JP4643439B2

JP4643439B2 - 携帯型撮像装置

Info

Publication number: JP4643439B2
Application number: JP2005376269A
Authority: JP
Inventors: 史朗長岡; 豊一相澤
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 2005-12-27
Filing date: 2005-12-27
Publication date: 2011-03-02
Anticipated expiration: 2025-12-27
Also published as: US20070147769A1; US7869697B2; JP2007180834A; CN1992773A

Description

本発明は、静止画および動画を撮像可能な携帯型撮像装置に関し、特に、ファイルシステムに依存する記憶容量の制約によって録画動作が中断することを未然に防ぐことのできる携帯型撮像装置に関する。

従来の携帯型撮像装置として、大容量のハードディスクドライブやメモリ等の記憶部を有し、かつ片手で静止画に加えて動画の撮影が可能な小型の携帯型撮像装置が提案されている。

このような携帯型撮像装置では、記憶部の容量にもよるが、従来のフィルムカメラのようにフィルムの交換等の作業を要することなく多量の撮像データを記憶部に格納できることから、記憶容量が一杯になってはじめてユーザが撮影不可に気付くこともある。このような事態を未然に防ぐものとして、記憶部の残容量を表示する機能を有している。

画像や動画等のデータを格納する記憶部に対し、どのようにファイルが記録されているかを管理するファイルシステムとして、ＦＡＴ（File Allocation Table）や、ＦＡＴ３２（File Allocation Table 32Bit）が汎用性の高いファイルシステムとして広く使用されているが、このようなファイルシステムにおいて作成可能な１ファイル当たりのデータ量には制約がある。例えば、ＦＡＴ３２における１ファイルのデータ量上限は４ＧＢと決められており、記憶部に残容量があったとしても１ファイルが４ＧＢを越えることはなく、これ以上のサイズのデータを記録する場合には複数のファイルに跨ってデータが記録されることになる。

記憶媒体に残容量があるにも関わらず記録を行うことができないことを解消するものとして、ファイルの格納規格に基づき記憶媒体に作成可能なファイル数、又は記憶媒体に記録可能な記録可能枚数を算出していずれか少ない方の値を撮影可能枚数として表示部に表示させるとともにその旨を警告するようにした撮像装置がある（例えば、特許文献１参照。）。
特開２００３−１５８６４５号公報

しかし、特許文献１に記載された発明によると、動画のように撮像素子から出力されるデータ量が刻々と変化する場合に正確な表示を行わせることができない。例えば、単位時間当たりのデータ処理量が変化する可変ビットレートを選択した動画撮影時には、録画中にデータ量が変化するので記録可能なデータについての情報を正確に表示させることが困難であり、上記したＦＡＴ３２における制約によってデータ量が４ＧＢに達してしまうと記録中のファイルをクローズし、新たなファイルに記録動作を継続することになって、録画動作が一時中断することになるという問題がある。

従って、本発明の目的は、ファイルシステムに依存する記憶容量の制約によって録画動作が中断することを未然に防ぐことのできる携帯型撮像装置を提供することにある。

また、本発明は、上記目的を達成するため、録画動作に基づく画像信号を記録する記録部と、前記記録部のファイルシステムに依存する記録可能な容量を有するファイルに前記画像信号を録画可能な残容量と、撮影画質に基づくビットレートとから求まる録画可能な残時間が予め定めた警告表示時間よりも小さいあるいは等しいとき、表示部に前記容量に達するまでの時間について録画開始からの撮影経過時間表示に替えて減算表示を行わせる減算時間管理部とを有することを特徴とする携帯型撮像装置を提供する。

本発明によれば、ファイルシステムに依存する記憶容量の制約によって録画動作が中断することを未然に防ぐことができる。

（本発明の実施の形態）
図１は、本発明の実施の形態に係る携帯型撮像装置を示し、（ａ）は携帯型撮像装置をバッテリーカバー側から見た斜視図。（ｂ）は携帯型撮像装置を液晶表示部側から見た斜視図である。

