以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下においては、本発明を地上波デジタル放送用のデジタル録画再生機に適用した場合について説明するが、本発明を適用可能な形態がこれに限定されるものではない。
〔第1の実施の形態〕
図1は本実施の形態における地上波デジタル放送用のデジタル録画再生機(以下、単に録画再生機と呼ぶ。)1の内部構成を示すブロック図である。
同図に示すように録画再生機1は、CPU(Central Processing Unit )10と、バス11を介して当該CPU10に接続される操作入力部12、TV回路部13、ビデオ回路部14、音声映像記録部15、音声映像出力部16、メモリ部17及び計時部18とを備えて構成される。
CPU10は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた所定の処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、録画再生機1を統括的に制御する。具体的には、CPU10は、操作入力部12から入力されるキーの押下信号等に応じてメモリ部17に格納されたプログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、処理結果をメモリ部17に保存するとともに、当該処理結果を表示する為の表示信号を音声映像出力部16を介して表示部161へ出力して、対応する表示情報を表示させる。
操作入力部12は、視聴スイッチ121、録画予約スイッチ122、予約解除スイッチ123、録画スイッチ124、録画停止スイッチ125、再生スイッチ126、再生解除スイッチ127、再生開始スイッチ128及び再生停止スイッチ129を備えて構成される。
これらの各キーは、録画再生機1の録画や再生に係る動作の指示を行うためのスイッチキーである。ユーザはこれらの各スイッチキーを押下(以下、オン操作、又は単にオンとも記す。)することにより、本実施の形態のTV視聴、録画及び再生に係る動作の指示を行う。
この場合、本実施の形態においてCPU10が検出する「押下」とは、各キーを押し込む操作までを指すものとする。例えば、スイッチキーが押下され、その押し込まれた状態が保たれても、CPU10は「押下」が繰り返し行われているとは判別しない。
また、操作入力部12はこれらスイッチキーの他にも、カーソル移動のためのキー群でなるカーソルキー部12a、TV回路部13やビデオ回路部14が受信する放送波を指定するためのキー群でなるチャンネル指定キー部12c、入力内容の削除や取消し操作のためのクリアキー12d、操作の確定指示等を行うためのキーである決定スイッチ12b等を備え、後述の各処理においてユーザが選択等の操作を行う際、適宜これらの各キーが具体的な入力手段となる。
TV回路部13は地上波デジタル放送を受信し復号するための回路部であり、アンテナ1aを介して地上波デジタル放送の信号(以下、TV信号と呼ぶ。)を受信するTVチューナ131と、TV復調回路132と、TV復号回路133とを備えて構成される。
このTV回路部13においては、まずTVチューナ131は、ユーザが所定の方法で指定した放送波に対応するTV信号をアンテナ1aを介して受信してOFDM変調信号としてTV復調回路132へ出力し、TV復調回路132はそのOFDM変調信号を復調することによりTS(Transport Stream:トランスポート・ストリーム)を抽出してTV復号回路133へ出力し、TV復号回路133はそのTSから映像データと音声データとを分離して音声映像出力部16へ出力する。
この場合、TV復調回路132は、TVチューナ131から入力されたOFDM変調信号をA/D変換し、変換した信号に対して同調処理、FFT演算(Fast Fourier Transform)及び誤り訂正処理を実行する一連の回路(図示せず。)を備えて構成され、これらによりTSの抽出を行う。
音声映像出力部16は、音声や映像の出力制御を行う回路部であり、TV回路部13から入力された映像データ及び音声データや、CPU10による各処理の実行に伴う処理結果を、例えばこの音声映像出力部16に接続された表示部161やスピーカ162を介して出力する。
ビデオ回路部14もまたTV回路部13と同様に、地上波デジタル放送を受信し復号するための回路部であり、アンテナ1aを介してTV信号を受信するビデオチューナ141と、ビデオ復調回路142と、ビデオ復号回路143とを備えて構成される。
このビデオ回路部14においてもTV回路部13と同様に、ビデオチューナ141は、ユーザが所定の方法で指定した放送波に対応するTV信号をアンテナ1aを介して受信してOFDM変調信号としてビデオ復調回路142へ出力し、ビデオ復調回路142はそのOFDM変調信号を復調することによりTSを抽出してビデオ復号回路143へ出力するようになされている。
そしてビデオ復号回路143は、ビデオ復調回路142から入力されたTSから映像データと音声データとを分離するが、この場合、この映像データ及び音声データをバス11へ出力するようになされ、出力された映像データ及び音声データは、後述するように、バス11を介して音声映像記録部15へ記録される。
音声映像記録部15は、ハードディスクや追記可能な光ディスク等、容量単価の比較的小さい所定の記録媒体を備えて構成される補助記憶装置であり、ビデオ回路部14から出力される映像データ及び音声データをバス11を介して記録できるようになされている。
この場合CPU10が、例えば、まず音声映像記録部15に空のデータファイルを作成し、ビデオ回路部14から出力される映像データ及び音声データを所定の圧縮方式で圧縮してこのデータファイルへ次々と、所定期間に亘り追加記録する。本実施の形態において、以下、かかる追加記録の制御を録画と呼ぶこととする。
音声映像記録部15は、かかる録画によって生成された各データファイル(以下、音声映像データと呼ぶ。)を記録媒体の容量が許す限り任意個保有することが可能であり、CPU10は、ファイル番号等のファイル識別子を音声映像データに付すことにより、それら各音声映像データを識別するようになされている。
また、音声映像記録部15は、かくして記録した音声映像データに係る映像データ及び音声データを、バス11を介して音声映像出力部16へ出力できるようになされている。
この場合、CPU10はまず、例えばユーザにより指定された音声映像データを音声映像記録部15から読み出し、この音声映像データを先述の圧縮方式に対応する所定の展開方式で復元(デコード)することにより映像データ及び音声データを得、得られた映像データ及び音声データを次々と音声映像出力部16へ出力する。即ち、音声映像データに係る映像データは表示部161から、音声データはスピーカ162から、それぞれ出力され、これをユーザが視聴し得る。以下、本実施の形態において、かかる出力の制御を再生と呼ぶこととする。
計時部18は、年月日や時分といった日付情報や時刻を計時する計時装置で構成され、CPU10は、この計時部18によって計時される時刻情報から現時刻を取得する。
書換え可能な不揮発性メモリでなるメモリ部17は、録画再生機1に係るシステムプログラムやアプリケーションプログラム、各種初期設定、必要なプログラムのロードを行うための初期プログラム等を記憶するための記憶領域であり、また、CPU10が実行する各種プログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するための記憶領域でもある。
図2は、本実施の形態において、かかるメモリ部17として用いられるメモリ部17Aの構成を示す図である。
同図に示すようにメモリ部17Aは、フラグ変数部171、録画チャンネル172(録画CH)、視聴チャンネル173(視聴CH)、EPGデータエリア174、予約データエリア175、録画データエリア176、メイン処理プログラム17c、視聴処理プログラム17d、録画設定処理プログラム17e、第1の録画処理プログラム17f、第1の再生処理プログラム17g、録画データ表示処理プログラム17h及びチャンネル変更処理プログラム17iを備えて構成される。
フラグ変数部171は、録画再生機1が所定の動作状態にあることを示す変数であるフラグ変数をそれぞれ格納する記憶領域であり、同図に示すように、SICHOF、PRGF、TAIKIF、RECF、PLAYF及びSTARTFの各フラグ変数を格納して構成される。
これらSICHOF、PRGF、TAIKIF、RECF、PLAYF及びSTARTFは、それぞれ、ユーザにTV視聴させる動作状態(以下、TV視聴モードと呼ぶ。)、録画予約に係る操作を受け付ける動作状態(以下、予約モードと呼ぶ。)、録画開始を待機する動作状態(以下、録画待機モードと呼ぶ。)、録画動作中である動作状態(以下、録画モードと呼ぶ。)、再生開始を待機する動作状態(以下、再生準備モードと呼ぶ。)及び再生動作中である動作状態(以下、再生動作モードと呼ぶ。)に対応するフラグ変数となっている。ここに、録画予約とは、所望の時刻にビデオ回路部14が録画動作を開始するように、録画動作の開始時刻及び終了時刻等を設定する操作を言うものとする。
この場合CPU10により、SICHOF、PRGF、TAIKIF、RECF、PLAYF及びSTARTFの各値は、初期状態において何れも0となるように、また、録画再生機1がそれぞれTV視聴モード、予約モード、録画待機モード、録画モード、再生準備モード及び再生動作モードである場合に1となるように制御される。
そして、本実施の形態の録画再生機1においては、例えば、視聴スイッチ121がオンされるとSICHOFの値が1となり、TV視聴モードへ移行する。
また例えば、録画予約スイッチ122がオンされるとPRGFの値が1となり予約モードへ移行し、予約解除スイッチ123がオンされるとPRGFの値が0となり予約モードを終了する。
また、予約モードの録画再生機1においては、例えば、録画予約に係る操作が完了するとTAIKIFの値が1となり録画待機モードへ移行し、更に当該録画予約に係る録画動作が開始されるとRECFの値が1となり録画モードへ移行し、録画動作が終了するとTAIKIF及びRECFの値が0となり録画待機モード及び録画モードを終了する。
また、録画再生機1においては、例えば、再生スイッチ126がオンされるとPLAYFが1となり再生準備モードへ移行し、再生解除スイッチ127がオンされるとPLAYFが0となり再生準備モードを終了する。
また、再生準備モードの録画再生機1においては、例えば、再生開始スイッチ128がオンされるとSTARTFが1となり再生動作モードへ移行し、再生停止スイッチ129がオンされるとSTARTFが0となり再生動作モードを終了する。
録画チャンネル172(録画CH)及び視聴チャンネル173(視聴CH)は、それぞれ録画再生機1における録画中及び視聴中のチャンネル番号を一時的に格納する領域である。
この場合、本実施の形態のCPU10は、TV回路部13において受信中のチャンネル、即ち表示部161が稼動しているならば表示部161に番組が表示されるチャンネルを視聴中のチャンネルとして、また、録画中にビデオ回路部14において受信中のチャンネルを録画中のチャンネルとして、それぞれ認識するようになされている。
EPGデータエリア174は、現在放送中又は放送する予定の各番組に関する情報で構成されるEPG(Electronic Program Guide:電子番組ガイド)に基づく番組データを格納するためのデータテーブルである。
例えば図3にそのデータ構成例を示すように、EPGデータエリア174の各番組データは、番組の開始時刻、終了時刻、チャンネル番号(「チャンネル」)、番組名、ジャンル及び説明情報(「情報」)等の項目(以下、これらを包括的に番組データ項目と呼ぶ。)を有している。
この場合、番組データは予め所定の方法により取得され、メモリ部17AのEPGデータエリア174へ格納されるようになされている。
例えば、地上波デジタル放送の放送波に含めて配信される所定の信号に基づき番組データを取得することや、録画再生機1に内蔵するネットワークインタフェース部(図示せず。)を用いて、EPGに基づく番組データの提供を行う所定のサーバに対して所定のネットワークを介してアクセスし、番組データをダウンロードすることが可能であり、録画再生機1のCPU10は、かかる取得の動作を、例えば後述するメイン処理(図6)のステップA23において行うようになされている。
