JP4650619B2 - 駆動ユニット、光学ユニット、光学装置、並びに露光装置 - Google Patents

駆動ユニット、光学ユニット、光学装置、並びに露光装置 Download PDF

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Description

本発明は、駆動ユニット、光学ユニット、光学装置並びに露光装置に係り、更に詳しくは、第1物体第2物体に対して駆動するパラレルリンク機構を備える駆動ユニット前記駆動ユニットを備える光学ユニット、該光学ユニットを備える光学装置並びに該光学装置を備える露光装置に関する。
従来より、半導体素子、液晶表示素子等を製造するためのリソグラフィ工程では、マスク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)に形成されたパターンを、投影光学系を介してレジスト等が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の基板(以下、適宜「ウエハ」ともいう)上に転写する露光装置が用いられている。この種の装置としては、近年では、スループットを重視する観点から、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆる「ステッパ」)や、このステッパを改良したステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置などの逐次移動型の投影露光装置が主として用いられている。
かかる露光装置では、従来、露光用の照明光(露光ビーム)として超高圧水銀ランプからの紫外域の輝線、例えばi線(波長365nm)や、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などが使用されていた。近年ではより高い解像度(解像力)を得るために、露光ビームとしてArFエキシマレーザ光(波長193nm)を露光ビームとする露光装置も実用化されている。これらの露光装置の投影光学系としては、屈折光学素子(レンズ)のみから成る屈折系が主として使用されていた。
これに対して、より微細な半導体素子等を製造するために、最近では、露光ビームとして波長が100nm程度以下の軟X線領域の光、すなわちEUV(Extreme Ultraviolet)光を使用するEUV露光装置の開発も行われている。このEUV露光装置では、EUV光が透過する光学材料が現時点では存在しないため、照明光学系及び投影光学系は全て反射光学素子(ミラー)によって構成され、レチクルもまた反射型レチクルが使用される。
ところで、投影光学系として、屈折系、反射屈折系及び反射系のいずれを用いる場合であっても、レチクルパターンの像を高解像度でウエハ上に転写するためには投影光学系の結像特性(諸収差)を調整することが必要であり、そのための手段として、投影光学系を構成する少なくとも一部の光学部材(以下、「可動光学部材」と呼ぶ)の位置・姿勢を調整する手段(以下、「位置姿勢調整手段」と呼ぶ)が一般的に採用される。この位置姿勢調整手段として、例えばパラレルリンクメカニズムを採用したパラレルリンク式調整機構を用いるものが知られている。また、可動光学部材の位置は、例えば、干渉計を用いて計測することが考えられる。
しかるに、干渉計を用いて可動光学部材の位置を計測する場合、干渉計は絶対的な原点を持たず、リセットした時点からの距離の変化を検出するものであることから、電源を落とすと、それ以前の位置が分からなくなるという不都合がある。また、干渉計を用いる場合、可動光学部材の位置は、通常、X,Y,Zの3次元直交座標系上で計測されるため、前述したパラレルリンクなどの駆動機構を用いる場合には、その干渉計の計測値から各リンクの駆動量を算出する際に、複雑な座標変換の演算等が必要となる。
また、従来の投影光学系で用いられる調整機構における、可動光学部材の位置姿勢計測では、位置姿勢計測系の原点位置の調整及び各計測軸の相対位置関係の調整は、特に考慮されておらず、計測装置の取付精度のみで各計測軸間の位置姿勢関係を保障していた(例えば、特開2004−103740号公報参照)
しかしながら、位置姿勢計測系の原点位置が調整されていない場合、調整機構の調整により原点位置調整を行うため、可動光学部材の位置姿勢調整のための調整機構のストロークが減少するという不都合があった。特に、ストロークが短いパラレルリンクから成る駆動機構を用いる場合には、使用ストロークが短くなりすぎて、可動光学部材の位置姿勢調整そのものが不可能になる可能性があった。また、従来のように計測装置の取り付け精度のみで計測軸間の位置姿勢関係を保障するのみでは、計測軸間の位置姿勢関係の高精度な計測系を構成することが困難であった。このような理由により、従来の計測系では、可動光学部材の位置姿勢の高精度な計測及び高精度な調整が困難であった。
本発明は、第1の観点からすると、第1物体と;該第1物体と物理的に分離された第2物体と;前記第1、第2物体にそれぞれ一端、他端が接続された2本のリンクを備えるリンク対を3つ備え、該3つのリンク対を用いて前記第1物体を前記第2物体に対して駆動するパラレルリンク機構と;前記3つのリンク対が備える前記2本のリンクのそれぞれの間に配置される計測装置と;を備え、前記計測装置は、前記第1、第2物体のうちの一方に接続され、スケールが設けられたスケール部と、前記第1、第2物体のうちの他方に接続され、前記スケールの位置の変化を計測することにより、前記スケール部の位置に応じた信号を位置情報として出力するセンサヘッドと;を備える駆動ユニットである。
これによれば、計測装置により、第1物体と第2物体との位置関係を高精度に計測することができるとともに、その計測結果に基づいてパラレルリンク機構により第1物体を第2物体に対して駆動することで両者の位置関係を高精度に調整することが可能になる。
本発明は、第の観点からすると、光学部材と;該光学部材を前記第1物体にて保持する本発明の駆動ユニットと;を備える光学ユニットである。
これによれば、駆動ユニットを構成する計測装置により、第1物体と第2物体との位置関係を高精度に計測することができるとともに、その計測結果に基づいてパラレルリンク機構により第1物体を第2物体に対して駆動することで第1物体又は光学部材と、第2物体との位置関係を高精度に調整することが可能になる。
本発明は、第の観点からすると、鏡筒と;該鏡筒内の所定位置に配置された本発明の光学ユニットと;を備える光学装置である。
これによれば、本発明の光学ユニットを有していることから、光学部材の位置姿勢等をその光学ユニットを用いて調整することで、光学装置の光学性能を長期に渡って高く維持することが可能となる。
本発明は、第の観点からすると、エネルギビームをマスクに照射して該マスクのパターンを基板上に転写する露光装置であって、前記マスクから前記基板に至る前記エネルギビームの光路上に配置された本発明の光学装置を備えることを特徴とする露光装置である。
これによれば、性能を長期に渡って高く維持することが可能な本発明の光学装置がマスクから基板に至るエネルギビームの光路上に配置されているので、高精度なマスクのパターンの基板上への転写をその光学装置を用いて長期に渡って行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。
図1には、一実施形態に係る露光装置10の全体構成が概略的に示されている。この露光装置10では、後述するように、投影光学装置POが使用されているので、以下においては、この投影光学装置POの光学軸方向をZ軸方向、これに直交する面内で図1における紙面内左右方向をY軸方向、紙面に直交する方向をX軸方向として説明するものとする。
この露光装置10は、マスクとしてのレチクルRに形成された回路パターンの一部の像を光学装置としての投影光学装置POを介して基板としてのウエハW上に投影しつつ、レチクルRとウエハWとを投影光学装置POに対して1次元方向(ここではY軸方向)に相対走査することによって、レチクルRの回路パターンの全体をウエハW上の複数のショット領域の各々にステップ・アンド・スキャン方式で転写するものである。
露光装置10は、エネルギビームとしてのEUV光(軟X線領域の光)ELを射出する光源装置12、この光源装置12からのEUV光ELを反射して所定の入射角、例えば約50〔mrad〕でレチクルRのパターン面(図1における下面(−Z側の面))に入射するように折り曲げる折り曲げミラーMを含む照明光学系(折り曲げミラーMは、投影光学装置POの鏡筒52内部に存在しているが、実際には照明光学系の一部である)、レチクルRを保持するレチクルステージRST、レチクルRのパターン面で反射されたEUV光ELをウエハWの被露光面(図1における上面(+Z側の面))に対して垂直に投射する投影光学装置PO、ウエハWを保持するウエハステージWST等を備えている。この露光装置10は、実際には、不図示の真空チャンバ内に収納されている。
前記光源装置12としては、一例として、レーザ励起プラズマ光源が用いられている。このレーザ励起プラズマ光源は、EUV光発生物質(ターゲット)に高輝度のレーザ光を照射することにより、そのターゲットが高温のプラズマ状態に励起され、該ターゲットが冷える際に放出するEUV光、紫外光、可視光、及び他の波長域の光を利用するものである。なお、本実施形態では、主に波長5〜20nm、例えば波長11nmのEUV光が露光ビームとして用いられるものとする。
