JP4639559B2 - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の特定キーと予め設定されている付加キーとを組み合わせて押下することによって特定の処理を実行する情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ等のような情報処理装置が広く普及しているが、これらの情報処理装置は、ユーザの機能高度化への要求の多様化に応じて、様々な機能が搭載されるに至っている。そのため、情報処理装置においては、機能の多様化にともない、例えばキーボードやマウス等の入力操作装置を用いた操作方法も多様化している。
【0003】
このような入力操作装置を用いた操作方法の中で、特定の組み合わせのキーを押下した際に、特定の処理を実行する機能としてホットキー(Hotkey)がある。このホットキーとしては、例えば、キーボード上で"Fn"と表記されたFnキーを押下しながら、所定の英数字キーやキーボード上で"F1,F2,・・・"と表記されたファンクションキーといった他のキーを同時に押下するものがある。
【0004】
Fnキーは、例えばノートブック型のパーソナルコンピュータといったキーボードの設置面積に制限がある情報処理装置に実装されるものである。すなわち、Fnキーは、例えばデスクトップ型のパーソナルコンピュータには通常実装されているキー、例えば画面のスクロールアップやスクロールダウンを行うためのキーといった特定の機能を実現するためのキーを実装できない場合に、所定の他のキーとの同時押下によって同一の機能を実現するための代替キーとして用いられるものである。
【0005】
このFnキーと他のキーとを同時押下して実現するホットキーにおいては、例えば、他のキーとして、キーボード上で"F4"と表記されたファンクションキーが押下された場合には、ハードウェアにおけるスピーカの音量制御を行うことができ、また、キーボード上で"F5"と表記されたファンクションキーが押下された場合には、表示装置における輝度制御を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、上述したパーソナルコンピュータ等のような情報処理装置をはじめとする各種情報技術関連機器について、いわゆるバリアフリー若しくはユニバーサルデザインの観点から、例えば身体の不自由な人等であっても容易に利用可能とすることを目的として設計することが求められている。
【0007】
このような観点を鑑みた場合、上述したホットキーは、複数のキーを同時に押下することが必須となることから、例えば手指を失った人や隻腕の人といった身体の不自由な人にとっては操作が困難であり、また、健常者であっても手が小さい人等にとっては操作が困難であり、ユーザ・インターフェースとして好ましいものとはいえなかった。
【0008】
また、ホットキーは、複数のキーを同時に押下する必要があり、概念的に理解しにくいのみならず、押下するキーの種類が多様化することによる煩雑さを招来するといった問題もあった。
【0009】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、多くの人が利用可能であるように、ホットキーに関する既存のユーザ・インターフェースを残存させつつ、操作性に優れた新たなユーザ・インターフェースを併有させ、ユーザに対して高い利便を提供することができる情報処理装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本発明にかかる情報処理装置は、オペレーティング・システムによっては認知されない所定の特定キーと、予め設定されている付加キーとを組み合わせて押下することによって特定の処理を実行する情報処理装置であって、特定キー及び付加キーを含む複数のキーが配列されてなるキー入力手段と、特定キーが押下されていないが当該特定キーが継続的に押下されている状態と同一の状態であるロック状態と、特定キーが押下されていない状態と同一の状態であるアンロック状態とを設けた特定キーロック機構を処理するファームウェアを動作させ、キー入力手段に対して与えられる入力操作を監視して制御する組み込み制御手段と、少なくとも特定キーロック機構の状態を提示するユーザ・インターフェースを含む各種情報の表示及びキー入力手段に対する制御を行うソフトウェアであるユーティリティを動作させる制御手段とを備え、組み込み制御手段には、キー入力手段に対する特定キー以外のキーである通常キーの押下又はリリースに応じた情報を上位のシステムへと通知する機能を有する第1の入出力ポートと、ユーティリティと通信を行う第1の入出力ポートとは論理的に異なる第2の入出力ポートとが実装され、組み込み制御手段は、ファームウェアを動作させ、特定キーの押下又はリリースに応じた情報を、第2の入出力ポートを介して、制御手段が動作させるユーティリティへと通知し、制御手段は、ユーティリティを動作させ、第2の入出力ポートを介して、組み込み制御手段が動作させるファームウェアの状態を取得するとともに、ファームウェアに対して、特定キーロック機構が有効な状態であるイネーブル状態と、特定キーロック機構が無効な状態であるディセーブル状態とのいずれかの状態を設定することを特徴としている。
【0011】
このような本発明にかかる情報処理装置は、組み込み制御手段によってファームウェアを動作させ、特定キーの押下又はリリースに応じた情報を、第2の入出力ポートを介して、ユーティリティへと通知する一方、制御手段によってユーティリティを動作させ、第2の入出力ポートを介して、ファームウェアの状態を取得するとともに、ファームウェアに対して、イネーブル状態とディセーブル状態とのいずれかの状態を設定する。
【0012】
また、この本発明にかかる情報処理装置は、各種情報を表示する表示手段を備え、制御手段は、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構をイネーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態に設定するための設定用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示することを特徴としている。
【0013】
このような本発明にかかる情報処理装置は、制御手段によってユーティリティを動作させ、特定キーロック機構をイネーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態に設定するための設定用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示する。
【0014】
さらに、この本発明にかかる情報処理装置は、各種情報を表示する表示手段を備え、制御手段は、特定キーロック機構がイネーブル状態である場合には、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構がイネーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示することを特徴としている。
【0015】
このような本発明にかかる情報処理装置は、特定キーロック機構がイネーブル状態である場合には、制御手段によってユーティリティを動作させ、特定キーロック機構がイネーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示する。
【0016】
さらにまた、この本発明にかかる情報処理装置においては、制御手段は、特定キーロック機構がディセーブル状態である場合には、ユーティリティを動作させ、状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示しない、又は特定キーロック機構がディセーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示することを特徴としている。
【0017】
このような本発明にかかる情報処理装置は、特定キーロック機構がディセーブル状態である場合には、制御手段によってユーティリティを動作させ、状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示しない、又は特定キーロック機構がディセーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示する。
【0018】
また、上述した目的を達成する本発明にかかる情報処理方法は、オペレーティング・システムによっては認知されない所定の特定キーと、予め設定されている付加キーとを組み合わせて押下することによって特定の処理を実行する情報処理方法であって、特定キーが押下されていないが当該特定キーが継続的に押下されている状態と同一の状態であるロック状態と、特定キーが押下されていない状態と同一の状態であるアンロック状態とを設けた特定キーロック機構を処理するファームウェアを動作させ、特定キー及び付加キーを含む複数のキーが配列されてなるキー入力手段に対して与えられる入力操作を監視し、キー入力手段に対する特定キー以外のキーである通常キーの押下又はリリースに応じた情報を上位のシステムへと通知する機能を有する第1の入出力ポートとは論理的に異なる入出力ポートであって、少なくとも特定キーロック機構の状態を提示するユーザ・インターフェースを含む各種情報の表示及びキー入力手段に対する制御を行うソフトウェアであるユーティリティと通信を行う第2の入出力ポートを介して、特定キーの押下又はリリースに応じた情報をユーティリティへと通知し、ユーティリティを動作させ、第2の入出力ポートを介して、ファームウェアの状態を取得するとともに、ファームウェアに対して、特定キーロック機構が有効な状態であるイネーブル状態と、特定キーロック機構が無効な状態であるディセーブル状態とのいずれかの状態を設定することを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
この実施の形態は、パーソナルコンピュータとしての情報処理装置である。この情報処理装置は、図1に示すような複数のキーが配列されてなるキー入力手段であるキーボード1を備えるものであり、所定の特定キーと任意の付加キーとを組み合わせて押下した際に、特定の処理を実行する機能であるホットキー(Hotkey)をユーザ・インターフェースとして提供するものである。
【0028】
特に、この情報処理装置は、キーボード上で"Fn"と表記されたFnキーを特定キーとして用いたホットキーを提供するものであって、通常であれば、このFnキーを押下しながら、付加キーとして設定されている所定の英数字キーやキーボード上で"F1,F2,・・・"と表記されたファンクションキーといった他のキーを付加キーとして同時に押下することによってのみホットキーを実現ところ、このユーザ・インターフェースを残存させつつ、複数のキーを同時に押下することを要さず単体のキーを順次押下することによっても同様のホットキーを実現するユーザ・インターフェースを提供するものである。
【0029】
具体的には、この情報処理装置においては、実際にはFnキーが押下されていないがFnキーが継続的に押下されている状態と同一の状態、及びFnキーが押下されていない状態と同一の状態を提供し、Fnキーが継続的に押下されている状態と同一の状態時に、特定キーであるFnキーと任意の付加キーとを同時に押下するのではなく、付加キーのみを押下することにより、通常のホットキーと同一の機能を実現するものである。
【0030】
なお、以下では、実際にはFnキーが押下されていないがFnキーが継続的に押下されている状態と同一の状態を、"ロック(Locked)状態"と称するとともに、Fnキーが押下されていない状態と同一の状態を"アンロック(Unlocked)状態"と称し、これらのロック状態又はアンロック状態を設けた機構をFnキーロック機構と称するものとする。また、以下では、Fnキーロック機構が有効な状態を"イネーブル(Enable)状態"と称するとともに、Fnキーロック機構が無効な状態を"ディセーブル(Disable)状態"と称するものとする。
【0031】
ここで、Fnキーは、実装される装置が例えばノートブック型のパーソナルコンピュータ等であって、キーボードの設置面積に制限があることに起因して、例えばデスクトップ型のパーソナルコンピュータには通常実装されているキーを実装できない場合に設けられるものである。そのため、Fnキーは、PC/AT(Personal Computer/Advanced Technology)互換機の仕様において定義されたものではなく、また、オペレーティング・システム(Operating System)も認知しないものである。
【0032】
そこで、情報処理装置は、キーをハンドルするために通常用いられる基本入出力システム(Basic Input/Output System;以下、BIOSという。)におけるキーボードコントローラに対するキーボードドライバによっては認知できないFnキーに関する情報を、キーボードコントローラとは異なる入出力ポートを介して下位のBIOSから上位のシステムに対して通知するとともに、上位のシステムから下位のBIOSに対して上述したイネーブル状態とディセーブル状態とのいずれかの状態を設定することができるようにしたものである。
【0033】
すなわち、情報処理装置は、Fnキーロック機構をBIOSによって処理し、キーボードコントローラとは異なる入出力ポートを介して、BIOSと上位のシステムとの間で情報の受け渡しを行うことにより、上位のシステムによってFnキーロック機構を処理するBIOSの状態を取得することを可能とするとともに、通常であれば上位のシステムからキーボードコントローラを介して下位のBIOSに対する設定変更等の制御を行うことはできないところを、上位のシステムから下位のBIOSに対するFnキーロック機構の状態の設定を行うことを可能としたものである。そのため、情報処理装置は、既存の同時押下によるホットキーを残存させつつ、単体のキー操作によるホットキーをも実現するユーザ・インターフェースを提示することができるものである。
【0034】
なお、以下では、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されている付加キーとしての単体のキーとして、キーボード上で"ESC"と表記されたエスケープキー、キーボード上で"F3"と表記されたファンクションキー、キーボード上で"F4"と表記されたファンクションキー、キーボード上で"F5"と表記されたファンクションキー、及びキーボード上で"F12"と表記されたファンクションキーが設定されているものとする。
【0035】
具体的には、Fnキーとエスケープキーとを用いたホットキーは、作業状態を後述するRAM(Random Access Memory)等のメモリに保存してスタンバイ状態にするサスペンド(Suspend)機能を実現するものであり、Fnキーとキーボード上で"F3"と表記されたファンクションキーとを用いたホットキーは、ハードウェアにおけるスピーカから出力される音声を消音するミューティング(Muting)機能を実現するものであり、Fnキーとキーボード上で"F4"と表記されたファンクションキーとを用いたホットキーは、ハードウェアにおけるスピーカの音量制御を行うボリューム(Volume)機能を実現するものであり、Fnキーとキーボード上で"F5"と表記されたファンクションキーとを用いたホットキーは、後述する表示部における輝度制御を行うブライトネス(Brightness)機能を実現するものであり、Fnキーとキーボード上で"F12"と表記されたファンクションキーとを用いたホットキーは、作業状態を後述するHDD(Hard Disk Drive)に保存して休止状態にするハイバネーション(Hibernation)機能を実現するものであるものとする。
【0036】
以下、このような情報処理装置の構成について説明する。
【0037】
情報処理装置においては、Fnキーを用いたホットキーを実現するにあたって関連のあるソフトウェアの構成として、図2に概略を示すように、少なくともFnキーロック機構の状態を提示するグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含む各種情報を表示する後述する表示部やキーボード1等の入力操作部に対する制御用のソフトウェアであるユーティリティ(Utility)と、Fnキーロック機構を処理するファームウェアであるキーボードBIOSとを備える。
【0038】
