JP4659145B2 - 内視鏡用処置具 - Google Patents

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Description

本発明は、経内視鏡的に体腔内に挿入して各種手技に使用される内視鏡用処置具に関する。
本願は、2009年3月18日に、日本に出願された特願2009−066248号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、先端に鉗子等の処置部を備えた内視鏡用処置具が知られている。このような内視鏡用処置具を用いて体腔内組織に対して処置を行う際に、体腔内に突出した処置部の向きが処置対象の組織の位置に対して適切でない等の理由で処置部の向きの調節が必要となることがある。このような調節を行う場合、処置部を操作者の操作に的確に追随させて回転させることが重要である。
通常、上述の処置部を回転させる場合は、内視鏡用処置具の手元側の操作部を回転させる。ここで、鉗子等のように操作部を介して処置部と接続された操作ワイヤ等を押し引きして開閉操作する処置具の場合、開閉にともなってコイルシースの軸方向に圧縮力が負荷される。この際、複数本の素線が巻回された多条コイルシースは、1本の素線が巻回された1条コイルシースに比べて回転伝達性が高い反面、軸方向には圧縮されやすい。そのため、コイルシースが軸方向に圧縮されて先端部へ伝達すべき軸力が低下して十分な処置を行うことができなくなり、手技が煩雑になってしまう。
この問題を解決するためのものとして、特許文献1に記載の内視鏡用処置具が提案されている。この内視鏡用処置具においては、1本の素線が螺旋状に巻き回された第1コイルシースが、複数本の素線が同一方向に螺旋状に巻き回された第2コイルシースに挿通されている。第2コイルシースの先端は処置を行うための可動先端部に固定され、基端は操作部に固定されている。
このように、第1コイルシースと第2コイルシースとの2種類のコイルシースを用いることによって、耐圧縮性とトルク伝達性とを両立させることを図っている。
特開2008−212620号公報
ところで、特許文献1に記載の内視鏡用処置具において、挿入される内視鏡の蛇行等によって第1及び第2コイルシースが湾曲すると、一般に1〜2メートル程度の長尺である第1及び第2コイルシースでは当該湾曲の外側と内側とにおける見かけ上の長さが変化する。その結果、第1コイルシースと第2コイルシースとが同じ長さであっても、第1コイルシースが第2コイルシース内に収まりきらなくなる可能性がある。
しかしながら、特許文献1の内視鏡用処置具では、第2コイルシースの両端がそれぞれ可動先端部及び操作部に固定されているので、上述の見かけ上の長さの変化を吸収することができない。このような状態で上述のような湾曲が発生すると、第2コイルシース内における第1コイルシースの形状が変化してひずみが発生する可能性がある。
このような状態で可動先端部の回転操作を行うと、回転ひずみが発生して第1及び第2コイルシースに蓄積される。これによって、可動先端部が操作部の回転に良好に追随せず、ある程度操作部が回転されたところでこれらコイルシースに蓄積された回転ひずみが一気に開放されて可動先端部が一度に大きな角度量回転する、いわゆる回転とびが発生する可能性がある。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、湾曲した状態であっても処置部を操作部の回転操作に良好に追随させて回転させることができる内視鏡用処置具を提供することを目的とする。
本発明の一態様の内視鏡用処置具は、体腔内組織に対して処置を行うための処置部と、前記処置部を操作するための操作部と、前記処置部と前記操作部とを接続する操作軸部材と、前記操作軸部材が進退可能に挿通されたコイルシース部とを備え、前記コイルシース部は、素線が螺旋状に巻き回された第1コイルシースと、前記第1コイルシースより低い耐圧縮性を有し、かつ前記第1コイルシースより高い回転追従性を有する第2コイルシースとを有し、かつ前記第1コイルシースと前記第2コイルシースとが同軸かつ径方向に重畳するように配置されており、前記第2コイルシースの第1の端部及び第2の端部は、それぞれ前記処置部及び前記操作部に対して自身の軸線回りに相対回転不能に接続されており、前記第1の端部及び前記第2の端部の少なくとも一方は、前記第1コイルシースに対して軸線方向に相対移動可能である。
