JP4661706B2 - 車両用シートにおける突起物の収納機構 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートにおける突起物の収納機構に関する。詳しくは、車両フロア上に起倒回動可能にヒンジ連結されて配設されたシートをフロアから起こし上げることにより、ヒンジ連結位置から離間した位置でシートに突出して設けられた突起物をシート形状の内部に収納することのできる車両用シートにおける突起物の収納機構に関する。
従来、自動車の座席用シートには、これを車両フロアに対して係脱させることのできるロック装置が設けられているものがある。このようなロック装置としては、例えば、車両フロア上に設置されたフレーム状のストライカに対して係脱可能に作動する構造のものが知られている。具体的には、ロック装置は、シートの着座部となるシートクッションの下部に突出して配設されている。そして、ロック装置は、シートクッションを車両フロア上に落とし込むように操作することで、ストライカをその内部に受け入れてこれと係合ロックするようになっている。
ここで、下記特許文献1には、シートの不使用時にこれを車両フロアの前方側に起こし上げて格納することのできるシートのタンブルロック機構が開示されている。この開示では、シートがその前端側の位置で車両フロアとヒンジ連結されており、シートの後端側の位置に前述したストライカと係合可能なロック装置が配設されている。したがって、シートは、ロック装置をストライカと係合ロックさせることにより、その前後両端側の部位が車両フロアに係合した状態となる。そして、シートは、ロック装置とストライカとの係合状態を解除することにより、その前端側のヒンジ連結部を中心として車両フロアの前方側に起こし上げることのできる状態となる。
また、このシート構造には、シートを起こし上げる操作に伴って、シートクッションの下部に突出して配設されているロック装置をシートクッションの形状内部に収納することのできる機構が設けられている。具体的には、ロック装置がシートクッションに対して首振り運動可能に軸支されており、このロック装置とシート前端側のヒンジ連結部との間にリンク部材が連結されている。ここで、リンク部材は、ヒンジ連結部との連結部がヒンジ中心から外れた位置に設定されており、シートを起こし上げる操作によってロック装置を収納する回動方向に操作するようになっている。また、その逆に、リンク部材は、起こし上げたシートを車両フロア上に落とし込むことにより、ロック装置をシートクッションの下部に突出させてストライカと係合ロック可能な姿勢状態に戻すようになっている。
特開2001−328474号公報
しかし、上記特許文献1の開示技術では、設計上のバラツキにより、リンク部材によって首振り操作されるロック装置とストライカとの係合ロックの位置関係に相対的なずれを生じる場合がある。そこで、例えば、リンク部材のロック装置との連結部位に長孔を形成し、両部材を連結する連結軸をこの長孔内で変位させられる構成とすることにより、上記の相対位置のずれを吸収することができる。しかし、この場合には、連結軸が変位可能となる長孔の範囲において、ロック装置も首振り運動可能となる。これにより、シートが車両フロアから起こし上げられても、ロック装置がシートクッションから飛び出してしまう不具合を生じることがある。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両用シートの起倒回動に伴ってシート形状の内外に出し入れされる突起物を、その収納状態時にはシート形状の外部に飛び出さない状態で収納できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートにおける突起物の収納機構は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両フロア上に起倒回動可能にヒンジ連結されて配設されたシートをフロアから起こし上げることにより、ヒンジ連結位置から離間した位置でシートに突出して設けられた突起物をシート形状の内部に収納することのできる車両用シートにおける突起物の収納機構である。シートは、フロアとのヒンジ連結部を中心としてフロア上に倒伏した倒伏姿勢位置と、フロアから起こし上げられた起立姿勢位置と、の間で起倒回動可能とされている。突起物は、シートに回動可能に軸支され、シート形状の外部に突出した突出姿勢位置と、シート形状の内部に収納された収納姿勢位置と、の間で起倒回動するように、その起倒回動領域の両端で回動規制されるようになっている。突起物とヒンジ連結位置の近傍位置でフロアに一体的に構成されたフロア側部材との間には、リンク部材が架設されて連結されている。これにより、リンク部材とシートとが対向リンクとなる4節リンク機構が構成されている。シートがフロア上の倒伏姿勢位置から起こし上げられていくと、突起物がリンク部材の回動に伴って引張操作されて突出姿勢位置からシート形状の内部に収められる倒伏方向に回動し、シートが起立姿勢位置に到達する前の起立途中位置のときに、突起物がシート形状の内部に収められた収納姿勢位置の状態となる。そして、シートを起立途中位置の状態から起立姿勢位置まで起こし上げる更なる回動により、リンク部材が収納姿勢位置で回動規制されている突起物をその回動規制に抗して撓み変形を伴いながら弾性的に押圧するようになっている。シートが起立姿勢位置からフロア上に倒し込まれていくと、突起物がリンク部材の回動に伴って押出操作されて収納姿勢位置からシート形状の外部に突出する起立方向に回動し、シートが倒伏姿勢位置に到達する前の倒伏途中位置のときに、突起物がシート形状の外部に突出した突出姿勢位置の状態となる。そして、シートを倒伏途中位置から倒伏姿勢位置まで倒伏させる更なる回動により、リンク部材が突出姿勢位置で回動規制されている突起物をその回動規制に抗して撓み変形を伴いながら弾性的に押圧するようになっている。
この第1の発明によれば、シートに突出して設けられた突起物は、シートが起立途中位置まで起こし上げられると、リンク部材に引張操作されながら倒伏方向に回動し、シート形状の内部に収められた収納姿勢位置の状態となる。そして、この状態から、シートが更に起こし上げられると、突起物は、収納姿勢位置でそれ以上の倒伏方向への回動が規制されているが、リンク部材により更に引張操作される態様となり、リンク部材の撓み変形を伴いながら収納姿勢位置に押圧された保持状態となる。
