JP4648208B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、エアフィルタが室内空気から捕捉した塵埃を、自動でエアフィルタから除去する自動掃除機能を備えた空気調和機の室内機に関する。
空気調和機の室内機では、吸込み口から本体内に室内空気が吸込まれるが、室内空気に含まれる塵埃は吸込み口と対向して設けられるエアフィルタで捕捉され、室内空気のみが熱交換器に導かれて熱交換される。空調運転の継続にともないエアフィルタに捕捉された塵埃が堆積し、そのまま放置すると熱交換器に対する室内空気の流通が阻害されて熱交換効率の低下を招いてしまう。
熱交換効率の向上を図るため、理想的にはエアフィルタに付着している塵埃を定期的に除去する必要がある。本体前面を構成する前面パネルは回動自在に設けられ、これを開放するとエアフィルタが露出する。エアフィルタ下端部を摘んで引き下ろせば、エアフィルタを容易に本体から取外せる。エアフィルタに付着している塵埃を除去したあと、再びエアフィルタを本体内へ押し上げれば、元の位置に戻すことができる。
しかしながら、一般的に多用される空気調和機の室内機は、いわゆる壁掛け式と呼ばれていて、部屋の壁面高所に取付けられる。そのため、たとえば高齢者や女性にとっては前面パネルの開閉とフィルタの着脱操作が困難をともない、エアフィルタに塵埃を付着させたままの状態になり易い。
そこで、たとえば[特許文献1]には、エアフィルタに付着するゴミを自動的に除去する手段を備えた空気調和機が開示されている。具体的には、逆V字状の熱交換器に対し、筐体前面から上面にかけてエアフィルタを配置し、熱交換器の頂部付近にエアフィルタを筐体前面と背面に移動させる移動手段と、エアフィルタの移動にともないゴミを掻き取るゴミ取り部を設けてなる。
特開2004−044933号公報
上述の[特許文献1]の技術によれば、エアフィルタを筐体の外部へ引出すことなく筐体内で往復移動させて清掃可能である。その反面、筐体内におけるエアフィルタ収納スペースが極めて大となってしまうので、新たに筐体の設計をし直し、前面吹出し口と背面全体にエアフィルタの収納部分を増設する必要がある。
上記ゴミ取り部は、トップカバーと、アンダーカバーと、固定ブラシで構成されるので構造的に大型化し、取付け位置が熱交換器の頂部付近に限定されるので筐体も大型化してしまう。さらに、エアフィルタから除去された塵埃が浮遊してアンダーカバーに落下せず、そのままエアフィルタ表面から落下してしまう問題点がある。
なお、一般的に冷房運転の停止直後は、熱交換器で凝縮したドレン水の一部が流下せずに溜り易く、あるいはドレンパンに残って室内機本体内の湿度が高くなる。そのため、塵埃に含まれる雑菌やカビの繁殖がより強まる結果となっている。そこで、冷房運転の停止直後に、室内機本体内部の乾燥運転と殺菌運転を行えるようにした空気調和機が提供されるようになった。
しかしながら、機内に設置されているエアフィルタに埃が付着したままであると、このような乾燥運転と殺菌運転を行なっても、エアフィルタに付着している埃により、完全に雑菌やカビの繁殖を抑えることが難しかった。
本発明は上記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、室内機本体を大型化することなく自動的にエアフィルタから塵埃を除去する手段を備えて、掃除手間の軽減化をなし、掃除時間の短縮化を得られるとともに、室内機本体内部の乾燥運転と殺菌運転と組み合わせた相乗作用により、内部清潔度の向上化を図れる空気調和機の室内機を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため、本発明の空気調和機の室内機は、内部に、全体的な熱交換作用と部分的な再熱除湿が可能な熱交換器と、オゾンを発生して脱臭をなす空気清浄ユニットおよび送風機を収容する室内機本体と、この室内機本体の上記熱交換器上流側に設けられる吸込み口と、この吸込み口に対向して配置され、かつ移動自在に配置されるエアフィルタと、移動してきたエアフィルタの表面に付着する塵埃を除去して収集するエアフィルタ清掃ユニットと、室内機本体に配置されエアフィルタ清掃ユニットに収集される塵埃を吸引して屋外へ排出する吸排気装置と、エアフィルタ清掃ユニットおよび吸排気装置を機能させエアフィルタに付着している塵埃を除去して屋外へ排出するエアフィルタ清掃運転と、熱交換器で熱交換空気を再熱除湿し室内機本体内部を乾燥する機内乾燥運転と、空気清浄ユニットを機能させ室内機本体内部を殺菌する機内殺菌運転との運転モードを備え、空気調和運転の終了後に、フィルタ清掃運転を実施するとともに機内乾燥運転および機内殺菌運転の少なくともいずれか1つを実施する運転と、フィルタ清掃運転を実施せずに機内乾燥運転および機内殺菌運転の少なくともいずれか1つを実施する運転とを選択して実行する機内クリーン運転モードを備えた制御手段を具備する。
本発明によれば、エアフィルタ掃除手間の軽減化をなし、掃除時間の短縮化を得られるとともに、室内機本体内部の乾燥運転と殺菌運転と組み合わせた相乗作用により清潔度の向上化を図れる効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は空気調和機の室内機に係る概略の縦断面図と構成図である。(なお、説明中に符号を付していない部品は図示していない。以下同じ)
