JP4639076B2 - ドア用錠受け金具 - Google Patents

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Description

本発明は、地震時に適合するドア用錠受け金具に関する。
特許文献1は、出願人が提案したものである。該特許文献1には、「左右の側壁に切欠部を有しかつドア枠に嵌合状態に固定されるトロヨケと、切欠部にそれぞれ係合する保持(係合)ピンを有すると共に、少なくともトロヨケの奥の内壁面並びに上下の対向内壁との間にそれぞれ空隙部を設定して遊嵌合状態に嵌め込まれる枠状可動コアと、トロヨケ及び可動コアの正面側をカバーするように該可動コアに取り付けられるカバー状ストライク(カバープレート)とを備え、地震発生時、前記可動コアがストライクの傾斜状上下端部の変形に伴いトロヨケ内の後方空隙部ないし上下の空隙部へと多方向へ後退動するドア用錠受け金具」が記載されている。
また、特許文献2には、前記特許文献1の構成を前提として、「可動コアの両端部に上下一対の補強枠体をそれぞれ固定的に組込み、これらの補強枠体の左右の側壁部には、可動コアの切欠部に対応する野球ベース形状の補強切欠部を形成したドア用錠受け金具」が記載されている。
特開2004−36270 特開2004−36284
本発明の第1の目的は、基本的には特許文献1の目的を前提とし、該特許文献1の問題点を解消する(簡単な構成により、トロヨケ内の可動コアを確実に保持する)ことである。また第2の目的は、地震発生時、可動コアを保持する保持板が可動コアの上下の動きに対応して変形することである。第3の目的は、保持片が可動コアの重量に耐えて通常の状態では形状が変形しない剛性的機能を有する場合には、上下バランス良く可動コアを保持することができると共に、地震発生時、保持片が容易に破損しないことである。第4の目的は、その他の目的は、先端部が弾性変位しても、保持片は瞬時に弾性復帰し、そのまま使い続けることができることである。
本発明のドア用錠受け金具は、左右の側壁に切欠部を有しかつドア枠に嵌合状態に固定されるトロヨケと、切欠部にそれぞれ係合する保持ピンを有すると共に、少なくともトロヨケの奥の内壁面並びに上下の対向内壁との間にそれぞれ空隙部を設定して遊嵌合状態に嵌め込まれる枠状可動コアと、トロヨケ及び可動コアの正面側をカバーするように該可動コアに取り付けられるストライクとを備え、地震発生時、前記可動コアがストライクの傾斜状上下端部の変形に伴いトロヨケ内の後方空隙部ないし上下の空隙部へと多方向へ後退動するドア用錠受け金具に於いて、前記上下の空隙部に可動コアの上下の動きに対応して弾性変形及び弾性変形復帰可能な先端部を有する保持板を配設し、これら上下の保持板は、それぞれ断面釣り針状に形成され、その基端部は固定手段を介して可動コア3の上下の壁面或いはトロヨケ2の上下の内壁面にそれぞれ固定され、一方、フック状先端部は、トロヨケ2の上下の内壁面或いは可動コア3の上下の壁面にそれぞれ当接し、さらに前記当接する方のフック状先端部は、前記可動コアの水平方向の移動に対応して前記トロヨケの上下の内壁面又は前記可動コアの上下の壁面に対して水平方向にスライドすることを特徴とする。
また、本発明のドア用錠受け金具は、左右の側壁の上下端部に保持ピンを有しかつドア枠に嵌合状態に固定されるトロヨケと、保持ピンにそれぞれ係合する切欠部を有すると共に、少なくともトロヨケの奥の内壁面並びに上下の対向内壁との間にそれぞれ空隙部を設定して遊嵌合状態に嵌め込まれる枠状可動コアと、トロヨケ及び可動コアの正面側をカバーするように該可動コアに取り付けられるストライクとを備え、地震発生時、前記可動コアがストライクの傾斜状上下端部の変形に伴いトロヨケ内の後方空隙部ないし上下の空隙部へと多方向へ後退動するドア用錠受け金具に於いて、前記上下の空隙部46に可動コア3Aの上下の動きに対応して弾性変形及び弾性変形復帰可能な先端部を有する保持板8Aを設け、これら上下の保持板8Aは、それぞれ断面釣り針状に形成され、その基端部は固定手段を介して可動コア3Aの上下の壁面或いはトロヨケ2Aの上下の内壁面にそれぞれ固定され、一方、フック状先端部は、トロヨケ2Aの上下の内壁面或いは可動コア3Aの上下の壁面にそれぞれ当接し、さらに前記当接する方のフック状先端部は、前記可動コアの水平方向の移動に対応して前記トロヨケの上下の内壁面又は前記可動コアの上下の壁面に対して水平方向にスライドすることを特徴とする。
(1)保持板をトロヨケ内に配設しても、地震発生時、地震の揺れに対応して施錠片と係合関係があるストライク及び可動コアが、トロヨケ内の後方空隙部ないし上下の空隙部へと多方向へ後退動することができる。したがって、ドアの開閉がスムースにできなくなる危険性を極力回避することができる。
(2)構成する各部品を合理的に組み合わせることができる。
(3)空隙部を利用し、かつ、簡単な構成により、トロヨケ内の可動コアを確実に保持する。
(4)地震発生時、可動コアを保持する保持板が可動コアの上下の動きに対応して変形する。
(5)保持片が可動コアの重量に耐えて通常の状態では形状が変形しない剛性的機能を有する場合には、上下バランス良く可動コアを保持することができると共に、地震発生時、保持片が容易に破損しない。
(6)先端部が邪魔にならないので、保持板を所望箇所に容易に固定することができる。
(7)保持片が弾性復帰変形機能を有するので、先端部が弾性変位しても、可能な限りそのまま使い続けることができる。
以下、図1ないし図8を参照にして第1実施例を説明する。
(1)実施の環境
まず、図1及び図2に於いて、本発明の実施の環境部材を説明する。1はドア枠、2はドア枠に嵌合状態に固定されるトロヨケ、3はトロヨケ内に、少なくともトロヨケの奥の内壁面並びに上下の対向内壁との間にそれぞれ空隙部を設定して遊嵌合状態に嵌め込まれる枠状可動コア、4はトロヨケ2及び可動コア3の正面側を全体又は部分的にカバーするように可動コア3を介して間接的に又は直接前記ドア枠1の正面壁に当接状態に取り付けられるカバー状ストライク(或いはカバープレート)、5はドア枠1に対して開閉可能に設けられるドア、6はドア側に設けた錠前の第1の施錠片(ここではデッドボルト)、7はデッドボルト6と並存的に設けられた錠前の第2の施錠片(ここでは鎌片)である。なお、前記鎌片7は、防犯機能を高めるために設けられており、施錠時、図1で示すようにデッドボルト6と水平方向に重なった状態で可動コア3の正面壁26の内壁面に対してその先端部が掛合可能な状態となっている。
図1はドア枠1にトロヨケ2、枠状可動コア3、カバー状ストライク4、それに、本発明の新規事項である上下一対の保持板8,8をそれぞれ適宜に組み合わせて固定的に取り付けた場合における通常の使用状態を示す。なお、本発明の特定要件に関係のない部分は省略してある。
(2)錠受け具の構成部材−ドア枠1
図2を参照にして錠受け具の構成部材を順番に説明する。まず簡略化したドア枠1から説明する。角筒部10はドア5の垂直端面と対向する一部のみを示してある。10aは正面壁、10bは背面壁、10c,10cは左右の側壁、11は前記正面壁10aに形成された縦長状の受入れ口、12は受入れ口に連通するように左側の上下の部位にそれぞれ垂直線状に切欠されたストライク用切欠溝、13はこれらの切欠溝12,12付近の正面壁10aに形成された上下のネジ孔である。
(3)トロヨケ2
次にトロヨケ2について説明する。トロヨケ2の形状は普通一般のそれと同様である。すなわち、トロヨケ2の部分を区分けすると、ドア枠1の受入れ口11にスッポリトと入り込む正面開口の角形ケース部15と、この角形ケース部15の開口16側の上下端部にそれぞれ一体形成された突片状の取付け片17,17とから成り、前記取付け片17,17には、ドア枠1のネジ孔13,13と符合する貫通孔18,18が形成されている。
