JP4656785B2 - ハイブリッドホットプレスとその制御方法 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、モールドに充填した平板状の処理品(例えば原料粉末)の急速加熱と均一加熱が可能なハイブリッドホットプレスとその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
セラミックスや金属、炭化物、窒化物などの導電性物体の原料粉末を、モールドに充填して加熱し一対のパンチで加圧して焼結体の製造が行われる。この焼結体を製造する焼結装置は加熱方式によりいくつかの方式に分類される。
【0003】
ヒータ加熱方式はモールドの周囲に抵抗加熱ヒータなどのヒータを配置しモールドを表面から加熱し、この中の原料粉末を間接的に加熱する方式であり、セラミックスと導電性物質の両方の焼結に適用でき広く用いられている。誘導加熱方式は、モールドを電磁誘導により直接加熱する加熱方式であり、ヒータ加熱方式に比較し、焼結体の加熱速度が速い利点がある。通電方式は一対のパンチを電極として原料粉末に通電し、原料粉末の抵抗熱で加熱する方式である。なお通電方式については、特開昭64−55303,特開平5−70804,特開平5−117707に開示されている。
【0004】
近年の焼結体大型化に伴いモールドやパンチなどの被加熱物も大型化している。また、特に半導体等の製造のために、薄くて大きい円板状の多結晶材料(例えば厚さ1mm×直径100mm程度)を均一かつ高温(例えば450℃以上)に加熱・焼結して熱伝導率の低い低伝導材料を製造することが求められることがある。すなわち、電子材料などの機能性材料では、後工程を簡単化するため、焼結厚さを極力薄くする必要がある。また材料によっては熱伝導性が極端に悪いものもある。
【0005】
かかる多結晶焼結材料は、結晶粒子の大きさや粒子界面の特性に代表される材料微構造により特性が大きく左右される。そのため、低熱伝導材料を得るためには、結晶粒子をできるだけ小さくする必要があり、そこで、できるだけ早い昇温速度が必要になる。また、昇温速度のバラツキにより結晶粒子の大きさにバラツキが生じるため、かかる多結晶材料を均質にするために、全体を均一に加熱する必要がある。
【0006】
しかし、上述したヒータ加熱方式では、モールドへのエネルギ伝達は主としてヒータ表面温度とヒータを囲む断熱囲壁の内壁温度できまり、ヒータ材および断熱囲壁材の耐熱性には限界があるため、エネルギ伝達には限界がある。そのため、ある限度以上に加熱時間は短縮できず、かつ外部から加熱されるため被加熱物が大型化するほど中心部との温度差が大きく均一加熱ができない問題点があった。
また、誘導加熱方式では、モールドは直接加熱できるが、被加熱物の材料特性によりモールドとの間に温度差が生じるため、ヒータ加熱方式と同様に均一加熱ができない問題点があった。更に、大型で高価な加高周波電力発生装置が必要であり、加熱時間を短縮するには電源設備に費用がかかりすぎる問題点があった。
【0007】
一方、通電方式は原料粉末を直接加熱するため加熱時間は比較的短いが、原料粉末の種類により加熱条件が異なり、操業が難しい。また温度は原料粉末の中心温度が最も高くなる傾向にあり、焼結体温度制御が難しい。特に薄くて大きい円板状の多結晶材料の場合には、材料自体の発熱が少ないため高速加熱ができず、また材料が薄いために、均一加熱が困難である問題点があった。
【0008】
言い換えれば、従来のヒータ加熱方式、誘導加熱方式及び通電方式の焼結装置では、熱伝導性が極端に悪い材料で焼結厚さを薄くする場合に、急速加熱と均一加熱の両立できず、そのため、被処理物の温度分布が悪化し、製品としての歩留りが低下していた。
【0009】
