JP4639747B2 - 格納シート - Google Patents

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Description

本発明は、主として車両用シートのシートバックを前倒しすることで、シートクッション上に重合させた状態にして格納する形式の格納シートに関する。
これに関連する技術としては、特許文献1に開示された車両用シートの構造が既に知られている。この技術では、車両用シートのシートバック背面と、この背面に設けられたバックパネルとの間に適当な隙間が設定されている。この隙間は、シートバックを前に倒し込んだり起立させたりすることで、変化するようになっている。すなわち、シートバックを前に倒し込んだときは隙間が狭くなり、シートバックを起立させると隙間が広くなってシートバックの撓み量を増加させる。
特開2002−264708号公報
特許文献1に開示されている技術では、シートバックの前倒し状態において、シートバック背面とバックパネルとの間の隙間が狭くなるものの、シートバックにおけるクッション体の厚みは何も変化しない。したがって、シートバックの前倒し状態をシート格納状態としてみた場合において、この状態でのシート厚は、シートバックを起立させたシート使用状態とほとんど同じであり、シートを格納するために大きなスペースを確保することが必要になる。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、シート格納状態におけるシート厚を、シート使用状態よりも薄くして、シートをコンパクトに格納可能とすることである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、シートバックまたはシートクッションを回動させて前記シートクッションまたは前記シートバックと重合状態に格納する形式の格納シートであって、前記シートクッション及び/または前記シートバックのフレーム構造は、その骨格をなす外郭部材と、前記シートクッション及び/または前記シートバックのクッション体を、その裏面側から支える支承部材とによって構成されている。この支承部材は前記外郭部材に対し、リンク機構を利用した連結手段によって支持されている。この連結手段は、シートクッションまたはシートバックの回動支点に近い側では、シートバックまたはシートクッションのいずれか一方の支承部材が、シートバックまたはシートクッションのいずれか他方の外郭部材に連結されているとともに、シート格納時における前記シートバックまたは前記シートクッションの回動に連動して前記支承部材を前記シートクッション及び/または前記シートバックの裏面側へ移動させるように構成されている。
このように、クッション体を支える支承部材を、シートバックまたはシートクッションの回動に連動してシートクッション及び/またはシートバックの裏面側へ移動させることにより、シートバックおよびシートクッションを重合させたシート格納状態においては、あたかもクッション体の厚みが薄くなった状態になる。したがって、シート格納状態でのシート厚が、シート使用状態よりも薄くなり、シートをコンパクトに格納できる。このため、格納に必要なスペースを小さくでき、その分、有効スペースを大きく確保できる。
なお、「シートクッション及び/またはシートバック」とは、シートクッションとシートバックとの双方、あるいは、これら双方のいずれか一方を指す用語である。また、シートバックの回動は、リクライニング装置によるシートバックの前傾動作であり、シートクッションの回動は、チップアップタイプの格納シートにおいて、シートクッションをリクライニング軸回りに跳ね上げる動作である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された格納シートであって、前記シートバックまたは前記シートクッションのいずれか一方の前記連結手段は、前記シートクッションまたは前記シートバックの前記外郭部材のいずれか一方の回動支点から偏倚した箇所において、前記シートバックまたは前記シートクッションのいずれか一方の前記支承部材が、前記シートバックまたは前記シートクッションのいずれか他方の外郭部材に連結されている。前記支承部材の連結端は、シート格納時における前記シートバックまたは前記シートクッションの回動に伴い、前記シートクッションまたは前記シートバックの厚み方向において、その回動支点に接近する方向へ移動するように設定されている。
