JP4665093B2 - ゲーム場の管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、コイン及びICコインに基づいて他の機器を使用可能にする課金情報出力装置に関する。
また本発明は、コイン及び価値情報を記憶したICコインが使用可能なゲーム機に関する。
さらに本発明は、コイン及びICコインが使用可能なゲーム機を設置したゲーム場の管理システムに関する。
さらに詳しくは、ゲーム機の増減があっても何ら設定作業を要しないゲーム場の管理システムに関する。
なお、本明細書で使用する「ゲーム機」は、パチンコ機、パチスロ機、スロットマシン及びアミューズメント用ゲーム機等を含んでいる。
第1の従来技術として、ゲーム機においてプレイ料金を徴収するためにコインのみを使用することは公知である(例えば、特許文献1参照)。
第2の従来技術として、ゲーム機においてプレイ料金を徴収するためにICコインのみを使用することも公知である(例えば、特許文献2参照)。
第3の従来技術として、ゲーム場においてゲーム機に投入された貨幣情報や、そのゲームの稼動状況を迅速に把握可能にするため、無線通信を用いた管理システムが知られている。
例えば、ゲーム機1台毎に少なくとも貨幣の真偽を判別する貨幣識別ユニットと、前記貨幣識別ユニットのそれぞれに接続された子処理ユニットと、前記子処理ユニットに接続された子無線通信ユニットと、少なくとも貨幣情報の記憶部を有する親処理ユニットと、前記親処理ユニットに接続され、かつ、前記子無線通信ユニットと通信を行う親無線通信ユニットとを含むゲーム場の管理システムである(例えば、特許文献3参照)。
特公昭63-29308(図5、2頁―5頁) 特開2004-141490(図3、9頁) 特公平8-15504(図2、2頁―3頁)
第1の従来技術においては、例えば100円コインのみ使用可能であるため、消費税率変更があった場合、税率変更分をプレイ料金に反映することができない問題がある。
第2の従来技術においては、価値情報を記憶したICコインのみしか使用することができない。
そのため、ICコイン貸し機によってICコインを購入してからでないとプレイすることが出来ず、両替操作が面倒である。
また、一般的に紙幣、例えば千円札でないとICコインを購入することができない。
小学生の小遣い銭事情を考慮した場合、一般的に千円全額をICコイン購入に使用すること極めて困難であり、実質的に小学生はゲームを行えない問題がある。
さらに、ゲーム場において、顧客の要望に応えるため、人気ゲーム機の新規設置に伴うレイアウト変更や顧客の利用勝手向上のためのレイアウト変更が頻繁に行われる。
ゲーム機は、制御のため、マイクロプロセッサ及び電磁的アクチュエータを使用しているため、前記親無線通信ユニットと子無線通信ユニット間の無線通信に悪影響、例えば、それらから発生するノイズによって通信エラーを生じさせることがある。
換言すれば、ゲーム場特有の頻繁なレイアウト変更のため、従来何ら問題なく貨幣情報の通信をしていたものが、予期しない通信エラーになるため、重要な貨幣情報の信頼性が損なわれることがあった。
本発明の第1の目的は、コイン及びICコインの両方が使用できる課金情報出力装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、コイン及びICコインの両方が使用できるゲーム機を提供することである。
本発明の第3の目的は、コイン及びICコインの両方が使用できるゲーム機を設置したゲーム場において、貨幣情報の信頼性を低下させず、かつ、無線を利用したゲーム場の管理システムを提供することである。
この目的を達成するため、請求項1の発明にかかるゲーム場の管理システムは次のように構成されている。
貨幣の真偽を判別する貨幣識別ユニットと、
前記貨幣識別ユニットにより正貨として識別された貨幣の課金情報を出力する課金情報出力ユニットと、
価値情報を記憶するICコインに対する読込・書込ユニット(37)を有するICコイン処理ユニットと、
前記ICコイン処理ユニットが前記ICコインに対する正規の減算書込処理に関連して課金情報を出力するICコイン課金情報出力ユニットと、
前記課金情報出力ユニット又は前記ICコイン課金情報出力ユニットの何れかからの課金情報に基づいてゲーム可能とする開錠ユニットを備えるゲーム機、
前記課金情報出力ユニット及びICコイン課金情報出力ユニットのそれぞれに接続された子処理ユニットと、
前記子処理ユニットのそれぞれに接続された子無線通信ユニットと、
少なくとも貨幣情報の記憶部を有する親処理ユニットと、
前記親処理ユニットに接続され、かつ、前記子無線通信ユニットと通信を行う親無線通信ユニットを備えるゲーム場の管理システムであって、
さらに、前記親無線通信ユニットを前記子無線通信ユニットとの通信チャンネルを確立する通信チャンネル確立プロセス、
前記子処理ユニットは前記貨幣情報及びチェック情報を前記親無線通信ユニットに送信する子送信プロセス、
前記子送信プロセスにおいて受け取った貨幣情報に対応するチェック情報の真偽をチェックするチェックプロセス、
前記チェックプロセスにおいて真正と判別されたチェック情報に対応する貨幣情報を前記親処理ユニットにストアするストアプロセス、
を含むゲーム場の管理システムである。
この構成において、投入された貨幣は、貨幣識別ユニットによって真偽が判別される。
その貨幣が偽の場合、返却口に戻され、真の場合、課金情報出力ユニットは課金情報を出力する。
また、ICコインに対し正規の減算書込処理を行った場合、読込・書込ユニットがICコインに減算処理した価値情報を書き込むと共に、ICコイン課金情報出力ユニットは課金情報を出力する。
その貨幣が偽の場合、返却口に戻され、真の場合、課金情報出力ユニットは課金情報を出力する。
また、ICコインに対し正規の減算書込処理を行った場合、読込・書込ユニットがICコインに減算処理した価値情報を書き込むと共に、ICコイン課金情報出力ユニットは課金情報を出力する。
前記課金情報出力ユニット又は前記ICコイン課金情報出力ユニットの何れかからの課金情報に基づいてゲーム可能とする開錠ユニットとを含む課金情報出力装置を備えるゲーム機が使用される。
これら課金情報を受信した開錠ユニットは、ゲーム機のゲームを可能とする。
したがって、本ゲーム機はコイン又はICコインによってゲームを行うことが出来る。
請求項3の発明は、貨幣の真偽を判別する貨幣識別ユニットと、前記貨幣識別ユニットにより正貨として識別された貨幣の課金情報を出力する課金情報出力ユニットと、価値情報を記憶するICコインに対する読込・書込ユニットを有し、かつ、前記課金情報出力ユニットからの課金情報に基づいて所定の価値情報を加算するICコイン処理ユニットと、前記ICコイン処理ユニットがICコインに対する正規の減算書込処理に関連して課金情報を出力するICコイン課金情報出力ユニットと、前記ICコイン課金情報出力ユニットの課金情報に基づいてゲーム可能とする開錠ユニットとを含む課金情報出力装置を備えるゲーム機である。
この構成において、投入された貨幣は、貨幣識別ユニットによって真偽が判別される。
その貨幣が偽の場合、返却口に戻され、真の場合、課金情報出力ユニットはICコイン処理ユニットに課金情報を出力する。
この課金情報を受けた場合、ICコイン処理ユニットは予め設定された価値情報を読込・書込ユニットによりICコインに書き込む。
また、ICコインに対し正規の減算書込処理を行った場合、読込・書込ユニットがICコインに減算処理した価値情報を書き込むと共に、ICコイン課金情報出力ユニットは課金情報を出力する。
課金情報を受信した開錠ユニットは、ゲーム機のゲームを可能とする。
したがって、本ゲーム機は貨幣識別ユニットをICコインに対する入金機として使用するので、実質的にコイン又はICコインによってゲームを行うことが出来る。
請求項4の発明は、貨幣の真偽を判別する貨幣識別ユニットと、前記貨幣識別ユニットにより正貨として識別された貨幣の課金情報を出力する課金情報出力ユニットと、価値情報を記憶するICコインに対する読込・書込ユニットを有し、かつ、前記課金情報出力ユニットからの課金情報に基づいて所定の価値情報を加算するICコイン処理ユニットと、前記ICコイン処理ユニットがICコインに対する正規の減算書込処理に関連して課金情報を出力するICコイン課金情報出力ユニットと、前記課金情報出力ユニット又は前記ICコイン課金情報出力ユニットの何れかからの課金情報に基づいてゲーム可能とする開錠ユニットと、前記課金情報出力ユニットをICコイン処理ユニットと開錠ユニットに選択的に接続する選択接続手段を含む課金情報出力装置を備えるゲーム機である。
