならず助手席3の乗員も、障害物情報表示システムの故障を容易に把握することができる。
すなわち、図8の(f)に示すように、第4実施形態の変形例による車両1eでは、右側ドアミラー407cにミラー内警報表示部441cが設けられ、左側ドアミラー407dにミラー内警報表示部441dが設けられている。そして、左右いずれの障害物情報表示システムが故障した場合にも、ミラー内警報表示部441cおよび441dにおいて故障報知が行われるように構成されている。
また、第4実施形態の変形例における右(左)側制御ユニット111a(111b)による障害物警報機構402a(402b)の制御では、上記第2実施形態と同様の制御処理が行われるので、その詳細な説明を省略する。
また、第4実施形態の変形例における左右の制御ユニット111bおよび111aによる障害物情報表示システムの故障報知の制御では、図28および図29に示すように、ステップS441〜S448における制御処理以外、第4実施形態と同様の制御処理が行われる。
すなわち、図28(図29)のステップS104(S118)において、故障判定部131aにより、右側障害物情報表示システムに軽度の異常がないと判断された場合には、ステップS441(S445)において、ミラー内警報表示部441cおよび441dの発光指向性を内向き方向LAに変更する。また、図28(図29)のステップS107(S121)において、左右のドアミラー407dおよび407cが展開位置にあると判断された場合には、ステップS442(S446)において、ミラー内警報表示部441cおよび441dの発光指向性を内向き方向LAおよび外向き方向LBの両方に変更して増加させる。
また、図28(図29)のステップS112(S126)において、右(左)側故障フラグFr(Fl)が「1」に設定されている、すなわち、右(左)側障害物情報表示システムの異常が重度の異常であると判断された場合には、ステップS443(S447)において、故障判定部132aにより、故障報知を赤色で常時行うようにミラー内警報表示部441cおよび441d(警報表示用LEDユニット23aおよび23b)が制御される。一方、ステップS112(S126)において、右(左)側故障フラグFr(Fl)が「2」に設定されている、すなわち、右(左)側障害物情報表示システムの異常が軽度の異常であると判断された場合には、ステップS444(S448)において、故障判定部132aにより、故障報知を赤色で所定時間行うようにミラー内警報表示部441cおよび441d(警報表示用LEDユニット23aおよび23b)が制御される。
なお、第2〜第4実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、エンジンスタータスイッチがオン状態になったことを起点として、ドアミラーが自動的に展開され、障害物情報表示システムの異常検出が報知されるように構成されていてもよい。この場合にも、車両周辺に障害物が存在しないという安全確認の完了を条件にドアミラーの展開動作を開始するように制御される。
本発明の第1実施形態による車両の全体構成を示した平面図である。 図1に示した車両の右側ドアミラーを車両の後方から見た状態を示した図である。 図1に示した車両に搭載される後側方障害物警報システム(BSD)の原理を説明するための図である。 図2に示した右側ドアミラーに設けられたミラー内警報表示部を示した図である。 図1に示した車両のインストルメントパネル(計器盤)に設けられた車室内警報表示部を示した図である。 図2に示した右側ドアミラーを分解した状態を示した斜視図である。 第1実施形態による車両の電気的な構成を示したブロック図である。 本発明の第1〜第4実施形態による車両の左右のドアミラーに設けられたミラー内警報表示部およびミラー内故障報知部を示した概略図である。 第1実施形態による車両の右側障害物情報表示システムの制御方法を説明するためのフローチャート(前半)である。 第1実施形態による車両の右側障害物情報表示システムの制御方法を説明するためのフローチャート(後半)である。 第1実施形態による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(前半)である。 第1実施形態による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(後半)である。 第1実施形態の変形例1による車両の電気的な構成を示したブロック図である。 第1実施形態の変形例1による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(前半)である。 第1実施形態の変形例1による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(後半)である。 第1実施形態の変形例2による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(前半)である。 第1実施形態の変形例2による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(後半)である。 第2実施形態による車両の電気的な構成を示したブロック図である。 第2実施形態による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(前半)である。 第2実施形態による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(後半)である。 第3実施形態による車両の電気的な構成を示したブロック図である。 第3実施形態による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(前半)である。 第3実施形態による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(後半)である。 第4実施形態による車両の電気的な構成を示したブロック図である。 第4実施形態による車両の右側ドアミラーに設けられたミラー内警報表示部の発光指向性を変化させる方法を説明するための概略図である。 第4実施形態による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(前半)である。 第4実施形態による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(後半)である。 第4実施形態の変形例による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(前半)である。 第4実施形態の変形例による車両の障害物情報表示システムの故障報知の制御方法を説明するためのフローチャート(後半)である。