この構成によれば、シート格納操作に伴い、支承部材と連結手段との連結端がシートバックまたはシートクッションの厚み方向において回動支点に接近する方向へ移動することで、この支承部材を外郭部材に対してシートクッション及び/またはシートバックの裏面側へ移動させることができる。これにより、シート格納状態でのシート厚を薄くしてシートをコンパクトに格納できる。
また、前記支承部材の連結端を、シート格納時における前記シートバックまたは前記シートクッションの回動に伴い、前記シートクッションまたは前記シートバックの長手方向において、その回動支点に接近する方向へ移動するように設定することも可能である(請求項3に記載の発明)。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載された格納シートであって、前記支承部材の連結端は、リンクアームを介して前記外郭部材に連結され、前記リンクアームの前記支承部材との連結端および前記外郭部材との連結部は、共に回動自在となっている。
これにより、シートの格納操作時において、支承部材がシートクッション及び/またはシートバック裏面側へ移動するときの作動が円滑となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載された格納シートであって、前記連結手段が、前記シートバックまたは前記シートクッションの回動とともに回動するアームを有し、該アームの先端部に前記シートクッションまたは前記シートバックの前記支承部材が連結されている。
この場合、シートバックまたは前記シートクッションの回動に連動してアームが回動し、このアームの回動を通じてシートクッションまたはシートバックの支承部材を裏面側へ効率よく移動させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載された格納シートであって、前記支承部材は、前記シートバックまたは前記シートクッションの回動支点とは反対側に回動可能に支持されたリンクアームの揺動端に連結されて、前記シートバックまたは前記シートクッションの表面側位置と裏面側位置との間で移動可能に支持されている。前記アームは、前記シートバックまたはシートクッションを回動させて前記シートクッションまたは前記シートバックと重合させた際に、前記シートクッションまたは前記シートバックの前記支承部材を前記シートバックまたはシートクッションの回動支点側へ引き寄せるように連結されている。
これにより、シート格納に際してシートバックまたはシートクッションの回動動作が完了した時点では、シートクッションまたはシートバックの支承部材全体が裏面側へ沈み込むように移動し、シート格納状態におけるシートクッションまたはシートバックのシート厚をより薄くすることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載された格納シートであって、前記支承部材が、前記シートクッション及び/または前記シートバックの前記外郭部材と分離され、かつ、前記シートクッション及び/または前記シートバックにおけるクッション体の裏面全体を支える中央支承部材である。
この場合、シート格納状態においては、シートクッションの座面全体あるいはシートバックの背当て面全体がそれぞれの裏面側へ移動し、シートの全体的な厚みを薄くすることが可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載された格納シートであって、前記支承部材が、前記シートクッション及び/または前記シートバックの前記外郭部材と分離され、かつ、前記シートクッション及び/または前記シートバックにおける両側部のクッション体を支える側部支承部材である。
これにより、シート格納状態では、シートクッション及び/またはシートバックにおける両側部のクッション体(サイドサポート部分)が、クッション体の座面位置よりも高いシート使用状態よりも低くなり、シートバックおよびシートクッションをコンパクトに重合させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
まず、図1〜9によって本発明の実施の形態1について説明する。
図1は、格納式の車両用シートの外観を表した側面図である。図2は、図1におけるシートの内部構造を表した概要図である。図3は、図2におけるシートの格納途中を表した概要図である。図4は、同じく図2におけるシートの格納状態を表した概要図である。これらの図面で示すシートは、シートクッション10に対してシートバック20を前方に倒し込む(前倒しする)ことで、シートクッション10にシートバック20を重合させた状態で格納することが可能である。図1,2はシート使用状態を示し、図4はシート格納状態を示す。
