JP4664961B2 - 適応アレーアンテナ・システム - Google Patents

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Description

本発明は、適応アレーアンテナ・システムに関する。
移動体通信における伝送信号は、マルチパス伝搬環境に委ねられて伝送される。従って、受信信号を良好に復調するには、複数の伝送経路を経て受信機に到来する信号を適切に処理する必要がある。この点に関し、直交周波数分割多重(OFDM:Orthgonal Frequency Division Multiplexing)方式は、当該技術分野で有望視されている技術である。これは、互いに直交関係を維持するよう配置された複数のサブキャリアにデータを乗せて送信し、受信信号をフーリエ変換して復調することで、フェージングに強い通信システムの構築を可能にする。また、この方式は、シンボル毎に一定期間のガードインターバルを設けることで、ガードインターバルの範疇に収まる遅延信号が、サブチャネル間の直交性を乱さないようにすることを可能にする。
受信機に到達する総ての遅延信号(先行波に対して遅れて到来する信号)はガードインターバルの範疇に収まることが理想的であるが、通信環境によっては、ガードインターバルを越えて遅れて到来する信号(パス成分)もあり得る。また、移動体通信環境では、ドップラーシフトに起因する周波数偏移により、受信信号に干渉成分が混入することもある。更に、複数の通信システムが併存する場合には、他システムからの信号が、受信信号に干渉成分として混入する場合もある。例えば、2.4GHz帯域を使用する無線LANシステムでは、ブルートゥース(Bluetooth)やアマチュア無線等で使用される信号が混在するので、特に、受信信号に干渉成分が混入しやすい。受信信号に混入する干渉成分は、サブチャネル間の直交性を乱し、送信信号を適切に復元することを妨げてしまうので、適応等価技術や適応アレーアンテナ技術等を利用して、それらを適切に抑圧する必要がある。
干渉成分の抑圧に関し、例えば、非特許文献1は、複数のアンテナ素子からの重み付けされた各受信信号をそれぞれディジタル信号に変換し、アンテナ素子毎に得られた複数のディジタル信号をディジタル処理部に入力し、適応制御を行うことで重み付け係数を調整し、干渉成分を抑圧する(この場合における適応制御については、例えば、非特許文献2及び非特許文献3参照。)。この手法によれば、適応アレーアンテナのアンテナ素子毎に得られる複数のディジタル受信信号を利用するので、非常に高精度な適応制御を行うことが可能になる。
西川、原嘉孝、原晋介、「ドップラーシフト波を抑圧するOFDMアダプティブアレー」、電子情報通信学会 技術報告,A・P2000−90,2000年10月 J.S.Chow, J.M.Cioffi,and J.A.C.Bingham,"Equalizer Training Algorithms for Multicarrier Modulation Systems",International Conference on Communications,pp.761−765,1993 "Asymmetric Digital Subscriber Line", ITU−T 勧告 G.992.1,1999
しかしながら、従来の手法によれば、複数のアンテナ素子毎にディジタル受信信号を作成する必要がある。このため、例えば、アンテナ素子数に相当する数のアナログ・ディジタル変換器を要し、回路が複雑化し、消費電力、回路規模及びコストが大きくなる等の問題が生じ、これらに配慮しなければならない小型無線機にとっては特に不利になる。
本願課題は、受信信号に含まれる干渉成分を抑制し、小型無線機に有利な適応アレーアンテナ・システムを提供することである。
本発明によれば、
ダイバーシチブランチを形成する少なくとも第1及び第2のアンテナシステムと、前記少なくとも第1及び第2のアンテナシステムからの出力信号を合成する合成手段とを有する適応アレーアンテナ・システムであって、
前記第1及び第2のアンテナシステムの各々が、
複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナ手段と、
前記アレーアンテナ手段に接続され、重み付け合成後のアナログ受信信号を入力信号とするアナログ・ディジタル変換手段と、
前記アナログ・ディジタル変換手段に接続され、前記複数のアンテナ素子に対する重み係数を適応制御する適応アレーアンテナ制御装置
を有し、
前記適応アレーアンテナ制御装置が、
前記ディジタル信号をフーリエ変換することで、前記アナログ受信信号に含まれる複数のサブキャリアの各々についての信号成分を抽出する抽出手段と、
複数のサブキャリアの内、所定のサブキャリアに対する信号成分を抑圧するように、前記重み係数を調整する適応制御手段