前記照明光学系は、照明ミラー、波長選択窓等(いずれも図示省略)及び折り曲げミラーM等を含んで構成されている。また、光源装置12内の集光ミラーとしての放物面鏡も照明光学系の一部を構成する。光源装置12で射出され、照明光学系を介したEUV光EL(前述の折り曲げミラーMで反射されたEUV光EL)は、レチクルRのパターン面を円弧スリット状の照明光となって照明する。
前記レチクルステージRSTは、XY平面に沿って配置されたレチクルステージベース32上に配置され、レチクルステージ駆動系34を構成する例えば磁気浮上型2次元リニアアクチュエータが発生する磁気浮上力によって前記レチクルステージベース32上に浮上支持されている。レチクルステージRSTは、レチクルステージ駆動系34が発生する駆動力によってY軸方向に所定ストロークで駆動されるとともに、X軸方向及びθz方向(Z軸回りの回転方向)にも微小量駆動されるようになっている。また、このレチクルステージRSTは、レチクルステージ駆動系34が複数箇所で発生する磁気浮上力の調整によってZ軸方向及びXY面に対する傾斜方向(X軸回りの回転方向であるθx方向及びY軸回りの回転方向であるθy方向)にも微小量だけ駆動可能に構成されている。
レチクルステージRSTの下面側に不図示の静電チャック方式(又はメカチャック方式)のレチクルホルダが設けられ、該レチクルホルダによってレチクルRが保持されている。このレチクルRとしては、照明光ELが波長11nmのEUV光であることと対応して反射型レチクルが用いられている。このレチクルRは、そのパターン面が下面となる状態でレチクルホルダによって保持されている。このレチクルRは、シリコンウエハ、石英、低膨張ガラスなどの薄い板から成り、その−Z側の表面(パターン面)には、EUV光を反射する反射膜が形成されている。この反射膜は、モリブデンMoとベリリウムBeの膜が交互に約5.5nmの周期で、約50ペア積層された多層膜である。この多層膜は波長11nmのEUV光に対して約70%の反射率を有する。なお、前記折り曲げミラーM、その他の照明光学系内の各ミラーの反射面にも同様の構成の多層膜が形成されている。
レチクルRのパターン面に形成された多層膜の上には、吸収層として例えばニッケルNi又はアルミニウムAlが一面に塗布され、その吸収層にパターンニングが施されて回路パターンが形成されている。
レチクルRの吸収層が残っている部分に当たったEUV光はその吸収層によって吸収され、吸収層の抜けた部分(吸収層が除去された部分)の反射膜に当たったEUV光はその反射膜によって反射され、結果として回路パターンの情報を含んだEUV光がレチクルRのパターン面からの反射光として後述する投影光学装置POへ向かう。
レチクルステージRST(レチクルR)のステージ移動面内での位置(XY面内の位置)は、レチクルステージRSTの側面に設けられた(又は形成された)反射面にレーザビームを投射するレチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)82Rによって、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。ここで、実際には、レチクル干渉計は、レチクルステージRSTのX軸方向位置(X位置)を計測するレチクルX干渉計とレチクルステージRSTのY軸方向位置(Y位置)を計測するレチクルY干渉計とが設けられているが、図1ではこれらが代表的にレチクル干渉計82Rとして示されている。そして、レチクルY干渉計とレチクルX干渉計の少なくとも一方、例えばレチクルY干渉計は、測長軸を2軸有する2軸干渉計であり、このレチクルY干渉計の計測値に基づきレチクルステージRST(レチクルR)のY位置に加え、θz方向(Z軸回りの回転方向)の回転量(ヨーイング量)も計測できるようになっている。
前記レチクルRのZ軸方向の位置は、パターン面に対し斜め方向から検出ビームを照射する送光系13aと、レチクルRのパターン面で反射された検出ビームを受光する受光系13bとから構成されるレチクルフォーカスセンサ(13a,13b)によって計測されている。このレチクルフォーカスセンサ(13a,13b)としては、例えば特開平6−283403号公報等に開示される多点焦点位置検出系が用いられている。このため、該レチクルフォーカスセンサ(13a,13b)の計測値に基づいて、レチクルRのパターン面のZ位置のみならず、XY面に対する傾斜(θx、θy方向の回転量)も求めることができる。
レチクル干渉計82R及びレチクルフォーカスセンサ(13a,13b)の計測値は、主制御装置20(図1では不図示、図10参照)に供給され、該主制御装置20によってレチクルステージ駆動部34を介してレチクルステージRSTが駆動されることで、レチクルRの6次元方向の位置及び姿勢制御が行われるようになっている。なお、レチクル干渉計82R及びレチクルフォーカスセンサ(13a,13b)の計測値に基づいて、ウエハステージ駆動部62を介してウエハステージWSTを制御しても良い。
前記投影光学装置POは、開口数(N.A.)が例えば0.1で、後述するように、反射光学素子(ミラー)のみから成る反射光学系が使用されており、ここでは、投影倍率が1/4倍のものが使用されている。従って、レチクルRによって反射され、レチクルRに形成されたパターンの情報を含むEUV光ELは、投影光学装置POによってウエハW上に投射され、これによりレチクルR上のパターンの1/4倍の縮小像がウエハW上に転写(形成)される。なお、投影光学装置POの具体的構成等については、後に更に詳述する。
前記ウエハステージWSTは、XY平面に沿って配置されたウエハステージベース60上に配置され、例えば磁気浮上型2次元リニアアクチュエータ等を含んで構成されるウエハステージ駆動系62によって該ウエハステージベース60上に浮上支持されている。このウエハステージWSTは、前記ウエハステージ駆動系62によってX軸方向及びY軸方向に所定ストローク(ストロークは例えば300〜400mmである)で駆動されるとともに、θ方向(Z軸回りの回転方向)にも微小量駆動されるようになっている。また、このウエハステージWSTは、ウエハステージ駆動系62によってZ軸方向及びXY面に対する傾斜方向にも微小量だけ駆動可能に構成されている。なお、ウエハステージ駆動系62は、磁気浮上型2次元リニアアクチュエータ等を含んで構成されるが、図1では図示の便宜上から単なるブロックで示されている。
ウエハステージWSTの上面には、静電チャック方式の不図示のウエハホルダが載置され、該ウエハホルダによってウエハWが吸着保持されている。ウエハステージWSTの位置は、外部に配置されたウエハレーザ干渉計(以下、「ウエハ干渉計」という)82Wにより、例えば、0.5〜1nm程度の分解能で常時検出されている。なお、実際には、X軸方向に測長軸を有する干渉計及びY軸方向に測長軸を有する干渉計が設けられているが、図1ではこれらが代表的にウエハ干渉計82Wとして示されている。それらの干渉計は、測長軸を複数有する多軸干渉計で構成され、ウエハステージWSTのX、Y位置の他、回転(ヨーイング(Z軸回りの回転であるθz回転)、ピッチング(X軸回りの回転であるθx回転)、ローリング(Y軸回りの回転であるθy回転))も計測可能となっている。
また、鏡筒を基準とするウエハWのZ軸方向位置は、斜入射方式のウエハフォーカスセンサによって計測されるようになっている。このウエハフォーカスセンサは、図1に示されるように、投影光学装置POの鏡筒52を保持する不図示のコラムに固定され、ウエハWの上面に対し斜め方向から検出ビームを照射する送光系14aと、同じく不図示のコラムに固定され、ウエハW面で反射された検出ビームを受光する受光系14bとから構成される。このウエハフォーカスセンサ(14a,14b)としては、レチクルフォーカスセンサ(13a,13b)と同様の多点焦点位置検出系が用いられる。
ウエハ干渉計82W及びウエハフォーカスセンサ(14a、14b)の計測値は、主制御装置20(図1では不図示、図10参照)に供給され、該主制御装置20によってウエハステージ駆動系62が制御され、ウエハステージWSTの6次元方向の位置及び姿勢制御が行われるようになっている。
ウエハステージWST上面の一端部には、レチクルRに描画されたパターンがウエハW面上に投影される位置と、後述するアライメント系ALGの相対位置関係の計測(いわゆるベースライン計測)等を行うための空間像計測器FMが設けられている。この空間像計測器FMは、従来のDUV露光装置の基準マーク板に相当するものである。
さらに、本実施形態では、図1に示されるように、投影光学装置POの鏡筒52に、アライメント系ALGが固定されている。このアライメント系ALGとしては、例えばブロードバンド光をウエハW上のアライメントマーク(または空間像計測器FM)に照射し、その反射光を受光して画像処理によりマーク検出を行うFIA(Field Image Alignment )方式のアライメントセンサを用いることができる。