室内機本体1は、前側筐体を構成する前面パネル2と、後側筐体を構成する後板筐体3とから構成され、上下方向に対して幅方向に横長状をなす。室内機本体1の前面側一部に前面吸込み口4が開口され、この前面吸込み口4に対向する前面パネル2には開閉駆動機構に支持される可動パネル2Aが嵌め込まれている。
運転停止の状態では、上記可動パネル2Aは前面パネル2表面に接合して同一面となり前面吸込み口4を閉成するが、運転時には手前側に突出変位して周囲に室内と連通する隙間を生じさせ、前面吸込み口4が室内に開放するよう制御される。室内機本体1の上部には上面吸込み口5が設けられる。この上面吸込み口5には枠状の桟が嵌め込まれていて、上記桟によって複数の空間部に仕切られている。
上記室内機本体1の前面下部に吹出し口6が開口され、この吹出し口6には上下に2枚の吹出しルーバー7a,7bが並行して設けられる。各吹出しルーバー7a,7bは、それぞれの回動姿勢によって上記吹出し口6を開閉し、かつ運転条件に応じて熱交換空気の吹出し方向を設定できるようになっている。
室内機本体1内には、前側熱交換器部8Aと後側熱交換器部8Bとで略逆V字状に形成される室内熱交換器8が配置される。上記前側熱交換器部8Aは、前面パネル2と間隙を存してほぼ平行な湾曲状に形成されて前面吸込み口4と上面吸込み口5と対向する。後側熱交換器部8Bは、直状に形成されて上面吸込み口5と斜めに傾斜して対向している。
上記室内熱交換器8の前後側熱交換器部8A,8B相互間に室内送風機10が配置される。上記室内送風機10は、室内機本体1の一側端のスペースに配置されたファンモータと、このファンモータの回転軸に一方の支軸が機械的に連結される横流ファンとから構成される。上記横流ファンの軸方向長さは上記熱交換器8の幅方向寸法と同一であり、横流ファンは熱交換器8と正しく対向して配置される。
上記前側熱交換器部8Aの下端部は前ドレンパン12a上に載り、上記後側熱交換器部8Bの下端部は後ドレンパン12b上に載る。前、後ドレンパン12a,12bは、それぞれの熱交換器部8A,8Bから滴下するドレン水を受け、図示しない排水ホースを介して外部に排水できるようになっている。
前後ドレンパン12a,12bの一部側壁外面は室内送風機10に近接して設けられ、これらで室内送風機10の横流ファンに対するノーズを構成している。ノーズとなる前後ドレンパン12a,12bの側壁部分と吹出し口6の各辺部との間は、隔壁部材14によって連結される。隔壁部材14で囲まれる空間が、ノーズと吹出し口9とを連通する吹出し通風路15となっている。
一方、上記前面パネル2と室内熱交換器8の前面側から上面側との間に亘って枠体組立16が介在され、この枠体組立は取付け具を介して前面パネル2に取付けられる。枠体組立16の前面部には、左右に二分割された前部エアフィルタ17が移動自在に取付けられ、この前部エアフィルタ17の内側には二次エアフィルタであるところの空気清浄ユニット18が着脱自在に取付けられる。上記枠体組立16の上面には左右に二分割された上部エアフィルタ20が移動自在に取付けられる。
上記枠体組立16は、前部エアフィルタ17の前面側に、上面側から移動してきた上部エアフィルタ20を収容するスペースを備え、上部エアフィルタ20の上面側に、前面側から移動してきた前部エアフィルタ17を収容するスペースを備えている。さらに、枠体組立16の前部エアフィルタ17の上端と上部エアフィルタ20の前端との間に、エアフィルタ清掃ユニットSが取付けられる。
すなわち、前部エアフィルタ17と空気清浄ユニット18は、前面吸込み口4と前側熱交換器部8Aとの間に介在される。上部エアフィルタ20は、上面吸込み口5と前側熱交換器部8A一部および後側熱交換器部8Bとの間に介在される。したがって、エアフィルタ清掃ユニットSは前面吸込み口4と上面吸込み口5との間に対向して設けられる。
上記エアフィルタ清掃ユニットSは、前面吸込み口4と上面吸込み口5の幅方向長さである、前部エアフィルタ17および上部エアフィルタ20の幅方向長さと同一の幅方向長さに形成される。エアフィルタ清掃ユニットSの配置位置は、前面パネル2における前面部と上面部とが交差する、いわゆる角部内となり、前面パネル2と室内熱交換器8との間に必然的に形成されるデッドスペースである。
上記枠体組立16の一側部には電気部品箱が取付けられ、この電気部品箱内部に図1で概略的に示す制御部(制御手段)Nが収容される。枠体組立16の他側部には吸排気装置(いわゆる、「換気ユニット」である)11が設けられる。これら制御部Nおよび吸排気装置11については後述する。
図2は、エアフィルタ清掃ユニットSと近傍部位の縦断面図である。
上記エアフィルタ清掃ユニットSは、後述するように前部エアフィルタ17および上部エアフィルタ20に付着する塵埃を除去する回転ブラシ30と、この回転ブラシ30を内部に収容するとともに、回転ブラシ30が除去した塵埃を収集する塵埃受け通路31を備えたダストボックス32および、上記ダストボックス32下面の開口部33を開閉自在に閉塞するシール部材34とから構成される。
上記ダストボックス32における開口部33から回転ブラシ30の一部が露出するが、この開口部33以外は全て密閉構造をなす。上記回転ブラシ30は通過してくる前部エアフィルタ17と上部エアフィルタ20のメッシュ部面と確実に接触するように組立てられる。上記塵埃受け通路31は、回転ブラシ30の側部に、かつ回転ブラシ30の軸方向に沿って設けられ、回転ブラシ30の軸心よりも下側に通路面が形成されるので、塵埃を確実に受けられる。
