JP4639592B2 - 液晶表示装置および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置および電子機器に関し、特に垂直配向型の液晶を用いた液晶表示装置において高コントラスト、広視野角の表示が得られる技術に関するものである。
液晶表示装置として反射モードと透過モードとを兼ね備えた半透過反射型液晶表示装置が知られている。このような半透過反射型液晶表示装置としては、上基板と下基板との間に液晶層が挟持されるとともに、例えばアルミニウム等の金属膜に光透過用の窓部を形成した反射膜を下基板の内面に備え、この反射膜を半透過反射板として機能させるものが提案されている。この場合、反射モードでは上基板側から入射した外光が、液晶層を通過した後に下基板の内面の反射膜で反射され、再び液晶層を通過して上基板側から出射され、表示に寄与する。一方、透過モードでは下基板側から入射したバックライトからの光が、反射膜の窓部から液晶層を通過した後、上基板側から外部に出射され、表示に寄与する。したがって、反射膜の形成領域のうち、窓部が形成された領域が透過表示領域、その他の領域が反射表示領域となる。
ところが、従来の半透過反射型液晶装置には、透過表示での視角が狭いという課題があった。これは、視差が生じないよう液晶セルの内面に半透過反射板を設けている関係で、観察者側に備えた1枚の偏光板だけで反射表示を行わなければならないという制約があり、光学設計の自由度が小さいためである。そこで、この課題を解決するために、Jisakiらは、下記の非特許文献1において、垂直配向液晶を用いる新しい液晶表示装置を提案した。その特徴は、以下の3つである。
(1)誘電異方性が負の液晶を基板に垂直に配向させ、電圧印加によってこれを倒す「VA(Vertical Alignment)モード」を採用している点。
(2)透過表示領域と反射表示領域の液晶層厚(セルギャップ)が異なる「マルチギャップ構造」を採用している点(この点については、例えば特許文献1参照)。
(3)透過表示領域を正八角形とし、この領域内で液晶が全方向に倒れるように対向基板上の透過表示領域の中央に突起を設けている点。すなわち、「配向分割構造」を採用している点。
また、透過型カラー液晶表示装置においても垂直配向モードを採用し、マルチドメイン化により広視角を実現する方法が知られている(例えば特許文献2,3参照)。その特徴は以下の通りである。
(1)1画素を複数のサブピクセルに分割している点。
(2)サブピクセルの形状が回転対称性(略円形、略四角形、略星型等)を有する点。
(3)画素中心、もしくはサブピクセル中心に凸部を設けることで配向制御性を向上させる点。
(4)カイラル剤を添加することで液晶分子の捩れる方向を規定し、配向不良に起因するざらしみを防止する点。
特開平11−242226号公報 特開2002−202511号公報 特開2003−43525号公報 "Development of transflective LCD for high contrast and wide viewing angle by using homeotropic alignment", M.Jisaki et al., Asia Display/IDW'01, p.133-136(2001)
上述のように1画素を複数のサブピクセルに分割することで配向制御性は高められ、本来ならばサブピクセルの中心に対して液晶を対称に配向させることができるが、アクティブマトリクスディスプレイにおいては、スイッチング素子を設けることにより、素子に印加される高電圧が配向不良を引き起こし、斜め方向から液晶表示装置をみたときに、ざらざらとしたしみ状のむら(ざらしみ)が見えることがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、スイッチング素子近傍に生じる配向の乱れを防止して、ざらしみの少ない表示を得られるようにした液晶表示装置及び電子機器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の液晶表示装置は、複数の電極を備えた一対の基板間に誘電異方性が負の液晶層を挟持してなる液晶表示装置であって、前記一対の基板のうちの一方の基板に、該基板に配置された複数の前記電極の各々に画像信号を供給する配線と、該配線と各電極との間にそれぞれ接続されたスイッチング素子とが設けられ、前記電極は複数の島状の電極部と、隣接する前記電極部を互いに電気的に接続する連結部とを有して構成され、前記一対の基板のうちの他方の基板に、共通電極と、前記複数の電極部のそれぞれに対応して配置された配向制御手段とが設けられ、前記液晶層の液晶分子は前記電極と前記共通電極の間に電圧が印加されたときに、前記電極部のそれぞれにおいて平面視で放射状に配向し、前記配線には、各電極に対応して該配線から突出した突出部が設けられ、前記スイッチング素子は、前記突出部を介して該配線に電気的に接続されるとともに、前記複数の電極部のうちいずれかに電気的に接続されており、前記突出部が、当該突出部に対向する前記電極の端縁の略中央部に配置されるとともに、前記突出部の延在方向が、当該突出部に対向する前記電極の端縁に対して略垂直な方向に規定されたことを特徴とする。