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d、1e 車両
6 ヘッドライト(夜間用ライト)
7a、7c、207a、307a、407a、407c 右側ドアミラー(サイドミラー、ドライバー席側のサイドミラー)
7b、7d、207b、307b、407b、407d 左側ドアミラー(サイドミラー)
10 ライトスイッチ
21a、21b ミラー部材
23A 内向き用LEDユニット(第1発光素子)
23B 外向き用LEDユニット(第2発光素子)
31a、31b ミラー面
100、100d、200、300 後側方障害物警報システム
110a 右後方センサ(後側方障害物検出手段、右後方障害物検出手段)
110b 左後方センサ(後側方障害物検出手段、左後方障害物検出手段)
131a、131b 故障判定部(異常検出手段)
132a、132b 報知判定部(判定手段)
141a、441a、441c ミラー内警報表示部(表示手段、右側表示手段)
141b、441b、441d ミラー内警報表示部(表示手段、左側表示手段)
142a、142b、442a、442b 車室内警報表示部(表示手段)
151a、251a、351a ミラー内故障報知部(報知手段、右側報知手段)
151b、251b ミラー内故障報知部(報知手段、左側報知手段)
152a、152b、252a、252b、352a 車室内故障報知部(報知手段)

Claims (14)

  1. 車両の後側方に存在する障害物を検出する後側方障害物検出手段と、前記車両のサイドミラーに設けられ、前記後側方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する表示手段とを含む障害物情報表示システムと、
    前記障害物情報表示システムが正常に作動しない異常状態にあることを検出する異常検出手段と、
    前記表示手段を有する前記サイドミラーに設けられ、前記異常検出手段により検出された前記障害物情報表示システムの異常を、前記表示手段による障害物情報の表示方式を通常時とは異なる態様に変化させることにより報知する故障表示手段とを備え、
    前記サイドミラーは、前記車両の周辺の状況を前記車両の乗員に提供するミラー面を有するミラー部材を含み、
    前記故障表示手段は、前記ミラー部材のミラー面における車幅方向の外側部に設けられていることを特徴とする、車両の後側方障害物警報システム。
  2. ドライバー席の前方に、前記異常検出手段により検出された前記障害物情報表示システムの異常を報知する車室内故障報知部を、更に備えていることを特徴とする請求項1記載の車両の後側方障害物警報システム。
  3. 前記表示手段は、前記異常検出手段により前記障害物情報表示システムの異常が検出された場合、前記後側方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報の表示をしないように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両の後側方障害物警報システム。
  4. 前記表示手段は、車両イメージ図形を表示し、
    前記故障表示手段は、円形図形を表示するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システム。
  5. 前記故障表示手段は、故障報知を行う際に、通常の警報表示を行う際に用いる表示色とは異なる報知色を用いて前記異常検出手段による異常検出を報知する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システム。
  6. 前記異常検出手段により検出された異常の深刻さの度合いを判定する判定手段をさらに備え、
    前記故障表示手段は、
    前記異常検出手段により検出された異常が前記判定手段により軽度の異常であると判定された場合には、前記表示手段の表示方式を第1の表示方式に変化させることにより異常検出を報知し、
    前記異常検出手段により検出された異常が前記判定手段により重度の異常であると判定された場合には、前記表示手段の表示方式を第2の表示方式に変化させることにより異常検出を報知する、請求項5に記載の車両の後側方障害物警報システム。
  7. 前記障害物情報表示システムは、
    前記車両の左後方に存在する障害物を検出する左後方障害物検出手段と、前記車両の左のサイドミラーに設けられ、前記左後方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する左側表示手段とを含む左側障害物情報表示システムと、
    前記車両の右後方に存在する障害物を検出する右後方障害物検出手段と、前記車両の右のサイドミラーに設けられ、前記右後方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する右側表示手段とを含む右側障害物情報表示システムとを含み、
    前記異常検出手段は、
