JP4658800B2 - 鞍乗型車両の燃料タンク - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両の燃料タンクの改良に関するものである。
従来の鞍乗型車両の燃料タンクとして、車体フレームの内側に燃料タンクを配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3517217号公報
特許文献1の図1及び図3に示される通り、鞍乗型車両の燃料タンク1は、車体フレームFrを構成するアッパーフレームUfrと、ロアフレームLfrと、リヤアッパーフレームRufrで囲まれた側面視三角形状のスペースに配置される。
また、燃料タンク1の下方には後輪RW、燃料タンク1の上方にはシートS、燃料タンク1の前方にはエンジンEがそれぞれ配置される。
上記したように、燃料タンク1は、その周囲を車体フレームFr、後輪RW、シートS、エンジンEに囲まれるため、その容量を増やすには制限がある。
また、燃料タンク1は、車体重心のある車体中央部に対して後寄りに配置されるため、車体重心回りの慣性モーメントが大きくなり、更に、燃料タンク1の燃料残量が変化すると、慣性モーメントも変化する。
更に、燃料タンク1の形状は、その後部が薄く且つ車幅方向に長いため、燃料残量によっては燃料ポンプPの燃料の吸い込みにも影響を与え、エンジンEへ燃料を安定に供給しにくくなる。
本発明の目的は、燃料タンクの容量を確保しやすくするとともに、燃料タンクの車体重心回りの慣性モーメントの変化を小さくし、更に、エンジンへ燃料を安定に供給しやすくすることにある。
請求項1に係る発明は、車体フレームに、前輪を操舵するステアリングシャフトと、駆動源となるエンジンと、このエンジンに燃料を供給するためにエンジンの上方に配置した燃料タンクとを備えた鞍乗型車両において、燃料タンクでは、給油口をステアリングシャフトよりも前方に配置し、給油口(86)は、車体フレーム(11)の前端に取付けたガード部材(71)の前方外面とステアリングシャフト(28)の上端に取付けたバーハンドル(88)の前方外面とに接する直線(89)よりも車両後方に配置されることを特徴とする。
作用として、燃料タンクの給油口をステアリングシャフトよりも前方に配置することで、燃料タンクの本体の配置自由度が増す。例えば、燃料タンクの本体を車体重心付近に配置することが可能になり、燃料タンクの車体重心回りの慣性モーメントが小さくなる。
また、燃料タンクの本体側が車体重心付近にあると、燃料に作用する慣性モーメントも変化しにくく、エンジンへの燃料供給がより安定する。
また、ガード部材の前方外面とバーハンドルの前方外面とに接する直線よりも車両後方に給油口を配置することで、例えば、車両前方からガード部材とバーハンドルとに亘って干渉物があった場合に、干渉物が給油口に干渉することがない。
請求項2に係る発明は、燃料タンクと給油口とを接続管で接続したことを特徴とする。
作用として、燃料タンクと給油口とを管状の部材としての接続管で接続することで、燃料タンクと給油口との間に配置した部品等との干渉を避けながら接続管を延ばすことが可能になる。
請求項3に係る発明は、接続管を、燃料を貯めるサブタンクとし、エアクリーナの側方を通って車両前方に延ばしたことを特徴とする。
作用として、車両前方に延ばしたサブタンクに燃料を溜め、燃料タンクの容量を増やす。
請求項4に係る発明は、接続管に燃料を貯める膨出部を設けたことを特徴とする。
作用として、接続管に加えて膨出部に燃料を貯め、燃料タンクの容量を更に増やす。
請求項5に係る発明は、給油口を、前輪の上方を覆うフロントフェンダに配置したことを特徴とする。
作用として、フロントフェンダに配置した給油口には、車両前方又は車両側方から給油する。
作用として、ガード部材とバーハンドルとを通る直線よりも車両後方に給油口を配置することで、例えば、車両前方からガード部材とバーハンドルとに亘って干渉物があった場合に、干渉物が給油口に干渉することがない。
請求項1に係る発明では、燃料タンクの給油口をステアリングシャフトよりも前方に配置したので、燃料タンクの本体の配置自由度を増すことができ、燃料タンクの本体を車体重心付近に配置することができて、燃料タンクの車体重心回りの慣性モーメントを小さくすることができ、燃料タンク内の燃料タンク残量が変化しても、慣性モーメントの変化を小さくすることができる。更に、残った燃料に作用する慣性モーメントの変化も小さくなり、エンジンへ燃料を安定に供給しやすくすることができる。
