JP4643421B2 - ナットの緩み止め機構 - Google Patents

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本発明は、ボルトにねじ締めされたナットの緩み止め機構に関する。
ボルトにねじ締めされたナットの緩み止め機構には、ダブルナットとする機構や、ボルトのねじ山を潰す押ねじを有するロックナットを取り付ける機構が一般的に採用されており、ダブルナットとする機構はボルトにナット2個分の余分なスペースを必要とする問題があり、ロックナットを取り付ける機構は再利用できない問題があった。
このような問題に対して、ボルトに余分なスペースを必要とせず、再利用できるナットの緩み止め機構として、ボルトのねじ部の外周に軸方向へ延びる複数の縦溝を設け、ナットの半径方向に設けたロックねじ孔にボールプランジャを螺入して、このボールプランジャをボルトの縦溝に係合させて、ナットを緩み止めする機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたものの実施形態では、ボールプランジャが係合可能なボルトの縦溝を、周方向で6本設けている。
特開2003−184847号公報
特許文献1に記載されたナットの緩み止め機構は、ボルトに余分なスペースを必要とせず、再利用できるが、ボールプランジャをボルトの縦溝に係合できるナットのねじ締め位置が限定され、ナットを最適なねじ締め位置でロックできない問題がある。例えば、6本の縦溝をボルトの周方向に等配すれば、ナットのねじ締め位置が60°間隔の回転位置に限定される。なお、ナットを最適なねじ締め位置でロックするためには、縦溝の本数を多くすればよいが、縦溝の本数を多くすると、ボルトのねじ部が多く分断されて、ねじ締め力の確保等のねじ締め機能が阻害される。
そこで、本発明の課題は、ねじ締め機能を阻害することなく、ナットを最適なねじ締め位置でロックできるナットの緩み止め機構を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は、ボルトにねじ締めされたナットを緩み止めするナットの緩み止め機構において、前記ナットの外周面に、軸方向に対し傾斜して延びる複数の傾斜縦溝を設け、このナットの外方に、ナットの軸方向へ延びる長孔を有する固定プレートを配設して、この固定プレートに、前記ナットの傾斜縦溝に嵌め込まれてナットをロックするロック部材を、前記長孔の軸方向へ移動可能に取り付け、前記複数の傾斜縦溝を、隣接する傾斜縦溝同士が前記ナットの外周面の周方向で溝の全幅が互いに重なる重なり代を有するように軸方向に対し傾斜させて、前記長孔の軸方向へ移動可能なロック部材がいずれかの傾斜縦溝に嵌まり込むようにし、前記ナットを緩めようとする周方向の力をF、この周方向の力Fの前記傾斜縦溝に沿う方向の分力をFy、これと直角方向の分力をFx、前記ロック部材と前記傾斜縦溝の側壁との摩擦係数をμとしたときに、前記分力Fxによる側壁との摩擦抵抗μFxが前記分力Fy以上となるように、前記傾斜縦溝を軸方向に対して傾斜させた構成を採用した。
すなわち、ナットの外周面に、軸方向に対し傾斜して延びる複数の傾斜縦溝を設け、このナットの外方に、ナットの軸方向へ延びる長孔を有する固定プレートを配設して、この固定プレートに、ナットの傾斜縦溝に嵌め込まれてナットをロックするロック部材を、長孔の軸方向へ移動可能に取り付けることにより、ナットの任意の回転位置でロック部材を傾斜縦溝に嵌め込めるようにし、ねじ締め機能を阻害することなく、ナットを最適なねじ締め位置でロックできるようにした。
前記ロック部材を、前記傾斜縦溝に嵌め込まれるように付勢されたプランジャとすることにより、ロック部材としてのプランジャを軸方向へ移動させるのみで、簡単に傾斜縦溝に嵌め込むことができる。
本発明のナットの緩み止め機構は、ナットの外周面に、軸方向に対し傾斜して延びる複数の傾斜縦溝を設け、このナットの外方に、ナットの軸方向へ延びる長孔を有する固定プレートを配設して、この固定プレートに、ナットの傾斜縦溝に嵌め込まれてナットをロックするロック部材を、長孔の軸方向へ移動可能に取り付けることにより、ナットの任意の回転位置でロック部材を傾斜縦溝に嵌め込めるようにしたので、ねじ締め機能を阻害することなく、ナットを最適なねじ締め位置でロックすることができる。
前記ロック部材を、傾斜縦溝に嵌め込まれるように付勢されたプランジャとすることにより、ロック部材としてのプランジャを軸方向へ移動させるのみで、簡単に傾斜縦溝に嵌め込むことができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明に係るナットの緩み止め機構を採用したクランプ具1を示す。このクランプ具1は、一対の円弧状でコ字断面のクランプ片2a、2bの基端を連結部材3で開閉自在に連結し、一方のクランプ片2aの先端部にピン4で回動自在に取り付けたボルト5を、他方のクランプ片2bの先端部に通して、ボルト5の先端部にナット6をねじ締めし、一対のクランプ片2a、2bで機械装置等の円筒部をクランプするものである。
図2および図3に示すように、前記ナット6の外周面には、軸方向に対し傾斜して延びる複数の傾斜縦溝6aが設けられ、その基端側にはねじ締め用の摘み部6bが設けられている。また、クランプ片2bの先端部には、ボルト5が通される切込み凹部7aを有する基プレート7と、ナット6の正面に向けた軸方向へ延びる長孔8aを有する固定プレート8とを直角に結合した固定部材が取り付けられ、ねじ締めされたナット6の傾斜縦溝6aに嵌め込まれて、ナット6をロックするロック部材としてのプランジャ9が、固定プレート8に長孔8aの軸方向へ移動可能に取り付けられている。
図4に示すように、前記プランジャ9は、ノブ9aの先でケーシング9bに嵌挿されたピン9cをコイルばね9dで先端側へ付勢して、ナット6の傾斜縦溝6aに嵌め込むようにしたものであり、一対のナット10で長孔8aの軸方向へ移動可能に取り付けられている。図4(b)に示すように、ノブ9aを引いて90°回転させると、ピン9cが傾斜縦溝6aから引き抜かれた状態で係止され、ノブ9aを逆方向へ90°回転させて放すと、図4(a)に示すように、コイルばね9dで付勢されたピン9cが傾斜縦溝6aに嵌まり込む。
図5に示すように、前記ナット6を緩めようとする力Fが作用すると、傾斜縦溝6aに嵌め込まれたプランジャ9のピン9cには、その反力として、傾斜縦溝6a方向の分力Fyと、これと直角方向の分力Fxが作用する。ピン9cは分力Fyによって傾斜縦溝6aの方向に移動しようとするが、分力Fxによる側壁との摩擦抵抗μFxによってピン9cの移動が阻止され、力Fによるナット6の緩みが止められる。
図6および図7は、前記ナットの緩み止め機構の変形例を示す。この変形例は、前記固定プレート8が、長孔8aをナット6の正面からずらして基プレート7に結合され、長孔8aに軸方向へ移動可能に取り付けられたスライドプレート11を介して、ナット6の傾斜縦溝6aに嵌め込まれるプランジャ9が取り付けられている。スライドプレート11は、ボルト12と蝶ナット13で固定プレート8の長孔8aに取り付けられている。その他の部分は、実施形態のものと同じである。
図8は、前記クランプ具1を使用した遊星ボールミルのミルポット21を示す。このミルポット21は、ケーシング22を介して上下の回転テーブル23に軸受24で回転自在に支持され、ケーシング22の外周に取り付けられた遊星歯車25が中心軸26に設けられた太陽歯車(図示省略)と噛み合うようになっており、中心軸26の回りを公転しながら自転して、上蓋21a側から投入される被砕物を内部に装入されたボールで粉砕する。粉砕された被砕物は下端の円筒状の排出口21bに装着された下蓋21cを開けて取り出され、クランプ具1は下蓋21cを排出口21bに装着するのに使用されている。
前記クランプ具1は、排出口21bと下蓋21cの下端に設けられたフェルール27a、27bを、一対のコ字断面のクランプ片2a、2bで挟み込んで、これらのクランプ片2a、2bの先端部を前記ボルト5とナット6で締め付けることにより、フェルール27a、27b同士をクランプして、下蓋21cを排出口21bに装着するようになっている。
上述した実施形態では、ナットの緩み止め機構に用いるロック部材をプランジャとしたが、このロック部材はねじ込み式のピン等としてもよい。
本発明に係るナットの緩み止め機構を採用したクランプ具を示す正面図 図1のナットの緩み止め機構部を拡大して示す正面図 図2の側面図 aは図3のIV−IV線に沿った断面図、bはaのプランジャのピンをナットの傾斜縦溝から引き抜いた状態を示す断面図 図4(a)のピンと傾斜縦溝の係合状態を説明する正面図 図2のナットの緩み止め機構の変形例を示す正面図 図6のVII−VII線に沿った断面図 図1のクランプ具を使用した遊星ボールミルのミルポットを示す縦断面図
符号の説明
1 クランプ具
2a、2b クランプ片
3 連結部材
4 ピン
5 ボルト
6 ナット
6a 傾斜縦溝
6b 摘み部
7 基プレート
7a 切込み凹部
8 固定プレート
8a 長孔
9 プランジャ
9a ノブ
9b ケーシング
9c ピン
9d コイルばね
10 ナット
11 スライドプレート
12 ボルト
13 蝶ナット
21 ミルポット
21a 上蓋
21b 排出口
21c 下蓋
22 ケーシング
23 回転テーブル
24 軸受
25 遊星歯車
26 中心軸
27a、27b フェルール