この構成において、投入された貨幣は、貨幣識別ユニットによって真偽が判別される。
その貨幣が偽の場合、返却口に戻され、真の場合、課金情報出力ユニットはICコイン処理ユニットに課金情報を出力する。
この課金情報を受けた場合、ICコイン処理ユニットは予め設定された価値情報を読込・書込ユニットによりICコインに書き込む。
選択接続手段により、課金情報出力ユニットの出力を開錠ユニットに接続した場合、課金情報出力ユニットは課金情報を開錠ユニットに出力する。
また、ICコインに対し正規の減算書込処理を行った場合、読込・書込ユニットがICコインに減算処理した価値情報を書き込むと共に、ICコイン課金情報出力ユニットは課金情報を出力する。
これら課金情報を受信した開錠ユニットは、ゲーム機のゲームを可能とする。
したがって、本ゲーム機は貨幣識別ユニットをICコインに対する入金機としても使用できるので、入金専用機まで移動せずとも価値情報をICコインに追加することが出来る利点を有する。
請求項5の発明は、貨幣の真偽を判別する貨幣識別ユニットと、前記貨幣識別ユニットにより正貨として識別された貨幣の課金情報を出力する課金情報出力ユニットと、価値情報を記憶するICコインに対する読込・書込ユニットを有するICコイン処理ユニットと、前記ICコイン処理ユニットがICコインに対する正規の減算書込処理に関連して課金情報を出力するICコイン課金情報出力ユニットと、前記課金情報出力ユニット又は前記ICコイン課金情報出力ユニットの何れかからの課金情報に基づいてゲーム可能とする開錠ユニットを備えるゲーム機を複数設置し、前記開錠ユニットのそれぞれに接続された子処理ユニットと、前記子処理ユニットのそれぞれに接続された子無線通信ユニットと、少なくとも貨幣情報の記憶部を有する親処理ユニットと、前記親処理ユニットに接続され、かつ、前記子無線通信ユニットと通信を行う親無線通信ユニット、を備えるゲーム機を設置したゲーム場の管理システム
ゲーム機の貨幣識別ユニットに貨幣が投入された場合、子処理ユニットは、貨幣情報をストアする。
具体的には、金種情報及び数がストアされる。
金種が一金種の場合、例えば、100円コインのみを受け入れることにより利用可能になる場合、受け入れ数のみストアしてもよい。
通信チャンネル確立プロセスにおいて、親無線通信ユニットと子無線通信ユニットとの通信チャンネルを確立する。
通信チャンネル確立後、子送信プロセスにおいて子処理ユニットは、子無線通信ユニットを介して、ストアした貨幣情報及びチェック情報を子無線通信ユニットを介して送信する。
親処理ユニットのチェックプロセスにおいて、受信したチェック情報を解析し、その真偽をチェックする。
チェック情報が真正と判別された場合、チェック情報と共に受信した貨幣情報も真正とみなしてストアプロセスにおいてその貨幣情報を親処理ユニットにストアする。
この親処理ユニットにストアされた貨幣情報に基づいて各種処理が行われる。
したがって、チェック情報の真偽に基づいて、一緒に受信した貨幣情報をストアするので、貨幣情報の信頼性が高まる。
さらに、前記親無線通信ユニット及び前記子無線通信ユニットは、対応する複数の通信チャンネルを含み、前記親処理ユニットは前記親無線通信ユニットの空きチャンネルをサーチして最初の空きチャンネルを選択し、そのチャンネルからキャリア信号を出力し、子処理ユニットは前記子無線通信ユニットの通信チャンネルを順次切り替え、前記キャリア信号を検知したときその通信チャンネルに固定することを特徴とするゲーム場の管理システムである。
この構成において、親無線通信ユニット及び子無線通信ユニットは、複数の通信チャンネルを含んでいる。
例えば、一つのチャンネルが雑音又は他の無線システムとの混信により擬似的に使用状態にある場合、子無線通信ユニットと親無線通信ユニットとは他のチャンネルを使用して通信可能である。
そのため、タイムリーに子処理ユニットにおける貨幣情報を親処理ユニットに送信することができるので、何ら支障を生じない。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記子処理ユニットは、作動用のバッテリ、前記バッテリの電圧チェック手段、前記電圧チェック手段が異常電圧を判別した場合、親処理ユニットに異常信号を出力するバッテリチェックプロセスを含むことを特徴とするゲーム場の管理システムである。
この構成において、子処理ユニットはバッテリで作動される。
したがって、子処理ユニットは商用電源を備えないゲーム機に使用することができる。
また、無線通信ユニットと共に使用されるので、ゲーム機をワイヤレスにすることができる。
そのため、ゲーム機が頻繁に移動されるケースであってもワイヤリングを考慮することなくレイアウトを変更できる利点がある。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記子処理ユニットは、貨幣のカウント値をストアし、親処理ユニットに送信することを特徴とするゲーム場の管理システムである。
この構成において、子処理ユニットには紙幣の最新のカウント値が記憶されている。
したがって、無線通信ユニットが故障した場合や混信により無線通信出来ない場合、子処理ユニットには最新の貨幣カウント値が記憶されている。
無線通信が復旧した場合、子処理ユニットの最新の貨幣カウント値が親処理ユニットに送信されるので、貨幣データ処理に何ら問題を生じることがない。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記子処理ユニットは、貨幣のカウント値をストアし、親処理ユニットに送信する請求項1のゲーム場の管理システムである。
貨幣の真偽を判別する貨幣識別ユニットと、
前記貨幣識別ユニットにより正貨として識別された貨幣の課金情報を出力する課金情報出力ユニットと、
価値情報を記憶するICコインに対する読込・書込ユニットを有するICコイン処理ユニットと、
前記ICコイン処理ユニットが前記ICコインに対する正規の減算書込処理に関連して課金情報を出力するICコイン課金情報出力ユニットと、
前記課金情報出力ユニット又は前記ICコイン課金情報出力ユニットの何れかからの課金情報に基づいてゲーム可能とする開錠ユニットを備えるゲーム機、
前記課金情報出力ユニット及びICコイン課金情報出力ユニットのそれぞれに接続された子処理ユニットと、前記子処理ユニットのそれぞれに接続された子無線通信ユニットと、少なくとも貨幣情報の記憶部を有する親処理ユニットと、前記親処理ユニットに接続され、かつ、前記子無線通信ユニットと通信を行う親無線通信ユニットを備えるゲーム場の管理システムであって、
さらに、前記親無線通信ユニットを前記子無線通信ユニットとの通信チャンネルを確立する通信チャンネル確立プロセス、前記子処理ユニットは前記貨幣情報及びチェック情報を前記親無線通信ユニットに送信する子送信プロセス、前記子送信プロセスにおいて受け取った貨幣情報に対応するチェック情報の真偽をチェックするチェックプロセス、前記チェックプロセスにおいて真正と判別されたチェック情報に対応する貨幣情報を前記親処理ユニットにストアするストアプロセス、を含むゲーム場の管理システムである。
図1は、本発明の実施例の課金情報出力装置を備えたゲーム機の斜視図である。
図2は、本発明の実施例の課金情報出力装置の概要ブロック図である。
図3は、本発明の実施例のICコイン読込・書込ユニットであって、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は右側面図、(D)はA―A線断面図及び(D)はB―B線断面図である。
図4は、本発明の実施例の課金センサの回路図である。
図5は、本発明の実施例の課金情報出力ユニットの作用説明用フローチャートである。
図6は、本発明の実施例の課金情報出力ユニットを備えたゲーム機を設置したゲーム場の管理システムの概要図である。
図7は、本発明の実施例の課金情報出力ユニットを備えたゲーム機を設置したゲーム場管理システムの概略ブロック図である。
図8は、本発明の実施例のバッテリチェックユニットの回路図である。
図9は、本発明の実施例の親処理ユニットにおける伝送シーケンス説明用のフローチャートである。
図10は、本発明の実施例の子処理ユニットにおける伝送シーケンス説明用のフローチャートである。
図11は、本発明の実施例の子処理ユニットにおける作用説明用のフローチャートである。