しかして、本実施例では、前記角形ケース部15の左右の側壁15c,15cの上下の部位には、左右一対の保持ピン逃し用切欠部20,20がそれぞれ計4個形成されている。これらの切欠部20は、図1で示すように、それぞれ上下一対の可動コア用保持ピン(係合ピン)21,21と関係する。
すなわち、各保持ピン21は左右一対の逃し用切欠部20,20をそれぞれ貫通する。切欠部20は、通常の使用状態では、一つの保持ピン21の外周面と一部係合するやや半円弧状の小係合溝20aと、基準縁部としての小係合溝20aを基準にして角形ケース部15の背面壁15b方向に拡大して幅広(例えば矩形状、垂直長孔状など)に広がる保持ピン逃し部20bとを有している。
また、前記左右の側壁15c,15cの上下部位寄りの部位には、小さな被係合部(例えば係合小孔、内壁面に形成された小さな溝など)22,22が形成されている。
(4)可動コア3
次に可動コア3について説明する。可動コア3は、図3で示すように、複数個の開口を有する箱型形状に形成されている。すなわち、3a,3aは上下の正面壁で、本実施例では、施錠時、鎌片7の先端部はいずれか一方の正面壁3aの内壁面に対して掛合可能な状態となっている(鎌片7は可動コアに対しては係合している)。
3c,3cは左右の側壁、25は前記正面壁3a,3aの間に形成された縦長の前方開口、26は正面壁3a,3aにそれぞれ形成された上下の凹所、27はこれらの凹所26,26にそれぞれ形成された上下のネジ孔、28は前記左右の側壁3c,3cの上下にそれぞれ形成された保持ピン用挿通孔、30は左右の側壁3c,3cの上下部位寄りの部位にそれぞれ形成され、かつ、前述したトロヨケ2の小さな被係合部22,22にそれぞれ係脱する小さな係合部(例えば小突起)、31は上下の後方開口、32は後方開口31を上下に分断するように左右の側壁3c,3cの中央部に固定的に横設した断面コ字型の施錠片用受け片である。
ところで、図1で示すように、可動コア3は係合部30や上下の保持ピン21,21を介してトロヨケ2に遊嵌合状態に保持される。可動コア3がトロヨケ2に遊嵌合した時、可動コア3の小突起状の係合部30,30は、トロヨケ2の小さな被係合部22,22にそれぞれ係合する。したがって、トロヨケ2と可動コア3は、仮ではあるが一体的になる。
また、可動コア3に入り込んだ施錠片6の下面と前記受け片32の水平上板部32aとの間には、多少のクリアランス(たとえば7mm程度)が設定されているが、地震発生時、受け片32はドア枠の変形によってデッドボルト6の下面と水平上板部32aとが互いに衝突し合った場合その衝撃力を受ける。また本実施例では鎌片7も設けられているので、施錠片6と同時に鎌片7が後退しながら上昇した場合には、可動コア3の前方開口25の上縁部が、両方の施錠片6,7からその衝撃力を受ける。
したがって、可動コア3は、両方の施錠片6,7がトロヨケ2側に移動してきた時、後述するように施錠片用受け片32の水平上板部32a等を介して後退上下動可能な状態となる。
(5)ストライク4
次にカバー状のストライク(カバープレート)4について説明する。35はカバー部本体、36はカバー部本体に上方と下方にそれぞれ連設する変形可能な傾斜状上下端部、37はカバー部本体の右側端部から該カバー部本体に直交するように設けられた進入係合側壁、38は可動コア3の前方開口25と同一形状の正面開口、39はカバー部本体の上下部に形成され、かつ、可動コア3のネジ孔27,27と符合するストライク固着具40用の挿通孔である。
なお、ストライク4は、前記進入係合側壁37に対向する他方側の側壁を有しない。またドア枠1の切欠溝12に係合する進入係合側壁37の上下の突片状端部37a,37aと傾斜状上下端部36,36とは互いに切れている。
