JP4659514B2 - 電動式コントロールバルブ - Google Patents

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Description

この発明は、電動式コントロールバルブに関し、特に、電動式コントロールバルブの機械的なストッパ機構に関するものである。
冷凍サイクル装置における冷媒流量等を制御する電動式コントロールバルブとして、固定配置の雌ねじ部材と、前記雌ねじ部材とねじ係合した雄ねじ部材と、前記雄ねじ部材に設けられ弁ポートの開度を調整する弁体とを具備し、前記雄ねじ部材がステッピングモータのロータによって回転駆動されることにより、前記雄ねじ部材が前記ロータと共に送りねじ式に軸線方向に変位することに伴って前記弁体が同方向に移動し、その軸線方向位置に応じて前記弁体が前記弁ポートの実効開口面積を増減する型式のものが知られている。
この型式の電動式コントロールバルブにおける全閉ストッパ機構として、ステッピングモータのロータの端面に突起形状の可動側ストッパが設けられ、固定受け座等の固定側部材に突起形状の固定側ストッパが設けられ、ロータの弁閉方向の回転に伴う送りねじ式の軸線方向の降下移動によって、つまり可動側ストッパの螺旋移動によって可動側ストッパが固定側ストッパに戸当たり式に当接することにより、ロータおよびロータに雄ねじ部材を介して連結されている弁体の全閉方向の移動を規制するものがある(例えば、特許文献1)。
このストッパ機構は、構造が簡単であると云う利点がある。しかし、このストッパ機構においては、ストッパ作用時に、可動側ストッパが固定側ストッパに当接する高さ寸法(面積)は、雌ねじ部材と雄ねじ部材とによる送りねじピッチにより決まるから、送りねじピッチが小さいと、充分なストッパ当接面積が得られない。このため、ステッピングモータの回転トルクに対してストッパ強度が不足し、充分な耐久性を確保できなくなる虞れがある。
このことに対して、送りねじピッチを大きくしてストッパ当接高さ寸法を確保しょうとすると、ステッピングモータの1パルス当たりの弁開度変化量が大きくなるため、分解能が大きくなり、弁開度制御精度が低下する。また、ステッピングモータの必要トルクも大きくなる。
特開平11−22847号公報
この発明が解決しようとする課題は、送りねじピッチが小さくても、充分なストッパ当接高さ寸法を確保でき、弁開度制御精度と充分なストッパ強度、耐久性とを両立することである。
この発明による電動式コントロールバルブは、固定配置の雌ねじ部材と、前記雌ねじ部材とねじ係合した雄ねじ部材と、前記雄ねじ部材に設けられ弁ポートの開度を調整する弁体とを具備し、前記雄ねじ部材が電動モータのロータによって回転駆動されることにより、前記雄ねじ部材が前記ロータと共に送りねじ式に軸線方向に変位することに伴って前記弁体が同方向に移動し、その軸線方向位置に応じて前記弁体が前記弁ポートの実効開口面積を増減する電動式コントロールバルブにおいて、固定ストッパ片を有する固定配置の固定ストッパ部材と、前記固定ストッパ片と当接可能な可動ストッパ片を有し、前記ロータに回転可能に且つ軸線方向に変位可能に設けられた可動ストッパ部材と、前記ロータに固定され、軸線方向に変位を与えるカム形状の端面カム面と、前記端面カム面の両端に各々設けられて前記可動ストッパ片が当接することにより前記ロータに対する前記可動ストッパ部材の回転角範囲を所定角度に規制するカム側ストッパ面とを有する端面カム部材と、前記可動ストッパ部材を前記端面カム面の側に付勢するばね手段とを具備し、前記可動ストッパ部材は、前記可動ストッパ片が前記固定ストッパ片に当接していない状態下では、前記可動ストッパ片と前記端面カム面との係合関係によって前記ロータと連れ回りし、前記ロータの回転に伴う軸線方向移動によって前記可動ストッパ片が固定ストッパ片に当接することによって回転停止し、この回転停止状態下では、前記ロータが前記可動ストッパ部材に対して相対的に回転変位し、これに伴い前記端面カム面と前記可動ストッパ片とのカム係合位置が変更されることにより、前記可動ストッパ片と共に前記可動ストッパ部材が軸線方向に変位し、前記可動ストッパ片が前記固定ストッパ片に当接してストッパ作用を行う状態下では、前記可動ストッパ部材の軸線方向の変位により前記可動ストッパ片が前記固定ストッパ片に当接する当接面積が増大する。