また、前記第2コイルシースの前記第1の端部及び前記第2の端部の一方は、前記第1コイルシースに対して軸線方向に相対移動可能であり、前記第1の端部及び前記第2の端部の他方は前記第1コイルシースに対して軸線方向に相対移動不能でもよい。
本発明の一態様の内視鏡用処置具によれば、コイルシース部が体内で蛇行等を起こして第1コイルシースと第2コイルシースとの間に見かけ上の長さの差が生じた際に、第1コイルシースに対して相対移動可能な第2コイルシースの一方の端部が移動することによって当該見かけ上の長さの差が吸収され、第2コイルシースの回転操作時にコイルシース部にひずみが蓄積されることが抑制される。
前記第1コイルシースは、1本の素線が螺旋状に巻き回されて形成されており、前記第2コイルシースは、複数本の素線が同一方向に螺旋状に巻き回されて形成されてもよい。
この場合、第1コイルシースの耐圧縮性と第2コイルシースの回転追従性を最適化することができる。
前記第1コイルシース第1の端部及び第2の端部は、それぞれ前記処置部及び前記操作部に対して自身の軸線回りに相対回転可能かつ自身の軸線方向に相対移動不能に接続されてもよい。
この場合、操作軸部材に確実に耐圧縮性を付与しつつ、処置部を好適に回転操作可能にすることができる。
また、前記処置部は、開閉可能な一対の鉗子部材を有してもよい。
本発明の内視鏡用処置具によれば、湾曲した状態であっても処置部を操作部の回転操作に良好に追随させて回転させることができる。
本発明の第1実施形態の内視鏡用処置具の全体図である。 同内視鏡用処置具の先端側の拡大断面図である。 同内視鏡用処置具の操作部の拡大断面図である。 図3のA−A線における断面図である。 図3のB−B線における断面図である。 同内視鏡用処置具の使用時の動作を示す図である。 同実施形態の変形例の内視鏡用処置具における操作部の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態の内視鏡用処置具における部分拡大断面図である。
以下、図1から図6を参照して本発明の第1実施形態の内視鏡用処置具について説明する。図1に示すように、本実施形態の内視鏡用処置具(以下、単に「処置具」と称する。)1は、体腔内組織に対して処置を行うための処置部10と、処置部10を操作するための操作部20と、処置部10と操作部20とを接続する2本の操作ワイヤ(操作軸部材)30と、操作ワイヤ30が進退可能に挿通されたコイルシース部40とを備えている。
図2は処置部10を含む処置具1の先端部分の拡大断面図である。処置部10は、第1鉗子部材11と第2鉗子部材12との一対の鉗子部材が、回動軸13で互いに回動自在に連結されて構成されている。各鉗子部材11、12の回動軸13よりも基端側には、操作ワイヤ30が接続されており、コイルシース部40内を通って操作部20に接続されている。
図1に示すように、操作部20は、細長の本体21と、本体21に対して軸線方向に一定範囲摺動可能に取り付けられたスライダ22とを備えて構成されている。操作部20には、操作ワイヤ30及びコイルシース部40の端部が接続されているが、その詳細な接続態様については後述する。
コイルシース部40は、経内視鏡的に体腔内に挿入される部位であり、操作ワイヤ30が挿通された第1コイルシース41と、第1コイルシース41が挿通された第2コイルシース42とを備えている。
第1コイルシース41は、1本の金属素線をループ状に密に巻いて形成された、いわゆる単条型のコイルシースであり、挿通された操作ワイヤ30に耐圧縮性を付与してスライダ22を介した処置部10の開閉操作を好適に処置部10まで伝達する。
一方、第2コイルシース42は、複数本の金属素線を径方向に並べてループ状に密に巻いて形成された、いわゆる多条型のコイルシースであり、処置部10を回転させるための操作を好適に処置部10に伝達する。第2コイルシース42を何本の金属素線で形成するかは、適宜決定されてよい。