を有し、
前記適応制御手段が、送信側にてデータを送信するのに使用されないサブキャリアの内、最高周波数あるいは最低周波数を有するサブキャリアに隣接する高周波側あるいは低周波側のサブキャリアの信号成分を抑圧するように、前記重み係数を調整すると共に、
更に、前記適応制御手段が、
前記アンテナ素子の重み係数を変化させる変更手段と、
前記重み係数を変化させる前及び変化させた後の、前記所定のサブキャリアの信号成分に基づいて勾配ベクトルの各成分を算出する勾配算出手段と
を有し、
前記勾配ベクトルに基づいて前記重み係数を更新するよう形成されると共に、逐次更新される前記重み係数の変化量が所定値よりも大きくなった場合に、前記アレーアンテナ手段が無指向性のアンテナパターンを形成するように前記重み係数を調整するように形成されることを特徴とする適応アレーアンテナ・システム
が、提供される。
本発明によれば、消費電力を節約しつつ、受信信号に含まれる干渉成分を抑制することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。各図において、例えば、図1には1から始まる参照番号が付され、図2には2から始まる参照番号が付され、以下同様である。
図1は、本願実施例による適応アレーアンテナ・システム100を示す。概して、このシステム100は、アレーアンテナ手段102と、アレーアンテナ手段102の出力に接続されたアナログ・ディジタル変換手段104と、アナログ・ディジタル変換手段104の出力に接続された適応アレーアンテナ制御装置106より成る。本実施例におけるアレーアンテナ手段102は、1つの給電アンテナ素子 108と、複数の無給電アンテナ素子110より成る。給電アンテナ素子108は、帯域制限及び周波数変換等の処理を行うフロントエンド手段112に接続され、フロントエンド手段112の出力は、アレーアンテナ手段102の出力を形成し、アナログ・ディジタル変換手段104に接続される。給電アンテナ素子108にて受信される信号は、例えばOFDM信号のような、複数の搬送波(サブキャリア)を利用してデータを伝送する信号である。複数の無給電アンテナ素子110の各々は、適応アレーアンテナ制御装置106により制御されるリアクタンス素子111を介して接地電位に接続される。給電アンテナ素子108と、複数の無給電アンテナ素子110は、互いに電磁的に相互作用し、各アンテナ素子の空間的位置関係及び各リアクタンス素子111のインピーダンスに依存して、アンテナの指向性を変化させることが可能な空間合成型のアレーアンテナを形成する。
適応アレーアンテナ制御装置106は、アナログ・ディジタル変換手段104の出力に接続され、直列のディジタル信号系列を並列の信号系列に変換する直列/並列変換手段114を有する。直列/並列変換器114の各出力は、高速フーリエ変換手段116に接続され、これは、入力信号に対して高速フーリエ変換を実行し、各サブキャリアにより搬送された信号成分を抽出する。サブキャリア毎に抽出された信号成分(サブキャリア成分)は、並列/直列変換手段118により、直列の信号系列に変換され、図示されていない後段の処理を経て、送信信号が復元される。
図2に示されるように、OFDM通信方式にて使用される複数のサブキャリアは、一定の周波数間隔で配置され、互いに直交する位置関係で周波数軸上に配置される。すなわち、各サブキャリア同士の間隔は、1つのOFDMシンボル長に相当する時間の逆数に等しく設定されている。このようにして配置されたサブキャリアの内、総てのサブキャリアにデータが乗せられる(変調される)のではなく、一部のサブキャリアのみがデータ送信に使用され、他のサブキャリアはデータ送信には使用されていない。例えば、直流(DC)成分に相当するサブキャリアfは、データ送信には使用されていない。また、高周波側及び低周波側の所定数のサブキャリアは、使用する周波数帯域が隣接するシステムとの干渉等に配慮して、データ送信に使用されていない。データ送信に使用する又は使用しないサブキャリアについては、例えば、IEEE.802.11aのような規格で定められている。
図示した例では、全部で64個のサブキャリアを理論上は使用し得るが、その内、DC成分に関連するf、高周波側のf27ないしf31、及び低周波側のf−27ないしf−32の合計12個のサブキャリアは実際のデータ送信には使用されていない(従って、実際にデータ送信に使用されるのは、64−12=52個のサブキャリアである。)。64個のサブキャリアの内、どのサブキャリアが実際のデータ送信に使用されていないかについては、送信側及び受信側で既知である。このように、複数のサブキャリアの内、実際のデータ送信に使用されていないサブキャリア(仮想サブキャリア)の信号成分が抽出され、勾配算出手段120に入力される。図示した例では、簡単のため、直流成分に関するfの信号成分が抽出されているが、他の仮想サブキャリアの信号成分を抽出することも可能である。