すなわち本発明の液晶表示装置は、垂直配向モードの液晶表示装置であって、信号供給用の配線とスイッチング素子とを電気的に接続すべく当該配線から突設された突出部が、当該スイッチング素子に電気的に接続される電極の当該突出部に対向する端縁に対して略垂直に配置されたものである。
本発明の作用を図8を参照しながら説明する。なお、図8は液晶表示装置の素子構造及び電極構造の一例を模式的に示したものであり、本発明の構成はこれに限定されるものではない。
TFD等のスイッチング素子を備えたアクティブマトリクス型の液晶表示装置では、画像信号を供給する配線の電位は画素電位に比べて高く、スイッチング素子の近傍、特に配線から突出した突出部の近傍で配向が乱れやすくなる。従来の液晶表示装置では、スイッチング素子は画素領域(又はドット領域)の角部に配置されているため、上述の突出部は、この突出部近傍に位置する電極の端辺(端縁)に対して斜め又は平行に配置されることになり、この結果、突出部に近接する電極の平面領域には、図8(a)に示すように、突出部の先端部に生じる電界の乱れだけでなく、この突出部の側部に生じる電界の乱れも及ぶことになる。しかも、この突出部による電界の歪みは電極に対して非対称に形成されるので、液晶はきれいな放射状の配向状態をとりづらくなる。
これに対して本発明の構成では、図8(b)に示すように、突出部は電極の端縁に対して略垂直な方向に配置されるので、突出部の側部近傍で生じる電界の乱れは電極の当該突出部に対向する縁部に位置する液晶の配向に対して殆ど影響を与えなくなる。また本構成では、突出部先端部の電界の歪みは電極に対して略対称に形成されるので、この突出部の先端部近傍に位置する液晶分子は電極の縁に対して略垂直に配向され、この結果、突出部の影響がない場合と同様のきれいな放射状の配向状態が実現されるようになる。
このように本発明の液晶表示装置によれば、広視野角で且つ高コントラストな表示が得られ、しかもパネル斜視時にもしみ状のムラ等が生じない高品質な表示を得ることができる。
本発明の液晶表示装置では、前記突出部が、当該突出部に対向する前記電極の端縁の略中央部に配置されている。こうすることで、電界の分布を電極の平面領域内で対称にすることができ、この結果、均一な視角特性が得られるようになる。
また本発明の液晶表示装置では、前記突出部が、前記スイッチング素子との接続部、及び前記配線を挟んで隣接して配置された前記電極側の双方の側に突出しており、それぞれの方向に突出された前記突出部の延在方向が、その突出した側の前記突出部に対向する前記電極の端縁に対して略垂直な方向に規定された構成とすることができる。このように突出部を配線の左右両側に突出させた場合、係る突出部の存在によって、配線間に配置された電極の平面領域には左右対称な電界分布が形成され、この結果、均一な視角特性が得られるようになる。
また本発明の液晶表示装置では、前記電極が、複数の島状の電極部と、隣接する前記電極部を互いに電気的に接続する連結部とを有して構成され、前記突出部が前記配線に隣接した前記島状の電極部に対応した複数箇所で突出している構成とすることができる。前述したように突出部の電位は電極電位よりも高いため、スイッチング素子の近傍にはディスクリネーションが発生し易い。このようなディスクリネーションはドット領域内を移動することにより、ざらしみとして観察されるようになる。本構成では、このような高電位の領域を複数設けてディスクリネーションの発生位置を固定することで、係るディスクリネーションの移動を抑制している。
また本発明の液晶表示装置では、前記電極が複数の島状の電極部と、隣接する前記電極部を互いに電気的に接続する連結部とを有して構成され、前記突出部を介して前記配線と電気的に接続される前記スイッチング素子が、前記複数の電極部のうちのいずれかに電気的に接続されている構成とすることができる。このように電極が複数の島状の電極部(島状部)を有する構成とすることで、電圧印加時に島状部の辺端で生じる斜め電界により、液晶の傾倒方向が島状部中央側へ規制されるようになり、その結果、各島状部の平面領域内で放射状の配向状態を有する液晶ドメインが形成されるようになる。このように平面放射状の配向状態を有する液晶ドメインがドット領域内に複数形成されることで、各液晶ドメインによりあらゆる方向で均一な視角特性が得られ、かつ前記液晶ドメインの境界は、隣接する島状部の境界領域に固定されるため、パネル斜視時にしみ状のムラを生じることもなく、良好な表示を得ることができる。
本発明の液晶表示装置では、前記スイッチング素子が、前記複数の島状の前記電極部のうち当該電極の中央部に位置する前記電極部に電気的に接続されている構成とすることができる。こうすることで、電界の分布を電極の平面領域内で対称にすることができ、この結果、均一な視角特性が得られるようになる。
また、本発明の液晶表示装置では、前記複数の電極部のうち前記スイッチング素子に接続されない電極部に対応して、それぞれ前記配線から突出した突出部が設けられ、前記突出部の延在方向が、対応する電極部の端縁に対して略垂直な方向に規定された構成とすることができる。前述したように突出部の電位は電極電位よりも高いため、スイッチング素子の近傍にはディスクリネーションが発生し易い。このようなディスクリネーションはドット領域内を移動することにより、ざらしみとして観察されるようになる。本構成では、このような高電位の領域を複数設けてディスクリネーションの発生位置を固定することで、係るディスクリネーションの移動を抑制している。特に本構成では、それぞれの突出部の延在方向を、対応する島状部の辺端に略垂直な方向としているので、前述したのと同様の理由により、係る突出部に対向する電極部の縁で液晶の配向に乱れが生じることはない。