ユーティリティは、通常、ハードウェアにおける後述するHDDに格納されたプログラムである。ユーティリティは、アプリケーション・プログラムに組み込まれて上位のシステムを構成するものであり、後述するCPU(Central Processing Unit)上で動作するものである。また、キーボードBIOSは、ハードウェアにおける後述するROM(Read Only Memory)に格納されたプログラムである。キーボードBIOSは、ハードウェアであるキーボード1と上位のシステムとの間でのデータの入出力の管理や仲介を行うものであり、後述する組み込みコントローラ上で動作するものである。
【0039】
なお、ユーティリティは、例えばいわゆるコンパクトディスク(Compact Disc)等の所定の記録媒体やインターネット等の伝送媒体によっても提供され得るものである。また、キーボードBIOSは、情報処理装置のハードウェアを構成するマザーボードに設置されたROMを交換することによっても提供され得るものである。
【0040】
情報処理装置においては、Fnキー以外の通常のキーに関する情報については、オペレーティング・システムに通常組み込まれているキーボードドライバを介して、キーボードBIOSから上位のシステムへと通知される。一方、情報処理装置においては、上述したように、オペレーティング・システムによってFnキーが通常のキーとしては認知されないことから、Fnキーに関する情報については、通常のキーに関する情報とは別経路を用いてキーボードBIOSとユーティリティとの間で授受が行われることになる。
【0041】
このようなソフトウェア構成からなる情報処理装置におけるハードウェアの構成は、図3に示すようになる。すなわち、同図に示す情報処理装置10は、上述したキーボード1の他に、このキーボード1に対してユーザによって与えられる入力操作を監視して制御する組み込み制御手段である組み込みコントローラ11と、各部を統括して制御する制御手段であるCPU12と、各種プログラムを含む情報を格納する読み取り専用のROM13と、ワークエリアとして機能するRAM14と、各種プログラムやデータ等の記録及び/又は再生を行うHDD15と、各種情報を表示する表示手段である表示部16とを備え、これらの組み込みコントローラ11、CPU12、ROM13、RAM14、HDD15、及び表示部16がバスを介して接続されて構成される。
【0042】
なお、情報処理装置10は、図示しないが、必要に応じて、キーボード1以外の例えばマウスやいわゆるジョグダイヤルといったユーザ・インターフェースを備えてもよく、さらに、外部との通信を行うための通信部や着脱自在とされる記録媒体に対する各種情報の記録及び/又は再生を行うドライブ等を備えてもよい。
【0043】
キーボード1は、先に図1に示したようなキー配列からなるものであり、例えば、最下段に特定キーとしてのFnキーが配設されるとともに、最上段に付加キーの一例としてのエスケープキーや複数のファンクションキーが配設されて構成される。キーボード1においては、各キーに対してスキャンコードと称される識別番号が割り当てられている。なお、キーボード1においては、同一のキーに対するユーザの入力操作、すなわち、キーの押下動作及び解放(リリース)動作に対して、それぞれ、個別にスキャンコードが割り当てられている。キーボード1に対するキーの押下動作及びリリース動作は、組み込みコントローラ11によって定期的に監視される。
【0044】
組み込みコントローラ11は、先に図2に示したキーボードBIOSを動作させるものであり、情報処理装置10の電源管理や、後述する第1の入出力ポートであるキーボードコントローラ及び第2の入出力ポートであるプログラマブル入出力コントロールデバイス(Programmable Input/Output Control Device;以下、SPICという。)の機能を有するものである。組み込みコントローラ11は、キーボード1に対するキーの押下動作及びリリース動作を定期的に監視しており、キーボード1上の任意のキーが押下されると、押下されたキーのスキャンコードを認識し、任意のキーが押下された旨をバスを介して割り込みによってCPU12上で動作する上位のシステムへと通知する。そして、組み込みコントローラ11は、キーボード1に対して、押下されたキーに関する情報を問い合わせ、この情報を取得する。また、組み込みコントローラ11は、キーボード1上の任意のキーが押下された情報のみならず、押下されたキーが離された、すなわち、リリースされた情報をも取得する。すなわち、組み込みコントローラ11は、押下された任意のキーがリリースされると、リリースされたキーのスキャンコードを認識し、任意のキーがリリースされた旨をバスを介して割り込みによってCPU12上で動作する上位のシステムへと通知する。そして、組み込みコントローラ11は、キーボード1に対して、リリースされたキーに関する情報を問い合わせ、この情報を取得する。
【0045】
CPU12は、バスを介して組み込みコントローラ11、ROM13、RAM14、HDD15、及び表示部16と接続している。特に、CPU12は、先に図2に示したユーティリティを動作させるものであり、ROM13又はHDD15等に記録されているオペレーティング・システムや各種アプリケーション・プログラムを実行する。CPU12は、バスを介して組み込みコントローラ11から任意のキーが押下又はリリースされた旨を示す情報を受け取ると、押下又はリリースされたキーに応じた処理を行う。特に、CPU12は、ホットキーが押下又はリリースされた場合には、ユーティリティを動作させ、後述するように、所定のグラフィカル・ユーザ・インターフェースを表示部16に表示させる。
【0046】
ROM13は、各種プログラムを含む情報を格納している。特に、ROM13は、上述したキーボードBIOSを格納している。このROM13に格納されているキーボードBIOSは、組み込みコントローラ11の制御のもとに読み出されて実行される。
【0047】
RAM14は、CPU12が各種プログラムを実行する際のワークエリアとして機能し、CPU12の制御のもとに、各種データを一時記憶する。
【0048】
HDD15は、CPU12の制御のもとに、ハードディスクに対して各種プログラムやデータ等の記録及び/又は再生を行う。特に、ハードディスクは、上述したユーティリティをはじめとする各種プログラムを記録しており、CPU12の制御のもとに、これらのソフトウェアが読み出される。
【0049】
表示部16は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)からなり、CPU12の制御のもとに、HDD15に記録されているデータ等の各種情報を表示する。特に、表示部16は、CPU12の制御のもとに、Fnキーを用いたホットキーに関するグラフィカル・ユーザ・インターフェースとしての所定のダイアログやタスクトレイアイコン等を表示する。
【0050】
このような情報処理装置10におけるハードウェア及びソフトウェアの階層構造は、図4に示すようになる。すなわち、情報処理装置10は、最下層にハードウェアとしてのキーボード1を備え、このキーボード1の上層にハードウェアとしての組み込みコントローラ11を備え、さらにこの組み込みコントローラ11の上層にバスを介してソフトウェアとしてのオペレーティング・システム20を備え、このオペレーティング・システム20の上層にソフトウェアとしてのアプリケーション・プログラム30を備える。
【0051】
組み込みコントローラ11には、上述したように、キーボードコントローラ11aと、SPIC11bとが実装される。キーボードコントローラ11aは、キーボード1に対するキーの押下動作及びリリース動作を定期的に監視し、キーの押下又はリリースに応じた情報を上位のシステムへと通知する機能を有するものである。また、SPIC11bは、ユーティリティと通信を行う機能を有するものであり、ユーティリティとの間で、キーテーブルに存在しないキーに関する情報の授受を行う機能を有するものである。なお、Fnキーは、概念的には、押下されることにより、キーボード1における各キーを、特定の処理を実行するスイッチとして作用させるキーマッピングを切り替えるスイッチとしての役割を果たすものであって、キーテーブルには存在しないキーを代替的に生成するものであることから、上述したように、オペレーティング・システムには通常のキーとしては認知されないものである。これらのキーボードコントローラ11a及びSPIC11bは、物理的な構成については同一又は別個を問わないが、論理的には互いに異なる入出力ポートとして構成される。
【0052】
これらのキーボードコントローラ11a及びSPIC11bが実装された組み込みコントローラ11とシステムとの間の情報の授受は、バスを介して行われる。特に、組み込みコントローラ11においては、キーボードコントローラ11aからの情報は、バスを介してオペレーティング・システム20におけるキーボードドライバ及びスタブドライバに対して通知され、SPIC11bからの情報は、バスを介してオペレーティング・システム20における"****PI.sys"及び"***Util.DLL"に対して通知される。また、組み込みコントローラ11においては、オペレーティング・システム20における"****PI.sys"からの情報は、バスを介してSPIC11bに対して通知される。
【0053】
オペレーティング・システム20には、組み込みコントローラ11に実装されたキーボードコントローラ11aに対するドライバであるキーボードドライバと、例えば"kbdjpn.DLL"といったキーボードコントローラ11aに対するサブルーチンであるスタブドライバ(Stub driver)と、組み込みコントローラ11に実装されたSPIC11bに対するデバイスドライバである"****PI.sys"と、この"****PI.sys"から供給されたメッセージを後述するホットキーサーバ30bに通知する"***Util.DLL"とが組み込まれている。オペレーティング・システム20においては、いわゆるカーネルモードレイヤ(Kernel mode layer)にキーボードドライバ及び"****PI.sys"が組み込まれ、いわゆるユーザモードレイヤ(User mode layer)にスタブドライバ及び"***Util.DLL"が組み込まれている。これらのキーボードドライバ、スタブドライバ、"****PI.sys"、及び"***Util.DLL"のうち、キーボードドライバ及びスタブドライバは、通常のオペレーティング・システムには必ず組み込まれているものである一方、"****PI.sys"及び"***Util.DLL"は、Fnキーロック機構をともなうホットキーを実現するために設けられるものである。
【0054】
オペレーティング・システム20においては、組み込みコントローラ11におけるキーボードコントローラ11aから通知された情報は、キーボードドライバ及びスタブドライバを介して、アプリケーション・プログラム30におけるアプリケーション30aに対して通知され、組み込みコントローラ11におけるSPIC11bから通知された情報は、"****PI.sys"及び"***Util.DLL"を介して、アプリケーション・プログラム30におけるホットキーサーバ30bに対して通知される。また、オペレーティング・システム20においては、アプリケーション・プログラム30におけるホットキーサーバ30bからの情報は、"***Util.DLL"及び"****PI.sys"を介して、組み込みコントローラ11におけるSPIC11bに対して通知される。
【0055】
アプリケーション・プログラム30には、例えばテキストファイルを作成するためのいわゆるノートパッドといったアプリケーション30aと、Fnキーを用いたホットキーに関するグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提示するユーティリティとしてのホットキーサーバ30bとが含まれる。アプリケーション・プログラム30においては、オペレーティング・システム20におけるキーボードドライバ及びスタブドライバから通知された情報は、アプリケーション30aに対して通知され、"****PI.sys"及び"***Util.DLL"から通知された情報は、ホットキーサーバ30bに対して通知される。また、アプリケーション・プログラム30においては、ホットキーサーバ30bからの情報は、"***Util.DLL"及び"****PI.sys"に対して通知される。
【0056】
このような階層構造を呈する情報処理装置10においては、英数字キー等の通常のキーに対する入力操作があった場合には、図5中破線矢印で示すように、キーの押下又はリリースに応じた通知が、組み込みコントローラ11におけるキーボードコントローラ11aを介して、オペレーティング・システム20に供給され、さらに、オペレーティング・システム20におけるキーボードドライバ及びスタブドライバを介して、アプリケーション30aに供給される。例えば、情報処理装置10においては、キーボード上で"A"と表記された英数字キーが押下された場合には、キーが押下された旨を示す通知が、組み込みコントローラ11におけるキーボードコントローラ11aを介して、オペレーティング・システム20に供給される。これと同時に、情報処理装置10においては、キーボード上で"Caps Lock"と表記された大文字と小文字とを切り替えるためのキーが押下されているか否かを示す通知が、組み込みコントローラ11におけるキーボードコントローラ11aを介して、オペレーティング・システム20に供給される。情報処理装置10においては、キーボード上で"A"と表記された英数字キーが押下された旨を示す通知と、キーボード上で"Caps Lock"と表記された大文字と小文字とを切り替えるためのキーが押下されているか否かを示す通知とが、オペレーティング・システム20におけるスタブドライバに供給されると、このスタブドライバによって大文字と小文字との間での変換が行われる。そして、情報処理装置10においては、最終的に"A"又は"a"のいずれかを示す情報が、アプリケーション・プログラム30における所定のアプリケーション30aに通知される。
【0057】
また、情報処理装置10においては、Fnキーを用いたホットキーに対する入力操作があった場合には、図6中破線矢印で示すように、キーの押下又はリリースに応じた通知が、組み込みコントローラ11におけるSPIC11bを介して、オペレーティング・システム20に供給され、さらに、オペレーティング・システム20における"****PI.sys"及び"***Util.DLL"を介して、ホットキーサーバ30bに供給される。
【0058】
さて、以下では、以上のような構成からなる情報処理装置10におけるFnキーを用いたホットキーに関する具体的な処理について説明する。
【0059】
情報処理装置10においては、上述したように、組み込みコントローラ10が動作させるキーボードBIOSによってFnキーロック機構をともなうホットキーの処理を行う。具体的には、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11により、図7乃至図9に示す一連の定期処理を行う。
【0060】
まず、組み込みコントローラ11は、Fnキーが押下されると、図7に示す定期処理を行う。
【0061】
すなわち、組み込みコントローラ11は、同図に示すように、Fnキーが押下されると、ステップS1において、Fnキー以外に任意のキーが押下されたか否かを判別する。具体的には、組み込みコントローラ11は、上述したように、キーボード1に対するキーの押下動作を定期的に監視しており、任意のキーが押下されたか否かを判別する。
【0062】
ここで、Fnキー以外に任意のキーが押下されたものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS2へと処理を移行し、Fnキーと任意のキーが同時に押下されたことによるホットキーの処理を行い、SPIC11bを介して、ユーティリティにその旨を通知し、この定期処理を終了する。
【0063】
一方、Fnキー以外に任意のキーが押下されていないものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS3において、Fnキーがリリースされたか否かを判別する。具体的には、組み込みコントローラ11は、上述したように、キーボード1に対するキーのリリース動作を定期的に監視しており、Fnキーがリリースされたか否かを判別する。
【0064】
ここで、Fnキーがリリースされていないものと判別した場合、すなわち、Fnキーが押下され続けているものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS1へと処理を移行し、このステップS1以降の処理を繰り返す。
