JP4657269B2 - トランスファ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、4輪駆動車のトランスファ装置に関する。
特許文献1に図5のようなトランスファ装置201が記載されている。
このトランスファ装置201は、トランスミッションの出力軸に連結された入力軸203、主軸205、前輪側動力伝達系の一部を構成するチェーン伝動機構207、H−L切り替え機構(伝達トルク切り替え機構)209、その後段に配置されて前輪側の動力伝達系を断続し2輪駆動状態(及び後述するトルク可変4輪駆動状態)とトルク固定4輪駆動状態との切り替えを行う2−4切り替え機構211、この2−4切り替え機構211と並列に配置され、前輪側動力伝達系に伝達する駆動力の大きさを制御するトルク制御機構213などから構成されている。
入力軸203と主軸205は同軸配置されており、主軸205は後輪のプロペラシャフト側に連結されている。
チェーン伝動機構207は入力側と出力側の各スプロケット215,217とこれらを連結するチェーン219からなり、入力側のスプロケット215は主軸205上に回転自在に配置され、出力側スプロケット217は前輪のプロペラシャフト側に連結されている。
H−L切り替え機構209は、プラネタリーギヤ機構221と、切り替え操作用のシフトスリーブ223などから構成されている。
プラネタリーギヤ機構221は、インターナルギヤ225、プラネタリーギヤを支承するプラネタリーキャリヤ227、サンギヤ229などから構成されている。インターナルギヤ225はトランスファーケース231側に連結されており、プラネタリーキャリヤ227は回転自在な状態で配置され、サンギヤ229は入力軸203に形成されている。
トランスミッションから入力軸207に入力するエンジンの駆動力は、H−L切り替え機構209のシフトスリーブ223をHポジションにシフトすると、プラネタリーギヤ機構221をバイパスし、シフトスリーブ223を介して高速(等速)で主軸205を回転させる。また、シフトスリーブ223をLポジションにシフトすると、入力軸207の回転はサンギヤ229とプラネタリーギヤとプラネタリーキャリヤ227を介して減速され、低速でシフトスリーブ223から主軸205に伝達される。主軸205の回転は後輪側動力伝達系を介してリヤデフに伝達され、左右の後輪に配分される。
2−4切り替え機構211を構成するシフトスリーブ233は2輪駆動ポジション(及びトルク可変4輪駆動ポジション)とトルク固定4輪駆動ポジションとに移動可能であり、H−L切り替え機構209のシフトスリーブ223と一体に移動するように構成されている。
シフトスリーブ233を2輪駆動ポジション(及びトルク可変4輪駆動ポジション)にシフトすると、主軸205とスプロケット215との連結が解除されると共に、シフトスリーブ223がHポジションに移動し、車両は高速モードの2輪駆動状態(2H)になる。
また、この状態では、下記のように、トルク制御機構213による高速モードのトルク可変4輪駆動状態(4H自動)を選択可能になる。
また、シフトスリーブ233をトルク固定4輪駆動ポジションにシフトすると、シフトスリーブ223がLポジションに移動すると共に、主軸205とチェーン伝動機構207の入力側スプロケット215とがシフトスリーブ233を介して直結され、H−L切り替え機構209で減速されたエンジンの駆動力は、主軸205とシフトスリーブ233とチェーン伝動機構207とを介し、固定トルクで前輪側に伝達され、車両は低速モードのトルク固定4輪駆動状態(4L固定)になる。
トルク制御機構213は、湿式の多板クラッチ235、多板クラッチ235を押圧して締結する油圧アクチュエータ237、油圧アクチュエータ237を駆動するメインオイルポンプ及びサブオイルポンプ239、サブオイルポンプ239を駆動する電動モータ241などから構成されている。