また、本発明の液晶表示装置では、前記突出部が、対応する電極部側及び前記配線を挟んで隣接する電極部側の双方の側に突出しており、それぞれの方向に突出された突出部の延在方向が、その突出した側の前記突出部に対向する前記電極部の端縁に対して略垂直な方向に規定された構成とすることができる。このように配線の左右両側に突出部を設けることで、電界の分布を電極の平面領域内で左右対称にすることができ、この結果、より均一な視角特性が得られるようになる。
なお、本発明の液晶表示装置では、前記複数の電極部が、前記配線の延在方向に対して略平行に配列された構成、或いは、略垂直に配列された構成のいずれを採用してもよい。しかし、配線がドット領域短辺に沿って配置された場合(即ち、上記複数の電極部が、上記配線の延在方向に対して略垂直に配列された場合)には、配線がドット領域長辺に沿って配置された場合(即ち、上記複数の電極部が、上記配線の延在方向に対して略平行に配列された場合)に比べて、配線の電位により生じる斜め電界が作用する領域を狭くすることができるので、係る配線からの影響を防止する観点からは、電極部の配列方向を配線に垂直な方向に規定することが好ましい。
また、本発明の電子機器は、先に記載の本発明の液晶表示装置を備えたことを特徴とする。係る構成によれば、広視野角で且つ高コントラストな表示が得られる表示部を備えた電子機器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、以下で参照する各図において、積層膜や部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎の縮尺は適宜異ならせて表示している。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である液晶表示装置の回路構成図、図2は、同、1画素領域を示す平面構成図、図3は、同、画素領域を拡大して示す平面構成図(a図)、及び断面構成図(b図)である。これらの図に示す液晶表示装置は、スイッチング素子としてTFD(Thin film diode)素子(二端子型非線形素子)を用いたアクティブマトリクス方式の透過型カラー液晶表示装置である。また、本実施形態に係る液晶表示装置は、初期配向が垂直配向を呈する誘電異方性が負の液晶からなる液晶層を備えている。
本実施形態の液晶表示装置は、図1に示すように、走査信号駆動回路110及びデータ信号駆動回路120を含んでいる。液晶表示装置100には、画像信号を供給するための配線、すなわち複数の走査線13と、これらの走査線13と交差する複数のデータ線9とが設けられ、走査線13は走査信号駆動回路110により、データ線9はデータ信号駆動回路120により駆動される。そして、各画素領域150において、走査線13とデータ線9との間にTFD素子40と液晶表示要素160(液晶層)とが直列に接続されている。なお、図1では、TFD素子40が走査線13側に接続され、液晶表示要素160がデータ線9側に接続されているが、これとは逆にTFD素子40をデータ線9側に、液晶表示要素160を走査線13側に設ける構成としても良い。
次に、図2に基づいて、本実施の形態の液晶表示装置に具備された電極の平面構造について説明する。図2に示すように、本実施の形態の液晶表示装置では、走査線13にTFD素子(スイッチング素子)40を介して接続された平面視矩形状の画素電極31がマトリクス状に配列されており、これらの画素電極31と紙面垂直方向に対向して共通電極9が平面視短冊状(ストライプ状)に配列されている。共通電極9は図1に示すデータ線を成し、走査線13と交差する形のストライプ形状を有している。本実施の形態において、各画素電極31が形成された個々の領域が1つのドット領域を成しており、マトリクス状に配置された各ドット領域毎に表示が可能な構造になっている。
次に、図3に基づき本実施形態の液晶表示装置100の画素構成について説明する。図3(a)は、液晶表示装置100の1画素領域を示す平面構成図、図3(b)は、図3(a)のA−A’線に沿う断面構成図である。本実施形態の液晶表示装置100は、図2に示したようにデータ線9及び走査線13等にて囲まれた領域の内側に画素電極31を備えてなるドット領域を有している。このドット領域には、図3(a)に示すように1つのドット領域に対応して3原色のうち1色のカラーフィルタが形成され、3つのドット領域(D1,D2,D3)で、3色のカラーフィルタ22R,22G,22Bを含む画素を形成している。
画素電極31は、図3(a)に示す如く3つの島状の電極部(島状部)31a〜31cと、隣接配置された島状部間を電気的に接続する連結部31d、31eとを有して構成されている。より詳細には、平面視正八角形状を成す島状部31a〜31cが、ドット領域の辺端に沿って延びる走査線13の延在方向に配列されており、島状部31a、31b間、及び島状部31b、31c間に、それぞれ走査線13と略平行に延びる前記連結部31d、31eが設けられている。そして、島状部31aとTFD素子40とが電気的に接続されている。
