JP4649464B2 - 電池電圧検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、セルが直列に接続された電池モジュールの端子間電圧を検出する電池電圧検出装置に関し、特に、電池モジュールの端子間電圧を電流に変換して電圧を検出する電池電圧検出装置に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車など、走行用の電動機を有する車両は、複数のセルを直列に接続し電池モジュールとし、電池モジュールを複数直列に接続した組電池を積載し、電動機に電力を供給している。組電池は、充放電を繰り返すと、組電池を構成する電池モジュール間で充電状態がばらつくことがある。このため、組電池を構成する電池モジュールごとの端子間電圧(モジュール電圧)を監視することが考えられた。
これらの電池モジュールのモジュール電圧を検出するには、オペアンプを用いて、各電池モジュールのモジュール電圧をモジュール電圧に比例した定電流に変換した後、再び電圧に変換する検出方法が考えられる(例えば、非特許文献1参照)。この検出方法では、セルが直列に接続された電池モジュールなど、異なる電位の回路間でアナログ量を精密に授受するため、オペアンプなどからなる定電流回路を用いることとなる。
また、組電池のセル電圧を定電流回路によって電流に変換し、この電流を組電池のマイナス端子(グラウンド端子)を基準とした抵抗器に通電して、その抵抗器の端子間電圧を計測することによって組電池のセル電圧を検出する「セル電圧検出回路」が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、電気自動車やハイブリッド自動車などの組電池では、直列に接続された電池モジュールの中央部付近に手動のサービスプラグまたはスイッチが配置されることが多い。これらのサービスプラグまたはスイッチは、整備時に組電池の取り扱いを容易にするため、組電池の中央部付近で直列セルを電気的に分割し、組電池の電圧を2分するものである。このように、組電池の中間にスイッチ等を入れることを推奨する規格がある(例えば、非特許文献2参照)。
特許第3721839号公報(段落[0035]〜[0046],図2) 『OPアンプによる定電流回路』、岡村廸夫著「OPアンプ回路の設計」pp.252−257、CQ出版株式会社、1990年9月10日初版発行、2002年6月15日第18版発行 SAE J2344(Guidelines for Electric Vehicle Safety)
しかしながら、前記「セル電圧検出回路」(特許文献1記載)では、組電池のマイナス端子(グラウンド端子)を基準にして電圧検出用の抵抗器に定電流を流して測定セルのセル電圧を検出しているため、定電流回路を構成する各半導体素子(例えば、PチャネルMOSFET)には、測定セルの個々のセル電圧(例えば、20[V])ではなく、組電池の全電圧(例えば、組電池が10個のセルで構成された場合は200[V])が印加される。そのため、演算増幅器によって駆動される出力用半導体電力素子は、組電池の全電圧(200[V])に耐え得るのに十分な耐圧性(ソース−ドレイン間耐圧)を有する必要がある。ところが、200[V]を超える高耐圧性のPチャネルパワーMOSFETは、品種および生産量ともに寡少であるため一般に高価であるという問題点があった。
さらに、前記規格(非特許文献2記載)で規定されているように、組電池を構成する電池モジュールの中央部付近にスイッチを設け遮断状態にした場合、組電池の上下端子間に何らかの負荷が接続されていると、組電池の下端電位をゼロとした場合、組電池の上端電位もゼロとなる。その結果、スイッチによる遮断点の直上部の接続点(つまり、スイッチによる遮断点の直上部の電池モジュールのマイナス端子)はゼロ電位よりも低い電位(例えば、−100[V])となる。したがって、電池モジュールの電圧検出用に吐出し(はきだし)型定電流回路を用いた場合、スイッチを遮断状態にすると、吐出し型定電流回路を通して電池モジュールの電流が流れ続けるために、不要な電池の放電が生じる問題点があった。また、定電流回路や電流−電圧変換回路に用いられるオペアンプの端子には電源電圧範囲を外れた電圧が印加される場合があるため、保護回路など追加する必要があった。保護回路の追加方法としてはオペアンプの各端子にツェナーダイオードなどの電圧制限素子を接続する方法などが考えられるが、追加した素子の漏れ電流などにより電圧計測精度を劣化させる問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、低耐圧の半導体素子を使用して容易に製造できる安価な電池電圧検出装置を提供することであり、その第2の目的は、組電池の中間のスイッチを遮断状態にしても電池モジュールに不要な放電電流が流れ続けることを抑制した電池電圧検出装置を提供することである。