予約データエリア175は、録画予約に係る番組のデータ(以下、予約データと呼ぶ。)を格納するためのデータテーブルである。例えば図4にそのデータ構成例を示すように、予約データは番組データと同様の番組データ項目を有している。本実施の形態においては、CPU10がEPGデータエリア174から1つの番組データを予約データエリア175へコピーすることにより、1つの予約データを生成するようになされている。
録画データエリア176は、音声映像記録部15の各音声映像データに係る番組名等の管理情報でなるデータ(以下、録画データと呼ぶ。)を格納するためのデータテーブルである。
例えば図5にそのデータ構成例を示すように、録画データは、番組データ及び予約データと同様の番組データ項目と、対応する音声映像データのファイル番号を表す項目「音声映像データID」と、ユーザがその音声映像データを視聴済であるか未視聴であるかを表す項目「視聴フラグ」とを有している。
この場合、録画が行われ音声映像データが新規に作成される際に、CPU10が当該音声映像データに対応付けて新規に録画データを作成し、その録画データの番組データ項目に番組データ又は予約データの番組データ項目をコピーするようになされている。
メイン処理プログラム17cは、録画再生機1の全体動作の処理であるメイン処理に係るプログラムである。録画再生機1の電源が投入されると、CPU10は、所定の初期プログラムにより、まずこのメイン処理プログラム17cを実行することにより、本実施の形態のメイン処理を開始し、以降、電源が切断されるまでの間このメイン処理を行うようになされている。
また、CPU10はこのメイン処理における必要に応じて、視聴処理プログラム17d、録画設定処理プログラム17e、第1の録画処理プログラム17f、第1の再生処理プログラム17g及びチャンネル変更処理プログラム17iを実行することにより、ユーザのTV視聴に係る視聴処理、録画予約に係る録画設定処理、本実施の形態の録画動作に係る第1の録画処理、本実施の形態の再生動作に係る第1の再生処理及びユーザのチャンネル変更の操作に係るチャンネル変更処理を行うようになされている。
更にCPU10は、第1の再生処理における必要に応じて、録画データ表示処理プログラム17hを実行することにより、録画データの内容を表示する録画データ表示処理を行うようになされている。
次に、かかる録画再生機1において、CPU10がこれら各処理プログラムを実行することにより実現される動作について、図6〜図18に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
図6は、本実施の形態の録画再生機1のメイン処理を表したフローチャートである。録画再生機1の電源が投入されると、CPU10は、メモリ部17Aのメイン処理プログラム17cを実行することにより本実施の形態のメイン処理を開始し、以降、電源が切断されるまでの間このメイン処理を行う。
このメイン処理において、CPU10はまず、録画再生機1の初期化(イニシャライズ)を行う(ステップA11)。具体的には、録画再生機1の各種機能の設定を初期化する。本実施の形態においては、CPU10はかかる初期化の1つとして、フラグ変数部171の各フラグ変数のクリア(値を0とすること)を行う。
そしてそれ以降、CPU10は、視聴処理(ステップA13)、録画設定処理(ステップA15)、録画処理(ステップA17)、再生処理(ステップA19)、チャンネル変更処理(ステップA21)及びその他の処理(ステップA23)を行いステップA13へ移行する。即ちCPU10は、本処理を開始すると電源が切断されるまでの間、このステップA13〜A23を繰り返し行う。
この場合、ステップA13〜A21の各処理は、後に詳述するように、所定のスイッチがオンされた場合に録画再生機1を所定の動作モードへ移行する処理と、所定の動作モードにおいて行われる処理とで構成されている。従って、本処理は全体として、繰り返し行われるステップA13〜A23の中で所定の操作を並列的に待ち受けるような処理となっている。
また、本実施の形態の場合、CPU10は、ステップA17の録画処理として、後に図11〜図14を用いて詳述する第1の録画処理を、ステップA19の再生処理として、後に図15〜図18を用いて詳述する第1の再生処理を、それぞれ行う。
また、ステップA23においてCPU10は、EPGデータエリア174の番組データの更新を行うこととする。この場合、例えば、ステップA23は、番組データの受信に成功するとEPGデータエリア174を更新する旨の一連の処理を含んでおり、番組データが定期的に配信される度に、CPU10は番組データの受信に成功してEPGデータエリア174の番組データを更新する。
次に、本実施の形態の視聴処理について、これをフローチャートで表した図7を用いて詳細に説明する。CPU10は、上述のメイン処理において、メモリ部17Aの視聴処理プログラム17dを実行することにより、同図に示す視聴処理を行う。
視聴処理を開始すると、まずCPU10は、視聴スイッチ121がオンされたか否かを判別する(ステップB11)。
視聴スイッチ121がオンされた場合(ステップB11:Yes)、PLAYFが0である、即ち録画再生機1が再生準備モードでないならば(ステップB13:Yes)、CPU10は、まずSICHOFを1としてTV視聴モードへ移行する(ステップB15)。
そしてCPU10は、TV回路部13からの出力が表示部161及びスピーカ162を介して出力されるよう、音声映像出力部16を切替制御し(ステップB17)、更に表示部161及びスピーカ162を起動して本処理を終了する(ステップB19)。
因みにこの場合、録画再生機1は、TV視聴モードへ移行した状態で本処理を終了するから、CPU10は、再び本処理を開始するとステップB23以降を行う(ステップB11(No)→B21(Yes)→B23)。
一方、ステップB13において録画再生機1が再生準備モードならば(ステップB13:No)、CPU10は何ら行わず本処理を終了する。即ち、再生準備モード中に視聴スイッチ121が押下操作された場合、当該押下操作を無視し、TV視聴モードへ移行することなく本処理を終了する。
ステップB11において、視聴スイッチ121がオンされていない場合(ステップB11:No)、CPU10は、SICHOFが1、即ち録画再生機1がTV視聴モードであるか否かを判別する(ステップB21)。
録画再生機1がTV視聴モードである場合(ステップB21:Yes)、再生準備モードでなければ(ステップB23:Yes)、CPU10は、TV回路部13からの映像データ及び音声データを表示部161及びスピーカ162へ出力して本処理を終了する(ステップB25及びB27)。ステップB23において再生準備モードの場合(ステップB23:No)、即ちTV視聴モードの状態で再生準備モードへ移行したような場合、映像データ及び音声データの出力を行わない。
因みにこの場合、録画再生機1は、TV視聴モードで本処理を終了するから、CPU10は、再び本処理を開始するとステップB23以降を行う(ステップB11(No)→B21(Yes)→B23)。即ち、上述のステップB23〜B27が繰り返し行われることにより、TV回路部13からの信号が表示部161及びスピーカ162から出力され続ける。
一方、ステップB23において録画再生機1が再生準備モードならば(ステップB23:No)、CPU10は何ら行わず本処理を終了する。即ち、録画再生機1がTV視聴モード中に再生準備モードへ移行した場合は、再生準備モードが終了するまでの間TV回路部13からの信号の出力を停止する。
ステップB21において、録画再生機1がTV視聴モードでない場合(ステップB21:No)、CPU10は何ら行わず本処理を終了する。
かくして本処理によれば、ユーザは視聴スイッチ121をオンして録画再生機1をTV視聴モードへ切替え、TV視聴を行うことができる。
次に、本実施の形態のチャンネル変更処理について、これをフローチャートで表した図8を用いて詳細に説明する。CPU10は、上述のメイン処理において、メモリ部17Aのチャンネル変更処理プログラム17iを実行することにより、同図に示すチャンネル変更処理を行う。
チャンネル変更処理を開始すると、まずCPU10は、チャンネル指定キー部12c等によるチャンネル変更の操作(以下、チャンネル変更操作と呼ぶ。)がなされたか否かを判断し(ステップB31)、なされていなければ(ステップB31:No)本処理を終了する。
チャンネル変更操作がなされた場合(ステップB31:Yes)、CPU10は、そのチャンネル変更操作がビデオ回路部14において受信中のチャンネルである録画チャンネルに対してなされたものであるか否かを判別する(ステップB33)。
チャンネル変更操作が録画チャンネルに対してなされたものである場合(ステップB33:Yes)、CPU10は、録画モードでない場合に限り、そのチャンネル変更操作に係るチャンネルである変更チャンネルをメモリ部17Aの録画チャンネル172へ格納して本処理を終了する(ステップB35及びB37)。即ち録画モード中のチャンネル変更操作を受け付けない。
一方、チャンネル変更操作が録画チャンネルに対してなされたものでない場合(ステップB33:No)、即ち、これはTV回路部13において受信中のチャンネルに対してチャンネル変更操作がなされたことを意味しており、このときCPU10は、変更チャンネルをメモリ部17Aの視聴チャンネル173へ格納して本処理を終了する(ステップB39)。
かくして本処理によれば、TV回路部13において受信中のチャンネルが変更されると視聴チャンネル173へ、録画モード中でないときに録画チャンネルが変更されると録画チャンネル172へ、それぞれ変更チャンネルが格納される。
次に、本実施の形態の録画設定処理について、これをフローチャートで表した図9及び図10を用いて詳細に説明する。CPU10は、上述のメイン処理において、メモリ部17Aの録画設定処理プログラム17eを実行することにより、図9及び図10に示す録画設定処理を行う。
録画設定処理を開始すると、まずCPU10は、録画予約スイッチ122がオンされたか否かを判別する(ステップC11)。
録画予約スイッチ122がオンされた場合(ステップC11:Yes)、CPU10は、ステップC13へ移行する。
ここでCPU10は、RECF、PLAYF及びTAIKIFが何れも0である、即ち録画再生機1が録画モード、再生準備モード及び録画待機モードの何れでもないか否かを判別し(ステップC13)、録画再生機1が録画モード、再生準備モード及び録画待機モードの何れでもない場合(ステップC13:Yes)、PRGFを1として録画再生機1を予約モードへ移行する(ステップC15)。
次いでCPU10は、表示部161が稼動していなければこれを起動し(ステップC17及びC19)、バス11を介したCPU10側の回路からの出力が表示部161及びスピーカ162を介して出力されるよう、音声映像出力部16を切替制御する(ステップC21)。次いでCPU10は、メモリ部17AのEPGデータエリア174を参照し、EPGデータエリア174の番組データに基づくEPG番組表を表示部161へ表示して本処理を終了する(ステップC23)。
この場合、EPG番組表は、例えば図20に示すような、EPGデータエリア174の各EPGデータを、時間軸及びチャンネル番号の軸を有する一覧表状に表した表x1となっている。この表においては、放送チャンネル及び時間帯で区切られて表される1つの「枠」(例えば、枠x11)が1つの番組に対応し、即ち、EPGデータエリア174の1つの番組データに対応している。
また、同図に示すように、このEPG番組表x1は、番組を選択するためのカーソルx12を備え、ユーザがEPG番組表x1上でこのカーソルx12を、カーソルキー部12aを用いて移動させる等の操作を適宜行うことにより番組を選択できるようになされている。
因みに、CPU10がステップC23を処理して本処理を終了すると、録画再生機1は予約モードで本処理を終了することとなるから、再び本処理を開始すると、CPU10はステップC33(図10)以降を行う(ステップC11(No)→C21(Yes)→C33)。