ところで、前述のTFD素子40は、図3(a)に示すように、例えばTaを主成分とする第1導電膜41と、第1導電膜41の表面に形成され、Taを主成分とする絶縁膜(図示略)と、絶縁膜の表面に形成され、Crを主成分とする第2導電膜42とを含むMIM構造を具備して構成されている。そして、TFD素子40の第1導電膜41は走査線13に接続され、第2導電膜42は画素電極31に接続されている。この第1導電膜41は、走査線13とは別部材によって構成してもよく、走査線13を一部分岐させる形で構成してもよい。また本実施形態において第1導電膜41は本発明の突出部として構成される。この走査線13からの突出部としての第1導電膜41は、その第1導電膜41が接続される島状部31aの側(図3(a)において紙面上側)、及び、当該走査線13を挟んで前記島状部31aと隣接する島状部31a側(図3(a)において紙面下側)の双方の側に突出しており、それぞれの方向に突出された第1導電膜41の延在方向は、その突出した側の島状部の当該第1導電膜41に対向する端辺(縁)に対して略垂直な方向に規定されている。なお、走査線13を挟んで両側に突出された第1導電膜41の先端部と、これに対向する島状部31aの端辺との間隔は、両島状部に対して略同一とされている。
一方、図3(b)に示すように、本実施の形態の液晶表示装置100は、上基板(素子基板)25とこれに対向配置された下基板(対向基板)10との間に初期配向状態が垂直配向をとる液晶、すなわち誘電異方性が負の液晶材料からなる液晶層50が挟持されている。下基板10の外側には、透過表示用の光源であるバックライト(照明装置)15が設けられている。
下基板10は、石英、ガラス等の透光性材料からなる基板本体10Aの表面に、赤色のカラーフィルタ22Rが設けられている。平面的には、図3(a)に示すように、各ドット領域D1〜D3に対応して3色のカラーフィルタ22R(赤),22G(緑),22B(青)が配列されており、隣接するカラーフィルタの境界領域と平面的に重なって走査線13が延在している。
カラーフィルタ22Rの表面には、ITO等の透明導電材料からなる共通電極9が形成されている。共通電極9は、紙面垂直方向に延びる平面視ストライプ状に形成されており、この紙面垂直方向に並設されている複数のドット領域の共通の電極として機能する。また、共通電極9には、各ドット領域に対応して、その一部を切り欠いた形状の開口部9a〜9cが形成されている。開口部9a〜9cは、図3(a)に示すように、画素電極31の島状部31a〜31cにそれぞれ対応して設けられており、島状部31a〜31cそれぞれの平面領域のほぼ中央部に配置されている。
尚、図示は省略したが、共通電極9を覆って、ポリイミド等からなる垂直配向膜が形成されている。この垂直配向膜は、液晶分子を膜面に対して垂直に配向させる配向膜であり、本実施形態ではラビング等の配向処理を施していないものを用いている。
次に、上基板25側においては、ガラスや石英等の透光性材料からなる基板本体25Aの液晶層50側に、ITO等の透明導電材料からなり、図3(a)に示す平面形状を有する画素電極31が形成され、この画素電極31に対応して設けられたTFD素子40と、走査線13とが設けられている。また、図示は省略したが、画素電極31を覆ってポリイミド等からなる垂直配向膜が設けられている。
下基板10の外面側には、基板本体10A側から位相差板18と偏光板19とを積層した円偏光板が設けられており、上基板25の外面側には、基板本体25A側から位相差板16と偏光板17とを積層した円偏光板が設けられている。すなわち、本実施の形態の液晶表示装置100では、液晶層50に対して円偏光を入射させて表示を行うようになっている。このような構成とすることで、液晶層50に直線偏光を入射させる場合のように電圧印加時の液晶分子の配向方向に依存してドット領域内の透過率が不均一になることがなくなり、ドット領域の開口率を実質的に向上させ、もって液晶表示装置の表示輝度を向上させることができる。
上記円偏光板の構成としては、偏光板とλ/4位相差板を組み合わせた円偏光板、偏光板とλ/2位相差板とλ/4位相差板とを組み合わせた広帯域円偏光板、あるいは、偏光板とλ/2位相差板とλ/4位相差板と負のCプレートと組み合わせ、視角補償機能を備えた円偏光板を採用することができる。尚、「Cプレート」とは、膜厚方向に光軸を有する位相差板である。
上記構成を備えた本実施形態の液晶表示装置では、画素電極31を複数の島状部31a〜31cに分割し、各島状部31a〜31cに対応して共通電極9に開口部9a〜9cを設けるとともに、走査線13から突出した第1導電膜41の延在方向を対向する島状部の縁に略垂直な方向に規定したため、電界印加時の液晶分子の傾倒方向が適切に制御され、視角特性に優れる表示を行うことが可能となっている。この配向制御作用について以下に説明する。
まず、共通電極9と画素電極31との間に電界が印加されていない状態(電圧無印加時)では、液晶層50の液晶分子は基板面に対して垂直に配向されている。そして、電極9,31に電圧を印加すると、島状部31aの平面領域内に配置された液晶分子は、島状部31aの辺端部に生じる斜め電界により、係る辺端と面方向で垂直な方向(島状部31aの面中心方向)に倒れ、その周囲の液晶分子は島状部31a辺端部における配向状態と整合するべく同方向に倒れる。その結果、島状部31aの平面領域に配置された液晶分子は、電界印加時に、正八角形状の島状部31aの中心に向いて配向される。