次に、前記投影光学装置POについて、図2〜図5等に基づいて、詳細に説明する。
図2には、投影光学装置POの概略斜視図が示されている。この投影光学装置POは、Z軸方向に沿って上から下へ順次連結された5つの部分鏡筒152a、152b,152c,152d,152e、及び部分鏡筒152b,152c間に設けられたフランジFLGから成る鏡筒52と、該鏡筒52内部に配置されたミラーM1,M2,M3,M4,M5,M6(図3(A),図3(B)及び図4参照)とを含んで構成されている。この鏡筒52の−Y側の側壁には、部分鏡筒152a及び部分鏡筒152bの両者に跨る開口52aが形成されている。部分鏡筒152a〜152e及びフランジFLGは、ステンレス(SUS)等の脱ガスの少ない材料にて形成されている。
前記部分鏡筒152aは、図2に示されるように、その下端部近傍の外周面の一部(−Z側かつ+Y側部分)に外部に突出する張り出し部152fが設けられ、全体として上面が閉塞された概略円筒状の部材によって形成されている。この部分鏡筒152aは、その上壁(+Z側の壁)に上下に貫通する矩形の開口52bが形成されている。
前記部分鏡筒152bは、前記部分鏡筒152aよりも僅かに径の大きい円筒状の部材から成り、部分鏡筒152aの下側(−Z側)に連結されている。この部分鏡筒152bの下側には、他の部分より直径が大きな前記フランジ部FLGが連結されている。
前記部分鏡筒152cは、部分鏡筒152bよりも僅かに直径の小さい円筒状の部材から成り、フランジFLGの下側(−Z側)に連結されている。
前記部分鏡筒152dは、前記部分鏡筒152cよりも僅かに直径の小さい円筒状の部材から成り、部分鏡筒152cの下側(−Z側)に連結されている。
前記部分鏡筒152eは、底面が閉塞された前記部分鏡筒152dよりも僅かに直径の小さい円筒状部材から成り、部分鏡筒152dの下側(−Z側)に連結されている。この部分鏡筒152eの底壁(−Z側の壁)には、不図示ではあるが、投影光学装置POからウエハWに向けてEUV光ELを通過させるための開口が形成されている。
図3(A)には、鏡筒52の内部に配置された6つのミラーM1〜M6が斜め上方から見た斜視図にて示され、図3(B)には、これらの6つのミラーM1〜M6が斜め下方から見た斜視図にて示されている。これらの図からわかるように、6つのミラーM1〜M6は、上からミラーM2、ミラーM4、ミラーM3、ミラーM1、ミラーM6、ミラーM5の順に配置されている。なお、図3(A),図3(B)では、各ミラーの反射面に、ハッチングが付されている。
本実施形態では、ミラーM1〜M6それぞれの反射面は、設計値に対して露光波長の約50分の1から60分の1以下の凹凸となる加工精度が実現され、RMS値(標準偏差)で0.2nmから0.3nm以下の平坦度誤差しかないように設定されている。また、各ミラーの反射面の形状は、計測と加工とを交互に繰り返しながら形成されている。
前記ミラーM1は、図3(A)及び図4からわかるように、その上面が球面又は非球面などの回転対称な反射面とされ、その回転対称軸が投影光学装置POの光学軸AXにほぼ一致するように位置調整された凹面鏡である。このミラーM1は、前記部分鏡筒152cの内部に配置されている。このミラーM1は、部分鏡筒152cを一部破砕して示す斜視図である図5に示されるように、ミラー保持機構を兼ねる駆動ユニット92によって、部分鏡筒152cの内部で保持されている。
前記駆動ユニット92は、部分鏡筒152cの内面にその一部が取り付けられた駆動機構としてのパラレルリンク機構411と、該パラレルリンク機構411を構成する第1物体としてのインナーリング42の上面にそれぞれ設けられ、ミラーM1の側面の3箇所を保持するミラー保持部材44A,44B,44Cとを備えている。
前記パラレルリンク機構411は、部分鏡筒152cの内周面に内接した状態で設けられたベース部を構成する円環状部材から成る第2物体としてのアウターリング48と、該アウターリング48よりも径が一回り小さい円環状部材から成り、アウターリング48の上方に配置されたエンドエフェクタを構成する前記インナーリング42と、アウターリング48とインナーリング42とを相互に連結するとともにインナーリング42をアウターリング48に対して相対的にX,Y,Z軸方向及びθx(X軸回りの回転方向)、θy(Y軸回りの回転方向)、θz(Z軸回りの回転方向)の6自由度方向に駆動する駆動機構46と、を備えている。
上記駆動機構46は、一端と他端が、アウターリング48、インナーリング42に対して球面対偶を介してそれぞれ接続された同一構成の6本のリンク110によって構成されている。各リンク110は、図5に示されるように、第1軸部材113と、該第1軸部材113に連結(若しくは接続)された第2軸部材115とを有し、第1軸部材113の一端(下端)は、ボールジョイントと同様の運動の自由度を有するヒンジ111を介してアウターリング48に取り付けられ、第2軸部材115の他端(上端)は、ヒンジ111と同様のヒンジ(不図示)を介してインナーリング42に取り付けられている。ここで、6本のリンク110は、2本ずつ対をなし、各対を構成するリンク110同士は、それぞれの第2軸部材115の上端部が近接した状態で不図示のヒンジをそれぞれ介してインナーリング42に取り付けられている。
各リンク110を構成する第2軸部材115と、第1軸部材113との少なくとも一方には、そのリンク110の長さ、すなわち、第1軸部材113の下端と第2軸部材115の上端との距離を変更可能なアクチュエータが設けられている。かかるアクチュエータとしては、直動シリンダ、小型モータ、圧電素子などを用いることが考えられるが、本実施形態では、一例として圧電素子が用いられているものとする。
これまでの説明からわかるように、パラレルリンク機構411は、6本の伸縮可能なリンクを有する、スチュワートプラットホーム型と呼ばれるパラレルリンク機構である。
前記ミラー保持部材44A〜44Cは、インナーリング42の上面(+Z側の面)に所定の位置関係で配置され、ミラーM1の外周面の3箇所、例えば中心角120°間隔の外周の3等分点をそれぞれ保持している。これらのミラー保持部材44A〜44Cは、それぞれ、ほぼ逆U字状の形状を有しており、インナーリング42の半径方向についての剛性が低くなるように設定されている。
ミラー保持部材44A〜44CのそれぞれとミラーM1との間は、メカニカルなクランプ機構又は接着剤等により固着されており、これにより、ミラーM1がインナーリング42に対して所定の位置関係を維持した状態で保持されている。
このように、ミラーM1がインナーリング42の半径方向についての剛性が低いミラー保持部材44A〜44Cによって、その外周の3等分点で保持されていることから、ミラーM1に熱膨張が生じるような場合であっても、ミラーM1の熱膨張による変形を吸収することができ、ミラーM1の歪みを抑制することができる。
更に、図5に示されるように、対をなす各2本のリンク110に挟まれる状態で、インナーリング42とアウターリング48との異なる複数の方向の相対位置情報を計測する計測装置71A、71B及び71Cがそれぞれ設けられている。
図6(A)には、上記3つの計測装置71A〜71Cのうちの1つの計測装置71Aの斜視図が示されている。この図6(A)に示される計測装置71Aは、図6(B)に示されるスケール部53Aとセンサヘッド部53Bとの2部分から構成されている。
図5に示されるように、計測装置71Aが駆動ユニット92に組み込まれた状態では、スケール部53Aの一端(上端)がインナーリング42に固定されており、センサヘッド部53Bの一端(下端)がアウターリング48に固定されている。
なお、図6(A)では、説明の便宜上、計測装置71Aの取り付け位置におけるインナーリング42(又はアウターリング48)の接線方向に対応する軸の方向がX'軸方向とされ、該X'軸方向とZ軸方向(鉛直方向)とに垂直な軸の方向がY'軸方向として示されている。図6(B)、図7、図8(A)、図8(B)及び図12においても同様である。
前記スケール部53Aは、図6(B)に示されるように、アウターリング48に対するインナーリング42のX'軸方向の位置情報(すなわち、インナーリング42とアウターリング48とのX'軸方向に関する相対位置情報)を計測するための第1スケール56aがそのY'軸方向の一側(−Y'側)の端部にX'軸方向に沿って設けられた検出対象物としての第1スケール部55Aと、アウターリング48に対するインナーリング42のZ軸方向の位置情報(すなわち、インナーリング42とアウターリング48とのZ軸方向に関する相対位置情報)を計測するための第2スケール56bがそのY'軸方向の一側(−Y'側)の端部にX'Z面に平行に設けられた検出対象物としての第2スケール部55Bと、第1,第2スケール部55A、55Bを所定の位置関係で保持する第1保持部材57と、を備えている。
