JP3891427B2 - 適応アレーアンテナ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、適応アレーアンテナ(AAA:Adaptive Array Antenna)を制御するための制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信における伝送信号は、マルチパス伝搬環境に委ねられて伝送される。従って、受信信号を良好に復調するには、複数の伝送経路を経て受信機に到来する信号を適切に処理する必要がある。この点に関し、直交周波数分割多重(OFDM:Orthgonal Frequency Division Multiplexing)方式は、この種の技術分野で有望視されている技術である。これは、互いに直交関係を維持するよう配置された複数のサブキャリアにデータを乗せて送信し、受信信号をフーリエ変換して復調することで、フェージングに強い通信システムの構築を可能にする。また、この方式は、シンボル毎に一定期間のガードインターバルを設けることで、ガードインターバルの範疇に収まる遅延信号が、サブチャネル間の直交性を乱さないようにすることを可能にする。
【0003】
受信機に到達する総ての遅延信号(先行波に対して遅れて到来する信号)はガードインターバルの範疇に収まることが理想的であるが、通信環境によっては、ガードインターバルを越えて遅れて到来する信号(パス成分)もあり得る。そのような大きな遅延を有する信号は、サブチャネル間の直交性を乱し、受信信号における干渉成分となるので、適応等価技術や適応アレーアンテナ技術等を利用して、それらを適切に抑圧する必要がある。
【0004】
不要な遅延信号の抑圧に関し、例えば、非特許文献1は、複数のアンテナ素子からの重み付けされた各受信信号をそれぞれディジタル信号に変換し、アンテナ素子毎に得られた複数のディジタル信号をディジタル処理部に入力し、適応制御を行うことで重み付け係数を調整する(この場合における適応制御については、例えば、非特許文献2及び非特許文献3参照。)。この手法によれば、適応アレーアンテナのアンテナ素子毎に得られる複数のディジタル受信信号を利用するので、非常に高精度な適応制御を行うことが可能になる。
【0005】
【非特許文献1】
西川、原嘉孝、原晋介、「ドップラーシフト波を抑圧するOFDMアダプティブアレー」、電子情報通信学会 技術報告,A・P2000−90,2000年10月
【0006】
【非特許文献2】
J.S.Chow, J.M.Cioffi,and J.A.C.Bingham,“Equalizer Training Algorithms for Multicarrier Modulation Systems”,International Conference on Communications,pp.761−765,1993
【0007】
【非特許文献3】
“Asymmetric Digital Subscriber Line”, ITU−T 勧告 G.992.1,1999
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の手法によれば、複数のアンテナ素子毎にディジタル受信信号を作成する必要がある。このため、例えば、アンテナ素子数に相当する数のアナログ・ディジタル変換器を要し、回路が複雑化し、消費電力、回路規模及びコストが大きくなる等の問題が生じ、これらに配慮しなければならない小型無線機にとっては特に不利になる。
【0009】
本願課題は、受信した先行波に対して一定の時間範囲を超えて遅れて到来するパス成分を抑制し、小型無線機に有利な適応アレーアンテナ制御装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、
複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナ手段から出力される、重み付け合成後のアナログ受信信号を入力信号とするアナログ・ディジタル変換手段から出力されるディジタル信号に基づいて、前記複数のアンテナ素子に対する重み係数を適応制御する適応アレーアンテナ制御装置であって、
前記ディジタル信号及び所定のパターンを有する既知信号の相関計算に基づいて、インパルス応答を求めるインパルス応答測定手段と、
前記インパルス応答に含まれる複数のパス成分の内、所定の時間範囲に含まれるパス成分を抽出することで、所望のインパルス応答を生成するインパルス応答生成手段と、
前記所望のインパルス応答及び前記既知信号の畳み込み計算に基づいて、所望のパターンを有する参照信号を作成する参照信号生成手段と、
前記アナログ・ディジタル変換手段から出力されるディジタル信号、及び前記参照信号に基づいて、前記重み係数を調整する適応制御手段
を有することを特徴とする適応アレーアンテナ制御装置
が、提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。各図において、例えば、図1には1から始まる参照番号が付され、図2には2から始まる参照番号が付され、以下同様である。