したがって、トロヨケ固着具41,41をカバーするストライク4の傾斜状上下端部36,36は、例えばストライク4を戸枠側に押し付ける略水平方向X、又はストライク4をドア5の端面側に押し付ける逆方向Xの衝撃力が作用すると変形可能である。
(6)保持板8
図1で示すように、保持板8は、トロヨケ2の上下の内壁面と可動コア3の上下壁3b,3bとの間に設定された上下の空隙部46,46内にそれぞれ位置するように線対象状態に配設されている。ここでの線対象は、可動コア3の中心を通る横線を対象中心線とした場合に於ける上下の線対象を意味する。
本実施例の保持板8は、上下一対で「一組」を構成し、それぞれ断面釣り針状に形成されている。そして、各保持板8,8の基端部8a,8aは、可動コア3の上下壁3b,3bに固定手段(例えばオネジ)9,9を介してそれぞれ固定され、かつ、フック状先端部8bは、トロヨケ2の上下の内壁面2b,2bにそれぞれ当接する。したがって、特に符号を付さないが、保持板8及び可動コア3の上下壁3b,3bの適宜箇所には、取り付け孔がそれぞれ形成されている。
しかして、上下一組の保持板8,8の先端部8b,8bは、図7で示すように可動コア3の上下の動きに対応して弾性変形可能(弾性変形機能)である。しかも、これらの先端部8b,8bは、図8で示すように、地震発生後、外的な衝撃力がなくなった瞬間、材質自体の弾性復帰力により、直ちに元の保持状態を確保するための働き(弾性復帰変形機能)をする。
(7)各部材の組み合わせ
次に各部材の組み合わせについて簡単に説明する。まずトロヨケ2と可動コア3とを一体的に組み合わせる。この時トロヨケ2の被係合部22,22に可動コア3の係合部30,30を係合させ、また上下の保持ピン21,21をトロヨケ2の上下の切欠部20,20と可動コア3の上下の挿通孔28,28にそれぞれ差し込む。
次にトロヨケ2のケース部15をドア枠1の受入れ口11に嵌め込み、上下の取付け片17,17をドア枠1の正面壁10aに面接触させる。そして、トロヨケ固着具41,41を可動コアの貫通孔18,18に合わせてドア枠のネジ孔13,13に螺締する。これによりトロヨケ2はドア枠1に固着される。
次にストライク4をトロヨケ2の上下の取付け片17,17を覆うようにする。しかる後にストライク固着具40,40を挿通孔39,39に合わせて可動コア3のネジ孔27,27に螺締する。螺締すると、上下の保持ピン21,21はトロヨケの小係合溝20aに確実に係合するから、図1に示すように、各部材2,3,4は一体的になる。なお、施錠片6の上面とストライク4の正面開口28の上縁部との間には多少のリアランスがある。
図7は、ドア枠1が変形するような地震発生時における可動コア3の移動方向の一例を示す。前述したように、地震発生時、例えば施錠片6がドア枠1の変形によって施錠片6が傾倒し、或いは下降し、その下面と受け片32の水平上板部32aとが互いに衝突し合った場合には、可動コア3がその受け片32を介して施錠片6から強い衝撃力を受ける。
したがって、今仮に、図1の使用状態に於いて、ストライク4のカバー部本体35の壁面に対して交差する方向Xの面外外力(外部の衝撃力)が発生すると同時に、カバー部本体35の壁面に対して平行する方向Yの外力(外部の衝撃力)が同時に発生した場合には、ドア枠1とドア5との間でストライク4が水平〜垂直方向へと衝撃的に押圧されることになるから、その上下端部36,36は外拡変位してドア枠1の正面壁10aをトロヨケ方向X並びに上下方向Yへとスライドする。この時可動コア3の小係合突起30,30は変形し、或いは破壊してトロヨケ2の小孔22から外れる。
しかし、保持ピン21を介してトロヨケ4と可動コア3は一体であるから、トロヨケ4と可動コア3は、トロヨケ1内の後方空隙部45及び上下の空隙部46へと多方向へ後退上下動する。したがって、可動コア用保持ピン21,21は、可動コア3の後退上下動に対応してトロヨケ2の切欠部20の小係合溝20aから幅広の保持ピン逃し部20bへと移行する。保持板8の作用(弾性変形機能及び弾性復帰変形機能)については前述したとおりである。