前記第1保持部材57は、全体として、計測装置71Aの分解斜視図である図7に示されるような複雑な形状を有している。すなわち、この第1保持部材57は、X'Z面に平行でZ軸方向を長手方向とする第1部分157aと、この第1部分157aの上端部に+Y'側に向かって突設された第2部分157bと、第1部分157aの下端部に+Y'側に向かって突設された第3部分157c(この第3部分157cは、上記第2部分157bに対向している)と、この第3部分157cの+Y'側端部から下方に延設された第4部分157dと、この第4部分157dの上端部を除く一部から+X'方向に延設された第5部分157eと、この第5部分157eの+X側端部から−Y'側に突設されたY'Z面に平行な第6部分157fと、この第6部分157fと前記第5部分157eとを連結するX'Y'面に平行な板状の第7部分157gとを有する。
前記第2部分157bには、丸穴57eが2つ形成されており、これらの丸穴57eを介して第2部分157bが前述のインナーリング42にねじ止めされることで、スケール部53A(第1保持部材57)がパラレルリンク機構411に取り付けられるようになっている。
図6の状態では、第1保持部材57の上記第7部分157gの上面57aに、第1スケール部55Aが固定され、第7部分157gの下面57bに第2スケール部55Bが固定されている。また、第1部分157aの−Y'側の面の下端部近傍には、ねじ穴57c、57dがX'軸方向に所定距離離れて形成されている。
前記第1スケール部55Aは、図7からも分かるように、Y'Z断面が逆U字状の形状を有し、その−Y'側端部にX'軸方向に延設された第1スケール56aには、不図示ではあるが、X'軸方向に沿ってスリットが所定ピッチで多数形成されている。この第1スケール部55Aは、第1保持部材57の面57aに対してその+Y側端部の下面が固定され、この固定状態では、第1スケール56aがX'Z面にほぼ平行になるようになっている(図6(B)参照)。
前記第2スケール部55Bは、図7からも分かるように、+X'方向から見て略L字状で、かつ+Z方向から見ても略L字状の形状を有し、その−Y'側端部に位置する前記第2スケール56bには、Z軸方向に沿ってスリットが所定ピッチで多数形成されている。この第2スケール部55Bは、第1保持部材57の面57bにその上端面(+Z端面)が固定され、この固定状態では、第2スケール56bがX'Z面にほぼ平行になるようになっている(図6(B)参照)。
前記センサヘッド部53Bは、図6(B)に示されるように、第1センサヘッド59Aと、第2センサヘッド59Bと、第1,第2センサヘッド59A,59Bを所定の位置関係で保持する第2保持部材61と、を備えている。
前記第2保持部材61は、全体として図7に示されるような特殊な形状を有している。すなわち、この第2保持部材61は、Z軸方向を長手方向とする略直方体状の第1部分61aと、該第1部分61aの−X'側の端面の下端部に−X'方向に延設された第2部分61bと、第1部分61aの+X'側の面の高さ方向中央部に+X'側に向かって突設された平板状の第3部分61cとの3部分を有している。この第3部分61cの上面には、2つのZ軸方向のねじ穴61dが形成され、また、この第3部分61cの+X'側面のほぼ中央にはねじ穴61fが形成されている。前記第1部分61aの+X'側の面の上下方向(Z軸方向)中央よりも下側の一部には、2つのねじ穴61gが形成され、また、この第1部分61aの−X'側面には、図7に点線にて示されるねじ穴61eが形成されている。
前記第1センサヘッド59Aは、その上面に溝59cが形成された、断面略U字状の筐体、及び溝59c内部(例えば+Y'側)に設けられた発光ダイオード(LED)等の発光素子、及び該発光素子と対向する位置(例えば溝59c内部の−Y'側)に設けられたスリット板(このスリット板には、上記第1スケール56aと同一ピッチの少数のスリットが形成されている)及びフォトダイオード(PD)等の受光素子などを備えている。
この第1センサヘッド59Aの−Y'側部分に形成された上下方向の2つの貫通孔59eをそれぞれ介してボルト81が前述の2つのZ軸方向のねじ穴61dに螺合することで、第1センサヘッド59Aが第3部分61cの上面にねじ止めされている。ここで、貫通孔59eの直径は、ボルトの直径より大きく、ボルトの頭部の外径より小さくなっている。
そして、図6(A)に示されるように、スケール部53Aとセンサヘッド部53Bとが組み合った状態では、第1センサヘッド59Aの溝59cの内部に、前述した第1スケール56aが挿入されるようになっている。この状態で、発光素子から光が発せられると、その光が第1スケール56aのスリットを介して上述のスリット板に到達するか、あるいはそのスリット板のスリットを透過して受光素子に到達するようになっている。この場合、第1スケール56aが、スリットの1ピッチ分移動するたびに、受光素子へ入射する光量は、明るいところから暗いところを通過して1周期変化する。従って、受光素子の出力の周期数を測定することにより第1スケール56aの計測方向(X'軸方向)の移動量がわかる。すなわち、本実施形態においては、第1スケール56aがメインスケールの役目を果たし、前記スリット板がインデックススケールの役目を果たし、これらのスケールと前記発光素子、受光素子とによって、第1スケール56aが設けられた第1スケール部55A(スケール部53A)の第1センサヘッド59Aに対するX'軸方向の相対位置の変化を計測する第1リニアエンコーダが構成されている。この第1リニアエンコーダの計測分解能は、スリットのピッチによって決まり、本実施形態では、一例として0.5〜1nm程度の分解能であるものとする。
前記第2センサヘッド59Bは、第2保持部材61に保持される向きが、第1センサヘッド59Aとは異なるが、同様に構成されている。すなわち、この第2センサヘッド59Bは、その+X'側面に溝59dが形成された断面U字状の筐体と、該筐体の溝59dを介して相互に対向して配置された、発光ダイオード(LED)等の発光素子、並びにスリット板(スリットがZ軸方向に並んでいる)及びフォトダイオード(PD)等の受光素子などを備えている。
この第2センサヘッド59Bの−Y'側部分に形成されたX'軸方向の2つの貫通孔59fをそれぞれ介してボルト83が前述の2つのねじ穴61gに螺合することで、第2センサヘッド59Bが第2保持部材61の第1部分61aの+X'側面にねじ止めされている。ここで、貫通孔59fの直径は、ボルトの直径より大きく、ボルトの頭部の外径より小さくなっている。
そして、図6(A)に示されるようにスケール部53Aとセンサヘッド部53Bとが組み合った状態では、第2センサヘッド59Bの溝59dの内部に、前述した第2スケール56bが挿入されるようになっており、この状態で、前述と同様に、発光素子を発光させ、第2スケール56bをZ軸方向に移動させて受光素子の出力の周期数を測定することで、第2スケール56bの計測方向(Z軸方向)の移動量がわかるようになっている。すなわち、本実施形態においては、第2スケール56bがメインスケールの役目を果たし、前記スリット板がインデックススケールの役目を果たし、これらのスケールと前記発光素子、受光素子とによって、第2スケール56bが設けられた第2スケール部55B(スケール部53A)の第2センサヘッド59Bに対するZ軸方向の相対位置の変化を計測する第2リニアエンコーダが構成されている。この第2リニアエンコーダの計測分解能は、スリットのピッチによって決まり、本実施形態では、一例として0.5〜1nm程度の分解能であるものとする。
上述のようにして、計測装置71Aが構成されているが、図5に示されるように、計測装置71Aが駆動ユニット92に組み込まれた状態では、前述の第1保持部材57の第2部分157bがインナーリング42にねじ止め等で固定され、第2保持部材61の第2部分61bがアウターリング48にねじ止め等で固定されている。従って、インナーリング42(及びミラーM1)とアウターリング48とのX'軸方向(接線方向)に関する相対位置情報、すなわちアウターリング48に対するインナーリング42(及びミラーM1)のX'軸方向(接線方向)の位置変化を前述の第1リニアエンコーダで計測することができるとともに、アウターリング48に対するインナーリング42(及びミラーM1)のZ軸方向の位置変化を前述の第2リニアエンコーダで計測することができるようになっている。これら第1リニアエンコーダ及び第2リニアエンコーダの計測値は、図10に示される主制御装置20に送られるようになっている。
その他の計測装置71B,71Cも上記計測装置71Aと同様に構成され、計測装置71B,71Cのそれぞれを構成する第1保持部材57の第2部分157b、第2保持部材61の第2部分61bが、インナーリング42、アウターリング48に、それぞれ固定されている。これらの計測装置71B,71Cをそれぞれ構成する第1リニアエンコーダ、第2リニアエンコーダの計測値は、図10の主制御装置20に送られるようになっている。
従って、計測装置71A〜71Cのそれぞれにより、異なる接線方向とZ軸方向との各2方向に関する、アウターリング48に対するインナーリング42(及びミラーM1)の位置情報(移動量の情報)が計測されることから、計測装置71A〜71Cの計測結果(すなわち、計測装置71A〜71Cをそれぞれ構成する第1、第2リニアエンコーダの出力値)に基づいて、インナーリング42のX,Y,Z,θx,θy,θz方向の位置・姿勢を算出することができる。従って、主制御装置20では、計測装置71A〜71Cをそれぞれ構成する第1、第2リニアエンコーダの出力値に基づいて、パラレルリンク機構411(より正確には6本のリンク110それぞれの長さ)を制御することで、インナーリング42ひいてはこれに保持されたミラーM1のX,Y,Z,θx,θy,θz方向の位置・姿勢を調整するできるようになっている。