この電動式コントロールバルブは、好ましくは、前記端面カム面のカム形状は、互いに軸線方向に変位した高位カム面部および低位カム面部と、前記高位カム面部と前記低位カム面部とを接続する傾斜カム面部とを有し、前記高位カム面部と前記低位カム面部との軸線方向の変位量分、前記可動ストッパに軸線方向の変位を与えるカム形状である。
この電動式コントロールバルブは、好ましくは、前記端面カム部材は前記ロータの端面に一体形成されている。
この発明による電動式コントロールバルブによれば、ロータの回転に伴う軸線方向移動によって可動ストッパ片が固定ストッパ片に当接して回転停止すると、ロータが可動ストッパ部材に対して相対的に回転変位することにより、端面カム面と可動ストッパ片とのカム係合位置が変更され、可動ストッパ片が軸線方向に変位し、この軸線方向変位によって可動ストッパ片が固定ストッパ片に当接する当接面積(高さ寸法)が増大する。
これにより、送りねじピッチが小さくても、充分なストッパ当接高さ寸法を確保でき、充分な弁開度制御精度と充分なストッパ強度、耐久性とが両立する。
この発明による電動式コントロールバルブの一つの実施形態を、図1〜図13を参照して説明する。
電動式コントロールバルブは、カップ形状の弁ハウジング11を有する。弁ハウジング11には横継手として弁室12に連通する入口継手13がろう付け部14によって気密にろう付け固定されている。弁ハウジング11の底部には突き出し管状の出口ポート15が形成されている。出口ポート15は弁ハウジング11の中心軸線位置にあり、出口ポート15には下継手として出口継手16がろう付け部17によって気密にろう付け固定されている。
出口ポート15には弁座部材18がろう付け部19、20によって気密にろう付け固定されている。弁座部材18は弁室12内にあり、弁室12と出口継手16とを連通接続する弁ポート21を有する。
弁室12内には弁座部材18に固定された筒状の雌ねじ部材22がある。雌ねじ部材22の側周部には連通孔23が開口形成されている。雌ねじ部材22の上部には弁ポート21と同心に雌ねじ24が形成されている。
雌ねじ24には軸状の雄ねじ部材25の雄ねじ26がねじ係合している。雄ねじ部材25は、下部に、テーパ軸状の弁体27を一体形成されている。弁体27は、雄ねじ部材25が回転することにより、雌ねじ24と雄ねじ26とのねじ係合によって送りねじ式に軸線方向(上下方向)に移動し、軸線方向位置に応じて弁ポート21の実効開口面積を増減する。
これにより、入口継手13より、弁室12、連通孔23、弁ポート21を経て出口継手16へ流れる流体の流量が、弁体27の軸線方向位置によって計量制御される。
弁ハウジング11の上部にはステッピングモータ30のキャン状のロータケース31が溶接によって気密に固定装着されている。ロータケース31は弁室12と連通する気密なロータ室32を画定している。
ロータ室32にはロータ33が回転可能に且つ軸線方向に移動可能に配置されている。ロータ33は、樹脂成形品であり、外周面部34を多極着磁されている。ロータ33は中心部にボス部35を有し、ボス部35に形成されたボス孔36に雄ねじ部材25の上部28がロータ軸として貫通挿入されている。
雄ねじ部材25の上端には連結部材29が固定装着されている。連結部材29は、図2、図3に示されているように、ヨーク形状をなしていて、ボス部35の外周面部に形成されている平行二面取り部37に係合している。この係合によってロータ33と雄ねじ部材25とがトルク伝達関係で接続され、ロータ33の回転が雄ねじ部材25に伝達される。