【0012】
図1は、本願実施例による適応アレーアンテナ・システム100を示す。概して、このシステム100は、アレーアンテナ手段102と、アレーアンテナ手段102の出力に接続されたアナログ・ディジタル変換手段104と、アナログ・ディジタル変換手段104の出力に接続された適応アレーアンテナ制御装置106より成る。本実施例におけるアレーアンテナ手段102は、1つの給電アンテナ素子 108と、複数の無給電アンテナ素子110より成る。給電アンテナ素子108は、帯域制限及び周波数変換等の処理を行うフロントエンド手段112に接続され、フロントエンド手段112の出力は、アレーアンテナ手段102の出力を形成し、アナログ・ディジタル変換手段104に接続される。複数の無給電アンテナ素子110の各々は、適応アレーアンテナ制御装置106により制御されるリアクタンス素子111を介して接地電位に接続される。給電アンテナ素子108と、複数の無給電アンテナ素子110は、互いに電磁的に相互作用し、各アンテナ素子の空間的位置関係及び各リアクタンス素子111の値に依存して、アンテナの指向性を変化させることが可能な空間合成型のアレーアンテナを形成する。
【0013】
適応アレーアンテナ制御装置106は、アナログ・ディジタル変換手段104の出力に接続され、その出力信号と所定の既知信号dとの相関計算を行うことで、インパルス応答を測定するインパル応答測定手段114を有する。より正確には、アンテナ素子108にて受信した信号中に定期的に含まれているプリアンブル信号が、インパルス応答測定手段114に入力される。プリアンブル信号に含まれる信号パターンがどのようであるかは、送信側及び受信側で既知であり、その既知信号のパターンdが受信機に保持されている。測定されたインパル応答は、インパルス応答生成手段116に入力される。インパルス応答生成手段116では、その測定されたインパルス応答に基づいて、後述するような所望のインパルス応答が作成される。インパルス応答生成手段116の出力には、参照信号生成手段118が接続される。参照信号生成手段118は、所望のインパルス応答と、既知信号dに基づいて、後述するような参照信号を作成する。この参照信号と、アナログ・ディジタル変換手段104からのディジタル信号は、各アンテナ素子の重み係数(リアクタンス素子111のインピーダンスを調整するためのバイアス電圧又はそれを設定するための制御値)を適応的に制御する適応制御手段120に入力される。
【0014】
適応制御手段120は、参照信号生成手段118からの参照信号と、アナログ・ディジタル変換手段104からのディジタル信号との相関を計算する相関手段122を有する。この相関値は、適応制御を行う際の評価関数としての役割を果たす。相関手段122の出力は、相関値に対する勾配(gradient)ベクトルの各成分を計算する勾配算出手段124に接続される。勾配算出手段124の出力は、リアクタンス素子のインピーダンスを設定するための変更手段126に接続される。この変更手段126は、各アンテナ素子の重み係数を微小変化させるための第1変更手段128を有する。第1変更手段128は、後述するような摂動計算にて使用される。更に、変更手段126は、各アンテナ素子の重み係数を変化させる第2変更手段130を有し、これは、現在の重み係数の値を、摂動計算によって定められた重み係数の値に更新するために使用される。なお、変更手段126からのディジタル信号は、ディジタル・アナログ変換手段132を通じてアナログ信号に変換された後に、各リアクタンス素子111に供給される。各アンテナ素子の重み係数を適切に調整することで、希望波(先行波)にビームを向ける、又は遅延波にヌル点を合わせるように、アレーアンテナの指向性を制御することが可能になる。
【0015】
図2は、図1で説明した本実施例による適応アレーアンテナ・システム100にて行われる制御動作を示す。ステップ202にて、初期設定が行われる。具体的には、重み係数の更新ステップ数i、受信するフレーム番号n、及びM個のアンテナ素子の識別番号mをそれぞれ1に設定する。更に、1つの給電アンテナ素子108及びM個の無給電アンテナ素子110が互いに相互作用することで、全体として無指向性のビームパターンを形成するようなバイアス電圧ν=(ν ,ν ,...,ν )を各リアクタンス素子111に設定する。すなわち、アレーアンテナが無指向性のビームパターンを形成するように、各アンテナ素子の重み係数が調整される。なお、説明の便宜上、適応アレーアンテナ・システムは、図3に示されるような1フレームが、プリアンブルと、これに続くペイロードより成る信号を受信するものとする。プリアンブルには、上述したような送信側及び受信側で既知の信号パターンを有する既知信号dが含まれている。
【0016】
図2のステップ204では、アンテナ素子108にて受信した信号に対して、フロントエンド手段112及びアナログ・ディジタル変換手段104による処理を施し、ディジタル信号中の第1フレームにおけるプリアンブル信号ypre を測定する。
