JP4657746B2 - 移動体用放送受信装置、および表示制御方法 - Google Patents

Description

本発明は、例えば、テレビジョン放送やラジオ放送を受信可能な携帯電話やＰＤＡ（Personal digital assistant）等の移動体用放送受信装置、および表示制御方法に関する。

近年、携帯電話機にテレビチューナを内蔵する技術が知られている（例えば、特許文献１参照）。また、地上波デジタル放送または衛星デジタル放送では、主に携帯性の高い小型受信機向けに、１または３セグメントの伝送帯域を使用した放送が予定されている。
ところで、従来からテレビジョン放送やラジオ放送を視聴できる装置では、視聴しようとする番組の開始時刻、終了時刻およびチャンネル情報をユーザーが設定することで、視聴のタイマ予約を行い、予約した開始時刻になると自動的に放送波を受信して表示部に指定した番組の映像を表示するとともにスピーカから音声を出力し、終了時刻になると表示や出力を終了するといった機能（以下、「視聴予約」）を持っている。
特開２００２−９９２０号公報

しかし、上述した視聴予約装置を移動体用放送受信装置に適用した場合では、ユーザーが視聴できない場合や視聴開始に気づかない場合であっても、予約開始時刻になると自動的にチューナーに電源を供給して再生処理を行うために、電池の電力を無駄に消費してしまう。
移動体用放送受信装置において、無駄に電池を消費してしまうと必要なときにテレビやラジオの視聴が出来ないばかりでなく、移動体用放送受信装置の１つとして代表される携帯電話機の場合では、通信を行う（電話の受発信やメールの送受信など）という主目的の動作にまで影響を与えてしまうという問題がある。

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、予約開始時刻に視聴しない場合に、バッテリーの無駄な消費を軽減することができる移動体用放送受信装置、および表示制御方法を提供することにある。

前記目的を達成するために、本発明の第１の観点の移動体用放送受信装置は、デジタル放送において放送される番組を受信する受信手段と、視聴開始時刻を含む視聴予約を設定する予約手段と、当該予約手段で設定した前記視聴開始時刻に基づいて、前記設定した番組を視聴するか否かの確認を示す報知を行い、当該報知に対して確認の応答がない場合は、当該予約設定に基づく前記受信手段の受信処理を中止する制御手段と、電源の電力量を監視する監視手段と、を備え、前記制御手段は、前記監視手段が監視する電力量が閾値よりも少ない場合、前記確認を示す報知に応答があるまでは、前記受信手段の受信処理を開始しない。

さらに、前記目的を達成するために、本発明の第２の観点の表示制御方法は、視聴開始時刻を含む視聴予約を設定し、当該予約設定した前記視聴開始時刻に基づいて、前記設定した番組を視聴するか否かの確認を示す報知を行い、当該報知に対して確認の応答がない場合は、当該予約設定に基づく表示を中止し、電源の電力量が閾値よりも少ない場合、前記確認を示す報知に応答があるまでは、前記予約設定に基づく表示をしない。

本発明によれば、予約開始時刻に視聴しない場合に、バッテリーの無駄な消費を軽減することができる移動体用放送受信装置、および表示制御方法を提供することができる。

本実施形態に係る移動体用放送受信装置１００は、例えばデジタルテレビジョン放送やデジタルラジオ放送の放送信号を受信する機能や、番組予約を行う機能を有する携帯電話、ＰＤＡ（Personal digital assistant）、カーナビゲーション装置等のバッテリー駆動の移動体用放送受信装置である。本実施形態では移動体用放送受信装置として携帯電話１００を説明する。

本実施形態に係る携帯電話１００は、例えば、予め規定された時刻に放送される番組の視聴予約が設定されると、設定された予約情報に含まれる開始時刻を基に規定されるタイミングで視聴確認を示す報知を行い、該報知後、視聴する旨の入力がされた場合には当該視聴予約情報に応じて、受信部で受信される番組（コンテンツデータ）の再生処理を行う。一方、前記報知後所定時間内に視聴する旨の入力がされない場合には、当該予約に基づく受信処理を中止する（行わない）ことによりバッテリーの無駄な消費を防ぐ。

つまり、ユーザーが視聴開始より所定時間前、視聴開始時又は視聴開始から所定時間内に視聴する旨の入力をしないときは、ユーザーは視聴が困難であるか視聴開始に気付かないなど実際には番組を視聴していないと判断し、受信部の受信処理や再生処理を抑止して、バッテリーの電力消費を軽減する。
以下、図面を参照しながら詳細に説明する。