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、1個以上のセルからなる電池モジュールを複数直列に接続してなる組電池に接続され、前記電池モジュールの端子間電圧を検出する電池電圧検出装置であって、前記組電池の両端子を除く前記電池モジュール相互の接続箇所のいずれかを中間点として、当該中間点の電位を基準電位に設定し、前記中間点より高電位側の前記電池モジュールごとに駆動電力が供給されるように配置され、当該電池モジュールの両端電圧に相当する出力電流を出力する複数の吐出し型定電流回路と、前記吐出し型定電流回路ごとに前記中間点を接地点として配置され、当該吐出し型定電流回路から出力された前記出力電流を電圧に変換する複数の第1の電流電圧変換回路と、 前記中間点より低電位側の前記電池モジュールごとに駆動電力が供給されるように配置され、当該電池モジュールの両端電圧に相当する出力電流を出力する吸込み型定電流回路と、前記吸込み型定電流回路ごとに前記中間点を接地点として配置され、当該吸込み型定電流回路から出力された前記出力電流を電圧に変換する複数の第2の電流電圧変換回路と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、組電池の両端子でないほぼ中間点を基準電位(グラウンド)とし、その中間点よりも高電位側の電池モジュールのそれぞれに対応させて、吐出し型定電流回路とその吐出し型定電流回路から出力される電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路とを設けている。さらに、その中間点よりも低電位側の電池モジュールのそれぞれに対応させて、吸込み型定電流回路とその吸込み型定電流回路に吸込まれる電流を電圧に変換する電流電圧変換回路とを設けている。したがって、吐出し型定電流回路または吸込み型定電流回路の半導体素子には、すべての電池モジュールを直列にしたときの組電池の全電圧より低い(例えば半分程度)電圧しか印加されないので、比較的低耐圧の半導体素子を用いることができる。
なお、基準電位とする組電池の中間点は、電池モジュール相互の接続点のいずれかであって、組電池の両端子でない点である。好ましくは、直列に接続された複数の電池モジュールがこの中間点を境にして同数またはほぼ同数ずつ振り分けられるようにする。
好ましくは、請求項2に係る発明のように、請求項1に係る発明において、中間点とこの中間点の低電位側の電池モジュールの端子との間に設けた遮断スイッチと、吸込み型定電流回路の出力端側にカソードが位置し電流電圧変換回路の入力端側にアノードが位置するように、吸込み型定電流回路と電流電圧変換回路との間に挿入されたダイオードと、を有すること特徴とする。
すなわち、組電池を構成する電池モジュールの中間点に配置されたスイッチの高電位側に基準電位(グラウンド)を設けたとき、そのスイッチより低電位側の吸込み型定電流回路と電流−電圧変換回路との間において、電流−電圧変換回路から対応する吸込み型定電流回路の向きに流すダイオードを配置すれば、スイッチを開にしたとき電池モジュールに無駄な放電電流が流れることが抑制される。
また、好ましくは、請求項3に係る発明のように、請求項1に係る発明において、中間点とこの中間点の高電位側の電池モジュールの端子との間に設けた遮断スイッチと、吐出し型定電流回路の出力端側にアノードが位置し電流電圧変換回路の入力端側にカソードが位置するように、吐出し型定電流回路と電流電圧変換回路との間に挿入されたダイオードと、を有することを特徴とする。
すなわち、組電池を構成する電池モジュールの中間点に配置されたスイッチの低電位側に基準電位(グラウンド)を設けたとき、そのスイッチより高電位側の吐出し型定電流回路と電流−電圧変換回路との間において、吐出し型定電流回路から対応する電流−電圧変換回路の向きに流すダイオードを配置すれば、スイッチを開にしたとき電池モジュールに不要な放電電流が流れることが抑制される。
請求項1に係る発明によれば、耐圧の低い半導体素子を用いて、低コストで容易に電池電圧検出装置を製造できる。
請求項2の発明によれば、スイッチよりも低電位側の吸込み型定電流回路と電流−電圧変換回路との間において、電流−電圧変換回路から対応する吸込み型定電流回路の向きに流れるダイオードが配置されているので、スイッチを開にしたとき電池モジュールから無駄な放電電流が流れることが抑制される。
請求項3の発明によれば、スイッチよりも高電位側の吐出し型定電流回路と電流−電圧変換回路との間において、吐出し型定電流回路から対応する電流−電圧変換回路の向きに流れるダイオードが配置されているので、スイッチを開にしたとき電池モジュールから無駄な放電電流が流れることが抑制される。
次に、添付した各図を参照し、本発明による各実施形態について詳細に説明する。なお、実質的に同一の構成でよい要素には、同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。
《第1実施形態》
図1は、本発明による第1実施形態の電池電圧検出回路11を示す回路ブロック図である。
組電池BBは、電池電圧検出回路11の検出対象であって、電池モジュールB1,B2,…,B10が直列に接続されて構成されている。これらの電池モジュールB1,B2,…,B10は、それぞれ、1個のセルまたは直列接続された所定数のセルによって構成されている。したがって、最高電位側の電池モジュールのプラス端子は、組電池BBのプラス端子でもあり、最低電位側の電池モジュールのマイナス端子は、組電池BBのマイナス端子でもある。
電池モジュールB1,B2,…,B10の中間点(この例では、電池モジュールB5と電池モジュールB6との接続点)は、グラウンドGndに接続(接地)し、ここの電位を基準電位とした。基準電位とする接続点は、組電池BBの電圧または電池モジュールの個数を2等分する接続点(接続箇所)またはそれに近い点が好ましいが、組電池BBの両端を除く接続点であれば、いずれの接続点を中間点とし、この中間点の電位を基準電位とすることができる。
電池電圧検出回路11は、電池モジュールB1,B2,…,B10の各々の電圧(モジュール電圧V1,V2,…,V10)を検出するための回路である。電池電圧検出回路11は、高電位側の電池モジュールB1〜B5にそれぞれ接続した吐出し型定電流回路VC1〜VC5と、電池モジュールB6〜B10にそれぞれ接続した吸込み型定電流回路VS6〜VS10とを備えている。