また、給油口を、車体フレームの前端に取付けたガード部材の前方外面とステアリングシャフトの上端に取付けたバーハンドルの前方外面とに接する直線よりも車両後方に配置したので、外力が加わりにくい位置に給油口を配置することができる。
請求項2に係る発明では、燃料タンクと給油口とを接続する接続管を設けたので、燃料タンクと給油口との間に接続管を部品等との干渉を避けながら延ばして配置することができ、接続管の配置の自由度を増すことができる。
請求項3に係る発明では、接続管を、燃料を貯めるサブタンクとし、エアクリーナの側方を通って車両前方に延ばしたので、サブタンクに燃料を貯めて燃料タンクの容量を増やすことができ、所定の容量を確保しやすくすることができる。
請求項4に係る発明では、接続管に燃料を貯める膨出部を設けたので、接続管と共に膨出部に燃料を貯めて燃料タンクの容量を更に増やすことができる。
請求項5に係る発明では、給油口を、前輪の上方を覆うフロントフェンダに配置したので、車両前方又は車両側方から選択して給油することができ、鞍乗型車両の使い勝手を向上させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る燃料タンクを備えた車両の側面図であり、車両10は、車体フレーム11を、左フレーム12及び右フレーム13(左フレーム12の奥側であり、不図示。)と、これらの左フレーム12及び右フレーム13を連結する複数のクロスメンバ(例えば、前部上部メンバ14、後部上部メンバ16、後部下部メンバ17)と、左フレーム12及び右フレーム13から後方に延ばした左右一対のシートレール21,22(手前側の符号21のみ示す。)と、左フレーム12及び右フレーム13から後方に延ばすとともに後端をシートレール21,22に連結した左右一対のサブフレーム23,24(手前側の符号23のみ示す。)とから構成し、車体フレーム11の前部に左右の前輪26,27を操舵するステアリングシャフト28を回転自在に取付け、左フレーム12及び右フレーム13間の下部にエンジン31及び変速機32からなるパワーユニット33を取付け、このパワーユニット33の上方にエアクリーナ35及び燃料タンク36を配置し、車体フレーム11の下部後部に上下スイング自在にスイングアーム37を取付け、このスイングアーム37の後端に左右の後輪41,42を取付けた鞍乗型不整地走行用車両である。
エンジン31は、斜め上方に突出するシリンダ部45に吸気装置46及び排気装置47を接続したものである。
吸気装置46は、シリンダ部45に設けたシリンダヘッド51に接続した吸気管52と、この吸気管52の上端に一端を接続したスロットルボディ53と、このスロットルボディ53の他端に接続したコネクティングチューブ54と、このコネクティングチューブ54の先端に接続したエアクリーナ35とからなる。
排気装置47は、シリンダヘッド51に一端を接続した排気管61と、この排気管61の後端に接続したマフラ62とからなる。
ここで、71は車体フレーム11の前端に取付けたガード部材、72はフロントカバー、73,74は前輪26,27の上方をそれぞれ覆うフロントフェンダ、76はボディカバー、77はシート、78,81は後輪41,42のそれぞれの上方を覆うリヤフェンダ、82はラジエータ、83は燃料タンク36に備える管状のサブタンク、84はサブタンク83の先端に設けた給油口86を塞ぐフィラーキャップ、87は燃料タンク36に内蔵した燃料ポンプ、88はステアリングシャフト28の上端に取付けたバーハンドル、89はガード部材71の外面とバーハンドル88の外面とを通る直線である。
給油口86は一方のフロントフェンダ73に配置した、詳しくは、フロントフェンダ73の上面に突出させた部分であり、この突出した部分にフィラーキャップ84を取付ける。
図2は本発明に係る車体フレーム及び燃料タンクを示す側面図であり、車体フレーム11の左フレーム12は、アルミニウム合金鋳造製のフロントフレーム91と、このフロントフレーム91の後部に連結したアルミニウム合金押出し材からなるセンタフレーム92と、このセンタフレーム92の後部に連結したアルミニウム合金鍛造製のリヤフレーム93とからなる。95,96,97はフロントフレーム91とセンタフレーム92との接合部、101,102はセンタフレーム92とリヤフレーム93との接合部である。