ロータケース31の外周部には筒状のステータコイルユニット38が取り付けられている。ステータコイルユニット38は、内部の詳細構造の図示を省略しているが、ステッピングモータ用のものとして、内部に、磁極歯、巻線部(ステータコイル)、電気配線部等を有する周知の気密モールド構造のものである。
ステッピングモータ30は、ステータコイルユニット38の巻線部にパルス通電が行われることにより、ロータ33を、そのパルス数に応じた回転角度だけ回転させる。これにより、雄ねじ部材25が回転し、この回転に伴い雌ねじ24と雄ねじ26とのねじ係合によって送りねじ式に雄ねじ部材25およびロータ33が軸線方向(上下方向)に移動し、弁体27によって計量制御が行われる。
つぎに、本実施形態による電動式コントロールバルブのストッパ機構(全閉ストッパ機構)について説明する。ストッパ機構は、弁ハウジング11に固定されたリング状の固定ストッパ部材41と、ロータ33に対して回転可能に且つ軸線方向に変位可能に設けられた可動ストッパ部材42と、ロータ33の下端部に一体に設けられた円環形状の端面カム部材43と、ばね受け部材44と、圧縮コイルばね45とにより構成されている。
固定ストッパ部材41は、所定の高さを有する固定ストッパ片46を有し、図6〜図9に示されているように、固定ストッパ片46の両端面が回転方向に見て互いに反対の向きの当たり面46A、46Bになっている。
図1に示されているように、ばね受け部材44は雄ねじ部材25の上部28の外周に遊嵌合しており、ばね受け部材44のボス部47の外周に、図4に示されている可動ストッパ部材42のリング部48が回転可能に嵌合している。可動ストッパ部材42は、図6〜図9に示されているように、リング部48より径方向外方に突出して固定ストッパ片46の当たり面46A、46Bと当接可能な可動ストッパ片49を一体に有する。
可動ストッパ片49の両端も回転方向に見て互いに反対の向きの当たり面49A、49Bになっており、可動ストッパ部材42の軸線方向位置に応じて、可動ストッパ片49の時計廻り方向の回転により、図6及び図7に示されているように可動ストッパ片49の一方の当たり面49Aが固定ストッパ片46の一方の当たり面46Aに当接し、可動ストッパ片49の反時計廻り方向の回転により、図8に示されているように可動ストッパ片49の他方の当たり面49Bが固定ストッパ片46の他方の当たり面46Bに当接する。
図1に示されているように、端面カム部材43は樹脂製のロータ33と一体成形されている。端面カム部材43の端面カム面50は可動ストッパ部材42に軸線方向の変位を与えるカム形状をなしている。この端面カム面50は、図4に示されているように、互いに軸線方向に変位した高位カム面部50Aおよび低位カム面部50Bと、高位カム面部50Aと低位カム面部50Bとを接続する傾斜カム面部50Cとを有し、図5に示す高位カム面部50Aと低位カム面部50Bとの軸線方向の変位量Dの範囲で、ロータ33の回転位置に応じた量の軸線方向の変位を可動ストッパ42に与える。
可動ストッパ部材42は、可動ストッパ片49が可動ストッパ片49が後述する端面カム部材43の高位カム面部50Aに対応する回転位置にある状態で、ロータ33が時計廻り方向に回転した場合には(弁閉過程)には、可動ストッパ片49が傾斜カム面部50Cに当接(衝突)することにより、ストッパ部材42に対して外部より回転を止める外力(回転阻止)が作用しない自由状態である限り、つまり、固定ストッパ46に当接しない限り、ロータ33と共に連れ回りする。
端面カム面50の両端、つまり、高位カム面部50Aの端部と低位カム面部50Bの端部とに、回転方向に互いに向き合うカム側ストッパ面51と52とが形成されている。このカム側ストッパ面51、52に可動ストッパ片49の当たり面49A、49Bが当接することにより、ロータ33に対する可動ストッパ部材42の回転角範囲が所定角度(端面カム面50の範囲)に規制される。