電池電圧検出回路11では、さらに、吐出し型定電流回路VC1〜VC5には、それぞれ、電流−電圧変換回路CV1〜CV5が接続され、また、吸込み型定電流回路VS6〜VS10には、それぞれ、電流−電圧変換回路SV6〜SV10が接続されている。そして、電流−電圧変換回路CV1〜SV10から、それぞれ、電圧監視回路ADCのモジュール電圧監視端子AD1〜AD10へ検出信号が出力されている。なお、組電池BBの最高電位側にある電池モジュールB1のプラス端子と、最低電位にある電池モジュールB10のマイナス端子とには(つまり、組電池BBの両端子には)、組電池BBの負荷を模式的に表した抵抗器R1が接続されている。
図2は、吐出し型定電流回路VC1を詳細に示す回路図である。吐出し型定電流回路VC2,VC3,…,VC10は、吐出し型定電流回路VC1と同じ構成でよい。吐出し型定電流回路VC1は、出力素子として、PチャネルFET(M1)を備えている。
この吐出し型定電流回路VC1では、電池モジュールB1のモジュール電圧V1が抵抗器R11とR12によって分圧され、この分圧電圧VR11を、抵抗器R13の抵抗値で除した値の電流が、PチャネルFET(M1)を流れる。こうして、PチャネルFET(M1)を通じて、電池モジュールB1のモジュール電圧V1に比例した出力電流Joutが、吐出し型定電流回路VC1の出力端子Ioutから出力される。
図3(a)は、図2に示す吐出し型定電流回路VC1に対応した電流−電圧変換回路CV1の第1例を詳細に示す回路図である(適宜、図1参照)。電流−電圧変換回路CV2,CV3,…,CV10は、電流−電圧変換回路CV1と同じ構成でよい。
吐出し型定電流回路VC1(図2参照)の出力端子Ioutから流れ出す出力電流Joutは、電流−電圧変換回路CV1の入力端子Iinに入力される。そして、この出力電流Joutは、抵抗器R100を通ってグラウンドGndへ流れる。この入力電流Jinが、抵抗器R100を通ることによって生じる電圧VR100は、オペアンプU11のプラス端子へ入力され、オペアンプU11の出力端子OUTから、出力電流Joutに比例した出力電圧VEoutが出力される。こうして、電流−電圧変換回路CV1の出力端子Voutから、吐出し型定電流回路VC1の出力電流Joutに比例した出力電圧VEoutが出力される。つまり、電池モジュールB1のモジュール電圧V1に比例した出力電圧VEoutが電流−電圧変換回路CV1の出力端子VEoutに出力される。なお、ここでVEoutはVout端子とGnd間の電位差である。
図3(b)は、吐出し型定電流回路VC1に対応した電流−電圧変換回路CV1の第2例を詳細に示す回路図である。電流−電圧変換回路CV2,CV3,…,CV10は、電流−電圧変換回路CV1と同じ構成でよい。
図3(a)に示す電流−電圧変換回路CV1の第1例は、抵抗器R100によって吐出し型定電流回路VC1の出力電流Joutに比例した出力電圧VEoutを検出するが、図3(b)に示す電流−電圧変換回路CV1の第2例は、抵抗器R101によって吐出し型定電流回路VC1の出力電流Joutに比例した出力電圧VEoutを検出する。なお、ここでVEoutはVref電圧とVout端子間の電位差である。
図2に示す吐出し型定電流回路VC1と、図3(a)または図3(b)に示す電流−電圧変換回路CV1とを組み合わせて用いた場合、吐出し型定電流回路VC1の電圧−電流変換精度と電流−電圧変換回路CV1の電流−電圧変換精度が充分に高いものであれば、組電池BBの全電圧の高低に拘わらず、精度よく電池モジュールB1,B2,…,B10の各モジュール電圧V1,V2,…,V10を検出することができる。
図4は、吸込み型定電流回路VS6を詳細に示す回路図である。吸込み型定電流回路VS7,VS8,…,VS10は、吸込み型定電流回路VS6と同じ構成でよい。吸込み型定電流回路VS6は、出力素子として、NチャネルFET(M2)を備えている。
この吸込み型定電流回路VS6では、電池モジュールB6のモジュール電圧V6が抵抗器R61とR62によって分圧され、この分圧電圧VR62を、抵抗器R63の抵抗値で除した値の電流が、NチャネルFET(M2)を流れる。こうして、NチャネルFET(M2)を通じて、出力端子Ioutから電池モジュールB6のモジュール電圧V6に比例した出力電流Joutを吸い込む。
図5(a)は、図4に示す吸込み型定電流回路VS6に対応した電流−電圧変換回路SV6の第1例を詳細に示す回路図である。電流−電圧変換回路SV7〜SV10は、電流−電圧変換回路SV6と同じ構成でよい。
吸込み型定電流回路VS6の出力端子Iout(図4参照)に吸い込まれた出力電流Joutは、電流−電圧変換回路SV6の入力端子Iinに、入力電流Jinとして入力される。そして、電流−電圧変換回路SV6では、入力電流Jinによって生じた抵抗器R106の端子間電圧VR106が、オペアンプU61のプラス端子へ入力されるので、電流−電圧変換回路SV6の出力端子Voutからは、吸込み型定電流回路VS6の出力電流Joutに比例した出力電圧VEoutが出力される。図1に戻り、このように、電池モジュールB6のモジュール電圧V6に比例した出力電圧VEoutが電流−電圧変換回路SV6の出力端子Voutから出力される。なお、ここでVEoutはVref電圧とVout端子間の電位差である。
図5(b)は、図4に示す吸込み型定電流回路VS6に対応した電流−電圧変換回路SV6の第2例を示す回路図である。電流−電圧変換回路SV7〜SV10は、電流−電圧変換回路SV6と同じ構成でよい。