【0065】
一方、Fnキーがリリースされたものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS4において、任意のキーが押下されているか否かを判別する。
【0066】
ここで、任意のキーが押下されているものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ホットキーの処理ではなく、キーボードコントローラ11aを介した通常のキー入力操作処理を行うべく、この定期処理を終了する。
【0067】
一方、任意のキーが押下されていないものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS5において、SPIC11bを介して、Fnキー単体が押下された旨をユーティリティへと通知し、この定期処理を終了する。
【0068】
このように、組み込みコントローラ11は、Fnキーが押下されると、その後の状況、すなわち、他のキーの押下及び/又はFnキーのリリースに応じて、ホットキーの処理やユーティリティに対する通知を含む一連の定期処理を行うことができる。
【0069】
また、組み込みコントローラ11は、図8に示す定期処理を行うことにより、上述したロック状態とアンロック状態との間で状態を切り替える。
【0070】
すなわち、組み込みコントローラ11は、同図に示すように、任意のキーが押下及びリリースされると、ステップS11において、図7に示した定期処理を用いて、押下及びリリースされたキーがFnキー単体であるか否かを判別する。
【0071】
ここで、押下及びリリースされたキーがFnキー単体であるものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS12において、現在の状態がロック状態であるか否かを判別する。
【0072】
そして、現在の状態がロック状態であるものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS13において、アンロック状態に遷移し、この定期処理を終了する。すなわち、組み込みコントローラ11は、ロック状態時に、Fnキー単体が押下及びリリースされると、アンロック状態に遷移する。
【0073】
一方、現在の状態がロック状態でないものと判別した場合、すなわち、アンロック状態であるものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS14において、ロック状態に遷移し、この定期処理を終了する。すなわち、組み込みコントローラ11は、アンロック状態時に、Fnキー単体が押下及びリリースされると、ロック状態に遷移する。
【0074】
また、ステップS11にて押下されたキーがFnキー単体でないものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS15において、現在の状態がロック状態であるか否かを判別する。
【0075】
ここで、現在の状態がロック状態であるものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS16において、Fnキーが同時に押下されているものとしての処理、すなわち、この定期処理の開始時に押下された任意のキーとFnキーとが同時に押下されたことによるホットキーの処理を行う。
【0076】
そして、組み込みコントローラ11は、ステップS17において、アンロック状態に遷移し、この定期処理を終了する。
【0077】
一方、現在の状態がロック状態でないものと判別した場合、すなわち、アンロック状態であるものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS18において、Fnキーが同時に押下されていないものとしての処理、すなわち、キーボードコントローラ11aを介した通常のキー入力操作処理を行うべく、この定期処理を終了する。
【0078】
このように、組み込みコントローラ11は、Fnキーを含む任意のキーが押下及びリリースされると、この定期処理を行うことによってロック状態とアンロック状態との間での状態遷移を行うことができる。
【0079】
さらに、組み込みコントローラ11は、図9に示す定期処理を行うことにより、ロック状態とアンロック状態との間での状態遷移があった旨をユーティリティへと通知する。
【0080】
すなわち、組み込みコントローラ11は、同図に示すように、ステップS21において、ロック状態とアンロック状態との間での状態遷移があったか否かを判別する。
【0081】
ここで、ロック状態とアンロック状態との間での状態遷移がなかったものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、そのままこの定期処理を終了する。
【0082】
一方、ロック状態とアンロック状態との間での状態遷移があったものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS22において、状態遷移前の状態がロック状態であったか否かを判別する。
【0083】
ここで、状態遷移前の状態がロック状態であったものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS23において、アンロック状態に遷移した旨を、SPIC11bを介して、ユーティリティへと通知し、この定期処理を終了する。
【0084】
一方、状態遷移前の状態がロック状態でなかったものと判別した場合、すなわち、アンロック状態であったものと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステップS24において、ロック状態に遷移した旨を、SPIC11bを介して、ユーティリティへと通知し、この定期処理を終了する。
【0085】
このように、組み込みコントローラ11は、この定期処理を行うことによってロック状態とアンロック状態との間での状態遷移があった旨をユーティリティへと通知することができる。
【0086】
情報処理装置10は、組み込みコントローラ11によって図7乃至図9に示す定期処理を行うことにより、Fnキーロック機構を実現することができる。
【0087】
このような定期処理を行う組み込みコントローラ11は、ユーティリティからの設定により、図10に示すように、ホットキーの処理として、Fnキーロック機構をイネーブル状態とディセーブル状態との間で状態遷移させる。
【0088】
より具体的には、情報処理装置10においては、図11及び図14に示す一連の処理を行うことにより、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構をイネーブル状態とディセーブル状態との間で状態遷移させる。このとき、情報処理装置10においては、ユーザによる所定の操作をトリガとして、ユーティリティからの設定が行われる。ここでは、説明の便宜上、ユーザによってFnキーが5回連続的に押下及びリリースされた場合に、ユーティリティからの設定が行われるものとする。なお、これらの図11及び図14においては、情報処理装置10におけるキーボード1、組み込みコントローラ11及びユーティリティを含む上位のシステムのそれぞれの処理内容を示すとともに、これらのキーボード1、組み込みコントローラ11及びユーティリティを含む上位のシステムの間で行われる情報の受け渡しのタイミングを併せて示している。また、これらの図11及び図14におけるキーボード1は、実際にはユーザ自体を指し示すこともある。
【0089】
まず、Fnキーロック機構をディセーブル状態からイネーブル状態へと状態遷移させる場合について説明する。ここで、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11上で動作するキーボードBIOSがFnキーロック機構に対応しているものであるか否かの検出、及びFnキーロック機構がディセーブル状態であるか否かの検出がユーティリティによって事前に行われているものとする。
【0090】
情報処理装置10においては、図11に示すように、ステップS51において、ユーザがキーボード1におけるFnキー単体を押下及びリリースすると、押下及びリリースされた旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。
【0091】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS52において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によって先に図7に示した定期処理が行われることにより、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報がユーティリティに対して通知される。このとき、情報処理装置10においては、上述したキーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報が通知される。
【0092】
そして、情報処理装置10においては、これらのステップS51及びステップS52が所定時間内に5回連続的に行われると、ステップS53において、ユーティリティによってFnキー単体が5回連続的に押下及びリリースされた旨が取得される。
【0093】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS54において、ユーザに対してイネーブル状態へと設定する旨を確認するために、ユーティリティの制御のもとに、例えば図12に示すような設定用ユーザ・インターフェースである所定の設定ダイアログ40が表示部16に表示される。この設定ダイアログ40は、ユーザの操作が容易となるように、例えば、Fnキーロック機構を有効又は無効にする場合のそれぞれに対応したラジオボタン(Radio button)と、これらのラジオボタンの選択に対する決定又はキャンセルを行うためのOKボタン及びキャンセルボタンとから構成されるものである。
【0094】
そして、情報処理装置10においては、ステップS55において、ユーザがFnキーロック機構を有効にする、すなわち、イネーブル状態に設定するための入力操作を行う。すなわち、情報処理装置10においては、ユーザが、例えばキーボード上で"Tab"と表記されたタブキーを押下及びリリースして、設定ダイアログ40における選択すべきラジオボタンを選択(フォーカス)して所定のキーを押下及びリリースすることにより、Fnキーロック機構をイネーブル状態にするためのラジオボタンを選択し、さらに、タブキーを押下及びリリースしてOKボタンをフォーカスし、キーボード上で"Enter"と表記されたエンターキーを押下及びリリースすることにより、Fnキーロック機構をイネーブル状態に設定するための入力操作を行うことができる。なお、情報処理装置10においては、マウス等のポインティングデバイスやジョグダイヤル等を用いて、同様の入力操作を行うこともできる。情報処理装置10においては、この入力操作の内容を示す情報がユーティリティへと通知される。
【0095】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS56において、キーボード1から通知された入力操作の内容を示す情報がユーティリティによって受信されると、ステップS57において、ユーティリティから組み込みコントローラ11に対して、Fnキーロック機構をディセーブル状態からイネーブル状態へと状態遷移させる旨の状態遷移指示が通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、状態遷移指示が通知される。
【0096】
これに応じて、情報処理装置10においては、ステップS58において、ユーティリティから通知された状態遷移指示が組み込みコントローラ11によって受信されると、ステップS59において、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構をイネーブル状態に遷移させるとともに、アンロック状態に遷移させる。すなわち、情報処理装置10においては、イネーブル状態に遷移させた段階では、Fnキーをロック状態とせず、アンロック状態とする。
【0097】
そして、情報処理装置10においては、Fnキーロック機構がイネーブル状態である旨をユーザに対して理解容易に報知すべく、ユーティリティの制御のもとに、例えば図13に示すように、表示部16に表示されるタスクトレイの中に、イネーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースである所定のタスクトレイアイコン50が表示され、一連の処理が終了する。なお、情報処理装置10においては、Fnキーがロック状態であるかアンロック状態であるかに応じて、ユーティリティによってFnキーロック機構を処理するキーボードBIOSの状態を示すタスクトレイアイコン50の点灯色を変化させたり、点滅動作を行わせたりするといったように、タスクトレイアイコン50の表示形態を変化させる。そのため、ここでは、Fnキーがアンロック状態である旨を示すタスクトレイアイコン50が表示されることになる。
【0098】
このように、情報処理装置10は、Fnキーロック機構を処理するキーボードBIOSを制御することができる所定のグラフィカル・ユーザ・インターフェースを介してユーザによって入力操作が行われ、この入力操作に応じて、SPIC11bを介してユーティリティから組み込みコントローラ11に対して状態遷移指示が与えられることにより、Fnキーロック機構をディセーブル状態からイネーブル状態へと遷移させることができる。
【0099】
つぎに、Fnキーロック機構をイネーブル状態からディセーブル状態へと遷移させる場合について説明する。ここで、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構がイネーブル状態に事前に設定されているとともに、Fnキーロック機構がイネーブル状態であるか否かの検出がユーティリティによって事前に行われているものとする。
【0100】
まず、情報処理装置10においては、図14に示すように、ステップS61において、ユーザがキーボード1におけるFnキー単体を押下及びリリースすると、押下及びリリースされた旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。
【0101】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS62において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によって先に図7に示した定期処理が行われることにより、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報がユーティリティに対して通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報が通知される。
【0102】
そして、情報処理装置10においては、これらのステップS61及びステップS62が所定時間内に5回連続的に行われると、ステップS63において、ユーティリティによってFnキー単体が5回連続的に押下及びリリースされた旨が取得される。
【0103】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS64において、ユーザに対してディセーブル状態へと設定する旨を確認するために、ユーティリティの制御のもとに、例えば先に図12に示したような所定の設定ダイアログ40が表示部16に表示される。
【0104】
そして、情報処理装置10においては、ステップS65において、ユーザがFnキーロック機構を無効にする、すなわち、ディセーブル状態に設定するための入力操作を行う。すなわち、情報処理装置10においては、上述したように、ユーザが、例えばタブキーを押下及びリリースして、設定ダイアログ40における選択すべきラジオボタンをフォーカスして所定のキーを押下及びリリースすることにより、Fnキーロック機構をディセーブル状態にするためのラジオボタンを選択し、さらに、タブキーを押下及びリリースしてOKボタンをフォーカスしてエンターキーを押下及びリリースすることにより、Fnキーロック機構をディセーブル状態に設定するための入力操作を行うことができる。勿論、情報処理装置10においては、上述したように、マウス等のポインティングデバイスやジョグダイヤル等を用いて、同様の入力操作を行うこともできる。情報処理装置10においては、この入力操作の内容を示す情報がユーティリティへと通知される。