【0017】
ステップ206では、以下の数式に基づいて、このプリアンブル信号ypre と、既知信号dの相関計算を行うことにより、第1フレームにおけるインパルス応答h (k)が測定される。
【0018】
【数1】
Figure 0003891427
ここで、
kは、0ないしNP−1までの整数であり、
NPは、プリアンブル信号長の合計サンプリング数であり、
*は、複素共役を表す。
【0019】
ステップ208では、先ず、測定されたインパルス応答h (k)から、所望のインパルス応答h(k)を生成する。
【0020】
図4を参照しながら、所望のインパルス応答h(k)をどのようにして作成するかを説明する。図4は、第nフレームにおけるプリアンブル信号を受信し、サンプリングすることにより得られたサンプルypre と、既知信号dとの相関を計算することにより得られたインパルス応答の概略を示す。横軸は時間軸に対応し、τにおける先行波に続いて、τないしτNP−1の時点に遅延波(又はパス成分)が示されている。これらのパス成分の内、先行波よりも所定時間以上遅れて到来する遅延波のパス成分を排除することで、所望のインパルス応答を作成する。
【0021】
例えば、τないしτNDまでがOFDMシンボルにおけるガードインターバルに相当する期間であるとすると、τND+1以降のパス成分は、ガードインターバルを越えて遅れて到来する遅延波を表す。従って、τND+1以降のパス成分(2)を排除して、τからτNDまでのパス成分(1)のみに関連するようなインパルス応答は、ガードインターバルを越える遅延波を抑圧する一方、ガードインターバルに収まる遅延波のみを有効に受信するように、アレーアンテナの指向性を調整したならば得られるであろうところの理想的なインパルス応答を表す。具体的には、第nフレームに対する所望のインパルス応答h(k)は、k=0,1,...,NDに対しては、測定されたh (k)に等しく、k=ND+1,...,NP−1に対しては0である。なお、NDの値は、OFDMシンボルのガードインターバルだけでなく、任意の所望の時間範囲に対応するよう調整することが可能である。例えば、変調方式に依存してそれを変更することも可能であり、16QAMの場合よりもS/N比の要求の高い64QAMの時間範囲を狭くすることが可能である。
【0022】
そして、次式に従って、参照信号r(k)を計算する:
【0023】
【数2】
Figure 0003891427
ここで、
kは、0ないしNP−1までの整数であり、
NPは、プリアンブル信号長の合計サンプリング数であり、
*は、複素共役を表す。
すなわち、参照信号r(k)は、既知信号dが、理想的なインパルス応答(伝達関数)の影響を受けて受信された場合に得られるであろうところの信号を表す。
【0024】
ステップ210では、受信したプリアンブル信号ypre(この段階では、第1フレームのプリアンブル信号ypre )と、参照信号r(k)との相関値ρを計算する。相関値の計算は、相関手段122にて行われる。一般に、第nフレームにおけるプリアンブル信号と参照信号との相関値は、次式により計算される。
【0025】
ρ=|ypre n*・r|
次に、各リアクタンス素子111のバイアス電圧(重み係数)を、逐次更新するために、更新ステップ毎に摂動計算の手順211が実行される。
【0026】
ステップ212では、先ず、リアクタンス素子のバイアス電圧に微小変化が与えられる。現段階では、第1の更新ステップ(i=1)における第1のリアクタンス素子(m=1)のバイアス電圧(ν )が微小変化させられる。すなわち、
ν =ν +Δν
である。リアクタンス素子のバイアス電圧は、第1変更手段128により微小変化させられる。その結果、アレーアンテナの指向性が変化する。
【0027】
ステップ214,216では、次のフレームのプリアンブル信号を待機する。ここでは、第2フレームのプリアンブル信号ypre を待機する(n=2)。
【0028】
ステップ218では、指向性の変化したアレーアンテナにより新たに受信したプリアンブル信号ypre と、参照信号r(k)との相関値ρが求められる。この相関値も、相関手段122にて計算される。
【0029】
ステップ220では、以前のステップ210で算出した相関値ρと、目下のステップ218で算出した相関値ρとの差分に基づいて、相関値の勾配の第1成分を算出する。すなわち、バイアス電圧(重み係数)を微小変化させる前及び微小変化させた後に求められた相関値に基づいて、勾配が算出される。相関値の勾配ベクトル▽ρの各成分は、勾配算出手段124にて算出される。例えば、(▽ρ)=Δρ/Δν=(ρ−ρ)/Δνである。他の成分についても同様に、(▽ρ)=Δρ/Δν=(ρj+1−ρ)/Δνである(j=1,2,...,M)。
【0030】
ステップ222では、微小変化させたバイアス電圧ν を元のバイアス電圧に戻す。これにより、ステップ212により変化したアレーアンテナの指向性が元に戻る。
【0031】