かかる問題点を解決するために、本発明の出願人は先に「ハイブリッド焼結装置とその方法」を創案し出願した(特開2000−226603)。この装置及び方法は、図5に模式的に示すように、モールド1を囲むヒータ2を有しモールドを表面からヒータ加熱するヒータ加熱装置5と、モールド1の焼結空間に充填された原料粉末3(処理品)を直接挟持する上下の均熱板6と、上下均熱板を上下から挟持する上下の通電発熱体7と、上下の通電発熱体を一対の電極4で挟持しその間を通電加熱する通電加熱装置8とを備え、ヒータによる輻射加熱と通電加熱を併用して、均熱板を均熱に高速加熱し、その間の原料粉末を加熱・焼結するものである。この発明により、熱伝導率が低く、厚さが薄い焼結材であっても急速加熱及び均一加熱が可能となった。以下、かかる輻射加熱と通電加熱を併用する焼結装置を「ハイブリッドホットプレス」と呼ぶ。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
外部からのヒータ加熱のみによる従来のホットプレス装置では、プレス系の外部にヒータを設置し、輻射加熱により外面から加熱する。そのため、一般的に内外温度差が発生するため、処理温度付近までゆっくり加熱し、また長時間保持して、内外面の達成温度が均一化される程度の保持時間をかけて焼結や熱処理をしている。
【0011】
そのため、ヒータ加熱のみによる従来のホットプレス装置では、上述したように、薄くて大きい平板状の粉末材料(例えば厚さ1mm×直径100mm程度)を均一かつ高温に加熱・焼結して熱伝導率の低い低伝導材料を製造し、かつ所望の特性を得るために、早い昇温速度で全体を均一に加熱することが困難であり、処理時間が非常に長くなる問題点があった。
【0012】
すなわち、平板状の粉末材料を所定の処理温度(例えば約470℃)に均一に(内外面の最大温度差が例えば5℃以内)に加熱してこれを所定時間(例えば5分間)だけ保持して、所望の特性の材料を得る場合でも、この処理温度に達するまでに温度差を均等にするために長時間を必要としていた。
【0013】
また、上述した従来のハイブリッドホットプレスを用いた場合でも、薄くて大きい平板状の粉末材料を均一に加熱して焼結又は熱処理するために、同様に処理温度に達するまでに温度差を均等にするために長時間を必要としていた。
また、この場合、従来のハイブリッドホットプレスでは、多結晶材料を1枚ずつ処理する必要があるため、生産性が極めて低い問題点があった。
【0014】
本発明はかかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、薄くて大きい平板状の処理品を所望の処理温度で均一に所定時間加熱して焼結又は熱処理することができ、かつ同時に複数枚の処理が可能であり、更に全体の処理時間を大幅に短縮することができ、これにより、処理品の特性を向上させ、歩留りを高め、かつ生産性を高めることができるハイブリッドホットプレスとその制御方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上下に貫通するモールド空間(11a)を有し鉛直かつ直列に配置された複数のモールド(11)と、各モールドをそれぞれ独立に囲む複数のヒータ(12a)を有し各モールドを外表面から輻射加熱する輻射加熱装置(12)と、各モールドの焼結空間に水平に位置決めされた平板状の処理品(3)を直接挟持しかつモールド空間を上下動可能な複数の均熱板(14)と、モールド、処理品及び均熱板からなるモールド組立体の間に均熱板を介して挟持された中間発熱体(16)と、前記モールド組立体全体を均熱板を介して上下に挟持する上下の端部発熱体(18)と、前記モールド組立体全体を一対の電極(20a)で挟持しその間を通電加熱する通電加熱装置(20)と、前記複数のモールド組立体と複数の発熱体(16,18)を鉛直かつ同軸に保持するモールド保持装置(22)と、を備えたハイブリッドホットプレスであって、
前記モールド保持装置(22)は、各モールド空間の下端内面に嵌合する導電性平板(22a)と、前記各中間発熱体(16)を鉛直に貫通し上端が導電性平板で保持され下端が均熱板(14)で保持された中間鉛直ピン(22b)と、前記上下の端部発熱体(18)を鉛直に貫通し一端が導電性平板又は均熱板(14)で保持され他端が電極(20a)で保持された端部鉛直ピン(22c)とからなり、
前記中間発熱体(16)と上下の端部発熱体(18)は、接触抵抗の大きい導電性平板の積層体であり、かつ各モールド組立体を上下から加熱する発熱量Q1が同一となるように各積層体全体の接触抵抗が設定されており、