上記シール部材34は、たとえば合成ゴムなどの柔軟な弾性材から形成され、リフト機構45に支持される。通常は、開口部33から露出する回転ブラシ30部分に接触しない位置にあり、リフト機構45が作動しシール部材34を上昇駆動することで開口部33を閉塞できる。
ダストボックス32内部で、上記塵埃受け通路31と回転ブラシ30の収容部位との間には掻き落し用突部35が突設される。この掻き落し用突部35は常時、回転ブラシ30の毛先内に、回転ブラシ30の軸方向に亘って挿入し、回転ブラシ30の回転にともなって毛先が摺接する位置にある。
上記ダストボックス32は、帯電防止樹脂材を用いて成形され、しかも抗菌処理が施されている。そのため、塵埃の付着やカビの発生を防止して、長期に亘って清潔な状態を維持できる。同様に、回転ブラシ30についても抗菌処理したものを使用して、塵埃の付着やカビの発生を防止し、長期に亘って清潔な状態を維持できる。
さらに、ダストボックス32内部において塵埃の移動がスムーズとなるよう、塵埃接触部分に対して滑らかな表面処理を施している。特に塵埃受け通路31においては、断面積を全域に亘り推力直径が12mm以上になるよう設計され、エアフィルタ清掃運転における圧損を小さく抑え、風の流れがスムーズである。また、塵埃受け通路31内の稜線は風上側にR2mm以上の曲面を形成することで、塵埃が引っ掛って移動しない等の不具合の発生を確実に防止する。
図3は、前面パネル2を取外して、エアフィルタ清掃ユニットSと近傍部位を露出した一側部(正面視で右側部)斜視図である。
上記ダストボックス32の左右両側部には、把手部38が一体に設けられている。ダストボックス32を枠体組立16の所定部位に取付け、もしくはここから取外しする際は、上記把手部38を持って作業すると容易である。ダストボックス32の一側部で、上面には矩形状の空気導入孔39が設けられている。この空気導入孔39は、上記塵埃受け通路31と対向して設けられ、互いに連通する。
上記枠体組立16の一側部で、上記エアフィルタ清掃ユニットSと対向する部位には、上記エアフィルタ清掃ユニットSを駆動する駆動源および駆動機構と、後述するエアフィルタ移動機構55を駆動する駆動源および駆動機構を備えた駆動部25が取付けられる。
上記駆動部25は、4個の駆動源である第1〜第4の駆動モータ46〜49と、これら駆動モータ46〜49を側面部に取付け、内部にギヤ列を収容するケーシング51を備えたギヤ組立Gとから構成される。
上記第1の駆動モータ46および第2の駆動モータ47は、ギヤ組立Gのギヤ列を作動させ、前部エアフィルタ17を前面側の支持位置から移動してエアフィルタ清掃ユニットSを通過させ、上部エアフィルタ20の上面側に往復移動させる前部移動機構52および上部エアフィルタ20を上面側の支持位置から移動してエアフィルタ清掃ユニットSを通過させ、前部エアフィルタ17の前面側に往復移動させる上部移動機構53の駆動源である。
これら前部移動機構52と上部移動機構53とで上記フィルタ移動機構55が構成される。なお、前部移動機構52と上部移動機構53については、図1および図2に符号を付している。
これら前部、上部移動機構52,53を駆動するのに必要なトルクを確保するには、本来、大型の駆動モータを1個用意すれば足りるが、大径寸法であるので電気部品箱および前面パネル2と干渉してしまう。そこで、必要トルクの半分のトルクを備えた2個の小型駆動モータ46,47を用意し、取付けスペース上の不具合を解消している。
上記第3の駆動モータ48は、上記回転ブラシ30の回転駆動源である。第4の駆動モータ49は、第1、第2の駆動モータ46,47の駆動力を前部移動機構52もしくは上部移動機構53のいずれかに選択して伝達し、もしくは上記リフト機構45を作動するよう切換える切換え機構61の駆動源である。
図4は、前面パネル2を取外してエアフィルタ清掃ユニットSと近傍部位を露出した一側部(正面視で左側部)斜視図である。
上記ダストボックス32の他側部には、塵埃排出カバーが一体に取付けられる。この塵埃排出カバーは、上記塵埃受け通路31を介して上記空気導入孔39と連通する。エアフィルタ清掃ユニットSを枠体組立16に取付けた状態で、塵埃排出カバーは枠体組立16に設けられる排出ボックス41内に収容される。
上記排出ボックス41は、接続ホース42を介して吸排気装置11と連通する。したがって、ダストボックス32内に形成される塵埃受け通路31の一端部は空気導入孔39を介してダストボックス32外部であるエアフィルタ清掃ユニットS外部と連通し、塵埃受け通路31の他端部は塵埃排出カバーと排出ボックス41および接続ホース42を介して吸排気装置11と連通することになる。
上記接続ホース42は緩やかな曲線をなすよう曲成されて、上記吸排気装置11に接続される。すなわち、接続ホース42内には前、上部エアフィルタ17,20から除去した塵埃が流通するので、途中で詰まらないように配慮される。吸排気装置11を構成するファンケーシング90には塵埃案内用ケース95が取付けられている。
上記接続ホース42を介して、エアフィルタ清掃ユニットSと吸排気装置11のファンケーシング90内部とが連通する。上記塵埃案内用ケース95内には風力ダンパが設けられていて、塵埃はこの風力ダンパを介して吸排気装置11のファンケーシング90に導入される。
接続ホース42に所定圧以上の風圧が加わると、風力ダンパは風圧で上方に押され、ファンケーシング90内部を開放するようになっている。また、風圧が所定圧以下になれば、風力ダンパは再びファンケーシング90内部を閉成することとなる。