ステップ224では、次のリアクタンス素子のバイアス電圧を変化させるために、リアクタンス素子の識別番号mを1つ増やす。
【0032】
ステップ226では、M個総てのリアクタンス素子について、バイアス電圧を微小変化させ、勾配ベクトルのM個の成分の総てを計算したか否かが判定される。目下の場合は、NOであり、ステップ212に進み、次のリアクタンス素子のバイアス電圧を微小変化させ(ν =ν +Δν)、次のフレーム中の既知信号ypre を測定し、相関値ρを計算し、相関値の差分ρ−ρに基づいて勾配ベクトルの第2成分を算出し、微小変化させたバイアス電圧を元に戻す。以下同様に、総てのリアクタンス素子について、同様な手順が反復される。
【0033】
ステップ226における判定結果が、YESの場合には、ステップ228に進み、総てのリアクタンス素子のバイアス電圧を、次式に従って更新する。
【0034】
νi+1=ν+μ▽ρ
ここで、
iは、更新ステップ数を表すパラメータであり、目下の場合には1であり、
μは、更新ステップサイズを表すパラメータである。なお、バイアス電圧の更新は、第2変更手段130により行われる。
【0035】
ステップ230では、次の更新ステップに備えて、更新ステップ数(i)、フレーム番号(n)等の各パラメータがインクリメントされ、リアクタンス素子の識別番号(m)が1に戻される。
【0036】
ステップ232では、次のフレームにおけるプリアンブル信号ypreが測定され、相関値の計算を行うステップ210に戻る。以下、同様にして、重み係数の更新が行われる。
【0037】
相関値ρは、M個のバイアス電圧(ν,...,ν)に依存して変化する多変数スカラ関数である。勾配ベクトル▽ρは、相関値ρにより表現される曲面上のある座標点(バイアス電圧)において、その座標点から最も急激に相関値ρが変化する方向を示す。従って、その座標点から、勾配ベクトル▽ρに沿って進めば、相関値ρの最大値又は最小値に(μ▽ρが正であれば最大値に、μ▽ρが負であれば最小値に)接近することが可能になる。ステップ210、218のようにして算出される相関値ρは、受信したプリアンブル信号ypreと参照信号rとの一致する程度を表すので、相関値ρが大きくなるように、バイアス電圧が各更新ステップにて更新される。
【0038】
図3は、本願実施例にて使用されるOFDM信号の概略図を示す。上述したように、本願実施例における適応アレーアンテナ・システムは、1フレームがプリアンブルとそれに続くペイロードより成る信号を連続的に受信する。図3左端の「受信開始」と共に、プリアンブル信号を受信し、ステップ204が実行される。第1フレームの以前に、ステップ202の初期設定が行われている必要がある。第1フレームが終了するまでの間に、プリアンブル信号ypreの測定(ステップ204)、インパルス応答の測定(ステップ206)、所望インパルス応答及び参照信号の作成(ステップ208)、相関値の計算(210)、及びバイアス電圧の調整(ステップ212)が実行される。
【0039】
第2フレームでは、プリアンブル信号ypreの測定(ステップ216)、相関値の計算(ステップ218)、勾配の計算(ステップ220)、バイアス電圧の調整(ステップ212)、素子数の判定(ステップ224,226)、及びバイアス電圧の調整(ステップ222)が実行される。以下同様に、フレーム毎にステップ216ないしステップ226及びステップ212までの操作が、M+1フレームに至るまで反復され、M+1フレームにてバイアス電圧の更新(ステップ228)が実行される。
【0040】
M+2フレームからは次の更新ステップとなり、プリアンブル信号ypreの測定(ステップ232)、相関値の計算(ステップ210)、及びバイアス電圧の調整(ステップ212)が行われ、M+3フレーム以降にてステップ216ないしステップ226及びステップ212までの操作が反復され、以下同様に続く。このように、1回の重み係数の更新に必要な時間は、調整すべきアンテナ素子数(M)+1個のフレームに相当する時間となる。
【0041】
図5は、他の実施例による適応アレーアンテナ・システムのブロック図を示す。 概して、このシステム500は、アレーアンテナ手段502と、アレーアンテナ手段502の出力に接続されたアナログ・ディジタル変換手段504と、アナログ・ディジタル変換手段504の出力に接続された適応アレーアンテナ制御装置506より成る。アレーアンテナ手段502は、1つの給電アンテナ素子508と、複数の無給電アンテナ素子510より成る。給電アンテナ素子508は、帯域制限及び周波数変換等の処理を行うフロントエンド手段512に接続され、フロントエンド手段512の出力は、アレーアンテナ手段502の出力を形成し、アナログ・ディジタル変換手段504に接続される。複数の無給電アンテナ素子510の各々は、適応アレーアンテナ制御装置506により制御されるリアクタンス素子511を介して接地電位に接続される。給電アンテナ素子508と、複数の無給電アンテナ素子510は、互いに電磁的に相互作用し、各アンテナ素子の空間的位置関係及び各リアクタンス素子511の値に依存して、アンテナの指向性を変化させることが可能な空間合成型のアレーアンテナを形成する。