一方ステップC13(図9)において、録画再生機1が録画モード、再生準備モード又は録画待機モードの何れかである場合(ステップC13:No)、CPU10は本処理を終了する。即ち、録画モード、再生準備モード又は録画待機モードの何れかである場合は、録画予約スイッチ122がオンされても予約モードへ移行しない。
また、ステップC11において、録画予約スイッチ122がオンされていない場合(ステップC11:No)、CPU10は、ステップC31(図10)へ移行する。
そして図10に示すように、ステップC31へ移行するとCPU10は、PRGFが1、即ち録画再生機1が予約モードであるか否かを判別する(ステップC31)。
録画再生機1が予約モードである場合(ステップC31:Yes)、CPU10は、EPG番組表x1(図20)を表示した状態で、ステップC33へ移行する。
CPU10はステップC33へ移行すると、カーソルキー部12a等による番組選択の操作がなされたか否かを判断し(ステップC33)、なされていなければ(ステップC33:No)決定スイッチ12bがオンされたか否かを判断し(ステップC37)、なされていなければ(ステップC37:No)予約解除スイッチ123がオンされたか否かを判断し(ステップC43)、なされていなければ(ステップC43:No)本処理を終了する。
そしてこの場合、録画再生機1は予約モードで本処理を終了することとなるから、再び本処理を開始すると、CPU10はステップC33以降を行う(ステップC11(No)→C21(Yes)→C33)。従ってCPU10は、ユーザにより録画対象の番組が選択されるのを待ち受ける(以下、この待ち受けを番組選択待ち受けと呼ぶ。)。
この番組選択待ち受けにおいて、番組選択の操作がなされると(ステップC33:Yes)、CPU10は、当該操作に応じてEPG番組表x1上のカーソルx12を移動させて、1つの番組を選択する(ステップC35)。
また、この番組選択待ち受けにおいて、決定スイッチ12bがオンされると(ステップC37:Yes)、CPU10は、EPG番組表x1上において選択されている番組としてカーソルx12が表示されている番組に対応する番組データ(以下、選択番組データと呼ぶ。)を、メモリ部17Aの予約データエリア175へストアする(ステップC39)。即ちCPU10は、選択番組データを予約データエリア175の新たな予約データとしてコピーする。
そしてCPU10は、TAIKIFを1として録画再生機1を録画待機モードへ移行する。従って、この番組選択待ち受けにおいて決定スイッチ12bをオンする操作(以下、録画予約確定と呼ぶ。)が一度以上行われると、録画再生機1は録画待機モードへ移行する。
また、この番組選択待ち受けにおいて、予約解除スイッチ123がオンされると(ステップC43:Yes)、CPU10はまずPRGFを0として、予約モードを終了する。
そしてCPU10は、TV回路部13からの出力が表示部161及びスピーカ162を介して出力されるよう音声映像出力部16を切替制御し(ステップC47)、SICHOFが0でない、即ち録画再生機1がTV視聴モードであるならば表示部161を停止させて本処理を終了する(ステップC49及びC51)。
このように、この番組選択待ち受けは予約解除スイッチ123がオンされるまで行われ、その間、録画予約確定が行われる度、選択された番組に対応する番組データが新たな予約データとして予約データエリア175へコピーされる。
かくして本処理によれば、ユーザは録画予約スイッチ122をオンして録画再生機1を予約モードへ切替え、EPG番組表x1上において録画予約に係る番組の録画予約確定を行うことができる。
次に、本実施の形態の録画処理である第1の録画処理について、これをフローチャートで表した図11〜図14を用いて詳細に説明する。CPU10は、上述のメイン処理(図6)のステップA17において、メモリ部17Aの第1の録画処理プログラム17fを実行することにより、図11〜図14に示す第1の録画処理を行う。
第1の録画処理を開始すると、まずCPU10は、録画スイッチ124がオンされたか否かを判別する(ステップD11)。
録画スイッチ124がオンされた場合(ステップD11:Yes)、CPU10は、ステップD13へ移行する。
ここでCPU10は、PRGF、RECF及びPLAYFが何れも0である、即ち録画再生機1が予約モード、録画モード及び再生準備モードの何れでもないか否かを判別し(ステップD13)、録画再生機1が予約モード、録画モード及び再生準備モードの何れでもない場合(ステップD13:Yes)、ビデオ回路部14を起動する(ステップD15)。
次いでCPU10は、現時刻及び録画チャンネル172に基づいて、メモリ部17AのEPGデータエリア174から、対応する番組データを取得する(ステップD17)。この場合CPU10は、まず計時部18より現時刻を取得し、録画チャンネル172に対応する番組データのうち、例えば現時刻において放送中の番組に対応するものをEPGデータエリア174から取得する。
次いでCPU10は、取得した番組データを、録画データエリア176へストアする(ステップD19)。この場合CPU10は、録画データエリア176において録画データを新規に作成し、その録画データ(以下、新規録画データと呼ぶ。)の番組データ項目に、EPGデータエリア174から取得した番組データをコピーする。
次いでCPU10は、表示部161が稼動しているか否かを判別する(ステップD21)。この場合CPU10は、音声映像出力部16を介して表示部161が稼動しているか否かを判別することが可能である。
表示部161が稼動している場合(ステップD21:Yes)、CPU10は、メモリ部17Aの視聴チャンネル173と録画チャンネル172とが同じ値であるか否かを判別する(ステップD23)。
視聴チャンネル173と録画チャンネル172とが同じ値である場合(ステップD23:Yes)、CPU10は、録画データエリア176の対応する録画データに視聴済の旨のデータを付加する(ステップD25)。この場合、新規録画データの視聴フラグを「視聴済」とする。
一方、表示部161が稼動していない場合(ステップD21:No)、及び、表示部161が稼動していても視聴チャンネル173と録画チャンネル172とが同じ値でない場合(ステップD23:No)、CPU10は、録画データエリア176の対応する録画データに未視聴の旨のデータを付加する(ステップD27)。この場合、新規録画データの視聴フラグを「未視聴」とする。
即ちCPU10は、表示部161に表示しているチャンネルと同じチャンネルの番組を録画する、言い換えれば録画するチャンネルと同じチャンネルを表示部161に表示する場合、かかる録画により「既に視聴された」音声映像データを生成するから、視聴済であること表す値「視聴済」を、一方、そうでない場合、生成される音声映像データが未視聴であることを表す値「未視聴」を、それぞれ新規録画データの視聴フラグの値として記録する。
このようにCPU10は、録画するチャンネルと同じチャンネルを表示部161に表示するか否かに応じて、視聴済であるか未視聴であるか(以下、視聴状態と呼ぶ。)を表す値を決定し、録画データの視聴フラグとして記録する。
次いでCPU10は、音声映像記録部15に空の音声映像データ(以下、新規音声映像データと呼ぶ。)を新たに作成し、この新規音声映像データの識別子である、例えばファイル番号を、新規録画データの音声映像データIDとして記録する(ステップD29)。
次いでCPU10は、RECFを1として録画再生機1を録画モードへ移行し(ステップD31)、TAIKIFを1として録画再生機1を録画待機モードへ移行し(ステップD33)、ステップD61(図13)へ移行する。
また、ステップD13において録画再生機1が予約モード、録画モード又は再生準備モードの何れかである場合(ステップD13:No)、CPU10は本処理を終了する。即ち、予約モードや録画モードや再生準備モードである場合は、録画スイッチ124がオンされても、かかる操作を無視し、録画に係る処理等を新たには何ら行わない。
なお、この場合、録画スイッチ124のオン操作を無視することにより予約モードや録画モードや再生準備モードにおける動作を優先するようにしているが、このようにする替わりに、例えばステップD13において、録画スイッチ124のオン操作がなされるとPRGF、RECF及びPLAYFを全て0として予約モード、録画モード及び再生準備モードを強制的に終了するようにして、録画スイッチ124のオン操作に係る動作を優先するようにしても良い。
また、ステップD11において録画スイッチ124がオンされていない場合(ステップD11:No)、CPU10はステップD41(図12)へ移行する。
そして図12に示すように、ステップD41へ移行するとCPU10は、TAIKIFが1、即ち録画再生機1が録画待機モードであるか否かを判別する(ステップD41)。
録画再生機1が録画待機モードである場合(ステップD41:Yes)、CPU10は、計時部18を介して現時刻を取得する(ステップD43)。
次いでCPU10は、RECFが0である、即ち録画再生機1が録画モードでないか否かを判別し(ステップD45)、録画再生機1が録画モードである場合(ステップD45:No)、CPU10はステップD81(図14)へ移行する。
一方、録画再生機1が録画モードでない場合(ステップD45:Yes)、CPU10は、予約データエリア175に予約データがあるか否かを判別する(ステップD47)。
予約データエリア175に予約データがある場合(ステップD47:Yes)、CPU10は、開始時刻が現時刻である予約データが予約データエリア175にあるか否かを判別し(ステップD49)、開始時刻が現時刻である予約データがある場合(ステップD49:Yes)、かかる予約データ(以下、開始予約データと呼ぶ。)の番組データ項目を録画データエリア176へストアする(ステップD51)。
この場合CPU10は、録画データエリア176において録画データを新規に作成し、その録画データである新規録画データの番組データ項目に、開始予約データの番組データ項目をコピーする。
次いでCPU10は、録画チャンネル172に番組データ項目中のチャンネル番号を格納して(ステップD53)、ビデオ回路部14を起動し(ステップD55)、ビデオチューナ141に録画チャンネル172を供給し、録画チャンネル172の放送波を受信するように制御する(ステップD57)。
そしてCPU10はステップD21(図11)へ移行し、表示部161に表示しているチャンネルと同じチャンネルの番組を録画する場合の録画データの視聴フラグを「視聴済」とし、そうでない場合の録画データの視聴フラグを「未視聴」とする処理(ステップD21〜D31)を行ってステップD61(図13)へ移行する。
一方、ステップD49において予約データエリア175に、開始時刻が現時刻である予約データがない場合(ステップD49:No)、本処理を終了する。
即ち録画再生機1は、録画モードでない録画待機モードであり、かつ予約データエリア175に予約データがある状態の場合、本処理において何れかの予約データの開始時刻が到来するのを待つように動作する。
また、予約データエリア175に予約データがない場合(ステップD45:No)や、録画再生機1が録画待機モードでない場合(ステップD41:No)、CPU10は本処理を終了する。
次に、図13に示すステップD61〜D65について説明する。
ステップD61へ移行するとCPU10は、RECFが1、即ち録画再生機1が録画モードであるか否かを判別する(ステップD61)。
録画再生機1が録画モードでない場合(ステップD61:No)本処理を終了する。因みにこれは、録画データの終了時刻が到来する以前に録画モードを終了する操作がなされた場合の処理であり、この場合CPU10は、新たに録画スイッチ124がオンされない限り、録画動作を行うことなく録画データの終了時刻が到来するのを待ち受ける。
一方、ステップD61において録画再生機1が録画モードである場合(ステップD61:Yes)、CPU10は、ビデオ回路部14から出力される映像データを音声映像記録部15へストアし(ステップD63)、音声データを音声映像記録部15へストアして本処理を終了する(ステップD65)。この場合CPU10は、ストアされた映像データ及び音声データを、新規音声映像データに追加記録するように制御する。