また、突起物は、シートが倒伏途中位置まで倒し込まれると、リンク部材に押出操作されながら起立方向に回動し、シート形状の外部に突出した突出姿勢位置の状態となる。そして、この状態から、シートが更に倒し込まれると、突起物は、起立姿勢位置でそれ以上の起立方向への回動が規制されているが、リンク部材により更に押出操作される態様となり、リンク部材の撓み変形を伴いながら起立姿勢位置に押圧された保持状態となる。
更に、第2の発明は、上述した第1の発明において、リンク部材のフロア側部材との連結位置は、シートが起立途中位置のときのリンク部材と突起物との連結部の位置と、シートが倒伏途中位置のときのリンク部材と突起物との連結部の位置と、を結ぶ線分の二等分線上の位置に設定されている。
この第2の発明によれば、リンク部材は、シートが起立途中位置のときのリンク部材と突起物との連結部の位置と、シートが倒伏途中位置のときのリンク部材と突起物との連結部の位置と、を結ぶ線分の二等分線上の位置を中心に回動する。
更に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、リンク部材の構成は、その両端側の連結部の位置がリンク部材のバネ作用によりリンク部材の長手方向に伸縮する態様で変位可能となっており、伸縮自在なバネ作用によりシートを起立途中位置から起立姿勢位置まで起こし上げる更なる回動や倒伏途中位置から倒伏姿勢位置まで倒伏させる更なる回動を可能とする。
この第3の発明によれば、リンク部材は、突起物を回動規制位置まで押引操作した状態では、シートを起倒回動の途中位置から更に回動させて、その両端の連結部から突起物の押圧に伴う軸線方向の反力を受けることにより、そのバネ作用によって長手方向に伸縮変形する。
次に、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、リンク部材が連結されるフロア側部材は、シートをフロアに対して起倒回動可能に支持するヒンジ連結部の構成部材である。
この第4の発明によれば、リンク部材は、ヒンジ連結部の構成部材上を中心に回動する。
次に、第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、リンク部材はバネ鋼によって形成されており、その形状は突起物との連結部位とフロア側部材との連結部位とを結ぶ軸線方向に対して曲がった形状に形成されており、リンク部材の長手方向にバネ作用で伸縮可能とされている。
この第5の発明によれば、リンク部材は、バネ鋼によって形成されており、その長手方向に対して曲がった形状に形成されることにより、軸線方向にかかる反力に対して伸縮変形し易くなる。
次に、第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、リンク部材と突起物との連結構造は、これらを連結する連結軸がリンク部材に形成された長孔内をスライド移動可能な状態に組み付けられていると共に、長孔内に突出する弾発部材が設けられていて、連結軸の長孔内でのスライド移動が弾発部材との干渉により弾性的に規制される構造となっている。連結軸は、シートを起立途中位置から起立姿勢位置まで起こし上げる更なる回動や倒伏途中位置から倒伏姿勢位置まで倒伏させる更なる回動により、弾発部材の弾性的な規制力に抗して長孔内をスライド移動する。
この第6の発明によれば、リンク部材は、突起物を回動規制位置まで押引操作した状態では、シートを起倒回動の途中位置から更に回動させることにより、その両端の連結部から、突起物の押圧に伴う軸線方向の反力を受ける。これにより、リンク部材と突起物とを連結する連結軸が、弾発部材の弾性的な規制力に抗して弾発部材を圧縮変形させながら長孔内をスライド移動する。
次に、第7の発明は、上述した第1から第6のいずれかの発明において、突起物は、フロアに設置されたフレーム状のストライカに対して係脱可能に構成されたロック装置である。
この第7の発明によれば、ロック装置は、シートをフロアに対して係脱させるための構成を備えている。このロック装置は、シートがフロア上に倒し込まれた倒伏姿勢位置の状態では、ストライカと係合ロック可能な起立姿勢位置にて保持される。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、シートの起倒回動に伴ってシート形状の内外に出し入れされる突起物を、リンク部材によってその出し入れされた各位置で押圧により保持することができる。したがって、突起物を、その収納状態時にはシート形状の外部に飛び出さない状態で収納することができる。
更に、第2の発明によれば、突起物を具合良く出し入れするためのリンク部材の配置構造を具現化することができる。
更に、第3の発明によれば、リンク部材の長手方向に伸縮変形するバネ作用によって、突起物を押圧により弾性的に保持することができる。
更に、第4の発明によれば、リンク部材の回動中心をヒンジ連結部の構成部材上に設定したことにより、リンク部材をシートの下方側に突出させないで回動させる構造を構成し易くなる。
更に、第5の発明によれば、リンク部材を伸縮変形し易く構成したことにより、関係する他の構成部材に過大な負荷をかけることなく、突起物の収納姿勢位置及び突出姿勢位置での押圧による保持を行うことができる。
更に、第6の発明によれば、リンク部材と突起物とを連結する連結軸を弾発部材の弾性的な規制力に抗してスライド移動させる構成としたことにより、リンク部材を撓み変形させ易くすることができ、関係する他の構成部材に過大な負荷をかけることなく、突起物の収納姿勢位置及び突出姿勢位置での押圧による保持を行うことができる。
更に、第7の発明によれば、シートの起倒回動に伴って収納・突出される突起物をロック装置としたことにより、これを、ストライカと係合ロック可能な突出姿勢位置とシート形状内部に収納された収納姿勢位置との間で具合良く出し入れすることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、本実施例の車両用シートにおける突起物の収納機構(以下、収納機構と省略する。)の構成について、図1を用いて説明する。ここで、図1には、収納機構の概略構成が斜視図によって表されている。