    前記左側障害物情報表示システムが異常状態にあることを検出する左側異常検出手段と、
    前記右側障害物情報表示システムが異常状態にあることを検出する右側異常検出手段とを含み、
    前記故障表示手段は、
    前記車両の左のサイドミラーに設けられ、前記左側異常検出手段により検出された前記左側障害物情報表示システムの異常のみを報知する左側報知手段と、
    前記車両の右のサイドミラーに設けられ、前記右側異常検出手段により検出された前記右側障害物情報表示システムの異常のみを報知する右側報知手段とを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システム。
  8. 前記障害物情報表示システムは、
    前記車両の左後方に存在する障害物を検出する左後方障害物検出手段と、前記車両の左のサイドミラーに設けられ、前記左後方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する左側表示手段とを含む左側障害物情報表示システムと、
    前記車両の右後方に存在する障害物を検出する右後方障害物検出手段と、前記車両の右のサイドミラーに設けられ、前記右後方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する右側表示手段とを含む右側障害物情報表示システムとを含み、
    前記異常検出手段は、
    前記左側障害物情報表示システムが異常状態にあることを検出する左側異常検出手段と、
    前記右側障害物情報表示システムが異常状態にあることを検出する右側異常検出手段とを含み、
    前記故障表示手段は、
    前記車両の左のサイドミラーに設けられ、前記左側異常検出手段により検出された前記左側障害物情報表示システムの異常と前記右側異常検出手段により検出された前記右側障害物情報表示システムの異常との両方を報知する左側報知手段と、
    前記車両の右のサイドミラーに設けられ、前記左側異常検出手段により検出された前記左側障害物情報表示システムの異常と前記右側異常検出手段により検出された前記右側障害物情報表示システムの異常との両方を報知する右側報知手段とを含む、請求項1〜6のいずれか1項に車両の後側方障害物警報システム。
  9. 前記障害物情報表示システムは、
    前記車両の左後方に存在する障害物を検出する左後方障害物検出手段と、前記車両の左のサイドミラーに設けられ、前記左後方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する左側表示手段とを含む左側障害物情報表示システムと、
    前記車両の右後方に存在する障害物を検出する右後方障害物検出手段と、前記車両の右のサイドミラーに設けられ、前記右後方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示する右側表示手段とを含む右側障害物情報表示システムとを含み、
    前記異常検出手段は、
    前記左側障害物情報表示システムが異常状態にあることを検出する左側異常検出手段と、
    前記右側障害物情報表示システムが異常状態にあることを検出する右側異常検出手段とを含み、
    前記故障表示手段は、前記車両のドライバー席側のサイドミラーに設けられ、前記左側異常検出手段により検出された前記左側障害物情報表示システムの異常と前記右側異常検出手段により検出された前記右側障害物情報表示システムの異常との両方を報知するドライバー席側報知手段を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システム。
  10. 前記故障表示手段は、前記サイドミラーが前記車両の少なくとも後方の状況を前記車両の乗員に提供可能な位置にあるときに、前記異常検出手段による異常検出を報知する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システム。
  11. 前記表示手段は、前記車両が所定の走行状態にあることを条件に、前記後側方障害物検出手段により検出された障害物に関する情報を表示し、
    前記故障表示手段は、前記表示手段の表示条件が成立したときに、前記異常検出手段による異常検出を報知する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システム。
  12. 前記表示手段は、
    前記サイドミラーのミラー部材の裏面側に配置された第1発光素子と、
    前記第1発光素子から前記車両の本体側に所定間隔を隔てて配置された第2発光素子と、
    前記第1発光素子および前記第2発光素子からの出射光により前記ミラー部材のミラー面に形成された前記障害物に関する図形とを含み、
    前記第1発光素子および前記第2発光素子の少なくとも一方からの出射光により前記図形を形成することによって、前記図形の発光指向性を前記車両の本体に向かう方向と前記車両の本体から離れる方向との間で変化させる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システム。
  13. 前記車両に設けられた夜間用ライトを点灯させるためのライトスイッチをさらに備え、
    前記故障表示手段は、前記ライトスイッチにより前記夜間用ライトを点灯した状態で、前記異常検出手段による異常検出が行われたときには、報知の輝度を所定値以下に低下させて前記異常検出を報知する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システム。
  14. 前記故障表示手段は、前記ミラー部材のミラー面のうち、前記車両に対する後続車が映る頻度の低い領域に設けられている、請求項1〜13のいずれか1項に記載の車両の後側方障害物警報システム。
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