シートクッション10はクッションフレーム12を、またシートバック20はバックフレーム22をそれぞれ備え、これらの外側にパッド及び表皮からなる個々のクッション体18,28が設けられている。そして、クッションフレーム12後端と、シートバック20のバックフレーム22下端とは、リクライニング装置30によって相対的な回動可能に連結されている。リクライニング装置30が電動式(パワータイプ)の場合、リクライニング軸32をモータ(図示省略)によって正逆に回転駆動することにより、バックフレーム22をリクライニング軸32の軸芯回りに前後方向へ回動させることができる。これによってシートクッション10に対するシートバック20の傾き角度を任意に調整することができるとともに、図4で示すようにシートバック20をシート格納状態に前倒しすることもできる。
図5は、クッションフレーム12とバックフレーム22との連結部周辺を表した斜視図である。この図面からも明らかなように、リクライニング装置30の外殻は、相互がリクライニング軸32の軸芯回りに相対的に回転可能に組み合わせて結合された二つのハウジング30a,30bで構成されている。一方のハウジング30aは、クッションフレーム12後端に固定されたロアアーム38に溶接などの手段で固定され、他方のハウジング30bは、バックフレーム22下端に固定されたアッパーアーム36に溶接などの手段で固定されている。また、リクライニング装置30は、シートの両サイドに配置されており、それぞれのリクライニング軸32は、図5で示すコネクティングロッド34によって結合されている。
クッションフレーム12は、その骨格をなす外郭部材12Aと、クッション体18の裏面全体を下側から支える中央支承部材12Bとを備えている。バックフレーム22についても、その骨格をなす外郭部材22Aと、クッション体28の裏面全体を後側から支える中央支承部材22Bとを備えている。一般に、クッションフレーム12およびバックフレーム22は、それぞれの外郭部材12A,22Aと中央支承部材12B,22Bとを一体的に結合した構造になっている。これに対して本実施の形態では、外郭部材12A,22Aと中央支承部材12B,22Bとを分離させ、これらの中央支承部材12B,22Bを個々のリンク機構40,50によって支持している。
クッションフレーム12の中央支承部材12Bは、棒状の部材を矩形に曲げ形成した支持枠13の内側に、弾性を有する複数本のワイヤを組み合わせて構成されたバネ材14が配置されている。なお、支持枠13とバネ材14とがコイルスプリング15によって連結されている。バックフレーム22の中央支承部材22Bについても、中央支承部材12Bとほとんど同様に形成された支持枠23の内側に、バネ材24が配置され、支持枠23とバネ材24とは一体的に結合されている。
図7〜9は、主として中央支承部材12B,22Bおよびリンク機構40,50を図2〜4の状態と対応させて表したそれぞれの側面図である。以下は、両リンク機構40,50について個別に説明する。なお、これらのリンク機構40,50は、本発明の「連結手段」を構成している。
まず、中央支承部材12Bを支持しているリンク機構40を説明すると、中央支承部材12Bのフロント側では、外郭部材12Aに固定されたフロントブラケット41に、リンクアーム42が軸43によって回動自在に支持されている(図7〜9)。そして、このリンクアーム42の揺動端に中央支承部材12Bの支持枠13が回動自在に結合されている。
中央支承部材12Bのリヤ側では、バックフレーム22(アッパーアーム36)に固定されたリヤブラケット44に対し、作動リンク45がアーム47と共に軸46によって回動自在に支持されている(図5)。この軸46は、リクライニング軸32の軸芯(シートバック20の回動支点)から偏倚した位置に設定されている。また、この軸46上において、作動リンク45とアーム47との間にはスペーサー48を介在させており、相互の回転軸線方向に関する位置決めが行われている。この作動リンク45の先端部に中央支承部材12Bの支持枠13が回動自在に結合されている。
なお、フロント側のリンクアーム42およびリヤ側の作動リンク45は、少なくともクッションフレーム12における幅方向の二箇所に配置されている。したがって、クッションフレーム12における中央支承部材12Bの支持枠13は、少なくともフロント側およびリヤ側の計4箇所でリンクによって支持されている。