同図に示されるように、シート1は、その背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とを有する。このシートバック2は、シートクッション3との間に設けられた回動軸2rを中心に前倒し可能に構成されている。ここで、シートバック2は、常時はシートクッション3に対する傾き姿勢がロックされており、図示しない解除レバーの操作を行うことによって前倒し操作が可能な状態に切り換えられるようになっている。そして、シート1は、シートバック2を前倒しすることにより、これをシートクッション3の上側に畳み込んだ折畳みの姿勢状態に切り換えることができる。
このシート1は、その着座使用時には、シートクッション3の幅長方向の右側部に設けられたヒンジ連結部6と、左側部に設けられた2組のロック装置5,5と、によって車両のフロアFに係合した状態として保持されている。
ここで、ヒンジ連結部6は、シートクッション3を、フロアF上の倒伏姿勢位置からその右側方へ跳ね上げ可能に支持している。これにより、シート1は、ヒンジ連結部6の回動軸6rを中心として、フロアF上に倒伏した倒伏姿勢位置(実線位置)とフロアFから起こし上げられた起立姿勢位置(仮想線位置)との間で起倒回動可能とされている。
そして、上述した各ロック装置5,5は、シートクッション3の左側部に設けられた板状の脚部材4の下端部分にそれぞれ設置されている。これらロック装置5,5は、フロアF上に前後方向に並べて配設された2本の棒状のストライカS,Sに対してそれぞれ係脱することのできる構成を備えている。ここで、各ストライカS,Sは、金属製の棒状部材として形成されており、フロアF上に形成された各窪みC,Cの内部に配設されていて、フロアFと一体的な固定状態とされている。
したがって、シート1は、上述した各ロック装置5,5を各ストライカS,Sに係合させることにより、その幅長方向の両側部がフロアFに係合した状態として保持される。そして、シート1は、各ロック装置5,5の各ストライカS,Sに対する係合状態を解除することにより、ヒンジ連結部6によってその右側方へ跳ね上げることのできる状態となる。したがって、同図の仮想線に示されるように、シート1を折畳み姿勢状態に切り換えて右側方に跳ね上げれば、その設置されていたスペースを荷室スペースとして利用できるようになる。
ここで、シートクッション3の左側部に設けられた板状の脚部材4は、シート1の前後方向に長尺となる向きに配設されている。そして、脚部材4は、その上方側の部位が、回動軸4rによってシートクッション3に対して首振り運動可能にヒンジ連結されている。これにより、脚部材4は、シートクッション3の下方側に起立してシート1の形状の外部に突出した突出姿勢位置(実線位置)と、シートクッション3の下面側に畳み込まれてシート1の形状の内部に収納された収納姿勢位置(仮想線位置)との間で起倒回動可能とされている。ここで、脚部材4が本発明の突起物に相当する。
そして、前述した各ロック装置5,5は、この脚部材4の前後方向に並べて配置されており、脚部材4の下側に突出して設置されている。これにより、各ロック装置5,5は、脚部材4を起立させた突出姿勢位置の状態にしてフロアF上に落とし込むことにより、各窪みC,C内に入り込むようになっている。そして、各ロック装置5,5は、各窪みC,C内に入り込むことにより、その内部に配設されている各ストライカS,Sを受け入れて、これらと自動的に係合するようになっている。なお、各ロック装置5,5は、図示しない解除レバーの操作を行うことにより、各ストライカS,Sに対する係合状態を解除するようになっている。
また、上述した脚部材4とヒンジ連結部6との間には、リンク部材7が架設されてこれらにリンク連結されている。ここで、ヒンジ連結部6は、シートクッション3に一体的に固定された回動側部材6aと、フロアFに一体的に固定された固定側部材6bとが、回動軸6rによって回動可能に軸支されて成る。そして、リンク部材7は、その紙面内左側の端部が連結軸C1によって固定側部材6bに回動可能に軸支されており、紙面内右側の端部が連結軸C2によって脚部材4の後端側の面部に回動可能に軸支されている。詳しくは、リンク部材7の紙面内左側の端部を連結する連結軸C1は、固定側部材6bの回動軸6rから半径方向に外れた部位に連結されている。これにより、リンク部材7とシート1とが対向リンクとなる4節リンク機構が構成されている。ここで、固定側部材6bが本発明のフロア側部材に相当する。
この4節リンク機構の一部を構成する脚部材4は、図2に示されるように、シート1がフロアF上の倒伏姿勢位置から起こし上げられることにより、これに連動して回動するリンク部材7によって引張操作される。ここで、図2には、シート1がフロアF上の倒伏姿勢位置から起立姿勢位置へと起こし上げられて行く様子が背面図によって段階的(10度間隔毎)に表されている。これにより、脚部材4は、前述した突出姿勢位置から倒伏方向(紙面内反時計回り方向)に回動して、シート1の形状の内部に収められた収納姿勢位置の状態となり、この状態で保持される。また、脚部材4は、シート1が起立姿勢位置からフロアF上に倒し込まれることにより、これに連動して回動するリンク部材7によって押出操作される。これにより、脚部材4は、前述した収納姿勢位置から起立方向(紙面内時計回り方向)に回動して、シート1の形状の外部に突出した突出姿勢位置の状態となり、この状態で保持される。
以下、リンク部材7の構成及び配置について、図3及び図4を用いて詳しく説明する。ここで、図3にはリンク部材7の構成が斜視図によって表されており、図4にはリンク部材7の回動中心の設定位置が表されている。
このリンク部材7は、バネ鋼板によって形成されており、図3に示されるように、全体が板幅方向に湾曲した形状に形成されている。詳しくは、リンク部材7は、図4に示されるように、その長手方向、すなわち連結軸C1,C2によって連結される両連結端部を結ぶ軸線方向に対して湾曲した形状に形成されている。これにより、リンク部材7は、その湾曲した形状によって、シートクッション3との間に何らかの障害物が設けられている場合に、これを回避する態様で回動できるようになっている。また、リンク部材7は、その湾曲した形状により、両連結端部にかかる軸線方向の負荷に対して曲げ変形し易くなっており、長手方向に伸縮変形し易くなっている。