ここで、上述した駆動ユニット92の製造方法について図9のフローチャート及び図7、図8等に基づいて説明する。
まず、図9のステップ202において、インナーリング42とアウターリング48とを6本のリンク110を介して組み付ける。なお、インナーリング42とアウターリング48とは、予め周知の金属加工機等を用いて所定の寸法に加工され、製造されている。
次いで、図9のステップ204において、計測装置71A,71B及び71Cのそれぞれについて、第1保持部材57の面57aに第1スケール部55Aを固定し、面57bに第2スケール部55Bを固定する。この場合、例えば、第1保持部材57の製造段階で、第1,第2スケール部55A,55Bをそれぞれ固定する部分に位置決め用の凹部(ガイド)等を設け、それぞれの固定の際に、第1,第2スケール部55A,55Bのそれぞれが第1保持部材57に対して所望の状態で機械的に位置決めされるようにしている。この位置決めにより、第1スケール56aをインナーリング42の接線方向(例えば計測装置71Aの第1スケール56aの場合は、前述のX'軸方向)に設定することができ、また第2スケール56bをZ軸方向に設定することができる。このようにして、図6(B)に示されるスケール部53Aが組み立てられる。
次のステップ206では、計測装置71A,71B及び71Cのそれぞれについて、第2保持部材61に対して、第1センサヘッド部59Aと第2センサヘッド部59Bとを仮に固定する。この場合における第2保持部材61に対する、第1センサヘッド部59Aと第2センサヘッド部59Bとの仮の固定は、前述したねじ止めによりそれぞれ行われる。このようにして、図6(B)に示されるセンサヘッド部53Bの仮の組み立てが行われる。
次のステップ208において、計測装置71A,71B及び71Cのそれぞれについて、上で組み立てられたスケール部53Aとセンサヘッド部53Bとを図6(A)に示されるように組み付けた後、次のステップ210において、計測装置71A,71B及び71Cのそれぞれについて、第1,第2リニアエンコーダと電源との配線を接続して第1,第2リニアエンコーダによる計測を開始し、各リニアエンコーダの出力に基づいて、第1,第2センサヘッド部59A,59Bの位置(回転を含む)を微調整する。
この微調整を、一例として計測装置71Aを採りあげて説明する。まず、前述のボルト81を緩めて、第1リニアエンコーダの出力をモニタしつつ、第2保持部材61の第3部分61c上で第1センサヘッド部59Aを、X'軸方向に微動させるとともにZ軸回りに微小回転させる。そして、第1リニアエンコーダの出力に基づいてメインスケールの原点がインデックススケールの原点に一致し、第1リニアエンコーダの計測軸がX'軸方向に一致する、すなわち第1センサヘッド部59Aの溝59cの長手方向が第1スケール56aの長手方向(X'軸方向)に一致するように、第1センサヘッド59AのX'軸方向の位置及びZ軸回りの回転を設定してボルト81を締め付ける。次いで、前述のボルト83を緩めて、第2リニアエンコーダの出力をモニタしつつ、第2センサヘッド部59Bを、Z軸方向に微動させるとともにX'軸回りに微小回転させる。そして、第2リニアエンコーダの出力に基づいてメインスケールの原点がインデックススケールの原点に一致し、第2リニアエンコーダの計測軸がZ軸方向に一致するように、第2センサヘッド部59BのZ軸方向の位置及びX'回りの回転を設定してボルト83を締め付け、第2センサヘッド部59Bを第2保持部材61の第1部分61aに固定する。このようにして第1,第2センサヘッド部59A,59Bの位置(回転を含む)を微調整した後、第1,第2リニアエンコーダと電源との配線を接続を解除する。
次いで、ステップ212において、そのときのスケール部53Aとセンサヘッド部53Bとの位置関係をそれぞれ維持するように、計測装置71A,71B及び71Cのそれぞれについて、図8(A)に示される固定具65を介してスケール部53Aとセンサヘッド部53Bとを固定する。
ここで、固定具65は、図8(A)に示されるように、概略板状の形状を有する板状部分65fと、該板状部分65f下面の−Y'側のX'軸方向の両端部に−Z方向に向けてそれぞれ突設された第1脚部65g,第2脚部65hと、を備えている。
前記板状部分65fの+Y'側端部には、切り欠き部65eが形成され、板状部分65fの−Y'側端面には丸穴65a,65bがY'軸方向に貫通する状態で形成されている。また、前記第1脚部65gのZ軸方向中央より幾分下側には丸穴65cがX'軸方向に貫通する状態で形成され、第2脚部65gのZ軸方向中央より幾分下側には丸穴65dが丸穴65cと対向してX'軸方向に貫通する状態で形成されている。
従って、スケール部53Aとセンサヘッド部53Bとの位置関係を調整した状態で、固定具65を各計測装置に係合させ(固定具65の切り欠き部65eを介して、固定具65を第1保持部材57に嵌合させ)、丸穴65a、65b、及びスケール部53Aの第1保持部材57に形成されたねじ穴57c,57dを介して、その第1保持部材57に不図示のボルトによりねじ止めするとともに、丸穴65c、65dを介して不図示のボルトをセンサヘッド部73Bの第2保持部材61に形成されたねじ穴61e、61fにそれぞれ螺合させることにより、スケール部53Aとセンサヘッド部53Bとの位置関係を維持した状態で両者を固定することができるようになっている。このようにして固定具65と、スケール部53Aとセンサヘッド部53Bとが一体化された状態が、図8(B)に示されている。
次いで、図9のステップ214では、駆動ユニット92に計測装置71A,71B及び71Cのそれぞれを組み込む。すなわち、計測装置71A,71B及び71Cのそれぞれについて、スケール部53Aを構成する第1保持部材57の第2部分157bをインナーリング42の上面にねじ止め等により固定し、センサヘッド部53Bを構成する第2保持部材61の第2部分61bをアウターリング48の上面にねじ止め等により固定する。
次いで、ステップ216では、上記ステップ214で駆動ユニット92に組み込まれた計測装置71A〜71Cのそれぞれから、固定具65を取り外す。すなわち、計測装置71A〜71Cそれぞれのスケール部53Aとセンサヘッド部53Bとの間の固定を解除する。
以上のようにして、異なる2つの計測軸(第1、第2リニアモータの計測軸)の原点位置を含む位置関係がそれぞれ調整された計測装置71A〜71Cが組み込まれた駆動ユニット92の製造が終了する。
図3(A)に戻り、前記ミラーM2は、その下面が球面又は非球面などの回転対称な反射面とされ、その回転対称軸が投影光学装置POの光学軸AXに一致するように位置調整された凹面鏡である(図3(B)、図4等参照)。このミラーM2は、図2の部分鏡筒152a内で、前述した駆動ユニット92と同様に構成されたミラー保持機構を兼ねる駆動ユニットによって保持され、該駆動ユニットを構成する前述のパラレルリンク機構411と同様の構成のパラレルリンク機構412(図10参照)によって6自由度方向に駆動可能となっている。また、このミラーM2は、前述の計測装置71A〜71Cと同様に構成され、同様にしてパラレルリンク機構412に取り付けられた計測装置72A〜72C(図10参照)によって、その6自由度方向の位置がそれぞれ計測されるようになっている。
前記ミラーM3は、図3(A)、図3(B)及び図4を総合するとわかるように、その上面が反射面とされた凸面鏡から成り、投影光学装置POの光学軸AXから外れた位置に配置されている。但し、図4に示されるように、ミラーM3の反射面は、破線94aで示される球面又は非球面などの回転対称な面の一部であり、その回転対称軸が光学軸AXにほぼ一致する位置にミラーM3は位置調整されている。このミラーM3は、図2の部分鏡筒152b内で、前述した駆動ユニット92と同様に構成されたミラー保持機構を兼ねる駆動ユニットによって保持され、該駆動ユニットを構成する前述のパラレルリンク機構411と同様の構成のパラレルリンク機構413(図10参照)によって6自由度方向に駆動可能となっている。また、このミラーM3は、前述の計測装置71A〜71Cと同様に構成され、同様にしてパラレルリンク機構413に取り付けられた計測装置73A〜73C(図10参照)によって、その6自由度方向の位置がそれぞれ計測されるようになっている。
前記ミラーM4は、図3(A)、図3(B)及び図4を総合するとわかるように、その下面が反射面とされた凹面鏡から成り、投影光学装置POの光学軸AXから大きく外れた位置に配置されている。但し、図4に示されるように、ミラーM4の反射面は、破線94bで示される球面又は非球面などの回転対称な面の一部であり、その回転対称軸が光学軸AXにほぼ一致する位置にミラーM4は位置調整されている。このミラーM4は、図2の部分鏡筒152a内で、前述した駆動ユニット92と同様に構成されたミラー保持機構を兼ねる駆動ユニットによって、張り出し部152fに例えば1つのリンクがはみ出した状態で保持され、該駆動ユニットを構成する前述のパラレルリンク機構411と同様の構成のパラレルリンク機構414(図10参照)によって6自由度方向に駆動可能となっている。また、このミラーM4は、前述の計測装置71A〜71Cと同様に構成され、同様にしてパラレルリンク機構414に取り付けられた計測装置74A〜74C(図10参照)によって、その6自由度方向の位置がそれぞれ計測されるようになっている。