【0105】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS66において、キーボード1から通知された入力操作の内容を示す情報がユーティリティによって受信されると、ステップS67において、ユーティリティから組み込みコントローラ11に対して、Fnキーロック機構をイネーブル状態からディセーブル状態へと状態遷移させる旨の状態遷移指示が通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、状態遷移指示が通知される。
【0106】
これに応じて、情報処理装置10においては、ステップS68において、ユーティリティから通知された状態遷移指示が組み込みコントローラ11によって受信されると、ステップS69において、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構をディセーブル状態に遷移させる。なお、このとき、情報処理装置10においては、状態遷移前の状態がロック状態であったかアンロック状態であったかに拘泥せずに、アンロック状態とすることはいうまでもない。
【0107】
そして、情報処理装置10においては、Fnキーロック機構がディセーブル状態である旨をユーザに対して報知すべく、ユーティリティの制御のもとに、例えば先に図13に示したような表示部16に表示されていた所定のタスクトレイアイコン50が非表示とされ、一連の処理が終了する。
【0108】
このように、情報処理装置10は、所定のグラフィカル・ユーザ・インターフェースを介してユーザによって入力操作が行われ、この入力操作に応じて、SPIC11bを介してユーティリティから組み込みコントローラ11に対して状態遷移指示が与えられることにより、Fnキーロック機構をイネーブル状態からディセーブル状態へと遷移させることができる。
【0109】
情報処理装置10は、これらの一連の処理を経ることにより、ユーティリティからの設定により、ホットキーの処理として、Fnキーロック機構をイネーブル状態とディセーブル状態との間で状態遷移させることができる。
【0110】
このような状態遷移を行う情報処理装置10は、Fnキーロック機構がイネーブル状態になった場合には、図15に示すように、Fnキー単体が1回押下及びリリースされることにより、組み込みコントローラ11によってロック状態又はアンロック状態に切り替わる。具体的には、情報処理装置10は、アンロック状態時に、Fnキーと付加キーとしての任意のキーとの同時押下によるホットキーが使用された場合には、アンロック状態を保持する。一方、情報処理装置10は、ロック状態時に、Fnキーと付加キーとしての任意のキーとの同時押下によるホットキーが使用された場合、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されている付加キーとしての任意の単体のキーが1回押下及びリリースされた場合、又はFnキーを用いたホットキーを使用するために設定されていない任意の単体のキーが1回押下及びリリースされた場合には、アンロック状態に遷移する。
【0111】
より具体的には、情報処理装置10においては、ロック状態時又はアンロック状態時において各種キーが押下及びリリースされた場合には、押下及びリリースされたキーに応じて、図16乃至図24に示す一連の各種処理を行う。なお、これらの図16乃至図24においては、情報処理装置10におけるキーボード1、組み込みコントローラ11及びユーティリティを含む上位のシステムのそれぞれの処理内容を示すとともに、これらのキーボード1、組み込みコントローラ11及びユーティリティを含む上位のシステムの間で行われる情報の受け渡しのタイミングを併せて示している。また、これらの図16乃至図24におけるキーボード1は、実際にはユーザ自体を指し示すこともある。
【0112】
まず、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、Fnキーと所望の付加キーとが順次押下されることによるホットキーの処理を行う場合について説明する。すなわち、ここでは、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、ロック状態に遷移させ、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されている付加キーとしての任意の単体のキーが押下及びリリースされることによってFnキーを用いたホットキーの処理を行う場合について説明する。ここで、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構がイネーブル状態且つアンロック状態に事前に設定されているとともに、Fnキーロック機構がイネーブル状態であるか否かの検出がユーティリティによって事前に行われており、Fnキーがアンロック状態である旨を示すタスクトレイアイコン50が表示部16に表示されているものとする。
【0113】
情報処理装置10においては、図16に示すように、ステップS71において、ユーザがキーボード1におけるFnキー単体を1回押下及びリリースすると、押下及びリリースされた旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。
【0114】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS72において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によって先に図7に示した定期処理が行われることにより、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報がユーティリティに対して通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報が通知される。
【0115】
そして、情報処理装置10においては、ステップS73において、ユーティリティによってFnキー単体が1回押下及びリリースされた旨が取得される。
【0116】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS74において、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構をロック状態に遷移させ、ステップS75において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキーロック機構をアンロック状態からロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によって先に図8及び図9に示した定期処理が行われることにより、Fnキーロック機構をアンロック状態からロック状態へと遷移させた旨を示す情報がユーティリティに対して通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキーロック機構をアンロック状態からロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通知される。
【0117】
そして、情報処理装置10においては、ステップS76において、組み込みコントローラ11から通知されたFnキーロック機構がアンロック状態からロック状態へと遷移した旨を示す情報がユーティリティによって受信されると、ステップS77において、Fnキーロック機構がロック状態に遷移した旨をユーザに対して報知すべく、ユーティリティの制御のもとに、表示部16に予め表示されていたタスクトレイアイコン50が、Fnキーがロック状態である旨を示すものに変更表示される。
【0118】
続いて、情報処理装置10においては、図17に示すように、ステップS78において、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されているキーボード1における所望の付加キー単体をユーザが押下すると、押下された旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。例えば、情報処理装置10においては、ホットキーを用いて表示部16における輝度制御を行う場合には、ユーザによって付加キーとしてのキーボード上で"F5"と表記されたファンクションキーが押下される。
【0119】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS79において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、押下された付加キーに応じたスキャンコードを示すイベントメッセージではなく、付加キーに応じたホットキーを示すイベントメッセージが送信される。例えば、情報処理装置10においては、キーボード上で"F5"と表記されたファンクションキーがステップS78にて押下された場合には、表示部16における輝度制御を行う旨のイベントメッセージが、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して送信される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、イベントメッセージが送信される。
【0120】
これに応じて、情報処理装置10においては、ステップS80において、組み込みコントローラ11から送信されたイベントメッセージがユーティリティによって受信されると、ステップS81において、ユーザに対してFnキーと付加キーとを用いたホットキーの機能を提供すべく、ユーティリティの制御のもとに、グラフィカル・ユーザ・インターフェースとして所定のアプリケーション・ウィンドウが表示部16に表示される。例えば、情報処理装置10においては、表示部16における輝度制御を行う旨のイベントメッセージがユーティリティによって受信された場合には、表示部16における輝度制御を行うためのアプリケーションが起動されて所定のウィンドウが表示部16に表示され、ユーザが輝度設定を行う環境が提供される。
【0121】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS82において、押下されている付加キー単体をユーザがリリースすると、ステップS83において、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構をアンロック状態に遷移させ、ステップS84において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキーロック機構をロック状態からアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によって先に図8及び図9に示した定期処理が行われることにより、Fnキーロック機構をロック状態からアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報がユーティリティに対して通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキーロック機構をロック状態からアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通知される。
【0122】
そして、情報処理装置10においては、ステップS85において、組み込みコントローラ11から通知されたFnキーロック機構がロック状態からアンロック状態へと遷移した旨を示す情報がユーティリティによって受信されると、ステップS86において、Fnキーロック機構がアンロック状態に遷移した旨をユーザに対して報知すべく、ユーティリティの制御のもとに、表示部16に表示されていたタスクトレイアイコン50が、Fnキーがアンロック状態である旨を示すものに変更表示され、一連の処理が終了する。
【0123】
このように、情報処理装置10は、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、ユーザによってFnキー単体が押下及びリリースされることによってロック状態に遷移させ、この状態において所望の付加キー単体が押下及びリリースされることにより、付加キーに応じた所望のホットキーをユーザに対して提供することができる。すなわち、情報処理装置10は、Fnキーと付加キーとを同時に押下及びリリースするのではなく、順次押下することにより、所望のホットキーを実現することができる。
【0124】
つぎに、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、ロック状態に遷移させ、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されていない任意の単体のキーが押下及びリリースされた場合について説明する。ここで、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構がイネーブル状態且つアンロック状態に事前に設定されているとともに、Fnキーロック機構がイネーブル状態であるか否かの検出がユーティリティによって事前に行われており、Fnキーがアンロック状態である旨を示すタスクトレイアイコン50が表示部16に表示されているものとする。
【0125】
まず、情報処理装置10においては、図18に示すように、ステップS91において、ユーザがキーボード1におけるFnキー単体を1回押下及びリリースすると、押下及びリリースされた旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。
【0126】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS92において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によって先に図7に示した定期処理が行われることにより、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報がユーティリティに対して通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報が通知される。
【0127】
そして、情報処理装置10においては、ステップS93において、ユーティリティによってFnキー単体が1回押下及びリリースされた旨が取得される。
【0128】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS94において、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構をロック状態に遷移させ、ステップS95において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキーロック機構をアンロック状態からロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によって先に図8及び図9に示した定期処理が行われることにより、Fnキーロック機構をアンロック状態からロック状態へと遷移させた旨を示す情報がユーティリティに対して通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキーロック機構をアンロック状態からロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通知される。
【0129】
そして、情報処理装置10においては、ステップS96において、組み込みコントローラ11から通知されたFnキーロック機構がアンロック状態からロック状態へと遷移した旨を示す情報がユーティリティによって受信されると、ステップS97において、Fnキーロック機構がロック状態に遷移した旨をユーザに対して報知すべく、ユーティリティの制御のもとに、表示部16に予め表示されていたタスクトレイアイコン50が、Fnキーがロック状態である旨を示すものに変更表示される。
【0130】
続いて、情報処理装置10においては、図19に示すように、ステップS98において、例えばキーボード上で"F9"と表記されたファンクションキーといったように、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されていないキーボード1における所望のキー単体をユーザが押下すると、押下された旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。