図12は、本発明の実施例のホストコンピュータにおける作用説明用のフローチャートである。
図13は、本発明の実施例の作用説明用のタイミングチャートである。
図14は、本発明の実施例の子処理ユニットの作用説明用のタイミングチャートである。
図1において、ゲーム機100は機械式コイン識別ユニット1及びICコインの処理ユニット2を含んでいる。
1,2に示すように、機械式コイン識別ユニット1は、コイン投入口3、コイン識別部4、正貨通路5、返却口6及び返却レバー7を有している。
すなわち、コインCをコイン投入口3に投入した場合、偽貨である大径及び小径のコインはコイン識別部4で機械的に直径が判別され、返却口6に戻される。
直径が正貨と判別されたコインCは、正貨通路5を通って金庫部(図示せず)に案内される。
このコイン識別ユニット1に代え、又は、コイン識別ユニット1と共に紙幣の識別ユニット又はプリペイドカード識別ユニットを設置することができる。
紙幣識別ユニットは、受け入れ紙幣の真偽及び金種を識別する機能を有する。
プリペイドカード識別ユニットは、プリペイドカードの真偽および記憶されている金額を識別する機能及び料金を減額した金額を書き込む機能を有する。
詳述すれば、貨幣識別ユニットはコイン識別ユニット、紙幣識別ユニット、プリペイドカード識別ユニットがあり、さらに、それらを適宜組み合わせた貨幣識別ユニットがある。
コイン識別ユニット1には、一種類のコインの物理的性質を機械的に識別する本実施例に示す機械式コイン識別ユニットがある。
また、コインの物理的性質を電気的、光学的または音響的に検出し、識別する電気式コイン識別ユニットがある。
電気式識別ユニットを用いる場合、複数のコインの真偽及び金種を識別することができる。
さらに、紙幣の物理的性質を電気的または光学的に検出し、紙幣の真偽及び金種を識別する紙幣識別ユニットがある。
次にICコイン8の処理ユニット2を図3を参照して説明する。
ICコイン処理ユニット2は、ボックス9のほぼ垂直に伸びる前壁10に取り付けられている。
換言すれば、ボックス9はゲーム機100に後付可能である。
しかし、ICコイン8のICコイン処理ユニット2は、コイン識別ユニット1に並べてゲーム機に取り付けることができる。
さらに、ICコイン処理ユニット2は、コイン識別ユニット1と一体化することができる。
ICコイン処理ユニット2のほぼ垂直に伸びる矩形のフロントパネル11の中央に前下がりに傾斜するスライド部12を底部とする凹部13が形成されている。
この凹部13は、後述の読込・書込ユニット37よりも小さな矩形の開口14の奥に形成される。
スライド部12の前側にスライド部12に沿ってスライド可能に装填体15が配置されている。
装填体15の中央には、ICコイン8より僅かに大きい直径を有するICコイン装着孔16が設けられている。
装填体15の下端部前面には台形状の操作突起17が装填体15に対し直交方向に突出している。
装填体15は、自重によりフロントパネル11の下部に位置するストッパ18に係止され、装着孔16が凹部13に位置する所定位置で停止される。
装填体15は、凹部13の上部に位置するフロントパネル11の開口19を通って筐体20内に移動し、装着孔16が筐体20内に位置可能である。
プッシャ21は、筐体20内にその上端部から横方向へ伸びるシャフト22を支点にピボット運動可能に設けられている。
プッシャ21の下端部には、後方に向かってドーム形の押出部23が形成されている。
この押出部23は、装填体15が上方に移動された際、装着孔16に進入するよう付勢手段(図示せず)により図3(D)において反時計方向に付勢されている。
漏斗状の一時保留部24がスライド部12の後方に配置されている。
すなわち、前下がりの後方プレート25とスライド部12に隣接する後方において後ろ下がりに傾斜する前方プレート26とにより、上下方向に伸び、かつ、下方に向かって収斂する通路である。
この一時保留部24の下端の下方に上下方向に伸びる振分部通路27が配置されている。
この振分部通路27に振分体28が位置している。
振分体28は、矩形板状であり、その下端部の両サイドに突出し、かつ、筐体20にピボット運動可能に支持されたシャフト29を支点に、図3(D)において左右方向にピボット運動可能である。
振分部通路27に続いてフロントパネル11側に斜め下方に伸びる返却通路30及び後方に斜め下方に伸びる収納通路31が形成されている。
これら一時保留部24、振分部通路27、返却通路30及び収納通路31はICコイン8の直径よりもその幅が僅かに大きく形成されている。
さらに、これら通路の厚みは、ICコイン8の厚みの2倍以上に形成されている。
また、これら通路を画定する壁面にはICコインの移動方向に平行に伸びる突条を設け、軽量のICコイン8との間の摩擦抵抗を減少し、スライドし易いように構成することが好ましい。
返却通路30を画定するフロントパネル11の裏面であって、かつ、返却通路30の左右端部に一対の係止片32L、32Rが形成されている。
これら係止片32L、32Rは、図3(D)に示すように、ほぼ直角三角形であり、斜辺33は返却通路30の厚みを減少するように形成され、その頂部34と下方のスライドパネル35との間隔は、ICコイン8の厚みよりも僅かに小さくなるよう設定されている。
すなわち、ICコイン8が返却通路30を落下した場合、ICコイン8の周縁下部の2点において斜辺33によって係止され、落下を阻止される。
この場合、ICコイン8の下部はフロントパネル11下端部とスライドパネル35との間に形成される返却口36から露出する。
ICコイン8を取り出す場合、露出しているICコイン8の下端部を指先で下方にスライドさせることにより斜辺33を移動させ、換言すれば、フロントパネル11は樹脂で作られ弾性を有するので、ICコイン8によって移動される。
結果として、ICコイン8は頂部34とスライドパネル35との間を通過することができる。
一時保留部24の後方プレート25の背面にICコイン8に対する読込・書込ユニット37が配置されている。
一時保留部24は、フロントパネル11から可及的に遠く、かつ、読込・書込ユニット37に近接配置することが好ましい。
ICコイン8に対する不正アクセスを防止するためである。
図3(D)に図示するように、ICコイン8を斜めに移動させて後、その後方の一時保留部24に移動させる構造は、自然にICコイン8がフロントパネル11から遠ざかる方向に移動されるので、好ましい構造である。
また、スライド部12及び前方プレート26は透明材料にて作ることが好ましい。
一時保留部24に保留されているICコイン8が装着孔16、スライド部12及び前方プレート26を介して目視することができ、利用者に安心感を与えられるからである。
図3(A)に図示するように、フロントパネル11の返却口36の上縁をアーチ状に切り欠くことにより、ICコイン8を返却口36から取り出し易くなる。
次に振分体28の駆動機構40を図3(B、C、E)を参照して説明する。
L形の左駆動プレート41Lが、筐体20の側壁に沿って移動可能に取り付けられている。
左駆動プレート41Lは筐体20の側壁から突出する左ガイドピン42Lが左ガイド孔43Lに上下方向スライド可能に取り付けられている。
左駆動プレート41Lの中間にその移動方向に対し斜めに左カム孔44Lが形成されている。
左カム孔44Lには、振分体28の上部側面から横方向に突出する左被動ピン45Lが摺動可能に挿入されている。
左駆動プレート41Lの下部において水平に伸びる端部は、左ソレノイド46Lの左プランジャ47Lに固定されている。
左プランジャ47Lは左スプリング48Lによって突出方向に付勢されている。
左ソレノイド46Lが消磁されている場合、左駆動プレート41Lは最も下方に位置し、左ガイド孔43Lの左前側ストッパ49Lに係止される。
右駆動プレート41Rは、左駆動プレート41Lと対称に形成され、同様に構成されている。
同一機能部には同一数字に添付のRをLに代えて参照記号を付し、詳述は省略する。
したがって、右ソレノイド46Rが消磁されている場合、右被動ピン45Rは右後側ストッパ49Rに係止されている。
左ソレノイド46Lが励磁された場合、左駆動プレート41Lは上方へ移動される。
これにより、左被動ピン45Lは左カム孔44Lによって図3(B)において右方へ移動される。
結果として、振分体28が図3(D)に点線で示した収納位置Sに移動され、振分部通路27を介して一時保留部24と収納通路31とが連通される。
このとき、右被動ピン45Rは右カム孔44Rに連続し、かつ、ほぼ水平に伸びる右逃げ孔50Rに移動するので、何ら制約を受けない。