前記複数のヒータ(12a)は、各モールドを外表面から輻射加熱する加熱量Q2が同一となるように各ヒータの発熱量が設定されている、ことを特徴とするハイブリッドホットプレスが提供される。
【0016】
上記本発明の構成によれば、複数のモールド(11)内に平板状の処理品(3)が均熱板(14)に挟持されたモールド組立体の各モールドに独立にヒータ(12a)が設けられ、かつ各モールド組立体の上下に中間発熱体(16)と端部発熱体(18)が位置するので、ヒータ(12a)と発熱体(16,18)により、複数のモールド組立体を同時に昇温して複数の処理品を同時に処理して、その生産性を高めることができる。
また、各発熱体(16,18)が、接触抵抗の大きい導電性平板の積層体なので、ヒータ(12a)で外部への放熱を防止して、薄くて大きい平板状の処理品を均一に加熱することができる。
【0017】
更に、各モールド組立体を上下から加熱する発熱量Q1がほぼ同一となるように各積層体全体の接触抵抗が設定されており、かつ各ヒータ(12a)も、各モールドを外表面から輻射加熱する加熱量Q2がほぼ同一となるように各ヒータの発熱量が設定されているので、急速加熱しても温度のバラツキが少なく、処理品を所望の処理温度で均一に所定時間加熱して焼結又は熱処理することができ、かつ全体の処理時間を大幅に短縮することができ、これにより、処理品の特性を向上させ、歩留りを高めることができる。
【0019】
かかるモールド保持装置(22)を備えることにより、複数のモールド組立体を一対の電極(20a)で挟持する軸線上に鉛直かつ同軸に保持することができ、通電加熱を効率的に行えるとともに、処理品の温度分布を均一化し、処理品の特性を向上することができる。
【0020】
また、本発明によれば、上下に貫通するモールド空間(11a)を有するモールド(11)と、モールドを囲むヒータ(12a)を有しモールドを外表面から輻射加熱する輻射加熱装置(12)と、モールドの焼結空間に水平に位置決めされた平板状の処理品(3)を直接挟持しかつモールド空間を上下動可能な均熱板(14)と、モールド、処理品及び均熱板からなるモールド組立体を挟持する発熱体(16,18)と、モールド組立体全体を一対の電極(20a)で挟持しその間を通電加熱する通電加熱装置(20)と、前記複数のモールド組立体と複数の発熱体(16,18)を鉛直かつ同軸に保持するモールド保持装置(22)と、を備えたハイブリッドホットプレスの制御方法であって、
通電により各モールド組立体を上下から加熱する発熱量Q1が同一となるように各発熱体の接触抵抗を設定し、かつ各モールドを外表面から輻射加熱する加熱量Q2が同一となるように各ヒータの発熱量を設定する発熱量設定ステップ(A)と、
モールドの放熱を輻射加熱で防止しながら、通電による発熱体(16,18)と処理品(3)の発熱により処理品全体を所定の処理温度まで均一に加熱するバランス加熱ステップ(E)と、
所定の時間の間、処理品を処理温度に保持するように、通電加熱を停止してヒータ加熱のみを行う均熱ステップ(F)とを有し、
モールドの放熱を輻射加熱で防止しながら、発熱体(16,18)と処理品(3)の通電加熱により処理品全体を均一に加熱する、ことを特徴とするハイブリッドホットプレスの制御方法が提供される。
【0021】
この方法によれば、モールドの放熱を輻射加熱で防止しながら、発熱体(16,18)と処理品(3)の通電加熱により処理品全体を均一に加熱するので、薄くて大きい平板状の処理品を均一に加熱することができる。
【0023】
更に、ヒータ加熱と通電加熱を併用して、処理品の中心温度が処理品の性能に影響のでない待機温度まで急速加熱する急速加熱ステップ(C)と、処理品の中心温度が前記待機温度に達するまで、通電加熱を停止してヒータ加熱のみを行う温度調整ステップ(D)とを有することが好ましい。
また、更に、主としてヒータ加熱により炉内部品を予熱する予備昇温ステップ(B)を有することが好ましい。
【0024】
また、更に、主としてヒータ加熱により炉内部品を予熱する予備昇温ステップ(B)と、ヒータ加熱と通電加熱を併用して、処理品の中心温度が処理品の性能に影響のでない待機温度まで急速加熱する急速加熱ステップ(C)と、処理品の中心温度が前記待機温度に達するまで、通電加熱を停止してヒータ加熱のみを行う温度調整ステップ(D)とを有してもよい。