【0042】
本実施例における適応アレーアンテナ制御装置506は、アナログ・ディジタル変換手段504の出力に接続される、インパル応答測定手段514及び遅延手段515を有する。遅延手段は515は、アナログ・ディジタル変換手段504からの出力信号を所定の時間だけ遅延させて、インパルス応答測定手段514に供給する。インパルス応答測定手段514は、アナログ・ディジタル変換手段504からの信号と、遅延手段515からの遅延信号との相関を計算することで、インパルス応答を測定する。遅延手段515における遅延量は、OFDM信号に使用されるサブキャリア同士の周波数間隔fの逆数(1/f)に等しい時間である。
【0043】
図6は、インパルス応答測定手段514に入力されるディジタル信号と、その遅延信号との時間軸上での位置関係を示す。1つのシンボルは全体でTsの期間を有し、そのうちガードインターバルはTgの期間を、それ以降の有効シンボルは1/fの期間を占める。図示されているように、両者は1/fの期間だけ遅延している。OFDM信号におけるガードインターバルには、以降の有効シンボルの後尾の部分が複製されている。従って、図示されているように互いに1/fだけ遅延させて相関を計算すると、ガードインターバルの部分の自己相関を計算することになるので、この相関計算の結果は、インパルス応答を表す。
【0044】
図5に戻って、このようにして測定されたインパル応答は、インパルス応答生成手段516に入力され、上述したような所望のインパルス応答が作成される。インパルス応答生成手段516の出力には、参照信号生成手段518が接続される。参照信号生成手段518は、所望のインパルス応答と、既知信号dに基づいて、参照信号を作成する。この参照信号と、アナログ・ディジタル変換手段504からのディジタル信号は、各アンテナ素子の重み係数を適応的に制御する適応制御手段520に入力される。適応制御手段520では、上述したのと同様な手順を行うことにより、各アンテナ素子の重み係数を調整する。
【0045】
本実施例によれば、インパルス応答の測定及び参照信号の生成に、プリアンブル信号ypreのような既知信号を必要とせず、アナログ・ディジタル変換手段104からの信号のペイロード部分の自己相関に基づいて、簡易に算出できる点で有利である。
【0046】
上述した実施例では、アレーアンテナ手段102は、空間処理型のアレーアンテナを形成していたが、他の構成を採用することも可能である。
【0047】
図7は、本発明に利用することの可能なアレーアンテナ手段の他の構成を示す。この構成は、RF処理型のシステム(又はフェーズドアレー・システム)を形成する。図示されるように、複数のアンテナ素子708の各々に、無線信号に対する所定の処理を行うフロントエンド手段712が設けられる。各フロントエンド手段712の出力には、受信信号の振幅及び位相を調整するための重み調整手段711が設けられる。各重み調整手段711の出力は、総て合成手段714に入力され、重み付け合成されたアナログ信号が出力される。このアナログ信号は、後段のアナログ・ディジタル変換手段104に入力される。重み調整手段711における振幅及び位相の調整は、適応アレーアンテナ制御装置106からの制御信号に基づいて行われる。
【0048】
図1の空間処理型のシステム及び図7のRF処理型のシステムは、共に、重み付け合成後のアナログ信号を、1つのアナログ・ディジタル変換器で変換し、ディジタル信号処理部(後段の復調回路及び適応アレーアンテナ制御装置)への信号を形成するので、消費電力、回路規模、コスト等の観点から有利である。図7に示すRF処理型のシステムは、振幅及び位相を独立して調整することが可能であり、例えば合成手段714にて最大比合成を行うことができるので、図1のシステムと比較して、高精度な制御を行い得る点で有利である。図1に示す空間処理型のシステムは、制御する対象がリアクタンス素子のみであるので、簡易なシステム構築を行う観点から有利である(例えば、図7のRF処理型では、例えば、アンテナ素子毎に、誘導素子及び容量素子を別々に制御しなければならいが、図1の空間処理型では容量素子のみを制御すればよい。)。
【0049】
上述した実施例では、インパルス応答に含まれるパス成分の内、先行波に続く所定の時間範囲内のパス成分(図4の(1))を抽出することで、所望のインパルス応答を作成し、参照信号を作成し、相関値を算出し、その相関値が大きくなるように適応的に制御した。しかしながら、本発明は、これに限定されない。例えば、測定したインパルス応答に含まれる成分の内、先行波に続く所望の時間範囲のパス成分(図4の(1))を排除し、それ以降のパス成分(図4の(2))を抽出してインパルス応答を作成することも可能である。このようにして作成されたインパルス応答と、既知信号dとの畳み込み計算を行うことにより作成された参照信号rは、所望の時間範囲を超えて遅れて到来する遅延波のみが受信された場合に得られる信号を表す。したがって、この場合における参照信号とプリアンブル信号との相関値が、ゼロになるようにアンテナ素子の重みを制御できれば、所望の時間範囲を超えて遅れて到来する遅延波を受信信号から排除することが可能になる。
