JP4644222B2 - ミリ波送受信システム及び周波数変換装置 - Google Patents

ミリ波送受信システム及び周波数変換装置 Download PDF

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Description

本発明は、テレビ放送信号をミリ波帯にアップコンバートして無線伝送するミリ波送受信システム、及び、このシステムで利用される周波数変換装置に関する。
従来より、建造物の各部屋において、テレビ放送信号をミリ波帯にアップコンバートして室内に無線送信するようにし、室内に設置されたテレビ受信装置側では、その無線送信されたミリ波帯のテレビ放送信号を受信し、ダウンコンバートすることで、元のテレビ放送信号を復元するように構成されたミリ波送受信システムが知られている(例えば、特許文献1等、参照)。
特開2003−168986号公報
ところで、この種のミリ波送受信システムで送受信されるテレビ放送信号の周波数帯域は、そのシステムが構築される建造物でのテレビ放送信号の取得形態によって異なる。つまり、テレビ放送には、地上の電波塔を利用した地上波放送、放送衛星(BS)を利用したBS放送、通信衛星(CS)を利用したCS放送等があり、更に、これら各放送で配信される放送信号のチャンネル配列を変更したり、自主放送のテレビ放送信号(チャンネル)を付加してテレビ放送信号を配信するCATVシステムも知られている。
このため、上記ミリ波送受信システムを、全てのテレビ放送伝送システムで利用できるようにするには、ミリ波を受信してダウンコンバートする周波数変換装置(ダウンコンバータ)において、ダウンコンバート後の受信信号を通過させるバンドパスフィルタの通過周波数帯域を、地上波放送、BS放送、CS放送、CATV等で利用されている全放送チャンネルのテレビ放送信号を通過可能な周波数帯域に設定すればよい。
しかし、このようにすると、例えば、地上波放送とBS放送のテレビ放送信号を伝送し、CS放送のテレビ放送信号を伝送しないテレビ放送伝送システムでは、ミリ波を受信してダウンコンバートするダウンコンバータから、地上波放送及びBS放送のテレビ放送信号に加えて、実際にはテレビ放送信号が存在しないCS放送の周波数帯域内のノイズ信号が出力されることになり、ダウンコンバータから出力されるテレビ放送信号のCN比(キャリア対ノイズ比)が小さくなって、所望チャンネルのテレビ放送信号を選局して復調するテレビ受信装置側で、映像及び音声信号を正常に復調することができなくなるという問題がある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、テレビ放送信号をミリ波帯にアップコンバートして無線伝送するミリ波送受信システムにおいて、ミリ波を受信してダウンコンバートする端末側の周波数変換装置からは、テレビ放送信号の周波数帯域に影響されることなく、CN比の高いテレビ放送信号を出力できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、
テレビ放送信号をミリ波帯へアップコンバートし、該アップコンバート後の信号を第1アンテナから送信する送信手段と、
前記第1アンテナからの送信電波を第2アンテナにて受信し、該第2アンテナからの受信信号をダウンコンバートすることにより、前記テレビ放送信号を復元する受信手段と、
を備えたミリ波送受信システムであって、
前記テレビ放送信号の周波数帯域を表す帯域情報を、前記送信手段にて前記テレビ放送信号と共にミリ波帯へアップコンバート可能な帯域識別信号に変換して出力する帯域識別信号出力手段を備え、
前記送信手段は、前記帯域識別信号出力手段から出力された帯域識別信号と前記テレビ放送信号とを一括してミリ波帯へアップコンバートするよう構成され、
前記受信手段は、
前記受信信号をダウンコンバートした信号のうち、前記テレビ放送信号を選択的に通過させるバンドパスフィルタと、
前記受信信号をダウンコンバートした信号の中から前記帯域識別信号を抽出し、該帯域識別信号から前記帯域情報を復元する帯域情報復元手段と、
該帯域情報復元手段にて復元された帯域情報に基づき、前記バンドパスフィルタの通過周波数帯域を調整して、該通過周波数帯域を前記テレビ放送信号の周波数帯域に対応させるフィルタ帯域調整手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミリ波送受信システムにおいて、