【0025】
上記方法によれば、発熱量設定ステップ(A)により、通電加熱と輻射加熱のそれぞれにおいて、複数のモールド組立体をほぼ均等に加熱するように設定できる。また、予備昇温ステップ(B)により顕熱の大きい炉内部品を予め予熱することができる。更に、急速加熱ステップ(C)により処理品に影響を与えない温度範囲で急速に昇温し、処理サイクルを短縮できる。また、温度調整ステップ(D)で処理品内に生じた温度差を処理品に影響を与えない温度で減少させることができる。更に、バランス加熱ステップ(E)で処理品全体を所定の処理温度まで均一かつ短時間に加熱することができる。また、均熱ステップ(F)で処理品全体を所定の時間の間、処理温度に保持して、所望の焼結又は熱処理を行うことができる。
従って、この方法により、薄くて大きい平板状の処理品を所望の処理温度で均一に所定時間加熱して焼結又は熱処理することができ、かつ全体の処理時間を大幅に短縮することができ、これにより、処理品の特性を向上させ、歩留りを高めることができる。
【0026】
また、前記バランス加熱ステップ(E)において、処理品(3)の中心温度と、モールドの表面温度とを検出して比較し、中心温度が低いときは通電電流を増加させ、表面温度が低いときはヒータ電流を増加させる。
この方法により、処理品の温度分布を微調整することができる。
【0027】
また、輻射加熱の影響が少なく処理品温度に近似する温度となるモールド又は均熱板の特定箇所の温度を測温点として設定し、該測温点の温度と処理品温度とを予め同時に計測し、昇温過程の温度プロファイルにより相対温度差を把握し、そのデータを校正値として処理品温度を推定する。
この方法により、処理品温度を直接測定できない場合でも、予め予備試験を行う事より、測定点から処理品温度を推定して正確に処理品の温度調整ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0029】
図1は、本発明のハイブリッドホットプレスの全体模式図である。一般的にホットプレス成形は、温度と圧力を同時に作用させる焼結手段であり、ハイブリッドホットプレスは、ヒータによる輻射加熱と通電加熱を併用して加熱する装置である。
【0030】
図1に示すように、本発明のハイブリッドホットプレス10は、真空チャンバー内の加熱室内に、モールド11、輻射加熱装置12、均熱板14、中間発熱体16、端部発熱体18を備え、プレスで処理品3を加圧しながら、通電加熱装置20の電源と給電部を介して処理品に通電し、輻射加熱と通電加熱を併用して処理品3を加熱するようになっている。
【0031】
図2は、本発明のハイブリッドホットプレスの主要部の構成図である。この図において、二点鎖線で示す9は、加熱室を構成する断熱壁である。
【0032】
図2に示すように、本発明では、複数(この例では3つ)のモールド11はプレスの軸線上に鉛直かつ直列に配置されている。各モールド11は、耐熱性材料、例えばグラファイトで構成され、上下に貫通する断面形状が一定のモールド空間11aを有する。このモールド空間11aは、円筒形であるのが望ましいが、その他の形状、例えば直方体でもよい。
また、この実施形態では、モールド11は、互いに軸方向に嵌合した外側と内側のモールドからなり、必要に応じて外側と内側のモールドを交換できるようになっている。
【0033】
輻射加熱装置12は、各モールド11をそれぞれ独立に囲む複数(この例で3つ)のヒータ12a(例えば抵抗加熱式の電気ヒータ)を有する。すなわち、各ヒータ12aは、それぞれ対応するモールド11を外表面から均等に輻射加熱するように構成されている。なお、この場合、別のヒータからも輻射加熱を受けるようになっていてもよい。
【0034】
更に、複数のヒータ12aは、各モールド11を外表面から輻射加熱する加熱量Q2がほぼ同一となるように各ヒータの発熱量が設定される。
【0035】
複数の均熱板14は、モールド空間11aの断面形状と同一形状の導電性の平板である。この均熱板は、処理品3よりも熱伝導率及び熱容量が大きく設定され、処理品の厚さが薄い場合でも厚さ方向に加熱して均熱化と高速加熱を可能にしている。各均熱板14は、各モールドの焼結空間11aに水平に位置決めされた平板状の処理品3を上下から直接挟持し、処理品3と共に焼結空間11a内を上下動可能になっている。