多板クラッチ235は、スプロケット215に固定されたクラッチドラム243と、主軸205に連結されたクラッチハブ245との間に配置されている。
この多板クラッチ235は、2−4切り替え機構211のシフトスリーブ233が2輪駆動ポジションにあるときにメインオイルポンプ、または、サブオイルポンプ239によって締結される。
さらに、各オイルポンプによる油圧アクチュエータ237の油圧調整によって多板クラッチ235の滑りが制御され、前輪と後輪のトルク伝達比が、ほぼ0:100になる2輪駆動状態と、50:50になる4輪駆動状態の間で調整される。
このように、従来のトランスファ装置201は、H−L切り替え機構209と2−4切り替え機構211によって、高速モードでの2輪駆動状態(2H)及びトルク可変4輪駆動状態(4H自動)と、低速モードでの固定トルク4輪駆動状態(4L固定)を選択可能であり、この4H自動モードでは、後輪を駆動しながら、トルク制御機構213のトルク調整機能によって前輪の駆動力を2輪駆動状態と4輪駆動状態の間で調整することができる。
トランスファ装置201は、このような切り替え機能及びトルク調整機能によって、路面条件、エンジン出力、操舵条件などの変化に応じて、悪路走破性、発進性、加速性、車体の安定性、エンジンの燃費、旋回性などを向上させる。
新型車解説書 NISSAN テラノR50型系車 1995年9月 日産自動車株式会社 編集発行
しかし、トランスファ装置201では、前輪側の動力伝達系と主軸205との間に配置されている多板クラッチ235を解除することによって2輪駆動状態を作り出しているので、多板クラッチ235にドラグトルク(引き摺りトルク)が発生すると、前輪側動力伝達系がこのドラグトルクによって主軸205と連結された状態になり、完全に切り離すことができないという問題があった。
このような状態では、2輪駆動走行時でも前輪とその動力伝達系がエンジンによる連れ回り状態になっており、これらの回転抵抗によってエンジンの燃費に影響する上に、前輪側動力伝達系の支承部や摺動部の耐久性磨耗に影響を及ぼすと共に、前輪側動力伝達系での騒音、振動も発生してしまうという問題があった。
また、このように前輪を完全に切り離すことができないと、旋回性を充分に発揮させることができない。
そこで、この発明は、一側車輪に伝達する駆動力を調整するトルク制御機構を2輪駆動時に完全に切り離すことにより、エンジンの燃費への影響、動力伝達系の耐久性、騒音、振動、また車両の旋回性を向上させるトランスファ装置の提供を目的とする。
請求項1のトランスファ装置は、エンジンから伝達される駆動力を後輪側の動力伝達系に直結して伝達する主軸と、前輪側の動力伝達系に駆動力を伝達するドライブシャフトと、前記主軸の外周に配置されたクラッチハブとクラッチドラムとの間に設けられ締結手段によって前記前輪側の動力伝達系へトルク可変に駆動力を伝達する多板クラッチとを備えたトランスファ装置であって、前記主軸を介して前記後輪側の動力伝達系へ駆動力を伝達すると共に前記主軸から前記クラッチハブ,前記クラッチドラム,前記多板クラッチ及び前記ドライブシャフトを切り離す2輪駆動ポジションと、前記主軸を介して前記後輪側の動力伝達系へ駆動力を伝達すると共に前記主軸から前記クラッチハブ,前記クラッチドラム,前記多板クラッチ及び前記ドライブシャフトを介して前記前輪側の動力伝達系へ駆動力を伝達するトルク可変4輪駆動ポジションとを切り換える噛み合いクラッチを設けたことを特徴とする。
請求項2のトランスファ装置は、請求項1に記載のトランスファ装置であって、前記噛み合いクラッチは、前記トルク可変4輪駆動ポジションと、前記クラッチハブ側と前記クラッチドラム側とを連結し前記後輪側の動力伝達系と前記前輪側の動力伝達系の伝達駆動力を固定するトルク固定4輪駆動ポジションとをシフト可能なスリーブを備えることを特徴とする。