そして、リンク部材7は、図4に示されるように、その紙面内左側の端部が連結軸C2によって脚部材4に回動可能に軸支されている。この連結軸C2の連結部位は、脚部材4の回動中心である回動軸4rの連結部位よりも下側の位置に設定されている。そして、リンク部材7の紙面内右側の端部は、連結軸C1によって固定側部材6bに回動可能に軸支されている。この連結軸C1の連結部位は、シート1が起立途中位置(実線位置)のときの連結軸C2の連結部位と、シート1が倒伏途中位置(実線位置)のときの連結軸C2の連結部位と、を結ぶ線分の二等分線上の位置に設定されている。ここで、起立途中位置とは、シート1がフロアFから垂直に起こし上げられた起立姿勢位置(仮想線位置)に到達する前の回動位置のことであり、本実施例では、起立姿勢位置から倒伏方向に6度戻った位置に設定されている。また、倒伏途中位置とは、シート1がフロアFに倒伏した倒伏姿勢位置(仮想線位置)に到達する前の回動位置のことであり、本実施例では、倒伏姿勢位置から起立方向に1.5度戻った位置に設定されている。
ここで、回動軸4rにより軸支された脚部材4は、その起倒回動領域の両端で、シートクッション3側の部材と当接することにより、その回動が規制されるようになっている。これにより、脚部材4は、その回動領域が、前述した突出姿勢位置と収納姿勢位置との間の領域に規制されている。
上記のように配置された脚部材4は、シート1がフロアF上の倒伏姿勢位置から起こし上げられていくと、リンク部材7の回動に伴って引張操作され、回動軸4rを中心に、突出姿勢位置からシート1の形状の内部に収められる倒伏方向(紙面内反時計回り)に回動する。そして、脚部材4は、シート1が起立姿勢位置に到達する前の起立途中位置(実線位置)まで起こし上げられたときにシートクッション3側の部材と当接する。これにより、脚部材4は、シート1の形状の内部に収められた収納姿勢位置の状態となる。そして、この状態から、シート1を起立姿勢位置まで起こし上げる更なる回動により、リンク部材7が、回動規制されている脚部材4をその規制されている回動方向に撓み変形(伸張変形)を伴いながら弾性的に押圧する。これにより、リンク部材7は、シート1が起立姿勢位置まで起こし上げられた状態では、そのバネ作用によって脚部材4を収納姿勢位置に押圧した撓み変形姿勢の状態として保持される。
また、脚部材4は、シート1が起立姿勢位置からフロアF上に倒し込まれていくと、リンク部材7の回動に伴って押出操作され、回動軸4rを中心に、収納姿勢位置からシート1の形状の外部に突出する起立方向(紙面内時計回り)に回動する。そして、脚部材4は、シート1が倒伏姿勢位置に到達する前の倒伏途中位置(実線位置)まで倒し込まれたときにシートクッション3側の部材と当接する。これにより、脚部材4は、シート1の形状の外部に突出した突出姿勢位置の状態となる。そして、この状態から、シート1を倒伏姿勢位置まで倒し込む更なる回動により、リンク部材7が、回動規制されている脚部材4をその回動規制されている回動方向に撓み変形(縮み変形)を伴いながら弾性的に押圧する。これにより、リンク部材7は、シート1が倒伏姿勢位置まで倒し込まれた状態では、そのバネ作用によって脚部材4を突出姿勢位置に押圧した撓み変形姿勢の状態として保持される。
すなわち、脚部材4は、シート1の起倒回動に伴って、リンク部材7により収納姿勢位置と突出姿勢位置との間で押引操作されて回動する。そして、脚部材4は、リンク部材7によって回動操作されたそれぞれの位置において、リンク部材7によって弾性的に押圧された姿勢状態として保持されるようになっている。これにより、脚部材4が、回動操作された各位置でガタツキのない一定の姿勢状態で保持される。
次に、各ロック装置5,5の構成について、図5及び図6を用いて説明する。なお、各ロック装置5,5は、互いに同じ構成となっているため、このうちの一方について説明する。ここで、図5にはロック装置5とストライカSとが係合ロックした状態が表されており、図6にはロック装置5にストライカSが入り込んでいく様子が表されている。
すなわち、ロック装置5は、図5に示されるように、2枚のベース部材10,10と、フック20と、ポール30と、引張バネ40と、操作部材60と、図示しない操作ケーブルと、を有する。
先ず、2枚のベース部材10,10について説明する。すなわち、各ベース部材10,10は、金属製の板状部材によって形成されており、互いの板面を向かい合わせた状態で、脚部材4(図1参照)に一体的に固定されている。なお、各ベース部材10,10は、互いに同じ構成を備えているため、以下ではそのうちの一方について説明していく。
すなわち、図6に示されるように、ベース部材10には、下側に開口した凹部11が形成されている。この凹部11は、棒状のストライカSをその内部に受け入れることのできる大きさに形成されている。
また、ベース部材10の外周縁部位(紙面内右下側の部位)には、後述するフック20との当接によってその反時計回りの回動を規制することのできるストッパ部12が形成されている。このストッパ部12は、ベース部材10の外周縁部位から、その向かい合う他方側のベース部材10に向けて板厚方向に突出した形状として形成されている。
次に、フック20について説明する。すなわち、フック20は、金属製の板状部材によって形成されており、上述した2枚のベース部材10,10の間に配置されている。そして、フック20は、これと一体的に連結された軸部材A1によって、2枚のベース部材10,10に対して相対回動可能に軸支されている。ここで、フック20は、ベース部材10に形成された凹部11よりも紙面内右側の位置に配置されている。
このフック20には、半径方向外方に開口した受入口21が形成されている。この受入口21は、棒状のストライカSをその内部に受け入れることのできる大きさに形成されている。そして、フック20は、その外周縁部位(紙面内上側の部位)に形成された掛部24に、引張バネ40の一端が掛着されている。この引張バネ40は、その他端側が後述するポール30に掛着されている。これにより、フック20は、常時は、引張バネ40の附勢によって、紙面内反時計回りの回動方向に附勢されている。そして、フック20は、常時は、この附勢によって、前述したベース部材10のストッパ部12に押し当てられた姿勢状態として保持されている。
ここで、フック20は、上記ストッパ部12に押し当てられた姿勢状態では、受入口21をベース部材10の凹部11の口内に露出させた姿勢状態となっている。そして、このとき、フック20は、受入口21の上側部位を成す上顎部位22も、凹部11の口内に露出させている。そして、受入口21の下側部位を成す下顎部位23は、ストライカSの凹部11への進入を阻害しない位置状態となっている。
