JP4641642B2 - ハウジングラックの構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
データセンターで用いられることが多く、特に耐震構造に優れた、4本の柱に天板と底板を取り付けた本体を仕切り板により複数段に分割して使用するハウジングラックの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における機器収納用ラックは、図9〜図10に示すように、4本の柱31に天板32と底板33とを組み付けた本体34の内部には、機器を取り付けるためのマウントアングル35またはマウントレール36を取り付けていた。マウントアングル35またはマウントレール36は、天板32から底板33まで貫通しており、本体34を複数段に分割する場合は、マウントアングル35またはマウントレール36にL型レール37をわたし、L型レール37に仕切り板38をねじ止めしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術によれば、マウントアングル35またはマウントレール36の取り付け位置は、一つのラックの中では固定され段によって変更ができないので、収納する機器の大きさが制限されてしまうことがあった。また、仕切り板38は、L型レール37にねじ止めされているだけなので、容易に取り外しができ、特に段毎に使用者が異なる場合、セキュリティの点で不安があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、簡単な構造で、段毎にマウントアングルまたはマウントレールの取り付け位置を変更でき、さらにセキュリティもしっかりしたハウジングラックの構造を提供することを目的とし、その構造は、柱の任意の位置に断面略コ字状の支持金具をねじ止めし、仕切り板を支持金具の折曲部に差し込み、本体を複数段に分割し、支持金具にそれぞれ段毎にマウントアングルまたはマウントレールを取り付けることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明に係るハウジングラックの構造は、4本の柱に天板と底板を取り付けた本体を仕切り板によって複数段に分割し、それぞれ段に機器を収納する。仕切り板を取り付けるために、本体に支持金具をねじ止めする。支持金具は断面略コ字状に折曲形成されており、仕切り板は折曲部に差し込んでねじ止めし、その後、段毎に収納する機器の大きさに合わせてマウントアングルまたはマウントレールを支持金具に取り付ける。仕切り板は、支持金具の折曲部に差し込まれるので、本体の間口より大きなものが取り付けられる。その
ため、仕切り板を外すときには、まずマウントアングルとマウントレールを取ってから、仕切り板を外さなくてはならず、手間がかかるような構造にする。
【0006】
【実施例】
本発明に係るハウジングラックの構造を図1〜図6の添付図面に基づいて説明する。
【0007】
ハウジングラックは、データセンターで用いられることが多く、特に耐震構造に優れたラックである。仕切り板で複数段に分割し、異なる使用者が段毎にそれぞれ通信機器等を収納し、使用することもある。
【0008】
ハウジングラックの構造は、4本の柱1に天板2と底板3を取り付けて本体4を構成し、本体4は仕切り板5で複数段に分割する。上端には上部支持金具6を下端には下部支持金具7を、またその他に任意の位置に支持金具8をねじ止めする。柱1の内側にスリット9とタップ穴10とを設け、支持金具8をスリット9に引っ掛け、柱1内側からタップ穴10にねじ11を挿通し締め付け固定する。支持金具8は断面略コ字状に折曲形成されており、ねじ止めは折曲部12の中で行う。
【0009】
仕切り板5は端部を折曲し、取り付け用穴13を設ける。支持金具8の折曲部12に差し込むように入れ、上側からねじ14を挿通し、締め付け固定する。仕切り板5は、本体4の間口より大きなものが用いられる。
【0010】
マウントアングル15を本体4の内部、前面開口側に、また背面側にはマウントレール16を段毎に取り付ける。段の高さに対向する長さのマウントアングル15とマウントレール16を支持金具にねじ止めする。マウントアングル15とマウントレール16は、段毎に取り付けられるので、収納する機器の大きさに合わせてそれぞれ移動可能である。
【0011】
仕切り板5をねじ止めしてからマウントアングル15やマウントレール16を取り付けるので、仕切り板5を取り外すときには、マウントアングル15やマウントレール16を外さなくてはならない。また、仕切り板5は本体4の間口より大きくして、取り外すという作業は大変面倒で、手間のかかるものにし、容易には取り外せないような構造とする。
【0012】
本発明に係る別のハウジングラックの構造を図7〜図8の添付図面に基づいて説明する。
【0013】
ハウジングラックの構造は、4本の柱17(一部のみ図示)に天板と底板を取り付けて本体18を構成し、本体18は仕切り板19で複数段に分割する。本体の上端と下端とには取り付け穴20を設け、任意の位置に支持金具21を柱17にわたすようにねじ止めする。柱17の側面にタップ穴22とを設け、支持金具21を柱17の内側からタップ穴22にねじ23を挿通し締め付け固定する。支持金具21は箱状に折曲形成されており、ねじ止めは支持金具21の内側から、外側に向かって柱17の側面に行う。