請求項3のトランスファ装置は、請求項1又は2に記載のトランスファ装置であって、前記噛み合いクラッチは前記主軸と前記クラッチハブ側との間に配置され、前記クラッチドラムは入力側スプロケットに固定され、前記ドライブシャフトには出力側スプロケットが設けられ、前記主軸から前記前輪側の動力伝達系に駆動力を伝達することを特徴とする。
請求項4のトランスファ装置は、請求項1〜3の何れか一項に記載のトランスファ装置であって、前記噛み合いクラッチは入力側スプロケットに対して前記主軸の軸方向入力側に配置され、前記多板クラッチは前記入力側スプロケットに対して前記主軸の軸方向後輪出力側に配置されていることを特徴とする。
このように、本発明のトランスファ装置では、2輪駆動時に噛み合いクラッチによって主軸からクラッチハブ、クラッチドラム、多板クラッチを切り離すことができ、主軸の回転により多板クラッチにドラグトルクが発生することを防止することができる。
こうして、エネルギーロスによるエンジンの燃費への影響が防止されると共に、完全な2輪駆動状態では前後輪間の回転拘束力がなくなるから、旋回性が向上する。
また、噛み合いクラッチを設けたことによって、従来例の2輪駆動/トルク可変4輪駆動のような併用ポジションではなく、2WDの専用ポジションを選ぶことが可能になる。
このように、本発明のトランスファ装置は、各ポジションの切替機能と、多板クラッチの機能により、路面条件、エンジンの出力、操舵条件のような走行中に生じる諸条件の変化に対応し、悪路走破性、発進性、加速性、車体の安定性、旋回性などを大幅に向上させることができる。
請求項2のトランスファ装置は、噛み合いクラッチがトルク可変4輪駆動ポジションとトルク固定4輪駆動ポジションとをシフト可能なスリーブを備えているので、噛み合いクラッチのトルク固定4輪駆動ポジションと2輪駆動ポジションとトルク可変4輪駆動ポジションとを、同一のシフト機構によって連続的に切り替え操作することが可能になり、切り替えの操作性が大きく向上する。
また、このように既存の機構に極めて簡単な変更を加えるだけで実施可能であることと、シフト機構を共用できることによって、構造とレイアウトが簡単であり、それだけ軽量、コンパクト、低コストに構成することができる。
請求項3のトランスファ装置は、請求項1又は2の構成と同等の効果を得ることができる。
請求項4のトランスファ装置は、請求項1〜3の構成と同等の効果を得ることができる。
図1〜4によってトランスファ装置1(本発明の一実施形態)の説明をする。
各図の左方はトランスファ装置1を用いた4輪駆動車の前方に相当する。
この4輪駆動車の動力系は、エンジン、クラッチ、トランスミッション、トランスファ装置1、前輪側の動力伝達系、フロントデフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に配分するデファレンシャル装置)、左右の前輪、後輪側の動力伝達系、リヤデフ(エンジンの駆動力を左右の後輪に配分するデファレンシャル装置)、左右の後輪などから構成されている。
また、エンジン、トランスミッション、トランスファ装置1などは縦置きに配置されており、左右の前輪と各車軸との間にはこれらを断続するハブクラッチ(切り離し機構)がそれぞれ配置されている。
エンジンの駆動力はクラッチからトランスミッションを介してトランスファ装置1に伝達される。下記のように、後輪側はトランスファ装置1を介して直結されており、駆動力は常時後輪側動力伝達系を介してリヤデフに伝達され、左右の後輪に配分される。また、前輪側の駆動力は、トランスファ装置1によって断続され、また、伝達トルクが制御される。トランスファ装置1を介して前輪側に出力された駆動力は前輪側動力伝達系を介してフロントデフに伝達され、ハブクラッチを介して左右の前輪に配分される。
トランスファ装置1は、トランスファーケース3に収容されており、入力軸5、主軸7、前輪側動力伝達系の一部を構成するチェーン伝動機構9、サブトランスミッションであるH−L切り替え機構(伝達トルク切り替え機構)11、第1の噛み合いクラッチ13と第2の噛み合いクラッチ15から成る2−4切り替え機構17、トルク制御機構19、コントローラなどから構成されている。