なお、本実施形態では、第1コイルシース41が平坦な金属素線で形成され、第2コイルシース42が丸棒状の金属素線で形成されている例を説明しているが、金属素線の形状はこれに限定されるものではなく、コイルシース部40の設計値等に応じて適宜選択されてよい。
図2に示すように、第2コイルシース42の先端(第1の端部)42A側の所定の長さの領域は、切削等によって平坦な外周面42Bを有するように加工されている。そして、処置部10とコイルシース部40とを接続するための接続部材43が、第2コイルシース42の先端42Aに溶接等によって固定されている。接続部材43の先端側には回動軸13が設けられており、回動軸13は接続部材43に対して相対移動不能となっている。
接続部材43の基端側は筒状に形成されており、その内面に第2コイルシース42の外周面と接続固定される第1内面43Aと、第1内面43Aよりも先端側に第1内面43Aよりも小径に形成された第2内面43Bとを備えている。第2内面43Bには第2コイルシース42に挿通された第1コイルシース41の先端41Aが挿入されて接続部材43に対して固定されている。
すなわち、接続部材43の第1内面43Aに固定された第2コイルシース42の先端42Aは、接続部材43に対して自身の軸線回りに回転不能であり、第1コイルシース41に対して軸線方向に相対移動不能となっている。
なお、接続部材43とコイルシース部との接続態様は上述したものには特に限定されない。例えば、筒状に形成された接続部材の基端側において、外面に第2コイルシース42が固定され、内面に第1コイルシース41が固定されるような構成としてもよい。また、接続部材においてコイルシース部が固定される部位の形状は、筒状でなくてもよい。
第2コイルシース42の外周面は、絶縁性のチューブ44によって被覆されている。チューブ44は、絶縁性の材料で形成されており、先端側には、略円筒状の係合部材45が圧入等によって取り付けられている。係合部材45は、上記加工によって外径が小さくなった外周面42Bの基端側に係合している。
このような構成をとることで、チューブ44は、第2コイルシース42に対して軸線回りに相対回転可能に取り付けられている。なお、チューブ44は、本発明の処置具に必須のものではなく、コイルシース部40を絶縁処理する必要がある場合等に必要に応じて設けられてもよい。したがって、第2コイルシース42の外周面が被覆されずに露出されるように処置具1を構成しても構わない。
図3は、操作部20とコイルシース部40との接続部位の拡大断面図である。コイルシース部40の基端は、本体21に接続されている。チューブ44の基端は本体21の先端に相対回転可能に挿入されており、第2コイルシース42の基端(第2の端部)42Cは、本体21の内部で摺動部材23に固定されている。
図4は、図3のA−A線における断面図である。図4に示すように、本体21の幅方向における摺動部材23の断面形状は略長方形であるため、本体21を軸線回りに回転させると、摺動部材23及び第2コイルシース42も本体21とともに軸線回りに回転する。
また、摺動部材23は、本体21の内部に長手方向に延びるように設けられた摺動溝24の内部を摺動可能である。すなわち、第2コイルシース42の基端42Cは、本体21に対して軸線回りに回動不能、かつ本体21及び第1コイルシース41に対して軸線方向に相対移動可能に取り付けられている。摺動溝24における摺動部材23の位置関係は、コイルシース部40が最大限湾曲した場合であってもコイルシース部40に歪みを生じさせないように、摺動部材23が摺動溝24の長手方向の端面に常に接触しないように設定されるのが好ましい。