また本実施形態の場合、島状部31aの平面領域のほぼ中心に位置して平面円形状の開口部9aが設けられているので、共通電極9側においても、上記島状部31aの辺端部と同様の配向制御作用が生じ、開口部9aを中心として平面視放射状に液晶分子が配向される。
また本実施形態では、走査線13から突出した高電位の第1導電膜41の延在方向が、対応する島状部31a、及び走査線13を挟んでこの島状部31aに隣接する島状部31aの端辺に略垂直に規定されているので、係る第1導電膜41の影響によって配向乱れが生じる領域は当該第1導電膜41の先端部近傍に限定される。つまり、従来のようにスイッチング素子がドットの角部に配置されたものでは、走査線から突出した第1導電膜は、この第1導電膜の近傍に位置する島状部の端辺に対して斜め又は平行に配置されることになるため、この第1導電膜に近接する島状部の平面領域には、係る第1導電膜の先端部に生じる電界の乱れだけでなく、この第1導電膜の側部に生じる電界の乱れも及ぶことになる。しかも、この第1導電膜による電界の歪みは当該島状部に対して非対称に形成されるので、液晶はきれいな放射状の配向状態をとりづらくなる。これに対して本実施形態の構成では、第1導電膜41は島状部31aの縁に対して略垂直な方向に配置されるので、第1導電膜41の側部近傍で生じる電界の乱れは島状部の当該第1導電膜41に対向する縁部に位置する液晶の配向に対して殆ど影響を与えなくなる。また本構成では、第1導電膜先端部の電界の歪みは島状部31aに対して略対称に形成されるので、この第1導電膜41の先端部近傍に位置する液晶分子は島状部31aの縁に対して略垂直に配向され、この結果、第1導電膜41の影響がない場合と同様のきれいな放射状の配向状態が実現されるようになる。
このようにして、本実施形態の液晶表示装置100では、電圧印加時に、島状部31aの周端部及び開口部9aの周端部において生じる斜め電界により、島状部31aの平面領域で平面視放射状に液晶分子が配向された液晶ドメインが形成される。また、島状部31b、31cの平面領域においても、島状部31aと同様の配向制御作用により、平面視放射状の液晶ドメインが生じる。
以上の作用により、本実施形態の液晶表示装置100では、電圧印加時にドット領域D1〜D3に、平面視放射状の配向状態を有する液晶ドメインが配列された構造となり、個々の液晶ドメインにより全方位に対して均一な視角特性が得られるとともに、上記液晶ドメインの中心部に生じるディスクリネーションが島状部31a〜31cの位置に固定されていることで、パネルを斜視した際のざらざらとしたしみ状のムラを生じることもない。従って、本実施形態の液晶表示装置100では、極めて広い視角範囲で高品質の表示を得ることができる。
また、上述したように、島状部31a〜31cの辺端部と、島状部31a〜31cに対応して設けられた共通電極9の開口部9a〜9cとにより、各島状部の形成領域における液晶の配向状態を制御するようになっているので、ドット領域内に形成する島状部31a〜31cの平面積を大きくした場合にも、良好に液晶の配向状態を制御することができるようになっている。具体的には、本実施形態の構成によれば、40〜50μmφ程度の比較的大きい島状部31a〜31cを形成したとしても、配向を安定させることができる。
このように本実施形態の液晶表示装置は、上基板25側の画素電極31の形状と共通電極9に設けられた開口部9a〜9cとにより、垂直配向モードの液晶層における液晶分子の傾倒方向を適切に制御する構成を備えるとともに、走査線13から突出する第1導電膜の延在方向を最適に規定したことで、ざらざらとしたしみ状のムラや焼き付き等の表示品質上の問題が生じず、広視野角、高コントラストの表示を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態の液晶表示装置について、図面を参照しつつ説明する。図4は、本実施形態の液晶表示装置について、画素領域の平面構造を示す図であって、第1の実施形態の図3(a)に相当する図面である。本実施形態の液晶表示装置200は、平面形状の異なる画素電極31を備えた以外は、図3に示した液晶表示装置100と同様の構成を備えた透過型垂直配向モード液晶表示装置である。従って、図4において、図3に示した符号と同一の符号が付されたものについては、同様の構成部材として説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態の液晶表示装置200では、各ドット領域の中央部に、複数の島状部に分割されない単一の画素電極31が設けられている。また、共通電極9には、上記走査線13と平行に延びる長方形形状の開口部9aが形成され、この開口部9aは前記画素電極31の平面領域の中央部に配置されている。
画素電極31は、正八角形を走査線13の延在方向に延ばしたような形状を有しており、この画素電極31の上記走査線13の延在方向(Y軸方向)に沿う端辺(長軸側の端辺)に、画素スイッチング素子としてのTFD40が接続されている。