まず、保持板8は、断面釣り針状に形成され、その基端部8aは固定手段9を介して可動コア3の上下の壁面3b,3b或いはトロヨケ2の上下の内壁面2b,2bにそれぞれ固定され、一方、フック状先端部8aは、トロヨケ2の上下の内壁面2b,2b或いは可動コア3の上下の壁面3b,3bにそれぞれ当接している。本実施例では、固着箇所の一例として保持板8を可動コア3の上下の壁面3b,3bに固着したが、もちろん、保持板8を固定手段(固着、係合、溶着等)により、トロヨケ2の上下の内壁面2b,2bに線対象に固定しても良い。
次に、保持板8は、少なくとも弾性変形機能を有していれば十分であるが、本実施例の保持板8は、可動コアの重量に耐えて通常の状態では形状が変形しない剛性的機能を有し、図1で示すように上下の空隙部46,46に上下バランス良く可動コアを保持すると共に、弾発性を有する材料で断面釣り針に形成され、地震発生後、外的な衝撃力がなくなった瞬間、材質自体の弾性復帰力により、直ちに元の保持状態を確保する弾性復帰変形機能を有する。
したがって、保持板8の形態に関しては、望ましくは、(a)剛性的機能、(b)弾性変形機能、(c)弾性復帰変形機能を有している限り、実施例の形状に限定するものではない。
次に、トロヨケ2の左右の側壁15c,15cの上下の部位には、左右一対の野球のベース板形状切欠部20,20がそれぞれ計4個形成されているが、ドア側の錠前の構造如何によっては、その形状を適宜に変更し、また数を増減しても良い。
さらに、可動コアの左右の側壁3c,3cの中央部には、地震発生時、錠前の施錠片の下面と当接可能な施錠片用受け片が固定的に一つ横設されているが、施錠片の上面と当接可能な状態にもう一つ受け片を横設しても良い。なお、施錠片用受け片の形状等は任意に設計変更可能である。また、例えば可動コアの左右の側壁に被係合部22を形成し、一方、トロヨケの左右の側壁に前記被係合部22に仮止め係合する係合部30を設けることも均等事項である。
加えて、特許文献2に記載の補強枠体等を備えたドア用錠受け金具に、本発明の主要部を適用しても良い。
次に図9乃至図11に示す第2実施例について説明する。なお、第2実施例の説明にあたって、第1実施例と同一の部分には、同一又は同様の符合を付して重複する説明を省略する。
第2実施例において、前記実施例と主に異なる点は、保持ピン用切欠部と挿通孔の形成対象を設計変更したことである。すなわち、図10で示すようにトロヨケ2Aの左右の側壁15c,15cの方に保持ピン21,21用の挿通孔28A,28Aを上下にそれぞれ形成し、一方、可動コア3Aの左右の側壁3c,3cに、保持ピン逃がし用切欠部20A,20Aを上下にそれぞれ形成したことである。この実施例の上下の保持ピン21,21と上下の切欠部20A,20Aとの係合関係は、図9に示す通りである。保持板8Aの形状、取り付け箇所、作用等については、第1実施例と同一なので、重複説明を省略する。
図9と第1実施例の図1とを比較すると、切欠部20A,20Aの向きが逆になっており、ストライク固着具40,40を螺締した時は、上下の保持ピン21,21は、トロヨケ2A内の後方空隙部45側に位置する小係合溝20a,20aにそれぞれ係合する。このように設計変更しても第1実施例と同一の作用・効果がある。
図1乃至図8は本発明の第1実施例を示す各説明図。図9乃至図11は本発明の第2実施例を示す各説明図
第1実施例の実施形態を示す概略説明図(通常の使用状態)。 分解斜視図。 可動コアと保持板との関係及び可動コアとストライクとの関係を示す分解斜視図。 主要部の平面視からの概略説明図。 平面から見た概略説明図。 地震発生時の可動コアの状態を示す概略断面説明図(平面視)。 地震発生時の可動コアの状態を示す概略断面説明図(側壁視)。 保持板の機能を示す概略説明図。 第2実施例の実施形態を示す概略説明図(通常の使用状態)。 分解斜視図。 地震発生時の可動コアの状態を示す概略断面説明図(側壁視)。