【0131】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS99において、組み込みコントローラ11からユーティリティではない既存の上位のシステムに対して、押下されたキーに応じたスキャンコードを示すイベントメッセージが送信される。例えば、情報処理装置10においては、キーボード上で"F9"と表記されたファンクションキーがステップS98にて押下された場合には、このファンクションキーが押下された旨のイベントメッセージが、組み込みコントローラ11から上位のシステムに対して送信される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aを介して、イベントメッセージが送信される。すなわち、情報処理装置10においては、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されていないキーはSPIC11bによって認知されないことから、通常のキー入力操作と同様の経路、すなわち、キーボードコントローラ11aを介して、キーに割り当てられているスキャンコードのイベントメッセージが送信される。これに応じて、情報処理装置10においては、ステップS100において、組み込みコントローラ11から送信されたイベントメッセージが上位のシステムによって受信される。
【0132】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS101において、押下されているキー単体をユーザがリリースすると、ステップS102において、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構をアンロック状態に遷移させ、ステップS103において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキーロック機構をロック状態からアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によって先に図8及び図9に示した定期処理が行われることにより、Fnキーロック機構をロック状態からアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報がユーティリティに対して通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキーロック機構をロック状態からアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通知される。
【0133】
そして、情報処理装置10においては、ステップS104において、組み込みコントローラ11から通知されたFnキーロック機構がロック状態からアンロック状態へと遷移した旨を示す情報がユーティリティによって受信されると、ステップS105において、Fnキーロック機構がアンロック状態に遷移した旨をユーザに対して報知すべく、ユーティリティの制御のもとに、表示部16に表示されていたタスクトレイアイコン50が、Fnキーがアンロック状態である旨を示すものに変更表示され、一連の処理が終了する。
【0134】
このように、情報処理装置10は、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、ユーザによってFnキー単体が押下及びリリースされることによってロック状態に遷移させ、この状態において付加キーではない任意のキーが押下及びリリースされた場合には、アンロック状態に再度遷移させる。すなわち、情報処理装置10は、ロック状態時に、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されていない任意の単体のキーが押下及びリリースされた場合であっても、何らの不具合を生じさせることがなく、適切な処理を行うことができる。
【0135】
つぎに、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、Fnキーと所望の付加キーとが同時押下されることによる既存のホットキーの処理を行う場合について説明する。すなわち、ここでは、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、Fnキーとホットキーを使用するために設定されている付加キーとしての任意の単体のキーとが同時押下されることによってFnキーを用いたホットキーの処理を行う場合について説明する。ここで、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構がイネーブル状態且つアンロック状態に事前に設定されているとともに、Fnキーロック機構がイネーブル状態であるか否かの検出がユーティリティによって事前に行われており、Fnキーがアンロック状態である旨を示すタスクトレイアイコン50が表示部16に表示されているものとする。
【0136】
まず、情報処理装置10においては、図20に示すように、ステップS111において、ユーザがキーボード1におけるFnキー単体を押下し続けると、押下されている旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。
【0137】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS112において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキー単体が押下されている旨を示す情報が通知されるのではなく、非通知とされる。すなわち、情報処理装置10においては、押下されたFnキーがリリースされた場合には、上述したように、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキー単体が押下されている旨を示す情報が通知されるが、Fnキーがリリースされていないことから、この情報が通知されることはない。
【0138】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS113において、Fnキーを押下した状態を保持したまま、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されているキーボード1における所望の付加キー単体をユーザが押下すると、押下された旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。例えば、情報処理装置10においては、上述したように、ホットキーを用いて表示部16における輝度制御を行う場合には、ユーザによって付加キーとしてのキーボード上で"F5"と表記されたファンクションキーがFnキーとともに押下される。
【0139】
そして、情報処理装置10においては、ステップS114において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキーと付加キーとが同時に押下された旨を示す情報が通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキーと付加キーとが同時に押下された旨を示す情報が通知される。
【0140】
これに応じて、情報処理装置10においては、ステップS115において、組み込みコントローラ11から通知されたFnキーと付加キーとが同時に押下された旨を示す情報がユーティリティによって受信されると、ステップS116において、ユーザに対してFnキーと付加キーとを用いたホットキーの機能を提供すべく、ユーティリティの制御のもとに、グラフィカル・ユーザ・インターフェースとして所定のアプリケーション・ウィンドウが表示部16に表示される。例えば、情報処理装置10においては、Fnキーとキーボード上で"F5"と表記されたファンクションキーとが同時に押下された旨を示す情報がユーティリティによって受信された場合には、上述したように、表示部16における輝度制御を行うためのアプリケーションが起動されて所定のウィンドウが表示部16に表示され、ユーザが輝度設定を行う環境が提供される。
【0141】
そして、情報処理装置10においては、ステップS117において、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構を状態遷移させずに、イネーブル状態且つアンロック状態のまま保持させ、一連の処理が終了する。このとき、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキーロック機構を状態遷移させずにイネーブル状態且つアンロック状態のまま保持させる旨を示す情報が通知されることを要しない。
【0142】
このように、情報処理装置10は、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、ユーザによってFnキーと所望の付加キーとが同時押下されることにより、付加キーに応じた所望のホットキーをユーザに対して提供することができる。すなわち、情報処理装置10は、Fnキーと付加キーとを順次に押下及びリリースするのみならず、既存の操作である同時押下によっても、同一のホットキーを実現することができ、既存の操作に慣熟しているユーザであっても違和感なくホットキーを享受することができる。
【0143】
つぎに、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つロック状態時に、Fnキーと所望の付加キーとが同時押下されることによる既存のホットキーの処理を行う場合について説明する。すなわち、ここでは、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つロック状態時に、Fnキーとホットキーを使用するために設定されている付加キーとしての任意の単体のキーとが同時押下されることによってFnキーを用いたホットキーの処理を行う場合について説明する。ここで、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構がイネーブル状態且つロック状態に事前に設定されているとともに、Fnキーロック機構がイネーブル状態であるか否かの検出がユーティリティによって事前に行われており、Fnキーがロック状態である旨を示すタスクトレイアイコン50が表示部16に表示されているものとする。
【0144】
まず、情報処理装置10においては、図21に示すように、ステップS121において、ユーザがキーボード1におけるFnキー単体を押下し続けると、押下されている旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。
【0145】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS122において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキー単体が押下されている旨を示す情報が通知されるのではなく、上述したように、非通知とされる。
【0146】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS123において、Fnキーを押下した状態を保持したまま、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されているキーボード1における所望の付加キー単体をユーザが押下すると、押下された旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。例えば、情報処理装置10においては、上述したように、ホットキーを用いて表示部16における輝度制御を行う場合には、ユーザによって付加キーとしてのキーボード上で"F5"と表記されたファンクションキーがFnキーとともに押下される。
【0147】
そして、情報処理装置10においては、ステップS124において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキーと付加キーとが同時に押下された旨を示す情報が通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキーと付加キーとが同時に押下された旨を示す情報が通知される。
【0148】
これに応じて、情報処理装置10においては、ステップS125において、組み込みコントローラ11から通知されたFnキーと付加キーとが同時に押下された旨を示す情報がユーティリティによって受信されると、ステップS126において、ユーザに対してFnキーと付加キーとを用いたホットキーの機能を提供すべく、ユーティリティの制御のもとに、グラフィカル・ユーザ・インターフェースとして所定のアプリケーション・ウィンドウが表示部16に表示される。例えば、情報処理装置10においては、Fnキーとキーボード上で"F5"と表記されたファンクションキーとが同時に押下された旨を示す情報がユーティリティによって受信された場合には、上述したように、表示部16における輝度制御を行うためのアプリケーションが起動されて所定のウィンドウが表示部16に表示され、ユーザが輝度設定を行う環境が提供される。
【0149】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS127において、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構をイネーブル状態且つアンロック状態に遷移させ、ステップS128において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキーロック機構をロック状態からアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によって先に図8及び図9に示した定期処理が行われることにより、Fnキーロック機構をロック状態からアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報がユーティリティに対して通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキーロック機構をロック状態からアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通知される。
【0150】
そして、情報処理装置10においては、ステップS129において、組み込みコントローラ11から通知されたFnキーロック機構がロック状態からアンロック状態へと遷移した旨を示す情報がユーティリティによって受信されると、ステップS130において、Fnキーロック機構がアンロック状態に遷移した旨をユーザに対して報知すべく、ユーティリティの制御のもとに、表示部16に表示されていたタスクトレイアイコン50が、Fnキーがアンロック状態である旨を示すものに変更表示され、一連の処理が終了する。
【0151】
このように、情報処理装置10は、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つロック状態時に、ユーザによってFnキーと所望の付加キーとが同時押下されることにより、付加キーに応じた所望のホットキーをユーザに対して提供することができる。すなわち、情報処理装置10は、ロック状態時であっても、Fnキーと付加キーとを順次に押下及びリリースするのみならず、既存の操作である同時押下による同一のホットキーを実現することができ、既存の操作に慣熟しているユーザであっても違和感なくホットキーを享受することができる。
【0152】
つぎに、Fnキーロック機構がディセーブル状態時に、Fnキーと所望の付加キーとが同時押下されることによる既存のホットキーの処理を行う場合について説明する。すなわち、ここでは、Fnキーロック機構がディセーブル状態に、Fnキーとホットキーを使用するために設定されている付加キーとしての任意の単体のキーとが同時押下されることによってFnキーを用いたホットキーの処理を行う場合について説明する。より換言すれば、この処理は、既存の同時押下によるホットキーと全く同一のユーザ・インターフェースを提供するものである。なお、情報処理装置10においては、ディセーブル状態時には、必ずアンロック状態であることはいうまでもない。ここで、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構がディセーブル状態に事前に設定されているとともに、Fnキーロック機構がディセーブル状態であるか否かの検出がユーティリティによって事前に行われており、タスクトレイアイコン50は表示部16に表示されていないものとする。