勾配算出手段120は、抽出した信号成分に対する勾配(gradient)ベクトルの各成分を算出する。適応アレーアンテナ制御装置106は、各アンテナ素子110の重み係数を変化させるための変更手段122を有する。変更手段122は、更に、バイアス電圧を微小変化させるための第1変更手段124と、後述する摂動計算に基づいて重み係数を更新するための第2変更手段126を有する。勾配算出手段120では、重み係数の微小変化の前後における、仮想サブキャリアの信号成分の変化量が算出され、これに基づいて勾配ベクトルの各成分が算出される。変更手段122からのディジタル信号は、ディジタル・アナログ変換手段128を通じてアナログ信号に変換された後に、各リアクタンス素子111に供給される。各アンテナ素子の重み係数を適切に調整することで、希望波(desired wave)にビームを向ける、又は非希望波(undesired wave)にヌル点を合わせるようにして、アレーアンテナの指向性を制御することが可能になる。
上述したように、仮想サブキャリアは、実際のデータ送信には使用されないので、受信信号が復調された際に、仮想サブキャリアの信号成分はゼロになるのが理想的である。しかしながら、受信信号に干渉信号が混入すると、仮想サブキャリアの信号成分はゼロではなくなる。本実施例は、この仮想サブキャリアの信号成分を摂動計算における評価関数とし、仮想サブキャリアの信号成分がゼロに近づくように、重み係数を逐次更新しようとするものである。
図3は、本願実施例による適応アレーアンテナ・システムにて行われる制御動作を示す。このフローは、ステップ302から始まり、ステップ304,306にて初期設定が行われる。具体的には、重み係数の更新ステップ数nを1に設定し、1ないしMまでの数により区別されるM個のアンテナ素子の識別番号mを0に設定する。また、1つの給電アンテナ素子108及びM個の無給電アンテナ素子110が互いに相互作用することで、全体として無指向性のビームパターンを形成するようなバイアス電圧(又はそれを設定するための制御信号)x=(x ,x ,...,x )が、各リアクタンス素子111に与えられる。言い換えれば、無指向性のビームパターンを形成するように、各アンテナ素子の重み係数が調整される。適応アレーアンテナ・システムには、図4に示されるような、1フレームがプリアンブルとそれに続くペイロードより成るOFDM信号を受信するものとする。プリアンブルには、送信側及び受信側で既知の信号パターンが含まれている。ペイロードは、複数のシンボルより成り、各シンボルにはガードインターバルとこれに続く有効シンボルが含まれる。
図3のステップ308では、ペイロードの中の1シンボル分のディジタル信号が、アナログ・ディジタル変換手段104から出力され、直列/並列変換手段114を経て、高速フーリエ変換手段116にてフーリエ変換される。これにより、例えば64個総てのサブキャリア毎の信号成分が出力される。
ステップ310では、これら総てのサブキャリアの内、仮想サブキャリアの信号成分が、抽出される。図2の例では、例えば、直流成分に相当するfのサブキャリアに対する信号成分Uν (n)が抽出される。nは、重み係数の更新ステップ数を表すパラメータであり、目下の場合には1である。1以上の値のmは、アンテナ素子の識別番号であるが、目下の場合はm=0であり、その信号成分の値が、後述する摂動計算の基準値であることを示す。上述したように、直流成分に対応するfのサブキャリアだけでなく、高周波側の仮想サブキャリアf27〜f31や、低周波側の仮想サブキャリアf−27〜f−32に関する信号成分を抽出することも可能である。しかしながら、本実施例では、簡単のため、直流成分に関する仮想サブキャリアの信号成分が、抽出されるものとする。なお、サブキャリアの信号成分は、振幅レベルや、電力レベルに基づいて表現される。
ステップ312では、アンテナ素子の識別番号mが1つインクリメントされ、目下の場合にはmは1になる。これは、M個の制御対象となるアンテナ素子の内、最初のアンテナ素子を指定したことに相当する。
ステップ314では、m(=1)番目のアンテナ素子の重み係数(又は重み係数を設定するための制御信号)xに微小変化Δxを与える。現段階では、mは1であるので、
=x+Δx
となる。これにより、アレーアンテナの指向性が変化する。重み係数は、変更手段122における第1変更手段124により変化させられる。
ステップ316では、変化した指向性を有するアレーアンテナ手段により、次のシンボルに含まれる信号が受信され、高速フーリエ変換手段116におけるフーリエ変換が行われる。これにより、総てのサブキャリアの信号成分が出力される。
ステップ318では、第1の重み係数を変化させたときの仮想サブキャリアの信号成分Uν (n)が抽出される(m=1,n=1)。