図１は、本発明に係る移動体用放送受信装置の１つである携帯電話の一実施形態の機能ブロック図である。図２は、図１に示した携帯電話の一具体例の外観図である。

本実施形態に係る携帯電話１００は、例えば図１に示すように、受信部１０１、スピーカ１０２、表示部１０３、計時部１０４、バイブレータ１０５、入力部１０６、送話器１０７、受話器１０８、通信部１０９、電池（バッテリー）１１０、電源制御部１１１、メモリ１１２、および制御部１１３を有する。

受信部１０１は、例えば制御部１１３の制御により、所望のチャンネルに対応する周波数帯域のデジタル放送信号を受信する。具体的には、受信部１０１は、アンテナ（ＡＮＴ１）により受信される放送信号の供給を受け、ＯＦＤＭ（Orthogonal Frequency Division Multiplexing）などのデジタル復調を行い、復号する。

本実施形態では、受信部１０１は、映像信号、音声信号、データ信号を受信する。そのデータ信号には例えば電子番組ガイド情報（ＥＰＧ：Electronic Program Guide）等も含まれている。
また、ＥＰＧは、テレビ放送波だけではなく、通信ネットワーク網を介してサーバ装置（情報処理装置）から取得することもできる。
ＥＰＧには、個々の番組を識別するための指標となる識別情報ＩＤが含まれている。

識別情報ＩＤは、例えばＡＲＩＢ ＳＴＤ−Ｂ１０の番組配列情報についての規定で、番組特定情報（ＰＳＩ：Program Specific Information）と呼ばれる放送番組関連テーブル（ＰＡＴ：Program Association Table）、放送番組マップテーブル（ＰＭＴ：Program Map Table）、ネットワーク情報テーブル（ＮＩＴ：Network Information Table）、限定受信テーブル（ＣＡＴ：Conditional Access Table）等の４つのテーブルから構成される。
本実施形態では、例えばこれらに含まれる放送番組番号識別と呼ばれる要素を使用する。

これらの情報は、番組を識別するＩＤも含めてMPEG-２ Systems（ITU−T H.222.0、ISO/IEC 13818-1）で規定されるセクション形式のデータ構造を用いて伝送され放送信号に含められる。

受信部１０１は、例えば図１に示すように、放送無線部１０１１、復調部１０１２、および復号部１０１３を有する。
放送無線部１０１１は、例えば高周波回路、同調回路、周波数変換回路等により構成され、アンテナＡＮＴ１で受信した放送波を中間周波信号に変換して復調部１０１２に出力する。

復調部１０１２は、例えば復調回路等により構成され、放送無線部１０１１から出力された信号に、予め規定された復調処理を施して、復号部１０１３に出力する。

復号部１０１３は、例えばデコーダ回路等により構成され、復調部１０１２から出力された信号に、予め規定されたデコード処理を施して、音声信号、画像信号、データ信号等を生成し、スピーカ１０２、表示部１０３、および制御部１１３等に出力する。

スピーカ１０２は、例えば制御部１１３の制御により、所定の音声信号、例えば受信部１０１から出力された音声信号や制御部１１３の制御による音声信号を基に発音を行う。

表示部１０３は、例えば制御部１１３の制御により、所定の画像信号、例えば受信部１０１から出力された画像信号や制御部１１３の制御による画像信号を基に画像表示を行う。例えば表示部１０３は、液晶ディスプレイ装置（ＬＣＤ）や有機ＥＬ（Electroluminescence）型表示装置等の表示装置により構成される。

携帯電話１００の装置本体部１は、例えば図２に示すように、第１筐体部１１、および第２筐体部１２を有する。
第２筐体部１２は、第１筐体部１１と回転軸Ｌを中心に回転可能に設けられている。詳細には、第１筐体部１１と第２筐体部１２とは回転部１３により回転可能に接続されている。
表示部１０３は、例えば図２に示すように、装置本体部１の第１筐体部１１の中央部に設けられている。

計時部１０４は、例えば発振子による振動を基に計時を行い、計時する現時刻情報を制御部１１３に出力する。
バイブレータ１０５は、例えば制御部１１３の制御により、マナーモード時に装置を振動させることにより報知を行う。

入力部１０６は、受信部１０１が受信する番組の予約情報を設定する。例えば予約情報は、開始時刻情報、終了時刻情報、チャンネル情報等の情報を含む。
また、入力部１０６は、放送視聴の開始および終了、チャンネル切替、音量調節、視聴予約等の操作指示を示す信号を、制御部１１３に出力する。
また、入力部１０６は、再生指示を示す信号を制御部１１３に出力する。

例えば、入力部１０６は、キーボードやポインティングデバイス等により構成され、ユーザーの操作に応じた信号を制御部１１３に出力する。
入力部１０６は、例えば図２に示すように、装置本体部１の第２筐体部１２に設けられている。