前記ミラーM5は、図3(A)、図3(B)及び図4を総合するとわかるように、その上面が反射面とされ、その一部に切り欠きが形成された全体として概略馬蹄形状の凸面鏡である。このミラーM5は、その反射面が球面又は非球面などの回転対称な面の一部となっており、その回転対称軸が投影光学装置POの光学軸AXにほぼ一致するように位置調整されている。このミラーM5では、光学軸AXより−Y側の部分に照明光ELの光路となる上記切り欠きが形成されている。このミラーM5は、図2の部分鏡筒152e内で、前述した駆動ユニット92と同様に構成されたミラー保持機構を兼ねる駆動ユニットによって保持され、該駆動ユニットを構成する前述のパラレルリンク機構411と同様の構成のパラレルリンク機構415(図10参照)によって6自由度方向に駆動可能となっている。また、このミラーM5は、前述の計測装置71A〜71Cと同様に構成され、同様にしてパラレルリンク機構415に取り付けられた計測装置75A〜75C(図10参照)によって、その6自由度方向の位置がそれぞれ計測されるようになっている。
前記ミラーM6は、図3(A)、図3(B)及び図4を総合するとわかるように、その下面が反射面とされ、その一部に切り欠きが形成された全体として概略馬蹄形状の凹面鏡である。このミラーM6は、その反射面が球面又は非球面などの回転対称な面の一部となっており、その回転対称軸が投影光学装置POの光学軸AXにほぼ一致するように位置調整されている。このミラーM6では、光学軸AXより+Y側の部分に照明光ELの光路となる上記切り欠きが形成されている。このミラーM6は、図2の部分鏡筒152e内で、前述した駆動ユニット92と同様に構成されたミラー保持機構を兼ねる駆動ユニットによって保持され、該駆動ユニットを構成する前述のパラレルリンク機構411と同様の構成のパラレルリンク機構416(図10参照)によって6自由度方向に駆動可能となっている。また、このミラーM6は、前述の計測装置71A〜71Cと同様に構成され、同様にしてパラレルリンク機構4162に取り付けられた計測装置76A〜76C(図10参照)によって、その6自由度方向の位置がそれぞれ計測されるようになっている。
本実施形態では、図10に示されるように、ミラーM1の位置情報と同様に、前記計測装置72A〜72Cで計測されるミラーM2の位置情報、前記計測装置73A〜73Cで計測されるミラーM3の位置情報、前記計測装置74A〜74Cで計測されるミラーM4の位置情報、前記計測装置75A〜75Cで計測されるミラーM5の位置情報、前記計測装置76A〜76Cで計測されるミラーM6の位置情報は、それぞれ主制御装置20に供給されるようになっている。主制御装置20では、ミラーM1と同様に、ミラーM2〜M6の位置情報に基づいて、パラレルリンク機構412〜416を介してミラーM2〜M6の6自由度方向の位置を調整する。
ここで、上述のようにして構成された投影光学装置POの作用について図1及び図4に基づいて説明する。光源装置12から射出され、投影光学装置POの鏡筒52に形成された開口52aを介して鏡筒52の内部に入射されたEUV光ELは、鏡筒52内に配置された照明光学系の一部を構成する折り曲げミラーMでほぼ上向きに反射され、鏡筒52の開口52bを介してレチクルRに所定の入射角で入射する。そして、レチクルRのパターン面で反射されたEUV光ELは、ミラーM1で反射されてミラーM2の反射面に集光される。次いで、ミラーM2の反射面で反射されたEUV光ELは、ミラーM3、M4で順次反射され、ミラーM6の切り欠きを通過してミラーM5に入射し、ミラーM5の反射面で反射される。その後、ミラーM5で反射されたEUV光ELは、ミラーM6で反射され、パターンの結像光束となってミラーM5の切り欠きを介してウエハWに照射される。
図10には、本実施形態の露光装置10の制御系の主要な構成が概略的に示されている。この制御系は、装置全体を統括的に制御する主制御装置20を中心として構成されている。
次に、本実施形態の投影光学装置POの製造方法について、投影光学装置POの製造手順をフローチャート(流れ図)にて示す図11に沿って簡単に説明する。
〔ステップ1〕
図11のステップ1では、まず、上述の如く、ミラーM1〜M6のそれぞれに対応する駆動ユニットを製造するとともに、所定の設計ミラーデータによる設計値に従って投影光学装置POを構成する各光学部材としてのミラーM1〜M6、及び各ミラーと駆動ユニットとが組み込まれる分割鏡筒152a〜152eを製造する。
すなわち、各ミラーは、周知のミラー加工機を用いて所定の光学材料からそれぞれ所定の設計値に従うように加工され、分割鏡筒152a〜152eは、周知の金属加工機等を用いて所定の材料(ステンレス、真鍮、セラミック等)からそれぞれ所定の寸法を有する形状に加工される。なお、各ミラーについては非球面軸等を計測しておく必要がある。
〔ステップ2〕
ステップ2では、予め設定されている設計値に従って、各ミラーと該各ミラーを保持するミラー保持部材を有する駆動ユニットとから成るユニット(以下、「ミラーユニット」と呼ぶ)を、6つ組み立てる。なお、不図示ではあるが、各ミラーユニットのアウターリング48の下面側の各計測装置に対応する部分(3箇所)には、国際公開第02/16993号パンフレットに記載された調整装置が3つ設けられている。
〔ステップ3〕
ステップ3では、ステップ2で組み立てた各ミラーユニットをそれぞれに対応する分割鏡筒内に組み込む。
〔ステップ4〕
次いで、ステップ4では、エアスピンドルを用いた回転テーブル等の真直度を保証できる装置を用いて各分割鏡筒の偏心を調整し、分割鏡筒のそれぞれを隣接する分割鏡筒に分離環(リングワッシャ)を介して一時的に固定することで、鏡筒52を一旦組み立てる。そして、隣接する分割鏡筒相互間の距離、具体的には分離環(リングワッシャ)の厚さを意味する)を求め、一旦組み立てた鏡筒を分解して各分離環(リングワッシャ)の厚さを予め求められている厚さに変更する。なお、リングワッシャを複数種類用意し、最適なリングワッシャを選択することで調整することとしても良い。そして、分割鏡筒のそれぞれと、厚さの調整がなされた複数の分離環(リングワッシャ)とを、分割鏡筒、分離環、分割鏡筒、分離環、分割鏡筒、……という順序で、順次組み上げ、その組み上げられた各分割鏡筒の偏心量を周知の偏心調整機で調整する。その調整後に、分割鏡筒のそれぞれを隣接する分割鏡筒に分離環を介してボルト止めすることで、投影光学装置の組み立て(及び粗調整)が一応終了する。
〔ステップ5〕
ステップ5では、ステップ4で組み立てた投影光学装置POの光学特性、例えば波面収差を、波面収差計測機を用いて計測し、その波面収差の計測結果に基づいて、各ミラーの投影光学装置POの光軸に対するX軸方向、Y軸方向の位置ずれ量、すなわち、各ミラーが組み込まれた各分割鏡筒の偏心量を求め、これに基づいて、前述した3つの調整装置により、各ミラーの各分割鏡筒に対する位置関係を調整する。ここで、前述した3つの調整装置では、ミラーユニットの分割鏡筒に対する相対位置関係を6自由度で調整することが可能となっている。
その後、波面収差が所望の値になるまでステップ5を繰り返し、波面収差が所望の値になった段階で、投影光学装置POが完成する。
説明は前後するが、前述したように、各ミラーは、パラレルリンク機構により6自由度方向に駆動可能とされているが、パラレルリンク機構による各ミラーの駆動範囲は、非常に狭いので、組み立て後に各ミラーの駆動範囲を最大にするためには、組み立て製造時には、各パラレルリンクをその可動範囲の中立位置(原点位置)に設定することが必要となる。そこで、本実施形態では、組み立て製造中の各パラレルリンク機構は、その可動範囲の中立位置(原点位置)に設定した状態で、上述した投影光学装置の組み立てを行うようにしている。なお、製造組み立て段階では、パラレルリンク機構によるミラーの駆動は行われないようになっているので、各計測装置71A〜76Cの固定具は、投影光学装置の組み立てが終了するまで外さないようにすることとしても良い。
次に、上述のようにして構成された本実施形態の露光装置10による露光工程の動作について説明する。
まず、不図示のレチクル搬送系によりレチクルRが搬送され、ローディングポジションにあるレチクルステージRSTに保持される。次いで、主制御装置20(図10参照)により、ウエハステージWST及びレチクルステージRSTの位置が制御され、レチクルR上に形成された不図示のレチクルアライメントマークのウエハW面上への投影像が空間像計測器FMを用いて検出され、その検出結果と干渉計82R、82Wの計測値とに基づいて、レチクルパターン像のウエハW面上への投影位置が求められる。すなわち、レチクルアライメントが行われる。
次に、主制御装置20により、空間像計測器FMがアライメント系ALGの直下へ位置するように、ウエハステージWSTが移動され、アライメント系ALGの検出信号及びそのときのウエハ干渉計82Wの計測値とに基づいて、間接的にレチクルRのパターン像のウエハW面上への投影位置とアライメント系ALGの相対距離、すなわちアライメント系ALGのベースラインが求められる。