【0036】
平板状の処理品3は、例えばセラミックスや金属、炭化物、窒化物などの導電性物体の原料粉末である。また、特に薄くて大きい円板状の多結晶材料や、熱伝導性が極端に悪い材料で焼結厚さを薄くする必要があるものでもよい。処理品3は、この例では、1つのモールド11に2枚づつセットしている。しかし、上下の処理品3で温度差が生じる場合には、モールド毎に1枚づつとするのがよく、逆に温度分布が問題にならない場合には、3枚以上をセットしてもよい。
【0037】
中間発熱体16は、複数のモールド組立体の間にその上下端に位置する均熱板14を介して挟持される。また、上下の端部発熱体18は、前記複数のモールド組立体全体を同様に均熱板14を介して上下に挟持する。
なお、本発明において、「モールド組立体」とは、モールド11内に処理品3と均熱板14を組込んだものを意味する。
【0038】
中間発熱体16と上下の端部発熱体18は、接触抵抗の大きい導電性平板(例えばグラファイト板、金属板)の積層体であり、この積層体内を上下に電流が流れる際に、接触面における接触抵抗により接触面に均等に発熱するようになっている。また、この例では、各モールド組立体を上下から加熱する発熱量Q1がほぼ同一となるように各積層体全体の接触抵抗が設定される。
【0039】
通電加熱装置20は、複数のモールド組立体を上下一対の電極20aで挟持し、その間を通電加熱する。この電極20aの軸線は、プレスの軸線に一致しており、プレスにより電極20aの間のモールド組立体、中間発熱体16、上下の端部発熱体18の全体を直列にサンドイッチして一体的に圧縮して通電し、モールド組立体内の処理品3と均熱板14を加圧するとともに、通電加熱する。
【0040】
上述した本発明の構成によれば、複数のモールド11内に平板状の処理品3が均熱板14に挟持されたモールド組立体の各モールドに独立にヒータ12aが設けられ、かつ各モールド組立体の上下に中間発熱体16と端部発熱体18が位置するので、ヒータ12aと発熱体16,18により、複数のモールド組立体を同時に昇温して複数の処理品を同時に処理して、その生産性を高めることができる。
また、各発熱体16,18が、接触抵抗の大きい導電性平板の積層体なので、ヒータ12aで外部への放熱を防止して、薄くて大きい平板状の処理品を均一に加熱することができる。
【0041】
更に、各モールド組立体を上下から加熱する発熱量Q1がほぼ同一となるように各積層体全体の接触抵抗が設定されており、かつ各ヒータ12aも、各モールドを外表面から輻射加熱する加熱量Q2がほぼ同一となるように各ヒータの発熱量が設定されているので、急速加熱しても温度のバラツキが少なく、処理品を所望の処理温度で均一に所定時間加熱して焼結又は熱処理することができ、かつ全体の処理時間を大幅に短縮することができ、これにより、処理品の特性を向上させ、歩留りを高めることができる。
【0042】
図2において、本発明のハイブリッドホットプレス10は、更に、複数のモールド組立体と複数の発熱体16,18を鉛直かつ同軸に保持するモールド保持装置22を備える。このモールド保持装置22は、この例では、導電性平板22a、中間鉛直ピン22b、及び端部鉛直ピン22cからなる。
導電性平板22aは、各モールド空間の下端内面に嵌合する導電性と熱伝導性の高い平板である。また、中間鉛直ピン22bは、各中間発熱体16を鉛直に貫通し、上端が導電性平板で保持され、下端が均熱板14で保持される。更に、端部鉛直ピン22cは、上下の端部発熱体18を鉛直に貫通し、一端が導電性平板又は均熱板14で保持され、他端が電極20aで保持される。
【0043】
かかるモールド保持装置22を備えることにより、複数のモールド組立体を一対の電極20aで挟持する軸線上に鉛直かつ同軸に保持することができ、通電加熱を効率的に行えるとともに、処理品の温度分布を均一化し、処理品の特性を向上することができる。
【0044】
