JP4651484B2 - アームレストのスライド機構 - Google Patents
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Description
車両内装部材の上面に配設されるアームレストを、該車両内装部材に対して直線的なスライド移動可能に支持するスライド機構において、
前記車両内装部材の上面に設けられ、前記アームレストのスライド方向の一方から他方に向かうにつれて互いに離間または近接する関係で、該アームレストのスライド方向に対して斜めに夫々延在するように対向配置された一対の斜状案内面と、
前記アームレストのスライド方向と交差する方向に離間して対称な関係で、該アームレストの下面に前記斜状案内面に夫々臨むように配設され、対応する側の斜状案内面に対して接離するよう夫々移動可能に支持された一対の倣動部材と、
前記アームレストに配設され、前記一対の倣動部材を互いに離間するよう付勢して、各倣動部材を常には対応の斜状案内面へ弾力的に押し付けるバネとを備え、
前記倣動部材は、前記アームレストの下面に回転自在に配設されたローラであり、該倣動部材の周面が前記バネによって前記斜状案内面に押し付けられて、該斜状案内面に接触したもとで倣動部材が転動するよう構成し、
前記バネの押付力によって前記倣動部材が前記斜状案内面に沿って一対の斜状案内面が互いに離間する側に案内されることで、前記アームレストを一対の斜状案内面が互いに離間する側に対応するスライド方向に付勢するよう構成したことを特徴とする。
前記バネは、前記アームレストの下面に配設されたコイル状の巻回部と、この巻回部から揺動可能に延出する脚部とを有する捻りバネであり、該脚部の延出端に前記倣動部材が支持されることを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、倣動部材を支持するための支持部材が不要とされ、部品点数の削減に有効である。
前記斜状案内面には、前記倣動部材の一部が嵌合可能な陥凹状の保持部が1つ以上設けられ、倣動部材を保持部に嵌合することで該倣動部材が一時停止可能に構成されることを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、アームレストを適宜位置で停止保持させることができる。
前記斜状案内面は、前記車両内装部材の上部に設けた凹部の上下方向に立ち上がる壁面で構成されることを要旨とする。
図3は、第1実施例に係るアームレストのスライド機構を設けたフロアコンソールの概略斜視図である。また図1は、図3のI−I線断面図であって、アームレストを最後方位置に保持させた場合を例示しており、更に図2は、図3のI−I線と同一位置で破断した断面図であって、アームレストを最前方位置に保持させた場合を例示している。第1実施例のアームレストARが配設されるフロアコンソール10は、基本的には図13に例示したものと同一であって、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂素材からインジェクション成形されたコンソール本体12を主体とし、このコンソール本体12の後側内部には上方へ開口する物品収納部16が画成されていると共に、前側にはチェンジレバーやドリンクホルダ等の設置部18が設けられている。そして、コンソール本体12の後側上部には、物品収納部の上部開口部16Aを開放可能に閉成すると共に、スライドユニット40を介して第1実施例のアームレストARが取り付けられるコンソールリッド14が配設されている。
図10は、第1実施例の変更例に係るアームレストARのスライドサポートユニット50を、概略的に例示した平面図である。この変更例に係るアームレストARは、図10(a)に例示したように、倣動案内面52の長手方向に沿い、ローラ60が一時的に停止可能な陥凹状の保持部80を、1つ以上(この変更例では4つ)設け、ローラ60が保持部80に整合した位置において、アームレストARを停止保持させ得るようにしたものである。すなわち保持部80は、アームレストARが最後方位置に到来した場合にローラ60と整合する位置、アームレストARが最前方位置に到来した場合にローラ60と整合する位置、およびこれら両位置間を三等分に区切った場合の二つの各境界位置に、夫々形成されている。これによりアームレストARは、図10(b)に例示したように、最後方位置、最後方位置から1/3だけ前進した位置、最後方位置から2/3前進した位置、および最前方位置の夫々において、一時的に停止保持させて使用することができる。なお、夫々の位置で停止保持されていたアームレストARは、前方へ引張るかまたは後方へ押すことで容易にスライド可能となる。