ステップ320では、以前のステップ310で求めた仮想サブキャリアの信号成分Uν (1)と、今回のステップ318で求めた仮想サブキャリアの信号成分Uν (1)との差分に基づいて、仮想サブキャリアの信号成分Uνの勾配ベクトルの第1成分を算出する。すなわち、重み係数を微小変化させる前及び微小変化させた後に求めた仮想サブキャリアの信号成分に基づいて、勾配ベクトルの成分が算出される。勾配ベクトル▽Uνの各成分は、勾配算出手段m120により算出される。例えば、n回目の更新ステップにおける第1成分は、(▽Uν=ΔUν /Δx=(Uν (n)−Uν (n))/Δxである。他の成分についても同様に、(▽Uν=ΔUν /Δx=(Uν (n)−Uν (n))/Δxである(j=1,2,...,M)。
ステップ322では、微小変化させた重み係数xを微小変化させる前の値に戻す。これにより、アレーアンテナの指向性も元に戻る。
ステップ326では、M個総てのアンテナ素子について、重み係数を微小変化させ、勾配ベクトルのM個の成分を総て算出したか否かが判断される。目下の例では、NOであり、ステップ312に戻る。そして、次のアンテナ素子の重み係数を微小変化させ、次のシンボルにおける仮想サブキャリアの信号成分を測定し、勾配ベクトルの成分を算出し、微小変化させた重み係数を元に戻す。以下同様な手順が反復される。
ステップ326における判定結果がYESの場合には、ステップ328に進み、M個総てのリアクタンス素子に対する重み係数を次式に従って更新する:
x(n+1)=x(n)−μ▽Uν
ここで、
nは更新ステップ数であり、目下の場合はn=1であり、
μは、更新ステップサイズを表すパラメータである。なお、重み係数の更新は、第2変更手段130により行われる。
ステップ330では、更新ステップ数nを1つインクリメントし、ステップ332にて所定の回数Nだけ重み係数が更新されたか否かが判定され、N回更新されていなければステップ306に戻り、更新されていればフローは終了する。
仮想サブキャリアの信号成分Uνは、M個の重み係数(x,x,...,x)に依存して変化する多変数スカラ関数である。勾配ベクトル▽Uνは、多変数スカラ関数である仮想サブキャリアの信号成分Uνにより表現される曲面上のある座標点において、その座標点から最も急激に仮想サブキャリアの信号成分が変化する方向を示す。従って、勾配ベクトル▽Uνに沿って進めば、仮想サブキャリアの信号成分の最小値に接近することが可能になる。仮想サブキャリアの信号成分を最小にする重み係数は、希望波を良好に受信しつつ、非希望波(干渉波)が抑圧されるような指向性を実現することになる。
図3のフローにて、受信信号のフーリエ変換、及び仮想サブキャリアの信号成分の抽出は、シンボル毎に行われていた。従って、フローの開始(ステップ302)から、第1のアンテナ素子の重み係数を微小変化させるまで(ステップ312,314)の間に、少なくとも1シンボル分の時間を要する。また、M個のアンテナ素子の重み係数を微小変化させて勾配ベクトルのM個総ての成分を算出するのに、少なくともMシンボル分の時間を要する。従って、1回の重み係数の更新に必要な時間は、少なくともM+1シンボル分の時間となる。
上述したように、仮想サブキャリアは、実際にはデータ送信に使用されないので、OFDM信号中のプリアンブルであってもペイロードであっても、仮想サブキャリアの信号成分はゼロであるのが理想的である。従って、本実施例のように、シンボル毎に仮想サブキャリアの信号成分を抽出し、摂動計算を行えば、わずかM+1シンボル分の期間で重み係数を更新してゆくことが可能になる。ただし、アレーアンテナにおける重み係数の微小変化に対する追従性が良好であることを要する。
一方、プリアンブルに含まれる既知信号を利用して、摂動計算及び重み係数の更新を行うことも可能である。例えば、プリアンブルを受信する毎に、仮想サブキャリアの信号成分を抽出することにすると、1回の重み係数の更新にM+1フレームの長時間を要してしまう。しかしながらこの場合は、プリアンブルに含まれる同一の既知信号に対する仮想サブキャリアの信号成分に基づいて、勾配ベクトルの各成分を計算することができるので、高精度化を図る観点から有利である。
上記の実施例では、仮想サブキャリアの信号成分は、直流成分に対応するサブキャリア(f)の信号成分であったが、上述したように、他のサブキャリア(高周波側のf27ないしf31、及び低周波側のf−27ないしf−32)の信号成分を利用することも可能である。例えば、実際のデータ送信に使用されるサブキャリア近辺の仮想サブキャリアを利用すると、ドップラーシフトの影響をも見出すことが可能になる点で有利である。ドップラーシフトにより受信信号が高周波側にシフトすると、例えば、送信側でサブキャリアf26に乗せたデータが、受信側ではサブキャリアf27の信号成分として受信される。受信側で仮想サブキャリアf27の信号成分を監視していれば、データ送信に使用されていないはずのサブキャリアf27の信号成分が急激に大きくなるので、ドップラーシフトの影響を受けていることを把握することが可能になる。このことは、高周波側だけでなく、低周波側でも同様である。従って、ドップラーシフトによる影響を考慮する観点からは、実際に使用されるサブキャリアに隣接する仮想サブキャリアの信号成分を、摂動計算における評価関数に使用することが望ましい。