かかるベースライン計測が終了すると、主制御装置20により、いわゆるEGA方式のウエハアライメントが行われ、ウエハW上の全てのショット領域の位置座標が求められる。
そして、次のようにしてステップ・アンド・スキャン方式の露光がEUV光ELを露光用照明光として行われる。すなわち、主制御装置20ではウエハアライメントの結果得られたウエハW上の各ショット領域の位置情報に従って、ウエハ干渉計82Wからの位置情報をモニタしつつ、ウエハステージWSTを第1ショット領域の露光のための走査開始位置(加速開始位置)に移動するとともに、レチクルステージRSTを走査開始位置(加速開始位置)に移動して、その第1ショットの走査露光を行う。この走査露光に際し、主制御装置20ではレチクルステージRSTとウエハステージWSTとを相互に逆向きに駆動するとともに両者の速度比が投影光学装置POの投影倍率に正確に一致するように両ステージの速度を制御し、露光(レチクルパターンの転写)を行う。これにより、ウエハW上の第1ショット領域には、例えば25mm(幅)×50mm(走査方向の長さ)の回路パターンの転写像が形成される。
上記のようにして第1ショット領域の走査露光が終了すると、主制御装置20ではウエハステージWSTを第2ショット領域の露光のための走査開始位置(加速開始位置)へ移動させるショット間のステッピング動作を行う。そして、その第2ショット領域の走査露光を上述と同様にして行う。以後、第3ショット領域以降も同様の動作を行う。
このようにして、ショット間のステッピング動作とショットに対する走査露光動作とが繰り返され、ステップ・アンド・スキャン方式でウエハW上の全てのショット領域にレチクルRのパターンが転写される。
ここで、上記の走査露光中やアライメント中には、ウエハフォーカスセンサ(14a、14b)によってウエハW表面と投影光学装置POとの間隔、XY平面に対する傾斜が計測され、主制御装置20によってウエハW表面と投影光学装置POとの間隔、平行度が常に一定になるようにウエハステージWSTが制御される。また、主制御装置20では、レチクルフォーカスセンサ(13a、13b)の計測値に基づいて、露光中(レチクルパターンの転写中)の投影光学装置POとレチクルRのパターン面との間隔が常に一定に保たれるように、レチクルRの投影光学装置POの光軸方向(Z方向)の位置を調整しつつ、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとをY軸方向に沿って同期移動させる。
更に、本実施形態の露光装置10では、例えばオペレータの指示に基づいて、主制御装置20によって投影光学装置POの所定の結像特性の調整が行われるようになっている。この投影光学装置の結像特性の調整の前提として、結像特性を正確に計測する必要がある。その計測方法としては、例えば所定の計測用パターンが形成された計測用マスクを用いて露光を行い、計測用パターンの投影像が転写形成されたウエハを現像して得られるレジスト像を計測した計測結果に基づいて結像特性を算出する方法(焼き付け法)が主として採用される。
そして、オペレータにより上記の結像特性の算出結果が入力されると、主制御装置20は、所定の演算を行って、投影光学装置POの結像特性を所望の状態に調整するための、ミラーM1〜M6それぞれのX軸、Y軸方向の駆動量(ゼロを含む)を算出し、その算出結果に応じてパラレルリンク機構411〜416を介してミラーM1〜M6の位置調整を行う。この調整に際して、主制御装置20は、計測装置71A〜71Cで計測されるミラーM1の位置情報、計測装置72A〜72Cで計測されるミラーM2の位置情報、計測装置73A〜73Cで計測されるミラーM3の位置情報、計測装置74A〜74Cで計測されるミラーM4の位置情報、計測装置75A〜75Cで計測されるミラーM5の位置情報、計測装置76A〜76Cで計測されるミラーM6の位置情報に基づいて、ミラーM1〜M6それぞれの位置が目標位置に一致するように、パラレルリンク機構411〜416をフィードバック制御する。これにより、投影光学装置POの結像特性が所望の状態に調整される。
なお、実際に露光を行っている間にも、各計測装置71A〜76Cの計測値を常にモニタし、その計測値が所望の値(例えば、上記のようにして調整された初期値)となるように、パラレルリンク機構411〜416をフィードバック制御することとしても良い。
これまでの説明から分かるように、本実施形態では、ミラーM1(M2〜M6)と駆動ユニット92とにより、本発明の光学ユニットが構成されている。
以上詳細に説明したように、本実施形態の計測装置によると、計測装置71A〜71Cが、インナーリング42に接続されるスケール部53Aと、アウターリング48に接続され、スケール部53Aの位置に応じた信号を位置情報として出力するセンサヘッド部53Bとをそれぞれ含み、それぞれの計測軸が接線方向(X'軸方向)及びZ軸方向に予め調整された第1、第2のリニアエンコーダを備えているので、インナーリング42とアウターリング48に取り付けられた後にその計測装置71A〜71Cを構成する第1、第2のリニアエンコーダの計測軸間の位置姿勢関係の調整が不要となる。また、インナーリング42とアウターリング48に計測装置71A〜71Cを取り付ける前に上記計測軸間の位置姿勢関係の調整が行われるので、その位置姿勢関係の高精度な調整、設定が可能である。従って、計測装置により、インナーリング42とアウターリング48との位置関係を高精度に計測することが可能となる。また、第1、第2リニアエンコーダそれぞれが予め調整されることにより、インナーリング42とアウターリング48とに取り付けられた後に調整する必要がなくなるので、インナーリング42とアウターリング48の相対駆動を行う駆動機構411〜416を用いて、リニアエンコーダの調整を行う必要がなく、調整のために駆動機構411〜416のストロークを消費することがないことから、計測装置を組み付けた後のインナーリング42とアウターリング48との相対駆動を広範囲で行うことが可能である。
また、本実施形態のミラー保持機構及び本実施形態の製造方法により製造されるミラー保持機構によると、インナーリング42とアウターリング48とが駆動機構411〜416によって駆動され、計測装置71A〜71Cにより、インナーリング42とアウターリング48との相対位置関係が計測されるので、計測装置71A〜71Cにより、インナーリング42とアウターリング48との位置関係を高精度に計測することができるとともに、その計測結果に基づいて駆動機構によりインナーリング42をアウターリング48に対して駆動することで両者の位置関係を高精度に調整することが可能になる。
また、本実施形態のミラー保持機構によると、センサヘッド部53Bがアウターリング48(固定側)に固定され、スケール部53Aがインナーリング42(可動側)に固定されていることから、可動側に計測装置の配線が接続されることがないので、振動伝達が生じず、また、配線を引きずることによるインナーリング42の駆動精度の低下を防止することが可能である。
また、本実施形態のミラー保持機構によると、計測装置71A〜76Cのスケール部53Aの一部(上端部)が、インナーリング42のリンク110の一端部が固定されている部分近傍に固定されている。すなわち、インナーリング42が仮に変形した場合であっても、その変形の影響が最も少ない部分に固定されているので、高精度なインナーリング42の位置・姿勢の計測(ひいてはミラーM1〜M6の位置・姿勢計測)を行うことが可能となっている。
また、本実施形態のミラーユニットによると、ミラーM1〜M6を、本実施形態の駆動ユニット92のインナーリング42にて保持するので、ミラー保持機構を構成する計測装置71A〜71Cにより、インナーリング42とアウターリング48との位置関係を高精度に計測することができるとともに、その計測結果に基づいてミラー保持機構によりインナーリング42及びインナーリング42に保持されたミラーをアウターリング48に対して駆動することでインナーリング42又はミラーと、アウターリング48との位置関係を高精度に調整することが可能になる。
また、本実施形態の投影光学装置によると、本実施形態のミラーユニットを有しており、ミラーの広範囲での駆動が可能であるため、このミラーユニットを用いてミラーの位置を姿勢等を調整することで、その光学性能を長期に渡って高く維持することが可能である。
また、本実施形態の露光装置によると、長期に渡って高性能に維持することが可能な本実施形態の投影光学装置を備えているので、レチクルのパターンのウエハへの転写を長期に渡って高精度に行うことが可能である。
なお、上記実施形態では、計測装置71A〜76Cのセンサの原点、及び第1、第2のリニアエンコーダの計測軸間の姿勢関係の調整がされた状態で、インナーリング42とアウターリング48との間に接続される場合について説明したが、本発明がこれに限られるものではなく、少なくとも第1、第2のリニアエンコーダの計測軸間の姿勢関係の調整がされていれば良い。