因みにこの場合、録画再生機1は録画待機モード及び録画モードで本処理を終了するから、再び本処理を開始すると、CPU10はステップD81(図14)以降を行う(ステップD11(No)→D41(Yes)→D45(No)→D81)。
そして図14に示すように、ステップD81へ移行するとCPU10は、録画データの終了時刻と現時刻とが等しいか否かを判別する(ステップD81)。この場合CPU10は、新規録画データの終了時刻とステップD43において取得した現時刻とが等しいか否か、即ち、新規録画データの終了時刻が到来したか否かを判別する。
録画データの終了時刻と現時刻とが等しい場合(ステップD81:Yes)、CPU10は、RECF及びTAIKIFを0とする(ステップD83)。即ち録画モード及び録画待機モードを終了する。
次いでCPU10は、ビデオ回路部14を停止する(ステップD85)。
そしてCPU10は、対応する予約データを消去して本処理を終了する(ステップD87)。即ち、新規音声映像データに対応する開始予約データがある場合、当該予約データを予約データエリア175から消去する。
一方、ステップD81において録画データの終了時刻と現時刻とが等しくない場合(ステップD81:No)、CPU10はステップD61(図13)へ移行し、映像データ及び音声データを音声映像記録部15の新規音声映像データに追加記録する処理(ステップD61〜D65)を行って本処理を終了する。
従ってCPU10は、新規録画データの終了時刻が到来するまでの間、映像データ及び音声データを音声映像記録部15の新規音声映像データに次々追加記録していくことにより1つの音声映像データを作成する録画の制御を行う。
かくして本処理によれば、録画再生機1は、録画スイッチ124がオンされるか、又は、何れかの予約データの開始時刻が到来すると、録画モードへ移行し、番組の終了時刻が到来するまでの間、映像データ及び音声データを音声映像記録部15の新規音声映像データに次々追加記録していく録画動作を示す。
そして録画モードへ移行する際は、新規音声映像データに対応する録画データである新規録画データが録画データエリア176に作成され、その録画データには、表示部161に表示しているチャンネルと同じチャンネルの番組が録画される場合、音声映像データが視聴済である旨としての「視聴済」の視聴フラグが記録され、一方そうでない場合、音声映像データが未視聴である旨としての「未視聴」の視聴フラグが記録される。
次に、本実施の形態の再生処理である第1の再生処理について、これをフローチャートで表した図15〜図18を用いて詳細に説明する。CPU10は、上述のメイン処理(図6)のステップA19において、メモリ部17Aの第1の再生処理プログラム17gを実行することにより、図15〜図18に示す第1の再生処理を行う。
第1の再生処理を開始すると、まずCPU10は、再生スイッチ126がオンされたか否かを判別する(ステップE11)。
再生スイッチ126がオンされた場合(ステップE11:Yes)、CPU10はステップE13へ移行する。
ここでCPU10は、RECF及びTAIKIFが何れも0であるか否か、即ち録画再生機1が録画モード又は録画待機モードの何れでもないか否かを判別し(ステップE13)、録画再生機1が録画モード又は録画待機モードの何れかである場合(ステップE13:No)、本処理を終了する。即ち、録画モード又は録画待機モードの何れかである場合は、再生スイッチ126がオンされても再生準備モードへ移行せず、音声映像データの再生に係る処理は何ら行われない。
一方、録画再生機1が録画モード又は録画待機モードの何れでもない場合(ステップE13:Yes)、PLAYFを1として再生準備モードへ移行する(ステップE15)。
次いでCPU10は、表示部161が稼動していなければこれを起動し(ステップE17及びE19)、バス11を介したCPU10側の回路からの出力が表示部161及びスピーカ162を介して出力されるよう、音声映像出力部16を切替制御する(ステップE21)。
次いでCPU10は、録画データエリア176に録画データがあるか否かを判別し(ステップE23)、録画データがない場合(ステップE23:No)、即ちこれは音声映像記録部15に音声映像データがないことを意味するから、音声映像データがない旨の警告を示した画面(例えば図21に示す警告表示画面)を一定時間表示して(ステップE25)、ステップE63(図17)へ移行する。
一方、ステップE23において、録画データエリア176に録画データがある場合(ステップE23:Yes)、CPU10は、メモリ部17Aの録画データエリア176から録画データの1つとして、例えば最初の録画データを取得し(ステップE27)、この取得した録画データについての情報を表示する録画データ表示処理を行ってステップE31(図16)へ移行する(ステップE29)。
この場合CPU10は、後述する録画データ表示処理(図18)を行うことにより、例えば図22に示すような、取得した録画データ(以下、取得中録画データと呼ぶ。)についての情報を示す録画データ表示画面x3を表示する。
同図に示すように、この録画データ表示画面x3は、取得中録画データの番組データ及び視聴フラグをそれぞれ表す番組内容表示x31及び視聴情報表示x32を備えて構成されている。また、この録画データ表示画面x3においては、取得中録画データの次や前の録画データについての情報が取得可能である旨の表示「次へ」x33や「前へ」x34が設けられ、例えばカーソルキー部12aによる所定の操作に応じて取得中録画データとは別の録画データについての情報を表示するようになされている。
また、ステップE11において再生スイッチ126がオンされていない場合(ステップE11:No)、CPU10はステップE31(図16)へ移行する。
そして図16に示すように、ステップE31へ移行するとCPU10は、PLAYFが1、即ち録画再生機1が再生準備モードであるか否かを判別する(ステップE31)。
録画再生機1が再生準備モードでない場合(ステップE31:No)、CPU10は本処理を終了する。即ち、本処理においてCPU10は、再生スイッチ126がオンされた場合及び再生準備モードである場合以外は、音声映像データの再生に係る処理を実質何ら行わない。
一方、録画再生機1が再生準備モードである場合(ステップE31:Yes)、CPU10は、STARTFが0である、即ち録画再生機1が再生動作モードでないか否かを判別し(ステップE33)、録画再生機1が再生動作モードである場合(ステップE33:No)、ステップE71(図18)へ移行する。
録画再生機1が再生動作モードでない場合(ステップE33:Yes)、CPU10は、ステップE35へ移行する。この場合CPU10は、取得した録画データについての録画データ表示画面x3(図22参照)を表示部161に表示した状態でステップE35へ移行する。
次いでCPU10は、録画データエリア176に別の録画データがあるか否かを判別する(ステップE35)。即ちCPU10は、録画データ表示画面x3にその情報を表示している取得中録画データとは別の録画データが録画データエリア176にあるか否かを判別する。
別の録画データがある場合(ステップE35:Yes)、CPU10は、別の録画データを指定する所定の操作がなされたか否かを判別する(ステップE37)。即ち、録画データ表示画面x3において次や前の録画データを指定する操作がなされたか否かを判別する。別の録画データを指定する操作がなされた場合(ステップE37:Yes)、CPU10は、メモリ部17Aの録画データエリア176から取得中録画データとは別の、即ち操作によって指定された次又は前の録画データを取得する(ステップE39)。
次いでCPU10は、この取得した録画データについて録画データ表示処理を行い、ステップE43へ移行する(ステップE41)。即ち、別の録画データとして取得したその録画データを新たな取得中録画データとして、録画データ表示画面x3上に当該取得中録画データについての情報を表示する。
一方、別の録画データを指定する操作がなされていない場合(ステップE37:No)や、別の録画データがない場合(ステップE35:No)、CPU10はステップE43へ移行する。
次いでCPU10は、再生開始スイッチ128がオンされたか否かを判別し(ステップE43)、オンされた場合(ステップE43:Yes)、STARTFを1として再生動作モードへ移行し(ステップE45)、取得中録画データに対応する音声映像データを指定してステップE61(図17)へ移行する(ステップE47)。即ち、この場合CPU10は、録画データの音声映像データIDで指定される音声映像データの、例えばアドレスを音声映像記録部15から取得する。
また、再生開始スイッチ128がオンされていない場合(ステップE43:No)、CPU10はステップE61(図17)へ移行する。
そして図17に示すように、ステップE61へ移行するとCPU10は、再生解除スイッチ127がオンされたか否かを判別する(ステップE61)。
再生解除スイッチ127がオンされていない場合(ステップE61:No)、CPU10は本処理を終了する。
この場合、録画再生機1は再生準備モードで本処理を終了するから、再び本処理を開始すると、CPU10はステップE33(図16)以降を行う(ステップE11(No)→E31(Yes)→E33)。更に、録画再生機1が再生動作モードでない場合、CPU10は続けてステップE35以降を行う。
従って、本処理において録画再生機1は、再生準備モードへ移行すると、録画データ表示画面x3を表示部161に表示した状態で、再生開始スイッチ128へのオン操作と、再生解除スイッチ128へのオン操作と、別の録画データがあるならば別の録画データの指定とを待ち受ける動作状態を示す(以下、この待ち受けを再生操作待ち受けと呼ぶ。)。
そして、再生開始スイッチ128がオンされると、CPU10は録画再生機1を再生動作モードへ移行し、再び本処理を開始するとステップE71(図18)以降を行う(ステップE11(No)→E31(Yes)→E33(No)→E71)。
また、この再生操作待ち受けにおいて再生解除スイッチ127がオンされた場合(ステップE61:Yes)、及び、ステップE23(図15)において録画データがないことによりステップE63へ移行してきた場合、CPU10は、まずPLAYFを0として再生準備モードを終了する(ステップE63)。
次いでCPU10は、SICHOFが1、即ち録画再生機1がTV視聴モードであるならば(ステップE65:Yes)、TV回路部13からの出力が表示部161及びスピーカ162を介して出力されるよう音声映像出力部16を切替制御し(ステップE67)、一方、録画再生機1がTV視聴モードでなければ表示部161を停止させて(ステップE69)、本処理を終了する。
即ち、再生開始スイッチ128がオンされた際にユーザがTV視聴中であったか否か(表示部161にTV回路部13からの映像を表示していたか表示部161がオフであったか)に応じて、表示部161の状態を、再生開始スイッチ128がオンされる以前の状態へ戻す。
このように再生操作待ち受けにおいて再生解除スイッチ127がオンされると、録画再生機1は再生準備モードを終了する動作を示す。
次に、録画再生機1が再生動作モードの場合に行われるステップE71〜E83について、図18を用いて説明する。
ステップE71へ移行するとCPU10は、現在指定(アドレス取得)している音声映像データに、再生すべき部分が未だあるか否かを判別する(ステップE71)。
音声映像データに再生すべき部分が未だある場合(ステップE71:Yes)、CPU10は、まず音声映像記録部15から音声映像データを読み出し(ステップE73)、次いで音声映像データをデコードして得られる映像データである録画映像データを表示部161へ(ステップE75)、デコードして得られる音声データである録画音声データをスピーカ162へ(ステップE77)、それぞれ出力するよう音声映像出力部16を制御する。
次いでCPU10は、再生停止スイッチ129がオンされたか否かを判別する(ステップE89)。
再生停止スイッチ129がオンされていない場合(ステップE89:No)、CPU10は本処理を終了する。