上記吸排気装置11は、ファンケーシング90の側面中心部に開口する換気吸込み口に設けられた開閉ダンパと、この開閉ダンパを駆動する機構およびファンケーシング90内に配置される換気ファンなどの送風機構から構成される。上記ファンケーシング90には排気口90aが設けられていて、この排気口90aに接続される排気ホースHは室内機本体1の取付け壁を介して屋外へ延出される。
上記吸排気装置11は、本来、室内空気を室内機本体1内に取入れたあと、室内熱交換器8の一次側もしくは二次側の空気を外部へ排出する換気機能を備えているが、ここでは併せて、後述するように前部エアフィルタ17と上部エアフィルタ20からエアフィルタ清掃ユニットSが収集した塵埃を吸気し、かつ屋外へ排出する吸排気機能を備えている。
再び図1に示す制御部Nは、上述した可動パネル2A、吹出しルーバー7a,7b、室内送風機10、吸排気装置11の換気ファンおよび空気清浄ユニット18の駆動源と、エアフィルタ清掃ユニットSおよびエアフィルタ移動機構55の駆動部25と、後述する室外機100と電気的に接続されていて、図示しないリモコン(遠隔操作盤)からの指示信号にもとづいて必要な制御をなす。
図5は、空気調和機に搭載される冷凍サイクルの構成図である。
上記室外機100には、圧縮機101と、四方切換え弁102と、室外熱交換器103と、減圧装置である電子膨張弁104と、上記室外熱交換器103と対向して室外送風機105が収容配置される。
上記圧縮機101、四方切換え弁102、室外熱交換器103、電子膨張弁104および上記室内機本体1内の室内熱交換器8は、冷媒管Pを介して連通され冷凍サイクル回路Rを構成する。
そして、上記圧縮機101、四方切換え弁102、電子膨張弁104および室外送風機105は、上記制御部Nと電気的に接続されていて、この制御部Nから必要な制御信号を受けるようになっている。
上記室内熱交換器8は、第1の熱交換器部Uと第2の熱交換器部Dが直列に接続されて冷媒が導通するよう構成される。後述する冷房運転時および除湿運転時には、冷媒は第1の熱交換器部Uから第2の熱交換器部Dに、暖房運転時には逆に、第2の熱交換器部Dから第1の熱交換器部U流れるようになっている。そして、第1の熱交換器部Uと、第2の熱交換器部Dにおける冷媒通路の中間部に通路を開閉するように構成し、閉時に絞り作用を行う除湿弁Vが設けられている。
上記第1の熱交換器部Uは、図1に示す室内熱交換器8を構成する後側熱交換器部8Bの全部および前側熱交換器部8Aの上下方向における略中間部分より上半分の部分からなる。上記第2の熱交換器部Dは、前側熱交換器部8Aの上下方向における略中間部分より下半分の部分から構成される。
つぎに、空気調和機の作用について説明する。
使用者がリモコン(遠隔操作盤)の運転ボタンを押圧操作すると、制御部Nは室内送風機10を駆動し、空気清浄ユニット18を作用させる。可動パネル2Aの駆動源を駆動して前面パネル2から突出させ、前面吸込み口4を完全開放する。冷房運転と暖房運転との選択された運転モードに応じて吹出しルーバー7a,7bを所定の方向に回動変位させる。
同時に、室外機100内の圧縮機101を駆動して冷凍サイクル運転を開始し、室外送風機105および室内送風機10の駆動をなす。電子膨張弁104は絞り制御され、除湿弁Vは完全開放される。室内空気は前面吸込み口4および上面吸込み口5から室内機本体1内に導かれ、前部エアフィルタ17および上部エアフィルタ20を通過する。
このとき、室内空気中に含まれる塵埃が前部エアフィルタ17および上部エアフィルタ20に捕捉される。前部エアフィルタ17で塵埃が除去された室内空気は、空気清浄ユニット18を構成する一対の電気集塵機を通過して、より微細な塵埃が電気的に集塵され、かつ脱臭される。
清浄化した室内空気は室内熱交換器8を構成する前側熱交換器部8Aと後側熱交換器部8Bを流通し、ここに導かれる冷媒と熱交換作用が行われる。そのあと、熱交換空気は吹出し通風路15に沿って導かれ、吹出し口6から吹出しルーバー7a,7bに案内されて室内へ吹出され、効率のよい空調運転を継続する。
図6は、除湿運転が設定された場合の室内機本体1を模式的に示す図である。
除湿運転が設定されると、可動パネル2Aは前面吸込み口4を全開とし、各吹出しルーバー7a,7bは互いに室内に向かって斜め下方に傾斜するよう姿勢が定められる。そして、上記電子膨張弁104が全開状態となる一方で除湿弁Vが絞り制御される。また、室外送風機105は運転を停止または低速運転とする。
圧縮機101で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、四方切換え弁102を介して室外熱交換器103に導かれるが、大部分の冷媒は凝縮されずに通過し、室内熱交換器8に導入される。ここでは、はじめに第1の熱交換器部Uに導かれて冷媒ガスが凝縮液化する。すなわち、第1の熱交換器部Uは再熱部として機能する。
第1の熱交換器部Uで凝縮された冷媒が除湿弁Vに導かれ、減圧膨張して第2の熱交換器部Dに導かれ蒸発する。したがって、第2の熱交換器部Dは除湿部(蒸発部)として機能する。
結局、室内熱交換器8においては、図6に破線ハッチングで示す第1の熱交換器部Uで冷媒を凝縮し、流通する室内空気に凝縮熱を放出する。室内空気は、図に破線矢印で示すように暖気になって吹出し通風路15に沿って導かれる。