入力軸5は、トランスミッションの出力軸に連結されており、前方からトランスファーケース3に貫入し、ボールベアリング20によってトランスファーケース3に支承されている。また、入力軸5とトランスファーケース3との間にはトランスミッションオイルとトランスファオイルの混ざり合いを防止するシール21が配置されている。
主軸7は入力軸5と同軸に配置されており、継ぎ手を介して後輪側のプロペラシャフトに連結されている。また、主軸7は前端側をローラーベアリング22,23によって入力軸5に支承され、後端側をボールベアリング24によってトランスファーケース3に支承されている。主軸7とトランスファーケース3との間には、オイル漏れを防止し、異物の侵入を防止するシール26が配置されている。
チェーン伝動機構9は、入力側と出力側の各スプロケット25,27とこれらを連結するチェーン29から構成されている。
入力側のスプロケット25はニードルベアリング31,31によって、クラッチハブ33上に回転自在に支承されており、出力側スプロケット27はドライブシャフト35に形成されている。ドライブシャフト35はボールベアリング37,37によってトランスファーケース3に支承されており、その前端にはフランジ39がスプライン連結され、ナット41で固定されている。フランジ39は相手側のフランジ43を介して前輪側のプロペラシャフトに連結されており、フランジ39とトランスファーケース3との間には、オイル漏れを防止し、異物の侵入を防止するシール45が配置されている。
H−L切り替え機構11は、プラネタリーギヤ機構47、切り替え操作用の噛み合いクラッチ49、H−Lスリーブ51などから構成されている。
プラネタリーギヤ機構47は、インターナルギヤ53、プラネタリーギヤを支承するシャフト55を前後から支持するプラネタリーキャリヤ57,59、サンギヤ61などから構成されている。
インターナルギヤ53はトランスファーケース3に連結されており、サンギヤ61は入力軸5に形成されている。
前方のプラネタリーキャリヤ57はローラーベアリング63によって入力軸5に回転自在な状態で支承されている。また、プラネタリーキャリヤ57とボールベアリング20(トランスファーケース3)との間には互いの相対回転を吸収するスラストベアリング65が配置されており、プラネタリーキャリヤ57とサンギヤ61(入力軸5)との間には互いの相対回転を吸収するスラストベアリング66が配置されている。
噛み合いクラッチ49は、図2〜4に示すように、クラッチドラム67の内周に形成された噛み合い歯69、H−Lスリーブ51の外周と内周にそれぞれ形成された噛み合い歯71,73、入力軸5と主軸7の各外周に形成された噛み合い歯75,77などから構成されている。また、クラッチドラム67は後方のプラネタリーキャリヤ59に固定されている。
H−Lスリーブ51はHポジションとLポジションとにシフト可能であり、H−Lスリーブ51がHポジションにシフトされると、噛み合い歯73,75,77が噛み合うと共に、噛み合い歯69,71の噛み合いが解除され、入力軸5と主軸7がH−Lスリーブ51を介して連結される。
また、H−Lスリーブ51がLポジションにシフトされると、噛み合い歯69,71が噛み合うと共に、噛み合い歯73,75の噛み合いが解除される。
トランスミッションから入力軸5に入力するエンジンの駆動力は、H−Lスリーブ51をHポジションにシフトすると、プラネタリーギヤ機構47をバイパスし、入力軸5からH−Lスリーブ51を介して高速(H:等速)で主軸7を回転させる。
また、H−Lスリーブ51をLポジションにシフトすると、入力軸5の回転はサンギヤ61とプラネタリーギヤとプラネタリーキャリヤ57,59を介して減速され、クラッチドラム67からH−Lスリーブ51を介して低速(L)で主軸7を回転させる。