また、フック20の外周縁部位、詳しくは、上顎部位22の紙面内上側の部位には、部分的に半径方向外方に突出した形状の角部25が形成されている。そして、これにより、角部25の下側の部位には、外周縁部位が半径方向に段差状に落ち込む形状の落込部26が形成されている。
次に、ポール30について説明する。すなわち、ポール30は、金属製の板状の棒部材によって形成されており、上述した2枚のベース部材10,10の間に配置されている。そして、ポール30は、その下端部位が、これと一体的に連結された軸部材A2によって、2枚のベース部材10,10に対して相対回動可能に軸支されている。ここで、軸部材A2は、前述した軸部材A1と平行に配置されている。また、ポール30は、ベース部材10に形成された凹部11よりも紙面内左側の位置に配置されている。
このポール30は、その上端部位に形成された掛部31に、前述した引張バネ40の他端が掛着されている。これにより、ポール30は、引張バネ40の附勢によって、紙面内時計回りの回動方向に附勢されている。すなわち、ポール30と前述したフック20は、これらの間に掛け渡された引張バネ40の附勢によって、各々に形成された掛部31,24同士が互いに引き寄せられる方向に附勢されている。これにより、ポール30は、フック20がストッパ部12によって回動規制された姿勢状態では、このフック20に突出形成された角部25によって、その対抗面部となるガイド面部32が突き当てられた状態として保持されている。
また、ガイド面部32の紙面内上側の部位には、部分的にポール30の時計回り方向に突出した形状の爪部33が形成されている。ここで、ガイド面部32は、ポール30の半径方向外方に向けて滑らかに時計回り方向に突出していく曲面状に形成されている。そして、爪部33は、この曲面状に突出していくガイド面部32の上端部位を成しており、ガイド面部32と連続状に形成されている。
したがって、上記構成のフック20やポール30は、ストライカSがベース部材10の凹部11に入り込んでくる動きによって、次のように作動する。すなわち、図6の仮想線で示されているように、ストライカSが凹部11の口内に入り込んでくると、ストライカSは、その口内に露出しているフック20の上顎部位22と当接する。
そして、この当接した状態からストライカSが更に入り込んでくることにより、フック20は、ストライカSの動きに押圧されて回動する。詳しくは、フック20は、前述した引張バネ40の附勢に抗して、時計回り方向に押し動かされる。そして、このとき、フック20は、角部25をポール30のガイド面部32に沿ってスライドさせながら回動していく。
そして、ストライカSが更に入り込んできて、フック20の角部25がガイド面部32の上側に乗り越えると、フック20やポール30は図5に示されている姿勢状態に切り換えられる。すなわち、先ず、角部25がガイド面部32の上側に乗り越えることにより、引張バネ40の附勢によって、爪部33が落込部26に落ち込む。そして、この状態でストライカSを入れ込む移動をやめると、フック20は、引張バネ40の附勢によって、反時計回りに回動しようとする。しかし、このとき、落込部26に落ち込んだ爪部33が、角部25の反時計回りの回動を当接によって規制する。これにより、フック20は、その反時計回りの回動が規制された状態となる。
ここで、フック20は、上記の規制がなされるまでの回動により、下顎部位23を、ストライカSの背後側(紙面内下側)に回し込んで凹部11を閉鎖した姿勢状態となる。これにより、ストライカSは、その入り込んだ凹部11と背後側に回し込まれた下顎部位23とによって、その周縁が囲い込まれた状態としてロックされる。
次に、操作部材60について説明する。すなわち、図6に示されるように、操作部材60は、金属製の板状の棒部材によって形成されており、実線で図示されている一方側のベース部材10の板面の外側に配置されている。そして、操作部材60は、その下端が、前述した軸部材A2と一体的に連結されて、ベース部材10に対して相対回動可能に軸支されている。この軸部材A2は、ベース部材10を板厚方向に突き抜けて操作部材60と一体に連結されている。これにより、操作部材60は、ポール30と一体的に連結された状態となっている。
この操作部材60には、その上端部位に形成された掛部61に、図示しない操作ケーブルの一端が掛け止められている。ここで、操作ケーブルの他端側は、前述したシートバック2をシートクッション3側に前倒しする際に使用される解除レバー(図示省略)に繋がれている。これにより、操作部材60は、解除レバーの操作に伴って牽引操作され、紙面内反時計回りに回動する。
したがって、操作部材60は、上記解除レバーの操作に伴う反時計回りの回動により、フック20の落込部26に落ち込んでいる爪部33を引き上げ、フック20の回動規制状態を解除する。これにより、フック20は、図6に示されるように、引張バネ40の附勢に従って時計回り方向に回動し、上顎部位22によってストライカSを凹部11の外側に押し出す。そして、これにより、ロック装置5に対するストライカSの係合状態が解除される。
なお、操作部材60は、解除レバーの操作をやめることにより、その牽引状態が解除される。これにより、ロック装置5は、再び、凹部11の内部にストライカSを入れ込むことによってこれと係合することのできる状態となる。
続いて、本実施例の使用方法について説明する。
すなわち、初期状態として、図1に示されるように、シート1はフロアF上に倒伏した倒伏姿勢位置の状態となっており、各ロック装置5,5はストライカS,Sとそれぞれ係合ロックした姿勢状態となっている。
そこで、シート1を折畳み姿勢状態としてその右側方へ跳ね上げるために、先ず、図示しない解除レバーを操作する。これにより、シートバック2をシートクッション3側に前倒しすることができると共に、各ロック装置5,5のストライカS,Sとの係合ロック状態を解除することができる。
次に、折畳み姿勢状態とされたシート1を、ヒンジ連結部6を基点としてフロアF上の倒伏姿勢位置からその右側方へ跳ね上げる。これにより、図2に示されるように、シート1の起こし上げ回動に伴って、脚部材4がシートクッション3の下面側に畳み込まれていく。そして、シート1が起立姿勢位置まで起こし上げられることにより、脚部材4がシート1の形状の内部に収納された収納姿勢位置の状態となり、リンク部材7によってこの姿勢位置に押し付けられた状態として保持される。