なお、図4に示されているように、可動ストッパ部材42は、可動ストッパ片49に対して180度回転変位した位置に補助片53を有し、端面カム部材43の端面カム面50から周方向に変位した部分には、補助片53に対応して、端面カム面50と同等の補助端面カム面54が形成され、補助片53が補助端面カム面54に当接することにより、可動ストッパ部材42の水平姿勢が保たれるようになっている。
図1に示されているように、圧縮コイルばね45は、ばね受け部材44と雌ねじ部材22の上部肩部22Aとの間に設けられており、ばね受け部材44をロータ33の下端面33Aの側に付勢している。
圧縮コイルばね45の作用は、ばね受け部材44のボス部47の軸方向寸法によるが、可動ストッパ片49が端面カム部材43の高位カム面部50Aに対応する回転位置にある状態(図1、図10参照)では、可動ストッパ片49が高位カム面部50Aとばね受け部材44の鍔部44Aとの間で、微小の軸線方向間隙を与えられた状態で、ばね受け部材44をロータ33の下端面33Aに押し付ける。したがって、この状態では、圧縮コイルばね45のばね力が可動ストッパ部材42に作用しない。
これに対し、可動ストッパ片49が端面カム部材43の傾斜カム面部50C〜低位カム面部50Bに対応する回転位置にある状態(図11〜図13参照)では、ばね受け部材44がロータ33の下端面33Aより離れ、圧縮コイルばね45のばね力が可動ストッパ部材42に作用し、可動ストッパ片49を端面カム部材43の端面カム面50に押し付け、可動ストッパ片49の上面49Cと端面カム面50との間に所定の摩擦抵抗を与えている。ここでの所定の摩擦抵抗とは、ストッパ部材42に対して外部より回転を止める外力(回転阻止)が作用しない自由状態である限り、つまり、固定ストッパ46に当接しない、可動ストッパ部材42が摩擦抵抗によってロータ33と共に連れ回りするのに充分な摩擦抵抗のことである。
なお、ばね受け部材44のボス部47の軸方向寸法を少し短くすることにより、可動ストッパ片49が端面カム部材43の高位カム面部50Aに対応する回転位置にある状態(図1、図10参照)でも、ばね受け部材44がロータ33の下端面33Aより離れ、圧縮コイルばね45のばね力が可動ストッパ部材42に作用し、可動ストッパ片49を端面カム部材43の端面カム面50に押し付けるように、設定することが可能である。
つぎに、この全閉ストッパ機構の動作について、図6〜図13を参照して説明する。なお、図10〜図13では、図面の簡略化のために、ステータコイルユニット38内部の詳細構造の図示を省略している。
弁閉過程では、ロータ33の時計廻り方向の回転により、雄ねじ部材25とロータ33とが回転しながら軸線方向に降下する。この弁閉過程では、可動ストッパ片49は、図6に示されているように、端面カム面50の高位カム面部50Aに位置しており、可動ストッパ片49が傾斜カム面部50Cに当接(衝突)することにより、ロータ33と共に可動ストッパ部材42が時計廻り方向に回転する。
全閉位置近くになると、雄ねじ部材25とロータ33とが回転しながら軸線方向に降下していることにより、ロータ33と同方向に回転している可動ストッパ部材42の可動ストッパ片49の一方の当たり面49Aが、固定ストッパ片46の一方の当たり面46Aに当接し、それ以上の可動ストッパ部材42の時計廻り方向の回転が阻止され、可動ストッパ部材42が回転停止状態になる。この時の当たり面49Aと46Aの当接高さaは、雌ねじ24、雄ねじ26のねじリードによるが、0.1〜0.2mm程度でよい。
可動ストッパ片49の当たり面49Aが固定ストッパ片46の当たり面46Aに当接してストッパ作用を行う状態より更に、ロータ33が時計廻り方向に回転することにより、図7に示されているように、ロータ33と可動ストッパ部材42との間で相対的な回転変位が生じ、可動ストッパ片49が端面カム面50の高位カム面部50Aの係合より離脱して傾斜カム面部50Cを滑って低位カム面部50Bと係合する箇所に位置するようになる。