右ソレノイド46Rが励磁された場合、右駆動プレート41Rは上方へ移動され、右カム孔44Rによって右被動ピン45Rが図3(C)において右方へ移動される。
なお、左駆動プレート41L及び右駆動プレート41Rは、その外側に配置した案内ガイドによって案内し、垂直方向に移動する際、横方向に逃げないように規制することが好ましい。
これにより、振分体28が図3(D)において鎖線で示す返却位置Rに移動するので、振分部通路27を介して一時保留部24と返却通路30とが連通する。
次に、操作選択部51を図3(A)を参照して説明する。
操作選択部51は、ICコイン8の返却、ゲーム料金等を選択する機能を有する。
フロントパネル11の上部には、横一列に三個の選択ボタンが配置されている。
これら選択ボタンは、押しボタン式のスイッチであって、フロントパネル11から突出するボタンを前側から押すことにより、1つのパルス信号が出力され、さらに、選択されたことを顧客に知らせるため、内蔵のLEDが点灯する。
左側のキャンセルスイッチ52は、一時保留部24に保留されたICコイン8を返却口36に戻す機能を有する。
すなわち、キャンセルスイッチ52を押した場合、右ソレノイド46Rが励磁され、前述のように振分体28が返却位置Rに移動され、ICコイン8を返却通路30に誘導することにより返却口36に戻す。
中央の選択ボタンは、例えば500円の課金を選択するスイッチ53であり、右側の選択ボタンは、例えば100円の課金を選択するスイッチ54である。
500円課金スイッチ53が押された場合、500円の課金情報を出力する。
100円課金スイッチ54が押された場合、100円の課金情報を出力する。
これら課金スイッチは、例えば100円課金スイッチ54のみでもよい。
さらに、100円、500円に加えて別料金のスイッチを配置しても良い。
すなわち、課金スイッチは少なくとも一つ配置されていればよい。
操作選択部51と凹部13との間には、液晶等の表示器55が配置されている。
この表示器55には、ICコイン8に記憶されている価値情報が読込・書込ユニット37によって読み込まれた価値情報を出力する。
次にコイン識別ユニット1の課金情報出力ユニット56を説明する。
課金情報出力ユニット56は、正貨通路5に配置した課金センサ57である。
課金センサ57は、正貨通路5を通過するコインCを検出して検出信号を出力する機能を有している。
本実施例において、課金センサ57は接触子58を正貨通路5に配置したマイクロスイッチである。
図4に示すように、コインCが課金センサ57の接触子58を押した場合、課金センサ57内のスイッチ59がオンになり、課金センサ57は課金信号RSを出力する。
コインCが正貨通路5を自然落下した場合、接触子58は所定時間以上コインCと接触するよう、または、一回の課金信号RSの受信により所定時間信号を出力するよう構成されている。
換言すれば、スイッチ59が所定時間、例えば10ミリ秒以上オンになるよう設定されている。
スイッチ59に直列にフォトカプラ60の発光ダイオード61が接続されている。
フォトカプラ60のフォトトランジスタ62の入力側に信号端子63が接続されている。
それら発光ダイオード61及びフォトトランジスタ62のプラス側端子はバッテリ、例えば市販のドライバッテリ64のプラス端子に接続され、マイナス端子は接地されている。
したがって、スイッチ59が閉じることにより発光ダイオード61が発光する。
この発光により、フォトトランジスタ62が導通するので、信号端子63に課金信号RSが出力される。
換言すれば、機械式コイン識別ユニット1を使用した場合、所定額のコインが1個通過した信号を得ることができる。
本実施例の場合、コイン識別ユニット1が100円専用であるので、課金信号RSは100円を意味する信号である。
さらに換言すれば、この信号が課金信号RSである。
課金センサ57は正貨通路5を挟んで配置した一対の光電式センサ、反射式光電センサ、コインが金属で作られている場合は近接センサ等を用いることができる。
なお、貨幣識別ユニットが紙幣識別ユニットの場合、課金情報出力ユニット56は、金種信号及び枚数信号を出力し、プリペイドカードの識別ユニットの場合、記憶されている価値情報を出力する。
次にICコイン課金情報出力ユニット65(図2参照)を説明する。
ICコイン課金情報出力ユニット65は、ICコイン読込・書込ユニット37の正規の減算書込処理に基づいて課金情報を出力する機能を有している。
この機能を有していれば、ICコイン課金情報出力ユニット65は、論理回路又はプログラムにより構成することが出来る。
本実施例において、ICコイン課金情報出力ユニット65はマイクロプロセッサを用い、プログラムにより構成してある。
図2を参照して本実施例のICコイン課金情報出力ユニット65を説明する。
課金情報出力ユニット65は、課金スイッチ53、54からの信号に基づいて所定金額の減算処理を価値情報処理部67に指示する減算処理部66及び減算処理部66からの前記指示に基づいてICコイン課金信号IRSを出力する課金情報出力部68を含んでいる。
詳述すれば、500円課金スイッチ53がオンされた場合、減算処理部66は500円の減算指示信号を価値情報処理部67に出力すると共に課金情報出力部68にも課金信号を出力する。
これにより、課金情報出力部68は課金信号IRSを出力する。
また、100円課金スイッチ54がオンされた場合、減算処理部66は100円の減算指示信号を価値情報処理部67に出力すると共に課金情報出力部68にも課金信号をを出力する。
これにより、課金情報出力部68は課金信号IRSを出力する。
価値情報処理部67は、読込・書込ユニット37を介して読み込んだICコイン8の価値情報から、課金信号RSに応じた金額を減算処理し、読込・書込ユニット37によってICコイン8と通信し、ICコイン8の価値情報の記憶を書き換えると同時に、表示部55の表示を変更する。
したがって、ICコイン8に記憶されている価値情報と表示部55の表示とは一致する。
次にゲーム機100のゲーム機コントローラ69に対しゲーム許可信号ASを出力する開錠ユニット70を説明する。
開錠ユニット70は、課金情報出力ユニット56及びICコインの課金情報出力部68からの課金信号RS及びIRSに基づいてゲーム機コントローラ69にゲーム許可信号ASを出力する機能を有している。
したがって、この機能を有していれば、開錠ユニット70は、論理回路若しくはプログラムにより構成することが出来る。
本実施例において、開錠ユニット70は、ICコイン課金情報出力ユニット65と共にマイクロプロセッサを用い、プログラムにより構成してある。
次に選択接続手段71を図2を参照して説明する。
選択接続手段71は、課金情報出力ユニット56を直接開錠ユニット70に接続するか、加算処理部72に接続するか選択する機能を有する。
課金情報出力ユニット56を加算処理部72に接続した場合、パルス状の課金信号RSは加算処理部72において、1パルスに対して所定の価値情報に変換し、価値情報処理部67に出力する。
価値情報処理部67において、前記所定の価値情報がICコイン8に記憶されている価値情報に加算処理される。
加算された価値情報は、読込・書込ユニット37を介してICコイン8に記憶されると共に表示部55に表示される。
すなわち、選択接続手段71を加算処理部72に接続した場合、コイン識別ユニット1は、ICコイン8に対する価値情報チャージ機として使用することができる。
この構成において、ICコイン8が普及していない場合、コイン識別ユニット1はゲーム機100利用のための課金装置として使用可能である。
ICコイン8が普及した場合、コイン識別ユニット1はICコイン8のチャージ機として使用できる利点がある。
詳述すれば、顧客は、ICコイン8に記憶されている価値情報が少なくなった場合、そのゲーム機100を離れることなくICコイン8に価値情報を記憶させることができるという利点がある。
選択接続手段71は、論理回路又はプログラムによって構成することができる。
次に、本実施例の作用を説明する。
ICコイン8を使用する場合、ICコイン8を装着孔16に挿入する。
すなわち、ICコイン8の表面又は裏面が見えるように装着孔16に置く。
これにより、ICコイン8は背面がスライド部12にもたれ、かつ、下端が装填体15に支えられ装着孔16内に保持される。
次に、突起17を押し上げ、装填体16をスライド部12に沿って上方へ移動させる。
このとき、プッシャ21は装填体15の上端によって僅かに図3(D)において時計方向へ回動されるので、装填体15の移動は可能である。