【0153】
まず、情報処理装置10においては、図22に示すように、ステップS131において、ユーザがキーボード1におけるFnキー単体を押下し続けると、押下されている旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。
【0154】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS132において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキー単体が押下されている旨を示す情報が通知されるのではなく、上述したように、非通知とされる。
【0155】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS133において、Fnキーを押下した状態を保持したまま、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されているキーボード1における所望の付加キー単体をユーザが押下すると、押下された旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。例えば、情報処理装置10においては、上述したように、ホットキーを用いて表示部16における輝度制御を行う場合には、ユーザによって付加キーとしてのキーボード上で"F5"と表記されたファンクションキーがFnキーとともに押下される。
【0156】
そして、情報処理装置10においては、ステップS134において、組み込みコントローラ11からユーティリティに対して、Fnキーと付加キーとが同時に押下された旨を示す情報が通知される。このとき、情報処理装置10においては、キーボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキーと付加キーとが同時に押下された旨を示す情報が通知される。
【0157】
これに応じて、情報処理装置10においては、ステップS135において、組み込みコントローラ11から通知されたFnキーと付加キーとが同時に押下された旨を示す情報がオペレーティング・システム20における上述した"****PI.sys"によって受信されると、ステップS136において、この情報が上述した"***Util.DLL"に対して通知される。
【0158】
さらに、情報処理装置10においては、ステップS137において、Fnキーと付加キーとが同時に押下された旨を示す情報が"***Util.DLL"によって受信されると、ステップS138において、この情報が"***Util.DLL"によってFnキーと付加キーとを用いたホットキーの内容を示す情報へと変換され、この変換された情報がアプリケーション・プログラム30におけるユーティリティとしての上述したホットキーサーバ30bに対して通知される。
【0159】
そして、情報処理装置10においては、ステップS139において、ホットキーの内容を示す情報がホットキーサーバ30bによって受信されると、ステップS140において、ユーザに対してFnキーと付加キーとを用いたホットキーの機能を提供すべく、ホットキーサーバ30bの制御のもとに、グラフィカル・ユーザ・インターフェースとして所定のアプリケーション・ウィンドウが表示部16に表示され、一連の処理が終了する。例えば、情報処理装置10においては、Fnキーとキーボード上で"F5"と表記されたファンクションキーとが同時に押下された旨を示す情報がユーティリティによって受信された場合には、上述したように、表示部16における輝度制御を行うためのアプリケーションが起動されて所定のウィンドウが表示部16に表示され、ユーザが輝度設定を行う環境が提供される。
【0160】
このように、情報処理装置10は、Fnキーロック機構がディセーブル状態時に、ユーザによってFnキーと所望の付加キーとが同時押下されることにより、付加キーに応じた所望のホットキーをユーザに対して提供することができる。すなわち、情報処理装置10は、Fnキーロック機構がディセーブル状態時である場合には、既存のホットキーの処理を行うことができ、何らの不具合を生じさせることがなく、適切な処理を行うことができる。
【0161】
以上のように、情報処理装置10においては、Fnキーロック機構がイネーブル状態時又はディセーブル状態時のいずれであっても、Fnキーを用いたホットキーの処理を行うことができる。
【0162】
なお、情報処理装置10は、Fnキーロック機構がイネーブル状態時又はディセーブル状態時であり且つアンロック状態時に、Fnキーではない通常のキーが押下及びリリースされた場合には、図23及び図24に示す一連の処理を行う。ここで、情報処理装置10においては、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構がイネーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態に事前に設定されているとともに、Fnキーロック機構がイネーブル状態又はディセーブル状態のいずれであるかの検出がユーティリティによって事前に行われているものとする。
【0163】
まず、情報処理装置10においては、図23に示すように、ステップS141において、ユーザがキーボード1におけるFnキー以外の任意のキーを押下すると、押下された旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。ここでは、説明の便宜上、キーボード上で"A"と表記された英数字キーが押下されたものとする。
【0164】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS142において、組み込みコントローラ11から上位のシステムに対して、キーボード上で"A"と表記された英数字キーが押下された旨を示す情報が通知される。このとき、情報処理装置10においては、通常通りキーボードコントローラ11aを介して、キーが押下された旨を示す情報が通知される。
【0165】
これに応じて、情報処理装置10においては、ステップS143において、組み込みコントローラ11から通知されたキーボード上で"A"と表記された英数字キーが押下された旨を示す情報がオペレーティング・システム20における上述したキーボードドライバによって受信されると、ステップS144において、この情報が上述した"kbdjpn.DLL"等のスタブドライバに対して通知される。
【0166】
さらに、情報処理装置10においては、ステップS145において、キーボード上で"A"と表記された英数字キーが押下された旨を示す情報がスタブドライバによって受信されると、ステップS146において、キーボード上で"A"と表記された英数字キーが押下された旨を示す情報がスタブドライバによって変換され、例えば"A"が押下された旨を示す情報又は"a"が押下された旨を示す情報といったように、最終的にアプリケーション・プログラム30へと通知するキーの内容をともなうキー押下情報である"WM_KEYDOWN"がアプリケーション・プログラム30における上述した所定のアプリケーション30aに対して通知される。
【0167】
続いて、情報処理装置10においては、図24に示すように、ステップS147において、押下されていたキーボード上で"A"と表記された英数字キーをユーザがリリースすると、リリースされた旨を示す情報がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込みコントローラ11によって取得される。
【0168】
続いて、情報処理装置10においては、ステップS148において、組み込みコントローラ11から上位のシステムに対して、押下されていたキーボード上で"A"と表記された英数字キーがリリースされた旨を示す情報が通知される。このとき、情報処理装置10においては、通常通りキーボードコントローラ11aを介して、キーがリリースされた旨を示す情報が通知される。
【0169】
これに応じて、情報処理装置10においては、ステップS149において、組み込みコントローラ11から通知されたキーボード上で"A"と表記された英数字キーがリリースされた旨を示す情報がキーボードドライバによって受信されると、ステップS150において、この情報が"kbdjpn.DLL"等のスタブドライバに対して通知される。
【0170】
さらに、情報処理装置10においては、ステップS151において、キーボード上で"A"と表記された英数字キーがリリースされた旨を示す情報がスタブドライバによって受信されると、ステップS152において、キーボード上で"A"と表記された英数字キーがリリースされた旨を示す情報がスタブドライバによって変換され、例えば"A"がリリースされた旨を示す情報又は"a"がリリースされた旨を示す情報といったように、最終的にアプリケーション・プログラム30へと通知するキーの内容をともなうキーリリース情報である"WM_KEYUP"が所定のアプリケーション30aに対して通知される。
【0171】
このように、情報処理装置10においては、Fnキーロック機構がイネーブル状態時又はディセーブル状態時であり且つアンロック状態時に、Fnキーではない通常のキーが押下された場合には、キーボードコントローラ11aを介した通常の処理が行われる。
【0172】
また、情報処理装置10は、電源状態を変化させた場合にも、組み込みコントローラ11によってFnキーロック機構の状態を遷移させることができる。
【0173】
すなわち、情報処理装置10においては、図25に示すように、電源状態を動作状態からスタンバイ状態に変化させた場合には、Fnキーロック機構のイネーブル状態又はディセーブル状態の遷移については電源状態遷移前の状態を保持させるとともに、アンロック状態へと遷移させる。また、情報処理装置10においては、電源状態を動作状態から休止状態に変化させた場合には、Fnキーロック機構をディセーブル状態且つアンロック状態へと遷移させる。さらに、情報処理装置10においては、電源状態をスタンバイ状態から動作状態に変化させた場合には、Fnキーロック機構のイネーブル状態又はディセーブル状態の遷移については電源状態遷移前の状態を保持させるとともに、アンロック状態へと遷移させる。さらにまた、情報処理装置10においては、電源状態を休止状態から動作状態に変化させた場合には、Fnキーロック機構をディセーブル状態且つアンロック状態へと遷移させる。
【0174】
このように、情報処理装置10は、例えばホットキーの処理を行うことによって電源状態を変化させた場合にも、状態変化に応じて、Fnキーロック機構の状態を遷移させることができる。
【0175】
なお、情報処理装置10は、キーボードBIOS及びユーティリティの両者に対して、以下のような動作を行わせることにより、たとえキーボードBIOS及び/又はユーティリティがFnキーロック機構に対応していない場合であっても、バックワードコンパチビリティを保つことができる。ここで、Fnキーロック機構に対応したキーボードBIOS及びユーティリティを、それぞれ、新キーボードBIOS及び新ユーティリティと便宜上称し、Fnキーロック機構に対応していないキーボードBIOS及びユーティリティを、それぞれ、旧キーボードBIOS及び旧ユーティリティと便宜上称する。
【0176】
具体的には、情報処理装置10においては、図26に示すように、新キーボードBIOS及び新ユーティリティの組み合わせの場合には、ユーティリティは、Fnキーロック機構に対応したものであるか否かをキーボードBIOSに対して問い合わせ、これに応じて、キーボードBIOSは、Fnキーロック機構に対応したものである旨をユーティリティに対して通知する。これにより、ユーティリティは、キーボードBIOSがFnキーロック機構に対応したものである旨を確認する。そして、キーボードBIOSは、ユーティリティから通信要求があったときに、新キーボードBIOSとして動作する。この場合、情報処理装置10は、Fnキーロック機構に対応したものとして動作する。
【0177】
また、情報処理装置10においては、同図に示すように、新キーボードBIOS及び旧ユーティリティの組み合わせの場合には、ユーティリティは、既存の動作を行い、Fnキーロック機構に関する動作を行うことはないのに応じて、キーボードBIOSも、ユーティリティから通信要求がされないことから旧キーボードBIOSとして既存の動作を行う。この場合、情報処理装置10は、Fnキーロック機構に対応しないものとして動作する。
【0178】
さらに、情報処理装置10においては、同図に示すように、旧キーボードBIOS及び新ユーティリティの組み合わせの場合には、ユーティリティは、Fnキーロック機構に対応したものであるか否かをキーボードBIOSに対して問い合わせるが、キーボードBIOSは、この問い合わせに対して返信することができない。これにより、ユーティリティは、キーボードBIOSがFnキーロック機構に対応していないものである旨を確認する。この場合、情報処理装置10は、Fnキーロック機構に対応しないものとして動作する。
【0179】
そして、情報処理装置10においては、同図に示すように、旧キーボードBIOS及び旧ユーティリティの組み合わせの場合には、ユーティリティは、既存の動作を行い、Fnキーロック機構に関する動作を行うことはなく、キーボードBIOSも、既存の動作を行い、Fnキーロック機構に関する動作を行うことはない。この場合、情報処理装置10は、Fnキーロック機構に対応しないものとして動作する。
【0180】
このように、情報処理装置10は、キーボードBIOS及びユーティリティの両者がいかなる組み合わせであっても、バックワードコンパチビリティを保つことができる。
【0181】
以上説明したように、情報処理装置10は、Fnキーロック機構を組み込みコントローラ11上で動作するキーボードBIOSによって処理し、Fnキーロック機構が有効な状態であるイネーブル状態又はFnキーロック機構が無効な状態であるディセーブル状態を設けるとともに、イネーブル状態時に切り替え可能なロック状態又はアンロック状態を設け、キーボードコントローラ11aとは異なる入出力ポートであるSPIC11bを介して、キーボードBIOSとユーティリティとの間で情報の受け渡しを行うことにより、ユーティリティによってキーボードBIOSの状態を取得することができるとともに、ユーティリティからキーボードBIOSに対するFnキーロック機構の状態遷移の設定を行うことができる。これにより、情報処理装置10は、既存の複数のキーの同時押下によるホットキーは勿論のこと、複数のキーの順次押下によるホットキーをも実現することができる。したがって、情報処理装置10においては、例えば身体の不自由な人といった同時押下が困難であるユーザであっても、容易な操作のもとにホットキーを享受することができる。
【0182】
特に、情報処理装置10は、ユーティリティからキーボードBIOSの制御を行うことができることから、ユーザが所望するときにFnキーロック機構に関する設定を行うことができる。
【0183】
また、情報処理装置10は、Fnキーロック機構についてディセーブル状態を設けたことにより、ホットキーを使用するユーザに対して既存の複数のキーの同時押下によるユーザ・インターフェースを提供することができる。
【0184】
さらに、情報処理装置10は、既存の複数のキーの同時押下によるユーザ・インターフェースとFnキーロック機構とを共存させることにより、Fnキーロック機構をイネーブル状態に設定した状態であっても、既存の操作に慣熟しているユーザが違和感なく操作することができる。
【0185】
さらにまた、情報処理装置10は、ユーティリティの制御のもとに、上述した設定ダイアログ40やタスクトレイアイコン50等のグラフィカル・ユーザ・インターフェースを表示部16に表示できることから、Fnキーロック機構の状態をユーザに対してわかりやすく提示することができる。
【0186】
また、情報処理装置10は、ソフトウェアによってFnキーロック機構を制御することから、例えばいわゆるPPK(Programmable Power Key)ボタンといった特別なハードウェアを搭載する必要がなく、また、ユーザに対してFnキーロック機構の状態を報知するために、タスクトレイアイコン50を表示部16に表示することができることから、例えば報知用のLED(Light Emitting Diode)といったハードウェアを搭載する必要もなく、規模の削減を図ることもできる。
【0187】
このように、情報処理装置10は、キーボード1の設置面積に制限があるような場合であっても、様々なユーザに対する要求に十分応えられる操作性に優れたユーザ・インターフェースを提供することができ、高い利便を提供することができるものである。