【0014】
仕切り板19は端部を折曲し、板部24と折曲部25との突き合わせ部に取り付け用穴26を設ける。支持金具21にねじ27を少し締め込み、取り付け用穴26をねじ27に対向させて仕切り板19を置き、ねじ27を締め付け仕切り板19を支持金具21に固定する。
【0015】
以下の組み立て方法は、請求項1に記載のハウジングラックの構造と同様で、マウントアングルまたはマウントレールは、段毎に取り付ける。段の高さに対向する長さのマウントアングルを本体18の前面に支持金具にねじ止めし、取り付ける。また、マウントレールは、取り付けられる機器に合わせて本体内側に支持金具にねじ止めして取り付ける。
【0016】
仕切り板19をねじ止めしてからマウントアングルやマウントレールを取り付けるので、仕切り板19を取り外すときには、マウントアングルやマウントレールを外さなくてはならない。また、仕切り板19を固定しているねじ27は外しにくい構造とし、取り外すという作業は大変面倒で、手間のかかるものにし、容易には取り外せないようにする。
【0017】
【発明の効果】
以上のように本発明に係るハウジングラックの構造は、柱の任意の位置に断面略コ字状の支持金具をねじ止めし、仕切り板を支持金具の折曲部に差し込み、本体を複数段に分割し、支持金具にそれぞれ段毎にマウントアングルまたはマウントレールを取り付けるため、マウントアングルやマウントレールが各段毎に取り付けられ、それぞれの段の使用者の任意で位置を決めることができる。そのため、収納する機器の寸法が制限されることがない。また、仕切り板が取り外しにくい構造になっているため、段によって使用者が異なる場合、別の段の機器に触れることがしにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハウジングラックの構造を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るハウジングラックの構造を示す分解斜視図である。
【図3】本発明に係るハウジングラックの仕切り板部分の断面図である。
【図4】本発明に係るハウジングラックの構造を示す分解斜視図である。
【図5】本発明に係るハウジングラックの構造を示す分解斜視図である。
【図6】本発明に係るハウジングラックの構造を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る別のハウジングラックの構造を示す分解斜視図である。
【図8】図7における支持金具の拡大図である。
【図9】従来技術におけるハウジングラックの構造を示す斜視図である。
【図10】図9における一部拡大図である。
【符号の説明】
1 柱
2 天板
3 底板
4 本体
5 仕切り板
6 上部支持金具
7 下部支持金具
8 支持金具
9 スリット
10 タップ穴
11 ねじ
12 折曲部
13 取り付け用穴
14 ねじ
15 マウントアングル
16 マウントレール
17 柱
18 本体
19 仕切り板
20 取り付け穴
21 支持金具
22 タップ穴
23 ねじ
24 板部
25 折曲部
26 取り付け用穴
27 ねじ
Claims (1)
- データセンターで用いられることが多く、特に耐震構造に優れた、4本の柱に天板と底板を取り付けた本体を仕切り板により複数段に分割して使用するハウジングラックの構造において、前記柱の任意の位置に断面略コ字状の支持金具をねじ止めし、仕切り板を前記支持金具の折曲部に差し込み、前記本体を複数段に分割し、前記支持金具に、それぞれ段毎にマウントアングルまたはマウントレールを取り付けることを特徴とするハウジングラックの構造。
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---|---|---|---|
JP2001089228A JP4641642B2 (ja) | 2001-03-27 | 2001-03-27 | ハウジングラックの構造 |
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Publications (2)
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JP2002282058A JP2002282058A (ja) | 2002-10-02 |
JP4641642B2 true JP4641642B2 (ja) | 2011-03-02 |
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2001
- 2001-03-27 JP JP2001089228A patent/JP4641642B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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