装着孔16が一時保留部24に進入した場合、ICコイン8はスライド部12に支えられないので自重により一時保留部24内へ傾く。
さらに、プッシャ21が図3(D)における反時計方向への回動力により装着孔16へ進行するので、ICコイン8は、プッシャ21によっても一時保留部24へ向かって押される。
そして、ICコイン8の下端が一時保留部24に相対したところでICコイン8は、一時保留部24に移動し、自重で落下する。
通常、振分体28は一時保留部24の下部において静止しているので(図3(D)実線示位置)、落下したICコイン8の下端は振分体28の上端により支えられ、一時保留部24内に保持される。
ICコイン8が一時保留部24内に位置するとき、ICコイン8は読込・書込ユニット37に近接している。
読込・書込ユニット37は、周期的にキャリヤー信号を発信しているので、一時保留部24に落下したICコイン8と通信を行う。
この通信によって、ICコイン8の記憶部に記憶されている価値情報を読み出し、表示部55に表示する。
フロントパネル11側からICコイン読込・書込ユニット37を近づけてICコインの価値情報を書き換えようとしても、読込・書込モジュール37に近接しているため、ユニット37の電波の影響下にあるので書き換えることが出来ない。
換言すれば、ICコイン8の価値情報の記憶を不正に書き換えることができない。
キャンセルスイッチ52が押された場合、ソレノイド46Rが所定時間励磁される。
これにより、レバー41Rが上方へ移動するのでカム孔44Rによってピン49Rが図3(C)において右方へ移動され、図3(D)において振分体28が返却位置Rへ移動される。
結果として、一時保留部24のICコイン8は振分体28によって支えられないので、振分部通路27を通って返却通路30へ重力によって落下する。
返却通路30において、ICコイン8の下端は係止片32L、32Rによって係止され、その下端部が返却口36に露出した状態で停止される。
顧客は、ICコイン8の下端部に指を押し付けつつ引き下げることにより、フロントパネル11の撓みによってICコイン8を返却口36から引き出すことが出来る。
ソレノイド47Lが励磁された場合、振分体28が収納位置Sに移動するので、一時保留部24のICコイン8は収納通路31に案内され、収納部(図示せず)に収納される。
ICコイン8は、課金スイッチ53又は54がオンされ、記憶している価値情報がゼロになった場合、収納部に収納される。
次に課金情報出力部65の作用を図5のフローチャートをも参照して説明する。
まず、選択接続手段71が開錠ユニットに70接続されているケースを説明する。
ステップS1において、開錠ユニット70が選択されているのでステップS2に進む。
コイン識別ユニット1に正貨コインCが投入された場合、コインCは正貨通路5を通過するので、接触子58を所定時間押す。
これにより、課金センサ57は所定時間幅のパルス状の課金信号RSを出力する。
ステップS2において課金信号RSを判別した場合、ステップS3へ進む。
ステップS3において、ゲーム許可信号ASを出力する。
ゲーム許可信号ASを受け取ったゲーム機コントローラ69はゲーム処理を開始する。
課金信号RSが無い場合、ステップS2からステップS4へ進む。
ステップS4において100円スイッチ54が押されたことを判別した場合、ステップS5へ進む。
ステップS5において、100円減算信号R100を出力した後、ステップS6に進む。
ステップS6において、100円減算信号R100を受け取った価値情報処理部67はICコイン8に記憶されている価値情報から100円を減算し、ステップS7に進む。
ステップS7において、ICコイン8に対し読込・書込ユニット37によって書込処理を行いステップS3に進む。
ステップ3において前述同様ゲーム許可信号ASを出力する。
ステップS4において、100円スイッチ54が押されない場合、ステップS8へ進む。
ステップS8において、500円スイッチ53が押されたことを判別した場合、ステップS9へ進む。
ステップS9において、500円減算信号R500を出力し、ステップS10へ進む。
ステップS10において、500円減算信号R500を受け取った価値情報処理部67はICコイン8の価値情報から500円を減算し、ステップS7に進む。
ステップS7において、ICコイン8に対し読込・書込ユニット37による書込処理を行いステップS3に進む。
ステップ3において前述同様ゲーム許可信号ASを出力する。
したがって、ステップS2、S4及びS8が課金情報出力部65に相当し、ステップS3が開錠ユニット70に相当し、ステップS5およびS9が価値情報処理部67に相当する。
プログラムはステップS3終了後、ステップS1に戻る。
次に、選択接続手段71が加算処理部72に接続されているケースを説明する。
すなわち、コイン識別ユニット1がICコイン8のチャージ器として利用されるケースである。
ステップS1において開錠ユニット70が選択されていないので、ステップS1Aに進む。
ステップS1Aにおいて、課金信号RSを識別した場合、ステップS1Bに進み、100円の加算信号ASを出力し、ステップS1Cに進む。
ステップS1Cにおいて、ICコイン8の記憶部に記憶している価値情報に100円に相当する価値情報を加えて読込・書込ユニット37によりICコイン8に記憶させ、ステップS1に戻る。
換言すれば、ステップS1Cにおいてチャージ処理が行われる。
ステップS1Aにおいて、課金信号RSが存在しない場合、ステップS1Dに進む。
ステップS1Dにおいて、100円スイッチ54が押された場合、ステップS5に進み、前述の処理を行う。
ステップS1Dにおいて、100円スイッチ54が押されない場合、ステップS1Eに進む。
ステップS1Eにおいて、500円スイッチ53が押された場合、ステップS4に進み、前述の処理を行う。
ステップS1Eにおいて、500円スイッチ53が押されない場合、ステップS1に戻る。
したがって、ステップS1Bが加算処理部72に相当する。
次に本課金情報出力部65を備えるゲーム機100を複数設置したゲーム場の管理システムを図6から図14を参照して説明する。
ゲーム機100-1から100-Nには、コイン識別ユニット1及びICコインICコイン処理ユニット2が取り付けられている。
次に子処理ユニット140を図7を参照して説明する。
子処理ユニット140は、コイン識別ユニット1の課金信号RS及びICコイン課金情報出力部65からの課金信号IRSを受信する。
換言すれば、子処理ユニット140-1から140-Nは、ゲーム機100-1から100-N毎にその上部に取り付けられる。
子処理ユニット140を上部に取り付けることにより、他のゲーム機の筐体に妨害されることなく後述の親通信ユニット156と通信することができる。
図7に示すように、子処理ユニット140は、子マイクロプロセッサ(MPU)142、バッテリ144、バッテリチェックユニット146及び表示ユニット148を含んでいる。
子MPU142は、子内部クロック149を含み、クロック信号をベースにROM(図示せず)に記憶したプログラムに基づいてRAM(図示せず)に随時データを記憶しつつ所定の処理を行う。
本実施例においては、課金信号RSのカウント数、100円スイッチ54に基づく課金信号IRSのカウント数及び500円スイッチ53に基づく課金信号IRSのカウント数を記憶する。
換言すれば、これらカウント数は、貨幣情報である。
しかし、カウントアップされない課金信号RS及び/又は課金信号IRSを受信した日時を記憶することができる。
バッテリ144は、例えば市販の安価なドライバッテリであり、課金センサ57のバッテリ132と共用することができる。
バッテリチェックユニット146は、バッテリ144がMPU142等を駆動するに十分な電圧を有するか判別し、有しない場合、バッテリ交換要求信号CBを出力する機能を有する。
バッテリチェックユニット146として、図8に示すようにバッテリ144にスイッチング手段148及び抵抗150を直列接続し、抵抗150に電圧計152を並列接続し、その電圧計152の出力を利用することが好ましい。
しかし、バッテリチェックユニット146は、最も電力を消費する後述の子通信ユニット150が通信を行った回数に基づいて間接的に電圧を判別するようにしてもよい。
換言すれば、バッテリチェックユニット146は、ソフトウエアによって構成することができる。
表示ユニット148は、MPU142に記憶している前記カウント数を表示する、しかし、この表示ユニット148は、配置しないことができる。