図5は、他の実施例による適応アレーアンテナ・システム500の概略図を示す。概して、このシステム500は、1つの給電アンテナ素子508と、複数の無給電アンテナ素子510を有する。複数の無給電アンテナ素子510の各々は、リアクタンス素子511を介して接地電位に接続される。給電アンテナ素子508は、帯域制限フィルタ514に接続される。待機制限フィルタ514の出力は、ミキサ516の第1入力に接続され、ミキサ516の出力はオフセット補償手段518を介してアナログ・ディジタル変換手段504に接続される。オフセット補償手段518は、送信機及び受信機間の搬送波の周波数のずれを補償するためのものである。一方、オフセット補償手段518からの補償信号は、ミキサ516の第2入力に接続される。帯域制限フィルタ514、ミキサ516及びオフセット補償手段518は、フロントエンド手段512を形成する。
アナログ・ディジタル変換手段504の出力には、適応アレーアンテナ制御装置506が接続され、これは各リアクタンス素子511に対するバイアス電圧を、適応的に制御する。適応アレーアンテナ制御装置506は、図1にて説明した適応アレーアンテナ制御装置106と同様の構成を有する。給電アンテナ素子508は、例えばOFDM信号のような複数の搬送波(サブキャリア)を利用してデータを伝送する信号を受信する。
送信機及び受信機にて使用する局部発振器(図示せず)の発振周波数は、同一の周波数であることを要する。しかしながら、素子のばらつきや経年変化等に起因して、発振周波数がずれてしまうことがある。このような周波数偏移(周波数オフセット)が大きくなると、仮想サブキャリアの信号成分を正確に抑制することが困難になる。本実施例によれば、受信信号の周波数変換を行う際に、送信機及び受信機間の周波数偏移を調整することができるので、そのような周波数偏移の影響を排除することが可能になる。また、本実施例のように、発振周波数を調整する代わりに、周波数偏移量を考慮して仮想サブキャリアを決定し、その信号成分を小さくするよう適応制御することも可能である。
例えば、仮想サブキャリアf27の信号成分を抑圧するよう適応制御がなされるべき場合に、受信信号が高周波側にずれて受信され、サブキャリアf26により搬送された信号成分が、受信側でサブキャリアf27の信号成分として受信されたとする。この場合に、前者(図5)は、受信機の局部発振周波数を調整して、サブキャリアf27ではなくサブキャリアf26の信号成分として、正しく受信するよう補償する。後者の場合には、局部発振周波数を変化させる代わりに、仮想サブキャリアf28の信号成分を抑圧するよう適応制御する。いずれにせよ、送信機及び受信機間の周波数偏移を考慮して、信号成分を抑圧するサブキャリアを選択し、適応制御をすることが可能である。
図6は、他の実施例による適応アレーアンテナ・システムのブロック図を示す。概して、このシステム600は、第1のアレーアンテナ・システム601と、第2のアレーアンテナ・システム603と、両者からの出力を合成する合成手段614を有する。第1及び第2のアレーアンテナ・システム601,603は、同一構成であり、これらはダイバーシチブランチを形成する。第1及び第2の各アレーアンテナ・システムには、1つの給電アンテナ素子608と、複数の無給電アンテナ素子610が設けられる。複数の無給電アンテナ素子610の各々は、リアクタンス素子611を介して接地電位に接続される。給電アンテナ素子608は、帯域制限及び周波数変換等の処理を行うフロントエンド手段612に接続され、フロントエンド手段612の出力は、アナログ・ディジタル変換手段104に接続される。アナログ・ディジタル変換手段604の出力は、各アンテナ素子610の重み係数を適応制御する適応アレーアンテナ制御装置606に接続される。また、第1及び第2の各アナログ・ディジタル変換手段604からの各出力は、重み調整手段616,618による位相及び振幅の調整を経て、合成手段614に入力され、これにより、受信特性を向上させることが可能になる。