第2コイルシース42から延出した第1コイルシース41の基端41Bは、係止部材25に固定されている。図5に断面で示すように、係止部材25は略円筒状であり、第1コイルシース41よりも大きい外径を有している。したがって、第1コイルシース41の基端41Bは、本体21に対して軸線回りに回転可能かつ軸線方向に相対移動不能に取り付けられている。第1コイルシース41から延出した操作ワイヤ30は、本体21の内部を通ってスライダ22と接続されている。これにより、スライダ22を本体21に対して軸線方向に摺動させることによって、コイルシース部40に対して操作ワイヤ30を進退させ、処置部10に設けられた一対の鉗子部材11、12を開閉操作することができる。
上記のように構成された処置具1の使用時の動作について説明する。
まずユーザは、患者等の体内に図示しない内視鏡を挿入し、処置対象の体腔内組織(以下、「対象組織」と称する。)付近まで当該内視鏡の先端を進める。
続いて、ユーザはスライダ22を本体21に対して後退させて処置部10を閉じた状態とし、内視鏡の図示しない鉗子チャンネルに処置具1の処置部10及びコイルシース部40を挿入する。そして、処置部10を鉗子チャンネルから突出させる。
処置を行う際には、スライダ22を本体21の先端側に摺動させる。すると、スライダ22に接続された操作ワイヤ30がコイルシース部40に対して前進する。上述のように、回動軸13はコイルシース部40の先端に取り付けられた接続部材43に対して相対移動不能であるので、第1鉗子部材11及び第2鉗子部材12は、それぞれ回動軸13を中心に回動して処置部10が開く。
ユーザが対象組織を処置部10の開いた鉗子部材11、12間に位置させて、スライダ22を本体21の基端側に摺動させると、鉗子部材11、12の先端側が再び閉じられ、処置部10に対象組織が挟み込まれる。このとき、操作ワイヤ30には、単条型の第1コイルシース41によって耐圧縮性が付与されているため、ユーザによるスライダ22を介した操作が好適に処置部10に伝達される。
内視鏡の先端から突出した処置部10の鉗子部材11、12の開閉向きが、対象組織に対して適切でない場合、ユーザは操作部20の本体21を把持して軸線回りに回転させる。すると、本体21と共に摺動部材23が軸線回りに回転し、摺動部材23に接続された第2コイルシース42、及び第2コイルシース42の先端に取り付けられた処置部10が軸線回りに回転される。こうして、処置部10の開閉向きを調節することができる。処置部10と操作部20の本体21とは多条型の第2コイルシース42によって接続されているので、上述したユーザによる本体21の回転操作によって発生するトルクは、第2コイルシース42によって良好に処置部10に伝達される。その結果、処置部10は本体21の回転操作に良好に追随しながら軸線回りに回転され、処置部10の開閉向きの調節を容易に行うことができる。
体腔内の臓器等の形状や患者の姿勢等によって、内視鏡の長尺の挿入部や、当該挿入部に挿通された処置具1のコイルシース部40に蛇行や湾曲等が生じることがある。しかし、コイルシース部40の蛇行等によってコイルシース部40を構成する第1コイルシース41と第2コイルシース42との間に見かけ上の長さの差が生じた場合でも、図6に示すように、第2コイルシース42の基端42Cが接続された摺動部材23が本体21内部の摺動溝24内を矢印で示す方向に摺動することによって、第2コイルシース42の基端42Cが第1コイルシース41に対して軸線方向に相対移動して当該見かけ上の長さが吸収される。こうして、コイルシース部40に回転操作に伴う歪みが蓄積されることが抑制される。
なお、図6では、図を見やすくするためにチューブ44を省略して示している。
本実施形態の処置具1によれば、多条型の第2コイルシース42の両端がそれぞれ処置部10及び操作部20の本体21に回動不能に取り付けられている。したがって、本体21を軸線回りに回転させることによって発生するトルクを効率よく処置部10に伝達して処置部10を軸線回りに回転させ、対象組織に対する向きの調節を好適に行うことができる。
また、第2コイルシース42の基端42Cが、摺動部材23及び本体21に設けられた摺動溝24によって、第1コイルシース41に対して軸線方向に相対移動可能となっているので、体腔内でコイルシース部40が蛇行等した場合でも、コイルシース部40に歪みが蓄積されにくい。そのため、処置部10を軸線回りに回転させる際の回転とびを好適に防止することができる。