データ通信用のネットワークで送受信される伝送データを、前記テレビ放送信号及び前記帯域識別信号と共にミリ波帯へアップコンバート可能なデータ信号に変換して出力する第1通信手段と、
該第1通信手段から出力されるデータ信号を受けると、該データ信号を前記ネットワークで送受信される伝送データに変換して出力する第2通信手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記第1通信手段から出力されるデータ信号を、前記テレビ放送信号及び前記帯域識別信号と共にミリ波帯へアップコンバートして、前記第1アンテナから送信させ、
前記受信手段は、前記受信信号をダウンコンバートした信号のうち、前記データ信号を選択的に通過させるデータ信号通過フィルタを備え、該フィルタを通過したデータ信号を前記第2通信手段に出力することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のミリ波送受信システムにおいて、前記受信手段として用いられる周波数変換装置であって、
少なくともテレビ放送信号と帯域識別信号とをミリ波帯にアップコンバートしたミリ波信号を受信するための第2アンテナと、
該第2アンテナからの受信信号をダウンコンバートして、前記テレビ放送信号及び帯域識別信号を復元するダウンコンバート手段と、
該ダウンコンバート手段にてダウンコンバートされた信号のうち、前記テレビ放送信号を選択的に通過させるバンドパスフィルタと、
前記ダウンコンバート手段にてダウンコンバートされた信号の中から前記帯域識別信号を抽出し、該帯域識別信号から、前記テレビ放送信号の周波数帯域を表す帯域情報を復元する帯域情報復元手段と、
該帯域情報復元手段にて復元された帯域情報に基づき、前記バンドパスフィルタの通過
周波数帯域を調整して、該通過周波数帯域を前記テレビ放送信号の周波数帯域に対応させるフィルタ帯域調整手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載のミリ波送受信システムには、ミリ波を使って無線伝送するテレビ放送信号の周波数帯域を表す帯域情報を、テレビ放送信号と共に無線伝送可能な帯域識別信号に変換する帯域識別信号出力手段が設けられており、送信手段が、その帯域識別信号とテレビ放送信号とを一括してミリ波帯へアップコンバートし、第1アンテナから送信させる。
また、第1アンテナから送信されたミリ波は、受信手段に設けられた第2アンテナにて受信され、受信手段は、その受信信号をダウンコンバートすることにより、テレビ放送信号及び帯域識別信号を復元する。
また、受信手段において、ダウンコンバートにより復元された信号は、テレビ放送信号を選択的に通過させるバンドパスフィルタに入力される。この結果、バンドパスフィルタからはテレビ放送信号のみが出力され、このテレビ放送信号をテレビ受信装置に出力することで、テレビ受信装置側で所望放送チャンネルのテレビ放送信号を選局し、映像及び音声信号を生成することができる。
また、受信手段においては、帯域情報復元手段が、ダウンコンバートした信号の中から帯域識別信号を抽出し、その帯域識別信号から帯域情報を復元する。そして、フィルタ帯域調整手段が、その復元された帯域情報に基づき、バンドパスフィルタの通過周波数帯域を調整して、その通過周波数帯域をテレビ放送信号の周波数帯域に対応させる。
従って、本発明のミリ波送受信システムによれば、ミリ波をダウンコンバートする受信手段からは、バンドパスフィルタを介して、送信手段がミリ波帯にアップコンバートしたテレビ放送信号の周波数帯域に対応した信号のみが選択的に出力されることになり、受信手段から出力されるテレビ放送信号のCN比が、テレビ放送信号の存在しない周波数領域の信号(雑音)によって悪化するのを防止できる。
次に、請求項2に記載のミリ波送受信システムには、請求項1に記載の送信手段、受信手段、及び帯域識別信号出力手段に加えて、第1通信手段と第2通信手段とが設けられており、送信手段は、第1通信手段から出力されるデータ信号を、テレビ放送信号及び帯域識別信号と共にミリ波帯へアップコンバートして、第1アンテナから送信させ、受信手段は、受信信号をダウンコンバートした信号に含まれるデータ信号を、データ信号通過フィルタを介して、第2通信手段に出力する。