送話器１０７は、例えばマイクロフォン等により構成され、ユーザーの音声に応じた電気信号を通信部１０９や制御部１１３に出力する。送話器１０７は、例えば図２に示すように、第２筐体部１２の下部に設けられている。

受話器１０８は、例えばスピーカ等により構成され、制御部１１３の制御により、通信部１０９から出力された音声信号に応じた発音を行う。受話器１０８は、例えば図２に示すように、第１筐体部１１の上部に設けられている。

通信部１０９は、例えば制御部１１３の制御により、無線信号により基地局や通信機能を有する他の移動体装置と通信を行う。

通信部１０９は、例えば送話器１０７から入力された電気信号を予め規定された方式で無線信号に変換し、アンテナＡＮＴ２を介して出力する。また、通信部１０９は、アンテナＡＮＴ２で受信した無線信号を予め規定された方式で復調して音声信号、画像信号、データ信号等を生成する。受話器１０８は、通信部１０９が生成した音声信号に応じた発音を行う。

通信部１０９は、例えば図１に示すように、分配・混合部１０９１、受信無線部１０９２、復調部１０９３、復号部１０９４、デジタル／アナログ（Ｄ／Ａ）変換部１０９５、アナログ／デジタル（Ａ／Ｄ）変換部１０９６、符号化部１０９７、変調部１０９８、および送信無線部１０９９を有する。

分配・混合部１０９１は、アンテナＡＮＴ２で受信した無線信号を高周波信号に変換して受信無線部１０９２に出力する。また、分配・混合部１０９１は、送信無線部１０９９から出力された高周波信号をアンテナＡＮＴ２に出力する。

受信無線部１０９２は、例えば同調回路等により構成され、分配・混合部１０９１から出力された高周波信号を中間周波信号に変換して復調部１０９３に出力する。

復調部１０９３は、例えば制御部１１３の制御により、受信無線部１０９２から出力された信号に、予め規定された復調処理を施し、生成したデータ列を復号部１０９４や制御部１１３に出力する。

復号部１０９４は、例えば復調部１０９３から出力されたデータ列に、予め規定された復号処理を施し、生成したデジタル符号信号をＤ／Ａ変換部１０９５に出力する。

Ｄ／Ａ変換部１０９５は、復号部１０９４から出力されたデジタル符号信号にデジタル／アナログ変換処理を施して音声信号を受話器１０８に出力する。

アナログ／デジタル（Ａ／Ｄ）変換部１０９６は、例えば送話器１０７から出力されたアナログ音声信号に、アナログ／デジタル信号変換処理を施し、生成したデジタル信号を符号化部１０９７に出力する。

符号化部１０９７は、Ａ／Ｄ変換部１０９６から出力されたデジタル信号に、例えば圧縮符号化処理を施して、変調部１０９８に出力する。

変調部１０９８は、例えば制御部１１３の制御により、符号化部１０９７から出力された信号や、制御部１１３から出力された信号に、予め規定された電波伝送に適した変調処理を施して、送信無線部１０９９に出力する。

送信無線部１０９９は、例えば周波数変換回路や高周波回路、増幅回路等により構成され、変調部１０９８から出力された信号を分配・混合部１０９１を介して、アンテナＡＮＴ２から無線信号として送信する。

電池（内蔵電池）１１０は、例えば、装置の各構成要素に電力を供給する。例えば電池１１０は、充電および放電可能な２次電源や、バックアップ用電池により構成され、電源制御部１１１および制御部１１３の制御により装置に電力を供給する。

電源制御部１１１は、例えば制御部１１３の制御により、各構成要素への電力供給を制御する。
また、電源制御部１１１は電池１１０の電力量を示す残量情報を生成し、制御部１１３に出力する。

電源制御部１１１は、例えば制御部１１３から、受信部１０１を省エネ状態（電源オフ、スリープ状態、サスペンド状態など）から受信処理状態に切り換えさせる制御信号が出力されると、その制御信号に応じて電池１１０の電力を受信部１０１に供給して、受信部１０１を受信処理状態に切り換える。
また、電源制御部１１１は、制御部１１３から、受信部１０１を受信処理状態から省エネ状態に切り換えさせる制御信号が出力されると、その制御信号に応じて受信部１０１への電力供給を抑止して、受信部１０１を省エネ状態に切り換える。

また、通信部１０９への電力供給も同様である。
例えば、電源制御部１１１は、制御部１１３から、通信部１０９を省エネ状態から受信処理状態に切り換えさせる制御信号が出力されると、その制御信号に応じて必要な電池１１０の電力を通信部１０９に供給して、通信部１０９を受信処理状態に切り換える。
また、電源制御部１１１は、制御部１１３から、通信部１０９を受信処理状態から省エネ状態に切り換えさせる制御信号が出力されると、その制御信号に応じて不要な通信部１０９への電力供給を抑止して、通信部１０９を省エネ状態に切り換える。