図3は、本発明の制御方法を示すステップ図である。この図に示すように、本発明のハイブリッドホットプレスの制御方法は、発熱量設定ステップ(A)、予備昇温ステップ(B)、急速加熱ステップ(C)、温度調整ステップ(D)、バランス加熱ステップ(E)、均熱ステップ(F)、及び冷却ステップ(G)からなる。
【0045】
発熱量設定ステップ(A)では、通電により各モールド組立体を上下から加熱する発熱量Q1がほぼ同一となるように各発熱体の接触抵抗を設定し、かつ各モールドを外表面から輻射加熱する加熱量Q2がほぼ同一となるように各ヒータの発熱量を設定する。この設定により、バランス加熱ステップ(E)において、輻射加熱と通電加熱のバランスを取りながら昇温することが可能となる。
【0046】
予備昇温ステップ(B)では、主としてヒータ加熱により炉内部品を予熱する。なお、必要により同程度以下の熱量を通電加熱により付加してもよい。このステップを設けることにより、顕熱の大きい炉内部品を予め予熱することができ、その後の昇温をスムースに行うことができる。
【0047】
急速加熱ステップ(C)では、ヒータ加熱(輻射加熱)と通電加熱を併用して、処理品の中心温度が処理品の性能に影響のでない待機温度まで急速加熱する。この急速加熱ステップ(C)により処理品に影響を与えない温度範囲で急速に昇温し、処理サイクルを短縮できる。
【0048】
温度調整ステップ(D)では、処理品の中心温度が待機温度に達するまで、通電加熱を停止してヒータ加熱のみを行う。この温度調整ステップ(D)で処理品内に生じた温度差を処理品に影響を与えない温度で減少させることができる。
【0049】
バランス加熱ステップ(E)では、モールドの放熱を輻射加熱で防止しながら、発熱体16,18と処理品3の通電加熱により処理品全体を所定の処理温度まで均一に加熱する。このバランス加熱ステップ(E)で処理品全体を所定の処理温度まで均一かつ短時間に加熱することができる。
【0050】
また、このバランス加熱ステップ(E)において、処理品の温度分布を微調整するために、処理品3の中心温度と、モールドの表面温度とを検出して比較し、中心温度が低いときは通電電流を増加させ、表面温度が低いときはヒータ電流を増加させることが好ましい。
【0051】
均熱ステップ(F)では、所定の時間の間、処理品を処理温度に保持するように、通電加熱を停止してヒータ加熱のみを行う。この均熱ステップ(F)で処理品全体を所定の時間の間、処理温度に保持して、所望の焼結又は熱処理を行うことができる。
【0052】
冷却ステップ(G)では、ヒータ加熱と通電加熱の両方を停止して、全体を冷却する。また、必要に応じて、冷却速度を制御する。
【0053】
また、処理品温度を直接測定できない場合には、輻射加熱の影響が少なく処理品温度に近似する温度となるモールド又は均熱板の特定箇所の温度を測温点として設定し、この測温点の温度と処理品温度とを予め同時に計測し、昇温過程の温度プロファイルにより相対温度差を把握し、そのデータを校正値として処理品温度を推定することにより、測定点から処理品温度を推定して正確に処理品の温度調整ができる。
【0054】
上述した本発明のハイブリッドホットプレスの制御方法は、モールドの放熱を輻射加熱で防止しながら、発熱体16,18と処理品3の通電加熱により処理品全体を均一に加熱する点に大きな特徴があり、これにより、モールドの放熱を輻射加熱で防止しながら、発熱体16,18と処理品3の通電加熱により処理品全体を均一に加熱するので、薄くて大きい平板状の処理品を均一に加熱することができる。
【0055】
【実施例】
図4は、本発明の制御方法による運転パターンの実施例である。この図において、横軸は時間、縦軸は温度である。また、図中の細い直線(折れ線)は目標(ターゲット)設定温度、太い実線は処理品中心温度、細い破線は処理品端面温度である。この実施例において、目標の処理温度は、最大温度差5℃以内で約470℃に約5分間保持する焼結又は熱処理である。なお、図中の横軸に対応させて、通電加熱とヒータ加熱のON/OFFを表示している。
【0056】