吸込み型定電流回路VS6の出力端子Iout(図4参照)に吸い込まれた出力電流Joutは、電流−電圧変換回路SV6の入力端子Iinに、入力電流Jinとして入力される。そして、電流−電圧変換回路SV6では、入力電流Jinによって抵抗器R107の端子間電圧VR107が生じ、この端子間電圧VR107に比例した出力電圧VEoutが出力される。図1に戻り、このように、電池モジュールB6のモジュール電圧V6に比例した出力電圧VEoutが電流−電圧変換回路SV6の出力端子Voutから出力される。なお、ここでVEoutはVout端子とVref電圧間の電位差である。
図1に示すように、組電池BBにおいて最も高電位側にある電池モジュールB1のモジュール電圧V1が吐出し型定電流回路VC1に入力されると、図2に示すオペアンプU1の動作によってPチャネルFET(M1)のゲート電圧が制御され、次式(1)で示す出力電流Joutが、吐出し型定電流回路VC1の出力端子Ioutから出力される。
Jout=[V1×{R11/(R11+R12)}]/R13 …(1)
次に、図3(a)に示す電流−電圧変換回路CV1の第1例では、抵抗器R100に出力電流Joutが流れるので、オペアンプU11で構成される電圧フォロワ回路の出力端子VoutとGnd間の電位差VEoutは、次式(2)のようになる。
VEout=R100×Jout
=[R100×V1×{R11/(R11+R12)}]/R13 …(2)
すなわち、式(2)から分かるように、電池モジュールB1のモジュール電圧V1は、電流−電圧変換回路CV1の出力電圧VEoutを基に知ることができる。同様に、電池モジュールB2〜B5のモジュール電圧V2〜V5は、電流−電圧変換回路CV2〜CV5の出力電圧VEoutを基に知ることができる。
一方、図3(b)に示す電流−電圧変換回路CV1の第2例では、オペアンプU10の電源電圧範囲内の任意の電圧をVrefとして、VrefとオペアンプU10の出力端子Voutの電位差VEoutは、次式(3)のようになる。
VEout
=Vref−[R101×V1×{R11/(R11+R12)}]/R13
…(3)
すなわち、式(3)から分かるように、電池モジュールB1のモジュール電圧V1は電流−電圧変換回路CV1の出力電圧VEoutによって計測することができる。同様にして、電池モジュールB2〜B5のモジュール電圧V2〜V5についても電流−電圧変換回路CV2〜CV5の出力電圧VEoutとして計測することができる。
このとき、5個の電池モジュールB1〜B5のうちの最低電位にある電池モジュールB5のマイナス端子がグラウンドGndになっているので、最高電位にある吐出し型定電流回路VC1のPチャネルFET(M1)のソース−ドレイン間には、電池モジュールB1〜B5の各モジュール電圧を20[V]とした場合には、100[V]程度の電圧しか印加されない。したがって、吐出し型定電流回路VC1の半導体素子の耐圧は、図9に示すような従来の電池電圧検出回路21の構成の場合の半分程度であればよいことになる。
一方、図1に示すように、低電位側の電池モジュールB6〜B10は、それぞれ、吸込み型定電流回路VS6〜VS10を用いている。最低電位にある電池モジュールB10のモジュール電圧V10が吸込み型定電流回路VS10に入力されると、図4の吸込み型定電流回路において、オペアンプU1の作動によってNチャネルFET(M2)のゲート電圧が調整され、次の式(4)で示すような出力電流Joutが吸込み型定電流回路VS10の出力端子Ioutから出力される。
Iout=V10×R62/(R61+R62)/R63 …(4)
次に、図5(a)に示す電流−電圧変換回路では、抵抗器R106に上記の出力電流Joutが流れるので、オペアンプU61の電源電圧範囲内の任意の電圧をVrefとした場合、VrefとオペアンプU61で構成される電圧フォロワ回路の出力端子Voutとの電位差VEoutは次に式(5)で示す値になる。
VEout=R106×V10×R62/(R61+R62)/R63 …(5)
すなわち、式(5)から分かるように、電池モジュールB10のモジュール電圧V10は電流−電圧変換回路SV10の出力電圧VEoutによって計測することができる。同様にして、電池モジュールB9〜B6のモジュール電圧V9〜V6についても電流−電圧変換回路SV6〜SV10の出力電圧VEoutとして計測することができる。
一方、図5(b)に示す電流−電圧変換回路SV6では、オペアンプU62の電源電圧範囲内の任意の電圧をVrefとして、オペアンプU62の出力端子Voutとの電位差VEoutは次式(6)で求められる。
VEout
=[R107×V10×{R61/(R61+R62)}]/R63 …(6)
ここで、組電池BBにおける最低電位の吸込み型定電流回路VS10のNチャネルFET(M2)のドレイン−ソース間には、各モジュール電圧を20[V]とした場合、100[V]の電圧が印加される。したがって、吸込み型定電流回路VS10(図4参照)の半導体素子(NチャネルFET)の耐圧は、図9を参照して後記する第1比較例の電池電圧検出回路21の場合の半分程度でよい。
なお、PチャネルFET(M1)に代えて、小信号用のPNP型バイポーラトランジスタと電力用のNPN型バイポーラトランジスタとをダーリントン接続して用いてもよい。この構成によれば、2個のバイポーラトランジスタを、1個のPNP型バイポーラトランジスタとして扱うことができる。この場合、電流増幅率が2個のトランジスタの積になるので、相対的にベース電流を小さくできる。同様に、NチャネルFET(M2)に代えて、小信号用のNPNバイポーラトランジスタと電力用のNPN型バイポーラトランジスタとをダーリントン接続して用いてもよい。この場合も、同様に、前記の効果が得られる。