これらの接合部95,96,97,101,102は、端面を直接、あるいは、一方の端を細軸にするとともに他方の端に中空部を形成して中空部に細軸を嵌合させて接合した部分であり、溶接による接合もしくはボルト・ナットによる締結が行われる。
右フレーム13(左フレーム12の奥側に配置されるため、不図示)は左フレーム12と基本構造は同一であり、説明は省略する。
フロントフレーム91は、三角形と矩形とを組み合わせた成形品であって、詳しくは、断面コ字形状の2部材を合わせて溶接した部材であり、上部に前部上部メンバ14を連結し、下部の側面に前輪用のサスペンションアーム(不図示)を上下スイング自在に支持するサスペンションアーム支持部105〜108を備え、下端部にステアリングシャフト28の下端を支持する支持プレート(不図示)を取付けるためのボルト挿通穴111,111を開けたものである。
サスペンションアーム支持部105,106は、一つのアッパアームを支持する部分であり、サスペンションアーム支持部107,108は、一つのロアアームを支持する部分である。
センタフレーム92は、アッパフレーム115と、ロアフレーム116と、このロアフレーム116に備えるブラケット部117側及びフロントフレーム91から後方斜め下方に突出させた後方突出部118側のそれぞれを連結する連結フレーム121とからなる。
リヤフレーム93は、側面視がほぼコ字形状の部材であり、パワーユニット33(図1参照)を取付ける取付穴123〜125と、シートレール21(図1参照)を取付ける突出部126及び取付穴127と、サブフレーム23(手前側の符号23のみ示す。)を取付ける突出部128及び取付穴131とを備える。なお、取付穴125はスイングアーム37(図1参照)がスイングする軸となるピボット軸を挿入する穴でもある。
燃料タンク36は、樹脂成形品であり、左フレーム12及び右フレーム13のそれぞれの後部の間に配置したタンク本体135と、このタンク本体135から車両前方に延ばした管状のサブタンク83と、このサブタンク83の先端に設けた給油口86に取付けたフィラーキャップ84と、タンク本体135内に設けた燃料ポンプ87とからなる。
タンク本体135は、上部前部に上方に膨出する上方膨出部135Aを形成した容器である。
サブタンク83は、左フレーム12又は右フレーム13のそれぞれの上方に配置するのに限らず、左フレーム12及び右フレーム13のそれぞれよりも内側に配置してもよく、また、直線的に延ばすのに限らず、他の部品との干渉を避けるために曲線的に延ばしてもよい。
図3(a),(b)は燃料タンクの作用を示す断面図である。
(a)は比較例であり、燃料タンク300は、上部に給油口301を備え、この給油口301をフィラーキャップ302で塞ぎ、燃料ポンプ303を内蔵したものである。なお、305は燃料タンク300の上方に配置したシートである。
図では、燃料タンク300内に燃料307を満たした状態を示す。このように、燃料タンク300の上方にシート305を配置し、給油口301を燃料タンク300の上部に配置したため、燃料タンク300の上方にその容量を増やすスペースを確保することが難しい。
(b)は実施例(本実施形態)であり、燃料タンク36のタンク本体135の上部に上方膨出部135Aを形成することで、タンク本体135の容量を増やし、更に、タンク本体135から車両前方にサブタンク83を延ばすことで容量を増やすことができる。図中のクロスハッチングの部分は、燃料タンク36に燃料140を満たしたときに、(a)に示した燃料タンク容量に対して増加した容量を示す。
給油口86は、前輪26,27の上方を覆うフロントフェンダ73に配置したので、車両前方又は車両側方から選択して給油することができ、鞍乗型車両10の使い勝手を向上させることができる。なお、フロントフェンダ73から突出させるようにしてもよい。これにより、フィラーキャップ84を開けやすくすることができる。