（携帯型撮像装置１の構成）
この携帯型撮像装置１は、レンズ２と、フラッシュ３と、静止画撮影用のシャッターボタン４と、図示しないリモコン装置の発光部から放射される光を受光する受光部５と、図示しないハンドストラップを取り付けるためのストラップ取付け部６と、本体に対して可動自在に取り付けられるバッテリーカバー７と、三脚用ネジ穴８と、図示しない接続アダプタを接続される接続端子９と、携帯型撮像装置１についての設定項目を選択するためのジョグダイヤル１０と、各種設定の決定操作を行うための決定スイッチ１１と、種々のメニューを後述する液晶表示部１７に表示させるためのメニュースイッチ１２と、再生モードおよび記録（静止画、動画）モードを切り替えるモードスイッチ１３と、本体に着脱自在に格納されたメモリカードを保護するメモリカードカバー１４と、動画撮影用の録画スイッチ１５と、静止画および動画の撮像時にズーム操作を行うためのズームバー１６と、液晶表示部１７と、液晶表示部１７の下側に設けられるスピーカ１８と、電源スイッチ１９と、携帯型撮像装置１の動作状態を示すステイタスＬＥＤ２０と、メモリカードへのアクセス状態に応じて点灯するメディアＬＥＤ２１とを有している。

シャッターボタン４は、モードスイッチ１３が撮影モードに設定されているとき操作されることによって静止画の撮影を行う。シャッターボタン４を半押しすることでピント合わせと露出合わせが行われ、液晶表示部１７にはＩＳＯ感度、シャッター速度、絞り値が表示される。また、動画撮影時にシャッターボタン４を操作することにより静止画撮影を行うことも可能である。

バッテリーカバー７は、バッテリーカバーロック７Ａによって本体に内蔵された電源としてのリチウムイオンバッテリーが脱落することを防止している。

接続端子９は、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）端子と、電源端子と、ＡＶ端子を備えた図示しない接続アダプタを接続されることにより、接続アダプタを介してＡＶ出力、ＵＳＢ接続を可能にする。

メモリカードカバー１４は、メモリカードカバーロック１４Ａを解除することによって開閉可能な構成を有する。本実施の形態では、メモリカードとしてＳＤメモリカードが用いられる。

録画スイッチ１５は、モードスイッチ１３が撮影モードに設定されているとき操作されることによって動画の撮影を行う。

液晶表示部１７は、スピーカ１８とともに同一のパネルに収められており、このパネルは本体に対して開閉かつ回転自在に枢軸されている。また収納状態では、液晶表示部１７およびスピーカ１８の形成面が本体側に、背面側が本体の外形と同一面を形成するようになっている。

電源スイッチ１９は、液晶表示部１７を開いている状態で携帯型撮像装置１をＯＮまたはＯＦＦするときに用いられる。なお、この携帯型撮像装置１では、液晶表示部１７を開くことにより電源がＯＮとなり、液晶表示部１７を閉じることにより電源がＯＦＦとなるようになっている。

この携帯型撮像装置１は、本体上部、つまりレンズ２の背後に図示しない結像光学系および固体撮像素子を搭載しており、固体撮像素子は静止画および動画の撮影に対応する。

図２は、本発明の実施の形態に係る携帯型撮像装置のブロック図である。なお、同図においては、携帯型撮像装置１の主要な部分について示している。

このブロック図は、携帯型撮像装置１の固体撮像素子で撮像された動画に基づくＣＣＤ（Charge-Coupled Devices）出力信号の処理系を主として示しており、各部の動作を制御する制御部１００と、メモリ回路１０１と、信号処理回路１０２と、圧縮伸長処理回路１０３と、ハードディスクドライブ１０４と、メモリカード１０５と、表示駆動部１０６と、ビデオデコーダ１０７と、ＬＡＮ（Local Area Network）端子１０８に接続されるＬＡＮコントローラ１０９と、ＵＳＢ端子１１０に接続されるＵＳＢコントローラ１１１とを含む。