このため、請求項2に記載のミリ波送受信システムによれば、テレビ放送信号に加えて、データ通信用のネットワークで送受信される伝送データを、ネットワークから端末側の情報処理装置へと無線伝送することができるようになり、送信手段及び受信手段においてアップコンバート及びダウンコンバートのために生成したミリ波(周波数変換用の高周波信号)を有効に利用することができる。
次に、請求項3に記載の周波数変換装置は、少なくともテレビ放送信号と帯域識別信号とをミリ波帯にアップコンバートしたミリ波信号を受信するための第2アンテナを備える。そして、ダウンコンバート手段が、その第2アンテナからの受信信号をダウンコンバートして、テレビ放送信号及び帯域識別信号を復元し、バンドパスフィルタが、そのダウンコンバートされた信号に含まれるテレビ放送信号を選択的に通過させる。
また請求項3に記載の周波数変換装置には、ダウンコンバート手段にてダウンコンバートされた信号の中から帯域識別信号を抽出し、その帯域識別信号から、テレビ放送信号の周波数帯域を表す帯域情報を復元する帯域情報復元手段が設けられており、フィルタ帯域調整手段が、その復元された帯域情報に基づき、バンドパスフィルタの通過周波数帯域を調整することにより、バンドパスフィルタの通過周波数帯域をテレビ放送信号の周波数帯域に対応させる。
従って、この請求項3に記載の周波数変換装置は、本発明(請求項1、2)のミリ波送受信システムにおいて、上述の受信手段として使用することができる。よって、この周波数変換装置を利用すれば、本発明(請求項1、2)のミリ波送受信システムを容易に構築することができる。
以下に本発明の一実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用されたミリ波送受信システム全体の構成を表すブロック図である。
本実施形態のミリ波送受信システムは、テレビ放送受信用の共同受信システムやLAN(Local Area Network)が構築された建造物内の任意の部屋に設置され、共同受信システムの伝送路(同軸ケーブル)を介して伝送されてきたテレビ放送信号を室内に設置されたテレビ受信装置100へ無線伝送したり、室内に設置されたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置102とLANとの間で送受信されるデータを無線伝送するものである。
ここで、共同受信システムは、建造物の屋根上に設置されたBS/CSアンテナ2及びUHFアンテナ4により、BS/CS放送及び地上デジタル放送のテレビ放送電波を受信し、各アンテナ2、4から出力される受信信号(テレビ放送信号)を、混合器6、増幅器8、分配器9等が設けられた伝送路(同軸ケーブル)を介して、建造物内の各部屋まで伝送する周知のものである。
また、LANは、光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)12、ハブ(HUB)14、通信機能を有するハードディスク(LAN接続型HDD)16、及び、ハブ14に接続されてデータ通信を行う各種情報処理装置から構成されている。
そして、LANに接続されてデータ通信を行う情報処理装置102やテレビ受信装置100が設置された部屋には、ハブ14に接続されたLAN側の変復調器20と、この変復調器20やテレビ共同受信システムの伝送路に接続された周波数変換器30と、この周波数変換器30との間でミリ波を送受信する周波数変換器60と、この周波数変換器60に接続された端末側の変復調器90とが設けられている。
なお、周波数変換器30、60は、ミリ波送受信用のアンテナ30a、60aを備え、テレビ放送信号や情報処理装置102とLANとの間で送受信されるデータを、ミリ波を使って中継するものであり、以下の説明では、共同受信システムやLAN側の周波数変換器30を親機、端末側の周波数変換器60を子機、ともいう。
また、建造物内には、共同受信システムで伝送されるテレビ放送信号の周波数帯域を表す帯域情報を、親機30にて、テレビ放送信号と共にミリ波帯へアップコンバート可能な高周波信号(帯域識別信号)に変換して出力する帯域識別信号変調器10が設けられており、親機30には、この帯域識別信号変調器10からの出力(帯域識別信号)も入力される。