【0050】
更に、所望の時間範囲内に収まる遅延波であっても、必要以上に大きな信号レベルを有するパス成分は、DU比(Desired to UndesiredRatio)を小さくし、シンボル誤り率を劣化させる虞がある。そこで、インパルス応答生成手段116,516にて所望のインパルス応答を作成する際に、測定したインパルス応答に含まれる遅延波のパス成分の内、所定値より大きなパス成分を排除することが有利である。なお、DU比は、(先行波の平均電力)/(遅延波の平均電力)により与えられる。
【0051】
図8に示す例では、時間軸上のτ(先行波)及びそれ以降のτNP−1までの遅延波のパス成分の内、所望の時間範囲を超えるτND+1以降τNP−1までのパス成分を排除するだけでなく、所定の閾値ATHを越える遅延波のパス成分(τ)を排除している。こうして作成されるインパルス応答と既知信号dとの畳み込み計算の結果は、適応アレーアンテナの指向性が、τのパス成分及びτND+1以降のパス成分を抑圧するように制御された場合に受信されるであろうところの理想的な受信信号を示す。従って、この参照信号に、実際の受信信号が近づくように重み係数を調整すれば、所望の時間範囲を超えて遅れて到来する遅延波だけでなく、DU比を小さくする信号波をも抑制することの可能なビームパターンを形成することが可能になる。
【0052】
以上本願実施例による、空間処理型又はRF処理型のアレーアンテナを制御する制御装置は、測定したインパルス応答に含まれるパス成分の内、所望のパス成分を抽出することで、所望のインパルス応答を作成し、所望のインパルス応答と既知信号に基づいて、アレーアンテナの重み係数が適応制御される。本願実施例によるアレーアンテナ制御装置は、消費電力を節約しつつ、先行波に対して一定時間以上遅れて到来するパス成分を抑圧することができる。
【0053】
本願実施例によれば、アンテナ素子の重み係数の更新手順(ステップ210以降)に入る前に、アレーアンテナ手段102の指向性を無指向性に合わせ、インパルス応答の測定(ステップ204)、所望のインパルス応答の作成(ステップ206)、参照信号の作成(ステップ208)が行われる。これにより、先行波及び遅延波の信号強度や到来方向等を正確に把握し、抑圧すべきパス成分を適切に定め、正確に希望波にビームを向けたり、遅延波にヌル点を合わせたりすることが可能になる。
【0054】
更に、定期的に又は必要に応じて、アレーアンテナ手段の指向性を無指向性に設定し、図2の初期設定ステップ202以降のフローを行うことも有利である。移動体通信における通信環境は、時間と共に変化するためである。通信環境が変わると、所望のインパルス応答及び参照信号の基礎となるインパルス応答自体が変化する。従って、測定されるインパルス応答は、通信環境の変化と共に適切に変化することが望ましい。
【0055】
例えば、重み係数は、無指向性から徐々に指向性の強いアンテナパターンを形成するよう逐次更新され、更新ステップ数が増えるほど一定値に収束する傾向がある。しかしながら、更新する前後の重み係数の変化が、過度に大きくなるような場合には、通信環境が変化して、例えば希望波及び遅延波の到来方向や遅延時間等が変化している可能性が高い。そこで、重み係数の変化量が所定値より大きくなったときに、通信環境が変化したものと推定し、アレーアンテナ手段の指向性を無指向性に合わせることが有利である。
【0056】
また、通信環境が変化すると、希望波及び遅延波の到来方向や遅延時間等が変化する可能性が高い。そこで、例えば、図5に示されるように、ペイロード部分の各シンボルに含まれるガードインターバルを利用して、インパルス応答を逐次測定し、インパルス応答におけるパス成分の変化量が所定値より大きくなった場合に、通信環境が変化したものと推定し、アレーアンテナ手段の指向性を無指向性に合わせることも有利である。
【0057】
以下、本発明により教示される手段を列挙する。
【0058】
(付記1)複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナ手段から出力される、重み付け合成後のアナログ受信信号を入力信号とするアナログ・ディジタル変換手段から出力されるディジタル信号に基づいて、前記複数のアンテナ素子に対する重み係数を適応制御する適応アレーアンテナ制御装置であって、
前記ディジタル信号及び所定のパターンを有する既知信号の相関計算に基づいて、インパルス応答を求めるインパルス応答測定手段と、
前記インパルス応答に含まれる複数のパス成分の内、所定の時間範囲に含まれるパス成分を抽出することで、所望のインパルス応答を生成するインパルス応答生成手段と、
前記所望のインパルス応答及び前記既知信号の畳み込み計算に基づいて、所望のパターンを有する参照信号を作成する参照信号生成手段と、