さらに、室内熱交換器8においては、図に交差ハッチングで示す第2の熱交換器部Dで冷媒が蒸発し、流通する室内空気から蒸発潜熱を奪う。室内空気は、図に一点鎖線矢印に示すように除湿冷気になって吹出し通風路15を導かれる。
上記吹出し口6においては暖気と除湿冷気とが混合して、再熱除湿された熱交換空気となる。上下部水平ルーバー7a,7bが室内に向けて斜め下方に傾斜した姿勢となっているので、全ての熱交換空気が効率よく室内へ吹出される。可動パネル2Aが前面吸込み口4を全開するうえに、上面吸込み口5からも室内空気を吸込むところから、吹出し口6から吹出される熱交換空気は充分な風量が確保され、室内は早急に除湿される。
上記制御部Nは、リモコンの停止ボタンが押されて上述の空調運転が終了したあとは、自動的に機内クリーン運転モードに入るよう設定されている。もしくは、上述の空調運転の終了後に、使用者が任意で機内クリーン運転モードを設定することができる。
上記機内クリーン運転モードは、上記各エアフィルタ17,20に付着している塵埃を除去して屋外へ排出するエアフィルタ清掃運転と、室内熱交換器8で再熱除湿をなし室内機本体1内部の乾燥をなす機内乾燥運転と、上記空気清浄ユニット18を機能させて室内機本体1内部の殺菌をなす機内殺菌運転との、少なくとも1つ以上を実行するようになっている。
図8(A)は自動クリーン(自動的に機内クリーン運転モードに入ること)操作の基本動作を示し、図8(B)は手動クリーン(使用者が任意で機内クリーン運転モードに入ること)操作の基本動作を示している。
はじめに、自動クリーン操作について説明する。
たとえば冷房運転モードを選択して冷房作用をなし、リモコンの停止ボタンを押すと、制御部Nは吸排気装置11に備えられる開閉ダンパを駆動して吸気口を閉じる。そのうえで、第4の駆動モータ49を駆動して切換え機構61を上部移動機構53側に切換える。
したがって、上部エアフィルタ20は前端部からエアフィルタ清掃ユニットSに導かれる。このとき、リフト機構45は平坦状に折りたたまれ、図2に示すようにシール部材34は下降位置にあり開口部33は開放されている。上部エアフィルタ20は、ダストボックス32下端とシール部材34との間に形成される隙間を挿通する。
上部エアフィルタ20の移動開始後に回転ブラシ30が駆動される。すなわち、上部エアフィルタ20の移動と時間差をおいて、回転ブラシ30が回転駆動されるよう設定されているので、回転ブラシ30の毛先は上部エアフィルタ20のメッシュ部のみに接触し、枠体部分に接触せずにすむ。
上部エアフィルタ20は前端から順次後端側に亘って回転ブラシ30に対向し、かつ摺接しながら下降移動する。上部エアフィルタ20に付着していた塵埃は、回転ブラシ30によって円滑に、かつ確実に掻き落されて除去される。すなわち塵埃は、上部エアフィルタ20から回転ブラシ30に転移する。
この直後に回転ブラシ30は掻き落し用突部35に接触して通過する。掻き落し用突部35が櫛歯状に形成されているので、回転ブラシ30に転移した塵埃は掻き落されて塵埃受け通路31に落下する。上記塵埃受け通路31は、回転ブラシ30と対向する部位が開口している以外は密閉構造となっているので、掻き落とされた塵埃が塵埃受け通路31から周辺へ飛散することはない。
上部エアフィルタ20は回転ブラシ30によって塵埃を除去されつつ、前部エアフィルタ17の前面側に、互いに狭小の間隙を存して対向するよう案内される。上部エアフィルタ20の移動が完了した時点で、制御部Nは第1、第2の駆動モータ46,47および回転ブラシ30の駆動源である第3の駆動モータ48を一旦停止するよう制御する。
ついで、上記制御部Nは、第1、第2の駆動モータ46,47に対して逆方向に回転する駆動信号を送るとともに回転ブラシ30を回転駆動する。上部移動機構53は上部エアフィルタ20を上昇移動させる。先の塵埃除去作用で全ての塵埃が上部エアフィルタ20から除去されているが、条件によっては、なお上部エアフィルタ20に塵埃が残留する場合がある。したがって、上部エアフィルタ20を上昇移動する際にも回転ブラシ30に摺接させるので、残留していた全ての塵埃は確実に除去される。
再び上部エアフィルタ20がもとの部位に移動する直前で回転ブラシ30の駆動を停止する。回転ブラシ30は上部エアフィルタ20のメッシュ部のみに接触し、効率よく塵埃の除去をなす。上部エアフィルタ20が完全に元の部位に復帰したところで、第1、第2の駆動モータ46,47の駆動を停止し、このようにして上部エアフィルタ20に対する掃除の工程が終了する。
つぎに制御部Nは第4の駆動モータ49に駆動信号を送って切換え機構61を作動させ、ギヤ列を上部移動機構53側から前部移動機構52側へ切換えてから、第1、第2の駆動モータ46,47を駆動する。前部移動機構52は駆動され、前部エアフィルタ17を上昇移動させる。前部エアフィルタ17は上端からエアフィルタ清掃ユニットSに導かれ、エアフィルタ清掃ユニットSは同様にして前部エアフィルタ17のメッシュ部に付着している塵埃を効率よく除去する。
前部エアフィルタ17全体が上部エアフィルタ20の上面側に移動した状態で、制御部Nは第1、第2の駆動モータ46,47および回転ブラシ30の駆動源である第3の駆動モータ48を一旦停止するよう制御する。時間差をおいて回転ブラシ30を回転駆動するとともに第1、第2の駆動モータ46,47を逆転駆動して前部エアフィルタ17を元の位置へ下降移動する。