主軸7の回転はプロペラシャフトなどの後輪側動力伝達系を介してリヤデフに伝達され、左右の後輪に配分される。
第1の噛み合いクラッチ13は、2−4スリーブ79の内周に形成された噛み合い歯81、主軸7の噛み合い歯77、クラッチハブ33と入力側スプロケット25にそれぞれ形成された噛み合い歯85などから構成されている。また、2−4スリーブ79は噛み合い歯81で主軸7の噛み合い歯77と噛み合っており、前後に移動できる。
第2の噛み合いクラッチ15は、2−4スリーブ79の噛み合い歯81、主軸7の噛み合い歯77、クラッチハブ33の噛み合い歯83によって構成されている。
つまり、2−4切り替え機構17は、2−4スリーブ79の噛み合い歯81、主軸7の噛み合い歯77、クラッチハブ33の噛み合い歯83,85によって構成されている。
このように、2−4切り替え機構17は第1の噛み合いクラッチ13と第2の噛み合いクラッチ15とから構成されており、さらに、第2の噛み合いクラッチ15はは第1の噛み合いクラッチ13に組み込まれている。
2−4スリーブ79は、2輪駆動ポジション(図2:2WD)と、トルク可変4輪駆動ポジション(図3:4WD(自動))と、トルク固定4輪駆動ポジション(図4:4WD(固定))にシフト可能である。
また、2−4スリーブ79のこのようなシフト操作は、シフトフォーク86を介して同一のシフト機構により行われる。
2−4スリーブ79が2輪駆動ポジションにシフトされると、噛み合い歯81と噛み合い歯83,85の噛み合いが解除される。また、2−4スリーブ79がトルク可変4輪駆動ポジションにシフトされると、噛み合い歯81,83が噛み合い、主軸7とクラッチハブ33が2−4スリーブ79を介して連結される。また、2−4スリーブ79がトルク固定4輪駆動ポジションにシフトされると、噛み合い歯81,83,85が噛み合い、主軸7とクラッチハブ33とスプロケット25が2−4スリーブ79を介して連結される。
トルク制御機構19は、湿式の多板クラッチ87、メインオイルポンプ、サブオイルポンプ89、サブオイルポンプ89とユニット化された電動モータ91、多板クラッチ87を押圧して締結する油圧アクチュエータ93、コントローラなどから構成されている。
多板クラッチ87は、スプロケット25に固定されたクラッチドラム95と、クラッチハブ33との間に配置されており、クラッチハブ33はニードルベアリング97,97によって主軸7の外周に支承されている。
また、多板クラッチ87はH−L切り替え機構11と同軸に配置されており、さらに、第1の噛み合いクラッチ13,49と第2の噛み合いクラッチ15と2−4切り替え機構17もこれらと同軸に配置されている。
メインオイルポンプは主軸7と一体に回転するギヤ99によって回転駆動され、トランスファーケース3に設けられたオイル溜まりからオイルを吸入する。このオイルは、下記のように、トランスファ装置1各部の潤滑・冷却に供せられると共に、コントローラに制御されるバルブと油路101とを介して油圧アクチュエータ93のシリンダ103にオイルを供給する。
コントローラは主軸7(メインオイルポンプ)が回転していないとき、電動モータ91によってサブオイルポンプ89を回転させ、上記のバルブと油路101とを介してシリンダ103にオイルを供給する。
シリンダ103はトランスファーケース3に形成されており、ピストン105と多板クラッチ87の間にはスラストベアリング107とプレッシャープレート109が配置されている。静止側のピストン105と回転側のプレッシャープレート109の相対回転はこのスラストベアリング107によって吸収される。
また、クラッチハブ33とプレッシャープレート109との間には、プレッシャープレート109を多板クラッチ87の連結解除側に付勢するリターンスプリング111が配置されている。
シリンダ103に油圧が与えられると、油圧アクチュエータ93はピストン105とスラストベアリング107とプレッシャープレート109とを介して多板クラッチ87を押圧し締結させる。