本実施形態においては、単条型の第1コイルシース41が多条型の第2コイルシース42に挿通された例を説明したが、上述の例のように、第1コイルシース41と第2コイルシース42とが、略同軸かつ径方向に重畳するように配置されていれば、両者の位置関係はこれには限定されない。
例えば、図7に示す変形例の処置具1Aのように、第2コイルシース42が第1コイルシース41に挿通されるようにコイルシース部40が構成されてもよい。図7に示す変形例では、摺動溝24よりも先端側で第1コイルシース41の基端41Bが係止部材25によって本体21に取り付けられており、第1コイルシース41の基端41Bから延出する第2コイルシース42の基端42Cに摺動部材23が取り付けられて摺動溝24内に配置されている。このようにしても、上述した処置具1と同様の効果を得ることが可能である。
また、第1コイルシース41の先端41Aは、先端部材に対して軸線回りに相対回転可能に取り付けられてもよい。このようにすると、第1コイルシース41は第2コイルシース42に対しても軸線回りに相対回転可能となる。したがって、処置部10を回転操作する際の第2コイルシース42の回転がよりスムーズとなり、操作感のよい処置具を構成することができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図8を参照して説明する。本実施形態の処置具51と上述の処置具1との異なるところは、コイルシース部と、処置部及び操作部との接続態様である。
なお、第1実施形態の処置具1と共通する構成については、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図8は、処置具51のコイルシース部40先端付近の拡大断面図である。処置具51においては、コイルシース部40と処置部10とが接続部材52によって接続されている。
接続部材52は、第1実施形態における接続部材43よりも軸線方向の寸法が長く、チューブ44に対して自身の軸線回りに相対回転可能に取り付けられている。
接続部材52の内部には第1実施形態の摺動溝24と同様の構成を有する摺動溝53が設けられており、第2コイルシース42の先端42Aに取り付けられた摺動部材54が摺動溝53内に配置されている。第2コイルシース42の先端42Aから延出する第1コイルシース41の先端41Aには、第1実施形態の係止部材25と同様の構成を有する係止部材55が取り付けられており、第1実施形態における第1コイルシース41と本体21との接続と概ね同様の態様で第1コイルシース41が接続部材52に取り付けられている。
このような構成によって、第1コイルシース41の先端41Aは、処置部10側の接続部材52に対して、自身の軸線回りに相対回転可能かつ軸線方向に相対移動不能に取り付けられ、第2コイルシース42の先端42Aは、接続部材52に対して、自身の軸線回りに相対回転不能かつ軸線方向に相対移動可能に取り付けられている。その結果、第2コイルシース42の先端42Aは、第1コイルシース41に対して軸線回りに回転可能かつ軸線方向に相対移動可能に構成されている。
第2コイルシース42の基端42Cは図示しないが、処置具1における接続部材43に対する先端42Aの接続態様とおおむね同様に、操作部20に対して軸線回りに回転不能かつ軸線方向に相対移動不能に接続されている。
上記のように構成された本実施形態の処置具51においては、コイルシース部40が蛇行等によって湾曲したときに、第2コイルシース42の先端42Aが摺動溝53内を基端側に移動することによって第1コイルシース41に対して軸線方向に相対移動する。その結果、第1コイルシース41と第2コイルシース42との見かけ上の長さの差が吸収されてコイルシース部40への歪みの蓄積が抑制される。したがって、第1実施形態の処置具1と同様に、回転とびを抑えつつ、処置部10の回転操作を良好に行うことができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の各実施形態においては、第1コイルシースが単条型のコイルシースであり、第2コイルシースが多条型のコイルシースである例を説明したが、コイルシースの組み合わせはこれには限定されない。一例として、第1コイルシースが2本の素線からなる2条型のコイルシースであり、第2コイルシースが、5本の素線からなる5条型のコイルシースである例が挙げられる。この場合、第1コイルシース、第2コイルシースともに多条型のコイルシースであるが、この場合も第1コイルシースが第2コイルシースよりも高い耐圧縮性を有し、第2コイルシースは第1コイルシースよりも高い回転追従性を有するため、同様の効果を得ることができる。