本発明における「省エネ状態」の概念は、「受信処理状態」に比べて電池の無駄な消費を防ぐことを目的とした状態であって、例えば、受信部１０１や通信部１０９への電力の供給を遮断して完全にその機能を停止させることや、スリープ状態ないしサスペンド状態にすることなどを含み、結果としてバッテリー（電池１１０）の無駄な消費を防ぐために動作する状態を示すものである。
尚、「省エネ状態」に切り替えても、予約に基づく受信処理以外の例えば定期的な動作において受信部１０１を起動することなどを中止するものではない。

メモリ１１２は、制御部１１３の制御により、コンテンツデータや、初期データ、プログラムＰＲＧ等を記憶する。メモリ１１２は、例えばＲＡＭ（Random Access Memory）やＲＯＭ（Read Only Memory）や、ハードディスク等の記憶装置により構成される。

プログラムＰＲＧは、本発明に係る機能を有し、制御部１１３により実行されることで本発明の機能を実現する。

制御部１１３は、装置全体を統括的に制御する。例えば制御部１１３は、メモリ１１２をワークスペースとして、プログラムＰＲＧを実行することにより、本発明の機能を実現する。

制御部１１３は、例えば予約手段に相当する入力部１０６で設定した視聴予約の視聴開始時刻に基づいて、設定した番組を視聴するか否かの確認を示す報知を行い、該報知に対して確認の応答がない場合は、当該予約設定に基づく受信部１０１の受信処理を中止する。

上記タイミングは、例えば開始時刻や、開始時刻の所定時間前であってもよいし、開始時刻の所定時刻後であってもよい。確認の応答は、例えば入力部１０６から入力される信号に基づいて行ってもよい。

また、制御部１１３は、前記視聴するか否かの確認を示す報知を行っている際に、第１筐体部１１と第２筐体部１２との相対的な回転検出を示す信号が入力された場合には、当該信号を再生指示（確認の応答）と判断してもよい。
つまり、携帯電話１００が例えば図２に示すように、いわゆる折り畳み型の筐体部を有する場合には、その筐体部の折り畳みの開閉を検出する検出部が出力する検出結果を示す信号を、再生指示（確認の応答）と判断してもよい。
また、携帯電話１００がいわゆるターンタイプやリボルバータイプの筐体部を有する場合には、その筐体部の相対的な回転（可動）を検出する検出部が出力する検出結果を示す信号を、再生指示（確認の応答）と判断してもよい。

つまり、複数の筐体が相対的に可動可能に構成されている場合に、制御部１１３は、設定した番組を視聴するか否かの確認を示す報知を行っている際に、筐体の相対的な可動がなされると、当該報知に対して確認の応答がされたと判断する。

また、制御部１１３は、報知時には、表示部１０３の番組を表示させる領域に、再生指示を促す表示を行い、所定時間内に再生指示が入力された場合には、その報知表示を抑止する。

また、制御部１１３は、報知時には、表示部１０３に、通信部１０９の処理に係る表示をさせる領域に、再生指示を促す報知表示を行い、所定時間内に再生指示が入力された場合には、その報知表示を抑止する。

通信部１０９の処理に係る表示は、例えば通話相手先の電話番号や氏名等を示す表示や、電話帳やアドレス帳等を示す表示や通話時間を示す表示や、いわゆる通信ネットワークを介して接続されたサーバ装置とデータ通信を行うためのブラウザ等による表示を含む。

また、制御部１１３は、報知後、所定時間内に再生指示が入力されない場合には、予約情報に応じた番組（コンテンツデータ）が放送されている旨を示す報知を行う。

また、制御部１１３は、再生指示を促す報知後、所定時間内に再生指示が入力されない場合は、予約に基づく受信部１０１の受信処理を中止するが、予約情報に応じた番組（コンテンツデータ）の放送が終了した後は、その旨を示す報知を行うようにしてもよい。

以下、携帯電話１００の具体的な動作を図面を参照しながら説明する。
図３は、図１に示した携帯電話の動作の一具体例を説明するためのフローチャートである。図３を参照しながら、携帯電話１００の動作の一具体例を、制御部１１３の動作を中心に説明する。

ステップＳＴ１において、制御部１１３は、例えば入力部１０６を用いて入力される、受信部１０１で受信する番組（コンテンツデータ）に関する放送開始時刻情報、終了時刻情報、チャンネル情報等を含む予約情報ＤＡに基づいて予約情報を設定する。