このとき、コントローラは必要に応じて上記バルブの開度を調整し、シリンダ103に与える油圧を変えて多板クラッチ87の滑りを調整し、前輪側に送られる駆動力の大きさを制御する。
また、シリンダ103へのオイル供給を停止すると、リターンスプリング111によってプレッシャープレート109などが後退し、多板クラッチ87の連結が解除される。
第1の噛み合いクラッチ13の2−4スリーブ79を2輪駆動ポジションにシフトすると、上記のように噛み合い歯81と噛み合い歯83(クラッチハブ33)及び噛み合い歯85(スプロケット25:クラッチドラム95)との噛み合いが解除され、前輪側への動力伝達経路である多板クラッチ87及びスプロケット25の両方が主軸7と切り離されるから、車両は後輪駆動による2輪駆動状態になる。
また、このように多板クラッチ87が切り離されるから、車両は完全な2輪駆動状態になり、従来例と異なって、多板クラッチ87にドラグトルクが生じても、エンジンによる前輪とその動力伝達系の連れ回りが防止されると共に、旋回性が向上する。
さらに、このときコントローラは各ハブクラッチによって左右の前輪を車軸から切り離す。
左右の前輪が切り離されると、左右の前車軸からフロントデフ、プロペラシャフト、チェーン伝動機構9、多板クラッチ87までの前輪側動力伝達系の回転が停止するから、その回転抵抗による燃費の低下が防止されると共に、動力伝達系の回転による振動、騒音、支承部と摺動部の耐久性への影響などが防止される。
また、例えばドライバー席にはスイッチ(断続を連動して行える操作手段)が設けられており、このスイッチは2−4スリーブ79を2輪駆動ポジションにシフトして第2の噛み合いクラッチ15の連結を解除する指令と、ハブクラッチの連結を解除する指令をコントローラに送る。
コントローラは、このスイッチの指令によって第2の噛み合いクラッチ15とハブクラッチを連動して連結解除すると共に、2−4スリーブ79が2輪駆動ポジション以外のポジションにあるときは、ハブクラッチを連結させる。
また、2−4スリーブ79をトルク可変4輪駆動ポジションにシフトすると、上記のように噛み合い歯81,83が噛み合って主軸7と多板クラッチ87とが連結される。
コントローラは、2−4スリーブ79がこのようにトルク可変4輪駆動ポジションにあるときだけ多板クラッチ87を作動させ、さらに、路面条件、エンジンの出力、操舵条件などの変化に応じて、上記のように多板クラッチ87の滑りを調整し、前輪側に伝達される駆動力の大きさを制御する。
この制御は、駆動力が前輪に伝達されない2輪駆動状態(前輪と後輪のトルク伝達比がほぼ0:100になる状態)と、リジッドの4輪駆動状態(前輪と後輪のトルク伝達比が50:50になる状態)の間で行われ、任意のトルク伝達比を選択できる。
また、2−4スリーブ79をトルク固定4輪駆動ポジションにシフトすると、上記のように噛み合い歯81,83,85が噛み合って主軸7とクラッチハブ33とスプロケット25が2−4スリーブ79を介して連結されるから、車両はリジッドの4輪駆動状態になり、前輪と後輪に均等の駆動力が送られる。
また、トランスファ装置1では、H−L切り替え機構11のH−Lスリーブ51と、第1の噛み合いクラッチ13の2−4スリーブ79が別体であるから、これらを各別に操作すれば、第1の噛み合いクラッチ13の2輪駆動ポジションと、トルク可変4輪駆動ポジションと、トルク固定4輪駆動ポジションのそれぞれで高速(H)状態と低速(L)状態を選ぶことができる。
トランスファ装置1は、このような切替機能と、トルク可変4輪駆動時のトルク制御機能によって、路面条件、エンジンの出力、操舵条件のような走行中に生じる諸条件の変化に応じて、4輪駆動状態では悪路走破性、発進性、加速性、車体の安定性などを大幅に向上させ、2輪駆動状態では燃費、旋回性などを大幅に向上させることができる。