次に、帯域識別信号変調器10、変復調器20、親機30、子機60、及び変復調器90について説明する。
まず、帯域識別信号変調器10は、本発明の帯域識別信号出力手段に相当するものであり、図2(a)に示すように、上述の共同受信システムで伝送されるテレビ放送信号の放送帯域の下限周波数(本実施形態では地上波放送の下限周波数である470MHz:図3参照)を設定するための放送帯域下限周波数設定部10aと、同じくテレビ放送信号の放送帯域の上限周波数(本実施形態ではCS放送の下限周波数である2100MHz:図3参照)を設定するための放送帯域上限周波数設定部10bと、これら各設定部10a、10bにて設定された上/下限周波数に基づき、テレビ放送信号の周波数帯域を表す帯域識別データ(換言すれば帯域情報)を生成する帯域識別データ生成部10cと、この帯域識別データ生成部10cにて生成された帯域識別データに基づき、所定周波数(本実施形態では、放送帯域上限周波数よりも数M〜数十MHz周波数が高い一定周波数:図3参照)の搬送波をFSK変調することで帯域識別信号を生成するFSK変調部10dとから構成されている。
なお、帯域識別データ生成部10cは、CPUを中心に構成されたマイクロコンピュータからなり、各周波数設定部10a、10bは複数ビットのディップスイッチにて構成されている。
次に、LAN側の変復調器20は、本発明の第1通信手段に相当するものであり、図2(b)に示すように、LANに接続されてデータを送受信するための通信インタフェース22と、通信インタフェース22を介して入力されるLAN側の伝送データを無線伝送用の下りデータ信号に変換すると共に、親機30から入力される上りデータ信号をLANで伝送可能な伝送データに変換して、通信インタフェース22(延いてはLANの通信線)に出力する変復調部24と、変復調部24にて生成された下りデータ信号を親機30に出力するRF送信部26と、親機30から出力された上りデータ信号を受信し、変復調部24に入力するRF受信部28と、から構成されている。
また、端末側の変復調器90は、本発明の第2通信手段に相当するものであり、図2(c)に示すように、情報処理装置102との間でデータを送受信するための通信インタフェース92と、通信インタフェース92を介して入力される情報処理装置102からの送信データを上りデータ信号に変換すると共に、子機60から入力される下りデータ信号をLANで送受信可能な伝送データに変換して、通信インタフェース92(延いては情報処理装置102)に出力する変復調部94と、変復調部94にて生成された上りデータ信号を子機60に出力するRF送信部96と、子機60から出力された下りデータ信号を受信し、変復調部94に入力するRF受信部98と、から構成されている。
なお、変復調部24、94は、それぞれ、LSIにて構成されている。そして、図3に示すように、変復調部24にて生成される下りデータ信号の周波数は、共同受信システムにて配信されるテレビ放送信号(地上波、BS、CSの各受信信号:470〜2100MHz)や帯域識別信号変調器10にて生成される帯域識別信号よりも高い周波数(例えば、2500〜3000MHz)に設定され、変復調部94にて生成される上りデータ信号の周波数は、下りデータ信号よりも更に高い周波数(例えば、3000〜3500MHz)に設定されている。
次に、周波数変換器(親機)30は、図4に示すように、下りデータ信号、帯域識別信号、及び、テレビ放送信号を混合する混合回路32と、この混合回路32から出力される混合信号をミリ波帯(60GHz帯)の下り信号に周波数変換(アップコンバート)し、混合回路36を介してアンテナ30aに出力することにより、アンテナ30aからミリ波帯の下り信号を送信させる下りアップコンバート部34と、アンテナ30aにて受信されたミリ波帯の上り信号を、混合回路36を介して取り込み、ダウンコンバートすることにより、端末側の周波数変換器(子機)60がアップコンバートする前の上りデータ信号を復元する上りダウンコンバート部38と、から構成されている。
この周波数変換器(親機)30は、本発明の送信手段に相当するものであり、アンテナ30aは、本発明の第1アンテナに相当する。