本発明による第1実施形態の電池電圧検出回路11によれば、吐出し型定電流回路VCnにかかる電圧を低くでき、低耐圧の半導体素子を使用して回路を実現できる。
《第2実施形態》
図6は、本発明による第2実施形態の電池電圧検出回路12を示す回路ブロック図である。
この電池電圧検出回路12は、スイッチSW1より高電位側にある電池モジュールB1〜B5に接続された吐出し型定電流回路VC1〜VC5から、電流−電圧変換回路CV1〜CV5へ電流が流れ、電流−電圧変換回路CV1〜CV5から吐出し型定電流回路VC1〜VC5へ流れる電流を阻止するように、逆電流防止用のダイオードD1〜D5を挿入したものである。例えば、電流−電圧変換回路CV1から吐出し型定電流回路VC1へ電流が流れ出さないようにダイオードD1を設け、電流−電圧変換回路CV2から吐出し型定電流回路VC2へ電流が流れ出さないようにダイオードD2を設けている。
この電池電圧検出回路12は、さらに、組電池BBを構成する電池モジュールB1〜B10の中間を遮断するためのスイッチSW1が配置されている。また、各電池モジュールB1〜B10のそれぞれには吐出し型定電流回路VC1〜VC10が接続され、さらに、最低電位にある電池モジュールB10の下端点を基準点(グラウンドGnd)として動作する電流−電圧変換回路CV1〜CV10が、吐出し型定電流回路VC1〜VC10のそれぞれに対応して接続されている。
つまり、ダイオードD1〜D5は、中間位置を遮断するスイッチSW1よりも高電位側の吐出し型定電流回路VC1〜VC5にアノードが接続され、対応する電流−電圧変換回路CV1〜CV10側にカソードが接続されている。
スイッチSW1が閉の状態では、すべての吐出し型定電流回路VC1〜VC10の電位は、それぞれ対応する電流−電圧変換回路CV1〜CV10の電位よりも高いため、それぞれ、吐出し型定電流回路VC1〜VC5から電流−電圧変換回路CV1〜CV5の方向へ電流が流れる。また、スイッチSW1より高電位側の電池モジュールB1〜B5の検出系統については、スイッチSW1が閉の状態では、各吐出し型定電流回路VC1〜VC5の電位は、それぞれ対応する電流−電圧変換回路CV1〜CV5の電位よりも高くなるため、それぞれのダイオードD1〜D5によって、吐出し型定電流回路VC1〜VC5から電流−電圧変換回路CV1〜CV5の方向へ順方向に電流が流れる。このとき、各ダイオードD1〜D5の順方向電圧降下は0.6V程度であるが、各吐出し型定電流回路VC1〜VC5はフィードバック動作しているため、検出電圧の計測精度に実質的に影響を及ぼさない。
また、スイッチSW1が開の状態では、スイッチSW1よりも低電位側の吐出し型定電流回路VC6〜VC10についてはスイッチSW1が閉の状態と変わらないために、各吐出し型定電流回路VC6〜VC10から対応する電流−電圧変換回路CV6〜CV10の方向へ電流が流れる。
一方、スイッチSW1よりも高電位側の吐出し型定電流回路VC1〜VC5については、負荷の抵抗器R1によって、電池モジュールB1〜B5の各マイナス端子の電位がそれぞれ対応する電流−電圧変換回路CV1〜CV5の基準点(グラウンドGnd)よりも低くなるため、各吐出し型定電流回路VC1〜VC5と各電流−電圧変換回路CV1〜CV5を順方向に結ぶ各ダイオードD1〜D5には逆方向に電圧が印加される。したがって、各ダイオードD1〜D5によって各電流−電圧変換回路CV1〜CV5から各吐出し型定電流回路VC1〜VC5への逆方向の電流が阻止されるため、各電池モジュールB1〜B5を放電させるような電流は発生しない。また、各電流−電圧変換回路CV1〜CV5のオペアンプU11にも負電圧は印加されない。
さらに詳しく説明すると、この電池電圧検出回路12では、スイッチSW1を開状態(遮断状態)にした場合、スイッチSW1より高電位側では、電流−電圧変換回路CVn(第1例)(図3(a)参照)のグラウンドGndの電位より、吐出し型定電流回路VCn(図2参照)の入力側のマイナス端子(つまり、該当する電池モジュールBnのマイナス端子)の電位の方が低くなる。その結果、電流−電圧変換回路CVn(図3(a)参照)のグラウンドGndから、吐出し型定電流回路VCn(図2参照)の入力側のマイナス端子へ電流が逆流しようとする。しかし、吐出し型定電流回路VCn(図2参照)の出力端子Ioutと電流−電圧変換回路CVn(図3(a)参照)の入力端子Iinとの間に逆流防止用のダイオードDn(つまり、ダイオードD1〜D5)が挿入されているので、逆流電流(つまり、電池モジュールB1〜B5の放電電流)が阻止される。
第2実施形態の電池電圧検出回路12によれば、電池モジュールB1,B2,…B12相互の中間位置のいずれかに配置したスイッチSW1を遮断したとき、一部の電池モジュールBnの放電量が増大してしまうことを抑制できる。すなわち、そのスイッチSW1を遮断したとき、ある電池モジュールBnから電流−電圧変換回路CVnと吐出し型定電流回路VCnとを経由して放電電流が流れ出ることを抑制できる。
すなわち、第2実施形態の電池電圧検出回路12によれば、電池モジュールB1,B2,…B10相互の中間位置にスイッチSW1を設けて、組電池BBの電圧を2分の1にできるようにしたにも拘わらず、スイッチSW1を遮断した場合でも電池モジュールB1,B2,…B10の放電量の増大を抑制できる。
《第3実施形態》
図7は、本発明による第3実施形態の電池電圧検出回路13を示す回路ブロック図である。