前記アナログ・ディジタル変換手段から出力されるディジタル信号、及び前記参照信号に基づいて、前記重み係数を調整する適応制御手段
を有することを特徴とする適応アレーアンテナ制御装置。(1)
(付記2)前記アレーアンテナ手段が、複数のアンテナ素子からの各受信信号を合成することによって、前記重み付け合成後のアナログ受信信号を出力するよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
【0059】
(付記3)前記アレーアンテナ手段が、複数の無給電アンテナ素子及び1つの給電アンテナ素子より成ることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
【0060】
(付記4)前記インパルス応答生成手段が、前記インパルス応答に含まれる複数のパス成分の内、先行波以降の所定の時間内のパス成分を抽出することで、前記所望のインパルス応答を生成するよう形成され、
前記適応制御手段が、前記ディジタル信号と前記参照信号との相関値を計算し、前記相関値が大きくなるように前記重み係数を調整するよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。(2)
(付記5)前記インパルス応答生成手段が、前記インパルス応答に含まれる複数のパス成分の内、先行波以降の所定の時間内に含まれないパス成分を抽出することで、前記所望のインパルス応答を生成するよう形成され、
前記適応制御手段が、前記ディジタル信号と前記参照信号との相関値を計算し、前記相関値が小さくなるように前記重み係数を調整するよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。(3)
(付記6)前記インパルス応答測定手段が、プリアンブル部分とペイロード部分より成る受信信号のプリアンブル部分に含まれる信号を利用して、インパルス応答を求めるよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
【0061】
(付記7)前記インパルス応答測定手段が、プリアンブル部分とペイロード部分より成る受信信号のペイロード部分に含まれる信号を利用して、インパルス応答を求めるよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
【0062】
(付記8)更に、前記インパルス応答生成手段が、前記アナログ・ディジタル変換手段の出力及び遅延手段の出力に接続され、入力信号を所定の時間だけ遅延させる前記遅延手段の入力に、前記アナログ・ディジタル変換手段の出力が接続され、
前記所定の時間が、前記ペイロードを形成する複数のOFDMシンボルの1シンボル長に相当する期間から、ガードインターバル長に相当する期間を減算した期間に等しいことを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。(4)
(付記9)更に、前記適応制御手段が、
前記ディジタル信号及び前記参照信号の相関値を計算する相関手段と、
前記アンテナ素子の重み係数を変化させる変更手段と、
前記重み係数を変化させる前及び変化させた後に求められた相関値に基づいて、勾配を算出する勾配算出手段
より成り、前記相関値の勾配に基づいて、前記重み係数を更新するよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
【0063】
(付記10)前記アレーアンテナ手段が無指向性のアンテナパターンを形成するよう調整されている場合に得られるディジタル信号に基づいて、前記インパルス応答、前記所望のインパルス応答及び前記参照信号が生成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。(5)
(付記11)前記インパルス応答測定手段にて求められるインパルス応答の変化が所定値より大きくなった場合に、前記インパルス応答、前記所望のインパルス応答及び前記参照信号が生成されることを特徴とする付記10記載の適応アレーアンテナ制御装置。
【0064】
(付記12)逐次更新される前記重み係数の変化が所定値より大きくなった場合に、前記インパルス応答、前記所望のインパルス応答及び前記参照信号が生成されることを特徴とする付記10記載の適応アレーアンテナ制御装置。
【0065】
(付記13)前記インパルス応答生成手段が、前記インパルス応答に含まれる先行波とは異なるパス成分の内、所定の信号レベルを超えるパス成分を排除するようにして、前記所望のインパルス応答を生成するよう形成されることを特徴とする付記1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
【0066】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、消費電力を節約しつつ、受信した先行波に対して一定の時間範囲を超えて遅れて到来するパス成分を抑制することが可能になる。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願実施例による適応アレーアンテナ・システムのブロック図を示す。