因みにこの場合、再生動作モードで本処理を終了するから、CPU10は、再び本処理を開始するとステップE71以降を行い(ステップE11(No)→E31(Yes)→E33(No)→E71)、かくして、音声映像データに再生すべき部分が未だあり(ステップE71:Yes)、再生停止スイッチ129がオンされない(ステップE89:No)限り、音声映像データを次々出力する再生の処理を行い続ける。
一方、再生停止スイッチ129がオンされた場合(ステップE89:Yes)、CPU10は、STARTFを0として再生動作モードを終了し(ステップE93)、ステップE27(図15)へ移行する。
また、音声映像データに再生すべき部分がなくなった場合(ステップE71:No)、CPU10はまず、その音声映像データに対応する録画データの視聴フラグを「視聴済」とする(ステップE91)。即ち、再生中の音声映像データの内容を全て再生すると、ステップE47において音声映像データを指定した録画データ、即ち、その音声映像データIDが音声映像データのファイル番号と一致する録画データの視聴フラグを「視聴済」とする。
次いでCPU10は、STARTFを0として再生動作モードを終了し(ステップE93)、ステップE27(図15)へ移行する。
そして、このように再生停止スイッチ129がオンされ、又は、音声映像データに再生すべき部分がなくなり、再生動作モードを終了してステップE27へ移行すると、CPU10は、ステップE27及びE29を経て再び再生操作待ち受けを行い、この再生操作待ち受けにおいて、別の録画データの指定、再生開始スイッチ128へのオン操作及び再生停止スイッチ129へのオン操作を待ち受ける。
かくして本処理によれば、録画再生機1は、再生スイッチ126がオンされると再生準備モードへ移行してユーザによる録画データの指定を待ち受け、再生開始スイッチ128がオンされると再生動作モードへ移行して、ユーザにより指定された録画データに対応する音声映像データの再生を行う。
そして、録画データの指定を待ち受ける際は、例えば録画データ表示画面x3(図22参照)を表示して、指定された録画データについての情報を表示する。
更に、1つの音声映像データを全て再生すると、音声映像データが視聴済である旨としての「視聴済」の視聴フラグを、対応する録画データに記録する。
次に、本実施の形態の録画データ表示処理について、これをフローチャートで表した図19を用いて詳細に説明する。CPU10は、第1の再生処理の必要に応じて(例えばステップE29において)メモリ部17Aの録画データ表示処理プログラム17hを実行することにより、同図に示す録画データ表示処理を行う。
録画データ表示処理を開始すると、まずCPU10は、本処理を行うにあたって予め取得された録画データの番組データ項目の内容を表示する(ステップB41)。この場合、例えば、図22に示す録画データ表示画面x3の番組内容表示x31のように行う。
そしてCPU10は、当該録画データの視聴フラグの表示を行う。即ち、録画データの視聴フラグが「未視聴」であるならば(ステップB43:「未視聴」)「未視聴」と表示し(ステップB45)、視聴フラグが「視聴済」であるならば(ステップB43:「視聴済」)「視聴済」と表示して(ステップB47)、本処理を終了する。この場合、例えば視聴情報表示x32のように表示する。
かくして本処理によれば、例えば、録画データ表示画面x3における視聴情報表示x32のように、録画データの番組データ項目の内容とともに視聴フラグの内容を示し、これにより、対応する音声映像データが視聴済であるか未視聴であるかを表示する。
従って、本実施の形態の再生処理である第1の再生処理によれば、ユーザは音声映像データが視聴済であるか未視聴であるかを容易に判断し、これを参考にして、視聴する音声映像データを指定し、再生することができる。
〔第2の実施の形態〕
本実施の形態における録画再生機1は、第1の実施の形態における録画再生機1と同様に、図1に示す内部構成を有し、例えば、ビデオ回路部14が受信した地上波デジタル放送の映像データ及び音声データを音声映像記録部15へ記録する録画の動作や、音声映像記録部15に記録された音声映像データに係る映像データ及び音声データを表示部161及びスピーカ162から出力する再生の動作等を行うことが可能であるようになされている。
以下、本実施の形態における録画再生機1に特徴的な構成について詳述する。その際、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図23は、本実施の形態においてメモリ部17として用いられるメモリ部17Bの構成を示す図である。
同図に示すように、メモリ部17Bはまず、第1の実施の形態におけるメモリ部17Aと同様のフラグ変数部171、録画チャンネル172、視聴チャンネル173、EPGデータエリア174、予約データエリア175、メイン処理プログラム17c、視聴処理プログラム17d、録画設定処理プログラム17e及びチャンネル変更処理プログラム17iを備えて構成される。
そしてメモリ部17Bは、メモリ部17Aの録画データエリア176、第1の録画処理プログラム17f及び第1の再生処理プログラム17gに替えて、録画データエリア177、第2の録画処理プログラム17k及び第2の再生処理プログラム17mと、これらに加えて更に、視聴フラグエリア170、録画カウンタエリア178、再生カウンタエリア179及び再生リスト表示処理プログラム17nとを備えて構成される。
視聴フラグエリア170は、視聴状態を表す変数の格納領域であり、例えば、録画データの視聴フラグの値である「視聴済」又は「未視聴」が一時的に保存される。また、この視聴フラグエリア170においては、録画データエリア177の録画データの視聴フラグへ格納する値の編集が行われる。
その場合、具体的には、表示部161に表示しているチャンネルと同じチャンネルの番組を録画している、言い換えれば録画しているチャンネルと同じチャンネルの番組を表示部161に表示している動作状態(以下、一致録画状態と呼ぶ。)である間、かかる状態で録画された部分は音声映像データのうち既に視聴された部分となるから、視聴フラグエリア170の値が「視聴済」であるように、一方、録画しているチャンネルと同じチャンネルの番組を表示していない動作状態(以下、不一致録画状態と呼ぶ。)である間は値が「未視聴」であるように、それぞれCPU10により制御される。
なお、以下の説明においては、一致録画状態であるか不一致録画状態であるか(以下、録画状態区分と呼ぶ。)に応じた視聴フラグエリア170の値を、録画状態区分に応じた視聴状態と呼ぶこととする。
録画カウンタエリア178は、本実施の形態の録画処理である第2の録画処理において、録画モードへ移行した時点からの経過時間をCPU10が計数するためのエリアである。即ちCPU10は、この録画カウンタエリア178において、新規音声映像データへの録画動作が開始してからの経過時間を計数する。
この場合、録画再生機1が録画モードへ移行すると、CPU10は録画カウンタエリア178の値をまず0とし、以降、録画モードが終了するまでの間、所定のタイミングで(例えば毎秒)録画カウンタエリア178の変数を次々インクリメントする。そのインクリメント制御は第2の録画処理と並行して行われるものとするが、処理としての図示を省略する。
再生カウンタエリア179は、本実施の形態の再生処理である第2の再生処理において、再生動作モードへ移行した時点からの経過時間をCPU10が計数するためのエリアである。即ちCPU10は、この再生カウンタエリア179において、再生対象の音声映像データの再生動作が開始してからの経過時間を計数する。
この場合もCPU10は、録画カウンタエリア178における計数と同様に、録画再生機1が再生動作モードへ移行すると再生カウンタエリア179の値(以下、再生カウンタと呼ぶ。)をまず0とし、以降、再生動作モードが終了するまでの間、所定のタイミングで再生カウンタエリア179の変数を次々インクリメントする。
ただしこの場合、このインクリメント制御に係るタイミングは、録画カウンタエリア178におけるインクリメント制御に係るタイミングと同一であり、例えば、録画カウンタエリア178と再生カウンタエリア179とについて、それぞれにおいて単位時間(例えば1分間)に行われるインクリメント回数は一致するものとする。即ち、CPU10は再生カウンタエリア179において、録画カウンタエリア178における計数ぶりを全く再現する。
かかる事情に基づき、以下の説明においては、これら録画カウンタエリア178及び再生カウンタエリア179を区別しない場合、単にカウンタエリアと呼び、カウンタエリアの値により表した時刻をカウンタ値と呼び、カウンタエリアにおいて行われるインクリメント回数により表した経過時間をカウンタ数と呼ぶこととする。
録画データエリア177は、第1の実施の形態の録画データエリア176と同様に、音声映像記録部15の各音声映像データに係る管理情報である録画データを格納するためのデータテーブルである。
例えば図24にそのデータ構成例を示すように、録画データは、第1の実施の形態と同様の番組データ項目及び対応する音声映像データのファイル番号を表す項目「音声映像データID」に加え、その音声映像データの未視聴部分と視聴済部分とを判別するための情報である視聴フラグデータを備えて構成される。
この視聴フラグデータは、視聴済であるか未視聴であるかの視聴状態を表す視聴フラグと、その視聴フラグで表される各視聴状態の開始時点のカウンタ値を表す録画カウンタとを項目として備えて構成される。
この場合、録画状態区分の変化時点毎に、録画カウンタエリア178の値が録画カウンタへ、変化後の録画状態区分に応じた視聴状態の値である視聴フラグエリア170の値が視聴フラグへ、それぞれ記録されることにより1つの視聴フラグデータが作成されるようになされている。従って1つの録画データはかかる視聴フラグデータを複数備え得る。
また、CPU10が判別する録画状態区分の変化時点には録画開始時点が含まれ、従ってどの録画データも、少なくとも1つの視聴フラグデータ、即ち、録画カウンタが0である視聴フラグデータを有している。
このように、音声映像データにおける、録画時に1つの録画状態区分を保った各区間(以下、状態継続区間と呼ぶ。)と、録画データの視聴フラグデータとは互いに一意に対応する。具体的には、音声映像データの状態継続区間と、その音声映像データに対応する録画データの視聴フラグデータのうち、その状態継続区間の開始時点におけるカウンタ値を録画カウンタの値とする視聴フラグデータとが対応する。
かかる事情に基づき、以下の説明においては、録画カウンタが0以上の整数xである視聴フラグデータに対応する状態継続区間を、録画カウンタがxの状態継続区間と呼び、また、視聴フラグが「未視聴」及び「視聴済」の視聴フラグデータに対応する状態継続区間を、それぞれ未視聴の状態継続区間及び視聴済の状態継続区間と呼ぶこととする。
第2の録画処理プログラム17k及び第2の再生処理プログラム17mは、録画再生機1の全体動作の処理であるメイン処理における必要に応じて実行されるプログラムである。CPU10は、これらを実行することにより、それぞれ、本実施の形態の録画動作に係る第2の録画処理及び本実施の形態の再生動作に係る第2の再生処理を行う。
即ち、本実施の形態の場合、CPU10は、メイン処理(図6)のステップA17の録画処理として、後述する第2の録画処理を、ステップA19の再生処理として、後述する第2の再生処理を、それぞれ行う。なおCPU10は、視聴処理(ステップA13)、録画設定処理(ステップA15)、チャンネル変更処理(ステップA21)及びその他の処理(ステップA23)については、第1の実施の形態と同様に行う。
また、CPU10は、第2の再生処理における必要に応じて、再生リスト表示処理プログラム17nを実行することにより、録画データを一覧表示する再生リスト表示処理を行う。
以下、かかる録画再生機1においてCPU10がこれら各処理プログラムを実行することにより実現される動作のうち、本実施の形態に特徴的な動作である第2の録画処理、第2の再生処理及び再生リスト表示処理について、図25〜図34、図12及び図17に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
まず、本実施の形態の録画処理である第2の録画処理について、これをフローチャートで表した図25〜図27及び図12を用いて詳細に説明する。CPU10は、上述のメイン処理(図6)のステップA17において、メモリ部17Bの第2の録画処理プログラム17kを実行することにより、図25〜図27及び図12に示す第2の録画処理を行う。