メモリ回路１０１は、制御部１００と各部との間に設けられるとともに制御部１００から出力されるデータ量の大なる信号を一時的に保持する。

信号処理回路１０２は、画像信号であるＣＣＤ出力信号に対して所定の信号処理を行う。

圧縮伸長処理回路１０３は、静止画、動画に応じてＣＣＤ出力信号に対する圧縮伸長処理を行う。本実施の形態の形態では、静止画についてはＪＰＥＧ（Joint Photographic Expert Group）規格に基づく圧縮伸長処理を行い、動画についてはＭＰＥＧ（Motion Picture Experts Group）規格に基づく圧縮伸長処理を行う。

ハードディスクドライブ１０４は、ＦＡＴ３２のファイルシステムに基づいて記録される静止画、動画およびその他のデータを管理する記憶部である。

ビデオデコーダ１０７は、図示しない撮像素子で撮像された画像に基づくＣＣＤ出力信号をデコードして液晶表示部１７の表示用に信号処理し、表示駆動部１０６に出力する。

ＬＡＮコントローラ１０９は、携帯型撮像装置１と外部の機器との間でＬＡＮ端子１０８を介して制御信号や静止画あるいは動画のデータを送受信する。

ＵＳＢコントローラ１１１は、パーソナル・コンピュータ（ＰＣ）や他の電子機器と静止画あるいは動画のデータをＵＳＢ端子１１０を介して送受信する。

また、制御部１００は、ハードディスクドライブ１０４又はメモリカード１０５に記録される動画ファイルのデータ量が４ＧＢに近づくと、予め定めた条件に基づいて液晶表示部１７の表示画面に表示される動画の撮影経過時刻を４ＧＢに達するまでの減算時間表示に切り替える動作を実行させる減算時間管理部１００Ａを有している。

ＣＣＤ出力信号は、図示しないＡ／Ｄ変換部でデジタル信号に変換されてカメラ信号処理回路１０２に入力し、所定の信号処理を施された後に圧縮伸長処理回路１０３で圧縮処理を施され、メモリ回路１０１を介してハードディスクドライブ１０４又はメモリカード１０５に記録される。このとき、撮影される画像は、ビデオデコーダ１０７を介し、表示駆動部１０６を経て液晶表示部１７に表示される。

また、再生時は、ハードディスクドライブ１０４又はメモリカード１０５から読み出された画像がメモリ回路１０１を介して圧縮伸長処理回路１０３に入力し、伸長処理を施された後にメモリ回路１０１を介してビデオデコーダ１０７に出力され、表示駆動部１０６を経て液晶表示部１７に表示される。

ハードディスクドライブ１０４又はメモリカード１０５に記録された静止画または動画を外部機器に転送、あるいは外部機器から受信するときは、ＵＳＢコントローラ１１１を介してＵＳＢ端子１１０から送受信する。

図３は、動画撮影時に液晶表示部に表示される表示画面を示す動作説明図である。同図においては表示画面に撮影経過時刻表示が表示されている。

動画撮影時の表示画面１７０は、動画撮影モードであることを示す動画マーク１７１と、動画撮影可能時間表示１７２と、動画撮影が進行中であることを示す動画撮影マーク１７３と、撮影開始からの経過時間を示す撮影経過時間表示１７４と、バッテリー残量を示すバッテリー残量表示１７５と、ズーム操作に基づくズームの度合いを示すズームバー１７６と、動画撮影時における操作系について示す操作ガイド１７７とを含んでいる。

この場合、動画撮影可能時間に対し、１ファイル４ＧＢの容量制限まで十分な残容量が存在するので、動画撮影可能時間表示１７２と同様の文字色で常時点灯状態で表示している。

図４は、動画撮影時に液晶表示部に表示される表示画面を示す動作説明図である。同図においては表示画面に減算時間表示が表示されている。

この場合、動画撮影可能時間に対し、１ファイル４ＧＢの容量制限まで残容量が少なくなっており、残容量に応じて警告表示に切り替える予め定めた時間（同図においては１０分）となった状態での表示であって、動画撮影可能時間表示１７２と異なる文字色で減算時間表示１７８を点滅状態で表示している。例えば、動画撮影可能時間表示１７２を白色で表示し、減算時間表示１７８を赤色で点滅状態させることができる。