そして、下りアップコンバート部34は、混合回路32からの出力(テレビ放送信号、帯域識別信号及び下りデータ信号を混合した混合信号)を増幅する増幅回路41と、増幅回路41にて増幅された混合信号と発振器42にて生成されたミリ波帯の高周波信号とを混合することで、混合信号をミリ波帯に周波数変換するミキサ43と、ミキサ43からの出力のうち、ミリ波帯へ周波数変換された混合信号(下り信号)のみを選択的に通過させるバンドパスフィルタ(以下、BPFと記載する)44と、BPF44を通過したミリ波帯の下り信号を増幅する増幅回路45とから構成されている。
なお、このBPF44の通過周波数帯域は、地上波放送、BS放送、CS放送、或いは、CATVシステムで配信される全てのテレビ放送信号をミリ波に変換して送信できるように、これら各テレビ放送の全放送周波数帯域に設定されている。
また、上りダウンコンバート部38は、混合回路36を介して入力されたミリ波帯の上り信号を選択的に通過させるBPF51と、BPF51を通過した上り信号を増幅する増幅回路52と、増幅回路52にて増幅されたミリ波帯の上り信号と発振器53にて生成されたミリ波帯の高周波信号とを混合することで、上り信号を上りデータ信号に周波数変換するミキサ54と、ミキサ54からの出力のうち、上りデータ信号のみを選択的に通過させるBPF55と、BPF55を通過した上りデータ信号を増幅する増幅回路56とから構成されている。
次に、端末側の周波数変換器(子機)60は、本発明の受信手段、或いは、請求項3に記載の周波数変換装置に相当するものであり、図5に示すように、アンテナ60aにて受信された親機30からの送信信号(下り信号)を、混合回路62を介して取り込み、ダウンコンバートすることにより、親機30がアップコンバートする前の混合信号(テレビ放送信号、帯域識別信号及び下りデータ信号を混合した混合信号)を復元する下りダウンコンバート部64と、変復調器90から出力された上りデータ信号を、ミリ波帯(60GHz帯、但し下り信号と重複しない周波数帯)の上り信号に周波数変換(アップコンバート)し、混合回路62を介してアンテナ60aに出力することにより、アンテナ60aからミリ波帯の上り信号を送信させる上りアップコンバート部66と、から構成されている。
また、上りアップコンバート部66は、変復調器90から出力された上りデータ信号のみを選択的に通過させるBPF81と、BPF81を通過した上りデータ信号を増幅する増幅回路82と、増幅回路82にて増幅された上りデータ信号と発振器83にて生成されたミリ波帯の高周波信号とを混合することで、上りデータ信号をミリ波帯に周波数変換するミキサ84と、ミキサ84からの出力のうち、ミリ波帯へ周波数変換された上りデータ信号(つまり上り信号)のみを選択的に通過させるBPF85と、BPF85を通過したミリ波帯の上り信号を増幅する増幅回路86とから構成されている。
一方、下りダウンコンバート部64には、本発明のダウンコンバート手段として、混合回路62を介して入力されたミリ波帯の下り信号を選択的に通過させるBPF71と、BPF71を通過した下り信号を増幅する増幅回路72と、増幅回路72にて増幅されたミリ波帯の下り信号と発振器73にて生成されたミリ波帯の高周波信号とを混合することで、下り信号を親機30がアップコンバートする前の混合信号にダウンコンバートするミキサ74とが設けられている。
そして、下りダウンコンバート部64において、ミキサ74からの出力は、分配回路75にて3系統に分配され、その分配された1系統の混合信号は、下りデータ信号のみを選択的に通過させるBPF78に入力され、このBPF75を通過した下りデータ信号は、増幅回路79にて増幅された後、端末側の変復調器90へと出力される。また、分配回路75にて分配された他の混合信号(2系統)は、それぞれ、通過周波数帯域を調整可能なチューナブルBPF76、及び、FSK復調部68に入力される。
FSK復調部68は、分配回路75から入力された混合信号の中から、帯域識別信号を抽出して、FSK復調することで、帯域識別信号変調器10にてFSK変調される前の帯域識別データを復元するものであり、その復元された帯域識別データは、制御部69に入力される。
また制御部69は、CPUを中心に構成されたマイクロコンピュータからなり、FSK復調部68から入力される帯域識別データに基づき、チューナブルBPF76の通過周波数帯域がテレビ放送信号の周波数帯域となるよう、チューナブルBPF76の通過周波数帯域を制御する。