TFD40は、第1導電膜41,絶縁膜(図示略),第2導電膜42が順に積層されたMIM構造を有しており、第1導電膜41は走査線13から突出する形で当該走査線13に接続され、第2導電膜42は画素電極31に接続されている。係るTFD40は、画素電極31の前記長軸側の端辺の略中央部に接続されており、このTFD40の第1導電膜41の延在方向は当該端辺に略垂直な方向に規定されている。この走査線13からの突出部としての第1導電膜41は、その第1導電膜41が接続される画素電極31の側(図4において紙面上側)、及び、当該走査線13を挟んで前記画素電極31と隣接する画素電極31側(図4において紙面下側)の双方の側に突出しており、それぞれの方向に突出された第1導電膜41の延在方向は、その突出した側の画素電極の当該第1導電膜41に対向する端辺(縁)に対して略垂直な方向に規定されている。なお、走査線13を挟んで両側に突出された突出部41の先端部と、これに対向する画素電極31の端辺との間隔は、両画素電極31に対して略同一とされている。
これ以外は上記第1実施形態と同様である。
したがって本実施形態でも、高電位となる第1導電膜(突出部)41の延在方向がこれに接続される画素電極31の端辺に略垂直な方向に規定されているので、上記第1実施形態と同様の理由により、配向不良の少ない高品質な表示が得られるようになる。特に本実施形態では、TFD40がドットの端辺の中央部に配置され、且つ、第1導電膜41が走査線13の両側に突出された構造となっているため、走査線13及び第1導電膜41によって生じる電界の分布がドットの中心に対して対称となり、より視角特性のよい表示が得られるようになる。
また本実施形態では、TFD40をドットの長軸側端辺の中央部に配置したため、従来のうように素子をドットの角部に設けた場合に比べて、ディスクリネーションの移動が抑制され、よりざらつきの少ない表示が得られるようになる。つまり、本構成のように画素電極31を複数の島状部に分割しない場合には、ドットの縦横比が大きくなるに従って、ドットの長軸方向(図4のY軸方向)の配向制御性が低下し、当該長軸側の端辺にディスクリネーションが発生しやすくなる。係るディスクリネーションの発生位置はドット端辺に設けられたスイッチング素子によって固定することができるが、従来の構成では素子はドットの角部に設けられているため、ディスクリネーションはドットの端辺を自由に移動することができ、従って、ざらつきの大きい表示となっていた。これに対して本実施形態の構成では、素子40がドットの長軸側端辺の中央部に設けられているので、仮にディスクリネーションが発生しても、係るディスクリネーションは素子によって固定され、無秩序に移動することはない。このように本実施形態では素子40を配向規制手段として活用しているため、電極スリット等の配向制御手段を多く設ける構成(上記第1実施形態のように1ドットを複数のサブピクセルに分割する方式を含む)に比べて開口率が高く明るい表示が可能となる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態の液晶表示装置について、図面を参照しつつ説明する。図5は、本実施形態の液晶表示装置について、画素領域の平面構造を示す図であって、第1の実施形態の図3(a)に相当する図面である。本実施形態の液晶表示装置300は、各島状部に対してそれぞれ走査線13に突出部を設けた以外は、図3に示した液晶表示装置100と同様の構成を備えた透過型垂直配向モード液晶表示装置である。従って、図5において、図3に示した符号と同一の符号が付されたものについては、同様の構成部材として説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の走査線13には、TFD40に対して形成される第1導電膜41とは別に、当該TFD40に接続されない島状部31b,31cに対して、それぞれ走査線13から突出部43が設けられている。この突出部43は、走査線13とは別部材によって構成してもよく、走査線13を一部分岐させる形で構成してもよい。突出部43は、TFD40の第1導電膜41と同様に、当該走査線13に接続されるドットの島状部の側(図5において紙面上側)、及び、当該走査線13を挟んで前記島状部と隣接する島状部(図5において紙面下側)の双方の側に突出しており、それぞれの方向に突出された突出部43の延在方向は、その突出した側の島状部の当該突出部43に対向する端辺(縁)に対して略垂直な方向に規定されている。また、走査線13を挟んで両側に突出された突出部43の先端部と、これに対向する島状部の端辺との間隔は、両島状部に対して略同一とされている。
これ以外は上記第1実施形態と同様である。
したがって本実施形態によれば、高電位となる第1導電膜41及び突出部43の延在方向が、それぞれ対応する島状部の当該第1導電部41又は突出部43に対向する端辺に略垂直な方向に規定されているので、上記第1実施形態と同様の理由により、配向不良の少ない高品質な表示が得られるようになる。特に本実施形態では、それぞれの島状部に対して同様の構造の突出部を設けているので、全ての島状部に対して電界分布を等しくでき、この結果、各サブピクセルの視角特性を均一化することが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態の液晶表示装置について、図面を参照しつつ説明する。図6は、本実施形態の液晶表示装置について、画素領域の平面構造を示す図であって、第1の実施形態の図3(a)に相当する図面である。本実施形態の液晶表示装置400では、画素電極31に対する共通電極29及び走査線130の延在方向が、図3に示した先の液晶表示装置100とは異なっている。