以下に、本発明の実施の形態に係る携帯型撮像装置１の動作について、図５から図７に示すフローチャートを参照しながら説明する。

まず、録画スイッチ１５の操作により、動画の記録が開始される（Ｓ１）。次に、制御部１００はハードディスクドライブ１０４の所定の記憶領域にファイルＮを開き（Ｓ２）、撮影データを記録する（Ｓ３）。

撮影開始時は４ＧＢの１ファイル容量制限に対して十分な残容量が存在するので、液晶表示部１７の表示画面１７０における文字（カウンター表示）の色を白に設定し（Ｓ４）、さらに撮影経過時間表示として（Ｓ５）、液晶表示部１７に表示を行う（Ｓ６）。

制御部１００は、撮影開始と同時にファイルＮに記録していくデータの使用量をリアルタイムに算出し（Ｓ７）、１ファイル容量の制限値である４ＧＢから使用量を差し引き、４ＧＢに対する残容量を算出する（Ｓ８）。

次に、制御部１００は、動画画質設定で設定されたビットレート（設定Ｂｉｔレート）と残容量から残時間を算出する（Ｓ９）。

次に、制御部１００は、算出された残時間が予め定められている警告表示に切り替える時間（警告表示時間）との比較を行う（Ｓ１０）。ここで、残時間が警告表示時間よりも大きい場合（Ｓ１０：Ｎｏ）は、まだ警告表示に切り替える必要なしと判断し、撮影経過時間表示１７４とし、文字の色も白として液晶表示部１７に表示させる。

また、残時間が警告表示時間よりも小さいあるいは等しい場合（Ｓ１０：Ｙｅｓ）は、警告状態に入ったと判断し、減算時間管理部１００Ａは、文字の色を白から赤に変更（Ｓ１１）させるとともに、時間表示を通常表示から点滅表示とし（Ｓ１２）、撮影経過時間表示から減算時間表示に表示モードを変更して液晶表示部１７に表示を行わせる（Ｓ１３）。

制御部１００は、通常表示における場合と同様にファイルＮに記録していくデータの使用量をリアルタイムに算出し（Ｓ１４）、１ファイル容量の制限値である４ＧＢから使用量を差し引き、４ＧＢに対する残容量を算出する（Ｓ１５）。

次に、制御部１００は、動画画質設定で設定された設定Ｂｉｔレートと残容量から残時間を算出し（Ｓ１６）、残時間が０であるかを判別する（Ｓ１７）。ここで、残時間が０である場合は（Ｓ１７：Ｙｅｓ）、これ以上ファイルＮに記録できないと判別し、ファイルＮをクローズし（Ｓ１８）、次のファイルＮ＋１をオープンし（Ｓ１９）、ファイルＮ＋１に撮影データを記録していく（Ｓ２０）。このとき、液晶表示部１７の表示モードを減算時間表示から撮影経過時間表示に変更し、文字の色を赤から白に変更、時間表示そのものも点滅表示から常時表示として液晶表示部１７に表示する。

また、Ｓ１７で残時間が０で無い場合（Ｓ１７：Ｎｏ）、減算時間管理部１００Ａは、液晶表示部１７の表示モードを減算時間表示のままとし、文字の色も白、時間表示も点滅表示としたまま、残時間の算出を継続する。

また、撮影中において、録画スイッチ１５が操作された場合、制御部１００はＩｎｔｅｒｒｕｐｔにより撮影・記録動作を中止し、そのときにオープンとなっているファイル（図中ではファイルＮ＋１）をクローズし（Ｓ２２）、撮影動作を終了する。

（本実施の形態の効果）
上記した本発明の実施の形態によると、携帯型撮像装置１内部において、減算時間管理部１００Ａはファイルシステムに依存する１ファイル当たり４ＧＢの制限値に対して、ある一定の残容量に達した時点から、液晶表示部１７の表示画面に表示する撮影経過時間表示１７４を４ＧＢに達するまでの残時間を減算していく減算時間表示１７８に切り替えるようにしたので、撮影者に撮影空白期間の発生タイミングを視覚的に通知することができ、撮影を継続するか、撮影を終了して新たな撮影を開始するかの判断の機会を事前に撮影者に与えることができる。