【図2】図2は、本願実施例による適応アレーアンテナ・システムにて行われる制御動作のフローチャートを示す。
【図3】図3は、本願実施例にて使用されるOFDM信号の概略図を示す。
【図4】図4は、インパルス応答の概略図を示す。
【図5】図5は、他の実施例による適応アレーアンテナ・システムのブロック図を示す。
【図6】図6は、OFDM信号の概略図を示す。
【図7】図7は、アレーアンテナ手段の他の構成例を示すブロック図である。
【図8】図8は、インパルス応答の概略図を示す。
【符号の説明】
100 適応アレーアンテナ・システム
102 アレーアンテナ手段
104 アナログ・ディジタル変換手段
106 適応アレーアンテナ制御装置
108 給電アンテナ素子
110 無給電アンテナ素子
111 リアクタンス素子
112 フロントエンド手段
114 インパルス応答測定手段
116 インパルス応答生成手段
118 参照信号生成手段
120 適応制御手段
122 相関手段
124 勾配算出手段
126 変更手段
128 第1変更手段
130 第2変更手段
132 ディジタル・アナログ変換手段
500 適応アレーアンテナ・システム
502 アレーアンテナ手段
504 アナログ・ディジタル変換手段
506 適応アレーアンテナ制御装置
508 給電アンテナ素子
510 無給電アンテナ素子
511 リアクタンス素子
512 フロントエンド手段
514 インパルス応答測定手段
515 遅延手段
516 インパルス応答生成手段
518 参照信号生成手段
520 適応制御手段
708 アンテナ素子
712 フロントエンド手段
711 重み調整手段
714 合成手段

Claims (5)

  1. 複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナ手段から出力される、重み付け合成後のアナログ受信信号を入力信号とするアナログ・ディジタル変換手段から出力されるディジタル信号に基づいて、前記複数のアンテナ素子に対する重み係数を適応制御する適応アレーアンテナ制御装置であって、
    前記ディジタル信号及び所定のパターンを有する既知信号の相関計算に基づいて、インパルス応答を求めるインパルス応答測定手段と、
    前記インパルス応答に含まれる複数のパス成分の内、所定の時間範囲に含まれるパス成分を抽出することで、所望のインパルス応答を生成するインパルス応答生成手段と、
    前記所望のインパルス応答及び前記既知信号の畳み込み計算に基づいて、所望のパターンを有する参照信号を作成する参照信号生成手段と、
    前記アナログ・ディジタル変換手段から出力されるディジタル信号、及び前記参照信号に基づいて、前記重み係数を調整する適応制御手段
    を有することを特徴とする適応アレーアンテナ制御装置。
  2. 前記インパルス応答生成手段が、前記インパルス応答に含まれる複数のパス成分の内、先行波以降の所定の時間内のパス成分を抽出することで、前記所望のインパルス応答を生成するよう形成され、
    前記適応制御手段が、前記ディジタル信号と前記参照信号との相関値を計算し、前記相関値が大きくなるように前記重み係数を調整するよう形成されることを特徴とする請求項1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
  3. 前記インパルス応答生成手段が、前記インパルス応答に含まれる複数のパス成分の内、先行波以降の所定の時間内に含まれないパス成分を抽出することで、前記所望のインパルス応答を生成するよう形成され、
    前記適応制御手段が、前記ディジタル信号と前記参照信号との相関値を計算し、前記相関値が小さくなるように前記重み係数を調整するよう形成されることを特徴とする請求項1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
  4. 更に、前記インパルス応答生成手段が、前記アナログ・ディジタル変換手段の出力及び遅延手段の出力に接続され、入力信号を所定の時間だけ遅延させる前記遅延手段の入力に、前記アナログ・ディジタル変換手段の出力が接続され、
    前記所定の時間が、前記ペイロードを形成する複数のOFDMシンボルの1シンボル長に相当する期間から、ガードインターバル長に相当する期間を減算した期間に等しいことを特徴とする請求項1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
  5. 前記アレーアンテナ手段が無指向性のアンテナパターンを形成するよう調整されている場合に得られるディジタル信号に基づいて、前記インパルス応答、前記所望のインパルス応答及び前記参照信号が生成されることを特徴とする請求項1記載の適応アレーアンテナ制御装置。
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