図6は、アーム47を単品で表した斜視図である。この図で示すように、アーム47は、二つの軸孔47a,47bと一つの当接片47cとを備えている。一方の軸孔47aには軸46が挿通され、他方の軸孔47bにはコネクティングロッド34が挿通される。したがって、このアーム47は、リヤブラケット44がバックフレーム22と共にリクライニング軸32の軸芯回りに回動することにより、コネクティングロッド34の軸芯を支点として回動する。これにより、当接片47cが作動リンク45に接触し(図9)、この作動リンク45に対して軸46回りの回転力を与えるように作用する。
つぎに、バックフレーム22の中央支承部材22Bを支持しているリンク機構50について説明する。まず、中央支承部材22Bの上側では、外郭部材22Aに固定されたアッパーブラケット51に対し、中央支承部材22Bの支持枠23がスプリング52を介して結合されている(図7〜9)。また、中央支承部材22Bの下側では、クッションフレーム12の外郭部材12Aに固定されたロアブラケット53に、作動リンク54が軸55によって回動自在に支持されている。この作動リンク54の先端部に、中央支承部材22Bの支持枠23に連結された結合アーム25が回動自在に結合されている。この作動リンク54と結合アーム25との連結端は、外郭部材12Aに対する作動リンク54の回動支点である軸55の軸芯から偏倚させている。
なお、アッパーブラケット51および作動リンク54は、少なくともバックフレーム22における幅方向の二箇所に配置されている。したがって、バックフレーム22における中央支承部材22Bの支持枠23は、少なくとも上下の計4箇所で支持されている。
さて、シートを使用状態から格納状態に切り換えるには、リクライニング装置30の駆動により、シートバック20を図1,2の起立状態から図3の状態を経て図4の前倒し状態まで回動させる。これにより、シートクッション10にシートバック20を重合させたシート格納状態になる。そこで、シートバック20の前倒しに伴うリンク機構40,50の作動を説明する。
まず、リンク機構40においては、バックフレーム22がリクライニング軸32の軸芯回りに回動することに伴い、このバックフレーム22と共にリヤブラケット44が回動する。したがって、作動リンク45およびアーム47を支持している軸46が、リクライニング軸32の軸芯回りに移動するとともに、アーム47がコネクティングロッド34の軸芯を支点として回動する。
バックフレーム22が図8の状態からさらに回動すると、アーム47の当接片47cが作動リンク45に接触し、この作動リンク45を軸46回りに回動させる(図9)。この作動リンク45の回動に伴い、クッションフレーム12の中央支承部材12Bが、外郭部材12Aに対して図2の状態から図4で示すように、シートクッション10の下面側へ移動する。このように、シートクッション10のクッション体18を支えている中央支承部材12Bが移動することにより、あたかもクッション体18自体の厚みが薄くなった状態になる。
一方、リンク機構50においては、バックフレーム22がリクライニング軸32の軸芯回りに回動することにより、作動リンク54が軸55を支点として図7から図9の状態まで回動する。これに伴い、作動リンク54と結合アーム25との連結端が軸55の軸芯から偏倚していることから、この連結端はリクライニング軸32の軸芯に接近する方向へ移動する。この結果、バックフレーム22の中央支承部材22Bが、外郭部材22Aに対して図2の状態から図4で示すようにシートバック20の背面側へ移動する。このように、シートバック20のクッション体28を支えている中央支承部材22Bが移動することにより、あたかもクッション体28自体の厚みが薄くなった状態になる。
このように、シート格納状態では、シートクッション10およびシートバック20におけるクッション体18,28の厚み(シート厚)を、シート使用状態においてクッション性を確保するために必要なシート厚よりも薄くすることができる。これにより、シートをコンパクトに格納でき、格納に必要なスペースを小さくできる。また、リンク機構40,50は、図8,9で示すように、シートバック20が所定の回動量以上に前倒しされた後に、シートクッション10およびシートバック20の中央支承部材12B,22Bを移動させるように設定されている。このため、シートバック20を通常の使用領域内で前後に傾倒させても、シート厚が変化することはない。