図4は図2の4−4線断面図であり、エアクリーナ35を構成するエアクリーナケース35aの下部側面にほぼ車両前後方向に延びる溝部35bを設け、この溝部35bの内面に可撓性を有する支持部材141を貼り付け、この支持部材141の内側に管状のサブタンク83を挿入し、エアクリーナケース35aでサブタンク83を支持したことを示す。
このように、サブタンク83の途中をエアクリーナケース35aで支持することで、長尺なサブタンク83の振れを防止することができる。
図5は本発明に係るサブタンクの別実施形態を示す要部側面図であり、燃料タンク143は、樹脂成形品であり、左フレーム12及び右フレーム13のそれぞれの後部の間に配置したタンク本体143aと、このタンク本体143aからセンタフレーム92のアッパフレーム115の上面にほぼ沿って車両前方に延ばした接続管としてのサブタンク143bと、このサブタンク143bの先端に設けた給油口86に取付けたフィラーキャップ84と、タンク本体143a内に設けた燃料ポンプ87とからなる。
タンク本体143aは、上部前部に上方に膨出する上方膨出部143cを備え、この上方膨出部143cの上部にエア抜き口143dを設けた容器である。なお、144はエア抜き口143dに接続したエア抜き用ホースである。
サブタンク143bは、左フレーム12又は右フレーム13のそれぞれの上方に配置するのに限らず、左フレーム12及び右フレーム13のそれぞれよりも内側に配置してもよく、また、直線的に延ばすのに限らず、他の部品との干渉を避けるために曲線的に延ばしてもよい。
図6は本発明に係るサブタンクの更なる別実施形態を示す説明図である。
(a)は要部側面図であり、接続管としてのサブタンク138は、管状のメインタンク部138aと、エアクリーナ35前後のメインタンク部138aから側方に膨出させた側方膨出部138b,138cとからなり、メインタンク部138aの後端をタンク本体135(図2参照)に接続することで側方膨出部138b,138cにも燃料を貯めてタンク容量の増加を図ったものである。
(b)は(a)のb矢視図であり、メインタンク部138aは、エアクリーナ35に設けた溝部35bで支持され、車体内方側に側方膨出部138b,138cを膨出させることにより、メインタンク部138aの外側方を平坦とし、他の部品との干渉を避けるようにした部分である。
(c)は(b)のc−c線断面図であり、側方膨出部138bは、底壁138dをメインタンク部138aに近づくにつれて低くなるように傾斜させた部分である。なお、膨出部138c((b)参照)は、側方膨出部138bと同一形状である。
このように側方膨出部138b,138cの底壁138dを傾斜させることで、側方膨出部138b,138cに貯まった燃料をスムーズにメインタンク部138a側に流出させることができる。
図7は本発明に係るサブタンクのまた更なる別実施形態を示す説明図である。
(a)は要部側面図であり、接続管としてのサブタンク139は、管状のメインタンク部139aと、エアクリーナ35前後のメインタンク部139aから側方に膨出させた側方膨出部139b,139cとからなり、メインタンク部139aの後端をタンク本体135(図2参照)に接続することで側方膨出部139b,139cにも燃料を貯めてタンク容量の増加を図ったものである。
(b)は(a)のb矢視図であり、メインタンク部139aは、エアクリーナ35に設けた溝部35bで支持され、車体内方側に側方膨出部139b,139cを膨出させることにより、メインタンク部139aの外側方を平坦とし、他の部品との干渉を避けるようにした部分である。
図中の139dは、側方膨出部139b,139cの後部にそれぞれ形成した後部傾斜壁であり、これらの後部傾斜壁139d,139dによって、側方膨出部139b,139cに貯まった燃料をメインタンク部139aに流れやすくすることができる。
(c)はメインタンク部139a及び一方の側方膨出部139bを示す斜視図であり、メインタンク部139aに側方膨出部139bを一体に形成したことを示す。
(d)は(b)のd−d線断面図であり、側方膨出部139bは、底壁139eをメインタンク部139aに近づくにつれて低くなるように傾斜させた部分である。なお、膨出部139c((b)参照)は、側方膨出部139bと同一形状である。
このように側方膨出部139b,139cの底壁139dを傾斜させることで、側方膨出部139b,139cに貯まった燃料をスムーズにメインタンク部139a側に流出させることができる。