なお、2輪駆動ポジションへの切替は、上記のようにドライバー席のスイッチで行い、他の切り替えと制御は、上記のような諸条件の変化を各種センサで検知し、コントローラによって総合的に行われる。
主軸7には軸方向の油路とこれと連通する多数の径方向油路が形成されており、入力軸5には主軸7の径方向油路に対向する径方向油路が形成されている。
メインオイルポンプのオイルは、その油圧及び入力軸5と主軸7の遠心力によってこれらの油路から噴出し、ベアリング20,22,23,31,63,65,66,97,107、プラネタリーギヤ機構47、噛み合いクラッチ49、H−Lスリーブ51及びそのシフト機構の摺動部、第1の噛み合いクラッチ13、第2の噛み合いクラッチ15、2−4切り替え機構17、2−4スリーブ79及びそのシフト機構の摺動部、チェーン伝動機構9、多板クラッチ87などを充分に潤滑・冷却し、耐久性を大きく向上させている。
こうして、トランスファ装置1が構成されている。
トランスファ装置1は、2輪駆動時には第2の噛み合いクラッチ15によって多板クラッチ87と前輪側動力伝達系が切り離されるから、多板クラッチ87のドラグトルクによる前輪の連れ回りと、これに伴う走行抵抗が防止され、燃費が向上する。
また、ドラグトルクの影響を受けないから完全な2輪駆動状態になり、前後輪間の回転拘束力がなくなって旋回性が向上する。
また、第2の噛み合いクラッチ15を設けたことによって、上記のように、2輪駆動ポジションを単独で選ぶことが可能になり、さらに、2輪駆動ポジション及び4輪駆動のトルク可変とトルク固定の各ポジションでH−L切り替えを行えるから、それだけ多くのポジションが選択可能になって走行中の条件変化に対応し易くなり、車両の走行性能を大きく向上させることができる。
また、第2の噛み合いクラッチ15と2−4切り替え機構17を組み込んだ第1の噛み合いクラッチ13は、図2〜4に示すように、2輪駆動、トルク可変4輪駆動、トルク固定4輪駆動の各ポジションを備えているが、このような構成は、従来例の2H/4Hポジションと4Lポジションとの間に噛み合い歯83を設け、2−4スリーブ79のシフトストロークを延長するだけで実施可能になる。
また、2輪駆動、トルク可変4輪駆動、トルク固定4輪駆動の各ポジションを直線状に配置したから、同一のシフト機構によって連続的に切り替え操作が可能であり、操作性が大きく向上している。
また、このように既存の機構に極めて簡単な変更を加えるだけで実施できる上に、シフト機構を共用できるから、構造とレイアウトが簡素であり、それだけ軽量でコンパクトに構成されて車載性が向上すると共に、低コストになる。
また、トランスファ装置1では、H−L切り替え機構11と、トルク制御機構19の多板クラッチ87と、第1の噛み合いクラッチ13と、第2の噛み合いクラッチ15と、2−4切り替え機構17とを同軸に配置したから、これらを径方向に配置する構造に較べて、径方向にコンパクトになっており、車載性がさらに向上している。
また、多板クラッチ87が切り離されたときに、ハブクラッチによって前輪と車軸とが切り離されるから、前輪側の動力伝達系が、エンジンの駆動力及び走行による前輪の回転の両方から遮断されて静止するから、その回転抵抗による燃費の低下が防止されると共に、振動、騒音、動力伝達系の支承部と摺動部の磨耗、耐久性の低下などが防止される。
また、第2の噛み合いクラッチ15による多板クラッチ87の切り離しと、ハブクラッチによる前輪の切り離しとを、ドライバー席のスイッチによって連動操作できるから、上記のような前輪側動力伝達系の回転静止機能とその効果を享受しながら、ドライバーの負担増加が防止される。
なお、H−L切り替え機構11のH−Lスリーブ51と第1の噛み合いクラッチ13の2−4スリーブ79とを、同一のシフト機構により連動させてシフト操作することも可能である。
このように構成すれば、シフト機構がさらに軽量コンパクトになり、トランスファ装置1が低コストになる。