なお、本実施の形態では、シート格納状態において、シートクッション10およびシートバック20のシート厚を薄くする構成について説明したが、これら双方のうちのいずれか一方のシート厚を薄くするだけでもよい。例えば、本実施の形態においては、シートクッション10のシート厚を薄くするだけでも、格納時のシート厚を10〜35mm程度薄くすることが可能である。
(実施の形態2)
つぎに、図10〜15によって本発明の実施の形態2について説明する。
図10は、格納シートの外観を表した斜視図である。図11は、格納シートのフレーム構造を表した斜視図である。図12は、図11の一部を拡大して表した斜視図である。図13〜15は、格納シートの内部構造を表した概要図であって、図13はシートの使用状態を示し、図14はシートの格納途中を示し、図15はシートの格納状態を示す。
これらの図面で示すように、実施の形態2におけるクッションフレーム12は、外郭部材12Aと中央支承部材12Bとが一体的に結合されている。それに対し、シートクッション10の両サイドに位置する側部のクッション体19を、その裏面側(下側)から個々に支える側部支承部材12Cが外郭部材12Aと分離して構成されている。バックフレーム22についても、外郭部材22Aと中央支承部材22Bとが一体的に結合され、シートバック20の両サイドに位置する側部のクッション体29をその裏面側(後側)から個々に支える側部支承部材22Cが外郭部材22Aと分離して構成されている。これらの側部支承部材12C,22Cは、それぞれのリンク機構140,150(本発明の「連結手段」に)によって外郭部材12A,22Aに支持されている。
クッションフレーム12の側部支承部材12Cは、所定の形状に曲げ成形された複数本のワイヤをシートの長手方向に組み合わせて構成され、外郭部材12Aの両サイド部に上側から被せ付けた格好に配置されている。バックフレーム22の側部支承部材22Cについても、側部支承部材12Cとほとんど同様に構成され、外郭部材22Aの両サイド部に前側から被せ付けた格好に配置されている。外郭部材12A,22Aに対して側部支承部材12C,22Cが支持されているリンク機構140,150は、実施の形態1におけるリンク機構40,50とほとんど同じ構成であり、本発明の「連結手段」を構成している。
クッションフレーム12の側部支承部材12Cを支持しているリンク機構140について説明すると、側部支承部材12Cにおけるフロント側の端部は、外郭部材12Aに回動自在に支持されたリンクアーム142に対して回動自在に結合されている(図11および図13〜15)。また、側部支承部材12Cのリヤ側の端部は、作動リンク145の一端に回動自在に結合されている。この作動リンク145の他端は、バックフレーム22(アッパーアーム36)に固定されたリヤブラケット144に対し、アーム147と共に軸146によって回動自在に支持されている(図12)。この軸146は、リクライニング軸32の軸芯(シートバック20の回動支点)から偏倚した位置に設定されている。
なお、フロント側のリンクアーム142およびリヤ側の作動リンク145は、クッションフレーム12における幅方向の二箇所に配置されている(図11)。したがって、クッションフレーム12の側部支承部材12Cは、その外郭部材12Aに対してフロント側およびリヤ側の計4箇所でリンクによって支持されている。また、アーム147については、実施の形態1におけるアーム47と同形状(図6)をしており、リヤブラケット144がバックフレーム22と共にリクライニング軸32の軸芯回りに回動することで、アーム147がコネクティングロッド34の軸芯を支点として回動する。これにより、アーム147が、その当接片147cを通じて作動リンク145に軸146回りの回転力を与えるように作用する。
つぎに、バックフレーム22の側部支承部材22Cを支持しているリンク機構150について説明すると、側部支承部材22Cの上側部分は、外郭部材22Aに固定されたアッパーブラケット151に対して回動自在に結合されている(図11および図13〜15)。また、側部支承部材22Cの下側端部は、作動リンク154の一端に回動自在に結合されている。この作動リンク154の他端は、クッションフレーム12の外郭部材12Aに固定されたロアブラケット153に対し、軸155によって回動自在に支持されている。なお、リンク機構150におけるアッパーブラケット151および作動リンク154についても、バックフレーム22における幅方向の二箇所に配置されている。したがって、バックフレーム22の側部支承部材22Cは、その外郭部材22Aに対して上下の計4箇所で支持されている。