尚、図6において、図3に示した符号と同一の符号が付されたものについては、同様の構成部材として説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態では走査線130はドットの短辺方向(X軸方向)に延在しており、それに応じて画素スイッチング素子としてのTFD40もドットの短辺方向に配列形成されている。TFD40は、第1実施形態のものと同様に、第1導電膜41,絶縁膜,第2導電膜42を順に積層したMIM構造を有しており、第1導電膜が走査線130から突出して設けられ、第2導電膜42が画素電極31に接続されている。第1導電膜41の延在方向は、当該TFD40が接続される画素電極31の端辺(即ち、第1導電膜41に対向する島状部31aの端辺)に略垂直な方向に規定されている。また第1導電膜41は、その第1導電膜41が接続される画素電極31の側(図6において紙面右側)、及び、当該走査線130を挟んで前記画素電極31と隣接する画素電極31側(図4において紙面左側)の双方の側に突出しており、それぞれの方向に突出された第1導電膜41の延在方向は、その突出した側の画素電極の当該第1導電膜41に対向する端辺(縁)に対して略垂直な方向に規定されている。また、走査線13を挟んで両側に突出された突出部41の先端部と、これに対向する画素電極31の端辺との間隔は、両画素電極31に対して略同一とされている。
一方、本実施形態の液晶表示装置400の各ドット領域D1〜D3には、前記走査線130と略垂直な方向、即ち、ドット領域の長辺方向(Y軸方向)に配列された複数の島状部31a〜31cと、これらを連結する連結部31d、31eとからなる画素電極31が設けられ、各画素電極31において走査線130に最も近い位置に配置される島状部31aがTFD40に接続されている。また、ドット領域D1〜D3の長辺方向に延びる共通電極29が、平面視ストライプ状に配列形成されている。共通電極29には開口部29a〜29cが設けられており、各開口部29a〜29cは、それぞれ画素電極31の各島状部31a〜31cの平面領域の中心部に対応する位置に配置されている。
これ以外は上記第1実施形態と同様である。
したがって本実施形態でも、高電位となる第1導電膜(突出部)41の延在方向がこれに接続される画素電極31の端辺に略垂直な方向に規定されているので、上記第1実施形態と同様の理由により、配向不良の少ない高品質な表示が得られるようになる。
また本実施形態では、走査線130がドット領域D1〜D3の短辺に沿って配置されているので、走査線130の近傍に生じる斜め電界の領域を、ドット領域D1〜D3に対して狭くすることができる。これにより、走査線130と、走査線130に隣接する島状部31a、31cとの距離を十分に広く取ったとしても、ドット領域D1〜D3の開口率をさほど低下させることがない。従って、本実施形態の液晶表示装置400によれば、走査線130による配向乱れに起因するしみ状のムラや焼き付き等を防止でき、かつ明るい表示が得られる。
(電子機器)
図7は、本発明に係る電子機器の一例を示す斜視図である。この図に示す携帯電話1300は、本発明の表示装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。
上記各実施の形態の表示装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても、明るく、高コントラストであり、かつ広視野角の透過/反射表示が可能になっている。
以上、本発明の実施の形態について、本発明の技術範囲はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、電極の平面形状を八角形状としているが、係る形状はこれに限定されず、例えば四角形や六角形等の他の多角形形状や、円形や楕円形の形状等を採用することも可能である。すなわち、電極は、その平面領域内で、電圧印加時に略放射状の配向状態をとる液晶ドメインを形成し得る形状であれば問題なく適用することができる。この際、電極の形状が回転対称性を有する形状であれば、より均一な視角特性が得られため好ましい。
また上記実施形態では、各ドット領域D1〜D3の島状部の数を3つとしたが、この数はドットピッチ等の仕様に応じて適宜変更可能である。
また、上記実施の形態では、配向制御手段として、略円形状の開口部9a〜9cを共通電極9に設けた構成としたが、係る配向制御手段としては、共通電極9上に誘電体突起を形成した構成も適用できる。この場合にも、開口部9a〜9cとは作用は異なるものの、電界印加時の液晶分子の傾倒方向を制御する効果を得ることができる。あるいは、ドット領域内で、上記開口部と誘電体突起とを混在させてもよい。
また上記第1,第3実施形態では、TFD40を最も左側に位置する島状部31aに接続したが、TFD40はいずれの島状部に接続してもよく、例えば真中の島状部31bに接続することも可能である。この場合、TFD40による電界の歪みはドットに対して対称に形成されるため、より視角特性のよい表示が得られるようになる。
また上記実施形態では、スイッチング素子としてTFDを採用した例を示したが、この代わりにスイッチング素子としてTFT等を採用することもできる。特にTFTと電極との間に層間絶縁膜がない場合には、電極領域に位置する液晶は配線からの影響を受けやすくなるため、このような系に本発明を適用することで、その表示特性を大幅に改善することができるようになる。