前部エアフィルタ17は再びエアフィルタ清掃ユニットSを通過するので、残留していた全ての塵埃は確実に除去される。前部エアフィルタ17が元の位置に復帰する直前に回転ブラシ30の駆動を停止する。したがって、回転ブラシ30は前部エアフィルタ17のメッシュ部のみに接触して効率よく塵埃を除去する。このようにして前部エアフィルタ17に対する自動掃除工程が終了する。
つぎに、上記制御部Nはエアフィルタ清掃ユニットSを構成するダストボックス32内の塵埃受け通路31に収集されている塵埃を屋外へ排出する排出工程を実行する。このときは、回転ブラシ30を駆動するとともに、吸排気装置11を構成するファンケーシング90内の開閉ダンパを閉塞して換気ファンを駆動する。
上記換気ファンの回転にともない負圧がファンケーシング90から塵埃案内用ケース95と接続ホース42および排出ボックス41を介してエアフィルタ清掃ユニットS内部に作用する。エアフィルタ清掃ユニットSにおいて負圧は塵埃受け通路31に集中してかかり、この塵埃受け通路31に収集されている塵埃が吸引される。
なお、塵埃受け通路31の一端部はダストボックス32端部に設けられる空気導入孔39に連通しているので、ダストボックス32周辺の空気が空気導入孔39から塵埃受け通路31へ強制的に吸引される。そのため、塵埃受け通路31に収集される塵埃は吸引された空気によっても掻き出され、ダストボックス32から出て接続ホース42に導かれる。
さらに加えて、ダストボックス32自体の素材選択と表面処理をなすとともに、塵埃受け通路31の構成の全てを塵埃が通過し易い条件を整えたので、塵埃は塵埃受け通路31に滞ることなく、速やかに、かつ確実に排出されて接続ホース42から吸排気装置11に吸引される。塵埃は塵埃案内用ケース95からファンケーシング90の内周面に沿って移動し、排気口90aに接続される排気ホースHを介して屋外へ排出される。
以上でエアフィルタ掃除工程が終了する。制御部Nは吸排気装置11の開閉ダンパを切換えて通常の換気モード位置へ戻す。そして、第4の駆動モータ49を駆動して切換え機構61を上部エアフィルタ20側へ動かしたあと、エンドに至る。
つぎに、制御部Nは機内乾燥運転を実行し、そのあと機内殺菌運転を実行する。
すなわち、冷房運転の停止直後は、室内熱交換器8で凝縮したドレン水の一部が流下せずに、そのまま室内熱交換器8内に溜り易く、あるいは前ドレンパン12aや後ドレンパン12bに残って室内機本体1内の湿度が高くなっている。そのため、塵埃に含まれる雑菌やカビの繁殖がより強まる結果となっているので、冷房運転を停止した後は必ず、室内機本体1内部の乾燥と殺菌を行う。
具体的には、上記制御部Nは圧縮機101の運転周波数を所定値以下に保持して運転能力を低下するとともに、図7に示すように可動パネル2Aと吹出しルーバー7a,7bの位置姿勢を切換え制御する。可動パネル2Aは前面吸込み口4を半開状態とし、吹出しルーバー7a,7bは、ともに前端が後端よりもわずかに上方へ向き、室内に向かって斜め上方へ傾く姿勢に制御する。
上記室内送風機10を低速回転駆動すると、図に一点鎖線矢印で示すように、上部側の吹出しルーバー7aと吹出し口6の上端との間から吹出される熱交換空気は、吹出しルーバー7aの姿勢制御により室内機本体1前面と可動パネル2Aの内面との間を通過して上昇する。熱交換空気が前面吸込み口4に対向したところで、室内送風機10の吸込み圧の影響を受け、特に前面吸込み口4の下部側を流通して室内機本体1内に導入される。
さらに、熱交換空気は前部エアフィルタ17を介して室内熱交換器8に導かれるが、室内熱交換器8を構成する前側熱交換器部8Aが前面吸込み口4と対向して配置されるところから、ほとんどの熱交換空気は前側熱交換器部8Aの下部側に形成される第2の熱交換器部Dを流通して熱交換する。
そのあと、室内送風機10に吸込まれて吹出し通風路15に沿って送風される。この熱交換空気が吹出し口6から吹出される位置は、主に上部側の吹出しルーバー7aにより仕切られる吹出し口6の上部側であり、再び上述の径路を循環する。
このように、吹出し口6から吹出され可動パネル2Aの内面に沿って導かれて第2の熱交換器部Dと熱交換する空気は、常に室内機本体1内部を循環することになり、室内機本体1側から出ないところから、この熱交換空気の流れ状態をパネル内面循環気流Qiと呼ぶ。
これに対して、図に破線矢印で示すように、上部側の吹出しルーバー7aと下部側の吹出しルーバー7bとの間から吹出される熱交換空気は、それぞれのルーバー7a,7bの姿勢制御の結果、可動パネル2Aの外面側へ導かれる。そして、可動パネル2Aの外面に沿って上昇し、ついには上端に至る。
熱交換空気は室内送風機10の吸込み圧の影響を受け、一部は前面吸込み口4上部から室内機本体1内に導入され、前部エアフィルタ17を介して室内熱交換器8に導かれる。残りのほとんど大部分の熱交換空気は上面吸込み口5から室内機本体1内へ導入され、上部エアフィルタ20を介して室内熱交換器8に導かれる。
室内熱交換器8を構成する前側熱交換器部8Aの上部および後側熱交換器部8Bが上面吸込み口5に略対向して配置されるところから、ほとんどの熱交換空気は前側熱交換器部8A上部と後側熱交換器部8Bとから形成される第1の熱交換器部Uを流通して熱交換する。そのあと、室内送風機10に吸込まれて吹出し通風路15に沿って送風される。この熱交換空気が吹出し口6から吹出される位置は、上部側の吹出しルーバー7aと下部側の吹出しルーバー7bとの間であるので、再び上述の径路を循環する。