つまり、本実施形態では、FSK復調部68が、本発明の帯域情報復元手段として機能し、制御部69が、本発明のフィルタ帯域調整手段として機能する。
そして、このように通過周波数帯域が調整されるチューナブルBPF76を通過したテレビ放送信号は、増幅回路77にて増幅された後、端末側のテレビ受信装置100に出力される。
以上説明したように、本実施形態のミリ波送受信システムにおいては、帯域識別信号変調器10から親機30に帯域識別信号を入力することにより、親機30に対して、テレビ放送信号をミリ波帯にアップコンバートする際に、帯域識別信号を同時にアップコンバートさせ、子機60側では、その送信電波を受信/ダウンコンバートした信号(混合信号)の中から、帯域識別信号を抽出して、帯域識別データ(帯域情報)を復元し、その復元した帯域識別データに基づき、チューナブルBPF76の通過周波数帯域を、テレビ放送信号の周波数帯域に自動調整するようにされている。
このため、本実施形態のミリ波送受信システムによれば、子機60からは、親機30がミリ波帯にアップコンバートしたテレビ放送信号の周波数帯域に対応した信号のみが選択的に出力されることになり、子機60から出力されるテレビ放送信号のCN比が、テレビ放送信号の存在しない周波数領域の信号(雑音)によって悪化するのを防止できる。
つまり、本実施形態のミリ波送受信システムは、例えば、BS/CSアンテナ2がなく、UHFアンテナ4にて受信された地上デジタル放送のテレビ放送信号のみが伝送される共同受信システムで使用するような場合には、帯域識別信号変調器10に設けられた2つの周波数設定部10a、10bを介して、UHFアンテナ4にて実際に受信される全放送チャンネルの下限周波数と上限周波数を入力すれば、子機60からテレビ受信装置100には、その放送チャンネルのテレビ放送信号のみが選択的に出力されることになり、テレビ受信装置100側で、テレビ放送信号が存在しない周波数帯のノイズの影響を受けて、映像信号等を正常に復元できなくなるのを防止できる。
また、本実施形態のミリ波送受信システムには、変復調器20、90が設けられており、この変復調器20、90間で送受信される下りデータ信号及び上りデータ信号についても、ミリ波を介して双方向に伝送するようにされている。
このため、本実施形態のミリ波送受信システムによれば、室内の情報処理装置102とLAN(延いてはインターネット等の外部ネットワーク)との間のデータ通信をもミリ波を使って中継できるようになる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、帯域識別信号は、テレビ放送信号よりも高い周波数に設定するものとして説明したが、テレビ放送信号の周波数帯域内で空いている周波数(例えば、地上波とBS放送との間の周波数)に設定するようにしてもよく、或いは、テレビ放送信号の下限周波数よりも低い周波数に設定してもよい。
また、帯域識別信号変調器10は、親機30に接続されるものとして説明したが、帯域識別信号変調器10は、親機30に内蔵してもよく、或いは、共同受信システムのヘッドエンド側(例えば混合器6)に設けて、端末側に伝送されるテレビ放送信号に帯域識別信号を混合するようにしてもよい。
実施形態のミリ波送受信システム全体の構成を表すブロック図である。 帯域識別信号変調器、LAN側の変復調器及び端末側の変復調器の構成を表すブロック図である。 実施形態のミリ波送受信システムで伝送されるテレビ放送信号、下りデータ信号、上りデータ信号及び帯域識別信号の周波数配列を説明する説明図である。 周波数変換器(親機)の構成を表すブロック図である。 周波数変換器(子機)の構成を表すブロック図である。
符号の説明