そして、起こし上げられたシート1をフロアF上に倒し込むことにより、この動きに連動して、脚部材4がシートクッション3の下面側に起立していく。そして、シート1が倒伏姿勢位置まで倒し込まれることにより、脚部材4がシート1の形状の外部に突出した突出姿勢位置の状態となり、リンク部材7によってこの姿勢位置に押し付けられた状態として保持される。これにより、脚部材4の下端部分に設置されている各ロック装置5,5は、ストライカS,Sと係合ロック可能な姿勢状態となり、シート1をフロアF上に落とし込むことによって各ストライカS,Sと係合ロックする。
このように、本実施例の収納機構によれば、シート1の起倒回動に伴って出し入れされる脚部材4(突起物)を、リンク部材7によってその出し入れされた各位置に押圧した状態として保持することができる。したがって、脚部材4を、その収納状態時にはシート1の形状の外部に飛び出さない状態で収納することができる。
更に、リンク部材7の長手方向に伸縮変形するバネ作用によって、脚部材4を押圧により弾性的に保持することができる。更に、リンク部材7の回動中心をヒンジ連結部6の構成部材上(固定側部材6b)に設定したことにより、リンク部材7をシート1の下方側に突出させないで回動させる構造を構成し易くなる。更に、リンク部材7を伸張変形し易く構成したことにより、関係する他の構成部材に過大な負荷をかけることなく、脚部材4の収納姿勢位置及び突出姿勢位置での押圧による保持を行うことができる。更に、ロック装置5,5を一体に備えた脚部材4をシート1の起倒回動に伴って収納・突出させるようにしたことにより、ロック装置5,5をストライカS,Sと係合ロック可能な突出姿勢位置とシート1の形状内部に収納された収納姿勢位置との間で具合良く出し入れすることができる。
続いて、実施例2の収納機構の構成について、図7を用いて説明する。ここで、図7には収納機構におけるリンク部材7の回動中心の設定位置が表されている。なお、本実施例では、実施例1で示した収納機構と実質的に同様の構成及び作用を奏する箇所については説明を省略し、異なる箇所について詳しく説明をする。
本実施例のシート1は、シートクッション3の前端部に設けられたヒンジ連結部6によって、フロアF上の倒伏姿勢位置からその前方へ跳ね上げ可能な状態として支持されている。そして、シート1は、その後端部の幅長方向の両側部に設けられた2組のロック装置5,5によって、車両のフロアFに対して係脱可能とされている。これらロック装置5,5は、フロアF上にシート1の幅長方向に並べて配設された2本の棒状のストライカS,Sに対してそれぞれ係脱可能に構成されている。
そして、これらロック装置5,5は、その上端側の部位が、回動軸5r,5rによってシートクッション3に対してそれぞれ首振り運動可能にヒンジ連結されている。これにより、ロック装置5,5は、シートクッション3の下方側に起立してシート1の形状の外部に突出した突出姿勢位置(実線位置)と、シートクッション3の下面側に畳み込まれてシート1の形状の内部に収納された収納姿勢位置(仮想線位置)との間で起倒回動可能とされている。ここで、ロック装置5,5が本発明の突起物に相当する。なお、図7では、シート1の外郭形状が省略されているが、ロック装置5,5が収納姿勢位置(仮想線位置)となることによってこれらがシート1の形状の内部に収納された状態となることを意図している。ここで、ロック装置5,5は、図示しない連結部材によって互いに連結されており、双方の首振り運動が同期して行われるようになっている。
そして、紙面に表されたシート1の幅長方向左側に設けられたロック装置5とヒンジ連結部6の固定側部材6bとの間には、リンク部材7が架設されてこれらにリンク連結されている。詳しくは、リンク部材7は、その紙面内左側の端部が連結軸C1によって固定側部材6bに回動可能に軸支されており、紙面内右側の端部が連結軸C2によってロック装置5のベース部材10に回動可能に軸支されている。これにより、リンク部材7とシート1とが対向リンクとなる4節リンク機構が構成されている。
この4節リンク機構の一部を構成するロック装置5は、図8に示されるように、シート1がフロアF上の倒伏姿勢位置から起こし上げられることにより、これに連動して回動するリンク部材7によって引張操作される。ここで、図8には、シート1がフロアF上の倒伏姿勢位置から起立姿勢位置へと起こし上げられて行く様子が背面図によって段階的(10度間隔毎)に表されている。これにより、ロック装置5は、前述した突出姿勢位置から倒伏方向(紙面内時計回り方向)に回動して、シート1の形状の内部に収められた収納姿勢位置の状態となり、この状態で保持される。また、ロック装置5は、シート1が起立姿勢位置からフロアF上に倒し込まれることにより、これに連動して回動するリンク部材7によって押出操作される。これにより、ロック装置5は、前述した収納姿勢位置から起立方向(紙面内反時計回り方向)に回動して、シート1の形状の外部に突出した突出姿勢位置の状態となり、この状態で保持される。
ここで、ロック装置5とシートクッション3との間には、ロック装置5を反時計回りの回動方向に附勢する引張バネBが設けられている。
以下、リンク部材7の構成及び配置について、図7を用いて詳しく説明する。
このリンク部材7は、バネ鋼板によって形成されており、その長手方向、すなわち連結軸C1,C2によって連結される両連結端部を結ぶ軸線方向に対して湾曲した形状に形成されている。これにより、リンク部材7は、その湾曲した形状によって、フロアFとの間に何らかの障害物が設けられている場合に、これを回避する態様で回動できるようになっている。
そして、リンク部材7の連結軸C2の連結部位は、ロック装置5の回動中心である回動軸5rの連結部位よりも下側の位置に設定されている。そして、リンク部材7の連結軸C1の連結部位は、シート1が起立途中位置(仮想線位置)のときの連結軸C2の連結部位と、シート1が倒伏途中位置(実線位置)のときの連結軸C2の連結部位と、を結ぶ線分の二等分線上の位置に設定されている。ここで、本実施例では、シート1が倒伏途中位置まで到達することにより、シート1がフロアF上に倒伏しロック装置5がストライカSと係合ロックするようになっている。