吹出し口6から吹出され可動パネル2Aの外面に沿って導かれて第1の熱交換器部Uと熱交換する空気は、室内機本体1外面部を循環するので、この熱交換空気の流れ状態をパネル外面循環気流Qoと呼ぶ。
圧縮機101の運転周波数を低下制御したうえで、室内機本体1においてパネル内面循環気流Qiとパネル外面循環気流Qoが同時に形成されて循環する。除湿弁Vが絞り制御されているので、第1の熱交換器部Uは室外熱交換器103で凝縮しきれない冷媒を凝縮し、パネル外面循環気流Qoを循環する空気を再熱する再熱部となる。第2の熱交換器部Dは冷媒を蒸発し、パネル内面循環気流Qiに循環する空気を冷却除湿する再熱部となる。
熱交換空気は再熱除湿されて乾燥化し、室内機本体1の内部を循環する。室内機本体1内部に配置される室内熱交換器8に溜っているドレン水は早期に蒸発し、乾燥する。そして、吹出し通風路15に面する全ての構成部品に付着していたドレン水および湿気が蒸発して乾燥化する。この乾燥運転が約30分程度継続されたあと、機内殺菌運転に移行する。
具体的には、制御部Nは圧縮機101の運転を停止し、代って空気清浄ユニット18を作用させる。可動パネル2Aと吹出しルーバー7a,7bの姿勢は乾燥運転そのままを継続し、室内送風機10の低速運転も継続する。
上記空気清浄ユニット18は、電気集塵機能を有するとともに、オゾンを発生して殺菌作用をなす。さらに、脱臭機能を有しているので、前部エアフィルタ17を通過し室内機本体1と可動パネル2Aを循環する熱交換空気を殺菌し、かつ脱臭する。この熱交換空気が循環するのにともなって、各構成部品に接触し、結果として室内機本体1内部の殺菌運転が行われることとなる。
上記機内殺菌運転は、上述のエアフィルタ掃除運転と乾燥運転の両方を足した時間を1時間から引いた時間だけ継続すればよい。以上で、自動で行われる機内クリーン運転モードが終了する。そして、再度空調運転を行って停止すると、停止の都度、自動で機内クリーン運転モードが開始される。
制御部Nは、空調運転にともない室内送風機10の運転時間を積算していて、室内送風機10のファン運転時間の積算が100時間未満である場合と、100時間以上経過している場合とで、次回に行われる機内クリーン運転モードの内容を変更する。
すなわち、ファン運転時間の積算が100時間未満であるということは、前回の機内クリーン運転モードでエアフィルタ掃除運転を実行してから間もないことであり、前部エアフィルタ17と上部エアフィルタ20に付着する塵埃の量が少なく、ほとんで汚れていない状態である、と判断される。ファン運転時間の積算が100時間経過していれば、各エアフィルタ17、20に付着する塵埃の量が多く、掃除の必要がある、と判断される。
したがって、冷房運転を行って停止ボタンが押されときに、室内送風機10のファン運転時間の積算が100時間未満である条件で自動的に開始される機内クリーン運転モードでは、第2のモードとしてエアフィルタ掃除運転を省略し、はじめに機内乾燥運転が行われ、つぎにオゾン脱臭である機内殺菌運転が行われる。それぞれ実行される運転の内容は、先に説明したものと全く同一であり、機内殺菌運転が終了すれば、機内クリーン運転モードも終了することになる。
また、制御部Nは冷房運転が行って停止ボタンが押されたときにファン運転積算時間が100時間以上を経過している条件下で自動的に開始される機内クリーン運転モードでは、第1のモードとして先に説明したようにエアフィルタ清掃運転を行い、つぎに機内乾燥運転を行い、最後に機内殺菌運転を行うこととなる。
このようにして、室内機本体1内の塵埃と水分の完全除去をなし、カビや悪臭等の発生を確実に防止して、長期間に亘って室内機本体1内を清潔な状態に保持することができる。
なお、使用者が任意に、手動で機内クリーン運転モードを実行することもできる。すなわち、図8(B)に示すように、冷房運転を行って停止ボタンが押されときにファン運転時間の積算が100時間未満である場合と、100時間以上経過した場合とに係らず、リモコンに備えられる、「手動クリーン」ボタンを使用者が押した場合は、はじめにエアフィルタ掃除運転を行うよう設定されている。
これは、専ら使用者が各エアフィルタ17,20の掃除を行うことを主目的として、「手動クリーン」ボタンを押したものと判断するためであり、エアフィルタ掃除運転を行ったあと、特に時間のかかる乾燥運転は省略して、オゾン脱臭の機内殺菌運転を行って終了する。
以上は、空調運転のうちの冷房運転を行った場合の機内クリーン運転モードの説明であり、暖房運転を行った場合は室内機本体1内が冷房運転時のように高湿度化していないので、機内乾燥運転を省略した運転モードの設定であってもよい。すなわち、制御部Nは空調運転の種類と状態に適応して、その空調運転の停止後に行われる機内クリーン運転モードのパターンを設定できる。
さらに上記制御部Nは、機内クリーン運転モードとして、エアフィルタ清掃運転の開始前に、機内乾燥運転を行うことも可能である。
すなわち、エアフィルタ清掃運転の前に、室内機本体1内の除湿を行うことで、前部エアフィルタ17と上部エアフィルタ20との周囲環境を常に一定化できる。そのあと、両エアフィルタ17,20の掃除を行うため、掃除が安定して行える。また、その条件で最適となるエアフィルタ17,20の材質、網目形状の選定が可能となり、塵埃回収効率が向上する。
上述したように、制御部Nによる機内クリーン運転モードとして、エアフィルタ清掃運転と、機内乾燥運転と、機内殺菌運転との全てを行う第1のモードと、エアフィルタ清掃運転を除いた機内乾燥運転および機内殺菌運転の両方、もしくはそのいずれか一方を行う第2のモードを備えてもよい。