さらに、バッテリを定期交換することにより、バッテリチェックユニット146も配置しないことができる。
しかし、バッテリチェックユニット146を取り付けた場合、バッテリ144の容量を有効に使用することができる利点がある。
次に、子無線通信ユニット150を説明する。
子無線通信ユニット150は、親無線通信ユニット154と無線通信を行って貨幣情報、則ち、前記カウント数を無線送信する機能を有する。
したがって、通信方式として、電波方式、光無線方式、音波方式等を使用することができる、しかし、特定小電力無線通信方式は小型、安価かつ低消費電力であるため最も好ましい。
子無線通信ユニット150は、外部電波等による混信を防止するため、周波数の異なる複数の通信チャンネルを有している。
本実施例においては、5つのチャンネルCCH1からCCH5が設けられている。
なお、子無線通信ユニット150は、アンテナ152を有している。
次に、親無線通信ユニット154を説明する。
親無線通信ユニット154は、前記子通信ユニット150と通信を行う機能を有している。
したがって、子の通信チャンネルCCH1からCCH5に対応する親通信チャンネルPCH1からPCH5を有する。
親無線通信ユニット154は、貨幣情報を確実に子無線通信ユニット150から受信するため、複数配置されている。
すなわち、親無線通信ユニット154は第1親無線通信ユニット154Aと第2親無線通信ユニット154Bの、少なくとも2つの通信ユニットを含んでいる。
したがって、親無線通信ユニット154は、3以上の無線通信ユニットにより構築することが出来る。
しかし、ただ一つの親無線通信ユニットであってもよい。
この場合、後述の親処理ユニット156は一つである。
第1親無線通信ユニット154A及び第2親無線通信ユニット154Bは、親処理ユニット156に接続されている。
換言すれば、それぞれ第1親処理ユニット156A、第2親処理ユニット156Bに接続され、一体化されている。
第1親処理ユニット156A及び第2親処理ユニット156Bは、例えばゲーム場の天井に配置することが好ましい。
ゲーム機100-1から100-Nの頂部に取り付けられた子処理ユニット140-1から140-Nと相俟って、比較的電波遮蔽物の少ない空間を無線通信に使用するからである。
親処理ユニット156A、156Bは、親クロック159A、159B、親マイクロプロセッサ(MPU)158A、158B、親表示器160A、160B及びホストコンピュータ162との通信インターフェース回路164A、164Bをそれぞれ含んでいる。
親MPU158A、158Bは、親クロック159A、159Bに基づいて、ROM(図示せず)に記憶されたプログラムに基づいてRAM(図示せず)に随時書き込みし、所定の処理を行い、子無線処理ユニット150から無線受信した貨幣情報をインターフェース回路164A、164Bを介してホストコンピュータ162に貨幣情報を伝送する。
ホストコンピュータ162は、第1親処理ユニット156A及び第2親処理ユニット156Bからの貨幣情報に基づいて所定の処理を行う。
ホストコンピュータ162は、ホストクロック166のクロック信号に基づいて前記所定の処理を行う。
このホストクロック166は、親クロック159A、159B及び子クロック149と同一周波数であるが、個体差により僅かなずれを生じるものである。
次に、図9から図12のフローチャート及び図13、14のタイミングチャートを参照して本実施例の作用を説明する。
正貨コインCがゲーム機100-1のコイン識別ユニット1に投入された場合、前述のように課金センサ57が所定時間幅の課金信号RSを出力する。
また、ICコイン処理ユニット2はICコイン課金信号IRSを出力する。
子処理ユニット140は、図11のフローチャートに示すように、ステップS11において第1所定時間PT1経過したか判別し、第1所定時間PT1が経過した場合、課金信号確認信号TMを出力する。
この第1所定時間PT1は、前記課金信号RSの時間幅内に少なくとも2回出力される時間である。
例えば、課金信号RSの幅が少なくとも10ミリ秒の場合、第1所定時間PT1は4ミリ秒である。
したがって、課金信号IRSも課金信号RSと同様の時間幅を有するように設定されている。
しかし、確実に情報を処理するためには、課金信号RSの幅内に3回以上第1所定時間PT1が経過するように設定することが好ましい。
この第1所定時間PT1の間は、子処理ユニット140において子クロック149のみが動作している状態、換言すれば、スリープ・モードである。
第1所定時間PT1の回数が多い場合、子MPU142の作動時間が増加し、バッテリ144の消耗が早まるため、可及的に少ないことが好ましい。
したがって、この所定時間PT1の課金信号RS内における回数は、3であることが好ましい。
ステップS11において、第1所定時間PT1が経過した場合、ステップS12に進む。
ステップS12において、課金センサ57からの課金信号RS又はIRSの有無を判別する。
課金信号RSがない場合、ステップS11に戻り、課金信号RS又はIRSがある場合、ステップS13に進む。
ステップS13において、課金信号RS又はIRSをカウントしてそのカウント値を記憶し、ステップS14に進む。
詳述すれば、課金信号RS又はIRSが出力された場合、子処理ユニット140は記憶されているカウント値に1を加算し、そのカウント値をRAMに記憶する。
なお、ICコインの課金信号IRSは100円と500円の2種類あるので、各金種毎にカウントされる。
ステップS14において、後述の無線送信シーケンスを実行し、ステップS11に戻る。
ステップS11において、第1所定時間PT1が経過しない場合、ステップS15に進む。
ステップS15において、第2所定時間PT2が経過したか判別する。
第2所定時間PT2は、バッテリ144が子MPU142を作動させるに十分な電圧を有しているか判別するための所定時間間隔である。
したがって、第2所定時間PT2は、第1所定時間PT1に比し長時間、例えば1日(24時間)に1回である。
ステップS15において、第2所定時間PT2が経過していない場合、ステップS11に戻る。
ステップS15において第2所定時間PT2が経過した場合、ステップS16に進み、バッテリチェックユニット146から出力される電圧を読み込む。
詳細には、図8におけるスイッチ148が所定時間ONになり、抵抗150を介して電流が流れる際の電圧を電圧計152により計測し、この計測値を読み込む。
次にステップS17において基準値と比較し、計測電圧が基準値以上であるか判別する。
電圧が基準値を超える場合、正常電圧と判断し、ステップS11に戻り、基準値未満の場合、ステップS18に進む。
ステップS18において、バッテリ交換要求信号CBを子MPU142のRAMに記憶し、ステップS11に戻る。
このステップS16からS18がバッテリチェックプロセスBCPである。
次に図9から図11を参照して無線通信シーケンスを説明する。
この無線通信シーケンスは、前述のように記憶した子処理ユニット140の貨幣情報、バッテリ交換要求信号等(以下「貨幣情報」という)をホストコンピュータ162に送信する機能を有する。
ホストコンピュータ162は、図3に示すように、内蔵するホストクロック166のクロック信号CSに基づいて所定周期T1において第1親処理ユニット156Aに所定幅の第1交信要求信号SR1を出力し、第1交信要求信号SR1から所定時間t1後、第2交信要求信号SR2を第2親処理ユニット156Bに出力する。
前記所定周期T1は、例えば、ゲーム機100-Nが250台以下の場合、10分から30分の間、好ましくは約15分で設定するのがよい。
換言すれば、一時間に2回から4回、ゲーム機100-1から100-N毎の貨幣情報をホストコンピュータ162に伝送することができる。
前記所定周期T1が短い場合、貨幣情報の入手はタイムリーに出来るが、子処理ユニット140の送信処理時間が増加し、バッテリ144の消耗を早めるデメリットがある。
第1交信要求信号SR1を受信した第1親処理ユニット156Aは、図9のフローチャートに基づいてゲーム機100-1から100-Nの子処理ユニット140と子無線通信ユニット150及び第1親無線通信ユニット154A、第2親無線通信ユニット154Bを介して無線通信し、子処理ユニット140に記憶した貨幣情報を親処理ユニット156A、156B、換言すれば、ホストコンピュータ162に送信する。