この実施例から、予備昇温域(予備昇温ステップ(B))では、通電加熱がOFFであるため、処理品の端面温度が高くなり、中心温度との温度差が生じているのがわかる。また、短時間昇温域(急速加熱ステップ(C))では、通電加熱を併用し、その加熱速度が速いので、温度分布が逆転し、中心が高く、端面が低くなる。次の調整域1(温度調整ステップ(D))では、通電加熱を再びOFFにするので、中心温度は徐々に低下し、輻射加熱で上昇する端面温度と一致した後、ほぼ近似した温度で両方とも上昇する。次の調整域2(バランス加熱ステップ(E))では、バランス加熱により両方が処理温度まで短時間に昇温する。最後の均熱域(均熱ステップ(F))では、両者お温度差がほとんど発生しないまま、所定の温度に保持されて焼結又は熱処理がされている。
【0057】
従って、この実施例からも、モールドの放熱を輻射加熱で防止しながら、通電加熱により処理品全体を均一に加熱することで、薄くて大きい平板状の処理品を短時間に均一に加熱することができることがわかる。
【0058】
なお、本発明は上述した実施形態及び実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更できることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】
上述した本発明のハイブリッドホットプレスとその制御方法は、セラミックスや金属、炭化物、窒化物などの導電性物体の原料粉末の焼結手段であり、特に加熱到達温度で性能が決まってしまう物や処理品内部での温度履歴での差を嫌う物を処理する場合に本発明のステップ加熱を行うことで処理品内の温度履歴をほぼ同じにし、最終温度到達温度差を少なくできる特徴を有する。従って、セラミックスや金属、炭化物、窒化物などの導電性物体の原料粉末や、BeとTeを含有する熱電用材料に適用することができる。
【0060】
すなわち、本発明のハイブリッドホットプレスとその制御方法は、薄くて大きい平板状の処理品を所望の処理温度で均一に所定時間加熱して焼結又は熱処理することができ、かつ同時に複数枚の処理が可能であり、更に全体の処理時間を大幅に短縮することができ、これにより、処理品の特性を向上させ、歩留りを高め、かつ生産性を高めることができる等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハイブリッドホットプレスの全体模式図である。
【図2】本発明のハイブリッドホットプレスの主要部の構成図である。
【図3】本発明の制御方法を示すステップ図である。
【図4】本発明の制御方法による運転パターンである。
【図5】従来のハイブリッドホットプレスの全体模式図である。
【符号の説明】
1 モールド、2 ヒータ、3 原料粉末(処理品)、
4 電極、5 ヒータ加熱装置、6 均熱板、
7 通電発熱体、8 通電加熱装置、9 断熱壁、
10 ハイブリッドホットプレス、
11 モールド、11a モールド空間、
12 輻射加熱装置、12a ヒータ、
14 均熱板、16 中間発熱体、18 端部発熱体、
20 通電加熱装置、20a 電極、
22 モールド保持装置、22a 導電性平板、
22b 中間鉛直ピン、22c 端部鉛直ピン
Claims (7)
- 上下に貫通するモールド空間(11a)を有し鉛直かつ直列に配置された複数のモールド(11)と、各モールドをそれぞれ独立に囲む複数のヒータ(12a)を有し各モールドを外表面から輻射加熱する輻射加熱装置(12)と、各モールドの焼結空間に水平に位置決めされた平板状の処理品(3)を直接挟持しかつモールド空間を上下動可能な複数の均熱板(14)と、モールド、処理品及び均熱板からなるモールド組立体の間に均熱板を介して挟持された中間発熱体(16)と、前記モールド組立体全体を均熱板を介して上下に挟持する上下の端部発熱体(18)と、前記モールド組立体全体を一対の電極(20a)で挟持しその間を通電加熱する通電加熱装置(20)と、前記複数のモールド組立体と複数の発熱体(16,18)を鉛直かつ同軸に保持するモールド保持装置(22)と、を備えたハイブリッドホットプレスであって、
前記モールド保持装置(22)は、各モールド空間の下端内面に嵌合する導電性平板(22a)と、前記各中間発熱体(16)を鉛直に貫通し上端が導電性平板で保持され下端が均熱板(14)で保持された中間鉛直ピン(22b)と、前記上下の端部発熱体(18)を鉛直に貫通し一端が導電性平板又は均熱板(14)で保持され他端が電極(20a)で保持された端部鉛直ピン(22c)とからなり、