【0188】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、ユーザによってFnキーが5回連続的に押下及びリリースされた場合に、Fnキーロック機構のイネーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態への設定を行うための設定ダイアログ40が表示部16に表示され、ユーティリティからの設定が行われるものとして説明したが、本発明は、Fnキーのいかなる回数の押下及びリリースをトリガとしてもよく、Fnキー以外の他のキーの押下及びリリースをトリガとしてもよい。
【0189】
また、上述した実施の形態では、Fnキーロック機構がイネーブル状態になった場合にFnキー単体が1回押下及びリリースされることにより、ロック状態又はアンロック状態の間での状態遷移が行われるものとして説明したが、本発明は、Fnキーのいかなる回数の押下及びリリースをトリガとしてもよく、Fnキー以外の他のキーの押下及びリリースをトリガとしてもよい。
【0190】
さらに、上述した実施の形態では、任意のキーを押下及びリリースした場合には、基本的にFnキーロック機構がアンロック状態に遷移するものとして説明したが、本発明は、ユーザが何らかの意図的な手法によってロック状態からアンロック状態へと遷移させない限り、任意のキーを何度押下及びリリースしたとしてもロック状態を保持するようにしてもよい。
【0191】
さらにまた、上述した実施の形態では、タスクトレイアイコン50を表示部16に表示することにより、ユーザに対してFnキーロック機構の状態を報知するものとして説明したが、本発明は、タスクトレイアイコン50を表示部16に表示する代わりに、報知用のLEDを設けるようにしてもよい。例えば、情報処理装置においては、Fnキーロック機構がディセーブル状態時には、LEDを消灯させ、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時には、緑色のLEDを点灯させ、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つロック状態時には、橙色のLEDを点灯させるといったように、各状態に応じて、点灯色を変化させたり、点滅動作を行わせたりするようにしてもよい。
【0192】
また、上述した実施の形態では、Fnキーロック機構がディセーブル状態である場合には、タスクトレイアイコン50を非表示とするものとして説明したが、本発明は、Fnキーロック機構がディセーブル状態である旨を示すタスクトレイアイコン50を表示部16に表示するようにしてもよい。
【0193】
さらに、本発明は、ユーティリティによってFnキーロック機構の各状態、すなわち、イネーブル状態、ディセーブル状態、ロック状態、及びアンロック状態を設定及び管理するようにしてもよい。
【0194】
さらにまた、上述した実施の形態では、Fnキーロック機構をソフトウェアによって処理するものとして説明したが、本発明は、例えばホットキーに応じたPPKボタンを設け、ハードウェア的に処理するようにしてもよい。例えば、情報処理装置においては、図27に示すように、組み込みコントローラに実装されたキーボードコントローラやACPI(Advanced Configuration and Power Interface)用の組み込みコントローラとは異なるポートとして、いわゆるGPIO(General Purpose Input/Output port)を用い、このGPIOを介して、PPKボタンを制御するチップセットにおけるサウスブリッジと組み込みコントローラとをハードウェア的に直接接続することにより、ハードウェア的にFnキーロック機構を処理するようにしてもよい。
【0195】
また、上述した実施の形態では、付加キーとして、エスケープキー、及びキーボード上で"F3","F4","F5","F12"と表記されたファンクションキーを設け、これらの付加キーのそれぞれに対して割り当てた特定の処理として、サスペンド機能、ミューティング機能、ボリューム機能、ブライトネス機能、及びハイバネーション機能があるものとして説明したが、本発明は、これらのキー以外のキーを付加キーとして用いてもよく、各付加キーに割り当てられる特定の処理としても、上述したものに限定されないことは勿論である。
【0196】
さらに、上述した実施の形態では、Fnキーを用いたホットキーについて説明したが、本発明は、Fnキー以外の所定のキーを特定キーとして用いたホットキーについても適用できるものである。
【0197】
さらにまた、上述した実施の形態では、同時押下によるホットキーを使用する際には、Fnキーの押下時に、押下された旨を示す情報がユーティリティへと通知される一方、同時押下によらないホットキーを使用する際には、キーの押下及びリリース時に、押下及びリリースされた旨を示す情報がユーティリティへと通知されるものとして説明したが、押下及びリリースと表記した箇所については、押下のみであってもよく、本発明は、これに限定されないことは勿論である。
【0198】
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【0199】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明にかかる情報処理装置は、オペレーティング・システムによっては認知されない所定の特定キーと、予め設定されている付加キーとを組み合わせて押下することによって特定の処理を実行する情報処理装置であって、特定キー及び付加キーを含む複数のキーが配列されてなるキー入力手段と、特定キーが押下されていないが当該特定キーが継続的に押下されている状態と同一の状態であるロック状態と、特定キーが押下されていない状態と同一の状態であるアンロック状態とを設けた特定キーロック機構を処理するファームウェアを動作させ、キー入力手段に対して与えられる入力操作を監視して制御する組み込み制御手段と、少なくとも特定キーロック機構の状態を提示するユーザ・インターフェースを含む各種情報の表示及びキー入力手段に対する制御を行うソフトウェアであるユーティリティを動作させる制御手段とを備え、組み込み制御手段には、キー入力手段に対する特定キー以外のキーである通常キーの押下又はリリースに応じた情報を上位のシステムへと通知する機能を有する第1の入出力ポートと、ユーティリティと通信を行う第1の入出力ポートとは論理的に異なる第2の入出力ポートとが実装され、組み込み制御手段は、ファームウェアを動作させ、特定キーの押下又はリリースに応じた情報を、第2の入出力ポートを介して、制御手段が動作させるユーティリティへと通知し、制御手段は、ユーティリティを動作させ、第2の入出力ポートを介して、組み込み制御手段が動作させるファームウェアの状態を取得するとともに、ファームウェアに対して、特定キーロック機構が有効な状態であるイネーブル状態と、特定キーロック機構が無効な状態であるディセーブル状態とのいずれかの状態を設定する。
【0200】
したがって、本発明にかかる情報処理装置は、組み込み制御手段によってファームウェアを動作させ、特定キーの押下又はリリースに応じた情報を、第2の入出力ポートを介して、ユーティリティへと通知する一方、制御手段によってユーティリティを動作させ、第2の入出力ポートを介して、ファームウェアの状態を取得するとともに、ファームウェアに対して、イネーブル状態とディセーブル状態とのいずれかの状態を設定することにより、既存の複数のキーの同時押下によって特定の処理を実行するのは勿論のこと、複数のキーの順次押下によっても同様にユーザが所望するときに特定の処理を実行することができることから、例えば身体の不自由な人といった同時押下が困難であるユーザであっても、容易な操作のもとに特定の処理を実行する機能を享受することができ、また、既存の複数のキーの同時押下によるユーザ・インターフェースと特定キーロック機構とを共存させることができることから、既存の操作に慣熟しているユーザであっても違和感なく操作することができ、様々なユーザに対する要求に十分応えられる操作性に優れたユーザ・インターフェースを提供することができる。
【0201】
また、この本発明にかかる情報処理装置は、各種情報を表示する表示手段を備え、制御手段は、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構をイネーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態に設定するための設定用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示する。
【0202】
したがって、本発明にかかる情報処理装置は、制御手段によってユーティリティを動作させ、特定キーロック機構をイネーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態に設定するための設定用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示することにより、容易な操作のもとに、ユーザによって特定キーロック機構の状態を設定することができる。
【0203】
さらに、この本発明にかかる情報処理装置は、各種情報を表示する表示手段を備え、制御手段は、特定キーロック機構がイネーブル状態である場合には、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構がイネーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示する。
【0204】
さらにまた、この本発明にかかる情報処理装置においては、制御手段は、特定キーロック機構がディセーブル状態である場合には、ユーティリティを動作させ、状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示しない、又は特定キーロック機構がディセーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示する。
【0205】
したがって、本発明にかかる情報処理装置は、特定キーロック機構がイネーブル状態である場合には、制御手段によってユーティリティを動作させ、特定キーロック機構がイネーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示するとともに、特定キーロック機構がディセーブル状態である場合には、制御手段によってユーティリティを動作させ、状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示しない、又は特定キーロック機構がディセーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示することにより、特定キーロック機構の状態をユーザに対してわかりやすく提示することができる。
【0206】
また、本発明にかかる情報処理方法は、オペレーティング・システムによっては認知されない所定の特定キーと、予め設定されている付加キーとを組み合わせて押下することによって特定の処理を実行する情報処理方法であって、特定キーが押下されていないが当該特定キーが継続的に押下されている状態と同一の状態であるロック状態と、特定キーが押下されていない状態と同一の状態であるアンロック状態とを設けた特定キーロック機構を処理するファームウェアを動作させ、特定キー及び付加キーを含む複数のキーが配列されてなるキー入力手段に対して与えられる入力操作を監視し、キー入力手段に対する特定キー以外のキーである通常キーの押下又はリリースに応じた情報を上位のシステムへと通知する機能を有する第1の入出力ポートとは論理的に異なる入出力ポートであって、少なくとも特定キーロック機構の状態を提示するユーザ・インターフェースを含む各種情報の表示及びキー入力手段に対する制御を行うソフトウェアであるユーティリティと通信を行う第2の入出力ポートを介して、特定キーの押下又はリリースに応じた情報をユーティリティへと通知し、ユーティリティを動作させ、第2の入出力ポートを介して、ファームウェアの状態を取得するとともに、ファームウェアに対して、特定キーロック機構が有効な状態であるイネーブル状態と、特定キーロック機構が無効な状態であるディセーブル状態とのいずれかの状態を設定する。
【0207】
したがって、本発明にかかる情報処理方法は、ファームウェアを動作させ、特定キーの押下又はリリースに応じた情報を、第2の入出力ポートを介して、ユーティリティへと通知する一方、ユーティリティを動作させ、第2の入出力ポートを介して、ファームウェアの状態を取得するとともに、ファームウェアに対して、イネーブル状態とディセーブル状態とのいずれかの状態を設定することにより、既存の複数のキーの同時押下によって特定の処理を実行するのは勿論のこと、複数のキーの順次押下によっても同様にユーザが所望するときに特定の処理を実行することが可能となることから、例えば身体の不自由な人といった同時押下が困難であるユーザであっても、容易な操作のもとに特定の処理を実行する機能を享受することが可能となり、また、既存の複数のキーの同時押下によるユーザ・インターフェースと特定キーロック機構とを共存させることが可能となることから、既存の操作に慣熟しているユーザであっても違和感なく操作することが可能となり、様々なユーザに対する要求に十分応えられる操作性に優れたユーザ・インターフェースを提供することが可能となる。
【0208】
また、この本発明にかかる情報処理方法は、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構をイネーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態に設定するための設定用ユーザ・インターフェースを、各種情報を表示する表示手段に表示する。
【0209】
したがって、本発明にかかる情報処理方法は、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構をイネーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態に設定するための設定用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示することにより、容易な操作のもとに、ユーザによって特定キーロック機構の状態を設定することが可能となる。
【0210】
さらに、この本発明にかかる情報処理方法は、特定キーロック機構がイネーブル状態である場合には、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構がイネーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを、各種情報を表示する表示手段に表示する。
【0211】
さらにまた、この本発明にかかる情報処理方法は、特定キーロック機構がディセーブル状態である場合には、ユーティリティを動作させ、状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示しない、又は特定キーロック機構がディセーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示する。
【0212】
したがって、本発明にかかる情報処理方法は、特定キーロック機構がイネーブル状態である場合には、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構がイネーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示するとともに、特定キーロック機構がディセーブル状態である場合には、ユーティリティを動作させ、状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示しない、又は特定キーロック機構がディセーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示することにより、特定キーロック機構の状態をユーザに対してわかりやすく提示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す情報処理装置が備えるキーボードの平面図である。
【図2】同情報処理装置におけるソフトウェアの構成を説明するブロック図である。
【図3】同情報処理装置におけるハードウェアの構成を説明するブロック図である。