ただし、十分な耐圧縮性を得るためには、第1コイルシースは、3本以内の素線からなるものが使用されるのが好ましい。
また、上述の各実施形態においては、第2コイルシースの基端側及び先端側のいずれか一方のみが第1コイルシースに対して軸線方向に相対移動可能である例を説明したが、第2コイルシースの少なくとも一方の端部が第1コイルシースに対して軸線方向に相対移動可能であれば、本発明の効果を得ることができるので、基端側及び先端側のいずれも第1コイルシースに対して軸線方向に相対移動可能に構成されても構わない。
さらに、上述の各実施形態においては、操作軸部材として操作ワイヤが用いられる例を説明したが、これに代えて、ロッドやパイプを用いたり、これらを組み合わせて操作軸部材が構成されたりしてもよい。
加えて、上述の各実施形態においては、処置部が一対の鉗子部材からなる例を説明したが、本発明の処置具における処置部はこれには限定されない。すなわち、処置対象の組織に対して向きの調節をする必要がある処置部であれば、例えばスネアワイヤやいわゆる二脚鉗子等、あらゆる処置部に適用することができる。
本発明の内視鏡用処置具によれば、湾曲した状態であっても処置部を操作部の回転操作に良好に追随させて回転させることができる。
1、51 内視鏡用処置具
10 処置部
11 第1鉗子部材
12 第2鉗子部材
20 操作部
30 操作ワイヤ(操作軸部材)
40 コイルシース部
41 第1コイルシース
42 第2コイルシース
42A 先端(第1の端部)
42C 基端(第2の端部)

Claims (5)

  1. 体腔内組織に対して処置を行うための処置部と、
    前記処置部を操作するための操作部と、
    前記処置部と前記操作部とを接続する操作軸部材と、
    前記操作軸部材が進退可能に挿通されたコイルシース部と、
    を備え、
    前記コイルシース部は、
    素線が螺旋状に巻き回された第1コイルシースと、
    前記第1コイルシースより低い耐圧縮性を有し、かつ前記第1コイルシースより高い回転追従性を有する第2コイルシースと、を有し、
    かつ前記第1コイルシースと前記第2コイルシースとが同軸かつ径方向に重畳するように配置されており、
    前記第2コイルシースの第1の端部及び第2の端部は、それぞれ前記処置部及び前記操作部に対して自身の軸線回りに相対回転不能に接続されており、
    前記第1の端部及び前記第2の端部の少なくとも一方は、前記第1コイルシースに対して軸線方向に相対移動可能である
    内視鏡用処置具。
  2. 前記第2コイルシースの前記第1の端部及び前記第2の端部の一方は、前記第1コイルシースに対して軸線方向に相対移動可能であり、前記第1の端部及び前記第2の端部の他方は前記第1コイルシースに対して軸線方向に相対移動不能である請求項1に記載の内視鏡用処置具。
  3. 前記第1コイルシースは、1本の素線が螺旋状に巻き回されて形成されており、
    前記第2コイルシースは、複数本の素線が同一方向に螺旋状に巻き回されて形成されている請求項1に記載の内視鏡用処置具。
  4. 前記第1コイルシース第1の端部及び第2の端部は、それぞれ前記処置部及び前記操作部に対して自身の軸線回りに相対回転可能かつ自身の軸線方向に相対移動不能に接続されている請求項1に記載の内視鏡用処置具。
  5. 前記処置部は、開閉可能な一対の鉗子部材を有する請求項1に記載の内視鏡用処置具。
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