これにより、可動ストッパ部材42が圧縮コイルばね45のばね力に抗して軸線方向変位量D分だけロータ33に対して軸線方向に降下変位し、可動ストッパ片49の当たり面49Aが固定ストッパ片46の当たり面46Aに当接する高さ寸法が増大する。この高さ寸法bは、軸線方向変位量Dの設定によるが、1.2mm程度でよい。
この高さ寸法の増大によって、送りねじピッチが小さくても、充分なストッパ当接高さ寸法を確保でき、可動ストッパ片49が固定ストッパ片46に当接する当接面積が増大し、送りねじピッチが小さいことによって得られる充分な弁開度制御精度と、充分なストッパ当接面積を確保することによる充分なストッパ強度、耐久性とが両立する。
図7に示されているように、可動ストッパ片49の一方の当たり面49Aが固定ストッパ片46の当たり面46Aに当接し、端面カム部材43の低位カム面部50Bの側のカム側ストッパ面52が可動ストッパ片49の他方の当たり面49Bに当接することにより、ロータ33が時計廻り方向(弁閉方向)に回転することが阻止され、弁体27の全閉位置が再現性よく決まる。
上述の全閉状態より弁開する場合には、ロータ33を反時計廻り方向に回転させる。この回転により、可動ストッパ部材42は、可動ストッパ片49が低位カム面部50Bと係合する箇所に位置したまま、圧縮コイルばね45のばね力によって与えられる摩擦抵抗によってロータ33と共に反時計廻り方向に回転する。全閉状態よりほぼ一回転すると、図8に示されているように、可動ストッパ片49の当たり面49Bが固定ストッパ片46の反対側の当たり面46Bに当接し、可動ストッパ部材42の反時計廻り方向の回転が停止される。
これより更に、ロータ33が反時計廻り方向に回転することにより、ロータ33と可動ストッパ部材42とで相対的な回転変位が生じ、図9に示されているように、可動ストッパ片49が端面カム面50の低位カム面部50Bの係合より離脱して傾斜カム面部50Cを滑って高位カム面部50Aと係合する箇所に位置するようになる。
これにより、可動ストッパ部材42が軸線方向変位量D分だけロータ33に対して軸線方向に上昇変位し、その途中で図12に示すように、紙面手前側から固定ストッパ片46の当たり面46Bに当接している可動ストッパ片49の当たり面49Bの当接高さ寸法が短くなりつつ、最終的には、端面カム面50の傾斜カム面部50Cを滑って高位カム面部50Aと係合する箇所に可動ストッパ片49が位置した段階で、図13に示すように、可動ストッパ片49の当たり面49Bが固定ストッパ片46の当たり面46Bに当接している状態より離脱する。
これにより、可動ストッパ片49が再びロータ33と共に回転できる状態になり、可動ストッパ片49の当たり面49Aが高位カム面部50A側のカム側ストッパ面51に当接した状態で、可動ストッパ片49がロータ33と共に回転し、ロータ33の回転に伴いロータ33、可動ストッパ部材42、雄ねじ部材25、弁体27が軸線方向に上昇変位し、弁開度が増大する。
なお、実施形態では、全閉ストッパ機構としたが、このストッパ機構は全開ストッパ機構として同様に構成することも可能である。
この発明による電動式コントロールバルブの一つの実施形態を示す縦断面図である。 図1の線A−Aに沿った断面図である。 この実施形態における雄ねじ部材とロータとの連結部を示す斜視図である。 この実施形態における全閉ストッパ機構の要部の分解斜視図である。 この実施形態における全閉ストッパ機構の端面カムの展開図である。 この実施形態における全閉ストッパ機構の動作を示す斜視図である。 この実施形態における全閉ストッパ機構の動作を示す斜視図である。 この実施形態における全閉ストッパ機構の動作を示す斜視図である。 この実施形態における全閉ストッパ機構の動作を示す斜視図である。 この実施形態における全閉ストッパ機構の動作を示す縦断面図である。 この実施形態における全閉ストッパ機構の動作を示す縦断面図である。 この実施形態における全閉ストッパ機構の動作を示す縦断面図である。 この実施形態における全閉ストッパ機構の動作を示す縦断面図である。