【図4】同情報処理装置におけるハードウェア及びソフトウェアの階層構造を説明する階層図である。
【図5】同情報処理装置におけるハードウェア及びソフトウェアの階層構造を説明する階層図であって、通常のキーに対する入力操作があった場合における情報の伝達経路を説明する図である。
【図6】同情報処理装置におけるハードウェア及びソフトウェアの階層構造を説明する階層図であって、Fnキーを用いたホットキーに対する入力操作があった場合における情報の伝達経路を説明する図である。
【図7】Fnキーが押下された場合に同情報処理装置が備える組み込みコントローラによって行われるホットキーの処理やユーティリティに対する通知を含む一連の定期処理を説明するフローチャートである。
【図8】任意のキーが押下された場合に同組み込みコントローラによってFnキーロック機構をロック状態とアンロック状態との間で状態を切り替える一連の定期処理を説明するフローチャートである。
【図9】同組み込みコントローラによってFnキーロック機構におけるロック状態とアンロック状態との間での状態遷移があった旨をユーティリティへと通知する一連の定期処理を説明するフローチャートである。
【図10】Fnキーロック機構におけるイネーブル状態とディセーブル状態との間での状態遷移の様子を説明する図である。
【図11】Fnキーロック機構をディセーブル状態からイネーブル状態へと遷移させる際の一連の処理を説明するフローチャートである。
【図12】Fnキーロック機構のイネーブル状態又はディセーブル状態の間での状態遷移を行うために同情報処理装置が備える表示部に表示される設定ダイアログの一例を説明する図である。
【図13】ユーザに対してFnキーロック機構の状態を報知するために同表示部に表示されるタスクトレイアイコンの一例を説明する図である。
【図14】Fnキーロック機構をイネーブル状態からディセーブル状態へと遷移させる際の一連の処理を説明するフローチャートである。
【図15】Fnキーロック機構がイネーブル状態時におけるロック状態とアンロック状態との間での状態遷移の様子を説明する図である。
【図16】Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、Fnキーと所望の付加キーとが順次押下されることによるホットキーの処理を行う際の一連の処理を説明するフローチャートであって、Fnキーロック機構がロック状態に遷移するまでの工程を説明する図である。
【図17】Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、Fnキーと所望の付加キーとが順次押下されることによるホットキーの処理を行う際の一連の処理を説明するフローチャートであって、図16に示す処理以降の工程を説明する図である。
【図18】Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、ロック状態に遷移させ、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されていない任意の単体のキーが押下された際の一連の処理を説明するフローチャートであって、Fnキーロック機構がロック状態に遷移するまでの工程を説明する図である。
【図19】Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、ロック状態に遷移させ、Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定されていない任意の単体のキーが押下された際の一連の処理を説明するフローチャートであって、図18に示す処理以降の工程を説明する図である。
【図20】Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック状態時に、Fnキーと所望の付加キーとが同時押下されることによる既存のホットキーの処理を行う際の一連の処理を説明するフローチャートである。
【図21】Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つロック状態時に、Fnキーと所望の付加キーとが同時押下されることによる既存のホットキーの処理を行う際の一連の処理を説明するフローチャートである。
【図22】Fnキーロック機構がディセーブル状態時に、Fnキーと所望の付加キーとが同時押下されることによる既存のホットキーの処理を行う際の一連の処理を説明するフローチャートである。
【図23】Fnキーロック機構がイネーブル状態時又はディセーブル状態時であり且つアンロック状態時に、Fnキーではない通常のキーが押下された際の一連の処理を説明するフローチャートであって、キーが押下されてからリリースされるまでの工程を説明する図である。
【図24】Fnキーロック機構がイネーブル状態時又はディセーブル状態時であり且つアンロック状態時に、Fnキーではない通常のキーが押下された際の一連の処理を説明するフローチャートであって、図23に示す処理以降の工程を説明する図である。
【図25】電源状態を変化させた場合におけるFnキーロック機構の状態遷移の内容を説明する図である。
【図26】同情報処理装置におけるバックワードコンパチビリティを説明する図である。
【図27】ハードウェア的にFnキーロック機構を処理する情報処理装置におけるハードウェアの構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 キーボード、 10 情報処理装置、 11 組み込みコントローラ、 11a キーボードコントローラ、 11b SPIC、 12 CPU、 13 ROM、 14 RAM、 15 HDD、 16 表示部、 20 オペレーティング・システム、 30 アプリケーション・プログラム、 30a アプリケーション、 30b ホットキーサーバ、 40 設定ダイアログ、 50 タスクトレイアイコン

Claims (19)

  1. オペレーティング・システムによっては認知されない所定の特定キーと、予め設定されている付加キーとを組み合わせて押下することによって特定の処理を実行する情報処理装置であって、
    上記特定キー及び上記付加キーを含む複数のキーが配列されてなるキー入力手段と、
    上記特定キーが押下されていないが当該特定キーが継続的に押下されている状態と同一の状態であるロック状態と、上記特定キーが押下されていない状態と同一の状態であるアンロック状態とを設けた特定キーロック機構を処理するファームウェアを動作させ、上記キー入力手段に対して与えられる入力操作を監視して制御する組み込み制御手段と、
    少なくとも上記特定キーロック機構の状態を提示するユーザ・インターフェースを含む各種情報の表示及び上記キー入力手段に対する制御を行うソフトウェアであるユーティリティを動作させる制御手段とを備え、
    上記組み込み制御手段には、上記キー入力手段に対する上記特定キー以外のキーである通常キーの押下又はリリースに応じた情報を上位のシステムへと通知する機能を有する第1の入出力ポートと、上記ユーティリティと通信を行う上記第1の入出力ポートとは論理的に異なる第2の入出力ポートとが実装され、
    上記組み込み制御手段は、上記ファームウェアを動作させ、上記特定キーの押下又はリリースに応じた情報を、上記第2の入出力ポートを介して、上記制御手段が動作させる上記ユーティリティへと通知し、
    上記制御手段は、上記ユーティリティを動作させ、上記第2の入出力ポートを介して、上記組み込み制御手段が動作させる上記ファームウェアの状態を取得するとともに、上記ファームウェアに対して、上記特定キーロック機構が有効な状態であるイネーブル状態と、上記特定キーロック機構が無効な状態であるディセーブル状態とのいずれかの状態を設定すること
    を特徴とする情報処理装置。
  2. 各種情報を表示する表示手段を備え、
    上記制御手段は、上記ユーティリティを動作させ、上記特定キーロック機構を上記イネーブル状態又は上記ディセーブル状態のいずれかの状態に設定するための設定用ユーザ・インターフェースを上記表示手段に表示すること
    を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 上記制御手段は、上記特定キーロック機構を上記イネーブル状態又は上記ディセーブル状態のいずれかの状態に設定するために、上記設定用ユーザ・インターフェースに対する入力操作が行われた場合には、上記ユーティリティを動作させ、上記特定キーロック機構の状態を遷移させる旨の状態遷移指示を、上記第2の入出力ポートを介して、上記組み込み制御手段が動作させる上記ファームウェアに対して通知すること
    を特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 上記組み込み制御手段は、上記ファームウェアを動作させ、上記状態遷移指示に応じて、上記特定キーロック機構を上記イネーブル状態又は上記ディセーブル状態のいずれかの状態に遷移させること
    を特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  5. 各種情報を表示する表示手段を備え、
    上記制御手段は、上記特定キーロック機構が上記イネーブル状態である場合には、上記ユーティリティを動作させ、上記特定キーロック機構が上記イネーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを上記表示手段に表示すること
    を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  6. 上記制御手段は、上記特定キーロック機構が上記ディセーブル状態である場合には、上記ユーティリティを動作させ、上記状態提示用ユーザ・インターフェースを上記表示手段に表示しない、又は上記特定キーロック機構が上記ディセーブル状態である旨を示す上記状態提示用ユーザ・インターフェースを上記表示手段に表示すること
    を特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
  7. 上記制御手段は、上記ユーティリティを動作させ、上記特定キーが上記ロック状態であるか上記アンロック状態であるかに応じて、上記状態提示用ユーザ・インターフェースの表示形態を変化させること
    を特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
  8. 上記組み込み制御手段は、上記ファームウェアを動作させ、上記特定キーロック機構を上記ロック状態又は上記アンロック状態のいずれかの状態に遷移させた場合には、上記第2の入出力ポートを介して、上記特定キーロック機構を状態遷移させた旨を示す情報を上記制御手段が動作させる上記ユーティリティに対して通知すること
    を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  9. 上記組み込み制御手段は、上記特定キーロック機構が上記イネーブル状態且つ上記ロック状態である場合に、上記付加キー単体が押下されたことを取得した場合には、上記ファームウェアを動作させ、上記特定キーと上記付加キーとを組み合わせて押下することによって実行される上記特定の処理を示すイベントメッセージを、上記第2の入出力ポートを介して、上記制御手段が動作させる上記ユーティリティに対して送信すること
    を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  10. 上記制御手段は、上記ユーティリティを動作させ、上記イベントメッセージに応じて、上記特定キーと上記付加キーとを組み合わせて押下することによって実行される上記特定の処理を実行すること
    を特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  11. 上記組み込み制御手段は、上記特定キーロック機構が上記イネーブル状態又は上記ディセーブル状態のいずれかの状態である場合に、上記特定キーが押下された状態が保持されたまま、上記付加キー単体が押下されたことを取得した場合には、上記ファームウェアを動作させ、上記特定キーと上記付加キーとが同時に押下された旨を示す情報を、上記第2の入出力ポートを介して、上記制御手段が動作させる上記ユーティリティに対して通知すること
    を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  12. 上記制御手段は、上記ユーティリティを動作させ、上記特定キーと上記付加キーとが同時に押下された旨を示す情報に応じて、上記特定キーと上記付加キーとを組み合わせて押下することによって実行される上記特定の処理を実行すること
    を特徴とする請求項11記載の情報処理装置。
  13. 上記組み込み制御手段は、上記特定キーロック機構が上記イネーブル状態又は上記ディセーブル状態のいずれかの状態である場合に、上記付加キーとして設定されていないキー単体が押下されたことを取得した場合には、上記ファームウェアを動作させ、押下された上記キーに応じたスキャンコードを示すイベントメッセージを、上記第1の入出力ポートを介して、上記上位のシステムに対して送信すること
    を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  14. 上記組み込み制御手段は、上記ファームウェアを動作させ、電源状態の変化に応じて、上記特定キーロック機構の状態を遷移させること
    を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  15. 上記組み込み制御手段は、上記電源状態を動作状態からスタンバイ状態に変化させた場合には、上記ファームウェアを動作させ、上記特定キーロック機構の上記イネーブル状態又は上記ディセーブル状態の遷移については電源状態遷移前の状態を保持させるとともに、上記アンロック状態へと遷移させること
    を特徴とする請求項14記載の情報処理装置。
  16. 上記組み込み制御手段は、上記電源状態を動作状態から休止状態に変化させた場合には、上記ファームウェアを動作させ、上記特定キーロック機構を上記ディセーブル状態且つ上記アンロック状態へと遷移させること
    を特徴とする請求項14記載の情報処理装置。
  17. 上記組み込み制御手段は、上記電源状態をスタンバイ状態から動作状態に変化させた場合には、上記ファームウェアを動作させ、上記特定キーロック機構の上記イネーブル状態又は上記ディセーブル状態の遷移については電源状態遷移前の状態を保持させるとともに、上記アンロック状態へと遷移させること
    を特徴とする請求項14記載の情報処理装置。
  18. 上記組み込み制御手段は、上記電源状態を休止状態から動作状態に変化させた場合には、上記ファームウェアを動作させ、上記特定キーロック機構を上記ディセーブル状態且つ上記アンロック状態へと遷移させること
    を特徴とする請求項14記載の情報処理装置。
  19. オペレーティング・システムによっては認知されない所定の特定キーと、予め設定されている付加キーとを組み合わせて押下することによって特定の処理を実行する情報処理方法であって、
    上記特定キーが押下されていないが当該特定キーが継続的に押下されている状態と同一の状態であるロック状態と、上記特定キーが押下されていない状態と同一の状態であるアンロック状態とを設けた特定キーロック機構を処理するファームウェアを動作させ、上記特定キー及び上記付加キーを含む複数のキーが配列されてなるキー入力手段に対して与えられる入力操作を監視し、
    上記キー入力手段に対する上記特定キー以外のキーである通常キーの押下又はリリースに応じた情報を上位のシステムへと通知する機能を有する第1の入出力ポートとは論理的に異なる入出力ポートであって、少なくとも上記特定キーロック機構の状態を提示するユーザ・インターフェースを含む各種情報の表示及び上記キー入力手段に対する制御を行うソフトウェアであるユーティリティと通信を行う第2の入出力ポートを介して、上記特定キーの押下又はリリースに応じた情報を上記ユーティリティへと通知し、
    上記ユーティリティを動作させ、上記第2の入出力ポートを介して、上記ファームウェアの状態を取得するとともに、上記ファームウェアに対して、上記特定キーロック機構が有効な状態であるイネーブル状態と、上記特定キーロック機構が無効な状態であるディセーブル状態とのいずれかの状態を設定すること
    を特徴とする情報処理方法
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