図４（Ａ）〜（Ｃ）は、図１に示した携帯電話の予約設定の動作を説明するための図である。図４（Ａ）は、直接入力による予約設定の動作を説明するための図である。図４（Ｂ），（Ｃ）は、電子番組表（ＥＰＧ）等による予約設定の動作を説明するための図である。
ステップＳＴ１における視聴予約設定として、例えば第１〜第３の視聴予約設定を説明する。

〔第１の視聴予約設定〕
第１の視聴予約設定としては、例えばユーザーが独自に入手した放送予定の番組情報に基づいて、番組名情報Ｄ１、放送日情報Ｄ２、放送開始時刻Ｄ３、放送終了時間Ｄ４、およびチャンネル情報Ｄ５等の予約情報を入力部１０６から直接入力する。
詳細には、制御部１１３は、直接入力時には、例えば図４（Ａ）に示すような画面を、表示部１０３に表示させる。

表示画面ＰＴ１は、例えば装置の状態を表示する状態表示領域ＡＲ１、およびメイン領域ＡＲ２、およびソフトキー機能表示領域ＡＲ３を有する。
状態表示領域ＡＲ１は、例えば電池残量を示す電池残量ピクトＰ１、受信状態ピクトＰ２、および現時刻表示ピクトＰ３等を有する。

電池残量ピクトＰ１は、例えば電源制御部１１１による電池１１０の残量情報に基づいて表示される電池残量を示す表示である。
受信状態ピクトＰ２は、例えば受信部１０１や通信部１０９による電波受信状態を示す表示である。
現時刻表示ピクトＰ３は、例えば計時部１０４が計時する現時刻情報を示す表示である。

メイン領域ＡＲ２には、視聴予約入力時には、番組名情報Ｄ１、放送日情報Ｄ２、開始時刻情報Ｄ３、終了時刻情報Ｄ４、およびチャンネル情報Ｄ５等を入力するための画面が表示される。

番組名情報Ｄ１は、予約番組名を示す情報である。放送日情報Ｄ２は、予約番組の放送日を示す情報である。開始時刻情報Ｄ３は、予約番組の開始時刻を示す情報である。終了時刻情報Ｄ４は、予約番組の終了時刻を示す情報である。チャンネル情報Ｄ５は、予約番組のチャンネルを示す情報である。
制御部１１３は、上述したユーザーの操作により入力部１０６から入力された各情報を示す信号に基づいて、予約情報を生成する。
尚、開始時刻、終了時刻は、予約対象の番組の放送スケジュールに合わせた時刻を設定しなくてもよい。

〔第２の視聴予約設定〕
第２の視聴予約設定としては、例えば電子番組ガイド情報（ＥＰＧ）を含むデジタル放送を受信部１０１が受信可能な場合、受信部１０１が受信するＥＰＧ、および入力部１０６からの信号に基づいて選択的に予約情報を生成する。

詳細には、制御部１１３は、例えば図４（Ｂ）に示すように、受信部１０１が受信するＥＰＧに応じた画面ＰＴ２を表示部１０３に表示させ、ユーザーの操作により入力部１０６から入力された選択信号に応じて、所望の番組（コンテンツデータ）を選択し、選択結果に基づいて例えば図４（Ｃ）に示すように予約情報の確認を促す画面ＰＴ３を表示部１０３に表示させ、確認指示の入力を受けて予約情報を生成して設定する。

〔第３の視聴予約設定〕
第３の視聴予約設定としては、例えば制御部１１３の制御により、通信部１０９が通信ネットワークを介して、電子番組ガイド情報を提供する提供サーバ装置にアクセスして電子番組情報を取得し、上述したように入力部１０６からの選択信号に基づいて予約情報を生成して設定する。

制御部１１３は、上述したように入力部１０６から入力され生成された予約情報ＤＡを、メモリ１１２に記憶（保存）する。
図５は、図１に示した携帯電話の予約情報の一具体例を示す図である。

予約情報ＤＡは、例えば図５に示すように、番組名情報Ｄ１、放送日情報Ｄ２、開始時刻情報Ｄ４、終了時刻情報Ｄ５、およびチャンネル情報Ｄ６を関連付けて記憶する。

図３の説明に戻り、ステップＳＴ２において、制御部１１３は、例えば、計時部１０４が計時する現時刻情報が、入力部１０６により入力され、設定された予約情報に含まれる開始時刻から規定されるタイミング、例えば開始時刻やその所定時間前になると（視聴予約時間）、受信部１０１を受信処理状態に設定して受信準備を開始し、再生用アプリケーションを起動させる（ＳＴ３）。

つまり、制御部１１３は、電源制御部１１１に電池１１０の電力を受信部１０１に供給させる制御信号ＣＴＬ１を出力して、受信部１０１に電力供給を行う。

ステップＳＴ４において、制御部１１３は、再生指示を促す画面を表示部１０３に表示させ、予め設定した時間、例えば１分程度を計時するタイマを起動する（ＳＴ５）。
図６（Ａ），（Ｂ）は、図１に示した携帯電話における上記報知画面の一具体例を説明するための図である。