また、上記実施の形態では、上基板25側の画素電極31に、島状部31a〜31cを電気的に連結した構成を適用したが、係る構成を共通電極9に適用することもできる。この場合、ドット領域内の共通電極に、互いに電気的に連結された複数の島状部が設けられるとともに、ドット領域を跨って前記島状部同士が電気的に連結された構成となる。
上記各実施形態の液晶表示装置において、液晶層50にはカイラル剤を添加した垂直配向液晶を用いることができる。この場合、電圧印加時に島状部31a〜31cの平面領域において、それぞれ開口部9a〜9cを中心とする平面視渦巻き状の放射状に液晶分子が配向された液晶ドメインが形成される。このように液晶分子が渦巻き状に配向された液晶ドメインを形成することで、液晶層50に対して直線偏光を入射させて表示を行う場合にも、ドット領域内で輝度の不均一が生じ難くなり、明るい表示を得ることができるようになる。
また上記実施形態では、透過型カラー液晶表示装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば反射型の液晶表示装置や半透過反射型の液晶表示装置に対して本構成を適用することも可能である。
本発明の第1実施形態の液晶表示装置の回路構成を示す図。 同、電極構成を模式的に示す平面図。 同、画素領域を拡大して示す平面図及び断面図。 本発明の第2実施形態の液晶表示装置の画素領域を示す平面図。 本発明の第3実施形態の液晶表示装置の画素領域を示す平面図。 本発明の第4実施形態の液晶表示装置の画素領域を示す平面図。 本発明の電子機器の一例を示す斜視図。 本発明の作用を説明するための図。
符号の説明
9・・・共通電極、10・・・下基板、13…走査線(配線)、25・・・上基板、31…画素電極、31a,31b,31c・・・島状部(電極部)、40・・・TFD(スイッチング素子)、41・・・第1導電膜(突出部)、43・・・突出部、50…液晶層、100,200,300,400・・・液晶表示装置、1300・・・電子機器、D1,D2,D3・・・ドット領域

Claims (9)

  1. 複数の電極を備えた一対の基板間に誘電異方性が負の液晶層を挟持してなる液晶表示装置であって、
    前記一対の基板のうちの一方の基板に、該基板に配置された複数の前記電極の各々に画像信号を供給する配線と、該配線と各電極との間にそれぞれ接続されたスイッチング素子とが設けられ、
    前記電極は複数の島状の電極部と、隣接する前記電極部を互いに電気的に接続する連結部とを有して構成され、
    前記一対の基板のうちの他方の基板に、共通電極と、前記複数の電極部のそれぞれに対応して配置された配向制御手段とが設けられ、
    前記液晶層の液晶分子は前記電極と前記共通電極の間に電圧が印加されたときに、前記電極部のそれぞれにおいて平面視で放射状に配向し、
    前記配線には、各電極に対応して該配線から突出した突出部が設けられ、
    前記スイッチング素子は、前記突出部を介して該配線に電気的に接続されるとともに、前記複数の電極部のうちいずれかに電気的に接続されており、
    前記突出部が、当該突出部に対向する前記電極の端縁の略中央部に配置されるとともに、前記突出部の延在方向が、当該突出部に対向する前記電極の端縁に対して略垂直な方向に規定されたことを特徴とする、液晶表示装置。
  2. 前記突出部は、前記スイッチング素子との接続部、及び前記配線を挟んで隣接して配置された前記電極側の双方の側に突出しており、それぞれの方向に突出された前記突出部の延在方向は、その突出した側の前記突出部に対向する前記電極の端縁に対して略垂直な方向に規定されたことを特徴とする、請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記突出部は前記配線に隣接した前記島状の電極部に対応した複数箇所で突出していることを特徴とする、請求項1又は2記載の液晶表示装置。
  4. 前記スイッチング素子は、前記複数の島状の前記電極部のうち当該電極の中央部に位置する前記電極部に電気的に接続されていることを特徴とする、請求項3記載の液晶表示装置。
  5. 前記複数の電極部のうち前記スイッチング素子に接続されない電極部に対応して、それぞれ前記配線から突出した突出部が設けられ、
    前記突出部の延在方向が、対応する電極部の端縁に対して略垂直な方向に規定されたことを特徴とする、請求項3又は4記載の液晶表示装置。
  6. 前記突出部は、対応する電極部側及び前記配線を挟んで隣接する電極部側の双方の側に突出しており、それぞれの方向に突出された突出部の延在方向は、その突出した側の前記突出部に対向する前記電極部の端縁に対して略垂直な方向に規定されたことを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項記載の液晶表示装置。
  7. 前記複数の電極部が、前記配線の延在方向に対して略平行に配列されたことを特徴とする、請求項3〜6のいずれか1項記載の液晶表示装置。
  8. 前記複数の電極部が、前記配線の延在方向に対して略垂直に配列されたことを特徴とする、請求項3〜7のいずれか1項記載の液晶表示装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする、電子機器。
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