なお、上記した実施の形態では、ＦＡＴ３２における１ファイル当たりの記憶容量上限である４ＧＢについて液晶表示部１７の表示画面の表示を切り替える動作を説明したが、例えば、４ＧＢに限定されず、撮影者が予め設定した容量（例えば、２ＧＢ）について、ある一定の残容量に達した時点から、液晶表示部１７の表示画面に表示する撮影経過時間表示１７４を減算時間表示１７８に切り替えるようにしても良い。

また、減算時間表示１７８の表示形態についても、撮影者に効果的に警告を促すものであれば、経過時間表示と異なる色、点滅等の変化の他に、減算時間表示１７８のサイズを経過時間表示１７４より大サイズで行うといった方法であっても良い。

なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々な組み合わせ、変形が可能である。

本発明の実施の形態に係る携帯型撮像装置を示し、（ａ）は携帯型撮像装置をバッテリーカバー側から見た斜視図。（ｂ）は携帯型撮像装置を液晶表示部側から見た斜視図である。本発明の実施の形態に係る携帯型撮像装置のブロック図である。動画撮影時に液晶表示部に表示される表示画面（撮影経過時刻表示を含む）を示す動作説明図である。動画撮影時に液晶表示部に表示される表示画面（減算時間表示を含む）を示す動作説明図である。本発明の実施の形態に係る携帯型撮像装置の動作を示すフローチャートである。本発明の実施の形態に係る携帯型撮像装置の動作を示すフローチャートである。本発明の実施の形態に係る携帯型撮像装置の動作を示すフローチャートである。

符号の説明

１…携帯型撮像装置、２…レンズ、３…フラッシュ、４…シャッターボタン、５…受光部、６…ストラップ取付け部、７…バッテリーカバー、７Ａ…バッテリーカバーロック、８…三脚用ネジ穴、９…接続端子、１０…ジョグダイヤル、１１…決定スイッチ、１２…メニュースイッチ、１３…モードスイッチ、１４…メモリカードカバー、１４Ａ…メモリカードカバーロック、１５…録画スイッチ、１６…ズームバー、１７…液晶表示部、１８…スピーカ、１９…電源スイッチ、１００…制御部、１００Ａ…減算時間管理部、１０１…メモリ回路、１０２…信号処理回路、１０３…圧縮伸長処理回路、１０４…ハードディスクドライブ、１０５…メモリカード、１０６…表示駆動部、１０７…ビデオデコーダ、１０８…ＬＡＮ端子、１０９…ＬＡＮコントローラ、１１０…ＵＳＢ端子、１１１…ＵＳＢコントローラ、１７０…表示画面、１７１…動画マーク、１７２…動画撮影可能時間表示、１７３…動画撮影マーク、１７４…撮影経過時間表示、１７５…バッテリー残量表示、１７６…ズームバー、１７７…操作ガイド、１７８…減算時間表示

Claims

録画動作に基づく画像信号を記録する記録部と、
前記記録部のファイルシステムに依存する記録可能な容量を有するファイルに前記画像信号を録画可能な残容量と、撮影画質に基づくビットレートとから求まる録画可能な残時間が予め定めた警告表示時間よりも小さいあるいは等しいとき、表示部に前記容量に達するまでの時間について録画開始からの撮影経過時間表示に替えて減算表示を行わせる減算時間管理部とを有することを特徴とする携帯型撮像装置。
前記減算時間管理部は、前記経過時間表示と異なる表示形態で前記減算表示を行わせる請求項１に記載の携帯型撮像装置。
前記減算時間管理部は、録画中の前記ファイルが前記容量に達して録画終了となり、新たに録画開始されるファイルについて前記表示部に前記減算表示に替えて録画開始からの撮影経過時間表示を行わせる請求項１又は２に記載の携帯型撮像装置。