すなわち、室内送風機10の積算運転時間が100時間を経過したあとのエアフィルタ清掃時期を過ぎた場合は、エアフィルタ清掃運転を含む第1のモードを実行する。100時間を過ぎていない場合は、フィルタ清掃運転を除く第2のモードを実行する。暖房運転時は、機内乾燥運転を省略したクリーン運転を実行することで、運転モード・状態に応じ、停止後のクリーン運転のパターンを変化させたクリーン運転を可能とした。
さらに、制御部Nは機内クリーン運転モードとして、エアフィルタ清掃運転を実行する場合においては、最初にエアフィルタ清掃運転を実行し、そのあと機内殺菌運転を実行する。したがって、各エアフィルタ17,20を清掃することで得られるきれいな空気で室内機本体1内を殺菌し、殺菌効果を高められる。
さらに、制御部Nは機内クリーン運転モードとして、上記吸排気装置11を構成するファンケーシング90の排気口90aに接続され、屋外へ延出される排気ホースH内の塵埃排出運転を行うモードを備える。したがって、排気ホースH内をクリーン化できる。
なお、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。
本発明における実施の形態に係る、空気調和機室内機の概略構成図。 同実施の形態に係る、エアフィルタ清掃ユニットの縦断面図。 同実施の形態に係る、エアフィルタ清掃ユニットの一側部の斜視図。 同実施の形態に係る、エアフィルタ清掃ユニット一部と吸排気装置の斜視図。 同実施の形態に係る、空気調和機の冷凍サイクル構成図。 同実施の形態に係る、空調運転時の室内機を模式的に示す断面図。 同実施の形態に係る、機内乾燥運転時の室内機を模式的に示す断面図。 同実施の形態に係る、自動クリーンの基本動作と、手動クリーンの基本動作の説明図。
符号の説明
8…熱交換器、18…空気清浄ユニット、10…室内送風機、1…室内機本体、4…前面吸込み口、5…上面吸込み口、17…前部エアフィルタ、20…上部エアフィルタ、S…エアフィルタ清掃ユニット、11…吸排気装置、N…制御部(制御手段)。

Claims (2)

  1. 内部に、全体的な熱交換作用と部分的な再熱除湿が可能な熱交換器と、オゾンを発生して脱臭をなす空気清浄ユニットおよび送風機を収容する室内機本体と、この室内機本体の上記熱交換器上流側に吸込み口を備えた空気調和機の室内機において、
    上記吸込み口に対向して配置され、かつ移動自在に配置されるエアフィルタと、
    移動してきた上記エアフィルタの表面に付着する塵埃を除去して収集するエアフィルタ清掃ユニットと、
    上記室内機本体に配置され、上記エアフィルタ清掃ユニットに収集される塵埃を吸引して屋外へ排出する吸排気装置と、
    上記エアフィルタ清掃ユニットおよび吸排気装置を機能させエアフィルタに付着している塵埃を除去して屋外へ排出するエアフィルタ清掃運転と、
    上記熱交換器で熱交換空気を再熱除湿し室内機本体内部を乾燥する機内乾燥運転と、
    上記空気清浄ユニットを機能させ室内機本体内部を殺菌する機内殺菌運転との運転モードを備え、
    空気調和運転の終了後に、フィルタ清掃運転を実施するとともに機内乾燥運転および機内殺菌運転の少なくともいずれか1つを実施する運転と、フィルタ清掃運転を実施せずに機内乾燥運転および機内殺菌運転の少なくともいずれか1つを実施する運転とを選択して実行する機内クリーン運転モードを備えた制御手段
    を具備することを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 内部に、全体的な熱交換作用と部分的な再熱除湿が可能な熱交換器と、オゾンを発生して脱臭をなす空気清浄ユニットおよび送風機を収容する室内機本体と、
    この室内機本体の上記熱交換器と空気清浄ユニットの前面部および上面部と対向する部位にそれぞれ設けられる前面吸込み口および上面吸込み口とを備える空気調和機の室内機において、
    上記前面吸込み口および上面部吸込み口にそれぞれ対向し、かつ移動自在に配置される前部エアフィルタおよび上部エアフィルタと、
    これら前部エアフィルタと上部エアフィルタとの間に介設され、移動してきた前部エアフィルタと上部エアフィルタの表面に付着する塵埃を除去して収集するエアフィルタ清掃ユニットと、
    上記室内機本体の一側部に配置され、上記エアフィルタ清掃ユニットに収集される塵埃を吸引して屋外へ排出する吸排気装置と、
    上記エアフィルタ清掃ユニットおよび吸排気装置を機能させ各エアフィルタに付着している塵埃を除去して屋外へ排出するエアフィルタ清掃運転と、
    上記熱交換器で熱交換空気を再熱除湿し室内機本体内部を乾燥する機内乾燥運転と、
    上記空気清浄ユニットを機能させ室内機本体内部を殺菌する機内殺菌運転との運転モードを備え、
    空気調和運転の終了後に、フィルタ清掃運転を実施するとともに機内乾燥運転および機内殺菌運転の少なくともいずれか1つを実施する運転と、フィルタ清掃運転を実施せずに機内乾燥運転および機内殺菌運転の少なくともいずれか1つを実施する運転とを選択して実行する機内クリーン運転モードを備えた制御手段を具備することを特徴とする空気調和機の室内機。
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