X…水平方向、Y…上下方向、1…ドア枠、2,2A…トロヨケ、2b…トロヨケの上下内壁面、3,3A…可動コア、3a…正面壁、3b…可動コアの上下壁、3c…左右の側壁、4…ストライク、5…ドア、6,7…施錠片、8,8A…保持板、8a…基端部、8b…先端部、9…固定手段、10…角筒部、10a…正面壁、10b…背面壁、10c…左右の側壁、11…受入れ口、12…ストライク用切欠溝、13…ネジ孔、15…角形ケース部、15c…左右の側壁、16…開口、17…取付け片、18…貫通孔、20,20A…切欠部、20a…小係合溝、20b…保持ピン逃し部、21…保持ピン、22…被係合部、25…前方開口、26…凹所、27…ネジ孔、28,28A…挿通孔、30…係合部、31…後方開口、32…施錠片用受け片、32a…水平上板部、35…カバー部本体、36…傾斜状上下端部、37…進入係合側壁、38…正面開口、39…挿通孔、40…ストライク固着具、41…トロヨケ固着具、45…後方空隙部、46…上下の空隙部。

Claims (2)

  1. 左右の側壁に切欠部を有しかつドア枠に嵌合状態に固定されるトロヨケと、切欠部にそれぞれ係合する保持ピンを有すると共に、少なくともトロヨケの奥の内壁面並びに上下の対向内壁との間にそれぞれ空隙部を設定して遊嵌合状態に嵌め込まれる枠状可動コアと、トロヨケ及び可動コアの正面側をカバーするように該可動コアに取り付けられるストライクとを備え、地震発生時、前記可動コアがストライクの傾斜状上下端部の変形に伴いトロヨケ内の後方空隙部ないし上下の空隙部へと多方向へ後退動するドア用錠受け金具に於いて、前記上下の空隙部に可動コアの上下の動きに対応して弾性変形及び弾性変形復帰可能な先端部を有する保持板を配設し、これら上下の保持板は、それぞれ断面釣り針状に形成され、その基端部は固定手段を介して可動コア3の上下の壁面或いはトロヨケ2の上下の内壁面にそれぞれ固定され、一方、フック状先端部は、トロヨケ2の上下の内壁面或いは可動コア3の上下の壁面にそれぞれ当接し、さらに前記当接する方のフック状先端部は、前記可動コアの水平方向の移動に対応して前記トロヨケの上下の内壁面又は前記可動コアの上下の壁面に対して水平方向にスライドすることを特徴とするドア用錠受け金具。
  2. 左右の側壁の上下端部に保持ピンを有しかつドア枠に嵌合状態に固定されるトロヨケと、保持ピンにそれぞれ係合する切欠部を有すると共に、少なくともトロヨケの奥の内壁面並びに上下の対向内壁との間にそれぞれ空隙部を設定して遊嵌合状態に嵌め込まれる枠状可動コアと、トロヨケ及び可動コアの正面側をカバーするように該可動コアに取り付けられるストライクとを備え、地震発生時、前記可動コアがストライクの傾斜状上下端部の変形に伴いトロヨケ内の後方空隙部ないし上下の空隙部へと多方向へ後退動するドア用錠受け金具に於いて、前記上下の空隙部46に可動コア3Aの上下の動きに対応して弾性変形及び弾性変形復帰可能な先端部を有する保持板8Aを設け、これら上下の保持板8Aは、それぞれ断面釣り針状に形成され、その基端部は固定手段を介して可動コア3Aの上下の壁面或いはトロヨケ2Aの上下の内壁面にそれぞれ固定され、一方、フック状先端部は、トロヨケ2Aの上下の内壁面或いは可動コア3Aの上下の壁面にそれぞれ当接し、さらに前記当接する方のフック状先端部は、前記可動コアの水平方向の移動に対応して前記トロヨケの上下の内壁面又は前記可動コアの上下の壁面に対して水平方向にスライドすることを特徴とするドア用錠受け金具。
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