図8は本発明に係る車体フレーム要部の構造を示す説明図である。
(a)は図2の8矢視図であり、左フレーム12及び右フレーム13にそれぞれ内側に突出する内側突出部145,146を一体に形成し、これらの内側突出部145,146にアルミニウム合金製押出し材からなる断面コ字状の前部上部メンバ14に形成したコ字溝14aを嵌合させ、嵌合部を溶接にて接合したことを示す。あるいは、内側突出部145,146に前部上部メンバ14をボルト・ナットで締結してもよい。
(b)は(a)のb−b線断面図であり、前部上部メンバ14を下向きに開口した断面コ字形状の部材としたことを示す。
図9(a),(b)は本発明に係るステアリングシャフト用支持プレートを示す説明図である。
(a)は支持プレート151を示す斜視図であり、アルミニウム合金製の支持プレート151は、断面コ字形状の部材であり、ステアリングシャフトを取付ける取付穴152を開けた基部153と、この基部153の両端を折り曲げて形成した折曲げ部154,156とからなり、折曲げ部154,156にそれぞれ車体フレームに取付ける複数のフレーム取付穴157を開けた部材である。
(b)は支持プレート151の車体フレーム11への取付状態を示す図(ステアリングシャフト28の延びる方向から見た図)であり、各ボルト161を、左フレーム12及び右フレーム13のボルト挿通穴111と支持プレート151のフレーム取付穴157とにそれぞれ通し、各ボルト161の先端部にそれぞれナット162をねじ込んで左フレーム12及び右フレーム13に支持プレート151を取付けたことを示す。
このように、左フレーム12及び右フレーム13に支持プレート151をボルト161及びナット162により締結することで、例えば、溶接したときのようなフレームの変形を防止することができ、フロントフレーム91側のサスペンションで懸架する前輪のアライメントの低下を防止することができる。
図10は本発明に係るサスペンションアーム支持部(第1実施形態)を示す断面図であり、サスペンションアーム支持部105は、断面がほぼコ字形状でアルミニウム合金製のアーム支持ブラケット171と、このアーム支持ブラケット171の頭部挿通穴171a及びボルト挿通穴171bに通したボルト172と、支持ブラケット171にボルト172で取付けた球面滑り軸受173と、この球面滑り軸受173をアーム支持ブラケット171に位置決めするために球面滑り軸受173の両側に配置するとともにボルト172を貫通させた位置決め部材174,176とからなり、球面滑り軸受173に鋼製のサスペンションアーム177の端部に備える鋼製の筒部材178を嵌合させる。なお、アーム支持部106〜108については、上記したアーム支持部105と構造が同一であり、詳細説明は省略する。
支持ブラケット171は、左フレーム12、詳しくは、フロントフレーム91に溶接にて取付けた部材である。
ボルト172は、頭部172aと、この頭部172aから延びる軸部172bとからなり、先端にナット182をねじ込んだ部材である。
球面滑り軸受173は、内輪183と、この内輪183に形成した凸状の球面に滑り自在に嵌合する凹状の球面を有する外輪184とからなる。なお、186は外輪184が筒部材178から抜けるのを防止するために筒部材178の内周面側の環状溝に装着したスナップリングである。
位置決め部材174,176は、外輪184の内側に挿入するとともに先端を内輪183の端面にそれぞれ当てた小径部174a,176aと、この小径部174a,176aの端部に設けた大径部174b,176bとからなる。
図11は本発明に係るサスペンションアーム支持部(第2実施形態)を示す断面図であり、サスペンションアーム支持部190は、左フレーム12に一体に形成した凸部191と、この凸部191に開けた貫通穴191aに嵌合させた第1ブッシュ192と、この第1ブッシュ192の端部に嵌合させた第2ブッシュ193と、第1ブッシュ192の内側に回転自在に挿入したカラー194と、このカラー194の両端に当てた断面コ字形状で鋼製のアーム端部196のボルト挿通穴196a,196a及びカラー194の中空部194aのぞれぞれに挿入したボルト197と、このボルト197の先端にねじ込んだナット198とからなる。