図7に示すように、電池モジュールB1〜B10の中間位置にスイッチSW1が配置され、電池モジュールB1〜B5に対応して吐出し型定電流回路VC1〜VC5が接続され、電池モジュールB6〜B10に対応して吸込み型定電流回路VS6〜VS10が接続されている。さらに、スイッチSW1の高電位側の極(上極)を基準点(グラウンドGnd)として動作する電流−電圧変換回路CV1〜CV5が、それぞれ、吐出し型定電流回路VC1〜VC5に接続され、かつ、電流−電圧変換回路SV6〜SV10が、それぞれ、吸込み型定電流回路VS6〜VS10に接続されている。また、電流−電圧変換回路SV6〜SV10から、それぞれ、対応する吸込み型定電流回路VS6〜VS10の方向へ向けてダイオードD6〜D10が接続されている。
この電池電圧検出回路13によれば、第1実施形態の電池電圧検出回路11(図1参照)と同様に、吐出し型定電流回路VC1〜VC5のPチャネルFET(M1)(図2参照)および吸込み型定電流回路VS6〜VS10のNチャネルFET(M2)(図4参照)は、組電池BBの全電圧の半分以上の耐圧があればよい。
また、スイッチSW1が閉の状態では、スイッチSW1よりも高電位側の回路については第1実施形態と同じ動作を行う。スイッチSW1よりも低電位側の回路については、吸込み型定電流回路VS6〜VS10の電位は、それぞれ対応する電流−電圧変換回路SV6〜SV10よりも低くなるため、挿入された各ダイオードD6〜D10には順方向に電流が流れる。ダイオードD6〜D10の順方向電圧降下が概ね0.6[V]程度であるが、吸込み型定電流回路VS6〜VS10はフィードバック動作するため、電池モジュール2の電圧の計測精度には実質的に影響しない。
また、スイッチSW1が開の状態では、スイッチSW1よりも高電位側の回路については、各吐出し型定電流回路VC1〜VC5と対応する電流−電圧変換回路CV1〜CV5の電位関係が変化しないため、スイッチSW1が閉のときの動作と同じである。一方、スイッチSW1よりも低電位側の回路については、電池モジュールB10のマイナス端子の電位と電池モジュールB1のプラス端子の電位が負荷の抵抗器R1によって同電位となるため、電池モジュールB6のプラス端子の電位は、基準電位(グラウンドGnd)としたスイッチSW1の高電位側(つまり、電池モジュールB5のマイナス端子)よりも200[V]高い電位となる。
また、電池モジュールB7から電池モジュールB10の各電位もそれぞれ基準点電位より100[V]以上高い電位となる。よって、スイッチSW1より低電位側にある各電池モジュールB6〜B10に接続された吸込み型定電流回路VS6〜VS10とそれらに接続される電流−電圧変換回路SV6〜SV10には大きな電位差が生じるが、各吸込み型定電流回路VS6〜VS10と各電流−電圧変換回路SV6〜SV10の間に挿入されたダイオードD6〜D10によって逆電流の発生が防止されるので、各電池モジュールB6〜B10から放電電流が流れることが抑制される。つまり、各電流−電圧変換回路SV6〜SV10に高電圧が印加することが抑制される。
第3実施形態の電池電圧検出回路13によれば、図1に示した第1実施形態の電池電圧検出回路11において、吐出し型定電流回路VC1〜VC5と吸込み型定電流回路VS6〜VS10との間にスイッチSW1を挿入した構成としたため、スイッチSW1を遮断したときに電池モジュールBnから電流−電圧変換回路CVnと吸込み型定電流回路VSnを経由して放電電流が流れ出ることが抑制される。
《第4実施形態》
図8は、本発明による第4実施形態の電池電圧検出回路14を示す回路ブロック図である。
図7に示した第3実施形態では、吐出し型定電流回路VC1〜VC5と吸込み型定電流回路VS6〜VS10を分離する電池モジュールB5と電池モジュールB6の間の位置にスイッチSW1を配置した構成において、そのスイッチSW1の上極側(高電位側)にグラウンドGndを設けたが、第4実施形態では、スイッチSW1の下極側(低電位側)にグラウンドGndを設けている。
すなわち、図8に示すように、電池モジュールB1〜B10の中間の位置にスイッチSW1が配置され、電池モジュールB1〜B5に対応して吐出し型定電流回路VC1〜VC5が接続され、電池モジュールB6〜B10に対応して吸込み型定電流回路VS6〜VS10が接続されている。さらに、スイッチSW1の低電位側の極を基準電位(グラウンドGnd)として動作する電流−電圧変換回路CV1〜CV5が、それぞれ、吐出し型定電流回路VC1〜VC5に接続され、かつ、電流−電圧変換回路SV6〜SV10が、それぞれ、吸込み型定電流回路VS6〜VS10に接続されている。また、吐出し型定電流回路VC1〜VC6から、それぞれ、対応する電流−電圧変換回路CV1〜CV5の方向へ向けてダイオードD1〜D5が接続されている。
この電池電圧検出回路14では、スイッチSW1が閉状態である場合、スイッチSW1よりも低電位側の回路は、図1に示した第1実施形態の電池電圧検出回路11と同様に動作する。スイッチSW1よりも高電位側の回路は、吐出し型定電流回路VC1〜VC5の各電位がそれぞれ対応する電流−電圧変換回路CV1〜CV5の電位よりも高くなるため、挿入されたダイオードD1〜D5にはそれぞれ順方向に電流が流れる。このとき、ダイオードD1〜D5の順方向電圧降下が概ね0.6[V]生じるが、吐出し型定電流回路VC1〜VC5はフィードバック動作するため、電池電圧の計測精度には実質的に影響しない。
一方、スイッチSW1が開状態である場合、スイッチSW1よりも低電位側の回路は、吸込み型定電流回路VS6〜VS10と対応する電流−電圧変換回路SV6〜SV10の電位関係が変化しないため、スイッチSW1が閉状態のときと同様に動作する。また、スイッチSW1よりも高電位側の回路については、電池モジュールB1のプラス端子と電池モジュールB10のマイナス端子の電位が負荷の抵抗器R1によって同電位となるため、電池モジュールB5のマイナス端子の電位は、基準電位(グラウンドGnd)であるスイッチSW1の低電位側よりも200[V]低い電位となる。また、電池モジュールB1から電池モジュールB4までの各電位もそれぞれ基準点(グラウンド)の電位より100[V]以上低い電位となる。