2…BS/CSアンテナ、4…UHFアンテナ、6…混合器、8…増幅器、9…分配器、10…帯域識別信号変調器、10a…放送帯域下限周波数設定部、10b…放送帯域上限周波数設定部、10c…帯域識別データ生成部、10d…FSK変調部、12…ONU、14…ハブ(HUB)、20…変復調器、22…通信インタフェース、24…変復調部、26…RF送信部、28…RF受信部、30…周波数変換器(親機)30a…アンテナ、32…混合回路、34…下りアップコンバート部、36…混合回路、38…上りダウンコンバート部、41,45,52,56…増幅回路、42,53…発振器、43,54…ミキサ、44,51,55…BPF、60…周波数変換器(子機)、60a…アンテナ、62…混合回路、64…下りダウンコンバート部、66…上りアップコンバート部、68…FSK復調部、69…制御部、71,78,81,85…BPF、72,77,79,82,86…増幅回路、73,83…発振器、74,84…ミキサ、75…分配回路、76…チューナブルBPF、90…変復調器、92…通信インタフェース、94…変復調部、96…RF送信部、98…RF受信部、100…テレビ受信装置、102…情報処理装置。

Claims (3)

  1. テレビ放送信号をミリ波帯へアップコンバートし、該アップコンバート後の信号を第1アンテナから送信する送信手段と、
    前記第1アンテナからの送信電波を第2アンテナにて受信し、該第2アンテナからの受信信号をダウンコンバートすることにより、前記テレビ放送信号を復元する受信手段と、
    を備えたミリ波送受信システムであって、
    前記テレビ放送信号の周波数帯域を表す帯域情報を、前記送信手段にて前記テレビ放送信号と共にミリ波帯へアップコンバート可能な帯域識別信号に変換して出力する帯域識別信号出力手段を備え、
    前記送信手段は、前記帯域識別信号出力手段から出力された帯域識別信号と前記テレビ放送信号とを一括してミリ波帯へアップコンバートするよう構成され、
    前記受信手段は、
    前記受信信号をダウンコンバートした信号のうち、前記テレビ放送信号を選択的に通過させるバンドパスフィルタと、
    前記受信信号をダウンコンバートした信号の中から前記帯域識別信号を抽出し、該帯域識別信号から前記帯域情報を復元する帯域情報復元手段と、
    該帯域情報復元手段にて復元された帯域情報に基づき、前記バンドパスフィルタの通過周波数帯域を調整して、該通過周波数帯域を前記テレビ放送信号の周波数帯域に対応させるフィルタ帯域調整手段と、
    を備えたことを特徴とするミリ波送受信システム。
  2. データ通信用のネットワークで送受信される伝送データを、前記テレビ放送信号及び前記帯域識別信号と共にミリ波帯へアップコンバート可能なデータ信号に変換して出力する第1通信手段と、
    該第1通信手段から出力されるデータ信号を受けると、該データ信号を前記ネットワークで送受信される伝送データに変換して出力する第2通信手段と、
    を備え、
    前記送信手段は、前記第1通信手段から出力されるデータ信号を、前記テレビ放送信号及び前記帯域識別信号と共にミリ波帯へアップコンバートして、前記第1アンテナから送信させ、
    前記受信手段は、前記受信信号をダウンコンバートした信号のうち、前記データ信号を選択的に通過させるデータ信号通過フィルタを備え、該フィルタを通過したデータ信号を前記第2通信手段に出力することを特徴とする請求項1に記載のミリ波送受信システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のミリ波送受信システムにおいて、前記受信手段として用いられる周波数変換装置であって、
    少なくともテレビ放送信号と帯域識別信号とをミリ波帯にアップコンバートしたミリ波信号を受信するための第2アンテナと、
    該第2アンテナからの受信信号をダウンコンバートして、前記テレビ放送信号及び帯域識別信号を復元するダウンコンバート手段と、
    該ダウンコンバート手段にてダウンコンバートされた信号のうち、前記テレビ放送信号
    を選択的に通過させるバンドパスフィルタと、
    前記ダウンコンバート手段にてダウンコンバートされた信号の中から前記帯域識別信号を抽出し、該帯域識別信号から、前記テレビ放送信号の周波数帯域を表す帯域情報を復元する帯域情報復元手段と、
    該帯域情報復元手段にて復元された帯域情報に基づき、前記バンドパスフィルタの通過周波数帯域を調整して、該通過周波数帯域を前記テレビ放送信号の周波数帯域に対応させるフィルタ帯域調整手段と、
    を備えたことを特徴とする周波数変換装置。
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