ここで、回動軸5rにより軸支されたロック装置5は、その起倒回動領域の両端で、シートクッション3に一体的に設けられた規制部材T1,T2とそれぞれ当接することにより、その起倒回動が規制されるようになっている。これにより、ロック装置5は、その回動領域が、前述した突出姿勢位置と収納姿勢位置との間の領域に規制されている。
上記のように配置されたロック装置5は、シート1がフロアF上の倒伏姿勢位置(倒伏途中位置)から起こし上げられていくと、リンク部材7の回動に伴って引張操作され、回動軸5rを中心に、突出姿勢位置からシート1の形状の内部に収められる倒伏方向(紙面内反時計回り)に回動する。そして、ロック装置5は、シート1が起立姿勢位置に到達する前の起立途中位置(仮想線位置)まで起こし上げられたときに規制部材T1と当接する。これにより、ロック装置5は、シート1の形状の内部に収められた収納姿勢位置の状態となる。そして、この状態から、シート1を起立姿勢位置まで起こし上げられる更なる回動により、リンク部材7が規制部材T1との当接によって回動規制されているロック装置5をその回動規制に抗して撓み変形(伸張変形)を伴いながら弾性的に押圧する。これにより、リンク部材7は、図8に示されるように、シート1が起立姿勢位置まで起こし上げられた状態では、そのバネ作用によってロック装置5を収納姿勢位置に押圧した撓み変形姿勢の状態として保持される。
また、ロック装置5は、シート1が起立姿勢位置からフロアF上に倒し込まれていくと、リンク部材7の回動に伴って押出操作され、回動軸5rを中心に、収納姿勢位置からシート1の形状の外部に突出する起立方向(紙面内時計回り)に回動する。そして、ロック装置5は、シート1が倒伏途中位置(実線位置)まで倒し込まれたときに規制部材T2と当接する。これにより、ロック装置5は、シート1の形状の外部に突出した突出姿勢位置の状態となる。これにより、ロック装置5は、シートクッション3との間に設けられた引張バネBの附勢力により、規制部材T2との当接によって回動規制されている方向に押圧された状態として保持される。したがって、各ロック装置5,5は、ストライカS,Sと係合ロック可能な姿勢状態として、ガタツキのない状態で保持される。そして、この状態では、シート1に着座による負荷がかかるなどしてシート1が更にフロアFに向けて押圧されて回動することにより、リンク部材7がロック装置5をその回動規制に抗して撓み変形(縮み変形)を伴いながら弾性的に押圧する。これにより、リンク部材7は、そのバネ作用によってロック装置5を突出姿勢位置に押圧した撓み変形姿勢の状態として保持される。
このように、本実施例の収納機構によれば、シート1の前後方向への起倒回動に伴って出し入れされるロック装置5,5(突起物)を、リンク部材7によってその出し入れされた各位置で押圧により保持することができる。したがって、ロック装置5,5を、その収納状態時にはシート1の形状の外部に飛び出さない状態で収納することができる。
続いて、実施例3の収納機構の構成について、図9を用いて説明する。ここで、図9にはリンク部材8の構成が斜視図によって表されている。なお、本実施例では、実施例1や実施例2で示した収納機構と実質的に同様の構成及び作用を奏する箇所については説明を省略し、異なる箇所について詳しく説明をする。
本実施例のリンク部材8は、実施例1の図3で示したリンク部材7と対比して分かるように、連結軸C2がリンク部材8に形成された長孔8h内をスライド移動可能な状態に組み付けられている。この長孔8hは、リンク部材8の長尺方向に向けて形成されている。そして、この連結軸C2とリンク部材8との連結部位には、長孔8h内の両端部分に突出するゴム部材8bが配設されている。ここで、ゴム部材8bが本発明の弾発部材に相当する。このゴム部材8bは、連結軸C2との当接により、その長孔8h内でのスライド移動を弾性的に規制するようになっている。
上記構成により、連結軸C2は、シート1を起立途中位置から起立姿勢位置まで起こし上げる更なる回動や倒伏途中位置から倒伏姿勢位置まで倒伏させる更なる回動により、ゴム部材8bの弾性的な規制力に抗して長孔8h内をスライド移動する。そして、これにより、ゴム部材8bの圧縮変形に伴う弾発力が作用し、リンク部材8により、実施例1で示した脚部材4や実施例2で示したロック装置5といった突起物が、収納姿勢位置や突出姿勢位置に押圧された状態として保持される。
このように、本実施例の収納機構によれば、リンク部材8と突起物とを連結する連結軸C2をゴム部材8bの弾性的な規制力に抗してスライド移動させる構成としたことにより、リンク部材8を撓み変形させ易くすることができ、関係する他の構成部材に過大な負荷をかけることなく、突起物の収納姿勢位置及び突出姿勢位置での押圧による保持を行うことができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、シートの起倒回動に伴ってシート形状の内部に収納される突起物は、脚部材やロック装置に限定されず、シート形状の外部に突出する種々の構造物に対して適用することができる。
また、リンク部材とフロア側部材との連結位置は、上記実施例で示した二等分線上の位置であればどの位置に設定されていても構わないが、シートの起倒回動を阻害しないように留意が必要である。また、リンク部材と連結されるフロア側部材としてヒンジ連結部の構成部材である固定側部材を示したが、その他のフロア側部材であってもよい。なお、この連結位置は、前述した二等分線上の位置に設定されるため、ヒンジ連結位置の近傍位置に設定することにより、リンク部材をシート形状から大きく張り出させることなく回動させることができる。
また、実施例3において、リンク部材の突起物と連結される側の部位に長孔が形成されたものを示したが、フロア側部材と連結される側の部位に長孔が形成されたものであってもよい。
実施例1の収納機構の概略構成を表した斜視図である。 シートがフロア上の倒伏姿勢位置から起立姿勢位置へと起こし上げられて行く様子を段階的に表した背面図である。 リンク部材の構成を表した分解斜視図である。 リンク部材の回動中心の設定位置を表した構成図である。 ロック装置とストライカとが係合ロックした状態を表した構成図である。 ロック装置にストライカが入り込んだ状態を表した構成図である。 実施例2の収納機構におけるリンク部材の回動中心の設定位置を表した構成図である。 シートがフロア上の倒伏姿勢位置から起立姿勢位置へと起こし上げられて行く様子を段階的に表した背面図である。 実施例3の収納機構におけるリンク部材の連結構造の分解斜視図である。