よって、スイッチSW1より高電位側の回路においては、各電池モジュールB1〜B5に接続された吐出し型定電流回路VC1〜VC5とそれらに接続された電流−電圧変換回路CV1〜CV5の間には、それぞれ大きな負の電位差が生じるが、挿入されたダイオードD1〜D5によって、電流−電圧変換回路CV1〜CV5から対応する吐出し型定電流回路VC1〜VC5への逆電流の発生は防止される。したがって、各電池モジュールB1〜B5から放電電流が流れることが抑制される。つまり、各電流−電圧変換回路CV1〜CV5には負電圧は印加されない。
なお、組電池BBが偶数個の電池モジュールB1,B2,…からなる場合、好ましくは、同数の電池モジュールB1,B2,…が振り分けられるように、組電池BBの中央点に基準点を設定する。組電池BBが奇数個の電池モジュールB1,B2,…からなる場合、ほぼ同数の電池モジュールB1,B2,…が振り分けられるように、中央点付近に基準点を設定する。これらのように基準点を設けた場合、出力用の半導体素子(図2に示すPチャネルFET(M1)および図4に示すNチャネルFET(M2))の耐圧を、組電池BBの全電圧の2分の1または略2分の1にすることができる。基準点が中央点に近いほど、出力用の半導体素子の耐圧が低くて済む。最高電位側の電池モジュール2のプラス端子(組電池BBのプラス端子)および最低電位側の電池モジュール2のマイナス端子(組電池BBのマイナス端子)を除く、電池モジュール2相互の接続点のいずれかに基準点を設ければ、出力用の半導体素子の耐圧を、組電池BBの全電圧よりも低くできる。
《第1比較例》
図9は、第1比較例の電池電圧検出回路21を示す回路ブロック図である。
各電池モジュールB1,B2,…,B10のそれぞれの端子間電圧であるモジュール電圧V1,V2,…,V10は、それぞれ、吐出し型定電流回路VC1,VC2,…,VC10と電流−電圧変換回路CV1,CV2,…,CV10との直列回路によって検出され、電圧監視回路ADCのモジュール電圧監視端子AD1,AD2,…,AD10へそれぞれ出力される。なお、組電池BBの最低電位の電池モジュールB10のマイナス端子がグラウンドGndに接続され、組電池BBの最高電位の電池モジュールB1のプラス端子と最低電位の電池モジュールB10のマイナス端子(グラウンドGnd)との間には、組電池BBの負荷を模式的に表した抵抗器R1が接続されている。
この電池電圧検出回路21では、例えば、電池モジュールB1のモジュール電圧V1は、吐出し型定電流回路VC1によって電流変換され、さらに、電流−電圧変換回路CV1によって電池モジュールB1のモジュール電圧V1に比例する電圧に変換されて、電圧監視回路ADCのモジュール電圧監視端子AD1へ出力される。また、電池モジュールB2のモジュール電圧V2は、吐出し型定電流回路VC2によって電流変換され、さらに、電流−電圧変換回路CV2によって電池モジュールB2のモジュール電圧V2に比例する電圧に変換されて、電圧監視回路ADCのモジュール電圧監視端子AD2へ出力される。以下、各電池モジュールB3,B4,…,B10の各モジュール電圧V3,V4,…,V10も同様に検出される。
この電池電圧検出回路21では、各電池モジュールB1,B2,…,B10のそれぞれのモジュール電圧V1,V2,…,V10を、例えば20[V]とすると、電池モジュールB1に接続される吐出し型定電流回路VC1の出力素子であるPチャネルFET(M1)(図2参照)は、200[V]以上の耐圧が必要となる。つまり、電池モジュールB1,B2,…,B10を構成する組電池BBの最低電位のマイナス端子を基準電位(グラウンド電位)として、吐出し型定電流回路VC1,VC2,…,VC10(図2参照)を10個直列に接続しているので、最も高い電位に位置する吐出し型定電流回路VC1のPチャネルFET(M1)には、電池モジュール(B1など)の1個あたりの電圧に、組電池BBを構成する電池モジュール(B1など)の個数を乗じた電圧が印加される。PチャネルFET(M1)は、この印加電圧に耐える耐圧性が必要となる。吐出し型定電流回路VC1,VC2,…,VC10に高耐圧の半導体素子(PチャネルFET)が必要となり、部品の入手が困難になったり部品価格の上昇によって製品価格が高価になったりしてしまう可能性がある。
《第2比較例》
図10は、第2比較例の電池電圧検出回路22を示す回路ブロック図である。
この電池電圧検出回路22は、図9に示す電池電圧検出回路21において、電池モジュールB1〜B10の中間位置(すなわち、電池モジュールB5と電池モジュールB6との間)にスイッチSW1を設けたものである。
この電池電圧検出回路22では、電池モジュールB1〜B10の両端の端子間に抵抗器R1が接続されているので、スイッチSW1によって電池モジュールB1〜B10が中央部で遮断されると、電池モジュールB10の下端がグラウンドGnd(つまり、ゼロ電位)であると、電池モジュールB1の上端の電位もゼロ電位となる。そのため、スイッチSW1による遮断点の直上部(つまり、電池モジュールB5のマイナス端子)はゼロ電位よりも低い電位となる。つまり、スイッチSW1を遮断した状態では、抵抗器R1によって電池モジュールB1のプラス端子の電位はB10のマイナス端子の電位と等しくなり、その結果、電池モジュールB1,B2,…,B10の1個あたりの電圧を20[V]とすると、電池モジュールB5のマイナス端子の電位は−100[V]となる。同様にして、電池モジュールB4のマイナス端子の電位は−80[V]、電池モジュールB3のマイナス端子の電位は−60[V]、電池モジュールB2のマイナス端子の電位は−40[V]、電池モジュールB1のマイナス端子の電位は−20[V]となる。