なお、上記実施形態では、計測装置71A〜76Cに設けられるセンサとしてリニアエンコーダを採用した場合について説明したが、これに限らず、例えば静電容量センサや渦電流センサ又は接触式センサ等のセンサを用いることとしても良い。
なお、上記実施形態では、計測装置71A〜71Cを別々にミラー保持機構に組み付ける場合について説明したが、本発明がこれに限られるものではなく、例えば、センサヘッド部とスケール部とが固定された状態の計測装置71A〜71Cを、リング状の結合部材を用いて所定の位置関係で一体的に結合し、該結合状態を維持したまま、インナーリングとアウターリングとに各計測装置を接続する(ミラー保持機構に組み付ける)こととしても良い。
なお、上記実施形態では、スケールとセンサヘッドとを図6(A)のような配置とすることとしたが、これに限らず、図12に示されるような配置(すなわち、第1センサヘッド59Aの溝59c及び第2センサヘッド59Bの溝59dがそれぞれ+B側面に形成された状態)としても良い。この場合、第1、第2スケールの形状が簡易化されることとなる。
また、第1保持部材57及び第2保持部材61についても、上記実施形態で説明した特殊な形状を有するものに限らず、第1保持部材57に関しては、第1、第2スケール部55A,55Bを保持することができ、かつインナーリング42に固定できるものであれば
その形状は問わず、また、第2保持部材61に関しては、第1、第2センサヘッド59A,59Bを保持することができ、かつアウターリング48に固定できるものであれば、その形状は問わない。
なお、上記実施形態では、ミラー保持機構に設けられる駆動機構としてパラレルリンク機構を用いる場合について説明したが、本発明がこれに限られるものではなく、その他のアクチュエータを用いることも可能である。
また、上記実施形態では、ミラー保持機構が、2本のパラレルリンクから成るパラレルリンク対を3対有するスチュワートプラットホーム型のパラレルリンク機構を採用した場合について説明したが、これに限らず、6本のリンクを、例えばアウターリング48及びインナーリング42の外周に沿って等間隔で配置するパラレルリンク機構を採用することとしても良い。
なお、上記実施形態では、6つのミラーのそれぞれを、いずれも6自由度方向に駆動する場合について説明したが、少なくとも1つのミラーが駆動可能であれば良い。また、その少なくとも1つのミラーは、2自由度方向、3自由度方向、4自由度方向、あるいはZ軸回りの回転を除く5自由度方向に関して駆動可能であっても良い。
また、上記実施形態では、投影光学装置PO内の全てのミラーを本発明の光学部材保持装置により保持する場合について説明したが、投影光学装置PO内の1つ以上のミラーが本発明の光学部材保持装置により保持されていれば良く、この場合であっても、そのミラーを高精度に微小駆動することが可能であることから、投影光学PO内でのミラーの微調整、ひいては投影光学装置POの光学特性の高精度な調整が可能である。なお、ミラーM1〜M5を可動とし、ミラーM6のみを固定とすることとしても良い。
なお、上記実施形態では、光学部材がミラーの場合について説明したが、本発明がこれに限られるものではなく、光学部材がレンズであっても良い。
また、上記実施形態では、露光光としてEUV光を用い、6枚のミラーのみから成るオール反射の投影光学装置を用いる場合について説明したが、これは一例であって、本発明がこれに限定されないことは勿論である。すなわち、例えば、特開平11−345761号公報に開示されるような4枚のミラーのみから成る投影光学系(投影光学装置)を備えた露光装置は勿論、光源に波長100〜160nmのVUV光源、例えばAr2レーザ(波長126nm)を用い、4〜8枚のミラーを有する投影光学系(投影光学装置)などにも好適に適用することができる。また、レンズのみから成る屈折系の投影光学系(投影光学装置)、レンズを一部に含む反射屈折系の投影光学系(投影光学装置)のいずれにも、本発明は好適に適用することができる。
なお、上記実施形態では、本発明の光学装置を、露光装置を構成する投影光学装置として採用した場合について説明したが、本発明がこれに限られるものではなく、例えば、本発明の光学装置を照明光学系として採用することとしても良い。また、本発明の計測装置は、露光装置に採用する場合に限らず、その他の装置であって、第1物体と第2物体とを有し、第1物体と第2物体との位置関係を計測する装置に採用することも勿論可能である。
なお、上記実施形態では、露光光として波長11nmのEUV光を用いる場合について説明したが、これに限らず、露光光として波長13nmのEUV光を用いても良い。この場合には、波長13nmのEUV光に対して約70%の反射率を確保するため、各ミラーの反射膜としてモリブデンMoとケイ素Siを交互に積層した多層膜を用いる必要がある。
また、上記実施形態では、露光光源としてレーザ励起プラズマ光源を用いるものとしたが、これに限らず、SOR、ベータトロン光源、ディスチャージド光源、X線レーザなどのいずれを用いても良い。
以上説明したように、本発明の計測装置は、第1物体と第2物体との第1軸方向と第2軸方向を含む異なる複数の方向の相対位置情報を計測するのに適している。また、本発明の駆動ユニットの製造方法は、第1物体を第2物体に対して駆動する駆動ユニットを製造するのに適している。また、本発明の駆動ユニットは、第1物体を第2物体に対して駆動するのに適している。また、本発明の光学ユニットは、露光装置の証明光学系又は投影光学装置などに組み込むのに適している。また、本発明の光学装置は、露光装置の照明光学系又は投影光学装置などとして採用するのに適している。また、露光装置は、マスクのパターンを感光物体上に転写するのに適している。
一実施形態に係る露光装置を示す概略図である。 図1の投影光学装置の概略斜視図である。 図3(A),図3(B)は、投影光学装置を構成するミラーの配置を説明するための図である。 投影光学装置を構成するミラーの作用を説明するための図である。 分割鏡筒152cの一部を破断して示す斜視図である。 図6(A)は、図5の計測装置71Aを取り出して示す斜視図であり、図6(B)は、図6(A)のセンサヘッド部とスケール部とを分離して示す斜視図である。 図6(A)の計測装置71Aの分解斜視図である。 図8(A)は、固定具を示す斜視図であり、図8(B)は、固定具によりセンサヘッド部とスケール部とが固定された状態を示す斜視図である。 ミラー保持機構が製造される工程を示すフローチャート(流れ図)である。 本発明の一実施形態の制御系を示すブロック図である。 投影光学装置が製造され工程を示すフローチャート(流れ図)である。 計測装置の変形例を示す図である。
符号の説明
10…露光装置、42…インナーリング(第1物体)、411〜416…駆動機構、48…アウターリング(第2物体)、52…鏡筒、55A,55B…第1、第2スケール部(検出対象物)、57…第1の保持部材、59A,59B…第1、第2のセンサヘッド、61…第2の保持部材、65…固定具、71A〜76C…計測装置、92…駆動ユニット(光学ユニットの一部)、110…リンク、EL…EUV光(エネルギビーム)、M1〜M6…ミラー(光学部材、光学ユニットの一部)、PO…投影光学装置(光学装置)、R…レチクル(マスク)、W…ウエハ(基板)。

Claims (7)

  1. 第1物体と;
    該第1物体と物理的に分離された第2物体と;
    前記第1、第2物体にそれぞれ一端、他端が接続された2本のリンクを備えるリンク対を3つ備え、該3つのリンク対を用いて前記第1物体を前記第2物体に対して駆動するパラレルリンク機構と;
    前記3つのリンク対が備える前記2本のリンクのそれぞれの間に配置される計測装置と;を備え、
    前記計測装置は、前記第1、第2物体のうちの一方に接続され、スケールが設けられたスケール部と、前記第1、第2物体のうちの他方に接続され、前記スケールの位置の変化を計測することにより、前記スケール部の位置に応じた信号を位置情報として出力するセンサヘッドと;を備える駆動ユニット。
  2. 前記パラレルリンク機構は、前記第1物体を前記第2物体に対して6自由度方向に駆動することを特徴とする請求項1に記載の駆動ユニット。
  3. 前記計測装置は、前記第1物体と第2物体との第1軸方向と第2軸方向を含む異なる複数の方向の相対位置情報を計測することを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動ユニット。
  4. 前記計測装置は、リニアエンコーダであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の駆動ユニット。
  5. 光学部材と;
    該光学部材を前記第1物体にて保持する請求項1〜のいずれか一項に記載の駆動ユニットと;を備える光学ユニット。
  6. 鏡筒と;
    該鏡筒内の所定位置に配置された請求項に記載の光学ユニットと;を備える光学装置。
  7. エネルギビームをマスクに照射して該マスクのパターンを基板上に転写する露光装置であって、
    前記マスクから前記基板に至る前記エネルギビームの光路上に配置された請求項に記載の光学装置を備えることを特徴とする露光装置。
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