図11は、第2実施例に係るアームレストARのスライドサポートユニット50を、概略的に例示した平面図である。この第2実施例に係るアームレストARは、図11(a)に例示したように、前述した第1実施例と比較すると、倣動案内面52の形態を変更したものであり、コンソールリッド14(フロアコンソール10)に対し、後方向への積極的(自動的)なスライドが発現される「自動引込みタイプ」となっている。すなわち倣動案内面52,52は、第1ガイド部材42の後方側に位置して、コンソールリッド14の前方に向かうに従い、ローラ60へ近接するよう延在する斜状案内面56と、該第1ガイド部材42の前方側に位置して、アームレストARのスライド方向(ガイドレール46,46)と平行に延在する平行案内面54とから構成されており、折曲ポイントPで両案内面56,54が折曲している。すなわち斜状案内面56は、コンソールリッド14の前方に向かうに従い、捻りバネ62による押付け方向とは逆方向へ近接するよう延在している。
図12は、第3実施例に係るアームレストARのスライドサポートユニット50を、概略的に例示した平面図である。この第3実施例に係るアームレストARは、図12(a)に例示したように、更に倣動案内面52の延在態様を変更したものであり、コンソールリッド14(フロアコンソール10)に対し、前方向および後方向の両方向への積極的(自動的な)なスライドが発現される「自動引出し・引込みタイプ」となっている。すなわち倣動案内面52,52は、第1ガイド部材42の後方側に位置して、コンソールリッド14の前方に向かうに従いローラ60へ近接するよう延在する第1斜状案内面82と、第1ガイド部材42の前方側に位置して第1斜状案内面82に連設され、コンソールリッド14の前方に向かうに従いローラ60から離間するよう延在する第2斜状案内面84とから構成されており、折曲ポイントPで両斜状案内面82,84が折曲している。
60 ローラ(倣動部材),62 捻りバネ(付勢手段),80 保持部,
82 第1斜状案内面,84 第2斜状案内面,AR アームレスト,S シート
Claims (4)
- 車両内装部材(10)の上面に配設されるアームレスト(AR)を、該車両内装部材(10)に対して直線的なスライド移動可能に支持するスライド機構において、
前記車両内装部材(10)の上面に設けられ、前記アームレスト(AR)のスライド方向の一方から他方に向かうにつれて互いに離間または近接する関係で、該アームレスト(AR)のスライド方向に対して斜めに夫々延在するように対向配置された一対の斜状案内面(56,56)と、
前記アームレスト(AR)のスライド方向と交差する方向に離間して対称な関係で、該アームレスト(AR)の下面に前記斜状案内面(56)に夫々臨むように配設され、対応する側の斜状案内面(56,56)に対して接離するよう夫々移動可能に支持された一対の倣動部材(60,60)と、
前記アームレスト(AR)に配設され、前記一対の倣動部材(60,60)を互いに離間するよう付勢して、各倣動部材(60)を常には対応の斜状案内面(56)へ弾力的に押し付けるバネ(62)とを備え、
前記倣動部材(60)は、前記アームレスト(AR)の下面に回転自在に配設されたローラであり、該倣動部材(60)の周面が前記バネ(62)によって前記斜状案内面(56)に押し付けられて、該斜状案内面(56)に接触したもとで倣動部材(60)が転動するよう構成し、
前記バネ(62)の押付力によって前記倣動部材(60)が前記斜状案内面(56)に沿って一対の斜状案内面(56,56)が互いに離間する側に案内されることで、前記アームレスト(AR)を一対の斜状案内面(56,56)が互いに離間する側に対応するスライド方向に付勢するよう構成した
ことを特徴とするアームレストのスライド機構。 - 前記バネ(62)は、前記アームレスト(AR)の下面に配設されたコイル状の巻回部(64)と、この巻回部(64)から揺動可能に延出する脚部(66)とを有する捻りバネであり、該脚部(66)の延出端に前記倣動部材(60)が支持される請求項1記載のアームレストのスライド機構。
- 前記斜状案内面(56)には、前記倣動部材(60)の一部が嵌合可能な陥凹状の保持部(80)が1つ以上設けられ、倣動部材(60)を保持部(80)に嵌合することで該倣動部材(60)が一時停止可能に構成される請求項1または2記載のアームレストのスライド機構。
- 前記斜状案内面(56)は、前記車両内装部材(10)の上部に設けた凹部の上下方向に立ち上がる壁面で構成される請求項1〜3の何れか一項に記載のアームレストのスライド機構。
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