本実施例では、各ダイバーシチブランチにおいて、仮想サブキャリアの信号成分を小さくするように重み係数を調整し、各アンテナの指向性を制御する。そして、合成手段614にて各ブランチからの信号を合成する。本実施例によれば、ダイバーシチ合成を行う際に、仮想サブキャリアの信号成分を考慮することが可能になる。例えば、仮想サブキャリアの信号成分の小さなブランチを、択一的に選択する又はそれを大きく重み付けして合成することが可能になり、より一層干渉成分の少ない信号に基づいて送信信号を復元することが可能になる。
図7は、本発明に利用することの可能なアレーアンテナ手段の他の構成を示す。この構成は、RF処理型のシステム(又はフェーズドアレー・システム)を形成する。図示されるように、複数のアンテナ素子708の各々に、帯域制限及び周波数変換等の処理を行うフロントエンド手段712が設けられる。各フロントエンド手段712の出力には、受信信号の振幅及び位相を調整するための重み調整手段711が設けられる。各重み調整手段711の出力は、総て合成手段714に入力され、重み付け合成されたアナログ信号が出力される。このアナログ信号は、後段のアナログ・ディジタル変換手段104に入力される。重み調整手段711における振幅及び位相の調整は、適応アレーアンテナ制御装置106からの制御信号に基づいて行われる。
図1,図5及び図6の空間処理型のシステム及び図7のRF処理型のシステムは、共に、重み付け合成後のアナログ信号を、1つのアナログ・ディジタル変換器で変換し、ディジタル信号処理部(後段の復調回路及び適応アレーアンテナ制御装置)への信号を形成するので、消費電力、回路規模、コスト等の観点から有利である。図7に示すRF処理型のシステムは、振幅及び位相を独立して調整することが可能であり、例えば合成手段714にて最大比合成を行うことができるので、図1等のシステムと比較して、高精度な制御を行い得る点で有利である。図1等に示す空間処理型のシステムは、制御する対象がリアクタンス素子のみであるので、簡易なシステム構築を行う観点から有利である(図7のRF処理型では、例えば、アンテナ素子毎に、誘導素子及び容量素子を別々に制御しなければならいが、図1等の空間処理型では容量素子のみを制御すればよい。)。
以上本願実施例による、空間処理型又はRF処理型のアレーアンテナを制御する制御装置は、サブキャリア毎の信号成分を抽出し、その内の仮想サブキャリアの信号成分を測定し、その信号成分を抑制するようにアンテナ素子の重み係数を適応制御する。これにより、消費電力を節約しつつ、受信信号に含まれる干渉成分を抑制することが可能になる。本願実施例により抑圧される干渉成分は、仮想サブキャリアの信号成分として現れるものであれば何でもよいので、干渉の原因によらず、任意の干渉信号を抑制することができる。従って、例えば、ガードインターバルを越えて遅れて到来する信号や、ドップラーシフトに起因して干渉成分となる信号だけでなく、他の通信システムで使用される信号に起因する干渉成分をも抑制することが可能になる。
本願実施例によれば、アンテナ素子の重み係数の更新手順(ステップ312以降)に入る前に、アレーアンテナ手段102の指向性を無指向性に合わせ、受信信号をフーリエ変換し(ステップ308)、仮想サブキャリアの信号成分を抽出している(ステップ310)。これにより、干渉の原因となる信号の強度や到来方向等を正確に把握し、以後の重み係数の更新によって、仮想サブキャリアの信号成分を抑圧するように、正確に希望波にビームを向ける、又は非希望波にヌル点を合わせ、受信信号に混入する干渉成分を効果的に抑制することが可能になる。
更に、定期的に又は必要に応じて、アレーアンテナ手段の指向性を無指向性に設定し、図3の初期設定ステップ302以降のフローを行うことも有利である。移動体通信における通信環境は、時間と共に変化するためである。通信環境が変わると、受信信号に混入する干渉信号も変化する。従って、摂動計算の基礎となる仮想サブキャリアの信号成分も、通信環境の変化と共に適切に変更することが望ましい。
例えば、重み係数は、無指向性のアンテナパターンから徐々に指向性の強いアンテナパターンを形成するよう逐次更新され、更新ステップ数が増えるほど一定値に収束する傾向がある。しかしながら、更新する前後の重み係数の変化が、過度に大きくなるような場合には、通信環境が変化して、例えば希望波及び非希望波の到来方向や遅延時間等が変化している可能性が高い。そこで、重み係数の変化量が所定値より大きくなったときに、通信環境が変化したものと推定し、アレーアンテナ手段の指向性を無指向性に合わせることが有利である。
また、通信環境が変化すると、希望波及び非希望波の到来方向や遅延時間等が変化することに起因して、仮想サブキャリアの信号成分の大きさも変化する可能性が高い。そこで、仮想サブキャリアの信号成分の変化量が所定値より大きくなった場合に、通信環境が変化したものと推定し、アレーアンテナ手段の指向性を無指向性に合わせることも有利である。
以下、本発明により教示される手段を列挙する。
(付記1)