前記中間発熱体(16)と上下の端部発熱体(18)は、接触抵抗の大きい導電性平板の積層体であり、かつ各モールド組立体を上下から加熱する発熱量Q1が同一となるように各積層体全体の接触抵抗が設定されており、
前記複数のヒータ(12a)は、各モールドを外表面から輻射加熱する加熱量Q2が同一となるように各ヒータの発熱量が設定されている、ことを特徴とするハイブリッドホットプレス。 - 上下に貫通するモールド空間(11a)を有するモールド(11)と、モールドを囲むヒータ(12a)を有しモールドを外表面から輻射加熱する輻射加熱装置(12)と、モールドの焼結空間に水平に位置決めされた平板状の処理品(3)を直接挟持しかつモールド空間を上下動可能な均熱板(14)と、モールド、処理品及び均熱板からなるモールド組立体を挟持する発熱体(16,18)と、モールド組立体全体を一対の電極(20a)で挟持しその間を通電加熱する通電加熱装置(20)と、前記複数のモールド組立体と複数の発熱体(16,18)を鉛直かつ同軸に保持するモールド保持装置(22)と、を備えたハイブリッドホットプレスの制御方法であって、
通電により各モールド組立体を上下から加熱する発熱量Q1が同一となるように各発熱体の接触抵抗を設定し、かつ各モールドを外表面から輻射加熱する加熱量Q2が同一となるように各ヒータの発熱量を設定する発熱量設定ステップ(A)と、
モールドの放熱を輻射加熱で防止しながら、通電による発熱体(16,18)と処理品(3)の発熱により処理品全体を所定の処理温度まで均一に加熱するバランス加熱ステップ(E)と、
所定の時間の間、処理品を処理温度に保持するように、通電加熱を停止してヒータ加熱のみを行う均熱ステップ(F)とを有し、
モールドの放熱を輻射加熱で防止しながら、発熱体(16,18)と処理品(3)の通電加熱により処理品全体を均一に加熱する、ことを特徴とするハイブリッドホットプレスの制御方法。 - 更に、ヒータ加熱と通電加熱を併用して、処理品の中心温度が処理品の性能に影響のでない待機温度まで急速加熱する急速加熱ステップ(C)と、
処理品の中心温度が前記待機温度に達するまで、通電加熱を停止してヒータ加熱のみを行う温度調整ステップ(D)とを有する、ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッドホットプレスの制御方法。 - 更に、主としてヒータ加熱により炉内部品を予熱する予備昇温ステップ(B)を有する、ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッドホットプレスの制御方法。
- 更に、主としてヒータ加熱により炉内部品を予熱する予備昇温ステップ(B)と、
ヒータ加熱と通電加熱を併用して、処理品の中心温度が処理品の性能に影響のでない待機温度まで急速加熱する急速加熱ステップ(C)と、
処理品の中心温度が前記待機温度に達するまで、通電加熱を停止してヒータ加熱のみを行う温度調整ステップ(D)とを有する、ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッドホットプレスの制御方法。 - 前記バランス加熱ステップ(E)において、処理品(3)の中心温度と、モールドの表面温度とを検出して比較し、中心温度が低いときは通電電流を増加させ、表面温度が低いときはヒータ電流を増加させる、ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッドホットプレスの制御方法。
- 輻射加熱の影響が少なく処理品温度に近似する温度となるモールド又は均熱板の特定箇所の温度を測温点として設定し、該測温点の温度と処理品温度とを予め同時に計測し、昇温過程の温度プロファイルにより相対温度差を把握し、そのデータを校正値として処理品温度を推定する、ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載のハイブリッドホットプレスの制御方法。
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