なお、本発明のトランスファ装置において、切り離し側の車輪とその動力伝達系とを断続する切り離し機構は、ハブクラッチの他に、例えば、トルク断続機能を持ったデファレンシャル装置(FRD:フリーランニングデフ)、車軸上で駆動力を断続する機構(ADD:アクスルディスコネクト)などでもよい。
さらに、切り離し機構は、車軸上に配置するものだけでなく、例えば、プロペラシャフト上に配置するものでもよく、このような場合でも、質量の大きいプロペラシャフトの回転を停止させることができるから、振動、騒音、磨耗、耐久性と燃費への影響などを充分に防止できる。
また、トルク制御機構に用いられるクラッチは、多板クラッチに限らず、トルク可変のクラッチであれば、単板クラッチやコーンクラッチでもよく、また、これらは湿式でも乾式でもよい。
また、このクラッチの締結手段は、油圧アクチュエータのような液圧アクチュエータに限らず、電磁石、あるいは、電動モータとその回転を減速しながら操作力に変換する変換手段から構成されたアクチュエータなどでもよい。
本発明の一実施形態を示す断面図である。 実施形態の要部拡大図であり、2輪駆動状態を示す。 実施形態の要部拡大図であり、トルク可変の4輪駆動状態を示す。 実施形態の要部拡大図であり、トルク固定の4輪駆動状態を示す。 従来例の断面図である。
符号の説明
1 トランスファ装置
9 チェーン伝動機構(前輪側の動力伝達系)
11 H−L切り替え機構(伝達トルク切り替え機構)
13 第1の噛み合いクラッチ
15 第2の噛み合いクラッチ
19 トルク制御機構
87 多板クラッチ(トルク制御機構)

Claims (4)

  1. エンジンから伝達される駆動力を後輪側の動力伝達系に直結して伝達する主軸と、前輪側の動力伝達系に駆動力を伝達するドライブシャフトと、前記主軸の外周に配置されたクラッチハブとクラッチドラムとの間に設けられ締結手段によって前記前輪側の動力伝達系へトルク可変に駆動力を伝達する多板クラッチとを備えたトランスファ装置であって、
    前記主軸を介して前記後輪側の動力伝達系へ駆動力を伝達すると共に前記主軸から前記クラッチハブ,前記クラッチドラム,前記多板クラッチ及び前記ドライブシャフトを切り離す2輪駆動ポジションと、前記主軸を介して前記後輪側の動力伝達系へ駆動力を伝達すると共に前記主軸から前記クラッチハブ,前記クラッチドラム,前記多板クラッチ及び前記ドライブシャフトを介して前記前輪側の動力伝達系へ駆動力を伝達するトルク可変4輪駆動ポジションとを切り換える噛み合いクラッチを設けたことを特徴とするトランスファ装置。
  2. 請求項1に記載のトランスファ装置であって、
    前記噛み合いクラッチは、前記トルク可変4輪駆動ポジションと、前記クラッチハブ側と前記クラッチドラム側とを連結し前記後輪側の動力伝達系と前記前輪側の動力伝達系の伝達駆動力を固定するトルク固定4輪駆動ポジションとをシフト可能なスリーブを備えることを特徴とするトランスファ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のトランスファ装置であって、
    前記噛み合いクラッチは前記主軸と前記クラッチハブ側との間に配置され、前記クラッチドラムは入力側スプロケットに固定され、前記ドライブシャフトには出力側スプロケットが設けられ、前記主軸から前記前輪側の動力伝達系に駆動力を伝達することを特徴とするトランスファ装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のトランスファ装置であって、
    前記噛み合いクラッチは入力側スプロケットに対して前記主軸の軸方向入力側に配置され、前記多板クラッチは前記入力側スプロケットに対して前記主軸の軸方向後輪出力側に配置されていることを特徴とするトランスファ装置。
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