複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナ手段から出力される、重み付け合成後のアナログ受信信号を入力信号とするアナログ・ディジタル変換手段から出力されるディジタル信号に基づいて、前記複数のアンテナ素子に対する重み係数を適応制御する適応アレーアンテナ制御装置であって、
前記ディジタル信号をフーリエ変換することで、前記アナログ受信信号に含まれる複数のサブキャリアの各々についての信号成分を抽出する抽出手段と、
複数のサブキャリアの内、所定のサブキャリアに対する信号成分を抑圧するように、前記重み係数を調整する適応制御手段
を有することを特徴とする適応アレーアンテナ制御装置。
(付記2)
前記アレーアンテナ手段が、複数のアンテナ素子からの各受信信号を合成することによって、前記重み付け合成後のアナログ受信信号を出力するよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
(付記3)
前記アレーアンテナ手段が、複数の無給電アンテナ素子及び1つの給電アンテナ素子より成ることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
(付記4)
前記適応制御手段が、直流成分に対応するサブキャリアの信号成分を抑圧するように、前記重み係数を調整するよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
(付記5)
前記適応制御手段が、送信側にてデータを送信するのに使用されないサブキャリアの内、送信側にてデータを送信するのに使用されるサブキャリアに隣接するサブキャリアの信号成分を抑圧するように、前記重み係数を調整するよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
(付記6)
前記適応制御手段が、送信側にてデータを送信するために使用されるサブキャリアの内、最高周波数を有するサブキャリアに隣接する高周波側のサブキャリアの信号成分を抑圧するように、前記重み係数を調整するよう形成されることを特徴とする付記5記載の適応アレーアンテナ制御装置。
(付記7)
前記適応制御手段が、送信側にてデータを送信するために使用されるサブキャリアの内、最低周波数を有するサブキャリアに隣接する低周波側のサブキャリアの信号成分を抑圧するように、前記重み係数を調整するよう形成されることを特徴とする付記5記載の適応アレーアンテナ制御装置。
(付記8)
前記適応制御手段が、送信機及び受信機間の周波数オフセットを考慮して、信号成分を抑圧するサブキャリアを選択するよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
(付記9)
前記ディジタル信号が、プリアンブル部分及びプリアンブル部分に続くペイロード部分より成り、前記ペイロード部分が複数のシンボルより成り、前記適応制御手段が、前記アンテナ素子数に相当するシンボル数毎に前記重み係数を更新するよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
(付記10)
更に、前記適応制御手段が、
前記アンテナ素子の重み係数を変化させる変更手段と、
前記重み係数を変化させる前及び変化させた後の、前記所定のサブキャリアの信号成分に基づいて、勾配ベクトルの各成分を算出する勾配算出手段
を有し、前記勾配ベクトルに基づいて、前記重み係数を更新するよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
(付記11)
前記アレーアンテナ手段が無指向性のアンテナパターンを形成する場合に得られるディジタル信号に基づいて、前記適応制御の初期設定が行われるよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
(付記12)
抑圧すべき干渉成分の変化量が所定値より大きくなった場合に、前記アレーアンテナ手段が無指向性のアンテナパターンを形成するよう前記重み係数を調整するよう形成されることを特徴とする付記11記載の適応アレーアンテナ制御装置。
(付記13)
逐次更新される前記重み係数の変化量が所定値より大きくなった場合に、前記アレーアンテナ手段が無指向性のアンテナパターンを形成するよう前記重み係数を調整するよう形成されることを特徴とする付記11記載の適応アレーアンテナ制御装置。
(付記14)
ダイバーシチブランチを形成する少なくとも第1及び第2のアンテナシステムと、前記少なくとも第1及び第2のアンテナシステムからの出力信号を合成する合成手段とを有する適応アレーアンテナ・システムであって、前記第1及び第2のアンテナシステムの各々が、
複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナ手段と、