Claims (2)

  1. ボルト(5)にねじ締めされたナット(6)を緩み止めするナットの緩み止め機構において、前記ナット(6)の外周面に、軸方向に対し傾斜して延びる複数の傾斜縦溝(6a)を設け、このナット(6)の外方に、ナット(6)の軸方向へ延びる長孔(8a)を有する固定プレート(8)を配設して、この固定プレート(8)に、前記ナット(6)の傾斜縦溝(6a)に嵌め込まれてナット(6)をロックするロック部材を、前記長孔(8a)の軸方向へ移動可能に取り付け、前記複数の傾斜縦溝(6a)を、隣接する傾斜縦溝(6a、6a)同士が前記ナット(6)の外周面の周方向で溝(6a)の全幅が互いに重なる重なり代を有するように軸方向に対し傾斜させて、前記長孔(8a)の軸方向へ移動可能なロック部材がいずれかの傾斜縦溝(6a)に嵌まり込むようにし、前記ナット(6)を緩めようとする周方向の力をF、この周方向の力Fの前記傾斜縦溝(6a)に沿う方向の分力をFy、これと直角方向の分力をFx、前記ロック部材と前記傾斜縦溝(6a)の側壁との摩擦係数をμとしたときに、前記分力Fxによる側壁との摩擦抵抗μFxが前記分力Fy以上となるように、前記傾斜縦溝(6a)を軸方向に対して傾斜させたことを特徴とするナットの緩み止め機構。
  2. 前記ロック部材を、前記傾斜縦溝(6a)に嵌め込まれるように付勢されたプランジャ(9)とした請求項1に記載のナットの緩み止め機構。
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