制御部１１３は、例えば図６（Ａ）に示すように、表示部１０３のメイン領域ＡＲ２に、番組（コンテンツデータ）を表示させているときに、例えば図６（Ｂ）に示すように、再生指示を促すポップアップ画面ＰＰを報知画面として表示させる。

制御部１１３は、例えば報知画面を、表示部１０３の画面中央に表示してもよいし、番組（コンテンツデータ）に応じた画面を表示させる領域ＡＲ２の全領域に表示させてもよい。

図７は、報知画面の他の具体例を説明するための図である。
また例えば通信部１０９による通話時に上述した報知を行う場合には、制御部１１３は、表示部１０３に、通信部１０９の処理に係る画面を表示させる領域と、再生指示を促す報知画面ＰＰを表示させる領域を両方表示する。
その他にも、メイン領域ＡＲ２には通信部１０９による通話時間を示す情報や、通話相手先を示す情報等が表示され、その情報表示に重複するように報知画面ＰＰを表示させても良い。

制御部１１３は、例えば報知画面ＰＰには、ユーザーが番組視聴を行うか否かの確認を促すようなメッセージを表示する。詳細には、「所定キーを押下する」、「筐体部を開閉させる」等の操作（再生指示の入力）を促す画面を表示する。

図３の説明に戻り、ステップＳＴ６において、例えば再生指示が入力されたか否かを判別し、再生指示が入力されたと判別した場合には、ユーザーが視聴予約開始時刻に気付き、実際に視聴していると判断し、予約情報ＤＡに応じて受信部１０１で受信される番組（コンテンツデータ）の再生処理を行う（ＳＴ７）。

ステップＳＴ８において、制御部１１３は、視聴予約時間が終了か否かを判別し、つまり計時部１０４が計時する現時刻情報が、予約情報ＤＡに含まれる終了時刻と一致するか否かを判別し、一致している場合には、受信部１０１を省エネ状態に設定し、再生アプリケーションを終了する（ＳＴ９）。

一方、ステップＳＴ６の判別において、例えば再生指示が入力されない場合には、制御部１１３は、タイマの計時により所定時間経過したか否かを判別し（ＳＴ１０）、所定時間経過していない場合にはステップＳＴ６の処理に戻る。

一方、ステップＳＴ１０の判別において、報知後所定時間経過した場合には、制御部１１３は、例えばユーザーが視聴していないと判断し（ＳＴ１１）、受信部１０１を省エネ状態に設定し、再生用アプリケーションを終了させる（ＳＴ１２）。また、この際例えば視聴予約情報ＤＡを破棄してもよい。
例えば制御部１１３は、電池１１０から受信部１０１への電力供給を抑止してもよい。

ステップＳＴ１３において、制御部１１３は、その報知後、所定時間内に再生指示が入力されない場合には、予約情報ＤＡに基づいて視聴予約設定時間内を示す報知を行う。
詳細には、例えば制御部１１３は、スピーカ１０２や受話器１０８に、所定のタイミングでアラーム音を発音させる。また、制御部１１３は、表示部１０３にその旨を示すメッセージや画面を表示させてもよい。また、両方の制御を行ってもよい。また、マナーモードの場合、バイブレータの振動でもよい。

ステップＳＴ１４において、制御部１１３は、視聴予約時間が終了したか否かを判別する。つまり、制御部１１３は、予約情報ＤＡの終了時刻に基づいて終了したか否かを判別し（ＳＴ１４）、終了していると判別した場合には、その旨を示す報知、例えばアラーム音の発音を抑止する（ＳＴ１５）。終了していないと判別した場合には、ＳＴ１３の処理に戻る。

上述した形態では、アラーム発音時間は、視聴予約終了時間までとしたが、予め発音時間を開始から例えば１０分間，３０分間程度に発音し続けるように設定してもよい。

以上、説明したように、デジタル放送において放送される番組を受信する受信部１０１と、視聴開始時刻を含む視聴予約を設定する入力部１０６と、入力部１０６で設定した視聴開始時刻に基づいて、設定した番組を視聴するか否かの確認を示す報知を行い、該報知に対して確認の応答がない場合は、当該予約設定に基づく受信部１０１の受信処理を中止する制御部１０６とを設けたので、予約開始時刻に視聴しない場合に、バッテリー（電池）１１０の無駄な消費を軽減することができる。
また、再生用アプリケーションの実行等、予約情報に応じた再生処理を抑止することで、バッテリーの無駄な消費を軽減することができる。

