JP4657817B2 - ガス絶縁開閉装置の組立方法およびガス絶縁開閉装置の組立装置 - Google Patents
ガス絶縁開閉装置の組立方法およびガス絶縁開閉装置の組立装置 Download PDFInfo
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Description
分岐ユニットは、主母線側から断路器・遮断器・断路器が直列に接続され、送電線または変圧器に接続される接続部が設けられ、遮断器の両側には変流器、断路器と遮断器の接続部には接地開閉器等が設けられ、必要な部分に電圧変成器や避雷器が設けられ、各分岐ユニットにはユニット毎の操作回路を収容した操作箱が設けられている。
主母線部分は、ほとんどが2重母線構造であり、各分岐ユニットの主母線に接続される部分は、遮断器に2台の断路器が並列に接続され、それぞれの断路器が2重母線のいずれかにそれぞれ接続された構成である。
しかし、組立、試験のために大きなスペースを必要とし、そのスペースは組立中は試験設備が休止し、試験中は組立作業が休止する状態となり、組立作業のリードタイムが長くなり、試験設備の稼働率は低い状態である。また、組立中に不具合が発生したときには、不具合部分を排除するために、全体工程が遅延する問題がある。
大型電気機器の作業スペースの効率化と作業効率の向上を実現する先行技術としては、例えば、特許文献1に開示された「大型電気機器のライン化流れ生産方式」がある。
この特許文献1は、大型電気機器として変圧器を対象とするものであり、この生産方式は、従来の内部組立工程、外部組立工程、試験工程をそれぞれの工程における所要日数が異なる状態であったものを、各工程において1日タクトに区分し、各タクトの作業位置を設定し、各工程間は専用の搬送装置により搬送するようにしている。
このライン化流れ生産方式で、1日タクトに分離できない工程、例えば乾燥工程、油含浸工程の1日タクトに分離できない工程では、複数の設備を並列設置し、1日タクトで流すように設定している。
また、組立中に不具合が発生したときには、不具合部分を排除するために、全体工程の遅延が発生する問題点もあった。
また、特許文献1に開示された「大型電気機器のライン化流れ生産方式」の思想を参考に、製作単位または納入単位毎にガス絶縁開閉装置を流れ生産で行うとしても、ガス絶縁開閉装置は、主母線部分に送電線ユニット、変圧器ユニット等の分岐ユニットが接続され、各ユニットの基礎部分はユニット毎に構成されているので、主母線に複数の分岐ユニットを接続した状態での移動は困難であり、特許文献1に示された流れ生産方式のように製作単位毎の流れ生産方式の適用は困難である。
また、組立途中、試験途中で不具合が発生したときには、不具合発生の組立ユニットを容易にラインアウトすることができるので、全体工程に対する影響が少なくなる。
変電所や発電所の変電設備として設置されるガス絶縁開閉装置は、主母線と、送電線路に接続される送電線ユニット、変圧器に接続される変圧器ユニット等の分岐ユニットで構成され、分岐ユニットは、主母線側から断路器・遮断器・断路器が直列に接続され、送電線または変圧器に接続される接続部が設けられた構成である。
ガス絶縁開閉装置は、主母線に対して、分岐ユニットがT分岐して接続される構成が一般的である。
このような構成のガス絶縁開閉装置について、ユニット毎に組み立てて、主母線を含めた状態の耐電圧試験が行えるようにするには、主母線部分を接続する分岐ユニット毎に分割し、分割した分岐ユニット毎の主母線部分が組み合わされるときに簡単に接続できるように各分割部の母線導体の接続部は、摺動接触子等により接続する構造とし、分岐ユニットと分割した主母線部を含めた状態を組立ユニットとし、組立ユニットの状態で耐電圧試験を実施することで主母線を含む分岐ユニットの耐電圧性能が検証できる。
分割した主母線を含む組立ユニットは、分割した主母線を接続するタンク部分を必要により伸縮ベロ−ズが設けられる構成とすることで容易に接続できる構成となる。
図2に示したガス絶縁開閉装置の構成は、ベース10a上に遮断器1を載置し、遮断器1の主母線側に接続部2を介して、主母線側の2台の断路器3a、3bと分岐ユニット毎に分割された主母線4a、4bとを一体にした部分を接続し、遮断器1の線路側(または変圧器側)に変流器6、変流器6の上部に線路側の断路器5(または変圧器側の断路器)を接続し、さらに送電線路側(または変圧器側)に接続するケーブルヘッドが収容される接続部7を接続した構成である。図2の接続部7は気中ブッシングを取り付けて送電線に接続される場合もあるが、ケーブルにて接続する場合で示している。