符号の説明
1 シート
2 シートバック
2r 回動軸
3 シートクッション
4 脚部材(突起物)
4r 回動軸
5 ロック装置(突起物)
5r 回動軸
6 ヒンジ連結部
6a 回動側部材
6b 固定側部材(フロア側部材)
6r 回動軸
7 リンク部材
8 リンク部材
8h 長孔
8b ゴム部材(弾発部材)
C1 連結軸
C2 連結軸
10 ベース部材
11 凹部
11i 内周面
12 ストッパ部
20 フック
21 受入口
22 上顎部位
23 下顎部位
24 掛部
25 角部
26 落込部
30 ポール
31 掛部
32 ガイド面部
33 爪部
40 引張バネ
60 操作部材
61 掛部
A1,A2 軸部材
F フロア
S ストライカ
C 窪み
B 引張バネ
T1 規制部材
T2 規制部材

Claims (7)

  1. 車両フロア上に起倒回動可能にヒンジ連結されて配設されたシートを該フロアから起こし上げることにより、該ヒンジ連結位置から離間した位置でシートに突出して設けられた突起物をシート形状の内部に収納することのできる車両用シートにおける突起物の収納機構であって、
    前記シートは、前記フロアとのヒンジ連結部を中心として該フロア上に倒伏した倒伏姿勢位置と該フロアから起こし上げられた起立姿勢位置との間で起倒回動可能とされており、
    前記突起物は、前記シートに回動可能に軸支され、シート形状の外部に突出した突出姿勢位置と該シート形状の内部に収納された収納姿勢位置との間で起倒回動するようにその起倒回動領域の両端で回動規制されるようになっており、
    前記突起物と前記ヒンジ連結位置の近傍位置で前記フロアに一体的に構成されたフロア側部材との間にはリンク部材が架設されて連結されており、該リンク部材と前記シートとが対向リンクとなる4節リンク機構が構成されており、
    前記シートがフロア上の倒伏姿勢位置から起こし上げられていくと、前記突起物が前記リンク部材の回動に伴って引張操作されて突出姿勢位置からシート形状の内部に収められる倒伏方向に回動し、前記シートが起立姿勢位置に到達する前の起立途中位置のときに前記突起物がシート形状の内部に収められた収納姿勢位置の状態となり、該シートを前記起立途中位置の状態から起立姿勢位置まで起こし上げる更なる回動により前記リンク部材が前記収納姿勢位置で回動規制されている突起物をその回動規制に抗して撓み変形を伴いながら弾性的に押圧するようになっており、
    前記シートが起立姿勢位置からフロア上に倒し込まれていくと、前記突起物が前記リンク部材の回動に伴って押出操作されて収納姿勢位置からシート形状の外部に突出する起立方向に回動し、前記シートが倒伏姿勢位置に到達する前の倒伏途中位置のときに前記突起物がシート形状の外部に突出した突出姿勢位置の状態となり、該シートを前記倒伏途中位置から倒伏姿勢位置まで倒伏させる更なる回動により前記リンク部材が前記突出姿勢位置で回動規制されている突起物をその回動規制に抗して撓み変形を伴いながら弾性的に押圧するようになっていることを特徴とする車両用シートにおける突起物の収納機構。
  2. 請求項1に記載の車両用シートにおける突起物の収納機構であって、
    前記リンク部材のフロア側部材との連結位置は、前記シートが起立途中位置のときの前記リンク部材と前記突起物との連結部の位置と、前記シートが倒伏途中位置のときの前記リンク部材と前記突起物との連結部の位置と、を結ぶ線分の二等分線上の位置に設定されていることを特徴とする車両用シートにおける突起物の収納機構。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおける突起物の収納機構であって、
    前記リンク部材の構成は、その両端側の連結部の位置が該リンク部材のバネ作用により該リンク部材の長手方向に伸縮する態様で変位可能となっており、該伸縮自在なバネ作用により前記シートを起立途中位置から起立姿勢位置まで起こし上げる更なる回動や倒伏途中位置から倒伏姿勢位置まで倒伏させる更なる回動を可能とすることを特徴とする車両用シートにおける突起物の収納機構。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用シートにおける突起物の収納機構であって、
    前記リンク部材が連結されるフロア側部材は、前記シートをフロアに対して起倒回動可能に支持するヒンジ連結部の構成部材であることを特徴とする車両用シートにおける突起物の収納機構。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用シートにおける突起物の収納機構であって、
    前記リンク部材はバネ鋼によって形成されており、その形状は前記突起物との連結部位と前記フロア側部材との連結部位とを結ぶ軸線方向に対して曲がった形状に形成されており、リンク部材の長手方向にバネ作用で伸縮可能とされていることを特徴とする車両用シートにおける突起物の収納機構。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両用シートにおける突起物の収納機構であって、
    前記リンク部材と前記突起物との連結構造は、これらを連結する連結軸が該リンク部材に形成された長孔内をスライド移動可能な状態に組み付けられていると共に、該長孔内に突出する弾発部材が設けられていて、前記連結軸の長孔内でのスライド移動が弾発部材との干渉により弾性的に規制される構造となっており、
    前記連結軸は、前記シートを起立途中位置から起立姿勢位置まで起こし上げる更なる回動や倒伏途中位置から倒伏姿勢位置まで倒伏させる更なる回動により、前記弾発部材の弾性的な規制力に抗して長孔内をスライド移動することを特徴とする車両用シートにおける突起部の収納機構。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の車両用シートにおける突起物の収納機構であって、
    前記突起物は、前記フロアに設置されたフレーム状のストライカに対して係脱可能に構成されたロック装置であることを特徴とする車両用シートの突起物の収納機構。
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