特に、携帯電話１００等の移動体用放送受信装置では、電池１１０の電力容量は限られており、上述した本発明に係る制御を行うことで、電池残量の消費を軽減することができる。

また、複数の筐体が相対的に可動可能に構成され、制御部１１３は、設定した番組を視聴するか否かの確認を示す報知を行っている際に、筐体の相対的な可動がなされると、当該報知に対して確認の応答がされたと判断する。詳細には、制御部１１３は、第１筐体部１１と第２筐体部１２との相対的な回転検出を示す信号が入力された場合には、当該信号を再生指示とする。例えば携帯電話１００が、いわゆる折り畳み式の筐体部を有する場合にはその筐体部の開閉時や、いわゆるリボルバー式（ターン式）の筐体部を有する場合には筐体部の相対的な回転時に、ユーザーが視聴可能であると判断するので、視聴を行うために行われる端末の変化と、視聴指示の入力を兼ねることにより、簡単に、所望の番組（コンテンツデータ）の視聴指示を入力することができる。

また、制御部１１３は、報知後、所定時間内に再生指示が入力されない場合には、予約情報に応じた開始を示す旨の報知を行うので、ユーザーに確実にその旨を報知することができる。
また、ユーザーは、例えば予約時間になっていることに気付かない場合であっても、そのアラーム音等の報知により、放送中の番組を途中から視聴することができる。

また、制御部１１３は、再生指示を促す報知後、所定時間内に再生指示が入力されない場合に、予約情報として設定した終了時刻を過ぎたときは、その旨を示す報知を行うので、ユーザーに確実にその旨を報知することができる。

図８は、図１に示した携帯電話の動作の他の具体例を説明するためのフローチャートである。
本具体例では、制御部１１３は、電源（電池１１０）の電力量を監視する電源制御部１１１による電力量が閾値よりも少ない場合、確認を示す報知に応答があるまでは、受信部１０１の受信処理を開始しない。
たとえば、制御部１１３は、例えば予約情報ＤＡに応じた開始時刻に、電源制御部１１１による電池残量情報が予め設定された閾値より低い（少ない）場合には、再生指示を促す報知を行い、当該報知後再生指示が入力された場合には、受信部１０１を受信処理状態に設定して再生処理を行い、当該報知後所定時間内に再生指示が入力されない場合には、予約情報を破棄する。
以下、図８を参照しながら、図３に示した具体例との相違点を中心に説明する。

ステップＳＴ１において、制御部１１３は、例えば入力部１０６を用いて入力される、受信部１０１で受信する番組（コンテンツデータ）に関する放送開始時刻情報、終了時刻情報、チャンネル情報等を含む予約情報ＤＡに基づいて予約情報を設定する。

ステップＳＴ２において、制御部１１３は、例えば、計時部１０４が計時する現時刻情報が、入力部１０６により入力され、設定された予約情報に含まれる開始時刻から規定されるタイミング、例えば開始時刻やその所定時間前になると、電源制御部１１１が監視している電力量と予め設定された閾値を比較して、例えば電池残量が、電池１１０の全電気容量の半分以下か否かを判別する（ＳＴ１０３）。

ステップＳＴ１０３の判別において、電池残量が閾値より大きい場合には、例えば図３に示したステップＳＴ３〜ＳＴ１５の処理を行う。

一方、ステップＳＴ１０３の判別において、電池残量が閾値より小さい場合、例えば電池１１０の全容量の半分以下の場合には、制御部１１３は、再生指示を促す報知表示ＰＰを表示部１０３に表示させ、予め設定した時間、例えば１分程度を計時するタイマを起動する（ＳＴ５）。

ステップＳＴ１０６において、制御部１１３は、再生指示を示す信号が入力された場合には（ＳＴ７）、受信部１０１を受信処理状態に設定して、電池１１０から受信部１０１へ電力供給を行い、再生用アプリケーションを起動して、番組（コンテンツデータ）の再生処理を行う（ＳＴ７１）。
ステップＳＴ８において、制御部１１３は、視聴予約時間が終了か否かを判別し、つまり計時部１０４が計時する現時刻情報が、予約情報ＤＡに含まれる終了時刻と一致するか否かを判別し、一致している場合には、受信部１０１を省エネ状態に設定し、再生アプリケーションを終了する（ＳＴ９）。

一方、ステップＳＴ１０６において、制御部１１３は、例えば視聴予約の破棄（キャンセル）を示す信号が入力部１０６から入力された場合には、例えば予約情報ＤＡを破棄して、一連の処理を終了する。

一方、ステップＳＴ１０６において、例えば再生指示が入力されない場合（無反応）には、制御部１１３は、タイマの計時により所定時間経過したか否かを判別し（ＳＴ１０）、所定時間経過していない場合にはステップＳＴ１０６の処理に戻る。