シートを使用状態から格納状態に切り換えるべく、シートバック20を図10,11,13で示す起立状態から図14の状態を経て図15の前倒し状態まで回動させると、それに伴ってリンク機構140,150が、実施の形態1におけるリンク機構40,50と同じように作動する。
まず、リンク機構140においては、バックフレーム22と共にリヤブラケット144が回動する。これにより、作動リンク145およびアーム147を支持している軸146が、リクライニング軸32の軸芯回りに移動するとともに、アーム147がコネクティングロッド34の軸芯を支点として回動する。バックフレーム22の回動が進むと、アーム147が当接片147cを通じて作動リンク145を軸146回りに回動させる。この作動リンク145の回動に伴い、クッションフレーム12の側部支承部材12Cが、外郭部材12Aに対して図15で示す位置に移動する。
このように、シートクッション10の側部クッション体19を支えている側部支承部材12Cがシートクッション10の下面側へ移動することにより、両側部のクッション体19が沈み込んだ状態となる。したがって、シートの使用状態ではシートクッション10の座面よりも突出してサイドサポートの機能を果たしているクッション体19が、シートの格納状態ではシートクッション10の座面とほぼ面一状態になる。
リンク機構150においては、バックフレーム22の回動により、作動リンク154が軸155を支点として回動する。これに伴い、作動リンク154とバックフレーム22における側部支承部材22Cとの連結端が、リクライニング軸32の軸芯に接近する方向へ移動する。この結果、側部支承部材22Cが、外郭部材22Aに対して図15で示す位置に移動する。このように、シートバック20の側部クッション体29を支えている側部支承部材22Cがシートバック20の背面側へ移動することにより、両側部のクッション体29がシートバック20の背当て面とほぼ面一状態になる。
両側部のクッション体19,29は、シートの使用状態においてシートクッション10の座面あるいはシートバック20の背当て面よりも突出してシート着座者の身体をホールドするためのサイドサポート部材として機能する。これらのクッション体19,29を支えている側部支承部材12C,22Cは、既に説明したリンク機構140,150の作動により、クッション体19,29がサイドサポート部材として受ける負荷の方向とは直交する方向へ回動する。これにより、クッション体19,29がシートバック20の回動に連動して前記のように移動する構成であっても、シートの使用状態ではサイドサポート部材としての負荷に対する支持力が充分に確保される。
なお、実施の形態2においても、シートクッション10およびシートバック20のうちの、いずれか一方のサイドサポート(クッション体19またはクッション体29)のみを移動させる構成としてもよい。また、以上説明した実施の形態1,2では、シートバック20の前倒しによってシートクッション10に重合させてシート格納状態にする例を説明したが、チップアップタイプのシートではシートクッション10の前端側を跳ね上げることで、シートバック20にシートクッションを重合させてシート格納状態にするものもある。このタイプのシートにも、本発明を適用することは可能である。
格納式車両用シートの外観を表した側面図 図1におけるシートの内部構造を表した概要図 図2におけるシートの格納途中を表した概要図 図2におけるシートの格納状態を表した概要図 クッションフレームとバックフレームとの連結部周辺を表した斜視図 アームを単品で表した斜視図 支承部材およびリンク機構を図2の状態と対応させて表した側面図 支承部材およびリンク機構を図3の状態と対応させて表した側面図 支承部材およびリンク機構を図4の状態と対応させて表した側面図 実施の形態2における格納シートの外観を表した斜視図 実施の形態2における格納シートのフレーム構造を表した斜視図 図11の一部を拡大して表した斜視図 実施の形態2におけるシートの使用状態を表した概要図 実施の形態2におけるシートの格納途中を表した概要図 実施の形態2におけるシートの格納状態を表した概要図
符号の説明
10 シートクッション
12 クッションフレーム
12A 外郭部材
12B 中央支承部材
12C 側部支承部材
18 クッション体
19 クッション体
20 シートバック
22 バックフレーム
22A 外郭部材
22B 中央支承部材
22C 側部支承部材
28 中央のクッション体
29 側部のクッション体
40,140 リンク機構(連結手段)