また、第2交信要求信号SR2を受信した第2親処理ユニット156Bは、第1親処理ユニット156Aと同様に図のフローチャートに基づいてゲーム機100-1から100-Nの子処理ユニット140と無線通信し、貨幣情報を子処理ユニット140から受信する。
次に図9及び図11のフローチャートを参照して無線通信シーケンスを説明する。
ホストコンピュータ162からの交信要求信号SR1を受信した第1親処理ユニット156Aは、図9に示すように親要求プロセスPRPを行う。
具体的には、親通信ユニット154Aは親クロック159Aのクロック信号CL1の所定のタイミングで図9のプログラムをスタートする。
まず、ステップS21において、前記5つの無線チャンネル中の第1チャンネルCH1を選択する。
次にステップS22において、アンテナ156Aからの受信信号に所定のフィルタをかけ、チャンネルCH1の電波の有無をチェックする。
次にステップS23において、ステップS22においてチャンネルCH1の電波を識別した場合、チャンネルCH1の周波数は使用中であると判定し、ステップS24に進む。
ステップS24において、通信チャンネルを別の周波数のチャンネルCH2に更新し、ステップS25に進む。
ステップS25において通信チャンネルが最後の通信チャンネルCH5であるか判別し、最後でない場合、ステップS22に戻る。
ステップS25において、最後の通信チャンネルの範囲外の場合、ステップS26に進む。
ステップS26において、エラー信号を出力し、ステップS27に進んで待機状態になる。
ステップS22に戻った場合、チャンネルCH2の電波の使用をチェックする。
本実施例においては、5番目のチャンネルCH5が使用していないものとする。
したがって、ステップS22において、チャンネルCH5が使用されていない場合、ステップS29に進む。
電波的にクリーンな空間にゲーム場がある場合、混信の虞がないのでチャンネル数は一つで良い。
しかし、市街地においては、様々な電波が飛び交っているので、混信の虞があるチャンネルによる通信を回避するため、複数チャンネルを採用することが好ましい。
ステップS29において、チャンネルCH5の電波をオンにした後、ステップS30に進む。
ステップS30において、チャンネル固定信号FFを親通信ユニット154A及びアンテナ156Aを介して無線送信する。
チャンネル固定信号FFは、例えば、チャンネルCH5を表す、「5」を出力し続ける。
このステップS21からS30が親要求プロセスPRP(第1親要求プロセスPRP1)である。
親要求プロセスPRP1は、子無線通信ユニット150と親通信ユニット154Aとの通信を確立するための準備機能を有する。
同様に、交信要求信号SR2に基づいて第2親処理ユニット156Bも送信要求プロセスPRP2を行う。
この送信要求プロセスPRP1とPRP2は同一処理である。
一方、子処理ユニット140は、子MPU142の子クロック149のクロック信号CCLに基づいて一定周期T2で子送信プロセスCSPを行う。
この一定周期T2は、前記一定周期T1と同じ、例えば15分である。
したがって、子処理ユニット140及び子通信ユニット150は、15分間隔で通信プロセスを行う。
また、多数の子処理ユニット140が同時に通信プロセスにならないよう、子処理ユニット140毎に設けられたディップスイッチによりその基準信号、例えば図13の第1親クロック159Aの基準タイミングSTから所定時間Δtずれるように設定されている。
詳述すれば、送信要求プロセスPRP1が終了した時点からt1+Δt時間経過後後述の子送信プロセスCSPを行うように設定されている。
そして、次の送信要求プロセスPRP1は、前の子送信プロセスCSPが終了した後所定時間後行われるようになっている。
したがって、子処理ユニット140は、子送信プロセスCSP中において消費電力が最大であるが、子送信プロセスCSP以外はスリープ状態に必要な消費電力であるため、消費電力が極めて小さい。
さらに、子送信プロセスCSPの周期は長周期であるため、大消費電力が必要な子送信プロセスCSPの頻度が小さい。
換言すれば、子処理ユニット140の消費電力は極めて小さく、市販されている安価な小型バッテリを使用することができる。
子処理ユニット140のMPU142は 子クロック149の子クロック信号CCLに基づいて図10に示す送信要求プロセスCRPを行う。
具体的には、ステップS41において、無線のチャンネルをCH1に設定し、ステップS42に進む。
ステップS42において、チャンネルCH1のチャンネル固定信号FFをチェックし、ステップS43に進む。
ステップS43において、チャンネルCH1の固定信号FFが存在しない場合、換言すればチャンネルCH1が使用中の場合、ステップS44に進み、無線チャンネルを次のチャンネルCH2に設定し、ステップS45に進む。
ステップS45において、設定チャンネル数を超えた場合、ステップS46に進む。
ステップS46において、エラー信号を出力した後、ステップS47に進み、待機状態になる。
ステップS45において、チャンネルが所定チャンネル数以内の場合、ステップS42に戻り、チャンネルCH2のチャンネル固定信号FFをチェックする。
前述のように、チャンネルCH1からCH4が使用され、チャンネルCH5のチャンネル固定信号FFが「5」が出力されている場合、ステップS48に進み、チャンネルCH5の電波を受信し、ステップS49に進む。
ステップS49において、子チャンネル固定信号CFFを出力する。
換言すれば、チャンネルCH5に相当する「5」を子通信ユニット150からアンテナ152を介して発信し、ステップS50に進む。
これにより、チャンネルCH5は親処理ユニット156Aと子処理ユニット140との無線送信に固定される。
このステップS41からS49が子送信要求プロセスCRPである。
また、前記親要求プロセスPRPと子送信要求プロセスCRPとにより、通信チャンネル確定プロセスCDPを構成する。
通信チャンネル確定プロセスCDPにおいて、通信チャンネルCH5によって無線回線を確立した後、引き続き貨幣情報及びその他情報を子処理ユニット140から第1親処理ユニット156Aに送信する。
すなわち、ステップS50において、予めゲーム機100-1、換言すれば、コイン識別ユニット104に対して定められた識別ID(IdentifICation bracelet)、例えば104-1を出力する。
親処理ユニット156Aは、ステップS31において、識別ID104-1を受信し、親MPU158AのRAMに記憶する。
子処理ユニット140は、続いてステップS51に進み、ステップS13において記憶した課金信号RS又はIRSのカウント値、換言すれば、「1」を送信する。
また、バッテリ交換要求信号CBが記憶されている場合、その要求信号CBも送信される。
次にステップS52において、所定の処理で出力したチェック情報であるCRC信号(CyclIC Redundancy
Check Code)を送信し、ステップS53に進む。
ステップS53において、チャンネルCH5の電波がオフにされ、無線送信プロセスを終了する。
したがって、ステップS50からS53が子送信プロセスCSPである。
第1親処理ユニット156A及び第2親処理ユニット156Bにおいて以下の処理を同時に行う。
まず、ステップS32においてカウント値及び/又はバッテリ交換要求信号CRを受信する。
次いでステップS33において、ステップS52において出力されたCRC信号を受信し、ステップS34に進む。
したがって、ステップS31からS33が子貨幣情報受信プロセスCRPである。
次にステップS34において、CRC信号を所定処理により解析し、ステップS35に進む。
ステップS35において、CRC信号の真偽を判別し、真正の場合、ステップS36に進む。
したがって、ステップS34及びS35がチェックプロセスCCPである。
ステップS36において、ステップS32で受信したカウント値又はバッテリ交換要求信号CBをホストコンピュータ162に出力し、第1親処理ユニット156Aの第1貨幣情報CI1として記憶する。
したがって、ステップS36がストアプロセスSTPである
ステップS35において、偽信号と判別された場合、ステップS32に戻り、課金信号を新たに受信する。
第2親処理ユニット156Bにおいても、ホストコンピュータ162にステップS32で受信したカウント値がホストコンピュータ162に送られ、第2親処理ユニット156Bの第2貨幣情報CI2として記憶される。
ホストコンピュータ162において、図12のフローチャートに基づいてカウント値を取り込む。