アーム端部196は、サスペンションアーム177の端部に備える部材であり、アーム端部196をボルト197及びナット198で締め付けることで、これらのアーム端部196、ボルト197、ナット198及びカラー194が、凸部191側の第1ブッシュ192及び第2ブッシュ193に対してスイング自在となる。
図12は本発明に係るサスペンションアーム支持部(第3実施形態)を示す断面図であり、図11に示した第2実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
サスペンションアーム支持部200は、左フレーム12のめねじ91a,91aにボルト181,181で取付けた断面L字形状の鋼製のアーム支持ブラケット201,202と、これらのアーム支持ブラケット201,202間に配置したカラー194と、このカラー194に回転自在に嵌合させるとともに鋼製のアーム端部204に開けた貫通穴203に嵌合させた第1ブッシュ192と、この第1ブッシュ192の端部に嵌合させた第2ブッシュ193と、アーム支持ブラケット201,202にそれぞれ開けたボルト挿通穴201a,202a及びカラー194の中空部194aに通したボルト197と、このボルト197の先端にねじ込んだナット198とからなる。
アーム端部204は、サスペンションアーム177の端部に備える部材であり、アーム支持ブラケット201,202及びカラー194をボルト197及びナット198で締め付けることで、アーム端部204及び第1ブッシュ192及び第2ブッシュ193が、カラー194に対してスイング自在となる。
図13は本発明に係るサスペンションアーム支持部(第4実施形態)を示す断面図であり、図11に示した第2実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
サスペンションアーム支持部210は、ボルト挿通穴213a,213aと左フレーム12のボルト挿通穴91b,91bとにボルト211、211を通し、ボルト211、211の先端にそれぞれナット212,212をねじ込むことで左アーム12に取付けた断面コ字形状のアーム支持ブラケット213と、このアーム支持ブラケット213の内側に配置したカラー194と、このカラー194に回転自在に嵌合させるとともにアーム端部204に開けた貫通穴203に嵌合させた第1ブッシュ192と、この第1ブッシュ192の端部に嵌合させた第2ブッシュ193と、アーム支持ブラケット213に開けたボルト挿通穴213b,213b及びカラー194の中空部194aに通したボルト197と、このボルト197の先端にねじ込んだナット198とからなる。
アーム端部204は、サスペンションアーム177の端部に備える部材であり、アーム支持ブラケット213及びカラー194をボルト197及びナット198で締め付けることで、アーム端部204及び第1ブッシュ192及び第2ブッシュ193が、カラー194に対してスイング自在となる。
以上の図1及び図2で説明したように、本発明は第1に、車体フレーム11に、前輪26,27を操舵するステアリングシャフト28と、駆動源となるエンジン31と、このエンジン31に燃料を供給するためにエンジン31の上方に配置した燃料タンク36とを備えた鞍乗型車両10において、燃料タンク36では、給油口86をステアリングシャフト28よりも前方に配置したことを特徴とする。
これにより、燃料タンク36のタンク本体135Aの配置自由度を増すことができ、燃料タンク36のタンク本体135Aを車体重心付近に配置することができて、燃料タンク36の車体重心回りの慣性モーメントを小さくすることができ、燃料タンク36内の燃料残量が変化しても、慣性モーメントの変化を小さくすることができる。更に、残った燃料に作用する慣性モーメントの変化も小さくなり、エンジン31へ燃料を安定に供給しやすくすることができる。
本発明は第2に、燃料タンク36と給油口86とを接続管としてのサブタンク83で接続したことを特徴とする。
これにより、燃料タンク36と給油口86との間にサブタンク83を部品等との干渉を避けながら延ばして配置することができ、サブタンク83の配置の自由度を増すことができる。
本発明は第3に、接続管を、燃料を貯めるサブタンク83とし、エアクリーナ35の側方を通って車両前方に延ばしたことを特徴とする。
これにより、サブタンク83に燃料を貯めて燃料タンク36の容量を増やすことができ、所定の容量を確保しやすくすることができる。