50,150 リンク機構(連結手段)

Claims (8)

  1. シートバックまたはシートクッションを回動させて前記シートクッションまたは前記シートバックと重合状態に格納する形式の格納シートであって、前記シートクッション及び/または前記シートバックのフレーム構造は、その骨格をなす外郭部材と、前記シートクッション及び/または前記シートバックのクッション体を、その裏面側から支える支承部材とによって構成され、この支承部材は前記外郭部材に対し、リンク機構を利用した連結手段によって支持されており、この連結手段は、シートクッションまたはシートバックの回動支点に近い側では、シートバックまたはシートクッションのいずれか一方の支承部材が、シートバックまたはシートクッションのいずれか他方の外郭部材に連結されているとともに、シート格納時における前記シートバックまたは前記シートクッションの回動に連動して前記支承部材を前記シートクッション及び/または前記シートバックの裏面側へ移動させるように構成されている格納シート。
  2. 請求項1に記載された格納シートであって、前記シートバックまたは前記シートクッションのいずれか一方の前記連結手段は、前記シートクッションまたは前記シートバックの前記外郭部材のいずれか一方の回動支点から偏倚した箇所において、前記シートバックまたは前記シートクッションのいずれか一方の前記支承部材が、前記シートバックまたは前記シートクッションのいずれか他方の外郭部材に連結され、前記支承部材の連結端は、シート格納時における前記シートバックまたは前記シートクッションの回動に伴い、前記シートクッションまたは前記シートバックの厚み方向において、その回動支点に接近する方向へ移動するように設定されている格納シート。
  3. 請求項1に記載された格納シートであって、前記シートバックまたは前記シートクッションのいずれか一方の前記連結手段は、前記シートクッションまたは前記シートバックの前記外郭部材のいずれか一方の回動支点から偏倚した箇所において、前記シートバックまたは前記シートクッションのいずれか一方の前記支承部材が、前記シートバックまたは前記シートクッションのいずれか他方の外郭部材に連結され、前記支承部材の連結端は、シート格納時における前記シートバックまたは前記シートクッションの回動に伴い、前記シートクッションまたは前記シートバックの長手方向において、その回動支点に接近する方向へ移動するように設定されている格納シート。
  4. 請求項2又は3に記載された格納シートであって、前記支承部材の連結端は、リンクアームを介して前記外郭部材に連結され、前記リンクアームの前記支承部材との連結端および前記外郭部材との連結部は、共に回動自在となっている格納シート。
  5. 請求項1に記載された格納シートであって、前記連結手段が、前記シートバックまたは前記シートクッションの回動とともに回動するアームを有し、該アームの先端部に前記シートクッションまたは前記シートバックの前記支承部材が連結されている格納シート。
  6. 請求項5に記載された格納シートであって、前記支承部材は、前記シートバックまたは前記シートクッションの回動支点とは反対側に回動可能に支持されたリンクアームの揺動端に連結されて、前記シートバックまたは前記シートクッションの表面側位置と裏面側位置との間で移動可能に支持され、前記アームは、前記シートバックまたはシートクッションを回動させて前記シートクッションまたは前記シートバックと重合させた際に、前記シートクッションまたは前記シートバックの前記支承部材を前記シートバックまたはシートクッションの回動支点側へ引き寄せるように連結されている格納シート。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載された格納シートであって、前記支承部材が、前記シートクッション及び/または前記シートバックの前記外郭部材と分離され、かつ、前記シートクッション及び/または前記シートバックにおけるクッション体の裏面全体を支える中央支承部材である格納シート。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載された格納シートであって、前記支承部材が、前記シートクッション及び/または前記シートバックの前記外郭部材と分離され、かつ、前記シートクッション及び/または前記シートバックにおける両側部のクッション体を支える側部支承部材である格納シート。
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