第2の録画処理を開始すると、CPU10は、第1の録画処理と同様にステップD11〜D23を行う。従ってこの場合も、ステップD11において録画スイッチ124がオンされていない場合(ステップD11:No)、CPU10はステップD41(図12)へ移行し、開始時刻が到来した予約データがある場合に当該予約データに係る録画を開始する処理であるステップD41〜D57を行って、本図のステップD21へ移行する。
視聴チャンネル173と録画チャンネル172とが同じ値である場合(ステップD23:Yes)、CPU10は、メモリ部17Bの視聴フラグエリア170を「視聴済」とする(ステップF25)。
一方、表示部161が稼動していない場合(ステップD21:No)、及び、表示部161が稼動していても視聴チャンネル173と録画チャンネル172とが同じ値でない場合(ステップD23:No)、CPU10は、視聴フラグエリア170を「未視聴」とする(ステップF27)。
次いでCPU10は、録画カウンタエリア178の値を0にリセットし(ステップF28)、音声映像記録部15に空の音声映像データ(新規音声映像データ)を新たに作成し、この新規音声映像データのファイル番号を新規録画データの音声映像データIDとして記録する(ステップD29)。
次いでCPU10は、視聴フラグエリア170の値及び録画カウンタエリア178の値をメモリ部17Bの録画データエリア177へコピーする(ステップF30)。この場合、新規音声映像データに対応する録画データである新規録画データに、録画カウンタエリア178の値及び視聴フラグエリア170の値を、最初の視聴フラグデータの視聴フラグ及び録画カウンタとしてコピーする。
このようにCPU10は、まず録画の開始にあたり新規音声映像データに対応する録画データを作成し、開始時点の録画状態区分に応じた視聴状態を、当該録画データの最初の、即ち、録画カウンタが0である視聴フラグデータの視聴フラグとして記録する。
次いでCPU10は、RECFを1として録画再生機1を録画モードへ移行し(ステップD31)、TAIKIFを1として録画再生機1を録画待機モードへ移行する(ステップD33)。
次いでCPU10は、録画カウンタエリア178における計数を開始して、図26のステップD61へ移行する(ステップF35)。
図26のステップD61へ移行すると、CPU10は、第1の録画処理と同様にステップD61〜D65を行った後、ステップF67へ移行する。
そしてステップF67へ移行するとCPU10は、音声映像出力部16を介して表示部161が稼動しているか否かを判別する(ステップF67)。
表示部161が稼動している場合(ステップF67:Yes)、CPU10は、視聴チャンネル173と録画チャンネル172とが同じ値であるか否かを判別する(ステップF69)。
視聴チャンネル173と録画チャンネル172とが同じ値である場合(ステップF69:Yes)、CPU10は視聴フラグエリア170を参照し、視聴フラグエリア170が「未視聴」ならば(ステップF71:Yes)これを「視聴済」としてステップF79へ移行する(ステップF73)。
また、表示部161が稼動していない場合(ステップF67:No)や表示部161が稼動していても視聴チャンネル173と録画チャンネル172とが同じ値でない場合(ステップF69:No)、CPU10は視聴フラグエリア170を参照し、視聴フラグエリア170が「視聴済」ならば(ステップF75:Yes)これを「未視聴」としてステップF79へ移行する(ステップF77)。
即ち、ステップF67〜F77は、一致録画状態から不一致録画状態へ移行する場合、「視聴済」となっている視聴フラグエリア170の値を「未視聴」へ変更し、また、不一致録画状態から一致録画状態へ移行する場合、「未視聴」となっている視聴フラグエリア170の値を「視聴済」へ変更する処理となっている。
そしてステップF79へ移行すると、CPU10は、視聴フラグエリア170の値及び録画カウンタエリア178の値を録画データエリア177へコピーして本処理を終了する(ステップF79)。この場合、録画カウンタエリア178の値及び視聴フラグエリア170の値を、新規録画データにおける次の視聴フラグデータの視聴フラグ及び録画カウンタとしてコピーする。
このようにCPU10は、録画状態区分が変化すると、録画カウンタの値が当該変化時点のカウンタ値である視聴フラグデータを新たに作成し、当該変化後の録画状態区分に応じた視聴状態をその視聴フラグデータの視聴フラグとして記録する。
一方、ステップF71において視聴フラグエリア170が「視聴済」である場合(ステップF71:No)や、ステップF75において視聴フラグエリア170が「未視聴」である場合(ステップF71:No)、即ち、録画状態区分が変化しない場合、CPU10は何ら行わず本処理を終了する。
そして、第1の録画処理の場合と同様に、CPU10は本図に示す各ステップを繰り返し行うことにより、新規録画データの終了時刻が到来するまでの間、映像データ及び音声データを音声映像記録部15の新規音声映像データに次々追加記録して1つの音声映像データを作成していく録画の制御を行う。
これに加えて本実施の形態の本処理の場合、かかる追加記録の動作の度にステップF67〜F79が行われるから、録画状態区分が変化する度に、当該変化時点のカウンタ値及び当該変化後の録画状態区分に応じた視聴状態の値を、それぞれ録画カウンタ及び視聴フラグとして有する視聴フラグデータが新たに作成される。
次に、録画動作の終了に係る処理について、図27を用いて説明する。
録画待機モード及び録画モードで本処理を終了し、再び本処理を開始すると、CPU10は同図のステップD81以降を行う(ステップD11(No)→D41(Yes)→D45(No)→D81)。
図27のステップD81へ移行すると、CPU10は、第1の録画処理と同様にステップD81〜D87を行った後、ステップF89へ移行する。従ってこの場合も、ステップD81において新規録画データの終了時刻が到来していない場合(ステップD81:No)、CPU10は、先に詳述したステップD61〜F79(図26)を行う。
ステップF89へ移行するとCPU10は、録画カウンタエリア178における計数を停止して本処理を終了する(ステップF89)。
かくして本処理によれば、第1の録画処理と同様に、録画再生機1は映像データ及び音声データを音声映像記録部15の新規音声映像データに次々追加記録していく録画動作を示し、また、新規音声映像データに対応する録画データである新規録画データが録画データエリア176に作成される。
そして、かかる追加記録の動作においては、録画状態区分が変化する度に、新規音声映像データの未視聴部分と視聴済部分とを判別するための情報である視聴フラグデータが、新規録画データの中に新たに作成される。
次に、本実施の形態の再生処理である第2の再生処理について、これをフローチャートで表した図28〜図33及び図17を用いて詳細に説明する。CPU10は、上述のメイン処理(図6)のステップA19において、メモリ部17Bの第2の再生処理プログラム17mを実行することにより、図28〜図33及び図17に示す第2の再生処理を行う。
第2の再生処理を開始すると、CPU10は、第1の再生処理と同様にステップE11〜E23を行う。従ってこの場合も、ステップE11において再生スイッチ126がオンされていない場合(ステップE11:No)、CPU10はステップE31(図29)へ移行する。
ステップE23において、録画データエリア176に録画データがない場合(ステップE23:No)、CPU10は、例えば図21に示すような、音声映像記録部15に音声映像データがない旨を警告する警告表示画面を一定時間表示してステップE63(図17)へ移行する(ステップE25)。
一方、ステップE23において、録画データエリア176に録画データがある場合(ステップE23:Yes)、CPU10は、視聴状態毎に音声映像データの番組名を一覧表示する再生リスト表示処理を行ってステップE31(図29)へ移行する(ステップG28)。
この場合CPU10は、後述する再生リスト表示処理(図34)を行うことにより、各録画データの視聴フラグデータに基づいて、例えば図35に示すような、音声映像データの番組名を視聴状態毎に一覧表示する再生リスト表示画面x4を表示する。なお、音声映像データの視聴状態の判別については再生リスト表示処理(図34)の説明において詳述する。
この再生リスト表示画面x4は、未視聴及び視聴済の音声映像データの番組名を表示する、それぞれ未視聴エリアx41及び視聴済エリアx42と、再生する音声映像データを選択するためのカーソルx43とを備え、例えばユーザが、この再生リスト表示画面x4上でカーソルキー部12aを用いてカーソルx43を移動させることにより、再生する音声映像データを選択できるようになされている。
図29に示すように、ステップE31へ移行するとCPU10は、録画再生機1が再生準備モードであるか否かを判別し(ステップE31)、再生準備モードでない場合(ステップE31:No)、CPU10は本処理を終了する。
一方、録画再生機1が再生準備モードである場合(ステップE31:Yes)、CPU10は、録画再生機1が再生動作モードでないか否かを判別し(ステップE33)、録画再生機1が再生動作モードである場合(ステップE33:No)、状態継続区間の再生動作に係るステップE71(図31)へ移行する。
録画再生機1が再生動作モードでない場合(ステップE33:Yes)、CPU10は、表示部161上において、再生対象とする音声映像データの指定を受け付ける(ステップG34)。即ち、再生リスト表示画面x4において、音声映像データの番組名を選択するユーザの操作に応じてカーソルx43の移動を行う。
次いでCPU10は、再生開始スイッチ128がオンされたか否かを判別し(ステップE43)、オンされていない場合(ステップE43:No)、CPU10はステップE61(図17)へ移行する。
そしてこの場合、第1の再生処理の場合と同様に、再生解除スイッチ127がオンされて再生準備モードを終了、又は、再生開始スイッチ128がオンされて再生動作モードを開始しない限り、CPU10は、別の番組名の選択と、再生開始スイッチ128へのオン操作と、再生解除スイッチ128へのオン操作とを待ち受ける動作を示す(ステップE11(No)→E31(Yes)→E33(Yes)→E43(No)→E61(No))。
一方、かかる待ち受けにおいて再生開始スイッチ128がオンされた場合(ステップE43:Yes)、CPU10は、再生動作モードへ移行し(ステップE45)、選択中の番組名に対応する音声映像データを指定する(ステップE47)。即ち、この場合CPU10は、選択された録画データ(以下、現録画データと呼ぶ。)の音声映像データIDで指定される音声映像データ(以下、現音声映像データと呼ぶ。)の、例えばアドレスを音声映像記録部15から取得する。
次いでCPU10は、現録画データの最初の視聴フラグデータ(以下、最初の視聴フラグデータと呼ぶ。)における録画カウンタ(以下、最初の録画カウンタと呼ぶ。)及び視聴フラグ(以下、最初の視聴フラグと呼ぶ。)を読み出し、それぞれ録画カウンタエリア178及び視聴フラグエリア170へ記憶する(ステップG49)。この場合、録画カウンタの値は0である。
次いでCPU10は、再生カウンタを0にクリアする(ステップG51)。
次いでCPU10は、視聴フラグエリア170が「未視聴」であるか否かを判別し(ステップG53)、「未視聴」である場合(ステップG53:Yes)、即ち、現録画データの最初の視聴フラグが「未視聴」である場合、まず再生カウンタエリア179における計数を開始し(ステップG55)、次いで、現録画データの最初の視聴フラグデータにおける視聴フラグとして「視聴済」を記録してステップE61(図17)へ移行する(ステップG57)。
そしてこの場合、CPU10は、図17に示した処理を経て、再生動作モードで本処理を終了するから、再生解除スイッチ127がオンされない限り、再び本処理を開始するとステップE71(図31)以降を行う(ステップE11(No)→E31(Yes)→E33(No)→E71)。