前記アレーアンテナ手段に接続され、重み付け合成後のアナログ受信信号を入力信号とするアナログ・ディジタル変換手段と、
前記アナログ・ディジタル変換手段に接続され、前記複数のアンテナ素子に対する重み係数を適応制御する適応アレーアンテナ制御装置
を有し、前記適応アレーアンテナ制御装置が、
前記ディジタル信号をフーリエ変換することで、前記アナログ受信信号に含まれる複数のサブキャリアの各々についての信号成分を抽出する抽出手段と、
複数のサブキャリアの内、所定のサブキャリアに対する信号成分を抑圧するように、前記重み係数を調整する適応制御手段
を有することを特徴とする適応アレーアンテナ・システム。
図1は、本願実施例による適応アレーアンテナ・システムのブロック図を示す。 図2は、OFDM信号に使用されるサブキャリアの配置図を示す。 図3は、本願実施例による適応アレーアンテナ・システムにて行われる制御動作のフローチャートを示す。 図4は、本願実施例にて使用されるOFDM信号の概略図を示す。 図5は、他の実施例による適応アレーアンテナ・システムのブロック図を示す。 図6は、他の実施例による適応アレーアンテナ・システムのブロック図を示す。 図7は、アレーアンテナ手段の他の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100 適応アレーアンテナ・システム
102 アレーアンテナ手段
104 アナログ・ディジタル変換手段
106 適応アレーアンテナ制御装置
108 給電アンテナ素子
110 無給電アンテナ素子
111 リアクタンス素子
112 フロントエンド手段
114 直列/並列変換手段
116 高速フーリエ変換手段
118 並列/直列変換手段
120 勾配算出手段
122 変更手段
124 第1変更手段
126 第2変更手段
128 ディジタル・アナログ変換手段
500 適応アレーアンテナ・システム
504 アナログ・ディジタル変換手段
506 適応アレーアンテナ制御装置
508 給電アンテナ素子
510 無給電アンテナ素子
511 リアクタンス素子
512 フロントエンド手段
514 帯域制限フィルタ
516 ミキサ
518 オフセット補償手段
600 適応アレーアンテナ・システム
601 第1アンテナシステム
603 第2アンテナシステム
604 アナログ・ディジタル変換手段
606 適応アレーアンテナ制御装置
608 給電アンテナ素子
610 無給電アンテナ素子
611 リアクタンス素子
612 フロントエンド手段
614 合成手段
708 アンテナ素子
712 フロントエンド手段
711 重み調整手段
714 合成手段

Claims (1)

  1. ダイバーシチブランチを形成する少なくとも第1及び第2のアンテナシステムと、前記少なくとも第1及び第2のアンテナシステムからの出力信号を合成する合成手段とを有する適応アレーアンテナ・システムであって、
    前記第1及び第2のアンテナシステムの各々が、
    複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナ手段と、
    前記アレーアンテナ手段に接続され、重み付け合成後のアナログ受信信号を入力信号とするアナログ・ディジタル変換手段と、
    前記アナログ・ディジタル変換手段に接続され、前記複数のアンテナ素子に対する重み係数を適応制御する適応アレーアンテナ制御装置
    を有し、
    前記適応アレーアンテナ制御装置が、
    前記ディジタル信号をフーリエ変換することで、前記アナログ受信信号に含まれる複数のサブキャリアの各々についての信号成分を抽出する抽出手段と、
    複数のサブキャリアの内、所定のサブキャリアに対する信号成分を抑圧するように、前記重み係数を調整する適応制御手段
    を有し、
    前記適応制御手段が、送信側にてデータを送信するのに使用されないサブキャリアの内、最高周波数あるいは最低周波数を有するサブキャリアに隣接する高周波側あるいは低周波側のサブキャリアの信号成分を抑圧するように、前記重み係数を調整すると共に、
    更に、前記適応制御手段が、
    前記アンテナ素子の重み係数を変化させる変更手段と、
    前記重み係数を変化させる前及び変化させた後の、前記所定のサブキャリアの信号成分に基づいて勾配ベクトルの各成分を算出する勾配算出手段と
    を有し、
    前記勾配ベクトルに基づいて前記重み係数を更新するよう形成されると共に、逐次更新される前記重み係数の変化量が所定値よりも大きくなった場合に、前記アレーアンテナ手段が無指向性のアンテナパターンを形成するように前記重み係数を調整するように形成されることを特徴とする適応アレーアンテナ・システム。
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