符号の説明
11 弁ハウジング
12 弁室
13 入口継手
14、17、19、20 ろう付け部
15 出口ポート
16 出口継手
18 弁座部材
21 弁ポート
22 雌ねじ部材
22A 上部肩部
23 連通孔
24 雌ねじ
25 雄ねじ部材
26 雄ねじ
27 弁体
28 上部
29 連結部材
30 ステッピングモータ
31 ロータケース
32 ロータ室
33 ロータ
33A 下端面
34 外周面部
35 ボス部
36 ボス孔
37 平行二面取り部
38 ステータコイルユニット
41 固定ストッパ部材
42 可動ストッパ部材
43 端面カム部材
44 ばね受け部材
44A 鍔部
45 圧縮コイルばね
46 固定ストッパ片
46A、46B 固定ストッパ片当たり面
46C 固定ストッパ片上面
47 ボス部
48 リング部
49 可動ストッパ片
49A、49B 可動ストッパ片当たり面
49C 可動ストッパ片上面
50 端面カム面
50A 高位カム面部
50B 低位カム面部
50C 傾斜カム面部
51、52 カム側ストッパ面
53 補助片
54 補助端面カム面

Claims (3)

  1. 固定配置の雌ねじ部材と、前記雌ねじ部材とねじ係合した雄ねじ部材と、前記雄ねじ部材に設けられ弁ポートの開度を調整する弁体とを具備し、前記雄ねじ部材が電動モータのロータによって回転駆動されることにより、前記雄ねじ部材が前記ロータと共に送りねじ式に軸線方向に変位することに伴って前記弁体が同方向に移動し、その軸線方向位置に応じて前記弁体が前記弁ポートの実効開口面積を増減する電動式コントロールバルブにおいて、
    固定ストッパ片を有する固定配置の固定ストッパ部材と、
    前記固定ストッパ片と当接可能な可動ストッパ片を有し、前記ロータに回転可能に且つ軸線方向に変位可能に設けられた可動ストッパ部材と、
    前記ロータに固定され、軸線方向に変位を与えるカム形状の端面カム面と、前記端面カム面の両端に各々設けられて前記可動ストッパ片が当接することにより前記ロータに対する前記可動ストッパ部材の回転角範囲を所定角度に規制するカム側ストッパ面とを有する端面カム部材と、
    前記可動ストッパ部材を前記端面カム面の側に付勢するばね手段とを具備し、
    前記可動ストッパ部材は、前記可動ストッパ片が前記固定ストッパ片に当接していない状態下では、前記可動ストッパ片と前記端面カム面との係合関係によって前記ロータと連れ回りし、前記ロータの回転に伴う軸線方向移動によって前記可動ストッパ片が固定ストッパ片に当接することによって回転停止し、
    この回転停止状態下では、前記ロータが前記可動ストッパ部材に対して相対的に回転変位し、これに伴い前記端面カム面と前記可動ストッパ片とのカム係合位置が変更されることにより、前記可動ストッパ片と共に前記可動ストッパ部材が軸線方向に変位し、前記可動ストッパ片が前記固定ストッパ片に当接してストッパ作用を行う状態下では、前記可動ストッパ部材の軸線方向の変位により前記可動ストッパ片が前記固定ストッパ片に当接する当接面積が増大する電動式コントロールバルブ。
  2. 前記端面カム面のカム形状は、互いに軸線方向に変位した高位カム面部および低位カム面部と、前記高位カム面部と前記低位カム面部とを接続する傾斜カム面部とを有し、前記高位カム面部と前記低位カム面部との軸線方向の変位量分、前記可動ストッパに軸線方向の変位を与えるカム形状である請求項1記載の電動式コントロールバルブ。
  3. 前記端面カム部材は前記ロータの端面に一体形成されている請求項1または2記載の電動式コントロールバルブ。
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