本発明は第4に、図6(a)〜(c)に示したように、燃料タンク138のサブタンクとしてのメインタンク部138aに燃料を貯める側方膨出部138b,138cを設けたことを特徴とする。
これにより、側方膨出部138b,138cに燃料を貯めて燃料タンク36の容量を更に増やすことができる。
本発明は第5に、図1に示したように、給油口86を、前輪26,27の上方を覆うフロントフェンダ73に配置したことを特徴とする。
これにより、車両前方又は車両側方から選択して給油することができ、鞍乗型車両10の使い勝手を向上させることができる。
本発明は第6に、給油口86を、車体フレーム11の前端に取付けたガード部材71とステアリングシャフト28の上端に取付けたバーハンドル88とを通る直線89よりも車両後方に配置したことを特徴とする。
これにより、外力が加わりにくい位置に給油口86を配置することができる。
尚、本実施形態では、燃料タンク36を樹脂成形品としたが、これに限らず、鋼板等の金属製でもよい。また、燃料タンク36の形状、用途もこれに限らない。
本発明の燃料タンクは、鞍乗型車両及びその他の車両に好適である。
本発明に係る燃料タンクを備えた車両の側面図である。 本発明に係る車体フレーム及び燃料タンクを示す側面図である。 燃料タンクの作用を示す断面図である。 図2の4−4線断面図である。 本発明に係るサブタンクの別実施形態を示す要部側面図である。 本発明に係るサブタンクの更なる別実施形態を示す説明図である。 本発明に係るサブタンクのまた更なる別実施形態を示す説明図である。 本発明に係る車体フレーム要部の構造を示す説明図である。 本発明に係るステアリングシャフト用支持プレートを示す説明図である。 本発明に係るサスペンションアーム支持部(第1実施形態)を示す断面図である。 本発明に係るサスペンションアーム支持部(第2実施形態)を示す断面図である。 本発明に係るサスペンションアーム支持部(第3実施形態)を示す断面図である。 本発明に係るサスペンションアーム支持部(第4実施形態)を示す断面図である。
符号の説明
10…鞍乗型車両(車両)、11…車体フレーム、26,27…前輪、28…ステアリングシャフト、31…エンジン、36…燃料タンク、71…ガード部材、73,74…フロントフェンダ、83,143b,138,139…接続管(サブタンク)、86…給油口、88…バーハンドル、89…直線、138b,138c…膨出部(側方膨出部)。

Claims (5)

  1. 車体フレーム(11)に、前輪(26,27)を操舵するステアリングシャフト(18)と、駆動源となるエンジン(31)と、このエンジン(31)に燃料を供給するためにエンジン(31)の上方に配置した燃料タンク(36)とを備えた鞍乗型車両において、
    前記燃料タンク(36)は、給油口(86)を前記ステアリングシャフト(18)よりも前方に配置し、
    前記給油口(86)は、前記車体フレーム(11)の前端に取付けたガード部材(71)の前方外面と前記ステアリングシャフト(28)の上端に取付けたバーハンドル(88)の前方外面とに接する直線(89)よりも車両後方に配置される、
    ことを特徴とする鞍乗型車両の燃料タンク。
  2. 前記燃料タンク(36)と前記給油口(86)とを接続管(83)で接続したことを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両の燃料タンク。
  3. 前記接続管(83)を、燃料を貯めるサブタンクとし、エアクリーナ(46)の側方を通って車両前方に延ばしたことを特徴とする請求項2記載の鞍乗型車両の燃料タンク。
  4. 前記接続管(83)に燃料を貯める膨出部(138c,138d)を設けたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の鞍乗型車両の燃料タンク。
  5. 前記給油口(86)は、前記前輪の上方を覆うフロントフェンダ(73,74)に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の鞍乗型車両の燃料タンク。
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