したがって、スイッチSW1を遮断した状態でも、スイッチSW1より高電位側の電池モジュールB1〜B5には放電電流が流れ続ける。例えば、電池モジュールB1においては、電流−電圧変換回路CV1(第1例)(図3(a)参照)のグラウンドGnd(つまり、電池モジュールB1のプラス端子)から抵抗器R100を経由し、吐出し型定電流回路VC1(図2参照)のPチャネルFET(M1)の寄生ダイオードおよびオペアンプU1を通り、電池モジュールB1のマイナス端子へ電流が流れ続けるため、電池モジュールB1の放電量を増大させてしまう。電池モジュールB2〜B5においても同様の径路で放電電流が流れ続ける。また、図10に示す電池電圧検出回路22において、電池モジュールB1〜B5に接続される電流−電圧変換回路CV1〜CV5に用いられるオペアンプU11には負電圧が印加されるため、保護回路の追加が必要となって電流−電圧変換精度の劣化が生じる。
本発明による第1実施形態の電池電圧検出回路を示す回路ブロック図である。 吐出し型定電流回路を詳細に示す回路図である。 (a)は、図2に示す吐出し型定電流回路に対応した電流−電圧変換回路の第1例を詳細に示す回路図であり、(b)は、図2に示す吐出し型定電流回路に対応した電流−電圧変換回路の第2例を詳細に示す回路図である。 吸込み型定電流回路を詳細に示す回路図である。 (a)は、図4に示す吸込み型定電流回路に対応した電流−電圧変換回路の第1例を詳細に示す回路図であり、(b)は、図4に示す吸込み型定電流回路に対応した電流−電圧変換回路の第2例を示す回路図である。 本発明による第2実施形態の電池電圧検出回路を示す回路ブロック図である。 本発明による第3実施形態の電池電圧検出回路を示す回路ブロック図である。 本発明による第4実施形態の電池電圧検出回路を示す回路ブロック図である。 第1比較例の電池電圧検出回路を示す回路ブロック図である。 第2比較例の電池電圧検出回路を示す回路ブロック図である。
符号の説明
2 電池モジュール
11 電池電圧検出回路(第1実施形態)
12 電池電圧検出回路(第2実施形態)
13 電池電圧検出回路(第3実施形態)
14 電池電圧検出回路(第4実施形態)
21 電池電圧検出回路(第1比較例)
22 電池電圧検出回路(第2比較例)
ADC 電圧監視回路
B1〜B10 電池モジュール
Bn 電池モジュール(n番目)
BB 組電池
CV1〜CV10 電流−電圧変換回路
CVn 電流−電圧変換回路(n番目)
D1〜D10 ダイオード
M1 PチャネルFET
M2 NチャネルFET
R1 抵抗器
R11 抵抗器
R13 抵抗器
R62 抵抗器
R63 抵抗器
R100 抵抗器
R101 抵抗器
R106 抵抗器
R107 抵抗器
SV6〜SV10 電流−電圧変換回路
SW1 スイッチ
U1,U10,U11,U61,U62 オペアンプ
VC1〜VC10 吐出し型定電流回路
VCn 吐出し型定電流回路(n番目)
VS6〜VS10 吸込み型定電流回路
VSn 吸込み型定電流回路(n番目)

Claims (3)

  1. 1個以上のセルからなる電池モジュールを複数直列に接続してなる組電池に接続され、前記電池モジュールの端子間電圧を検出する電池電圧検出装置であって、
    前記組電池の両端子を除く前記電池モジュール相互の接続箇所のいずれかを中間点として、当該中間点の電位を基準電位に設定し、
    前記中間点より高電位側の前記電池モジュールごとに駆動電力が供給されるように配置され、当該電池モジュールの両端電圧に相当する出力電流を出力する複数の吐出し型定電流回路と、
    前記吐出し型定電流回路ごとに前記中間点を接地点として配置され、当該吐出し型定電流回路から出力された前記出力電流を電圧に変換する複数の第1の電流電圧変換回路と、
    前記中間点より低電位側の前記電池モジュールごとに駆動電力が供給されるように配置され、当該電池モジュールの両端電圧に相当する出力電流を出力する吸込み型定電流回路と、
    前記吸込み型定電流回路ごとに前記中間点を接地点として配置され、当該吸込み型定電流回路から出力された前記出力電流を電圧に変換する複数の第2の電流電圧変換回路と、
    を有することを特徴とする電池電圧検出装置。
  2. 前記中間点と当該中間点の低電位側の前記電池モジュールの端子との間に設けた遮断スイッチと、
    前記吸込み型定電流回路の出力端側にカソードが位置し前記第2の電流電圧変換回路の入力端側にアノードが位置するように、前記吸込み型定電流回路と前記第2の電流電圧変換回路との間に挿入されたダイオードと、
    を有すること特徴とする請求項1に記載の電池電圧検出装置。
  3. 前記中間点と当該中間点の高電位側の前記電池モジュールの端子との間に設けた遮断スイッチと、
    前記吐出し型定電流回路の出力端側にアノードが位置し前記第1の電流電圧変換回路の入力端側にカソードが位置するように、前記吐出し型定電流回路と前記第1の電流電圧変換回路との間に挿入されたダイオードと、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電池電圧検出装置。
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