また、個別に組み立てられた遮断器1、断路器3a、3b、5、分割した主母線4a、4b、変流器6、接続部7等の構成機器を組み合わせる作業および組立途中において不具合が生じた場合に不具合部分を排除する門形クレーン40を設置している。
また、組立途中、試験途中で不具合が発生したときには、簡単に不具合発生の組立ユニットを容易にラインアウトすることができので、全体工程に対する影響も少なくすることができる。
15 移動通路、20 耐電圧試験装置、21 試験用変圧器、
22 衝撃電圧印加用ブッシング、23 試験回路切替装置、24 印加ケーブル、
25 相切替装置、30 移動手段、40 門形クレーン。
Claims (3)
- 主母線と、少なくとも母線側断路器と遮断器が直列接続され、上記遮断器の一端が送電線路または変圧器に接続される複数の分岐ユニットとで構成されたガス絶縁開閉装置の組立方法であって、
上記ガス絶縁開閉装置は、上記主母線を上記分岐ユニットの接続部毎に分離した構成とし、該分離された主母線と上記分岐ユニットとが接続された状態を組立ユニットとし、複数の組立ユニットを並列配置して上記分離された主母線を接続する構成とし、
上記組立ユニットの組立作業および試験作業の全作業量を、単位期間当たりの作業量を1作業単位とする複数の作業単位に区分し、
上記ガス絶縁開閉装置の組立スペースとして、組立開始する組立開始作業エリアから最終の耐電圧試験を行う耐電圧試験作業エリアの上記作業単位毎の作業エリアが直列状に設定できる広さを確保し、作業手順に沿って上記作業単位毎の作業エリアを設定し、
上記組立スペースには、各作業エリアにあるそれぞれの組立ユニットをそれぞれ次の作業エリアに移動させる移動手段を装備し、
上記ガス絶縁開閉装置の組立作業および試験作業は、上記組立作業開始エリアに、ガス絶縁開閉装置の構成機器を投入し、各作業エリアにおける組立作業および試験作業を並行して実行し、上記単位期間毎に各作業エリアの組立ユニットを上記移動手段によってそれぞれ次の作業エリアに移動させる組立作業および試験作業を繰り返し、1単位期間当たりに1組立ユニットの組立、試験を完了させ、
さらに上記移動手段は、上記組立スペースに設定された上記各作業エリアを上記組立ユニットが移動する方向の両側に、床面よりも低位置にそれぞれ移動路面を設け、両側のそれぞれの移動路面上を移動する2台の台車と、それぞれの台車上に設けられ、床面上の上記組立ユニットを浮上させる浮上フレームを有し、上記組立ユニットを浮上した状態で次の作業エリアに上記2台の台車が同期して移動する構成としたものであることを特徴とするガス絶縁開閉装置の組立方法。 - 主母線と、少なくとも母線側断路器と遮断器が直列接続され、上記遮断器の一端が送電線路または変圧器に接続される複数の分岐ユニットとで構成されたガス絶縁開閉装置の組立装置であって、
上記ガス絶縁開閉装置は、上記主母線を上記分岐ユニットの接続部毎に分離した構成とし、該分離された主母線と上記分岐ユニットとが接続された状態を組立ユニットとし、複数の組立ユニットを並列配置して上記分離された主母線を接続する構成とし、
上記組立ユニットの組立作業および試験作業の全作業量を、単位期間当たりの作業量を1作業単位とする複数の作業単位に区分し、
上記ガス絶縁開閉装置の組立スペースとして、組立開始する組立開始作業エリアから最終の耐電圧試験を行う耐電圧試験作業エリアの上記作業単位毎の作業エリアが直列状に設定できる広さを確保し、作業手順に沿って上記作業単位毎の作業エリアを設定し、
上記組立スペースには、各作業エリアにあるそれぞれの組立ユニットをそれぞれ次の作業エリアに移動させる移動手段を備え、
上記組立スペースに設定された各作業エリアには、それぞれ組立作業または試験作業に必要な設備を備え、
さらに上記移動手段は、上記組立スペースに設定された上記各作業エリアを上記組立ユニットが移動する方向の両側に、床面よりも低位置にそれぞれ移動路面を設け、両側のそれぞれの移動路面上を移動する2台の台車と、それぞれの台車上に設けられ、床面上の上記組立ユニットを浮上させる浮上フレームを有し、上記組立ユニットを浮上した状態で次の作業エリアに上記2台の台車が同期して移動する構成としたものであることを特徴とするガス絶縁開閉装置の組立装置。 - 上記耐電圧試験作業エリアに設置される耐電圧試験装置は、試験用変圧器と電圧印加部分からなり、電圧印加部分は、絶縁ケーブルにより、組立完了した上記組立ユニットに接続する構成としたものであることを特徴とする請求項2記載のガス絶縁開閉装置の組立装置。
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