すなわち、ステップS51において、第1貨幣情報CI1が存在するか判別し、存在する場合ステップS52に進む。
ステップS52において、第2貨幣情報CI2が存在するか判別し、存在する場合、ステップS53に進む。
ステップS53において、第1貨幣情報CI1及び第2貨幣情報CI2が同一か判別し、同一の場合、ステップS54に進む。
ステップS54において、第1貨幣情報CI1がIDコードと共に記憶され、この第1貨幣情報CI1が各種処理に利用される。
ステップS51において第1貨幣情報CI1がない場合、ステップS55に進む。
ステップS55において、第2貨幣情報CI2がある場合、ステップS56に進む。
ステップS56において、第2貨幣情報CI2をIDコードと共に記憶され、第2貨幣情報CI2を各種処理に利用する。
ステップS55において第2貨幣情報CI2が無い場合、貨幣情報がないものとして処理を終了する。
換言すれば、第1貨幣情報CI1及び第2貨幣情報CI2がある場合、及び、第1貨幣情報CI1がある場合、第1貨幣情報CI1がホストコンピュータ162に記憶され、ゲーム機の貨幣回収、バッテリの交換作業又は各種統計処理等に使用される。
第2貨幣情報CI2のみがある場合、第2貨幣情報CI2がホストコンピュータ162に記憶され、各種処理に利用される。
したがって、ホストコンピュータ162には、ゲーム機100-1の最新のカウント値、換言すれば、貨幣識別ユニット102が受け入れたコインCの数、及びICコイン8から課金した100円及び500円の数が記憶される。
本実施例のように最新のカウント値が子処理ユニット140に保存されている場合、親通信ユニット154及び/又は子通信ユニット150に障害が発生して貨幣情報の伝送が不可能になった場合であっても、それら通信ユニットが復旧した場合、子処理ユニット140に記憶されているカウント値を送信することにより、最新の正確なデータを取得できる利点がある。
さらに、第1親処理ユニット156Aに接続する第1親通信ユニット154A及び第2親処理ユニット156Bに接続する第2親通信ユニット154Bという複数の通信チャンネルでデータを送信することにより、一つの通信チャンネルに異常が発生した場合であっても、他の通信チャンネルのデータを利用できる利点がある。
なお、子処理ユニット140からカウント値を送信する場合、日時情報を付加することが好ましい。
本システムを紙幣識別ユニットに使用する場合、CRC情報と共に金種情報及びその金種のカウント枚数情報を送信するようにする。
上記したように、本発明において、コイン及びICコインによって装置、例えばゲーム機が使用可能になる。
換言すれば、顧客の所持金に応じてゲーム機を利用できるので、ゲーム機の利用が制限されない利点を有する。
また、本発明において親処理ユニットのチェックプロセスにおいて、受信したチェック情報を解析し、その真偽をチェックする。
そして、チェック情報の真偽に基づいて一緒に受信した貨幣情報をストアするので、貨幣情報の信頼性が高まる。
さらに本発明は、親無線通信ユニット及び子無線通信ユニットは、複数の通信チャンネルを含んでいる。
それ故、混信などにより一つの通信チャンネルが使用中であっても、他の通信チャンネルを使って貨幣情報を通信できるので、通信タイミングでの通信を確実に行うことが出来る。
さらに、親無線通信ユニットは複数の親無線通信ユニットからなるので、一つの無線通信ユニットが不測のエラーを生じた場合であっても他の通信ユニットにより貨幣情報が受信されるので、確実に貨幣情報を受けることができる。
図1は、本発明の実施例の課金情報出力装置を備えたゲーム機の斜視図である。 図2は、本発明の実施例の課金情報出力装置の概要ブロック図である。 図3は、本発明の実施例のICコイン処理ユニットであって、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は右側面図、(D)はA―A線断面図及び(D)B―B線断面図である。 図4は、本発明の実施例の課金センサの回路図である。 図5は、本発明の実施例の課金情報出力装置の作用説明用フローチャートである。 図6は、本発明の実施例の課金情報出力装置を備えたゲーム機を設置したゲーム場の管理システムの概要図である。 図7は、本発明の実施例の課金情報出力装置を備えたゲーム機を設置したゲーム場管理システムの概略ブロック図である。 図8は、本発明の実施例のバッテリチェックユニットの回路図である。 図9は、本発明の実施例のホスト処理ユニットにおける伝送シーケンス説明用のフローチャートである。 図10は、本発明の実施例のターミナル処理ユニットにおける伝送シーケンス説明用のフローチャートである。 図11は、本発明の実施例のターミナル処理ユニットにおける作用説明用のフローチャートである。 図12は、本発明の実施例のホストコンピュータにおける作用説明用のフローチャートである。 図13は、本発明の実施例の作用説明用のタイミングチャートである。 図14は、本発明の実施例の子処理ユニットの作用説明用のタイミングチャートである。
符号の説明
1 貨幣識別ユニット
2 ICコイン処理ユニット
37 読込・書込ユニット
56 課金情報出力ユニット
65 ICコイン課金情報出力ユニット
68 ICコイン課金情報出力部
70 開錠ユニット
71 選択接続手段
72 ICコイン処理部
140 子処理ユニット
150 子無線通信ユニット
154 親無線通信ユニット
156 親処理ユニット
CDP 通信チャンネル確立プロセス
CSP 子送信プロセス
CCP チェックプロセス
STP ストアプロセス
CB 異常信号
BCPバッテリチェックプロセス

Claims (4)

  1. 貨幣の真偽を判別する貨幣識別ユニット(1)と、
    前記貨幣識別ユニットにより正貨として識別された貨幣の課金情報を出力する課金情報出力ユニット(56)と、
    価値情報を記憶するICコイン(8)に対する読込・書込ユニット(37)を有するICコイン処理ユニット(2)と、
    前記ICコイン処理ユニットが前記ICコインに対する正規の減算書込処理に関連して課金情報(IRS)を出力するICコイン課金情報出力ユニット(65)と、
    前記課金情報出力ユニット又は前記ICコイン課金情報出力ユニットの何れかからの課金情報に基づいてゲーム可能とする開錠ユニット(70)を備えるゲーム機、
    前記課金情報出力ユニット及びICコイン課金情報出力ユニットのそれぞれに接続された子処理ユニット(140)と、
    前記子処理ユニットのそれぞれに接続された子無線通信ユニット(140)と、
    少なくとも貨幣情報の記憶部を有する親処理ユニット(156)と、
    前記親処理ユニットに接続され、かつ、前記子無線通信ユニットと通信を行う親無線通信ユニット(154)を備えるゲーム機を設置したゲーム場の管理システムであって、
    さらに、前記親無線通信ユニットを前記子無線通信ユニットとの通信チャンネルを確立する通信チャンネル確立プロセス(CDP)、
    前記子処理ユニットは前記貨幣情報及びチェック情報を前記親無線通信ユニットに送信する子送信プロセス(CSP)、
    前記子送信プロセスにおいて受け取った貨幣情報に対応するチェック情報の真偽をチェックするチェックプロセス(CCP)、
    前記チェックプロセスにおいて真正と判別されたチェック情報に対応する貨幣情報を前記親処理ユニットにストアするストアプロセス(STP)、
    を含むゲーム場の管理システム。
  2. 前記親無線通信ユニット及び前記子無線通信ユニットは、対応する複数の通信チャンネル(CH1からCH5)を含み、
    前記親処理ユニットは前記親無線通信ユニットの空きチャンネルをサーチして最初の空きチャンネルを選択し、次いで、そのチャンネルからキャリア信号を出力し、
    前記子処理ユニットは前記子無線通信ユニットの通信チャンネルを順次切り替え、前記キャリア信号を検知したときその通信チャンネルに固定することを特徴とする請求項1のゲーム場の管理システム。
  3. 前記子処理ユニットは、作動用のバッテリ(144)、前記バッテリのチェックユニット(146)、前記チェックユニットが異常を判別した場合、親処理ユニットに異常信号(CB)を出力するバッテリチェックプロセス(BCP)を含む請求項1のゲーム場の管理システム。
  4. 前記子処理ユニットは、貨幣のカウント値をストアし、親処理ユニットに送信する請求項1のゲーム場の管理システム。
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