一方、ステップＳＴ１０の判別において、報知後所定時間経過した後再生指示が入力されない場合には、制御部１１３は、例えばユーザーが視聴していないと判断し（ＳＴ１１）、例えば視聴予約情報ＤＡを破棄する（ＳＴ１２１）。

ステップＳＴ１３において、制御部１１３は、その報知後、所定時間内に再生指示が入力されない場合には、予約情報ＤＡに基づいて予約が開始されている旨を示す報知を行う。

ステップＳＴ１４において、制御部１１３は、視聴予約時間が終了したか否かを判別する。つまり、制御部１１３は、予約情報ＤＡの終了時刻に基づいて終了したか否かを判別し（ＳＴ１４）、終了していると判別した場合には、その旨を示す報知、例えばアラーム音の発音を抑止する（ＳＴ１５）。終了していないと判別した場合には、ＳＴ１３の処理に戻る。

以上、説明したように、本具体例では、制御部１１３は、例えば予約情報ＤＡに基づく開始時刻に、電源制御部１１１が監視する電力量が予め設定された閾値より小さい（少ない）場合には、再生指示を促す報知を行い、当該報知後再生指示が入力された場合には、受信部１０１を受信処理状態に設定して再生処理を行い、当該報知後所定時間内に再生指示が入力されない場合には、予約情報を破棄する。これにより電力量が閾値以下（少ない）の場合、再生指示が入力されるまで受信部１０１の受信処理を開始しないので消費電力をより低減することができる。

なお、本発明は本実施形態に限られるものではなく、任意好適な改変が可能である。
例えば図８の報知動作を常に行って低消費を図ってもよい。また上述した携帯電話１００の構成は上述した構成に限られるものではない。
また、プログラムＰＲＧは、通信ネットワークを介してダウンロードされてもよい。
また、制御部は、本発明に係る機能を有するハードウェアの回路により実現されてもよい。

本発明に係る移動体用放送受信装置の１つである携帯電話の一実施形態の機能ブロック図である。 図１に示した携帯電話の一具体例の外観図である。 図１に示した携帯電話の動作の一具体例を説明するためのフローチャートである。 （Ａ）〜（Ｃ）は、図１に示した携帯電話の予約設定の動作を説明するための図である。（Ａ）は、直接入力による予約設定の動作を説明するための図である。（Ｂ），（Ｃ）は、電子番組表（ＥＰＧ）等による予約設定の動作を説明するための図である。 図１に示した携帯電話の予約情報の一具体例を示す図である。 （Ａ），（Ｂ）は、図１に示した携帯電話の報知画面の一具体例を説明するための図である。 報知画面の他の具体例を説明するための図である。 図１に示した携帯電話の動作の他の具体例を説明するためのフローチャートである。

符号の説明

１００…移動体用放送受信装置（携帯電話）、１０１…受信部、１０２…スピーカ、１０３…表示部、１０４…計時部、１０５…バイブレータ、１０６…入力部、１０７…送話器、１０８…受話器、１０９…通信部、１１０…電池（バッテリー）、１１１…電源制御部、１１２…メモリ、１１３…制御部、１０１１…放送無線部、１０１２…復調部、１０１３…復号部、１０９１…分配・混合部、１０９２…受信無線部、１０９３…復調部、１０９４…復号部、１０９５…デジタル／アナログ（Ｄ／Ａ）変換部、１０９６…アナログ／デジタル（Ａ／Ｄ）変換部、１０９７…符号化部、１０９８…変調部、１０９９…送信無線部。

Claims (2)

1. デジタル放送において放送される番組を受信する受信手段と、
   視聴開始時刻を含む視聴予約を設定する予約手段と、
   当該予約手段で設定した前記視聴開始時刻に基づいて、前記設定した番組を視聴するか否かの確認を示す報知を行い、当該報知に対して確認の応答がない場合は、当該予約設定に基づく前記受信手段の受信処理を中止する制御手段と、
   電源の電力量を監視する監視手段と、
   を備え、
   前記制御手段は、前記監視手段が監視する電力量が閾値よりも少ない場合、前記確認を示す報知に応答があるまでは、前記受信手段の受信処理を開始しない
   ことを特徴とする移動体用放送受信装置。
2. 視聴開始時刻を含む視聴予約を設定し、
   該予約設定した前記視聴開始時刻に基づいて、前記設定した番組を視聴するか否かの確認を示す報知を行い、
   当該報知に対して確認の応答がない場合は、当該予約設定に基づく表示を中止し、
   電源の電力量が閾値よりも少ない場合、前記確認を示す報知に応答があるまでは、前記予約設定に基づく表示をしない
   ことを特徴とする表示制御方法。

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