一方、ステップG53において視聴フラグエリア170が「未視聴」でない場合(ステップG53:No)、即ち、現録画データの最初の視聴フラグが「視聴済」である場合、CPU10はステップH13(図30)へ移行する。
次に、現録画データの最初の視聴フラグが「視聴済」である場合の飛び越し再生の動作に係る処理について、図30を用いて説明する。
図30のステップH13へ移行すると、CPU10は、例えば図36に示すような、飛び越しの動作を行うか否かを問うスキップ画面を表示して、かかる問いに回答する指示操作がなされるのを待ち受ける(ステップH13及びH15)。この場合CPU10は、現録画データの最初の視聴フラグデータに対応する状態継続区間(以下、最初の状態継続区間と呼ぶ。)について、飛び越しの動作を行う(Yes)か否(No)かを問う。
ここに、本実施の形態においては、所定の状態継続区間を再生せず読み飛ばすことをもって飛び越しの動作としても良いし、等倍より大きい所定の速さ(例えば20倍速)で当該状態継続区間を再生することをもって飛び越しの動作としても良い。
所定のキー操作により回答する操作がなされ(ステップH15:Yes)、それが飛び越しの動作を行う旨(Yes)の指示でない場合(ステップH17:No)、CPU10はステップH27へ移行する。なお、この場合には、最初の視聴フラグデータ及び最初の状態継続区間が、それぞれ現視聴フラグデータ及び現状態継続区間となる。
一方、飛び越しの動作を行う旨(Yes)の指示である場合(ステップH17:Yes)、CPU10は、現録画データに次の視聴フラグデータである録画カウンタ及び視聴フラグがあるか否かを判別する(ステップH19)。
次の視聴フラグデータがない場合(ステップH19:No)、CPU10はステップH71(図33)へ移行する。因みにこれは、例えば図24に示すような、視聴フラグが「視聴済」である視聴フラグデータただ1つを有する録画データx51が現録画データであるときに、その視聴フラグデータに対応する視聴済の状態継続区間について飛び越しの動作を行おうとする場合である。
一方、次の視聴フラグデータがある場合(ステップH19:Yes)、CPU10は、その録画カウンタ及び視聴フラグを読み出して、それぞれ録画カウンタエリア178及び視聴フラグエリア170に記憶し(ステップH21)、読み出した録画カウンタの値を再生カウンタとして記憶する(ステップH23)。
次いでCPU10は、現音声映像データを再生カウンタの示す時間まで進めてステップH27へ移行する(ステップH25)。この場合例えば、録画再生機1は、現在CPU10が再生するアドレスを音声映像データの先頭からのカウンタ値で指定する再生ポインタ(図示せず)を備え、この再生ポインタの値を再生カウンタの値で上書きする。
これにより、最初の状態継続区間は飛び越して再生され、次の視聴フラグデータが読み出され、当該視聴フラグデータ(以下、現視聴フラグデータと呼ぶ。)に対応する状態継続区間(以下、現状態継続区間と呼ぶ。)の再生に係る処理が、後述のように行われることとなる。
ステップH27へ移行すると、CPU10は、更に次の視聴フラグデータである録画カウンタ及び視聴フラグが現録画データにあるか否かを判別し(ステップH27)、かかる視聴フラグデータがある場合(ステップH27:Yes)、当該視聴フラグデータの録画カウンタ及び視聴フラグを読み出して、それぞれ録画カウンタエリア178及び視聴フラグエリア170に記憶する(ステップH29)。
次いでCPU10は、表示部161からスキップ画面(図36参照)を消去してステップG55(図29)へ戻る(ステップH31)。
そしてこの場合、CPU10は、ステップG55及びG57(図29)と図17に示した処理とを経て、再生動作モードで本処理を終了するから、再び本処理を開始するとステップE71(図31)以降を行う(ステップE11(No)→E31(Yes)→E33(No)→E71)。
また、ステップH27において現録画データに次の視聴フラグデータがない場合(ステップH27:No)、CPU10は、次の視聴フラグデータを読み出す等の処理を行うことなくステップE71(図31)へ移行する。因みにこれは、現視聴フラグデータが現録画データにおける最後の視聴フラグデータである場合の動作である。
次に、状態継続区間の再生動作に係る処理について、図31を用いて説明する。
図31のステップE71へ移行すると、CPU10は、現音声映像データに再生すべき部分が未だあるか否か、即ち現音声映像データが再生し尽くされていないか否かを判別する(ステップE71)。
再生すべき部分が未だある場合(ステップE71:Yes)、CPU10は、まず音声映像データにおける、再生カウンタが示す位置を読み出し(ステップE73)、デコードして得られる映像データである録画映像データを表示部161へ(ステップE75)、デコードして得られる音声データである録画音声データをスピーカ162へ(ステップE77)、それぞれ出力する。
次いでCPU10は、読み出された視聴フラグデータの視聴フラグ及び録画カウンタがあるか否かを判別する(ステップG78)。即ちCPU10は、現視聴フラグデータが現録画データにおける最後の視聴フラグデータ以外であるか否かを判別する。
読み出された視聴フラグデータがある場合(ステップG78:Yes)、CPU10は、録画カウンタエリア178の値と再生カウンタとが不一致であるか否かを判別する(ステップG80)。即ちCPU10は、再生カウンタが録画カウンタエリア178の値に到達したか否かを判別する。
録画カウンタエリア178の値と再生カウンタとが不一致である場合(ステップG80:No)、及び、ステップG78において、読み出された視聴フラグデータがない場合(ステップG78:Yes)、CPU10は、再生停止スイッチ129がオンされたか否かを判別し(ステップG89)、オンされていない場合(ステップG89:No)、CPU10は本処理を終了する。
そしてこの場合、再生動作モードで本処理を終了するから、CPU10は、再び本処理を開始するとステップE71以降を行う(ステップE11(No)→E31(Yes)→E33(No)→E71)。
従って、読み出された視聴フラグデータがない場合は、現音声映像データに再生すべき部分が未だあり、再生停止スイッチ129がオンされない間、音声映像データを次々出力する再生の処理を行い続ける。
また、読み出された視聴フラグデータがある場合、CPU10は同様の再生の処理を、再生カウンタが録画カウンタエリア178の値に到達するまでの間行い続ける。
かかる再生の処理を行い続けている状態において、現音声映像データが再生し尽くされた場合(ステップE71:No)、及び、再生停止スイッチ129がオンされた場合(ステップG89:Yes)、CPU10はステップH71(図33)へ移行し、再生動作の停止に係る処理を行う。
また、読み出された視聴フラグデータがある場合において、かかる再生の処理を行い続け、再生カウンタが録画カウンタエリア178の値に到達すると(ステップ80:No)、CPU10はステップG82へ移行する。
ステップG82へ移行すると、CPU10はまず、読み出されている視聴フラグデータの視聴フラグが「視聴済」であるか否かを判別する(ステップG82)。
視聴フラグが「視聴済」でない場合(ステップG82:No)、CPU10は本処理を終了する。
この場合、再生動作モードで本処理を終了するから、CPU10は、再び本処理を開始するとステップE71以降を行う(ステップE11(No)→E31(Yes)→E33(No)→E71)。従って、引き続き、音声映像データを次々出力する再生の処理を行い続ける。
即ち、読み出されている視聴フラグデータの視聴フラグは「未視聴」であるから、その視聴フラグデータに対応する未視聴の状態継続区間である、現状態継続区間の次の状態継続区間に対して、引き続き、かかる再生の処理を行い続けるようになされている。
一方、ステップG82において、読み出されている視聴フラグデータの視聴フラグが「視聴済」である場合(ステップG82:Yes)、CPU10はまず、1つ前の視聴フラグデータの視聴フラグが「未視聴」であるか否かを判別する(ステップG84)。
1つ前の視聴フラグデータの視聴フラグが「未視聴」である場合(ステップG84:Yes)、現録画データの視聴フラグデータのうち、1つ前に読み出された視聴フラグデータである録画カウンタ及び視聴フラグを消去し(ステップG86)、更に、読み出されている視聴フラグデータを消去して(ステップG88)、ステップH41(図32)へ移行して飛び越し再生の動作に係る処理を行う。
また、1つ前の視聴フラグデータの視聴フラグが「未視聴」でない場合(ステップG84:No)、読み出されている視聴フラグデータを消去して(ステップG88)、ステップH41(図32)へ移行する。
このように、未視聴の状態継続区間の全体に亘る再生が完了すると、これに伴う現音声映像データ内の「既に視聴されたデータ部分」の変化に対応するように、現録画データ内の所定の視聴フラグデータに対して消去(以下、視聴フラグデータの整理と呼ぶ。)が行われるようになされている。
従って、かかる視聴フラグデータの整理によれば、例えば、図37及び図38に示すように、未視聴の状態継続区間が再生された場合にも視聴フラグデータが現録画データ内に保たれる。
即ち、例えば、現音声映像データx61における先頭の未視聴の状態継続区間x62が再生される場合(図37(a))、まず、再生の開始にあたり、状態継続区間x62の視聴フラグが「視聴済」に変えられる(ステップG57(図29)参照)。
そして、状態継続区間x62が再生されていき(図37(b))、再生カウンタx63が次の視聴済の状態継続区間x64の録画カウンタの値(例えば450)まで達すると(図37(c))、次の状態継続区間x64に対応する視聴フラグデータ(例えば450及び「視聴済」)が消去される(図37(d))。かくして、1つの状態継続区間x65に対応する視聴フラグデータ(例えば0及び「視聴済」)が残ることとなる。
また、例えば、現音声映像データx71における先頭以外の未視聴の状態継続区間x72が再生されていき(図38(a))、再生カウンタx73が次の視聴済の状態継続区間x74の録画カウンタの値(例えば3143)まで達すると(図38(b))、状態継続区間x72に対応する視聴フラグデータ(例えば450及び「未視聴」)と、状態継続区間x74に対応する視聴フラグデータ(例えば3143及び「視聴済」)とがそれぞれ消去される(図38(c))。かくして、1つの状態継続区間x75に対応する視聴フラグデータ(例えば0及び「視聴済」)が残ることとなる。
このように、かかる視聴フラグデータの整理の処理によれば、未視聴の状態継続区間が再生された場合にも、現音声映像データ内の「既に視聴されたデータ部分」を適切に反映した視聴フラグデータが現録画データ内に保たれ、従って、未視聴の状態継続区間であったデータ部分は、以後の処理において、視聴済の状態継続区間の一部として適切に処理されることとなる。
次に、音声映像データの飛び越し再生の動作に係る処理について、図32を用いて説明する。上述のステップG82(図31)において視聴フラグが「視聴済」である場合、CPU10はステップG84〜G88を行った後、図32に示すステップH41〜H63を行う。
図32のステップH41へ移行すると、CPU10は、まず再生カウンタエリア179における計数を停止し(ステップH41)、次いで、例えば図36に示すような、飛び越しの動作を行うか否かを問うスキップ画面を表示して、かかる問いに回答する指示操作がなされるのを待ち受ける(ステップH43及びH45)。
所定のキー操作により回答する操作がなされ(ステップH45:Yes)、それが飛び越しの動作を行う旨(Yes)の指示でない場合(ステップH47:No)、CPU10はステップH57へ移行する。
一方、飛び越しの動作を行う旨(Yes)の指示である場合(ステップH47:Yes)、CPU10は、現録画データに次の視聴フラグデータである録画カウンタ及び視聴フラグがあるか否かを判別し(ステップH49)、次の視聴フラグデータがない場合(ステップH49:No)、CPU10はステップH71(図33)へ移行する。
因みにこれは、例えば図24に示すような、視聴フラグが「視聴済」であり1つの録画データの最後である視聴フラグデータx52に対応する状態継続区間について飛び越しの動作を行う場合である。
一方、次の視聴フラグデータがある場合(ステップH49:Yes)、CPU10は、その録画カウンタ及び視聴フラグを読み出して、それぞれ録画カウンタエリア178及び視聴フラグエリア170に記憶し(ステップH51)、読み出した録画カウンタの値を再生カウンタとして記憶し(ステップH53)、次いで、現音声映像データを再生カウンタの示す時間まで進めてステップH57へ移行する(ステップH55)。
これにより、ステップG82(図31)において「視聴済」と判別された視聴フラグデータに対応する、現音声映像データ上の状態継続区間であった部分が飛び越して再生され、次の視聴フラグデータが読み出され、当該視聴フラグデータ(以下、改めてこれを現視聴フラグデータとする。)に対応する状態継続区間(以下、改めてこれを現状態継続区間とする。)の再生に係る処理が行われることとなる(図31参照)。
ステップH57へ移行すると、CPU10は、更に次の視聴フラグデータである録画カウンタ及び視聴フラグが現録画データにあるか否かを判別し(ステップH57)、かかる視聴フラグデータがある場合(ステップH57:Yes)、当該視聴フラグデータを読み出して録画カウンタエリア178及び視聴フラグエリア170に記憶し(ステップH59)、スキップ画面(図36参照)を消去する(ステップH61)。
次いでCPU10は、再生カウンタエリア179における計数を開始してステップE71(図31)へ移行する。
また、ステップH57において現録画データに次の視聴フラグデータがない場合(ステップH57:No)、即ち、現視聴フラグデータが現録画データにおける最後の視聴フラグデータである場合、CPU10は、次の視聴フラグデータを読み出す等の処理を行うことなくステップE71(図31)へ移行する。
そして、かくしてステップE71(図31)へ移行すると、それ以降CPU10は、現状態継続区間を再生し尽くすか、再生停止スイッチ129がオンされるか、又は、再生カウンタが録画カウンタエリア178の値に到達するまで、音声映像データを次々出力する再生の処理を行い続ける。
このように、ステップG82(図31)において視聴フラグが「視聴済」である場合、再生カウンタは現音声映像データにおける視聴済の状態継続区間の所定の位置にある(図37(d)及び図38(c)参照)から、ステップH41〜H63を行って、既に視聴した部分の飛び越し再生に係る処理を行うようになされている。
次に、再生の停止に係る処理について、図33を用いて説明する。上述したように、現音声映像データが再生し尽くされた場合(ステップE71:No)、再生停止スイッチ129がオンされた場合(ステップG89:Yes)、又は、音声映像データにおける最後であって視聴済である状態継続区間について飛び越しの指示がなされた場合(ステップH19:No及びステップH49:No)、図33に示すステップH71〜H81が行われる。
図33のステップH71へ移行すると、読み出される視聴フラグデータがなく、次の視聴フラグデータを読み出せていないか否かを判別する(ステップH71)。即ちCPU10は、飛び越しの指示がなされた状態継続区間や直前まで再生していた状態継続区間(現状態継続区間)が現音声映像データにおける最後の状態継続区間であるか否かを判別する。
読み出される視聴フラグデータがない場合(ステップH71:Yes)、1つ前の視聴フラグデータの視聴フラグが「未視聴」であるか否かを判別する(ステップH73)。即ちCPU10は、現状態継続区間が未視聴の状態継続区間であるか否かを判別し、未視聴であるならば(ステップH73:Yes)ステップH75へ移行し、未視聴でなければ(ステップH73:No)ステップH79へ移行する。
また、ステップH71において、読み出される視聴フラグデータがある場合(ステップH71:No)、即ち、現状態継続区間が現音声映像データにおける最後の状態継続区間でない場合、CPU10は、読み出されている視聴フラグデータの視聴フラグとしてそのとき視聴フラグエリア170に記憶されている値が「視聴済」であるか否かを判別する(ステップH77)。
視聴フラグの値が「視聴済」でない場合(ステップH77:No)、CPU10はステップH79へ移行する。
一方、視聴フラグの値が「視聴済」である場合(ステップH77:Yes)、CPU10はステップH75へ移行する。即ち、これは現状態継続区間が未視聴の状態継続区間である場合であり、この場合もCPU10は、ステップH73と同様にステップH75へ移行する。
ステップH75へ移行すると、CPU10は、1つ前に読み出された視聴フラグデータの録画カウンタに、再生カウンタエリア179をストアしてステップH77へ移行する(ステップH75)。
即ちCPU10は、未視聴の状態継続区間が現状態継続区間として再生されている際に再生停止スイッチ129がオンされると、現音声映像データ内の「既に視聴されたデータ部分」の変化に対応するように、現状態継続区間に対応する視聴フラグデータの録画カウンタを現在の再生カウンタの値で書き換える(以下、かかる書換えの処理を録画カウンタ値更新と呼ぶ。)。
従って、かかる録画カウンタ値更新によれば、例えば図39に示すように、現音声映像データ内の「既に視聴されたデータ部分」を適切に反映した視聴フラグデータが現録画データ内に保たれる。
即ち、例えば、録画データx81に対応する音声映像データx81の、視聴フラグデータx82に対応する未視聴の状態継続区間x82を再生する場合(図39(a))、例えばカウンタ値が1760である再生カウンタx83の位置の再生中に再生停止スイッチ129がオンされると(図39(b))、視聴フラグデータx82の録画カウンタx84の値が再生カウンタの値「1760」で書き換えられる(図39(c))。
これは、図39(c)に対応する図39(d)に示すように、状態継続区間x82の開始位置が再生カウンタx83の位置に移されることと同じであるから、従って本処理の録画カウンタ値更新によれば、視聴フラグデータは現音声映像データ内の「既に視聴されたデータ部分」を適切に反映したものとなる。
ステップH79(図33)へ移行すると、CPU10は、STARTFを0として再生動作モードを終了し(ステップH79)、再生カウンタエリア179における計数を停止してステップG28(図28)へ移行する(ステップH81)。
そして、CPU10は再び、別の再生対象の番組名の選択と、再生開始スイッチ128へのオン操作と、再生解除スイッチ128へのオン操作とを待ち受ける動作状態に入る。
かくして本処理によれば、第1の再生処理と同様に、録画再生機1はユーザにより指定された音声映像データの再生を行う。その際、第2の録画処理において録画状態区分が変化する度に録画データ内に記録された視聴フラグデータに基づいて、視聴フラグが「視聴済」である視聴フラグデータに対応する状態継続区間について、ユーザがこれを飛び越し再生するか否かを選択できるようになされている。
また、未視聴の状態継続区間の再生が行われた際は、録画データ内の所定の視聴フラグデータを消去する処理である視聴フラグデータの整理や、視聴フラグデータの録画カウンタを書き換える録画カウンタ値更新が行われることにより、音声映像データ内の「既に視聴されたデータ部分」を適切に反映した視聴フラグデータが録画データ内に保たれるようになされている。また、これにより、次回以後の再生の際も、録画再生機1は各音声映像データ内の「既に視聴されたデータ部分」を正しく認識して適切に処理することとなる。
次に、本実施の形態の再生リスト表示処理について、これをフローチャートで表した図34を用いて詳細に説明する。CPU10は、第2の再生処理の必要に応じて(ステップG28において)メモリ部17Bの再生リスト表示処理プログラム17nを実行することにより、同図に示す再生リスト表示処理を行う。
再生リスト表示処理を開始すると、まずCPU10は、録画データエリア177から録画データを1つ取得する(ステップB51)。そしてCPU10は、その録画データの各視聴フラグデータの視聴フラグの値について判別する(ステップB53)。
視聴フラグが「未視聴」である視聴フラグデータがある場合(ステップB53:「未視聴あり」)、CPU10は、その録画データの番組名を、再生リスト表示画面x4(図35)の未視聴エリアx41に追加表示する(ステップB55)。即ち、視聴フラグが「未視聴」である視聴フラグデータが1つでもあれば、その録画データの番組名は未視聴エリアx41に表示される。
一方、視聴フラグが「未視聴」である視聴フラグデータがない場合(ステップB53:「未視聴なし」)、CPU10は、その録画データの番組名を視聴済エリアx42に追加表示する(ステップB57)。
次いでCPU10は、録画データエリア177に、番組名をまだ表示していない録画データがあるか否かを判別し(ステップB59)、かかる録画データがない場合(ステップB59:No)、本処理を終了する。一方、番組名をまだ表示していない録画データがある場合(ステップB59:Yes)、CPU10はステップB51へ戻る。
即ちCPU10は、録画データエリア177の全ての録画データについてステップB51〜B59を行い、全ての録画データの番組名を未視聴エリアx41又は視聴済エリアx42に表示する。
かくして本処理によれば、CPU10は、例えば図35に示すような再生リスト表示画面x4上の未視聴エリアx41及び視聴済エリアx42に、それぞれ未視聴及び視聴済の音声映像データの番組名を表示する。
〔他の実施の形態〕
なお、上述の第1及び第2の実施の形態においては、録画するチャンネルと同じチャンネルを表示部161に表示するか否かに応じて視聴状態を表す値を決定し、録画データの視聴フラグとして記録するようにしたが、本発明はこれに限らず、視聴状態を表す値を決定する際に、更に、視聴する人間が録画再生機1の周辺に居るかどうかを併せて考慮するようにしても良い。
即ち、録画するチャンネルと同じチャンネルを表示部161に表示し、かつ視聴する人間が存在する場合に、録画データの視聴フラグを「視聴済」と決定し、そうでない場合には視聴フラグを「未視聴」と決定してそれぞれ記録するようにしても良い。
以下、図面を参照して具体的に説明する。
図40は、第1及び第2の実施の形態における録画再生機1と同様に録画の動作や再生の動作等を行う録画再生機1において、更に、視聴する人間の有無を認識可能に構成した内部構成の概略例を示す図である。
同図に示すように録画再生機1は、バス11を介してCPU10に接続される人感センサであるセンサ部19を更に備えて構成される。
センサ部19は、例えば、発光部及び受光部を備える赤外線センサで構成され、発光部から赤外線を発光し、その反射光を受光部で受光することによって、物体(例えば、ユーザ)が所定範囲内(近傍)にあることを検出し、その検出信号をCPU10へ出力する。
そして、かかる構成の録画再生機1における第2の録画処理のステップD65(図26)とステップF67との間において、CPU10は、図41に示すステップJ66を行うようにする。
即ち、CPU10は、第2の録画処理のステップD65までを行い、ビデオ回路部14から出力される映像データ及び音声データを音声映像記録部15へストアした後、センサ部19を介して、自機の近傍にユーザが存在するか否かを判別する(ステップJ66)。
自機の近傍にユーザが存在する場合(ステップJ66:Yes)、CPU10はステップF67へ移行して、一方、近傍にユーザが存在しない場合(ステップJ66:No)ステップF75へ、それぞれ移行する。
かくして、かかる第2の録画処理においては、自機の近傍にユーザが存在し、表示部161が稼動し、視聴チャンネル173と録画チャンネル172とが同じ値である場合にのみ一致録画状態である場合の処理(ステップF71、F73及びF79)が行われ、一方、自機の近傍にユーザが存在しない場合や、表示部161が稼動していない場合や、表示部161が稼動していても視聴チャンネル173と録画チャンネル172とが同じ値でない場合には不一致録画状態である場合の処理(ステップF75、F77及びF79)が行われることとなる。
即ち、そのように、視聴する人間の有無を考慮して判別された録画状態区分(一致録画状態であるか不一致録画状態であるか)に基づいて、録画状態区分が変化する度に新たな視聴フラグデータが新規録画データに作成される。
このように、かかる録画再生機1によれば、音声映像データ内の「既に視聴されたデータ部分」の識別を、より厳密な判断に基づいて決定して録画データエリア177に記録することができる。